1 00:00:02,730 --> 00:00:04,800 この世界には 2 00:00:04,800 --> 00:00:11,080 人の運命をつかさどる 何らかの超越的な「律」 3 00:00:11,080 --> 00:00:15,050 神の手が存在するのだろうか 4 00:00:15,050 --> 00:00:21,460 少なくとも人は自らの意志さえ 自由には出来ない 5 00:00:25,610 --> 00:00:28,290 うっ! 6 00:00:28,290 --> 00:00:30,590 こっ これは… 7 00:00:30,590 --> 00:00:34,460 覇王の卵 8 00:00:34,460 --> 00:00:38,870 ハッハッハッ… 9 00:00:41,540 --> 00:00:45,110 そうか そういう からくりか 10 00:00:45,110 --> 00:00:47,830 貴様のせいだ 11 00:00:47,830 --> 00:00:50,460 グリフィスが こんな目に遭ったのは… 12 00:00:50,460 --> 00:00:52,460 貴様のせいだ! 13 00:02:25,280 --> 00:02:27,990 聞きましたか?鷹の団の一件 14 00:02:27,990 --> 00:02:31,960 ええ 先の戦いで 大ケガを負ったとか 15 00:02:31,960 --> 00:02:36,480 何でもチューダーの城塞の中に 巨大な魔物が現れたのだと 16 00:02:36,480 --> 00:02:38,850 兵どもが噂しておりましたが 17 00:02:38,850 --> 00:02:42,650 巨大な魔物? 虚言ですよ 虚言 18 00:02:42,650 --> 00:02:45,490 自らの失態を覆い隠すための 19 00:02:45,490 --> 00:02:47,930 子供だましも いいところだ 20 00:02:47,930 --> 00:02:50,270 しかし結局のところグリフィスは 21 00:02:50,270 --> 00:02:53,170 城塞を落とすことに 成功しているのです 22 00:02:53,170 --> 00:02:57,050 手傷を負ったとしても 失態とまでは言えますまい 23 00:02:57,050 --> 00:03:01,920 それどころかグリフィスが 爵位を受けるのではという噂すら 24 00:03:01,920 --> 00:03:04,260 ふむ そのようですな 25 00:03:04,260 --> 00:03:06,300 やはり本当でしたか 26 00:03:06,300 --> 00:03:10,940 ここのところの立て続けの功績で 奴めの株は上がる一方 27 00:03:10,940 --> 00:03:15,440 ええい 口惜しい 王は なぜあんな者に爵位を 28 00:03:18,290 --> 00:03:20,290 うん? 29 00:03:23,970 --> 00:03:27,380 あやつは鷹の団の切り込み隊長 30 00:03:31,320 --> 00:03:34,950 今回の戦はとんだ災難だったな 31 00:03:34,950 --> 00:03:39,670 何でも戦場に魔物が現れたとか 32 00:03:39,670 --> 00:03:44,110 そのケガも魔物とやらに 負わされたものかな?フフフ… 33 00:03:44,110 --> 00:03:49,090 大方 暗がりにいる犬でも 怪物に見間違えたのであろう 34 00:03:49,090 --> 00:03:52,490 ハハハ ありそうなこと 35 00:03:54,630 --> 00:03:58,540 うわあっ 36 00:03:58,540 --> 00:04:01,380 貴様! 悪いね 37 00:04:01,380 --> 00:04:03,880 病み上がりでフラつくもんで 38 00:04:03,880 --> 00:04:07,090 おっ おのれ 刀のサビに… 39 00:04:14,830 --> 00:04:17,240 うっ… あやつめ 40 00:04:38,650 --> 00:04:41,390 ガッツ 41 00:04:41,390 --> 00:04:44,230 何やってんだ?みんな そろって 42 00:04:44,230 --> 00:04:46,940 もう歩き回っていいの? ああ 43 00:04:52,610 --> 00:04:54,910 貴様のせいだ! 44 00:04:59,130 --> 00:05:02,460 気にすんなって みんな 分かってる 45 00:05:02,460 --> 00:05:04,400 キャスカもあの時は動揺して 46 00:05:04,400 --> 00:05:06,810 あんなことを 口走っちまったんだよ 47 00:05:12,150 --> 00:05:15,050 で お前ら何やってんだ 48 00:05:15,050 --> 00:05:17,470 グリフィスの見舞いなんだよ 49 00:05:17,470 --> 00:05:21,170 だけど ちょいと先客がな 50 00:05:21,170 --> 00:05:26,020 大臣やら司教やら 宮廷のお偉いさん方だよ 51 00:05:26,020 --> 00:05:29,020 捨てる神ありゃ 拾う神ありってね 52 00:05:29,020 --> 00:05:31,420 グリフィスをただの領民出の 成り上がりと 53 00:05:31,420 --> 00:05:33,790 煙たがる重臣どももいれば 54 00:05:33,790 --> 00:05:35,740 今のうちにツバをつけときゃ 55 00:05:35,740 --> 00:05:39,610 後々 おいしいと考える連中も いるってわけさ 56 00:05:39,610 --> 00:05:44,310 ふうん まっ 当然といえば当然だけどな 57 00:05:44,310 --> 00:05:46,890 今んとこグリフィスは常勝無敗 58 00:05:46,890 --> 00:05:51,700 事実上 ミッドランド最強の軍の 団長だからな 59 00:05:51,700 --> 00:05:54,430 ふーん んじゃ 60 00:05:54,430 --> 00:05:57,240 「んじゃ」って… おい 61 00:06:00,720 --> 00:06:03,180 待て 62 00:06:03,180 --> 00:06:05,800 今の話 聞いてなかったのか? 63 00:06:05,800 --> 00:06:07,870 聞いてたよ だから? 64 00:06:07,870 --> 00:06:10,700 「だから」?「だから」じゃない 65 00:06:10,700 --> 00:06:15,040 大臣たちとの謁見が終わるまで ここで待てと言っているんだ 66 00:06:15,040 --> 00:06:19,620 別にどうってことないだろ たかがケガ人の見舞いだぜ 67 00:06:19,620 --> 00:06:23,860 ガッツ! 俺は行くぜ 68 00:06:23,860 --> 00:06:26,970 なりません 謁見が終わるまで お待ちください 69 00:06:29,040 --> 00:06:31,640 うわあ 70 00:06:31,640 --> 00:06:33,880 貴様… 71 00:06:33,880 --> 00:06:37,290 ああーっ 72 00:06:37,290 --> 00:06:39,290 へっ 悪いね 73 00:06:41,500 --> 00:06:44,400 あのバカ リッケルト 74 00:06:44,400 --> 00:06:47,980 お前も一緒にどうだ? えっ いや… 75 00:06:47,980 --> 00:06:50,310 そうか 76 00:06:50,310 --> 00:06:52,550 よう グリフィ… 77 00:06:52,550 --> 00:06:55,350 しつっけえな いい加減に… 78 00:07:03,200 --> 00:07:05,200 あっ… 79 00:07:08,020 --> 00:07:10,020 何しやがる この… 80 00:07:17,710 --> 00:07:21,610 なぜだ なぜお前という奴は いつもそう… 81 00:07:24,050 --> 00:07:28,260 なぜグリフィスは お前みたいな奴をあんなに… 82 00:07:43,020 --> 00:07:44,950 おい ガッツ 83 00:07:44,950 --> 00:07:48,360 しらけちまった 出直してくらあ 84 00:07:58,520 --> 00:08:03,160 でもガッツの気持ち 少しは分かるな 85 00:08:03,160 --> 00:08:07,170 最近のグリフィスって 声をかけづらいっていうか 86 00:08:07,170 --> 00:08:10,570 何だか少し遠くなった気がするよ 87 00:08:38,030 --> 00:08:43,200 お前なんかグリフィスに やられちまえば よかったんだ 88 00:08:43,200 --> 00:08:45,850 仲間のことなど 少しも考えていない 89 00:08:45,850 --> 00:08:47,790 ただの狂犬だ! 90 00:08:47,790 --> 00:08:52,620 なぜお前という奴は いつもそう… 91 00:08:52,620 --> 00:08:55,720 貴様のせいだ! 92 00:09:06,290 --> 00:09:10,090 くそっ!何だってんだ あの女 93 00:09:10,090 --> 00:09:12,330 荒れてるな 94 00:09:12,330 --> 00:09:15,670 グリフィス もう剣を振れるのか 95 00:09:15,670 --> 00:09:18,510 俺より よっぽどひどく やられてたのに 96 00:09:18,510 --> 00:09:20,710 まったくタフな奴だな 97 00:09:24,420 --> 00:09:26,600 昨日はすまなかった 98 00:09:26,600 --> 00:09:29,300 みんなで見舞いに 来てくれてたようだけど 99 00:09:31,440 --> 00:09:35,640 まったく あの大臣たち 人がケガしてるのをいいことに 100 00:09:35,640 --> 00:09:38,590 恩着せがましく毎日毎日 101 00:09:38,590 --> 00:09:42,020 うっとうしいったら ありゃしない 102 00:09:42,020 --> 00:09:45,420 でもまあ 仕方のないことだけどな 103 00:09:54,410 --> 00:09:57,960 ノスフェラトゥのゾッドか 104 00:09:57,960 --> 00:10:02,600 あんな とんでもない化け物が 現実に存在するとはな 105 00:10:02,600 --> 00:10:06,880 悪い夢でも 見ていたような気がするよ 106 00:10:06,880 --> 00:10:09,110 しかし裏を返せば 107 00:10:09,110 --> 00:10:11,820 この世界には人知の及ばない 巨大な何かが 108 00:10:11,820 --> 00:10:15,150 存在するという 証拠かもしれないな 109 00:10:15,150 --> 00:10:19,530 たとえば神と呼ばれる何か 110 00:10:19,530 --> 00:10:21,870 悪魔じゃねえの 111 00:10:21,870 --> 00:10:24,870 さあね 同じことだろ? 112 00:10:30,620 --> 00:10:33,860 ところで 俺 どうして助かったんだ? 113 00:10:33,860 --> 00:10:36,770 途中で 気失っちまったからな 114 00:10:36,770 --> 00:10:39,870 お前が首から下げてる それ 115 00:10:53,230 --> 00:10:59,050 貴様が もしこの男にとって 真の友といえる存在ならば 116 00:10:59,050 --> 00:11:01,850 心しておくがよい 117 00:11:03,820 --> 00:11:08,770 この男の野望が潰える時 118 00:11:08,770 --> 00:11:12,470 その時 貴様に死が訪れる! 119 00:11:12,470 --> 00:11:15,170 決して逃れられぬ死が! 120 00:11:17,180 --> 00:11:20,090 ゾッドは あれのことを知っていた 121 00:11:20,090 --> 00:11:23,920 こいつには 魔除けの力もあるみたいだな 122 00:11:23,920 --> 00:11:26,630 占い師のばあさんに 礼を言わなきゃ 123 00:11:30,710 --> 00:11:33,510 また借りができちまったな 124 00:11:36,020 --> 00:11:39,860 なぜだ?3年前 俺に 125 00:11:39,860 --> 00:11:42,700 「優秀な手駒を失えない」と言った 126 00:11:42,700 --> 00:11:45,270 俺はお前にとっては手駒だ 127 00:11:45,270 --> 00:11:50,080 そのたかが手駒1つのために 命を落としかけるとは 128 00:11:50,080 --> 00:11:54,080 沈着冷静なお前さんとしては サエえない話だぜ 129 00:11:56,000 --> 00:11:58,000 なぜだ? 130 00:12:03,000 --> 00:12:06,350 やれやれ 3年も前の話を… 131 00:12:06,350 --> 00:12:08,850 こだわるね お前さんも 132 00:12:11,590 --> 00:12:13,990 訳なんてないさ 何も 133 00:12:16,070 --> 00:12:18,970 必要か?理由が 134 00:12:18,970 --> 00:12:21,880 俺がお前のために体を張ることに 135 00:12:21,880 --> 00:12:24,480 いちいち理由が必要なのか? 136 00:12:37,280 --> 00:12:39,880 いや 俺は… 137 00:12:41,920 --> 00:12:44,650 これは白い鷹殿 138 00:12:44,650 --> 00:12:47,360 ケガの方は もうよいのかな 139 00:12:56,150 --> 00:12:58,090 これは陛下 140 00:12:58,090 --> 00:13:00,490 おい ガッツ 141 00:13:00,490 --> 00:13:03,790 貴様!王の御前である 無礼であろう 142 00:13:10,940 --> 00:13:13,340 よいて 面を上げよ 143 00:13:13,340 --> 00:13:16,260 ただの散歩じゃ しかし 陛下… 144 00:13:16,260 --> 00:13:21,100 このところの立て続けの戦と 軍議で 城内は殺気立っておる 145 00:13:21,100 --> 00:13:24,000 気を休める間もないわ まったく 146 00:13:26,640 --> 00:13:30,480 紹介しよう こちらは 我が弟のユリウス伯 147 00:13:30,480 --> 00:13:35,350 白龍将軍にしてミッドランドの 第二王位継承者だ 148 00:13:35,350 --> 00:13:38,570 グリフィスです お見知りおきを 149 00:13:38,570 --> 00:13:42,440 ふん! 時に グリフィス卿 150 00:13:42,440 --> 00:13:48,550 そなたの率いる鷹の団の働き いつもながら見事であるぞ 151 00:13:48,550 --> 00:13:50,820 恐れ入ります そなたたちの 152 00:13:50,820 --> 00:13:53,720 勇猛果敢な戦いぶりを見ておると 153 00:13:53,720 --> 00:13:57,510 この老骨の身ですら 血がたぎってくるようじゃ 154 00:13:57,510 --> 00:14:02,340 古き臣どもと戦場を駆け 回っていた若かりし日を思い出す 155 00:14:02,340 --> 00:14:06,690 陛下 新参者の一団長ごときに そのような 156 00:14:06,690 --> 00:14:09,430 まあ よいではないか 157 00:14:09,430 --> 00:14:15,030 重臣たちの中には その方らを 快く思わぬ者がいるのも事実 158 00:14:15,030 --> 00:14:18,380 領民出の者が こうも幅を利かせては 159 00:14:18,380 --> 00:14:22,250 我が軍の威信に関わると言ってな 160 00:14:22,250 --> 00:14:26,630 しかし威信や格式などでは 戦には勝てぬ 161 00:14:26,630 --> 00:14:31,200 民の腹もふくれぬ 今は乱世なのだ 162 00:14:31,200 --> 00:14:33,900 世はむしろ 古きしきたりに縛られた 163 00:14:33,900 --> 00:14:36,320 貴族出身の将軍たちよりも 164 00:14:36,320 --> 00:14:40,050 そなたたちのように 型にはまらぬ者にこそ 165 00:14:40,050 --> 00:14:44,430 この国を支える礎として 大いに期待を寄せておる 166 00:14:44,430 --> 00:14:46,370 むう… 167 00:14:46,370 --> 00:14:50,570 重ね重ね ありがたきお言葉 感服いたします 168 00:14:55,890 --> 00:14:57,890 あっ… 169 00:15:00,060 --> 00:15:02,660 あちらのご婦人は? うん? 170 00:15:02,660 --> 00:15:06,440 おお 娘のシャルロットじゃ 171 00:15:06,440 --> 00:15:10,310 内気でのう いかめしい 武人たちは好かぬと申して 172 00:15:10,310 --> 00:15:14,120 めったに 後宮から出たがらぬのじゃが 173 00:15:14,120 --> 00:15:16,330 シャルロット こっちへ 174 00:15:20,840 --> 00:15:26,980 あの始末でな 一人娘であるのを いいことに少々甘やかせすぎたか 175 00:15:26,980 --> 00:15:29,380 許されよ グリフィス卿 176 00:15:33,120 --> 00:15:35,420 ああ 行くぞ シャルロット 177 00:15:40,570 --> 00:15:42,570 あっ 178 00:15:53,230 --> 00:15:56,080 あっ… 失礼 179 00:15:56,080 --> 00:15:58,080 お気をつけて 180 00:16:01,650 --> 00:16:04,950 貴様 姫様のお体に… 181 00:16:04,950 --> 00:16:07,400 無礼であろう 182 00:16:07,400 --> 00:16:09,400 おい おっさん! 183 00:16:13,800 --> 00:16:18,210 失礼いたしました ユリウス将軍閣下 184 00:16:22,560 --> 00:16:25,560 何をしておる いいえ 185 00:16:25,560 --> 00:16:29,270 何でもありません お父様 186 00:16:29,270 --> 00:16:31,470 さっ 参りましょう 姫 187 00:17:14,290 --> 00:17:17,100 俺がお前のために体を張ることに 188 00:17:17,100 --> 00:17:20,740 いちいち理由が必要なのか? 189 00:17:20,740 --> 00:17:23,140 「お前のために」か… 190 00:17:30,560 --> 00:17:33,960 これが俺の探していた答えか どうかは分からない 191 00:17:38,180 --> 00:17:40,850 でも今は… 192 00:17:40,850 --> 00:17:44,150 今は あいつのために剣を振る 193 00:18:22,500 --> 00:18:24,500 よーし お前たち 194 00:18:24,500 --> 00:18:27,410 この砦の重要性が 分かっておろうな 195 00:18:27,410 --> 00:18:29,410 いいえ バカ者! 196 00:18:29,410 --> 00:18:32,050 もっと歴史を勉強せい 197 00:18:32,050 --> 00:18:36,060 よいか この砦はドルドレイを 手中に収めたことにより 198 00:18:36,060 --> 00:18:38,970 初めて敵陣に打ち込まれた楔 199 00:18:38,970 --> 00:18:41,770 我が軍がミッドランド領内に 攻め入るための 200 00:18:41,770 --> 00:18:46,120 橋頭堡として築かれたものなのだ 201 00:18:46,120 --> 00:18:48,590 あの道を見よ!あれはかつては 202 00:18:48,590 --> 00:18:50,920 敵領土とドルドレイを つないでいた 203 00:18:50,920 --> 00:18:53,720 軍事上 最も重要な輸送路だった 204 00:18:53,720 --> 00:18:56,500 だが今この橋を我が軍が 押さえたことによって 205 00:18:56,500 --> 00:18:58,870 戦局が大きく変わった 206 00:18:58,870 --> 00:19:01,170 ハハハ… 逆に奴らは 207 00:19:01,170 --> 00:19:05,550 ミッドランドの心臓を我らの前に さらけ出したことになる 208 00:19:05,550 --> 00:19:10,330 我がコボルイッツ家に300年に わたって伝えられし兵法にいわく 209 00:19:10,330 --> 00:19:13,100 道を制する者は戦を制す 210 00:19:13,100 --> 00:19:15,500 ウワッハッハッ… 211 00:19:15,500 --> 00:19:19,050 あの… それでしたらもっと防御を 212 00:19:19,050 --> 00:19:21,010 うん? 213 00:19:21,010 --> 00:19:24,550 へっ それぐらい考えておる 214 00:19:24,550 --> 00:19:29,800 いいか 敵が攻めてくるとしたら あの橋からしかない 215 00:19:29,800 --> 00:19:33,440 ゆえに守備隊の精鋭は あの橋に集中させる 216 00:19:33,440 --> 00:19:38,690 石橋とはいえ幅は狭い 突入できても1騎か2騎ずつ 217 00:19:38,690 --> 00:19:41,360 さらに我がチューダー側は 外門の上に 218 00:19:41,360 --> 00:19:43,390 ボウガン隊を待機させておく 219 00:19:43,390 --> 00:19:47,700 ボウガン隊は寸分の狂いもなく 橋を渡ってくる先頭の敵を 220 00:19:47,700 --> 00:19:49,770 次々に撃ち倒す 221 00:19:49,770 --> 00:19:53,240 完璧だ 味方の損傷を少なくし 222 00:19:53,240 --> 00:19:56,220 敵に大打撃を与える見事な作戦だ 223 00:19:56,220 --> 00:19:58,590 大船に乗ったつもりでいろ 224 00:19:58,590 --> 00:20:01,400 がしかし もしも敵が この橋を使わずに 225 00:20:01,400 --> 00:20:04,260 回り道をして 後ろから攻めてきたら… 226 00:20:04,260 --> 00:20:07,310 ハッハッハッ その心配は無用 227 00:20:07,310 --> 00:20:11,550 この川は3里にわたって 橋はおろか船着き場一つない 228 00:20:11,550 --> 00:20:16,230 幅も広く深い 馬で渡ることなど できはせん! 229 00:20:16,230 --> 00:20:19,870 で でも敵がもし いかだでもこさえたら… 230 00:20:19,870 --> 00:20:22,800 ハッハッハッ… ここら辺り一帯は 231 00:20:22,800 --> 00:20:27,320 岩ばかりの荒れ地に いくつかの ブドウ畑が点在するのみ 232 00:20:27,320 --> 00:20:30,290 いかだをこさえるにも 切り出す木がないわ 233 00:20:30,290 --> 00:20:33,790 ましてや軍隊まるごと 渡らせるなど不可能だ 234 00:20:35,940 --> 00:20:39,510 それともブドウのつたで いかだでも作るつもりか? 235 00:20:39,510 --> 00:20:42,510 ウハハハ… 236 00:20:55,070 --> 00:20:59,480 ちぇっ グリフィスが元気に なったと思ったらすぐに出撃かよ 237 00:20:59,480 --> 00:21:02,820 それだけ頼りに されてるってことさ 238 00:21:02,820 --> 00:21:06,700 でもあの城 重装備の ゴーレム騎士団でも 239 00:21:06,700 --> 00:21:09,100 攻撃に失敗してるんだろ? 240 00:21:09,100 --> 00:21:11,500 かなりの被害を受けたそうだ 241 00:21:11,500 --> 00:21:16,050 何でもあの橋の上で騎士団の 3分の2がやられたとか 242 00:21:16,050 --> 00:21:18,350 えっ 何だと? 243 00:21:39,830 --> 00:21:43,030 俺たちの通り道だ どいてもらう 244 00:23:10,210 --> 00:23:15,180 人は誰でも己の野心に準じている 245 00:23:15,180 --> 00:23:18,930 まして若い心を宿しているなら 246 00:23:18,930 --> 00:23:24,160 その たぎる野心を抑えることなど できはしない 247 00:23:24,160 --> 00:23:28,850 栄光を手にすることも 夢に破れることも 248 00:23:28,850 --> 00:23:31,850 逃れられない因果なのか