1 00:00:34,668 --> 00:00:37,671 (アリューシア・シトラス)先生 少し お話ししたいことがあるのですが…。 2 00:00:37,671 --> 00:00:39,673 (ベリル・ガーデナント)ん? 3 00:00:39,673 --> 00:00:42,676 アリューシア お疲れさま。 どんな話? 4 00:00:42,676 --> 00:00:47,681 先生の今後を左右する 重要な件についてです。 5 00:00:47,681 --> 00:00:49,683 えっ…? 6 00:00:49,683 --> 00:00:52,686 先生の…→ 7 00:00:52,686 --> 00:00:56,690 新しい…→ 8 00:00:56,690 --> 00:00:58,692 服を買うのです! 9 00:00:59,693 --> 00:01:01,695 は…? 10 00:01:02,696 --> 00:01:06,700 (鐘) 11 00:01:06,700 --> 00:01:28,722 ♬~ 12 00:02:49,669 --> 00:02:55,675 近々 スフェンドヤードバニア使節団が バルトレーンに来訪するのですが…。 13 00:02:55,675 --> 00:02:59,713 ああ そういえば スレナも そんなこと言ってたな。 14 00:02:59,713 --> 00:03:02,716 それ関連で モンスター討伐の依頼が増えてるとか…。 15 00:03:02,716 --> 00:03:04,718 リサンデラが!? 16 00:03:04,718 --> 00:03:07,688 おのれ リサンデラめ。 17 00:03:07,688 --> 00:03:11,691 私より先に この件を 先生にお話ししていたとは…。 18 00:03:11,691 --> 00:03:14,695 あ… あ… あの~ アリューシア? 19 00:03:14,695 --> 00:03:17,697 失礼しました。 続けます。 20 00:03:17,697 --> 00:03:22,702 使節団来訪に際し 騎士団は要人警護の任を担うことになります。 21 00:03:22,702 --> 00:03:26,707 要人…。 やっぱり スフェン教のお偉いさんとか来るの? 22 00:03:29,709 --> 00:03:32,646 (ヘンブリッツ・ドラウト)いえ。 かの国の政治や外交は→ 23 00:03:32,646 --> 00:03:36,650 王族を頂点とする議会が担っておりますゆえ 来賓は王族です。 24 00:03:36,650 --> 00:03:38,652 そうなんだ。 25 00:03:38,652 --> 00:03:42,656 つきましては 先生にご相談がありまして…。 えっ…? 26 00:03:42,656 --> 00:03:44,691 《嫌な予感…》 27 00:03:44,691 --> 00:03:46,660 要人警護に ご協力いただきつつ→ 28 00:03:46,660 --> 00:03:50,664 両国の王族方に 先生をご紹介する場を設けようかと。 29 00:03:50,664 --> 00:03:52,666 (クルニ・クルーシエル)おおっ! いいっすね それ! 30 00:03:52,666 --> 00:03:56,670 ベリル殿の名を国内外に広める いい機会ですな! 31 00:03:57,671 --> 00:04:01,675 ちょ… ちょっと 仰々しいんじゃないかな…? 32 00:04:01,675 --> 00:04:04,711 先生は あまり 脚光を浴びるのを好まれないでしょうが…→ 33 00:04:04,711 --> 00:04:09,716 国王御璽をちょうだいした 特別指南役としてのお立場→ 34 00:04:09,716 --> 00:04:11,718 ご理解いただければと。 35 00:04:11,718 --> 00:04:14,688 《うっ…。 それを言われると断れない…》 36 00:04:14,688 --> 00:04:18,692 はい わかりました…。 ご理解いただき 感謝します。 37 00:04:18,692 --> 00:04:24,698 ベリル殿の助力をいただければ 我々としても 心強いこと この上ありません。 38 00:04:24,698 --> 00:04:28,702 まあ 毎年やってるんで そんなに難しく考えることないっすよ。 39 00:04:28,702 --> 00:04:32,639 (ヘンブリッツ)油断大敵だぞ クルニ。 (クルニ)あっ すみませんっす。 40 00:04:32,639 --> 00:04:36,643 さて いよいよ 本題ですが…。 今のが本題じゃなかったの!? 41 00:04:37,644 --> 00:04:40,647 先生が 王族方とお目通りするにあたり→ 42 00:04:40,647 --> 00:04:44,651 ふさわしい服装を あつらえていただかねばなりません。 43 00:04:44,651 --> 00:04:48,655 《あっ なるほど。 ここで 服を買いに行くって話に繋がるのね》 44 00:04:48,655 --> 00:04:50,657 《えらく 時間かかったな…》 45 00:04:50,657 --> 00:04:52,659 (ヘンブリッツ)確かに 必要ですな。 46 00:04:52,659 --> 00:04:58,665 我々 団員であれば 騎士の鎧 あるいは 式典用の制服で対応できますが。 47 00:04:58,665 --> 00:05:02,669 (クルニ)先生は騎士団員じゃないから どっちも持ってないっすもんね。 48 00:05:02,669 --> 00:05:06,673 ふむ…。 普段着ってわけにはいかないか。 49 00:05:06,673 --> 00:05:10,677 じゃあ 暇を見て 何か それっぽい服を見繕っておくよ。 50 00:05:10,677 --> 00:05:12,679 いけません! なんでかな!? 51 00:05:12,679 --> 00:05:17,684 失礼ながら 先生は まだ 首都の店について 詳しくご存じないはずです。 52 00:05:17,684 --> 00:05:21,688 私が信頼のおける洋服店に ご案内しますので→ 53 00:05:21,688 --> 00:05:24,691 ここは ぜひ アリューシアにお任せを。 54 00:05:24,691 --> 00:05:27,694 明日の午後 お時間を頂ければ幸いです! 55 00:05:27,694 --> 00:05:32,632 じゃあ お願いしようかな…。 ありがとうございます。 56 00:05:32,632 --> 00:05:37,637 では 仕事がありますので 私は これで。 あ… ああ。 57 00:05:42,642 --> 00:05:45,645 いやあ 何から何まで 世話を焼いてもらって…。 58 00:05:45,645 --> 00:05:47,647 いい年したおっさんなのにね。 59 00:05:47,647 --> 00:05:51,651 お恥ずかしい。 ハハハハ…。 (ドアの開閉音) 60 00:05:51,651 --> 00:05:54,654 団長 むちゃくちゃ グイグイいってたっすね。 61 00:05:54,654 --> 00:05:59,659 (ヘンブリッツ)うん…。 まあ 師匠に当たる方だし 大切に思われているんだろう。 62 00:05:59,659 --> 00:06:01,661 (クルニ) もちろん それもあるとは思うっすけど…→ 63 00:06:01,661 --> 00:06:05,665 それだけなのか 気になるっす。 ん? 64 00:06:08,668 --> 00:06:11,671 ただいま。 (ミュイ・フレイア)ん… おかえり。 65 00:06:11,671 --> 00:06:14,674 何? これ。 (ミュイ)おっさん宛てに届いた。 66 00:06:14,674 --> 00:06:16,676 なんだろうね? 67 00:06:18,678 --> 00:06:20,680 (ミュイ)服…? 68 00:06:20,680 --> 00:06:24,684 「親愛なるベリルくんへ。 先日のお礼です」…。 69 00:06:24,684 --> 00:06:28,722 《ここの住所を知ってて こういうことをしそうなのは…》 70 00:06:28,722 --> 00:06:30,690 《イブロイだな…》 71 00:06:30,690 --> 00:06:34,628 俺の知り合いが ミュイの服を送ってくれたみたいだ。 72 00:06:34,628 --> 00:06:38,632 そんなヒラヒラしたやつ アタシには似合わねえだろ。 73 00:06:38,632 --> 00:06:41,635 ハハハハ。 そんなことないさ。 74 00:06:41,635 --> 00:06:44,638 まあ たくさんあるし 気に入ったやつを着ればいいよ。 75 00:06:44,638 --> 00:06:46,640 さあ 夕飯にしよう。 (ミュイ)ん。 76 00:06:47,641 --> 00:06:51,645 いただきます。 (ミュイ)いただき… ます…。 77 00:06:53,647 --> 00:06:59,653 あっ そうそう。 今度 仕事で 偉い人の警備をすることになってね。 78 00:06:59,653 --> 00:07:02,656 で ちゃんとした服を 用意しないと駄目だから→ 79 00:07:02,656 --> 00:07:05,659 明日の昼 アリューシアと買いに行くんだけど。 80 00:07:05,659 --> 00:07:10,664 アリューシアって あの騎士団の女? そうそう 銀髪の。 81 00:07:10,664 --> 00:07:14,668 ミュイも庁舎で会ってるよね? ふん…。 82 00:07:14,668 --> 00:07:18,672 買い物 ミュイも一緒に来る? (ミュイ)行かない。 83 00:07:18,672 --> 00:07:22,676 そう? アリューシアは ああ見えて 年下の子には優しかったし→ 84 00:07:22,676 --> 00:07:24,678 そんなに構えなくてもいいと…。 行かない。 85 00:07:24,678 --> 00:07:26,680 ああ… はい。 86 00:07:26,680 --> 00:07:29,683 《なんで へそを曲げてるんだ? ミュイは…》 87 00:07:29,683 --> 00:07:33,687 《この年頃の女の子は おじさんには難しすぎる》 88 00:07:36,623 --> 00:07:38,625 お待たせしました。 89 00:07:42,662 --> 00:07:44,664 どうかしましたか? 90 00:07:44,664 --> 00:07:48,635 い… いや そういう服装を見るのは 初めてかな… と。 91 00:07:48,635 --> 00:07:54,674 フフフ。 洋服店に行くのに 騎士の格好では さすがに おかしいでしょう? 92 00:07:54,674 --> 00:07:56,676 まあ そうだね…。 93 00:07:56,676 --> 00:08:01,681 よく似合ってると思うよ。 あ… ありがとうございます。 94 00:08:01,681 --> 00:08:05,652 では 参りましょう。 うん お願いするよ。 95 00:08:07,687 --> 00:08:11,691 団長が行きそうな洋服屋さんは 大体 見当がつくっす。 96 00:08:11,691 --> 00:08:13,693 悪趣味だな…。 97 00:08:13,693 --> 00:08:17,697 (クルニ)…とか なんとか言ってるけど 副団長も気になるっすよね? 98 00:08:17,697 --> 00:08:20,667 (ヘンブリッツ)気にならなくはないが…。 (クルニ)行くっすよ! 99 00:08:24,704 --> 00:08:30,710 《さすが バルトレーンの中央区。 見るからに 店のレベルが高い》 100 00:08:30,710 --> 00:08:32,645 まずは この店から見ましょうか。 101 00:08:32,645 --> 00:08:36,616 アリューシアはともかく 俺は場違いじゃないかな。 102 00:08:36,616 --> 00:08:38,651 そのようなことは 決してありません。 103 00:08:38,651 --> 00:08:40,653 (ドアの開閉音) 104 00:08:40,653 --> 00:08:42,655 いらっしゃいませ。 105 00:08:42,655 --> 00:08:44,657 おお これは シトラス様。 106 00:08:44,657 --> 00:08:47,627 お邪魔します。 少し 見させてもらいます。 107 00:08:47,627 --> 00:08:49,629 (店員)どうぞ どうぞ。 108 00:08:49,629 --> 00:08:53,666 気になるものがありましたら なんなりとお申しつけください。 109 00:08:53,666 --> 00:08:57,670 《と言われてもなあ… いろいろ ありすぎるし》 110 00:08:57,670 --> 00:09:00,640 《俺のセンスなんて 信用できたもんじゃない…》 111 00:09:00,640 --> 00:09:03,643 《おとなしく アリューシアに任せたほうが…》 112 00:09:03,643 --> 00:09:06,679 あっ! 先生 こちらはいかがでしょうか? 113 00:09:06,679 --> 00:09:08,681 プールポワンです! 114 00:09:08,681 --> 00:09:11,684 《えええっ…! なんか ヒダヒダしたものが付いてる!?》 115 00:09:11,684 --> 00:09:14,687 さすが シトラス様 お目が高い。 116 00:09:14,687 --> 00:09:16,689 《えっ そうなの!?》 117 00:09:16,689 --> 00:09:21,694 お気に召しませんでしたか? ちょ… ちょっと 派手じゃないかなあ。 118 00:09:21,694 --> 00:09:23,696 (店員)お似合いかと思いますよ。 119 00:09:23,696 --> 00:09:27,667 《いやね 君は売るのが仕事だから そう言うけど→ 120 00:09:27,667 --> 00:09:29,669 俺が着ると こうだよ?》 121 00:09:29,669 --> 00:09:31,671 《本当に似合うと思ってる?》 122 00:09:31,671 --> 00:09:35,608 う~ん… 他のも見てみようかな…。 そうですか…。 123 00:09:35,608 --> 00:09:38,611 《アリューシアに任せていては危険だ》 124 00:09:38,611 --> 00:09:40,613 《ここは 俺が主体性を発揮しないと→ 125 00:09:40,613 --> 00:09:44,617 とんでもない 派手派手な服を着ることになってしまう…》 126 00:09:44,617 --> 00:09:46,619 うん? 127 00:09:46,619 --> 00:09:52,625 そこにあるのは駄目かな? う~ん… 少し地味かと思いますが。 128 00:09:52,625 --> 00:09:55,628 俺は このくらいで ちょうどいいと思うんだけどね。 129 00:09:55,628 --> 00:09:57,630 動きやすそうだし。 130 00:09:57,630 --> 00:09:59,632 先生が そうおっしゃるなら…。 131 00:09:59,632 --> 00:10:03,636 すみません。 ひとまず これを押さえておいていただけますか? 132 00:10:03,636 --> 00:10:05,638 かしこまりました。 133 00:10:05,638 --> 00:10:07,640 《俺は もう 今のでいいんだけど…》 134 00:10:07,640 --> 00:10:12,645 《でも アリューシアの親切心を むげにもできないしな》 135 00:10:12,645 --> 00:10:16,649 ⚟では また来ます。 先生 他の店も見て回りましょう。 136 00:10:16,649 --> 00:10:19,652 ⚟あ… ああ。 (ドアの開閉音) 137 00:10:19,652 --> 00:10:23,656 ところで 先生。 昼食がまだでしたよね。 138 00:10:23,656 --> 00:10:27,660 そうだね。 次のお店に行く前に どっか寄って 食べようか。 139 00:10:27,660 --> 00:10:29,662 はい! 140 00:10:29,662 --> 00:10:32,665 いい雰囲気っすね! (ヘンブリッツ)そうなのか? 141 00:10:34,667 --> 00:10:38,671 中央区でランチですと ここのレストランがよいかと。 142 00:10:38,671 --> 00:10:41,674 随分としゃれてて 気後れしちゃうなあ…。 143 00:10:41,674 --> 00:10:44,677 あっ でも 自分では入らない店を勧めてもらえて→ 144 00:10:44,677 --> 00:10:47,680 ありがたいよ。 145 00:10:47,680 --> 00:10:49,682 お待たせいたしました。 146 00:10:49,682 --> 00:10:51,684 きれいな盛り付けだ。 147 00:10:51,684 --> 00:10:56,689 食べるの もったいないね。 フフフ。 眺めていると冷めてしまいますよ。 148 00:10:56,689 --> 00:11:00,693 おっと… それも もったいないね。 いただきます。 149 00:11:02,695 --> 00:11:05,698 一緒にショッピングにランチ→ 150 00:11:05,698 --> 00:11:07,700 今度こそ まごうことなきデート…! 151 00:11:07,700 --> 00:11:10,703 フフ… フフフ…。 ん? 何か言ったかい? 152 00:11:10,703 --> 00:11:12,705 いえ なんでも…。 153 00:11:12,705 --> 00:11:16,709 お味のほうは いかがですか? うん 美味しいよ。 154 00:11:16,709 --> 00:11:19,712 団長 すっごく楽しそうっすね。 155 00:11:19,712 --> 00:11:24,717 ふむ。 確かに 団長のあのような表情は見たことがないな…。 156 00:11:24,717 --> 00:11:27,720 (クルニ)あれは もう まごうことなきデートっすね。 157 00:11:27,720 --> 00:11:32,659 そう断言すると 我々がしていることも デートになるのではないか? 158 00:11:32,659 --> 00:11:34,661 (クルニ)全然 ならないっす。 (ヘンブリッツ)そうか。 159 00:11:37,664 --> 00:11:39,699 なんか 申し訳ないね…。 160 00:11:39,699 --> 00:11:42,669 いろんな店で たくさん 服を見せてもらったのに。 161 00:11:42,669 --> 00:11:45,672 結局 最初の店で 俺が選んだやつになっちゃって。 162 00:11:45,672 --> 00:11:50,710 いえ 先生が それを気に入っておられるのなら 何よりです。 163 00:11:50,710 --> 00:11:52,679 それに…。 164 00:11:54,714 --> 00:11:56,683 アリューシアは悪くない。 165 00:11:56,683 --> 00:11:59,686 最初から 一緒に戻ればよかった。 166 00:12:01,688 --> 00:12:05,692 ご… ごめん! やっぱり 怖かったよね? 本当 ごめん! 167 00:12:05,692 --> 00:12:08,695 あっ 次の馬車まで時間あるから 何か食べてく? 168 00:12:11,698 --> 00:12:14,701 あの時… 結局 食べに行けなかったんですよね。 169 00:12:14,701 --> 00:12:16,703 やっと行けました…。 えっ? 170 00:12:18,705 --> 00:12:20,707 なんでもありません。 171 00:12:20,707 --> 00:12:25,712 そう? じゃあ 俺は この辺で失礼するよ。 今日はありがとう。 172 00:12:25,712 --> 00:12:28,715 はい。 お疲れさまでした。 173 00:12:32,652 --> 00:12:34,654 団長 ずっと見送ってますね。 174 00:12:35,655 --> 00:12:38,658 えっ…? ええっ!? やばいっすよ それは! 175 00:12:39,659 --> 00:12:43,663 …団長。 ヘンブリッツ どうしましたか? 176 00:12:43,663 --> 00:12:48,668 申し訳ありません。 行きがかり上 のぞき見のようになってしまい…。 177 00:12:48,668 --> 00:12:53,673 フッ…。 構いませんよ。 見られて困ることなど 何もありませんから。 178 00:12:53,673 --> 00:12:57,677 団長… 1つ 伺ってもよろしいですか? 179 00:12:57,677 --> 00:12:59,679 ええ。 なんでしょう? 180 00:12:59,679 --> 00:13:03,683 (ヘンブリッツ)団長は ベリル殿のことを どう思われているのですか? 181 00:13:07,687 --> 00:13:09,689 ⚞(騎士団員)それっ! ⚞(騎士団員)やあ! 182 00:13:09,689 --> 00:13:11,691 えいっ! はいっ! 183 00:13:14,727 --> 00:13:17,697 おはようございますっす。 (ヘンブリッツ)おはよう。 184 00:13:17,697 --> 00:13:19,699 昨日は ごめんなさいっす。 185 00:13:19,699 --> 00:13:24,704 副団長が大胆すぎて びっくりして… 思わず逃げちゃいました。 186 00:13:24,704 --> 00:13:28,708 クルニがいたことは 団長に言ってないから 安心するといい。 187 00:13:28,708 --> 00:13:33,713 誘ったのは私なのに 申し訳ないっす…。 (ヘンブリッツ)気にするな。 188 00:13:34,647 --> 00:13:36,649 (クルニ)あっ…! 189 00:13:37,650 --> 00:13:41,654 おはようございます。 おはようございます 団長。 190 00:13:41,654 --> 00:13:44,657 お… おはよう… ございま~す…。 191 00:13:44,657 --> 00:13:47,660 ちょっと 素振りしてくるっす。 192 00:13:47,660 --> 00:13:49,662 クルニは どうしたのです? 193 00:13:49,662 --> 00:13:54,667 周りを気にせず 素振りしたいのでしょう。 ツヴァイヘンダーは長物ですし。 194 00:13:54,667 --> 00:13:56,669 …そうですか。 195 00:14:00,673 --> 00:14:03,676 私は 先生を幸せにしたい…。 196 00:14:03,676 --> 00:14:05,678 ただ それだけです…。 197 00:14:12,685 --> 00:14:15,688 皆 修練に励んでいるところ 申し訳ありませんが→ 198 00:14:15,688 --> 00:14:19,692 このあと 少しの間 ここを占有させてもらいます。 199 00:14:19,692 --> 00:14:21,694 …と言いますと? 200 00:14:21,694 --> 00:14:24,697 先生がお見えになられたら 手合わせを申し入れます。 201 00:14:24,697 --> 00:14:26,699 ベリル殿と団長が…! 202 00:14:26,699 --> 00:14:31,704 先生の力を疑う者は もはや ここにはいませんが→ 203 00:14:31,704 --> 00:14:38,644 王族方にご紹介する前に 私と立ち合うことで より明確な証しを立てられますから。 204 00:14:38,644 --> 00:14:42,648 勝ち負けはともかく 本気の団長と まともに渡り合える時点で→ 205 00:14:42,648 --> 00:14:46,652 指南役としての資格は十二分に示せますね。 ええ。 206 00:14:46,652 --> 00:14:50,656 1つ 伺ってもよろしいですか? なんです? 207 00:14:50,656 --> 00:14:55,661 (ヘンブリッツ)ベリル殿と立ち合う目的は それだけですか? 208 00:14:55,661 --> 00:14:58,698 もし… もし 先生に勝てたら…→ 209 00:14:58,698 --> 00:15:01,667 私の願いを 先生に伝えようかと…。 210 00:15:02,702 --> 00:15:04,670 では 支度をしてきます。 211 00:15:09,709 --> 00:15:11,711 なんの話 してたっすか? 212 00:15:11,711 --> 00:15:15,681 団長がベリル殿と立ち合う。 213 00:15:15,681 --> 00:15:19,685 もし勝てたら ベリル殿に願いを伝える… と。 214 00:15:19,685 --> 00:15:22,688 えっ? それって 告白するってことっすか? 215 00:15:22,688 --> 00:15:26,726 昨日の団長 楽しそうだったっすもんね…。 216 00:15:26,726 --> 00:15:32,632 (ヘンブリッツ)団長は美しく聡明で 厳しさの中にも優しさをお持ちだ。 217 00:15:32,632 --> 00:15:37,637 思いを告げられて 断れる男がいるだろうか…。 218 00:15:37,637 --> 00:15:39,639 (ドアの開閉音) 219 00:15:39,639 --> 00:15:42,642 おはよう。 (ヘンブリッツ・クルニ)おはようございます! 220 00:15:42,642 --> 00:15:46,646 みんな やってるね。 おはようございます 先生。 221 00:15:46,646 --> 00:15:48,648 ああ おはよう。 222 00:15:48,648 --> 00:15:54,654 珍しいね この時間に修練場にいるなんて。 体でも動かしに来たのかな? 223 00:15:54,654 --> 00:15:58,658 はい。 先生に 一手 お手合わせいただきたく。 224 00:15:58,658 --> 00:16:00,660 うん。 …うん? 225 00:16:00,660 --> 00:16:05,665 使節団の来訪も近いですし 私も剣を振るっておかねばと思いまして…。 226 00:16:05,665 --> 00:16:08,668 先生さえよければ いかがですか? 227 00:16:08,668 --> 00:16:11,671 なるほど。 素振りじゃ 味気ないしね。 228 00:16:11,671 --> 00:16:14,674 じゃあ 早速やるかい? はい。 229 00:16:14,674 --> 00:16:17,677 ヘンブリッツ 開始の合図をお願いします。 230 00:16:17,677 --> 00:16:19,679 わかりました。 231 00:16:21,681 --> 00:16:25,685 《アリューシアと立ち合うのは何年ぶりか…》 232 00:16:25,685 --> 00:16:27,687 《今や騎士団長だもんな…》 233 00:16:27,687 --> 00:16:30,690 《本気で来られたら 勝てそうにないけど→ 234 00:16:30,690 --> 00:16:33,626 運動不足の解消くらいなら 役に立てるだろう…》 235 00:16:33,626 --> 00:16:38,631 先生。 私が ちまたで なんと呼ばれているか ご存じですか? 236 00:16:38,631 --> 00:16:42,635 ん? 聞かせてもらえるかな? 237 00:16:42,635 --> 00:16:47,640 過分な言葉だと思いますが 「神速のアリューシア」と…。 238 00:16:49,642 --> 00:16:51,644 (ヘンブリッツ)始め! 239 00:16:52,678 --> 00:16:54,680 《うおっ!》 240 00:16:54,680 --> 00:16:59,652 さすがですね。 ほとんどの相手なら 今ので決まってしまうのですが…。 241 00:17:00,686 --> 00:17:05,658 いやあ… そう簡単に終わったら 運動不足の解消にもならないでしょ…。 242 00:17:06,692 --> 00:17:08,694 《速すぎて わからなかった…》 243 00:17:08,694 --> 00:17:12,698 《わかったのは アリューシアが本気だってことだけだ…》 244 00:17:12,698 --> 00:17:19,705 ♬~ 245 00:17:19,705 --> 00:17:22,708 三度も防がれたのは初めてです。 246 00:17:22,708 --> 00:17:25,711 お褒めにあずかり光栄だよ…。 247 00:17:25,711 --> 00:17:27,713 《どうなってる…?》 248 00:17:27,713 --> 00:17:31,684 《打ち込む時に必ず生じるはずの 動きの起こりがなかったぞ…》 249 00:17:33,653 --> 00:17:36,656 《「神速」のふたつ名に 偽りなしだな…》 250 00:17:36,656 --> 00:17:40,626 《いつまでも かわしきれるもんじゃない。 となると…》 251 00:17:41,661 --> 00:17:43,629 《こっちから攻めるしかない!》 252 00:17:45,665 --> 00:17:49,669 《事務仕事にかまけて 剣を振ってない奴の動きなんかじゃない》 253 00:17:49,669 --> 00:17:52,638 《どんなに忙しくとも 毎日 鍛錬してるんだろう》 254 00:17:54,674 --> 00:17:58,678 《俺は 本当にいい弟子を持った。 だからこそ 負けられない》 255 00:17:58,678 --> 00:18:00,680 《ここで 俺が勝てば→ 256 00:18:00,680 --> 00:18:03,683 この子は もっと 素晴らしい剣士になるかもしれない》 257 00:18:03,683 --> 00:18:14,660 ♬~ 258 00:18:14,660 --> 00:18:18,698 嬉しいです。 先生の元を離れてから 積み重ねてきたものを→ 259 00:18:18,698 --> 00:18:21,701 こうして 見ていただけるのは。 260 00:18:21,701 --> 00:18:24,704 うん。 すごいものを見せてもらってる。 261 00:18:24,704 --> 00:18:26,706 どっちが勝つっすか…? 262 00:18:26,706 --> 00:18:28,708 押しているのは団長…。 263 00:18:28,708 --> 00:18:31,711 ベリル殿のさばきは ギリギリと見受けるが…。 264 00:18:31,711 --> 00:18:33,612 団長が 先生のこと好きなら→ 265 00:18:33,612 --> 00:18:37,617 くっつくのもありかな… とか 思ってたっすけど…→ 266 00:18:37,617 --> 00:18:40,620 いざ そうなると なんていうか やっぱり…→ 267 00:18:40,620 --> 00:18:43,622 先生は 今のままがいいっていうか…。 268 00:18:43,622 --> 00:18:48,628 《もっと 集中しろ! わずかな動きの起こりを見逃すな…!》 269 00:18:48,628 --> 00:18:50,630 《見えた…!》 270 00:18:50,630 --> 00:18:52,631 《絶対的な速度じゃない》 271 00:18:52,631 --> 00:18:57,637 《ひざの使い方が めちゃくちゃにうまいから いきなり動いたように感じるのか》 272 00:18:57,637 --> 00:19:00,639 《しかし わかったところで 簡単には かわせない》 273 00:19:00,639 --> 00:19:04,643 《おまけに 目もいいから こっちの攻撃は まず当たらない…》 274 00:19:04,643 --> 00:19:07,647 《つまり まともにやって勝てる相手じゃない…!》 275 00:19:10,649 --> 00:19:12,651 今…! 276 00:19:19,659 --> 00:19:21,660 一本…。 277 00:19:22,661 --> 00:19:27,667 あ… あれって ありなんすか…? 実戦にルールはない。 278 00:19:28,668 --> 00:19:32,638 それに 本気の団長を相手に あんなことをやれるのは→ 279 00:19:32,638 --> 00:19:36,609 恐らく この世に一人しかいない…。 (クルニ)そうっすね…。 280 00:19:36,609 --> 00:19:38,644 やられました。 281 00:19:38,644 --> 00:19:41,647 君の剣は とてもきれいだけど 少し きれいすぎる。 282 00:19:41,647 --> 00:19:45,651 まともな剣を使ってくる相手ばかりとは 限らないから→ 283 00:19:45,651 --> 00:19:47,653 こういうのも覚えておくといい。 284 00:19:47,653 --> 00:19:50,656 ご指導 ありがとうございます。 285 00:19:50,656 --> 00:19:53,659 (鐘) おっ こんな時間か。 286 00:19:53,659 --> 00:19:57,630 ちょっと お昼 食べてくるよ。 お疲れさまでした 先生。 287 00:19:59,665 --> 00:20:02,668 (ドアの開閉音) 288 00:20:02,668 --> 00:20:06,672 いやあ ドキドキしたっす。 いい勉強になったでしょ。 289 00:20:06,672 --> 00:20:10,676 正直 レベル高すぎて まねできないっす。 290 00:20:10,676 --> 00:20:14,680 それで あの… その…→ 291 00:20:14,680 --> 00:20:18,684 団長は 勝ったら 先生に告白するつもりだったっすか? 292 00:20:18,684 --> 00:20:20,653 えっ? (ヘンブリッツ)すみません。 293 00:20:20,653 --> 00:20:23,689 私が話してしまいました。 問題ありません。 294 00:20:23,689 --> 00:20:25,691 私が もし勝てたら→ 295 00:20:25,691 --> 00:20:30,696 新しい服を買ってくださいと 先生にお願いするつもりだっただけですし。 296 00:20:30,696 --> 00:20:32,665 (クルニ)えー!? 297 00:20:32,665 --> 00:20:34,667 先生も 服を新調なさいましたし→ 298 00:20:34,667 --> 00:20:39,672 私も勝った時くらいは おねだりしてもいいかな… と。 299 00:20:39,672 --> 00:20:41,674 な… なんだ。 そうだったっすか。 300 00:20:41,674 --> 00:20:44,677 そっか。 服を買うのが めっちゃ楽しかったんすね! 301 00:20:44,677 --> 00:20:47,680 団長 変なこと聞いちゃって すみませんっす! 302 00:20:47,680 --> 00:20:50,683 あっ なんか 急に おなかがすいてきちゃったんで→ 303 00:20:50,683 --> 00:20:52,685 お昼 食べに行ってくるっす。 304 00:20:54,720 --> 00:20:57,690 団長… 1つ 伺っても? 305 00:20:57,690 --> 00:21:01,694 フフッ。 昨日今日と質問攻めですね。 どうぞ。 306 00:21:01,694 --> 00:21:06,699 本当は 勝って 思いを告げるつもりだったのではないですか? 307 00:21:09,702 --> 00:21:13,706 私は 先生に幸せになってもらいたいのです。 308 00:21:13,706 --> 00:21:20,713 私が 先生を幸せにできればよいのですが 必ずしも 私である必要はありません。 309 00:21:21,714 --> 00:21:25,718 わかりませんか? 正直 理解が及びません…。 310 00:21:25,718 --> 00:21:27,720 ただ 先ほどの立ち合い→ 311 00:21:27,720 --> 00:21:33,659 私も 途中で どちらの勝利を祈っているのか わからなくなってしまいました。 312 00:21:33,659 --> 00:21:36,662 その理由が 自分でも よくわかりません。 313 00:21:36,662 --> 00:21:40,666 では 多分 それと同じようなものです…。 314 00:21:41,667 --> 00:21:47,673 ってなわけでね 本当 ギリギリだったんだよ。 勝てて ホッとした…。 315 00:21:47,673 --> 00:21:50,676 (ミュイ)本気の勝負だった… ってことか。 316 00:21:50,676 --> 00:21:56,682 うん。 弟子が あんなに強くなって 真剣に向かってきてくれるのは嬉しいもんだ。 317 00:21:56,682 --> 00:21:59,685 それって… 自分のことだけを見てほしかったのかも。 318 00:21:59,685 --> 00:22:03,689 ん…? 面白いこと言うね ミュイは。 319 00:22:03,689 --> 00:22:05,691 (ミュイ)だって そうだろ。 320 00:22:05,691 --> 00:22:09,695 昨日 一緒に 服 買いに行ったのだって 向こうが誘ってきたみたいだし。 321 00:22:09,695 --> 00:22:11,697 あいつ おっさんのこと…。 322 00:22:12,698 --> 00:22:15,701 それ以上はいけない。 なんでだよ? 323 00:22:15,701 --> 00:22:19,705 だって 弟子だし 年も めちゃくちゃ離れてるし…。 324 00:22:21,707 --> 00:22:24,710 つまらねえこと 気にしてるんだな…。 325 00:22:26,712 --> 00:22:31,717 俺みたいなおっさんが そこ 気にしなくなったら おしまいだから。 326 00:22:33,652 --> 00:22:38,657 ♬~ 327 00:24:03,676 --> 00:24:06,679 〈おっさんは おしゃれな料理に気後れする〉 328 00:24:06,679 --> 00:24:09,682 〈素敵な異性と同席なら なおさらのこと〉 329 00:24:09,682 --> 00:24:12,685 〈その素敵な異性って 私…〉 〈一般論です!〉 330 00:24:12,685 --> 00:24:16,689 〈次回 「片田舎のおっさん、 ひさしぶりに狩りに行く」〉