1 00:00:36,403 --> 00:00:40,407 ⚞(ベリル・ガーデナント)お? おかえり。 ⚞(ミュイ・フレイア)ただいま…。 2 00:00:40,407 --> 00:00:42,409 ⚞晩ご飯 できてるよ。 3 00:00:42,409 --> 00:00:48,415 ♬~ 4 00:00:48,415 --> 00:00:50,417 くう~! 5 00:00:50,417 --> 00:00:53,420 (ミュイ)いつも うまそうに飲むよなあ。 6 00:00:53,420 --> 00:00:57,424 店で飲んだほうが 冷えてて うまいんだけど…。 7 00:00:58,425 --> 00:01:01,428 家で ゆっくり飲むのも いいもんだよ…。 8 00:01:01,428 --> 00:01:05,432 ふ~ん…。 あっ そこ 欠けてんじゃん。 9 00:01:05,432 --> 00:01:08,435 ああ。 洗ってて 落としちゃったんだ。 10 00:01:08,435 --> 00:01:11,438 なんてことはない…。 飲めりゃいいんだから。 11 00:01:12,439 --> 00:01:18,445 そんなことより… 学校で何もらってきたの? ん? 12 00:01:22,449 --> 00:01:25,452 おお~ 制服かあ。 13 00:01:26,453 --> 00:01:31,458 あと… 基礎の教本な。 14 00:01:31,458 --> 00:01:36,396 全部 貸与ってやつで 用が済んだら返さなきゃいけない。 15 00:01:36,396 --> 00:01:39,399 だから なるべく汚さないように使わねえと…。 16 00:01:39,399 --> 00:01:44,404 来週から ミュイも魔術師学院の生徒さんだな。 17 00:01:44,404 --> 00:01:49,409 制服も教本もそろって 準備万た…。 ん…? 18 00:01:49,409 --> 00:01:51,411 なんだよ? 19 00:01:57,451 --> 00:02:01,421 通学用のカバンって 貸与されないの? 20 00:02:01,421 --> 00:02:05,425 今日 渡されなかったってことは ないんじゃね? 21 00:02:05,425 --> 00:02:10,430 そうか…。 これでいいだろ? 全部 入るんだし。 22 00:02:10,430 --> 00:02:12,432 いや そういうわけにはいかない…。 23 00:02:13,433 --> 00:02:16,436 入学の日までに ちゃんとしたカバンを用意しないと。 24 00:02:18,438 --> 00:02:20,440 別にいいのに…。 25 00:02:22,442 --> 00:02:44,464 ♬~ 26 00:04:06,413 --> 00:04:08,415 (スレナ・リサンデラ)で 用件とはなんだ? 27 00:04:08,415 --> 00:04:12,419 (メイゲン) まずは 依頼書にお目通しいただきたく…。 28 00:04:14,421 --> 00:04:16,423 ふむ…。 現状は? 29 00:04:16,423 --> 00:04:20,427 プラチナムランク中心で編成した部隊が 発見 追跡し→ 30 00:04:20,427 --> 00:04:23,430 首都近郊の森に追い詰めたのですが…。 31 00:04:23,430 --> 00:04:28,435 (ニダス)決め手に欠けるといったところでな…。 力を貸してもらいたい。 32 00:04:30,437 --> 00:04:33,373 私が出向いて どうにかなるかは わからんぞ。 33 00:04:33,373 --> 00:04:36,376 (ニダス)それで構わん。 (ノック) 34 00:04:36,376 --> 00:04:39,379 会議中です。 ⚞(ギルド職員)すみません。 35 00:04:39,379 --> 00:04:42,382 ⚞リサンデラさんに来客ですが… どうしますか? 36 00:04:42,382 --> 00:04:44,384 私に客…? 37 00:04:46,386 --> 00:04:49,389 カバン屋は… と。 38 00:04:49,389 --> 00:04:51,391 あっ ここか。 39 00:04:51,391 --> 00:04:53,393 (ドアの開閉音) 40 00:04:56,396 --> 00:04:58,398 《よくよく考えると→ 41 00:04:58,398 --> 00:05:01,401 学校に通うためのカバンなんて 買ったことないぞ…》 42 00:05:01,401 --> 00:05:03,403 《勝手がわからない…》 43 00:05:03,403 --> 00:05:06,406 何かお探しですか? えっ!? 44 00:05:06,406 --> 00:05:09,409 あ… ああ… その… 通学用のカバンを。 45 00:05:09,409 --> 00:05:16,416 この時期に通学カバンをお求めということは もしや… お子様は 魔術師学院に編入を? 46 00:05:16,416 --> 00:05:18,418 ええ… まあ。 47 00:05:18,418 --> 00:05:21,421 それなら この辺りがおすすめですね! 48 00:05:23,423 --> 00:05:27,427 《うん… 確かに こんな感じだったような…》 49 00:05:27,427 --> 00:05:31,431 これなんて いいかも。 両手が自由に使えるし。 50 00:05:31,431 --> 00:05:35,368 こちらですと お値段9万5000ダルクですね。 51 00:05:35,368 --> 00:05:38,371 はいはい 9万ご… 5000!? 52 00:05:38,371 --> 00:05:43,376 (店主)サリューア・ザルク産の皮を 使っておりますので 品質は折り紙付きです。 53 00:05:43,376 --> 00:05:48,381 ご予算に合わないようでしたら そちらの並びは お安くなっておりますが…。 54 00:05:49,382 --> 00:05:52,419 ん~…。 55 00:05:52,419 --> 00:05:56,423 ん~…。 (店主)やはり お値段相応にはなりますので。 56 00:05:56,423 --> 00:05:59,426 そうみたいですね…。 57 00:05:59,426 --> 00:06:06,399 この先 何年か 毎日使うものですし じっくり ご検討いただくのが よろしいかと。 58 00:06:08,435 --> 00:06:11,438 《即決できなかった…》 59 00:06:11,438 --> 00:06:14,407 《ちゃんとしたカバンって 高いんだなあ…》 60 00:06:14,407 --> 00:06:16,409 《今の給料なら買えないことはない…》 61 00:06:16,409 --> 00:06:21,448 《ただ… この待遇が ずっと続く保証はない…》 62 00:06:21,448 --> 00:06:25,452 《先々 ミュイのために まとまったお金が必要になるだろうし…》 63 00:06:25,452 --> 00:06:27,420 《うかつな出費は避けるべきだ》 64 00:06:29,422 --> 00:06:34,361 《しかし… やっぱり ミュイには いいカバンで学校に通ってほしい!》 65 00:06:34,361 --> 00:06:36,363 《そう思ってしまう…》 66 00:06:36,363 --> 00:06:39,366 《さて… どうしたもんか…》 67 00:06:39,366 --> 00:06:41,368 ん? 68 00:06:41,368 --> 00:06:43,370 やあ スレナ! 69 00:06:43,370 --> 00:06:47,374 先生! 難しい顔してたけど 何か考え事かい? 70 00:06:47,374 --> 00:06:52,379 はい。 実は… 少々 厄介な依頼を受けることになりまして→ 71 00:06:52,379 --> 00:06:55,382 どう進めたものか 考えていたところでした…。 72 00:06:55,382 --> 00:06:58,385 ふ~む…。 冒険者も大変な仕事だね。 73 00:06:58,385 --> 00:07:02,389 その… 甘えたことを言うようで 気が引けるのですが→ 74 00:07:02,389 --> 00:07:07,394 もし 先生に手伝っていただければ 間違いなく 成功率は上がります。 75 00:07:07,394 --> 00:07:13,400 いやあ スレナが「厄介」って言うほどの依頼で 俺が力になれるとは思えないよ。 76 00:07:13,400 --> 00:07:16,403 もちろん 報酬は出せます! 77 00:07:16,403 --> 00:07:19,406 ちょっと… 話 聞かせてもらえる? 78 00:07:23,410 --> 00:07:28,415 確認するけど 仕事としては 馬を生け捕りにするってことでいいんだね? 79 00:07:28,415 --> 00:07:32,419 ええ。 この度の使節団来訪に際し→ 80 00:07:32,419 --> 00:07:37,390 スフェンドヤードバニアの王族へ贈る名馬を 捕らえてほしいと。 81 00:07:37,390 --> 00:07:41,394 依頼主は こっちの国の王族か…。 そのとおりです。 82 00:07:41,394 --> 00:07:46,399 念のため 騎士団にも 先生をお借りする件は通しておきましたが→ 83 00:07:46,399 --> 00:07:48,401 事情が事情なので→ 84 00:07:48,401 --> 00:07:52,405 あの しち面倒くさいシトラスも 首を縦に振りましたよ。 85 00:07:52,405 --> 00:07:54,407 あ… そう…。 86 00:07:54,407 --> 00:07:56,409 しかし なんにせよ 助かる。 87 00:07:56,409 --> 00:08:01,414 最近 何かと物入りでね 仕事が欲しいと思ってたんだ。 88 00:08:01,414 --> 00:08:04,417 頃合いがよかったのなら 何よりです。 89 00:08:04,417 --> 00:08:09,422 そういえば 昨日は 他にも 仕事を求める者がいました。 90 00:08:09,422 --> 00:08:11,424 え? そろそろ着きます。 91 00:08:11,424 --> 00:08:13,393 あっ うん…。 92 00:08:14,427 --> 00:08:17,430 (冒険者)お待ちしておりました。 どうなっている? 93 00:08:17,430 --> 00:08:23,403 周囲は完全に固めていますので 奴が この森の中にいることは確実です。 94 00:08:23,403 --> 00:08:27,407 1時間前に 全ての罠をチェックしましたが かかってません。 95 00:08:27,407 --> 00:08:31,411 承知した。 中は我々に任せて 包囲に専念してくれ。 96 00:08:31,411 --> 00:08:33,413 (冒険者)お願いします。 97 00:08:35,348 --> 00:08:40,353 道具です。 身につけておいてください。 わかった。 98 00:08:45,358 --> 00:08:47,360 では 行きましょう! 99 00:08:47,360 --> 00:08:53,366 ♬~ 100 00:08:53,366 --> 00:08:57,370 (ベリルの声)獲物の特徴を聞いておこう。 101 00:08:57,370 --> 00:09:00,407 (スレナの声) 純白の体毛に 銀色のたてがみを持つ→ 102 00:09:00,407 --> 00:09:03,410 めったにお目にかかれない馬です。 103 00:09:03,410 --> 00:09:09,416 (ベリルの声)銀髪の白馬か…。 さすが 王族に献上するにふさわしいね。 104 00:09:09,416 --> 00:09:13,386 村でも 畑を荒らす動物やモンスターを 狩ったことはあるけど→ 105 00:09:13,386 --> 00:09:16,389 生け捕りは初めてだな…。 106 00:09:16,389 --> 00:09:20,427 (スレナの声)それが この依頼の難しさです。 107 00:09:20,427 --> 00:09:23,430 現に プラチナム冒険者中心の部隊でも やりきれず→ 108 00:09:23,430 --> 00:09:26,399 私にお鉢が回ってきました。 109 00:09:26,399 --> 00:09:30,403 (ベリルの声)さっきの人たちが プラチナムランクってことか…。 110 00:09:30,403 --> 00:09:34,340 (スレナの声)ええ。 彼らによって ここまで追い込むことはできたのですが→ 111 00:09:34,340 --> 00:09:37,343 かなり手ごわい奴でして…。 112 00:09:37,343 --> 00:09:41,347 無傷が最上 せめて 痕が残らぬ怪我となると…→ 113 00:09:41,347 --> 00:09:43,349 難易度が跳ね上がり→ 114 00:09:43,349 --> 00:09:47,353 過去に馬商人の依頼で動いた 幾人もの冒険者たちが→ 115 00:09:47,353 --> 00:09:49,355 全員 失敗しています。 116 00:09:50,356 --> 00:09:53,359 私も 正直 自信がなかったのですが…→ 117 00:09:53,359 --> 00:09:57,363 先生がいれば百人力… いえ 千人力ですよ! 118 00:09:58,364 --> 00:10:00,366 役に立てるといいんだけどね…。 119 00:10:05,371 --> 00:10:07,373 あっ! 120 00:10:07,373 --> 00:10:11,377 ひづめの跡か…。 この辺は 土がやわらかいんだな。 121 00:10:14,380 --> 00:10:19,385 遠くに もう1カ所 湧き水があります。 そこで待ち伏せしましょう。 122 00:10:19,385 --> 00:10:24,390 仕掛けられた罠を 全て かいくぐるほど 利口な馬だし…→ 123 00:10:24,390 --> 00:10:28,394 足跡が残りやすい この近くには 二度と近づかないか…。 124 00:10:28,394 --> 00:10:33,399 ええ。 ですから 必ず もう一つの水場に現れるはずです。 125 00:10:33,399 --> 00:10:36,402 馬は 大量に水を飲む生き物だからね。 126 00:10:46,412 --> 00:10:51,417 ところで 先生… ミュイとの同居のほうは うまくいってるんですよね? 127 00:10:51,417 --> 00:10:55,421 えっ!? やぶから棒だなあ。 128 00:10:55,421 --> 00:10:58,424 最初の頃と比べると マシにはなってると思うけど→ 129 00:10:58,424 --> 00:11:01,427 やっぱり あの年頃の子は難しいよ…。 130 00:11:01,427 --> 00:11:06,432 同じような年の子たちと 道場で接していたではないですか。 131 00:11:06,432 --> 00:11:12,438 う~ん…。 同居で親代わりとなると 同じってわけにはいかないんでね。 132 00:11:12,438 --> 00:11:16,442 私は同居で 家族のように扱っていただきましたが…。 133 00:11:16,442 --> 00:11:21,447 スレナは もっと小さかったでしょ? おやじとおふくろもいたし…。 134 00:11:21,447 --> 00:11:25,451 先生は そのようにお考えですか…。 135 00:11:25,451 --> 00:11:31,457 でも ミュイは見どころがあります。 だから きっと うまくいってますよ。 136 00:11:31,457 --> 00:11:33,459 だと いいんだけどね~。 137 00:11:35,428 --> 00:11:38,398 あそこです。 うん…。 138 00:11:41,401 --> 00:11:46,439 奴が現れたら 私は 奴の真後ろ 先生は真正面。 139 00:11:46,439 --> 00:11:50,443 常に この位置関係を保ちます。 で そのあとは? 140 00:11:50,443 --> 00:11:52,412 私が矢を放ちます。 141 00:11:52,412 --> 00:11:58,418 馬は 真後ろからの攻撃に恐怖を感じるので 前へと突進するはず…。 142 00:11:58,418 --> 00:12:02,422 あとは 先生が投網で動きを封じてください。 143 00:12:02,422 --> 00:12:05,425 矢が当たっちゃったら 怪我しない? 144 00:12:05,425 --> 00:12:10,430 大丈夫です。 矢じりは布なので その心配は無用です。 145 00:12:10,430 --> 00:12:12,432 なるほど。 146 00:12:12,432 --> 00:12:15,435 では 二手に分かれて潜みましょう! 147 00:12:38,391 --> 00:12:41,394 ⚞(足音) ん…? 148 00:12:41,394 --> 00:12:43,396 (足音) 149 00:12:49,402 --> 00:12:51,404 《来た…!》 150 00:12:59,445 --> 00:13:05,418 《しかし… 目の覚めるような美しさだな…》 151 00:13:05,418 --> 00:13:08,421 《王族に贈られるというのも うなずける…》 152 00:13:12,425 --> 00:13:14,427 《スレナが動いた…》 153 00:13:14,427 --> 00:13:25,471 ♬~ 154 00:13:25,471 --> 00:13:27,440 (いななき) 155 00:13:32,478 --> 00:13:34,447 今だ! 156 00:13:35,381 --> 00:13:37,383 うおっ…! 157 00:13:41,387 --> 00:13:43,389 先生! 前を押さえてください! 158 00:13:43,389 --> 00:13:45,391 わかった! 159 00:13:45,391 --> 00:13:52,398 ♬~ 160 00:13:52,398 --> 00:13:54,400 (いななき) 161 00:13:54,400 --> 00:13:56,402 よし! 162 00:13:57,403 --> 00:13:59,405 《外した!?》 163 00:14:00,406 --> 00:14:02,408 《くっ…。 集中!》 164 00:14:07,413 --> 00:14:09,415 先生! さすがです! 165 00:14:09,415 --> 00:14:11,417 ぬおっ! くっ…! 166 00:14:11,417 --> 00:14:13,419 うわっ! 167 00:14:18,424 --> 00:14:20,426 この…。 よくも先生を! 168 00:14:21,427 --> 00:14:23,429 あっ…! 169 00:14:25,431 --> 00:14:28,434 なんて奴だ…。 追いましょう! 170 00:14:28,434 --> 00:14:34,407 ♬~ 171 00:14:34,407 --> 00:14:38,411 私が先回りして 先生のほうへ追い立てます。 頼む! 172 00:14:38,411 --> 00:14:48,388 ♬~ 173 00:14:48,388 --> 00:14:50,389 (いななき) 174 00:14:50,389 --> 00:14:52,391 《うまい! さすがだな》 175 00:14:52,391 --> 00:14:54,394 (いななき) 176 00:14:54,394 --> 00:15:02,402 ♬~ 177 00:15:02,402 --> 00:15:05,404 クソッ! 下からじゃ 網はかけられない! 178 00:15:07,440 --> 00:15:09,442 危ない! 179 00:15:09,442 --> 00:15:11,410 先生ー! 180 00:15:23,456 --> 00:15:27,427 痛ててて…。 (いななき) 181 00:15:27,427 --> 00:15:29,428 待て 待て! 落ち着け! 182 00:15:29,428 --> 00:15:33,366 一時休戦だ。 ここじゃ 何もできないだろ? 183 00:15:33,366 --> 00:15:35,368 (いななき) 184 00:15:35,368 --> 00:15:39,372 《俺はともかく こいつが ここを登るのは無理だ…》 185 00:15:39,372 --> 00:15:42,375 《どうにかして 向こう側へ渡るしかないが…》 186 00:15:44,377 --> 00:15:48,381 《片足 突っ込んだだけで 流されそうな勢いだな…》 187 00:15:48,381 --> 00:15:50,383 (いななき) 188 00:15:50,383 --> 00:15:56,389 ん? お前みたいな すごい馬でも 弱気になることがあるんだな。 189 00:15:56,389 --> 00:16:00,393 こんなとこにいたら 俺もお前も飢え死にだし…。 190 00:16:00,393 --> 00:16:02,395 なんとかするよ…。 191 00:16:02,395 --> 00:16:04,397 (息を吐く音) 192 00:16:15,408 --> 00:16:17,410 うまくいった。 193 00:16:17,410 --> 00:16:19,412 (いななき) 194 00:16:23,416 --> 00:16:25,418 うわあ…! っと…。 195 00:16:26,419 --> 00:16:30,423 フウ…。 いいとこあるな お前。 196 00:16:31,424 --> 00:16:33,426 ⚞先生ー! 197 00:16:36,362 --> 00:16:39,365 えっ!? スレナ どうやって来たの? 198 00:16:39,365 --> 00:16:44,370 ハア ハア ハア…。 川下から回り込みました。 199 00:16:44,370 --> 00:16:49,375 これだけ走ると さすがに息が切れますね…。 ハア ハア…。 200 00:16:49,375 --> 00:16:53,379 《この子… 馬より足が速いんじゃないか?》 201 00:16:53,379 --> 00:16:56,382 ご無事で何よりです。 202 00:16:56,382 --> 00:16:59,385 それに… 手なずけられたのですね。 203 00:16:59,385 --> 00:17:02,388 追いかけっこに飽きたのかもな…。 204 00:17:02,388 --> 00:17:07,426 よし! これで仕事はうまくいった。 馬だけに…。 205 00:17:07,426 --> 00:17:10,429 あ~… 先生 それは ちょっと…。 駄目!? 206 00:17:10,429 --> 00:17:14,433 私はいいんですけど… 世間に受け入れられるかどうか…。 207 00:17:14,433 --> 00:17:16,402 (馬のいななき) 208 00:17:19,405 --> 00:17:24,443 (ニダス)いやはや… ガーデナントさんには またも ギルドを救っていただきましたな。 209 00:17:24,443 --> 00:17:26,445 そんな 大げさな…。 210 00:17:26,445 --> 00:17:28,447 大げさではありません。 211 00:17:28,447 --> 00:17:34,387 王族筋からの依頼は 冒険者ギルドの沽券に関わる案件ですので。 212 00:17:34,387 --> 00:17:40,393 先生 報酬をお受け取りください。 おお。 じゃあ 遠慮なく頂くよ。 213 00:17:40,393 --> 00:17:43,362 では 我々は これで失礼します。 214 00:17:46,365 --> 00:17:50,369 今日は いい一日でした。 先生のおかげで…。 215 00:17:50,369 --> 00:17:52,371 こちらこそ感謝してるよ。 216 00:17:54,373 --> 00:17:58,377 正直 言うと 私は ミュイがうらやましかったんです。 217 00:17:58,377 --> 00:18:03,382 《ん? また やぶから棒にミュイの話? なんでだ…?》 218 00:18:03,382 --> 00:18:07,386 でも… 今は応援したいと思うようになりました。 219 00:18:07,386 --> 00:18:11,390 あの子は性根が素直で 思いやりもある! 220 00:18:12,391 --> 00:18:17,396 先生 今日あたり 家に帰ると いいことがあるかもしれませんよ。 221 00:18:17,396 --> 00:18:19,398 えっ…? 222 00:18:19,398 --> 00:18:21,400 あっ! そうだ! そろそろ行かないと。 223 00:18:23,402 --> 00:18:26,405 はい。 では また…。 224 00:18:29,408 --> 00:18:32,411 フウ…。 カバン屋さん 間に合ってよかった~。 225 00:18:33,346 --> 00:18:36,349 そういえば ミュイはどこ行ってるんだ? 買い物かな? 226 00:18:36,349 --> 00:18:39,352 (ドアの開閉音) (ミュイ)ただいま~。 227 00:18:39,352 --> 00:18:41,354 おお ミュイ おかえり。 228 00:18:41,354 --> 00:18:43,356 あっ これ…! 229 00:18:43,356 --> 00:18:46,359 ミュイの通学用カバンだ。 230 00:18:47,360 --> 00:18:49,362 本当に買ったのかよ。 231 00:18:49,362 --> 00:18:55,368 なくてもいいと思ってたけど… あるといいもんだな! 232 00:18:55,368 --> 00:18:57,370 ちょっと 背負ってみて。 (ミュイ)ん。 233 00:19:00,373 --> 00:19:03,376 うん ぴったりだ。 よく似合う! 234 00:19:03,376 --> 00:19:05,378 その… ありがとな。 235 00:19:05,378 --> 00:19:09,382 いいの いいの! 俺が買いたくて 買ったんだから。 236 00:19:09,382 --> 00:19:13,386 まあ 長く使ってもらえたら 嬉しいけど…。 うん。 237 00:19:13,386 --> 00:19:17,390 で… これは何を買ってきたの? ああ…。 238 00:19:17,390 --> 00:19:19,392 陶器のジョッキ…。 239 00:19:19,392 --> 00:19:21,394 おっさんにやる。 えっ? 240 00:19:21,394 --> 00:19:25,398 言っとくけど 盗んだもんじゃねえぞ! 働いて 買ったんだ! 241 00:19:25,398 --> 00:19:27,400 働いて…? あっ! 242 00:19:28,401 --> 00:19:32,405 そういえば 昨日は 他にも 仕事を求める者がいました。 243 00:19:33,372 --> 00:19:38,377 前に 一緒に飯食った スレナさん… って人 冒険者だろ。 244 00:19:38,377 --> 00:19:44,383 いろんな仕事を知ってそうだし 頼んでみた。 そしたら 皿洗いの仕事 紹介してくれて…。 245 00:19:44,383 --> 00:19:48,387 そうだったのか…。 でも なんで ジョッキを買おうなんて思ったんだい? 246 00:19:48,387 --> 00:19:51,390 木のやつが欠けてたし… それに…。 247 00:19:51,390 --> 00:19:54,360 ちょっと 飲んでみろよ。 う… うん。 248 00:19:58,397 --> 00:20:00,399 プハー! 249 00:20:00,399 --> 00:20:03,402 うまい! 口当たりが全然違う! 250 00:20:03,402 --> 00:20:08,407 前に どっかで聞いたことがあったんだよ。 こういうので飲んだほうがいいって。 251 00:20:08,407 --> 00:20:13,379 おっさん いつも うまそうに飲んでるけど もっと うまいほうが嬉しいだろ? 252 00:20:13,379 --> 00:20:16,382 それで わざわざ働いてまで 買ってくれたのか? 253 00:20:16,382 --> 00:20:21,387 魔術師学院に行ってる時間は アタシは家のことができない。 254 00:20:21,387 --> 00:20:23,389 その分 おっさんのやることが増える…。 255 00:20:23,389 --> 00:20:28,394 だから これで酒でも飲めば ちょっとは疲れも取れるかなって…。 256 00:20:28,394 --> 00:20:30,396 ミュイ…。 257 00:20:33,399 --> 00:20:36,402 うん うまいなあ~。 本当にうまいよ…! 258 00:20:36,402 --> 00:20:40,406 ありがとう ミュイ! (ミュイ)こんなことで泣くなよ! 259 00:20:40,406 --> 00:20:43,409 これは泣いちゃうよ~…。 (ミュイ)泣くなって…。 260 00:20:47,446 --> 00:20:49,448 ついてくんなって言ったのに。 261 00:20:49,448 --> 00:20:51,417 今日は初日だし→ 262 00:20:51,417 --> 00:20:56,422 騎士団庁舎に出勤するついでに 停留所で見送るくらいは大目に見てよ…。 263 00:20:56,422 --> 00:20:58,424 (ミュイ)チッ! 264 00:20:59,425 --> 00:21:03,429 ⚞(御者)北区行き 参りました。 北区行きです。 265 00:21:04,430 --> 00:21:06,432 じゃあ 行ってくる。 266 00:21:06,432 --> 00:21:08,434 いってらっしゃい。 267 00:21:13,472 --> 00:21:15,441 (騎士団員)ハアッ! (木剣を振る音) 268 00:21:17,476 --> 00:21:20,479 (クルニ・クルーシエル) 先生 今日は 特にご機嫌っすね。 269 00:21:20,479 --> 00:21:24,450 ああ そうだね。 今日は 記念すべき良き日だよ。 270 00:21:24,450 --> 00:21:26,452 (ドアの開閉音) (アリューシア・シトラス)おはようございます。 271 00:21:26,452 --> 00:21:29,455 おはよう アリューシア。 団長 おはようございます。 272 00:21:29,455 --> 00:21:31,457 先生 今しがた→ 273 00:21:31,457 --> 00:21:35,394 スフェンドヤードバニア教会騎士団の 団長と副団長が→ 274 00:21:35,394 --> 00:21:37,396 庁舎にお見えになりまして。 ん? 275 00:21:37,396 --> 00:21:39,398 使節団の来訪に先立ち→ 276 00:21:39,398 --> 00:21:42,401 武官同士でのあいさつを 望まれているようです。 277 00:21:42,401 --> 00:21:48,407 私とヘンブリッツで応対しますが 先生も よろしければ ご同席ください。 278 00:21:49,408 --> 00:21:51,410 《教会騎士団か…》 279 00:21:51,410 --> 00:21:56,415 《レビオス司教の件が あちらの国で どう決着したか わからない以上→ 280 00:21:56,415 --> 00:22:00,419 腹に一物ある可能性はないとは 言いきれない…》 281 00:22:00,419 --> 00:22:04,423 《自分の目で見て 気配を探っておいたほうがいいかもな…》 282 00:22:04,423 --> 00:22:06,425 わかった。 行くよ…。 283 00:22:10,429 --> 00:22:13,432 (ノック) (ドアの開く音) 284 00:22:15,434 --> 00:22:17,436 あれ!? 285 00:22:17,436 --> 00:22:19,438 (ロゼ・マーブルハート)まあ~ 先生! 286 00:22:19,438 --> 00:22:21,440 ひ… 久しいね ロゼ。 287 00:22:23,442 --> 00:22:28,447 は~い。 あなたのまな弟子 ロゼ・マーブルハートですよ! 288 00:22:29,448 --> 00:22:32,451 アチャ~…。 289 00:22:34,386 --> 00:22:39,391 ♬~ 290 00:24:03,409 --> 00:24:07,413 〈家庭料理には 心を癒やされる。 お金もかからない〉 291 00:24:07,413 --> 00:24:13,419 〈にもかかわらず 仕事が終わると 居酒屋に足が向くのが おっさんの習性だ〉 292 00:24:13,419 --> 00:24:17,423 〈次回 「片田舎のおっさん、王女の護衛に着く」〉