1 00:00:01,168 --> 00:00:03,170 (扉の開く音) 2 00:00:03,170 --> 00:00:05,138 (ユリウス・ロイアス)失礼します。 3 00:00:08,141 --> 00:00:12,179 ごあいさつが こんな時になってしまい 申し訳ありません。 4 00:00:12,179 --> 00:00:17,150 ♬~ 5 00:00:17,150 --> 00:00:19,152 ユリウス・ロイアスと申します。 6 00:00:21,188 --> 00:00:23,156 (風の音) 7 00:00:23,156 --> 00:00:25,225 (エルサ・ユカライネン)〈突然ではありますが→ 8 00:00:25,225 --> 00:00:28,161 わたくし エルサ・ユカライネンは→ 9 00:00:28,161 --> 00:00:35,135 ただ今 初めてお会いしましたユリウスさまと 本日 結婚いたします〉 10 00:00:36,136 --> 00:00:41,141 ♬~ 11 00:02:13,133 --> 00:02:15,135 うっ… うっ…! 12 00:02:15,135 --> 00:02:17,137 わあっ…! 13 00:02:17,137 --> 00:02:19,139 とってもきれいなニンジンです! 14 00:02:19,139 --> 00:02:29,149 ♬~ 15 00:02:29,149 --> 00:02:31,118 (女の子)うわあ~! (男の子)エルサさまだ! 16 00:02:31,118 --> 00:02:33,120 みんな こんにちは! 17 00:02:34,121 --> 00:02:37,224 お野菜 ここに置きますね。 18 00:02:37,224 --> 00:02:40,227 (院長) エルサさま いつも ありがとうございます。 19 00:02:40,227 --> 00:02:43,196 お気になさらないでください 院長先生。 20 00:02:44,164 --> 00:02:47,134 今日は たくさん ニンジンが収穫できましたので。 21 00:02:47,134 --> 00:02:51,138 ええ~っ! またニンジンかよ。 あっ…。 22 00:02:51,138 --> 00:02:53,106 コラッ! なんてこと言うの。 23 00:02:54,141 --> 00:02:58,145 苦手なお野菜は 刻んでスープにすると 分からないですよ。 24 00:02:58,145 --> 00:03:01,148 俺は ごまかされねえ! あっ…。 25 00:03:02,149 --> 00:03:05,118 (アラン)こんにちは。 アランおじさま! 26 00:03:05,118 --> 00:03:07,120 まあ いらっしゃい。 27 00:03:07,120 --> 00:03:12,125 エルサさま 先日 頂いた作業着 とても好評でした。 28 00:03:12,125 --> 00:03:15,162 まあ! 良かったです! 29 00:03:15,162 --> 00:03:19,132 (院長)それ エルサさまが 古着から こさえられた作業着ですか? 30 00:03:21,134 --> 00:03:23,203 はい! 31 00:03:23,203 --> 00:03:25,172 ぜひ 追加でお願いしたいんですが…。 32 00:03:25,172 --> 00:03:28,141 もちろんです! 遠慮なく おっしゃってくださいね。 33 00:03:28,141 --> 00:03:30,143 (アラン)ありがとうございます。 34 00:03:30,143 --> 00:03:33,146 うちで 朝 焼いたパンです。 よかったら どうぞ。 35 00:03:33,146 --> 00:03:36,149 うわあ~! ありがとうございます! 36 00:03:36,149 --> 00:03:38,118 ええ~っ いいな~! 37 00:03:38,118 --> 00:03:40,120 アランおじさんのパン! 38 00:03:40,120 --> 00:03:43,123 ハハハ… みんなの分も持ってきてるよ。 (子供たち)わあ~っ! 39 00:03:45,125 --> 00:03:49,162 また お野菜 収穫したら 伺いますね! 40 00:03:49,162 --> 00:03:52,132 またね~! すぐ来てね~! 41 00:03:52,132 --> 00:03:56,136 本当に裏表がなくて 優しい 素晴らしい方だなあ。 42 00:03:56,136 --> 00:04:02,142 ええ。 世が世であれば 由緒ある王国の姫君だというのに→ 43 00:04:02,142 --> 00:04:04,111 とても気さくでいらして…。 44 00:04:06,146 --> 00:04:11,218 ♬~ 45 00:04:11,218 --> 00:04:13,153 (ハンネス・ユカライネン)ねえ お母さま。 46 00:04:13,153 --> 00:04:17,157 スープをポタージュ風にするの やめませんか? 47 00:04:17,157 --> 00:04:19,159 すくった時 がっかりするから…。 48 00:04:19,159 --> 00:04:23,163 (ソフィア・ユカライネン)もう… ハンネスったら はっきり言わないの。 49 00:04:23,163 --> 00:04:25,165 (ルーカス・ユカライネン)そうだよ。 50 00:04:25,165 --> 00:04:28,135 このスープは わがユカライネン家の自慢料理だ。 51 00:04:28,135 --> 00:04:31,138 (ソフィア)野菜の切れ端を 思い切り みじん切りにして→ 52 00:04:31,138 --> 00:04:33,140 丁寧に煮込むのよ。 53 00:04:33,140 --> 00:04:35,175 知ってる。 54 00:04:35,175 --> 00:04:38,145 (ルーカス)これは アランのところのパンか? (ソフィア)ええ。 55 00:04:38,145 --> 00:04:42,149 今日 配達へ行ってくれた時 エルサが頂いたの。 56 00:04:45,152 --> 00:04:48,155 相変わらず 美味しいなあ。 57 00:04:48,155 --> 00:04:51,158 はあ…。 どうした? エルサ。 58 00:04:51,158 --> 00:04:53,160 いえ…→ 59 00:04:53,160 --> 00:04:58,165 せっかくなら お肉も一緒に並べられたら 良かったのにと思って。 60 00:04:58,165 --> 00:05:00,167 でも…→ 61 00:05:00,167 --> 00:05:02,135 罠が全然駄目でした。 62 00:05:02,135 --> 00:05:06,139 そういう日もあるわよ。 ねえ あなた。 63 00:05:06,139 --> 00:05:08,141 (ハンネス)もう5日連続だけどね。 64 00:05:08,141 --> 00:05:13,213 アハハ… わが領地にすんでいるウサギは なかなか 知恵をつけているね。 65 00:05:13,213 --> 00:05:17,217 (一同の笑い声) 66 00:05:19,152 --> 00:05:21,121 雪だ。 67 00:05:21,121 --> 00:05:23,323 今夜は冷えるなあ…。 68 00:05:23,323 --> 00:05:25,125 ⚞(風の音) 69 00:05:25,125 --> 00:05:30,130 隙間風…。 部屋の中が 外の気温と あまり変わらないんですよね。 70 00:05:32,232 --> 00:05:35,135 《屋敷の補修工事は できそうにありませんし→ 71 00:05:35,135 --> 00:05:39,105 この冬を越すだけのまきを買うお金も 心配です》 72 00:05:40,140 --> 00:05:43,109 《ハンネスには もっと勉強させてあげたいし…》 73 00:05:52,152 --> 00:05:54,154 《頂いていた縁談→ 74 00:05:54,154 --> 00:05:58,124 お父さまと同じくらいの年の方 ということでしたけれど…》 75 00:05:58,124 --> 00:06:00,126 (ため息) 76 00:06:00,126 --> 00:06:05,131 ♬~ 77 00:06:05,131 --> 00:06:07,133 《私も もう19歳》 78 00:06:07,133 --> 00:06:09,135 《そろそろ 腹をくくって→ 79 00:06:09,135 --> 00:06:12,138 縁談をお受けする時が 来たのかもしれないですね》 80 00:06:15,141 --> 00:06:19,145 《うちの家族も 支えてくださるとのことでしたし…》 81 00:06:19,145 --> 00:06:21,147 (おなかが鳴る音) あっ…。 82 00:06:21,147 --> 00:06:25,118 取りあえず ご飯が食べられるところであれば…。 83 00:06:26,119 --> 00:06:28,121 ただ今 帰りました! 84 00:06:32,225 --> 00:06:37,163 お父さま お母さま 保留にしていただいている縁談の…。 85 00:06:37,163 --> 00:06:41,201 エルサ おまえに大切な話があるんだ。 86 00:06:41,201 --> 00:06:43,136 えっ? 87 00:06:43,136 --> 00:06:47,140 ロイアス公爵家のご長男 ユリウス・ロイアスさまから→ 88 00:06:47,140 --> 00:06:50,143 婚姻の申し込みが来たの。 89 00:06:50,143 --> 00:06:52,145 ロイアス公爵家から!? 90 00:06:52,145 --> 00:06:55,115 姉さん いつ そんな人と知り合いになったの? 91 00:06:56,149 --> 00:06:59,119 えっ? 全く面識ないのですが…。 92 00:06:59,119 --> 00:07:03,123 というか 正直に言うと お名前も初めて聞きました。 93 00:07:03,123 --> 00:07:05,125 (ハンネス)姉さん!? 94 00:07:07,127 --> 00:07:09,129 ユリウス・ロイアス。 95 00:07:09,129 --> 00:07:12,132 このラルト国の王太子 アレクシス殿下の 側近で→ 96 00:07:12,132 --> 00:07:15,135 宰相補佐官を務めている人だよ。 97 00:07:17,137 --> 00:07:20,140 アレクシス殿下? 補佐官? 98 00:07:20,140 --> 00:07:22,142 えーっと…。 99 00:07:22,142 --> 00:07:25,145 エルサが知らないのも無理はない。 100 00:07:25,145 --> 00:07:28,148 うちは 社交界へ出る余裕なんて ないですしね。 101 00:07:30,183 --> 00:07:32,152 それで? ん? 102 00:07:32,152 --> 00:07:35,155 婚姻の条件は? う~ん…。 103 00:07:35,155 --> 00:07:37,123 特にないみたいだよ。 104 00:07:38,158 --> 00:07:40,126 あり得ない…。 105 00:07:41,227 --> 00:07:43,163 ここは ラルト国の中でも ど田舎。 106 00:07:43,163 --> 00:07:48,134 観光する場所なんて皆無だし 土地が貧しくて 食事は穀類だらけな上に→ 107 00:07:48,134 --> 00:07:50,136 自然災害も多い! 108 00:07:51,137 --> 00:07:53,139 そんなふうに思ってたのか…。 109 00:07:53,139 --> 00:07:56,176 ハンネス 正直すぎますよ。 110 00:07:56,176 --> 00:08:00,180 こんな負債だらけの没落貴族に 求婚しようなんて→ 111 00:08:00,180 --> 00:08:02,148 何か たくらんでるに決まってるよ! 112 00:08:02,148 --> 00:08:04,150 あっ…。 フフッ…。 113 00:08:04,150 --> 00:08:06,119 たくらみどころか→ 114 00:08:06,119 --> 00:08:10,123 領土の保安強化と建築物の補修も 申し出てくれてる。 115 00:08:10,123 --> 00:08:12,125 はあ!? 116 00:08:13,226 --> 00:08:18,131 (ソフィアの声)部下の方が視察に来られた時に 驚かれたらしいのよ。 117 00:08:18,131 --> 00:08:20,200 いや 好待遇すぎる…。 118 00:08:20,200 --> 00:08:22,135 絶対 何かあるって! 119 00:08:22,135 --> 00:08:26,139 お父さま お母さま ハンネス。 (3人)ん? 120 00:08:26,139 --> 00:08:29,142 わたくし 結婚します! 121 00:08:29,142 --> 00:08:33,146 待て エルサ。 おまえの気持ちは大丈夫なのか? 122 00:08:33,146 --> 00:08:38,118 私たちは あなたに 愛する人と幸せになってほしいと思ってるわ。 123 00:08:38,118 --> 00:08:44,124 こんな 一度も会ったことのない人と いきなり結婚だなんて…。 怪しいし! 124 00:08:44,124 --> 00:08:49,162 お父さまとお母さまも お見合いだったって 言ってたじゃないですか。 125 00:08:49,162 --> 00:08:54,167 そんなに良くしてくださるのだもの きっと優しい方に違いないです。 126 00:08:54,167 --> 00:08:56,136 エルサ…。 127 00:08:58,138 --> 00:09:04,144 《それに お父さま お母さま ハンネスが 幸せに暮らしてくれれば→ 128 00:09:04,144 --> 00:09:08,148 どんな方が来たって わたくしは きっと耐えられます》 129 00:09:10,150 --> 00:09:15,121 わたくし ユリウスさまとの縁談 正式にお受けします。 130 00:09:19,125 --> 00:09:22,128 《なんて即答しちゃいましたが…》 131 00:09:22,128 --> 00:09:26,132 《結婚式当日まで ごあいさつもできないなんて→ 132 00:09:26,132 --> 00:09:30,203 宰相補佐って 大変なお仕事なのですね…》 133 00:09:30,203 --> 00:09:32,205 (ノック) ⚟(スティム)エルサさま。 134 00:09:32,205 --> 00:09:35,208 ⚟ユリウスさまのご到着です。 はい! 135 00:09:36,142 --> 00:09:38,144 失礼します。 136 00:09:39,145 --> 00:09:41,147 えっ? (扉の閉まる音) 137 00:09:41,147 --> 00:09:43,149 仕事で都合がつかず→ 138 00:09:43,149 --> 00:09:47,120 ごあいさつが こんな時になってしまい 申し訳ありません。 139 00:09:49,122 --> 00:09:51,124 《まさか…》 140 00:09:52,158 --> 00:09:55,128 ユリウス・ロイアスと申します。 141 00:09:56,129 --> 00:09:58,131 あっ…。 142 00:10:01,134 --> 00:10:05,138 このたびは 求婚をお受けいただき ありがとうございます。 143 00:10:05,138 --> 00:10:08,107 《このキラキラした方が…!?》 144 00:10:10,143 --> 00:10:13,146 と… とんでもございません! 145 00:10:13,146 --> 00:10:15,115 《都会の人 まぶしい…!》 146 00:10:16,149 --> 00:10:20,120 初めまして ユリウスさま。 エルサ・ユカライネンと申します。 147 00:10:20,120 --> 00:10:22,222 (ノック) 148 00:10:22,222 --> 00:10:25,191 ⚟(スティム)挙式の準備が整いました。 あっ…。 149 00:10:26,226 --> 00:10:29,162 ⚟(スティム)お二人とも ご移動お願いいたします。 150 00:10:29,162 --> 00:10:31,164 は… はい! 151 00:10:31,164 --> 00:10:33,166 エルサ。 あっ…。 152 00:10:37,136 --> 00:10:39,139 参りましょうか。 153 00:10:41,140 --> 00:10:43,143 はい。 154 00:10:49,182 --> 00:10:57,157 ♬~ 155 00:10:57,157 --> 00:11:00,126 (鐘) 156 00:11:03,163 --> 00:11:08,168 (人々のざわめき) 157 00:11:08,168 --> 00:11:13,139 ♬~ 158 00:11:13,139 --> 00:11:17,210 《お相手のユリウスさまは とてもすてきな方で→ 159 00:11:17,210 --> 00:11:20,213 その上 こんな豪勢な食事のパーティー…》 160 00:11:21,147 --> 00:11:24,150 《わたくしは 本当に だまされているかもしれません》 161 00:11:24,150 --> 00:11:27,120 エルサ。 162 00:11:27,120 --> 00:11:30,123 お疲れですか? あっ いえ…。 163 00:11:30,123 --> 00:11:33,159 園芸がご趣味と伺ったので→ 164 00:11:33,159 --> 00:11:36,162 披露宴は ガーデンパーティーにしたのですが→ 165 00:11:36,162 --> 00:11:38,131 気疲れさせてしまいましたか? 166 00:11:38,131 --> 00:11:40,133 《園芸が趣味…》 167 00:11:42,135 --> 00:11:46,139 《あっ…! もしや うちの菜園のことでしょうか?》 168 00:11:46,139 --> 00:11:49,142 いえ 驚いているだけで 元気です! 169 00:11:49,142 --> 00:11:52,145 お気遣い ありがとうございます。 170 00:11:52,145 --> 00:11:58,117 ♬~ 171 00:11:58,117 --> 00:12:04,157 《これから 旦那さまのパートナーとして 社交界にも出なくてはいけませんし→ 172 00:12:04,157 --> 00:12:06,159 早く慣れないと…》 173 00:12:06,159 --> 00:12:08,127 (レベッカ・リーコネン)おめでとう ユリウス。 174 00:12:13,166 --> 00:12:15,134 レベッカ…。 175 00:12:15,134 --> 00:12:20,106 こちら 私の幼なじみの レベッカ・リーコネン侯爵夫人だ。 176 00:12:21,140 --> 00:12:23,142 (レベッカ)初めまして エルサさま。 177 00:12:23,142 --> 00:12:27,146 あっ… 初めまして レベッカさま。 178 00:12:27,146 --> 00:12:29,148 ウフフ…。 179 00:12:29,148 --> 00:12:32,118 ユリウスが結婚と聞いて 驚いていたのだけれど→ 180 00:12:32,118 --> 00:12:34,120 少し安心したわ。 181 00:12:35,121 --> 00:12:38,124 《都会のご令嬢 まぶしいです…!》 182 00:12:38,124 --> 00:12:42,161 エルサさま 今度 ゆっくり お話をさせていただきたいですわ。 183 00:12:42,161 --> 00:12:45,164 はい よろしくお願いいたします。 184 00:12:45,164 --> 00:12:47,133 はい。 では また。 185 00:12:50,136 --> 00:12:53,172 (セラフィーナ・パルニラ) ユリウスさま ご無沙汰しております。 186 00:12:53,172 --> 00:12:56,142 (セラフィーナ)本日は ご招待 ありがとうございます。 187 00:12:57,143 --> 00:12:59,145 《わあ… 美人!》 188 00:12:59,145 --> 00:13:02,148 《都会のご令嬢 みんな まぶしい…!》 189 00:13:02,148 --> 00:13:05,151 こちらこそ お越しいただき ありがとうございます。 190 00:13:05,151 --> 00:13:07,153 (セラフィーナ)すてきなお式でしたわ。 191 00:13:07,153 --> 00:13:10,156 初めまして 奥さま。 192 00:13:10,156 --> 00:13:12,158 セラフィーナ・パルニラと申します。 193 00:13:13,192 --> 00:13:17,163 エルサと申します。 よろしくお願い…。 (セラフィーナ)ウフフ…。 194 00:13:17,163 --> 00:13:21,167 想像しておりました以上に 素朴な容姿の方ですのね。 195 00:13:21,167 --> 00:13:23,136 えっ? セラフィーナ…。 196 00:13:23,136 --> 00:13:25,171 ううっ…。 197 00:13:25,171 --> 00:13:29,142 (ルーカスの嗚咽) 198 00:13:29,142 --> 00:13:32,145 きれいだよ エルサ~! 199 00:13:32,145 --> 00:13:36,182 エルサ ユリウスさま おめでとうございます。 200 00:13:36,182 --> 00:13:40,153 お父さま お母さま…。 ありがとう存じます。 201 00:13:40,153 --> 00:13:43,122 とってもすてきなお庭ですわね。 202 00:13:43,122 --> 00:13:47,226 こんなきれいな場所で 皆さまが結婚をお祝いしてくださるなんて→ 203 00:13:47,226 --> 00:13:50,163 ホントに うれしいですわ。 204 00:13:50,163 --> 00:13:52,165 そう言っていただけると幸いです。 205 00:13:52,165 --> 00:13:55,134 ユリウスさま エルサ→ 206 00:13:55,134 --> 00:13:57,136 結婚おめでとう。 207 00:13:59,138 --> 00:14:03,142 (使用人たち) 旦那さま 奥さま おかえりなさいませ。 208 00:14:04,143 --> 00:14:06,145 《ひええ~っ…》 209 00:14:10,183 --> 00:14:13,152 (ターニャ)お疲れさまでございました。 210 00:14:13,152 --> 00:14:15,121 お召し物をお預かりいたします。 211 00:14:15,121 --> 00:14:17,123 ありがとうございます。 212 00:14:18,191 --> 00:14:21,194 《慣れることができるでしょうか…》 213 00:14:22,161 --> 00:14:26,132 《きらびやかな教会での結婚式→ 214 00:14:26,132 --> 00:14:28,134 美味しいお料理》 215 00:14:29,135 --> 00:14:34,140 《何より 本当に たくさんの方々が 祝福してくださって→ 216 00:14:34,140 --> 00:14:38,144 今日は ずっと 夢みたいなことばかりでした…》 217 00:14:38,144 --> 00:14:42,148 《あっ… そういえば 今夜は結婚初夜…》 218 00:14:44,150 --> 00:14:47,120 エルサ。 は… はい。 219 00:14:49,155 --> 00:14:51,124 《えっ…》 220 00:14:51,124 --> 00:14:53,126 一つ言っておく。 221 00:14:54,127 --> 00:14:58,131 《なんだろう… 別人みたいに冷たい声…》 222 00:15:01,134 --> 00:15:04,137 俺は 君と結婚したが→ 223 00:15:04,137 --> 00:15:08,107 君を愛するつもりは 一切ない。 224 00:15:16,115 --> 00:15:21,087 君が この家で結婚生活を始めるに当たって 3つ条件がある。 225 00:15:23,089 --> 00:15:28,094 一つ 次期公爵の妻らしい立ち振る舞いをすること。 226 00:15:28,094 --> 00:15:32,064 二つ 俺に干渉しないこと。 227 00:15:32,064 --> 00:15:36,068 三つ 人前では仲むつまじいふりをすること。 228 00:15:36,068 --> 00:15:40,072 それさえ守れば あとは好きにしていい。 229 00:15:41,073 --> 00:15:43,109 あっ… あの…。 230 00:15:43,109 --> 00:15:46,078 俺が君に求婚したのは→ 231 00:15:46,078 --> 00:15:52,151 ユカライネン家の長女とロイアス家の婚姻が 国益になると判断したからだ。 232 00:15:52,151 --> 00:15:56,155 君だって 自分の家の利益のために ここに来たんだろう? 233 00:15:58,090 --> 00:16:01,093 ただ お互いの利害が一致したというだけだ。 234 00:16:01,093 --> 00:16:04,063 契約結婚だと思ってくれていい。 235 00:16:06,065 --> 00:16:08,067 な…→ 236 00:16:08,067 --> 00:16:10,069 なるほど。 237 00:16:11,070 --> 00:16:13,072 おっしゃるとおり→ 238 00:16:13,072 --> 00:16:18,077 わたくしは 家の口減らしになればと思って 結婚のお話をお受けしました。 239 00:16:19,078 --> 00:16:23,082 この婚姻に お互い 利益があるのであれば→ 240 00:16:23,082 --> 00:16:27,086 わたくしだけが 一方的に ご負担をおかけするわけじゃないと分かって→ 241 00:16:27,086 --> 00:16:29,055 安心です。 242 00:16:30,089 --> 00:16:34,093 ユリウスさま 改めて よろしくお願いいたします。 243 00:16:39,098 --> 00:16:42,101 理解してくれたのなら助かる。 244 00:16:42,101 --> 00:16:46,072 俺は先に休む。 あとは好きに過ごしてくれ。 245 00:16:47,073 --> 00:16:50,076 《お… 驚いた~…》 246 00:16:52,111 --> 00:16:56,082 《いきなり愛し合うっていうのは 難しいことですが…》 247 00:16:58,084 --> 00:17:01,087 《親しくできたらと思ってたのにな…》 248 00:17:01,087 --> 00:17:03,122 《でも…→ 249 00:17:03,122 --> 00:17:07,093 おっしゃっていた条件も 当たり前のことばかりですし…》 250 00:17:08,094 --> 00:17:13,099 《変に隠されるより 求婚された理由が分かって良かったです》 251 00:17:13,099 --> 00:17:15,067 こちらがお部屋になります。 252 00:17:17,103 --> 00:17:19,171 わあ…! 253 00:17:19,171 --> 00:17:23,109 お部屋にあるものは 全て 奥さま用にそろえられたものですので→ 254 00:17:23,109 --> 00:17:25,077 ご自由にお使いください。 255 00:17:26,112 --> 00:17:29,115 《なんて広々として 豪華な…!》 256 00:17:31,083 --> 00:17:33,185 《すごい!》 257 00:17:33,185 --> 00:17:36,188 《しかも お部屋にまで お菓子が!?》 258 00:17:36,188 --> 00:17:38,090 (唾をのみ込む音) 259 00:17:38,090 --> 00:17:41,093 駄目です! 今日は もう これ以上…。 260 00:17:49,101 --> 00:17:55,074 ♬~(オルゴール) 261 00:17:56,108 --> 00:17:59,111 ♬~(オルゴール) 262 00:17:59,111 --> 00:18:04,083 そのオルゴールはね お父さまとお母さまの宝物なんだよ。 263 00:18:04,083 --> 00:18:06,085 ん? 264 00:18:06,085 --> 00:18:09,088 (ソフィア)エルサ いつか あなたも…。 265 00:18:10,089 --> 00:18:12,124 (ソフィアの声)愛する人と一緒に…。 266 00:18:12,124 --> 00:18:15,094 お父さま お母さま→ 267 00:18:15,094 --> 00:18:19,098 結婚祝いに下さった このオルゴール 大切にします。 268 00:18:24,170 --> 00:18:26,138 ふう…。 269 00:18:35,081 --> 00:18:37,083 (アレクシス・ヨーセフ・ラルトの声)ユリウス。 270 00:18:37,083 --> 00:18:41,087 (アレクシス)おまえ エルサ・ユカライネンと結婚してくれる? 271 00:18:41,087 --> 00:18:43,089 はあ? 272 00:18:43,089 --> 00:18:45,091 (アレクシス)おまえも知ってるだろ? 273 00:18:45,091 --> 00:18:49,095 100年ほど前 悪政を敷いていたユカライネン王国は→ 274 00:18:49,095 --> 00:18:53,065 わがラルト王国に攻め入り 返り討ちに遭った。 275 00:18:53,065 --> 00:18:59,105 和睦のため ユカライネン家は 王女を側室としてラルト国王に差し出し→ 276 00:18:59,105 --> 00:19:03,109 その子孫が 今のユカライネン公爵家だ。 277 00:19:03,109 --> 00:19:05,111 もちろん 存じていますが…。 278 00:19:05,111 --> 00:19:08,080 つまり かの公爵家は→ 279 00:19:08,080 --> 00:19:13,085 元のユカライネン王国と わがラルト王国の血を 両方 引いている→ 280 00:19:13,085 --> 00:19:16,055 かなり血筋の良い家柄でな。 281 00:19:18,090 --> 00:19:22,094 最近 その長女が 婚姻を結べる年齢となったため→ 282 00:19:22,094 --> 00:19:26,098 国内の反逆分子が目をつける可能性がある。 283 00:19:26,098 --> 00:19:31,070 彼らに利用される前に こちらに取り込んでおきたいのだ。 284 00:19:31,070 --> 00:19:33,072 取り込む…。 285 00:19:34,106 --> 00:19:40,146 本来ならば 私の第2妃にすればよいのだが 私は妻以外 愛せないのでな…。 286 00:19:40,146 --> 00:19:43,082 だからって 人に押し付けないでください! 287 00:19:43,082 --> 00:19:46,085 おまえは 女性と接するのに慣れているだろう? 288 00:19:46,085 --> 00:19:49,088 私が接しているのは 「情報」です。 289 00:19:49,088 --> 00:19:55,094 偶然 秘密を持て余している方々が 貴族階級の女性だった… というだけです。 290 00:19:55,094 --> 00:19:57,096 アハハッ 言うねえ。 291 00:19:57,096 --> 00:19:59,065 頼めるか? 292 00:20:02,168 --> 00:20:04,103 …承知いたしました。 293 00:20:04,103 --> 00:20:06,172 「ご命令」 お引き受けいたします。 294 00:20:06,172 --> 00:20:08,107 (アレクシス)うむ…。 295 00:20:08,107 --> 00:20:13,112 ただ ユカライネン公爵家は 社交界に顔を出さないため→ 296 00:20:13,112 --> 00:20:17,083 彼女が どんな娘なのか 情報がないんだがな。 297 00:20:24,123 --> 00:20:26,092 《どんな娘なのか…》 298 00:20:27,093 --> 00:20:30,096 《想像とは違ったな…》 299 00:20:31,097 --> 00:20:34,100 《だが 本当のところは まだ分からない》 300 00:20:35,101 --> 00:20:40,106 (ヤルモ・パルニラ)今日の結婚式 仕事で出席できなかったが→ 301 00:20:40,106 --> 00:20:42,108 どんな花嫁だった? 302 00:20:42,108 --> 00:20:44,110 驚くほど 素朴。 303 00:20:44,110 --> 00:20:46,112 っていうより 地味。 304 00:20:46,112 --> 00:20:49,115 っていうより ホントにパッとしない娘でしたわ→ 305 00:20:49,115 --> 00:20:51,183 ヤルモお兄さま。 (ヤルモ)へえ~。 306 00:20:51,183 --> 00:20:54,120 ああ~ もう! 信じられない! 307 00:20:54,120 --> 00:20:57,123 ユリウスさまが あんな子と結婚したなんて…! 308 00:20:57,123 --> 00:21:01,127 セラフィーナにかなう子なんて この世に存在しないさ。 309 00:21:01,127 --> 00:21:03,095 お兄さま…! 310 00:21:03,095 --> 00:21:05,097 俺も近いうちに会う。 311 00:21:05,097 --> 00:21:07,066 楽しみだ。 312 00:21:13,105 --> 00:21:15,074 《寒くない…》 313 00:21:16,108 --> 00:21:20,112 〈こうして 少々 普通とは違いますが→ 314 00:21:20,112 --> 00:21:23,082 わたくしたちの結婚生活が始まったのです〉 315 00:21:24,083 --> 00:21:29,088 ♬~