1 00:00:32,766 --> 00:00:36,770 (木剣を打ち合う音) 2 00:00:38,772 --> 00:00:40,774 🗦ハッ! 3 00:00:40,774 --> 00:00:43,777 🗦ハッ! 🗧ホッ! 4 00:00:45,779 --> 00:00:48,782 (ベリル・ガーデナント)あの~ ちょっといいかな? 5 00:00:48,782 --> 00:00:52,786 間合いの取り合い もう少し工夫してみてはどうかな? 6 00:00:52,786 --> 00:00:54,788 (騎士団員)…と言いますと? 7 00:00:56,790 --> 00:00:59,793 例えば こんな感じで…。 8 00:00:59,793 --> 00:01:04,798 相手が こちらの剣を注視していれば 間合いの変化に気づかれにくい。 9 00:01:04,798 --> 00:01:06,800 確かに。 10 00:01:06,800 --> 00:01:11,805 細かいことだけど 半歩の間合いで 勝敗が分かれることもあるからね。 11 00:01:11,805 --> 00:01:13,807 あっ…。 12 00:01:13,807 --> 00:01:16,810 《全員で 手 止めて聞くほどの 話じゃないんだけどな…》 13 00:01:16,810 --> 00:01:18,812 (鐘) 14 00:01:18,812 --> 00:01:21,815 今日は これくらいにしておこうか。 みんな お疲れさま。 15 00:01:21,815 --> 00:01:23,817 (騎士団員たち)お疲れさまでした! 16 00:01:24,818 --> 00:01:28,822 (ヘンブリッツ・ドラウト) ベリル殿 ご指導ありがとうございました。 17 00:01:28,822 --> 00:01:32,759 お使いください。 ど… どうも。 18 00:01:32,759 --> 00:01:35,762 ありがとう。 19 00:01:35,762 --> 00:01:39,800 《みんなが素直に 俺の助言を聞いてくれるのは→ 20 00:01:39,800 --> 00:01:42,769 最初にヘンブリッツくんと手合わせした おかげかも》 21 00:01:45,806 --> 00:01:48,809 《恐ろしかったけどね…》 22 00:01:48,809 --> 00:01:51,778 (クルニ・クルーシエル)先生! 午後は予定あるっすか? 23 00:01:51,778 --> 00:01:54,781 えっ? いや 別にないけど。 24 00:01:54,781 --> 00:01:59,786 なら 首都をご案内するっす! 先生 この近くしか知らないっすよね? 25 00:01:59,786 --> 00:02:03,790 言われてみれば 宿とここを往復してるだけだな…。 26 00:02:03,790 --> 00:02:07,794 (ヘンブリッツ)それはもったいない! バルトレーンには観光名所もあります故…。 27 00:02:07,794 --> 00:02:09,796 私に任せてくださいっす! 28 00:02:09,796 --> 00:02:12,799 じゃあ お願いしようかな。 29 00:02:12,799 --> 00:02:15,802 はいっす! では 着替えてくるっす。 30 00:02:17,804 --> 00:02:19,806 《指南役に就いて1週間→ 31 00:02:19,806 --> 00:02:22,809 結構なじんできた気がする》 32 00:02:23,810 --> 00:02:45,832 ♬~ 33 00:04:06,780 --> 00:04:11,785 (官僚)レベリオ騎士団の当期計画については 書類どおり 承認ということで。 34 00:04:11,785 --> 00:04:15,789 (アリューシア・シトラス)ありがとうございます。 (官僚)予算については 主計室に申請を。 35 00:04:15,789 --> 00:04:18,792 承知いたしました。 時に 騎士団長。 36 00:04:18,792 --> 00:04:21,795 招聘した特別指南役は 期待どおりの働きを? 37 00:04:21,795 --> 00:04:24,798 万事良好 期待以上です。 38 00:04:28,835 --> 00:04:32,739 《剣を極めたいなら 組織の長になど なるものではない》 39 00:04:32,739 --> 00:04:35,742 《無駄な時間を取られすぎる》 40 00:04:35,742 --> 00:04:38,745 《でも 先生を あのままにしておくなんて→ 41 00:04:38,745 --> 00:04:40,747 私にはできなかった》 42 00:04:43,750 --> 00:04:48,755 (アリューシアの母)隣町に越してきたのですが この道場の評判を聞きまして…。 43 00:04:49,756 --> 00:04:54,761 (アリューシアの父)自分の身を守るすべくらいは そろそろ覚えてもいい頃かと…。 44 00:04:54,761 --> 00:04:59,766 そうですね。 都会と違って この辺りは 騎士団の目も届きにくいので→ 45 00:04:59,766 --> 00:05:01,768 護身ができるに越したことはないです。 46 00:05:01,768 --> 00:05:04,771 (アリューシアの母)アリューシア ごあいさつして。 47 00:05:05,772 --> 00:05:08,775 よ… よろしくお願いします。 48 00:05:08,775 --> 00:05:11,778 ベリル・ガーデナントです。 よろしく アリューシア。 49 00:05:11,778 --> 00:05:13,780 あっ…。 50 00:05:14,781 --> 00:05:18,785 (アリューシアの声)初めて会った印象は 優しそうなおじさん。 51 00:05:19,786 --> 00:05:21,788 (アリューシアの声)最初にやったのは 素振り。 52 00:05:23,790 --> 00:05:26,793 (アリューシアの声)とても丁寧に教えてくれた。 53 00:05:30,797 --> 00:05:33,767 (アリューシアの声) 体を効率的に動かすための訓練。 54 00:05:33,767 --> 00:05:35,735 あっ あっ…。 55 00:05:36,770 --> 00:05:38,738 うっ… ううっ…! 56 00:05:39,773 --> 00:05:44,778 (アリューシアの声) それまで経験したことがなく 新鮮だった。 57 00:05:44,778 --> 00:05:49,783 入門してから1年半は この2つと 基本の型稽古だけ。 58 00:05:49,783 --> 00:05:52,752 でも 退屈ではなかった。 59 00:05:55,789 --> 00:05:58,758 (アリューシアの声) 体が強くなっていくのを感じられたし…。 60 00:06:03,797 --> 00:06:06,800 (アリューシアの声) 剣も どんどん手になじんでくれた。 61 00:06:06,800 --> 00:06:08,802 そして 何より→ 62 00:06:08,802 --> 00:06:11,805 先生は ちょっとしたことでも いつも褒めてくれる。 63 00:06:11,805 --> 00:06:13,773 それが嬉しかった。 64 00:06:16,810 --> 00:06:19,779 《ランドリドさん 何をためらっているの?》 65 00:06:21,781 --> 00:06:23,783 (ランドリド・パトルロック)あっ…。 66 00:06:27,787 --> 00:06:30,824 そろそろやってみようか かかり稽古。 67 00:06:30,824 --> 00:06:32,792 あっ… はい! 68 00:06:36,730 --> 00:06:38,732 《あれ?》 69 00:06:38,732 --> 00:06:41,735 《どこにも打ち込めない…。 なんで?》 70 00:06:41,735 --> 00:06:43,737 《今!》 71 00:06:44,738 --> 00:06:46,740 あっ…。 72 00:06:46,740 --> 00:06:48,742 ありがとうございました。 73 00:06:48,742 --> 00:06:51,745 あっ… ありがとうございました。 74 00:06:51,745 --> 00:06:54,748 アリューシアは筋がいいね。 75 00:06:54,748 --> 00:06:58,752 やみくもに打ってこなかったし 一番いいタイミングで踏み込んできた。 76 00:06:59,753 --> 00:07:01,755 (アリューシアの声)今なら わかる。 77 00:07:01,755 --> 00:07:03,757 でも あの頃の私は→ 78 00:07:03,757 --> 00:07:09,763 剣術の先生というのは みんな これくらいのことができるのかと思っていた。 79 00:07:10,764 --> 00:07:13,767 出稽古だし 胸を借りるつもりでね。 80 00:07:13,767 --> 00:07:16,770 寸止めだけど 首から上は反則。 81 00:07:16,770 --> 00:07:19,773 怪我がないように気をつけて。 (町道場門下生たち)はい! 82 00:07:19,773 --> 00:07:21,775 (一同)よろしくお願いします! 83 00:07:21,775 --> 00:07:29,783 ♬~ 84 00:07:29,783 --> 00:07:31,751 (掛け声) 85 00:07:31,751 --> 00:07:33,753 ハッ! 86 00:07:33,753 --> 00:07:35,722 (町道場師範)一本! 87 00:07:37,757 --> 00:07:40,760 次 アリューシア。 88 00:07:40,760 --> 00:07:42,729 はい。 89 00:07:44,731 --> 00:07:46,733 始め! 90 00:07:48,735 --> 00:07:50,737 《えっ?》 91 00:07:50,737 --> 00:07:53,740 《どこに打っても入る…?》 92 00:07:53,740 --> 00:07:55,742 タァーッ! 93 00:07:56,743 --> 00:07:58,745 あっ… このっ! 94 00:07:59,746 --> 00:08:02,749 あっ…。 ハッ! 95 00:08:02,749 --> 00:08:04,751 (町道場師範)一本! 96 00:08:09,789 --> 00:08:12,759 《簡単に勝ててしまった…》 97 00:08:13,793 --> 00:08:17,797 他流と試合できて みんな いい勉強になったね。 98 00:08:17,797 --> 00:08:22,802 先生 うちの道場って もしかして かなり強いんでしょうか? 99 00:08:22,802 --> 00:08:24,804 そんなことはないよ。 100 00:08:24,804 --> 00:08:27,807 でも みんな勝ってましたし→ 101 00:08:27,807 --> 00:08:31,745 先生も あちらの師範との模擬戦で 勝たれてましたし。 102 00:08:31,745 --> 00:08:35,749 たまたま 向こうの流派と うちの流派の 相性がよかっただけで→ 103 00:08:35,749 --> 00:08:38,752 どっちが強いかなんて 簡単には言えない。 104 00:08:38,752 --> 00:08:42,722 勝ち負けより 何を得るかを 大事にしてほしいな。 105 00:08:43,757 --> 00:08:45,725 はい…。 106 00:08:46,760 --> 00:08:48,728 あっ…。 107 00:08:49,729 --> 00:08:52,732 ん? 忘れ物かい? 取りに行ってきます。 108 00:08:58,738 --> 00:09:03,743 ハア ハア ハア ハア…。 109 00:09:10,750 --> 00:09:12,752 あっ…。 110 00:09:12,752 --> 00:09:15,755 これを捜しに来たんだろ? 111 00:09:18,758 --> 00:09:21,761 あっ…。 (町道場門下生たちの笑い声) 112 00:09:21,761 --> 00:09:23,763 取れ。 113 00:09:23,763 --> 00:09:26,766 寸止めなんかで 勝った気になってんじゃねえ! 114 00:09:26,766 --> 00:09:28,768 そっちも当てていいぜ。 115 00:09:28,768 --> 00:09:32,705 まあ 当てありなら 田舎もんに負けるわけないけどな。 116 00:09:32,705 --> 00:09:35,708 (町道場門下生たちの笑い声) お断りします。 117 00:09:35,708 --> 00:09:37,710 やらねえんなら それでもいい。 118 00:09:37,710 --> 00:09:41,714 ただし 骨の一本 二本はもらっとくが 文句はねえよな!? 119 00:09:41,714 --> 00:09:43,716 (木剣が当たる音) 120 00:09:43,716 --> 00:09:45,718 あっ…。 121 00:09:45,718 --> 00:09:47,720 アイテテテテテ…。 122 00:09:47,720 --> 00:09:49,722 先生! どけ! 123 00:09:49,722 --> 00:09:51,724 邪魔すんなよ おっさん! 124 00:09:51,724 --> 00:09:55,728 剣術を そういうふうに使ってほしくないなあ。 125 00:10:00,733 --> 00:10:02,735 なっ…!? 126 00:10:05,738 --> 00:10:07,740 うわあっ! ぐあっ! 127 00:10:07,740 --> 00:10:10,743 (町道場門下生)ああっ! はあ…? 128 00:10:14,747 --> 00:10:16,749 こいつ…! 129 00:10:18,751 --> 00:10:20,753 (町道場師範)やめんか! 師範! 130 00:10:20,753 --> 00:10:24,757 物音がするので戻ってみたら なんだ? このざまは! 131 00:10:24,757 --> 00:10:26,759 でも なめられたままじゃ…。 132 00:10:26,759 --> 00:10:29,762 見てわからんのか 馬鹿者! 133 00:10:29,762 --> 00:10:33,766 この方は お前らが何人でかかろうが 相手にならんわ! 134 00:10:33,766 --> 00:10:37,770 門弟の皆さんにも実力で劣っていた。 それだけのことだ! 135 00:10:37,770 --> 00:10:41,774 まあまあ…。 血気盛んな年頃ですし。 136 00:10:42,775 --> 00:10:47,780 弟子の不始末は 師である私の責任。 どうかお許しいただきたい。 137 00:10:47,780 --> 00:10:50,783 いやいや そんな… やめてください。 138 00:10:58,791 --> 00:11:01,794 なんとなく 嫌な予感がしてね。 139 00:11:01,794 --> 00:11:03,796 見に行って正解だった。 140 00:11:03,796 --> 00:11:05,798 でも 先生が怪我を…。 141 00:11:05,798 --> 00:11:07,800 大した怪我じゃないよ。 142 00:11:07,800 --> 00:11:09,802 でも…。 143 00:11:09,802 --> 00:11:15,808 ♬~ 144 00:11:15,808 --> 00:11:19,812 でも… 私のせいで…。 145 00:11:20,813 --> 00:11:22,815 アリューシアは悪くない。 146 00:11:24,817 --> 00:11:27,820 最初から一緒に戻ればよかった。 147 00:11:27,820 --> 00:11:31,758 気が利かなくて 怖い思いをさせてしまって すまなかった。 148 00:11:31,758 --> 00:11:36,763 でも アリューシアに怪我がなくて 本当によかった。 149 00:11:37,764 --> 00:11:40,767 (嗚咽) 150 00:11:40,767 --> 00:11:42,769 あっ… ごめん! 151 00:11:42,769 --> 00:11:44,771 やっぱり怖かったよね。 本当 ごめん! 152 00:11:44,771 --> 00:11:48,775 あっ 次の場所まで時間あるから 何か食べてく? 153 00:11:48,775 --> 00:11:51,778 みんなは先に帰したから その… 内緒でね。 154 00:11:52,779 --> 00:11:54,781 違います…。 155 00:11:55,782 --> 00:12:00,787 えっ? お… おなかすいてないのか。 どうしよう…。 156 00:12:00,787 --> 00:12:06,793 (アリューシアの声)怖くて泣いたわけでも 悲しくて泣いたわけでもなかった。 157 00:12:06,793 --> 00:12:10,797 胸がいっぱいになると 涙が止まらなくなることを→ 158 00:12:10,797 --> 00:12:12,799 私は知った。 159 00:12:16,836 --> 00:12:27,814 ♬~ 160 00:12:30,850 --> 00:12:32,819 (息を吐く音) 161 00:12:40,793 --> 00:12:42,795 あっ…。 162 00:12:42,795 --> 00:12:44,764 あっ…。 163 00:12:45,765 --> 00:12:48,768 できた…。 164 00:12:49,769 --> 00:12:51,771 うん お見事。 165 00:12:52,772 --> 00:12:55,775 君は十分に強くなった。 166 00:12:55,775 --> 00:12:59,779 そんな…! 先生 私は まだ…。 167 00:12:59,779 --> 00:13:02,782 本当に 教えられることが残っていないんだ。 168 00:13:02,782 --> 00:13:04,784 それは理解してほしいな。 169 00:13:04,784 --> 00:13:09,789 (アリューシアの声)先生は 謙遜に謙遜を重ねた結果 本気でそう思っている。 170 00:13:09,789 --> 00:13:13,793 私は まだ 先生の足元にすら及んでいないのに…。 171 00:13:14,794 --> 00:13:18,798 わかりました。 謹んで拝受いたします。 172 00:13:22,802 --> 00:13:28,808 (アリューシアの声)離れたくなかった。 でも 先生を困らせたくはなかった。 173 00:13:30,810 --> 00:13:32,745 (アリューシアの声)巣立ったからには→ 174 00:13:32,745 --> 00:13:35,748 先生の剣が どこでも通用することを証明する。 175 00:13:37,750 --> 00:13:40,753 (アリューシアの声)必然的に臨んだ騎士団試験で→ 176 00:13:40,753 --> 00:13:44,757 うすうす感じ続けていたことが 確信に変わった。 177 00:13:44,757 --> 00:13:55,768 ♬~ 178 00:13:55,768 --> 00:13:57,770 (アリューシアの声)候補生はおろか→ 179 00:13:57,770 --> 00:14:02,775 試験官の騎士団員ですら 先生と比べれば遅すぎる。 180 00:14:02,775 --> 00:14:06,779 成績首位で入団し 確信はさらに深まった。 181 00:14:07,780 --> 00:14:12,785 (アリューシアの声)先生の動体視力と反応速度は 常軌を逸している。 182 00:14:12,785 --> 00:14:14,787 私の目的が決まった。 183 00:14:14,787 --> 00:14:17,790 先生を あのままには しておけない。 184 00:14:17,790 --> 00:14:22,795 騎士団長の地位を得て さらに実績を重ね…。 185 00:14:22,795 --> 00:14:28,801 ♬~ 186 00:14:28,801 --> 00:14:32,739 (アリューシアの声) 指南役を招聘する発言力を得た時には→ 187 00:14:32,739 --> 00:14:36,776 道場を離れてから10年も経っていた。 188 00:14:36,776 --> 00:14:39,779 しかし 先生は 先生のままだった。 189 00:14:39,779 --> 00:14:43,750 いや むしろ 私が知る頃より さらに研ぎ澄まされている。 190 00:14:43,750 --> 00:14:53,793 ♬~ 191 00:14:53,793 --> 00:14:56,763 《重たい女だと思われるかもしれない》 192 00:14:59,766 --> 00:15:02,769 《でも 先生にふさわしい舞台を…》 193 00:15:05,772 --> 00:15:08,775 《用意せずにはいられなかった》 194 00:15:13,813 --> 00:15:16,816 団長 お疲れさまです。 195 00:15:16,816 --> 00:15:18,818 今日の指南は どうでしたか? 196 00:15:18,818 --> 00:15:23,790 ベリル殿の引き出しの多さと見識の深さに 驚かされるばかりです。 197 00:15:23,790 --> 00:15:26,793 今も おさらいをしておりました。 198 00:15:26,793 --> 00:15:31,731 それは何よりです。 で 先生は もう帰られたのですね? 199 00:15:31,731 --> 00:15:34,734 クルニが 首都をご案内したいと言いまして…。 200 00:15:35,735 --> 00:15:37,737 首都をご案内するっす! 201 00:15:37,737 --> 00:15:40,740 私に任せてくださいっす! 202 00:15:40,740 --> 00:15:42,742 じゃあ お願いしようかな。 203 00:15:43,743 --> 00:15:45,745 ベリル殿と一緒に出かけました。 204 00:15:46,746 --> 00:15:48,748 先生と首都観光…。 205 00:15:48,748 --> 00:15:51,751 私が行きたかった。 なぜなら それは→ 206 00:15:51,751 --> 00:15:53,753 実質 デートに他ならないといっても 過言ではなく…。 207 00:15:53,753 --> 00:15:55,755 何かおっしゃいましたか? 208 00:15:55,755 --> 00:15:57,757 いえ なんでもありません。 209 00:15:58,758 --> 00:16:07,767 ♬~ 210 00:16:07,767 --> 00:16:10,770 店の数がすさまじい。 211 00:16:10,770 --> 00:16:13,773 よろず屋と宿屋しかない俺の村とは えらい違いだ。 212 00:16:13,773 --> 00:16:18,778 やっぱり 街歩きするなら 西区が一番楽しいっすね。 213 00:16:18,778 --> 00:16:22,782 観光名所が多いのは 北区じゃなかったっけ? 214 00:16:22,782 --> 00:16:24,784 王宮とか 教会とか…。 215 00:16:24,784 --> 00:16:28,788 そんなの喜んで見に行くの おのぼりさんだけっすよ。 216 00:16:29,789 --> 00:16:33,793 《そう 俺が まさに その おのぼり中年なんだけどね》 217 00:16:34,760 --> 00:16:37,730 🗧(フィッセル・ハーベラー)あっ ベリル先生だ。 ん? 218 00:16:38,764 --> 00:16:42,768 (フィッセル)やっぱり。 久しぶり。 誰? 219 00:16:42,768 --> 00:16:44,770 フィスちゃん! お疲れっす! 220 00:16:44,770 --> 00:16:46,772 クルニ 知り合い? 221 00:16:46,772 --> 00:16:49,775 先生 もしかして 覚えてないんすか? 222 00:16:49,775 --> 00:16:53,779 ベリル先生 ひどい。 しくしく。 223 00:16:53,779 --> 00:16:55,748 そ… そう言われても…。 224 00:16:57,783 --> 00:17:00,786 これでどう? チラッ チラッ。 225 00:17:00,786 --> 00:17:02,788 《ん? 餞別の剣》 226 00:17:02,788 --> 00:17:06,792 《ってことは 俺の道場で全てを修めた子か》 227 00:17:06,792 --> 00:17:08,794 《で フィス…》 228 00:17:08,794 --> 00:17:10,796 もしかして フィッセル? 229 00:17:10,796 --> 00:17:14,767 正解。 でも遅い。 私は悲しい。 230 00:17:14,767 --> 00:17:18,771 いやあ 毎回 弟子に会う度に言ってるけど 見違えたよ。 231 00:17:19,772 --> 00:17:23,809 (2人)フンッ! フンッ! 232 00:17:23,809 --> 00:17:25,778 フンッ! 233 00:17:27,813 --> 00:17:31,717 5年経ってる。 私も成長した。 234 00:17:31,717 --> 00:17:33,719 そうか。 235 00:17:33,719 --> 00:17:36,722 そういえば 最後の2年は クルニと重なってたね。 236 00:17:36,722 --> 00:17:40,726 フィスちゃんは すごいんすよ。 今は魔法師団のエースっす! 237 00:17:40,726 --> 00:17:43,729 えっ 魔法師団!? 238 00:17:43,729 --> 00:17:45,731 《うち 剣術道場なんだけど…》 239 00:17:46,732 --> 00:17:48,734 フィスちゃん 買い物っすか? 240 00:17:48,734 --> 00:17:52,738 うん。 魔装具を見繕いに。 241 00:17:52,738 --> 00:17:54,740 魔装具? 242 00:18:00,780 --> 00:18:05,785 おおっ! これがあると 素人でも魔術が使えるっす。 243 00:18:05,785 --> 00:18:07,753 ただし 高いっす。 244 00:18:07,753 --> 00:18:09,755 私は なしでもできる。 245 00:18:09,755 --> 00:18:11,757 うわっ! 246 00:18:11,757 --> 00:18:15,761 っていうか 本当に魔術師なんだね フィッセルは。 247 00:18:15,761 --> 00:18:17,763 すごく頑張った。 248 00:18:17,763 --> 00:18:21,767 《魔術師は希少な職種。 言葉以上に努力したはず》 249 00:18:21,767 --> 00:18:26,772 《剣の道を離れていたのは寂しいけど 誇らしくもある》 250 00:18:27,773 --> 00:18:30,810 🗧ああっ! ひったくりよ! えっ? 251 00:18:30,810 --> 00:18:32,778 へへへへ…! 252 00:18:33,713 --> 00:18:36,716 私がやる。 先生が出るまでもない。 253 00:18:41,721 --> 00:18:43,723 (フィッセル)ハッ! 254 00:18:44,724 --> 00:18:46,726 ハア ハア ハア…。 255 00:18:47,727 --> 00:18:50,730 ああっ! うっ! イテテテテ…! 256 00:18:52,732 --> 00:18:54,734 はい おとなしくするっすよ。 257 00:18:54,734 --> 00:18:57,737 こう見えて騎士団っす。 クソッ! 258 00:18:57,737 --> 00:19:00,740 動きが速い! 捕獲術も手慣れてるなあ。 259 00:19:00,740 --> 00:19:04,744 犯罪の取り締まりも 私たちの仕事のうち。 260 00:19:05,745 --> 00:19:08,748 いい連携だ。 さっきの魔法もすごかったし。 261 00:19:08,748 --> 00:19:12,752 剣魔法。 剣に魔法をのせて飛ばす。 262 00:19:12,752 --> 00:19:15,755 先生に教わった剣術 生かしてる。 263 00:19:15,755 --> 00:19:18,758 《剣術に こんな応用があるなんて…》 264 00:19:18,758 --> 00:19:20,760 うん ありがとう。 265 00:19:20,760 --> 00:19:23,763 ん? お礼を言うのは私のほう…。 266 00:19:23,763 --> 00:19:26,766 いや 俺のほうだよ! 267 00:19:27,767 --> 00:19:31,704 (宿の主人)お早いですね。 ええ 目が覚めちゃって…。 268 00:19:31,704 --> 00:19:35,708 (宿の主人)これ 食べてくださいよ。 ああ どうも。 269 00:19:36,709 --> 00:19:39,745 《早起きした日は散歩に限る》 270 00:19:39,745 --> 00:19:42,748 《いつまでも おのぼり中年ってわけにもいかないし→ 271 00:19:42,748 --> 00:19:45,751 道の一つも覚えないと…》 272 00:19:45,751 --> 00:19:47,753 🗦(ルーシー・ダイアモンド)そこの おぬし…。 273 00:19:47,753 --> 00:19:52,758 《時間はある。 西区の商業地区まで 足 延ばしてみるか》 274 00:19:52,758 --> 00:19:54,760 🗦(ルーシー)おぬし。 おい 待たぬか。 275 00:19:54,760 --> 00:19:58,764 《クルニとフィッセルに 今度 ご飯をおごるって約束したし→ 276 00:19:58,764 --> 00:20:01,767 良さそうな店でも見つけられれば…》 277 00:20:01,767 --> 00:20:03,769 🗦(ルーシー)無視するでないわ! 278 00:20:03,769 --> 00:20:05,738 なっ 何…? 俺? 279 00:20:06,772 --> 00:20:08,774 (ルーシー)ふん! 280 00:20:08,774 --> 00:20:12,745 えーっと… お嬢ちゃん 迷子? 281 00:20:12,745 --> 00:20:15,748 誰がお嬢ちゃんか! まったく…。 282 00:20:15,748 --> 00:20:19,752 おぬし ベリル・ガーデナントじゃろ? そうだけど…。 283 00:20:19,752 --> 00:20:22,755 わしは ルーシー・ダイアモンドという。 284 00:20:22,755 --> 00:20:26,759 レベリス王国魔法師団の団長をやっておる。 285 00:20:26,759 --> 00:20:31,764 魔法師団ごっこか…。 都会の子供は変わった遊びをするんだね。 286 00:20:31,764 --> 00:20:33,766 ルーシーちゃん おうちはどっち? 287 00:20:33,766 --> 00:20:35,768 ちゃん付けは やめい! 288 00:20:35,768 --> 00:20:37,770 あと ごっこ遊びでもないわ! 289 00:20:37,770 --> 00:20:40,806 ええい… これで どうじゃ? 290 00:20:40,806 --> 00:20:45,811 おおっ…! あっ… えっ? 本当に魔法師団の…? 291 00:20:45,811 --> 00:20:47,780 納得したならよい。 292 00:20:47,780 --> 00:20:52,785 散歩をするにも 道連れがおるほうが楽しいじゃろ? 293 00:20:52,785 --> 00:20:54,787 フフッ…。 294 00:20:55,821 --> 00:21:00,826 (ルーシー)フィスに聞いての。 剣の師匠がバルトレーンに来ておると。 295 00:21:00,826 --> 00:21:04,830 ああ フィッセルのこと? この前 久しぶりに会ったよ。 296 00:21:04,830 --> 00:21:07,833 (ルーシー)おぬしに会ったことを 楽しそうに話しておった。 297 00:21:07,833 --> 00:21:11,837 嬉しかったんじゃろう。 そうであれば 俺も嬉しいね。 298 00:21:11,837 --> 00:21:14,840 (ルーシー)フィスの剣魔法は優秀でなあ。 299 00:21:14,840 --> 00:21:17,843 魔法の才はもちろんあるが 剣も相当じゃ。 300 00:21:17,843 --> 00:21:20,846 師匠が良いのであろうな。 301 00:21:20,846 --> 00:21:25,851 いや フィッセルの努力のたまものさ。 俺は とっかかりを教えただけで…。 302 00:21:25,851 --> 00:21:28,854 ルーシーちゃんも剣術やってみる? 303 00:21:28,854 --> 00:21:32,758 子供扱いはやめろ。 わしは おぬしより ずっと年上じゃぞ。 304 00:21:32,758 --> 00:21:35,761 《と言われても その見た目じゃ…》 305 00:21:36,762 --> 00:21:39,765 (ルーシー)さて ここら辺でいいじゃろ。 306 00:21:40,766 --> 00:21:44,770 こんな所に空き地? (ルーシー)取り壊しの跡じゃ。 307 00:21:44,770 --> 00:21:47,773 街の新陳代謝か。 さすが首都! 308 00:21:47,773 --> 00:21:52,778 わしは魔法が好きでな。 ずっと研鑽と研究の毎日じゃ。 309 00:21:52,778 --> 00:21:57,783 ん? わかるよ。 俺だって 剣を振る毎日だから。 310 00:21:57,783 --> 00:22:01,787 成長の実感を得たい 研究の成果を試したい…。 311 00:22:01,787 --> 00:22:04,790 剣士は そんなことを考えぬか? 312 00:22:04,790 --> 00:22:07,793 考えるね。 上達の実感は大事だよ。 313 00:22:07,793 --> 00:22:10,796 試してみたいのよ…。 314 00:22:10,796 --> 00:22:12,798 強者を相手にの! 315 00:22:12,798 --> 00:22:14,800 (爆発音) 316 00:22:15,801 --> 00:22:18,804 ふむ… さすがの反応じゃな。 317 00:22:18,804 --> 00:22:26,812 ♬~ 318 00:22:26,812 --> 00:22:29,815 冗談ってわけじゃなさそうだね。 319 00:22:32,751 --> 00:22:37,756 ♬~ 320 00:24:01,774 --> 00:24:03,809 〈食べ歩きは楽しい〉 321 00:24:03,809 --> 00:24:06,812 〈しかし 食べ歩きというのは 間食の連続で→ 322 00:24:06,812 --> 00:24:09,815 30を過ぎると 間食は確実にぜい肉が増える〉 323 00:24:09,815 --> 00:24:11,817 〈つらい…〉 324 00:24:11,817 --> 00:24:15,788 〈次回 「片田舎のおっさん、猛攻を凌ぐ」〉