1 00:00:02,002 --> 00:00:05,005 (アリューシア・シトラス)先生 少し お話ししたいことがあるのですが…。 2 00:00:05,005 --> 00:00:07,007 (ベリル・ガーデナント)ん? 3 00:00:07,007 --> 00:00:10,010 アリューシア お疲れさま。 どんな話? 4 00:00:10,010 --> 00:00:15,015 先生の今後を左右する 重要な件についてです。 5 00:00:15,015 --> 00:00:17,017 えっ…? 6 00:00:17,017 --> 00:00:20,020 先生の…→ 7 00:00:20,020 --> 00:00:24,024 新しい…→ 8 00:00:24,024 --> 00:00:26,026 服を買うのです! 9 00:00:27,027 --> 00:00:29,029 は…? 10 00:00:30,030 --> 00:00:34,034 (鐘) 11 00:00:34,034 --> 00:00:56,056 ♬~ 12 00:02:17,004 --> 00:02:23,010 近々 スフェンドヤードバニア使節団が バルトレーンに来訪するのですが…。 13 00:02:23,010 --> 00:02:27,047 ああ そういえば スレナも そんなこと言ってたな。 14 00:02:27,047 --> 00:02:30,050 それ関連で モンスター討伐の依頼が増えてるとか…。 15 00:02:30,050 --> 00:02:32,052 リサンデラが!? 16 00:02:32,052 --> 00:02:35,022 おのれ リサンデラめ。 17 00:02:35,022 --> 00:02:39,026 私より先に この件を 先生にお話ししていたとは…。 18 00:02:39,026 --> 00:02:42,029 あ… あ… あの~ アリューシア? 19 00:02:42,029 --> 00:02:45,032 失礼しました。 続けます。 20 00:02:45,032 --> 00:02:50,037 使節団来訪に際し 騎士団は要人警護の任を担うことになります。 21 00:02:50,037 --> 00:02:54,041 要人…。 やっぱり スフェン教のお偉いさんとか来るの? 22 00:02:57,044 --> 00:02:59,980 (ヘンブリッツ・ドラウト)いえ。 かの国の政治や外交は→ 23 00:02:59,980 --> 00:03:03,984 王族を頂点とする議会が担っておりますゆえ 来賓は王族です。 24 00:03:03,984 --> 00:03:05,986 そうなんだ。 25 00:03:05,986 --> 00:03:09,990 つきましては 先生にご相談がありまして…。 えっ…? 26 00:03:09,990 --> 00:03:12,025 《嫌な予感…》 27 00:03:12,025 --> 00:03:13,994 要人警護に ご協力いただきつつ→ 28 00:03:13,994 --> 00:03:17,998 両国の王族方に 先生をご紹介する場を設けようかと。 29 00:03:17,998 --> 00:03:19,100 (クルニ・クルーシエル)おおっ! いいっすね それ! 30 00:03:19,100 --> 00:03:24,004 ベリル殿の名を国内外に広める いい機会ですな! 31 00:03:25,005 --> 00:03:29,009 ちょ… ちょっと 仰々しいんじゃないかな…? 32 00:03:29,009 --> 00:03:32,045 先生は あまり 脚光を浴びるのを好まれないでしょうが…→ 33 00:03:32,045 --> 00:03:37,050 国王御璽をちょうだいした 特別指南役としてのお立場→ 34 00:03:37,050 --> 00:03:39,052 ご理解いただければと。 35 00:03:39,052 --> 00:03:42,022 《うっ…。 それを言われると断れない…》 36 00:03:42,022 --> 00:03:46,026 はい わかりました…。 ご理解いただき 感謝します。 37 00:03:46,026 --> 00:03:52,032 ベリル殿の助力をいただければ 我々としても 心強いこと この上ありません。 38 00:03:52,032 --> 00:03:56,036 まあ 毎年やってるんで そんなに難しく考えることないっすよ。 39 00:03:56,036 --> 00:03:59,973 (ヘンブリッツ)油断大敵だぞ クルニ。 (クルニ)あっ すみませんっす。 40 00:03:59,973 --> 00:04:03,977 さて いよいよ 本題ですが…。 今のが本題じゃなかったの!? 41 00:04:04,978 --> 00:04:07,981 先生が 王族方とお目通りするにあたり→ 42 00:04:07,981 --> 00:04:11,985 ふさわしい服装を あつらえていただかねばなりません。 43 00:04:11,985 --> 00:04:15,989 《あっ なるほど。 ここで 服を買いに行くって話に繋がるのね》 44 00:04:15,989 --> 00:04:17,991 《えらく 時間かかったな…》 45 00:04:17,991 --> 00:04:19,993 (ヘンブリッツ)確かに 必要ですな。 46 00:04:19,993 --> 00:04:25,999 我々 団員であれば 騎士の鎧 あるいは 式典用の制服で対応できますが。 47 00:04:25,999 --> 00:04:30,003 (クルニ)先生は騎士団員じゃないから どっちも持ってないっすもんね。 48 00:04:30,003 --> 00:04:34,007 ふむ…。 普段着ってわけにはいかないか。 49 00:04:34,007 --> 00:04:38,011 じゃあ 暇を見て 何か それっぽい服を見繕っておくよ。 50 00:04:38,011 --> 00:04:40,013 いけません! なんでかな!? 51 00:04:40,013 --> 00:04:45,018 失礼ながら 先生は まだ 首都の店について 詳しくご存じないはずです。 52 00:04:45,018 --> 00:04:49,022 私が信頼のおける洋服店に ご案内しますので→ 53 00:04:49,022 --> 00:04:52,025 ここは ぜひ アリューシアにお任せを。 54 00:04:52,025 --> 00:04:55,028 明日の午後 お時間を頂ければ幸いです! 55 00:04:55,028 --> 00:04:59,966 じゃあ お願いしようかな…。 ありがとうございます。 56 00:04:59,966 --> 00:05:04,971 では 仕事がありますので 私は これで。 あ… ああ。 57 00:05:09,976 --> 00:05:12,979 いやあ 何から何まで 世話を焼いてもらって…。 58 00:05:12,979 --> 00:05:14,981 いい年したおっさんなのにね。 59 00:05:14,981 --> 00:05:18,985 お恥ずかしい。 ハハハハ…。 (ドアの開閉音) 60 00:05:18,985 --> 00:05:21,988 団長 むちゃくちゃ グイグイいってたっすね。 61 00:05:21,988 --> 00:05:26,993 (ヘンブリッツ)うん…。 まあ 師匠に当たる方だし 大切に思われているんだろう。 62 00:05:26,993 --> 00:05:28,995 (クルニ) もちろん それもあるとは思うっすけど…→ 63 00:05:28,995 --> 00:05:32,999 それだけなのか 気になるっす。 ん? 64 00:05:36,002 --> 00:05:39,005 ただいま。 (ミュイ・フレイア)ん… おかえり。 65 00:05:39,005 --> 00:05:42,008 何? これ。 (ミュイ)おっさん宛てに届いた。 66 00:05:42,008 --> 00:05:44,010 なんだろうね? 67 00:05:46,012 --> 00:05:48,014 (ミュイ)服…? 68 00:05:48,014 --> 00:05:52,018 「親愛なるベリルくんへ。 先日のお礼です」…。 69 00:05:52,018 --> 00:05:56,056 《ここの住所を知ってて こういうことをしそうなのは…》 70 00:05:56,056 --> 00:05:58,024 《イブロイだな…》 71 00:05:58,024 --> 00:06:01,962 俺の知り合いが ミュイの服を送ってくれたみたいだ。 72 00:06:01,962 --> 00:06:05,966 そんなヒラヒラしたやつ アタシには似合わねえだろ。 73 00:06:05,966 --> 00:06:08,969 ハハハハ。 そんなことないさ。 74 00:06:08,969 --> 00:06:11,972 まあ たくさんあるし 気に入ったやつを着ればいいよ。 75 00:06:11,972 --> 00:06:13,974 さあ 夕飯にしよう。 (ミュイ)ん。 76 00:06:14,975 --> 00:06:18,979 いただきます。 (ミュイ)いただき… ます…。 77 00:06:20,981 --> 00:06:26,987 あっ そうそう。 今度 仕事で 偉い人の警備をすることになってね。 78 00:06:26,987 --> 00:06:29,990 で ちゃんとした服を 用意しないと駄目だから→ 79 00:06:29,990 --> 00:06:32,993 明日の昼 アリューシアと買いに行くんだけど。 80 00:06:32,993 --> 00:06:37,998 アリューシアって あの騎士団の女? そうそう 銀髪の。 81 00:06:37,998 --> 00:06:42,002 ミュイも庁舎で会ってるよね? ふん…。 82 00:06:42,002 --> 00:06:46,006 買い物 ミュイも一緒に来る? (ミュイ)行かない。 83 00:06:46,006 --> 00:06:50,010 そう? アリューシアは ああ見えて 年下の子には優しかったし→ 84 00:06:50,010 --> 00:06:52,012 そんなに構えなくてもいいと…。 行かない。 85 00:06:52,012 --> 00:06:54,014 ああ… はい。 86 00:06:54,014 --> 00:06:57,017 《なんで へそを曲げてるんだ? ミュイは…》 87 00:06:57,017 --> 00:07:01,021 《この年頃の女の子は おじさんには難しすぎる》 88 00:07:03,957 --> 00:07:05,959 お待たせしました。 89 00:07:09,996 --> 00:07:11,998 どうかしましたか? 90 00:07:11,998 --> 00:07:15,969 い… いや そういう服装を見るのは 初めてかな… と。 91 00:07:15,969 --> 00:07:22,008 フフフ。 洋服店に行くのに 騎士の格好では さすがに おかしいでしょう? 92 00:07:22,008 --> 00:07:24,010 まあ そうだね…。 93 00:07:24,010 --> 00:07:29,015 よく似合ってると思うよ。 あ… ありがとうございます。 94 00:07:29,015 --> 00:07:32,986 では 参りましょう。 うん お願いするよ。 95 00:07:35,021 --> 00:07:39,025 団長が行きそうな洋服屋さんは 大体 見当がつくっす。 96 00:07:39,025 --> 00:07:41,027 悪趣味だな…。 97 00:07:41,027 --> 00:07:45,031 (クルニ)…とか なんとか言ってるけど 副団長も気になるっすよね? 98 00:07:45,031 --> 00:07:48,001 (ヘンブリッツ)気にならなくはないが…。 (クルニ)行くっすよ! 99 00:07:52,038 --> 00:07:58,044 《さすが バルトレーンの中央区。 見るからに 店のレベルが高い》 100 00:07:58,044 --> 00:07:59,979 まずは この店から見ましょうか。 101 00:07:59,979 --> 00:08:03,950 アリューシアはともかく 俺は場違いじゃないかな。 102 00:08:03,950 --> 00:08:05,986 そのようなことは 決してありません。 103 00:08:05,986 --> 00:08:07,988 (ドアの開閉音) 104 00:08:07,988 --> 00:08:09,990 いらっしゃいませ。 105 00:08:09,990 --> 00:08:11,991 おお これは シトラス様。 106 00:08:11,991 --> 00:08:14,961 お邪魔します。 少し 見させてもらいます。 107 00:08:14,961 --> 00:08:16,963 (店員)どうぞ どうぞ。 108 00:08:16,963 --> 00:08:21,000 気になるものがありましたら なんなりとお申しつけください。 109 00:08:21,000 --> 00:08:25,005 《と言われてもなあ… いろいろ ありすぎるし》 110 00:08:25,005 --> 00:08:27,974 《俺のセンスなんて 信用できたもんじゃない…》 111 00:08:27,974 --> 00:08:30,977 《おとなしく アリューシアに任せたほうが…》 112 00:08:30,977 --> 00:08:34,014 あっ! 先生 こちらはいかがでしょうか? 113 00:08:34,014 --> 00:08:36,015 プールポワンです! 114 00:08:36,015 --> 00:08:39,019 《えええっ…! なんか ヒダヒダしたものが付いてる!?》 115 00:08:39,019 --> 00:08:42,021 さすが シトラス様 お目が高い。 116 00:08:42,021 --> 00:08:44,024 《えっ そうなの!?》 117 00:08:44,024 --> 00:08:49,029 お気に召しませんでしたか? ちょ… ちょっと 派手じゃないかなあ。 118 00:08:49,029 --> 00:08:51,030 (店員)お似合いかと思いますよ。 119 00:08:51,030 --> 00:08:55,001 《いやね 君は売るのが仕事だから そう言うけど→ 120 00:08:55,001 --> 00:08:57,003 俺が着ると こうだよ?》 121 00:08:57,003 --> 00:08:59,005 《本当に似合うと思ってる?》 122 00:08:59,005 --> 00:09:02,942 う~ん… 他のも見てみようかな…。 そうですか…。 123 00:09:02,942 --> 00:09:05,945 《アリューシアに任せていては危険だ》 124 00:09:05,945 --> 00:09:07,947 《ここは 俺が主体性を発揮しないと→ 125 00:09:07,947 --> 00:09:11,951 とんでもない 派手派手な服を着ることになってしまう…》 126 00:09:11,951 --> 00:09:13,953 うん? 127 00:09:13,953 --> 00:09:19,959 そこにあるのは駄目かな? う~ん… 少し地味かと思いますが。 128 00:09:19,959 --> 00:09:22,962 俺は このくらいで ちょうどいいと思うんだけどね。 129 00:09:22,962 --> 00:09:24,964 動きやすそうだし。 130 00:09:24,964 --> 00:09:26,966 先生が そうおっしゃるなら…。 131 00:09:26,966 --> 00:09:30,970 すみません。 ひとまず これを押さえておいていただけますか? 132 00:09:30,970 --> 00:09:32,972 かしこまりました。 133 00:09:32,972 --> 00:09:34,974 《俺は もう 今のでいいんだけど…》 134 00:09:34,974 --> 00:09:39,979 《でも アリューシアの親切心を むげにもできないしな》 135 00:09:39,979 --> 00:09:43,983 ⚟では また来ます。 先生 他の店も見て回りましょう。 136 00:09:43,983 --> 00:09:46,986 ⚟あ… ああ。 (ドアの開閉音) 137 00:09:46,986 --> 00:09:50,990 ところで 先生。 昼食がまだでしたよね。 138 00:09:50,990 --> 00:09:54,994 そうだね。 次のお店に行く前に どっか寄って 食べようか。 139 00:09:54,994 --> 00:09:56,996 はい! 140 00:09:56,996 --> 00:09:59,999 いい雰囲気っすね! (ヘンブリッツ)そうなのか? 141 00:10:02,001 --> 00:10:06,005 中央区でランチですと ここのレストランがよいかと。 142 00:10:06,005 --> 00:10:09,008 随分としゃれてて 気後れしちゃうなあ…。 143 00:10:09,008 --> 00:10:12,011 あっ でも 自分では入らない店を勧めてもらえて→ 144 00:10:12,011 --> 00:10:15,014 ありがたいよ。 145 00:10:15,014 --> 00:10:17,016 お待たせいたしました。 146 00:10:17,016 --> 00:10:19,018 きれいな盛り付けだ。 147 00:10:19,018 --> 00:10:24,023 食べるの もったいないね。 フフフ。 眺めていると冷めてしまいますよ。 148 00:10:24,023 --> 00:10:28,027 おっと… それも もったいないね。 いただきます。 149 00:10:30,029 --> 00:10:33,032 一緒にショッピングにランチ→ 150 00:10:33,032 --> 00:10:35,034 今度こそ まごうことなきデート…! 151 00:10:35,034 --> 00:10:38,037 フフ… フフフ…。 ん? 何か言ったかい? 152 00:10:38,037 --> 00:10:40,039 いえ なんでも…。 153 00:10:40,039 --> 00:10:44,043 お味のほうは いかがですか? うん 美味しいよ。 154 00:10:44,043 --> 00:10:47,046 団長 すっごく楽しそうっすね。 155 00:10:47,046 --> 00:10:52,051 ふむ。 確かに 団長のあのような表情は見たことがないな…。 156 00:10:52,051 --> 00:10:55,054 (クルニ)あれは もう まごうことなきデートっすね。 157 00:10:55,054 --> 00:10:59,993 そう断言すると 我々がしていることも デートになるのではないか? 158 00:10:59,993 --> 00:11:01,995 (クルニ)全然 ならないっす。 (ヘンブリッツ)そうか。 159 00:11:04,998 --> 00:11:07,033 なんか 申し訳ないね…。 160 00:11:07,033 --> 00:11:10,003 いろんな店で たくさん 服を見せてもらったのに。 161 00:11:10,003 --> 00:11:13,006 結局 最初の店で 俺が選んだやつになっちゃって。 162 00:11:13,006 --> 00:11:18,044 いえ 先生が それを気に入っておられるのなら 何よりです。 163 00:11:18,044 --> 00:11:20,013 それに…。 164 00:11:22,048 --> 00:11:24,017 アリューシアは悪くない。 165 00:11:24,017 --> 00:11:27,020 最初から 一緒に戻ればよかった。 166 00:11:29,022 --> 00:11:33,026 ご… ごめん! やっぱり 怖かったよね? 本当 ごめん! 167 00:11:33,026 --> 00:11:36,029 あっ 次の馬車まで時間あるから 何か食べてく? 168 00:11:39,032 --> 00:11:42,035 あの時… 結局 食べに行けなかったんですよね。 169 00:11:42,035 --> 00:11:44,037 やっと行けました…。 えっ? 170 00:11:46,039 --> 00:11:48,041 なんでもありません。 171 00:11:48,041 --> 00:11:53,046 そう? じゃあ 俺は この辺で失礼するよ。 今日はありがとう。 172 00:11:53,046 --> 00:11:56,049 はい。 お疲れさまでした。 173 00:11:59,986 --> 00:12:01,988 団長 ずっと見送ってますね。 174 00:12:02,989 --> 00:12:05,992 えっ…? ええっ!? やばいっすよ それは! 175 00:12:06,993 --> 00:12:10,997 …団長。 ヘンブリッツ どうしましたか? 176 00:12:10,997 --> 00:12:16,002 申し訳ありません。 行きがかり上 のぞき見のようになってしまい…。 177 00:12:16,002 --> 00:12:21,007 フッ…。 構いませんよ。 見られて困ることなど 何もありませんから。 178 00:12:21,007 --> 00:12:25,011 団長… 1つ 伺ってもよろしいですか? 179 00:12:25,011 --> 00:12:27,013 ええ。 なんでしょう? 180 00:12:27,013 --> 00:12:31,017 (ヘンブリッツ)団長は ベリル殿のことを どう思われているのですか? 181 00:12:35,021 --> 00:12:37,023 ⚞(騎士団員)それっ! ⚞(騎士団員)やあ! 182 00:12:37,023 --> 00:12:39,025 えいっ! はいっ! 183 00:12:42,061 --> 00:12:45,031 おはようございますっす。 (ヘンブリッツ)おはよう。 184 00:12:45,031 --> 00:12:47,033 昨日は ごめんなさいっす。 185 00:12:47,033 --> 00:12:52,038 副団長が大胆すぎて びっくりして… 思わず逃げちゃいました。 186 00:12:52,038 --> 00:12:56,042 クルニがいたことは 団長に言ってないから 安心するといい。 187 00:12:56,042 --> 00:13:01,047 誘ったのは私なのに 申し訳ないっす…。 (ヘンブリッツ)気にするな。 188 00:13:01,981 --> 00:13:03,983 (クルニ)あっ…! 189 00:13:04,984 --> 00:13:08,988 おはようございます。 おはようございます 団長。 190 00:13:08,988 --> 00:13:11,991 お… おはよう… ございま~す…。 191 00:13:11,991 --> 00:13:14,994 ちょっと 素振りしてくるっす。 192 00:13:14,994 --> 00:13:16,996 クルニは どうしたのです? 193 00:13:16,996 --> 00:13:22,001 周りを気にせず 素振りしたいのでしょう。 ツヴァイヘンダーは長物ですし。 194 00:13:22,001 --> 00:13:24,003 …そうですか。 195 00:13:28,007 --> 00:13:31,010 私は 先生を幸せにしたい…。 196 00:13:31,010 --> 00:13:33,012 ただ それだけです…。 197 00:13:40,019 --> 00:13:43,022 皆 修練に励んでいるところ 申し訳ありませんが→ 198 00:13:43,022 --> 00:13:47,026 このあと 少しの間 ここを占有させてもらいます。 199 00:13:47,026 --> 00:13:49,028 …と言いますと? 200 00:13:49,028 --> 00:13:52,031 先生がお見えになられたら 手合わせを申し入れます。 201 00:13:52,031 --> 00:13:54,033 ベリル殿と団長が…! 202 00:13:54,033 --> 00:13:59,038 先生の力を疑う者は もはや ここにはいませんが→ 203 00:13:59,038 --> 00:14:05,978 王族方にご紹介する前に 私と立ち合うことで より明確な証しを立てられますから。 204 00:14:05,978 --> 00:14:09,982 勝ち負けはともかく 本気の団長と まともに渡り合える時点で→ 205 00:14:09,982 --> 00:14:13,986 指南役としての資格は十二分に示せますね。 ええ。 206 00:14:13,986 --> 00:14:17,990 1つ 伺ってもよろしいですか? なんです? 207 00:14:17,990 --> 00:14:22,995 (ヘンブリッツ)ベリル殿と立ち合う目的は それだけですか? 208 00:14:22,995 --> 00:14:26,032 もし… もし 先生に勝てたら…→ 209 00:14:26,032 --> 00:14:29,001 私の願いを 先生に伝えようかと…。 210 00:14:30,036 --> 00:14:32,004 では 支度をしてきます。 211 00:14:37,043 --> 00:14:39,045 なんの話 してたっすか? 212 00:14:39,045 --> 00:14:43,015 団長がベリル殿と立ち合う。 213 00:14:43,015 --> 00:14:47,019 もし勝てたら ベリル殿に願いを伝える… と。 214 00:14:47,019 --> 00:14:50,022 えっ? それって 告白するってことっすか? 215 00:14:50,022 --> 00:14:54,060 昨日の団長 楽しそうだったっすもんね…。 216 00:14:54,060 --> 00:14:59,966 (ヘンブリッツ)団長は美しく聡明で 厳しさの中にも優しさをお持ちだ。 217 00:14:59,966 --> 00:15:04,971 思いを告げられて 断れる男がいるだろうか…。 218 00:15:04,971 --> 00:15:06,973 (ドアの開閉音) 219 00:15:06,973 --> 00:15:09,976 おはよう。 (ヘンブリッツ・クルニ)おはようございます! 220 00:15:09,976 --> 00:15:13,980 みんな やってるね。 おはようございます 先生。 221 00:15:13,980 --> 00:15:15,982 ああ おはよう。 222 00:15:15,982 --> 00:15:21,988 珍しいね この時間に修練場にいるなんて。 体でも動かしに来たのかな? 223 00:15:21,988 --> 00:15:25,992 はい。 先生に 一手 お手合わせいただきたく。 224 00:15:25,992 --> 00:15:27,994 うん。 …うん? 225 00:15:27,994 --> 00:15:32,999 使節団の来訪も近いですし 私も剣を振るっておかねばと思いまして…。 226 00:15:32,999 --> 00:15:36,002 先生さえよければ いかがですか? 227 00:15:36,002 --> 00:15:39,005 なるほど。 素振りじゃ 味気ないしね。 228 00:15:39,005 --> 00:15:42,008 じゃあ 早速やるかい? はい。 229 00:15:42,008 --> 00:15:45,011 ヘンブリッツ 開始の合図をお願いします。 230 00:15:45,011 --> 00:15:47,013 わかりました。 231 00:15:49,015 --> 00:15:53,019 《アリューシアと立ち合うのは何年ぶりか…》 232 00:15:53,019 --> 00:15:55,021 《今や騎士団長だもんな…》 233 00:15:55,021 --> 00:15:58,024 《本気で来られたら 勝てそうにないけど→ 234 00:15:58,024 --> 00:16:00,960 運動不足の解消くらいなら 役に立てるだろう…》 235 00:16:00,960 --> 00:16:05,965 先生。 私が ちまたで なんと呼ばれているか ご存じですか? 236 00:16:05,965 --> 00:16:09,969 ん? 聞かせてもらえるかな? 237 00:16:09,969 --> 00:16:14,974 過分な言葉だと思いますが 「神速のアリューシア」と…。 238 00:16:16,976 --> 00:16:18,978 (ヘンブリッツ)始め! 239 00:16:20,012 --> 00:16:22,014 《うおっ!》 240 00:16:22,014 --> 00:16:26,986 さすがですね。 ほとんどの相手なら 今ので決まってしまうのですが…。 241 00:16:28,020 --> 00:16:32,992 いやあ… そう簡単に終わったら 運動不足の解消にもならないでしょ…。 242 00:16:34,026 --> 00:16:36,028 《速すぎて わからなかった…》 243 00:16:36,028 --> 00:16:40,032 《わかったのは アリューシアが本気だってことだけだ…》 244 00:16:40,032 --> 00:16:47,039 ♬~ 245 00:16:47,039 --> 00:16:50,042 三度も防がれたのは初めてです。 246 00:16:50,042 --> 00:16:53,045 お褒めにあずかり光栄だよ…。 247 00:16:53,045 --> 00:16:55,047 《どうなってる…?》 248 00:16:55,047 --> 00:16:59,018 《打ち込む時に必ず生じるはずの 動きの起こりがなかったぞ…》 249 00:17:00,987 --> 00:17:03,990 《「神速」のふたつ名に 偽りなしだな…》 250 00:17:03,990 --> 00:17:07,960 《いつまでも かわしきれるもんじゃない。 となると…》 251 00:17:08,995 --> 00:17:10,963 《こっちから攻めるしかない!》 252 00:17:12,999 --> 00:17:17,003 《事務仕事にかまけて 剣を振ってない奴の動きなんかじゃない》 253 00:17:17,003 --> 00:17:19,972 《どんなに忙しくとも 毎日 鍛錬してるんだろう》 254 00:17:22,008 --> 00:17:26,012 《俺は 本当にいい弟子を持った。 だからこそ 負けられない》 255 00:17:26,012 --> 00:17:28,014 《ここで 俺が勝てば→ 256 00:17:28,014 --> 00:17:31,017 この子は もっと 素晴らしい剣士になるかもしれない》 257 00:17:31,017 --> 00:17:41,994 ♬~ 258 00:17:41,994 --> 00:17:46,032 嬉しいです。 先生の元を離れてから 積み重ねてきたものを→ 259 00:17:46,032 --> 00:17:49,035 こうして 見ていただけるのは。 260 00:17:49,035 --> 00:17:52,038 うん。 すごいものを見せてもらってる。 261 00:17:52,038 --> 00:17:54,040 どっちが勝つっすか…? 262 00:17:54,040 --> 00:17:56,042 押しているのは団長…。 263 00:17:56,042 --> 00:17:59,045 ベリル殿のさばきは ギリギリと見受けるが…。 264 00:17:59,045 --> 00:18:00,947 団長が 先生のこと好きなら→ 265 00:18:00,947 --> 00:18:04,951 くっつくのもありかな… とか 思ってたっすけど…→ 266 00:18:04,951 --> 00:18:07,954 いざ そうなると なんていうか やっぱり…→ 267 00:18:07,954 --> 00:18:10,957 先生は 今のままがいいっていうか…。 268 00:18:10,957 --> 00:18:15,962 《もっと 集中しろ! わずかな動きの起こりを見逃すな…!》 269 00:18:15,962 --> 00:18:17,964 《見えた…!》 270 00:18:17,964 --> 00:18:19,966 《絶対的な速度じゃない》 271 00:18:19,966 --> 00:18:24,971 《ひざの使い方が めちゃくちゃにうまいから いきなり動いたように感じるのか》 272 00:18:24,971 --> 00:18:27,974 《しかし わかったところで 簡単には かわせない》 273 00:18:27,974 --> 00:18:31,978 《おまけに 目もいいから こっちの攻撃は まず当たらない…》 274 00:18:31,978 --> 00:18:34,981 《つまり まともにやって勝てる相手じゃない…!》 275 00:18:37,984 --> 00:18:39,986 今…! 276 00:18:46,993 --> 00:18:48,995 一本…。 277 00:18:49,996 --> 00:18:55,001 あ… あれって ありなんすか…? 実戦にルールはない。 278 00:18:56,002 --> 00:18:59,972 それに 本気の団長を相手に あんなことをやれるのは→ 279 00:18:59,972 --> 00:19:03,943 恐らく この世に一人しかいない…。 (クルニ)そうっすね…。 280 00:19:03,943 --> 00:19:05,978 やられました。 281 00:19:05,978 --> 00:19:08,981 君の剣は とてもきれいだけど 少し きれいすぎる。 282 00:19:08,981 --> 00:19:12,985 まともな剣を使ってくる相手ばかりとは 限らないから→ 283 00:19:12,985 --> 00:19:14,987 こういうのも覚えておくといい。 284 00:19:14,987 --> 00:19:17,990 ご指導 ありがとうございます。 285 00:19:17,990 --> 00:19:20,993 (鐘) おっ こんな時間か。 286 00:19:20,993 --> 00:19:24,964 ちょっと お昼 食べてくるよ。 お疲れさまでした 先生。 287 00:19:26,999 --> 00:19:30,002 (ドアの開閉音) 288 00:19:30,002 --> 00:19:34,006 いやあ ドキドキしたっす。 いい勉強になったでしょ。 289 00:19:34,006 --> 00:19:38,010 正直 レベル高すぎて まねできないっす。 290 00:19:38,010 --> 00:19:42,014 それで あの… その…→ 291 00:19:42,014 --> 00:19:46,018 団長は 勝ったら 先生に告白するつもりだったっすか? 292 00:19:46,018 --> 00:19:47,987 えっ? (ヘンブリッツ)すみません。 293 00:19:47,987 --> 00:19:51,023 私が話してしまいました。 問題ありません。 294 00:19:51,023 --> 00:19:53,025 私が もし勝てたら→ 295 00:19:53,025 --> 00:19:58,030 新しい服を買ってくださいと 先生にお願いするつもりだっただけですし。 296 00:19:58,030 --> 00:19:59,999 (クルニ)えー!? 297 00:19:59,999 --> 00:20:02,001 先生も 服を新調なさいましたし→ 298 00:20:02,001 --> 00:20:07,006 私も勝った時くらいは おねだりしてもいいかな… と。 299 00:20:07,006 --> 00:20:09,008 な… なんだ。 そうだったっすか。 300 00:20:09,008 --> 00:20:12,011 そっか。 服を買うのが めっちゃ楽しかったんすね! 301 00:20:12,011 --> 00:20:15,014 団長 変なこと聞いちゃって すみませんっす! 302 00:20:15,014 --> 00:20:18,017 あっ なんか 急に おなかがすいてきちゃったんで→ 303 00:20:18,017 --> 00:20:20,019 お昼 食べに行ってくるっす。 304 00:20:22,054 --> 00:20:25,024 団長… 1つ 伺っても? 305 00:20:25,024 --> 00:20:29,028 フフッ。 昨日今日と質問攻めですね。 どうぞ。 306 00:20:29,028 --> 00:20:34,033 本当は 勝って 思いを告げるつもりだったのではないですか? 307 00:20:37,036 --> 00:20:41,040 私は 先生に幸せになってもらいたいのです。 308 00:20:41,040 --> 00:20:48,047 私が 先生を幸せにできればよいのですが 必ずしも 私である必要はありません。 309 00:20:49,048 --> 00:20:53,052 わかりませんか? 正直 理解が及びません…。 310 00:20:53,052 --> 00:20:55,054 ただ 先ほどの立ち合い→ 311 00:20:55,054 --> 00:21:00,993 私も 途中で どちらの勝利を祈っているのか わからなくなってしまいました。 312 00:21:00,993 --> 00:21:03,996 その理由が 自分でも よくわかりません。 313 00:21:03,996 --> 00:21:08,000 では 多分 それと同じようなものです…。 314 00:21:09,001 --> 00:21:15,007 ってなわけでね 本当 ギリギリだったんだよ。 勝てて ホッとした…。 315 00:21:15,007 --> 00:21:18,010 (ミュイ)本気の勝負だった… ってことか。 316 00:21:18,010 --> 00:21:24,016 うん。 弟子が あんなに強くなって 真剣に向かってきてくれるのは嬉しいもんだ。 317 00:21:24,016 --> 00:21:27,019 それって… 自分のことだけを見てほしかったのかも。 318 00:21:27,019 --> 00:21:31,023 ん…? 面白いこと言うね ミュイは。 319 00:21:31,023 --> 00:21:33,025 (ミュイ)だって そうだろ。 320 00:21:33,025 --> 00:21:37,029 昨日 一緒に 服 買いに行ったのだって 向こうが誘ってきたみたいだし。 321 00:21:37,029 --> 00:21:39,031 あいつ おっさんのこと…。 322 00:21:40,032 --> 00:21:43,035 それ以上はいけない。 なんでだよ? 323 00:21:43,035 --> 00:21:47,039 だって 弟子だし 年も めちゃくちゃ離れてるし…。 324 00:21:49,041 --> 00:21:52,044 つまらねえこと 気にしてるんだな…。 325 00:21:54,046 --> 00:21:59,051 俺みたいなおっさんが そこ 気にしなくなったら おしまいだから。 326 00:22:00,986 --> 00:22:05,991 ♬~ 327 00:23:31,010 --> 00:23:34,013 〈おっさんは おしゃれな料理に気後れする〉 328 00:23:34,013 --> 00:23:37,016 〈素敵な異性と同席なら なおさらのこと〉 329 00:23:37,016 --> 00:23:40,019 〈その素敵な異性って 私…〉 〈一般論です!〉 330 00:23:40,019 --> 00:23:44,023 〈次回 「片田舎のおっさん、 ひさしぶりに狩りに行く」〉