1 00:02:31,765 --> 00:02:51,785 ♪♪~ 2 00:02:51,785 --> 00:03:11,738 ♪♪~ 3 00:03:11,738 --> 00:03:15,742 ♪♪~ 4 00:03:15,742 --> 00:03:22,749 (六枝)反逆者 飛騨 鷹比等。 5 00:03:22,749 --> 00:03:26,753 (鷹比等)虚刀流の。→ 6 00:03:26,753 --> 00:03:29,756 ふ~ん そうか。→ 7 00:03:29,756 --> 00:03:33,760 僕は こういうふうに 失敗するのか。 8 00:03:33,760 --> 00:03:46,773 ♪♪~ 9 00:03:46,773 --> 00:03:52,779 ♪♪~ 10 00:03:52,779 --> 00:03:56,783 (鷹比等)今となっては せんなきことだ。 11 00:03:56,783 --> 00:04:12,733 ♪♪~ 12 00:04:12,733 --> 00:04:15,402 (船頭)お客さん。 (とがめ)あっ…。 13 00:04:15,402 --> 00:04:17,702 (船頭)見えてきましたよ。 14 00:04:19,639 --> 00:04:23,643 あんな 無人島に 何の ご用なんですかね? 15 00:04:23,643 --> 00:04:26,646 (とがめ)無人島などではない。→ 16 00:04:26,646 --> 00:04:29,946 あれは 大乱の英雄の流刑の地。 17 00:04:31,651 --> 00:04:41,651 ♪♪~ 18 00:08:12,739 --> 00:08:17,744 <大乱後の世を治めた 将軍 家鳴は→ 19 00:08:17,744 --> 00:08:20,747 英雄 鑢 六枝の剣法を恐れ→ 20 00:08:20,747 --> 00:08:26,753 彼の家族と共に この無人島に 幽閉しました> 21 00:08:26,753 --> 00:08:29,756 <それから 20年> 22 00:08:29,756 --> 00:08:34,756 <誰も この地を 訪れることは ありませんでした> 23 00:08:36,763 --> 00:08:39,766 (七花)あー 面倒だな…。 24 00:08:39,766 --> 00:08:42,769 ≪(七実)何しているの? 七花。 姉ちゃん。 25 00:08:42,769 --> 00:08:45,772 ああ かめの水が なくなりそうだったから。 26 00:08:45,772 --> 00:08:48,775 そんな格好で 出てくるなよ 寒いだろう。 27 00:08:48,775 --> 00:08:52,779 (七実)大丈夫 少しくらいなら 気持ちいいぐらいよ。 28 00:08:52,779 --> 00:08:55,782 (七実)それより 今日の家事当番はわたしだったはずだけど。 29 00:08:55,782 --> 00:08:59,786 そうだっけ? ハァー。 30 00:08:59,786 --> 00:09:02,789 わたしのことを 腫れ物みたいに扱うのは→ 31 00:09:02,789 --> 00:09:04,791 やめてって言ってるでしょ。 32 00:09:04,791 --> 00:09:06,810 そんなつもりはないよ。 33 00:09:06,810 --> 00:09:08,728 いいだろ。 これも修行の一環だ。 34 00:09:08,728 --> 00:09:11,731 余計な気回しを 教えた覚えは なくってよ。 35 00:09:11,731 --> 00:09:15,735 (せき) ほら うちに入ってろって。 36 00:09:15,735 --> 00:09:19,739 修行なんて もう 何の意味もないじゃない。 37 00:09:19,739 --> 00:09:21,741 姉ちゃん…。 38 00:09:21,741 --> 00:09:24,744 あなたの代で終わる流派を 保つことに→ 39 00:09:24,744 --> 00:09:26,746 どんな意味が あるというの? 40 00:09:26,746 --> 00:09:30,750 うーん…。 意味なんて考えてないけど。 41 00:09:30,750 --> 00:09:35,755 ねえ 七花 父さんが死んで もう1年になるのよ。 42 00:09:35,755 --> 00:09:38,758 そろそろ いいんじゃないの? そんな言い方は ないだろ。 43 00:09:38,758 --> 00:09:42,762 ほら 昨日なんかさ 新しい必殺技とか考えたんだぜ。 44 00:09:42,762 --> 00:09:46,766 すげえカッコイイ… やつ…。 45 00:09:46,766 --> 00:09:51,771 もともと 島流しの憂き目に 遭ったのは 父さん一人なんだし→ 46 00:09:51,771 --> 00:09:55,775 わたしは 無理だけど あなた一人なら 舟を作って…。 47 00:09:55,775 --> 00:09:58,778 バカなこと 言わないでくれよ。 48 00:09:58,778 --> 00:10:01,778 起き抜けにする話じゃ なかったわね。 49 00:10:03,783 --> 00:10:07,720 朝ご飯の支度は しておくから 早く行ってらっしゃい。 50 00:10:07,720 --> 00:10:09,722 ああ。 51 00:10:09,722 --> 00:10:15,722 新しい必殺技というのは… そうね 後で 見てあげるわ。 52 00:10:20,733 --> 00:10:22,735 《島を出るか》 53 00:10:22,735 --> 00:10:26,739 《そりゃ いつかは 出る話だと思ってたけどさ》 54 00:10:26,739 --> 00:10:30,743 《これが 唯一 親父から 受け継いだものだから→ 55 00:10:30,743 --> 00:10:33,746 大事にできるうちは 大事にしておきたいんだ》 56 00:10:33,746 --> 00:10:36,749 《俺には ほかに何もないから》 57 00:10:36,749 --> 00:10:38,749 うん? 58 00:10:41,754 --> 00:10:44,757 《ハァ… 面倒だなぁ》 59 00:10:44,757 --> 00:10:48,761 《親父がいたら 一発で 切り捨て御免なんだろうが》 60 00:10:48,761 --> 00:10:58,771 ♪♪~ 61 00:10:58,771 --> 00:11:00,773 おい。 (とがめ)あっ…。 62 00:11:00,773 --> 00:11:10,717 ♪♪~ 63 00:11:10,717 --> 00:11:12,717 本土の人間か? 64 00:11:14,721 --> 00:11:16,723 初めて見た。 65 00:11:16,723 --> 00:11:20,727 刀か。 それも 初めて見た。 66 00:11:20,727 --> 00:11:23,730 別に よそ者だろうが 誰だろうが→ 67 00:11:23,730 --> 00:11:26,733 入ってくるのは 構わないんだけどよ。 68 00:11:26,733 --> 00:11:28,735 えっと…。 69 00:11:28,735 --> 00:11:32,739 この島への 刃物の持ち込みは 固く禁じられている。 70 00:11:32,739 --> 00:11:35,742 (とがめ)そうか。 そうだ。 71 00:11:35,742 --> 00:11:37,744 (とがめ)それは 失礼した。→ 72 00:11:37,744 --> 00:11:40,747 知らなかったものでな。 許しておけ。 73 00:11:40,747 --> 00:11:42,749 まあ 俺が 決めたわけじゃないけどさ。 74 00:11:42,749 --> 00:11:44,751 あんた どうやって この島に来た? 75 00:11:44,751 --> 00:11:46,753 (とがめ)舟で来たに 決まっておる。 76 00:11:46,753 --> 00:11:49,756 特に 俺が知りたいわけじゃ ないんだけどな。 77 00:11:49,756 --> 00:11:52,759 こういうときは そうしろって 言われてきたからな。 78 00:11:52,759 --> 00:11:56,763 次は…。 「何をしに来た?」だろ。 79 00:11:56,763 --> 00:11:59,766 そうだ。 何をしに来た? ふむ。 80 00:11:59,766 --> 00:12:04,771 この島に 虚刀流 六代目 鑢 六枝殿がおると聞いたのだが→ 81 00:12:04,771 --> 00:12:07,707 そなた 知らぬか? 親父なら死んだよ。 82 00:12:07,707 --> 00:12:09,707 1年前。 83 00:12:12,712 --> 00:12:14,712 そうか。 84 00:12:18,718 --> 00:12:26,726 今は 俺が当主だ。 虚刀流 七代目 当主 鑢 七花。 85 00:12:26,726 --> 00:12:30,730 ああ。 いや… これは 愚問であった。 86 00:12:30,730 --> 00:12:33,733 《なるほど いい体をしておる》 87 00:12:33,733 --> 00:12:36,736 《ふむ。 見てくれも まあまあだ》 88 00:12:36,736 --> 00:12:39,739 親父に 用事だったみたいだけど 悪かったな。 89 00:12:39,739 --> 00:12:42,742 そのとおりだが 少し違う。 90 00:12:42,742 --> 00:12:44,744 用があったのは 虚刀流 当主にだ。 91 00:12:44,744 --> 00:12:48,748 うん? 故に 六枝殿への用事は 今→ 92 00:12:48,748 --> 00:12:51,748 そなたへの用事へと 変わったのだ。 93 00:12:53,753 --> 00:12:56,756 七花 名乗りが遅れてしまったな。 94 00:12:56,756 --> 00:13:01,756 わたしは とがめという。 とがめ? 変な名前。 95 00:13:03,763 --> 00:13:06,783 (せきばらい) 96 00:13:06,783 --> 00:13:11,704 幕府の 軍所 総監督 奇策士を なりわいとしておる。 97 00:13:11,704 --> 00:13:15,704 まずは 虚刀流 試させてもらう。 98 00:13:17,710 --> 00:13:23,716 富岳三十六刀工が一人 壬生 傘麿呂が 初期作品だ。 99 00:13:23,716 --> 00:13:26,386 試す? 言葉どおりの意味だ。 100 00:13:26,386 --> 00:13:28,054 参る! 101 00:13:28,054 --> 00:13:29,654 きえーっ! 102 00:13:31,724 --> 00:13:33,726 ギャフン! 103 00:13:33,726 --> 00:13:37,730 <鑢 七花。 奇策士 とがめ> 104 00:13:37,730 --> 00:13:41,734 <数奇な運命を共にする 2人が出会ったのは→ 105 00:13:41,734 --> 00:13:45,738 まだ 「ギャフン」という言葉が 古くなかった時代> 106 00:13:45,738 --> 00:13:47,738 <睦月 中旬のことでした> 107 00:16:06,579 --> 00:16:09,582 (七実)奇策士の とがめさんでしたっけ?→ 108 00:16:09,582 --> 00:16:11,901 この島にいらした 初めての お客さまですので→ 109 00:16:12,585 --> 00:16:15,588 もてなす作法を 心得てはいませんが。 110 00:16:15,588 --> 00:16:18,591 いや こちらこそ 突然の来訪 申し訳ない。 111 00:16:18,591 --> 00:16:22,595 鑢 六枝の娘 七実と申します。 112 00:16:22,595 --> 00:16:24,597 刀は 預からせてもらっています。 113 00:16:24,597 --> 00:16:28,601 この島は 刃物の持ち込み 使用を禁じていますから。 114 00:16:28,601 --> 00:16:32,601 ふむ 虚刀流 故にかな。 115 00:16:34,607 --> 00:16:37,610 「虚しい刀の流れ」と書いて 虚刀流。 116 00:16:37,610 --> 00:16:40,613 刀を用いない 闇の流派。 117 00:16:40,613 --> 00:16:43,616 その技術が わずかに 日の目を見たのは→ 118 00:16:43,616 --> 00:16:48,621 初代 鑢 一根と 六代目 当主 鑢 六枝の代だけ。 119 00:16:48,621 --> 00:16:52,625 戦国と大乱 軍場の 混乱との中でのみ振るわれる→ 120 00:16:52,625 --> 00:16:54,627 最強の殺人剣術。 121 00:16:54,627 --> 00:16:59,632 あの男が 七代目。 とがめさん。 122 00:16:59,632 --> 00:17:02,635 あなたは 弟に 斬りつけようとしたとか? 123 00:17:02,635 --> 00:17:06,572 虚刀流の神髄を 手っ取り早く 見せてもらおうと思ってな。 124 00:17:06,572 --> 00:17:09,575 しかし 慣れぬことはせんものだ。 125 00:17:09,575 --> 00:17:11,577 わたしは 奇策士であって 剣士ではない。 126 00:17:11,577 --> 00:17:13,579 そのわりには 見事なものだったけどな。 127 00:17:13,579 --> 00:17:16,582 フッ… あれだけは 練習してきたのだ。 128 00:17:16,582 --> 00:17:18,584 (七実・七花) 《もっと 最後まで 練習してこい》 129 00:17:18,584 --> 00:17:20,586 乱暴な方法ですね。 130 00:17:20,586 --> 00:17:24,590 そう思われても 仕方ないが こちらにも思惑があった。 131 00:17:24,590 --> 00:17:26,592 鑢 六枝の名は 聞こえてはいたが→ 132 00:17:26,592 --> 00:17:29,595 わたしは その顔を知らなかったからな。 133 00:17:29,595 --> 00:17:31,597 人違いが起きては 大変だ。 134 00:17:31,597 --> 00:17:33,599 虚刀流の技を 示してもらえるようならば→ 135 00:17:33,599 --> 00:17:35,601 それが 何よりの名札代わりだ。 136 00:17:35,601 --> 00:17:38,604 では もう一度 試してみますか? 137 00:17:38,604 --> 00:17:42,608 小岩に 足を取られたことは 幸運だったと思ってください。 138 00:17:42,608 --> 00:17:45,611 もしも 刀身が 七花の肉体に 届いていたなら→ 139 00:17:45,611 --> 00:17:48,614 額に こぶ程度では 済みませんでしたよ。 140 00:17:48,614 --> 00:17:51,617 否 その言葉をもって→ 141 00:17:51,617 --> 00:17:54,620 虚刀流の名札と 受け取っておくとしよう。 142 00:17:54,620 --> 00:17:59,625 さようですか。 では お話を伺いましょう。 143 00:17:59,625 --> 00:18:02,628 うむ。 そなた 天下が欲しくないか? 144 00:18:02,628 --> 00:18:04,647 いらん。 そうであろう。 145 00:18:04,647 --> 00:18:08,568 それは この世に 生を受けたからには当然のことだ。 146 00:18:08,568 --> 00:18:10,570 野心の強さを恥じることはない。 147 00:18:10,570 --> 00:18:12,572 かの反逆者たちの心意気 そのものまでも→ 148 00:18:12,572 --> 00:18:14,574 誰が否定できよう。 149 00:18:14,574 --> 00:18:16,576 突き詰めれば 今の将軍家も→ 150 00:18:16,576 --> 00:18:19,579 もともとは 下克上で 成り上がった家系ではないか。 151 00:18:19,579 --> 00:18:21,581 ならば… って いらんのかい! 152 00:18:21,581 --> 00:18:24,584 ああ。 あんたの話は よく分からん。 153 00:18:24,584 --> 00:18:27,587 分からんだと? とがめさん。 154 00:18:27,587 --> 00:18:30,590 なにぶん わたしたちは 島育ちの世間知らずです。 155 00:18:30,590 --> 00:18:34,594 遠回しな表現は 通じぬものと 思っていただいた方が。 156 00:18:34,594 --> 00:18:36,596 ん… そうか。 157 00:18:36,596 --> 00:18:40,600 そうなると 七実には 席を外してもらいたいのだが。 158 00:18:40,600 --> 00:18:42,602 それは 無理な相談だ。 159 00:18:42,602 --> 00:18:44,604 理由は 2つある。 160 00:18:44,604 --> 00:18:47,607 一つは 虚刀流は 血族の技だからだ。 161 00:18:47,607 --> 00:18:49,609 たとえ 親父が生きてたって→ 162 00:18:49,609 --> 00:18:52,612 俺と姉ちゃんを この場に 同席させただろう。 163 00:18:52,612 --> 00:18:55,615 そして もう一つ。 俺は 物を考えるのが 苦手だ。 164 00:18:55,615 --> 00:18:58,618 そうか 物を考えることが 苦手か。 165 00:18:58,618 --> 00:19:02,622 では 他言無用ということで 話をさせてもらうことにしよう。 166 00:19:02,622 --> 00:19:05,558 四季崎 記紀という刀鍛冶を 知っておるな? 167 00:19:05,558 --> 00:19:07,560 知らん。 そうであろう。 168 00:19:07,560 --> 00:19:09,562 このような 離れ小島に 住んでおったところで→ 169 00:19:09,562 --> 00:19:14,567 剣客を名乗る以上は その名を 知らぬというわけにはゆくまい。 170 00:19:14,567 --> 00:19:16,569 刀を使わぬ 虚刀流にとっては→ 171 00:19:16,569 --> 00:19:20,573 四季崎は 天敵のような 存在になるのか。 うんうん。 172 00:19:20,573 --> 00:19:22,575 …って 知らんのかい! ああ。 173 00:19:22,575 --> 00:19:24,577 大層なやつだということは 分かった。 174 00:19:24,577 --> 00:19:26,579 四季崎 記紀…。 175 00:19:26,579 --> 00:19:30,583 確か 戦国時代の 有名な刀鍛冶でしたか。 176 00:19:30,583 --> 00:19:32,585 その程度の認識しかないのか…。 177 00:19:32,585 --> 00:19:36,589 虚刀流の開祖と 浅からぬ因縁が あったということだけは→ 178 00:19:36,589 --> 00:19:39,592 聞いていますが。 ハァ…。 179 00:19:39,592 --> 00:19:43,596 四季崎は どの流派にも属さない 孤独にして孤高。 180 00:19:43,596 --> 00:19:47,600 異端中の異端の刀鍛冶。 しかし 彼こそが→ 181 00:19:47,600 --> 00:19:50,603 戦国を 最も支配した 刀鍛冶といわれておる。 182 00:19:50,603 --> 00:19:55,608 戦国を支配? 言葉の意味が分かりませんが。 183 00:19:55,608 --> 00:19:58,611 彼は どこの国 どこの家にも属さず→ 184 00:19:58,611 --> 00:20:02,615 おのが打った刀を 全国に 節操なく ばらまいた。 185 00:20:02,615 --> 00:20:05,551 総計 25カ国に 合計 1,000本の刀をだ。 186 00:20:05,551 --> 00:20:07,553 1,000本!? 多いな。 187 00:20:07,553 --> 00:20:09,555 少ないですね。 188 00:20:09,555 --> 00:20:11,791 少ないの方で…。 189 00:20:11,791 --> 00:20:15,561 四季崎の刀が 多い国ほど 優勢に戦闘を進めた。 190 00:20:15,561 --> 00:20:18,564 それを 「戦国を支配した」と 言わずして 何と言おう。 191 00:20:18,564 --> 00:20:20,566 それは 逆なのでは? 192 00:20:20,566 --> 00:20:24,570 戦闘を 優位に進められるほどの 大きな国だからこそ→ 193 00:20:24,570 --> 00:20:27,573 四季崎の刀を 多く集めることが できたのだと。 194 00:20:27,573 --> 00:20:30,576 確かに 現実的には そう見るべきだろう。 195 00:20:30,576 --> 00:20:35,581 しかし そういう幻想が 生じたことも また 確かだ。 196 00:20:35,581 --> 00:20:39,585 150年前 その幻想に 取りつかれた 旧将軍が→ 197 00:20:39,585 --> 00:20:45,591 天下統一を成し遂げた際 過半数 507本の刀があったという。 198 00:20:45,591 --> 00:20:47,593 大人げねえ。 199 00:20:47,593 --> 00:20:52,598 その後 四季崎の刀を妄信した 旧将軍が行った政が→ 200 00:20:52,598 --> 00:20:54,600 かの悪法 刀狩りだ。 201 00:20:54,600 --> 00:20:57,603 大仏造りのためとか どうとかってやつ? 202 00:20:57,603 --> 00:20:59,605 それは 表向きの話だ。 203 00:20:59,605 --> 00:21:03,609 真の目的は 剣客狩りだったと 聞いています。 204 00:21:03,609 --> 00:21:05,544 いや 誠の目的は…。 205 00:21:05,544 --> 00:21:09,548 四季崎の刀の収集にあった。 そのとおりだ。 206 00:21:09,548 --> 00:21:11,550 何とも あきれた話ですね。 207 00:21:11,550 --> 00:21:14,553 とはいえ それで 10万本を超える刀が→ 208 00:21:14,553 --> 00:21:16,555 旧将軍の下に集まったのだ。 209 00:21:16,555 --> 00:21:18,557 10万本… 少ないな。 210 00:21:18,557 --> 00:21:21,560 多いですね。 211 00:21:21,560 --> 00:21:23,562 多いの方で…。 212 00:21:23,562 --> 00:21:27,566 で その 四季崎の刀が 集まったってことか。 213 00:21:27,566 --> 00:21:31,570 いや 最終的に 旧将軍は あきらめたのだ。 214 00:21:31,570 --> 00:21:33,572 はっ? 1,000本 全て 所在までは→ 215 00:21:33,572 --> 00:21:36,575 突き止めることができていた。 216 00:21:36,575 --> 00:21:38,577 所在まではな。 217 00:21:38,577 --> 00:21:42,581 だったら 収集できただろう? 将軍の権力が あったんだからさ。 218 00:21:42,581 --> 00:21:46,585 そうは 問屋が卸さんのだよ この話は。 219 00:21:46,585 --> 00:21:49,588 1,000本のうち 最後に残った 12本というのが→ 220 00:21:49,588 --> 00:21:51,590 どうしようもない 際物でな。 221 00:21:51,590 --> 00:21:55,594 988本は その たった12本を 制作するための→ 222 00:21:55,594 --> 00:21:58,597 習作だったというのが 現在の考え方だ。 223 00:21:58,597 --> 00:22:03,602 12本のための 1,000本…。 いい狂いっぷりであろう? 224 00:22:03,602 --> 00:22:07,540 「鉋」 「鈍」 「つるぎ」 「針」 225 00:22:07,540 --> 00:22:12,545 「鎧」 「鎚」 「鐚」 「釵」 226 00:22:12,545 --> 00:22:17,550 「鋸」 「銓」 「鍍」 「銃」 227 00:22:17,550 --> 00:22:19,552 そして それらの凶悪さは→ 228 00:22:19,552 --> 00:22:23,556 よく聞こえた 名刀 妖刀などでは 比較にならない。 229 00:22:23,556 --> 00:22:26,559 旧将軍の命で 収集に出向いた軍隊が→ 230 00:22:26,559 --> 00:22:30,563 ただ一本の刀に 全滅させられたという記録がある。 231 00:22:30,563 --> 00:22:34,567 そこで わたしが この島に やって来た用件だ。 232 00:22:34,567 --> 00:22:36,569 虚刀流 当主 鑢 七花。 233 00:22:36,569 --> 00:22:40,573 伝説の刀鍛冶 四季崎 記紀が 最後の12本→ 234 00:22:40,573 --> 00:22:43,576 それを収集する命を そなたに 与えたい。 235 00:22:43,576 --> 00:22:46,579 「天下が欲しくないか」って そういう意味か。 236 00:22:46,579 --> 00:22:51,584 いかにも。 別に 本当に そなたが 天下人になるわけではない。 237 00:22:51,584 --> 00:22:54,587 今の幕府は 長いこと 盤石なんだろう? 238 00:22:54,587 --> 00:22:57,590 大乱すら 力任せに 押さえ付けることが→ 239 00:22:57,590 --> 00:23:01,594 できるくらい 強大よ。 そう 力任せにな。 240 00:23:01,594 --> 00:23:04,613 うん? ああ いや…。 241 00:23:04,613 --> 00:23:06,532 その大乱が 問題だったのだ。 242 00:23:06,532 --> 00:23:08,534 尾張幕府も はや150年。 243 00:23:08,534 --> 00:23:10,536 今となっては 戦国時代を 本当の意味で→ 244 00:23:10,536 --> 00:23:13,539 知っている者は いない。 四季崎の刀も→ 245 00:23:13,539 --> 00:23:16,542 今や お守り程度にしか 考えられては いなかったろう。 246 00:23:16,542 --> 00:23:20,546 が… 考えてもみるがよい。 もしも 先の大乱の首謀者が→ 247 00:23:20,546 --> 00:23:23,549 こぞって 12本の刀の 持ち主だったなら→ 248 00:23:23,549 --> 00:23:25,551 現幕府とて どうなっていたものか。 249 00:23:25,551 --> 00:23:29,555 幕府は 反乱を恐れている。 念には念をってことか。 250 00:23:29,555 --> 00:23:31,557 それで 刀の所在は? 251 00:23:31,557 --> 00:23:33,559 分かっているものは→ 252 00:23:33,559 --> 00:23:37,563 因幡 出雲 薩摩 蝦夷 土佐。 253 00:23:37,563 --> 00:23:40,566 残りは 調査中。 254 00:23:40,566 --> 00:23:42,568 半分しか 分かっていないとは。 255 00:23:42,568 --> 00:23:44,570 「半分も分かっている」と 言ってくれ。 256 00:23:44,570 --> 00:23:46,572 うーん。 何だ? 257 00:23:46,572 --> 00:23:48,574 反乱が 怖いんだったら→ 258 00:23:48,574 --> 00:23:51,577 変に 今の持ち主を刺激しない方がいいんじゃないのか? 259 00:23:51,577 --> 00:23:54,580 「うまく やれ」というのが 幕府からの お達しだ。 260 00:23:54,580 --> 00:23:56,582 どう うまく やれっていうんだよ。 261 00:23:56,582 --> 00:23:58,584 そのために 奇策士がいる。 262 00:23:58,584 --> 00:24:01,587 わたしのように 裏で動く人間がな。 263 00:24:01,587 --> 00:24:06,525 あの… 奇策士って 何なのですか? 264 00:24:06,525 --> 00:24:11,530 正確には 尾張幕府 家鳴将軍 直轄 預奉所→ 265 00:24:11,530 --> 00:24:16,535 軍所 総監督 奇策士 とがめだ。 266 00:24:16,535 --> 00:24:22,541 えっと… この20年の間に 新しくできた 役職か 何かで? 267 00:24:22,541 --> 00:24:25,544 いや これは わたしが 勝手に名乗っているだけだ。 268 00:24:25,544 --> 00:24:27,546 (七花・七実)《自称かよ》 269 00:24:27,546 --> 00:24:30,549 策を練るのが 策士なら 奇策を練るのが 奇策士だ。 270 00:24:30,549 --> 00:24:34,549 普通ではない命令は 普通でない わたしのところに下りるのだ。 271 00:24:36,555 --> 00:24:39,558 そんなわけで わたしに 協力してはくれまいか? 272 00:24:39,558 --> 00:24:41,560 あんたが 幕府の人間だっていうんなら→ 273 00:24:41,560 --> 00:24:44,563 別に 虚刀流に頼らなくても いくらでも…。 274 00:24:44,563 --> 00:24:49,568 言わんとしていることは 分かる。 が… 金で動く人間は 駄目だ。 275 00:24:49,568 --> 00:24:52,571 はっ? 収集を依頼した忍者が→ 276 00:24:52,571 --> 00:24:56,575 裏切ったのだ。 えっ? 忍者なのにですか? 277 00:24:56,575 --> 00:24:59,578 その驚きは 分かるぞ。 そんなことをすれば→ 278 00:24:59,578 --> 00:25:02,581 長年 築き上げてきた信用も がた落ちだからな。 279 00:25:02,581 --> 00:25:06,518 しかし それでも やつらは 刀を持ったまま姿を消したのだ。 280 00:25:06,518 --> 00:25:11,523 忍軍丸ごと 里もろともだ。 とんでもないことを…。 281 00:25:11,523 --> 00:25:14,526 完成形 変体刀は 1本で国が買える価値を持つ→ 282 00:25:14,526 --> 00:25:18,530 高級芸術品だ。 金で動く人間は 駄目だ。 283 00:25:18,530 --> 00:25:21,533 なるほど。 じゃあ 名誉は どうだ? 284 00:25:21,533 --> 00:25:25,537 剣士は かくあるべきだと 俺は 親父に 教えられたぞ。 285 00:25:25,537 --> 00:25:28,540 名誉か… 剣士も駄目だ。 うん? 286 00:25:28,540 --> 00:25:30,542 幕府が知る中で 最も強く→ 287 00:25:30,542 --> 00:25:34,546 最も忠義に厚い剣客を 一人 選んだ。 288 00:25:34,546 --> 00:25:36,548 名を 錆 白兵といってな。 289 00:25:36,548 --> 00:25:39,551 最も手に入れるのが 困難だろうと思われた→ 290 00:25:39,551 --> 00:25:43,555 薄刀・針を きゃつは 驚くべき短時間で 手に入れた。 291 00:25:43,555 --> 00:25:45,557 おお。 手に入れて 失踪したのだ。 292 00:25:45,557 --> 00:25:48,560 おい! 毒が強過ぎるのだ。 293 00:25:48,560 --> 00:25:50,562 名誉で動く 剣士だからこそ→ 294 00:25:50,562 --> 00:25:54,566 四季崎の刀を所持する名誉からは 逃れられなかったのであろう。 295 00:25:54,566 --> 00:25:56,568 忍者に 剣士と。 296 00:25:56,568 --> 00:25:59,571 より強いやつのところに 刀が移ったわけだ。 297 00:25:59,571 --> 00:26:02,574 あんたの信用 がた落ちだわ。 そうなのだ。 298 00:26:02,574 --> 00:26:05,577 何とかならんものか? 知るか。 299 00:26:05,577 --> 00:26:07,579 それで 虚刀流ですか? 300 00:26:07,579 --> 00:26:10,582 金で動かず 刀を使わない剣士であること。 301 00:26:10,582 --> 00:26:14,586 そうだ。 虚刀流 当主 鑢 七花。 302 00:26:14,586 --> 00:26:16,588 尾張幕府 1,000年の歴史のために→ 303 00:26:16,588 --> 00:26:19,591 研さんした その技術を 使ってはくれぬか? 304 00:26:19,591 --> 00:26:24,596 話は 分かったけどよ。 それは あんたには必要って話で→ 305 00:26:24,596 --> 00:26:26,598 俺は 特に 刀ってやつにも 関心がねえ。 306 00:26:26,598 --> 00:26:29,601 怖いのか? そりゃ 怖いよ。 307 00:26:29,601 --> 00:26:31,603 けれども それ以上に 面倒だ。 308 00:26:31,603 --> 00:26:33,605 わざわざ 海を渡って 出向くほどじゃない。 309 00:26:33,605 --> 00:26:35,607 フッ…。 310 00:26:35,607 --> 00:26:38,610 その答え この わたしが 予想しなかったと思うか? 311 00:26:38,610 --> 00:26:42,614 幾度となく 煮え湯を 飲まされてきた この奇策士が→ 312 00:26:42,614 --> 00:26:44,616 そなたごときを動かすのに 足る理由も持たずに→ 313 00:26:44,616 --> 00:26:48,620 この島に やって来たと思ったか?煮え湯を飲んできたんですね。 314 00:26:48,620 --> 00:26:51,623 何か あんのかよ 理由。 ああ。 315 00:26:51,623 --> 00:26:56,628 金で 動く人間は 駄目だ。 名誉で 動く人間も 駄目だった。 316 00:26:56,628 --> 00:26:59,631 ならば 残された理由は たった一つ。 317 00:26:59,631 --> 00:27:02,634 愛だ。 あ… 愛? 318 00:27:02,634 --> 00:27:05,571 愛で動く人間は 信用できる。 319 00:27:05,571 --> 00:27:09,571 鑢 七花。 わたしに ほれて いいぞ。 320 00:27:21,587 --> 00:27:23,587 (七花・とがめ)あっ。 321 00:27:29,595 --> 00:27:32,598 手裏剣!? ふざけんな! 322 00:27:32,598 --> 00:27:34,598 親父が 建てた家だぞ! 七花。 323 00:27:37,603 --> 00:27:41,607 まったく 何て 短絡的な。 いや あれで正解だ。 324 00:27:41,607 --> 00:27:44,610 飛び道具に関しては 即断 即決しかない。 325 00:27:44,610 --> 00:27:47,613 まあ 本能で動いていますからね。 326 00:27:47,613 --> 00:27:51,617 忍者… 真庭忍軍だな。 327 00:27:51,617 --> 00:27:54,620 真庭? 四季崎の刀の価値を知った途端→ 328 00:27:54,620 --> 00:27:57,623 裏切ったやつらだ。 何人でしょうか? 329 00:27:57,623 --> 00:27:59,625 1人であろうな。 330 00:27:59,625 --> 00:28:02,628 真庭の忍びは 集団行動を嫌う。 331 00:28:02,628 --> 00:28:06,565 分からんのは どうして やつらが ここにということだ。 332 00:28:06,565 --> 00:28:10,569 尾行されるわけなどないし 行く先は 誰にも告げてないのに。 333 00:28:10,569 --> 00:28:14,573 敵が 本当に1人なら おそらく この先の砂浜に→ 334 00:28:14,573 --> 00:28:16,575 七花は 相手を 誘導しているはずです。 335 00:28:16,575 --> 00:28:20,579 ずいぶんな自信だな。 敵は 真庭忍軍だぞ。 336 00:28:20,579 --> 00:28:23,582 忍者ごときに 後れを取る 虚刀流ではありません。 337 00:28:23,582 --> 00:28:26,585 頼もしいかぎりだが 今は 真庭忍軍の者が→ 338 00:28:26,585 --> 00:28:30,589 どうして ここにいるのかを 考える方が 圧倒的に優先事項だ。 339 00:28:30,589 --> 00:28:33,592 それは そうですね。 とがめさん。 340 00:28:33,592 --> 00:28:36,595 尾行されていた可能性は 本当にないのですか? 341 00:28:36,595 --> 00:28:39,598 くどいな。 相手が 忍者だからこそ→ 342 00:28:39,598 --> 00:28:42,601 これ以上ないくらい 警戒を払ったのだ。 343 00:28:42,601 --> 00:28:45,604 行く先を 誰にも告げなかったのもそのためだ。 344 00:28:45,604 --> 00:28:47,606 うーん… 本当に どうして? 345 00:28:47,606 --> 00:28:51,610 あの とがめさんは この島に 1人で来られたんですか? 346 00:28:51,610 --> 00:28:55,614 何を いまさら。 では どうやって来ましたか? 347 00:28:55,614 --> 00:28:59,618 舟で来たに決まっておる。 自分で 舟を こいだのですか? 348 00:28:59,618 --> 00:29:02,621 異なことを言う。 わたしは 頭脳労働が 専門なのだ。 349 00:29:02,621 --> 00:29:04,640 そんな力が あるように見える…。 350 00:29:04,640 --> 00:29:09,561 船頭が いたのでは? えっ いや しかし…。 351 00:29:09,561 --> 00:29:11,561 まずい! そいつは 四季崎の刀を持っている! 352 00:31:20,659 --> 00:31:22,661 (蝙蝠)お前は ひょっとしちゃって→ 353 00:31:22,661 --> 00:31:25,664 この俺を追い詰めたつもりに なってんじゃねえだろうな?→ 354 00:31:25,664 --> 00:31:27,666 逆だぜ 逆。→ 355 00:31:27,666 --> 00:31:30,669 俺が お前を ここまで 誘導したんだっつうの。 356 00:31:30,669 --> 00:31:32,671 待て 待て。 357 00:31:32,671 --> 00:31:35,674 今日は 客が多くて 頭が 混乱しているんだ。 358 00:31:35,674 --> 00:31:37,676 そう 一日に何人も来るな。 359 00:31:37,676 --> 00:31:41,680 (蝙蝠)はあ? お前の都合なんか知るかよ。 360 00:31:41,680 --> 00:31:44,683 (蝙蝠)俺は 真庭忍軍 十二頭領が一人→ 361 00:31:44,683 --> 00:31:46,685 真庭 蝙蝠さまだ。 362 00:31:46,685 --> 00:31:50,689 真庭忍軍? ああ さっき 忍者が どうとか聞いたな。 363 00:31:50,689 --> 00:31:53,692 その 聞いてしまったのが 運の尽きだ。 364 00:31:53,692 --> 00:31:56,695 それさえなきゃ 逃がしてやってもよかったんだがな。 365 00:31:56,695 --> 00:32:00,699 俺の目的は あの女が しゃべる 情報の方にあったんだからよ。 366 00:32:00,699 --> 00:32:03,702 盗み聞きしてたのか? 趣味が悪いな。 367 00:32:03,702 --> 00:32:06,705 趣味がいいと言ってくれ。 キャハキャハ! 368 00:32:06,705 --> 00:32:08,707 とがめの後を つけてきたのか? 369 00:32:08,707 --> 00:32:12,711 いいや そんな こそこそした まねはしねえ。 370 00:32:12,711 --> 00:32:15,714 一緒に来たのよ。 ギーコラ バッタン 舟をこいでな。 371 00:32:15,714 --> 00:32:17,716 しんどかったぜ。 372 00:32:17,716 --> 00:32:19,651 あの女 偉そうに ふんぞり返って→ 373 00:32:19,651 --> 00:32:21,653 手伝おうとも しねえんだからよ。 374 00:32:21,653 --> 00:32:23,655 《本土の人間ってのは どいつも こいつも→ 375 00:32:23,655 --> 00:32:25,657 こんなに しゃべるのか》 376 00:32:25,657 --> 00:32:27,659 なっ? そう思うだろ? はあ…。 377 00:32:27,659 --> 00:32:29,661 あっ? ノリの悪いやつ。 378 00:32:29,661 --> 00:32:35,667 まっ 田舎者だしな しゃあねえか。キャハキャハハ! 379 00:32:35,667 --> 00:32:39,671 《お前に 恨みはねえけど ぶっ殺させてもらうぜ》 380 00:32:39,671 --> 00:32:42,674 《そういえば 実戦は 初めてか》 381 00:32:42,674 --> 00:32:44,676 おびえてんのか? 382 00:32:44,676 --> 00:32:48,680 いや。 見たところ 刀も持ってないようだし。 383 00:32:48,680 --> 00:32:52,684 ああ そういや 刀を使わない剣士なんだって? 384 00:32:52,684 --> 00:32:56,688 剣術ってのは 普通 刀を相手に 想定するもんだからな。 385 00:32:56,688 --> 00:33:00,692 キャハキャハ! バカげた剣術も あったもんだぜ。 386 00:33:00,692 --> 00:33:04,696 別に。 ただ 俺が 忍者について よく知らないってことだ。 387 00:33:04,696 --> 00:33:07,699 安心しなよ。 確かに 俺は 剣士じゃねえが→ 388 00:33:07,699 --> 00:33:10,702 しかし 刀は 使えないわけじゃない。 389 00:33:10,702 --> 00:33:12,704 ご要望に お応えして→ 390 00:33:12,704 --> 00:33:16,704 取って置きの刀を いきなし使ってやろうじゃねえか。 391 00:33:20,645 --> 00:33:22,645 ん? 何だ!? 392 00:33:29,654 --> 00:33:32,657 人間って そんなことが できたのか。 393 00:33:32,657 --> 00:33:34,659 聞いて驚け 見て驚け! 394 00:33:34,659 --> 00:33:39,664 これが 四季崎 記紀が完成形 変体刀 十二本が一本→ 395 00:33:39,664 --> 00:33:42,667 絶刀・鉋だ! 396 00:33:42,667 --> 00:33:45,670 刀以上に あんたの体に驚きだ。 397 00:33:45,670 --> 00:33:48,673 それより お前 何か 感想はねえのか? 398 00:33:48,673 --> 00:33:51,676 さっき あの女が 散々 語っていた 四季崎の刀だぜ。 399 00:33:51,676 --> 00:33:54,679 べとべとに なっちゃってるのは いただけないな。 400 00:33:54,679 --> 00:33:56,681 あん? 貴重品なんだろ。 401 00:33:56,681 --> 00:33:58,683 そんなふうに持ち歩いてて いいのかよ? 402 00:33:58,683 --> 00:34:00,685 逆だ 逆。 403 00:34:00,685 --> 00:34:02,687 肌身 離さず 身に着けてねえと→ 404 00:34:02,687 --> 00:34:05,690 こんな高価なもん 不安で しょうがねえっつうの。 405 00:34:05,690 --> 00:34:08,693 それに こいつには 不思議な魅力があるぜ。 406 00:34:08,693 --> 00:34:12,697 あの女は 毒っつってたけど こいつは とんだ 百薬の長だ。 407 00:34:12,697 --> 00:34:15,700 所有すると 人を 斬ってみたくなる。 408 00:34:15,700 --> 00:34:17,700 報復絶刀! 409 00:34:23,642 --> 00:34:27,646 虚刀流 一の構え 鈴蘭。 410 00:34:27,646 --> 00:34:30,649 じゃあ こういうのは どうよ! 411 00:34:30,649 --> 00:34:33,652 キャハーッ! 412 00:34:33,652 --> 00:34:36,655 おーら! 報復絶刀! 413 00:34:36,655 --> 00:34:38,655 虚刀流 菊! 414 00:34:40,659 --> 00:34:44,663 あれ? うっ!? てめえ 俺が見えて…。 415 00:34:44,663 --> 00:34:46,663 騒ぎ過ぎだ! 416 00:34:48,667 --> 00:34:50,669 礼を言うぜ 虚刀流。 417 00:34:50,669 --> 00:34:53,672 久しぶりに びっくり仰天ってやつを体験させてもらった。 418 00:34:53,672 --> 00:34:55,674 手刀や足刀を 駆使するわけか。 419 00:34:55,674 --> 00:34:58,677 種が知れりゃ 確かに 剣士ではあるわな。 420 00:34:58,677 --> 00:35:01,680 あんたの びっくり人間ぶりほどじゃねえさ。 421 00:35:01,680 --> 00:35:03,682 それに…。 うん? 422 00:35:03,682 --> 00:35:05,684 その鉋ほどでもな。 423 00:35:05,684 --> 00:35:08,687 さっきの一合で 何か 気付いたのか? 424 00:35:08,687 --> 00:35:11,690 さっきの あれ 剣を受け止める技じゃねえんだ。 425 00:35:11,690 --> 00:35:13,692 あっ? 虚刀流 菊は→ 426 00:35:13,692 --> 00:35:16,695 相手の刀を 真っ二つにする技だ。 うん? 427 00:35:16,695 --> 00:35:19,631 その刀 絶対 変だぞ。 フフッ。 428 00:35:19,631 --> 00:35:22,634 キャハキャハハ! 何かと思えば。 429 00:35:22,634 --> 00:35:25,637 変も 変さ。 変でねえ方が おかしいっつうの。 430 00:35:25,637 --> 00:35:27,639 この 絶刀・鉋はな→ 431 00:35:27,639 --> 00:35:30,642 頑丈さに 主眼を置いて 作られた刀なんだよ。 432 00:35:30,642 --> 00:35:33,645 刀なんざ 消耗品だから 使ってりゃ→ 433 00:35:33,645 --> 00:35:35,647 折れるし 曲がるし よく斬れなくなっちまう。 434 00:35:35,647 --> 00:35:37,649 ところが この鉋は 違う。 435 00:35:37,649 --> 00:35:39,651 本当に折れないし 本当に曲がらないし。 436 00:35:39,651 --> 00:35:42,654 だからこそ いつまでも よく斬れるのさ。 437 00:35:42,654 --> 00:35:45,657 へぇー。 こいつは 直刀でありながら→ 438 00:35:45,657 --> 00:35:48,660 何をしたって 刃こぼれ一つ 起きねえんだ。 439 00:35:48,660 --> 00:35:51,663 象が踏んでも 壊れない日本刀。 440 00:35:51,663 --> 00:35:55,667 こいつは 高く売れちゃうぜ。 キャハキャハ! 441 00:35:55,667 --> 00:35:59,671 ところで… ということはだぜ 虚刀流ってのは→ 442 00:35:59,671 --> 00:36:02,674 四季崎の刀には かなわないってことだよな。 443 00:36:02,674 --> 00:36:05,677 刀を折る技で 折れなかったんだからな。 444 00:36:05,677 --> 00:36:09,681 虚刀流ときたら 相手の武器の 破壊を もくろんじゃうなんてな。 445 00:36:09,681 --> 00:36:11,683 いやはや ずばぬけてるよ。 446 00:36:11,683 --> 00:36:16,688 しかし できれば 見て驚きたかったところだよな。 447 00:36:16,688 --> 00:36:19,624 虚刀流 二の構え 水仙! 448 00:36:19,624 --> 00:36:21,626 うん? 今度は きっちり→ 449 00:36:21,626 --> 00:36:24,629 その 絶刀・鉋とやらを へし折ってやるよ。 450 00:36:24,629 --> 00:36:27,629 バカ~! うわ!? 451 00:36:30,635 --> 00:36:32,637 折って どうする 折って! 452 00:36:32,637 --> 00:36:35,640 そんなもの 幕府に差し出したら 腹を切らされるわ! 453 00:36:35,640 --> 00:36:37,308 あっ。 454 00:36:37,308 --> 00:36:40,545 フフフッ 取りあえずは こう言っておこうか。 455 00:36:40,545 --> 00:36:44,549 久しぶりだな 子猫ちゃん。 真庭 蝙蝠。 456 00:36:44,549 --> 00:36:47,552 そう怒るなよ。 忍者ってのは 裏切るもんだろうが。 457 00:36:47,552 --> 00:36:50,555 ひきょう 卑劣が 売りなんだからよ。 458 00:36:50,555 --> 00:36:52,557 貴様! その辺の話は→ 459 00:36:52,557 --> 00:36:55,560 後で ゆっくりさせてもらうぜ 奇策士さん。 460 00:36:55,560 --> 00:36:58,563 この虚刀流を ぶっ殺してから ゆっくりとな。 461 00:36:58,563 --> 00:37:00,565 七花! そいつを倒せ! 462 00:37:00,565 --> 00:37:03,568 取りあえず あの鉋ってのには 興味が湧いたぜ。 463 00:37:03,568 --> 00:37:07,572 いや… だから 刀は壊すな。 分かった 分かった。 464 00:37:07,572 --> 00:37:09,574 ついでに 要望があれば言ってくれ。 465 00:37:09,574 --> 00:37:13,578 びしっと 応えてやるから。 では そうだな…。 466 00:37:13,578 --> 00:37:15,580 できるだけ 派手な技を使ってくれ。 467 00:37:15,580 --> 00:37:17,582 はっ? 刀を 手に入れた経緯は→ 468 00:37:17,582 --> 00:37:20,518 報告書にして 提出しなければ ならぬからな。 469 00:37:20,518 --> 00:37:23,521 読者の興味を そそるような カッコイイ技があるなら→ 470 00:37:23,521 --> 00:37:26,524 ここは ひとつ それを頼む。 フゥ…。 471 00:37:26,524 --> 00:37:29,527 繰り返すが 間違っても 刀を破壊してくれるな。 472 00:37:29,527 --> 00:37:32,530 そんなことをされては 第1話で 話が終わってしまう。 473 00:37:32,530 --> 00:37:35,533 第1話って 本でも 書くつもりかよ? 474 00:37:35,533 --> 00:37:39,537 将来的には それもいいな。 売れるぞ。 475 00:37:39,537 --> 00:37:41,539 んじゃ 派手なやつ 見せてやるよ。 476 00:37:41,539 --> 00:37:44,542 待たせたな 蝙蝠。 …って おい! 477 00:37:44,542 --> 00:37:47,545 ああ!? 478 00:37:47,545 --> 00:37:51,549 いやいや こちらこそ 待たせた。 何 しまってるんだ! 479 00:37:51,549 --> 00:37:53,551 それじゃ 勝負にならないだろうが。 480 00:37:53,551 --> 00:37:56,554 うむ 俺は 剣士じゃないからな。 481 00:37:56,554 --> 00:37:59,557 変に 刀にこだわって お前に倒されんのも忍びねえ。 482 00:37:59,557 --> 00:38:02,560 おっと!? 駄じゃれに なっちまったか。 483 00:38:02,560 --> 00:38:04,562 構わねえよ。 どっちみち 倒す。 484 00:38:04,562 --> 00:38:08,566 忍術で対抗していいんなら お前なんざ 相手にはならねえよ。 485 00:38:08,566 --> 00:38:12,570 経験が違う。 実戦経験がな。 486 00:38:12,570 --> 00:38:14,572 ここまでのは 接待だ。 487 00:38:14,572 --> 00:38:17,575 冥土の蝙蝠の ただの悪い癖だったと思え。 488 00:38:17,575 --> 00:38:19,944 ここから先は ガチで いっちゃうぜ。 489 00:38:19,944 --> 00:38:21,613 ふざけるな! 490 00:38:21,613 --> 00:38:24,616 それは 貴様の唾液で 汚していいような代物ではないぞ。 491 00:38:24,616 --> 00:38:27,619 吐き出せ! 今すぐに 吐き出せー! 492 00:38:27,619 --> 00:38:30,622 あー もう…。 うっせえ 子猫ちゃんだなぁ。 493 00:38:30,622 --> 00:38:34,622 分かったよ。 何だ 思いのほか 素直だ…。 494 00:38:37,629 --> 00:38:39,629 あっ…。 495 00:38:44,636 --> 00:38:46,638 痛え…。 496 00:38:46,638 --> 00:38:48,638 うん? 497 00:38:51,643 --> 00:38:53,643 あれ? 498 00:38:57,649 --> 00:38:59,651 うっ… 何だ これは!? 499 00:38:59,651 --> 00:39:03,655 (蝙蝠)おっと 目を覚ましたか? キャハキャハ! 500 00:39:03,655 --> 00:39:05,657 安心しな やるのは これからだよ。蝙蝠。 501 00:39:05,657 --> 00:39:10,662 あんた 確かに 目の付けどころは 良かったみたいだけど 甘いよ。 502 00:39:10,662 --> 00:39:13,665 あいつ 戦闘向きかもしれないが 戦場向きじゃねえ。 503 00:39:13,665 --> 00:39:15,667 ふん 逃げ出した臆病者が。 504 00:39:15,667 --> 00:39:18,686 おいおいおい 何 ほざいてんだ? 505 00:39:18,686 --> 00:39:20,605 力に対して 策で挑むのが→ 506 00:39:20,605 --> 00:39:23,608 賢き者のすることだなぁ 奇策士さん。 507 00:39:23,608 --> 00:39:26,611 貴様のは 弱き者を なぶっているだけだ。 508 00:39:26,611 --> 00:39:30,615 わたしの奇策は 弱き者が強き者にかみつくために考えだす→ 509 00:39:30,615 --> 00:39:32,617 命と魂を削る やり方だ。 510 00:39:32,617 --> 00:39:34,619 一緒にするな げすが! 511 00:39:34,619 --> 00:39:36,621 奇策士ってのは へ理屈も うまいもんだ。 512 00:39:36,621 --> 00:39:39,624 それにしても あの せりふは ないだろ。 513 00:39:39,624 --> 00:39:41,626 はっ? 「わたしに ほれていいぞ」って。 514 00:39:41,626 --> 00:39:44,629 おいおい すげえこと言ってるよな。 515 00:39:44,629 --> 00:39:47,632 びっくりして 思わず 手裏剣砲 撃っちまったじゃねえか。 516 00:39:47,632 --> 00:39:50,635 あの砲撃は 思わずなのか。 517 00:39:50,635 --> 00:39:52,637 恥ずかしさのあまり こらえきれなくてな。 518 00:39:52,637 --> 00:39:55,640 うっ…。 甘酸っぱいね~。 519 00:39:55,640 --> 00:39:58,643 俺も そう言ってほしかったね。 そういうこと。 520 00:39:58,643 --> 00:40:02,647 まっ 欲しい情報は 全部 聞いたしな ちょうどよかったよ。 521 00:40:02,647 --> 00:40:04,649 さっさと殺せ! 522 00:40:04,649 --> 00:40:07,652 潔いふりなんて してんじゃねえよ子猫ちゃん。 523 00:40:07,652 --> 00:40:09,654 そう言いながら 腹ん中では 俺を出し抜く方法を→ 524 00:40:09,654 --> 00:40:12,657 色々 考えてんだろ。 525 00:40:12,657 --> 00:40:16,661 あんたの腹ん中は 俺以上に 混沌としてるぜ。 526 00:40:16,661 --> 00:40:19,597 フン。 安心しろ 殺したりしねえよ。 527 00:40:19,597 --> 00:40:23,601 戻ったら 拷問するんだからよ 少しは 頑張ってくれよな。 528 00:40:23,601 --> 00:40:27,605 残りの刀の在りかだって まったく情報がないわけじゃないんだろ? 529 00:40:27,605 --> 00:40:29,607 最後に 一応 誘っといてやるぜ。 530 00:40:29,607 --> 00:40:33,611 あんた 幕府なんざ裏切って 俺らと組んじゃわないか? 531 00:40:33,611 --> 00:40:35,613 分け前は ちゃんと 計算してやる。 532 00:40:35,613 --> 00:40:38,616 断る。 金で動くやつは 信用できない。 533 00:40:38,616 --> 00:40:40,618 裏切ったことを 怒ってんのか? 534 00:40:40,618 --> 00:40:43,621 忍者を 信用しちゃう方が おかしいってよ。 535 00:40:43,621 --> 00:40:45,621 あっ さて…。 536 00:40:48,626 --> 00:40:50,628 あっ!? 色々 考えたけど→ 537 00:40:50,628 --> 00:40:53,631 実際 あんたじゃ 人質にならないわけよ。 538 00:40:53,631 --> 00:40:57,635 そこで こういうのは どうだ? 俺の姿が 変わっていたら? 539 00:40:57,635 --> 00:41:02,640 それが あんたの姿だったら? あっ…。 540 00:41:02,640 --> 00:41:12,650 ♪♪~ 541 00:41:12,650 --> 00:41:14,652 (蝙蝠)さすがの虚刀流も→ 542 00:41:14,652 --> 00:41:16,654 油断するだろうぜ。 あっ…。 543 00:41:16,654 --> 00:41:19,657 俺の能力を 知らないわけじゃないだろ。 544 00:41:19,657 --> 00:41:22,657 あんたの命令で 鉋を 奪ってきたんだからな。 545 00:41:27,665 --> 00:41:30,668 虚刀流を ぶっ殺したら 今度は その虚刀流に化けて→ 546 00:41:30,668 --> 00:41:32,670 お姉ちゃんを ぶっ殺すとするか。 547 00:41:32,670 --> 00:41:35,673 悪いけど あんたは それまで ここで 待っといてくれ。 548 00:41:35,673 --> 00:41:37,675 くっ… 待て! 549 00:41:37,675 --> 00:41:39,677 俺が裏切ったのは 金のためだが→ 550 00:41:39,677 --> 00:41:41,679 そうでなくとも あんたが どんな人間かを→ 551 00:41:41,679 --> 00:41:45,683 最初から 知っていたら そもそも 組みさえしなかったろうよ。 552 00:41:45,683 --> 00:41:47,683 さっき 誘ってやったのも あんたと組んで…。 553 00:41:49,687 --> 00:41:52,690 もう一度 裏切ってやるためだ。 554 00:41:52,690 --> 00:41:55,690 あんたを 好きになるやつなんざ この世には いない。 555 00:44:16,767 --> 00:44:18,769 (蝙蝠)《確かに 四季崎の変体刀にとって→ 556 00:44:18,769 --> 00:44:20,771 虚刀流は 最も嫌な相手だ》 557 00:44:20,771 --> 00:44:24,775 《この殺せる機会を 生かさせてもらわねえとな》 558 00:44:25,776 --> 00:44:27,445 《確実に殺せる》 559 00:44:27,445 --> 00:44:29,680 《惜しいなぁ… まっ あの女に 目を付けられたことが→ 560 00:44:29,680 --> 00:44:31,682 すでに ついてなかったためだが》 561 00:44:31,682 --> 00:44:33,684 《行くか》 562 00:44:33,684 --> 00:44:38,689 《設定は 拉致されたものの 命からがら 自力で脱出してきた》 563 00:44:38,689 --> 00:44:43,694 《有無を言わせず 抱き付いて そして 殺す》 564 00:44:43,694 --> 00:44:45,696 (蝙蝠)七花! 565 00:44:45,696 --> 00:44:54,705 ♪♪~ 566 00:44:54,705 --> 00:44:56,705 虚刀流 牡丹! 567 00:44:58,709 --> 00:45:00,709 《えっ!? 何で?》 568 00:45:02,713 --> 00:45:04,715 《何が違った? 変装?》 569 00:45:04,715 --> 00:45:06,717 《いや… 俺のこれは 変装なんかじゃねえ》 570 00:45:06,717 --> 00:45:09,720 《変身は 完ぺきだろ》 571 00:45:09,720 --> 00:45:12,723 うん? よく見りゃ とがめじゃねえか? 572 00:45:12,723 --> 00:45:15,660 《こいつ 誰と分からずに 技を出したのか?》 573 00:45:15,660 --> 00:45:17,662 あれ? …ってことは お前→ 574 00:45:17,662 --> 00:45:19,664 蝙蝠の方か? 《方?》 575 00:45:19,664 --> 00:45:23,668 おま… お前 相手が誰だか 認識できてないのか? 576 00:45:23,668 --> 00:45:25,670 いやぁ 姉ちゃん以外の 人間なんて→ 577 00:45:25,670 --> 00:45:27,672 今日 初めて 見たようなもんだからな。 578 00:45:27,672 --> 00:45:30,675 すぐには 見分けがつかん。 何だと? 579 00:45:30,675 --> 00:45:32,677 《変装以前の問題だ。 こいつ はなから→ 580 00:45:32,677 --> 00:45:34,679 人の区別が ついてなかった》 581 00:45:34,679 --> 00:45:37,682 《田舎者どころの話じゃねえ。 けだものが》 582 00:45:37,682 --> 00:45:41,686 派手な技と いわれていたが 地味になっちまったな。 583 00:45:41,686 --> 00:45:43,688 お前…。 お前は そんなに→ 584 00:45:43,688 --> 00:45:46,691 この女の役に立ちたいのか? はあ? 585 00:45:46,691 --> 00:45:48,693 この女に 利用されたいのかと聞いてる。 586 00:45:48,693 --> 00:45:50,695 利用? お前は こいつの話を聞いて→ 587 00:45:50,695 --> 00:45:52,697 おかしいと思わなかったのか? 588 00:45:52,697 --> 00:45:56,701 どうして 幕府が いまさら 四季崎の刀を集めるのか? 589 00:45:56,701 --> 00:45:59,704 それは 反乱を恐れてだっけ? 590 00:45:59,704 --> 00:46:02,707 それは 理由としては 正しいだろう。 正しいだろうぜ。 591 00:46:02,707 --> 00:46:07,712 だが 少し 聞こえが良過ぎるなぁ。そうは 思わなかったか? 592 00:46:07,712 --> 00:46:09,714 今の幕府は 旧将軍ほど→ 593 00:46:09,714 --> 00:46:11,716 四季崎の刀の幻想に とらわれちゃいないさ。 594 00:46:11,716 --> 00:46:13,651 もっと 現実的だ。 595 00:46:13,651 --> 00:46:16,654 しょせん 今回の刀集めなんてのはな→ 596 00:46:16,654 --> 00:46:19,657 この女の出世のための 手段にすぎないんだよ。 597 00:46:19,657 --> 00:46:23,661 奇策士 とがめ。 軍所 総監督殿の→ 598 00:46:23,661 --> 00:46:27,665 手柄話の一つとするために 行われていることにすぎないんだ。 599 00:46:27,665 --> 00:46:29,667 出世とかは 俺には よく分からん。 600 00:46:29,667 --> 00:46:33,671 軍所 総監督って時点で そこそこ 偉いんじゃないのか? 601 00:46:33,671 --> 00:46:36,674 そんな そこそこじゃ この女は 満足しねえんだよ。 602 00:46:36,674 --> 00:46:39,677 上り詰めないとな。 疑うってことを 知らないのか? 603 00:46:39,677 --> 00:46:42,680 初めて会ったとき 俺は ぞっとしたもんだぜ。 604 00:46:42,680 --> 00:46:45,683 この女の目に宿っていた 野心にな。 何を犠牲にしても→ 605 00:46:45,683 --> 00:46:47,685 誰を犠牲にしても 構わないって感じだった。 606 00:46:47,685 --> 00:46:50,688 真庭忍軍のことも 利用する気 満々だった。 607 00:46:50,688 --> 00:46:53,691 恐るべき 暗殺専門の忍者集団 真庭忍軍をだぜ。 608 00:46:53,691 --> 00:46:55,693 ぶっとんでるっつうの。 609 00:46:55,693 --> 00:46:58,696 お前も 利用されるだけだ。 虚刀流。 610 00:46:58,696 --> 00:47:00,698 《こんなことで 終わってしまうのか?》 611 00:47:00,698 --> 00:47:02,700 《こんな所で…》 612 00:47:02,700 --> 00:47:05,703 で… あんたは 裏切られる前に 裏切ったのか? 613 00:47:05,703 --> 00:47:08,706 (蝙蝠)そうさ。 こんな女 ついていけるわけねえだろ。 614 00:47:08,706 --> 00:47:11,709 この女の最終目標って どこだと思う? 615 00:47:11,709 --> 00:47:14,645 次代将軍の おそば人だよ。 えっ? 616 00:47:14,645 --> 00:47:18,649 現将軍は もう 年だ。 遠からず 引退するだろうよ。 617 00:47:18,649 --> 00:47:22,653 そうなったとき まだ若い新将軍のおそば人で あるということが→ 618 00:47:22,653 --> 00:47:25,656 どういうことか 分かるよな? 天下…。 619 00:47:25,656 --> 00:47:30,661 《名を捨て 家を捨て こんな島で 終わってしまうのか?》 620 00:47:30,661 --> 00:47:34,665 それは 何も 責められるような ことではないだろ。 621 00:47:34,665 --> 00:47:36,667 まあ 利用されてた あんたらにしてみりゃ→ 622 00:47:36,667 --> 00:47:39,670 確かに いい気分じゃ ないだろうけどさ。 623 00:47:39,670 --> 00:47:41,672 (蝙蝠)利用されんのは 別にいいさ。 624 00:47:41,672 --> 00:47:43,674 利用し 利用されんのは 世の常だ。 625 00:47:43,674 --> 00:47:48,679 ただな 利用される理由が この場合は 問題なんだよ! 626 00:47:48,679 --> 00:47:50,681 言っとくけど 俺は 頭が悪いから→ 627 00:47:50,681 --> 00:47:52,683 そんな言い方じゃ 何も伝わらないぞ。 628 00:47:52,683 --> 00:47:54,685 けっ! この女はな→ 629 00:47:54,685 --> 00:47:58,689 先の大乱の首謀者 飛騨 鷹比等の娘だ! 630 00:47:58,689 --> 00:48:03,694 《かの反逆者たちの心意気 そのものまで 誰が否定できよう》 631 00:48:03,694 --> 00:48:06,697 (蝙蝠)世が世なら 一国一城の お姫さまってわけだ。 632 00:48:06,697 --> 00:48:10,701 《もう 見えていた。 もう 手の届く位置だったのに》 633 00:48:10,701 --> 00:48:13,738 (蝙蝠)そんな女が なりふり構わず出世を狙ってんだ。 634 00:48:13,738 --> 00:48:16,741 次代将軍の おそば人を 狙ってんだ。 635 00:48:16,741 --> 00:48:18,743 どういうことか 分かるよな? 636 00:48:18,743 --> 00:48:20,745 《父さまの思念を…》 637 00:48:20,745 --> 00:48:22,747 《父さまの無念を…》 638 00:48:22,747 --> 00:48:26,751 《あいつは 自分の父親の敵に 刀集めを 頼もうとしていたのか》 639 00:48:26,751 --> 00:48:31,756 (蝙蝠)何を たくらんでるかなんて明瞭だろ。 復讐だ! 640 00:48:31,756 --> 00:48:34,759 《父さまの無念を 晴らすことが できたのに》 641 00:48:34,759 --> 00:48:38,763 (蝙蝠)一族を根絶やしにされた 意趣返しだよな。 キャハキャハ! 642 00:48:38,763 --> 00:48:41,766 何せ あの女 てめえの家族が 殺されてくさまを→ 643 00:48:41,766 --> 00:48:43,766 その目で 見てたんだってよ! 644 00:48:47,772 --> 00:48:49,774 (とがめ)あーっ! 645 00:48:49,774 --> 00:48:52,777 《いくら それしか なかったとはいえ→ 646 00:48:52,777 --> 00:48:54,779 父さまを殺した 張本人に》 647 00:48:54,779 --> 00:48:57,782 《そうでなくても その息子なんかに頼るなんて》 648 00:48:57,782 --> 00:48:59,784 俺だって 敵の息子だ。 649 00:48:59,784 --> 00:49:02,787 《やはり 虚刀流に 頼ろうとしたのが 間違いだった》 650 00:49:02,787 --> 00:49:06,791 (蝙蝠)賊軍出身の 獅子身中の虫けらによ。 651 00:49:06,791 --> 00:49:09,794 裏切りが どうとか ひきょうが どうとか→ 652 00:49:09,794 --> 00:49:13,731 言われたくねえってえの。 キャハキャハ! 653 00:49:13,731 --> 00:49:16,734 いい体だ。 参考にさせてもらったぜ。 654 00:49:16,734 --> 00:49:21,739 筋力から 腕力から 脚力から まったく 互角。 655 00:49:21,739 --> 00:49:25,743 (蝙蝠)おっと。 手裏剣砲で 腕やら 痛めてるから→ 656 00:49:25,743 --> 00:49:29,747 俺の方が ちっとばかし 有利って感じかな? 657 00:49:29,747 --> 00:49:32,750 言っとくけど この程度 今は もう 痛くも かゆくもねえ。 658 00:49:32,750 --> 00:49:35,753 だろうよ。 だから まあ 互角として。 659 00:49:35,753 --> 00:49:39,757 グーとグーの あいこだとして。 660 00:49:39,757 --> 00:49:42,760 これで 俺が 強いグーだ。 なあ。 661 00:49:42,760 --> 00:49:45,763 うん? そのとがめの秘密を知ってるのは→ 662 00:49:45,763 --> 00:49:47,765 ほかにも いるのか? はっ? 663 00:49:47,765 --> 00:49:49,767 こんな 飛びっ切りの情報 簡単に漏らすかよ。 664 00:49:49,767 --> 00:49:53,771 じゃあ あんたを きっちり 倒せば それで いいんだな。 665 00:49:53,771 --> 00:49:58,776 えっ? 何で 俺に対して 士気高揚しちゃってんの? 666 00:49:58,776 --> 00:50:03,781 虚刀流 七代目 当主 鑢 七花。 推して参る。 667 00:50:03,781 --> 00:50:06,784 キャハ! カッコつけてんじゃねえよ。 668 00:50:06,784 --> 00:50:10,788 来い! 飛び切り派手なのを 決めてやる! 669 00:50:10,788 --> 00:50:12,807 最終奥義! 670 00:50:12,807 --> 00:50:16,807 だだだだ…! 報復絶刀! 671 00:50:19,730 --> 00:50:21,732 あっ!? 672 00:50:21,732 --> 00:50:23,734 なっ… 何で? 虚刀流の人間ってのは→ 673 00:50:23,734 --> 00:50:26,737 代々 剣術の才能が これっぽっちも ねえんだよ。 674 00:50:26,737 --> 00:50:30,741 刀を使わない剣士なんじゃない。 刀を使えない剣士なんだ。 675 00:50:30,741 --> 00:50:34,745 ええっ!? くっ… この俺が! 676 00:50:34,745 --> 00:50:36,747 ちなみに 最終奥義とか 言ったけどさ→ 677 00:50:36,747 --> 00:50:38,749 それは 何でかってえと→ 678 00:50:38,749 --> 00:50:41,752 これは 俺が 昨日 考えたばかりの必殺技だからだ。 679 00:50:41,752 --> 00:50:44,755 必殺の奥義を 一気に 7つ 食らわせ→ 680 00:50:44,755 --> 00:50:47,758 一瞬で 相手を 八つ裂きにするところから→ 681 00:50:47,758 --> 00:50:49,760 取りあえず こう 名付けてみた。 682 00:50:49,760 --> 00:50:59,770 ♪♪~ 683 00:50:59,770 --> 00:51:02,770 虚刀流 七花八裂! 684 00:51:11,782 --> 00:51:15,719 《何という ありさま。 それでも 武門の娘か》 685 00:51:15,719 --> 00:51:18,719 《これ以上 恥をさらす前に 自分で…》 686 00:51:20,724 --> 00:51:22,726 《ほどけず 緩まないのは こんな縄じゃない》 687 00:51:22,726 --> 00:51:25,729 《折れず曲がらず よく切れるのは わたしの奇策だ》 688 00:51:25,729 --> 00:51:29,733 《これしきの逆境など。 うぐぐ…》 689 00:51:29,733 --> 00:51:32,733 おっ ここにいたか。 んっ? 690 00:51:34,738 --> 00:51:39,743 あいつが言ってたのは そういう目のことか。 691 00:51:39,743 --> 00:51:42,746 俺には きらきら 光って ずいぶんと奇麗に見えるけどな。 692 00:51:42,746 --> 00:51:45,749 んっ!? んーっ! 693 00:51:45,749 --> 00:51:51,755 取りあえず まずは 1本だ。 694 00:51:51,755 --> 00:51:53,757 《何だろう…》 695 00:51:53,757 --> 00:51:57,761 《その これから先が あるかのような 物言いは》 696 00:51:57,761 --> 00:52:00,764 キャッ!? 697 00:52:00,764 --> 00:52:02,766 七花 蝙蝠は? ああ。 698 00:52:02,766 --> 00:52:06,770 カッコ良く やっつけてやったよ。 見損ねたな。 699 00:52:06,770 --> 00:52:11,775 えっ… ああ 残念だ。 勘違いしないでくれよな。 700 00:52:11,775 --> 00:52:13,711 あんたのためなんだからな。 うん? 701 00:52:13,711 --> 00:52:16,714 別に 俺は 金に 目が くらんだわけでもないし→ 702 00:52:16,714 --> 00:52:19,717 四季崎の刀の毒が 回ったわけでもないし→ 703 00:52:19,717 --> 00:52:23,721 ましてや 幕府のためだなんて これっぽっちも思っちゃいねえ。 704 00:52:23,721 --> 00:52:26,724 ただ あんたのために したくなっただけなんだからな。 705 00:52:26,724 --> 00:52:28,726 えっ。 俺は あんたに→ 706 00:52:28,726 --> 00:52:32,726 ほれることにしたよ。 あっ… ああ。 707 00:52:37,735 --> 00:52:40,738 (七実)とがめさん。 708 00:52:40,738 --> 00:52:44,742 今回の話ですが わたしは 賛成です。 709 00:52:44,742 --> 00:52:47,745 おお そうか。 てっきり そなたは 反対なのだと。 710 00:52:47,745 --> 00:52:52,750 そうですね。 いえ 正直 あなたの話自体は→ 711 00:52:52,750 --> 00:52:54,752 わたしにとっては どうでも よいのです。 712 00:52:54,752 --> 00:52:56,754 どんな理由であれ→ 713 00:52:56,754 --> 00:53:00,758 あの子が 外の世界に出ることにはわたしが 賛成なのです。 714 00:53:00,758 --> 00:53:04,762 この島に渡ってから 20年 あの子が積んできた修行が→ 715 00:53:04,762 --> 00:53:09,767 研さんしてきた技術が 何の実りも 結ばないなんて→ 716 00:53:09,767 --> 00:53:11,769 そんなの 切な過ぎますから。 717 00:53:11,769 --> 00:53:15,706 言っておくが 七実 そんな 簡単な道程にはならぬぞ。 718 00:53:15,706 --> 00:53:18,709 真庭忍軍や 錆 白兵は もちろん→ 719 00:53:18,709 --> 00:53:20,711 まだ 所在の知れぬ刀を 所有しているのは→ 720 00:53:20,711 --> 00:53:22,713 どんな化け物か。 721 00:53:22,713 --> 00:53:24,715 鬼か 蛇か…。 722 00:53:24,715 --> 00:53:27,718 わたしは そういう戦いへ 弟君を連れ出そうというのだ。 723 00:53:27,718 --> 00:53:30,721 ずいぶんと お優しいのですね。 んっ? 724 00:53:30,721 --> 00:53:34,725 七花のことを 本当に心配してくれている。 725 00:53:34,725 --> 00:53:39,730 そんな あなたになら 安心して 弟を任せられます。 726 00:53:39,730 --> 00:53:41,730 あっ わたしは…。 727 00:53:43,734 --> 00:53:48,739 《わたしは そのように 優しい女ではない》 728 00:53:48,739 --> 00:53:50,407 (せきばらい) 729 00:53:50,407 --> 00:53:53,644 鑢 七花 お前に 指示を出しておくことが4つある。 730 00:53:53,644 --> 00:53:55,646 4つか? 聞こう。 731 00:53:55,646 --> 00:53:58,649 まず さっき 言ったことだ。 刀は 折るな。 732 00:53:58,649 --> 00:54:02,653 了解。 俺は 刀を守ろう。 2つ目は? 733 00:54:02,653 --> 00:54:05,656 わたしを守れ。 四季崎の刀集めが 目的といっても→ 734 00:54:05,656 --> 00:54:08,659 わたしが死んでは 何にもならん。 了解。 735 00:54:08,659 --> 00:54:11,662 俺は あんたを守ろう。 3つ目は? 736 00:54:11,662 --> 00:54:13,664 そなた自身を守れ。 737 00:54:13,664 --> 00:54:16,667 これは そなたを おもんばかって 言っているわけではないぞ。 738 00:54:16,667 --> 00:54:21,672 四季崎の刀を 12本 集めるまで 死ぬことを許さぬ。 739 00:54:21,672 --> 00:54:24,675 了解。 俺は 俺自身を守ろう。 4つ目は? 740 00:54:24,675 --> 00:54:27,678 そなた自身を守れ。 741 00:54:27,678 --> 00:54:30,678 これは まあ そなたを おもんばかって言っているわけだ。 742 00:54:32,683 --> 00:54:36,687 死ぬな。 厳しい旅程にはなるが 決して死ぬな。 743 00:54:36,687 --> 00:54:38,689 できるな? できんとは 言わさんぞ。 744 00:54:38,689 --> 00:54:40,691 早く 了解と言え。 745 00:54:40,691 --> 00:54:44,695 極めて 了解。 それで どうする? 746 00:54:44,695 --> 00:54:47,698 まあ 焦るな。 町に着いたら 服を買ってやる。 747 00:54:47,698 --> 00:54:49,700 分かった。 愛してるぜ。 748 00:54:49,700 --> 00:54:52,703 うむ わたしのことを 好きなだけ愛せ。 749 00:54:52,703 --> 00:54:57,708 <人を知らぬ男と 心をなくした女> 750 00:54:57,708 --> 00:55:00,711 <こうして 2人は 旅に出たのです> 751 00:55:00,711 --> 00:55:06,717 <行き先も 行く末も知れぬ 刀集めの旅に> 752 00:55:06,717 --> 00:55:09,720 <待ち受けるのは 鬼か 蛇か> 753 00:55:09,720 --> 00:55:11,722 <『刀語』> 754 00:55:11,722 --> 00:55:15,722 <こよいの お楽しみは ここまでに ございます> 755 00:55:21,665 --> 00:55:26,670 (七実)だけど あの子 あんなに 弱いのに 大丈夫かしら? 756 00:55:26,670 --> 00:55:36,670 ♪♪~