1 00:00:12,500 --> 00:00:14,960 (晶(あきら)) みんなで旅行なんて初めてだね 2 00:00:15,080 --> 00:00:18,290 でも ボク 山育ちだから 海がよかったな〜 3 00:00:18,420 --> 00:00:20,710 あっ カバネ君 チョコ食べる? 4 00:00:20,840 --> 00:00:22,880 (隠神(いぬがみ))なんだかんだ 楽しんでるじゃないか 5 00:00:23,010 --> 00:00:24,880 (晶)エヘッ (織(しき))てか 旅行じゃねえし 6 00:00:25,390 --> 00:00:27,140 (夏羽(かばね))織 おめでとう 7 00:00:27,550 --> 00:00:28,760 両親に会える 8 00:00:29,930 --> 00:00:31,770 (織)別に会えるわけじゃねえよ 9 00:00:32,310 --> 00:00:34,810 足取りが つかめるかもってだけだ 10 00:00:36,150 --> 00:00:37,230 どうした? 11 00:00:37,360 --> 00:00:39,900 親のことなんて どうでもいいって言ってたのに 12 00:00:40,150 --> 00:00:41,900 心変わりでもあったのか? 13 00:00:42,030 --> 00:00:43,450 (織)ニヤニヤすんな! 14 00:00:45,570 --> 00:00:46,780 ホントは… 15 00:00:46,910 --> 00:00:49,370 全然どうでもよくなんか なかったんだ 16 00:00:49,780 --> 00:00:52,500 きつい現実が待ってたら どうしようって 17 00:00:52,620 --> 00:00:53,910 ずっと逃げてた 18 00:00:54,540 --> 00:00:58,290 でも もう平気だ 俺には ここがあるし 19 00:00:58,540 --> 00:01:01,170 と… 友達もいるから 20 00:01:01,880 --> 00:01:04,340 これ あいつらには言うなよ! 21 00:01:05,430 --> 00:01:11,430 ♪〜 22 00:02:28,880 --> 00:02:34,890 〜♪ 23 00:02:36,470 --> 00:02:37,640 (晶) これから行くとこって 24 00:02:37,850 --> 00:02:39,770 シキの生まれたとこ なんでしょ? 25 00:02:39,890 --> 00:02:42,270 そこで シキの 叔父さんと落ち合うって 26 00:02:42,610 --> 00:02:46,780 (織)ああ 隠神さんとこ来る前は 叔父さんと街に住んでて 27 00:02:47,360 --> 00:02:50,360 その前は 母親と この辺りに住んでた 28 00:02:51,910 --> 00:02:54,910 (晶)うわ〜! なんか いろいろある 29 00:02:55,830 --> 00:02:57,540 (隠神) 宿に行って 手続きしてくる 30 00:02:58,290 --> 00:03:00,670 お前ら 適当に時間つぶしてな 31 00:03:00,830 --> 00:03:01,960 (晶)は〜い 32 00:03:03,590 --> 00:03:05,300 (晶)う〜ん どれにしよう? 33 00:03:05,590 --> 00:03:07,210 (織)もう お土産 買う気かよ 34 00:03:07,340 --> 00:03:08,170 (夏羽)ん? 35 00:03:10,800 --> 00:03:12,550 カバネ君 何 それ? 36 00:03:12,840 --> 00:03:14,640 (夏羽)何か 本 37 00:03:14,760 --> 00:03:18,180 (織)ああ それ この辺で有名な昔話だよ 38 00:03:18,310 --> 00:03:19,560 どんなお話なの? 39 00:03:20,350 --> 00:03:25,060 (夏羽)“むかしむかし ある所に 繁(しげ)という貧しい青年がおりました” 40 00:03:25,690 --> 00:03:28,360 “ある日 繁が仕事から帰ると” 41 00:03:28,480 --> 00:03:32,160 “1匹の蜘蛛(くも)が家の食べ物を 荒らしておりました” 42 00:03:32,570 --> 00:03:35,410 “何もない所だけど ゆっくりしておいき” 43 00:03:35,780 --> 00:03:39,580 “心優しい繁は 蜘蛛に食べ物を分け与えました” 44 00:03:40,330 --> 00:03:42,330 “翌日 目を覚ますと” 45 00:03:43,000 --> 00:03:44,710 “繁のオンボロ小屋に” 46 00:03:44,830 --> 00:03:48,590 “美しい金の蜘蛛の巣が 張り巡らされておりました” 47 00:03:49,090 --> 00:03:53,890 “糸を売り 金持ちになった繁は 幸せに暮らしましたとさ” 48 00:03:54,720 --> 00:03:56,010 (晶)ふ〜ん 49 00:03:56,140 --> 00:03:58,140 どこにでもある話だよな 50 00:03:58,260 --> 00:03:59,100 ん? 51 00:04:07,730 --> 00:04:09,610 (夏羽)織 どうかした? 52 00:04:10,360 --> 00:04:11,240 いや… 53 00:04:14,860 --> 00:04:17,120 今 子供に めっちゃ見られた 54 00:04:17,240 --> 00:04:18,790 (晶)え〜 意外 55 00:04:18,910 --> 00:04:21,450 シキって 子供に 好かれないタイプだと思ってた 56 00:04:21,580 --> 00:04:22,870 (織)んだと てめえ! 57 00:04:27,090 --> 00:04:28,710 (隠神)おう ここにいたか 58 00:04:29,170 --> 00:04:32,260 織 ちょうど そこで 蓼丸(たでまる)先生に会った 59 00:04:32,630 --> 00:04:33,470 えっ? 60 00:04:33,680 --> 00:04:35,720 (隠神)約束より少し早いがな 61 00:04:36,340 --> 00:04:38,470 (昭夫(あきお))やあ 織 久しぶり 62 00:04:38,720 --> 00:04:39,850 叔父さん! 63 00:04:41,470 --> 00:04:43,430 (昭夫)どれくらいぶりかな? 64 00:04:43,560 --> 00:04:46,270 向こうへ行ってから なかなか連絡くれないから 65 00:04:46,400 --> 00:04:48,310 (晶)え〜 冷た〜い 66 00:04:48,440 --> 00:04:49,770 (織)るっせえよ 67 00:04:50,820 --> 00:04:52,780 (謎の声)織… (織)ん? 68 00:04:56,860 --> 00:05:00,030 (昭夫)改めまして 蓼丸昭夫です 69 00:05:00,330 --> 00:05:02,750 織のお父さんの弟です 70 00:05:02,870 --> 00:05:04,830 あと 民俗学を少々 71 00:05:05,120 --> 00:05:06,500 (晶)民俗学? 72 00:05:06,620 --> 00:05:07,750 (織)学者だよ 73 00:05:07,880 --> 00:05:09,090 (晶)えっ すごい! 74 00:05:09,210 --> 00:05:11,710 (昭夫) アハハッ ほんの端くれだよ 75 00:05:12,130 --> 00:05:16,010 あと 叔父さんは人間だけど 俺たち怪物(けもの)のこと知ってる 76 00:05:16,130 --> 00:05:16,970 (晶)えっ? 77 00:05:17,340 --> 00:05:20,760 君たちの存在を 脅かすつもりはないんだ 78 00:05:20,970 --> 00:05:23,470 隠神さんに怒られちゃうからね 79 00:05:23,770 --> 00:05:25,980 君たちは 織の友達? 80 00:05:26,230 --> 00:05:27,770 ただの仕事仲間 81 00:05:27,900 --> 00:05:30,480 (晶)ん… はあ? 何 その言いぐさ! 82 00:05:30,770 --> 00:05:31,820 (隠神)よく言う 83 00:05:31,940 --> 00:05:34,110 (織)隠神さん ちょっと黙ってて 84 00:05:34,240 --> 00:05:35,190 (晶)カバネ君 85 00:05:35,320 --> 00:05:37,740 あとで シキの分のおやつ 全部 食べちゃおう 86 00:05:38,200 --> 00:05:42,330 はあ〜 いや 青天の霹靂(へきれき)だな 87 00:05:42,700 --> 00:05:46,330 あの織が こんなに 穏やかになるなんて 88 00:05:46,460 --> 00:05:48,750 (夏羽) 織は どんな子供だったのですか? 89 00:05:49,250 --> 00:05:52,130 そりゃもう 手に負えないくらい やんちゃだったよ 90 00:05:52,630 --> 00:05:56,010 ケンカばっかりで 隠神さんに預けて正解 91 00:05:56,130 --> 00:05:59,760 叔父さん そういう話しに 来たんじゃねえんだよ こっちは! 92 00:05:59,890 --> 00:06:01,510 (昭夫)ハハ… ごめん ごめん 93 00:06:02,140 --> 00:06:04,850 君のお母さんの話だったね 94 00:06:05,600 --> 00:06:07,850 当時 学生だった僕は 95 00:06:07,980 --> 00:06:11,610 錦糸郷(きんしごう)の伝承について 調べていた兄にくっついて 96 00:06:11,730 --> 00:06:13,650 あの森に入ったんだ 97 00:06:14,070 --> 00:06:15,190 伝承? 98 00:06:15,440 --> 00:06:17,320 (昭夫)錦蜘蛛(にしきぐも)伝説だよ 99 00:06:17,450 --> 00:06:18,570 知らないかい? 100 00:06:18,820 --> 00:06:20,360 あの昔話 101 00:06:20,620 --> 00:06:22,280 あれって 作り話じゃ? 102 00:06:22,780 --> 00:06:26,330 昔話というのは 民族資料のひとつでね 103 00:06:27,000 --> 00:06:30,290 人々の生活の中から 生まれたものが多い 104 00:06:30,920 --> 00:06:35,170 錦蜘蛛伝説にも 元になった何かがあるんじゃ… 105 00:06:35,300 --> 00:06:38,340 そう思って 僕と兄は森に入り 106 00:06:38,930 --> 00:06:39,760 織 107 00:06:40,470 --> 00:06:42,640 君のお母さんに出会った 108 00:06:46,310 --> 00:06:48,940 ここまでは話したことがあったね 109 00:06:49,560 --> 00:06:51,150 そして ここからは 110 00:06:51,270 --> 00:06:53,440 君に黙っていた話になる 111 00:06:53,860 --> 00:06:54,770 (唾を飲む音) 112 00:06:56,780 --> 00:06:57,690 (隠神)外そう 113 00:06:57,990 --> 00:07:00,110 (晶)え? う… うん 114 00:07:02,910 --> 00:07:05,240 (晶)シキ 大丈夫かな? 115 00:07:06,580 --> 00:07:10,040 (夏羽)大丈夫だと思う 強い顔をしてたから 116 00:07:10,370 --> 00:07:11,710 (晶)そっか〜 117 00:07:11,830 --> 00:07:13,250 あっ シキ 118 00:07:13,380 --> 00:07:16,090 何 お前らだけで アイス食ってんだよ 119 00:07:16,840 --> 00:07:17,880 俺も食おう 120 00:07:18,010 --> 00:07:21,090 どうだった? お父さんとお母さんの話 121 00:07:21,430 --> 00:07:22,260 (織)ん? 122 00:07:22,800 --> 00:07:26,600 ああ まあ なんだ その… 123 00:07:27,390 --> 00:07:29,730 死んでた 2人とも 124 00:07:30,060 --> 00:07:30,890 (晶)あ… 125 00:07:31,520 --> 00:07:34,230 そんな辛気くせえツラ しなくていいよ 126 00:07:34,810 --> 00:07:37,020 ぶっちゃけ そんな気してたしさ 127 00:07:37,360 --> 00:07:40,070 言うほど ショックじゃねえんだわ マジで 128 00:07:40,740 --> 00:07:42,110 叔父さんが言ってたよ 129 00:07:43,450 --> 00:07:44,820 (昭夫)君のお父さんは 130 00:07:44,950 --> 00:07:47,370 君が まだ お母さんの おなかにいるとき 131 00:07:47,870 --> 00:07:51,790 お母さんは 君が5歳のときに 病気で亡くなった 132 00:07:52,870 --> 00:07:55,540 君がトラウマを 抱えるようになったのは 133 00:07:55,670 --> 00:07:58,630 お母さんの亡骸(なきがら)を 直視したためだろう 134 00:07:59,550 --> 00:08:01,170 本当に すまない 135 00:08:01,420 --> 00:08:03,840 どうしても 言い出せなくて 136 00:08:06,680 --> 00:08:08,760 (織)正直 すっきりしたわ 137 00:08:08,890 --> 00:08:11,100 肩の荷が下りたっていうか 138 00:08:11,600 --> 00:08:12,890 ここへ来て よかった 139 00:08:13,980 --> 00:08:15,900 ありがと! 隠神さん 140 00:08:18,480 --> 00:08:21,650 お前の両親は 見つかるといいな なっ? 141 00:08:22,110 --> 00:08:24,570 織 何か らしくない 142 00:08:24,860 --> 00:08:25,700 ああ? 143 00:08:26,030 --> 00:08:29,080 やけに明るい 不自然だと思う 144 00:08:29,240 --> 00:08:30,080 無理してるようにも… 145 00:08:30,200 --> 00:08:31,290 し〜っ! 146 00:08:31,410 --> 00:08:34,290 ダメだよ カバネ君 ホントのこと言っちゃ 147 00:08:34,420 --> 00:08:37,000 シキ 精いっぱい 強がってるんだから 148 00:08:37,210 --> 00:08:39,250 ホントは涙も我慢してるんだよ 149 00:08:39,380 --> 00:08:40,920 知らんぷりしてあげなきゃ 150 00:08:41,210 --> 00:08:43,130 (夏羽)そうなのか (晶)そうだよ 151 00:08:43,260 --> 00:08:44,090 何… 152 00:08:44,220 --> 00:08:45,890 (隠神)まあ まあ まあ 153 00:08:46,550 --> 00:08:48,680 織 蓼丸先生は? 154 00:08:49,220 --> 00:08:53,310 ああ 河原に置いてきた 1人になりたいって 155 00:08:53,890 --> 00:08:56,060 なんか泣きそうなツラしてたし 156 00:08:56,940 --> 00:08:57,810 そうか 157 00:09:09,030 --> 00:09:12,330 (晶)気まずいな〜 2人とも しゃべらないし 158 00:09:12,790 --> 00:09:15,290 でも こんなとき なんて言葉かけたら… 159 00:09:15,410 --> 00:09:16,710 (戸の開閉音) 160 00:09:16,830 --> 00:09:18,080 (晶)ん… えっ? 161 00:09:18,420 --> 00:09:20,590 (晶)きゃ〜 丸出し! (野火丸(のびまる))どうも お邪魔します 162 00:09:20,750 --> 00:09:21,590 (2人)ん? 163 00:09:21,920 --> 00:09:23,380 (夏羽)あれ? 確か… 164 00:09:23,510 --> 00:09:24,800 (野火丸)野火丸です 165 00:09:24,970 --> 00:09:27,760 もう〜 遠出するなら 言ってくださいよ 166 00:09:27,890 --> 00:09:30,510 ついてくるの 結構 大変だったんですよ 167 00:09:30,970 --> 00:09:32,520 (織)誰だ? そいつ 168 00:09:32,770 --> 00:09:35,850 (野火丸)あっ 今 ここ 皆さんしか いないんですね 169 00:09:36,140 --> 00:09:38,100 じゃあ 隠さなくてもいいか 170 00:09:40,360 --> 00:09:41,610 (晶)きゃっ (織)狐(きつね)! 171 00:09:41,900 --> 00:09:43,320 安心してください 172 00:09:43,440 --> 00:09:47,700 耳も尾も消せない 狐の中でも 下の下の者ですから 173 00:09:48,030 --> 00:09:49,240 (夏羽)下の下? 174 00:09:49,870 --> 00:09:52,580 とても そんなふうには 見えなかったけど 175 00:09:55,200 --> 00:09:56,960 (野火丸) まあまあ それは さておき 176 00:09:57,080 --> 00:09:58,250 どうしました? 177 00:09:58,370 --> 00:10:01,000 なんだか 皆さん 元気がないようですけど 178 00:10:01,630 --> 00:10:05,010 よければ このあと 近くを探検してみませんか? 179 00:10:05,380 --> 00:10:07,800 水辺には 蛍がいるらしいですよ 180 00:10:11,140 --> 00:10:14,770 (晶)わあ〜! すごい きれい 181 00:10:14,890 --> 00:10:17,020 ボク 蛍って初めて見た 182 00:10:17,940 --> 00:10:20,190 ねえ シキ きれいだね 183 00:10:20,560 --> 00:10:23,690 まあな 俺は見んの 初めてじゃねえけど 184 00:10:24,480 --> 00:10:25,860 (謎の声)織… (織)ん? 185 00:10:26,240 --> 00:10:27,900 ん? どうしたの? 186 00:10:28,280 --> 00:10:29,910 いや 別に… 187 00:10:30,320 --> 00:10:33,370 ねえねえ それより もっと近くで見ようよ 188 00:10:33,490 --> 00:10:34,330 ほらほら! 189 00:10:34,660 --> 00:10:37,330 これは 提案したかいがありましたね 190 00:10:38,580 --> 00:10:40,710 (夏羽)野火丸 ありがとう 191 00:10:41,380 --> 00:10:44,340 確かに俺たちは 元気がなかったように思う 192 00:10:44,920 --> 00:10:48,010 でも どうしていいか 分からなかったから 193 00:10:48,380 --> 00:10:49,680 とても助かった 194 00:10:50,090 --> 00:10:51,180 光栄です 195 00:10:51,510 --> 00:10:54,640 僕も織君のことは つけながら聞いてましたけど 196 00:10:54,810 --> 00:10:56,970 夏羽君にとっては よかったですね 197 00:10:57,560 --> 00:10:59,770 ん? よかった? 198 00:11:00,140 --> 00:11:01,850 (野火丸)あれ 違いますか? 199 00:11:02,270 --> 00:11:05,980 織君も 夏羽君も ご両親を捜しているんでしょう? 200 00:11:06,360 --> 00:11:09,280 もし 織君のご両親が生きていて 201 00:11:09,400 --> 00:11:11,740 自分の両親が死んでいたら 202 00:11:12,240 --> 00:11:13,660 嫌じゃないですか? 203 00:11:14,200 --> 00:11:17,410 心から織君に よかったねと言えますか? 204 00:11:18,910 --> 00:11:20,410 嫌とは何が? 205 00:11:20,790 --> 00:11:22,250 意味が分からない 206 00:11:22,880 --> 00:11:26,670 (野火丸)そうですか まだ 夏羽君には早かったかな 207 00:11:27,380 --> 00:11:30,470 手ごわいな つけいる隙がないや 208 00:11:30,670 --> 00:11:31,510 (夏羽)ん? 209 00:11:43,900 --> 00:11:46,150 (夏羽)織 何か見つけた? 210 00:11:46,520 --> 00:11:49,860 (織)ん? いや 大したことねえんだけどさ 211 00:11:50,440 --> 00:11:53,320 この木 な〜んか 見たことあんだよな 212 00:11:53,910 --> 00:11:57,240 ガキのころ 何かの目印にして… 213 00:12:02,000 --> 00:12:05,380 (織)え〜っと お化けの木を右 214 00:12:05,580 --> 00:12:06,500 あっ… 215 00:12:15,010 --> 00:12:16,890 (織の荒い息) 216 00:12:20,930 --> 00:12:22,980 (織)お猿の岩を左 217 00:12:23,350 --> 00:12:25,520 (織)お猿の岩を左! 218 00:12:25,900 --> 00:12:28,020 (野火丸) どうしたんでしょう いきなり 219 00:12:28,150 --> 00:12:31,150 (夏羽)分からない でも 何かあるんだと思う 220 00:12:34,280 --> 00:12:35,110 あれ? 221 00:12:35,700 --> 00:12:38,490 シキ? カバネ君? 222 00:12:40,620 --> 00:12:44,580 (織)そうだ こうやって いくつもの目印をたどっていって… 223 00:12:45,790 --> 00:12:47,750 (織)亀の背中を渡る 224 00:12:49,210 --> 00:12:50,920 (織)そんで その先で… 225 00:12:51,630 --> 00:12:53,090 母ちゃんが仕事してる 226 00:12:53,510 --> 00:12:56,590 (組(くみ))織 1人でお留守番できる? 227 00:12:56,720 --> 00:12:58,470 (織)やだ〜! 228 00:12:58,600 --> 00:12:59,600 (組)母ちゃんね 229 00:12:59,720 --> 00:13:02,520 叔父さんのところへ 仕事しに行ってくるから 230 00:13:03,100 --> 00:13:04,520 いい子にしててね 231 00:13:04,810 --> 00:13:07,480 絶対についてきちゃいけないよ 232 00:13:08,060 --> 00:13:11,190 (織)でも 俺は こっそり 母ちゃんの後をつけて 233 00:13:11,320 --> 00:13:13,780 何度も森の中で帰りを待ってた 234 00:13:14,860 --> 00:13:17,910 だけど あの日 俺は待ちきれなくなって… 235 00:13:21,740 --> 00:13:23,580 あの扉の向こう側に! 236 00:13:23,700 --> 00:13:24,540 (織)ああ… 237 00:13:29,380 --> 00:13:33,050 (織)そこで 何か とてつもなく怖いものを見た 238 00:13:33,800 --> 00:13:38,260 君のトラウマは 母親の亡骸を直視したためだろう 239 00:13:38,590 --> 00:13:39,550 (織)違う! 240 00:13:40,390 --> 00:13:41,260 あれは… 241 00:13:41,930 --> 00:13:46,310 もっと ずっとおぞましい 吐き気を催す何か 242 00:13:47,440 --> 00:13:50,940 (荒い息) 243 00:13:52,190 --> 00:13:53,570 うわあ〜! 244 00:13:55,820 --> 00:13:56,820 (織)ああっ! 245 00:13:59,070 --> 00:14:01,580 (組)ああ〜! 246 00:14:05,910 --> 00:14:06,830 (織)ああっ 247 00:14:07,040 --> 00:14:07,920 (夏羽)織! 248 00:14:10,420 --> 00:14:11,590 (野火丸)ここは? 249 00:14:14,300 --> 00:14:15,550 これ 朽ちてますが 250 00:14:16,260 --> 00:14:18,930 人工授精用のカテーテルですね 251 00:14:19,180 --> 00:14:20,470 (夏羽)人工? 252 00:14:20,760 --> 00:14:23,060 医療機関でもないのに なぜ? 253 00:14:24,640 --> 00:14:28,690 そういえば 過去の報告書に 気になる怪物事件があったな 254 00:14:28,890 --> 00:14:30,310 (夏羽)怪物事件? 255 00:14:31,270 --> 00:14:32,690 (野火丸) かつて 人間たちの市場に 256 00:14:32,820 --> 00:14:34,610 あるものが出回ったんです 257 00:14:34,940 --> 00:14:37,360 それは“治癒する糸” 258 00:14:37,740 --> 00:14:41,620 失われた細胞をつなぎ合わせ 臓器までも織り出す 259 00:14:41,870 --> 00:14:44,620 明らかに 人間の力を超えたものでした 260 00:14:45,040 --> 00:14:47,910 しかし 純粋な怪物の力でもない 261 00:14:48,660 --> 00:14:52,080 何か人為的な力が 加わったものと考えられます 262 00:14:53,170 --> 00:14:56,670 飯生(いなり)様は これを公になる前に 握り潰しましたが 263 00:14:56,880 --> 00:14:59,260 ある人間をブラックリストに 指定しました 264 00:14:59,840 --> 00:15:00,930 (夏羽)ある人間? 265 00:15:05,260 --> 00:15:06,720 (玄関チャイム) 266 00:15:08,310 --> 00:15:10,190 (玄関チャイム) (昭夫)ん? 267 00:15:10,690 --> 00:15:11,850 はい 268 00:15:11,980 --> 00:15:14,480 隠神さん どうして ここが? 269 00:15:15,320 --> 00:15:19,190 元お兄さん夫婦のお宅… でしたね 270 00:15:19,820 --> 00:15:22,660 ちょっといいですか? 大人のお話が 271 00:15:23,740 --> 00:15:25,080 (野火丸)蓼丸昭夫 272 00:15:25,990 --> 00:15:29,330 飯生様がブラックリストに指定した 人物の名前です 273 00:15:29,460 --> 00:15:30,580 (夏羽)たでまる… 274 00:15:31,120 --> 00:15:33,880 (野火丸) 怪物と組んで 少しの金もうけを するくらいでしたら 275 00:15:34,000 --> 00:15:36,340 黙認しなくもありません ですが… 276 00:15:37,250 --> 00:15:40,010 怪物の力を… しかも 人為的に歪(ゆが)めてまで 277 00:15:40,130 --> 00:15:42,760 莫大(ばくだい)な富と名声を得ようとした 278 00:15:43,550 --> 00:15:46,350 商品として 大々的に市場に出回っては 279 00:15:46,470 --> 00:15:48,520 いつ 怪物の存在が 知れ渡ってしまうか 280 00:15:48,640 --> 00:15:50,100 分かりませんからね 281 00:15:50,730 --> 00:15:53,100 さながら ここは 治癒の糸… 282 00:15:53,230 --> 00:15:57,360 いえ 金の糸を生み出すための 実験場ってところでしょうか 283 00:15:57,730 --> 00:16:00,740 あっ 織の叔父さんと同じ名前 284 00:16:01,150 --> 00:16:03,280 で 合ってる? 織 285 00:16:04,030 --> 00:16:06,370 (織)俺は あのとき… 286 00:16:09,700 --> 00:16:10,540 母ちゃん! 287 00:16:10,660 --> 00:16:11,660 (殴る音) 288 00:16:12,920 --> 00:16:13,750 (倒れた音) 289 00:16:14,670 --> 00:16:16,540 (昭夫)織 聞こえるかい? 290 00:16:17,630 --> 00:16:18,750 大丈夫? 291 00:16:19,090 --> 00:16:22,130 安心して お母さんは 無事だよ 292 00:16:22,590 --> 00:16:24,010 (織)ホント? 293 00:16:24,130 --> 00:16:27,760 あ… でも ひどいケガなんだ 294 00:16:28,600 --> 00:16:31,310 人間の医者に 診せるわけにはいかない 295 00:16:31,600 --> 00:16:34,060 回復には時間がかかるだろう 296 00:16:34,400 --> 00:16:37,110 君と離れ離れになるかもしれない 297 00:16:37,610 --> 00:16:40,530 でも 叔父さんが きっと なんとかするから 298 00:16:40,940 --> 00:16:42,400 我慢できるかい? 299 00:16:42,700 --> 00:16:44,860 うん… うん! 300 00:16:44,990 --> 00:16:48,280 俺 なんだって我慢するから 叔父さん 301 00:16:48,780 --> 00:16:50,740 母ちゃんを助けて! 302 00:16:50,910 --> 00:16:52,790 ああ 必ず 303 00:16:53,790 --> 00:16:55,170 (織)それから 俺は… 304 00:16:56,000 --> 00:16:57,580 母ちゃん もう治った? 305 00:16:57,790 --> 00:16:59,550 (昭夫)もう少し かかるかな 306 00:17:00,420 --> 00:17:02,460 (織) 母ちゃん 元気になったかな? 307 00:17:02,590 --> 00:17:03,670 (昭夫)もうしばらく 308 00:17:04,590 --> 00:17:05,630 (織)母ちゃん… 309 00:17:05,760 --> 00:17:08,180 (織)いつからか 聞くのをやめた 310 00:17:09,050 --> 00:17:12,430 叔父さんがウソをついていることは なんとなく感じていた 311 00:17:13,390 --> 00:17:15,140 でも 詮索はしなかった 312 00:17:15,770 --> 00:17:19,690 嫌な現実が待っていたらと思うと 聞くのが怖かった 313 00:17:20,520 --> 00:17:23,190 俺は真実と向き合うことから逃げた 314 00:17:23,940 --> 00:17:27,320 死んでるか 子供 捨てて バックレたかしかねえじゃん 315 00:17:27,870 --> 00:17:29,780 (織)そんなわけなかったんだ 316 00:17:29,910 --> 00:17:32,120 母ちゃんが俺を捨てるわけなかった 317 00:17:32,540 --> 00:17:35,580 母ちゃんを信じて 状況を疑えば よかったんだ 318 00:17:36,120 --> 00:17:37,170 なのに… 319 00:17:38,040 --> 00:17:39,290 俺は! 320 00:17:40,420 --> 00:17:41,840 (立ち上がる音) 321 00:17:42,380 --> 00:17:45,050 (織)野火丸とか言ったな (野火丸)はい 322 00:17:45,170 --> 00:17:48,890 (織)いまいち 信用ならねえけど 情報を共有したい 323 00:17:49,340 --> 00:17:50,930 俺の知っていることを話す 324 00:17:51,390 --> 00:17:52,850 お前も話せ 325 00:17:53,350 --> 00:17:56,060 (野火丸)もちろん いいですよ 助かります 326 00:17:56,810 --> 00:17:58,940 事件発覚は 1年ほど前 327 00:17:59,230 --> 00:18:02,940 飯生様は すぐに蓼丸を 始末するつもりだったそうですけど 328 00:18:03,570 --> 00:18:05,740 隠神様に止められたそうです 329 00:18:06,860 --> 00:18:08,490 (織)ちょうど あのころ… 330 00:18:09,240 --> 00:18:10,070 (夏羽)織? 331 00:18:10,530 --> 00:18:13,950 (織)叔父さんと結構長いこと 一緒に暮らしてた 332 00:18:14,620 --> 00:18:16,460 感情的には信じたくねえ 333 00:18:16,830 --> 00:18:21,340 でも もし全てが つながって 全部ホントのことなら 334 00:18:21,500 --> 00:18:22,340 俺は… 335 00:18:24,880 --> 00:18:26,590 叔父さんを許さない! 336 00:18:27,340 --> 00:18:29,300 (野火丸) それは 殺すって意味ですか? 337 00:18:29,720 --> 00:18:30,840 (織)そうだ 338 00:18:31,220 --> 00:18:32,180 止めるか? 339 00:18:32,300 --> 00:18:33,760 (夏羽)止めない (織)なっ… 340 00:18:34,010 --> 00:18:35,520 (織)あのな お前 341 00:18:35,640 --> 00:18:39,480 人殺しが世間一般的に だいぶ悪いことなの 分かってる? 342 00:18:39,770 --> 00:18:42,190 (夏羽)でも 織は あえて それを選ぶんだろ? 343 00:18:43,190 --> 00:18:45,030 俺にできることはある? 344 00:18:45,320 --> 00:18:46,610 (織)くっ… 345 00:18:47,900 --> 00:18:50,910 はっ 人殺しに加担しようってか 346 00:18:51,240 --> 00:18:52,160 (夏羽)大丈夫 347 00:18:52,410 --> 00:18:55,200 生き物の命を絶ったことは 何度もあるから 348 00:18:55,330 --> 00:18:57,830 (織)お前 それ ゴキブリとかも カウントしてんだろ 349 00:19:00,620 --> 00:19:01,460 チッ… 350 00:19:03,380 --> 00:19:04,630 ありがとよ 351 00:19:05,210 --> 00:19:06,510 (夏羽)それほどでも 352 00:19:07,210 --> 00:19:11,800 う〜ん 熱い友情 グチャグチャにしたくなるな〜 353 00:19:11,930 --> 00:19:14,390 (夏羽) 晶は反対するかもしれないけど 354 00:19:15,010 --> 00:19:17,470 (織)そういや あいつは どこ行った? 355 00:19:18,730 --> 00:19:22,690 (昭夫)こうして 隠神さんと お話するのも 1年ぶりですか 356 00:19:23,190 --> 00:19:24,480 (隠神)早いもんです 357 00:19:25,400 --> 00:19:26,570 錦糸郷には よく? 358 00:19:27,190 --> 00:19:29,440 フィールドワークで たまに 359 00:19:29,650 --> 00:19:30,990 でも ここに来ると 360 00:19:31,110 --> 00:19:33,320 いろんなことを 思い出すんですよ 361 00:19:34,160 --> 00:19:37,040 織のこと 兄のこと 362 00:19:37,370 --> 00:19:39,580 織の母親の組さんのこと 363 00:19:40,660 --> 00:19:42,420 (隠神) 金の糸のことも? 364 00:19:45,250 --> 00:19:48,800 あれを売るために 随分 手を尽くされたそうですね 365 00:19:49,920 --> 00:19:51,590 しかし できなかった 366 00:19:52,130 --> 00:19:55,470 何者かの不思議な力に 阻止され続けた 367 00:19:55,850 --> 00:19:56,850 違いますか? 368 00:19:57,600 --> 00:19:59,730 (昭夫)隠神さん だったんですか? 369 00:20:00,270 --> 00:20:01,140 あなたが ずっと 370 00:20:01,270 --> 00:20:03,400 僕の邪魔を していたんですか? 371 00:20:03,560 --> 00:20:06,110 (隠神) あら 思ったより あっさり ゲロったね 372 00:20:06,940 --> 00:20:10,240 厳密に言や 俺の 知り合いの女ですがね 373 00:20:10,570 --> 00:20:11,400 (昭夫)なぜ? 374 00:20:11,530 --> 00:20:15,200 分かるでしょう あの糸が どれほど すばらしいか 375 00:20:15,530 --> 00:20:17,870 なのに どうして… 376 00:20:19,240 --> 00:20:20,370 なるほど 377 00:20:20,950 --> 00:20:24,330 あんた 自分が悪いことしたとは 思ってないんだね 378 00:20:24,920 --> 00:20:26,920 それで そんなに正直なんだ 379 00:20:27,040 --> 00:20:28,300 悪いこと? 380 00:20:28,550 --> 00:20:29,920 どうして 僕が? 381 00:20:30,170 --> 00:20:32,380 (隠神) ならば ぜひ 聞かせてください 382 00:20:33,050 --> 00:20:34,890 禁断の金の糸 383 00:20:35,680 --> 00:20:37,390 その出生譚を 384 00:20:40,520 --> 00:20:44,060 (昭夫)組と出会い 怪物のことを知る過程で 385 00:20:44,190 --> 00:20:47,400 僕と兄は ある結論に たどりつきました 386 00:20:48,940 --> 00:20:51,530 錦蜘蛛伝説は 実話である 387 00:20:52,360 --> 00:20:56,280 その正体は蜘蛛の怪物 蜘蛛(アラクネ)だと 388 00:20:57,120 --> 00:21:00,580 兄は その結論だけで 満足していたようでしたが 389 00:21:00,700 --> 00:21:02,750 僕は我慢できなかった 390 00:21:03,080 --> 00:21:08,250 そんな折 兄が偶然 森で足を滑らせて 転落死しました 391 00:21:08,920 --> 00:21:10,960 組は とても悲しんで 392 00:21:11,460 --> 00:21:15,220 そのとき 既に 組のおなかには織がいました 393 00:21:19,180 --> 00:21:21,930 しばらくして 赤ん坊の織を抱えた組が 394 00:21:22,060 --> 00:21:24,480 僕のアパートを訪ねてきました 395 00:21:24,730 --> 00:21:27,150 織がインフルエンザに かかったのです 396 00:21:27,650 --> 00:21:30,230 人間の世界には 特効薬がありますが 397 00:21:30,360 --> 00:21:32,230 怪物の世界にはない 398 00:21:32,690 --> 00:21:36,200 僕は親戚の子と言って 織を病院に連れていきました 399 00:21:36,820 --> 00:21:38,160 このとき 組は 400 00:21:38,280 --> 00:21:40,530 織を人間として 育てなければならないと 401 00:21:40,660 --> 00:21:42,410 強く思ったようです 402 00:21:42,700 --> 00:21:45,000 しかし 怪物の組には それができない 403 00:21:46,370 --> 00:21:48,670 だから 僕が提案したのです 404 00:21:49,290 --> 00:21:53,590 組の そのアラクネの力を 金に変えるための方法を 405 00:21:54,050 --> 00:21:58,430 そうすれば 一生 何不自由なく 暮らせるだけの大金が手に入ると 406 00:21:59,140 --> 00:22:01,970 (組)昭夫君 本当にありがとう 407 00:22:02,810 --> 00:22:05,430 (昭夫)組は 喜んで 協力してくれましたよ 408 00:22:06,270 --> 00:22:09,810 (組)私 この子のためなら なんだってできるわ 409 00:22:12,110 --> 00:22:14,690 (昭夫)伝説に出てきた 金の糸を出す蜘蛛は 410 00:22:14,820 --> 00:22:17,610 突然変異で生まれた 怪物のようだったので 411 00:22:18,280 --> 00:22:21,830 僕と組は それを 人工的に作ることにしたのです 412 00:22:22,410 --> 00:22:25,750 幸い 森には さまざな生き物や怪物がいたので 413 00:22:26,870 --> 00:22:31,880 僕は組を母体に あらゆる配合を 来る日も 来る日も続けました 414 00:22:32,710 --> 00:22:37,340 途中 現場を織に見られて 面倒な思いもしましたが 415 00:22:37,470 --> 00:22:38,630 (隠神)そのときは? 416 00:22:39,220 --> 00:22:42,510 (昭夫)適当にウソをついて 組と引き離しましたよ 417 00:22:43,140 --> 00:22:46,980 幼かったせいか うまく記憶が混濁してくれて 418 00:22:47,480 --> 00:22:49,520 いや〜 あのときは大変だった 419 00:22:50,350 --> 00:22:52,520 組も壊れかけてしまったし 420 00:22:54,900 --> 00:22:58,820 しかし 何度 失敗しても 諦めずに続けた結果 421 00:22:58,950 --> 00:23:01,320 僕たちは 悲願を達成したのです 422 00:23:01,700 --> 00:23:04,990 生まれたんです 奇跡の金の糸が ついに! 423 00:23:05,620 --> 00:23:08,540 生産を安定させるのに 更に年月を重ね 424 00:23:08,660 --> 00:23:10,710 僕は 糸を完成させた 425 00:23:10,960 --> 00:23:14,540 あの糸は この世から 病気やケガといった言葉をなくし 426 00:23:14,670 --> 00:23:17,010 人類は不老不死に 一歩 近づくでしょう 427 00:23:18,010 --> 00:23:22,010 そして 僕は 歴史上 最も優れた偉人になるんです! 428 00:23:25,060 --> 00:23:27,520 (隠神)だそうだが どうする? 429 00:23:28,060 --> 00:23:28,980 織 430 00:23:31,390 --> 00:23:32,230 (昭夫)あっ… 431 00:23:32,810 --> 00:23:33,980 ううっ… 432 00:23:34,940 --> 00:23:38,900 (織) 一応 今まで世話になった恩とか なくはねえからよ 433 00:23:39,070 --> 00:23:39,900 んぐぐ… 434 00:23:42,910 --> 00:23:45,580 苦しまねえように殺してやるよ