1 00:00:12,835 --> 00:00:20,835 ・~ 2 00:00:24,835 --> 00:00:44,835 ・~ 3 00:00:44,835 --> 00:00:59,835 ・~ 4 00:00:59,835 --> 00:01:08,835 ・~ 5 00:01:08,835 --> 00:01:15,835 (六枝)反逆者 飛騨 鷹比等。 6 00:01:15,835 --> 00:01:19,835 (鷹比等)虚刀流の。→ 7 00:01:19,835 --> 00:01:22,835 ふうん。 そうか。→ 8 00:01:22,835 --> 00:01:25,835 僕は こういうふうに 失敗するのか。 9 00:01:25,835 --> 00:01:39,835 ・~ 10 00:01:39,835 --> 00:01:45,835 ・~ 11 00:01:45,835 --> 00:01:48,835 (鷹比等)今となっては せんなきことだ。 12 00:01:48,835 --> 00:01:59,835 ・~ 13 00:01:59,835 --> 00:02:05,835 ・~ 14 00:02:05,835 --> 00:02:08,835 (船頭)お客さん。 (とがめ)あっ。 15 00:02:08,835 --> 00:02:11,835 (船頭)見えてきましたよ。 (とがめ)ん…。 16 00:02:13,835 --> 00:02:17,835 (船頭)あんな 無人島に 何の ご用なんですかね? 17 00:02:17,835 --> 00:02:19,835 (とがめ)《無人島などではない》 18 00:02:19,835 --> 00:02:22,835 《あれは 大乱の英雄の 流刑の地》 19 00:02:24,835 --> 00:02:34,835 ・~ 20 00:04:10,882 --> 00:04:15,882 <大乱後の世を 治めた 将軍 家鳴は→ 21 00:04:15,882 --> 00:04:18,882 英雄 鑢 六枝の剣法を恐れ→ 22 00:04:18,882 --> 00:04:24,882 彼の家族と共に この無人島に 幽閉しました> 23 00:04:24,882 --> 00:04:27,882 <それから 20年> 24 00:04:27,882 --> 00:04:32,882 <誰も この地を 訪れることは ありませんでした> 25 00:04:34,882 --> 00:04:37,882 (七花)あー 面倒だな。 26 00:04:37,882 --> 00:04:40,882 (七実)何しているの? 七花。 姉ちゃん。 27 00:04:40,882 --> 00:04:43,882 ああ。 かめの水が なくなりそうだったから。 28 00:04:43,882 --> 00:04:46,882 そんな格好で 出てくるなよ。 寒いだろう。 29 00:04:46,882 --> 00:04:50,882 (七実)大丈夫。 少しくらいなら 気持ちいいぐらいよ。 30 00:04:50,882 --> 00:04:53,882 それより 今日の家事当番は わたしだったはずだけど。 31 00:04:53,882 --> 00:04:57,882 そうだっけ? ハァー。 32 00:04:57,882 --> 00:05:02,882 わたしのことを 腫れ物みたいに 扱うのは やめてって言ってるでしょ。 33 00:05:02,882 --> 00:05:06,882 そんなつもりはないよ。 いいだろ。 これも 修行の一環だ。 34 00:05:06,882 --> 00:05:09,882 余計な気回しを 教えた覚えは なくってよ。 35 00:05:09,882 --> 00:05:13,882 (せき) ほら。 うちに入ってろって。 36 00:05:13,882 --> 00:05:17,882 修行なんて もう 何の意味もないじゃない。 37 00:05:17,882 --> 00:05:19,882 姉ちゃん。 38 00:05:19,882 --> 00:05:22,882 あなたの代で 終わる流派を 保つことに→ 39 00:05:22,882 --> 00:05:24,882 どんな意味が あるというの? 40 00:05:24,882 --> 00:05:28,882 うーん。 意味なんて 考えてないけど。 41 00:05:28,882 --> 00:05:33,882 ねえ 七花。 父さんが死んで もう 1年になるのよ。 42 00:05:33,882 --> 00:05:36,882 そろそろ いいんじゃないの。 そんな言い方は ないだろ。 43 00:05:36,882 --> 00:05:40,882 ほら。 昨日なんかさ 新しい必殺技とか 考えたんだぜ。 44 00:05:40,882 --> 00:05:44,882 すげえ カッコイイやつ…。 45 00:05:44,882 --> 00:05:49,882 もともと 島流しの憂き目に 遭ったのは 父さん一人なんだし→ 46 00:05:49,882 --> 00:05:52,882 わたしは 無理だけど あなた一人なら 舟を作って…。 47 00:05:52,882 --> 00:05:56,882 バカなこと 言わないでくれよ。 48 00:05:56,882 --> 00:05:59,882 起き抜けにする話じゃ なかったわね。 49 00:06:02,882 --> 00:06:05,882 朝ご飯の支度は しておくから 早く 行ってらっしゃい。 50 00:06:05,882 --> 00:06:07,882 ああ。 51 00:06:07,882 --> 00:06:13,882 新しい必殺技というのは。 そうね。 後で 見てあげるわ。 52 00:06:18,882 --> 00:06:20,882 《島を出るか》 53 00:06:20,882 --> 00:06:24,882 《そりゃ いつかは出る話だと 思ってたけどさ》 54 00:06:24,882 --> 00:06:28,882 《これが 唯一 親父から 受け継いだものだから→ 55 00:06:28,882 --> 00:06:31,882 大事に できるうちは 大事にしておきたいんだ》 56 00:06:31,882 --> 00:06:34,882 《俺には ほかに 何もないから》 57 00:06:34,882 --> 00:06:36,882 うん? 58 00:06:39,882 --> 00:06:42,882 《ハァ。 面倒だなぁ》 59 00:06:42,882 --> 00:06:46,882 《親父がいたら 一発で 切り捨て御免なんだろうが》 60 00:06:46,882 --> 00:06:56,882 ・~ 61 00:06:56,882 --> 00:06:58,882 おい。 (とがめ)あっ。 62 00:06:58,882 --> 00:07:08,882 ・~ 63 00:07:08,882 --> 00:07:10,882 本土の人間か? 64 00:07:12,882 --> 00:07:14,882 初めて見た。 65 00:07:14,882 --> 00:07:18,882 刀か。 それも 初めて見た。 66 00:07:18,882 --> 00:07:21,882 別に よそ者だろうが 誰だろうが→ 67 00:07:21,882 --> 00:07:24,882 入ってくるのは 構わないんだけどよ。 68 00:07:24,882 --> 00:07:26,882 えっと。 69 00:07:26,882 --> 00:07:30,882 この島への 刃物の持ち込みは 固く禁じられている。 70 00:07:30,882 --> 00:07:33,882 (とがめ)そうか。 そうだ。 71 00:07:33,882 --> 00:07:35,882 (とがめ)それは 失礼した。→ 72 00:07:35,882 --> 00:07:38,882 知らなかったものでな。 許しておけ。 73 00:07:38,882 --> 00:07:40,882 まあ 俺が 決めたわけじゃないけどさ。 74 00:07:40,882 --> 00:07:42,882 あんた どうやって この島に来た? 75 00:07:42,882 --> 00:07:44,882 (とがめ)舟で来たに 決まっておる。 76 00:07:44,882 --> 00:07:47,882 特に 俺が知りたいわけじゃ ないんだけどな。 77 00:07:47,882 --> 00:07:50,882 こういうときは そうしろって 言われてきたからな。 78 00:07:50,882 --> 00:07:54,882 次は…。 「何をしに来た?」だろ。 79 00:07:54,882 --> 00:07:57,882 そうだ。 何をしに来た? ふむ。 80 00:07:57,882 --> 00:08:02,882 この島に 虚刀流 六代目 鑢 六枝殿がおると聞いたのだが→ 81 00:08:02,882 --> 00:08:08,882 そなた 知らぬか? 親父なら 死んだよ。 1年前。 82 00:08:10,882 --> 00:08:12,882 そうか。 83 00:08:16,882 --> 00:08:24,882 今は 俺が 当主だ。 虚刀流 七代目当主 鑢 七花。 84 00:08:24,882 --> 00:08:28,882 ああ。 いや。 これは 愚問であった。 85 00:08:28,882 --> 00:08:31,882 20年も前の話になる故な→ 86 00:08:31,882 --> 00:08:33,881 そういうことも あるとは 思っておったが。 87 00:08:33,881 --> 00:08:36,881 《なるほど。 いい体をしておる》 88 00:08:36,881 --> 00:08:39,881 《ふむ。 見てくれも まあまあだ》 89 00:08:39,881 --> 00:08:41,881 及第点といったところだな。 90 00:08:41,881 --> 00:08:45,882 うん? 何の話だ? ああ。 こっちの話だ。 91 00:08:45,882 --> 00:08:48,882 親父に 用事だったみたいだけど 悪かったな。 92 00:08:48,882 --> 00:08:51,882 そのとおりだが 少し違う。 93 00:08:51,882 --> 00:08:53,882 用があったのは 虚刀流 当主にだ。 94 00:08:53,882 --> 00:08:57,882 うん? 故に 六枝殿への用事は 今→ 95 00:08:57,882 --> 00:08:59,882 そなたへの用事へと 変わったのだ。 96 00:09:02,882 --> 00:09:07,882 七花。 名乗りが遅れてしまったな。わたしは とがめという。 97 00:09:07,882 --> 00:09:12,882 とがめ? 変な名前。 んっ。 98 00:09:12,882 --> 00:09:15,882 (せきばらい) 99 00:09:15,882 --> 00:09:20,882 幕府の 軍所 総監督 奇策士を なりわいとしておる。 100 00:09:20,882 --> 00:09:23,882 まずは 虚刀流 試させてもらう。 101 00:09:26,882 --> 00:09:32,882 富岳三十六刀工が一人 壬生 傘麿呂が 初期作品だ。 102 00:09:32,882 --> 00:09:35,882 試す? 言葉どおりの意味だ。 参る! 103 00:09:35,882 --> 00:09:38,882 きえーっ! 104 00:09:40,882 --> 00:09:42,882 ギャフン!? 105 00:09:42,882 --> 00:09:46,882 <鑢 七花。 奇策士 とがめ> 106 00:09:46,882 --> 00:09:50,882 <数奇な運命を 共にする2人が 出会ったのは まだ→ 107 00:09:50,882 --> 00:09:54,882 「ギャフン」という言葉が 古くなかった時代→ 108 00:09:54,882 --> 00:09:56,882 睦月 中旬のことでした> 109 00:10:00,895 --> 00:10:02,895 ただいま。 110 00:10:04,895 --> 00:10:06,895 (七実)あっ…。 111 00:10:08,895 --> 00:10:11,895 (七実)奇策士の とがめさんでしたっけ? 112 00:10:11,895 --> 00:10:14,895 この島に いらした 初めての お客さまですので→ 113 00:10:14,895 --> 00:10:17,895 もてなす作法を 心得てはいませんが。 114 00:10:17,895 --> 00:10:21,895 いや。 こちらこそ 突然の来訪 申し訳ない。 115 00:10:21,895 --> 00:10:24,895 鑢 六枝の娘 七実と申します。 116 00:10:24,895 --> 00:10:27,895 父を 訪ねてこられたと いうことですが→ 117 00:10:27,895 --> 00:10:29,895 父とは どういった ゆかりが おありなんですか? 118 00:10:29,895 --> 00:10:32,895 ゆかりと言えるほどの つながりは ない。 119 00:10:32,895 --> 00:10:34,895 ありませぬか。 ない。 120 00:10:34,895 --> 00:10:38,895 ただの 飛び込みと 考えてもらって 結構だ。 七実。 121 00:10:38,895 --> 00:10:41,895 刀は 預からせてもらっています。→ 122 00:10:41,895 --> 00:10:45,895 この島は 刃物の持ち込み 使用を 禁じていますから。 123 00:10:45,895 --> 00:10:48,895 ふむ。 虚刀流故にかな。 124 00:10:50,895 --> 00:10:53,895 「虚しい刀の流れ」と書いて 虚刀流。 125 00:10:53,895 --> 00:10:57,895 刀を用いない 闇の流派。 126 00:10:57,895 --> 00:10:59,895 その技術が わずかに 日の目を見たのは→ 127 00:10:59,895 --> 00:11:04,895 初代 鑢 一根と 六代目当主 鑢 六枝の代だけ。 128 00:11:04,895 --> 00:11:08,895 戦国と大乱。 戦場の 混乱との中でのみ 振るわれる→ 129 00:11:08,895 --> 00:11:10,895 最強の 殺人剣術。 130 00:11:15,895 --> 00:11:19,895 あの男が 七代目。 とがめさん。 131 00:11:19,895 --> 00:11:22,895 あなたは 弟に 斬りつけようとしたとか? 132 00:11:22,895 --> 00:11:26,895 虚刀流の神髄を 手っ取り早く 見せてもらおうと 思ってな。 133 00:11:26,895 --> 00:11:29,895 しかし 慣れぬことは せんものだ。 134 00:11:29,895 --> 00:11:31,895 わたしは 奇策士であって 剣士ではない。 135 00:11:31,895 --> 00:11:34,895 そのわりには 見事なものだったけどな。 136 00:11:34,895 --> 00:11:36,895 フッ。 あれだけは 練習してきたのだ。 137 00:11:36,895 --> 00:11:38,895 (七実・七花)《もっと 最後まで 練習してこい》 138 00:11:38,895 --> 00:11:40,895 乱暴な方法ですね。 139 00:11:40,895 --> 00:11:44,895 そう思われても 仕方ないが こちらにも 思惑があった。 140 00:11:44,895 --> 00:11:46,895 鑢 六枝の名は 聞こえてはいたが→ 141 00:11:46,895 --> 00:11:49,895 わたしは その顔を 知らなかったからな。 142 00:11:49,895 --> 00:11:51,895 人違いが起きては 大変だ。 143 00:11:51,895 --> 00:11:53,895 虚刀流の技を 示してもらえるようならば→ 144 00:11:53,895 --> 00:11:56,895 それが 何よりの名札代わりだ。 145 00:11:56,895 --> 00:12:00,895 六枝が 七花でも それは同じですか。 146 00:12:00,895 --> 00:12:03,895 では もう一度 試してみますか? 147 00:12:03,895 --> 00:12:06,895 小岩に 足を取られたことは 幸運だったと 思ってください。 148 00:12:06,895 --> 00:12:10,895 もしも 刀身が 七花の肉体に 届いていたなら→ 149 00:12:10,895 --> 00:12:13,895 額に こぶ程度では 済みませんでしたよ。 150 00:12:13,895 --> 00:12:15,895 否。 その言葉をもって→ 151 00:12:15,895 --> 00:12:18,895 虚刀流の名札と 受け取っておくとしよう。 152 00:12:18,895 --> 00:12:23,895 さようですか。 では お話を伺いましょう。 153 00:12:23,895 --> 00:12:26,895 うむ。 そなた 天下が欲しくないか? 154 00:12:26,895 --> 00:12:28,895 いらん。 そうであろう。 155 00:12:28,895 --> 00:12:30,895 それは この世に 生を受けたからには→ 156 00:12:30,895 --> 00:12:34,895 当然のことだ。 野心の強さを 恥じることはない。 157 00:12:34,895 --> 00:12:36,895 かの 反逆者たちの心意気 そのものまでも→ 158 00:12:36,895 --> 00:12:41,895 誰が 否定できよう。 突き詰めれば今の将軍家も もともとは→ 159 00:12:41,895 --> 00:12:43,895 下克上で 成り上がった家系ではないか。 160 00:12:43,895 --> 00:12:45,895 ならば。 …って いらんのかい! 161 00:12:45,895 --> 00:12:48,895 ああ。 あんたの話は よく分からん。 162 00:12:48,895 --> 00:12:51,895 わ… 分からんだと? とがめさん。 163 00:12:51,895 --> 00:12:55,895 なにぶん わたしたちは 島育ちの 世間知らずです。 164 00:12:55,895 --> 00:12:59,895 遠回しな表現は 通じぬものと 思っていただいた方が。 165 00:12:59,895 --> 00:13:01,895 うっ。 そうか。 そうなると→ 166 00:13:01,895 --> 00:13:04,895 七実には 席を 外してもらいたいのだが。 167 00:13:04,895 --> 00:13:08,895 それは 無理な相談だ。 理由は 2つある。 168 00:13:08,895 --> 00:13:11,895 一つは 虚刀流は 血族の技だからだ。 169 00:13:11,895 --> 00:13:13,895 たとえ 親父が生きてたって→ 170 00:13:13,895 --> 00:13:16,895 俺と 姉ちゃんを この場に 同席させただろう。 171 00:13:16,895 --> 00:13:20,895 そして もう一つ。 俺は 物を考えるのが 苦手だ。 172 00:13:20,895 --> 00:13:23,895 そうか。 物を考えることが 苦手か。 173 00:13:23,895 --> 00:13:26,895 では 他言無用ということで 話をさせてもらうことにしよう。 174 00:13:26,895 --> 00:13:29,895 四季崎 記紀という 刀かじを 知っておるな? 175 00:13:29,895 --> 00:13:31,895 知らん。 そうであろう。 176 00:13:31,895 --> 00:13:34,895 このような 離れ小島に 住んでおったところで→ 177 00:13:34,895 --> 00:13:38,895 剣客を名乗る以上は その名を 知らぬというわけには ゆくまい。 178 00:13:38,895 --> 00:13:40,895 刀を使わぬ 虚刀流にとっては→ 179 00:13:40,895 --> 00:13:44,895 四季崎は 天敵のような存在に なるのか。 うんうん。 180 00:13:44,895 --> 00:13:46,895 …って 知らんのかい! ああ。 181 00:13:46,895 --> 00:13:49,895 大層なやつだということは 分かった。 182 00:13:49,895 --> 00:13:54,895 四季崎 記紀…。 確か 戦国時代の 有名な刀かじでしたか。 183 00:13:54,895 --> 00:13:57,895 その程度の認識しか ないのか。 184 00:13:57,895 --> 00:14:01,895 虚刀流の開祖と 浅からぬ因縁が あったということだけは→ 185 00:14:01,895 --> 00:14:03,895 聞いていますが。 ハァ。 186 00:14:03,895 --> 00:14:07,895 四季崎は どの流派にも属さない 孤独にして 孤高。 187 00:14:07,895 --> 00:14:11,895 異端中の異端の 刀かじ。 しかし 彼こそが→ 188 00:14:11,895 --> 00:14:15,895 戦国を 最も支配した 刀かじと いわれておる。 189 00:14:15,895 --> 00:14:19,895 戦国を支配? 言葉の意味が 分かりませんが。 190 00:14:19,895 --> 00:14:22,895 彼は どこの国 どこの家にも 属さず→ 191 00:14:22,895 --> 00:14:26,895 おのが打った刀を 全国に 節操なく ばらまいた。 192 00:14:26,895 --> 00:14:29,895 総計 25カ国に 合計 1,000本の刀をだ。 193 00:14:29,895 --> 00:14:31,895 1,000本? 多いな。 194 00:14:31,895 --> 00:14:34,895 少ないですね。 195 00:14:34,895 --> 00:14:38,895 少ないの方で。 四季崎の刀が 多い国ほど→ 196 00:14:38,895 --> 00:14:40,895 優勢に 戦闘を進めた。 197 00:14:40,895 --> 00:14:42,895 それを 戦国を支配したと 言わずして 何と言おう。 198 00:14:42,895 --> 00:14:44,895 それは 逆なのでは? 199 00:14:44,895 --> 00:14:48,895 戦闘を 優位に進められるほどの 大きな国だからこそ→ 200 00:14:48,895 --> 00:14:51,895 四季崎の刀を 多く集めることが できたのだと。 201 00:14:51,895 --> 00:14:55,895 確かに 現実的には そう見るべきだろう。 202 00:14:55,895 --> 00:14:59,895 しかし そういう幻想が 生じたことも また 確かだ。 203 00:14:59,895 --> 00:15:03,895 150年前 その幻想に 取りつかれた 旧将軍が→ 204 00:15:03,895 --> 00:15:09,895 天下統一を 成し遂げた際 過半数 507本の刀が あったという。 205 00:15:09,895 --> 00:15:11,895 大人げねえ。 206 00:15:11,895 --> 00:15:16,895 その後 四季崎の刀を妄信した 旧将軍が行った 政が→ 207 00:15:16,895 --> 00:15:18,895 かの悪法 刀狩りだ。 208 00:15:18,895 --> 00:15:21,895 大仏造りのためとか どうとかってやつ? 209 00:15:21,895 --> 00:15:23,895 それは 表向きの話だ。 210 00:15:23,895 --> 00:15:27,895 真の目的は 剣客狩りだったと 聞いています。 211 00:15:27,895 --> 00:15:29,895 いや。 誠の目的は…。 212 00:15:29,895 --> 00:15:33,895 四季崎の 刀の収集にあった。 そのとおりだ。 213 00:15:33,895 --> 00:15:35,895 何とも あきれた話ですね。 214 00:15:35,895 --> 00:15:38,895 とはいえ それで 10万本を超える 刀が→ 215 00:15:38,895 --> 00:15:43,895 旧将軍の下に 集まったのだ。 10万本… 少ないな。 216 00:15:43,895 --> 00:15:45,895 多いですね。 217 00:15:45,895 --> 00:15:48,895 多いの方で。 218 00:15:48,895 --> 00:15:51,895 で… その四季崎の刀が 集まったってことか。 219 00:15:51,895 --> 00:15:55,895 いや。 最終的に 旧将軍は あきらめたのだ。 220 00:15:55,895 --> 00:15:58,895 はっ? 1,000本 全て 所在までは→ 221 00:15:58,895 --> 00:16:02,895 突き止めることが できていた。 所在まではな。 222 00:16:02,895 --> 00:16:06,895 だったら 収集できただろう? 将軍の権力が あったんだからさ。 223 00:16:06,895 --> 00:16:10,895 そうは 問屋が卸さんのだよ この話は。 224 00:16:10,895 --> 00:16:13,895 1,000本のうち 最後に残った 12本というのが→ 225 00:16:13,895 --> 00:16:15,895 どうしようもない 際物でな。 226 00:16:15,895 --> 00:16:19,895 988本は その たった12本を 制作するための→ 227 00:16:19,895 --> 00:16:22,895 習作だったというのが 現在の考え方だ。 228 00:16:22,895 --> 00:16:27,895 12本のための 1,000本。 いい 狂いっぷりであろう? 229 00:16:27,895 --> 00:16:32,895 鉋。 鈍。 つるぎ。 針。 230 00:16:32,895 --> 00:16:37,895 鎧。 鎚。 鐚。 釵。 231 00:16:37,895 --> 00:16:41,895 鋸。 銓。 鍍。 銃。 232 00:16:41,895 --> 00:16:43,895 そして それらの凶悪さは→ 233 00:16:43,895 --> 00:16:48,895 よく聞こえた 名刀 妖刀などでは 比較にならない。 234 00:16:48,895 --> 00:16:50,895 旧将軍の命で 収集に出向いた 軍隊が→ 235 00:16:50,895 --> 00:16:54,895 ただ一本の刀に 全滅させられたという記録がある。 236 00:16:54,895 --> 00:16:56,895 初めて聞く話です。 237 00:16:56,895 --> 00:17:00,895 そこで わたしが この島に やって来た用件だ。 238 00:17:00,895 --> 00:17:05,895 虚刀流 当主 鑢 七花。 伝説の刀かじ 四季崎 記紀が→ 239 00:17:05,895 --> 00:17:09,895 最後の12本 それを収集する命を そなたに 与えたい。 240 00:17:09,895 --> 00:17:12,895 天下が欲しくないかって そういう意味か。 241 00:17:12,895 --> 00:17:17,895 いかにも。 別に 本当に そなたが 天下人になるわけではない。 242 00:17:17,895 --> 00:17:20,895 今の幕府は 長いこと 盤石なんだろう? 243 00:17:20,895 --> 00:17:23,895 大乱すら 力任せに 押さえ付けることが→ 244 00:17:23,895 --> 00:17:28,895 できるくらい 強大よ。 そう。 力任せにな。 245 00:17:28,895 --> 00:17:30,895 うん? ああ いや。 246 00:17:30,895 --> 00:17:35,895 その大乱が 問題だったのだ。 尾張幕府も はや 150年。 247 00:17:35,895 --> 00:17:37,895 今となっては 戦国時代を 本当の意味で→ 248 00:17:37,895 --> 00:17:40,895 知っている者は いない。 四季崎の刀も→ 249 00:17:40,895 --> 00:17:43,895 今や お守り程度にしか 考えられては いなかったろう。 250 00:17:43,895 --> 00:17:47,895 が… 考えてもみるがよい。 もしも 先の 大乱の首謀者が→ 251 00:17:47,895 --> 00:17:50,895 こぞって 12本の刀の 持ち主だったなら→ 252 00:17:50,895 --> 00:17:52,895 現幕府とて どうなっていたものか。 253 00:17:52,895 --> 00:17:56,895 幕府は 反乱を恐れている。 念には念をってことか。 254 00:17:56,895 --> 00:17:58,895 それで 刀の所在は? 255 00:17:58,895 --> 00:18:07,895 分かっているものは 因幡 出雲 薩摩 蝦夷 土佐。 残りは 調査中。 256 00:18:07,895 --> 00:18:09,895 半分しか 分かっていないとは。 257 00:18:09,895 --> 00:18:11,895 「半分も分かっている」と 言ってくれ。 258 00:18:11,895 --> 00:18:13,895 うーん。 何だ? 259 00:18:13,895 --> 00:18:15,895 反乱が怖いんだったら 変に 今の持ち主を→ 260 00:18:15,895 --> 00:18:18,895 刺激しない方が いいんじゃないのか? 261 00:18:18,895 --> 00:18:21,895 「うまく やれ」というのが 幕府からの お達しだ。 262 00:18:21,895 --> 00:18:23,895 どう うまく やれっていうんだよ。 263 00:18:23,895 --> 00:18:25,895 そのために 奇策士がいる。 264 00:18:25,895 --> 00:18:28,895 わたしのように 裏で動く人間がな。 265 00:18:28,895 --> 00:18:32,895 あの。 奇策士って 何なのですか? 266 00:18:32,895 --> 00:18:38,895 正確には 尾張幕府 家鳴将軍 直轄 預奉所→ 267 00:18:38,895 --> 00:18:43,895 軍所 総監督 奇策士 とがめだ。 268 00:18:43,895 --> 00:18:49,895 えっと。 この 20年の間に 新しくできた 役職か何かで? 269 00:18:49,895 --> 00:18:51,895 いや。 これは わたしが 勝手に名乗っているだけだ。 270 00:18:51,895 --> 00:18:53,895 (七花・七実)《自称かよ》 271 00:18:53,895 --> 00:18:56,895 策を練るのが 策士なら 奇策を練るのが 奇策士だ。 272 00:18:56,895 --> 00:19:00,895 普通ではない命令は 普通でない わたしのところに 下りるのだ。 273 00:19:00,895 --> 00:19:02,895 (七花・七実)《ん…》 274 00:19:02,895 --> 00:19:05,895 そんなわけで わたしに 協力してはくれまいか? 275 00:19:05,895 --> 00:19:08,895 あんたが 幕府の人間だって いうんなら→ 276 00:19:08,895 --> 00:19:10,895 別に 虚刀流に頼らなくても いくらでも…。 277 00:19:10,895 --> 00:19:15,895 言わんとしていることは 分かる。 が… 金で動く人間は 駄目だ。 278 00:19:15,895 --> 00:19:18,895 はっ? 収集を依頼した 忍者が→ 279 00:19:18,895 --> 00:19:22,895 裏切ったのだ。 えっ? 忍者なのにですか? 280 00:19:22,895 --> 00:19:25,895 その驚きは 分かるぞ。 そんなことをすれば→ 281 00:19:25,895 --> 00:19:29,895 長年 築き上げてきた信用も がた落ちだからな。 282 00:19:29,895 --> 00:19:33,895 しかし それでも やつらは 刀を持ったまま 姿を消したのだ。 283 00:19:33,895 --> 00:19:37,895 忍軍丸ごと 里もろともだ。 とんでもないことを…。 284 00:19:37,895 --> 00:19:41,895 完成形 変体刀は 1本で 国が買える価値を持つ→ 285 00:19:41,895 --> 00:19:44,895 高級芸術品だ。 金で動く人間は 駄目だ。 286 00:19:44,895 --> 00:19:48,895 なるほど。 じゃあ 名誉は どうだ? 287 00:19:48,895 --> 00:19:51,895 剣士は かくあるべきだと 俺は 親父に教えられたぞ。 288 00:19:51,895 --> 00:19:54,895 名誉か。 剣士も 駄目だ。 うん? 289 00:19:54,895 --> 00:19:59,895 幕府が知る中で 最も強く 最も 忠義に厚い 剣客を→ 290 00:19:59,895 --> 00:20:02,895 1人 選んだ。 名を 錆白兵といってな。 291 00:20:02,895 --> 00:20:05,895 最も 手に入れるのが 困難だろうと 思われた→ 292 00:20:05,895 --> 00:20:09,895 薄刀 針を きゃつは 驚くべき短時間で 手に入れた。 293 00:20:09,895 --> 00:20:12,895 おお。 手に入れて 失踪したのだ。 294 00:20:12,895 --> 00:20:15,895 おい。 毒が 強過ぎるのだ。 295 00:20:15,895 --> 00:20:17,895 名誉で動く剣士だからこそ→ 296 00:20:17,895 --> 00:20:21,895 四季崎の刀を 所持する名誉からは 逃れられなかったのであろう。 297 00:20:21,895 --> 00:20:23,895 忍者に 剣士と。 298 00:20:23,895 --> 00:20:26,895 より強いやつのところに 刀が 移ったわけだ。 299 00:20:26,895 --> 00:20:29,895 あんたの信用 がた落ちだわ。 そうなのだ。 300 00:20:29,895 --> 00:20:31,895 何とかならんものか? 知るか。 301 00:20:31,895 --> 00:20:33,895 それで 虚刀流ですか? 302 00:20:33,895 --> 00:20:37,895 金で動かず 刀を使わない剣士であること。 303 00:20:37,895 --> 00:20:40,895 そうだ。 虚刀流 当主 鑢 七花。 304 00:20:40,895 --> 00:20:43,895 尾張幕府 1,000年の 歴史のために→ 305 00:20:43,895 --> 00:20:46,895 研さんした その技術を 使ってはくれぬか? 306 00:20:46,895 --> 00:20:50,895 話は 分かったけどよ。 それは あんたには必要って話で→ 307 00:20:50,895 --> 00:20:53,895 俺は 特に 刀ってやつにも 関心がねえ。 308 00:20:53,895 --> 00:20:55,895 怖いのか? そりゃ 怖いよ。 309 00:20:55,895 --> 00:20:57,895 けれども それ以上に 面倒だ。 310 00:20:57,895 --> 00:21:00,895 わざわざ 海を渡って 出向くほどじゃない。 311 00:21:00,895 --> 00:21:02,895 フッ。 あっ。 312 00:21:02,895 --> 00:21:05,895 その答え この わたしが 予想しなかったと思うか? 313 00:21:05,895 --> 00:21:08,895 幾度となく 煮え湯を 飲まされてきた この奇策士が→ 314 00:21:08,895 --> 00:21:11,895 そなたごときを 動かすのに 足る理由も 持たずに→ 315 00:21:11,895 --> 00:21:15,895 この島に やって来たと思ったか?煮え湯を 飲んできたんですね。 316 00:21:15,895 --> 00:21:18,895 何か あんのかよ 理由。 ああ。 317 00:21:18,895 --> 00:21:23,895 金で動く人間は 駄目だ。 名誉で動く人間も 駄目だった。 318 00:21:23,895 --> 00:21:26,895 ならば 残された理由は たった一つ。 319 00:21:26,895 --> 00:21:29,895 愛だ。 あ… 愛? 320 00:21:29,895 --> 00:21:32,895 愛で動く人間は 信用できる。 321 00:21:32,895 --> 00:21:36,895 鑢 七花。 わたしに ほれて いいぞ。 322 00:21:48,895 --> 00:21:50,895 (七花・とがめ)あっ。 323 00:21:54,895 --> 00:21:58,895 ああ。 手裏剣? ふざけんな! 324 00:21:58,895 --> 00:22:01,895 親父が 建てた家だぞ! 七花。 325 00:22:04,895 --> 00:22:08,895 まったく 何て 短絡的な。 いや。 あれで正解だ。 326 00:22:08,895 --> 00:22:11,895 飛び道具に関しては 即断即決しかない。 327 00:22:11,895 --> 00:22:14,895 まあ 本能で動いていますからね。 328 00:22:14,895 --> 00:22:18,895 忍者。 真庭忍軍だな。 329 00:22:18,895 --> 00:22:21,895 真庭? 四季崎の 刀の価値を知った途端→ 330 00:22:21,895 --> 00:22:24,895 裏切ったやつらだ。 何人でしょうか? 331 00:22:24,895 --> 00:22:26,895 1人であろうな。 332 00:22:26,895 --> 00:22:29,895 真庭の忍びは 集団行動を嫌う。 333 00:22:29,895 --> 00:22:33,895 分からんのは どうして やつらが ここにということだ。 334 00:22:33,895 --> 00:22:37,895 尾行されるわけなど ないし。 行く先は 誰にも告げてないのに。 335 00:22:37,895 --> 00:22:41,895 敵が 本当に1人なら おそらく この先の砂浜に→ 336 00:22:41,895 --> 00:22:43,895 七花は 相手を 誘導しているはずです。 337 00:22:43,895 --> 00:22:47,895 ずいぶんな自信だな。 敵は 真庭忍軍だぞ。 338 00:22:47,895 --> 00:22:50,895 忍者ごときに 後れを取る 虚刀流ではありません。 339 00:22:50,895 --> 00:22:53,895 頼もしいかぎりだが 今は 真庭忍軍の者が→ 340 00:22:53,895 --> 00:22:57,895 どうして ここにいるのかを 考える方が 圧倒的に優先事項だ。 341 00:22:57,895 --> 00:23:00,895 それは そうですね。 とがめさん。 342 00:23:00,895 --> 00:23:03,895 尾行されていた可能性は 本当に ないのですか? 343 00:23:03,895 --> 00:23:06,895 くどいな。 相手が 忍者だからこそ→ 344 00:23:06,895 --> 00:23:09,895 これ以上ないくらい 警戒を払ったのだ。 345 00:23:09,895 --> 00:23:12,895 行く先を 誰にも告げなかったのもそのためだ。 346 00:23:12,895 --> 00:23:14,895 うーん。 本当に どうして? 347 00:23:14,895 --> 00:23:18,895 あの。 とがめさんは この島に 1人で 来られたんですか? 348 00:23:18,895 --> 00:23:22,895 何を いまさら。 では どうやって 来ましたか? 349 00:23:22,895 --> 00:23:26,895 舟で来たに 決まっておる。 自分で 舟を こいだのですか? 350 00:23:26,895 --> 00:23:29,895 異なことを言う。 わたしは 頭脳労働が 専門なのだ。 351 00:23:29,895 --> 00:23:31,895 そんな力が あるように見える…。 352 00:23:31,895 --> 00:23:35,895 船頭が いたのでは? いや しかし…。 353 00:23:35,895 --> 00:23:38,895 まずい! そいつは 四季崎の刀を 持っている! 354 00:23:42,912 --> 00:23:44,912 (蝙蝠)お前は ひょっとしちゃって→ 355 00:23:44,912 --> 00:23:47,912 この俺を 追い詰めたつもりに なってんじゃねえだろうな?→ 356 00:23:47,912 --> 00:23:49,912 逆だぜ 逆。→ 357 00:23:49,912 --> 00:23:52,912 俺が お前を ここまで 誘導したんだっつうの! 358 00:23:52,912 --> 00:23:55,912 待て 待て。 今日は 客が多くて→ 359 00:23:55,912 --> 00:23:59,912 頭が 混乱しているんだ。 そう 1日に何人も来るな。 360 00:23:59,912 --> 00:24:03,912 (蝙蝠)はあ? お前の都合なんか 知るかよ。→ 361 00:24:03,912 --> 00:24:08,912 俺は 真庭忍軍 十二頭領が一人 真庭 蝙蝠さまだ。 362 00:24:08,912 --> 00:24:12,912 真庭忍軍? ああ。 さっき 忍者が どうとか聞いたな。 363 00:24:12,912 --> 00:24:15,912 その 聞いてしまったのが 運の尽きだ。 364 00:24:15,912 --> 00:24:18,912 それさえなきゃ 逃がしてやってもよかったんだがな。 365 00:24:18,912 --> 00:24:22,912 俺の目的は あの女が しゃべる 情報の方に あったんだからよ。 366 00:24:22,912 --> 00:24:25,912 盗み聞きしてたのか? 趣味が悪いな。 367 00:24:25,912 --> 00:24:28,912 趣味がいいと 言ってくれ。 キャハキャハ! 368 00:24:28,912 --> 00:24:30,912 とがめの後を つけてきたのか? 369 00:24:30,912 --> 00:24:34,912 いいや。 そんな こそこそした まねはしねえ。 370 00:24:34,912 --> 00:24:37,912 一緒に来たのよ。 ギーコラ バッタン 舟をこいでな。 371 00:24:37,912 --> 00:24:41,912 しんどかったぜ。 あの女 偉そうに ふんぞり返って→ 372 00:24:41,912 --> 00:24:43,912 手伝おうとも しねえんだからよ。 373 00:24:43,912 --> 00:24:45,912 《本土の人間ってのは どいつも こいつも→ 374 00:24:45,912 --> 00:24:47,912 こんなに しゃべるのか》 375 00:24:47,912 --> 00:24:49,912 なっ? そう思うだろ? はあ。 376 00:24:49,912 --> 00:24:51,912 あっ? ノリの悪いやつ。 377 00:24:51,912 --> 00:24:57,912 まっ 田舎者だしな しゃあねえか。 キャハキャハハ! 378 00:24:57,912 --> 00:25:01,912 《お前に 恨みはねえけど ぶっ殺させてもらうぜ》 379 00:25:01,912 --> 00:25:04,912 《そういえば 実戦は 初めてか》 380 00:25:04,912 --> 00:25:06,912 おびえてんのか? 381 00:25:06,912 --> 00:25:10,912 いや。 見たところ 刀も持ってないようだし。 382 00:25:10,912 --> 00:25:14,912 ああ。 そういや 刀を使わない剣士なんだって? 383 00:25:14,912 --> 00:25:18,912 剣術ってのは 普通 刀を相手に 想定するもんだからな。 384 00:25:18,912 --> 00:25:22,912 キャハキャハ! バカげた剣術も あったもんだぜ。 385 00:25:22,912 --> 00:25:26,912 別に。 ただ 俺が 忍者について よく 知らないってことだ。 386 00:25:26,912 --> 00:25:29,912 安心しなよ。 確かに 俺は 剣士じゃねえが→ 387 00:25:29,912 --> 00:25:32,912 しかし 刀は 使えないわけじゃない。 388 00:25:32,912 --> 00:25:34,912 ご要望に お応えして→ 389 00:25:34,912 --> 00:25:38,912 取って置きの刀を いきなし 使ってやろうじゃねえか。 390 00:25:42,912 --> 00:25:44,912 んっ? 何だ!? 391 00:25:51,912 --> 00:25:54,912 人間って そんなことが できたのか。 392 00:25:54,912 --> 00:25:57,912 聞いて驚け 見て驚け! 393 00:25:57,912 --> 00:26:01,912 これが 四季崎 記紀が 完成形 変体刀 十二本が一本→ 394 00:26:01,912 --> 00:26:04,912 絶刀 鉋だ! 395 00:26:04,912 --> 00:26:07,912 刀以上に あんたの体に 驚きだ。 396 00:26:07,912 --> 00:26:10,912 キャハキャハ! 俺の通り名は 冥土の蝙蝠。 397 00:26:10,912 --> 00:26:13,912 冥土の土産を あまりにも 大盤振る舞いする→ 398 00:26:13,912 --> 00:26:15,912 接待好きの性格ってわけだ。 399 00:26:15,912 --> 00:26:19,912 メードの蝙蝠? 不思議と カワイイ感じが するんだが。 400 00:26:19,912 --> 00:26:22,912 訳 分かんねえこと 言ってんじゃねえよ! 401 00:26:22,912 --> 00:26:25,912 それより お前 何か 感想はねえのか? 402 00:26:25,912 --> 00:26:29,912 さっき あの女が 散々 語っていた 四季崎の刀だぜ。 403 00:26:29,912 --> 00:26:32,912 うん? 何か ねえのかよ? 404 00:26:32,912 --> 00:26:35,912 べとべとに なっちゃってるのは いただけないな。 405 00:26:35,912 --> 00:26:37,912 あん? 貴重品なんだろ。 406 00:26:37,912 --> 00:26:39,912 そんなふうに 持ち歩いてて いいのかよ? 407 00:26:39,912 --> 00:26:42,912 逆だ 逆。 肌身 離さず 身に着けてねえと→ 408 00:26:42,912 --> 00:26:46,912 こんな 高価なもん 不安で しょうがねえっつうの。 409 00:26:46,912 --> 00:26:49,912 それに こいつには 不思議な魅力があるぜ。 410 00:26:49,912 --> 00:26:52,912 あの女は 毒っつってたけど こいつは とんだ 百薬の長だ。 411 00:26:52,912 --> 00:26:56,912 所有すると 人を 斬ってみたくなる。 412 00:26:56,912 --> 00:26:58,912 報復絶刀! 413 00:27:04,912 --> 00:27:08,912 虚刀流 一の構え 鈴蘭! 414 00:27:08,912 --> 00:27:14,912 じゃあ こういうのは どうよ! キャハ! 415 00:27:14,912 --> 00:27:16,912 おーら! 報復絶刀! 416 00:27:16,912 --> 00:27:18,912 虚刀流 菊! 417 00:27:21,912 --> 00:27:24,912 あれ!? てめえ 俺が見えて…。 418 00:27:24,912 --> 00:27:26,912 騒ぎ過ぎだ! 419 00:27:29,912 --> 00:27:31,912 礼を言うぜ 虚刀流。 久しぶりに→ 420 00:27:31,912 --> 00:27:34,912 びっくり仰天ってやつを 体験させてもらった。 421 00:27:34,912 --> 00:27:36,912 手刀や足刀を 駆使するわけか。 422 00:27:36,912 --> 00:27:39,912 種が知れりゃ 確かに 剣士ではあるわな。 423 00:27:39,912 --> 00:27:42,912 あんたの びっくり人間ぶりほどじゃねえさ。 424 00:27:42,912 --> 00:27:44,912 それに…。 うん? 425 00:27:44,912 --> 00:27:46,912 その鉋ほどでもな。 426 00:27:46,912 --> 00:27:49,912 さっきの一合で 何か 気付いたのか? 427 00:27:49,912 --> 00:27:52,912 さっきのあれ 剣を 受け止める技じゃねえんだ。 428 00:27:52,912 --> 00:27:54,912 はっ? 虚刀流 菊は→ 429 00:27:54,912 --> 00:27:57,912 相手の刀を 真っ二つにする技だ。 うん? 430 00:27:57,912 --> 00:28:00,912 その刀 絶対 変だぞ。 フフッ。 431 00:28:00,912 --> 00:28:03,912 キャハハ! 何かと思えば。 432 00:28:03,912 --> 00:28:06,912 変も 変さ。 変でねえ方が おかしいっつうの。 433 00:28:06,912 --> 00:28:08,912 この 絶刀 鉋はな→ 434 00:28:08,912 --> 00:28:11,912 頑丈さに 主眼に置いて 作られた刀なんだよ。 435 00:28:11,912 --> 00:28:13,912 刀なんざ 消耗品だから 使ってりゃ→ 436 00:28:13,912 --> 00:28:16,912 折れるし 曲がるし よく 斬れなくなっちまう。 437 00:28:16,912 --> 00:28:18,912 ところが この鉋は違う。 438 00:28:18,912 --> 00:28:20,912 本当に折れないし 本当に曲がらないし。 439 00:28:20,912 --> 00:28:23,912 だからこそ いつまでも よく斬れるのさ。 440 00:28:23,912 --> 00:28:25,912 へぇー。 こいつは 直刀でありながら→ 441 00:28:25,912 --> 00:28:29,912 何をしたって 刃こぼれ一つ 起きねえんだ。 442 00:28:29,912 --> 00:28:32,912 象が踏んでも 壊れない日本刀。 443 00:28:32,912 --> 00:28:35,912 こいつは 高く売れちゃうぜ。 キャハキャハ! 444 00:28:35,912 --> 00:28:37,912 俺の調べた話じゃ→ 445 00:28:37,912 --> 00:28:39,912 四季崎って じじいは 刀かじで ありながら→ 446 00:28:39,912 --> 00:28:45,912 陰陽道や 錬金術やらにも 手を出していたらしいからな。 447 00:28:45,912 --> 00:28:47,912 怪しい術でも 使ってたんじゃねえの? 448 00:28:47,912 --> 00:28:52,912 口から 刀を取り出す お前の方が 十二分に怪しいよ。 449 00:28:52,912 --> 00:28:56,912 ところで。 …ということはだぜ 虚刀流ってのは→ 450 00:28:56,912 --> 00:28:59,912 四季崎の刀には かなわないってことだよな。 451 00:28:59,912 --> 00:29:02,912 刀を折る技で 折れなかったんだからな。 452 00:29:02,912 --> 00:29:06,912 虚刀流ときたら 相手の武器の 破壊を もくろんじゃうなんてな。 453 00:29:06,912 --> 00:29:08,912 いやはや ずばぬけてるよ。 454 00:29:08,912 --> 00:29:13,912 しかし できれば 見て 驚きたかったところだよな。 455 00:29:13,912 --> 00:29:16,912 虚刀流 二の構え 水仙! 456 00:29:16,912 --> 00:29:18,912 うん? 今度は きっちり→ 457 00:29:18,912 --> 00:29:21,912 その 絶刀 鉋とやらを へし折ってやるよ。 458 00:29:21,912 --> 00:29:24,912 バカ! うわ!? 459 00:29:27,912 --> 00:29:29,912 折って どうする! 折って。 460 00:29:29,912 --> 00:29:32,912 そんなもの 幕府に差し出したら 腹を切らされるわ! 461 00:29:32,912 --> 00:29:34,912 あっ。 そなたは 人の話を→ 462 00:29:34,912 --> 00:29:38,912 何一つ 聞いてなかったのか! 別に 俺は あんたの頼み事を→ 463 00:29:38,912 --> 00:29:41,912 引き受けるとは 言ってないのだが。 464 00:29:41,912 --> 00:29:43,912 そういう問題ではないわ! 465 00:29:43,912 --> 00:29:45,912 お前には 物の価値が 分からないのか? 466 00:29:45,912 --> 00:29:47,912 そのとおりだな。 467 00:29:47,912 --> 00:29:49,912 お金になるもんを ぶっ壊しちゃうだなんて。 468 00:29:49,912 --> 00:29:51,912 物の価値が 分かっちゃう俺には→ 469 00:29:51,912 --> 00:29:53,912 絶対に できねえ行為だよ。 うんうん。 470 00:29:53,912 --> 00:29:55,912 んっ。 フフフ。 471 00:29:55,912 --> 00:29:58,912 取りあえずは こう言っておこうか。 472 00:29:58,912 --> 00:30:02,912 久しぶりだな 小猫ちゃん。 真庭 蝙蝠。 473 00:30:02,912 --> 00:30:05,912 そう怒るなよ。 忍者ってのは 裏切るもんだろうが。 474 00:30:05,912 --> 00:30:08,912 ひきょう 卑劣が 売りなんだからよ。 475 00:30:08,912 --> 00:30:10,912 貴様! その辺の話は→ 476 00:30:10,912 --> 00:30:13,912 後で ゆっくりさせてもらうぜ。 奇策士さん。 477 00:30:13,912 --> 00:30:16,912 この虚刀流を ぶっ殺してから ゆっくりとな。 478 00:30:16,912 --> 00:30:18,912 七花! そいつを倒せ! 479 00:30:18,912 --> 00:30:21,912 取りあえず あの鉋ってのには 興味が湧いたぜ。 480 00:30:21,912 --> 00:30:25,912 いや。 だから 刀は壊すな。 分かった 分かった。 481 00:30:25,912 --> 00:30:27,912 ついでに 要望があれば 言ってくれ。 482 00:30:27,912 --> 00:30:31,912 びしっと 応えてやるから。 では そうだな。 483 00:30:31,912 --> 00:30:33,912 できるだけ 派手な技を 使ってくれ。 484 00:30:33,912 --> 00:30:35,912 はっ? 刀を 手に入れた経緯は→ 485 00:30:35,912 --> 00:30:38,912 報告書にして 提出しなければ ならぬからな。 486 00:30:38,912 --> 00:30:41,912 読者の興味を そそるような カッコイイ技が あるなら→ 487 00:30:41,912 --> 00:30:44,912 ここは ひとつ それを頼む。 フゥ。 488 00:30:44,912 --> 00:30:47,912 繰り返すが 間違っても 刀を 破壊してくれるな。 489 00:30:47,912 --> 00:30:50,912 そんなことをされては 第1話で 話が終わってしまう。 490 00:30:50,912 --> 00:30:53,912 第1話って 本でも 書くつもりかよ? 491 00:30:53,912 --> 00:30:57,912 将来的には それもいいな。 売れるぞ。 492 00:30:57,912 --> 00:30:59,912 んじゃ 派手なやつ 見せてやるよ。 493 00:30:59,912 --> 00:31:02,912 待たせたな 蝙蝠。 …って おい! 494 00:31:02,912 --> 00:31:05,912 ああ!? 495 00:31:05,912 --> 00:31:08,912 いやいや。 こちらこそ 待たせた。 何 しまってるんだ! 496 00:31:08,912 --> 00:31:11,912 それじゃ 勝負にならないだろうが。 497 00:31:11,912 --> 00:31:14,912 うむ。 俺は 剣士じゃないからな。 498 00:31:14,912 --> 00:31:17,912 変に 刀にこだわって お前に 倒されんのも 忍びねえ。 499 00:31:17,912 --> 00:31:20,912 おっと!? 駄じゃれに なっちまったか。 500 00:31:20,912 --> 00:31:22,912 構わねえよ。 どっちみち 倒す。 501 00:31:22,912 --> 00:31:26,912 忍術で 対抗していいんなら お前なんざ 相手にはならねえよ。 502 00:31:26,912 --> 00:31:30,912 経験が違う。 実戦経験がな。 ん…。 503 00:31:30,912 --> 00:31:32,912 ここまでのは 接待だ。 504 00:31:32,912 --> 00:31:35,912 冥土の蝙蝠の ただの悪い癖だったと思え。 505 00:31:35,912 --> 00:31:37,912 ここから先は ガチで いっちゃうぜ。 506 00:31:37,912 --> 00:31:40,912 ふざけるな! それは 貴様の唾液で→ 507 00:31:40,912 --> 00:31:45,912 汚していいような代物ではないぞ。 吐き出せ! 今すぐに 吐き出せ! 508 00:31:45,912 --> 00:31:48,912 あー もう。 うっせえ 小猫ちゃんだな。 509 00:31:48,912 --> 00:31:52,912 分かったよ。 何だ。 思いのほか 素直だ…。 510 00:31:55,912 --> 00:31:57,912 あっ? はーっ! 511 00:32:01,912 --> 00:32:05,912 くっ。 痛え。 うん? 512 00:32:09,912 --> 00:32:11,912 あれ!? 513 00:32:14,912 --> 00:32:16,912 ったく もう。 ヤベえ ヤベえ。 514 00:32:16,912 --> 00:32:19,912 あの小僧 超 とんでもねえってえの。 515 00:32:19,912 --> 00:32:23,912 まっ 何か あっちゃうとは 思っていたがな。 小猫ちゃん。 516 00:32:32,912 --> 00:32:34,912 うっ!? 何だ これは!? 517 00:32:34,912 --> 00:32:37,912 (蝙蝠)おっと。 目を覚ましたか? キャハキャハ! 安心しな。 518 00:32:37,912 --> 00:32:40,912 やるのは これからだよ。 蝙蝠。 519 00:32:40,912 --> 00:32:44,912 あんた 確かに 目の付けどころは 良かったみたいだけど 甘いよ。 520 00:32:44,912 --> 00:32:47,912 あいつ 戦闘向きかもしれないが 戦場向きじゃねえ。 521 00:32:47,912 --> 00:32:49,912 ふん。 逃げ出した 臆病者が。 522 00:32:49,912 --> 00:32:52,912 おいおいおい。 何 ほざいてんだ? 523 00:32:52,912 --> 00:32:57,912 力に対して 策で挑むのが賢き者のすることだな。 奇策士さん。 524 00:32:57,912 --> 00:33:00,912 貴様のは 弱き者を なぶっているだけだ。 525 00:33:00,912 --> 00:33:04,912 わたしの奇策は 弱き者が強き者にかみつくために 考えだす→ 526 00:33:04,912 --> 00:33:08,912 命と魂を削る やり方だ。 一緒にするな! げすが! 527 00:33:08,912 --> 00:33:11,912 奇策士ってのは へ理屈も うまいもんだ。 528 00:33:11,912 --> 00:33:13,912 それにしても あの せりふは ないだろ。 529 00:33:13,912 --> 00:33:15,912 はっ? 「わたしに ほれていいぞ」って。 530 00:33:15,912 --> 00:33:18,912 おいおい。 すげえこと 言ってるよな。 びっくりして→ 531 00:33:18,912 --> 00:33:21,912 思わず 手裏剣砲 撃っちまったじゃねえか。 532 00:33:21,912 --> 00:33:24,912 あの砲撃は 思わずなのか。 533 00:33:24,912 --> 00:33:26,912 恥ずかしさのあまり こらえきれなくてな。 534 00:33:26,912 --> 00:33:29,912 ん…。 甘酸っぱいね。 535 00:33:29,912 --> 00:33:33,912 俺も そう言ってほしかったね。 そういうこと。 536 00:33:33,912 --> 00:33:36,912 まっ 欲しい情報は 全部 聞いたしな ちょうどよかったよ。 537 00:33:36,912 --> 00:33:38,912 さっさと殺せ! 538 00:33:38,912 --> 00:33:41,912 潔いふりなんて してんじゃねえよ小猫ちゃん。 539 00:33:41,912 --> 00:33:44,912 そう言いながら 腹ん中では 俺を出し抜く方法を→ 540 00:33:44,912 --> 00:33:47,912 色々 考えてんだろ。 ん…。 541 00:33:47,912 --> 00:33:50,912 あんたの腹ん中は 俺以上に 混沌としてるぜ。 542 00:33:50,912 --> 00:33:53,912 フン。 安心しろ。 殺したりしねえよ。 543 00:33:53,912 --> 00:33:58,912 さっきの手裏剣砲だって わざと 外してやったんだぜ。 キャハキャハ! 544 00:33:58,912 --> 00:34:00,912 貴様は 加減を知るのだな。 545 00:34:00,912 --> 00:34:04,912 かすったりしようものなら わたしは 死んでいたぞ。 546 00:34:04,912 --> 00:34:06,912 わたしの ひ弱さを 貴様は知らない。 547 00:34:06,912 --> 00:34:09,911 自慢するみたいに 言うことじゃねえっつうの。 548 00:34:09,911 --> 00:34:12,911 戻ったら 拷問するんだからよ。 少しは 頑張ってくれよな。 549 00:34:12,911 --> 00:34:16,911 残りの刀の在りかだって まったく情報がないわけじゃ ないんだろ。 550 00:34:16,911 --> 00:34:19,911 最後に 一応 誘っといてやるぜ。 551 00:34:19,911 --> 00:34:22,911 あんた 幕府なんざ裏切って 俺らと組んじゃわないか? 552 00:34:22,911 --> 00:34:24,911 分け前は ちゃんと 計算してやる。 553 00:34:24,911 --> 00:34:27,911 断る。 金で動くやつは 信用できない。 554 00:34:27,911 --> 00:34:29,911 裏切ったことを 怒ってんのか? 555 00:34:29,911 --> 00:34:34,911 忍者を 信用しちゃう方が おかしいってよ。 あっ さて。 556 00:34:37,911 --> 00:34:40,911 あっ!? 色々 考えたけど→ 557 00:34:40,911 --> 00:34:43,911 実際 あんたじゃ 人質にならないわけよ。 558 00:34:43,911 --> 00:34:46,911 そこで こういうのは どうだ? 俺の姿が 変わっていたら? 559 00:34:46,911 --> 00:34:51,911 それが あんたの姿だったら? あっ…。 560 00:34:51,911 --> 00:35:01,912 ・~ 561 00:35:01,912 --> 00:35:03,912 (蝙蝠)さすがの虚刀流も→ 562 00:35:03,912 --> 00:35:05,912 油断するだろうぜ。 あっ…。 563 00:35:05,912 --> 00:35:08,912 (蝙蝠)俺の能力を 知らないわけじゃないだろ。→ 564 00:35:08,912 --> 00:35:11,912 あんたの命令で 鉋を 奪ってきたんだからな。 565 00:35:16,912 --> 00:35:19,912 (蝙蝠)虚刀流を ぶっ殺したら 今度は その虚刀流に化けて→ 566 00:35:19,912 --> 00:35:22,912 お姉ちゃんを ぶっ殺すとするか。 悪いけど→ 567 00:35:22,912 --> 00:35:24,912 あんたは それまで ここで 待っといてくれ。 568 00:35:24,912 --> 00:35:26,912 くっ! 待て! 569 00:35:26,912 --> 00:35:28,912 (蝙蝠)俺が裏切ったのは 金のためだが→ 570 00:35:28,912 --> 00:35:30,912 そうでなくとも あんたが どんな人間かを→ 571 00:35:30,912 --> 00:35:34,912 最初から 知っていたら そもそも 組みさえしなかったろうよ。→ 572 00:35:34,912 --> 00:35:38,912 さっき 誘ってやったのも あんたと組んで→ 573 00:35:38,912 --> 00:35:41,912 もう一度 裏切ってやるためだ。→ 574 00:35:41,912 --> 00:35:44,912 あんたを 好きになるやつなんざ この世には いない。 575 00:35:49,962 --> 00:35:51,962 おかしいなぁ? 576 00:35:56,962 --> 00:36:00,962 あいつら どこへ行ったんだ? 577 00:36:00,962 --> 00:36:06,962 島を出るか。 いまさら。 めんどくさい。 578 00:36:11,962 --> 00:36:13,962 (蝙蝠)《確かに 四季崎の変体刀にとって→ 579 00:36:13,962 --> 00:36:15,962 虚刀流は 最も 嫌な相手だ》 580 00:36:15,962 --> 00:36:19,962 《この殺せる機会を 生かさせてもらわねえとな》 581 00:36:19,962 --> 00:36:21,962 《確実に殺せる。 惜しいなぁ》 582 00:36:21,962 --> 00:36:24,962 《まっ あの女に 目を付けられたことが→ 583 00:36:24,962 --> 00:36:28,962 すでに ついてなかったためだが。 行くか》 584 00:36:28,962 --> 00:36:33,962 《設定は 拉致されたものの 命からがら 自力で脱出してきた》 585 00:36:33,962 --> 00:36:38,962 《有無を言わせず 抱き付いて そして 殺す》 586 00:36:38,962 --> 00:36:40,962 (蝙蝠)七花! 587 00:36:40,962 --> 00:36:49,962 ・~ 588 00:36:49,962 --> 00:36:51,962 虚刀流 牡丹! 589 00:36:53,962 --> 00:36:55,962 《えっ!? 何で?》 590 00:36:57,962 --> 00:36:59,962 《何が違った? 変装?》 591 00:36:59,962 --> 00:37:01,962 《いや。 俺のこれは 変装なんかじゃねえ》 592 00:37:01,962 --> 00:37:04,962 《変身は 完ぺきだろ》 593 00:37:04,962 --> 00:37:07,962 うん? よく見りゃ とがめじゃねえか? 594 00:37:07,962 --> 00:37:10,962 《こいつ 誰と分からずに 技を出したのか?》 595 00:37:10,962 --> 00:37:12,962 あれ? …ってことは お前→ 596 00:37:12,962 --> 00:37:14,962 蝙蝠の方か? 《方?》 597 00:37:14,962 --> 00:37:18,962 おま…。 お前 相手が誰だか 認識できてないのか? 598 00:37:18,962 --> 00:37:20,962 いやあ。 姉ちゃん以外の 人間なんて→ 599 00:37:20,962 --> 00:37:22,962 今日 初めて 見たようなもんだからな。 600 00:37:22,962 --> 00:37:25,962 すぐには 見分けがつかん。 何だと? 601 00:37:25,962 --> 00:37:27,962 《変装以前の問題だ。 こいつ はなから→ 602 00:37:27,962 --> 00:37:29,962 人の区別が ついてなかった》 603 00:37:29,962 --> 00:37:33,962 ヤベえな。 あいつの方だったら 死んでたよな。 604 00:37:33,962 --> 00:37:36,962 《田舎者どころの話じゃねえ。 けだものが》 605 00:37:36,962 --> 00:37:40,962 派手な技と いわれていたが 地味になっちまったな。 606 00:37:40,962 --> 00:37:42,962 お前。 お前は そんなに→ 607 00:37:42,962 --> 00:37:45,962 この女の役に立ちたいのか? はあ? 608 00:37:45,962 --> 00:37:47,962 この女に 利用されたいのかと聞いてる。 609 00:37:47,962 --> 00:37:49,962 利用? お前は こいつの話を聞いて→ 610 00:37:49,962 --> 00:37:51,962 おかしいと 思わなかったのか? 611 00:37:51,962 --> 00:37:55,962 どうして 幕府が いまさら 四季崎の刀を 集めるのか? 612 00:37:55,962 --> 00:37:58,962 それは 反乱を恐れてだっけ? 613 00:37:58,962 --> 00:38:01,962 それは 理由としては 正しいだろう。 正しいだろうぜ。 614 00:38:01,962 --> 00:38:06,962 だが 少し 聞こえが良過ぎるなぁ。そうは 思わなかったか? 615 00:38:06,962 --> 00:38:08,962 今の幕府は 旧将軍ほど→ 616 00:38:08,962 --> 00:38:10,962 四季崎の刀の幻想に とらわれちゃいないさ。 617 00:38:10,962 --> 00:38:15,962 もっと 現実的だ。 しょせん 今回の刀集めなんてのはな→ 618 00:38:15,962 --> 00:38:18,962 この女の出世のための 手段にすぎないんだよ。 619 00:38:18,962 --> 00:38:22,962 奇策士 とがめ。 軍所 総監督殿の→ 620 00:38:22,962 --> 00:38:26,962 手柄話の一つとするために 行われていることにすぎないんだ。 621 00:38:26,962 --> 00:38:28,962 出世とかは 俺には よく分からん。 622 00:38:28,962 --> 00:38:32,962 軍所 総監督って時点で そこそこ 偉いんじゃないのか? 623 00:38:32,962 --> 00:38:35,962 (蝙蝠)そんな そこそこじゃ この女は 満足しねえんだよ。→ 624 00:38:35,962 --> 00:38:38,962 上り詰めないとな。 疑うってことを 知らないのか?→ 625 00:38:38,962 --> 00:38:42,962 この若さの女が 一組織の頂点に 立つまでに→ 626 00:38:42,962 --> 00:38:44,962 汚いまねを してねえわけが ないだろうが。→ 627 00:38:44,962 --> 00:38:47,962 実力だけが 物を言う世界なんて そうそう ねえんだよ。 628 00:38:47,962 --> 00:38:49,962 (蝙蝠)初めて会ったとき 俺は ぞっとしたもんだぜ。→ 629 00:38:49,962 --> 00:38:53,962 この女の目に宿っていた 野心にな。 何を犠牲にしても→ 630 00:38:53,962 --> 00:38:55,962 誰を犠牲にしても 構わないって 感じだった。→ 631 00:38:55,962 --> 00:38:58,962 真庭忍軍のことも 利用する気 満々だった。→ 632 00:38:58,962 --> 00:39:01,962 恐るべき 暗殺専門の忍者集団 真庭忍軍をだぜ。→ 633 00:39:01,962 --> 00:39:03,962 ぶっとんでるっつうの。 634 00:39:03,962 --> 00:39:05,962 (蝙蝠)お前も 利用されるだけだ。 虚刀流。 635 00:39:05,962 --> 00:39:08,962 《こんなことで 終わってしまうのか?》 636 00:39:08,962 --> 00:39:10,962 《こんな所で…》 637 00:39:10,962 --> 00:39:13,962 で… あんたは 裏切られる前に 裏切ったのか? 638 00:39:13,962 --> 00:39:16,962 (蝙蝠)そうさ。 こんな女 ついていけるわけねえだろ。 639 00:39:16,962 --> 00:39:20,962 この女の最終目標って どこだと思う? 640 00:39:20,962 --> 00:39:22,962 次代将軍の おそば人だよ。 えっ? 641 00:39:22,962 --> 00:39:27,962 現将軍は もう 年だ。 遠からず 引退するだろうよ。 642 00:39:27,962 --> 00:39:30,962 そうなったとき まだ若い新将軍のおそば人で あるということが→ 643 00:39:30,962 --> 00:39:34,962 どういうことか 分かるよな? 天下…。 644 00:39:34,962 --> 00:39:38,962 《名を捨て 家を捨て こんな島で 終わってしまうのか?》 645 00:39:38,962 --> 00:39:40,962 それは 何も→ 646 00:39:40,962 --> 00:39:42,962 責められるようなことでは ないだろ。 647 00:39:42,962 --> 00:39:45,962 まあ 利用されてた あんたらにしてみりゃ→ 648 00:39:45,962 --> 00:39:47,962 確かに いい気分じゃ ないだろうけどさ。 649 00:39:47,962 --> 00:39:49,962 利用されんのは 別にいいさ。 650 00:39:49,962 --> 00:39:52,962 利用し 利用されんのは 世の常だ。 ただな→ 651 00:39:52,962 --> 00:39:56,962 利用される理由が この場合は 問題なんだよ! 652 00:39:56,962 --> 00:39:58,962 言っとくけど 俺は 頭が悪いから→ 653 00:39:58,962 --> 00:40:00,962 そんな言い方じゃ 何も伝わらないぞ。 654 00:40:00,962 --> 00:40:02,962 けっ! この女はな→ 655 00:40:02,962 --> 00:40:06,962 先の大乱の首謀者 飛騨 鷹比等の娘だ! 656 00:40:06,962 --> 00:40:11,962 《かの反逆者たちの心意気 そのものまで 誰が否定できよう》 657 00:40:11,962 --> 00:40:14,962 (蝙蝠)世が世なら 一国一城の お姫さまってわけだ。 658 00:40:14,962 --> 00:40:18,962 《もう 見えていた。 もう 手の届く位置だったのに》 659 00:40:18,962 --> 00:40:22,962 (蝙蝠)そんな女が なりふり構わず 出世を狙ってんだ。 660 00:40:22,962 --> 00:40:25,962 次代将軍の おそば人を 狙ってんだ。 661 00:40:25,962 --> 00:40:27,962 どういうことか 分かるよな? 662 00:40:27,962 --> 00:40:30,962 《父さまの思念を。 父さまの無念を》 663 00:40:30,962 --> 00:40:35,962 《あいつは 自分の父親の敵に 刀集めを 頼もうとしていたのか》 664 00:40:35,962 --> 00:40:40,962 (蝙蝠)何を たくらんでるかなんて 明瞭だろ。 復讐だ! 665 00:40:40,962 --> 00:40:43,962 《父さまの無念を 晴らすことが できたのに》 666 00:40:43,962 --> 00:40:45,962 (蝙蝠)一族を 根絶やしにされた 意趣返しだよな。 667 00:40:45,962 --> 00:40:48,962 キャハキャハ! 何せ あの女→ 668 00:40:48,962 --> 00:40:52,962 てめえの家族が 殺されてくさまをその目で 見てたんだってよ! 669 00:40:56,962 --> 00:40:58,962 (絶叫) 670 00:40:58,962 --> 00:41:01,962 《いくら それしか なかったとはいえ→ 671 00:41:01,962 --> 00:41:03,962 父さまを殺した 張本人に》 672 00:41:03,962 --> 00:41:06,962 《そうでなくても その息子なんかに 頼るなんて》 673 00:41:06,962 --> 00:41:08,962 俺だって 敵の息子だ。 《やはり→ 674 00:41:08,962 --> 00:41:11,962 虚刀流に 頼ろうとしたのが 間違いだった》 675 00:41:11,962 --> 00:41:15,962 (蝙蝠)賊軍の出身の 獅子身中の虫けらによ。 676 00:41:15,962 --> 00:41:18,962 裏切りが どうとか ひきょうが どうとか→ 677 00:41:18,962 --> 00:41:22,962 言われたくねえってえの。 キャハキャハ! 678 00:41:22,962 --> 00:41:25,962 いい体だ。 参考にさせてもらったぜ。 679 00:41:25,962 --> 00:41:30,962 筋力から 腕力から 脚力から まったく 互角。 680 00:41:30,962 --> 00:41:34,962 (蝙蝠)おっと。 手裏剣砲で 腕やら 痛めてるから→ 681 00:41:34,962 --> 00:41:37,962 俺の方が ちっとばかし 有利って感じかな? 682 00:41:37,962 --> 00:41:41,962 言っとくけど この程度 今は もう 痛くも かゆくもねえ。 683 00:41:41,962 --> 00:41:44,962 だろうよ。 だから まあ 互角として。 684 00:41:44,962 --> 00:41:48,962 グーとグーの あいこだとして。 685 00:41:48,962 --> 00:41:51,962 これで 俺が 強いグーだ。 なあ。 686 00:41:51,962 --> 00:41:53,962 うん? そのとがめの秘密を知ってるのは→ 687 00:41:53,962 --> 00:41:55,962 ほかにも いるのか? はっ? 688 00:41:55,962 --> 00:41:58,962 こんな 飛びっ切りの情報 簡単に漏らすかよ。 689 00:41:58,962 --> 00:42:01,962 じゃあ あんたを きっちり 倒せば それで いいんだな。 690 00:42:01,962 --> 00:42:05,962 えっ? 何で 俺に対して 士気高揚しちゃってんの? 691 00:42:07,962 --> 00:42:11,962 虚刀流 七代目当主 鑢 七花。 推して参る。 692 00:42:11,962 --> 00:42:15,962 キャハ! カッコつけてんじゃねえよ。 はっ。 693 00:42:15,962 --> 00:42:20,962 こい! 飛び切り派手なのを 決めてやる! 最終奥義! 694 00:42:20,962 --> 00:42:24,962 だだだだ…! 報復絶刀! 695 00:42:27,962 --> 00:42:30,962 なっ!? 何で? 696 00:42:30,962 --> 00:42:33,962 虚刀流の人間ってのは 代々 剣術の才能が→ 697 00:42:33,962 --> 00:42:35,962 これっぽっちも ねえんだよ。 698 00:42:35,962 --> 00:42:38,962 刀を使わない剣士なんじゃない。 刀を使えない剣士なんだ。 699 00:42:38,962 --> 00:42:42,962 ええ!? くっ! この俺が! 700 00:42:42,962 --> 00:42:44,962 ちなみに 最終奥義とか 言ったけどさ→ 701 00:42:44,962 --> 00:42:46,962 それは 何でかってえと→ 702 00:42:46,962 --> 00:42:50,962 これは 俺が 昨日 考えたばかりの必殺技だからだ。 703 00:42:50,962 --> 00:42:52,962 必殺の奥義を 一気に 7つ 食らわせ→ 704 00:42:52,962 --> 00:42:55,962 一瞬で 相手を 八つ裂きにするところから→ 705 00:42:55,962 --> 00:42:57,962 取りあえず こう 名付けてみた。 706 00:42:57,962 --> 00:43:07,962 ・~ 707 00:43:07,962 --> 00:43:10,962 虚刀流 七花八裂! 708 00:43:20,962 --> 00:43:23,962 《何という ありさま。 それでも 武門の娘か》 709 00:43:23,962 --> 00:43:26,962 《これ以上 恥をさらす前に 自分で…》 710 00:43:28,962 --> 00:43:30,962 《ほどけず 緩まないのは こんな縄じゃない》 711 00:43:30,962 --> 00:43:33,962 《折れず曲がらず よく切れるのは わたしの奇策だ》 712 00:43:33,962 --> 00:43:37,962 《これしきの逆境など。 うぐぐ…》 713 00:43:37,962 --> 00:43:40,962 おっ。 ここにいたか。 んっ。 714 00:43:43,962 --> 00:43:47,962 あいつが言ってたのは そういう目のことか。 715 00:43:47,962 --> 00:43:51,962 俺には きらきら 光って ずいぶんと 奇麗に見えるけどな。 716 00:43:51,962 --> 00:43:53,962 んっ。 んーっ。 717 00:43:53,962 --> 00:43:57,962 取りあえず まずは 1本だ。 718 00:43:57,962 --> 00:44:01,962 《あっ。 何だろ?》 719 00:44:01,962 --> 00:44:05,962 《その これから先が あるかのような 物言いは》 720 00:44:05,962 --> 00:44:07,962 キャッ!? 721 00:44:09,962 --> 00:44:11,962 七花! 蝙蝠は? ああ。 722 00:44:11,962 --> 00:44:14,962 カッコ良く やっつけてやったよ。 見損ねたな。 723 00:44:14,962 --> 00:44:19,962 えっ。 ああ。 残念だ。 勘違いしないでくれよな。 724 00:44:19,962 --> 00:44:22,962 あんたのためなんだからな。 うん? 725 00:44:22,962 --> 00:44:25,962 別に 俺は 金に 目が くらんだわけでもないし→ 726 00:44:25,962 --> 00:44:28,962 四季崎の刀の毒が 回ったわけでもないし→ 727 00:44:28,962 --> 00:44:32,962 ましてや 幕府のためだなんて これっぽっちも思っちゃいねえ。 728 00:44:32,962 --> 00:44:34,962 ただ あんたのために したくなっただけなんだからな。 729 00:44:34,962 --> 00:44:36,962 えっ。 俺は あんたに→ 730 00:44:36,962 --> 00:44:41,962 ほれることにしたよ。 あっ ああ。 731 00:44:41,962 --> 00:44:54,962 ・~ 732 00:44:54,962 --> 00:45:00,962 ・~ 733 00:45:00,962 --> 00:45:03,962 (七実)《とがめさん》 734 00:45:03,962 --> 00:45:07,962 《今回の話ですが わたしは 賛成です》 735 00:45:07,962 --> 00:45:10,962 《おお そうか。 てっきり そなたは 反対なのだと》 736 00:45:10,962 --> 00:45:15,962 《そうですね。 いえ。 正直 あなたの話自体は→ 737 00:45:15,962 --> 00:45:17,962 わたしにとっては どうでも よいのです》 738 00:45:17,962 --> 00:45:19,962 《どんな理由であれ→ 739 00:45:19,962 --> 00:45:23,962 あの子が 外の世界に出ることにはわたしが 賛成なのです》 740 00:45:23,962 --> 00:45:27,962 《この島に渡ってから 20年 あの子が積んできた修行が→ 741 00:45:27,962 --> 00:45:32,962 研さんしてきた技術が 何の実りも 結ばないなんて→ 742 00:45:32,962 --> 00:45:34,962 そんなの 切な過ぎますから》 743 00:45:34,962 --> 00:45:38,962 《言っておくが 七実。 そんな簡単な道程には ならぬぞ》 744 00:45:38,962 --> 00:45:41,962 《真庭忍軍や 錆白兵は もちろん→ 745 00:45:41,962 --> 00:45:43,962 まだ 所在の知れぬ刀を 所有しているのは→ 746 00:45:43,962 --> 00:45:47,962 どんな化け物か。 鬼か? 蛇か?》 747 00:45:47,962 --> 00:45:50,962 《わたしは そういう戦いへ 弟君を 連れ出そうというのだ》 748 00:45:50,962 --> 00:45:53,962 《ずいぶんと お優しいのですね》《おっ?》 749 00:45:53,962 --> 00:45:57,962 《七花のことを 本当に心配してくれている》 750 00:45:57,962 --> 00:46:02,962 《そんな あなたになら 安心して 弟を任せられます》 751 00:46:02,962 --> 00:46:04,962 《あっ。 わたしは…》 752 00:46:06,962 --> 00:46:10,962 《わたしは そのように 優しい女ではない》 753 00:46:12,962 --> 00:46:16,962 鑢 七花。 お前に 指示を 出しておくことが 4つある。 754 00:46:16,962 --> 00:46:18,962 4つか? 聞こう。 755 00:46:18,962 --> 00:46:21,962 まず さっき 言ったことだ。 刀は折るな。 756 00:46:21,962 --> 00:46:25,962 了解。 俺は 刀を守ろう。 2つ目は? 757 00:46:25,962 --> 00:46:28,962 わたしを守れ。 四季崎の刀集めが 目的といっても→ 758 00:46:28,962 --> 00:46:31,962 わたしが死んでは 何にもならん。 了解。 759 00:46:31,962 --> 00:46:34,962 俺は あんたを守ろう。 3つ目は? 760 00:46:34,962 --> 00:46:36,962 そなた自身を守れ。 761 00:46:36,962 --> 00:46:39,962 これは そなたを おもんばかって 言っているわけではないぞ。 762 00:46:39,962 --> 00:46:44,962 四季崎の刀を 12本 集めるまで 死ぬことを 許さぬ。 763 00:46:44,962 --> 00:46:47,962 了解。 俺は 俺自身を守ろう。 4つ目は? 764 00:46:47,962 --> 00:46:50,962 そなた自身を守れ。 765 00:46:50,962 --> 00:46:53,962 これは まあ そなたを おもんばかって言っているわけだ。 766 00:46:55,962 --> 00:46:59,962 死ぬな。 厳しい旅程にはなるが 決して死ぬな。 767 00:46:59,962 --> 00:47:01,962 できるな? できんとは言わさんぞ。 768 00:47:01,962 --> 00:47:03,962 早く 了解と言え。 769 00:47:03,962 --> 00:47:07,962 極めて 了解。 それで どうする? 770 00:47:07,962 --> 00:47:10,962 まあ 焦るな。 街に着いたら 服を買ってやる。 771 00:47:10,962 --> 00:47:12,962 分かった。 愛してるぜ。 772 00:47:12,962 --> 00:47:16,962 うむ。 わたしのことを 好きなだけ愛せ。 773 00:47:16,962 --> 00:47:20,962 <人を知らぬ男と 心をなくした女> 774 00:47:20,962 --> 00:47:24,962 <こうして 2人は 旅に出たのです> 775 00:47:24,962 --> 00:47:29,962 <行き先も 行く末も知れぬ 刀集めの旅に> 776 00:47:29,962 --> 00:47:32,962 <待ち受けるのは 鬼か? 蛇か?> 777 00:47:32,962 --> 00:47:36,962 <『刀語』 今月 こよいの お楽しみは→ 778 00:47:36,962 --> 00:47:39,962 ここまでに ございます> 779 00:47:44,962 --> 00:47:49,962 (七実)だけど あの子 あんなに 弱いのに 大丈夫かしら? 780 00:47:49,962 --> 00:47:59,962 ・~