1 00:00:08,668 --> 00:00:14,668 <さて 前回 土佐の鞘走山 清涼院護剣寺にて→ 2 00:00:14,668 --> 00:00:17,668 実の姉にして 前日本最強→ 3 00:00:17,668 --> 00:00:23,668 そして 多くの者が 異口同音に 化け物と呼んだ鑢 七実を打倒し→ 4 00:00:23,668 --> 00:00:27,668 7本目の刀 悪刀 鐚の収集に成功した→ 5 00:00:27,668 --> 00:00:30,668 鑢 七花と 奇策士 とがめは→ 6 00:00:30,668 --> 00:00:35,668 ここで いったん尾張へと 向かったのであります> 7 00:00:35,668 --> 00:00:38,668 (七花)でけえなー。 (とがめ)そなたが 言うか。 8 00:00:38,668 --> 00:00:43,668 (七花)でもさ 同じような でけえ 京の都のきらびやかさとは違って→ 9 00:00:43,668 --> 00:00:46,668 何か 厳しさっつうのが だんだん 伝わってくるなぁ。 10 00:00:46,668 --> 00:00:51,668 (とがめ)フン。 家鳴将軍家の お膝元 武士の町だ。→ 11 00:00:51,668 --> 00:00:57,668 京とは違い 厳正 厳粛にして 威厳があるのは当たり前のことだ。 12 00:00:57,668 --> 00:01:00,668 (とがめ)堀を越えたら 屋敷町だ。 13 00:01:00,668 --> 00:01:02,668 あっ! 14 00:01:02,668 --> 00:01:06,668 おい とがめ! 見てみろよ あそこの屋敷。 15 00:01:06,668 --> 00:01:09,668 こんな 雰囲気の中 一軒だけ やたらに飾りたてて→ 16 00:01:09,668 --> 00:01:13,668 派手な色を塗りたくってる 空気 読めないやつがいるぜ。 17 00:01:13,668 --> 00:01:15,668 何だ あれ。 あの屋敷。 18 00:01:15,668 --> 00:01:18,668 訳分からん金色のしゃちほこなんか載っけてるし。 19 00:01:18,668 --> 00:01:20,668 アハハハ…。 20 00:01:20,668 --> 00:01:22,668 俺も あんま 人のことは言えないけど→ 21 00:01:22,668 --> 00:01:26,668 ここでも 空気 読めないやつ ってのが いるんだな。 22 00:01:26,668 --> 00:01:28,668 悪趣味な屋敷だぜ。 23 00:01:28,668 --> 00:01:32,668 どんな目立ちたがり屋の 家なんだろうな。 24 00:01:32,668 --> 00:01:33,668 (とがめ)わたしの家だ。 25 00:01:33,668 --> 00:01:43,668 ♪♪~ 26 00:03:20,715 --> 00:03:23,715 登城してくるでな。 留守番をしておいてくれ。 27 00:03:23,715 --> 00:03:27,715 えっ? 俺のことを城の連中に 紹介するんじゃなかったのか? 28 00:03:27,715 --> 00:03:30,715 そのことだがな 少々 事情が変わってな→ 29 00:03:30,715 --> 00:03:33,715 刀を持っては行けなくなった。 30 00:03:33,715 --> 00:03:36,715 まあ いい機会だ。 ここに慣れておけ。 31 00:03:36,715 --> 00:03:38,715 しばらく この屋敷で 暮らすことになるのだから。 32 00:03:38,715 --> 00:03:40,715 この屋敷で? うむ。 33 00:03:40,715 --> 00:03:43,715 この悪趣味な屋敷でだ。 うっ! 34 00:03:45,715 --> 00:03:48,715 《根に持ってる》 では 行ってくる。 35 00:03:51,715 --> 00:03:53,715 ああ…。 36 00:04:12,715 --> 00:04:14,715 何もねえのな。 37 00:04:18,715 --> 00:04:21,715 とがめ 覚悟の旅だったんだな。 38 00:04:31,715 --> 00:04:35,715 今ごろ あそこで仕事してんのかな? 39 00:04:37,715 --> 00:04:39,715 稽古でもすっか。 40 00:04:46,715 --> 00:04:48,715 えい。 41 00:04:48,715 --> 00:04:50,715 (右衛門左衛門)久しからず。 あっ。 42 00:04:53,715 --> 00:04:57,715 (右衛門左衛門)久しぶり というほどではないな 虚刀流。 43 00:04:57,715 --> 00:05:01,715 右衛門左衛門。 あんた いつの間に そこに。 44 00:05:01,715 --> 00:05:06,715 得意なのだ 後ろを取るのが。 45 00:05:06,715 --> 00:05:09,715 あの 鑢 七実に 勝利を収めたそうではないか。 46 00:05:09,715 --> 00:05:12,715 どうやって ここに。 普通に歩いてだ。 47 00:05:12,715 --> 00:05:14,715 頓知じゃなくて。 48 00:05:14,715 --> 00:05:18,715 門をくぐるときに お前の姿が見えたのでな。 49 00:05:18,715 --> 00:05:22,715 稽古の最中のようだったので 声を掛けるのをためらった。 50 00:05:22,715 --> 00:05:24,715 それだけのことだ。 51 00:05:24,715 --> 00:05:26,715 それだけのことで 後ろを取るな。 52 00:05:26,715 --> 00:05:28,715 失礼したな。 53 00:05:28,715 --> 00:05:31,715 とがめなら いないぜ。 ああ 知っている。 54 00:05:31,715 --> 00:05:34,715 だからこそ わたしは ここに来たのだ。 55 00:05:34,715 --> 00:05:36,715 だからこそ? えっと…。 56 00:05:36,715 --> 00:05:39,715 何とか姫の使いってこと…。 否定姫だ。 57 00:05:39,715 --> 00:05:43,715 ああっ…。 何とか姫などと二度と言うな。 58 00:05:43,715 --> 00:05:45,715 悪かった。 59 00:05:45,715 --> 00:05:49,715 で 城で何かあったのか? とがめは? 60 00:05:49,715 --> 00:05:52,715 心配せずとも そういうことではないよ。 61 00:05:52,715 --> 00:05:56,715 姫さまが変体刀の情報を 奇策士殿に与えようと言うので→ 62 00:05:56,715 --> 00:06:00,715 だから お前を呼びに来たのだ 虚刀流。 63 00:06:02,715 --> 00:06:04,715 そういうことか。 64 00:06:04,715 --> 00:06:07,715 何が そういうことだ。 まったく。 65 00:06:07,715 --> 00:06:10,715 のこのこ連れられてきよって。 66 00:06:10,715 --> 00:06:12,715 そなたさえ来なければ それを口実に→ 67 00:06:12,715 --> 00:06:16,715 あの不愉快なやつに会わずに 帰ることもできたというのに。 68 00:06:16,715 --> 00:06:18,715 ごめん。 フン。 69 00:06:18,715 --> 00:06:21,715 尾張に帰り着くなり これだ。 70 00:06:21,715 --> 00:06:23,715 一本 取られたとしか 言いようがない。 71 00:06:23,715 --> 00:06:27,715 あの女 目の上のたんこぶどころか→ 72 00:06:27,715 --> 00:06:33,715 岩石? 小惑星? いや 何だ? うっ! 73 00:06:35,715 --> 00:06:40,715 (否定姫)プッ クックックッ…。 ククク… ハハハ…。→ 74 00:06:40,715 --> 00:06:45,715 アーハッハッハ! アハッ。 アハ。→ 75 00:06:45,715 --> 00:06:47,715 似合い過ぎる!→ 76 00:06:47,715 --> 00:06:49,715 その おかっぱ?→ 77 00:06:49,715 --> 00:06:51,715 ざんぎり?→ 78 00:06:51,715 --> 00:06:53,715 お菊人形?→ 79 00:06:53,715 --> 00:06:56,715 ねえ てんてんてんって やってみてよ。→ 80 00:06:56,715 --> 00:07:03,715 10歳? いや20歳は若く見える。 詐欺? 詐欺よね。→ 81 00:07:03,715 --> 00:07:06,715 ウフッ アハハハ…。→ 82 00:07:06,715 --> 00:07:13,715 アーハッハッハ…。 ククク…。 あー。→ 83 00:07:13,715 --> 00:07:15,715 あーあ…。 プッ。 気が済んだか? 84 00:07:15,715 --> 00:07:18,715 (否定姫)まあね。 戻ったら いの一番に→ 85 00:07:18,715 --> 00:07:20,715 貴様に聞きたいことがあった。 86 00:07:22,715 --> 00:07:24,715 何かしら? 貴様→ 87 00:07:24,715 --> 00:07:27,715 「ちぇりお」と 「ちぇすと」は違うと知っておったのではないか? 88 00:07:27,715 --> 00:07:31,715 えっ それ? なーんだ 気付いちゃったのー。 89 00:07:31,715 --> 00:07:33,715 うっ。 90 00:07:37,715 --> 00:07:39,715 (否定姫・とがめ)うっ! 91 00:07:39,715 --> 00:07:41,715 あっ。 92 00:07:41,715 --> 00:07:44,715 今度こそは 蹴落として やったつもりだったのにな。 93 00:07:44,715 --> 00:07:47,715 まったく 貴様のしぶとさには あきれ返るわ。 94 00:07:47,715 --> 00:07:49,715 そんなにも この世に未練があるのか? 95 00:07:49,715 --> 00:07:52,715 あんたが 放った 真庭忍軍ごときに→ 96 00:07:52,715 --> 00:07:54,715 つぶされるほど わたしは 柔じゃないの。 97 00:07:54,715 --> 00:07:57,715 あんたの 真っ黒な腹の中を 全部 暴くまでは→ 98 00:07:57,715 --> 00:07:59,715 わたし 何度でも 蘇ってあげるから。 99 00:07:59,715 --> 00:08:01,715 無駄だ 無駄だ。 100 00:08:01,715 --> 00:08:05,715 貴様ごときに暴かれるほど わたしの腹の黒さは淡くはない。 101 00:08:05,715 --> 00:08:08,715 何度 蘇ったところで あっという間に蹴落としてやる。 102 00:08:08,715 --> 00:08:10,715 いや 踏みつぶしてやる。 103 00:08:10,715 --> 00:08:13,715 否定する。 わたしは あんたの その言葉を否定する。 104 00:08:13,715 --> 00:08:16,715 あんたには もう無理。 それどころか逆に→ 105 00:08:16,715 --> 00:08:18,715 わたしが あんたを踏みつぶすと 予言するわ。 106 00:08:18,715 --> 00:08:22,715 やってみろ 黒さにおいて 格の違いを思い知らせてやる。 107 00:08:22,715 --> 00:08:24,715 思い知るのは あんたの方よ。 108 00:08:24,715 --> 00:08:27,715 地獄の底で 奇策でも うどん粉でも練ってなさい。 109 00:08:27,715 --> 00:08:32,715 やかましい。 何だ 貴様こそ その髪形 人のこと言えた義理か。 110 00:08:32,715 --> 00:08:35,715 あらー これ なかなか評判いいのよ。 111 00:08:35,715 --> 00:08:37,715 あんたも やってみれば。 112 00:08:37,715 --> 00:08:41,715 あっ 無理かー。 ごめん ごめん。 113 00:08:41,715 --> 00:08:47,715 フン。 まだ言うか しつこい女だ。 褒めてくれて ありがと。 114 00:08:49,715 --> 00:08:51,715 えー? 115 00:08:53,715 --> 00:08:57,715 あいさつは これくらいにして 本題に入るとするか。 116 00:08:57,715 --> 00:09:02,715 ええ そうね。 えっ あいさつ? 今のが? 117 00:09:02,715 --> 00:09:05,715 あいさつといえば七花君。 あっ はい。 118 00:09:05,715 --> 00:09:08,715 初めましてよね。 よろしくー。 119 00:09:08,715 --> 00:09:11,715 あらためまして わたしが否定姫よ。 120 00:09:11,715 --> 00:09:13,715 あっ どうも。 121 00:09:13,715 --> 00:09:16,715 七花! こんなやつに頭を下げるな。 122 00:09:16,715 --> 00:09:19,715 あっ ごめん。 ウッフフ。 123 00:09:19,715 --> 00:09:22,715 そういえば あいつは どこに行ったんだ? 124 00:09:22,715 --> 00:09:28,715 あいつ? あー 右衛門左衛門のことね。 125 00:09:28,715 --> 00:09:31,715 天井裏にいるわよ。 えっ? 126 00:09:31,715 --> 00:09:34,715 あいつは とにかく 不景気な面していて→ 127 00:09:34,715 --> 00:09:36,715 見ていると こっちの気分まで 沈んでくるからね。 128 00:09:36,715 --> 00:09:40,715 不景気な面って 仮面 着けてるからだろ。 129 00:09:40,715 --> 00:09:43,715 あの仮面も わたしが与えた物なんだけどね→ 130 00:09:43,715 --> 00:09:47,715 あいつの根暗さは 仮面程度じゃ 隠せるものじゃなかったのよ。 131 00:09:47,715 --> 00:09:50,715 わたしは 七花に そんな無茶を 強要したことは一度もない。 132 00:09:50,715 --> 00:09:52,715 えー? へえー。 133 00:09:52,715 --> 00:09:55,715 七花君の顔には そう書いてないけどね。 134 00:09:55,715 --> 00:09:58,715 うっ。 135 00:09:58,715 --> 00:10:01,715 そんなことより 刀の情報とは? ハァ…。 136 00:10:01,715 --> 00:10:05,715 あっ わたしを陥れるための 策略なら やめておけ。 137 00:10:05,715 --> 00:10:08,715 心配しなくとも大丈夫よ。 138 00:10:08,715 --> 00:10:11,715 というより なぜ わたしに協力する? 139 00:10:11,715 --> 00:10:14,715 手柄を横取りするつもりか? 140 00:10:14,715 --> 00:10:17,715 まあー そういうことも たくらんでいるわね。 141 00:10:17,715 --> 00:10:21,715 うちの右衛門左衛門じゃ 刀集めは無理だろうし。 142 00:10:21,715 --> 00:10:22,715 (右衛門左衛門)フン。 143 00:10:22,715 --> 00:10:27,715 で 所在不明 所有者不明の 残り5本の刀の情報を→ 144 00:10:27,715 --> 00:10:29,715 教えてくれようというのか? 145 00:10:29,715 --> 00:10:31,715 それは 無理だけどー→ 146 00:10:31,715 --> 00:10:34,715 四季崎 記紀に関する情報をねー。 (七花・とがめ)あっ。 147 00:10:34,715 --> 00:10:37,715 江戸の不要湖。 知ってるわよね。 148 00:10:37,715 --> 00:10:41,715 ああ 蝦夷の踊山 陸奥の死霊山と並ぶ→ 149 00:10:41,715 --> 00:10:44,715 一級災害指定地城の 一つであろう。 150 00:10:44,715 --> 00:10:47,715 そう。 その 不要湖。 151 00:10:47,715 --> 00:10:50,715 四季崎 記紀の 工房があったらしいの。 152 00:10:50,715 --> 00:10:52,715 なっ… あそこに 工房だと! 153 00:10:52,715 --> 00:10:56,715 そう。 あの どうしたって 人の住みようもない不要湖を→ 154 00:10:56,715 --> 00:10:59,715 あの伝説の刀かじは 根城にしていたらしいの。 155 00:10:59,715 --> 00:11:02,715 だが あそこには 日和号があるであろう。 156 00:11:02,715 --> 00:11:04,715 んっ? 「日和号」? 157 00:11:04,715 --> 00:11:07,715 あなたも聞いたことが あるんじゃないかしら? 158 00:11:07,715 --> 00:11:10,715 あの日和号は 何かを守るために→ 159 00:11:10,715 --> 00:11:12,715 あの不要湖に いるんじゃないかって。 160 00:11:12,715 --> 00:11:16,715 あっ…。 そう その守るべき物が→ 161 00:11:16,715 --> 00:11:19,715 四季崎 記紀の 工房だったとしたら? 162 00:11:19,715 --> 00:11:23,715 (鳳凰)《われわれ真庭忍軍が 得ている刀の所在は3カ所》 163 00:11:23,715 --> 00:11:29,715 《陸奥の死霊山 出羽の天童 そして 江戸の不要湖だ》 164 00:11:29,715 --> 00:11:32,715 そうだな。 出掛けてみるか。 165 00:11:32,715 --> 00:11:35,715 そう? だったら案内を付けるわ。 166 00:11:35,715 --> 00:11:37,715 勝手にしろ。 167 00:11:37,715 --> 00:11:40,715 ところで…。 うん? 168 00:11:40,715 --> 00:11:42,715 そこの床の間の物。 169 00:11:44,715 --> 00:11:46,715 その変な 鉄の塊みたいなものは 何だ。 170 00:11:46,715 --> 00:11:50,715 ああ 別にー。 ただの飾りよ。 171 00:11:50,715 --> 00:11:55,715 貴様の趣味らしくもないようだが 誰かに押し付けられたか? 172 00:11:55,715 --> 00:11:58,715 何なら 不要湖に 捨ててきてやってもよいぞ。 173 00:11:58,715 --> 00:12:01,715 ウッフフフ。 ありがとー。 174 00:12:01,715 --> 00:12:05,715 でも それには まったく及ばないわ。 175 00:12:05,715 --> 00:12:07,715 フン。 176 00:12:07,715 --> 00:12:09,715 あっ。 177 00:12:11,715 --> 00:12:13,715 ・七花! 178 00:12:13,715 --> 00:12:15,715 あっ! ごめん。 179 00:12:22,715 --> 00:12:28,715 (鳳凰)では 信濃にある刀の収集は 海亀に行ってもらうとする。 180 00:12:28,715 --> 00:12:30,715 (鴛鴦)はい。 それがいいかと思います。 181 00:12:30,715 --> 00:12:33,715 (人鳥)うん。 (海亀)おう 任せておけ。 182 00:12:33,715 --> 00:12:38,715 にしても まだその刀の名も 形も所有者も 分からぬままだ。 183 00:12:38,715 --> 00:12:40,715 (人鳥)す す すみません! 184 00:12:40,715 --> 00:12:45,715 信濃の どこかの禅寺の塔頭に… あるってことしか。 185 00:12:45,715 --> 00:12:51,715 その… 寺の特定が… あの できなくって。 186 00:12:51,715 --> 00:12:54,715 (海亀)まあ 取りあえず 出向いてみる。 187 00:12:54,715 --> 00:12:58,715 (海亀)今のところ わしらを 邪魔する者は おらんだろう。 188 00:12:58,715 --> 00:13:02,715 (人鳥)くっ 詳しい情報が 入りしだい ごっ ご連絡します。 189 00:13:02,715 --> 00:13:06,715 ああ 頼む。 では 早速。 190 00:13:06,715 --> 00:13:08,715 頼んだぞ。 191 00:13:20,715 --> 00:13:24,715 ハァ…。 ん? とがめ 疲れたのか? 192 00:13:24,715 --> 00:13:27,715 そう見えるか? おぶってやる。 193 00:13:29,715 --> 00:13:32,715 じゃあ こう? ううん。 194 00:13:32,715 --> 00:13:34,715 じゃあ どう? 195 00:13:37,715 --> 00:13:41,715 ああ でも あいつ 前にいるから 見えないよ こっち。 196 00:13:41,715 --> 00:13:43,715 だから大丈夫だって。 197 00:13:43,715 --> 00:13:47,715 いや いや。 じゃあ 歩けるのか? 198 00:13:47,715 --> 00:13:52,715 確かに もう足が棒だ。 だったら。 199 00:13:52,715 --> 00:13:55,715 駄目 やっぱり駄目! あっ。 200 00:13:55,715 --> 00:13:59,715 いいって 大丈夫だって。 でも…。 201 00:13:59,715 --> 00:14:02,715 来いよ ほら。 202 00:14:02,715 --> 00:14:05,715 そうか? 203 00:14:05,715 --> 00:14:07,715 意地張るなって。 204 00:14:07,715 --> 00:14:09,715 (とがめ・七花)あっ! 205 00:14:16,715 --> 00:14:18,715 フッ。 206 00:14:18,715 --> 00:14:20,715 うう~っ。 207 00:14:20,715 --> 00:14:23,715 それにしても 右衛門左衛門殿。 208 00:14:23,715 --> 00:14:27,715 そなたのところの お姫さまは 相変わらず人使いが荒いな。 209 00:14:27,715 --> 00:14:30,715 及ばず。 大したことではない。 210 00:14:30,715 --> 00:14:34,715 ああ そういえば 元忍者だったか。 211 00:14:34,715 --> 00:14:36,715 それ故 そなたは わたしたちの旅路も→ 212 00:14:36,715 --> 00:14:39,715 こっそり 付け回しておったのだったな。 213 00:14:39,715 --> 00:14:41,715 それも任 故。 214 00:14:41,715 --> 00:14:44,715 ならば お姫さまの護衛の任は 気にならぬか? 215 00:14:44,715 --> 00:14:47,715 それも 及ばずだ。 216 00:14:47,715 --> 00:14:51,715 奇策士殿と違い 姫さまには 表立った敵は少ない。 217 00:14:51,715 --> 00:14:54,715 いや 唯一の敵が 今 わたしといるのだから→ 218 00:14:54,715 --> 00:14:57,715 それも心配ない。 219 00:14:57,715 --> 00:14:59,715 着いたぞ。 220 00:14:59,715 --> 00:15:01,715 この先が不要湖だ。 221 00:15:07,715 --> 00:15:10,715 わたしは別の任があるので これで。 222 00:15:10,715 --> 00:15:13,715 あっ ああ。 223 00:15:13,715 --> 00:15:16,715 邪魔と分かったんだろう。 まあ よいではないか。 224 00:15:16,715 --> 00:15:20,715 やっと 2人きりになれたのだから。えっ 何? 225 00:15:20,715 --> 00:15:24,715 ノリ悪っ。 いやっ 意味分からなくて。 226 00:15:24,715 --> 00:15:26,715 とがめさん? 227 00:15:26,715 --> 00:15:30,715 足元に気を付けるのだぞ。 ああ。 228 00:15:30,715 --> 00:15:35,715 それにしても 本当に この下に湖なんてあったのかな? 229 00:15:35,715 --> 00:15:37,715 あっ。 230 00:15:37,715 --> 00:15:41,715 ・(物音) 231 00:15:41,715 --> 00:15:43,715 誰か いるのか? 232 00:15:46,715 --> 00:15:48,715 何だ? がらくたか? 233 00:15:48,715 --> 00:15:50,715 (とがめ・七花)あっ。 234 00:15:57,715 --> 00:15:59,715 日和号だ。 あっ。 235 00:15:59,715 --> 00:16:04,715 おい 刀持ってんぞ。 ああ だが この距離なら大丈夫だ。 236 00:16:04,715 --> 00:16:08,715 で どうする? まずは様子見だ。 237 00:16:10,715 --> 00:16:12,715 ・(時計の時報) 238 00:16:12,715 --> 00:16:30,715 ♪♪~ 239 00:16:30,715 --> 00:16:45,715 ♪♪~ 240 00:16:45,715 --> 00:16:47,715 いいか 七花。 241 00:16:47,715 --> 00:16:52,715 今日 今ここで決着をつけることが目的ではないからな。 242 00:16:52,715 --> 00:16:55,715 分かってるよ。 とか言っているが→ 243 00:16:55,715 --> 00:17:00,715 剣士は すぐに熱くなるからな。 だから 分かってるって! 244 00:17:03,715 --> 00:17:08,715 四季崎の工房を探り当てれば 今後の刀集めにとって有益になる。 245 00:17:11,715 --> 00:17:16,715 ならば その番人の日和号を 打破する必要がある。 246 00:17:16,715 --> 00:17:18,715 その奇策を練るには こいつのことを→ 247 00:17:18,715 --> 00:17:20,715 もっと知らねばならん。 248 00:17:20,715 --> 00:17:22,715 ああ。 ならば行け! 249 00:17:30,715 --> 00:17:33,715 ああっ。 (日和号)人間認識 人間認識。 250 00:17:36,715 --> 00:17:38,715 ああっ。 251 00:17:41,715 --> 00:17:44,715 とがめ 刀だ! やはりな。 252 00:17:44,715 --> 00:17:46,715 違う その刀じゃない。 253 00:17:46,715 --> 00:17:49,715 こいつが。 ああ 分かっておる。 254 00:17:49,715 --> 00:17:51,715 この 日和号そのものが→ 255 00:17:51,715 --> 00:17:53,715 微刀 釵だ。 256 00:18:03,762 --> 00:18:05,762 うん? 257 00:18:05,762 --> 00:18:07,762 (右衛門左衛門) 真庭忍軍 十二頭領が一人→ 258 00:18:07,762 --> 00:18:11,762 真庭魚組 指揮官 真庭 海亀と見受ける。 259 00:18:11,762 --> 00:18:13,762 何だ お主は。 260 00:18:13,762 --> 00:18:18,762 どうしてわしが 最高カッコ良くて最高いかした 最高強い→ 261 00:18:18,762 --> 00:18:23,762 最高モテモテ 最高金持ちの 真庭 海亀だと知っておる。 262 00:18:23,762 --> 00:18:26,762 名乗った覚えも ないのだがな。 263 00:18:26,762 --> 00:18:29,762 (右衛門左衛門)わたしは 左右田 右衛門左衛門という。→ 264 00:18:29,762 --> 00:18:31,762 長寿の海亀などというから→ 265 00:18:31,762 --> 00:18:36,762 てっきり ご老人だと思っていたのにずいぶんと お若い。 266 00:18:36,762 --> 00:18:39,762 (海亀)ケッ。 わしが 最高カッコ良くて→ 267 00:18:39,762 --> 00:18:44,762 最高いかした 最高強い 最高モテモテ 最高金持ちなのは→ 268 00:18:44,762 --> 00:18:49,762 見たら分かるとしても 二つ名まで知っておるとは。 269 00:18:49,762 --> 00:18:53,762 まあ いい。 それで 何だ? 270 00:18:53,762 --> 00:18:56,762 わしは 火急の用で先を急ぐ。 邪魔をするな。 271 00:18:56,762 --> 00:19:00,762 (右衛門左衛門)残念だが 邪魔をするのが わたしの仕事だ。 272 00:19:00,762 --> 00:19:03,762 誰の差し金か? (右衛門左衛門)答えず。 273 00:19:03,762 --> 00:19:09,762 はっはーん。 もしや お前 否定姫… そうか 俺たちが→ 274 00:19:09,762 --> 00:19:12,762 奇策士の姉ちゃんに頼まれて 姫を たばかったので→ 275 00:19:12,762 --> 00:19:15,762 その意趣返しというわけか。 276 00:19:15,762 --> 00:19:18,762 (右衛門左衛門)いいや。 (海亀)違うとなると? 277 00:19:18,762 --> 00:19:22,762 逆に問うが お前が この信濃の地まで来たのは→ 278 00:19:22,762 --> 00:19:26,762 四季崎 記紀の変体刀の1本を 収集するためだろう。 279 00:19:26,762 --> 00:19:29,762 さあ どうかな。 280 00:19:29,762 --> 00:19:33,762 確かに 炎刀 銃が ここにあったのは間違いではない。 281 00:19:33,762 --> 00:19:36,762 刀の種類を知っているのか。 282 00:19:36,762 --> 00:19:38,762 しかも 「あった」とは どういうことだ。 283 00:19:38,762 --> 00:19:40,762 答えず。→ 284 00:19:40,762 --> 00:19:43,762 お前たち忍者は 歴史の黒子にすぎない。→ 285 00:19:43,762 --> 00:19:45,762 これ以上 炎刀に近づけば→ 286 00:19:45,762 --> 00:19:49,762 歴史的真実に たどりつくことに なってしまう。→ 287 00:19:49,762 --> 00:19:53,762 かませ犬には役者不足だ。 (海亀)何を言っておるのだ。→ 288 00:19:53,762 --> 00:19:55,762 まるで 分からぬ。 289 00:19:55,762 --> 00:19:57,762 分かる必要はない。 290 00:19:57,762 --> 00:20:02,762 お前はどうせ ここで死ぬ。 (海亀)えええっ ちょっと待て!→ 291 00:20:02,762 --> 00:20:06,762 ぶっちゃけ ほかのやつらは みんな刀集めに必死だけどな。→ 292 00:20:06,762 --> 00:20:09,762 わしは ちょっと違う。 ここだって信濃は いい所で→ 293 00:20:09,762 --> 00:20:11,762 そばも おいしいって聞いたし。 294 00:20:11,762 --> 00:20:16,762 刀集め3 物見遊山7 ぐらいの割合で だから…。 295 00:20:18,762 --> 00:20:19,762 ああっ。 296 00:20:22,762 --> 00:20:25,762 (海亀) あらためまして 名乗りをば。 297 00:20:25,762 --> 00:20:30,762 真庭忍軍 十二頭領が一人 真庭 海亀。 298 00:20:30,762 --> 00:20:34,762 通称 長寿の海亀。 推して参る。 299 00:20:34,762 --> 00:20:37,762 剣術使いか。 それも妖刀。 300 00:20:37,762 --> 00:20:39,762 (海亀)皮肉なもんだな。→ 301 00:20:39,762 --> 00:20:43,762 そのなりの お主が 日本刀を使うとは。→ 302 00:20:43,762 --> 00:20:46,762 長寿 すなわち不死身。 303 00:20:46,762 --> 00:20:49,762 巨大組織の中で のうのうと 暮らしている お主とは→ 304 00:20:49,762 --> 00:20:52,762 くぐってきた 修羅場の数が違うわ! 305 00:20:52,762 --> 00:20:56,762 海亀こそが 母なる海で 最強の生き物だということを→ 306 00:20:56,762 --> 00:20:58,762 教えてやろう! 307 00:21:00,762 --> 00:21:03,762 (主人)いやあ はたごの看板を 掲げてはおりますが→ 308 00:21:03,762 --> 00:21:05,762 今では お客人など めったにいなく→ 309 00:21:05,762 --> 00:21:08,762 大した おもてなしも できず。 310 00:21:08,762 --> 00:21:10,762 いやいや 構わない。 311 00:21:10,762 --> 00:21:15,762 (主人)昔は 美しい湖で あったようですが 今はもう。 312 00:21:15,762 --> 00:21:18,762 それにしても あのような がらくた。 313 00:21:18,762 --> 00:21:21,762 皆にとっては がらくたかもしれぬが→ 314 00:21:21,762 --> 00:21:24,762 わたしらにとっては そうでもないのだ。 315 00:21:24,762 --> 00:21:27,762 はあ 道具屋さんっていうのは 大変なんですね。 316 00:21:27,762 --> 00:21:29,762 ああ そうだ。 うん? 317 00:21:29,762 --> 00:21:32,762 これなんですがね 死んだじいちゃんが→ 318 00:21:32,762 --> 00:21:35,762 ひいじいちゃんから 言い付かったのだが→ 319 00:21:35,762 --> 00:21:38,762 大層な物だから 大事にしろって言うんですが。 320 00:21:38,762 --> 00:21:42,762 うむ その言葉に偽りはない。 321 00:21:42,762 --> 00:21:46,762 これは 梅右衛門作に相違ない。 大切にするのだな。 322 00:21:46,762 --> 00:21:48,762 へえ~ ならば→ 323 00:21:48,762 --> 00:21:52,762 盗っ人に狙われないように しまっておくかな。 324 00:21:52,762 --> 00:21:55,762 いや そうすれば かえって見つけやすくなるだろう。 325 00:21:55,762 --> 00:22:00,762 むしろ… ああ。 326 00:22:00,762 --> 00:22:05,762 あの猫の皿として 日ごろ 使っている方が かえって安心だ。 327 00:22:05,762 --> 00:22:09,762 まさか お宝を猫の皿に しているとは盗っ人も気付くまい。 328 00:22:09,762 --> 00:22:13,762 ほっほ~ そりゃ名案だ。 奇策だろ? 329 00:22:17,762 --> 00:22:19,762 ウフッ。 330 00:22:24,762 --> 00:22:25,762 (右衛門左衛門)いつから 海亀が→ 331 00:22:25,762 --> 00:22:29,762 海の生態の 頂点になったかは知らんが。→ 332 00:22:29,762 --> 00:22:32,762 いや なってはいない。 333 00:22:32,762 --> 00:22:34,762 お主 忍者であろう。 334 00:22:34,762 --> 00:22:37,762 (右衛門左衛門)今は違う。 だが→ 335 00:22:37,762 --> 00:22:40,762 元 相生忍軍。 (海亀)なっ。 336 00:22:40,762 --> 00:22:46,762 相生? 聞いたことねえな。 (右衛門左衛門)そうか。 337 00:22:46,762 --> 00:22:49,762 ならば 教えてやろう。 338 00:22:51,762 --> 00:22:54,762 (右衛門左衛門)相生忍軍とは 今から170年前→ 339 00:22:54,762 --> 00:22:58,762 お前たち 真庭忍軍に滅ぼされた 忍びの里だ。 340 00:22:58,762 --> 00:23:00,762 くっ…。→ 341 00:23:00,762 --> 00:23:02,762 真庭剣法! 342 00:23:04,762 --> 00:23:06,762 これぞ。 (海亀)ああっ ううっ! 343 00:23:08,762 --> 00:23:11,762 これぞ 相生拳法 背弄拳だ。 344 00:23:11,762 --> 00:23:14,762 てっ てめえ! ふざけやがって! 345 00:23:14,762 --> 00:23:18,762 (右衛門左衛門)その程度の忍びに 滅ぼされたとはな。→ 346 00:23:18,762 --> 00:23:22,762 くぐってきた 修羅場の数が違う… か。→ 347 00:23:22,762 --> 00:23:24,762 そのとおりだ。→ 348 00:23:24,762 --> 00:23:28,762 お前と わたしとでは くぐってきた修羅場の質が違う。→ 349 00:23:28,762 --> 00:23:33,762 戦国時代の技を たった一人残ったわたしが受け継いだ。 350 00:23:33,762 --> 00:23:36,762 今の真庭忍軍など 相手にはならん。→ 351 00:23:36,762 --> 00:23:43,762 もっとも 真庭 鳳凰は別か。 (海亀)お主 鳳凰のことを…。 352 00:23:43,762 --> 00:23:46,762 知るに及ばず。→ 353 00:23:46,762 --> 00:23:50,762 不忍法 不生不殺。 354 00:23:50,762 --> 00:23:52,762 うわーっ! (斬る音) 355 00:23:52,762 --> 00:23:59,762 ぐはっ 人鳥 鴛鴦 鳳凰 わしは もう…→ 356 00:23:59,762 --> 00:24:05,762 長寿の海亀 短命に…。 357 00:24:07,762 --> 00:24:11,762 死す 無念なり…。 358 00:24:17,762 --> 00:24:19,762 釵なんて言うから てっきり。 359 00:24:23,762 --> 00:24:26,762 賊刀 鎧のときみたく そのまま かんざしを模した→ 360 00:24:26,762 --> 00:24:29,762 刀なのかもしれないなって 俺は思ってたけど。 361 00:24:29,762 --> 00:24:33,762 まっ 同工異曲は避けんとな。 ん? 362 00:24:33,762 --> 00:24:36,762 それは 四季崎 記紀の話を してるんだよな? 363 00:24:36,762 --> 00:24:41,762 人形が刀だなんて 鎧が出てきたあたりで もう→ 364 00:24:41,762 --> 00:24:46,762 四季崎の変体刀 自由過ぎだな。 こう考えては どうだ? 365 00:24:46,762 --> 00:24:48,762 そなたは人間でありながら 刀だろう。 366 00:24:48,762 --> 00:24:50,762 ああ。 であれば 日和号は→ 367 00:24:50,762 --> 00:24:53,762 人形でありながら 刀ということではないか。 368 00:24:53,762 --> 00:24:58,762 ならば 日和号は かなり 変体刀らしい変体刀であろう。 369 00:24:58,762 --> 00:25:00,762 物は言いようだな。 370 00:25:02,762 --> 00:25:05,762 あっ そうだ。 聞こうと思ってて→ 371 00:25:05,762 --> 00:25:08,762 でも ずっと右衛門左衛門がいて できなかったんだけど。 372 00:25:08,762 --> 00:25:13,762 ほう… そなたも 場の空気が 読めるようになったのか。 373 00:25:13,762 --> 00:25:17,762 まあな。 あのさ 否定姫 あいつ何者なんだ? 374 00:25:17,762 --> 00:25:20,762 ほら 髪の色と目の色がさ。 375 00:25:20,762 --> 00:25:23,762 あの女も わたしと同じで 出自は不明だ。 376 00:25:23,762 --> 00:25:27,762 ふ~ん。 なあ それにしても とがめ→ 377 00:25:27,762 --> 00:25:30,762 否定姫とは どうして あんなに仲が悪いんだ? 378 00:25:30,762 --> 00:25:34,762 どうしてって…。 まあ 馬が合わない。 379 00:25:34,762 --> 00:25:36,762 あいつは わたしが 何度 蹴落としても→ 380 00:25:36,762 --> 00:25:39,762 はい上がってくる。 しぶとい。 381 00:25:39,762 --> 00:25:42,762 それは とがめも そうだろう。 一緒にするな! 382 00:25:42,762 --> 00:25:46,762 ていうか やけに気にしておるな あの女のことを。 383 00:25:46,762 --> 00:25:48,762 いや そういうことじゃなくて。 384 00:25:48,762 --> 00:25:51,762 いつか また ぶつかることも あるんだろうなって。 385 00:25:51,762 --> 00:25:55,762 そのとき 俺は あの 右衛門左衛門と 真っ向…。 386 00:25:59,762 --> 00:26:02,762 そんなに あの女のことが気になるか! 387 00:26:02,762 --> 00:26:06,762 まさか 心変わりとかでは あるまいな!? 388 00:26:06,762 --> 00:26:09,762 とがめの天敵だ 気になって当然だろ。 389 00:26:09,762 --> 00:26:13,762 うっ…。 まっ まあ…。 390 00:26:13,762 --> 00:26:16,762 それなら よいのだ。 仕返しだ! 391 00:26:16,762 --> 00:26:19,762 うわ~! 何をする! 392 00:26:22,762 --> 00:26:24,762 そういう意味じゃ→ 393 00:26:24,762 --> 00:26:27,762 まにわにの動向も 気になってんだよな。 394 00:26:27,762 --> 00:26:32,762 まあ 同盟を交わしたといっても 気を抜くわけには いかぬよ。 395 00:26:32,762 --> 00:26:36,762 今ごろ あいつら どこで どうしてんのかな。 396 00:26:36,762 --> 00:26:38,762 さてな。 どうせ どこかで→ 397 00:26:38,762 --> 00:26:42,762 かませ犬の役割でも 演じておるのではないか? 398 00:26:51,762 --> 00:26:53,762 (右衛門左衛門) ただ今 戻りました。 399 00:26:55,762 --> 00:26:57,762 (右衛門左衛門)予定どおり→ 400 00:26:57,762 --> 00:27:00,762 奇策士 とがめと 虚刀流を送り届けた後→ 401 00:27:00,762 --> 00:27:03,762 真庭忍軍の十二頭領の一人→ 402 00:27:03,762 --> 00:27:07,762 真庭魚組 指揮官 真庭 海亀を 始末してまいりました。 403 00:27:07,762 --> 00:27:10,762 (否定姫)だから 遅いって。→ 404 00:27:10,762 --> 00:27:15,762 あんたの言うとおり 真庭忍軍も侮れなかったわね。 405 00:27:15,762 --> 00:27:19,762 1カ月前の自分を わたしは 否定するわ。 406 00:27:19,762 --> 00:27:23,762 それにしても あんたも ちょっとは すっきりしたんじゃない? 407 00:27:23,762 --> 00:27:26,762 (否定姫)ご先祖さまの恨みを 晴らせたでしょ。 408 00:27:26,762 --> 00:27:28,762 (右衛門左衛門) 170年も前の恨みを→ 409 00:27:28,762 --> 00:27:32,762 170年後の彼らで晴らす意味は ないと考えます。→ 410 00:27:32,762 --> 00:27:34,762 そのような私情を持って→ 411 00:27:34,762 --> 00:27:38,762 姫さまから与えられた任務に 臨むつもりは…。 412 00:27:38,762 --> 00:27:41,762 (否定姫)あーあ。 いちいち 堅っ苦しいのよ あんたは。→ 413 00:27:41,762 --> 00:27:44,762 そういうの うざいっての。→ 414 00:27:44,762 --> 00:27:48,762 で あの不愉快な女の方は どうなったわけ? 415 00:27:48,762 --> 00:27:50,762 (右衛門左衛門)おそらくは 日和号と接触は→ 416 00:27:50,762 --> 00:27:52,762 果たしているでしょう。 417 00:27:52,762 --> 00:27:54,762 (否定姫)ちゃんと 気付いているかしらね。→ 418 00:27:54,762 --> 00:27:56,762 日和号が 微刀 釵だって。 419 00:27:56,762 --> 00:27:59,762 (右衛門左衛門)虚刀流が 持つという 共感覚があれば→ 420 00:27:59,762 --> 00:28:03,762 たやすいことでしょう。 (否定姫)フフッ どうかしら。 421 00:28:03,762 --> 00:28:06,762 七花 それにしても…。 ん? 422 00:28:06,762 --> 00:28:10,762 そなたの共感覚は 便利 極まりないな。 423 00:28:10,762 --> 00:28:13,762 あんまり頼りにされても 困るんだけどな。 424 00:28:13,762 --> 00:28:17,762 否定姫は 日和号自体が 完成形変体刀であると→ 425 00:28:17,762 --> 00:28:19,762 見抜いていたわけじゃ ないんだよな? 426 00:28:19,762 --> 00:28:22,762 いや 見抜いておったろうよ。 427 00:28:22,762 --> 00:28:25,762 じゃあ 最初から そう言えばいいじゃん。 428 00:28:25,762 --> 00:28:28,762 おおかた わたしが それに気付かずに→ 429 00:28:28,762 --> 00:28:31,762 日和号を破壊してしまったら 面白いとか→ 430 00:28:31,762 --> 00:28:35,762 考えていたのであろうよ。 ええ? でもさ→ 431 00:28:35,762 --> 00:28:38,762 そんな いたずらめいたまねを 仕掛けてはいるものの→ 432 00:28:38,762 --> 00:28:41,762 否定姫は とがめの刀集めに 取りあえずは→ 433 00:28:41,762 --> 00:28:43,762 協力してくれようって わけなんだよな? 434 00:28:43,762 --> 00:28:45,762 のようだな…。 435 00:28:45,762 --> 00:28:48,762 手柄を横取りしようと たくらんでおるのか→ 436 00:28:48,762 --> 00:28:52,762 わたしが すきを見せるのを 待っておるのか。 437 00:28:52,762 --> 00:28:56,762 まあ それは こちらにしても 同じことだが。 438 00:28:56,762 --> 00:28:59,762 うっ… 怖っ。 フフフフ…。 439 00:28:59,762 --> 00:29:04,762 (否定姫)だって そこの それには 気付かなかったみたいだし。→ 440 00:29:04,762 --> 00:29:07,762 案外 頼りない 感覚なんじゃないの?→ 441 00:29:07,762 --> 00:29:11,762 まあ 七花君が気付かないまま 日和号を破壊しちゃってたら→ 442 00:29:11,762 --> 00:29:13,762 それはそれで面白いわよね。→ 443 00:29:13,762 --> 00:29:18,762 刀集めなのに 刀本体を 壊しちゃったんなら台無しだもん。 444 00:29:18,762 --> 00:29:22,762 あの不愉快な女。 首が飛ぶか 腹を切るか→ 445 00:29:22,762 --> 00:29:24,762 どっちになるかしら。 446 00:29:24,762 --> 00:29:27,762 (右衛門左衛門)意地の悪い 仕掛けを打ちますね。 447 00:29:27,762 --> 00:29:31,762 いいじゃない。 ちょっとは 遊ばせてもらわなくっちゃ。 448 00:29:31,762 --> 00:29:35,762 フフッ… アハハハ! 449 00:29:35,762 --> 00:29:39,762 とにかく まずは 目の前のことだ。 450 00:29:39,762 --> 00:29:43,762 差し当たっては 日和号のことだな。 451 00:29:54,778 --> 00:29:57,778 あっ…。 おい 急に動くな。 452 00:29:57,778 --> 00:29:59,778 あっ ああ。 453 00:30:01,778 --> 00:30:03,778 フフッ。 454 00:30:03,778 --> 00:30:06,778 ほらほら どうだ ほら! こら よせ よさぬか! 455 00:30:06,778 --> 00:30:13,778 ほら ほら! バカか そなたは! もう…。 456 00:30:13,778 --> 00:30:16,778 おっ 来たぜ。 待て 七花。 457 00:30:16,778 --> 00:30:19,778 えっ? まだ 手を出すな。 458 00:30:19,778 --> 00:30:21,778 つったって もう これで3日目だぜ。 459 00:30:21,778 --> 00:30:26,778 まずは これを完成させねば。 日和号を倒すより→ 460 00:30:26,778 --> 00:30:30,778 四季崎の工房が どこにあるか 先に探るって聞いたけどさ…。 461 00:30:32,778 --> 00:30:35,778 不服そうだな。 やっぱり 何か→ 462 00:30:35,778 --> 00:30:38,778 順番が 逆な気がするんだけどな。 463 00:30:38,778 --> 00:30:44,778 「せいては事を仕損じる」という ことわざを… 知らんだろうな。 464 00:30:46,778 --> 00:30:49,778 今日は あっちの方を 完成させるぞ。 465 00:30:49,778 --> 00:30:51,778 はいはい。 466 00:30:51,778 --> 00:30:53,778 (鴛鴦)それは 本当か? 467 00:30:53,778 --> 00:30:57,778 (人鳥)えっ えっと…。 あっ はい! 468 00:30:57,778 --> 00:31:00,778 (鳳凰)お主の情報は いつも正確だ。 469 00:31:00,778 --> 00:31:02,778 だが 今日ほど その情報が→ 470 00:31:02,778 --> 00:31:05,778 間違いであってほしいと 願ったことは ないぞ。 471 00:31:05,778 --> 00:31:09,778 (人鳥)すっ すみません。 (鴛鴦)いったい 誰が海亀さんを。 472 00:31:09,778 --> 00:31:12,778 そのようなことをする 人物といえば→ 473 00:31:12,778 --> 00:31:15,778 尾張の否定姫に違いあるまい。 474 00:31:19,778 --> 00:31:23,778 よし できたぞ。 これが 不要湖の地図だ。 475 00:31:23,778 --> 00:31:27,778 ふ~ん。 上から見たら こんな感じなのか。 476 00:31:27,778 --> 00:31:30,778 さすがに誤差はあるだろうがな。 477 00:31:30,778 --> 00:31:33,778 わたしは この手のことに 強いのだぞ。 478 00:31:33,778 --> 00:31:35,778 でなければ このような刀集めの旅など→ 479 00:31:35,778 --> 00:31:37,778 できるわけがあるまい。 480 00:31:37,778 --> 00:31:41,778 そういえば とがめと旅して 道に迷ったことないな。 481 00:31:41,778 --> 00:31:45,778 3次元の空間把握能力は 高い方だと自負しておる。 482 00:31:45,778 --> 00:31:49,778 ふ~ん 見事なもんだ。 ん? 483 00:31:49,778 --> 00:31:53,778 湖の中を うねっている この細い線は 何だ? 484 00:31:53,778 --> 00:31:55,778 少しは自分で考えろ。 485 00:31:55,778 --> 00:31:57,778 いじわる言わずに 教えてくれよ! 486 00:31:57,778 --> 00:32:01,778 うわ~! アハハハ…。 487 00:32:01,778 --> 00:32:03,778 参った 参った! 分かった! 488 00:32:03,778 --> 00:32:06,778 フゥ…。 489 00:32:06,778 --> 00:32:08,778 日和号の軌道に 決まっておろうが。 490 00:32:08,778 --> 00:32:12,778 てっきり 道なりに 動いてるもんだとばかり思ってた。 491 00:32:12,778 --> 00:32:17,778 あっ! たまに止まって 日なたぼっこもしてたっけな。 492 00:32:17,778 --> 00:32:20,778 日和号の軌道から察するに おそらく ここに→ 493 00:32:20,778 --> 00:32:23,778 四季崎の工房が あったのではないかと思う。 494 00:32:23,778 --> 00:32:26,778 それを掘り出すのは また後の話として…。 495 00:32:26,778 --> 00:32:30,778 掘り出す? 誰が? そなたに決まっている。 496 00:32:30,778 --> 00:32:34,778 何か不満があるか? いえ ありません。 497 00:32:34,778 --> 00:32:38,778 さて いよいよ日和号を 倒す時が来た。 498 00:32:38,778 --> 00:32:40,778 それも 傷つけずに 倒さねばならない。 499 00:32:40,778 --> 00:32:45,778 そこで わたしの奇策だ。 おお 出た とがめの奇策。 500 00:32:45,778 --> 00:32:48,778 あっ 俺に何か 手伝えることは あるか? 501 00:32:48,778 --> 00:32:51,778 う~ん そうだな。 502 00:32:51,778 --> 00:32:55,778 取りあえず わたしのことを 抱き締めているがよい。 503 00:33:00,778 --> 00:33:03,778 落とし穴か。 さすが とがめの奇策。 504 00:33:03,778 --> 00:33:06,778 そうか? こんなの朝飯前だ。 505 00:33:06,778 --> 00:33:09,778 よし! これで 日和号も イチコロだな。 506 00:33:12,778 --> 00:33:14,778 来た! 507 00:33:24,778 --> 00:33:26,778 よし! 508 00:33:34,778 --> 00:33:38,778 うん…。 あっ まただ。 509 00:33:38,778 --> 00:33:42,778 日和号のやつ また日なたぼっこしている。 510 00:33:42,778 --> 00:33:45,778 ったく こっちの気も知らないで。 511 00:33:52,778 --> 00:33:58,778 とどまるところ あいつには 腕が4本 脚が4本あるってことだ。 512 00:33:58,778 --> 00:34:02,778 俺もさ バカじゃないから。 いや バカなんだけど…。 513 00:34:02,778 --> 00:34:07,778 あのさ 虚刀流は 人間相手の格闘技だぜ。 514 00:34:07,778 --> 00:34:11,778 人形を相手にするなんて発想は なかった。 515 00:34:11,778 --> 00:34:14,778 そもそも 格闘技ってのは 読み合いだ。 516 00:34:14,778 --> 00:34:18,778 相手が下段攻撃してくるときは それを防御しつつ→ 517 00:34:18,778 --> 00:34:20,778 相手の がら空きになった 上段を突く。 518 00:34:20,778 --> 00:34:24,778 投げ技をかけそうだったら 投げ抜ける。 519 00:34:24,778 --> 00:34:26,778 まあ 言ってみりゃ→ 520 00:34:26,778 --> 00:34:30,778 まったく策のない こなゆきに 俺が負けたのも同じことだ。 521 00:34:30,778 --> 00:34:32,778 だから あいつには→ 522 00:34:32,778 --> 00:34:34,778 意表を突くための けん制も通じないし…。 523 00:34:34,778 --> 00:34:38,778 そうか 七花。 そなたの不安は よく分かった。 524 00:34:38,778 --> 00:34:40,778 不安ってわけでも ないんだけどさ。 525 00:34:40,778 --> 00:34:45,778 ならば 例によって わたしの奇策が必要だということだな。 526 00:34:45,778 --> 00:34:48,778 って その奇策 今日 失敗したじゃん。 527 00:34:48,778 --> 00:34:52,778 ふん よいよい。 愚昧なる そなたに→ 528 00:34:52,778 --> 00:34:54,778 この わたしが 知恵を授けてやろう。 529 00:34:54,778 --> 00:34:56,778 ハァ…。 530 00:34:56,778 --> 00:35:00,778 だから とがめの奇策も 無駄じゃないかって…。 531 00:35:00,778 --> 00:35:04,778 いや その… ごめん。 532 00:35:04,778 --> 00:35:10,778 フッフッフッフ…。 と… とがめさん? 533 00:35:10,778 --> 00:35:13,778 お遊びは これまでだ。 えっ? お遊び? 534 00:35:13,778 --> 00:35:19,778 ハッハッハ! わたしの奇策が 通じない相手がいるなどと→ 535 00:35:19,778 --> 00:35:23,778 事もあろうに そなたに心配されてしまうとはな。 536 00:35:23,778 --> 00:35:25,778 あっ いや だから…。 537 00:35:25,778 --> 00:35:29,778 人間であろうと 人形であろうと どういう状況でも→ 538 00:35:29,778 --> 00:35:33,778 わたしは あくまでも 奇策のみで切り抜けてきた。 539 00:35:33,778 --> 00:35:37,778 逆境も苦境も わたしの前では ひとしく日常にすぎん。 540 00:35:37,778 --> 00:35:42,778 よかろう。 二度と そんな 的外れな心配ができぬよう→ 541 00:35:42,778 --> 00:35:45,778 これを機会に そなたを教育してやる。 542 00:35:45,778 --> 00:35:48,778 今夜は 寝かさぬぞ。 えっ? 543 00:35:48,778 --> 00:35:51,778 明日 決着をつけよう。 544 00:35:55,778 --> 00:35:58,778 虚刀流 薔薇! 545 00:35:58,778 --> 00:36:00,778 で 虚刀流 百合! 546 00:36:02,778 --> 00:36:06,778 人間認識 即刻 惨殺。 あっ…。 547 00:36:06,778 --> 00:36:08,778 惨殺できるもんなら 惨殺してみろ。 548 00:36:08,778 --> 00:36:10,778 そのころには あんたを→ 549 00:36:10,778 --> 00:36:13,778 まあ 八つ裂きには できないんだけどな。 550 00:36:13,778 --> 00:36:15,778 バカ。 はまってない。 551 00:36:15,778 --> 00:36:18,778 虚刀流 鷺草! 552 00:36:20,778 --> 00:36:24,778 虚刀流 石榴から 菖蒲まで 混成接続! 553 00:36:24,778 --> 00:36:26,778 七花! あっ…。 554 00:36:33,778 --> 00:36:35,778 危ない 危ない。 555 00:36:35,778 --> 00:36:39,778 《いいか。 攻撃は 打撃系のみに限る》 556 00:36:39,778 --> 00:36:42,778 《分かった。 どうせ 日和号に投げ技は通じねえ》 557 00:36:42,778 --> 00:36:45,778 《それも 頭部と胴体には当てるな》 558 00:36:45,778 --> 00:36:50,778 《うん。 しかし とがめも すげえこと考えるよな》 559 00:36:50,778 --> 00:36:53,778 《傷つけちゃいけないって 縛りがあるところに→ 560 00:36:53,778 --> 00:36:56,778 相手に勝手に 防御させるって考え》 561 00:36:56,778 --> 00:37:00,778 《意思のない人形を そういうふうに利用するとは》 562 00:37:00,778 --> 00:37:02,778 《まったく…》 563 00:37:05,778 --> 00:37:09,778 でも やっぱり けん制が効かないってのは 厄介だ。 564 00:37:09,778 --> 00:37:11,778 こっちは 体が覚えちゃってるからな。 565 00:37:11,778 --> 00:37:12,778 無駄だと思っても→ 566 00:37:12,778 --> 00:37:15,778 ついつい 要所 要所で けん制を入れちゃうし。 567 00:37:15,778 --> 00:37:17,778 反撃開始。 あっ! 568 00:37:17,778 --> 00:37:20,778 人形殺法 竜巻。 569 00:37:30,778 --> 00:37:33,778 人形殺法 旋風。 570 00:37:38,778 --> 00:37:40,778 人形殺法→ 571 00:37:40,778 --> 00:37:42,778 春一番。 572 00:37:42,778 --> 00:37:44,778 人形殺法 突風。 573 00:37:44,778 --> 00:37:45,778 あっ。 574 00:37:45,778 --> 00:37:47,778 うわっ! 575 00:37:50,778 --> 00:37:54,778 そのほかは だいたい とがめの 予想したとおりのようだな。 576 00:37:54,778 --> 00:37:58,778 当然だ。 そなたの姉ほどではなくともな。 577 00:37:58,778 --> 00:38:00,778 わたしだって 見る目は あるのだ。 578 00:38:00,778 --> 00:38:03,778 外側から見れば それが どういう動きをするのか。 579 00:38:03,778 --> 00:38:07,778 どういう動きが 可能なのかくらいは見切れるとも。 580 00:38:07,778 --> 00:38:11,778 《これで だいたい 日和号の動きが分かるはずだ》 581 00:38:11,778 --> 00:38:13,778 《これを把握するまで 今夜は 寝かさぬぞ》 582 00:38:13,778 --> 00:38:15,778 《ああ》 583 00:38:15,778 --> 00:38:20,778 あえて言うなら わたしは 見切るのでも見抜くのでもない。 584 00:38:20,778 --> 00:38:24,778 そなたを信じ ただ 見守るしかない。 585 00:38:27,778 --> 00:38:30,778 信じているぞ 七花! 586 00:38:30,778 --> 00:38:33,778 だったら 俺は…。 587 00:38:33,778 --> 00:38:35,778 (六枝)《いいか 七花》→ 588 00:38:35,778 --> 00:38:40,778 《俺は 刀だ。 そして お前もまた 刀だ》→ 589 00:38:40,778 --> 00:38:45,778 《刀は斬れなければ 意味はない。 まずは そのことを第一に考え→ 590 00:38:45,778 --> 00:38:51,778 お前は ただ 鋭き刀であればいい。俺が そうであったように》 591 00:38:51,778 --> 00:38:54,778 (七花)《どういう意味?》 (六枝)《そのうち分かる》 592 00:38:54,778 --> 00:38:57,778 今なら 親父の言葉の意味が分かる。 593 00:38:57,778 --> 00:38:59,778 刀になるとは→ 594 00:38:59,778 --> 00:39:04,778 「気持ちを持つな。 考えるな。 感じるな」という意味だ! 595 00:39:04,778 --> 00:39:08,778 人形殺法 鎌鼬。 596 00:39:08,778 --> 00:39:12,778 とがめ 日和号は ちょっと前の俺だ。 597 00:39:12,778 --> 00:39:17,778 覚悟 決意もなく 何も捨てないで 正義の心もなく ただ→ 598 00:39:17,778 --> 00:39:20,778 とがめに言われるまま 刀集めをしていた俺だ! 599 00:39:20,778 --> 00:39:22,778 七花。 600 00:39:22,778 --> 00:39:25,778 だから まにわにの蝙蝠も 迷彩も 錆も→ 601 00:39:25,778 --> 00:39:29,778 刀を集めるために 何の迷いもなく斬った。 602 00:39:29,778 --> 00:39:32,778 でも 意思を持たない 刀のままだったら→ 603 00:39:32,778 --> 00:39:35,778 俺は 姉ちゃんに 勝つことが できなかった。 604 00:39:37,778 --> 00:39:39,778 ただ 四季崎に命じられるまま→ 605 00:39:39,778 --> 00:39:45,778 何百年も命令どおりに攻撃する こいつは ちょっと前の俺と同じだ。 606 00:39:45,778 --> 00:39:48,778 俺 こんなふうに→ 607 00:39:48,778 --> 00:39:50,778 こんな機械人形みたいに 戦ってたんだ。 608 00:39:50,778 --> 00:39:54,778 きっと みんな ちっとも 楽しくなかったんだろうな。 609 00:39:54,778 --> 00:39:56,778 (日和号)人間認識。 あっ。 610 00:39:56,778 --> 00:40:00,778 俺には お前が 刀にしか見えないけれど→ 611 00:40:00,778 --> 00:40:04,778 日和号 お前は 俺を人間と言ってくれるんだな。 612 00:40:10,795 --> 00:40:13,795 虚刀流 木蓮! 人形殺法 嵐。 613 00:40:13,795 --> 00:40:17,795 虚刀流 桜桃! 人形殺法 砂嵐。 614 00:40:17,795 --> 00:40:21,795 虚刀流 野苺! 人形殺法 台風。 615 00:40:24,795 --> 00:40:27,795 ハァ ハァ…。 616 00:40:29,795 --> 00:40:33,795 ハァ ハァ…。 617 00:40:35,795 --> 00:40:40,795 とがめ 俺も とがめを信じて その命令に従う。 618 00:40:40,795 --> 00:40:42,795 この身が折れようとも…。 619 00:40:45,795 --> 00:40:47,795 俺は… うん? 620 00:40:54,795 --> 00:40:56,795 何だ? 621 00:40:59,795 --> 00:41:03,795 (日和号)人形殺法 微風刀風。 622 00:41:07,795 --> 00:41:10,795 おいおい マジかよ。 623 00:41:12,795 --> 00:41:15,795 まさか ここまで とがめの予想どおりだなんて。 624 00:41:15,795 --> 00:41:19,795 見れば分かる。 人形は 人間と違って 素直だ。 625 00:41:21,795 --> 00:41:24,795 うわっ! 626 00:41:24,795 --> 00:41:28,795 (せき) 627 00:41:28,795 --> 00:41:31,795 あっ! 628 00:41:31,795 --> 00:41:34,795 とがめ! 629 00:41:34,795 --> 00:41:37,795 とがめ 俺も とがめを信じてるぞ。 630 00:41:37,795 --> 00:41:43,795 命令に従うのも 俺の意思でだ。 たとえ この身が折れようとも→ 631 00:41:43,795 --> 00:41:46,795 俺は とがめを守る。 心に そう決めたぜ。 632 00:41:46,795 --> 00:41:49,795 何を いまさら言っておる! 633 00:41:51,795 --> 00:41:53,795 (とがめ・七花)うっ! 634 00:41:56,795 --> 00:41:58,795 とがめに命じられたからじゃない。 635 00:42:00,795 --> 00:42:04,795 俺が 人として この心で そう決めたんだ。 636 00:42:06,795 --> 00:42:10,795 俺は 刀だが→ 637 00:42:10,795 --> 00:42:16,795 同時に魂を持つ人間なんだから。 七花…。 638 00:42:23,795 --> 00:42:26,795 そろそろだな。 えっ? 639 00:42:29,795 --> 00:42:33,795 やれやれ ずいぶんと かかってしまったようだが→ 640 00:42:33,795 --> 00:42:35,795 ようやく燃料切れか。 641 00:42:38,795 --> 00:42:41,795 あっ。 642 00:42:41,795 --> 00:42:43,795 うっ。 643 00:42:49,795 --> 00:42:51,795 ハァー。 644 00:42:53,795 --> 00:42:56,795 思ったより 軽いな。 えっ!? 645 00:43:00,795 --> 00:43:03,795 あっ。 あっ…。 646 00:43:03,795 --> 00:43:19,795 ♪♪~ 647 00:43:19,795 --> 00:43:21,795 えっ!? じゃあ あの→ 648 00:43:21,795 --> 00:43:24,795 たまに 日なたぼっこするみたいに立ち止まってたのが→ 649 00:43:24,795 --> 00:43:27,795 燃料補給だったのか? そういうことだ。 650 00:43:27,795 --> 00:43:29,795 とがめ 最初から それを? 651 00:43:29,795 --> 00:43:32,795 まあ。 どうして これが動いているかという→ 652 00:43:32,795 --> 00:43:37,795 素朴な疑問を解消したところから 策を練ったまでのこと。 653 00:43:37,795 --> 00:43:38,795 問題は…。 うん? 654 00:43:38,795 --> 00:43:44,795 日和号の燃料と そなたの体力と どっちが早く 底を突くかだった。 655 00:43:44,795 --> 00:43:49,795 う~ん。 でも 俺の体力が 勝つって勝算は あったのか? 656 00:43:49,795 --> 00:43:53,795 あっ 勝つと思えば 運命は そうなるとか言うつもりだろ。 657 00:43:53,795 --> 00:43:55,795 違うな。 えっ? 658 00:43:55,795 --> 00:43:58,795 運命は 自分で言い張るものだ。 659 00:44:00,795 --> 00:44:02,795 「わたしは そなたを信じているからな」と→ 660 00:44:02,795 --> 00:44:07,795 言ったであろう。 物は言いようだ。 661 00:44:09,795 --> 00:44:13,795 さて 今のうちに 手足を取り外しておかないとな。 662 00:44:13,795 --> 00:44:17,795 いつ 何時…。 何か かわいそうだな。 663 00:44:17,795 --> 00:44:21,795 バカか? そなたは。 人形に感情移入して どうする。 664 00:44:21,795 --> 00:44:23,795 人の顔は していても→ 665 00:44:23,795 --> 00:44:26,795 これは あくまでも 完成形変体刀の1本→ 666 00:44:26,795 --> 00:44:29,795 微刀 釵なのだぞ。 667 00:44:29,795 --> 00:44:32,795 まあ…。 うん? 668 00:44:32,795 --> 00:44:37,795 刀に対する感情移入なら わたしが言っていいことではないか。 669 00:44:40,795 --> 00:44:46,795 結構かわいらしい顔してんだな。 四季崎 記紀の趣味なのかな。 670 00:44:46,795 --> 00:44:53,795 東風 吹かば 匂い おこせよ梅の花 主なしとて 春を忘るな。 671 00:44:53,795 --> 00:44:58,795 作り手も死に あるじもないまま 数百年もの間→ 672 00:44:58,795 --> 00:45:01,795 あの 不要湖を守り続けた この人形には→ 673 00:45:01,795 --> 00:45:04,795 確かに ねぎらいの言葉の一つくらいは→ 674 00:45:04,795 --> 00:45:08,795 掛けてやっても よいのかもしれぬな。 675 00:45:08,795 --> 00:45:11,795 敵ながら あっぱれだ。 676 00:45:11,795 --> 00:45:14,795 ああ そうだ さっきの もう一回 言ってみろ。 677 00:45:14,795 --> 00:45:17,795 えっ? 「俺は とがめを信じて」ってやつ。 678 00:45:17,795 --> 00:45:20,795 いいよ もう。 言ってみろって! 679 00:45:20,795 --> 00:45:23,795 いいって! 言えばいいじゃん! 680 00:45:23,795 --> 00:45:25,795 だから いいって! 681 00:45:28,795 --> 00:45:31,795 (否定姫)釵ってのはさ 四季崎 記紀が→ 682 00:45:31,795 --> 00:45:35,795 生前に最も愛した女性を 模して作ってあるんだってさ。→ 683 00:45:35,795 --> 00:45:38,795 笑っちゃうことにさ。 (右衛門左衛門)別に→ 684 00:45:38,795 --> 00:45:41,795 笑うようなことではないと 思いますが。 685 00:45:41,795 --> 00:45:44,795 う~ん? わたしの言うことを否定するの? 686 00:45:44,795 --> 00:45:48,795 いいじゃん。 あんたも だいぶ わたしの機嫌の取り方が→ 687 00:45:48,795 --> 00:45:51,795 分かってきたって感じ? (右衛門左衛門)フッ。 688 00:45:51,795 --> 00:45:54,795 (否定姫)あの不愉快な女は その後 どうしたのかしら。→ 689 00:45:54,795 --> 00:45:57,795 日和号と報告書を こっちに送りつけて→ 690 00:45:57,795 --> 00:45:59,795 帰ってこないつもりなの? (右衛門左衛門)いえ。→ 691 00:45:59,795 --> 00:46:03,795 不要湖で 四季崎 記紀の工房の 発掘作業をしているようです。 692 00:46:03,795 --> 00:46:06,795 (否定姫)あら~ 七花君に やらせているのね。→ 693 00:46:06,795 --> 00:46:09,795 まったく 人使いが荒いわね。→ 694 00:46:09,795 --> 00:46:13,795 それにしても 工房に 何か情報が あると思っているのかしら。 695 00:46:13,795 --> 00:46:17,795 (右衛門左衛門)真庭 鳳凰より 得ている刀の在りかは 天童。→ 696 00:46:17,795 --> 00:46:20,795 その情報の真偽を 確かめるつもりかと。 697 00:46:20,795 --> 00:46:24,795 あ~ 本当に 天童にあるんだったわね。→ 698 00:46:24,795 --> 00:46:28,795 あそこのは 何だっけ? (右衛門左衛門)王刀 鋸です。 699 00:46:28,795 --> 00:46:31,795 それよりさ…。 (右衛門左衛門)姫さま? 700 00:46:31,795 --> 00:46:34,795 (否定姫)やっぱり 邪魔よね。 (右衛門左衛門)邪魔?→ 701 00:46:34,795 --> 00:46:36,795 私がですか? (否定姫)あんたが邪魔なのは→ 702 00:46:36,795 --> 00:46:40,795 いつものことでしょ。 真庭忍軍のことよ。 703 00:46:40,795 --> 00:46:42,795 (右衛門左衛門) 真庭忍軍については→ 704 00:46:42,795 --> 00:46:44,795 放っておけばいいと。 705 00:46:44,795 --> 00:46:47,795 (否定姫) そんな過去の自分を否定するわ。→ 706 00:46:47,795 --> 00:46:53,795 残りは 確か 3人よね。 あんたさ ちょっと 真庭 鳳凰を→ 707 00:46:53,795 --> 00:46:56,795 暗殺してきなさいよ。 708 00:46:58,795 --> 00:47:00,795 あっ! なっ…。 709 00:47:02,795 --> 00:47:05,795 何だ? 何か あったか? 710 00:47:05,795 --> 00:47:09,795 何か分かんないけど ずっしり重いし 開けてみるか? 711 00:47:09,795 --> 00:47:13,795 箱など 今は関係ない。 工房を探るのが先だ。 712 00:47:16,795 --> 00:47:21,795 そんなものは 捨てておけ! う~ん… うん。 713 00:47:27,795 --> 00:47:34,795 <魂もなく ただ あるじの命に 忠実であった人形との戦いで→ 714 00:47:34,795 --> 00:47:38,795 人の心の意味を知った 人間刀 鑢 七花> 715 00:47:38,795 --> 00:47:43,795 <奇策士 とがめとの刀集めの旅もいよいよ 佳境に入ったところで→ 716 00:47:43,795 --> 00:47:48,795 今月 こよいの『刀語』 お楽しみは ここまでにございます> 717 00:47:50,795 --> 00:48:00,795 ♪♪~