1 00:00:02,502 --> 00:00:22,502 ♪♪~ 2 00:00:22,502 --> 00:00:33,502 ♪♪~ 3 00:00:33,502 --> 00:00:35,502 (七実)ハァー。 4 00:00:39,502 --> 00:00:41,502 かわいそうね。 5 00:00:41,502 --> 00:00:46,502 こんな所で神様のように 特別扱いされちゃって。 6 00:00:46,502 --> 00:00:48,502 まるで わたしみたい。 7 00:01:01,502 --> 00:01:05,502 これは軽そうだし 手ごろな大きさ。 8 00:01:05,502 --> 00:01:07,502 いいでしょう。 9 00:01:07,502 --> 00:01:09,502 いえ 悪いのかしら。 10 00:01:09,502 --> 00:01:12,502 何といっても 悪刀 鐚なのだから。 11 00:01:12,502 --> 00:01:14,502 ん? 12 00:01:16,502 --> 00:01:20,502 なるほど。 理解したわ。 13 00:01:20,502 --> 00:01:24,502 じゃあ 手土産もできたことだし 善は急げ。 14 00:01:24,502 --> 00:01:27,502 いえ 悪は急げ… かしら。 15 00:01:29,502 --> 00:01:30,502 ん? 16 00:01:40,502 --> 00:01:44,502 ハァー。 何を 勝手に→ 17 00:01:44,502 --> 00:01:47,502 わたしの肌に 触っているのですか? 18 00:01:47,502 --> 00:01:50,502 この 草が。 草が。 草が。 19 00:01:50,502 --> 00:01:53,502 草が。 草が…。 20 00:01:58,502 --> 00:02:00,502 どこか 目立つ場所で 待っていれば→ 21 00:02:00,502 --> 00:02:03,502 きっと 向こうから 会いに来てくれるはず。 22 00:02:03,502 --> 00:02:06,502 半年ぶりになるのかしら? 23 00:02:06,502 --> 00:02:10,502 ちょっとは成長していてくれると うれしいんだけれど 七花。 24 00:02:12,502 --> 00:02:15,502 (七実)それにしても いい気分だわ。→ 25 00:02:15,502 --> 00:02:19,502 いえ 悪い気分かしら。 ウフフ。 26 00:02:21,502 --> 00:02:31,502 ♪♪~ 27 00:04:08,549 --> 00:04:14,549 (六枝)七実。 お前は… お前は あまりにも例外過ぎて→ 28 00:04:14,549 --> 00:04:18,549 俺には お前を育てることはできぬ。 29 00:04:18,549 --> 00:04:22,549 育てることはできぬ。 30 00:04:22,549 --> 00:04:25,549 お前は 化け物だ。 31 00:04:25,549 --> 00:04:29,549 お前は 生まれてくるべきではなかった。 32 00:04:29,549 --> 00:04:33,549 (みぎり)かわいそう… かわいそうな子。 33 00:04:33,549 --> 00:04:37,549 あなたは 本当にかわいそう。→ 34 00:04:37,549 --> 00:04:42,549 あなたは 楽に死ぬことさえも できないなんて。→ 35 00:04:42,549 --> 00:04:48,549 あなたは 死ぬこともできず。 生きることもできず。 36 00:04:58,549 --> 00:05:01,549 この 生き損ない。 37 00:05:01,549 --> 00:05:04,549 あなたは… あなたなんて…。 38 00:05:04,549 --> 00:05:08,549 あなたなんて 死ねばいいのに。 39 00:05:08,549 --> 00:05:12,549 (七実)《くだらない。 死霊山神衛隊の降霊術》→ 40 00:05:12,549 --> 00:05:18,549 《物は試しにと使ってみたけど こんなもの ただの記憶じゃない》 41 00:05:18,549 --> 00:05:20,549 七実…。 (みぎり)七実…。 42 00:05:23,549 --> 00:05:26,549 消えろ。 (みぎり・六枝)あ~! 43 00:05:31,549 --> 00:05:34,549 あなたたちに 言われるまでもないのよ。 44 00:05:34,549 --> 00:05:35,549 そんなこと。 45 00:06:00,549 --> 00:06:04,549 (とがめ)右衛門左衛門殿。 (右衛門左衛門)何だ? 奇策士殿。 46 00:06:04,549 --> 00:06:08,549 そなたは ここまでの道案内が 役目だったのであろう? 47 00:06:08,549 --> 00:06:12,549 だったら どうだ? もう 帰ってもよいのだぞ。 48 00:06:12,549 --> 00:06:15,549 いらず。 そのような気遣いは必要ない。 49 00:06:15,549 --> 00:06:19,549 ふん。 そなたと そなたの大事なお姫さまが→ 50 00:06:19,549 --> 00:06:23,549 何をしようと このわたしには 関係のないことだがな。 51 00:06:23,549 --> 00:06:27,549 ただ 思いのほか そなたらも 暇なのだなと→ 52 00:06:27,549 --> 00:06:29,549 監察所の将来を憂えただけだ。 53 00:06:29,549 --> 00:06:33,549 及ばず。 わたしは こうしている今も→ 54 00:06:33,549 --> 00:06:36,549 十全に 職務を 全うしている最中だ。 55 00:06:38,549 --> 00:06:42,549 (右衛門左衛門)奇策士殿の刀が いったい どのような刀なのか。→ 56 00:06:42,549 --> 00:06:46,549 間近で見るだけで 十分に それは わたしの仕事となる。 57 00:06:46,549 --> 00:06:48,549 チッ。 58 00:06:48,549 --> 00:06:51,549 (七花)どうして 俺と姉ちゃんが やり合わなきゃならないんだ? 59 00:06:51,549 --> 00:06:57,549 七花 いいかげんにしなさい。 観客の お二人が 退屈して→ 60 00:06:57,549 --> 00:07:01,549 雑談を始めてしまったでは ありませんか。 61 00:07:01,549 --> 00:07:04,549 こんなふうに にらみ合っていても始まりませんよ。 62 00:07:04,549 --> 00:07:09,549 姉ちゃんは いつも そんなふうに 上から 物を言う。 63 00:07:09,549 --> 00:07:12,549 俺だって この半年 遊んでいたわけじゃねえんだぜ。 64 00:07:12,549 --> 00:07:16,549 へぇ…。 それは 見れば 少しは そうだと分かるけど。 65 00:07:16,549 --> 00:07:19,549 俺は 姉ちゃんと 1年前に 立ち合ったときより→ 66 00:07:19,549 --> 00:07:24,549 ずっと 強くなっている。 姉ちゃんをケガさせたくないんだ。 67 00:07:24,549 --> 00:07:27,549 ケガ? 何を甘いことを言っているの? 68 00:07:27,549 --> 00:07:31,549 真剣勝負だと言ったでしょう。 殺す気で来なさい。 69 00:07:31,549 --> 00:07:33,549 殺す気って…。 70 00:07:33,549 --> 00:07:37,549 やっぱり ぬるくなったのね。 まったく…。 71 00:07:37,549 --> 00:07:39,549 最初から 心配は していたのだけれど。 72 00:07:39,549 --> 00:07:42,549 誰のせいなのかしら。→ 73 00:07:42,549 --> 00:07:46,549 宇練 銀閣さん? 敦賀 迷彩さん?→ 74 00:07:46,549 --> 00:07:50,549 錆 白兵さん? 校倉 必さん?→ 75 00:07:50,549 --> 00:07:53,549 それとも 凍空こなゆきさん? 76 00:07:53,549 --> 00:07:58,549 あるいは… あなたのせいなのでしょうか。→ 77 00:07:58,549 --> 00:08:00,549 奇策士 とがめさん? 78 00:08:00,549 --> 00:08:03,549 姉ちゃんが おとなしく 四季崎の刀を→ 79 00:08:03,549 --> 00:08:07,549 とがめに渡してくれりゃあ それで全部 丸く収まる。 80 00:08:07,549 --> 00:08:11,549 ウフフ…。 剣士と剣士が 向かい合っているのよ。 81 00:08:11,549 --> 00:08:14,549 戦わない理由が どこにあるというの? 82 00:08:14,549 --> 00:08:16,549 姉ちゃんは剣士じゃないだろ。 83 00:08:18,549 --> 00:08:23,549 そうかもしれないわね。 わたしは 刀だわ。 84 00:08:23,549 --> 00:08:25,549 あなたは 違うのかしら? 85 00:08:27,549 --> 00:08:30,549 (七実)あなたにとって 戦う理由が必要でしょうから→ 86 00:08:30,549 --> 00:08:33,549 わたしは わざわざ 四季崎 記紀の変体刀を→ 87 00:08:33,549 --> 00:08:35,549 見つけてきたんじゃない。→ 88 00:08:35,549 --> 00:08:39,549 刀が欲しければ わたしを倒すしかない。→ 89 00:08:39,549 --> 00:08:43,549 とても 分かりやすい方程式でしょう?→ 90 00:08:43,549 --> 00:08:45,549 父さんは あなたを→ 91 00:08:45,549 --> 00:08:48,549 自分の所有者よりも 姉を優先するような育て方は→ 92 00:08:48,549 --> 00:08:51,549 していないはずだけれど。 93 00:08:54,549 --> 00:08:58,549 分かったよ。 どうなっても知らねえぞ。 94 00:08:58,549 --> 00:09:00,549 おい とがめ。 うん? 95 00:09:00,549 --> 00:09:03,549 合図 頼むよ。 96 00:09:03,549 --> 00:09:05,549 そうか…。 97 00:09:07,549 --> 00:09:10,549 いざ 尋常に…。 98 00:09:12,549 --> 00:09:14,549 始め! 99 00:09:22,549 --> 00:09:29,549 七花。 真剣勝負の最中に何ですが 久しぶりに教育してあげましょう。 100 00:09:29,549 --> 00:09:31,549 あなたは間違っています。 101 00:09:31,549 --> 00:09:36,549 まず あなたが この半年 数々の戦場を駆け抜け→ 102 00:09:36,549 --> 00:09:39,549 わたしよりも 強くなっていたとしても→ 103 00:09:39,549 --> 00:09:41,549 そんなことに意味はありません。→ 104 00:09:41,549 --> 00:09:44,549 わたしには この目があります。→ 105 00:09:44,549 --> 00:09:47,549 全てを のみ込む わたしの目。→ 106 00:09:47,549 --> 00:09:52,549 この目にかかれば あなたの強さはそのまま わたしのものとなる。 107 00:09:52,549 --> 00:09:57,549 《一度見た技を そのまま 自分のものとして習得できる→ 108 00:09:57,549 --> 00:10:01,549 恐るべき戦闘技術 秘技 見稽古》 109 00:10:01,549 --> 00:10:06,549 (七実)どんな技も どんな動きも どんな弱点も…。 110 00:10:06,549 --> 00:10:10,549 《彼女は何の修行もないままに ただ 見ているだけで→ 111 00:10:10,549 --> 00:10:13,549 虚刀流の技を 全て身に付けてしまっている》 112 00:10:13,549 --> 00:10:16,549 《そんなことが あり得るのか?》 113 00:10:16,549 --> 00:10:20,549 《いや 現に今 七花は 翻弄されているではないか》 114 00:10:27,549 --> 00:10:30,549 虚刀流 最終奥義。 115 00:10:30,549 --> 00:10:32,549 七花八裂! 116 00:10:32,549 --> 00:10:35,549 ハァー。 そして 現時点でも→ 117 00:10:35,549 --> 00:10:39,549 半年前と変わらず あなたは わたしよりも ずっと弱い。 118 00:10:39,549 --> 00:10:40,549 (衝撃音) 119 00:10:45,562 --> 00:10:47,562 あっ! (右衛門左衛門)あっ! 120 00:10:47,562 --> 00:10:49,562 えっ! 121 00:10:52,562 --> 00:10:55,562 姉ちゃん 今 何をした? 122 00:10:55,562 --> 00:10:57,562 あなたの腰を持って 放り投げたのよ。 123 00:10:57,562 --> 00:11:00,562 なっ…。 バカなこと言うなよ。 124 00:11:00,562 --> 00:11:02,562 そ そうだ。 125 00:11:02,562 --> 00:11:05,562 姉ちゃんの細い腕で 俺を ぶん投げられるわけないだろ。 126 00:11:05,562 --> 00:11:10,562 確か 蝦夷の彼女 凍空こなゆきさんといったわね。 127 00:11:10,562 --> 00:11:13,562 この怪力に 覚えがないわけじゃないでしょ? 128 00:11:13,562 --> 00:11:16,562 そなた さては凍空一族の村を…。 129 00:11:16,562 --> 00:11:20,562 ご明察です。 さすがは とがめさん。 130 00:11:20,562 --> 00:11:22,562 七花 気を付けろ! 131 00:11:22,562 --> 00:11:24,562 七実は こなゆきの怪力を見取っている。 132 00:11:24,562 --> 00:11:30,562 いや。 こなゆきのような 年端も行かぬ童のものではない。 133 00:11:30,562 --> 00:11:34,562 凍空一族の… あろうことか 大人の怪力を…。 134 00:11:34,562 --> 00:11:37,562 村を襲うことで 会得しておるのだ! 135 00:11:37,562 --> 00:11:40,562 はっ!? ウフ。 136 00:11:40,562 --> 00:11:42,562 あ…。 137 00:11:42,562 --> 00:11:45,562 生き残りが いたとは 想定外でしたが→ 138 00:11:45,562 --> 00:11:47,562 まあ そのとおりです。 139 00:11:47,562 --> 00:11:50,562 凍空の村を滅ぼしたのは わたしです。 140 00:11:52,562 --> 00:11:57,562 死霊山を壊滅させたってのは 聞いてたけどよ。 141 00:11:57,562 --> 00:12:01,562 何で 村を滅ぼす必要があった? うん? 142 00:12:01,562 --> 00:12:04,562 踊山でのことも そうだ。 143 00:12:04,562 --> 00:12:07,562 それに この寺でのことだって そうだろ! 144 00:12:07,562 --> 00:12:11,562 どうして わざわざ 全滅させる必要があった!? 145 00:12:11,562 --> 00:12:15,562 姉ちゃんが そんなことしたせいでこなゆきは…。 146 00:12:15,562 --> 00:12:18,562 変わったことを 言うようになったわねえ 七花。 147 00:12:18,562 --> 00:12:20,562 あっ…。 148 00:12:20,562 --> 00:12:22,562 雑草を いくらか 引き抜いたところで→ 149 00:12:22,562 --> 00:12:25,562 やいのやいの 言われる覚えはないわ。 150 00:12:25,562 --> 00:12:28,562 草むしりは わたしの趣味なのよ。 151 00:12:28,562 --> 00:12:33,562 それとも 七花。 あなた 刀が 斬る相手を選ぼうというの? 152 00:12:35,562 --> 00:12:38,562 (七実)とがめさん。 あなたに七花を 預けたのは→ 153 00:12:38,562 --> 00:12:41,562 失敗だったのかも しれませんね。→ 154 00:12:41,562 --> 00:12:45,562 確か 安心して 任せたはずなのに。 155 00:12:45,562 --> 00:12:47,562 その 言いぶりは 筋違いだな。 156 00:12:47,562 --> 00:12:52,562 わたしの刀を わたしがどのように使おうが わたしの勝手だ。 157 00:12:52,562 --> 00:12:54,562 そうではないか? 158 00:12:54,562 --> 00:12:56,562 そのとおりですね。 159 00:12:56,562 --> 00:13:00,562 確かに 筋違いの 逆恨みでした。 160 00:13:00,562 --> 00:13:04,562 閑話休題。 七花 つまり そういうことよ。 161 00:13:04,562 --> 00:13:07,562 この 護剣寺にたどりつくまで→ 162 00:13:07,562 --> 00:13:10,562 わたしも それなりの戦火を くぐり抜けてきている。 163 00:13:10,562 --> 00:13:17,562 真庭虫組の方々をはじめ 凍空一族 死霊山神衛隊。 そして→ 164 00:13:17,562 --> 00:13:21,562 この護剣寺で いろんな人たちと 戦わせてもらったわ。 165 00:13:21,562 --> 00:13:24,562 そして その全てを吸収している。 166 00:13:24,562 --> 00:13:26,562 この目でね。 167 00:13:26,562 --> 00:13:29,562 姉ちゃん! まにわにとも 戦ってたのか! 168 00:13:29,562 --> 00:13:33,562 むちゃくちゃだ! あなたの 七花八裂くらいなら→ 169 00:13:33,562 --> 00:13:35,562 一度見れば それで十分。 170 00:13:35,562 --> 00:13:38,562 弱点は 一度 自分で使ってみるまでは→ 171 00:13:38,562 --> 00:13:41,562 分からなかったけどね。 えっ? 172 00:13:41,562 --> 00:13:45,562 やっぱり 気付いていなかったのね。 よかったわね 七花。 173 00:13:45,562 --> 00:13:48,562 これまでの敵が弱い方ばっかりで。 174 00:13:48,562 --> 00:13:52,562 こんな 明白な弱点を 誰も見抜けなかったのね。 175 00:13:52,562 --> 00:13:55,562 弱点って? 何だよ。 176 00:13:55,562 --> 00:13:57,562 それを あなたに 教えてあげるために→ 177 00:13:57,562 --> 00:14:00,562 わたしは 島を出てきたのだけれど→ 178 00:14:00,562 --> 00:14:04,562 ふぬけた あなたを見て 気が変わったわ。 179 00:14:04,562 --> 00:14:06,562 教えてあげるものですか。 180 00:14:09,562 --> 00:14:11,562 安心しなさい。 181 00:14:11,562 --> 00:14:13,562 あなたに対して 真剣勝負などと言った→ 182 00:14:13,562 --> 00:14:16,562 わたしの方が 大人げなかったわ。 183 00:14:16,562 --> 00:14:21,562 今の あなたは わたしと立ち合う 資格さえもない。 184 00:14:21,562 --> 00:14:24,562 あなたを相手にするのには…。 185 00:14:24,562 --> 00:14:28,562 この 小指1本で 十分よ。 186 00:14:28,562 --> 00:14:31,562 思い上がるのも たいがいにしろ! 187 00:14:31,562 --> 00:14:36,562 虚刀流 雛罌粟から 沈丁花まで 打撃技 混成接続。 188 00:14:38,562 --> 00:14:40,562 うっ うっ…。 189 00:14:40,562 --> 00:14:42,562 うわっ!! 190 00:14:42,562 --> 00:14:44,562 (右衛門左衛門・とがめ)あっ…。 191 00:14:48,562 --> 00:14:52,562 (七実)ちなみに 忍法 足軽応用編。 192 00:14:52,562 --> 00:14:57,562 打撃から 全て重さを 取り除いておいてあげたわ。 193 00:14:57,562 --> 00:15:01,562 わたしが その気だったら あなたは そうして倒れるまでに→ 194 00:15:01,562 --> 00:15:04,562 272回 死んでいる。 195 00:15:04,562 --> 00:15:06,562 どうしたの? 七花。 196 00:15:06,562 --> 00:15:09,562 言いたいことがあれば 言っていいのよ。 197 00:15:09,562 --> 00:15:12,562 何が 小指1本しか使わないだよ。 198 00:15:12,562 --> 00:15:15,562 それは あなたが 聞き違いをしたのよ。 199 00:15:15,562 --> 00:15:20,562 わたしは 「この小指1本以外の 全てで十分」と言ったの。 200 00:15:22,562 --> 00:15:25,562 姉ちゃん。 今の どういうことだよ。 201 00:15:25,562 --> 00:15:27,562 はい? とぼけるな! 202 00:15:27,562 --> 00:15:33,562 あんな無茶な技 姉ちゃんの体力で272回もの打撃を→ 203 00:15:33,562 --> 00:15:35,562 繰り出せるはず ないだろ! 204 00:15:35,562 --> 00:15:39,562 《そうだ。 七実に 唯一 弱点があるとすれば→ 205 00:15:39,562 --> 00:15:43,562 体が 弱いこと。 体力… 持久力がないことだ》 206 00:15:43,562 --> 00:15:48,562 ああ… まだ話してなかったわね。 こういうことよ。 207 00:15:48,562 --> 00:15:50,562 あっ… ああっ! 208 00:15:55,562 --> 00:15:58,562 何だと! 姉ちゃん! 209 00:15:58,562 --> 00:16:01,562 (七実) そう 取り乱さないでちょうだい。 210 00:16:01,562 --> 00:16:06,562 悪刀 鐚の これが正しい使い方よ。 211 00:16:06,562 --> 00:16:11,562 いかずちを帯びた このくないを 体の中央に刺し込むことによって→ 212 00:16:11,562 --> 00:16:14,562 わたしの病は 強制的に 癒やされる。 213 00:16:14,562 --> 00:16:19,562 《無理やり人体を活性化させる。 それが 悪刀 鐚》 214 00:16:21,562 --> 00:16:24,562 そう。 悪刀 七実と 言うべきでしょうか。 215 00:16:24,562 --> 00:16:28,562 わたしには もう 弱点も 死角も ありません。→ 216 00:16:28,562 --> 00:16:31,562 顔を洗って 出直してきなさい。 217 00:16:40,562 --> 00:16:44,562 <1カ月前 蝦夷 踊山を後にした 奇策士 とがめと 鑢 七花は→ 218 00:16:44,562 --> 00:16:49,562 今度こそ 尾張に 戻るつもりだったのですが→ 219 00:16:49,562 --> 00:16:52,562 陸奥の死霊山に まつられていた 悪刀が→ 220 00:16:52,562 --> 00:16:54,562 何者かに奪われたとの 知らせを聞き→ 221 00:16:54,562 --> 00:16:59,562 急きょ その下手人の足取りを 追うこととなりました> 222 00:17:08,562 --> 00:17:11,562 なぜ そなたが ここにいる? 223 00:17:11,562 --> 00:17:13,562 言わず。 誰? 224 00:17:13,562 --> 00:17:19,562 尾張の お姫さまの懐刀 左右田 右衛門左衛門殿だ。 225 00:17:19,562 --> 00:17:21,562 ひどい変わり者だ。 226 00:17:21,562 --> 00:17:24,562 うなずかず。 あなたに 言われたくはない。 227 00:17:24,562 --> 00:17:27,562 ふん! あの 不愉快な女に言われて→ 228 00:17:27,562 --> 00:17:30,562 わたしたちの動向を 探っているのであろう。 229 00:17:30,562 --> 00:17:33,562 外れず。 まぁ そのとおりだがな。 230 00:17:33,562 --> 00:17:37,562 しかし こたびのわたしは ただの連絡係だ。 231 00:17:37,562 --> 00:17:39,562 うん? 232 00:17:39,562 --> 00:17:41,562 下手人の潜伏先を 教えよう。 233 00:17:41,562 --> 00:17:44,562 そうだ! その死霊山から 刀を奪ったやつは→ 234 00:17:44,562 --> 00:17:46,562 どこに 隠れておるのだ! 235 00:17:46,562 --> 00:17:50,562 隠れず。 ふてぶてしくも その下手人は→ 236 00:17:50,562 --> 00:17:57,562 剣士の聖地 清涼院 護剣寺に 居座っておる。 237 00:17:57,562 --> 00:18:00,562 (右衛門左衛門)否。 清涼院 護剣寺を→ 238 00:18:00,562 --> 00:18:03,562 乗っ取ったと言うべきか。→ 239 00:18:03,562 --> 00:18:07,562 壱級災害指定地域 死霊山を 壊滅に追い込み→ 240 00:18:07,562 --> 00:18:12,562 今 剣士の聖地たる 清涼院 護剣寺を制圧している→ 241 00:18:12,562 --> 00:18:16,562 悪刀 鐚の所有者の名は…。 242 00:18:16,562 --> 00:18:18,562 鑢 七実。 243 00:18:18,562 --> 00:18:20,562 えーっ! えーっ! 244 00:18:29,562 --> 00:18:32,562 あっ はぁ…。 245 00:18:36,612 --> 00:18:46,612 ♪♪~ 246 00:18:46,612 --> 00:18:48,612 ・(右衛門左衛門) ただ今 戻りました。 247 00:18:48,612 --> 00:18:52,612 (否定姫)遅い! いつも いつも 本当に いつまで待たせる気よ!→ 248 00:18:52,612 --> 00:18:54,612 この 愚か者。 249 00:18:54,612 --> 00:18:56,612 申し訳ありません。 250 00:18:56,612 --> 00:18:59,612 (否定姫)それで? 死霊山が全滅したなんて→ 251 00:18:59,612 --> 00:19:02,612 バカげた噂は どこまでが 真実だった? 252 00:19:02,612 --> 00:19:06,612 はっ それが 全て。 (否定姫)全て 嘘だった? 253 00:19:06,612 --> 00:19:09,612 全て 本当でした。 (否定姫)んっ! 254 00:19:09,612 --> 00:19:12,612 いえ。 死霊山のことだけにかぎりません。 255 00:19:12,612 --> 00:19:15,612 鑢 七実という 虚刀流の姉…→ 256 00:19:15,612 --> 00:19:18,612 化け物です。 (否定姫)はぁ? 257 00:19:21,612 --> 00:19:24,612 (鳳凰)今ごろは どうなっているのかな。 258 00:19:24,612 --> 00:19:28,612 (人鳥)はっ… はい。 死霊山を壊滅させた 化け物が→ 259 00:19:28,612 --> 00:19:31,612 まさか 虚刀流の姉だったなんて。 260 00:19:31,612 --> 00:19:35,612 (鳳凰)死霊山だけではない。 蝦夷の踊山も また→ 261 00:19:35,612 --> 00:19:40,612 虚刀流の姉 鑢 七実によって 滅ぼされていたのだろう。 262 00:19:40,612 --> 00:19:43,612 お主が あの後 集めてきた情報によればな。 263 00:19:43,612 --> 00:19:45,612 あっ… はい。 264 00:19:45,612 --> 00:19:49,612 全日本最強 鑢 七実か…。 265 00:19:49,612 --> 00:19:54,612 凍空一族を 全滅!? どうやったら そんなことができるのよ?→ 266 00:19:54,612 --> 00:19:57,612 その時点じゃ そのお姉ちゃんは→ 267 00:19:57,612 --> 00:20:00,612 悪刀 鐚を 所有してはいなかったんでしょ? 268 00:20:00,612 --> 00:20:04,612 (右衛門左衛門)はなから 十分に 化け物だったということです。 269 00:20:04,612 --> 00:20:06,612 ハァ…。 270 00:20:06,612 --> 00:20:11,612 あの 不愉快な奇策士の計画が 乱れるのは 大いに結構だけれど→ 271 00:20:11,612 --> 00:20:14,612 それで こっちまで巻き添えを 食うんじゃ→ 272 00:20:14,612 --> 00:20:16,612 たまったもんじゃないわね。 273 00:20:16,612 --> 00:20:19,612 何? この 計算違い。 虚刀流を 表の世界に→ 274 00:20:19,612 --> 00:20:23,612 引っ張り出したのはいいけど ついでに とんでもないものまで→ 275 00:20:23,612 --> 00:20:27,612 引っ張ってきちゃった というわけか。 276 00:20:27,612 --> 00:20:31,612 実際のところ どうだった? 七花君の方に勝ち目は→ 277 00:20:31,612 --> 00:20:33,612 少しでも あるのかしら? 278 00:20:33,612 --> 00:20:35,612 ありません。 279 00:20:35,612 --> 00:20:39,612 (鳳凰)まったくもって 錆 白兵どころの話ではないな。 280 00:20:39,612 --> 00:20:42,612 (人鳥)護剣寺も 今ごろは 彼女の制圧下でしょう。 281 00:20:42,612 --> 00:20:45,612 (鳳凰) あの 奇策士は どうするのか。→ 282 00:20:45,612 --> 00:20:50,612 奇策だろうと 本物の天才相手には決して 通用しないだろうに。 283 00:20:50,612 --> 00:20:54,612 (人鳥)きっ… 奇策士は 戦うものではありませんから。→ 284 00:20:54,612 --> 00:20:57,612 でも 何か いい手を 考えるかもしれません。→ 285 00:20:57,612 --> 00:21:02,612 というより 僕たちとしては そう願うしかないでしょう。→ 286 00:21:02,612 --> 00:21:07,612 鑢 七実に 太刀打ちできる者は 鳳凰さまを含めても→ 287 00:21:07,612 --> 00:21:09,612 一人もいないかと…。 288 00:21:09,612 --> 00:21:13,612 (鳳凰)フフッ… はっきりと言うではないか。 289 00:21:13,612 --> 00:21:16,612 (鳳凰) しかし お主の言うとおりだな。 290 00:21:16,612 --> 00:21:20,612 真庭忍軍 十二頭領が 今や 残り 4人だ。→ 291 00:21:20,612 --> 00:21:24,612 さすがに これ以上 危ない橋は 渡れない。 292 00:21:24,612 --> 00:21:29,612 化け物退治は 奇策士に 頼るしかないというわけか。 293 00:21:29,612 --> 00:21:31,612 冗談じゃないわよね。 294 00:21:31,612 --> 00:21:35,612 ちなみに あんたなら 鑢 七実 相手に どう戦う? 295 00:21:35,612 --> 00:21:38,612 戦いません。 (否定姫)なるほど。→ 296 00:21:38,612 --> 00:21:43,612 それでも 戦わなければならない 状況に陥ったら どうする? 297 00:21:43,612 --> 00:21:45,612 時間を稼ぎますね。 298 00:21:45,612 --> 00:21:47,612 あなたが逃げられるだけの時間を。 299 00:21:47,612 --> 00:21:54,612 花マル! でも もう 鑢 七実が 悪刀 鐚を所有している以上→ 300 00:21:54,612 --> 00:21:57,612 無視は できないのよね。→ 301 00:21:57,612 --> 00:22:00,612 ところで 元気だった? あの 不愉快な女。 302 00:22:00,612 --> 00:22:05,612 はい。 護剣寺までの道中は うるさいほどでした。 303 00:22:05,612 --> 00:22:10,612 偶然を装って 何回か 地味に 蹴られました。 304 00:22:10,612 --> 00:22:13,612 (否定姫) 子供みたいなまねをするわね。 305 00:22:25,612 --> 00:22:30,612 ・(小坊主)あの… 七実さま。 お… お食事は? 306 00:22:30,612 --> 00:22:33,612 (七実)そういう気分じゃないわ。 307 00:22:35,612 --> 00:22:41,612 構わないの 今のわたしには 必要ないことですもの。 308 00:22:46,612 --> 00:22:51,612 (カラスの鳴き声) 309 00:22:56,612 --> 00:23:01,612 《「ふさわしき天才が君臨する」か。戦うことを 人生の目的とする→ 310 00:23:01,612 --> 00:23:06,612 剣士の聖地としては 確かに 今のありさまの方が 正しく→ 311 00:23:06,612 --> 00:23:10,612 鑢 七実の手によって 聖地は より聖地らしさを→ 312 00:23:10,612 --> 00:23:13,612 獲得したものといえるが》 313 00:23:13,612 --> 00:23:15,612 しかし…。 314 00:23:23,612 --> 00:23:25,612 《どうして 姉ちゃんに 勝てるなんて→ 315 00:23:25,612 --> 00:23:27,612 思ってしまったんだろう》 316 00:23:38,612 --> 00:23:40,612 《勝てるはずが ないのに…》 317 00:23:47,612 --> 00:23:50,612 わたしは できれば きょうだい対決など→ 318 00:23:50,612 --> 00:23:53,612 見たくはないのだがな。 319 00:23:53,612 --> 00:23:59,612 そなたの胸の 悪刀 鐚。 引き渡してくれる条件はないのか。 320 00:23:59,612 --> 00:24:02,612 (七実)お優しいんですね。 相変わらず。→ 321 00:24:02,612 --> 00:24:06,612 わたしは 確かに そんな あなただからこそ→ 322 00:24:06,612 --> 00:24:08,612 七花を お任せしたわけですから→ 323 00:24:08,612 --> 00:24:12,612 恨み言を言うのは 筋違いなのですけれど…。 324 00:24:14,612 --> 00:24:16,612 うん? 325 00:24:16,612 --> 00:24:19,612 (七実)けれど まさか あなたが→ 326 00:24:19,612 --> 00:24:22,612 七花を ああも 人間扱いしてくれるとは→ 327 00:24:22,612 --> 00:24:25,612 思いませんでしたよ。 328 00:24:25,612 --> 00:24:28,612 (七実)島にいたときは もうちょっと こう…→ 329 00:24:28,612 --> 00:24:33,612 鋭い刀だったのに。 今は 何だか さびた刀みたい。 330 00:24:33,612 --> 00:24:35,612 さびか…。 331 00:24:35,612 --> 00:24:38,612 (七実)いっそ わたしが 折ってあげるべきなのかしら。 332 00:24:38,612 --> 00:24:41,612 物騒なことを言うでない。 333 00:24:41,612 --> 00:24:43,612 何を言うのですか? 334 00:24:43,612 --> 00:24:47,612 物騒至極極まりない 殺し合いをしようとしているのに。 335 00:24:47,612 --> 00:24:51,612 真剣勝負は避けられぬか。 336 00:24:51,612 --> 00:24:54,612 避ける理由が ないのですよ。 337 00:25:03,612 --> 00:25:05,612 うっ! 338 00:25:05,612 --> 00:25:08,612 あっ…。 うぬぬ…。 339 00:25:08,612 --> 00:25:11,612 とっ とがめさん? 340 00:25:13,612 --> 00:25:15,612 ちぇりおー! 341 00:25:19,612 --> 00:25:22,612 あれから 何日 たったと思っておる? 342 00:25:22,612 --> 00:25:24,612 いつまで そうしているつもりだ? 343 00:25:24,612 --> 00:25:27,612 はぁ? 344 00:25:27,612 --> 00:25:30,612 そなたが ここまで 動揺するとはな。 345 00:25:30,612 --> 00:25:33,612 実に 厄介なやつだ。 346 00:25:33,612 --> 00:25:37,612 俺も 自分が こんなふうになるなんて意外だよ。 347 00:25:37,612 --> 00:25:40,612 俺 刀なのにな。 348 00:25:40,612 --> 00:25:42,612 来い! 349 00:25:42,612 --> 00:25:44,612 あっ。 350 00:25:44,612 --> 00:25:46,612 再教育だ。 351 00:25:50,612 --> 00:25:54,612 七花 あえて聞くまいと 思っておったが。 352 00:25:54,612 --> 00:25:56,612 うん? 七実の方が そなたより→ 353 00:25:56,612 --> 00:26:01,612 強いということを どうして 隠しておった? 354 00:26:01,612 --> 00:26:06,612 それは 俺が とがめの刀に なりたかったからだよ。 355 00:26:09,612 --> 00:26:14,612 とがめが 初めて島に来た日 そう思ったんだ。 356 00:26:17,612 --> 00:26:19,612 姉ちゃんの方が 強いって分かったら→ 357 00:26:19,612 --> 00:26:23,612 とがめは 姉ちゃんを 選んじゃうかもしれないじゃないか。 358 00:26:23,612 --> 00:26:25,612 んん… たわけが! 359 00:26:25,612 --> 00:26:27,612 あっ! 一度しか 言わんから→ 360 00:26:27,612 --> 00:26:29,612 よく 聞いておけ! 361 00:26:29,612 --> 00:26:31,612 半年前なら いざ知らず→ 362 00:26:31,612 --> 00:26:35,612 今は わたしの刀は そなたしか おらんと思っておるわ。 363 00:26:35,612 --> 00:26:39,612 こんなこと いちいち 言わすな 愚か者。 364 00:26:39,612 --> 00:26:42,612 七花 わたしを見ろ! 365 00:26:42,612 --> 00:26:46,612 わたしが これまで いったい どれだけ負けてきたと思っておる。 366 00:26:46,612 --> 00:26:50,612 自慢ではないが 数百 数千回と 負けておるわ。 367 00:26:50,612 --> 00:26:52,612 それでも 今の そなたのように→ 368 00:26:52,612 --> 00:26:55,612 何もせずに ただ 落ち込んでおったことなどないぞ! 369 00:26:55,612 --> 00:26:57,612 そして 最後には 必ず 勝ってきた。 370 00:26:57,612 --> 00:27:01,612 みっともないとは 思わんのか。 371 00:27:01,612 --> 00:27:04,612 姉ちゃんに 負けたことは 恥ずかしいと思ってるけどさ。 372 00:27:04,612 --> 00:27:08,612 うぬぬ… 立て! あっ! 373 00:27:10,612 --> 00:27:12,612 えい! 374 00:27:20,612 --> 00:27:22,612 ふぎゃ!? 375 00:27:22,612 --> 00:27:25,612 そうやって 落ち込んで うじうじ していることこそが→ 376 00:27:25,612 --> 00:27:27,612 みっともないと 言っているのだ!はっ。 377 00:27:27,612 --> 00:27:30,612 一度だけだ 一度しか聞かん。 378 00:27:30,612 --> 00:27:34,612 そなたが どのような答えを 返そうと とがめるつもりはない。 379 00:27:34,612 --> 00:27:37,612 このたびばかりは 無理強いするつもりはない。 380 00:27:37,612 --> 00:27:39,612 だから 答えよ。 381 00:27:39,612 --> 00:27:43,612 そなた 七実と 再戦する気はあるか? 382 00:27:47,612 --> 00:27:49,612 ある! そうか。 383 00:27:49,612 --> 00:27:52,612 ならば わたしが 奇策を 授けてやる。 384 00:27:52,612 --> 00:27:55,612 まずは そなたの最終奥義。 385 00:27:55,612 --> 00:27:59,612 七花八裂の弱点から 話すことにしようか。 386 00:28:02,612 --> 00:28:06,612 七花八裂には 重大な弱点がある。 387 00:28:06,612 --> 00:28:08,612 弱点はないと 思っていたんだけどな。 388 00:28:08,612 --> 00:28:10,612 こういっては 何だがな。 389 00:28:10,612 --> 00:28:14,612 そなたが 半年前に考えたばかりの奥義であろう? 390 00:28:14,612 --> 00:28:17,612 穴がない方が むしろ 不思議だと思わんか? 391 00:28:17,612 --> 00:28:21,612 そう言われりゃ そうか。 今回は 特別だ。 392 00:28:21,612 --> 00:28:24,612 単刀直入に 教えてやろう。 うん。 393 00:28:24,612 --> 00:28:30,612 七花八裂は 七つの奥義を 同時に放つ 混成接続技だが→ 394 00:28:30,612 --> 00:28:36,612 同時というのは 方便で 実際は 目にも留まらぬ 速さの連続技だ。 395 00:28:36,612 --> 00:28:39,612 そんなの あらためて 言われるまでもないよ。 396 00:28:39,612 --> 00:28:43,612 しかし この奥義 正確には 連続技 足り得ていない。 397 00:28:43,612 --> 00:28:45,612 はっ? 第四の奥義→ 398 00:28:45,612 --> 00:28:49,612 柳緑花紅が 邪魔なのだよ。 じゃ 邪魔!? 399 00:28:52,612 --> 00:28:54,612 何だよ それ? 400 00:28:54,612 --> 00:28:58,612 鏡花水月 花鳥風月 百花繚乱。 401 00:29:00,612 --> 00:29:02,612 柳緑花紅 これだ! 402 00:29:02,612 --> 00:29:05,612 うん? 相手の防御力を 無効にする→ 403 00:29:05,612 --> 00:29:07,612 鎧通しの技。 404 00:29:07,612 --> 00:29:11,612 確かに強力だが この「ため」の 動作に 重大な すきがある。 405 00:29:11,612 --> 00:29:14,612 あっ! 第四の奥義 柳緑花紅は→ 406 00:29:14,612 --> 00:29:18,612 混成接続技としては 不適格なのだ。 407 00:29:18,612 --> 00:29:22,612 それを 分かってさえいれば 破ることなど たやすい。 408 00:29:22,612 --> 00:29:25,612 俺の 最終奥義に そんな弱点が…。 409 00:29:25,612 --> 00:29:29,612 何だかんだいって あの姉は 弟に甘い。 410 00:29:29,612 --> 00:29:34,612 わざわざ 混成接続技を披露して 回答を 示唆しておったのだからな。 411 00:29:34,612 --> 00:29:35,612 ああ…。 412 00:29:35,612 --> 00:29:37,612 と 実に 簡単なことなのだ。 413 00:29:37,612 --> 00:29:40,612 それゆえに そなたが技を 改良してくることも→ 414 00:29:40,612 --> 00:29:43,612 はっきりと予想されておるだろう。 415 00:29:43,612 --> 00:29:48,612 そりゃ そうか。 結局 姉ちゃんの あの目を 封じないことには。 416 00:29:48,612 --> 00:29:52,612 フン。 一応 そのための策も 練っているのだがな。 417 00:29:52,612 --> 00:29:54,612 えっ? そなたが みっともなく→ 418 00:29:54,612 --> 00:29:59,612 落ち込んでいる間にも わたしは 一生懸命 考えておったのだよ。 419 00:29:59,612 --> 00:30:02,612 そなたを 優しく慰めながらな。 420 00:30:02,612 --> 00:30:05,612 ん? ほれ 何とか言ってみろ。 421 00:30:05,612 --> 00:30:07,612 とがめ ありがとう。 422 00:30:07,612 --> 00:30:13,612 ううっ 嫌みを言われて 喜ぶな。 どんな 特殊な性癖だ!? 423 00:30:17,612 --> 00:30:20,612 《七花 あとは 決着あるのみだ》 424 00:30:20,612 --> 00:30:25,612 《しかし 鑢 七実 どうして こんな 回りくどいことをする?》 425 00:30:25,612 --> 00:30:27,612 《散々 甘やかしてきた弟に→ 426 00:30:27,612 --> 00:30:31,612 なぜ 勝てるはずのない 勝負を強要する?》 427 00:30:31,612 --> 00:30:35,612 《まさか 本当に 剣士と剣士が 向き合えば…》 428 00:30:36,612 --> 00:30:40,612 《戦う理由など 必要ないと 考えているわけではあるまい》 429 00:30:46,612 --> 00:30:49,612 (七実)七花 早く 早く→ 430 00:30:49,612 --> 00:30:53,612 わたしを 殺しに来なさい。 431 00:30:53,612 --> 00:30:55,612 父さんを 殺したように。 432 00:31:10,662 --> 00:31:12,662 《違う つながらない》 433 00:31:12,662 --> 00:31:17,662 《七つの奥義の順列組み合わせは 5,040通りだが→ 434 00:31:17,662 --> 00:31:22,662 柳緑花紅を 最初に限定した場合は720通りになる》 435 00:31:24,662 --> 00:31:28,662 《その中で 最も すきのない組み合わせ》 436 00:31:28,662 --> 00:31:42,662 ♪♪~ 437 00:31:42,662 --> 00:31:45,662 うん? 438 00:31:45,662 --> 00:31:47,662 とがめさん。 439 00:31:56,662 --> 00:31:59,662 あい 分かりました。 いいでしょう。 440 00:31:59,662 --> 00:32:03,662 いえ それとも 悪いのかしら どちらにしても。 441 00:32:03,662 --> 00:32:06,662 ん? 意外そうですね。 442 00:32:06,662 --> 00:32:08,662 まあ 受けてくれるなら→ 443 00:32:08,662 --> 00:32:11,662 こちらとしても それに 越したことはないのだが。 444 00:32:11,662 --> 00:32:16,662 断る理由が ありませんよ わたしは 刀ですから。 445 00:32:16,662 --> 00:32:19,662 七花は 刀が刀を 所有するなど→ 446 00:32:19,662 --> 00:32:22,662 意味が 分からない と言っておったがな。 447 00:32:22,662 --> 00:32:24,662 そうですか。 448 00:32:24,662 --> 00:32:27,662 七花も 生意気なことを 言えるくらいには→ 449 00:32:27,662 --> 00:32:30,662 立ち直れたのですね。 450 00:32:30,662 --> 00:32:32,662 あの子 死にますよ。 451 00:32:36,662 --> 00:32:39,662 少し お話をしましょう。 452 00:32:39,662 --> 00:32:44,662 とがめさんは わたしたちの父が 島流しにされた 理由については→ 453 00:32:44,662 --> 00:32:46,662 知っているのですか? 454 00:32:46,662 --> 00:32:50,662 戦乱が 終わって 体よく隔離されたのだろう? 455 00:32:50,662 --> 00:32:54,662 味方にしておけば 頼もしいが そうできなかった場合→ 456 00:32:54,662 --> 00:32:59,662 虚刀流は 危険過ぎるからな。 それだけでは ありません。 457 00:32:59,662 --> 00:33:03,662 父は 母を殺した疑いを かけられても いたのです。 458 00:33:03,662 --> 00:33:04,662 あっ。 459 00:33:11,662 --> 00:33:13,662 700番! 460 00:33:13,662 --> 00:33:19,662 母は 戦国六大名が一家 徹尾家ゆかりの女でした。 461 00:33:19,662 --> 00:33:23,662 本来なら 打ち首にされても おかしくない。 462 00:33:23,662 --> 00:33:25,662 腐っても 大乱の英雄ということで→ 463 00:33:25,662 --> 00:33:28,662 温情を かけられた ということでしょうか。 464 00:33:28,662 --> 00:33:33,662 殺したのか? 鑢 六枝は 己が妻を。 465 00:33:33,662 --> 00:33:37,662 さあ? 真相は 今となっては 闇の中ですよ。 466 00:33:37,662 --> 00:33:39,662 いえ やぶの中かしら。 467 00:33:39,662 --> 00:33:44,662 最後に かかった医者も やぶだったみたいですし。 ウッフフ。 468 00:33:44,662 --> 00:33:48,662 その冗談は 笑えんな。 どちらでも いいのですよ。→ 469 00:33:48,662 --> 00:33:51,662 いえ どちらでも悪いのかしらね。 470 00:33:51,662 --> 00:33:55,662 わたしが なぜ 今 こんな話を しているか→ 471 00:33:55,662 --> 00:33:57,662 とがめさん 分かっていますか? 472 00:33:57,662 --> 00:34:01,662 鑢家にとって 家族同士の殺し合いなど→ 473 00:34:01,662 --> 00:34:04,662 日常茶飯事だとでも 言いたいのか? 474 00:34:04,662 --> 00:34:05,662 そのとおり。 475 00:34:07,662 --> 00:34:08,662 720番! 476 00:34:20,662 --> 00:34:24,662 では 策士殿の お手並み拝見といきましょうか。 477 00:34:24,662 --> 00:34:27,662 こよいは あなたも 手を出すのでしょう? 478 00:34:27,662 --> 00:34:31,662 いえ 手ではなくて 出すのは あくまで 知恵ですか。 479 00:34:31,662 --> 00:34:33,662 さて どうかな? 480 00:34:33,662 --> 00:34:37,662 無駄ですよ。 あなたが どのような策を 練ろうとも→ 481 00:34:37,662 --> 00:34:39,662 わたしの目には 通用しません。 482 00:34:39,662 --> 00:34:42,662 策は 策でも わたしが練るのは 奇策だぞ? 483 00:34:42,662 --> 00:34:45,662 いいでしょう。 いえ 悪いのかしらね。 484 00:34:45,662 --> 00:34:48,662 そなたの おめめが いくら良かろうとも→ 485 00:34:48,662 --> 00:34:51,662 必ず わたしは その目を かわしてみせようぞ。 486 00:34:53,662 --> 00:34:57,662 まっ どちらでもいいわ。 どちらでも悪いわ。 487 00:34:57,662 --> 00:35:02,662 では 楽しみにしておりますよ。 道場に向かえば よいのですね? 488 00:35:02,662 --> 00:35:07,662 いや 道場ではない。 そなたたちの 決戦は→ 489 00:35:07,662 --> 00:35:11,662 道場ではなく 戦場でこそ 行われるべきであろう。 490 00:35:11,662 --> 00:35:14,662 きっちりと決着を つけるためにも→ 491 00:35:14,662 --> 00:35:18,662 そなたたちには み仏の前で 戦ってもらうことにする。 492 00:35:18,662 --> 00:35:20,662 み仏? 493 00:35:23,662 --> 00:35:25,662 言うまでもない。 494 00:35:25,662 --> 00:35:28,662 旧将軍が出した かつてない 悪法。 495 00:35:28,662 --> 00:35:34,662 刀狩令によって 建立された 10万本の刀の集大成。 496 00:35:34,662 --> 00:35:37,662 刀大仏の前で 決着をつけよう。 497 00:36:08,662 --> 00:36:11,662 別に そうして 眺めていたいなら→ 498 00:36:11,662 --> 00:36:16,662 いつまでも そうしてくれていてもいいんだけどね 七花。 499 00:36:16,662 --> 00:36:20,662 姉ちゃん。 もう一回だけ 言わせてくれないか? 500 00:36:20,662 --> 00:36:23,662 何度 言われても 答えは 同じよ。 501 00:36:23,662 --> 00:36:26,662 あなたが わたしに 勝たないかぎり 渡さない。 502 00:36:26,662 --> 00:36:28,662 渡してあげない。 503 00:36:28,662 --> 00:36:30,662 あなたが 自分の所有者のために→ 504 00:36:30,662 --> 00:36:33,662 この刀を 収集したいというのなら→ 505 00:36:33,662 --> 00:36:35,662 わたしを 倒すしかないのよ。 506 00:36:35,662 --> 00:36:38,662 殺す気で来なさい。 507 00:36:38,662 --> 00:36:40,662 わたしも あなたを殺してあげるわ。 508 00:36:50,662 --> 00:36:53,662 少しは 研がれてきたようね。 509 00:36:53,662 --> 00:36:56,662 けれど まだ ぬるいかしら。 510 00:36:56,662 --> 00:36:59,662 熱くもなければ 冷えてもいないわね。 511 00:36:59,662 --> 00:37:01,662 これから 繰り出すのは→ 512 00:37:01,662 --> 00:37:04,662 姉ちゃんが 初めて見ることになる七花八裂だ。 513 00:37:04,662 --> 00:37:08,662 1週間前みたいには かわせない。 そうかもね。 514 00:37:08,662 --> 00:37:10,662 ねえ 七花。 515 00:37:10,662 --> 00:37:15,662 あなた 父さんを殺したときのこと覚えてるかしら? 516 00:37:15,662 --> 00:37:18,662 そりゃ… 覚えてるけど。 517 00:37:18,662 --> 00:37:22,662 あのときの お礼を まだ 言ってなかったわね。 518 00:37:22,662 --> 00:37:25,662 でも 別に 感謝しているわけではないのよ。 519 00:37:25,662 --> 00:37:29,662 だから 今も 言うつもりはない。 520 00:37:29,662 --> 00:37:34,662 わたしは あのとき 父さんに 殺されても よかったんだから。 521 00:37:34,662 --> 00:37:36,662 殺されても よかった。 522 00:37:36,662 --> 00:37:38,662 生きていても しょうがないんだから。 523 00:37:38,662 --> 00:37:40,662 姉ちゃん それは…! 524 00:37:40,662 --> 00:37:44,662 だから ちゃんと わたしを殺してね。 525 00:37:44,662 --> 00:37:50,662 とがめさん そういうことですから早く合図を お願いします。 526 00:37:50,662 --> 00:37:53,662 これが 最後の会話に なるかもしれないのだぞ。 527 00:37:53,662 --> 00:37:57,662 フッ。 この期に及んで まだ そんなことを。 528 00:37:57,662 --> 00:38:00,662 それとも 時間を稼いでいるのですか? 529 00:38:00,662 --> 00:38:04,662 あなたの奇策には 時間が かかるとか。 530 00:38:04,662 --> 00:38:07,662 分かった 分かった。 好きなだけ殺し合え→ 531 00:38:07,662 --> 00:38:12,662 この刀きょうだいが。 もう止めんよ。 好きにしろ。 532 00:38:12,662 --> 00:38:16,662 いざ 尋常に 始め! 《3 2 1 0!》 533 00:38:19,662 --> 00:38:22,662 んっ…。 《そういうことか》 534 00:38:22,662 --> 00:38:26,662 《何が 「いざ 尋常に」だ。 本当に ほれぼれする手際》 535 00:38:26,662 --> 00:38:28,662 《300本の ろうそくが→ 536 00:38:28,662 --> 00:38:32,662 まったく同時刻に 同時に燃え尽き 同時に消える》 537 00:38:32,662 --> 00:38:35,662 《気の遠くなるような 計算と仕込みだった》 538 00:38:35,662 --> 00:38:39,662 《どうだ 見稽古 敗れたりだ》 539 00:38:39,662 --> 00:38:43,662 いくぜ 姉ちゃん! 虚刀流 最終奥義! 540 00:38:46,662 --> 00:38:48,662 《すきが多い 柳緑花紅》 541 00:38:48,662 --> 00:38:50,662 《ならば それを 1撃目にすればいい》 542 00:38:50,662 --> 00:38:56,662 《それさえ決まれば 七花の混成…いや 強制接続技が完成する》 543 00:38:56,662 --> 00:38:58,662 七花八裂 改! 544 00:39:03,662 --> 00:39:05,662 あっ…。 545 00:39:13,662 --> 00:39:15,662 やったか? 546 00:39:20,662 --> 00:39:22,662 七花…。 547 00:39:31,662 --> 00:39:33,662 とがめ これ。 548 00:39:33,662 --> 00:39:36,662 あっ ああ。 んっ…。 549 00:39:40,662 --> 00:39:43,662 七実は どうなった? 死んだのか? 550 00:39:43,662 --> 00:39:48,662 いや。 あんまり 勝ったって感じじゃないな。 551 00:39:48,662 --> 00:39:53,662 半分以上 とがめの 奇策のおかげみたいなもんだ。 552 00:39:53,662 --> 00:39:55,662 医者を呼んでくれるか? 553 00:39:55,662 --> 00:40:00,662 ああ 分かった。 悪刀なしでは 七実の命は 危ないのであったな。 554 00:40:00,662 --> 00:40:03,662 んっ 目をそらすな! まさかとは思うが…。 555 00:40:03,662 --> 00:40:05,662 んっ? 556 00:40:05,662 --> 00:40:07,662 はあ…。 あっ! 557 00:40:07,662 --> 00:40:10,662 どうやら わたしの考えが甘かったようね。 558 00:40:10,662 --> 00:40:12,662 姉ちゃん 動いちゃ駄目だ。 559 00:40:12,662 --> 00:40:14,662 悪刀 鐚なんて→ 560 00:40:14,662 --> 00:40:19,662 そんな いんちきな刀で 己の強さを調整して。 561 00:40:19,662 --> 00:40:23,662 生命力を活性化することで 沈静化させ→ 562 00:40:23,662 --> 00:40:25,662 見稽古なんて言って→ 563 00:40:25,662 --> 00:40:29,662 他人の強さを まとうことで 少しでも弱くなろうとするなんて。 564 00:40:29,662 --> 00:40:32,662 強さを沈静だと? 姉ちゃん。 565 00:40:32,662 --> 00:40:36,662 より弱くあるために 他人の技を見取ってきただと? 566 00:40:36,662 --> 00:40:42,662 わたしが… わたしが甘かったわ。 少しでも長生きしようだなんて。 567 00:40:42,662 --> 00:40:45,662 そんなありさまで 真剣勝負だなんて→ 568 00:40:45,662 --> 00:40:48,662 ぬるかったのは わたしの方ね。 569 00:40:48,662 --> 00:40:52,662 わたしは まだ生きているわ。 早く殺してちょうだい。 570 00:40:52,662 --> 00:40:54,662 姉ちゃん。 さあ。 571 00:40:54,662 --> 00:40:58,662 やめろ。 こんなことに 何の意味がある。 572 00:41:01,662 --> 00:41:05,662 すでに 悪刀 鐚は収集した。 もう終わったのだ。 573 00:41:07,662 --> 00:41:11,662 そなたたちが これ以上 戦う理由はない。 574 00:41:11,662 --> 00:41:13,662 うるさい。 575 00:41:13,662 --> 00:41:15,662 あっ! 576 00:41:23,662 --> 00:41:26,662 あっ あっ…。 577 00:41:34,662 --> 00:41:36,662 何を…。 578 00:41:36,662 --> 00:41:41,662 次は もちろん 首を落とすわ。 579 00:41:41,662 --> 00:41:43,662 とがめの髪を…。 580 00:41:43,662 --> 00:41:46,662 よかったわね 戦う理由ができたじゃない。 581 00:41:46,662 --> 00:41:50,662 許さないぞ たとえ 姉ちゃんでも。 582 00:41:50,662 --> 00:41:53,662 髪の長い女が好みだったの? 583 00:41:53,662 --> 00:41:56,662 そういうところも 父さんに よく似てるわね。 584 00:41:56,662 --> 00:41:58,662 はっきり言って 不愉快だわ。 585 00:41:58,662 --> 00:42:00,662 だから 草のように むしるのではなく→ 586 00:42:00,662 --> 00:42:02,662 花のように散らしてあげる。 587 00:42:02,662 --> 00:42:06,662 やってみろ! ただし そのころには 姉ちゃんは→ 588 00:42:06,662 --> 00:42:08,662 八つ裂きに なっているだろうけどな。 589 00:42:08,662 --> 00:42:12,662 やっと全力で戦ってくれるのね。 590 00:42:19,662 --> 00:42:23,662 虚刀流 七代目当主 鑢 七花 参る! 591 00:42:23,662 --> 00:42:27,662 流派なし 無所属 鑢 七実 来ませい! 592 00:42:27,662 --> 00:42:44,662 ♪♪~ 593 00:42:44,662 --> 00:42:47,662 《刀…》 594 00:42:47,662 --> 00:42:49,662 姉ちゃん! 595 00:42:49,662 --> 00:42:56,662 《七花… わたしの弟。 やっと わたしを殺してくれる》 596 00:42:56,662 --> 00:42:58,662 姉ちゃん! 597 00:43:03,662 --> 00:43:09,662 虚刀流 最終奥義 七花八裂 改! 598 00:43:12,662 --> 00:43:17,662 《わたしの体が わたしの全力に 耐えられるはずがないのだ》 599 00:43:20,662 --> 00:43:22,662 《分かりきっていたことだ》 600 00:43:22,662 --> 00:43:27,662 《だから これまで 他人の技を見取ってきたのに》 601 00:43:27,662 --> 00:43:32,662 《か弱くあるために。 少しでも長生きするために》 602 00:43:32,662 --> 00:43:34,662 姉ちゃん! 603 00:43:34,662 --> 00:43:37,662 《んっ… ああ そういうこと?》 604 00:43:37,662 --> 00:43:40,662 姉ちゃん! 605 00:43:40,662 --> 00:43:46,662 《刀が 刀を使おうとすると こうなってしまうのか》 606 00:43:50,662 --> 00:43:53,662 虚刀流 蒲公英。 607 00:43:53,662 --> 00:43:59,662 《何だ 父さん わたしも やっぱり虚刀流なんじゃない》 608 00:43:59,662 --> 00:44:03,662 《ほめてあげる 七花。 よくぞ よくぞ…》 609 00:44:03,662 --> 00:44:05,662 はっ…。 610 00:44:05,662 --> 00:44:08,662 よくも わたしを殺したわね。 611 00:44:08,662 --> 00:44:12,662 《あれ? かんじゃったかな》 612 00:44:12,662 --> 00:44:25,662 ♪♪~ 613 00:44:25,662 --> 00:44:30,662 《虚刀流は 刀を使わない流派ではない》 614 00:44:30,662 --> 00:44:34,662 《決して 刀を使えない流派なのだ》 615 00:44:49,662 --> 00:44:54,662 七実は 殺されたかったのだな。 616 00:44:54,662 --> 00:44:57,662 どうして こんな 意味のない戦いに身を投じ→ 617 00:44:57,662 --> 00:45:02,662 七花をも巻き込もうとするのかと 思っておったが→ 618 00:45:02,662 --> 00:45:06,662 何のことはない それだけだったのだ。 619 00:45:06,662 --> 00:45:09,662 殺されたいと願ったのだ。 620 00:45:09,662 --> 00:45:12,662 姉ちゃんは最強だけど→ 621 00:45:12,662 --> 00:45:16,662 最強過ぎて やっぱり 戦える体じゃないんだよ。 622 00:45:16,662 --> 00:45:20,662 その弱い体は 天才過ぎるせいなんだ。 623 00:45:20,662 --> 00:45:23,662 俺は そう思う。 624 00:45:23,662 --> 00:45:27,662 七花八裂の弱点うんぬんなど 口実にすぎん。 625 00:45:27,662 --> 00:45:31,662 ただ 七実は そなたに殺してほしかったのだ。 626 00:45:31,662 --> 00:45:36,662 人として 当たり前に死にたかったのだ。 627 00:45:36,662 --> 00:45:40,662 それでも 俺は 姉ちゃんを殺したくはなかったよ。 628 00:45:40,662 --> 00:45:43,662 親父にも…。 んっ? 629 00:45:43,662 --> 00:45:47,662 姉ちゃんは 親父にも 殺してほしいと思ってたのかな。 630 00:45:47,662 --> 00:45:52,662 本人が言っていたとおりだ。 「殺されてもいい」だよ。 631 00:45:52,662 --> 00:45:56,662 許容と希望は違うものだ。 632 00:45:56,662 --> 00:45:59,662 しかし そなたが父を愛していたように→ 633 00:45:59,662 --> 00:46:03,662 七実も父を愛していたのだろう。 634 00:46:03,662 --> 00:46:06,662 それでも 俺は…。 635 00:46:13,662 --> 00:46:15,662 触っていいか? 636 00:46:15,662 --> 00:46:19,662 好きにするがよい。 この髪好きの変態め。 637 00:46:23,662 --> 00:46:25,662 くすぐったい。 638 00:46:25,662 --> 00:46:28,662 姉ちゃんは 髪 切るの うまいんだよな。 639 00:46:28,662 --> 00:46:30,662 確かに。 640 00:46:30,662 --> 00:46:36,662 しかし これで 俺も とがめと同じ天涯孤独の身の上ってわけだな。 641 00:46:36,662 --> 00:46:40,662 天涯孤独? バカなことを言うでない。 642 00:46:40,662 --> 00:46:43,662 そなた いったい いつの話をしておるのだ。 643 00:46:43,662 --> 00:46:46,662 んっ? わたしには そなたがおるし→ 644 00:46:46,662 --> 00:46:48,662 そなたには わたしがいるであろう。 645 00:46:48,662 --> 00:46:50,662 フッ。 646 00:46:50,662 --> 00:46:54,662 あっ 今 笑いおったな。 笑ったであろう。 647 00:46:54,662 --> 00:46:56,662 いや 笑ったわけじゃねえけど→ 648 00:46:56,662 --> 00:46:58,662 恥ずかしくねえか? そんな せりふ。 649 00:46:58,662 --> 00:47:02,662 黙れ! ちぇりおー! おっと。 ほら こっちー。 650 00:47:04,662 --> 00:47:06,662 <こうして 2人は いよいよ→ 651 00:47:06,662 --> 00:47:11,662 家鳴将軍家のお膝元 尾張へと 出発しました> 652 00:47:11,662 --> 00:47:14,662 <残る刀は あと5本> 653 00:47:14,662 --> 00:47:19,662 <2人の旅の終わりが 少しずつ近づいておりました> 654 00:47:19,662 --> 00:47:23,662 <『刀語』 今月 こよいのお楽しみは→ 655 00:47:23,662 --> 00:47:25,662 これまでにございます> 656 00:47:33,662 --> 00:47:43,662 ♪♪~ 657 00:49:03,662 --> 00:49:08,662 (寝息) 658 00:49:08,662 --> 00:49:14,662 おいしいね。 あっ フフ。 659 00:49:17,662 --> 00:49:19,662 姉ちゃん。