1 00:02:08,108 --> 00:02:13,113 <ここは 周防の外れにある とある 小さな村でございます> 2 00:02:13,113 --> 00:02:16,116 <桜吹雪の舞い散る夜 とがめは→ 3 00:02:16,116 --> 00:02:22,122 村長が 差し出してくれた 仮の宿へと 急いでおります> 4 00:02:22,122 --> 00:02:25,359 (とがめ)錆 白兵め まったく どこまでも。 5 00:02:25,359 --> 00:02:28,128 しちりん! しちりん! 6 00:02:28,128 --> 00:02:30,130 しちりん 起きろ! 7 00:02:30,130 --> 00:02:33,133 (七花)寝てないよ。 つーか その呼び方…。 8 00:02:33,133 --> 00:02:36,136 「俺は 炭を燃料に使うこんろかよ」とでも言いたいか? 9 00:02:36,136 --> 00:02:39,139 いいか この呼び方はだな いつも言っているように→ 10 00:02:39,139 --> 00:02:41,141 そなたが バカで 個性も薄く しかも 華もなく→ 11 00:02:41,141 --> 00:02:43,143 せりふも かみかみで 芝居も ダメダメなところを…。 12 00:02:43,143 --> 00:02:46,146 ああ… めんどくさ。 13 00:02:46,146 --> 00:02:49,149 疲れた。 (七花)みたいだな。 14 00:02:49,149 --> 00:02:51,151 言ってくれれば 俺だって 手伝うのに。 15 00:02:51,151 --> 00:02:54,154 フンッ 幕府の使いに会うのは わたしの役目だ。 16 00:02:54,154 --> 00:02:56,156 そうか。 17 00:02:56,156 --> 00:02:58,158 明日の朝 村長に あいさつしたら 出発するぞ。 18 00:02:58,158 --> 00:03:00,160 ん? あした? 19 00:03:00,160 --> 00:03:02,095 意外と早いな。 20 00:03:02,095 --> 00:03:05,098 しばらくは ここで 報告を待つんじゃなかったのか? 21 00:03:05,098 --> 00:03:07,100 錆 白兵ってやつのこと。 22 00:03:07,100 --> 00:03:10,103 そのことで 今夜 幕府からの使いの者と→ 23 00:03:10,103 --> 00:03:12,105 話してきたのだが 探るまでもなかった。 24 00:03:12,105 --> 00:03:14,107 はい? 25 00:03:14,107 --> 00:03:17,110 錆のやつ われわれが張り付かせた尾行者に気付き→ 26 00:03:17,110 --> 00:03:21,114 あろうことか 自分から 堂々と 果たし状を渡してきたようだ。 27 00:03:21,114 --> 00:03:25,118 まったく… どこまでも古風なやつだ。 28 00:03:25,118 --> 00:03:35,118 ♪♪~ 29 00:07:06,139 --> 00:07:09,142 まあ 読んでみろ。 読めない。 30 00:07:09,142 --> 00:07:11,144 俺 平仮名は 読めないんだ。 31 00:07:11,144 --> 00:07:16,149 はっ? まあ いい 要約すれば こうだ。 32 00:07:16,149 --> 00:07:19,152 「四季崎 記紀の 刀を賭けて 勝負だ」 33 00:07:19,152 --> 00:07:22,155 ずいぶんと 真っすぐだな。 ああ。 34 00:07:22,155 --> 00:07:25,158 聞けば 聞くほど おかしな話だぜ。 35 00:07:25,158 --> 00:07:28,161 そんな古風で 真っすぐな男が とがめ…。 36 00:07:28,161 --> 00:07:33,166 ひいては 忠義を尽くすべき幕府を刀 欲しさに裏切っただなんて。 37 00:07:33,166 --> 00:07:36,169 四季崎の刀の毒の なせる技だ。 38 00:07:36,169 --> 00:07:38,171 刀の毒なあ。 39 00:07:38,171 --> 00:07:42,175 剣士であれば あるほど その毒は 体中に回るのだ。 40 00:07:42,175 --> 00:07:46,179 深く 深くな。 う~ん。 41 00:07:46,179 --> 00:07:48,181 剣士であり過ぎるが故に→ 42 00:07:48,181 --> 00:07:51,184 人らしさを ほとんど失った男だからな。 43 00:07:51,184 --> 00:07:55,188 見た目こそ 女と見まごうような 総髪の美少年だが→ 44 00:07:55,188 --> 00:07:59,188 空に浮かぶ月ですら 真っ二つに できるという 触れ込みだ。 45 00:08:01,128 --> 00:08:05,132 しちりん! 髪が もつれる。 持ち上げていてくれ。 46 00:08:05,132 --> 00:08:07,134 錆は 俺たちが 刀を手に入れていることを→ 47 00:08:07,134 --> 00:08:09,136 知っているみたいだな。 48 00:08:09,136 --> 00:08:13,140 少なくとも 鉋と 鈍については そうであろうな。 49 00:08:13,140 --> 00:08:16,143 それに あれから 1カ月 過ぎている。 50 00:08:16,143 --> 00:08:18,145 つるぎのことを 知られていたとしても→ 51 00:08:18,145 --> 00:08:20,145 不思議ではない。 52 00:08:22,149 --> 00:08:25,152 《この男が 劣情を催さぬのは→ 53 00:08:25,152 --> 00:08:28,155 無人島育ちだから というだけではないだろう》 54 00:08:28,155 --> 00:08:31,158 《だからこそ 七花は 3番目の敵→ 55 00:08:31,158 --> 00:08:33,160 敦賀 迷彩を あっさり殺した》 56 00:08:33,160 --> 00:08:36,163 《女を殺すのに 抵抗を覚えない》 57 00:08:36,163 --> 00:08:37,831 《男女を区別しない》 58 00:08:37,831 --> 00:08:40,066 《それならば この男 この刀→ 59 00:08:40,066 --> 00:08:42,068 わたしの いったい どこに ほれたのだろう?》 60 00:08:42,068 --> 00:08:44,070 とがめ? あっ… 何だ? 61 00:08:44,070 --> 00:08:48,074 だから 俺たちの刀のことを 錆が 知ってるってことは→ 62 00:08:48,074 --> 00:08:51,077 どっかから 情報が 漏れてるんだねって。 63 00:08:51,077 --> 00:08:53,079 あ… ああ。 64 00:08:53,079 --> 00:08:56,082 どこにでも 口の軽い やからは おるでな。 65 00:08:56,082 --> 00:09:00,086 それに 錆ぐらいの剣士になれば その腕に 心酔し→ 66 00:09:00,086 --> 00:09:03,023 役に立とうとする者が 後を絶たぬ。 67 00:09:03,023 --> 00:09:07,027 ずば抜けた強さというのは それだけ 人を魅了するのだ。 68 00:09:07,027 --> 00:09:09,029 そんなに 強いのか。 69 00:09:09,029 --> 00:09:12,032 正直 わたしとて そなたと 錆をぶつけるのは→ 70 00:09:12,032 --> 00:09:14,034 もう少し 先にしたかったのだが…。 71 00:09:14,034 --> 00:09:17,037 事が こう運んでしまえば 致し方ないな。 72 00:09:17,037 --> 00:09:20,040 わたしも できる限り 知恵を絞るから→ 73 00:09:20,040 --> 00:09:24,044 そなたは ただ ひたすら 全力を尽くせ。 74 00:09:24,044 --> 00:09:26,046 その上 薄刀・針は→ 75 00:09:26,046 --> 00:09:30,050 薄く もろく そして 何より美しい刀だ。 76 00:09:30,050 --> 00:09:34,054 そんな もろい刀 折らないように集めんの大変だな。 77 00:09:34,054 --> 00:09:36,056 そなた 今回ばかりは→ 78 00:09:36,056 --> 00:09:39,059 あまり 刀 そのものに こだわらぬ方がよいぞ。 79 00:09:39,059 --> 00:09:42,062 錆 白兵とは それだけの実力を備えた剣士だ。 80 00:09:42,062 --> 00:09:44,064 使う刀が 何であれ→ 81 00:09:44,064 --> 00:09:48,068 やつの日本最強の名は はったりでも 酔狂でもないのだ。 82 00:09:48,068 --> 00:09:50,070 最強… とまで言うか。 83 00:09:50,070 --> 00:09:53,073 ああ あいつは…。 とがめ! 84 00:09:53,073 --> 00:09:55,075 俺の前で ほかの刀のことを褒めるな。 85 00:09:55,075 --> 00:09:58,078 錆が どれだけ最強なのか 知らないが→ 86 00:09:58,078 --> 00:10:02,015 虚刀流だって 一応は 最強の剣術を うたってるんだ。 87 00:10:02,015 --> 00:10:05,018 俺にだって あんたの刀としての誇りがある。 88 00:10:05,018 --> 00:10:08,021 それ以上に その気位を刺激されちゃ困る! 89 00:10:08,021 --> 00:10:11,024 鎖骨 ヤバい…。 鎖骨 弱い…。 90 00:10:11,024 --> 00:10:14,027 ん? だから 鎖骨から手を放せ…。 91 00:10:14,027 --> 00:10:17,030 くてっとなる…。 くてっとなっちゃう。 92 00:10:17,030 --> 00:10:21,034 やめて! やめて! やめて! そんなに強くは 握ってないぞ。 93 00:10:21,034 --> 00:10:23,036 むしろ 優しくなでて…。 やん! やん! 94 00:10:23,036 --> 00:10:25,038 やんやん? 95 00:10:25,038 --> 00:10:28,041 それが むしろ まずい…。 いいから 離せ。 96 00:10:28,041 --> 00:10:32,045 ああ ホントに ヤバい。 ごめん ごめん… 謝るから! 97 00:10:32,045 --> 00:10:36,049 よく分からんな とがめは。 98 00:10:36,049 --> 00:10:39,052 そなたにだけは 言われたくない! 99 00:10:39,052 --> 00:10:41,054 まあ そなたの そういうところが→ 100 00:10:41,054 --> 00:10:44,057 錆 白兵に対しても いいように働けばよい。 101 00:10:44,057 --> 00:10:47,060 錆は 手ごわいぞ。 考えてみれば→ 102 00:10:47,060 --> 00:10:50,063 そいつを倒せば 俺が 日本最強になれるってことだろう。 103 00:10:50,063 --> 00:10:52,065 そういうことに なるんだろうが→ 104 00:10:52,065 --> 00:10:55,068 そなた そんな称号が 欲しいのか? 105 00:10:55,068 --> 00:10:58,071 よし 帯を結べ。 はいはい。 106 00:10:58,071 --> 00:11:03,009 そりゃ 日本最強の称号は 確かに 魅力的だぜ。 107 00:11:03,009 --> 00:11:05,011 剣士として 刀として→ 108 00:11:05,011 --> 00:11:06,780 あんたの役にも 立てようってもんだ。 109 00:11:06,780 --> 00:11:10,016 ちょっと 意外だな。 うっ…。 110 00:11:10,016 --> 00:11:12,018 で 果たし合いは 受けたのか? 111 00:11:12,018 --> 00:11:14,020 ああ。 やつを倒すための策は→ 112 00:11:14,020 --> 00:11:18,024 果たし合いの場所までの道中 考えることにする。 113 00:11:18,024 --> 00:11:21,027 場所は どこなんだ? 巌流島だ。 114 00:11:21,027 --> 00:11:24,030 巌流島? 100年以上前→ 115 00:11:24,030 --> 00:11:27,033 その地で行われた 長刀と二刀との決戦くらい→ 116 00:11:27,033 --> 00:11:31,037 無刀とはいえ 剣士である そなたも 知っておろう。 117 00:11:31,037 --> 00:11:33,039 《島か…》 118 00:11:33,039 --> 00:11:36,039 《そういえば 姉ちゃん どうしているかな》 119 00:13:55,114 --> 00:13:57,116 なり切り旅芸人とは さすが とがめ。 120 00:13:57,116 --> 00:13:59,118 この格好で 怪しまれることないもんな。 121 00:13:59,118 --> 00:14:03,122 子供たちも あんなに喜んでるし。 まあ 何だな。 122 00:14:03,122 --> 00:14:06,125 これからも こういうときは この手で切り抜けよう。 123 00:14:06,125 --> 00:14:08,127 先を急ぐぞ。 ん? 124 00:14:08,127 --> 00:14:11,447 いや 昨日の そなたの言葉 引っ掛かってな。 125 00:14:12,131 --> 00:14:14,133 錆のやつが われわれが刀を→ 126 00:14:14,133 --> 00:14:16,135 3本 集めたことを 知っているというなら→ 127 00:14:16,135 --> 00:14:19,138 同様に 真庭忍軍が動いても おかしくない。 128 00:14:19,138 --> 00:14:21,140 ん? やつら わたしたちの先を越して→ 129 00:14:21,140 --> 00:14:25,378 錆の元へ 行っているかもしれん。 それ ヤバいんじゃないのか? 130 00:14:25,378 --> 00:14:30,149 (蝶々)まったく なんて島だ。 まるで 島全体が 山みたいだ。 131 00:14:30,149 --> 00:14:33,152 (蜜蜂)蝙蝠さんは ここで。 (蟷螂)ああ。 132 00:14:33,152 --> 00:14:36,155 (蜜蜂)あの…。 もしかして 蝙蝠さん→ 133 00:14:36,155 --> 00:14:39,158 最初から 奇策士さんを 裏切るつもりで→ 134 00:14:39,158 --> 00:14:41,160 誘いに 乗ったのでしょうか? 135 00:14:41,160 --> 00:14:45,164 (蟷螂)蝙蝠殿の思惑が どうであれ今の われら虫組の目的は→ 136 00:14:45,164 --> 00:14:49,168 力を合わせて 虚刀流を倒し 刀を奪うことだ。 137 00:14:49,168 --> 00:14:52,171 (蝶々)まっ あの奇策士は 天涯孤独の身だが→ 138 00:14:52,171 --> 00:14:55,108 虚刀流の七代目には 姉がいる。 139 00:14:55,108 --> 00:14:58,111 それを 島に一人 残しておくってのは 何とも甘い。 140 00:14:58,111 --> 00:15:02,115 (蜜蜂)そうですね。 僕たち忍者は ひきょう 卑劣が 売り物ですから。 141 00:15:02,115 --> 00:15:04,115 (蝶々)ああ。 142 00:15:05,785 --> 00:15:09,022 (蝶々)で どっちが その女の拉致を担当するんだ? 143 00:15:09,022 --> 00:15:12,025 できれば 俺は 半時ばかり 休ませてもらいたい。 144 00:15:12,025 --> 00:15:15,028 この島 目測よりも ちょっと 遠かったわ。 145 00:15:15,028 --> 00:15:17,030 (蜜蜂)僕が 行きましょうか? (蟷螂)いや→ 146 00:15:17,030 --> 00:15:19,032 わたしが 行くとしよう。 147 00:15:19,032 --> 00:15:22,035 ちっとは 蜜蜂にも 仕事させてやらねえとよ。 148 00:15:22,035 --> 00:15:26,039 (蟷螂)いや その娘も 虚刀流であることに違いあるまい。 149 00:15:26,039 --> 00:15:28,041 ならば 最も戦闘向きの 忍法を使う→ 150 00:15:28,041 --> 00:15:31,044 わたしが 出向くのが 常とうであろう。 151 00:15:31,044 --> 00:15:33,046 (蝶々)まあ 虫組の指揮官は あんただから→ 152 00:15:33,046 --> 00:15:35,048 判断は 任せるけどさ。→ 153 00:15:35,048 --> 00:15:39,052 蜜蜂は いいのかい? (蜜蜂)はい お任せします。 154 00:15:39,052 --> 00:15:41,054 お前は 本当に欲がねえな。 155 00:15:41,054 --> 00:15:45,058 それで よく頭領が務まんな。 156 00:15:45,058 --> 00:15:47,060 (蟷螂)一応 臙脂水晶を置いていく。→ 157 00:15:47,060 --> 00:15:51,064 わたしに もしものことがあったら主らが 任務を果たすのだぞ。 158 00:15:51,064 --> 00:15:53,066 もしものこと? 159 00:15:53,066 --> 00:15:55,001 首狩りの蟷螂と呼ばれる あんたに→ 160 00:15:55,001 --> 00:15:57,003 それほど 似合わない 言葉はないな。 161 00:15:57,003 --> 00:15:59,005 そうですよ。 162 00:15:59,005 --> 00:16:02,008 変なこと言わないでください 蟷螂さん。 163 00:16:02,008 --> 00:16:05,011 (蜜蜂・蝶々)ハハハハ。 164 00:16:05,011 --> 00:16:07,011 (蟷螂)では 参る。 165 00:16:09,015 --> 00:16:11,017 (蟷螂)あの娘か…。 166 00:16:11,017 --> 00:16:14,020 (蟷螂)《どうやら わたしが来て よかったようだな》→ 167 00:16:14,020 --> 00:16:16,022 《蝶々なら ともかく 若い蜜蜂では→ 168 00:16:16,022 --> 00:16:20,026 あっけなく 心を 奪われていたかもしれん》→ 169 00:16:20,026 --> 00:16:22,028 《狙うのは 足か 腕だ》 170 00:16:22,028 --> 00:16:25,031 忍法 爪合わせ。 171 00:16:25,031 --> 00:16:29,035 (七実)七花 どうしているのかしら。 172 00:16:29,035 --> 00:16:32,472 ハァ…。 とがめさんに 鑢家を守るために→ 173 00:16:32,472 --> 00:16:35,141 ここに残るなんて 言っちゃったけど。→ 174 00:16:35,141 --> 00:16:39,145 父さんが 死んで 七花が 出ていって→ 175 00:16:39,145 --> 00:16:42,148 ホントに わたし 独りなのよね。→ 176 00:16:42,148 --> 00:16:44,148 あっ! 177 00:16:48,154 --> 00:16:52,158 (蝶々)蟷螂殿 遅えな。 (蜜蜂)そうですか? 178 00:16:52,158 --> 00:16:55,094 まだ それほど 時間 たってませんよ。 179 00:16:55,094 --> 00:16:58,097 (蝶々)そうか? …って おい! 180 00:16:58,097 --> 00:17:02,101 お前 今 インチキしただろ! (蜜蜂)えっ!? 181 00:17:02,101 --> 00:17:05,104 ほら ここ! 自分に 有利に 動かしたろ! 182 00:17:05,104 --> 00:17:08,107 してませんよ そんなこと。 183 00:17:08,107 --> 00:17:10,109 ずりーなあ…。 184 00:17:10,109 --> 00:17:12,111 ずりーよ 蜜蜂。 185 00:17:12,111 --> 00:17:14,111 ホントに してないですから。 186 00:17:18,117 --> 00:17:20,117 (蟷螂)あっ! 187 00:17:23,122 --> 00:17:26,125 (蟷螂)くっ…。 (七実)自決されようとしても→ 188 00:17:26,125 --> 00:17:29,128 無駄ですよ。 奥歯に 仕込んであった毒は→ 189 00:17:29,128 --> 00:17:33,132 あなたが 気絶している間に 没収させてもらいましたから。→ 190 00:17:33,132 --> 00:17:35,134 重ねて 申し訳ありませんが→ 191 00:17:35,134 --> 00:17:38,134 これから あなたを 拷問しようと思っています。 192 00:17:40,139 --> 00:17:44,143 (蝶々)ん~… やっぱ 俺 ちょっと 様子 見てくるわ。 193 00:17:44,143 --> 00:17:47,146 えっ? (蝶々)何か 変な感じが…。 194 00:17:47,146 --> 00:17:51,150 まさか 蟷螂さんにかぎって。 195 00:17:51,150 --> 00:17:53,169 思い過ごしだな。 (蜜蜂)はい。 196 00:17:53,169 --> 00:17:56,089 じゃあ 次 何やるかな? 197 00:17:56,089 --> 00:17:58,091 (七実)ここに お連れしたわけは→ 198 00:17:58,091 --> 00:18:01,094 そこに あなたの お仲間が 埋まっているからです。→ 199 00:18:01,094 --> 00:18:03,096 弟が 埋めたのです。→ 200 00:18:03,096 --> 00:18:07,100 確か 真庭 蝙蝠さんとか おっしゃいましたか。→ 201 00:18:07,100 --> 00:18:10,103 つまり あなたが死んだら→ 202 00:18:10,103 --> 00:18:12,105 同じ場所に 埋めてさしあげるという配慮を→ 203 00:18:12,105 --> 00:18:16,109 わたしなりに 示したつもりですが…。 204 00:18:16,109 --> 00:18:19,112 せっかくだから 選んでいただけないでしょうか? 205 00:18:19,112 --> 00:18:21,114 (蟷螂)選ぶとは 何を?→ 206 00:18:21,114 --> 00:18:24,117 わたしに 何を選べというのか? 207 00:18:24,117 --> 00:18:26,119 だから→ 208 00:18:26,119 --> 00:18:29,122 黙って 死ぬか。 しゃべって 死ぬか。→ 209 00:18:29,122 --> 00:18:33,126 わたしは 別に どちらでも構わないのですが。→ 210 00:18:33,126 --> 00:18:35,361 とはいえ 拷問というのは→ 211 00:18:35,361 --> 00:18:39,132 いまいち 勝手が分かりませんし こう言っては 何ですが→ 212 00:18:39,132 --> 00:18:44,137 正直 黙って死んでいただけた方が助かるというのは ありますね。→ 213 00:18:44,137 --> 00:18:46,139 あなたに 聞くべきことなど→ 214 00:18:46,139 --> 00:18:49,142 それほど 数があるわけでは ありませんし。→ 215 00:18:49,142 --> 00:18:53,112 何もかも 大まかには 推測が 立ちます。→ 216 00:18:53,112 --> 00:18:55,982 真庭忍軍。 217 00:18:55,982 --> 00:18:59,986 長いですから まにわにと 呼ぶことにしましょう。→ 218 00:18:59,986 --> 00:19:02,989 かわいくて すてきです。 219 00:19:02,989 --> 00:19:06,993 その まにわにの方が この島に やって来たということは→ 220 00:19:06,993 --> 00:19:09,996 七花と とがめさんの 刀集めの旅が→ 221 00:19:09,996 --> 00:19:14,000 順調に進んでいる ということですね。 222 00:19:14,000 --> 00:19:18,004 で 今 何本ですか? (蟷螂)2本。→ 223 00:19:18,004 --> 00:19:21,007 いや この島で収集した 絶刀・鉋を合わせれば→ 224 00:19:21,007 --> 00:19:24,010 3本ということになろう。 225 00:19:24,010 --> 00:19:27,013 それは… まあ のんびりとした旅なのですね。→ 226 00:19:27,013 --> 00:19:31,017 そんなもんですか。 う~ん…。 227 00:19:31,017 --> 00:19:33,019 (蟷螂)わたしは まだ 主の弟に会ったことも→ 228 00:19:33,019 --> 00:19:35,021 じかに 見たこともないが→ 229 00:19:35,021 --> 00:19:38,024 当主ということは 七花は 主よりも強いのか? 230 00:19:38,024 --> 00:19:40,026 (七実)ん? 231 00:19:40,026 --> 00:19:44,030 ああ… いえ どうでしょうね。 ここ 1年ほど→ 232 00:19:44,030 --> 00:19:48,034 七花とは まともに 手合わせを しておりませんから。 233 00:19:48,034 --> 00:19:51,037 それに わたしは 先代より 虚刀流の手ほどきは→ 234 00:19:51,037 --> 00:19:53,039 受けておりませんので。 235 00:19:53,039 --> 00:19:55,074 (蟷螂)では 先ほど使った あの技は?→ 236 00:19:55,074 --> 00:19:57,076 虚刀流の剣技ではないのか? 237 00:19:57,076 --> 00:20:00,079 それは… まあ そうなのですが。 238 00:20:00,079 --> 00:20:06,085 あれは 返し技の一つで 女郎花といい 奪刀術の一種です。 239 00:20:06,085 --> 00:20:10,089 っていうか どうして わたしの方が 質問されてて→ 240 00:20:10,089 --> 00:20:13,092 しかも 何で わたしも きちんと答えてるんですか? 241 00:20:13,092 --> 00:20:15,094 さあ。 242 00:20:15,094 --> 00:20:17,096 わたしから お聞きします。 243 00:20:17,096 --> 00:20:20,099 ここへは 何人で いらしたんですか?→ 244 00:20:20,099 --> 00:20:23,099 あなたのほかに 何人? 245 00:20:26,105 --> 00:20:29,108 (蝶々)あ~! ずるした! ま~た ずるした! 246 00:20:29,108 --> 00:20:31,110 ずるって…。 (蝶々)その さいの目を→ 247 00:20:31,110 --> 00:20:33,112 忍法で変えたんだろ! (蜜蜂)もう! 248 00:20:33,112 --> 00:20:37,116 そんな 手品みたいな忍法 僕 使いませんよ! 249 00:20:37,116 --> 00:20:40,119 妙な 問いだ。 むろん わたし 一人で来た。→ 250 00:20:40,119 --> 00:20:43,122 女 一人を拉致するのに 人数を使うほど→ 251 00:20:43,122 --> 00:20:47,126 真庭の里に 人間は 余っておらん。(七実)わたしを 拉致して→ 252 00:20:47,126 --> 00:20:50,129 それで おしまい というわけでは ないのですから→ 253 00:20:50,129 --> 00:20:54,066 複数で来ていても 変だとは 思いませんよ。→ 254 00:20:54,066 --> 00:20:57,069 そうですね 例えば…。 255 00:20:57,069 --> 00:21:02,074 七花が 集めている 刀の数と同じ 3人とか。→ 256 00:21:02,074 --> 00:21:07,079 人数と それぞれが使う忍法を 教えてくれたら助かるんですけど。 257 00:21:07,079 --> 00:21:11,083 (七実)あっ 今の「助かる」は わたしが 助かるということで→ 258 00:21:11,083 --> 00:21:14,086 あなたの命が 助かるという 意味合いでは ありませんので→ 259 00:21:14,086 --> 00:21:18,090 くれぐれも 誤解なきよう。→ 260 00:21:18,090 --> 00:21:20,092 弟の話ですけど→ 261 00:21:20,092 --> 00:21:24,096 昔 あの子は つめを かむ癖が ありましてね。 262 00:21:24,096 --> 00:21:27,099 上品ではないから やめなさいと 言っても なかなか聞かず→ 263 00:21:27,099 --> 00:21:30,102 とにかく つめを かみ続けるんです。→ 264 00:21:30,102 --> 00:21:34,106 親指なんて ぼろぼろに なってしまって。→ 265 00:21:34,106 --> 00:21:36,108 だから わたしは あるとき→ 266 00:21:36,108 --> 00:21:40,112 あの子の つめを 全部 はいであげたのですよ。→ 267 00:21:40,112 --> 00:21:44,116 そうしたら あの子は それ以来 つめを かむのをやめました。→ 268 00:21:44,116 --> 00:21:46,118 まあ 幼少時代の しつけの話ですから→ 269 00:21:46,118 --> 00:21:50,122 一概に 拷問と一緒くたにするのはどうかと思いますが。→ 270 00:21:50,122 --> 00:21:55,061 あなたの場合 順序を逆にしてみましょうか。 271 00:21:55,061 --> 00:21:57,063 かんでみなさい。→ 272 00:21:57,063 --> 00:22:00,066 どうしました? 子供に戻った気分で→ 273 00:22:00,066 --> 00:22:03,069 自分の つめを かめばいいと 言っているのです。→ 274 00:22:03,069 --> 00:22:06,072 少し舌を 痛めるかもしれませんが…。 275 00:22:06,072 --> 00:22:09,075 何も しゃべらない舌なんて 不要でしょ? 276 00:22:09,075 --> 00:22:11,077 (蟷螂)まっ… 待て 分かった。 277 00:22:11,077 --> 00:22:14,080 「分かった」とは? 278 00:22:14,080 --> 00:22:18,084 (蟷螂)ああ だから しゃべる。 俺たちの忍法は…。→ 279 00:22:18,084 --> 00:22:22,088 忍法… 忍法… 忍法…。→ 280 00:22:22,088 --> 00:22:26,092 忍法 爪合わせ! 281 00:22:26,092 --> 00:22:28,094 (蟷螂)あっ! 282 00:22:28,094 --> 00:22:32,098 (七実)すみません 動きを封じました。 283 00:22:32,098 --> 00:22:34,100 (蟷螂)わざと 着物に!? 284 00:22:34,100 --> 00:22:36,100 (七実)ええ まあ。 285 00:22:38,104 --> 00:22:40,104 (七実)その目。 286 00:22:43,109 --> 00:22:46,112 (六枝)《この父を許せ 七実》→ 287 00:22:46,112 --> 00:22:50,116 《虚刀流 七代目は 七花に決めた》→ 288 00:22:50,116 --> 00:22:54,053 《こうなってしまえば 俺は もう 現役を引退せざるを得まい》→ 289 00:22:54,053 --> 00:22:57,056 《心中 思うところは ないでもないが》→ 290 00:22:57,056 --> 00:23:00,059 《しかし 俺も 誇り高き一本の刀として→ 291 00:23:00,059 --> 00:23:03,062 これも定めと あきらめよう》→ 292 00:23:03,062 --> 00:23:05,064 《俺は 今 このときより→ 293 00:23:05,064 --> 00:23:09,068 虚刀流を 後の世に伝える役目を 全うしようと思う》→ 294 00:23:09,068 --> 00:23:13,072 《これから 七花には 俺の命が 尽きるまで→ 295 00:23:13,072 --> 00:23:17,076 俺の体が 朽ちるまで 俺の やいばが さびるまで→ 296 00:23:17,076 --> 00:23:21,080 虚刀流の全てを お前の体に たたき込む》 297 00:23:21,080 --> 00:23:24,083 (七花)《ん?》 (六枝)《許せ 七実》→ 298 00:23:24,083 --> 00:23:27,086 《本音を言えば お前に 虚刀流を 継いでほしいと思う》→ 299 00:23:27,086 --> 00:23:30,089 《しかし それは 不可能なのだ》 300 00:23:30,089 --> 00:23:34,093 《分かってくれ 無理なものは 無理なのだ》 301 00:23:34,093 --> 00:23:37,096 《お前が 女だからでも 病弱だからでもない》 302 00:23:37,096 --> 00:23:40,099 《七実 俺には お前のような→ 303 00:23:40,099 --> 00:23:45,104 例外的に 強い人間を 育てることは できないのだ》 304 00:23:45,104 --> 00:23:50,104 (七実)父さんが わたしを見るときの目と 同じ。 305 00:23:54,113 --> 00:23:58,117 ハァ… 疲れた。 306 00:23:58,117 --> 00:24:01,120 もとより 忍者が拷問ごときで 情報を売るとは→ 307 00:24:01,120 --> 00:24:03,122 思ってなかったけど。 308 00:24:03,122 --> 00:24:06,125 それでも さすがと 言うべきなのかしら。 309 00:24:06,125 --> 00:24:10,129 かまをかけても 全然 引っ掛かってくれなかったし。 310 00:24:10,129 --> 00:24:13,132 まっ でも だいたい想像どおりね。 311 00:24:13,132 --> 00:24:18,137 七花ったら あれから まだ 2本しか 刀を集めてないなんて→ 312 00:24:18,137 --> 00:24:21,140 ホント のんきなんだから。 313 00:24:21,140 --> 00:24:24,143 帰ったら お仕置きだわ。 314 00:24:24,143 --> 00:24:29,148 俺 一度だけ 姉ちゃんと 手合わせしたことがあるんだけど。 315 00:24:29,148 --> 00:24:31,148 《うあっ! くっ…》 316 00:24:33,152 --> 00:24:35,152 (七実)《引き分けね》 317 00:24:37,156 --> 00:24:40,159 《ごめんね わたしの 体力的なことで→ 318 00:24:40,159 --> 00:24:42,159 時間制限ありにしちゃって》 319 00:24:44,163 --> 00:24:47,163 《でも なかなか よかったわよ》 320 00:24:54,106 --> 00:24:57,106 《錆と 姉ちゃん どっちが 強いかな》 321 00:27:06,105 --> 00:27:08,107 (蜜蜂)これって もしかして 蟷螂さんの身に…。 322 00:27:08,107 --> 00:27:10,109 いやいや… 蟷螂殿にかぎって。 323 00:27:10,109 --> 00:27:13,112 あの人の 忍法 爪合わせが 通じない相手なんて→ 324 00:27:13,112 --> 00:27:15,114 想像もつかねえぞ! 325 00:27:15,114 --> 00:27:19,118 殺人鬼が 忍び装束 着て 歩いてるみたいな 喰鮫殿だって→ 326 00:27:19,118 --> 00:27:22,121 蟷螂殿には 一目置いていたんだ! 327 00:27:22,121 --> 00:27:24,123 忍法以前に あの人の経験は→ 328 00:27:24,123 --> 00:27:26,125 ちょっとばかり 半端じゃないんだぜ! 329 00:27:26,125 --> 00:27:30,129 蟷螂殿が 負けるはずがねえって!(蜜蜂)そうですよね。→ 330 00:27:30,129 --> 00:27:32,131 臙脂水晶だって 絶対では ありません。 331 00:27:32,131 --> 00:27:36,135 (蝶々)うんうん だよな! 粉々に 割れたところで→ 332 00:27:36,135 --> 00:27:38,137 所有者が ぴんぴんして 戻っていた 例もあるしな。 333 00:27:38,137 --> 00:27:41,140 (蜜蜂)いや… その話は 僕も 聞いたことがあるんですが→ 334 00:27:41,140 --> 00:27:43,809 あれは 誰かが 間違って落っことして→ 335 00:27:43,809 --> 00:27:49,048 割っちゃったってこと… だから…。 336 00:27:49,048 --> 00:27:53,052 あの… この場合 僕らは 蟷螂さんの敗北を前提に→ 337 00:27:53,052 --> 00:27:55,054 動いた方が いいんじゃないでしょうか? 338 00:27:55,054 --> 00:27:57,056 あっ! どうするつもりですか!? 339 00:27:57,056 --> 00:28:00,059 順番的に 次に行くのは 僕ですよね? 340 00:28:00,059 --> 00:28:03,062 (蝶々)いや 俺が行く。 じっくり休ませてもらったからな。 341 00:28:03,062 --> 00:28:05,998 けれど こういう場合 僕の忍法の方が→ 342 00:28:05,998 --> 00:28:08,000 まだしも 有効に作用すると思います。 343 00:28:08,000 --> 00:28:12,771 蝶々さんの忍法は 何というか… 直接的過ぎます。 344 00:28:12,771 --> 00:28:15,007 (蝶々)分かってくれや 蜜蜂。 345 00:28:15,007 --> 00:28:18,010 俺は 蟷螂殿が好きだったんだよ! 346 00:28:18,010 --> 00:28:20,012 そんなの 僕だって同じです! 347 00:28:20,012 --> 00:28:23,015 俺は お前も好きなんだよ!→ 348 00:28:23,015 --> 00:28:27,019 虫組の中で 誰か一人 生き残るんだとしたら→ 349 00:28:27,019 --> 00:28:29,021 それは 一番若い お前であるべきだと思う。 350 00:28:29,021 --> 00:28:31,023 そんな…。 (蝶々)いいか?→ 351 00:28:31,023 --> 00:28:36,028 お前は 俺と虚刀流の姉との戦いを離れた場所から観察していろ。→ 352 00:28:36,028 --> 00:28:39,028 そして もし 俺が 負けるようなことがあれば…。 353 00:28:41,033 --> 00:28:44,036 (蝶々)それを踏まえて お前が 娘を拉致するんだ。 354 00:28:44,036 --> 00:28:47,039 しかし それでは 蝶々さんが かませ犬どころか→ 355 00:28:47,039 --> 00:28:50,042 犬死にに なってしまいます! (蝶々)バーカ!→ 356 00:28:50,042 --> 00:28:54,046 だから 俺は 別に犠牲になって 死ぬつもりはねえって。→ 357 00:28:54,046 --> 00:28:56,048 案外 うまいこといって→ 358 00:28:56,048 --> 00:29:00,052 お前から 手柄を 横取りしようと してるだけかもしんねえぜ。→ 359 00:29:00,052 --> 00:29:02,054 ヘヘヘヘ…。 360 00:29:02,054 --> 00:29:04,990 しかも 犬死にって。 俺ら 虫組だぜ。 361 00:29:04,990 --> 00:29:06,992 でも…。 362 00:29:06,992 --> 00:29:08,994 (蝶々)あのさ 蜜蜂。 363 00:29:08,994 --> 00:29:10,996 何ですか? 364 00:29:10,996 --> 00:29:14,767 この任務が 終わったら 俺 結婚するんだ。 365 00:29:14,767 --> 00:29:16,435 えっ? 366 00:29:16,435 --> 00:29:19,104 いつ どこで 命を落とすか 分からん家業だから→ 367 00:29:19,104 --> 00:29:22,107 これまで 踏み切れなかったが 俺 決めたんだ。 368 00:29:22,107 --> 00:29:24,109 身を 固めようって。 369 00:29:24,109 --> 00:29:27,112 そっ… そうだったんですか。 370 00:29:27,112 --> 00:29:30,115 お相手は? (蝶々)お前も 知ってるやつだよ。 371 00:29:30,115 --> 00:29:34,119 勘のいい お前のことだ うすうす 感づいてたんじゃないのか? 372 00:29:34,119 --> 00:29:36,121 えっ いや…。 373 00:29:36,121 --> 00:29:38,123 (蝶々)同じ 十二頭領の一人で→ 374 00:29:38,123 --> 00:29:42,127 鳥組の 真庭 鴛鴦だ! 375 00:29:42,127 --> 00:29:44,129 (蜜蜂)鴛鴦さんですか。→ 376 00:29:44,129 --> 00:29:47,132 尻に 敷かれそうですね。 (蝶々)だな。→ 377 00:29:47,132 --> 00:29:50,135 鳥組と虫組って まるで 捕食関係みてえだけどよ。 378 00:29:50,135 --> 00:29:52,137 思えば あのとき→ 379 00:29:52,137 --> 00:29:57,142 俺の心は あいつに 食われちまったのかもしれねえな。 380 00:29:57,142 --> 00:30:00,145 俺たちの なれ初めってのがだな これまた 笑っちゃ…。 381 00:30:00,145 --> 00:30:03,148 蝶々さん! いい話ですけど どうでしょう→ 382 00:30:03,148 --> 00:30:05,083 そのあたりで やめておいた方が…。 383 00:30:05,083 --> 00:30:09,087 ん? 何で? (蜜蜂)あっ いや…。 384 00:30:09,087 --> 00:30:11,089 とにかく 分かりました。 385 00:30:11,089 --> 00:30:13,091 順番は 蝶々さんに お譲りします。 386 00:30:13,091 --> 00:30:18,096 しかし 僕だって忍びです やるからには 徹底しますよ。 387 00:30:18,096 --> 00:30:21,099 何があろうと 助太刀に 入ることはありません。 388 00:30:21,099 --> 00:30:24,102 たとえ 蝶々さんが なぶられるような目に遭おうとも。 389 00:30:24,102 --> 00:30:26,104 ああ そうしてくれ。 390 00:30:26,104 --> 00:30:29,107 そういう場合は せいぜい 悪あがきして→ 391 00:30:29,107 --> 00:30:32,110 お前が 得られる情報を 増やしてやるぜ。 392 00:30:32,110 --> 00:30:35,113 あっ… 危ねえ 危ねえ。 393 00:30:35,113 --> 00:30:38,116 ちょっと前から 禁煙してるんだった。 394 00:30:38,116 --> 00:30:40,118 鴛鴦が すっげえ嫌煙家でさ。 395 00:30:40,118 --> 00:30:44,122 外で 吸っても においがつくだろ。(蜜蜂)鴛鴦さんも→ 396 00:30:44,122 --> 00:30:47,125 今日の1本くらいは 許してくれるんじゃないですか? 397 00:30:47,125 --> 00:30:49,127 これは 僕が 預かっておきます。 398 00:30:49,127 --> 00:30:52,130 任務完了の折りに 心置きなく 吸ってください。 399 00:30:52,130 --> 00:30:55,133 蜜蜂 お前…。 400 00:30:55,133 --> 00:30:57,135 そうだな。 401 00:30:57,135 --> 00:31:00,138 おっ そうだ。 これも 預かっておいてくれ。→ 402 00:31:00,138 --> 00:31:05,077 後で 一緒に吸おうぜ。 (蜜蜂)たばこは…。 403 00:31:05,077 --> 00:31:07,079 はい! 404 00:31:07,079 --> 00:31:10,082 (蝶々)さてと 行くとするか。 ほらよ。 405 00:31:10,082 --> 00:31:12,084 何ですか? 406 00:31:12,084 --> 00:31:15,087 虫組は いつも 一緒ってことだよ。 407 00:31:15,087 --> 00:31:19,091 死んだ程度で 俺たちの絆は ほつれたりしねえ。 408 00:31:19,091 --> 00:31:22,761 何だ 蝶々さんって 意外と いい人だったんですね。 409 00:31:22,761 --> 00:31:24,429 よせや。 410 00:31:24,429 --> 00:31:27,099 あっ! 左胸に入れておくといいですよ。 411 00:31:27,099 --> 00:31:30,102 何だ? それ。 (蜜蜂)いいからそうしてください。 412 00:31:30,102 --> 00:31:33,105 分かったよ。 じゃあな。 413 00:31:33,105 --> 00:31:38,110 (蜜蜂)あの水晶が… いや 蟷螂さんの魂が→ 414 00:31:38,110 --> 00:31:41,113 蝶々さんを 守ってくれると いいんですが。 415 00:31:41,113 --> 00:31:44,113 巌流島だ。 416 00:31:46,351 --> 00:31:48,120 (蝶々)どうして 分かった?→ 417 00:31:48,120 --> 00:31:51,123 気配は 完ぺきに 消していたはずだがな。 418 00:31:51,123 --> 00:31:55,127 むしろ わたしが 聞きたいぐらいなのですけれど→ 419 00:31:55,127 --> 00:31:58,130 どうして生きているくせに 気配が 消せるなどと?→ 420 00:31:58,130 --> 00:32:01,133 そこにいる人は そこにいる人でしかないでしょう。 421 00:32:01,133 --> 00:32:03,135 (七実)自分は そこにいるのに→ 422 00:32:03,135 --> 00:32:06,071 自分探しなんて できないのと一緒です。 423 00:32:06,071 --> 00:32:07,739 まあ いい。 424 00:32:07,739 --> 00:32:11,977 俺は 真庭忍軍 十二頭領が一人 真庭 蝶々だ。→ 425 00:32:11,977 --> 00:32:13,979 あんたを さらいに来た。 426 00:32:13,979 --> 00:32:15,981 魅力的な 口説き文句ですね。 427 00:32:15,981 --> 00:32:18,984 殿方に そんな せりふを 言われる日が来るとは→ 428 00:32:18,984 --> 00:32:21,987 ついぞ 思いもしませんでした。 429 00:32:21,987 --> 00:32:24,990 申し遅れました。 すでに ご存じでしょうが→ 430 00:32:24,990 --> 00:32:28,994 一応 礼儀ということで 名乗らせていただきます。 431 00:32:28,994 --> 00:32:32,431 わたしは 鑢家の家長 鑢 七実と申します。 432 00:32:32,431 --> 00:32:34,099 ああ 知ってる。 433 00:32:34,099 --> 00:32:37,102 せっかくだから 教えてもらえますか? 434 00:32:37,102 --> 00:32:40,105 先ほど あなたと 同じ服装をなさった方→ 435 00:32:40,105 --> 00:32:43,108 あの方の お名前は? (蝶々)名乗らなかったのか? 436 00:32:43,108 --> 00:32:45,110 聞く暇が ありませんでした。 437 00:32:45,110 --> 00:32:50,115 あの人の名前は 真庭 蟷螂だよ。 (七実)蟷螂…。 438 00:32:50,115 --> 00:32:53,118 ああ だから つめが 武器だったのですね。 439 00:32:53,118 --> 00:32:55,354 蟷螂殿を殺したか? 440 00:32:55,354 --> 00:32:58,123 ええ 襲われたものですから。 441 00:32:58,123 --> 00:33:02,127 (七実)ああ そうだ。 そちらの人数を→ 442 00:33:02,127 --> 00:33:04,296 教えていただけますか? (蝶々)ああ? 443 00:33:04,296 --> 00:33:06,298 実は 軽く拷問したのですが→ 444 00:33:06,298 --> 00:33:09,067 蟷螂さんは 教えてくれなかったのですよ。 445 00:33:09,067 --> 00:33:12,070 (蝶々)蟷螂殿が 教えなかったことを→ 446 00:33:12,070 --> 00:33:14,072 この俺が 教えるわけがないだろう。 447 00:33:14,072 --> 00:33:17,072 (七実)そうですか…。 448 00:33:21,079 --> 00:33:25,083 蟷螂殿を倒した あんたを 俺は 女だとは思わん。 449 00:33:25,083 --> 00:33:29,087 遠慮会釈なく 最初から 本気でやらせてもらう。 450 00:33:29,087 --> 00:33:32,090 場合によっては殺してしまうことになるかもしれんが。 451 00:33:32,090 --> 00:33:34,092 それでは 人質になりませんよ。 452 00:33:34,092 --> 00:33:37,095 むろん 人質にするのが 何よりだが→ 453 00:33:37,095 --> 00:33:40,098 姉の死体を 目前にさらすだけでも→ 454 00:33:40,098 --> 00:33:42,100 弟の戦意を そぐには 十分だろう。 455 00:33:42,100 --> 00:33:46,104 なるほど。 忍者らしい お言葉ですね。 456 00:33:46,104 --> 00:33:49,107 とはいえ もちろん 降参に応じるつもりはあるんだぜ。 457 00:33:49,107 --> 00:33:53,111 ヤベえと思ったら いつでもいいから 声を上げな。 458 00:33:53,111 --> 00:33:55,781 (七実)よしなに。 459 00:33:55,781 --> 00:33:58,016 (七実)その構え…。 460 00:33:58,016 --> 00:34:00,018 これは 真庭拳法っつってな→ 461 00:34:00,018 --> 00:34:03,021 世間で 出回ってるような 一般的な拳法とは→ 462 00:34:03,021 --> 00:34:04,956 まったく 起源を 別にするものだ。 463 00:34:04,956 --> 00:34:06,958 (七実)真庭拳法…。 464 00:34:06,958 --> 00:34:10,962 虚刀流の開祖 鑢 一根と 俺の初代とは→ 465 00:34:10,962 --> 00:34:13,965 大昔に 拳を交えたことが あるって話だからな。 466 00:34:13,965 --> 00:34:15,967 お前 知ってるか? 467 00:34:15,967 --> 00:34:18,970 (七実) いえ 全然 知りませんでした。 468 00:34:18,970 --> 00:34:21,973 (蝶々)そんときは ずいぶんと 楽しかったらしい。 469 00:34:21,973 --> 00:34:24,976 俺らも 負けずに戦おうぜ。→ 470 00:34:24,976 --> 00:34:28,980 どうした? 構えないのか? 同じ拳法家として→ 471 00:34:28,980 --> 00:34:31,980 ぜひ ご指南いただきたい ところなんだがな。 472 00:34:34,986 --> 00:34:37,989 (蝶々)俺は 構えるまで 待ってやるっつってんだぞ。 473 00:34:37,989 --> 00:34:39,991 そうは 言われましても→ 474 00:34:39,991 --> 00:34:42,994 わたし 今まで 構えたことなんてありませんから。 475 00:34:42,994 --> 00:34:45,997 (蝶々)虚刀流には 構えがないってことなのか? 476 00:34:45,997 --> 00:34:51,002 だから わたしは 虚刀流としては 異端なのですよ。 477 00:34:51,002 --> 00:34:55,006 (七実)でも こう思いませんか? 蝶々さん。→ 478 00:34:55,006 --> 00:34:58,009 構えるだなんて 無駄なこと。→ 479 00:34:58,009 --> 00:35:01,012 何か あるたびに いちいち 構えるなんて→ 480 00:35:01,012 --> 00:35:04,950 その分だけ 動作が 遅れるじゃありませんか。→ 481 00:35:04,950 --> 00:35:06,952 あなたが そうであるよう。→ 482 00:35:06,952 --> 00:35:09,955 構えることで 次に どうするつもりなのか→ 483 00:35:09,955 --> 00:35:11,957 だいたい 読めてしまいますし。 (蝶々)あっ…。 484 00:35:11,957 --> 00:35:14,960 (七実)せっかくの 謎の拳法も→ 485 00:35:14,960 --> 00:35:16,962 結構 底が 透けちゃってますよ。→ 486 00:35:16,962 --> 00:35:18,964 そういうふうに構えるだけで。→ 487 00:35:18,964 --> 00:35:22,968 それでも 強いて 名付けるとするなら→ 488 00:35:22,968 --> 00:35:25,971 これは 虚刀流 零の構え→ 489 00:35:25,971 --> 00:35:29,971 無花果と言ったところでしょうか。 490 00:35:40,418 --> 00:35:42,718 くっ…。 491 00:35:46,091 --> 00:35:49,094 うおー! 492 00:35:49,094 --> 00:35:52,094 (七実)虚刀流 雛罌粟。 493 00:35:53,765 --> 00:35:56,001 (蝶々)くはっ…。 494 00:35:56,001 --> 00:35:58,003 (蝶々)ヘヘッ…。 495 00:35:58,003 --> 00:36:00,003 (蝶々)おらー! 496 00:36:04,943 --> 00:36:06,945 よく よけられたな。 497 00:36:06,945 --> 00:36:08,947 真庭拳法と 真庭忍法→ 498 00:36:08,947 --> 00:36:12,951 この合わせ技を 最初の1回から かわせたやつは→ 499 00:36:12,951 --> 00:36:15,954 あんまり いないんだけどな。 (七実)忍法? 500 00:36:15,954 --> 00:36:17,956 忍法 足軽。 501 00:36:17,956 --> 00:36:20,959 俺の動きは 重力を無視できるんだよ。→ 502 00:36:20,959 --> 00:36:24,963 どんな重い物でも持てるし 細い枝でも→ 503 00:36:24,963 --> 00:36:27,966 俺に とっちゃ 十分過ぎるほど 立派な足場になるんだ。→ 504 00:36:27,966 --> 00:36:30,969 あんたが 俺の体に どんな攻撃を加えようと→ 505 00:36:30,969 --> 00:36:33,972 俺は その方向へ 吹っ飛ぶだけだ。 506 00:36:33,972 --> 00:36:37,976 (七実)わたしの手刀は 実際には 届いておらず→ 507 00:36:37,976 --> 00:36:39,978 その前に 生じた風圧で→ 508 00:36:39,978 --> 00:36:42,981 あなたの体は もう 浮いていたということですか。 509 00:36:42,981 --> 00:36:44,983 (蝶々)おうよ。 510 00:36:44,983 --> 00:36:46,985 (七実) そんな異形の技を使いながら→ 511 00:36:46,985 --> 00:36:49,988 ひょうひょうと 拳法家を名乗るとは。→ 512 00:36:49,988 --> 00:36:51,990 なかなか どうして ずぶとくていらっしゃる。 513 00:36:51,990 --> 00:36:53,992 (蝶々)ずぶといと言われてもよ→ 514 00:36:53,992 --> 00:36:56,995 それが 俺の忍法なんだから 仕方ねえじゃねえか。→ 515 00:36:56,995 --> 00:36:59,998 どうだい? 降参するなら 今が 好機だぜ。→ 516 00:36:59,998 --> 00:37:02,000 次は 本気でいく。 517 00:37:02,000 --> 00:37:05,003 (七実)最初から 本気だったはずなのでは? 518 00:37:05,003 --> 00:37:08,006 (蝶々)あんた 俺の忍法のすごさが分からねえのか? 519 00:37:08,006 --> 00:37:11,009 (七実)分かりますよ。 じゅうぶん すごいと思っています。 520 00:37:11,009 --> 00:37:15,013 (七実)おそらくは 重さを消失させる技ですか。→ 521 00:37:15,013 --> 00:37:21,019 その技を使って お仲間と一緒に この島に やって来たのでしょう? 522 00:37:21,019 --> 00:37:23,021 (七実)しかし わたしが それよりも→ 523 00:37:23,021 --> 00:37:26,024 すごいと思っているのは 技 そのものじゃなくて→ 524 00:37:26,024 --> 00:37:30,028 あなたが その技を習得するまでにかけただろう時間のことですよ。→ 525 00:37:30,028 --> 00:37:33,031 生半可な努力では なかったのでしょうね。→ 526 00:37:33,031 --> 00:37:37,035 これまでの人生の ほとんど 全てを費やしたのでしょうね。 527 00:37:37,035 --> 00:37:39,037 ハァ…。 528 00:37:39,037 --> 00:37:41,039 あの蟷螂さんも→ 529 00:37:41,039 --> 00:37:43,041 忍法 爪合わせと おっしゃっていましたが→ 530 00:37:43,041 --> 00:37:46,044 自分の肉体を あそこまで改造するのに→ 531 00:37:46,044 --> 00:37:49,047 どれだけ時間を要したか…。 532 00:37:49,047 --> 00:37:51,049 きっとそれは 真庭の里に→ 533 00:37:51,049 --> 00:37:53,051 はるか昔から 延々と受け継がれて→ 534 00:37:53,051 --> 00:37:56,054 ようやく 完成した 英知なのでしょうね。→ 535 00:37:56,054 --> 00:37:58,054 わたしは それが…。 536 00:38:00,058 --> 00:38:03,061 (七実)わたしは それが うらやましい…。 537 00:38:03,061 --> 00:38:04,996 ああ? (七実)あなた方には→ 538 00:38:04,996 --> 00:38:06,998 とうてい 分からないのでしょうね。→ 539 00:38:06,998 --> 00:38:12,003 努力することを許されない 人間の気持ちなんて…。 540 00:38:12,003 --> 00:38:15,003 死んでも 知らねえぞ! 541 00:38:17,776 --> 00:38:19,444 はっ! 542 00:38:19,444 --> 00:38:21,112 (七実)また 見せてくれましたね。 543 00:38:21,112 --> 00:38:24,115 (蝶々)あっ! ああ…。 544 00:38:24,115 --> 00:38:27,118 (蜜蜂)《あの女 蝶々さんの忍法を…》 545 00:38:27,118 --> 00:38:31,122 忍法 足軽。 やっぱり 予想どおりでしたね。 546 00:38:31,122 --> 00:38:35,126 当たり前ですけれど 実際に 重さを消しているわけじゃない。 547 00:38:35,126 --> 00:38:38,129 そっ そんな バカな…。 548 00:38:38,129 --> 00:38:41,132 (七実)もう じゅうぶん 見せてもらいましたから→ 549 00:38:41,132 --> 00:38:44,135 一思いに 殺してさしあげます。 550 00:38:44,135 --> 00:38:47,135 虚刀流 蒲公英。 551 00:38:51,142 --> 00:38:54,145 (蜜蜂)そんな! 552 00:38:54,145 --> 00:38:56,145 (蝶々)《バカな!?》 553 00:38:59,150 --> 00:39:01,152 (蝶々・蜜蜂)《爪合わせ!》 554 00:39:01,152 --> 00:39:05,090 こちらの忍法は 1回しか 見せてもらえなかったから→ 555 00:39:05,090 --> 00:39:07,092 あまり うまく いきませんでした。 556 00:39:07,092 --> 00:39:10,095 まあ 次からは もう少し うまく いくでしょう。 557 00:39:10,095 --> 00:39:13,098 (蝶々)ああ… あり得ねえ!→ 558 00:39:13,098 --> 00:39:16,101 真庭忍法を そんなに たやすく…。 559 00:39:16,101 --> 00:39:19,104 お… 俺たちが いったい どんな思いで…。 560 00:39:19,104 --> 00:39:23,108 あり得ねえ… あり得ねえ…。 561 00:39:23,108 --> 00:39:26,111 あり得ねえ! ぐっ…。 (七実)ホント→ 562 00:39:26,111 --> 00:39:29,114 だから うらやましいですよ。 563 00:39:29,114 --> 00:39:32,117 いちいち 力いっぱい 頑張れちゃって。 564 00:39:32,117 --> 00:39:35,120 (蜜蜂)《そんな… 嘘だ!》→ 565 00:39:35,120 --> 00:39:38,123 《こんな 短時間で 2人の忍法を》→ 566 00:39:38,123 --> 00:39:40,125 《あの娘 いったい…》 567 00:39:40,125 --> 00:39:45,130 (七実)見てきましたから。 ずっと わたしは…。→ 568 00:39:45,130 --> 00:39:50,135 わたしの強さは 例外的な強さ 反則的な強さと言われました。→ 569 00:39:50,135 --> 00:39:55,140 父の六枝は 父親として あるいは 一人の剣士として→ 570 00:39:55,140 --> 00:39:59,144 それを 封じ込めようとしたのです。→ 571 00:39:59,144 --> 00:40:04,165 だから わたしには 一切 虚刀流を教えてはくれなかった。→ 572 00:40:04,165 --> 00:40:09,087 では なぜ わたしが その技を会得しているのか。→ 573 00:40:09,087 --> 00:40:12,090 ずっと見ていたからです。→ 574 00:40:12,090 --> 00:40:15,093 弟の七花が 努力する姿を。→ 575 00:40:15,093 --> 00:40:18,096 19年間 休まずに修行する 弟の姿を→ 576 00:40:18,096 --> 00:40:21,099 わたしは ずっと 見続けてきた。→ 577 00:40:21,099 --> 00:40:24,102 1回 見れば たいていのことは 覚えられます。→ 578 00:40:24,102 --> 00:40:29,107 2回見れば 盤石。 わたしの稽古は 見稽古。→ 579 00:40:29,107 --> 00:40:32,110 わたしの修行は 見ることなのです。→ 580 00:40:32,110 --> 00:40:36,114 ありがとうございます。 わたしに見せてくれて。 581 00:40:36,114 --> 00:40:40,118 (蝶々)《来るな 蜜蜂!》 (蜜蜂)《でも…》 582 00:40:40,118 --> 00:40:42,120 (蝶々)《見てたろ? お前も》→ 583 00:40:42,120 --> 00:40:45,123 《だったら ちゃんと 戦略を立てろ》→ 584 00:40:45,123 --> 00:40:49,127 《この女 一筋縄では いかねえぞ…》 585 00:40:49,127 --> 00:40:52,130 (斬る音) (蜜蜂)《蝶々さん!》 586 00:40:52,130 --> 00:40:56,130 (蝶々)《虫組は いつも一緒…》 587 00:41:00,138 --> 00:41:02,140 (蜜蜂)《許さない…》 588 00:41:02,140 --> 00:41:06,077 フゥ… さてと。 589 00:41:06,077 --> 00:41:10,081 この戦いは どこかから 見られていたはずなんだけど…。→ 590 00:41:10,081 --> 00:41:13,084 そろそろ 出てきませんか? 591 00:41:13,084 --> 00:41:16,087 (七実のせき) 592 00:41:16,087 --> 00:41:19,090 (蜜蜂)《病か? ならば好機》→ 593 00:41:19,090 --> 00:41:23,094 《見ていてください 蟷螂さん 蝶々さん》 594 00:41:23,094 --> 00:41:25,094 忍法 撒菱指弾! 595 00:41:28,099 --> 00:41:30,099 (蜜蜂)仕留めた! 596 00:41:36,107 --> 00:41:39,110 (七実)うっ…。 597 00:41:39,110 --> 00:41:44,115 (蜜蜂)僕は 真庭忍軍 十二頭領が一人 真庭 蜜蜂です。 598 00:41:44,115 --> 00:41:48,119 鑢 七実です。 599 00:41:48,119 --> 00:41:51,122 (蜜蜂)仲間を2人 殺してくれましたね。 600 00:41:51,122 --> 00:41:53,124 ええ。 601 00:41:53,124 --> 00:41:59,130 蟷螂さんと 蝶々さんと おっしゃいましたか…。 602 00:41:59,130 --> 00:42:03,134 (蜜蜂)周りを警戒しなくとも 僕が 最後の一人ですよ。→ 603 00:42:03,134 --> 00:42:06,070 まあ 今の あなたに 対するのならば→ 604 00:42:06,070 --> 00:42:10,074 僕 一人だけでも 十分過ぎるほど 十分でしょうけれどね。 605 00:42:10,074 --> 00:42:14,078 毒… ですか? (蜜蜂)ええ 毒です。 606 00:42:14,078 --> 00:42:19,083 ご安心ください。 死ぬほどの毒ではありません。→ 607 00:42:19,083 --> 00:42:23,087 僕の目的は あなたじゃない あなたの弟さんです。→ 608 00:42:23,087 --> 00:42:26,090 もっと言えば あなたの弟さんが集めている→ 609 00:42:26,090 --> 00:42:30,094 四季崎 記紀の 完成形 変体刀です。 610 00:42:30,094 --> 00:42:31,763 本音を言えば あなたを→ 611 00:42:31,763 --> 00:42:33,998 殺してしまいたい気持ちは あるんですがね。 612 00:42:33,998 --> 00:42:37,001 しかし そうすることで 晴れるのは→ 613 00:42:37,001 --> 00:42:41,005 みすみす 仲間を殺されてしまった僕の無念だけでしょう。→ 614 00:42:41,005 --> 00:42:43,007 蟷螂さんや 蝶々さんの無念は→ 615 00:42:43,007 --> 00:42:47,011 刀集めを達成してこそ 晴らせるというものです。 616 00:42:47,011 --> 00:42:51,015 よく しゃべりますね…。 617 00:42:51,015 --> 00:42:55,019 やはり 人は 自分が 優位に立ったときこそ→ 618 00:42:55,019 --> 00:42:58,022 饒舌になるものなのですね。→ 619 00:42:58,022 --> 00:43:02,026 忍びといえど それは 例外では ありませんか…。 620 00:43:02,026 --> 00:43:04,028 あなたこそ! 621 00:43:04,028 --> 00:43:07,966 死なないとは言っても 普通 もう しゃべれなくなっても→ 622 00:43:07,966 --> 00:43:09,968 おかしくないくらいの 毒なんですけど→ 623 00:43:09,968 --> 00:43:11,970 念のため もう一発くらい→ 624 00:43:11,970 --> 00:43:15,974 撃ち込んでおいた方が いいのでしょうか? 625 00:43:15,974 --> 00:43:18,977 それが あなたの忍法ですか? 626 00:43:18,977 --> 00:43:22,981 (蜜蜂)ええ。 忍法 撒菱指弾といいます。 627 00:43:22,981 --> 00:43:28,987 ウフフ… その技 わたしに 見せてしまって いいのですか? 628 00:43:28,987 --> 00:43:32,991 今の あなたなら 何を見られても 平気ですね。 629 00:43:32,991 --> 00:43:37,996 たとえ あなたが 言語道断 空前絶後の天才なのだとしても。 630 00:43:37,996 --> 00:43:40,999 それに おとなしく 僕に 従っていただけるようなら→ 631 00:43:40,999 --> 00:43:45,003 僕も 一人の男として あなたの 美しい肌に 傷を付けるのは→ 632 00:43:45,003 --> 00:43:50,003 忍びないと思います。 (七実)それは… どうも。 633 00:43:52,010 --> 00:43:54,012 (七実)あっ!→ 634 00:43:54,012 --> 00:43:57,015 ハァ… ハァ…。 635 00:43:57,015 --> 00:43:59,017 (蜜蜂)僕は 物事を 客観的に見る。→ 636 00:43:59,017 --> 00:44:01,019 あなたが 僕なんかよりも→ 637 00:44:01,019 --> 00:44:03,454 ずっと 腕の立つ人間であることは承知しています。 638 00:44:03,454 --> 00:44:06,391 ならば 今のうちに 両腕を→ 639 00:44:06,391 --> 00:44:09,060 切り落としておくぐらいのことは しておくべきでしょう。→ 640 00:44:09,060 --> 00:44:11,062 それほどの痛みは ないはずです。→ 641 00:44:11,062 --> 00:44:14,065 あなたの全身を巡る毒が→ 642 00:44:14,065 --> 00:44:17,068 ちょうどいい 痛み止めの役割を してくれるでしょう。→ 643 00:44:17,068 --> 00:44:20,071 悪く思わないでください。→ 644 00:44:20,071 --> 00:44:23,074 あなたが 強過ぎるのが 悪いんですから。 645 00:44:23,074 --> 00:44:26,074 うおー! 646 00:44:28,079 --> 00:44:30,081 えっ!? ぐあっ! 647 00:44:30,081 --> 00:44:33,084 い… いつの間に!? 648 00:44:33,084 --> 00:44:37,088 忍法 足軽。 それと そう 撒菱指弾。 649 00:44:37,088 --> 00:44:39,090 (蜜蜂)撒菱!? 650 00:44:39,090 --> 00:44:41,092 うっ… あなたが 撤菱を持っているだなんて→ 651 00:44:41,092 --> 00:44:45,096 そんな設定 ここまでの どこにも 登場していない…。 652 00:44:45,096 --> 00:44:48,333 あなたが くれたではないですか。 2個も。 653 00:44:48,333 --> 00:44:52,103 し… しかし! 肉に食い込んだ 撒菱が→ 654 00:44:52,103 --> 00:44:55,106 そう簡単に 引き抜けるはずがない! 655 00:44:55,106 --> 00:44:57,108 とげに 返しが 付いているんですから! 656 00:44:57,108 --> 00:45:01,112 (七実)ですから このつめで 肉ごと えぐり取りました。 657 00:45:01,112 --> 00:45:05,049 くっ… ど… 毒は? 658 00:45:05,049 --> 00:45:07,051 (七実)ああ あれは 演技ですよ。 659 00:45:07,051 --> 00:45:09,053 演技…? 660 00:45:09,053 --> 00:45:13,057 (七実)死にもしない程度の 毒なんて 何でもありません。→ 661 00:45:13,057 --> 00:45:17,061 そんなものは わたしにとっては 日常です。 662 00:45:17,061 --> 00:45:19,063 日常? 663 00:45:19,063 --> 00:45:21,065 (七実)どれだけ苦しくても どれだけ痛くても→ 664 00:45:21,065 --> 00:45:23,067 どれだけ死にそうでも→ 665 00:45:23,067 --> 00:45:25,069 わたしの体は 死を選びません。→ 666 00:45:25,069 --> 00:45:28,369 いえ 死を許されないんです。 667 00:45:30,074 --> 00:45:32,076 (みぎり)《どうして 死なないのか 分からない》→ 668 00:45:32,076 --> 00:45:34,078 《この子は どうして 生きているのだろう》→ 669 00:45:34,078 --> 00:45:36,080 《本当に かわいそう》 (医者)《いつ 死んでも→ 670 00:45:36,080 --> 00:45:38,082 おかしくない… というか→ 671 00:45:38,082 --> 00:45:40,084 どうして まだ 死なないのか 分かりません》→ 672 00:45:40,084 --> 00:45:42,086 《どうして まだ 生きているのか…》 673 00:45:42,086 --> 00:45:44,088 (みぎり)《こんなに 苦しそうなのに かわいそう》→ 674 00:45:44,088 --> 00:45:46,090 《本当に…。 楽に 死ねもしないなんて》 675 00:45:46,090 --> 00:45:50,094 (七実)《苦しい… いっそ…》 676 00:45:50,094 --> 00:45:52,096 (みぎり) 《いっそ 死んでしまえたら…》→ 677 00:45:52,096 --> 00:45:56,100 《死ぬことができれば 楽になれるのに》 678 00:45:56,100 --> 00:45:58,100 (七実)あっ…。 679 00:46:02,106 --> 00:46:04,125 だから その程度の毒で→ 680 00:46:04,125 --> 00:46:08,045 痛みや苦痛を感じる あなたが うらやましい。 681 00:46:08,045 --> 00:46:11,048 まだだ! まだ 負けたわけじゃない! 682 00:46:11,048 --> 00:46:15,052 貴様に 耐えられるような毒に 僕が 耐えられないわけがない! 683 00:46:15,052 --> 00:46:19,056 (七実)いいえ 無理だと思いますよ。→ 684 00:46:19,056 --> 00:46:22,059 あなたの肩に撃ち込んだ その撒菱なのですけれど→ 685 00:46:22,059 --> 00:46:25,062 あなたが 最初から 塗っていた毒の上から→ 686 00:46:25,062 --> 00:46:29,066 さらに わたしが 別の毒を塗っておきましたから。→ 687 00:46:29,066 --> 00:46:32,069 最初に 蟷螂さんが 奥歯に 仕込んでいたものを→ 688 00:46:32,069 --> 00:46:34,071 使わせてもらいました。 689 00:46:34,071 --> 00:46:39,076 そういう設定は ちゃんと登場していましたよね。 690 00:46:39,076 --> 00:46:42,079 あっ… ああっ! 691 00:46:42,079 --> 00:46:47,084 あーっ! 692 00:46:47,084 --> 00:46:51,088 (七実)せっかくですから 選んでいただけませんか? 693 00:46:51,088 --> 00:46:56,093 (蜜蜂)選ぶ…? (七実)毒で死ぬか 刀で死ぬか。→ 694 00:46:56,093 --> 00:46:59,096 あなたの おかげで わたし 生まれて初めて→ 695 00:46:59,096 --> 00:47:02,099 刀の使い方を 見せてもらいましたから。 696 00:47:02,099 --> 00:47:07,104 (蜜蜂)刀で… 殺してください。 697 00:47:07,104 --> 00:47:13,110 自決の毒で 死んだなど 仲間に 顔向けできません…。 698 00:47:13,110 --> 00:47:15,112 (七実)分かりました。→ 699 00:47:15,112 --> 00:47:20,117 では はなむけに 虚刀流の八番目 最終奥義を お見せしましょう。 700 00:47:20,117 --> 00:47:23,354 その前に… お願いがあります。 701 00:47:23,354 --> 00:47:25,122 うん? 702 00:47:25,122 --> 00:47:28,125 ぼ… 僕の死体を…→ 703 00:47:28,125 --> 00:47:33,130 みんなと同じ場所へ 埋めてくだ…。 704 00:47:33,130 --> 00:47:38,135 いいですよ。 (蜜蜂)それと… これを…。 705 00:47:38,135 --> 00:47:40,135 (七実)何です? それ。 706 00:49:59,176 --> 00:50:01,178 しかし それにしても 大変な戦いだった。 707 00:50:01,178 --> 00:50:04,181 ああ 大変な戦いだった。 さすが 日本最強だ。 708 00:50:04,181 --> 00:50:06,150 錆 白兵… 俺は その名を 生涯 忘れることはないだろう。 709 00:50:08,185 --> 00:50:11,188 まさに 紙一重の勝利だった。 聖地 巌流島に→ 710 00:50:11,188 --> 00:50:15,192 また 新しい歴史が刻まれた といっても 過言ではないな。 711 00:50:15,192 --> 00:50:18,195 首の皮一枚の戦いとは まさに あのことだ。 712 00:50:18,195 --> 00:50:21,198 とがめの作戦がなかったら 今ごろ 俺は生きちゃいないだろう。 713 00:50:21,198 --> 00:50:22,867 何を言う。 714 00:50:22,867 --> 00:50:25,102 そなたの剣技があってこその わたしの奇策だ。 715 00:50:25,102 --> 00:50:27,104 わたしは そなたのことを見直したぞ。 716 00:50:27,104 --> 00:50:31,108 俺は とがめに ほれ直したぜ。 言うな 言うな。 717 00:50:31,108 --> 00:50:33,110 しかし まあ 錆 白兵と1対1で→ 718 00:50:33,110 --> 00:50:35,112 剣技を競い 打ち勝ったのだ。 719 00:50:35,112 --> 00:50:38,115 これで そなたは 名実ともに 欲しがっていた→ 720 00:50:38,115 --> 00:50:41,118 日本最強の称号を 手にしたのではないか。 721 00:50:41,118 --> 00:50:45,122 日本最強か…。 あまり 実感はないがな。 722 00:50:45,122 --> 00:50:48,125 それにしても 錆が披露した 数々の剣技には→ 723 00:50:48,125 --> 00:50:51,128 心の底から驚かされたぜ。 724 00:50:51,128 --> 00:50:54,131 立ち合いの最初から見せた あの移動法 爆縮地。 725 00:50:54,131 --> 00:50:56,133 あれは びっくりだ。 726 00:50:56,133 --> 00:51:00,071 まさか 杜若よりも 自在な足運びがあったとはな。 727 00:51:00,071 --> 00:51:03,074 団子を 2皿 頼む。 ≪はい! ただ今。 728 00:51:03,074 --> 00:51:05,076 技というなら わたしは あれだな→ 729 00:51:05,076 --> 00:51:09,080 刀の 柄と さやを使用しての 逆転夢斬が 印象深い。 730 00:51:09,080 --> 00:51:13,084 あの技を会得した際に 錆は 剣聖の称号を得たというが→ 731 00:51:13,084 --> 00:51:16,087 まさに しかり。 いやいや 刀の刃渡り→ 732 00:51:16,087 --> 00:51:19,090 その伸縮を 自由自在に できるという あの妙技。 733 00:51:19,090 --> 00:51:23,094 速遅剣こそ 虚刀流にとっては 脅威だった。 734 00:51:23,094 --> 00:51:25,096 何せ 固定された刀でありながら→ 735 00:51:25,096 --> 00:51:27,098 間合いの はかりようが ないってんだから。 736 00:51:27,098 --> 00:51:30,101 あのとき 偶然 俺の足場が 崩れていなかったらと思うと→ 737 00:51:30,101 --> 00:51:33,101 ぞっとするぜ。 ≪お待たせしました。 738 00:51:35,106 --> 00:51:38,109 決まるかと思った そなたの手刀の切っ先を→ 739 00:51:38,109 --> 00:51:42,113 完全に見切った あの受け太刀 刃取りも圧巻だった。 740 00:51:42,113 --> 00:51:44,115 勝ちはしたものの わたしたちは おそらく→ 741 00:51:44,115 --> 00:51:48,119 あの堕剣士の恐ろしさの 一分も味わってはおらんのだろう。 742 00:51:48,119 --> 00:51:51,122 そうだな。 正直 言って 勝った気がしない。 743 00:51:51,122 --> 00:51:55,126 今回の戦いは 残念ながら 運が良かったとさえ言えないぜ。 744 00:51:55,126 --> 00:51:57,128 まったくもって そのとおりだ。 745 00:51:57,128 --> 00:52:00,064 わたしたちは ただ 負けなかったにすぎん。 746 00:52:00,064 --> 00:52:03,067 ぜんざいを 2人前 頼む。 ≪はーい。 747 00:52:03,067 --> 00:52:06,070 そして 何よりの白眉は 言うまでもなく→ 748 00:52:06,070 --> 00:52:10,074 四季崎 記紀の 完成形 変体刀 十二本が一本→ 749 00:52:10,074 --> 00:52:15,079 薄刀・針 だからこそ 実現した あの奥義 薄刀開眼だろうな。 750 00:52:15,079 --> 00:52:17,081 まさか 見た目の美麗さのみが 取りえの→ 751 00:52:17,081 --> 00:52:20,084 もろく 弱いだけの 刀だと思ったが→ 752 00:52:20,084 --> 00:52:24,088 あんな利点と特性があったとは 夢にも思わなかったぜ。 753 00:52:24,088 --> 00:52:28,092 俺は 初めて 剣士の怖さを 思い知った気がする。 754 00:52:28,092 --> 00:52:30,094 あちっ! そうだな。 755 00:52:30,094 --> 00:52:34,098 錆の剣は 空に浮かぶ太陽すら 切り裂くという あの触れ込み。 756 00:52:34,098 --> 00:52:38,102 あの奥義ならば それも 不可能ではないのかもしれぬ。 757 00:52:38,102 --> 00:52:40,104 されどだ 過程はどうあれ→ 758 00:52:40,104 --> 00:52:43,107 わたしたちは 結果として 薄刀を手にしたのだ。 759 00:52:43,107 --> 00:52:46,110 錆 白兵を正面からの果たし合いで打ち破ったこと→ 760 00:52:46,110 --> 00:52:49,113 これは 誇るべきことだぞ。 761 00:52:49,113 --> 00:52:51,115 かもしれねえ。 だが それにしても→ 762 00:52:51,115 --> 00:52:55,119 やつが 死に際に言っていた せりふが気になるぜ。 763 00:52:55,119 --> 00:52:59,056 俺が… 否 虚刀流が 四季崎 記紀の遺品だとは→ 764 00:52:59,056 --> 00:53:01,058 いったい どういう意味なんだ? 765 00:53:01,058 --> 00:53:03,060 記紀の血統とは いったい…。 766 00:53:03,060 --> 00:53:07,064 錆は 自分のことを出来損ないの 失敗作だと言っていたが→ 767 00:53:07,064 --> 00:53:09,066 あいつは 刀の毒に侵されて→ 768 00:53:09,066 --> 00:53:11,068 とがめを裏切ったんじゃ なかったのか? 769 00:53:11,068 --> 00:53:13,070 分からん。 770 00:53:13,070 --> 00:53:17,074 刀の毒に 侵されていたこと自体はまず 間違いはないが→ 771 00:53:17,074 --> 00:53:19,076 ひょっとすると 錆には錆で→ 772 00:53:19,076 --> 00:53:22,079 よんどころなき事情が あったのやもしれぬ。 773 00:53:22,079 --> 00:53:24,081 それも やつの言葉を信じるなら→ 774 00:53:24,081 --> 00:53:28,085 旅を続けるうちに 明らかになるのであろう。 775 00:53:28,085 --> 00:53:30,087 あちっ。 そうだな。 776 00:53:30,087 --> 00:53:33,090 薄刀・針も 無事に 割ることもなく 壊すこともなく→ 777 00:53:33,090 --> 00:53:36,093 傷一つ 付けずに 収集することができたし→ 778 00:53:36,093 --> 00:53:38,095 これで 変体刀も4本目。 779 00:53:38,095 --> 00:53:40,097 ちょっと 終わりが 見えてきたんじゃねえか? 780 00:53:40,097 --> 00:53:43,100 気持ちは分かるが 調子に乗るものではないぞ。 781 00:53:43,100 --> 00:53:45,102 旅は まだまだ これからだ。 782 00:53:45,102 --> 00:53:48,105 そうだな せっかく 九州まで来たのだ。 783 00:53:48,105 --> 00:53:52,109 景気づけに もう1本 変体刀を収集するとしよう。 784 00:53:52,109 --> 00:53:55,112 ああ 分かった。 異論はねえぜ。 785 00:53:55,112 --> 00:53:59,149 で 次の場所は? 次なる目的地は 薩摩だ。 786 00:53:59,149 --> 00:54:03,153 収集対象は 絶対無双の防御を誇る 賊刀・鎧。 787 00:54:03,153 --> 00:54:07,157 対戦相手は 海賊船の船長だ。 うん。 788 00:54:07,157 --> 00:54:09,159 ぜんざいと 団子を→ 789 00:54:09,159 --> 00:54:11,161 2人前 追加だ。 ≪はーい。 790 00:54:11,161 --> 00:54:15,165 <こうして 鑢 七花は 錆 白兵を打ち破り→ 791 00:54:15,165 --> 00:54:20,170 名実ともに 日本最強剣士の名を 襲名いたしました> 792 00:54:20,170 --> 00:54:22,172 <ただし それは あくまでも→ 793 00:54:22,172 --> 00:54:26,172 暫定 最強剣士の座 なのでございます> 794 00:54:29,179 --> 00:54:31,181 《錆 白兵か…》 795 00:54:31,181 --> 00:54:35,185 《それでも 姉ちゃんほどじゃなかったな…》 796 00:54:35,185 --> 00:54:39,189 <真庭 虫組 不承島にて全滅> 797 00:54:39,189 --> 00:54:44,194 <蝶のように舞い 蜂のように刺し 蟷螂のように食らい→ 798 00:54:44,194 --> 00:54:47,197 虫のように死んだ> 799 00:54:47,197 --> 00:54:52,202 七花ったら 何が最終奥義よ 大口たたいちゃって。 800 00:54:52,202 --> 00:54:55,205 あの技 とんでもない弱点が あるじゃない。 801 00:54:55,205 --> 00:54:58,142 奥義だなんて とても言えないわ。 802 00:54:58,142 --> 00:55:00,144 使ってみないと 分からないものね。 803 00:55:00,144 --> 00:55:02,146 早く教えてあげないと→ 804 00:55:02,146 --> 00:55:05,149 あの子 大変なことに なりかねないけど→ 805 00:55:05,149 --> 00:55:08,152 どうしたものかしら…。 806 00:55:08,152 --> 00:55:11,155 ハァ…。 807 00:55:11,155 --> 00:55:15,159 わたしも 交ぜてもらおうかな 刀集め。 808 00:55:15,159 --> 00:55:19,163 <さて 題目 そのものに 突っ込みどころ満載な→ 809 00:55:19,163 --> 00:55:21,165 こよいの 『刀語』> 810 00:55:21,165 --> 00:55:24,165 <お楽しみは ここまでにございます> 811 00:55:26,170 --> 00:55:36,170 ♪♪~