1 00:00:08,242 --> 00:00:12,179 ⚞(ベリル・ガーデナント)お? おかえり。 ⚞(ミュイ・フレイア)ただいま…。 2 00:00:12,179 --> 00:00:14,114 ⚞晩ご飯 できてるよ。 3 00:00:14,114 --> 00:00:20,153 ♬~ 4 00:00:20,153 --> 00:00:22,122 くう~! 5 00:00:22,122 --> 00:00:25,125 (ミュイ)いつも うまそうに飲むよなあ。 6 00:00:25,125 --> 00:00:29,096 店で飲んだほうが 冷えてて うまいんだけど…。 7 00:00:30,130 --> 00:00:33,100 家で ゆっくり飲むのも いいもんだよ…。 8 00:00:33,100 --> 00:00:37,137 ふ~ん…。 あっ そこ 欠けてんじゃん。 9 00:00:37,137 --> 00:00:40,107 ああ。 洗ってて 落としちゃったんだ。 10 00:00:40,107 --> 00:00:43,110 なんてことはない…。 飲めりゃいいんだから。 11 00:00:44,111 --> 00:00:50,117 そんなことより… 学校で何もらってきたの? ん? 12 00:00:54,121 --> 00:00:57,090 おお~ 制服かあ。 13 00:00:58,125 --> 00:01:03,130 あと… 基礎の教本な。 14 00:01:03,130 --> 00:01:08,201 全部 貸与ってやつで 用が済んだら返さなきゃいけない。 15 00:01:08,201 --> 00:01:11,138 だから なるべく汚さないように使わねえと…。 16 00:01:11,138 --> 00:01:16,109 来週から ミュイも魔術師学院の生徒さんだな。 17 00:01:16,109 --> 00:01:21,114 制服も教本もそろって 準備万た…。 ん…? 18 00:01:21,114 --> 00:01:23,116 なんだよ? 19 00:01:29,122 --> 00:01:33,126 通学用のカバンって 貸与されないの? 20 00:01:33,126 --> 00:01:37,130 今日 渡されなかったってことは ないんじゃね? 21 00:01:37,130 --> 00:01:42,135 そうか…。 これでいいだろ? 全部 入るんだし。 22 00:01:42,135 --> 00:01:44,104 いや そういうわけにはいかない…。 23 00:01:45,138 --> 00:01:48,141 入学の日までに ちゃんとしたカバンを用意しないと。 24 00:01:50,143 --> 00:01:52,112 別にいいのに…。 25 00:01:54,114 --> 00:02:16,103 ♬~ 26 00:03:38,085 --> 00:03:40,087 (スレナ・リサンデラ)で 用件とはなんだ? 27 00:03:40,087 --> 00:03:44,091 (メイゲン) まずは 依頼書にお目通しいただきたく…。 28 00:03:46,126 --> 00:03:48,095 ふむ…。 現状は? 29 00:03:48,095 --> 00:03:52,099 プラチナムランク中心で編成した部隊が 発見 追跡し→ 30 00:03:52,099 --> 00:03:55,102 首都近郊の森に追い詰めたのですが…。 31 00:03:55,102 --> 00:04:00,073 (ニダス)決め手に欠けるといったところでな…。 力を貸してもらいたい。 32 00:04:02,109 --> 00:04:05,112 私が出向いて どうにかなるかは わからんぞ。 33 00:04:05,112 --> 00:04:08,181 (ニダス)それで構わん。 (ノック) 34 00:04:08,181 --> 00:04:11,151 会議中です。 ⚞(ギルド職員)すみません。 35 00:04:11,151 --> 00:04:14,087 ⚞リサンデラさんに来客ですが… どうしますか? 36 00:04:14,087 --> 00:04:16,089 私に客…? 37 00:04:18,125 --> 00:04:21,128 カバン屋は… と。 38 00:04:21,128 --> 00:04:23,096 あっ ここか。 39 00:04:23,096 --> 00:04:25,098 (ドアの開閉音) 40 00:04:28,101 --> 00:04:30,103 《よくよく考えると→ 41 00:04:30,103 --> 00:04:33,106 学校に通うためのカバンなんて 買ったことないぞ…》 42 00:04:33,106 --> 00:04:35,108 《勝手がわからない…》 43 00:04:35,108 --> 00:04:38,111 何かお探しですか? えっ!? 44 00:04:38,111 --> 00:04:41,114 あ… ああ… その… 通学用のカバンを。 45 00:04:41,114 --> 00:04:48,121 この時期に通学カバンをお求めということは もしや… お子様は 魔術師学院に編入を? 46 00:04:48,121 --> 00:04:50,090 ええ… まあ。 47 00:04:50,090 --> 00:04:53,093 それなら この辺りがおすすめですね! 48 00:04:55,095 --> 00:04:59,099 《うん… 確かに こんな感じだったような…》 49 00:04:59,099 --> 00:05:03,103 これなんて いいかも。 両手が自由に使えるし。 50 00:05:03,103 --> 00:05:07,107 こちらですと お値段9万5000ダルクですね。 51 00:05:07,107 --> 00:05:10,143 はいはい 9万ご… 5000!? 52 00:05:10,143 --> 00:05:15,081 (店主)サリューア・ザルク産の皮を 使っておりますので 品質は折り紙付きです。 53 00:05:15,081 --> 00:05:20,086 ご予算に合わないようでしたら そちらの並びは お安くなっておりますが…。 54 00:05:21,087 --> 00:05:24,090 ん~…。 55 00:05:24,090 --> 00:05:28,094 ん~…。 (店主)やはり お値段相応にはなりますので。 56 00:05:28,094 --> 00:05:31,131 そうみたいですね…。 57 00:05:31,131 --> 00:05:38,138 この先 何年か 毎日使うものですし じっくり ご検討いただくのが よろしいかと。 58 00:05:40,073 --> 00:05:43,109 《即決できなかった…》 59 00:05:43,109 --> 00:05:46,079 《ちゃんとしたカバンって 高いんだなあ…》 60 00:05:46,079 --> 00:05:48,081 《今の給料なら買えないことはない…》 61 00:05:48,081 --> 00:05:53,086 《ただ… この待遇が ずっと続く保証はない…》 62 00:05:53,086 --> 00:05:57,090 《先々 ミュイのために まとまったお金が必要になるだろうし…》 63 00:05:57,090 --> 00:05:59,092 《うかつな出費は避けるべきだ》 64 00:06:01,094 --> 00:06:06,066 《しかし… やっぱり ミュイには いいカバンで学校に通ってほしい!》 65 00:06:06,066 --> 00:06:08,068 《そう思ってしまう…》 66 00:06:08,068 --> 00:06:11,104 《さて… どうしたもんか…》 67 00:06:11,104 --> 00:06:13,106 ん? 68 00:06:13,106 --> 00:06:15,108 やあ スレナ! 69 00:06:15,108 --> 00:06:19,112 先生! 難しい顔してたけど 何か考え事かい? 70 00:06:19,112 --> 00:06:24,084 はい。 実は… 少々 厄介な依頼を受けることになりまして→ 71 00:06:24,084 --> 00:06:27,087 どう進めたものか 考えていたところでした…。 72 00:06:27,087 --> 00:06:30,090 ふ~む…。 冒険者も大変な仕事だね。 73 00:06:30,090 --> 00:06:34,194 その… 甘えたことを言うようで 気が引けるのですが→ 74 00:06:34,194 --> 00:06:39,099 もし 先生に手伝っていただければ 間違いなく 成功率は上がります。 75 00:06:39,099 --> 00:06:45,105 いやあ スレナが「厄介」って言うほどの依頼で 俺が力になれるとは思えないよ。 76 00:06:45,105 --> 00:06:48,108 もちろん 報酬は出せます! 77 00:06:48,108 --> 00:06:51,077 ちょっと… 話 聞かせてもらえる? 78 00:06:55,115 --> 00:07:00,086 確認するけど 仕事としては 馬を生け捕りにするってことでいいんだね? 79 00:07:00,086 --> 00:07:04,090 ええ。 この度の使節団来訪に際し→ 80 00:07:04,090 --> 00:07:09,095 スフェンドヤードバニアの王族へ贈る名馬を 捕らえてほしいと。 81 00:07:09,095 --> 00:07:13,099 依頼主は こっちの国の王族か…。 そのとおりです。 82 00:07:13,099 --> 00:07:18,104 念のため 騎士団にも 先生をお借りする件は通しておきましたが→ 83 00:07:18,104 --> 00:07:20,106 事情が事情なので→ 84 00:07:20,106 --> 00:07:24,110 あの しち面倒くさいシトラスも 首を縦に振りましたよ。 85 00:07:24,110 --> 00:07:26,112 あ… そう…。 86 00:07:26,112 --> 00:07:28,114 しかし なんにせよ 助かる。 87 00:07:28,114 --> 00:07:33,086 最近 何かと物入りでね 仕事が欲しいと思ってたんだ。 88 00:07:33,086 --> 00:07:36,122 頃合いがよかったのなら 何よりです。 89 00:07:36,122 --> 00:07:41,094 そういえば 昨日は 他にも 仕事を求める者がいました。 90 00:07:41,094 --> 00:07:43,096 え? そろそろ着きます。 91 00:07:43,096 --> 00:07:45,098 あっ うん…。 92 00:07:46,132 --> 00:07:49,102 (冒険者)お待ちしておりました。 どうなっている? 93 00:07:49,102 --> 00:07:55,108 周囲は完全に固めていますので 奴が この森の中にいることは確実です。 94 00:07:55,108 --> 00:07:59,112 1時間前に 全ての罠をチェックしましたが かかってません。 95 00:07:59,112 --> 00:08:03,083 承知した。 中は我々に任せて 包囲に専念してくれ。 96 00:08:03,083 --> 00:08:05,085 (冒険者)お願いします。 97 00:08:07,120 --> 00:08:12,092 道具です。 身につけておいてください。 わかった。 98 00:08:17,097 --> 00:08:19,099 では 行きましょう! 99 00:08:19,099 --> 00:08:25,105 ♬~ 100 00:08:25,105 --> 00:08:29,109 (ベリルの声)獲物の特徴を聞いておこう。 101 00:08:29,109 --> 00:08:32,078 (スレナの声) 純白の体毛に 銀色のたてがみを持つ→ 102 00:08:32,078 --> 00:08:35,081 めったにお目にかかれない馬です。 103 00:08:35,081 --> 00:08:41,087 (ベリルの声)銀髪の白馬か…。 さすが 王族に献上するにふさわしいね。 104 00:08:41,087 --> 00:08:45,091 村でも 畑を荒らす動物やモンスターを 狩ったことはあるけど→ 105 00:08:45,091 --> 00:08:48,094 生け捕りは初めてだな…。 106 00:08:48,094 --> 00:08:52,098 (スレナの声)それが この依頼の難しさです。 107 00:08:52,098 --> 00:08:55,068 現に プラチナム冒険者中心の部隊でも やりきれず→ 108 00:08:55,068 --> 00:08:58,071 私にお鉢が回ってきました。 109 00:08:58,071 --> 00:09:02,075 (ベリルの声)さっきの人たちが プラチナムランクってことか…。 110 00:09:02,075 --> 00:09:06,079 (スレナの声)ええ。 彼らによって ここまで追い込むことはできたのですが→ 111 00:09:06,079 --> 00:09:09,082 かなり手ごわい奴でして…。 112 00:09:09,082 --> 00:09:13,086 無傷が最上 せめて 痕が残らぬ怪我となると…→ 113 00:09:13,086 --> 00:09:15,088 難易度が跳ね上がり→ 114 00:09:15,088 --> 00:09:19,092 過去に馬商人の依頼で動いた 幾人もの冒険者たちが→ 115 00:09:19,092 --> 00:09:21,061 全員 失敗しています。 116 00:09:22,095 --> 00:09:25,098 私も 正直 自信がなかったのですが…→ 117 00:09:25,098 --> 00:09:29,102 先生がいれば百人力… いえ 千人力ですよ! 118 00:09:30,103 --> 00:09:32,072 役に立てるといいんだけどね…。 119 00:09:37,077 --> 00:09:39,078 あっ! 120 00:09:39,078 --> 00:09:43,082 ひづめの跡か…。 この辺は 土がやわらかいんだな。 121 00:09:46,086 --> 00:09:51,091 遠くに もう1カ所 湧き水があります。 そこで待ち伏せしましょう。 122 00:09:51,091 --> 00:09:56,096 仕掛けられた罠を 全て かいくぐるほど 利口な馬だし…→ 123 00:09:56,096 --> 00:10:00,100 足跡が残りやすい この近くには 二度と近づかないか…。 124 00:10:00,100 --> 00:10:05,105 ええ。 ですから 必ず もう一つの水場に現れるはずです。 125 00:10:05,105 --> 00:10:08,107 馬は 大量に水を飲む生き物だからね。 126 00:10:18,084 --> 00:10:23,089 ところで 先生… ミュイとの同居のほうは うまくいってるんですよね? 127 00:10:23,089 --> 00:10:27,093 えっ!? やぶから棒だなあ。 128 00:10:27,093 --> 00:10:30,096 最初の頃と比べると マシにはなってると思うけど→ 129 00:10:30,096 --> 00:10:33,099 やっぱり あの年頃の子は難しいよ…。 130 00:10:33,099 --> 00:10:38,104 同じような年の子たちと 道場で接していたではないですか。 131 00:10:38,104 --> 00:10:44,110 う~ん…。 同居で親代わりとなると 同じってわけにはいかないんでね。 132 00:10:44,110 --> 00:10:48,114 私は同居で 家族のように扱っていただきましたが…。 133 00:10:48,114 --> 00:10:53,086 スレナは もっと小さかったでしょ? おやじとおふくろもいたし…。 134 00:10:53,086 --> 00:10:57,090 先生は そのようにお考えですか…。 135 00:10:57,090 --> 00:11:03,096 でも ミュイは見どころがあります。 だから きっと うまくいってますよ。 136 00:11:03,096 --> 00:11:05,098 だと いいんだけどね~。 137 00:11:07,100 --> 00:11:10,069 あそこです。 うん…。 138 00:11:13,106 --> 00:11:18,111 奴が現れたら 私は 奴の真後ろ 先生は真正面。 139 00:11:18,111 --> 00:11:22,115 常に この位置関係を保ちます。 で そのあとは? 140 00:11:22,115 --> 00:11:24,083 私が矢を放ちます。 141 00:11:24,083 --> 00:11:30,089 馬は 真後ろからの攻撃に恐怖を感じるので 前へと突進するはず…。 142 00:11:30,089 --> 00:11:34,093 あとは 先生が投網で動きを封じてください。 143 00:11:34,093 --> 00:11:37,096 矢が当たっちゃったら 怪我しない? 144 00:11:37,096 --> 00:11:42,068 大丈夫です。 矢じりは布なので その心配は無用です。 145 00:11:42,068 --> 00:11:44,103 なるほど。 146 00:11:44,103 --> 00:11:47,073 では 二手に分かれて潜みましょう! 147 00:12:10,163 --> 00:12:13,066 ⚞(足音) ん…? 148 00:12:13,066 --> 00:12:15,068 (足音) 149 00:12:21,107 --> 00:12:23,076 《来た…!》 150 00:12:31,084 --> 00:12:37,123 《しかし… 目の覚めるような美しさだな…》 151 00:12:37,123 --> 00:12:40,093 《王族に贈られるというのも うなずける…》 152 00:12:44,097 --> 00:12:46,099 《スレナが動いた…》 153 00:12:46,099 --> 00:12:57,110 ♬~ 154 00:12:57,110 --> 00:12:59,078 (いななき) 155 00:13:04,083 --> 00:13:06,085 今だ! 156 00:13:07,086 --> 00:13:09,088 うおっ…! 157 00:13:13,059 --> 00:13:15,061 先生! 前を押さえてください! 158 00:13:15,061 --> 00:13:17,063 わかった! 159 00:13:17,063 --> 00:13:24,103 ♬~ 160 00:13:24,103 --> 00:13:26,072 (いななき) 161 00:13:26,072 --> 00:13:28,074 よし! 162 00:13:29,075 --> 00:13:31,077 《外した!?》 163 00:13:32,078 --> 00:13:34,080 《くっ…。 集中!》 164 00:13:39,085 --> 00:13:41,087 先生! さすがです! 165 00:13:41,087 --> 00:13:43,089 ぬおっ! くっ…! 166 00:13:43,089 --> 00:13:45,091 うわっ! 167 00:13:50,096 --> 00:13:52,065 この…。 よくも先生を! 168 00:13:53,099 --> 00:13:55,068 あっ…! 169 00:13:57,070 --> 00:14:00,073 なんて奴だ…。 追いましょう! 170 00:14:00,073 --> 00:14:06,079 ♬~ 171 00:14:06,079 --> 00:14:10,083 私が先回りして 先生のほうへ追い立てます。 頼む! 172 00:14:10,083 --> 00:14:20,059 ♬~ 173 00:14:20,059 --> 00:14:22,061 (いななき) 174 00:14:22,061 --> 00:14:24,097 《うまい! さすがだな》 175 00:14:24,097 --> 00:14:26,065 (いななき) 176 00:14:26,065 --> 00:14:34,107 ♬~ 177 00:14:34,107 --> 00:14:37,076 クソッ! 下からじゃ 網はかけられない! 178 00:14:39,078 --> 00:14:41,080 危ない! 179 00:14:41,080 --> 00:14:43,082 先生ー! 180 00:14:55,061 --> 00:14:59,098 痛ててて…。 (いななき) 181 00:14:59,098 --> 00:15:01,067 待て 待て! 落ち着け! 182 00:15:01,067 --> 00:15:05,071 一時休戦だ。 ここじゃ 何もできないだろ? 183 00:15:05,071 --> 00:15:07,073 (いななき) 184 00:15:07,073 --> 00:15:11,077 《俺はともかく こいつが ここを登るのは無理だ…》 185 00:15:11,077 --> 00:15:14,080 《どうにかして 向こう側へ渡るしかないが…》 186 00:15:16,082 --> 00:15:20,086 《片足 突っ込んだだけで 流されそうな勢いだな…》 187 00:15:20,086 --> 00:15:22,088 (いななき) 188 00:15:22,088 --> 00:15:28,094 ん? お前みたいな すごい馬でも 弱気になることがあるんだな。 189 00:15:28,094 --> 00:15:32,098 こんなとこにいたら 俺もお前も飢え死にだし…。 190 00:15:32,098 --> 00:15:34,100 なんとかするよ…。 191 00:15:34,100 --> 00:15:36,102 (息を吐く音) 192 00:15:47,079 --> 00:15:49,081 うまくいった。 193 00:15:49,081 --> 00:15:51,083 (いななき) 194 00:15:55,121 --> 00:15:57,089 うわあ…! っと…。 195 00:15:58,124 --> 00:16:02,094 フウ…。 いいとこあるな お前。 196 00:16:03,296 --> 00:16:05,298 ⚞先生ー! 197 00:16:08,100 --> 00:16:11,103 えっ!? スレナ どうやって来たの? 198 00:16:11,103 --> 00:16:16,075 ハア ハア ハア…。 川下から回り込みました。 199 00:16:16,075 --> 00:16:21,113 これだけ走ると さすがに息が切れますね…。 ハア ハア…。 200 00:16:21,113 --> 00:16:25,084 《この子… 馬より足が速いんじゃないか?》 201 00:16:25,084 --> 00:16:28,087 ご無事で何よりです。 202 00:16:28,087 --> 00:16:31,090 それに… 手なずけられたのですね。 203 00:16:31,090 --> 00:16:34,093 追いかけっこに飽きたのかもな…。 204 00:16:34,093 --> 00:16:39,098 よし! これで仕事はうまくいった。 馬だけに…。 205 00:16:39,098 --> 00:16:42,101 あ~… 先生 それは ちょっと…。 駄目!? 206 00:16:42,101 --> 00:16:46,105 私はいいんですけど… 世間に受け入れられるかどうか…。 207 00:16:46,105 --> 00:16:48,074 (馬のいななき) 208 00:16:51,110 --> 00:16:56,082 (ニダス)いやはや… ガーデナントさんには またも ギルドを救っていただきましたな。 209 00:16:56,082 --> 00:16:58,084 そんな 大げさな…。 210 00:16:58,084 --> 00:17:00,086 大げさではありません。 211 00:17:00,086 --> 00:17:06,058 王族筋からの依頼は 冒険者ギルドの沽券に関わる案件ですので。 212 00:17:06,058 --> 00:17:12,064 先生 報酬をお受け取りください。 おお。 じゃあ 遠慮なく頂くよ。 213 00:17:12,064 --> 00:17:15,067 では 我々は これで失礼します。 214 00:17:18,070 --> 00:17:22,074 今日は いい一日でした。 先生のおかげで…。 215 00:17:22,074 --> 00:17:24,076 こちらこそ感謝してるよ。 216 00:17:26,078 --> 00:17:30,082 正直 言うと 私は ミュイがうらやましかったんです。 217 00:17:30,082 --> 00:17:35,087 《ん? また やぶから棒にミュイの話? なんでだ…?》 218 00:17:35,087 --> 00:17:39,091 でも… 今は応援したいと思うようになりました。 219 00:17:39,091 --> 00:17:43,062 あの子は性根が素直で 思いやりもある! 220 00:17:44,063 --> 00:17:49,101 先生 今日あたり 家に帰ると いいことがあるかもしれませんよ。 221 00:17:49,101 --> 00:17:51,070 えっ…? 222 00:17:51,070 --> 00:17:53,072 あっ! そうだ! そろそろ行かないと。 223 00:17:55,107 --> 00:17:58,077 はい。 では また…。 224 00:18:01,080 --> 00:18:04,050 フウ…。 カバン屋さん 間に合ってよかった~。 225 00:18:05,084 --> 00:18:08,087 そういえば ミュイはどこ行ってるんだ? 買い物かな? 226 00:18:08,087 --> 00:18:11,090 (ドアの開閉音) (ミュイ)ただいま~。 227 00:18:11,090 --> 00:18:13,092 おお ミュイ おかえり。 228 00:18:13,092 --> 00:18:15,094 あっ これ…! 229 00:18:15,094 --> 00:18:18,064 ミュイの通学用カバンだ。 230 00:18:19,065 --> 00:18:21,067 本当に買ったのかよ。 231 00:18:21,067 --> 00:18:27,073 なくてもいいと思ってたけど… あるといいもんだな! 232 00:18:27,073 --> 00:18:29,075 ちょっと 背負ってみて。 (ミュイ)ん。 233 00:18:32,078 --> 00:18:35,081 うん ぴったりだ。 よく似合う! 234 00:18:35,081 --> 00:18:37,083 その… ありがとな。 235 00:18:37,083 --> 00:18:41,120 いいの いいの! 俺が買いたくて 買ったんだから。 236 00:18:41,120 --> 00:18:45,091 まあ 長く使ってもらえたら 嬉しいけど…。 うん。 237 00:18:45,091 --> 00:18:49,161 で… これは何を買ってきたの? ああ…。 238 00:18:49,161 --> 00:18:51,097 陶器のジョッキ…。 239 00:18:51,097 --> 00:18:53,099 おっさんにやる。 えっ? 240 00:18:53,099 --> 00:18:57,103 言っとくけど 盗んだもんじゃねえぞ! 働いて 買ったんだ! 241 00:18:57,103 --> 00:18:59,071 働いて…? あっ! 242 00:19:00,106 --> 00:19:04,076 そういえば 昨日は 他にも 仕事を求める者がいました。 243 00:19:05,111 --> 00:19:10,082 前に 一緒に飯食った スレナさん… って人 冒険者だろ。 244 00:19:10,082 --> 00:19:16,088 いろんな仕事を知ってそうだし 頼んでみた。 そしたら 皿洗いの仕事 紹介してくれて…。 245 00:19:16,088 --> 00:19:20,092 そうだったのか…。 でも なんで ジョッキを買おうなんて思ったんだい? 246 00:19:20,092 --> 00:19:23,062 木のやつが欠けてたし… それに…。 247 00:19:23,062 --> 00:19:26,065 ちょっと 飲んでみろよ。 う… うん。 248 00:19:30,102 --> 00:19:32,071 プハー! 249 00:19:32,071 --> 00:19:35,174 うまい! 口当たりが全然違う! 250 00:19:35,174 --> 00:19:40,079 前に どっかで聞いたことがあったんだよ。 こういうので飲んだほうがいいって。 251 00:19:40,079 --> 00:19:45,084 おっさん いつも うまそうに飲んでるけど もっと うまいほうが嬉しいだろ? 252 00:19:45,084 --> 00:19:48,087 それで わざわざ働いてまで 買ってくれたのか? 253 00:19:48,087 --> 00:19:53,092 魔術師学院に行ってる時間は アタシは家のことができない。 254 00:19:53,092 --> 00:19:55,094 その分 おっさんのやることが増える…。 255 00:19:55,094 --> 00:20:00,099 だから これで酒でも飲めば ちょっとは疲れも取れるかなって…。 256 00:20:00,099 --> 00:20:02,068 ミュイ…。 257 00:20:05,104 --> 00:20:08,107 うん うまいなあ~。 本当にうまいよ…! 258 00:20:08,107 --> 00:20:12,078 ありがとう ミュイ! (ミュイ)こんなことで泣くなよ! 259 00:20:12,078 --> 00:20:15,047 これは泣いちゃうよ~…。 (ミュイ)泣くなって…。 260 00:20:19,085 --> 00:20:21,087 ついてくんなって言ったのに。 261 00:20:21,087 --> 00:20:23,089 今日は初日だし→ 262 00:20:23,089 --> 00:20:28,060 騎士団庁舎に出勤するついでに 停留所で見送るくらいは大目に見てよ…。 263 00:20:28,060 --> 00:20:30,062 (ミュイ)チッ! 264 00:20:31,130 --> 00:20:35,134 ⚞(御者)北区行き 参りました。 北区行きです。 265 00:20:36,068 --> 00:20:38,104 じゃあ 行ってくる。 266 00:20:38,104 --> 00:20:40,072 いってらっしゃい。 267 00:20:45,077 --> 00:20:47,079 (騎士団員)ハアッ! (木剣を振る音) 268 00:20:49,081 --> 00:20:52,084 (クルニ・クルーシエル) 先生 今日は 特にご機嫌っすね。 269 00:20:52,084 --> 00:20:56,088 ああ そうだね。 今日は 記念すべき良き日だよ。 270 00:20:56,088 --> 00:20:58,090 (ドアの開閉音) (アリューシア・シトラス)おはようございます。 271 00:20:58,090 --> 00:21:01,060 おはよう アリューシア。 団長 おはようございます。 272 00:21:01,060 --> 00:21:03,062 先生 今しがた→ 273 00:21:03,062 --> 00:21:07,099 スフェンドヤードバニア教会騎士団の 団長と副団長が→ 274 00:21:07,099 --> 00:21:09,068 庁舎にお見えになりまして。 ん? 275 00:21:09,068 --> 00:21:11,103 使節団の来訪に先立ち→ 276 00:21:11,103 --> 00:21:14,106 武官同士でのあいさつを 望まれているようです。 277 00:21:14,106 --> 00:21:20,079 私とヘンブリッツで応対しますが 先生も よろしければ ご同席ください。 278 00:21:21,147 --> 00:21:23,082 《教会騎士団か…》 279 00:21:23,082 --> 00:21:28,087 《レビオス司教の件が あちらの国で どう決着したか わからない以上→ 280 00:21:28,087 --> 00:21:32,091 腹に一物ある可能性はないとは 言いきれない…》 281 00:21:32,091 --> 00:21:36,095 《自分の目で見て 気配を探っておいたほうがいいかもな…》 282 00:21:36,095 --> 00:21:38,063 わかった。 行くよ…。 283 00:21:42,101 --> 00:21:45,070 (ノック) (ドアの開く音) 284 00:21:47,106 --> 00:21:49,108 あれ!? 285 00:21:49,108 --> 00:21:51,110 (ロゼ・マーブルハート)まあ~ 先生! 286 00:21:51,110 --> 00:21:53,078 ひ… 久しいね ロゼ。 287 00:21:55,080 --> 00:22:00,085 は~い。 あなたのまな弟子 ロゼ・マーブルハートですよ! 288 00:22:01,086 --> 00:22:04,089 アチャ~…。 289 00:22:06,091 --> 00:22:11,096 ♬~ 290 00:23:35,080 --> 00:23:39,084 〈家庭料理には 心を癒やされる。 お金もかからない〉 291 00:23:39,084 --> 00:23:45,090 〈にもかかわらず 仕事が終わると 居酒屋に足が向くのが おっさんの習性だ〉 292 00:23:45,090 --> 00:23:49,061 〈次回 「片田舎のおっさん、王女の護衛に着く」〉