1 00:00:01,669 --> 00:00:03,003 (はたく音) 2 00:00:05,881 --> 00:00:07,341 (愈史郎) ハッ… 3 00:00:07,425 --> 00:00:08,843 珠世さま! 4 00:00:09,343 --> 00:00:10,845 (駆け出す音) 5 00:00:12,221 --> 00:00:14,974 (鎹鴉) こんばんは 珠世さん 6 00:00:15,683 --> 00:00:20,229 物騒ですよ 夜に 窓を開け放っておくのは 7 00:00:21,939 --> 00:00:25,609 でも 今日は 本当に月が美しい夜だ 8 00:00:26,694 --> 00:00:28,362 (鎹鴉) はじめまして 9 00:00:28,446 --> 00:00:32,950 吾輩は 産屋敷耀哉の使いの者です 10 00:00:34,994 --> 00:00:36,328 (鎹鴉) ふむ… 11 00:00:36,412 --> 00:00:40,249 不信感で いっぱいの様子 無理もない 12 00:00:40,332 --> 00:00:42,793 吾輩が炭治郎のように―― 13 00:00:42,877 --> 00:00:47,923 あなたから信用を得るのは 難しいですね やはり… 14 00:00:48,466 --> 00:00:50,760 (珠世)<どういった腹積もりなの?> 15 00:00:51,093 --> 00:00:55,097 <産屋敷… 何かダマそうとしている?> 16 00:00:56,891 --> 00:00:58,392 (珠世) 愈史郎は? 17 00:00:58,476 --> 00:01:00,686 (鎹鴉) 愈史郎くんは 心配いりませんよ 18 00:01:00,770 --> 00:01:01,812 (駆け足の音) 19 00:01:01,896 --> 00:01:05,566 (鎹鴉) ほら 走ってくる足音が聞こえる 20 00:01:06,233 --> 00:01:08,319 (愈史郎) 珠世さま! 珠世さま! 21 00:01:09,195 --> 00:01:12,656 た… まよさま~!! 22 00:01:12,740 --> 00:01:13,783 (激突音) 23 00:01:14,950 --> 00:01:16,160 (鎹鴉) では… 24 00:01:16,243 --> 00:01:18,913 用件を話しましょうか 25 00:01:19,497 --> 00:01:26,045 鬼殺隊にも 鬼の体と薬学に 精通している子がいるのですよ 26 00:01:26,337 --> 00:01:31,300 禰豆子の変貌も含めて 一緒に調べていただきたい 27 00:01:31,383 --> 00:01:32,593 (珠世) ハッ… 28 00:01:33,969 --> 00:01:38,140 鬼舞辻無惨を倒すために 協力しませんか? 29 00:01:39,725 --> 00:01:42,728 産屋敷邸に いらしてください 30 00:01:44,146 --> 00:01:49,693 (珠世)<鬼である私を 鬼殺隊の本拠地へ!?> 31 00:01:50,611 --> 00:01:54,156 (鎹鴉) いいお返事 お待ちしております 32 00:01:54,657 --> 00:01:56,534 (鎹鴉の鳴き声) 33 00:01:57,743 --> 00:01:58,953 (ドアの開く音) 34 00:01:59,036 --> 00:02:00,454 (愈史郎) 珠世さま! 35 00:02:03,415 --> 00:02:04,959 珠世さま… 36 00:02:06,585 --> 00:02:07,962 (珠世) 愈史郎 37 00:02:08,045 --> 00:02:11,799 今すぐ ここを引き払いましょう 準備は できています 38 00:02:12,174 --> 00:02:14,343 (珠世) 違うのです (愈史郎) えっ? 39 00:02:15,553 --> 00:02:18,597 禰豆子さんが太陽を克服して―― 40 00:02:18,681 --> 00:02:20,641 何かが動きだした 41 00:02:21,350 --> 00:02:26,856 いえ もしかしたら その前から 既に動きだしていた 42 00:02:27,857 --> 00:02:30,150 あの日 起きた出来事が―― 43 00:02:30,568 --> 00:02:35,281 ようやく ここに来て 大きな うねりとなって… 44 00:02:36,574 --> 00:02:38,158 もしかしたら… 45 00:02:38,242 --> 00:02:40,327 (愈史郎) まさか 珠世さま! 46 00:02:40,786 --> 00:02:43,497 ここを引き払うことは変わりません 47 00:02:43,581 --> 00:02:46,917 ただ これまでとは違います 48 00:02:47,001 --> 00:02:51,380 私も すぐに これまでの研究結果を まとめますので―― 49 00:02:51,463 --> 00:02:53,632 愈史郎も手伝ってください 50 00:02:54,675 --> 00:02:58,637 これが 最後の転居になるかもしれません 51 00:03:00,264 --> 00:03:01,348 ンッ… 52 00:03:02,099 --> 00:03:05,519 (珠世) 行きましょう 鬼殺隊の本拠地… 53 00:03:06,103 --> 00:03:07,855 産屋敷邸へ 54 00:03:08,856 --> 00:03:15,863 ♪~ 55 00:04:34,024 --> 00:04:38,445 ~♪ 56 00:04:48,288 --> 00:04:49,999 (竈門炭治郎)<お館さま…> 57 00:04:51,667 --> 00:04:55,713 (産屋敷耀哉) 炭治郎 ケガの具合は どうだい? 58 00:04:57,506 --> 00:05:02,845 情けないことに 私は 動けなくなってしまってね 59 00:05:04,763 --> 00:05:07,683 義勇と話がしたいんだけれど―― 60 00:05:08,308 --> 00:05:10,769 もう できそうにない 61 00:05:12,479 --> 00:05:15,232 今は とても大事なときだから―― 62 00:05:15,315 --> 00:05:20,195 みんなで一丸となって 頑張りたいと思っているんだ 63 00:05:21,572 --> 00:05:25,743 義勇と 話をしてやってくれないだろうか 64 00:05:27,286 --> 00:05:32,124 どうしても ひとりで 後ろを向いてしまう義勇が―― 65 00:05:32,750 --> 00:05:34,752 前を向けるよう―― 66 00:05:35,294 --> 00:05:39,673 根気強く 話をしてやってくれないか 67 00:05:42,468 --> 00:05:43,844 <義勇さん…> 68 00:05:44,136 --> 00:05:45,387 (息を吸う音) 69 00:05:45,471 --> 00:05:46,513 はい! 70 00:05:49,224 --> 00:05:50,726 (戸の開く音) 71 00:05:50,809 --> 00:05:51,852 (神崎アオイ) あれ? 72 00:05:51,935 --> 00:05:55,606 炭治郎さん どうしたんですか? こんな時間に 73 00:05:55,689 --> 00:05:56,774 (炭治郎) アオイさん 74 00:05:56,857 --> 00:05:59,735 (アオイ) もしかして もう柱稽古に? 75 00:05:59,818 --> 00:06:03,572 稽古の前に 会いに行かないといけない人がいて 76 00:06:03,655 --> 00:06:07,034 ンン… それならいいんですが 77 00:06:08,577 --> 00:06:10,954 (炭治郎) アオイさん (アオイ) 何ですか? 78 00:06:11,038 --> 00:06:14,625 ひとつ質問したいんだけど いいかな? 79 00:06:15,918 --> 00:06:16,960 うん 80 00:06:18,879 --> 00:06:22,091 (炭治郎) もし独りぼっちの人がいたとして―― 81 00:06:22,174 --> 00:06:25,969 その人に “独りぼっちじゃないですよ”って―― 82 00:06:26,053 --> 00:06:29,223 どう伝えれば 分かってもらえると思いますか? 83 00:06:30,265 --> 00:06:33,435 (アオイ) それは 私にも よく分かりませんが―― 84 00:06:33,519 --> 00:06:38,440 炭治郎さんは その人を 元気づけようと思っているんですよね 85 00:06:39,441 --> 00:06:43,153 私なら そっとしておいてほしいです 86 00:06:43,654 --> 00:06:45,072 (立ち上がる音) 87 00:06:45,155 --> 00:06:47,032 もう お出かけになるんですか? 88 00:06:47,116 --> 00:06:48,617 あっ はい 89 00:06:48,700 --> 00:06:50,369 ちょっと待っててください 90 00:06:52,329 --> 00:06:53,497 あっ… 91 00:06:53,580 --> 00:06:56,416 会いに行かれる お相手は お1人ですか? 92 00:06:56,500 --> 00:06:57,543 (炭治郎) はい 93 00:07:00,546 --> 00:07:01,672 ンン… 94 00:07:03,674 --> 00:07:05,634 難しいなぁ 95 00:07:08,095 --> 00:07:11,515 (アオイ) 簡単ですが おにぎりを用意しました 96 00:07:11,598 --> 00:07:14,893 炭治郎さんと その方の分です 97 00:07:14,977 --> 00:07:18,021 何をおいても まず しっかり食べないと 98 00:07:18,105 --> 00:07:21,150 心も体も 元気にはならないと思います 99 00:07:21,233 --> 00:07:24,695 アオイさん ありがとう! 100 00:07:24,778 --> 00:07:25,946 いってきます! 101 00:07:27,906 --> 00:07:31,451 (鎹鴉の鳴き声) 102 00:07:34,413 --> 00:07:36,206 (炭治郎) ごめんくださ~い 103 00:07:36,290 --> 00:07:40,419 冨岡さ~ん こんにちは~! 104 00:07:40,502 --> 00:07:42,838 すみませ~ん! 105 00:07:42,921 --> 00:07:46,258 (炭治郎) 義勇さ~ん 俺です 106 00:07:46,341 --> 00:07:48,719 いらっしゃいますか? 107 00:07:48,802 --> 00:07:51,430 竈門炭治郎です! 108 00:07:51,513 --> 00:07:53,307 (炭治郎) こんにちは! 109 00:07:54,516 --> 00:07:56,185 じゃあ 入ります! 110 00:07:57,561 --> 00:07:59,354 (冨岡義勇)<“入ります”?> 111 00:07:59,438 --> 00:08:02,024 <いや “帰ります”だな> 112 00:08:02,691 --> 00:08:04,443 <聞き間違いだ> 113 00:08:04,902 --> 00:08:06,820 (戸の開く音) 114 00:08:11,033 --> 00:08:12,075 あっ… 115 00:08:14,244 --> 00:08:18,081 (炭治郎) ていう感じで みんなで稽古してるんですけど 116 00:08:18,165 --> 00:08:19,541 (義勇) 知ってる 117 00:08:19,625 --> 00:08:22,085 (炭治郎) あっ 知ってたんですね 良かった 118 00:08:23,879 --> 00:08:25,339 <近い…> 119 00:08:25,422 --> 00:08:28,508 (炭治郎) 俺 あと7日で 復帰許可が出るから―― 120 00:08:28,592 --> 00:08:30,594 稽古つけてもらっていいですか? 121 00:08:30,677 --> 00:08:32,012 つけない 122 00:08:32,095 --> 00:08:33,472 (炭治郎) どうしてですか? 123 00:08:33,555 --> 00:08:36,975 じんわり怒っているにおいが するんですけど―― 124 00:08:37,059 --> 00:08:39,144 何に怒ってるんですか? 125 00:08:39,228 --> 00:08:43,315 お前が 水の呼吸を 極めなかったことを怒ってる 126 00:08:43,899 --> 00:08:48,278 お前は 水柱にならなければならなかった 127 00:08:48,362 --> 00:08:50,781 (炭治郎) それは申し訳なかったです 128 00:08:50,864 --> 00:08:53,867 でも 鱗滝さんとも 話したんですけど―― 129 00:08:53,951 --> 00:08:57,913 使っている呼吸を変えたり 新しい呼吸を派生させるのは―― 130 00:08:57,996 --> 00:09:00,290 珍しいことじゃないそうなので 131 00:09:00,374 --> 00:09:02,167 特に 水の呼吸は―― 132 00:09:02,251 --> 00:09:06,546 技が基礎に沿ったものだから 派生した呼吸も多いって 133 00:09:06,630 --> 00:09:09,174 (義勇) そんなことを 言ってるんじゃない 134 00:09:09,258 --> 00:09:11,677 水柱が不在の今 135 00:09:11,760 --> 00:09:15,931 一刻も早く 誰かが 水柱にならなければならない 136 00:09:16,390 --> 00:09:18,517 水柱が不在? 137 00:09:18,600 --> 00:09:20,560 義勇さんがいるじゃないですか 138 00:09:21,645 --> 00:09:24,690 俺は 水柱じゃない 139 00:09:25,232 --> 00:09:26,650 (炭治郎) えっ? 140 00:09:28,485 --> 00:09:29,569 あっ… 141 00:09:30,779 --> 00:09:31,863 (義勇) 帰れ 142 00:09:35,117 --> 00:09:36,285 アア… 143 00:09:37,494 --> 00:09:41,957 (耀哉) 根気強く 話をしてやってくれないか 144 00:09:43,041 --> 00:09:44,293 はい! 145 00:09:45,711 --> 00:09:47,170 (炭治郎) 義勇さん 146 00:09:47,254 --> 00:09:51,425 おにぎり 持ってきたんですけど 一緒に食べませんか? 147 00:09:51,508 --> 00:09:55,679 おなかいっぱいになると イライラも治まるっていいますし 148 00:09:56,722 --> 00:09:59,308 じゃあ ここに置いておきますね 149 00:09:59,599 --> 00:10:00,642 (置く音) 150 00:10:06,523 --> 00:10:09,318 (戸の開く音) 151 00:10:11,194 --> 00:10:12,237 (炭治郎) ンッ… 152 00:10:12,321 --> 00:10:15,032 義勇さん! おはようございます 153 00:10:15,574 --> 00:10:19,036 おにぎり 食べてくれたんですね 良かったです 154 00:10:21,204 --> 00:10:23,415 あっ… 義勇さん! 155 00:10:23,749 --> 00:10:24,916 アア… 156 00:10:25,292 --> 00:10:26,626 フフッ… 157 00:10:27,794 --> 00:10:30,881 (炭治郎) 義勇さん! どうしましたか? 義勇さん! 158 00:10:30,964 --> 00:10:33,258 義勇さん! どうしましたか? 159 00:10:33,342 --> 00:10:34,634 警備ですか? 160 00:10:34,718 --> 00:10:38,347 このところ 鬼の出現は 収まっているようですね! 161 00:10:39,556 --> 00:10:42,476 鬼 いないですね 良かった! 162 00:10:42,559 --> 00:10:44,978 では 稽古しましょう! 163 00:10:45,729 --> 00:10:50,484 (炭治郎) 義勇さん! 稽古しませんか? 稽古! 164 00:10:50,567 --> 00:10:54,613 みんな待ってますよ! 義勇さん! 165 00:10:54,696 --> 00:10:57,115 義勇さん 義勇さん! 義勇さん… 166 00:10:57,199 --> 00:10:59,785 義勇さ~ん! 167 00:11:01,203 --> 00:11:02,871 義勇さん! 168 00:11:04,331 --> 00:11:05,499 ンン… 169 00:11:05,582 --> 00:11:06,833 はぁ~! 170 00:11:06,917 --> 00:11:10,629 (義勇) <これは 一生 続くのだろうか> 171 00:11:11,380 --> 00:11:15,592 <話したら 付きまとうのを やめてくれるのだろうか> 172 00:11:18,011 --> 00:11:19,221 (義勇の ため息) 173 00:11:19,304 --> 00:11:20,389 (炭治郎) あっ… 174 00:11:20,722 --> 00:11:22,015 (義勇) 俺は… 175 00:11:22,599 --> 00:11:25,268 最終選別を突破してない 176 00:11:25,352 --> 00:11:30,399 えっ? 最終選別って 藤の花の山のですか? 177 00:11:31,316 --> 00:11:32,442 (義勇) そうだ 178 00:11:33,068 --> 00:11:34,528 あの年に 俺は―― 179 00:11:35,153 --> 00:11:39,157 俺と同じく 鬼に身内を殺された少年 180 00:11:39,241 --> 00:11:45,497 錆兎という宍色の髪の少年と共に 選別を受けた 181 00:11:57,384 --> 00:12:00,470 (炭治郎)<錆兎が義勇さんと…> 182 00:12:02,264 --> 00:12:03,974 (義勇) 13歳だった 183 00:12:04,516 --> 00:12:06,768 (義勇) 同じ年で天涯孤独 184 00:12:07,477 --> 00:12:09,271 すぐに仲良くなった 185 00:12:10,063 --> 00:12:12,441 錆兎は正義感が強く―― 186 00:12:13,024 --> 00:12:15,193 心の優しい少年だった 187 00:12:19,030 --> 00:12:21,199 (笑い声) 188 00:12:21,283 --> 00:12:24,077 (義勇) あの年の選別で死んだのは―― 189 00:12:24,161 --> 00:12:25,787 錆兎1人だけだ 190 00:12:25,871 --> 00:12:27,080 (笑い声) 191 00:12:28,081 --> 00:12:32,586 (義勇) 彼が あの山の鬼を ほとんど1人で倒してしまったんだ 192 00:12:34,963 --> 00:12:38,467 錆兎以外の全員が選別に受かった 193 00:12:40,677 --> 00:12:47,017 俺は 最初に襲いかかってきた鬼に ケガを負わされて 朦朧としていた 194 00:12:50,437 --> 00:12:52,022 そのときも… 195 00:12:52,939 --> 00:12:54,858 錆兎が助けてくれた 196 00:12:54,941 --> 00:12:58,945 (錆兎) 水の呼吸 肆ノ型 打ち潮 197 00:12:59,029 --> 00:13:00,071 (鬼) ハッ… 198 00:13:03,492 --> 00:13:05,577 アア… ウッ… 199 00:13:05,660 --> 00:13:06,953 (錆兎) ンッ… 200 00:13:08,538 --> 00:13:11,124 (少年) ウウッ… アアッ… 201 00:13:11,208 --> 00:13:14,002 (少年) ウワーッ! 202 00:13:14,085 --> 00:13:17,589 (義勇) 錆兎は 俺を別の少年に預けて―― 203 00:13:17,672 --> 00:13:20,592 助けを呼ぶ声のほうへ 行ってしまった 204 00:13:23,720 --> 00:13:24,721 (倒れる音) 205 00:13:26,723 --> 00:13:30,644 (義勇) 気がついたときには 選別が終わっていた 206 00:13:32,062 --> 00:13:36,608 俺は 確かに7日間 生き延びて 選別に受かったが―― 207 00:13:36,691 --> 00:13:41,071 1体の鬼も倒さず 助けられただけの人間が―― 208 00:13:41,154 --> 00:13:45,075 果たして 選別に通ったと言えるのだろうか 209 00:13:50,330 --> 00:13:53,458 俺は水柱になっていい人間じゃない 210 00:13:54,668 --> 00:14:00,048 そもそも 柱たちと対等に 肩を並べていい人間ですらない 211 00:14:01,591 --> 00:14:03,468 俺は 彼らとは違う 212 00:14:04,427 --> 00:14:08,181 本来なら 鬼殺隊に 俺の居場所はない 213 00:14:10,141 --> 00:14:12,269 (義勇) 柱に稽古をつけてもらえ 214 00:14:12,727 --> 00:14:14,354 それが いちばんいい 215 00:14:15,564 --> 00:14:17,440 俺には痣も出ない 216 00:14:18,024 --> 00:14:21,278 錆兎なら出たかもしれないが 217 00:14:23,113 --> 00:14:24,698 もう 俺に かまうな 218 00:14:25,240 --> 00:14:26,658 時間のムダだ 219 00:14:31,997 --> 00:14:34,708 (炭治郎)<きっと 義勇さんは――> 220 00:14:34,791 --> 00:14:37,961 <自分が死ねばよかったと 思っているんだな> 221 00:14:39,045 --> 00:14:40,505 <痛いほど分かる> 222 00:14:41,256 --> 00:14:44,426 <自分よりも 生きていてほしかった大事な人が――> 223 00:14:45,385 --> 00:14:47,721 <自分よりも 早く死んでしまったり――> 224 00:14:48,388 --> 00:14:52,058 <それこそ 自分を守って死んだりしたら――> 225 00:14:52,851 --> 00:14:54,853 <えぐられるように つらい> 226 00:14:57,564 --> 00:14:58,940 <錆兎> 227 00:14:59,024 --> 00:15:02,360 <狭霧山で 俺に稽古をつけてくれた少年> 228 00:15:02,861 --> 00:15:04,613 <不思議な体験だった> 229 00:15:05,196 --> 00:15:09,826 <もう死んでしまっていたはずの彼らが 俺を助けてくれた> 230 00:15:11,286 --> 00:15:12,746 <そうか> 231 00:15:12,829 --> 00:15:16,249 <錆兎は 義勇さんと一緒に 選別を受けたのか> 232 00:15:17,417 --> 00:15:21,254 <生きていたら 義勇さんと同じくらいの年になる人> 233 00:15:21,796 --> 00:15:24,132 <すごいな すごいな> 234 00:15:24,841 --> 00:15:27,802 <選別のとき みんなを助けたんだ> 235 00:15:28,595 --> 00:15:32,766 <俺には できなかった 自分を守るのが精いっぱいで> 236 00:15:33,350 --> 00:15:37,979 <錆兎が生きていたら すごい剣士になっていただろうな> 237 00:15:40,231 --> 00:15:42,651 <それもあって 義勇さんは――> 238 00:15:42,734 --> 00:15:46,154 <自分が死んでいたらよかったと 思っているんだ> 239 00:15:46,821 --> 00:15:48,114 <分かる> 240 00:15:48,198 --> 00:15:50,200 <だって 俺も同じこと思った> 241 00:15:51,368 --> 00:15:52,661 <煉獄さん> 242 00:15:53,536 --> 00:15:57,707 <命を懸けて俺たちを守ってくれた すごい人だった> 243 00:15:58,583 --> 00:16:01,044 <誰よりも優しくて強かった> 244 00:16:02,087 --> 00:16:03,546 <見事な生きざまだった> 245 00:16:05,548 --> 00:16:06,716 <最期まで> 246 00:16:10,428 --> 00:16:12,055 <煉獄さんの代わりに――> 247 00:16:12,138 --> 00:16:14,849 <俺が死んだら よかったんじゃないかと思った> 248 00:16:15,767 --> 00:16:19,854 <煉獄さんなら いつか 無惨を倒せたんじゃないかって> 249 00:16:20,939 --> 00:16:22,107 <でも…> 250 00:16:22,190 --> 00:16:24,025 (嘴平伊之助) 信じると言われたなら―― 251 00:16:24,109 --> 00:16:27,362 それに応えること以外 考えんじゃねえ! 252 00:16:27,445 --> 00:16:29,906 (炭治郎)<うん うん そうだ> 253 00:16:30,490 --> 00:16:31,491 <そうだよ> 254 00:16:31,574 --> 00:16:34,744 <だけど 義勇さんに 何て言ったらいいんだろう?> 255 00:16:35,328 --> 00:16:39,749 <どんなに惨めでも恥ずかしくても 生きていかなきゃならない> 256 00:16:39,833 --> 00:16:42,001 <本人は認めてないけど――> 257 00:16:42,085 --> 00:16:43,962 <柱になるまで 義勇さんが――> 258 00:16:44,045 --> 00:16:47,507 <どれだけ 自分を叱咤して たたき上げてきたのか> 259 00:16:47,590 --> 00:16:50,343 <どれだけ苦しい思いを してきたことか> 260 00:16:51,219 --> 00:16:55,014 <義勇さんのことを何も知らない俺が とやかく言えることじゃない> 261 00:16:55,098 --> 00:16:56,099 <だけど…> 262 00:16:56,182 --> 00:16:59,310 <だけど どうしても ひとつだけ聞きたいことがある> 263 00:16:59,811 --> 00:17:01,479 ぎ… 義勇さん 264 00:17:01,938 --> 00:17:04,149 (炭治郎)<ああ 止まってくれない> 265 00:17:05,066 --> 00:17:06,484 (炭治郎) 義勇さんは… 266 00:17:06,568 --> 00:17:07,777 義勇さんは… 267 00:17:08,403 --> 00:17:10,113 錆兎から託されたものを―― 268 00:17:10,655 --> 00:17:12,532 つないでいかないんですか? 269 00:17:14,075 --> 00:17:15,785 (風の音) 270 00:17:23,376 --> 00:17:24,878 (殴る音) (倒れる音) 271 00:17:24,961 --> 00:17:27,088 (義勇) さ… 錆兎 272 00:17:27,172 --> 00:17:30,341 (錆兎) 自分が死ねばよかったなんて 二度と言うなよ! 273 00:17:30,425 --> 00:17:33,052 もし言ったら お前とは それまでだ 274 00:17:33,136 --> 00:17:34,846 友達をやめる 275 00:17:34,929 --> 00:17:38,308 翌日に祝言を挙げるはずだった お前の姉も―― 276 00:17:38,391 --> 00:17:42,520 そんなことは承知のうえで 鬼から お前を隠して守っているんだ 277 00:17:42,604 --> 00:17:46,775 ほかの誰でもないお前が お前の姉を冒涜するな! 278 00:17:46,858 --> 00:17:49,944 お前は 絶対 死ぬんじゃない 279 00:17:50,403 --> 00:17:53,698 姉が命を懸けて つないでくれた命を―― 280 00:17:53,782 --> 00:17:57,452 託された未来を お前も つなぐんだ 281 00:17:57,911 --> 00:17:59,078 (錆兎) 義勇! 282 00:17:59,954 --> 00:18:01,164 (義勇)<痛い> 283 00:18:02,040 --> 00:18:06,753 <頬をはり飛ばされた衝撃と痛みが 鮮やかに よみがえる> 284 00:18:09,088 --> 00:18:11,007 <なぜ忘れていた?> 285 00:18:12,258 --> 00:18:14,427 <錆兎との あのやり取り> 286 00:18:15,470 --> 00:18:17,013 <大事なことだろう> 287 00:18:17,639 --> 00:18:18,640 ンッ… 288 00:18:19,849 --> 00:18:20,850 フフッ… 289 00:18:23,520 --> 00:18:25,522 (義勇)<思い出したくなかった> 290 00:18:26,272 --> 00:18:28,566 <涙が止まらなくなるから> 291 00:18:31,277 --> 00:18:32,821 ンンッ! 292 00:18:33,321 --> 00:18:36,157 (泣き声) 293 00:18:36,241 --> 00:18:41,162 (義勇)<思い出すと 悲しすぎて 何もできなくなったから> 294 00:18:42,580 --> 00:18:44,207 <蔦子姉さん> 295 00:18:44,290 --> 00:18:45,500 <錆兎> 296 00:18:47,001 --> 00:18:48,503 <未熟で ごめん> 297 00:18:51,172 --> 00:18:54,342 (炭治郎)<マズイ ピクリともしなくなったぞ> 298 00:18:54,801 --> 00:18:57,554 <どうしよう? ひどいこと言っちゃったかな> 299 00:18:57,637 --> 00:19:00,807 <義勇さん 既に だいぶ しょんぼり状態だったようだし> 300 00:19:00,890 --> 00:19:03,017 <追い打ちかけてしまったのかな?> 301 00:19:04,018 --> 00:19:07,313 <そうだ! 早食い勝負をするのは どうだろう> 302 00:19:07,397 --> 00:19:11,484 <勝負で俺が勝ったら 元気出して稽古しませんか> 303 00:19:11,568 --> 00:19:12,944 <…みたいな> 304 00:19:13,027 --> 00:19:15,321 <俺は まだ 復帰許可 下りてないから――> 305 00:19:15,405 --> 00:19:17,490 <手合わせ的なこと できないし> 306 00:19:18,032 --> 00:19:21,703 <義勇さん 寡黙だけど 早食いなら しゃべる必要ないし> 307 00:19:21,786 --> 00:19:23,204 <名案だな!> 308 00:19:23,872 --> 00:19:25,039 (義勇) 炭治郎 309 00:19:25,123 --> 00:19:27,166 遅れてしまったが 俺も稽古に… 310 00:19:27,250 --> 00:19:30,670 義勇さん ざるそば早食い勝負しませんか? 311 00:19:31,921 --> 00:19:32,964 <なんで?> 312 00:19:39,554 --> 00:19:44,392 (義勇) 稽古についてなんだが 胡蝶に関しては聞いてなかったな 313 00:19:44,475 --> 00:19:47,186 胡蝶は何を教えているんだ? 314 00:19:48,646 --> 00:19:50,064 しのぶさん… 315 00:19:51,065 --> 00:19:52,567 (炭治郎) そういや 聞いてないですね 316 00:19:53,610 --> 00:19:55,320 どうしているんでしょう? 317 00:19:56,237 --> 00:19:58,823 (胡蝶しのぶ) <落ち着いて 大丈夫よ> 318 00:20:00,867 --> 00:20:04,120 <姉さん 私を落ち着かせて> 319 00:20:05,079 --> 00:20:08,249 (しのぶ) <感情の制御ができないのは未熟者> 320 00:20:09,167 --> 00:20:10,710 <未熟者です> 321 00:20:14,756 --> 00:20:16,883 フゥ… 322 00:20:16,966 --> 00:20:19,761 (栗花落カナヲ) 師範 お戻りでしたか 323 00:20:20,428 --> 00:20:24,682 (カナヲ) 私は これから 風柱さまの稽古に行ってまいります 324 00:20:25,183 --> 00:20:26,392 (しのぶ) そう 325 00:20:26,476 --> 00:20:30,855 師範の稽古は 岩柱さまのあとで よろしいですか? 326 00:20:32,190 --> 00:20:36,945 (しのぶ) 私は 今回の柱稽古には参加できません 327 00:20:37,028 --> 00:20:39,697 えっ? ど… どうして… 328 00:20:41,783 --> 00:20:44,077 (しのぶ) カナヲ こっちへ 329 00:20:46,037 --> 00:20:47,080 (カナヲ) はい 330 00:20:50,541 --> 00:20:53,336 あの… あの… 331 00:20:54,087 --> 00:20:57,966 私 もっと師範と稽古したいです 332 00:20:58,049 --> 00:20:59,092 ハッ… 333 00:20:59,550 --> 00:21:00,760 フフッ… 334 00:21:01,928 --> 00:21:07,308 カナヲも随分 自分の気持ちを 素直に言えるようになりましたね 335 00:21:07,850 --> 00:21:09,227 いい兆しです 336 00:21:10,395 --> 00:21:13,272 やはり よい頃合いだわ 337 00:21:16,067 --> 00:21:17,443 私の姉… 338 00:21:18,069 --> 00:21:21,698 カナエを殺した鬼について 話したいと思います 339 00:21:22,281 --> 00:21:23,324 えっ? 340 00:21:23,408 --> 00:21:24,701 (しのぶ) そして―― 341 00:21:24,784 --> 00:21:29,622 その鬼の殺し方について 話しておきましょう 342 00:21:31,082 --> 00:21:38,089 ♪~ 343 00:22:53,998 --> 00:22:58,461 ~♪ 344 00:23:02,173 --> 00:23:04,759 今回は 義勇さんの紹介です 345 00:23:04,842 --> 00:23:06,719 もう そばは食べないぞ 346 00:23:06,803 --> 00:23:09,305 俺も無理ですから 大丈夫です 347 00:23:09,722 --> 00:23:12,391 ここで“大正コソコソ噂話” 348 00:23:12,475 --> 00:23:16,854 義勇さんの羽織 その半分は もちろん錆兎の形見 349 00:23:16,938 --> 00:23:18,356 そして もう半分は―― 350 00:23:18,439 --> 00:23:22,360 鬼に殺された姉の蔦子さんの 形見なんだって 351 00:23:22,443 --> 00:23:24,987 義勇さんは 情に厚い人だから 352 00:23:25,404 --> 00:23:28,366 炭治郎 鮭大根でも食べに行くか? 353 00:23:28,449 --> 00:23:29,826 いいんですか! 354 00:23:29,909 --> 00:23:31,536 競争は なしだ 355 00:23:32,036 --> 00:23:33,830 お供します! 356 00:23:33,913 --> 00:23:39,210 …と その前に 次回 第3話 “炭治郎全快!! 柱稽古大参加”