1 00:02:05,893 --> 00:02:18,906 ♪♪~ 2 00:02:18,906 --> 00:02:38,926 ♪♪~ 3 00:02:38,926 --> 00:02:40,926 (七実)ハァ…。 4 00:02:44,932 --> 00:02:46,934 かわいそうね。 5 00:02:46,934 --> 00:02:51,939 こんな所で 神様のように 特別扱いされちゃって。 6 00:02:51,939 --> 00:02:53,941 まるで わたしみたい。 7 00:02:53,941 --> 00:03:06,887 ♪♪~ 8 00:03:06,887 --> 00:03:10,891 これは 軽そうだし 手ごろな大きさ。 9 00:03:10,891 --> 00:03:12,893 いいでしょう。 10 00:03:12,893 --> 00:03:14,895 いえ 悪いのかしら。 11 00:03:14,895 --> 00:03:17,898 何といっても 悪刀・鐚なのだから。 12 00:03:17,898 --> 00:03:19,898 ん? 13 00:03:21,902 --> 00:03:25,906 なるほど 理解したわ。 14 00:03:25,906 --> 00:03:29,910 じゃあ 手土産もできたことだし 善は急げ。 15 00:03:29,910 --> 00:03:32,910 いえ 悪は急げ… かしら。 16 00:03:34,915 --> 00:03:36,515 ん? 17 00:03:45,926 --> 00:03:49,930 ハァ… 何を勝手に→ 18 00:03:49,930 --> 00:03:52,933 わたしの肌に 触っているのですか? 19 00:03:52,933 --> 00:03:55,936 この 草が 草が 草が…。 20 00:03:55,936 --> 00:03:59,936 草が 草が 草が…。 21 00:04:03,877 --> 00:04:05,879 どこか 目立つ場所で 待っていれば→ 22 00:04:05,879 --> 00:04:08,882 きっと 向こうから 会いに来てくれるはず。 23 00:04:08,882 --> 00:04:11,885 半年ぶりになるのかしら。 24 00:04:11,885 --> 00:04:13,887 ちょっとは 成長していてくれると→ 25 00:04:13,887 --> 00:04:18,125 うれしいんだけれど 七花。→ 26 00:04:18,125 --> 00:04:20,894 それにしても いい気分だわ。→ 27 00:04:20,894 --> 00:04:24,894 いえ 悪い気分かしら。 ウフフ。 28 00:04:26,900 --> 00:04:36,900 ♪♪~ 29 00:08:08,922 --> 00:08:14,928 (六枝)《七実 お前は… お前は あまりにも例外過ぎて→ 30 00:08:14,928 --> 00:08:18,932 俺には お前を育てることはできぬ》 31 00:08:18,932 --> 00:08:22,936 《育てることはできぬ》 32 00:08:22,936 --> 00:08:25,939 《お前は 化け物だ》 33 00:08:25,939 --> 00:08:29,943 《お前は 生まれてくるべきではなかった》 34 00:08:29,943 --> 00:08:33,947 (みぎり)《かわいそう。 かわいそうな子》→ 35 00:08:33,947 --> 00:08:37,951 《あなたは 本当に かわいそう》→ 36 00:08:37,951 --> 00:08:42,956 《あなたは 楽に死ぬことさえも できないなんて》→ 37 00:08:42,956 --> 00:08:48,956 《あなたは 死ぬこともできず 生きることもできず》 38 00:08:58,972 --> 00:09:01,992 (みぎり)《この 生き損ない》 39 00:09:01,992 --> 00:09:04,912 《あなたは… あなたなんて…》 40 00:09:04,912 --> 00:09:08,916 《あなたなんて 死ねばいいのに》 41 00:09:08,916 --> 00:09:10,918 (七実)《くだらない》→ 42 00:09:10,918 --> 00:09:12,920 《死霊山神衛隊の降霊術》→ 43 00:09:12,920 --> 00:09:18,926 《物は試しにと 使ってみたけど こんなもの ただの記憶じゃない》 44 00:09:18,926 --> 00:09:21,526 《七実…》 (みぎり)《七実…》 45 00:09:23,931 --> 00:09:26,931 (七実)消えろ。 (みぎり・六枝)《あ~!》 46 00:09:31,939 --> 00:09:34,942 あなたたちに 言われるまでもないのよ。 47 00:09:34,942 --> 00:09:36,542 そんなこと。 48 00:10:00,968 --> 00:10:02,903 (とがめ)右衛門左衛門殿。 49 00:10:02,903 --> 00:10:04,905 (右衛門左衛門)何だ? 奇策士殿。 50 00:10:04,905 --> 00:10:08,909 そなたは ここまでの道案内が 役目だったのであろう? 51 00:10:08,909 --> 00:10:12,913 だったら どうだ もう 帰ってもよいのだぞ。 52 00:10:12,913 --> 00:10:15,916 不要。 そのような気遣いは 必要ない。 53 00:10:15,916 --> 00:10:19,920 フン… そなたと そなたの大事なお姫さまが→ 54 00:10:19,920 --> 00:10:23,924 何をしようと このわたしには 関係のないことだがな。 55 00:10:23,924 --> 00:10:27,928 ただ 思いのほか そなたらも 暇なのだなと→ 56 00:10:27,928 --> 00:10:29,930 監察所の将来を憂えただけだ。 57 00:10:29,930 --> 00:10:33,934 不及。 わたしは こうしている今も→ 58 00:10:33,934 --> 00:10:37,938 十全に 職務を全うしている最中だ。→ 59 00:10:37,938 --> 00:10:42,943 奇策士殿の刀が いったい どのような刀なのか。→ 60 00:10:42,943 --> 00:10:47,614 間近で見るだけで 十分に それは わたしの仕事となる。 61 00:10:47,614 --> 00:10:49,282 チッ。 62 00:10:49,282 --> 00:10:52,519 (七花)どうして 俺と姉ちゃんが やり合わなきゃならないんだ? 63 00:10:52,519 --> 00:10:54,955 七花 いいかげんにしなさい。 64 00:10:54,955 --> 00:10:57,958 観客の お二人が 退屈して→ 65 00:10:57,958 --> 00:11:00,961 雑談を始めてしまったでは ありませんか。→ 66 00:11:00,961 --> 00:11:04,898 こんなふうに にらみ合っていても始まりませんよ。 67 00:11:04,898 --> 00:11:07,901 俺は 姉ちゃんと 1年前に 立ち合ったときより→ 68 00:11:07,901 --> 00:11:09,903 ずっと強くなっている。 69 00:11:09,903 --> 00:11:12,906 姉ちゃんをケガさせたくないんだ。 70 00:11:12,906 --> 00:11:15,909 ケガ? 何を甘いことを言っているの? 71 00:11:15,909 --> 00:11:19,913 真剣勝負だと言ったでしょう。 殺す気で来なさい。 72 00:11:19,913 --> 00:11:21,915 殺す気って…。 73 00:11:21,915 --> 00:11:25,919 やっぱり ぬるくなったのね。 まったく…。 74 00:11:25,919 --> 00:11:27,921 最初から 心配は していたのだけれど。 75 00:11:27,921 --> 00:11:29,923 誰のせいなのかしら。→ 76 00:11:29,923 --> 00:11:34,928 宇練 銀閣さん? 敦賀 迷彩さん?→ 77 00:11:34,928 --> 00:11:38,932 錆 白兵さん? 校倉 必さん?→ 78 00:11:38,932 --> 00:11:41,935 それとも 凍空こなゆきさん? 79 00:11:41,935 --> 00:11:43,937 あるいは…。→ 80 00:11:43,937 --> 00:11:46,940 あなたのせいなのでしょうか。→ 81 00:11:46,940 --> 00:11:48,942 奇策士 とがめさん。 82 00:11:48,942 --> 00:11:51,945 姉ちゃんが おとなしく 四季崎の刀を→ 83 00:11:51,945 --> 00:11:55,949 とがめに渡してくれりゃあ それで 全部 丸く収まる。 84 00:11:55,949 --> 00:11:59,953 ウフフ… 剣士と剣士が 向かい合っているのよ。 85 00:11:59,953 --> 00:12:02,889 戦わない理由が どこにあるというの? 86 00:12:02,889 --> 00:12:05,892 姉ちゃんは 剣士じゃないだろ。 87 00:12:05,892 --> 00:12:08,895 そうかもしれないわね。 88 00:12:08,895 --> 00:12:11,898 わたしは 刀だわ。 89 00:12:11,898 --> 00:12:14,198 あなたは 違うのかしら? 90 00:12:15,902 --> 00:12:18,905 (七実)あなたにとって 戦う理由が必要でしょうから→ 91 00:12:18,905 --> 00:12:21,908 わたしは わざわざ 四季崎 記紀の変体刀を→ 92 00:12:21,908 --> 00:12:23,910 見つけてきたんじゃない。→ 93 00:12:23,910 --> 00:12:27,914 刀が欲しければ わたしを倒すしかない。→ 94 00:12:27,914 --> 00:12:31,918 とても 分かりやすい方程式でしょう?→ 95 00:12:31,918 --> 00:12:33,920 父さんは あなたを→ 96 00:12:33,920 --> 00:12:36,923 自分の所有者よりも 姉を優先するような育て方は→ 97 00:12:36,923 --> 00:12:39,923 していないはずだけれど。 98 00:12:42,929 --> 00:12:46,933 分かったよ。 どうなっても知らねえぞ。 99 00:12:46,933 --> 00:12:48,935 おい とがめ。 うん? 100 00:12:48,935 --> 00:12:51,938 合図 頼むよ。 101 00:12:51,938 --> 00:12:53,938 そうか…。 102 00:12:55,942 --> 00:12:58,942 いざ 尋常に…。 103 00:13:00,947 --> 00:13:02,947 始め! 104 00:13:10,891 --> 00:13:17,898 七花 真剣勝負の最中に何ですが 久しぶりに教育してあげましょう。 105 00:13:17,898 --> 00:13:19,900 あなたは 間違っています。 106 00:13:19,900 --> 00:13:24,905 まず あなたが この半年 数々の軍場を駆け抜け→ 107 00:13:24,905 --> 00:13:27,908 わたしよりも 強くなっていたとしても→ 108 00:13:27,908 --> 00:13:29,910 そんなことに意味はありません。→ 109 00:13:29,910 --> 00:13:32,913 わたしには この目があります。→ 110 00:13:32,913 --> 00:13:35,916 全てを のみ込む わたしの目。→ 111 00:13:35,916 --> 00:13:40,921 この目にかかれば あなたの強さはそのまま わたしのものとなる。 112 00:13:40,921 --> 00:13:44,925 《一度見た技を そのまま 自分のものとして習得できる→ 113 00:13:44,925 --> 00:13:49,930 恐るべき戦闘技術 秘技 見稽古》 114 00:13:49,930 --> 00:13:53,930 (七実)どんな技も どんな動きも どんな弱点も…。 115 00:14:00,941 --> 00:14:04,110 虚刀流 最終奥義。 116 00:14:04,110 --> 00:14:06,112 七花八裂! 117 00:14:06,112 --> 00:14:07,881 ハァ…。 118 00:14:07,881 --> 00:14:10,884 そして 現時点でも 半年前と変わらず→ 119 00:14:10,884 --> 00:14:13,119 あなたは わたしよりも ずっと弱い。 120 00:14:13,119 --> 00:14:14,719 (衝撃音) 121 00:16:33,993 --> 00:16:35,995 あっ! (右衛門左衛門)あっ…。 122 00:16:35,995 --> 00:16:37,995 えっ!? 123 00:16:41,000 --> 00:16:44,003 姉ちゃん 今 何をした? 124 00:16:44,003 --> 00:16:46,005 あなたの腰を持って 放り投げたのよ。 125 00:16:46,005 --> 00:16:49,008 なっ…。 バカなこと言うなよ。 126 00:16:49,008 --> 00:16:51,010 そ… そうだ。 127 00:16:51,010 --> 00:16:53,012 姉ちゃんの細い腕で 俺を ぶん投げられるわけないだろ! 128 00:16:53,012 --> 00:16:59,018 確か 蝦夷の彼女 凍空こなゆきさんといったわね。 129 00:16:59,018 --> 00:17:02,021 この怪力に 覚えがないわけじゃないでしょ? 130 00:17:02,021 --> 00:17:05,024 あっ! そなた さては 凍空一族の村を…。 131 00:17:05,024 --> 00:17:09,028 ご明察です。 さすがは とがめさん。 132 00:17:09,028 --> 00:17:11,030 七花 気を付けろ。 133 00:17:11,030 --> 00:17:13,032 七実は こなゆきの怪力を 見取っている。 134 00:17:13,032 --> 00:17:18,037 いや こなゆきのような 年端もいかぬ 童のものではない。 135 00:17:18,037 --> 00:17:23,042 凍空一族の…。 あろうことか 大人の怪力を→ 136 00:17:23,042 --> 00:17:26,045 村を襲うことで 会得しておるのだ! 137 00:17:26,045 --> 00:17:28,045 はっ!? ウフ。 138 00:17:31,050 --> 00:17:33,987 生き残りがいたとは 想定外でしたが→ 139 00:17:33,987 --> 00:17:35,989 まあ そのとおりです。 140 00:17:35,989 --> 00:17:39,589 凍空の村を滅ぼしたのは わたしです。 141 00:17:41,227 --> 00:17:45,999 死霊山を壊滅させたってのは 聞いてたけどよ。 142 00:17:45,999 --> 00:17:50,003 何で 村を滅ぼす必要があった? うん? 143 00:17:50,003 --> 00:17:53,006 踊山でのことも そうだ。 144 00:17:53,006 --> 00:17:56,009 それに この寺でのことだって そうだろ。 145 00:17:56,009 --> 00:18:00,013 どうして わざわざ 全滅させる必要があった!? 146 00:18:00,013 --> 00:18:04,017 姉ちゃんが そんなことしたせいでこなゆきは…。 147 00:18:04,017 --> 00:18:07,253 変わったことを 言うようになったわね 七花。 148 00:18:07,253 --> 00:18:09,022 あっ…。 149 00:18:09,022 --> 00:18:11,024 雑草を いくらか 引き抜いたところで→ 150 00:18:11,024 --> 00:18:14,027 やいのやいの 言われる覚えはないわ。 151 00:18:14,027 --> 00:18:17,030 草むしりは わたしの趣味なのよ。 152 00:18:17,030 --> 00:18:22,030 それとも 七花 あなた 刀が 斬る相手を選ぼうというの? 153 00:18:24,037 --> 00:18:27,040 (七実)とがめさん あなたに 七花を預けたのは→ 154 00:18:27,040 --> 00:18:30,043 失敗だったのかも しれませんね。→ 155 00:18:30,043 --> 00:18:33,980 確か 安心して任せたはずなのに。 156 00:18:33,980 --> 00:18:35,982 その言いぶりは 筋違いだな。 157 00:18:35,982 --> 00:18:38,985 わたしの刀を わたしが どのように使おうが→ 158 00:18:38,985 --> 00:18:40,987 わたしの勝手だ。 159 00:18:40,987 --> 00:18:42,989 そうではないか? 160 00:18:42,989 --> 00:18:44,991 そのとおりですね。 161 00:18:44,991 --> 00:18:48,995 確かに 筋違いの逆恨みでした。 162 00:18:48,995 --> 00:18:52,999 閑話休題。 七花 つまり そういうことよ。 163 00:18:52,999 --> 00:18:56,002 この護剣寺に たどりつくまで→ 164 00:18:56,002 --> 00:18:59,005 わたしも それなりの戦火を くぐり抜けてきている。 165 00:18:59,005 --> 00:19:02,008 真庭 虫組の方々をはじめ→ 166 00:19:02,008 --> 00:19:07,013 凍空一族 死霊山神衛隊 そして この護剣寺で→ 167 00:19:07,013 --> 00:19:10,016 いろんな人たちと 戦わせてもらったわ。 168 00:19:10,016 --> 00:19:13,019 そして その全てを吸収している。→ 169 00:19:13,019 --> 00:19:15,021 この目でね。 170 00:19:15,021 --> 00:19:18,024 姉ちゃん まにわにとも戦ってたのか。 171 00:19:18,024 --> 00:19:22,028 むちゃくちゃだ! あなたの七花八裂くらいなら→ 172 00:19:22,028 --> 00:19:24,030 一度見れば それで十分。 173 00:19:24,030 --> 00:19:27,033 弱点は 一度 自分で使ってみるまでは→ 174 00:19:27,033 --> 00:19:30,036 分からなかったけどね。 えっ? 175 00:19:30,036 --> 00:19:32,055 やっぱり 気付いていなかったのね。 176 00:19:32,055 --> 00:19:36,976 よかったわね 七花 これまでの敵が弱い方ばっかりで。 177 00:19:36,976 --> 00:19:40,980 こんな 明白な弱点を 誰も見抜けなかったのね。 178 00:19:40,980 --> 00:19:43,983 弱点って 何だよ。 179 00:19:43,983 --> 00:19:45,985 それを あなたに 教えてあげるために→ 180 00:19:45,985 --> 00:19:48,988 わたしは 島を出てきたのだけれど→ 181 00:19:48,988 --> 00:19:52,992 ふ抜けた あなたを見て 気が変わったわ。 182 00:19:52,992 --> 00:19:54,992 教えてあげるものですか。 183 00:19:57,997 --> 00:19:59,999 安心しなさい。 184 00:19:59,999 --> 00:20:02,235 あなたに対して 真剣勝負などと言った→ 185 00:20:02,235 --> 00:20:05,004 わたしの方が 大人げなかったわ。 186 00:20:05,004 --> 00:20:10,009 今の あなたは わたしと立ち合う資格さえもない。 187 00:20:10,009 --> 00:20:13,012 あなたを相手にするのには…。 188 00:20:13,012 --> 00:20:17,016 この小指1本で 十分よ。 189 00:20:17,016 --> 00:20:20,019 思い上がるのも たいがいにしろ! 190 00:20:20,019 --> 00:20:25,019 虚刀流 雛罌粟から沈丁花まで 打撃技 混成接続。 191 00:20:27,026 --> 00:20:29,028 うっ…。 192 00:20:29,028 --> 00:20:31,030 うわっ! 193 00:20:31,030 --> 00:20:33,030 (右衛門左衛門・とがめ)あっ…。 194 00:20:36,970 --> 00:20:40,974 (七実) ちなみに 忍法 足軽 応用編。 195 00:20:40,974 --> 00:20:44,978 打撃から 全て重さを 取り除いておいてあげたわ。 196 00:20:44,978 --> 00:20:48,982 わたしが その気だったら あなたは そうして倒れるまでに→ 197 00:20:48,982 --> 00:20:52,986 272回 死んでいる。 198 00:20:52,986 --> 00:20:54,988 どうしたの? 七花。 199 00:20:54,988 --> 00:20:56,990 言いたいことがあれば 言っていいのよ。 200 00:20:56,990 --> 00:21:00,994 何が 小指1本しか使わないだよ。 201 00:21:00,994 --> 00:21:03,997 それは あなたが 聞き違いをしたのよ。 202 00:21:03,997 --> 00:21:08,997 わたしは 「この小指1本以外の 全てで 十分」と言ったの。 203 00:21:11,004 --> 00:21:14,007 姉ちゃん 今の どういうことだよ。 204 00:21:14,007 --> 00:21:16,009 はい? とぼけるな。 205 00:21:16,009 --> 00:21:21,014 あんな無茶な技 姉ちゃんの体力で272回もの打撃を→ 206 00:21:21,014 --> 00:21:23,016 繰り出せるはずないだろ。 207 00:21:23,016 --> 00:21:27,020 《そうだ。 七実に 唯一 弱点があるとすれば→ 208 00:21:27,020 --> 00:21:29,022 体が弱いこと》 209 00:21:29,022 --> 00:21:31,257 《体力 持久力がないことだ》 210 00:21:31,257 --> 00:21:34,627 ああ まだ話してなかったわね。 211 00:21:34,627 --> 00:21:36,863 こういうことよ。 212 00:21:36,863 --> 00:21:38,863 あっ…。 213 00:21:43,870 --> 00:21:46,873 何だと!? 姉ちゃん! 214 00:21:46,873 --> 00:21:49,876 (七実) そう取り乱さないでちょうだい。 215 00:21:49,876 --> 00:21:53,880 悪刀・鐚の これが 正しい使い方よ。 216 00:21:53,880 --> 00:21:55,882 いかずちを帯びた このくないを→ 217 00:21:55,882 --> 00:21:58,885 体の中央に 刺し込むことによって→ 218 00:21:58,885 --> 00:22:02,889 わたしの病は 強制的に癒やされる。 219 00:22:02,889 --> 00:22:07,889 《無理やり 人体を活性化させる それが 悪刀・鐚》 220 00:22:09,662 --> 00:22:12,899 そう 悪刀・七実と 言うべきでしょうか。 221 00:22:12,899 --> 00:22:16,903 わたしには もう 弱点も 死角も ありません。→ 222 00:22:16,903 --> 00:22:19,903 顔を洗って 出直してきなさい。 223 00:22:26,913 --> 00:22:31,918 <1カ月前 蝦夷 踊山を後にした 奇策士 とがめと 鑢 七花は→ 224 00:22:31,918 --> 00:22:34,854 今度こそ 尾張に 戻るつもりだったのですが→ 225 00:22:34,854 --> 00:22:37,857 陸奥の死霊山に まつられていた悪刀が→ 226 00:22:37,857 --> 00:22:40,860 何者かに奪われたとの 知らせを聞き→ 227 00:22:40,860 --> 00:22:45,860 急きょ その下手人の足取りを 追うこととなりました> 228 00:22:53,873 --> 00:22:56,876 なぜ そなたが ここにいる? 229 00:22:56,876 --> 00:22:58,878 不言。 誰? 230 00:22:58,878 --> 00:23:01,881 尾張の お姫さまの懐刀→ 231 00:23:01,881 --> 00:23:04,884 左右田 右衛門左衛門殿だ。 232 00:23:04,884 --> 00:23:06,886 ひどい変わり者だ。 233 00:23:06,886 --> 00:23:09,889 不肯。 あなたに言われたくはない。 234 00:23:09,889 --> 00:23:12,892 フン。 あの不愉快な女に言われて→ 235 00:23:12,892 --> 00:23:15,895 わたしたちの動向を 探っているのであろう。 236 00:23:15,895 --> 00:23:19,899 不外。 まあ そのとおりだがな。 237 00:23:19,899 --> 00:23:22,902 しかし こたびのわたしは ただの連絡係だ。 238 00:23:22,902 --> 00:23:24,904 うん? 239 00:23:24,904 --> 00:23:27,907 下手人の潜伏先を教えよう。 240 00:23:27,907 --> 00:23:30,910 そうだ! その死霊山から 刀を奪ったやつは→ 241 00:23:30,910 --> 00:23:32,845 どこに隠れておるのだ! 242 00:23:32,845 --> 00:23:36,849 不隠。 ふてぶてしくも その下手人は→ 243 00:23:36,849 --> 00:23:41,849 剣士の聖地 清涼院 護剣寺に 居座っておる。 244 00:23:43,856 --> 00:23:46,859 (右衛門左衛門) 否 清涼院 護剣寺を→ 245 00:23:46,859 --> 00:23:49,862 乗っ取ったと言うべきか。→ 246 00:23:49,862 --> 00:23:53,866 壱級災害指定地域 死霊山を壊滅に追い込み→ 247 00:23:53,866 --> 00:23:57,870 今 剣士の聖地たる 清涼院 護剣寺を制圧している→ 248 00:23:57,870 --> 00:24:01,874 悪刀・鐚の所有者の名は→ 249 00:24:01,874 --> 00:24:04,877 鑢 七実。 250 00:24:04,877 --> 00:24:06,877 (とがめ・七花)えーっ!? 251 00:26:15,975 --> 00:26:24,984 ♪♪~ 252 00:26:24,984 --> 00:26:26,986 ≪(右衛門左衛門) ただ今 戻りました。 253 00:26:26,986 --> 00:26:29,221 (否定姫)遅い! いつも いつも→ 254 00:26:29,221 --> 00:26:32,992 本当に いつまで待たせる気よ この愚か者。 255 00:26:32,992 --> 00:26:34,994 申し訳ありません。 256 00:26:34,994 --> 00:26:37,997 (否定姫)それで? 死霊山が 全滅したなんて→ 257 00:26:37,997 --> 00:26:41,000 バカげた噂は どこまでが真実だった? 258 00:26:41,000 --> 00:26:45,004 はっ それが… 全て。 (否定姫)全て 嘘だった? 259 00:26:45,004 --> 00:26:48,007 全て 本当でした。 260 00:26:48,007 --> 00:26:51,010 いえ 死霊山のことだけに かぎりません。 261 00:26:51,010 --> 00:26:55,014 鑢 七実という虚刀流の姉 化け物です。 262 00:26:55,014 --> 00:26:57,014 はあ? 263 00:27:00,019 --> 00:27:03,022 (鳳凰)今ごろは どうなっているのかな。 264 00:27:03,022 --> 00:27:07,026 (人鳥)は… はい。 死霊山を 壊滅させた化け物が→ 265 00:27:07,026 --> 00:27:10,029 まさか 虚刀流の姉だったなんて。 266 00:27:10,029 --> 00:27:14,050 (鳳凰)死霊山だけではない。 蝦夷の踊山も また→ 267 00:27:14,050 --> 00:27:18,971 虚刀流の姉 鑢 七実によって 滅ぼされていたのだろう。 268 00:27:18,971 --> 00:27:21,974 お主が あの後 集めてきた情報によればな。 269 00:27:21,974 --> 00:27:23,976 あ… はい。 270 00:27:23,976 --> 00:27:27,980 前 日本最強 鑢 七実か。 271 00:27:27,980 --> 00:27:30,983 凍空一族を全滅!? 272 00:27:30,983 --> 00:27:33,652 どうやったら そんなことができるのよ?→ 273 00:27:33,652 --> 00:27:35,888 その時点じゃ その お姉ちゃんは→ 274 00:27:35,888 --> 00:27:38,891 悪刀・鐚を 所有してはいなかったんでしょ? 275 00:27:38,891 --> 00:27:42,895 (右衛門左衛門)はなから 十分に 化け物だったということです。 276 00:27:42,895 --> 00:27:44,897 ハァ…。 277 00:27:44,897 --> 00:27:49,902 あの不愉快な奇策士の計画が 乱れるのは 大いに結構だけれど→ 278 00:27:49,902 --> 00:27:52,905 それで こっちまで 巻き添えを食うんじゃ→ 279 00:27:52,905 --> 00:27:54,907 たまったもんじゃないわね。 280 00:27:54,907 --> 00:27:56,909 何? この 計算違い。 281 00:27:56,909 --> 00:27:59,912 虚刀流を表の世界に 引っ張り出したのはいいけど→ 282 00:27:59,912 --> 00:28:02,681 ついでに とんでもないものまで→ 283 00:28:02,681 --> 00:28:05,918 引っ張ってきちゃった というわけか。 284 00:28:05,918 --> 00:28:07,920 実際のところ どうだった? 285 00:28:07,920 --> 00:28:11,924 七花君の方に 勝ち目は 少しでもあるのかしら? 286 00:28:11,924 --> 00:28:13,926 ありません。 287 00:28:13,926 --> 00:28:17,863 (鳳凰)まったくもって 錆 白兵どころの話ではないな。 288 00:28:17,863 --> 00:28:20,866 (人鳥)護剣寺も 今ごろは 彼女の制圧下でしょう。 289 00:28:20,866 --> 00:28:23,869 (鳳凰)あの奇策士は どうするのか。→ 290 00:28:23,869 --> 00:28:28,874 奇策だろうと 本物の天才相手には決して通用しないだろうに。 291 00:28:28,874 --> 00:28:32,878 (人鳥)きっ… 奇策士は 戦う者ではありませんから。→ 292 00:28:32,878 --> 00:28:35,881 でも 何か いい手を 考えるかもしれません。→ 293 00:28:35,881 --> 00:28:40,886 というより 僕たちとしては そう願うしかないでしょう。→ 294 00:28:40,886 --> 00:28:45,891 鑢 七実に 太刀打ちできる者は 鳳凰さまを含めても→ 295 00:28:45,891 --> 00:28:47,893 一人もいないかと…。 296 00:28:47,893 --> 00:28:51,897 (鳳凰)フフッ はっきりと言うではないか。→ 297 00:28:51,897 --> 00:28:54,900 しかし お主の言うとおりだな。→ 298 00:28:54,900 --> 00:28:58,904 真庭忍軍 十二頭領が 今や 残り4人だ。→ 299 00:28:58,904 --> 00:29:02,908 さすがに これ以上 危ない橋は 渡れない。 300 00:29:02,908 --> 00:29:07,913 化け物退治は 奇策士に 頼るしかないというわけか。 301 00:29:07,913 --> 00:29:09,915 冗談じゃないわよね。 302 00:29:09,915 --> 00:29:13,919 ちなみに あんたなら 鑢 七実 相手に どう戦う? 303 00:29:13,919 --> 00:29:16,856 戦いません。 (否定姫)なるほど。→ 304 00:29:16,856 --> 00:29:21,861 それでも 戦わなければならない 状況に陥ったら どうする? 305 00:29:21,861 --> 00:29:23,863 時間を稼ぎますね。 306 00:29:23,863 --> 00:29:25,865 あなたが逃げられるだけの時間を。 307 00:29:25,865 --> 00:29:27,867 花丸! 308 00:29:27,867 --> 00:29:32,872 でも まあ 鑢 七実が 悪刀・鐚を所有している以上→ 309 00:29:32,872 --> 00:29:35,875 無視は できないのよね。→ 310 00:29:35,875 --> 00:29:38,878 ところで 元気だった? あの不愉快な女。 311 00:29:38,878 --> 00:29:43,883 はい。 護剣寺までの道中は うるさいほどでした。 312 00:29:43,883 --> 00:29:48,888 偶然を装って 何回か 地味に蹴られました。 313 00:29:48,888 --> 00:29:51,888 (否定姫) 子供みたいなまねをするわね。 314 00:30:03,903 --> 00:30:08,908 ≪(小坊主)あの 七実さま お… お食事は? 315 00:30:08,908 --> 00:30:11,908 そういう気分じゃないわ。 316 00:30:13,913 --> 00:30:15,848 構わないの。 317 00:30:15,848 --> 00:30:19,848 今の わたしには 必要ないことですもの。 318 00:30:28,194 --> 00:30:31,197 うぬぬ…。 319 00:30:31,197 --> 00:30:33,797 と… とがめさん? 320 00:30:35,868 --> 00:30:37,868 ちぇりおー! 321 00:30:41,874 --> 00:30:44,877 あれから 何日たったと思っておる。 322 00:30:44,877 --> 00:30:46,879 いつまで そうしているつもりだ!? 323 00:30:46,879 --> 00:30:49,882 はっ? 324 00:30:49,882 --> 00:30:52,885 そなたが ここまで動揺するとはな。 325 00:30:52,885 --> 00:30:55,888 実に 厄介なやつだ。 326 00:30:55,888 --> 00:30:59,892 俺も 自分が こんなふうになるなんて意外だよ。 327 00:30:59,892 --> 00:31:02,895 俺 刀なのにな。 328 00:31:02,895 --> 00:31:04,895 来い! 329 00:31:06,899 --> 00:31:08,899 再教育だ。 330 00:31:12,905 --> 00:31:16,942 七花 あえて聞くまいと 思っておったが。 331 00:31:16,942 --> 00:31:18,944 うん? 七実の方が そなたより→ 332 00:31:18,944 --> 00:31:23,949 強いということを どうして隠しておった? 333 00:31:23,949 --> 00:31:28,949 それは 俺が とがめの刀に なりたかったからだよ。 334 00:31:31,957 --> 00:31:36,957 とがめが 初めて 島に来た日 そう思ったんだ。 335 00:31:39,965 --> 00:31:41,967 姉ちゃんの方が 強いって分かったら→ 336 00:31:41,967 --> 00:31:46,972 とがめは 姉ちゃんを 選んじゃうかもしれないじゃないか。 337 00:31:46,972 --> 00:31:48,974 たわけが! あっ…。 338 00:31:48,974 --> 00:31:51,977 一度しか言わんから よく聞いておけ! 339 00:31:51,977 --> 00:31:53,979 半年前なら いざ知らず→ 340 00:31:53,979 --> 00:31:57,983 今は わたしの刀は そなたしかおらんと思っておるわ。 341 00:31:57,983 --> 00:32:02,988 こんなこと いちいち言わすな 愚か者。 342 00:32:02,988 --> 00:32:04,990 七花 わたしを見ろ。 343 00:32:04,990 --> 00:32:08,994 わたしが これまで いったい どれだけ負けてきたと思っておる。 344 00:32:08,994 --> 00:32:12,998 自慢ではないが 数百 数千回と負けておるわ。 345 00:32:12,998 --> 00:32:14,933 それでも 今の そなたのように→ 346 00:32:14,933 --> 00:32:17,936 何もせずに ただ 落ち込んでおったことなどないぞ! 347 00:32:17,936 --> 00:32:19,938 そして 最後には 必ず勝ってきた。 348 00:32:19,938 --> 00:32:23,942 みっともないとは 思わんのか? 349 00:32:23,942 --> 00:32:27,613 姉ちゃんに負けたことは 恥ずかしいと思ってるけどさ。 350 00:32:27,613 --> 00:32:29,913 うぬぬ… 立て! 351 00:32:42,861 --> 00:32:45,631 ふぎゃ! 352 00:32:45,631 --> 00:32:48,867 そうやって 落ち込んで うじうじしていることこそが→ 353 00:32:48,867 --> 00:32:50,869 みっともないと言っているのだ! あっ…。 354 00:32:50,869 --> 00:32:53,872 一度だけだ。 一度しか聞かん。 355 00:32:53,872 --> 00:32:55,874 そなたが どのような答えを返そうと→ 356 00:32:55,874 --> 00:32:57,876 とがめるつもりはない。 357 00:32:57,876 --> 00:33:00,879 このたびばかりは 無理強いするつもりはない。 358 00:33:00,879 --> 00:33:02,881 だから 答えよ。 359 00:33:02,881 --> 00:33:06,881 そなた 七実と再戦する気はあるか? 360 00:33:10,889 --> 00:33:12,891 ある! そうか。 361 00:33:12,891 --> 00:33:15,828 ならば わたしが 奇策を授けてやる。 362 00:33:15,828 --> 00:33:18,831 まずは そなたの最終奥義。 363 00:33:18,831 --> 00:33:22,831 七花八裂の弱点から 話すことにしようか。 364 00:33:25,838 --> 00:33:29,608 七花八裂には 重大な弱点がある。 365 00:33:29,608 --> 00:33:31,844 弱点はないと 思っていたんだけどな。 366 00:33:31,844 --> 00:33:33,846 こういっては 何だがな。 367 00:33:33,846 --> 00:33:37,850 そなたが 半年前に考えたばかりの奥義であろう? 368 00:33:37,850 --> 00:33:40,853 穴がない方が むしろ 不思議だと思わんか? 369 00:33:40,853 --> 00:33:42,855 そう言われりゃ そうか。 370 00:33:42,855 --> 00:33:46,625 今回は 特別だ 単刀直入に教えてやろう。 371 00:33:46,625 --> 00:33:48,293 うん。 372 00:33:48,293 --> 00:33:53,966 七花八裂は 七つの奥義を 同時に放つ混成接続技だが→ 373 00:33:53,966 --> 00:33:55,968 同時というのは 方便で→ 374 00:33:55,968 --> 00:33:59,972 実際は 目にも留まらぬ速さの連続技だ。 375 00:33:59,972 --> 00:34:02,975 そんなの あらためて 言われるまでもないよ。 376 00:34:02,975 --> 00:34:06,979 しかし この奥義 正確には 連続技 たり得ていない。 377 00:34:06,979 --> 00:34:08,981 はっ? 第四の奥義→ 378 00:34:08,981 --> 00:34:12,981 柳緑花紅が邪魔なのだよ。 じゃ… 邪魔? 379 00:34:15,921 --> 00:34:17,923 何だよ? それ。 380 00:34:17,923 --> 00:34:22,223 鏡花水月 花鳥風月 百花繚乱。 381 00:34:23,929 --> 00:34:26,932 柳緑花紅 これだ! うん? 382 00:34:26,932 --> 00:34:30,602 相手の防御力を無効にする 鎧通しの技。 383 00:34:30,602 --> 00:34:32,271 確かに 強力だが→ 384 00:34:32,271 --> 00:34:34,940 この ための動作に 重大な すきがある。 385 00:34:34,940 --> 00:34:37,943 あっ! 第四の奥義 柳緑花紅は→ 386 00:34:37,943 --> 00:34:40,946 混成接続技としては 不適格なのだ。 387 00:34:40,946 --> 00:34:44,950 それを分かってさえいれば 破ることなど たやすい。 388 00:34:44,950 --> 00:34:47,953 俺の最終奥義に そんな弱点が…。 389 00:34:47,953 --> 00:34:51,957 何だかんだいって あの姉は 弟に甘い。 390 00:34:51,957 --> 00:34:56,957 わざわざ 混成接続技を披露して 解答を示唆しておったのだからな。 391 00:34:58,964 --> 00:35:01,967 …と 実に簡単なことなのだ。 392 00:35:01,967 --> 00:35:04,970 それゆえに そなたが 技を改良してくることも→ 393 00:35:04,970 --> 00:35:08,974 はっきりと予想されておるだろう。そりゃそうか。 394 00:35:08,974 --> 00:35:11,977 結局 姉ちゃんの あの目を封じないことには。 395 00:35:11,977 --> 00:35:15,914 フン 一応 そのための策も 練っているのだがな。 396 00:35:15,914 --> 00:35:17,583 えっ? 397 00:35:17,583 --> 00:35:19,818 そなたが みっともなく 落ち込んでいる間にも→ 398 00:35:19,818 --> 00:35:22,821 わたしは 一生懸命 考えておったのだよ。 399 00:35:22,821 --> 00:35:25,824 そなたを 優しく慰めながらな。 400 00:35:25,824 --> 00:35:28,827 ん? ほれ 何とか言ってみろ。 401 00:35:28,827 --> 00:35:31,830 とがめ ありがとう。 402 00:35:31,830 --> 00:35:34,600 いっ… 嫌みを言われて喜ぶな! 403 00:35:34,600 --> 00:35:36,900 どんな 特殊な性癖だ。 404 00:35:40,839 --> 00:35:43,842 《七花 あとは 決着あるのみだ》 405 00:35:43,842 --> 00:35:47,846 《しかし 鑢 七実 どうして こんな 回りくどいことをする?》 406 00:35:47,846 --> 00:35:49,848 《散々 甘やかしてきた弟に→ 407 00:35:49,848 --> 00:35:53,852 なぜ 勝てるはずのない 勝負を強要する?》 408 00:35:53,852 --> 00:35:57,852 《まさか 本当に 剣士と剣士が 向き合えば…》 409 00:35:59,858 --> 00:36:04,858 《戦う理由など 必要ないと 考えているわけではあるまい》 410 00:36:09,868 --> 00:36:12,871 (七実)七花 早く…。→ 411 00:36:12,871 --> 00:36:16,875 早く わたしを殺しに来なさい。 412 00:36:16,875 --> 00:36:18,875 父さんを殺したように。 413 00:38:47,959 --> 00:38:49,961 《違う つながらない》 414 00:38:49,961 --> 00:38:54,966 《七つの奥義の順列組み合わせは 5,040通りだが→ 415 00:38:54,966 --> 00:38:59,966 柳緑花紅を 最初に限定した場合は720通りになる》 416 00:39:01,973 --> 00:39:05,977 《その中で 最も すきのない組み合わせ》 417 00:39:05,977 --> 00:39:19,991 ♪♪~ 418 00:39:19,991 --> 00:39:22,994 うん? 419 00:39:22,994 --> 00:39:24,994 とがめさん。 420 00:39:34,005 --> 00:39:37,008 あい 分かりました。 いいでしょう。 421 00:39:37,008 --> 00:39:40,946 いえ それとも悪いのかしら どちらにしても。 422 00:39:40,946 --> 00:39:43,949 ん? 意外そうですね。 423 00:39:43,949 --> 00:39:45,951 まあ 受けてくれるなら→ 424 00:39:45,951 --> 00:39:48,954 こちらとしても それに越したことはないのだが。 425 00:39:48,954 --> 00:39:51,957 断る理由がありませんよ。 426 00:39:51,957 --> 00:39:53,959 わたしは 刀ですから。 427 00:39:53,959 --> 00:39:56,962 七花は 刀が刀を所有するなど→ 428 00:39:56,962 --> 00:39:59,965 意味が分からない と言っておったがな。 429 00:39:59,965 --> 00:40:01,967 そうですか。 430 00:40:01,967 --> 00:40:04,970 七花も 生意気なことを 言えるくらいには→ 431 00:40:04,970 --> 00:40:07,973 立ち直れたのですね。 432 00:40:07,973 --> 00:40:09,973 あの子 死にますよ。 433 00:40:13,979 --> 00:40:16,982 少し お話をしましょう。 434 00:40:16,982 --> 00:40:21,987 とがめさんは わたしたちの父が 島流しにされた理由については→ 435 00:40:21,987 --> 00:40:23,989 知っているのですか? 436 00:40:23,989 --> 00:40:27,993 戦乱が終わって 体よく 隔離されたのだろう。 437 00:40:27,993 --> 00:40:31,997 味方にしておけば頼もしいが そうできなかった場合→ 438 00:40:31,997 --> 00:40:37,002 虚刀流は 危険過ぎるからな。 それだけではありません。 439 00:40:37,002 --> 00:40:41,002 父は 母を殺した疑いを かけられてもいたのです。 440 00:40:48,947 --> 00:40:50,949 700番! 441 00:40:50,949 --> 00:40:56,955 母は 戦国六大名が一家 徹尾家ゆかりの女でした。 442 00:40:56,955 --> 00:41:00,959 本来なら 打ち首にされても おかしくない。 443 00:41:00,959 --> 00:41:02,961 腐っても 大乱の英雄ということで→ 444 00:41:02,961 --> 00:41:05,964 温情を かけられた ということでしょうか。 445 00:41:05,964 --> 00:41:10,969 殺したのか? 鑢 六枝は 己が妻を。 446 00:41:10,969 --> 00:41:14,973 さあ… 真相は 今となっては 闇の中ですよ。 447 00:41:14,973 --> 00:41:16,975 いえ やぶの中かしら。 448 00:41:16,975 --> 00:41:19,978 最後に かかった医者も やぶだったみたいですし。 449 00:41:19,978 --> 00:41:21,980 ウフフ…。 450 00:41:21,980 --> 00:41:24,983 その冗談は 笑えんな。 451 00:41:24,983 --> 00:41:28,987 どちらでもいいのですよ。 いえ どちらでも悪いのかしらね。 452 00:41:28,987 --> 00:41:32,991 わたしが なぜ 今 こんな話をしているか→ 453 00:41:32,991 --> 00:41:34,993 とがめさん 分かっていますか? 454 00:41:34,993 --> 00:41:38,930 鑢家にとって 家族同士の殺し合いなど→ 455 00:41:38,930 --> 00:41:41,933 日常茶飯事だとでも 言いたいのか? 456 00:41:41,933 --> 00:41:43,533 そのとおり。 457 00:41:45,170 --> 00:41:46,770 720番! 458 00:41:57,949 --> 00:42:01,953 では 策士殿の お手並み拝見といきましょうか。 459 00:42:01,953 --> 00:42:04,956 こよいは あなたも 手を出すのでしょう? 460 00:42:04,956 --> 00:42:08,960 いえ 手ではなくて 出すのは あくまで 知恵ですか。 461 00:42:08,960 --> 00:42:11,963 さて どうかな? 無駄ですよ。 462 00:42:11,963 --> 00:42:14,966 あなたが どのような策を練ろうとも→ 463 00:42:14,966 --> 00:42:16,968 わたしの目には 通用しません。 464 00:42:16,968 --> 00:42:19,971 策は 策でも わたしが練るのは 奇策だぞ? 465 00:42:19,971 --> 00:42:22,974 いいでしょう。 いえ 悪いのかしらね。 466 00:42:22,974 --> 00:42:25,977 そなたの おめめが いくら良かろうとも→ 467 00:42:25,977 --> 00:42:29,277 必ず わたしは その目を かわしてみせようぞ。 468 00:42:30,982 --> 00:42:34,986 まっ どちらでもいいわ。 どちらでも悪いわ。 469 00:42:34,986 --> 00:42:36,988 では 楽しみにしておりますよ。 470 00:42:36,988 --> 00:42:39,925 道場に向かえば よいのですね? 471 00:42:39,925 --> 00:42:42,928 いや 道場ではない。 472 00:42:42,928 --> 00:42:44,930 そなたたちの決戦は→ 473 00:42:44,930 --> 00:42:48,934 道場ではなく 戦場でこそ 行われるべきであろう。 474 00:42:48,934 --> 00:42:51,937 きっちりと 決着をつけるためにも→ 475 00:42:51,937 --> 00:42:55,941 そなたたちには み仏の前で 戦ってもらうことにする。 476 00:42:55,941 --> 00:42:57,941 み仏? 477 00:43:00,946 --> 00:43:02,948 言うまでもない。 478 00:43:02,948 --> 00:43:05,951 旧将軍が出した かつてない悪法。 479 00:43:05,951 --> 00:43:11,957 刀狩令によって 建立された 10万本の刀の集大成。 480 00:43:11,957 --> 00:43:15,957 刀大仏の前で 決着をつけよう! 481 00:43:45,924 --> 00:43:48,927 別に そうして 眺めていたいなら→ 482 00:43:48,927 --> 00:43:53,932 いつまでも そうしてくれていてもいいんだけどね 七花。 483 00:43:53,932 --> 00:43:57,936 姉ちゃん もう一回だけ 言わせてくれないか? 484 00:43:57,936 --> 00:44:00,939 何度 言われても 答えは 同じよ。 485 00:44:00,939 --> 00:44:03,942 あなたが わたしに 勝たないかぎり 渡さない。 486 00:44:03,942 --> 00:44:05,944 渡してあげない。 487 00:44:05,944 --> 00:44:07,946 あなたが 自分の所有者のために→ 488 00:44:07,946 --> 00:44:10,949 この刀を 収集したいというのなら→ 489 00:44:10,949 --> 00:44:12,951 わたしを倒すしかないのよ。 490 00:44:12,951 --> 00:44:15,954 殺す気で来なさい。 491 00:44:15,954 --> 00:44:17,954 わたしも あなたを殺してあげるわ。 492 00:44:27,966 --> 00:44:30,969 少しは 研がれてきたようね。 493 00:44:30,969 --> 00:44:33,972 けれど まだ ぬるいかしら。 494 00:44:33,972 --> 00:44:36,975 熱くもなければ 冷えてもいないわね。 495 00:44:36,975 --> 00:44:38,910 これから 繰り出すのは→ 496 00:44:38,910 --> 00:44:41,913 姉ちゃんが 初めて見ることになる七花八裂だ。 497 00:44:41,913 --> 00:44:45,917 1週間前みたいには かわせない。 そうかもね。 498 00:44:45,917 --> 00:44:47,919 ねえ 七花。 499 00:44:47,919 --> 00:44:52,924 あなた 父さんを殺したときのこと覚えてるかしら? 500 00:44:52,924 --> 00:44:55,927 そりゃ… 覚えてるけど。 501 00:44:55,927 --> 00:44:59,931 あのときの お礼を まだ 言ってなかったわね。 502 00:44:59,931 --> 00:45:02,934 でも 別に 感謝しているわけではないのよ。 503 00:45:02,934 --> 00:45:06,938 だから 今も 言うつもりはない。 504 00:45:06,938 --> 00:45:08,940 わたしは あのとき→ 505 00:45:08,940 --> 00:45:11,943 父さんに殺されても よかったんだから。 506 00:45:11,943 --> 00:45:13,945 殺されても よかった。 507 00:45:13,945 --> 00:45:15,947 生きていても しょうがないんだから。 508 00:45:15,947 --> 00:45:17,949 姉ちゃん それは…。 509 00:45:17,949 --> 00:45:21,953 だから ちゃんと わたしを殺してね。 510 00:45:21,953 --> 00:45:27,959 とがめさん そういうことですから早く 合図を お願いします。 511 00:45:27,959 --> 00:45:30,962 これが 最後の会話に なるかもしれないのだぞ。 512 00:45:30,962 --> 00:45:34,966 フッ… この期に及んで まだ そんなことを。 513 00:45:34,966 --> 00:45:37,986 それとも 時間を稼いでいるのですか? 514 00:45:37,986 --> 00:45:41,906 あなたの奇策には 時間が かかるとか。 515 00:45:41,906 --> 00:45:43,908 分かった 分かった。 516 00:45:43,908 --> 00:45:46,144 好きなだけ殺し合え この 刀きょうだいが。 517 00:45:46,144 --> 00:45:49,914 もう止めんよ 好きにしろ。 《10 9 8…》 518 00:45:49,914 --> 00:45:53,914 いざ 尋常に… 始め! 《3 2 1 0!》 519 00:45:57,922 --> 00:46:01,926 《そういうことか 何が 「いざ 尋常に」だ》 520 00:46:01,926 --> 00:46:03,928 《本当に ほれぼれする手際》 521 00:46:03,928 --> 00:46:05,930 《300本の ろうそくが→ 522 00:46:05,930 --> 00:46:09,934 まったく同時刻に 同時に燃え尽き同時に消える》 523 00:46:09,934 --> 00:46:12,937 《気の遠くなるような 計算と仕込みだった》 524 00:46:12,937 --> 00:46:16,941 《どうだ 見稽古 敗れたりだ!》 525 00:46:16,941 --> 00:46:18,943 いくぜ 姉ちゃん! 526 00:46:18,943 --> 00:46:20,943 虚刀流 最終奥義! 527 00:46:23,948 --> 00:46:25,950 《すきが多い 柳緑花紅》 528 00:46:25,950 --> 00:46:27,952 《ならば それを1撃目にすればいい》 529 00:46:27,952 --> 00:46:33,958 《それさえ決まれば 七花の混成…いや 強制接続技が完成する》 530 00:46:33,958 --> 00:46:35,958 七花八裂 改! 531 00:46:40,899 --> 00:46:42,899 あっ! 532 00:46:50,909 --> 00:46:52,909 やったか? 533 00:46:57,916 --> 00:46:59,916 七花…。 534 00:47:08,927 --> 00:47:10,929 とがめ これ。 535 00:47:10,929 --> 00:47:12,929 あっ… ああ。 536 00:47:17,936 --> 00:47:20,939 七実は どうなった? 死んだのか? 537 00:47:20,939 --> 00:47:22,941 いや。 538 00:47:22,941 --> 00:47:25,944 あんまり 勝ったって感じじゃないな。 539 00:47:25,944 --> 00:47:30,949 半分以上 とがめの 奇策のおかげみたいなもんだ。 540 00:47:30,949 --> 00:47:34,953 医者を呼んでくれるか? ああ 分かった。 541 00:47:34,953 --> 00:47:39,891 悪刀なしでは 七実の命は 危ないのであったな。 542 00:47:39,891 --> 00:47:41,893 目をそらすな! まさかとは思うが…。 543 00:47:41,893 --> 00:47:43,561 んっ? 544 00:47:43,561 --> 00:47:45,797 ハァ…。 あっ! 545 00:47:45,797 --> 00:47:48,800 どうやら わたしの考えが甘かったようね。 546 00:47:48,800 --> 00:47:50,802 姉ちゃん 動いちゃ駄目だ。 547 00:47:50,802 --> 00:47:52,804 悪刀・鐚なんて→ 548 00:47:52,804 --> 00:47:57,809 そんな いんちきな刀で 己の強さを調整して。 549 00:47:57,809 --> 00:48:01,813 生命力を活性化することで 沈静化させ→ 550 00:48:01,813 --> 00:48:03,581 見稽古なんて言って→ 551 00:48:03,581 --> 00:48:07,819 他人の強さを まとうことで 少しでも弱くなろうとするなんて。 552 00:48:07,819 --> 00:48:10,822 強さを沈静だと!? 姉ちゃん! 553 00:48:10,822 --> 00:48:14,826 より弱くあるために 他人の技を見取ってきただと!? 554 00:48:14,826 --> 00:48:17,829 わたしが… わたしが甘かったわ。 555 00:48:17,829 --> 00:48:20,832 少しでも長生きしようだなんて…。 556 00:48:20,832 --> 00:48:23,835 そんな ありさまで 真剣勝負だなんて→ 557 00:48:23,835 --> 00:48:26,838 ぬるかったのは わたしの方ね。 558 00:48:26,838 --> 00:48:28,840 わたしは まだ生きているわ。 559 00:48:28,840 --> 00:48:30,842 早く 殺してちょうだい。 560 00:48:30,842 --> 00:48:32,844 姉ちゃん…。 さあ。 561 00:48:32,844 --> 00:48:36,844 やめろ! こんなことに 何の意味がある? 562 00:48:39,851 --> 00:48:43,851 すでに 悪刀・鐚は 収集した。 もう終わったのだ! 563 00:48:45,857 --> 00:48:49,861 そなたたちが これ以上 戦う理由はない! 564 00:48:49,861 --> 00:48:51,863 うるさい。 565 00:48:51,863 --> 00:48:53,863 あっ! (斬れる音) 566 00:49:01,873 --> 00:49:04,873 ああ…。 567 00:49:12,884 --> 00:49:14,886 何を…。 568 00:49:14,886 --> 00:49:19,891 次は もちろん 首を落とすわ。 569 00:49:19,891 --> 00:49:21,659 とがめの髪を…。 570 00:49:21,659 --> 00:49:24,896 よかったわね 戦う理由が できたじゃない。 571 00:49:24,896 --> 00:49:27,899 許さないぞ たとえ 姉ちゃんでも。 572 00:49:27,899 --> 00:49:30,902 髪の長い女が 好みだったの? 573 00:49:30,902 --> 00:49:33,905 そういうところも 父さんに よく似てるわね。 574 00:49:33,905 --> 00:49:35,907 はっきり言って 不愉快だわ。 575 00:49:35,907 --> 00:49:38,843 だから 草のように むしるのではなく→ 576 00:49:38,843 --> 00:49:40,845 花のように散らしてあげる。 577 00:49:40,845 --> 00:49:43,848 やってみろ! ただし そのころには→ 578 00:49:43,848 --> 00:49:46,851 姉ちゃんは 八つ裂きに なっているだろうけどな。 579 00:49:46,851 --> 00:49:50,851 やっと 全力で戦ってくれるのね。 580 00:49:57,862 --> 00:50:01,866 虚刀流 七代目 当主 鑢 七花 参る! 581 00:50:01,866 --> 00:50:05,870 流派なし 無所属 鑢 七実 来ませい! 582 00:50:05,870 --> 00:50:22,887 ♪♪~ 583 00:50:22,887 --> 00:50:25,890 《刀…》 584 00:50:25,890 --> 00:50:27,892 姉ちゃん! 585 00:50:27,892 --> 00:50:30,895 《七花… わたしの弟》 586 00:50:30,895 --> 00:50:33,898 《やっと わたしを殺してくれる》 587 00:50:33,898 --> 00:50:35,898 姉ちゃん! 588 00:50:41,839 --> 00:50:47,839 虚刀流 最終奥義 七花八裂 改! 589 00:50:50,848 --> 00:50:55,848 《わたしの体が わたしの全力に 耐えられるはずがないのだ》 590 00:50:58,856 --> 00:51:00,858 《分かりきっていたことだ》 591 00:51:00,858 --> 00:51:05,863 《だから これまで 他人の技を見取ってきたのに》 592 00:51:05,863 --> 00:51:07,865 《か弱くあるために…》 593 00:51:07,865 --> 00:51:10,868 《少しでも 長生きするために…》 594 00:51:10,868 --> 00:51:13,871 姉ちゃん! 595 00:51:13,871 --> 00:51:15,873 《ああ そういうこと?》 596 00:51:15,873 --> 00:51:18,876 姉ちゃん! 597 00:51:18,876 --> 00:51:24,876 《刀が 刀を使おうとすると こうなってしまうのか》 598 00:51:28,886 --> 00:51:31,889 虚刀流 蒲公英。 599 00:51:31,889 --> 00:51:37,895 《何だ 父さん わたしも やっぱり 虚刀流なんじゃない》 600 00:51:37,895 --> 00:51:41,895 《ほめてあげる 七花 よくぞ よくぞ…》 601 00:51:43,835 --> 00:51:46,838 よくも わたしを殺したわね。 602 00:51:46,838 --> 00:51:50,842 《あれ? かんじゃったかな…》 603 00:51:50,842 --> 00:52:03,855 ♪♪~ 604 00:52:03,855 --> 00:52:08,860 《虚刀流は 刀を使わない流派ではない》 605 00:52:08,860 --> 00:52:12,860 《決して 刀を使えない流派なのだ》 606 00:52:25,877 --> 00:52:30,882 七実は 殺されたかったのだな。 607 00:52:30,882 --> 00:52:33,885 どうして こんな 意味のない戦いに身を投じ→ 608 00:52:33,885 --> 00:52:37,889 七花をも 巻き込もうとするのかと思っておったが→ 609 00:52:37,889 --> 00:52:41,926 何のことはない それだけだったのだ。 610 00:52:41,926 --> 00:52:44,929 殺されたいと願ったのだ。 611 00:52:44,929 --> 00:52:47,932 姉ちゃんは 最強だけど→ 612 00:52:47,932 --> 00:52:51,936 最強過ぎて やっぱり 戦える体じゃないんだよ。 613 00:52:51,936 --> 00:52:55,940 その弱い体は 天才過ぎるせいなんだ。 614 00:52:55,940 --> 00:52:58,943 俺は そう思う。 615 00:52:58,943 --> 00:53:02,947 七花八裂の弱点うんぬんなど 口実にすぎん。 616 00:53:02,947 --> 00:53:06,951 ただ 七実は そなたに殺してほしかったのだ。 617 00:53:06,951 --> 00:53:11,956 人として 当たり前に 死にたかったのだ。 618 00:53:11,956 --> 00:53:15,960 それでも 俺は 姉ちゃんを殺したくはなかったよ。 619 00:53:15,960 --> 00:53:18,963 親父にも…。 んっ? 620 00:53:18,963 --> 00:53:22,967 姉ちゃんは 親父にも 殺してほしいと思ってたのかな。 621 00:53:22,967 --> 00:53:27,972 本人が言っていたとおりだ。 「殺されてもいい」だよ。 622 00:53:27,972 --> 00:53:31,976 許容と希望は 違うものだ。 623 00:53:31,976 --> 00:53:34,979 しかし そなたが 父を愛していたように→ 624 00:53:34,979 --> 00:53:38,916 七実も 父を愛していたのだろう。 625 00:53:38,916 --> 00:53:41,916 それでも 俺は…。 626 00:53:48,926 --> 00:53:50,928 触っていいか? 627 00:53:50,928 --> 00:53:54,928 好きにするがよい。 この髪好きの変態め。 628 00:53:58,936 --> 00:54:00,938 くすぐったい。 629 00:54:00,938 --> 00:54:03,941 姉ちゃんは 髪 切るの うまいんだよな。 630 00:54:03,941 --> 00:54:05,943 確かに。 631 00:54:05,943 --> 00:54:11,949 しかし これで 俺も とがめと同じ天涯孤独の身の上ってわけだな。 632 00:54:11,949 --> 00:54:15,953 天涯孤独? バカなことを言うでない。 633 00:54:15,953 --> 00:54:18,956 そなた いったい いつの話をしておるのだ。 634 00:54:18,956 --> 00:54:21,959 んっ? わたしには そなたがおるし→ 635 00:54:21,959 --> 00:54:23,959 そなたには わたしがいるであろう。 636 00:54:25,963 --> 00:54:29,967 あー! 今 笑いおったな!? 笑ったであろう! 637 00:54:29,967 --> 00:54:31,969 いや 笑ったわけじゃねえけど→ 638 00:54:31,969 --> 00:54:33,971 恥ずかしくねえか? そんな せりふ。 639 00:54:33,971 --> 00:54:37,971 黙れ! ちぇりおー! おっとと~ ほら こっち。 640 00:54:39,910 --> 00:54:41,912 <こうして 2人は いよいよ→ 641 00:54:41,912 --> 00:54:46,917 家鳴将軍家の お膝元 尾張へと出発しました> 642 00:54:46,917 --> 00:54:49,920 <残る刀は あと5本> 643 00:54:49,920 --> 00:54:54,925 <2人の旅の終わりが 少しずつ 近づいておりました> 644 00:54:54,925 --> 00:54:56,927 <『刀語』> 645 00:54:56,927 --> 00:55:00,927 <こよいの お楽しみは これまでにございます> 646 00:55:08,939 --> 00:55:18,939 ♪♪~ 647 00:56:38,896 --> 00:56:43,901 (寝息) 648 00:56:43,901 --> 00:56:46,904 (七実)おいしいね。 649 00:56:46,904 --> 00:56:49,904 あっ… フフ。 650 00:56:51,909 --> 00:56:53,909 姉ちゃん…。