1 00:00:01,001 --> 00:00:04,004 〈私 グレイスには 夢がある!〉 2 00:00:04,004 --> 00:00:07,007 〈それは いい男を囲って 3 00:00:07,007 --> 00:00:11,011 余生を サントリーニ島で 悠々自適に過ごすこと〉 4 00:00:11,011 --> 00:00:15,015 (グレイス)ウフッ。 (男性たちの笑い声) 5 00:00:15,015 --> 00:00:17,017 (グレイス)〈そのために…〉 6 00:00:17,017 --> 00:00:19,019 (銃声) 7 00:00:19,019 --> 00:00:22,022 (グレイス)〈情報を集め 駆使し 8 00:00:22,022 --> 00:00:25,025 殺して殺して殺しまくってきた!〉 9 00:00:25,025 --> 00:00:28,028 〈そして ようやく 10 00:00:28,028 --> 00:00:32,032 長年の夢に手が届く時が来た…〉 11 00:00:32,032 --> 00:00:35,035 〈そう あの女… 12 00:00:35,035 --> 00:00:39,039 雪の首をとることができたなら 13 00:00:39,039 --> 00:00:44,044 私の人生は バラ色に輝くのだ!〉 14 00:00:49,049 --> 00:00:53,053 (グレイス)待っていなさいよ… シュエ。 15 00:00:57,057 --> 00:01:06,066 ♪♪~ 16 00:02:32,152 --> 00:02:35,155 (横谷人好)その 雪さん…。 17 00:02:35,155 --> 00:02:39,159 そんな所で見張られたら 眠れないんだけど…。 18 00:02:39,159 --> 00:02:44,164 (雪)しかし… 何時 人好様のもとに あの曲者が現れるか わかりません。 19 00:02:44,164 --> 00:02:46,166 それに… 20 00:02:46,166 --> 00:02:51,171 目を離した隙に 人好様が 肉塊になってしまったらと思うと…。 21 00:02:51,171 --> 00:02:54,174 《俺 肉の塊になるの…?》 22 00:02:54,174 --> 00:03:00,180 ですので 彼女が何者か わかるまで こうして警護をさせていただこうかと。 23 00:03:00,180 --> 00:03:04,184 マジっすか? 寝づらいから 他に方法は…。 24 00:03:05,185 --> 00:03:10,190 でしたら 人好様が寝つけるように 一つ 工夫いたしましょう。 25 00:03:10,190 --> 00:03:12,192 えっ? 26 00:03:14,194 --> 00:03:18,198 ひざ枕は 私が動けませんので 添い寝で失礼いたします。 27 00:03:18,198 --> 00:03:22,202 《ううっ…! どうして断り切れない 俺!》 28 00:03:23,203 --> 00:03:26,206 そもそも 俺が狙われる可能性より 29 00:03:26,206 --> 00:03:29,209 俺は 雪さんの身の危険のほうが心配だよ。 30 00:03:30,210 --> 00:03:33,213 私の… 私は…。 31 00:03:33,213 --> 00:03:36,216 《すごく照れてる…。 なぜ?》 32 00:03:36,216 --> 00:03:42,222 あの程度の者なら 寝込みを襲われても 返り討ちにできますので 片手で。 33 00:03:42,222 --> 00:03:44,224 《片手で…》 34 00:03:44,224 --> 00:03:48,228 日中は 小型ナイフ1本しか 持ち合わせておりませんでしたので 35 00:03:48,228 --> 00:03:51,231 威嚇で事なきを得てよかったです。 36 00:03:51,231 --> 00:03:54,234 あ… あれって威嚇だったんだ…。 37 00:03:54,234 --> 00:03:58,238 相手も 私に 直接 手を出すほど 愚かではないでしょうから…。 38 00:03:58,238 --> 00:04:02,242 《もしかして 雪さんって めちゃくちゃ強いのか?》 39 00:04:02,242 --> 00:04:05,245 どこで嗅ぎつけたのかは わかりません。 40 00:04:05,245 --> 00:04:08,248 恐らく これは 私のまいた種です。 41 00:04:08,248 --> 00:04:11,251 それに あなたを巻き込んでしまった。 42 00:04:11,251 --> 00:04:13,253 ですが… 43 00:04:13,253 --> 00:04:16,256 ご安心くださいませ 人好様。 44 00:04:16,256 --> 00:04:21,261 これは 私の一番の得意分野ですから。 45 00:04:21,261 --> 00:04:25,265 あなたは 私がお護りします。 46 00:04:25,265 --> 00:04:28,268 何があっても必ず。 47 00:04:28,268 --> 00:04:34,274 あなたは 私に あたたかさを教えてくれた 大切な人ですから…。 48 00:04:34,274 --> 00:04:39,279 そ… それでも やっぱり 俺は 雪さんのことが心配だよ。 49 00:04:39,279 --> 00:04:44,284 俺には何もできないけど 俺だって 雪さんがいなくなったら嫌だもん。 50 00:04:45,285 --> 00:04:49,289 そうですね。 心に留めておきます。 51 00:04:51,291 --> 00:04:56,296 ふう… なんか 体温上がってしまった。 窓 開けるか。 52 00:04:56,296 --> 00:04:59,299 念のため 私が開けましょう。 (ロックを解除する音) 53 00:04:59,299 --> 00:05:01,301 スナイプされる可能性もありますので。 54 00:05:01,301 --> 00:05:05,305 《護衛されてるお偉いさんとかって こんな感じ?》 55 00:05:05,305 --> 00:05:07,307 (においを嗅ぐ音) 56 00:05:08,308 --> 00:05:11,311 はっ…! か… 勝田ソースのにおいがします…! 57 00:05:11,311 --> 00:05:14,314 えっ? 近所で夜食でも作ってんのかな? 58 00:05:14,314 --> 00:05:16,316 いえ これは…。 59 00:05:17,317 --> 00:05:19,319 《この風向き… 60 00:05:19,319 --> 00:05:22,322 香りの先は 家の玄関先…?》 61 00:05:22,322 --> 00:05:24,324 《間違いない!》 62 00:05:26,326 --> 00:05:29,329 (グレイス)ぬるくなったわねえ シュエ。 63 00:05:29,329 --> 00:05:31,331 んー! んんー! 64 00:05:31,331 --> 00:05:37,337 (グレイス)こんなイージートラップに 引っかかるなんて あなたらしくもない。 65 00:05:37,337 --> 00:05:41,341 家族ごっこなんかしてるから こんなミスをするのよ? 66 00:05:41,341 --> 00:05:45,345 『竜生九子』の白狼が聞いてあきれるわ。 67 00:05:45,345 --> 00:05:47,347 おっと! ダメダメ。 ヒィッ…! 68 00:05:47,347 --> 00:05:53,353 (グレイス)いくら あなたでも この間合いじゃ 私を殺す前に この子の目が潰れるわよ? 69 00:05:53,353 --> 00:05:55,355 だから おとなしく…。 70 00:05:55,355 --> 00:06:09,369 (中国語) 71 00:06:10,370 --> 00:06:16,376 なるほど…。 白狼様の牙は 完全に失われたわけではなさそうね。 72 00:06:16,376 --> 00:06:19,379 まっ ホントは あなたに用があるの。 73 00:06:19,379 --> 00:06:24,384 あなたに死んでもらわなきゃいけない たいせ~つなご用が。 74 00:06:24,384 --> 00:06:29,389 だけど 私の力だけじゃ 1000年かかっても あなたを殺せない。 75 00:06:29,389 --> 00:06:32,392 だから この子 少しだけ借りることにする。 76 00:06:32,392 --> 00:06:36,396 今夜2時に学校へいらっしゃい。 77 00:06:36,396 --> 00:06:39,399 それまでは この子の命は保証してあげる。 78 00:06:42,402 --> 00:06:46,406 (師匠の声) お前は 人を殺すために生まれてきた。 79 00:06:46,406 --> 00:06:50,410 お前には 常に死臭がまとわりついている。 80 00:06:50,410 --> 00:06:54,414 どうあがこうとも お前はシュエなのだ。 81 00:06:54,414 --> 00:06:56,416 《わかっている》 82 00:06:56,416 --> 00:06:59,419 《わかっているさ 師匠》 83 00:06:59,419 --> 00:07:05,425 《私と出会わなければ 人好様も このような危険な目には遭わなかった》 84 00:07:05,425 --> 00:07:08,428 《しょせん つかの間のまやかしだったんだ》 85 00:07:08,428 --> 00:07:14,434 (師匠の声)人を人とも思わぬ冷酷さ 残忍な殺人鬼。 86 00:07:14,434 --> 00:07:18,438 貴様には それ以外の存在になるすべなど ありはしない。 87 00:07:18,438 --> 00:07:23,443 《これから あの女を殺し 情報の出どころを全て排除》 88 00:07:23,443 --> 00:07:28,448 《人好様の身の安全を確保してから この国を去れば 89 00:07:28,448 --> 00:07:30,450 全てが丸く収まる》 90 00:07:30,450 --> 00:07:34,454 《そして また シュエとして生きていくのだ》 91 00:07:34,454 --> 00:07:37,457 《私さえ いなくなれば…》 92 00:07:40,460 --> 00:07:43,463 《私が いなくなる?》 93 00:07:45,465 --> 00:07:49,469 俺には何もできないけど 俺だって 雪さんがいなくなったら嫌だもん。 94 00:07:52,472 --> 00:07:55,475 《いいや そうじゃないだろう》 95 00:07:55,475 --> 00:08:00,480 《私は… 私が望むのは…》 96 00:08:00,480 --> 00:08:03,483 《私が手に入れたいものは…》 97 00:08:21,501 --> 00:08:28,508 ♪♪~(グレイスの鼻歌) 98 00:08:30,510 --> 00:08:32,512 うん! 99 00:08:32,512 --> 00:08:34,514 完成~! 100 00:08:34,514 --> 00:08:38,518 いいわね~! あなた とっても はりつけが似合う! 101 00:08:38,518 --> 00:08:40,520 似合ってたまるか! 102 00:08:40,520 --> 00:08:44,524 (グレイス)そうねえ。 どちらかといえば 緊縛のほうが似合うかも? 103 00:08:44,524 --> 00:08:46,526 今度 試してみない? 104 00:08:46,526 --> 00:08:48,528 なんのプレイ!? これ! 105 00:08:48,528 --> 00:08:51,531 ねえ あなた 怖くはないの? 106 00:08:51,531 --> 00:08:53,533 えっ…? 107 00:08:53,533 --> 00:08:59,539 あなたの小さな小さな命は 今 私が握っているのよ? 108 00:08:59,539 --> 00:09:05,545 気まぐれに握り込めば 一瞬で潰れてなくなるほど はかない命。 109 00:09:05,545 --> 00:09:10,550 そして この原因を作り出したのは 他でもない雪さんなわけ! 110 00:09:10,550 --> 00:09:14,554 あの女のせいで 命に危険が及ぶ気分はどう? 111 00:09:14,554 --> 00:09:18,558 憎くはない? 悲しくはない? 112 00:09:18,558 --> 00:09:20,560 失望したでしょう? 113 00:09:24,564 --> 00:09:28,568 いや… 正直 マジで怖いですけど… 114 00:09:28,568 --> 00:09:32,572 でも 雪さんは 俺を護るって言ってくれた。 115 00:09:32,572 --> 00:09:36,576 俺が 今 できるのは 雪さんを信じることだけだから。 116 00:09:37,577 --> 00:09:39,579 ふーん…。 117 00:09:39,579 --> 00:09:41,581 つまんないの! 118 00:09:41,581 --> 00:09:45,585 君って 意外と度胸があるのね。 見た目はハムスターなのに。 119 00:09:45,585 --> 00:09:47,587 ハハハハ…。 120 00:09:47,587 --> 00:09:52,592 (グレイス)まあ それもそうか。 あのシュエを飼いならしてるくらいだしね。 121 00:09:52,592 --> 00:09:55,595 ホントは 君の命なんて 興味ないの。 122 00:09:55,595 --> 00:09:59,599 私は シュエをこの手で殺したいだけ。 123 00:09:59,599 --> 00:10:03,603 でも~ うっかり死なせちゃったら ごめんなさいね~。 124 00:10:03,603 --> 00:10:06,606 その緩さが逆に怖い…。 125 00:10:06,606 --> 00:10:10,610 それに さっきから シュエって… それ 雪さんのこと? 126 00:10:10,610 --> 00:10:15,615 はあ? 君 シュエの正体を知らないで 一緒にいたの? 127 00:10:15,615 --> 00:10:18,618 元暗殺者のメイドさん ということくらいは…。 128 00:10:18,618 --> 00:10:20,620 それだけ!? 129 00:10:20,620 --> 00:10:24,624 あいつは… あの女は… 130 00:10:24,624 --> 00:10:26,626 化け物よ。 131 00:10:27,627 --> 00:10:30,630 (グレイスの声)この界隈じゃ やばい奴なんて ごろごろいるけれど 132 00:10:30,630 --> 00:10:33,633 シュエは その中でも特別。 133 00:10:33,633 --> 00:10:40,640 殺すことが生きがいの 慈悲も容赦もない 冷酷非道な殺人鬼。 134 00:10:40,640 --> 00:10:46,646 それが 『竜生九子』第四子 白狼のシュエ。 135 00:10:48,648 --> 00:10:51,651 りゅ… りゅうせいきゅうし? 136 00:10:51,651 --> 00:10:55,655 (グレイスの声)『竜生九子』は 各国から人材を集め構成された 137 00:10:55,655 --> 00:10:57,657 最強の暗殺集団。 138 00:10:57,657 --> 00:11:04,664 人類史が動く時 必ず その裏には 『竜生九子』の存在があるといわれている。 139 00:11:04,664 --> 00:11:10,670 でも その強大すぎる力故 敵対する組織も多く存在するの。 140 00:11:10,670 --> 00:11:16,676 つまり その一人であるシュエの首をとれば 私の評判も うなぎ上り! 141 00:11:16,676 --> 00:11:22,682 仕事の質も報酬も桁違いになって 私の夢もかなうってわけ! 142 00:11:23,683 --> 00:11:26,686 ん~…。 143 00:11:26,686 --> 00:11:28,688 えーっと… 誰です? それ。 144 00:11:28,688 --> 00:11:31,691 だから 雪さんのことよ。 145 00:11:31,691 --> 00:11:33,693 俺の中の雪さんは 146 00:11:33,693 --> 00:11:35,695 よく跳ね たまにずっこけ 147 00:11:35,695 --> 00:11:38,698 無表情かと思いきや 感情だだ漏れで 148 00:11:38,698 --> 00:11:40,700 ソースに目がなく 149 00:11:40,700 --> 00:11:44,704 だいぶ天然入った 16歳(仮)の女子高生なのですが…。 150 00:11:44,704 --> 00:11:47,707 私だって 目を疑ったわよ! 151 00:11:47,707 --> 00:11:51,711 最初は よく似た別人かと思って 3週間ほど 監視を続けてみたけど 152 00:11:51,711 --> 00:11:53,713 あれは 紛れもなくシュエ! 153 00:11:53,713 --> 00:11:55,715 『竜生九子』の白狼! 154 00:11:55,715 --> 00:11:58,718 あんたたちが 縁側で 結婚がどうとか ほざいてた時は 155 00:11:58,718 --> 00:12:01,721 そのまま狙撃したろかと思ったわよ! 156 00:12:01,721 --> 00:12:05,725 いや~ あの話は成り行きといいますか…。 (グレイス)照れるな! 157 00:12:07,727 --> 00:12:09,729 なんとなく理解したわ。 158 00:12:09,729 --> 00:12:12,732 君って かなりずれてるのよ。 159 00:12:12,732 --> 00:12:18,738 《一般人だったら 普通は こんな状況じゃ まともな精神では いられない》 160 00:12:18,738 --> 00:12:24,744 《ましてや 自分を殺すかもしれない人間と 雑談なんて もってのほか…》 161 00:12:24,744 --> 00:12:29,749 《だけど こいつは どこか普通じゃない》 162 00:12:29,749 --> 00:12:36,756 《シュエの殺人鬼としての心を溶かした何かが こいつには あるのだろう》 163 00:12:36,756 --> 00:12:39,759 《だが そのほうが好都合》 164 00:12:39,759 --> 00:12:43,763 《人は 護るべきものが増えれば増えるほど 弱くなる…》 165 00:12:43,763 --> 00:12:45,765 《当然だ》 166 00:12:45,765 --> 00:12:49,769 《そこにつけ込まないほど 我々の世界は甘くはない》 167 00:12:49,769 --> 00:12:53,773 《この世界に お行儀良いルールなど ありはしないのだ》 168 00:12:53,773 --> 00:12:57,777 《だからこそ この私にも勝機がある!》 169 00:13:03,783 --> 00:13:06,786 (足音) 170 00:13:12,792 --> 00:13:14,794 (グレイス)《おいで 化け物…》 171 00:13:14,794 --> 00:13:20,800 ♪♪~ 172 00:13:20,800 --> 00:13:25,805 (グレイス)《お前には 私の夢の肥やしになってもらう!》 173 00:13:26,806 --> 00:13:30,810 《疾走しながら弾を切断なんて 映画かよ…》 174 00:13:30,810 --> 00:13:33,813 《でも それは… 想定内!》 175 00:13:33,813 --> 00:13:35,815 (銃声) 176 00:13:37,817 --> 00:13:40,820 (爆発音) (グレイス)はい 一丁上がり~! 177 00:13:40,820 --> 00:13:42,822 足元がお留守ってやつ~? 178 00:13:42,822 --> 00:13:45,825 ああ… ああっ 雪さ~ん!! 179 00:13:45,825 --> 00:13:49,829 (グレイス)フフッ! ちょっと派手にやりすぎたかしら? 180 00:13:49,829 --> 00:13:53,833 まあ この量のトラップじゃ さすがのシュエも…。 181 00:13:56,836 --> 00:13:58,838 (グレイス)《やばっ…!》 182 00:13:58,838 --> 00:14:06,846 ♪♪~ 183 00:14:06,846 --> 00:14:09,849 雪さーん! 無事でよかった! 184 00:14:09,849 --> 00:14:12,852 人好様もご無事で! 今 お助けいたします! 185 00:14:12,852 --> 00:14:14,854 ああ~ やだ やだ! 186 00:14:14,854 --> 00:14:19,859 あれだけの地雷をかいくぐった上に 私のことは眼中にないってわけ? 187 00:14:19,859 --> 00:14:24,864 そういうところ やっぱり 普通じゃないわよ…。 188 00:14:24,864 --> 00:14:26,866 シュエ…。 189 00:14:26,866 --> 00:14:33,873 真正面から堂々とやってくるなんて 随分と 私のこと なめてるのね? シュエ。 190 00:14:33,873 --> 00:14:38,878 ああ ごめんなさい! 今は 雪さんだったかしら? 191 00:14:38,878 --> 00:14:42,882 あなた 自分の正体を黙ってたそうだけど 192 00:14:42,882 --> 00:14:45,885 それって やっぱり 後ろめたいからでしょう? 193 00:14:45,885 --> 00:14:51,891 そりゃあ 史上最年少で竜の子になった シュエ様ですものね? 194 00:14:51,891 --> 00:14:55,895 正体が知られたら こんな所にいられなくなる。 195 00:14:57,897 --> 00:15:01,901 普通になりたいんだったっけ? あなたには そんなの 到底…。 196 00:15:01,901 --> 00:15:03,903 話は それだけか? んっ? 197 00:15:03,903 --> 00:15:06,906 人好様は 明日も学校があるんだ。 198 00:15:06,906 --> 00:15:10,910 これ以上の夜更かしは お体に支障を来す。 199 00:15:10,910 --> 00:15:12,912 さっさと終わらせたい。 200 00:15:14,414 --> 00:15:18,418 人好様 人好様! あなた それしか言うことないのかしら!? 201 00:15:20,420 --> 00:15:23,423 今は 李恋様と あげもち太郎… 202 00:15:23,423 --> 00:15:26,426 勝田ソースのことも常に考えている。 203 00:15:26,426 --> 00:15:28,428 (グレイス)《丁寧か!》 204 00:15:29,429 --> 00:15:32,432 まったく… 随分 余裕なのね。 205 00:15:34,434 --> 00:15:37,437 《雪さん 何か警戒してる…?》 206 00:15:37,437 --> 00:15:39,439 (グレイス)ああ それとも… 207 00:15:39,439 --> 00:15:43,443 冷酷なシュエ様は この子の腕の1本や2本なくなっても 208 00:15:43,443 --> 00:15:46,446 気にしないのかしら? ヒィッ…! 209 00:15:47,447 --> 00:15:49,449 (グレイス)おっと! 210 00:15:49,449 --> 00:15:53,453 まだ 楽しみは残ってるんだから 焦らないで。 211 00:15:54,454 --> 00:15:57,457 (作動音) あっ…! 212 00:15:58,458 --> 00:16:00,460 レ… レーザー照準!? 213 00:16:00,460 --> 00:16:02,462 (グレイス)ピンポーン! 214 00:16:02,462 --> 00:16:08,468 ご覧のとおり あなたが少しでも抵抗したら 人好くんは胴体だけになっちゃうわよ? 215 00:16:08,468 --> 00:16:12,472 だから あなたは おとなしく 私になぶり殺…。 216 00:16:12,472 --> 00:16:14,474 ちょっ…! 217 00:16:14,474 --> 00:16:16,476 (グレイス)《なんで 問答無用で突っ込んでくるわけ!?》 218 00:16:16,476 --> 00:16:19,479 (師匠の声) 白狼のシュエは 狙った獲物は逃がさない。 219 00:16:19,479 --> 00:16:24,484 ハッ! なるほどね。 何が普通になりたいよ! 220 00:16:24,484 --> 00:16:27,487 ホントは こいつの命なんか はなから興味ないんじゃない! 221 00:16:27,487 --> 00:16:30,490 まったく だまされた! 222 00:16:30,490 --> 00:16:34,494 そんなにお望みなら こいつの四肢に 大穴 開けて 223 00:16:34,494 --> 00:16:37,497 部屋のオブジェにしてあげる! 224 00:16:43,503 --> 00:16:45,505 ハハッ! 225 00:16:46,506 --> 00:16:48,508 あっ…。 (グレイス)なっ…!? 226 00:16:48,508 --> 00:16:50,510 《ナイフで弾道をずらした!?》 227 00:16:50,510 --> 00:16:53,513 《ポインターで脅そうとしたのが あだになったか!》 228 00:16:53,513 --> 00:16:56,516 《いや 普通 そんな芸当ができると思うか!?》 229 00:16:56,516 --> 00:16:58,518 《でも まだ 手は…!》 230 00:17:01,521 --> 00:17:03,523 んにゃ~!! 私のスマホが!! 231 00:17:05,525 --> 00:17:10,530 (グレイス)《これが… 最強の暗殺集団 232 00:17:10,530 --> 00:17:15,535 『竜生九子』第四子 白狼のシュエ!》 233 00:17:15,535 --> 00:17:17,537 お前の負けだ。 234 00:17:18,538 --> 00:17:20,540 チッ…! (蹴り上げる音) 235 00:17:22,542 --> 00:17:24,544 (蹴る音) うっ…! 236 00:17:26,546 --> 00:17:29,549 《やばい やばい! 殺される!!》 237 00:17:29,549 --> 00:17:32,552 《こうなったら 隙を作って逃げ出すしかない!》 238 00:17:32,552 --> 00:17:35,555 (グレイス)私を殺して ハッピーエンドだと思ってんのか!? 239 00:17:35,555 --> 00:17:39,559 どうあがいても 雪さんには なれねえんだよ! 240 00:17:39,559 --> 00:17:43,563 お前はシュエ! そんなの お前が一番わかってるだろ! 241 00:17:43,563 --> 00:17:45,565 ホントに愚かだよなあ! 242 00:17:45,565 --> 00:17:48,568 私たちのような 裏の世界にズブズブな人間が 243 00:17:48,568 --> 00:17:52,572 表にドロップアウトだなんて 不可能に近い! 244 00:17:52,572 --> 00:17:54,574 今 ここで私を殺しても 245 00:17:54,574 --> 00:17:58,578 お前を殺して 名を上げたい奴は ごまんといる! 246 00:17:58,578 --> 00:18:03,583 そいつらを全員殺す? それが お前の普通なのかよ! 247 00:18:03,583 --> 00:18:05,585 雪さん…。 248 00:18:05,585 --> 00:18:07,587 そうだな…。 249 00:18:07,587 --> 00:18:11,591 それが 私の今までの普通だった。 250 00:18:11,591 --> 00:18:14,594 殺せば殺すほど認められた。 251 00:18:14,594 --> 00:18:17,597 それしか やり方を知らなかった。 252 00:18:17,597 --> 00:18:21,601 私の居場所は そこにしかないと思っていた。 253 00:18:21,601 --> 00:18:24,604 でも 今は違う。 254 00:18:24,604 --> 00:18:27,607 私は もう 誰も殺さない。 255 00:18:27,607 --> 00:18:32,612 自分のせいで 誰かを死なせたりもしない! 256 00:18:33,613 --> 00:18:36,616 これから何が起ころうと 257 00:18:36,616 --> 00:18:43,623 私は 自分の意志で手に入れた普通を 全力で護り通してみせる! 258 00:18:47,627 --> 00:18:52,632 (師匠)〈白狼のシュエは 狙った獲物は逃がさない〉 259 00:18:52,632 --> 00:18:55,635 〈地獄の果てまで追いかけ 260 00:18:55,635 --> 00:18:58,638 どこに隠れようとも のど元を掻き切りに 261 00:18:58,638 --> 00:19:02,642 どこからともなく闇の中から現れる〉 262 00:19:02,642 --> 00:19:06,646 〈最強最悪の暗殺者…〉 263 00:19:06,646 --> 00:19:08,648 (グレイス)《あの噂… 264 00:19:08,648 --> 00:19:14,654 シュエの殺しと任務に対する執着から来る 逸話だと思ってたけど…》 265 00:19:14,654 --> 00:19:18,658 《そうじゃない。 こいつは恐らく…》 266 00:19:18,658 --> 00:19:20,660 大丈夫ですか? 平気 平気。 267 00:19:20,660 --> 00:19:24,664 (グレイス)《望んだものは 手に入れないと気が済まない 268 00:19:24,664 --> 00:19:27,667 ただの世間知らずの わがまま女…》 269 00:19:27,667 --> 00:19:29,669 《あの時も 270 00:19:29,669 --> 00:19:32,672 それに さっきも…》 271 00:19:32,672 --> 00:19:38,678 《つまり 本気で殺す気だったら とっくの昔に私は死んでたってこと?》 272 00:19:38,678 --> 00:19:40,680 フッ… フフッ…。 273 00:19:40,680 --> 00:19:45,685 アハハッ! 絶対 死ぬと思った! 274 00:19:45,685 --> 00:19:49,689 あ~あ 命拾いしちゃったなあ…。 275 00:19:49,689 --> 00:19:52,692 あの2人 面白ーい! 276 00:19:57,196 --> 00:20:00,199 いや~ スリリングな一日だった…。 277 00:20:00,199 --> 00:20:04,203 まっ 俺は 雪さんが助けてくれるって 信じてたけどね。 278 00:20:04,203 --> 00:20:06,205 人好様。 279 00:20:08,207 --> 00:20:13,212 このような事態に巻き込んでしまい 大変申し訳ありません。 280 00:20:13,212 --> 00:20:16,215 全て 私の不徳の致すところです。 281 00:20:19,218 --> 00:20:24,223 もし 人好様が望まれるのであれば… 282 00:20:24,223 --> 00:20:28,227 私は あなたの前から…。 283 00:20:30,229 --> 00:20:34,233 私は あなたの前から…。 284 00:20:39,238 --> 00:20:41,240 ねえ 雪さん。 285 00:20:43,242 --> 00:20:46,245 俺に 今度 護身術でも教えてよ。 286 00:20:46,245 --> 00:20:48,247 えっ…。 287 00:20:50,249 --> 00:20:53,252 俺だって 一応 男だしさ 288 00:20:53,252 --> 00:20:56,255 少しは 雪さんの役に立ちたいじゃん! 289 00:20:56,255 --> 00:21:09,268 ♪♪~ 290 00:21:09,268 --> 00:21:12,271 はい…! 私でよければ。 291 00:21:12,271 --> 00:21:28,287 ♪♪~ 292 00:21:30,289 --> 00:21:42,301 ♪♪~