1 00:02:14,543 --> 00:02:20,549 <さて 前回 土佐の鞘走山 清涼院 護剣寺にて→ 2 00:02:20,549 --> 00:02:23,552 実の姉にして 前 日本最強→ 3 00:02:23,552 --> 00:02:27,556 そして 多くの者が異口同音に 化け物と呼んだ→ 4 00:02:27,556 --> 00:02:29,558 鑢 七実を打倒し→ 5 00:02:29,558 --> 00:02:33,562 7本目の刀 悪刀・鐚の収集に成功した→ 6 00:02:33,562 --> 00:02:36,565 鑢 七花と 奇策士 とがめは→ 7 00:02:36,565 --> 00:02:41,570 ここで いったん 尾張へと 向かったのであります> 8 00:02:41,570 --> 00:02:44,573 (七花)でけえなぁ。 (とがめ)そなたが言うか。 9 00:02:44,573 --> 00:02:47,576 (七花)でもさ 同じような でけえ京の都の→ 10 00:02:47,576 --> 00:02:49,578 きらびやかさとは 違って→ 11 00:02:49,578 --> 00:02:52,581 何か 厳しさっつうのが だんだん 伝わってくるな。 12 00:02:52,581 --> 00:02:57,586 (とがめ)フン 家鳴将軍家の お膝元 武士の町だ。→ 13 00:02:57,586 --> 00:03:00,589 京とは違い 厳正 厳粛にして 威厳があるのは→ 14 00:03:00,589 --> 00:03:03,525 当たり前のことだ。→ 15 00:03:03,525 --> 00:03:06,528 堀を越えたら 屋敷町だ。 16 00:03:06,528 --> 00:03:08,530 あっ? 17 00:03:08,530 --> 00:03:12,534 おい とがめ! 見てみろよ あそこの屋敷。 18 00:03:12,534 --> 00:03:15,537 こんな雰囲気の中 一軒だけ やたらに飾りたてて→ 19 00:03:15,537 --> 00:03:19,541 派手な色を塗りたくってる 空気 読めないやつがいるぜ。 20 00:03:19,541 --> 00:03:21,543 何だ? あれ。 あの屋敷→ 21 00:03:21,543 --> 00:03:24,546 訳分からん 金色の しゃちほこなんか載っけてるし。 22 00:03:24,546 --> 00:03:26,548 アハハハ! 23 00:03:26,548 --> 00:03:28,550 俺も あんま 人のことは 言えないけど→ 24 00:03:28,550 --> 00:03:32,554 ここでも 空気 読めないやつ ってのがいるんだな。 25 00:03:32,554 --> 00:03:34,556 悪趣味な屋敷だぜ。 26 00:03:34,556 --> 00:03:38,560 どんな目立ちたがり屋の 家なんだろうな。 27 00:03:38,560 --> 00:03:40,562 (とがめ)わたしの家だ。 28 00:03:40,562 --> 00:03:50,562 ♪♪~ 29 00:07:21,449 --> 00:07:24,452 登城してくるでな。 留守番をしておいてくれ。 30 00:07:24,452 --> 00:07:28,456 えっ? 俺のことを城の連中に 紹介するんじゃなかったのか? 31 00:07:28,456 --> 00:07:31,459 そのことだがな 少々 事情が変わってな→ 32 00:07:31,459 --> 00:07:34,462 刀を持っては 行けなくなった。 33 00:07:34,462 --> 00:07:37,465 まあ いい機会だ。 ここに慣れておけ。 34 00:07:37,465 --> 00:07:39,467 しばらく この屋敷で 暮らすことになるのだから。 35 00:07:39,467 --> 00:07:43,471 この屋敷で? うむ この悪趣味な屋敷でだ。 36 00:07:43,471 --> 00:07:45,473 うっ…。 37 00:07:45,473 --> 00:07:48,143 《根に持ってる》 38 00:07:48,143 --> 00:07:50,143 では 行ってくる。 39 00:07:52,380 --> 00:07:54,380 ああ…。 40 00:08:13,401 --> 00:08:15,401 何もねえのな。 41 00:08:19,340 --> 00:08:22,340 とがめ 覚悟の旅だったんだな。 42 00:08:32,353 --> 00:08:36,353 今ごろ あそこで仕事してんのかな? 43 00:08:38,359 --> 00:08:40,359 稽古でもすっか。 44 00:08:49,370 --> 00:08:52,370 ≪(右衛門左衛門)不久。 あっ…。 45 00:08:54,375 --> 00:08:58,379 (右衛門左衛門)久しぶり というほどではないな 虚刀流。 46 00:08:58,379 --> 00:09:00,381 右衛門左衛門…。 47 00:09:00,381 --> 00:09:02,383 あんた いつの間に そこに。 48 00:09:02,383 --> 00:09:07,388 得意なのだ 後ろを取るのが。 49 00:09:07,388 --> 00:09:10,391 あの 鑢 七実に 勝利を収めたそうではないか。 50 00:09:10,391 --> 00:09:13,394 どうやって ここに? 普通に歩いてだ。 51 00:09:13,394 --> 00:09:15,396 頓知じゃなくて。 52 00:09:15,396 --> 00:09:18,333 門をくぐるときに お前の姿が見えたのでな。 53 00:09:18,333 --> 00:09:23,338 稽古の最中のようだったので 声を掛けるのを ためらった。 54 00:09:23,338 --> 00:09:25,340 それだけのことだ。 55 00:09:25,340 --> 00:09:27,342 それだけのことで 後ろを取るな。 56 00:09:27,342 --> 00:09:29,344 失礼したな。 57 00:09:29,344 --> 00:09:32,347 とがめなら いないぜ。 ああ 知っている。 58 00:09:32,347 --> 00:09:35,350 だからこそ わたしは ここに来たのだ。 59 00:09:35,350 --> 00:09:37,352 だからこそ? えっと…。 60 00:09:37,352 --> 00:09:40,355 何とか姫の使いってこと…。 否定姫だ。 61 00:09:40,355 --> 00:09:44,359 あっ…。 何とか姫などと 二度と言うな。 62 00:09:44,359 --> 00:09:46,361 悪かった。 63 00:09:46,361 --> 00:09:50,365 で 城で 何か あったのか? とがめは? 64 00:09:50,365 --> 00:09:53,368 心配せずとも そういうことではないよ。 65 00:09:53,368 --> 00:09:57,372 姫さまが 変体刀の情報を 奇策士殿に与えようと言うのだ。 66 00:09:57,372 --> 00:10:01,372 だから お前を呼びに来たのだ 虚刀流。 67 00:10:03,378 --> 00:10:05,380 そういうことか。 68 00:10:05,380 --> 00:10:07,382 何が そういうことだ。 69 00:10:07,382 --> 00:10:11,386 まったく のこのこ連れられてきよって。 70 00:10:11,386 --> 00:10:13,388 そなたさえ来なければ それを口実に→ 71 00:10:13,388 --> 00:10:17,325 あの不愉快なやつに 会わずに 帰ることもできたというのに。 72 00:10:17,325 --> 00:10:19,327 ごめん。 フン。 73 00:10:19,327 --> 00:10:21,329 尾張に帰り着くなり これだ。 74 00:10:21,329 --> 00:10:24,332 一本 取られたとしか 言いようがない。 75 00:10:24,332 --> 00:10:28,336 あの女 目の上のたんこぶどころか→ 76 00:10:28,336 --> 00:10:34,336 岩石? 小惑星? いや 何だ!? 77 00:10:36,344 --> 00:10:41,349 (否定姫) プッ… クックックッ…。 78 00:10:41,349 --> 00:10:46,354 (否定姫)アッハッハッハ! 79 00:10:46,354 --> 00:10:48,356 似合い過ぎる! 80 00:10:48,356 --> 00:10:50,358 その おかっぱ? 81 00:10:50,358 --> 00:10:52,360 ざんぎり? 82 00:10:52,360 --> 00:10:54,362 お菊人形? 83 00:10:54,362 --> 00:10:57,365 ねえ てんてんてんって やってみてよ。 84 00:10:57,365 --> 00:11:01,369 10歳? いや 20歳は 若く見える。 85 00:11:01,369 --> 00:11:04,372 詐欺? 詐欺よね。 86 00:11:04,372 --> 00:11:06,374 プッ… アハハハ! 87 00:11:06,374 --> 00:11:11,379 アハハハハ…。 88 00:11:11,379 --> 00:11:14,382 あ~…。 89 00:11:14,382 --> 00:11:16,417 あ~あ…。 気が済んだか? 90 00:11:16,417 --> 00:11:19,420 まあね。 戻ったら いの一番に→ 91 00:11:19,420 --> 00:11:21,420 貴様に聞きたいことがあった。 92 00:11:23,424 --> 00:11:25,426 何かしら? 貴様→ 93 00:11:25,426 --> 00:11:28,429 「ちぇりお」と「ちぇすと」は 違うと知っておったのではないか? 94 00:11:28,429 --> 00:11:32,429 えっ… それ!? な~んだ 気付いちゃったの? 95 00:11:40,441 --> 00:11:42,443 あっ…。 96 00:11:42,443 --> 00:11:45,446 今度こそは 蹴落として やったつもりだったのにな。 97 00:11:45,446 --> 00:11:48,449 まったく 貴様のしぶとさには あきれ返るわ。 98 00:11:48,449 --> 00:11:50,451 そんなにも この世に未練があるのか? 99 00:11:50,451 --> 00:11:53,454 あんたが放った 真庭忍軍ごときに→ 100 00:11:53,454 --> 00:11:55,456 つぶされるほど わたしは 柔じゃないの。 101 00:11:55,456 --> 00:11:58,459 あんたの真っ黒な腹の中を 全部 暴くまでは→ 102 00:11:58,459 --> 00:12:00,461 わたし 何度でも蘇ってあげるから。 103 00:12:00,461 --> 00:12:02,463 無駄だ 無駄だ。 104 00:12:02,463 --> 00:12:06,467 貴様ごときに暴かれるほど わたしの腹の黒さは 淡くはない。 105 00:12:06,467 --> 00:12:09,470 何度 蘇ったところで あっという間に蹴落としてやる。 106 00:12:09,470 --> 00:12:11,472 いや 踏みつぶしてやる。 107 00:12:11,472 --> 00:12:14,475 否定する。 わたしは あんたの その言葉を否定する。 108 00:12:14,475 --> 00:12:17,412 あんたには もう無理。 それどころか逆に→ 109 00:12:17,412 --> 00:12:19,414 わたしが あんたを踏みつぶすと 予言するわ。 110 00:12:19,414 --> 00:12:23,418 やってみろ 黒さにおいて 格の違いを思い知らせてやる。 111 00:12:23,418 --> 00:12:25,420 思い知るのは あんたの方よ。 112 00:12:25,420 --> 00:12:28,423 地獄の底で 奇策でも うどん粉でも 練ってなさい。 113 00:12:28,423 --> 00:12:30,425 やかましい。 114 00:12:30,425 --> 00:12:33,428 何だ 貴様こそ その髪形 人のこと言えた義理か。 115 00:12:33,428 --> 00:12:36,431 あら~ これ なかなか 評判いいのよ。 116 00:12:36,431 --> 00:12:38,433 あんたも やってみれば? 117 00:12:38,433 --> 00:12:42,437 あっ 無理か。 ごめん ごめん。 118 00:12:42,437 --> 00:12:48,437 フン まだ言うか しつこい女だ。 褒めてくれて ありがと。 119 00:12:50,445 --> 00:12:52,445 え~? 120 00:12:54,449 --> 00:12:58,453 あいさつは これくらいにして 本題に入るとするか。 121 00:12:58,453 --> 00:13:03,458 ええ そうね。 えっ あいさつ? 今のが? 122 00:13:03,458 --> 00:13:06,461 あいさつといえば 七花君。 あっ… はい。 123 00:13:06,461 --> 00:13:09,464 初めましてよね。 よろしく~。 124 00:13:09,464 --> 00:13:12,467 あらためまして わたしが 否定姫よ。 125 00:13:12,467 --> 00:13:14,469 あっ どうも。 126 00:13:14,469 --> 00:13:17,405 七花! こんなやつに頭を下げるな。 127 00:13:17,405 --> 00:13:20,408 あっ ごめん。 ウッフフ。 128 00:13:20,408 --> 00:13:22,410 そういえば…。 ん? 129 00:13:22,410 --> 00:13:25,413 あいつは どこに行ったんだ? あいつ? 130 00:13:25,413 --> 00:13:29,417 ああ 右衛門左衛門のことね。 131 00:13:29,417 --> 00:13:32,420 天井裏にいるわよ。 えっ? 132 00:13:32,420 --> 00:13:35,423 (否定姫)あいつは とにかく 不景気な面していて→ 133 00:13:35,423 --> 00:13:37,425 見ていると こっちの気分まで 沈んでくるからね。 134 00:13:37,425 --> 00:13:41,429 不景気な面って 仮面 着けてるからだろ。 135 00:13:41,429 --> 00:13:44,432 (否定姫)あの仮面も わたしが与えた物なんだけどね→ 136 00:13:44,432 --> 00:13:48,436 あいつの根暗さは 仮面程度じゃ 隠せるものじゃなかったのよ。 137 00:13:48,436 --> 00:13:51,439 わたしは 七花に そんな無茶を 強要したことは 一度もない。 138 00:13:51,439 --> 00:13:53,441 えっ!? (否定姫)へぇ~。→ 139 00:13:53,441 --> 00:13:56,441 七花君の顔には そう書いてないけどね。 140 00:13:59,447 --> 00:14:02,450 そんなことより 刀の情報とは? 141 00:14:02,450 --> 00:14:06,454 あっ わたしを陥れるための 策略なら やめておけ。 142 00:14:06,454 --> 00:14:09,457 心配しなくとも 大丈夫よ。 143 00:14:09,457 --> 00:14:12,460 というより なぜ わたしに協力する? 144 00:14:12,460 --> 00:14:15,480 手柄を横取りするつもりか? 145 00:14:15,480 --> 00:14:18,399 まあ そういうことも たくらんでいるわね。 146 00:14:18,399 --> 00:14:22,069 うちの右衛門左衛門じゃ 刀集めは 無理だろうし。 147 00:14:22,069 --> 00:14:23,738 (右衛門左衛門)フッ…。 148 00:14:23,738 --> 00:14:28,409 で… 所在不明 所有者不明の 残り5本の刀の情報を→ 149 00:14:28,409 --> 00:14:30,411 教えてくれようというのか? 150 00:14:30,411 --> 00:14:32,413 それは 無理だけど→ 151 00:14:32,413 --> 00:14:35,416 四季崎 記紀に関する 情報をね。→ 152 00:14:35,416 --> 00:14:39,420 江戸の不要湖 知ってるわよね? ああ。 153 00:14:39,420 --> 00:14:42,423 蝦夷の踊山 陸奥の死霊山と並ぶ→ 154 00:14:42,423 --> 00:14:45,426 壱級災害指定地城の 一つであろう。 155 00:14:45,426 --> 00:14:48,429 そう。 その 不要湖→ 156 00:14:48,429 --> 00:14:51,432 四季崎 記紀の 工房があったらしいの。 157 00:14:51,432 --> 00:14:53,434 なっ… あそこに工房だと!? 158 00:14:53,434 --> 00:14:57,438 そう。 あの どうしたって 人の住みようもない不要湖を→ 159 00:14:57,438 --> 00:15:00,441 あの伝説の刀鍛冶は 根城にしていたらしいの。 160 00:15:00,441 --> 00:15:03,444 だが あそこには 日和号があるであろう? 161 00:15:03,444 --> 00:15:05,446 ん? 日和号? 162 00:15:05,446 --> 00:15:08,449 あなたも聞いたことが あるんじゃないかしら? 163 00:15:08,449 --> 00:15:11,452 あの日和号は 何かを守るために→ 164 00:15:11,452 --> 00:15:13,454 あの不要湖に いるんじゃないかって。 165 00:15:13,454 --> 00:15:17,391 あっ…。 (否定姫)そう その守るべき物が→ 166 00:15:17,391 --> 00:15:20,394 四季崎 記紀の 工房だったとしたら。 167 00:15:20,394 --> 00:15:24,398 (鳳凰)《われわれ真庭忍軍が 得ている 刀の所在は 3カ所》 168 00:15:24,398 --> 00:15:30,404 《陸奥の死霊山 出羽の天童 そして 江戸の不要湖だ》 169 00:15:30,404 --> 00:15:33,407 そうだな 出掛けてみるか。 170 00:15:33,407 --> 00:15:36,410 そう? だったら 案内を付けるわ。 171 00:15:36,410 --> 00:15:38,412 勝手にしろ。 172 00:15:38,412 --> 00:15:41,415 ところで…。 うん? 173 00:15:41,415 --> 00:15:44,418 そこの床の間の物。 174 00:15:44,418 --> 00:15:47,421 その 変な鉄の塊みたいなものは 何だ? 175 00:15:47,421 --> 00:15:51,425 ああ 別に。 ただの飾りよ。 176 00:15:51,425 --> 00:15:56,430 貴様の趣味らしくもないようだが 誰かに押し付けられたか? 177 00:15:56,430 --> 00:15:59,433 何なら 不要湖に 捨ててきてやってもよいぞ。 178 00:15:59,433 --> 00:16:02,436 ウフフ ありがと~。 179 00:16:02,436 --> 00:16:05,439 でも それには まったく及ばないわ。 180 00:16:05,439 --> 00:16:08,442 フン。 181 00:16:08,442 --> 00:16:10,442 ん? 182 00:16:12,446 --> 00:16:16,446 ≪七花! あっ! ごめん。 183 00:16:23,391 --> 00:16:29,397 (鳳凰)では 信濃にある刀の収集は 海亀に行ってもらうとする。 184 00:16:29,397 --> 00:16:31,399 (鴛鴦)はい。 それがいいかと思います。 185 00:16:31,399 --> 00:16:34,402 (人鳥)うん。 (海亀)おう 任せておけ。 186 00:16:34,402 --> 00:16:39,407 にしても まだ その刀の名も 形も 所有者も 分からぬままだ。 187 00:16:39,407 --> 00:16:41,409 (人鳥)す… す… すみません! 188 00:16:41,409 --> 00:16:46,414 信濃の どこかの禅寺の塔頭に あるってことしか…。 189 00:16:46,414 --> 00:16:52,420 その… 寺の特定が あの できなくって…。 190 00:16:52,420 --> 00:16:55,423 (海亀)まあ 取りあえず 出向いてみる。 191 00:16:55,423 --> 00:16:59,427 (海亀)今のところ わしらを 邪魔する者は おらんだろう。 192 00:16:59,427 --> 00:17:03,431 (人鳥)詳しい情報が入りしだい ご… ご連絡します。 193 00:17:03,431 --> 00:17:05,433 ああ 頼む。 194 00:17:05,433 --> 00:17:07,435 では 早速。 195 00:17:07,435 --> 00:17:09,435 頼んだぞ。 196 00:17:21,449 --> 00:17:25,453 ハァ…。 ん? とがめ 疲れたのか? 197 00:17:25,453 --> 00:17:28,453 そう見えるか? おぶってやる。 198 00:17:30,458 --> 00:17:33,461 じゃあ こう? ううん。 199 00:17:33,461 --> 00:17:35,461 じゃあ どう? 200 00:17:37,465 --> 00:17:39,467 ああ…。 201 00:17:39,467 --> 00:17:42,470 でも あいつ 前にいるから 見えないよ こっち。 202 00:17:42,470 --> 00:17:44,472 だから 大丈夫だって。 203 00:17:44,472 --> 00:17:48,476 いや いや。 じゃあ 歩けるのか? 204 00:17:48,476 --> 00:17:53,481 確かに もう 足が棒だ。 だったら。 205 00:17:53,481 --> 00:17:56,484 駄目… やっぱり 駄目! あっ。 206 00:17:56,484 --> 00:18:00,488 いいって 大丈夫だって。 でも…。 207 00:18:00,488 --> 00:18:03,491 来いよ ほら。 208 00:18:03,491 --> 00:18:06,494 そうか? 209 00:18:06,494 --> 00:18:08,496 意地張るなって。 210 00:18:08,496 --> 00:18:10,496 (とがめ・七花)あっ! 211 00:18:17,438 --> 00:18:19,438 フッ。 212 00:18:21,442 --> 00:18:24,445 それにしても 右衛門左衛門殿。 213 00:18:24,445 --> 00:18:28,449 そなたのところの お姫さまは 相変わらず 人使いが荒いな。 214 00:18:28,449 --> 00:18:31,452 不及。 大したことではない。 215 00:18:31,452 --> 00:18:35,456 ああ そういえば 元忍者だったか? 216 00:18:35,456 --> 00:18:37,458 それ故 そなたは わたしたちの旅路も→ 217 00:18:37,458 --> 00:18:40,461 こっそり 付け回しておったのだったな。 218 00:18:40,461 --> 00:18:42,463 それも任 故。 219 00:18:42,463 --> 00:18:45,466 ならば お姫さまの護衛の任は 気にならぬか? 220 00:18:45,466 --> 00:18:48,469 それも 不及だ。 221 00:18:48,469 --> 00:18:52,473 奇策士殿と違い 姫さまには 表立った敵は 少ない。 222 00:18:52,473 --> 00:18:55,476 いや 唯一の敵が 今 わたしといるのだから→ 223 00:18:55,476 --> 00:18:58,479 それも心配ない。 224 00:18:58,479 --> 00:19:00,481 着いたぞ。 225 00:19:00,481 --> 00:19:02,481 この先が 不要湖だ。 226 00:19:08,489 --> 00:19:11,492 わたしは 別の任があるので これで。 227 00:19:11,492 --> 00:19:14,495 あ… ああ。 228 00:19:14,495 --> 00:19:17,431 邪魔と分かったんだろう。 まあ よいではないか。 229 00:19:17,431 --> 00:19:19,433 やっと 2人きりになれたのだから。 230 00:19:19,433 --> 00:19:21,435 えっ 何? 231 00:19:21,435 --> 00:19:25,439 ノリ悪っ。 いや 意味分からなくて…。 232 00:19:25,439 --> 00:19:27,441 とがめさん? 233 00:19:27,441 --> 00:19:31,445 足元に気を付けるのだぞ。 ああ。 234 00:19:31,445 --> 00:19:36,450 それにしても 本当に この下に 湖なんてあったのかな? 235 00:19:36,450 --> 00:19:38,452 あっ。 236 00:19:38,452 --> 00:19:42,456 ≪(物音) 237 00:19:42,456 --> 00:19:44,456 誰か いるのか? 238 00:19:47,461 --> 00:19:49,463 何だ? がらくたか? 239 00:19:49,463 --> 00:19:51,463 (とがめ・七花)あっ。 240 00:19:57,471 --> 00:20:00,474 日和号だ。 あっ…。 241 00:20:00,474 --> 00:20:05,479 おい 刀 持ってんぞ。 ああ だが この距離なら大丈夫だ。 242 00:20:05,479 --> 00:20:09,479 で どうする? まずは 様子見だ。 243 00:20:11,485 --> 00:20:13,487 ≪(物音) 244 00:20:13,487 --> 00:20:31,438 ♪♪~ 245 00:20:31,438 --> 00:20:46,453 ♪♪~ 246 00:20:46,453 --> 00:20:48,455 いいか 七花。 247 00:20:48,455 --> 00:20:51,458 今日 今 ここで 決着をつけることが→ 248 00:20:51,458 --> 00:20:54,461 目的ではないからな。 分かってるよ。 249 00:20:54,461 --> 00:20:58,465 とか言っているが 剣士は すぐに熱くなるからな。 250 00:20:58,465 --> 00:21:00,465 だから 分かってるって! 251 00:21:04,471 --> 00:21:09,471 四季崎の工房を探り当てれば 今後の刀集めにとって有益になる。 252 00:21:12,479 --> 00:21:17,418 ならば その番人の日和号を 打破する必要がある。 253 00:21:17,418 --> 00:21:19,420 その奇策を練るには こいつのことを→ 254 00:21:19,420 --> 00:21:22,423 もっと 知らねばならん。 ああ。 255 00:21:22,423 --> 00:21:24,423 ならば行け。 256 00:21:31,432 --> 00:21:34,432 あっ! (日和号)人間認識 人間認識。 257 00:21:36,437 --> 00:21:38,437 あっ! 258 00:21:41,442 --> 00:21:45,446 とがめ 刀だ。 やはりな。 259 00:21:45,446 --> 00:21:47,448 違う その刀じゃない。 260 00:21:47,448 --> 00:21:50,451 こいつが…。 ああ 分かっておる。 261 00:21:50,451 --> 00:21:52,453 この 日和号そのものが→ 262 00:21:52,453 --> 00:21:54,453 微刀・釵だ。 263 00:24:18,365 --> 00:24:20,367 (海亀)うん? 264 00:24:20,367 --> 00:24:23,370 (右衛門左衛門) 真庭忍軍 十二頭領が一人→ 265 00:24:23,370 --> 00:24:27,374 真庭 魚組 指揮官 真庭 海亀と見受ける。 266 00:24:27,374 --> 00:24:29,376 何だ? お主は。 267 00:24:29,376 --> 00:24:33,046 どうして わしが 最高カッコ良くて 最高いかした→ 268 00:24:33,046 --> 00:24:36,283 最高強い 最高モテモテ 最高金持ちの→ 269 00:24:36,283 --> 00:24:39,286 真庭 海亀だと知っておる? 270 00:24:39,286 --> 00:24:42,289 名乗った覚えも ないのだがな。 271 00:24:42,289 --> 00:24:45,292 (右衛門左衛門)わたしは 左右田 右衛門左衛門という。→ 272 00:24:45,292 --> 00:24:47,294 長寿の海亀などというから→ 273 00:24:47,294 --> 00:24:50,297 てっきり ご老人だと思っていたのに→ 274 00:24:50,297 --> 00:24:52,299 ずいぶんと お若い。 275 00:24:52,299 --> 00:24:55,302 (海亀)かっ! わしが 最高カッコ良くて→ 276 00:24:55,302 --> 00:24:57,304 最高いかした 最高強い→ 277 00:24:57,304 --> 00:25:02,309 最高モテモテ 最高金持ちなのは 見たら分かるとしても→ 278 00:25:02,309 --> 00:25:05,312 二つ名まで知っておるとは…。 279 00:25:05,312 --> 00:25:07,314 まあ いい。 280 00:25:07,314 --> 00:25:09,316 それで 何だ? 281 00:25:09,316 --> 00:25:12,252 わしは 火急の用で 先を急ぐ。 邪魔をするな。 282 00:25:12,252 --> 00:25:16,256 (右衛門左衛門)残念だが 邪魔をするのが わたしの仕事だ。 283 00:25:16,256 --> 00:25:19,259 誰の差し金か? (右衛門左衛門)不答。 284 00:25:19,259 --> 00:25:23,263 はっはーん もしや お前 否定姫…。 285 00:25:23,263 --> 00:25:26,700 そうか 俺たちが 奇策士の姉ちゃんに頼まれて→ 286 00:25:26,700 --> 00:25:30,370 姫を たばかったので その意趣返しというわけか? 287 00:25:30,370 --> 00:25:33,373 (右衛門左衛門)いや。 (海亀)違うとなると…。 288 00:25:33,373 --> 00:25:38,378 逆に問うが お前が この信濃の地まで来たのは→ 289 00:25:38,378 --> 00:25:42,382 四季崎 記紀の変体刀の一本を 収集するためだろう。 290 00:25:42,382 --> 00:25:45,385 さあ どうかな。 291 00:25:45,385 --> 00:25:48,388 確かに 炎刀・銃が ここにあったのは間違いではない。 292 00:25:48,388 --> 00:25:52,392 (海亀)んっ!? 刀の種類を知っているのか。 293 00:25:52,392 --> 00:25:54,394 しかも 「あった」とは どういうことだ? 294 00:25:54,394 --> 00:25:56,396 不答。→ 295 00:25:56,396 --> 00:25:59,399 お前たち忍者は 歴史の黒子にすぎない。→ 296 00:25:59,399 --> 00:26:01,401 これ以上 炎刀に近づけば→ 297 00:26:01,401 --> 00:26:05,405 歴史的真実に たどりつくことになってしまう。→ 298 00:26:05,405 --> 00:26:07,407 かませ犬には 役者不足だ。 299 00:26:07,407 --> 00:26:11,428 (海亀)何を言っておるのだ? まるで 分からぬ。 300 00:26:11,428 --> 00:26:15,349 分かる必要はない。 お前は どうせ ここで死ぬ。 301 00:26:15,349 --> 00:26:17,351 ええっ!? ちょ… ちょっと待て!→ 302 00:26:17,351 --> 00:26:19,586 まあ ぶっちゃけ ほかのやつらは→ 303 00:26:19,586 --> 00:26:23,357 みんな 刀集めに必死だけどな わしは ちょっと違う。 304 00:26:23,357 --> 00:26:27,361 ここだって 信濃は いい所で そばも おいしいって聞いたし→ 305 00:26:27,361 --> 00:26:32,361 刀集め3 物見遊山7ぐらいの 割合で だから…。 306 00:26:34,368 --> 00:26:35,968 あっ…。 307 00:26:38,372 --> 00:26:41,375 (海亀)あらためまして 名乗りをば。 308 00:26:41,375 --> 00:26:46,380 真庭忍軍 十二頭領が一人 真庭 海亀。 309 00:26:46,380 --> 00:26:50,384 通称 長寿の海亀 推して参る。 310 00:26:50,384 --> 00:26:53,387 剣術使いか それも洋刀。 311 00:26:53,387 --> 00:26:55,389 (海亀)皮肉なもんだな。→ 312 00:26:55,389 --> 00:26:59,393 そのなりの お主が 日本刀を使うとは。→ 313 00:26:59,393 --> 00:27:02,396 長寿 すなわち不死身。 314 00:27:02,396 --> 00:27:05,399 巨大組織の中で のうのうと 暮らしている お主とは→ 315 00:27:05,399 --> 00:27:08,402 くぐってきた 修羅場の数が違うわ。 316 00:27:08,402 --> 00:27:12,339 海亀こそが 母なる海で 最強の生き物だということを→ 317 00:27:12,339 --> 00:27:14,339 教えてやろう! 318 00:27:19,346 --> 00:27:21,346 ウフッ。 319 00:27:26,353 --> 00:27:28,021 (右衛門左衛門)いつから 海亀が→ 320 00:27:28,021 --> 00:27:31,258 海の生態の 頂点になったかは 知らんが。→ 321 00:27:31,258 --> 00:27:34,261 いや なってはいない。 322 00:27:34,261 --> 00:27:38,265 お主 忍者であろう? (右衛門左衛門)今は 違う。→ 323 00:27:38,265 --> 00:27:42,269 だが 元 相生忍軍。 324 00:27:42,269 --> 00:27:46,273 相生? 聞いたことねえな。 325 00:27:46,273 --> 00:27:48,275 (右衛門左衛門)そうか。 326 00:27:48,275 --> 00:27:51,275 ならば 教えてやろう。 327 00:27:53,280 --> 00:27:56,283 (右衛門左衛門)相生忍軍とは 今から 170年前→ 328 00:27:56,283 --> 00:28:01,288 お前たち 真庭忍軍に滅ぼされた 忍びの里だ。 329 00:28:01,288 --> 00:28:06,293 くっ… 真庭剣法! 330 00:28:06,293 --> 00:28:08,293 これぞ…。 (海亀)あっ! 331 00:28:10,297 --> 00:28:13,233 これぞ 相生拳法 背弄拳だ。 332 00:28:13,233 --> 00:28:16,236 て… てめえ! ふざけやがって! 333 00:28:16,236 --> 00:28:20,240 (右衛門左衛門)その程度の忍びに 滅ぼされたとはな。→ 334 00:28:20,240 --> 00:28:24,244 くぐってきた 修羅場の数が違うか。→ 335 00:28:24,244 --> 00:28:26,246 そのとおりだ。→ 336 00:28:26,246 --> 00:28:30,250 お前と わたしとでは くぐってきた修羅場の質が違う。→ 337 00:28:30,250 --> 00:28:35,255 戦国時代の技を たった一人残ったわたしが受け継いだ。 338 00:28:35,255 --> 00:28:38,258 今の真庭忍軍など 相手にはならん。→ 339 00:28:38,258 --> 00:28:41,261 もっとも 真庭 鳳凰は 別か。 340 00:28:41,261 --> 00:28:45,265 (海亀)お主 鳳凰のことを…。 341 00:28:45,265 --> 00:28:48,268 不必要。→ 342 00:28:48,268 --> 00:28:52,272 不忍法 不生不殺。 343 00:28:52,272 --> 00:28:54,274 うわーっ! (斬る音) 344 00:28:54,274 --> 00:28:56,276 (海亀)ぐはっ…。 345 00:28:56,276 --> 00:29:02,282 人鳥 鴛鴦 鳳凰 わしは もう…。 346 00:29:02,282 --> 00:29:09,289 長寿の海亀 短命に…。 347 00:29:09,289 --> 00:29:13,289 死す… 無念なり…。 348 00:29:19,232 --> 00:29:22,232 釵なんて言うから てっきり。 349 00:29:25,238 --> 00:29:28,241 賊刀・鎧のときみたく そのまま かんざしを模した→ 350 00:29:28,241 --> 00:29:31,244 刀なのかもしれないなって 俺は 思ってたけど。 351 00:29:31,244 --> 00:29:35,248 まあ 同工異曲は 避けんとな。 ん? 352 00:29:35,248 --> 00:29:39,252 それは 四季崎 記紀の話を してるんだよな? 353 00:29:39,252 --> 00:29:43,256 人形が刀だなんて 鎧が出てきたあたりで もう→ 354 00:29:43,256 --> 00:29:48,261 四季崎の変体刀 自由過ぎだな。 こう考えては どうだ? 355 00:29:48,261 --> 00:29:50,263 そなたは 人間でありながら 刀だろう。 356 00:29:50,263 --> 00:29:52,265 ああ。 であれば→ 357 00:29:52,265 --> 00:29:55,268 日和号は 人形でありながら 刀ということではないか。 358 00:29:55,268 --> 00:30:00,273 ならば 日和号は かなり 変体刀らしい変体刀であろう。 359 00:30:00,273 --> 00:30:02,273 物は 言いようだな。 360 00:30:04,277 --> 00:30:07,280 あっ そうだ。 聞こうと思ってて→ 361 00:30:07,280 --> 00:30:10,283 でも ずっと 右衛門左衛門がいて できなかったんだけど。 362 00:30:10,283 --> 00:30:15,222 ほう… そなたも 場の空気が 読めるようになったのか。 363 00:30:15,222 --> 00:30:20,227 まあな。 あのさ 否定姫 あいつ 何者なんだ? 364 00:30:20,227 --> 00:30:22,229 ほら 髪の色と目の色がさ。 365 00:30:22,229 --> 00:30:26,233 あの女も わたしと同じで 出自は 不明だ。 366 00:30:26,233 --> 00:30:30,237 ふ~ん。 なあ それにしても とがめ→ 367 00:30:30,237 --> 00:30:32,239 否定姫とは どうして あんなに 仲が悪いんだ? 368 00:30:32,239 --> 00:30:34,241 どうしてって…。 369 00:30:34,241 --> 00:30:36,243 まあ 馬が合わない。 370 00:30:36,243 --> 00:30:39,246 あいつは わたしが 何度 蹴落としても→ 371 00:30:39,246 --> 00:30:41,248 はい上がってくる。 しぶとい。 372 00:30:41,248 --> 00:30:44,251 それは とがめも そうだろう。 一緒にするな! 373 00:30:44,251 --> 00:30:48,255 ていうか やけに気にしておるな あの女のことを。 374 00:30:48,255 --> 00:30:50,257 いや そういうことじゃなくて。 375 00:30:50,257 --> 00:30:53,260 いつか また ぶつかることも あるんだろうなって。 376 00:30:53,260 --> 00:30:57,260 そのとき 俺は あの 右衛門左衛門と 真っ向…。 377 00:31:01,268 --> 00:31:04,271 そんなに あの女のことが気になるか! 378 00:31:04,271 --> 00:31:08,275 まさか! 心変わりとかでは あるまいな!? 379 00:31:08,275 --> 00:31:12,312 とがめの天敵だ 気になって当然だろ。 380 00:31:12,312 --> 00:31:16,316 うっ… まっ まあ…。 381 00:31:16,316 --> 00:31:18,318 それなら よいのだ。 仕返しだ! 382 00:31:18,318 --> 00:31:21,318 うわ~! 何をする! 383 00:31:25,325 --> 00:31:27,327 そういう意味じゃ→ 384 00:31:27,327 --> 00:31:30,330 まにわにの動向も 気になってんだよな。 385 00:31:30,330 --> 00:31:35,335 まあ 同盟を交わしたといっても 気を抜くわけにはいかぬよ。 386 00:31:35,335 --> 00:31:38,338 今ごろ あいつら どこで どうしてんのかな。 387 00:31:38,338 --> 00:31:41,341 さてな。 どうせ どこかで→ 388 00:31:41,341 --> 00:31:44,341 かませ犬の役割でも 演じておるのではないか? 389 00:31:53,353 --> 00:31:55,353 (右衛門左衛門) ただ今 戻りました。 390 00:31:57,357 --> 00:31:59,359 (右衛門左衛門)予定どおり→ 391 00:31:59,359 --> 00:32:02,362 奇策士 とがめと 虚刀流を送り届けた後→ 392 00:32:02,362 --> 00:32:05,365 真庭忍軍の十二頭領の一人→ 393 00:32:05,365 --> 00:32:09,369 真庭 魚組 指揮官 真庭 海亀を 始末してまいりました。 394 00:32:09,369 --> 00:32:12,305 (否定姫)だから 遅いって。→ 395 00:32:12,305 --> 00:32:17,310 あんたの言うとおり 真庭忍軍も侮れなかったわね。 396 00:32:17,310 --> 00:32:21,314 1カ月前の自分を わたしは 否定するわ。 397 00:32:21,314 --> 00:32:23,316 それにしても→ 398 00:32:23,316 --> 00:32:25,318 あんたも ちょっとは すっきりしたんじゃない?→ 399 00:32:25,318 --> 00:32:28,321 ご先祖さまの恨みを 晴らせたでしょ? 400 00:32:28,321 --> 00:32:30,323 (右衛門左衛門) 170年も前の恨みを→ 401 00:32:30,323 --> 00:32:34,327 170年後の彼らで晴らす 意味は ないと考えます。→ 402 00:32:34,327 --> 00:32:36,329 そのような私情を持って→ 403 00:32:36,329 --> 00:32:40,333 姫さまから与えられた任務に 臨むつもりは…。 404 00:32:40,333 --> 00:32:43,336 (否定姫)あ~あ いちいち 堅っ苦しいのよ あんたは。→ 405 00:32:43,336 --> 00:32:46,339 そういうの うざいっての。→ 406 00:32:46,339 --> 00:32:50,343 で? あの不愉快な女の方は どうなったわけ? 407 00:32:50,343 --> 00:32:52,345 (右衛門左衛門)おそらくは 日和号と接触は→ 408 00:32:52,345 --> 00:32:54,347 果たしているでしょう。 409 00:32:54,347 --> 00:32:56,349 (否定姫)ちゃんと 気付いているかしらね。→ 410 00:32:56,349 --> 00:32:58,351 日和号が 微刀・釵だって。 411 00:32:58,351 --> 00:33:01,354 (右衛門左衛門)虚刀流が 持つという 共感覚があれば→ 412 00:33:01,354 --> 00:33:05,358 たやすいことでしょう。 (否定姫)ウフッ… どうかしら。 413 00:33:05,358 --> 00:33:08,361 七花 それにしても…。 ん? 414 00:33:08,361 --> 00:33:12,299 そなたの共感覚は 便利 極まりないな。 415 00:33:12,299 --> 00:33:15,302 あんまり頼りにされても 困るんだけどな。 416 00:33:15,302 --> 00:33:19,306 否定姫は 日和号自体が 完成形 変体刀であると→ 417 00:33:19,306 --> 00:33:21,308 見抜いていたわけじゃ ないんだよな? 418 00:33:21,308 --> 00:33:24,311 いや 見抜いておったろうよ。 419 00:33:24,311 --> 00:33:27,314 じゃあ 最初から そう言えばいいじゃん。 420 00:33:27,314 --> 00:33:30,317 おおかた わたしが それに気付かずに→ 421 00:33:30,317 --> 00:33:33,320 日和号を破壊してしまったら 面白いとか→ 422 00:33:33,320 --> 00:33:37,324 考えていたのであろうよ。 ええ? でもさ→ 423 00:33:37,324 --> 00:33:40,327 そんな いたずらめいたまねを 仕掛けてはいるものの→ 424 00:33:40,327 --> 00:33:43,330 否定姫は とがめの刀集めに 取りあえずは→ 425 00:33:43,330 --> 00:33:45,332 協力してくれようって わけなんだよな? 426 00:33:45,332 --> 00:33:47,334 のようだな…。 427 00:33:47,334 --> 00:33:50,337 手柄を横取りしようと たくらんでおるのか→ 428 00:33:50,337 --> 00:33:54,341 わたしが すきを見せるのを 待っておるのか。 429 00:33:54,341 --> 00:33:58,345 まあ それは こちらにしても 同じことだが。 430 00:33:58,345 --> 00:34:01,348 フフフフ…。 怖っ。 431 00:34:01,348 --> 00:34:06,353 (否定姫)だって そこの それには 気付かなかったみたいだし。→ 432 00:34:06,353 --> 00:34:09,356 案外 頼りない 感覚なんじゃないの?→ 433 00:34:09,356 --> 00:34:13,360 まあ 七花君が気付かないまま 日和号を破壊しちゃってたら→ 434 00:34:13,360 --> 00:34:15,362 それは それで 面白いわよね。→ 435 00:34:15,362 --> 00:34:20,367 刀集めなのに 刀本体を 壊しちゃったんなら台無しだもん。 436 00:34:20,367 --> 00:34:24,371 あの不愉快な女 首が飛ぶか 腹を切るか→ 437 00:34:24,371 --> 00:34:26,373 どっちになるかしら。 438 00:34:26,373 --> 00:34:29,376 (右衛門左衛門)意地の悪い 仕掛けを打ちますね。 439 00:34:29,376 --> 00:34:33,380 いいじゃない。 ちょっとは 遊ばせてもらわなくっちゃ。 440 00:34:33,380 --> 00:34:37,384 フフッ… アハハハ! 441 00:34:37,384 --> 00:34:41,388 とにかく まずは 目の前のことだ。 442 00:34:41,388 --> 00:34:45,388 差し当たっては 日和号のことだな。 443 00:36:56,556 --> 00:36:59,559 よし できたぞ。 これが 不要湖の地図だ。 444 00:36:59,559 --> 00:37:02,562 ふ~ん。 上から見たら こんな感じなのか。 445 00:37:02,562 --> 00:37:05,565 わたしは この手のことに 強いのだぞ。 446 00:37:05,565 --> 00:37:08,568 でなければ このような刀集めの旅など→ 447 00:37:08,568 --> 00:37:10,570 できるわけがあるまい。 448 00:37:10,570 --> 00:37:14,574 3次元の空間把握能力は 高い方だと自負しておる。 449 00:37:14,574 --> 00:37:18,578 ふ~ん 見事なもんだ。 ん? 450 00:37:18,578 --> 00:37:21,581 湖の中を うねっている この細い線は 何だ? 451 00:37:21,581 --> 00:37:23,583 少しは 自分で考えろ。 452 00:37:23,583 --> 00:37:26,586 いじわる言わずに 教えてくれよ! 453 00:37:26,586 --> 00:37:29,589 うわ~! アハハハ! 454 00:37:29,589 --> 00:37:32,592 いやん! 参った 参った! 分かった! 455 00:37:32,592 --> 00:37:34,594 フゥ…。 456 00:37:34,594 --> 00:37:37,597 日和号の軌道に 決まっておろうが。 457 00:37:37,597 --> 00:37:41,601 てっきり 道なりに 動いてるもんだとばかり思ってた。 458 00:37:41,601 --> 00:37:45,605 あっ! たまに止まって 日なたぼっこもしてたっけな。 459 00:37:45,605 --> 00:37:48,608 日和号の軌道から察するに おそらく ここに→ 460 00:37:48,608 --> 00:37:51,611 四季崎の工房が あったのではないかと思う。 461 00:37:51,611 --> 00:37:54,631 それを掘り出すのは また後の話として…。 462 00:37:54,631 --> 00:37:59,552 掘り出す? 誰が? そなたに決まっている。 463 00:37:59,552 --> 00:38:03,556 何か 不満があるか? いえ ありません。 464 00:38:03,556 --> 00:38:06,559 さて いよいよ 日和号を 倒すときが来た。 465 00:38:06,559 --> 00:38:09,562 それも 傷つけずに 倒さねばならない。 466 00:38:09,562 --> 00:38:14,567 そこで わたしの奇策だ。 おお 出た とがめの奇策。 467 00:38:14,567 --> 00:38:17,570 あっ 俺に 何か 手伝えることは あるか? 468 00:38:17,570 --> 00:38:19,572 う~ん そうだな。 469 00:38:19,572 --> 00:38:23,572 取りあえず わたしのことを 抱き締めているがよい。 470 00:38:28,581 --> 00:38:32,585 落とし穴か。 さすが とがめの奇策。 471 00:38:32,585 --> 00:38:35,588 そうか? こんなの朝飯前だ。 472 00:38:35,588 --> 00:38:38,588 よし! これで 日和号も イチコロだな。 473 00:38:40,593 --> 00:38:42,593 来た! 474 00:38:52,605 --> 00:38:54,605 よし! 475 00:39:03,549 --> 00:39:07,553 うむ…。 あっ まただ。 476 00:39:07,553 --> 00:39:11,557 日和号のやつ また 日なたぼっこしている。 477 00:39:11,557 --> 00:39:14,557 ったく こっちの気も知らないで。 478 00:39:20,566 --> 00:39:27,573 とどまるところ あいつには 腕が4本 脚が4本あるってことだ。 479 00:39:27,573 --> 00:39:31,577 俺もさ バカじゃないから。 いや バカなんだけど…。 480 00:39:31,577 --> 00:39:36,582 あのさ 虚刀流は 人間相手の格闘技だぜ。 481 00:39:36,582 --> 00:39:39,585 人形を相手にするなんて発想は なかった。 482 00:39:39,585 --> 00:39:42,588 そもそも 格闘技ってのは 読み合いだ。 483 00:39:42,588 --> 00:39:46,592 相手が 下段攻撃してくるときは それを防御しつつ→ 484 00:39:46,592 --> 00:39:49,595 相手の がら空きになった 上段を突く。 485 00:39:49,595 --> 00:39:52,598 投げ技を かけそうだったら 投げ抜ける。 486 00:39:52,598 --> 00:39:56,536 まあ 言ってみりゃ まったく策のない こなゆきに→ 487 00:39:56,536 --> 00:39:58,538 俺が負けたのも同じことだ。 488 00:39:58,538 --> 00:40:00,540 だから あいつには→ 489 00:40:00,540 --> 00:40:03,209 意表を突くための けん制も通じないし…。 490 00:40:03,209 --> 00:40:06,446 そうか 七花 そなたの不安は よく分かった。 491 00:40:06,446 --> 00:40:09,449 不安ってわけでも ないんだけどさ。 492 00:40:09,449 --> 00:40:13,453 ならば 例によって わたしの奇策が必要だということだな。 493 00:40:13,453 --> 00:40:17,457 って その奇策 今日 失敗したじゃん。 494 00:40:17,457 --> 00:40:21,461 だから とがめの奇策も 無駄じゃないかって…。 495 00:40:21,461 --> 00:40:25,465 いや その… ごめん。 496 00:40:25,465 --> 00:40:28,468 フッフッフッフ…。 497 00:40:28,468 --> 00:40:31,471 と… とがめさん? 498 00:40:31,471 --> 00:40:34,474 お遊びは これまでだ。 えっ? お遊び? 499 00:40:34,474 --> 00:40:37,477 ハッハッハッハ! 500 00:40:37,477 --> 00:40:40,480 わたしの奇策が 通じない相手がいるなどと→ 501 00:40:40,480 --> 00:40:44,484 事もあろうに そなたに心配されてしまうとはな。 502 00:40:44,484 --> 00:40:46,486 あっ いや だから…。 503 00:40:46,486 --> 00:40:50,490 人間であろうと 人形であろうと どういう状況でも→ 504 00:40:50,490 --> 00:40:54,494 わたしは あくまでも 奇策のみで切り抜けてきた。 505 00:40:54,494 --> 00:40:58,431 逆境も苦境も わたしの前では ひとしく 日常にすぎん。 506 00:40:58,431 --> 00:41:03,436 よかろう。 二度と そんな 的外れな心配ができぬよう→ 507 00:41:03,436 --> 00:41:06,439 これを機会に そなたを教育してやる。 508 00:41:06,439 --> 00:41:09,442 今夜は 寝かさぬぞ。 えっ? 509 00:41:09,442 --> 00:41:12,442 明日 決着をつけよう。 510 00:41:16,449 --> 00:41:19,452 虚刀流 薔薇! 511 00:41:19,452 --> 00:41:21,452 で 虚刀流 百合! 512 00:41:23,456 --> 00:41:27,460 人間認識 即刻 惨殺。 あっ…。 513 00:41:27,460 --> 00:41:29,462 惨殺できるもんなら 惨殺してみろ。 514 00:41:29,462 --> 00:41:31,464 そのころには あんたを→ 515 00:41:31,464 --> 00:41:34,467 まあ 八つ裂きには できないんだけどな。 516 00:41:34,467 --> 00:41:36,469 バカ はまってない。 517 00:41:36,469 --> 00:41:39,469 虚刀流 鷺草! 518 00:41:41,474 --> 00:41:45,478 虚刀流 石榴から菖蒲まで 混成接続! 519 00:41:45,478 --> 00:41:47,478 七花! あっ…。 520 00:41:54,487 --> 00:41:56,422 危ない 危ない。 521 00:41:56,422 --> 00:42:00,426 《いいか 攻撃は 打撃系のみに限る》 522 00:42:00,426 --> 00:42:03,429 《分かった。 どうせ 日和号に 投げ技は通じねえ》 523 00:42:03,429 --> 00:42:06,432 《それも 頭部と胴体には当てるな》 524 00:42:06,432 --> 00:42:08,434 《うん》 525 00:42:08,434 --> 00:42:11,437 《しかし とがめも すげえこと考えるよな》 526 00:42:11,437 --> 00:42:14,440 《傷つけちゃいけないって 縛りがあるところに→ 527 00:42:14,440 --> 00:42:17,443 相手に 勝手に 防御させるって考え》 528 00:42:17,443 --> 00:42:21,447 《意思のない人形を そういうふうに利用するとは》 529 00:42:21,447 --> 00:42:23,447 《まったく…》 530 00:42:26,452 --> 00:42:28,221 でも やっぱり→ 531 00:42:28,221 --> 00:42:30,456 けん制が効かないってのは 厄介だ。 532 00:42:30,456 --> 00:42:32,458 こっちは 体が覚えちゃってるからな。 533 00:42:32,458 --> 00:42:34,227 無駄だと思っても→ 534 00:42:34,227 --> 00:42:36,462 ついつい 要所 要所で けん制を入れちゃうし。 535 00:42:36,462 --> 00:42:38,464 反撃開始。 あっ! 536 00:42:38,464 --> 00:42:41,464 人形殺法 竜巻。 537 00:42:51,477 --> 00:42:54,477 人形殺法 旋風。 538 00:42:59,418 --> 00:43:01,420 人形殺法→ 539 00:43:01,420 --> 00:43:03,422 春一番。 540 00:43:03,422 --> 00:43:05,424 人形殺法 突風。 541 00:43:05,424 --> 00:43:07,193 あっ! 542 00:43:07,193 --> 00:43:09,193 うわっ! 543 00:43:11,430 --> 00:43:15,434 そのほかは だいたい とがめの 予想したとおりのようだな。 544 00:43:15,434 --> 00:43:19,438 当然だ。 そなたの姉ほどではなくともな。 545 00:43:19,438 --> 00:43:21,440 わたしだって 見る目は あるのだ。 546 00:43:21,440 --> 00:43:24,443 外側から見れば それが どういう動きをするのか。 547 00:43:24,443 --> 00:43:28,447 どういう動きが 可能なのかくらいは見切れるとも。 548 00:43:28,447 --> 00:43:32,451 《これで だいたい 日和号の動きが分かるはずだ》 549 00:43:32,451 --> 00:43:34,453 《これを把握するまで 今夜は 寝かさぬぞ》 550 00:43:34,453 --> 00:43:36,455 《ああ》 551 00:43:36,455 --> 00:43:41,460 あえて言うなら わたしは 見切るのでも見抜くのでもない。 552 00:43:41,460 --> 00:43:45,460 そなたを信じ ただ 見守るしかない。 553 00:43:48,467 --> 00:43:51,470 信じているぞ 七花! 554 00:43:51,470 --> 00:43:54,473 だったら 俺は…。 555 00:43:54,473 --> 00:43:56,409 (六枝)《いいか 七花》→ 556 00:43:56,409 --> 00:44:01,414 《俺は 刀だ。 そして お前も また 刀だ》→ 557 00:44:01,414 --> 00:44:03,416 《刀は 斬れなければ 意味はない》→ 558 00:44:03,416 --> 00:44:06,419 《まずは そのことを第一に考えろ》 559 00:44:06,419 --> 00:44:10,423 (六枝)《お前は ただ 鋭き刀であればいい》 560 00:44:10,423 --> 00:44:12,425 《俺が そうであったように》 561 00:44:12,425 --> 00:44:15,428 《どういう意味?》 《そのうち分かる》 562 00:44:15,428 --> 00:44:18,431 今なら 親父の言葉の意味が分かる。 563 00:44:18,431 --> 00:44:20,433 刀になるとは→ 564 00:44:20,433 --> 00:44:25,438 「気持ちを持つな」 「考えるな」 「感じるな」という意味だ。 565 00:44:25,438 --> 00:44:29,442 人形殺法 鎌鼬。 566 00:44:29,442 --> 00:44:33,446 とがめ 日和号は ちょっと前の俺だ。 567 00:44:33,446 --> 00:44:37,450 覚悟 決意もなく 何も捨てないで 正義の心もなく→ 568 00:44:37,450 --> 00:44:41,454 ただ とがめに言われるまま 刀集めをしていた 俺だ! 569 00:44:41,454 --> 00:44:43,456 七花。 570 00:44:43,456 --> 00:44:46,459 だから まにわにの蝙蝠も 迷彩も 錆も→ 571 00:44:46,459 --> 00:44:50,463 刀を集めるために 何の迷いもなく 斬った。 572 00:44:50,463 --> 00:44:53,466 でも 意思を持たない 刀のままだったら→ 573 00:44:53,466 --> 00:44:56,466 俺は 姉ちゃんに 勝つことができなかった。 574 00:44:58,404 --> 00:45:00,406 ただ 四季崎に命じられるまま→ 575 00:45:00,406 --> 00:45:03,409 何百年も 命令どおりに攻撃する こいつは→ 576 00:45:03,409 --> 00:45:06,412 ちょっと前の俺と同じだ。 577 00:45:06,412 --> 00:45:09,415 俺 こんなふうに→ 578 00:45:09,415 --> 00:45:11,417 こんな機械人形みたいに 戦ってたんだ。 579 00:45:11,417 --> 00:45:15,421 きっと みんな ちっとも 楽しくなかったんだろうな。 580 00:45:15,421 --> 00:45:17,423 (日和号)人間認識。 あっ…。 581 00:45:17,423 --> 00:45:21,427 俺には お前が 刀にしか見えないけれど→ 582 00:45:21,427 --> 00:45:25,427 日和号 お前は 俺を 人間と言ってくれるんだな。 583 00:47:46,505 --> 00:47:49,508 虚刀流 木蓮! 人形殺法 嵐。 584 00:47:49,508 --> 00:47:53,512 虚刀流 桜桃! 人形殺法 砂嵐。 585 00:47:53,512 --> 00:47:57,512 虚刀流 野苺! 人形殺法 台風。 586 00:48:00,519 --> 00:48:04,523 ハァ ハァ…。 587 00:48:04,523 --> 00:48:09,523 ハァ ハァ…。 588 00:48:11,530 --> 00:48:16,535 とがめ 俺も とがめを信じて その命令に従う。 589 00:48:16,535 --> 00:48:19,535 この身が折れようとも…。 590 00:48:21,540 --> 00:48:23,540 俺は… うん? 591 00:48:30,549 --> 00:48:32,549 何だ? 592 00:48:35,554 --> 00:48:39,554 人形殺法 微風刀風。 593 00:48:43,562 --> 00:48:46,562 おいおい マジかよ。 594 00:48:48,500 --> 00:48:51,503 まさか ここまで とがめの予想どおりだなんて。 595 00:48:51,503 --> 00:48:55,803 見れば分かる。 人形は 人間と違って 素直だ。 596 00:48:57,509 --> 00:49:00,512 うわっ! 597 00:49:00,512 --> 00:49:04,516 (せき) 598 00:49:04,516 --> 00:49:07,519 あっ! 599 00:49:07,519 --> 00:49:10,522 とがめ! 600 00:49:10,522 --> 00:49:13,525 とがめ 俺も とがめを信じてるぞ。 601 00:49:13,525 --> 00:49:16,528 命令に従うのも 俺の意思でだ。 602 00:49:16,528 --> 00:49:21,533 たとえ この身が折れようとも 俺は とがめを守る。 603 00:49:21,533 --> 00:49:25,533 心に そう決めたぜ。 何を いまさら言っておる! 604 00:49:32,544 --> 00:49:36,548 とがめに命じられたからじゃない。 605 00:49:36,548 --> 00:49:42,554 俺が 人として この心で そう決めたんだ。 606 00:49:42,554 --> 00:49:44,554 俺は 刀だが…。 607 00:49:46,492 --> 00:49:50,496 同時に魂を持つ 人間なんだから。 608 00:49:50,496 --> 00:49:52,496 七花…。 609 00:49:59,505 --> 00:50:02,505 そろそろだな。 えっ? 610 00:50:05,511 --> 00:50:09,515 やれやれ ずいぶんと かかってしまったようだが→ 611 00:50:09,515 --> 00:50:11,515 ようやく 燃料切れか。 612 00:50:14,520 --> 00:50:16,520 あっ! 613 00:50:25,531 --> 00:50:27,531 ハァー。 614 00:50:29,535 --> 00:50:31,537 思ったより 軽いな。 615 00:50:31,537 --> 00:50:33,537 えっ!? 616 00:50:36,542 --> 00:50:38,544 あっ…。 617 00:50:38,544 --> 00:50:55,494 ♪♪~ 618 00:50:55,494 --> 00:50:57,496 えっ? じゃあ あの→ 619 00:50:57,496 --> 00:51:00,499 たまに 日なたぼっこするみたいに立ち止まってたのが→ 620 00:51:00,499 --> 00:51:03,502 燃料補給だったのか? そういうことだ。 621 00:51:03,502 --> 00:51:05,504 とがめ 最初から それを? 622 00:51:05,504 --> 00:51:08,507 まあ。 どうして これが動いているかという→ 623 00:51:08,507 --> 00:51:13,512 素朴な疑問を解消したところから 策を練ったまでのこと。 624 00:51:13,512 --> 00:51:15,180 問題は…。 うん? 625 00:51:15,180 --> 00:51:20,419 日和号の燃料と そなたの体力と どっちが 早く 底を突くかだった。 626 00:51:20,419 --> 00:51:25,424 う~ん。 でも 俺の体力が 勝つって勝算は あったのか? 627 00:51:25,424 --> 00:51:30,429 あっ 勝つと思えば 運命は そうなるとか言うつもりだろ。 628 00:51:30,429 --> 00:51:32,431 違うな。 えっ? 629 00:51:32,431 --> 00:51:34,431 運命は 自分で言い張るものだ。 630 00:51:36,435 --> 00:51:38,437 「わたしは そなたを信じているからな」と→ 631 00:51:38,437 --> 00:51:43,437 言ったであろう。 物は言いようだ。 632 00:51:45,377 --> 00:51:49,381 さて 今のうちに 手足を取り外しておかないとな。 633 00:51:49,381 --> 00:51:53,385 いつ 何時…。 何か かわいそうだな。 634 00:51:53,385 --> 00:51:55,387 バカか? そなたは。 635 00:51:55,387 --> 00:51:57,389 人形に感情移入して どうする。 636 00:51:57,389 --> 00:51:59,391 人の顔は していても→ 637 00:51:59,391 --> 00:52:02,394 これは あくまでも 完成形 変体刀の一本→ 638 00:52:02,394 --> 00:52:05,397 微刀・釵なのだぞ。 639 00:52:05,397 --> 00:52:08,400 まあ…。 うん? 640 00:52:08,400 --> 00:52:11,403 刀に対する感情移入なら→ 641 00:52:11,403 --> 00:52:13,403 わたしが 言っていいことではないか。 642 00:52:16,408 --> 00:52:19,411 結構 かわいらしい顔してんだな。 643 00:52:19,411 --> 00:52:22,414 四季崎 記紀の趣味なのかな。 644 00:52:22,414 --> 00:52:29,421 東風 吹かば 匂い おこせよ梅の花 主なしとて 春を忘るな。 645 00:52:29,421 --> 00:52:34,426 作り手も死に あるじもないまま 数百年もの間→ 646 00:52:34,426 --> 00:52:37,429 あの 不要湖を守り続けた この人形には→ 647 00:52:37,429 --> 00:52:40,432 確かに ねぎらいの言葉の一つくらいは→ 648 00:52:40,432 --> 00:52:44,436 掛けてやっても よいのかもしれぬな。 649 00:52:44,436 --> 00:52:47,372 敵ながら あっぱれだ。 650 00:52:47,372 --> 00:52:50,375 ああ そうだ さっきの もう一回 言ってみろ。 651 00:52:50,375 --> 00:52:53,378 えっ? 「俺は とがめを信じて」ってやつ。 652 00:52:53,378 --> 00:52:56,381 いいよ もう。 言ってみろって! 653 00:52:56,381 --> 00:52:59,384 いいって! 言えばいいじゃん! 654 00:52:59,384 --> 00:53:01,384 だから いいって! 655 00:53:04,389 --> 00:53:08,160 (否定姫)釵ってのはさ 四季崎 記紀が→ 656 00:53:08,160 --> 00:53:11,396 生前に 最も愛した女性を 模して作ってあるんだってさ。→ 657 00:53:11,396 --> 00:53:14,399 笑っちゃうことにさ。 (右衛門左衛門)別に→ 658 00:53:14,399 --> 00:53:17,402 笑うようなことではないと 思いますが。 659 00:53:17,402 --> 00:53:20,405 うん? わたしの言うことを否定するの? 660 00:53:20,405 --> 00:53:22,407 いいじゃん。 661 00:53:22,407 --> 00:53:24,409 あんたも だいぶ わたしの機嫌の取り方が→ 662 00:53:24,409 --> 00:53:27,412 分かってきたって感じ? (右衛門左衛門)フッ。 663 00:53:27,412 --> 00:53:30,415 (否定姫)あの不愉快な女は その後 どうしたのかしら。→ 664 00:53:30,415 --> 00:53:33,418 日和号と報告書を こっちに送りつけて→ 665 00:53:33,418 --> 00:53:35,420 帰ってこないつもりなの? (右衛門左衛門)いえ。→ 666 00:53:35,420 --> 00:53:39,424 不要湖で 四季崎 記紀の工房の 発掘作業をしているようです。 667 00:53:39,424 --> 00:53:42,427 (否定姫)あら~ 七花君に やらせているのね。→ 668 00:53:42,427 --> 00:53:45,364 まったく 人使いが荒いわね。→ 669 00:53:45,364 --> 00:53:49,368 それにしても 工房に 何か 情報があると思っているのかしら。 670 00:53:49,368 --> 00:53:53,372 (右衛門左衛門)真庭 鳳凰より 得ている 刀の在りかは 天童。→ 671 00:53:53,372 --> 00:53:56,375 その情報の真偽を 確かめるつもりかと。 672 00:53:56,375 --> 00:54:00,379 あ~ 本当に 天童にあるんだったわね。→ 673 00:54:00,379 --> 00:54:02,381 あそこのは 何だっけ? 674 00:54:02,381 --> 00:54:04,383 (右衛門左衛門)王刀・鋸です。 675 00:54:04,383 --> 00:54:07,386 それよりさ…。 (右衛門左衛門)姫さま? 676 00:54:07,386 --> 00:54:09,388 (否定姫)やっぱり 邪魔よね。 677 00:54:09,388 --> 00:54:11,390 (右衛門左衛門) 邪魔? 私がですか? 678 00:54:11,390 --> 00:54:14,393 (否定姫)あんたが邪魔なのは いつものことでしょ。→ 679 00:54:14,393 --> 00:54:16,395 真庭忍軍のことよ。 680 00:54:16,395 --> 00:54:18,397 (右衛門左衛門) 真庭忍軍については→ 681 00:54:18,397 --> 00:54:20,399 放っておけばいいと。 682 00:54:20,399 --> 00:54:23,402 (否定姫) そんな過去の自分を否定するわ。→ 683 00:54:23,402 --> 00:54:26,405 残りは 確か 3人よね。 684 00:54:26,405 --> 00:54:32,405 あんたさ ちょっと 真庭 鳳凰を 暗殺してきなさいよ。 685 00:54:34,413 --> 00:54:36,413 あっ! ぬっ!? 686 00:54:38,417 --> 00:54:41,420 何だ? 何か あったか? 687 00:54:41,420 --> 00:54:45,357 何か 分かんないけど ずっしり重いし 開けてみるか? 688 00:54:45,357 --> 00:54:49,357 箱など 今は 関係ない。 工房を探るのが先だ。 689 00:54:52,364 --> 00:54:54,366 そんなものは 捨てておけ! 690 00:54:54,366 --> 00:54:58,366 ん? う~ん…。 691 00:55:03,375 --> 00:55:10,382 <魂もなく ただ あるじの命に 忠実であった人形との戦いで→ 692 00:55:10,382 --> 00:55:14,386 人の心の意味を知った 人間刀 鑢 七花> 693 00:55:14,386 --> 00:55:19,391 <奇策士 とがめとの刀集めの旅もいよいよ 佳境に入ったところで→ 694 00:55:19,391 --> 00:55:26,398 こよいの『刀語』 お楽しみは ここまでにございます> 695 00:55:26,398 --> 00:55:36,398 ♪♪~