1 00:00:02,369 --> 00:00:05,239 (ユリウス・ロイアス)〈家は嫌いだ〉 2 00:00:05,239 --> 00:00:09,176 〈一人 勉強していた机の冷たさ〉 3 00:00:09,176 --> 00:00:11,144 〈そして…〉 4 00:00:11,144 --> 00:00:18,151 ♬~ 5 00:00:18,151 --> 00:00:20,187 あっ…。 6 00:00:20,187 --> 00:00:24,258 (マイヤ・ロイアス)爵位もない家柄の娘にまで 手を出されているようですが→ 7 00:00:24,258 --> 00:00:28,161 相手は慎重に選んでいただけるかしら。 8 00:00:28,161 --> 00:00:31,231 (カールレ・ロイアス)おまえこそ 男を家に上げるのは控えろ。 9 00:00:31,231 --> 00:00:33,166 うわさが立つだろう。 10 00:00:33,166 --> 00:00:38,138 〈両親の ののしり合う声の記憶ばかりが 家には詰まっている〉 11 00:00:39,172 --> 00:00:42,276 (スティム)旦那さま 奥さま ユリウス坊ちゃまが…。 12 00:00:42,276 --> 00:00:44,244 ああ? 13 00:00:46,246 --> 00:00:48,181 なんだ。 14 00:00:48,181 --> 00:00:50,150 (マイヤ)いたのね。 15 00:00:51,184 --> 00:00:53,186 あっ…。 16 00:00:55,188 --> 00:00:57,190 《夢…》 17 00:00:57,190 --> 00:01:01,161 《両親のことなど忘れていたのに…》 18 00:01:01,161 --> 00:01:03,196 (ため息) 19 00:01:03,196 --> 00:01:05,165 《結婚なんてしたからだな》 20 00:01:11,171 --> 00:01:16,176 ♬~ 21 00:02:47,134 --> 00:02:50,137 (エルサ・ユカライネン) 〈ユリウスさまと結婚して1カ月〉 22 00:02:50,137 --> 00:02:53,140 フフ… エンドウ豆→ 23 00:02:53,140 --> 00:02:55,108 初収穫です。 24 00:02:57,144 --> 00:03:02,149 〈初日に少々 びっくりすることがありましたが…〉 25 00:03:02,149 --> 00:03:05,152 〈好きに過ごすようにと おっしゃっていただけたので→ 26 00:03:05,152 --> 00:03:08,121 敷地の一角で野菜を育てたり…〉 27 00:03:10,123 --> 00:03:12,092 おはようございます。 28 00:03:13,126 --> 00:03:17,130 (料理長)ああ。 おはようございます 奥さま。 29 00:03:17,130 --> 00:03:19,132 いつも ありがとうございます。 30 00:03:21,134 --> 00:03:26,139 〈メイドさんたちと一緒に お裁縫をさせていただいたりと…〉 31 00:03:26,139 --> 00:03:29,109 (アン)エルサさまは 本当にお上手ですね。 32 00:03:29,109 --> 00:03:31,111 そう言っていただけると うれしいです。 33 00:03:32,112 --> 00:03:36,116 ♬~(ハミング) 34 00:03:37,117 --> 00:03:40,120 〈とてものんびり 過ごさせていただいております〉 35 00:03:43,090 --> 00:03:45,125 (扉の開閉音) 36 00:03:45,125 --> 00:03:47,094 旦那さま おはようございます。 37 00:03:50,130 --> 00:03:52,099 おはよう。 38 00:03:56,136 --> 00:04:01,108 《なんだ? 今日は やたら見てくる気が…》 39 00:04:01,108 --> 00:04:04,111 《毒でも盛られているのか…?》 40 00:04:04,111 --> 00:04:10,150 ♬~ 41 00:04:10,150 --> 00:04:12,119 《そんなわけないか》 42 00:04:17,090 --> 00:04:21,094 《既に 屋敷の者とも親しくなっているようだし→ 43 00:04:21,094 --> 00:04:23,096 不思議な娘だ》 44 00:04:28,135 --> 00:04:32,105 今日も 手を付けていただけませんでした…。 45 00:04:32,105 --> 00:04:37,110 私が作ったお野菜 お好みではないみたいですね。 46 00:04:37,110 --> 00:04:40,113 (アン)お気になさらないでくださいませ。 47 00:04:40,113 --> 00:04:44,117 (ベアトリス)ユリウスさまは 昔から食わず嫌いが多くて→ 48 00:04:44,117 --> 00:04:46,119 料理長泣かせなんです。 49 00:04:46,119 --> 00:04:48,088 食わず嫌い…。 50 00:04:48,088 --> 00:04:51,124 野菜 ほとんどが お嫌いで…。 51 00:04:51,124 --> 00:04:56,129 つまり それは 口にしたこともないのに 嫌っている ということでしょうか? 52 00:04:56,129 --> 00:04:58,098 そんなことって…。 53 00:04:58,098 --> 00:05:02,102 私が旦那さまの食生活を正してみせます! 54 00:05:05,105 --> 00:05:11,111 野菜嫌いに対する基本的な対策は 細かく刻んで混ぜ込むことですが…。 55 00:05:11,111 --> 00:05:13,113 (ノック) あっ…。 56 00:05:13,113 --> 00:05:16,116 (ターニャ)エルサさま 郵便物が届いております。 57 00:05:19,119 --> 00:05:21,154 今日は こんなにたくさん。 58 00:05:21,154 --> 00:05:26,159 (ターニャ)ほとんどが 貴族家主催のお茶会への 招待状のようですね。 59 00:05:27,127 --> 00:05:33,133 ユリウスさまの結婚相手ということで 興味を集めてしまっているようですね。 60 00:05:33,133 --> 00:05:36,102 うわあ きれいな封筒! 61 00:05:37,137 --> 00:05:41,107 そちらの招待状は リーコネン侯爵夫人のレベッカさまからです。 62 00:05:41,107 --> 00:05:44,077 レベッカさま… あっ! 63 00:05:45,111 --> 00:05:49,115 (エルサの声) 結婚式の時にお会いした すてきな方。 64 00:05:50,150 --> 00:05:54,120 ユリウスさまの幼なじみだと おっしゃっていました。 65 00:05:54,120 --> 00:05:57,123 (ターニャ)ええ。 リーコネン侯爵家は→ 66 00:05:57,123 --> 00:06:01,127 わがロイアス公爵家と 代々とても懇意にしておられますので。 67 00:06:01,127 --> 00:06:06,132 《もしかしたら ユリウスさまのお話が 聞けるかもしれません》 68 00:06:06,132 --> 00:06:09,135 こちらのお誘い お受けします! 69 00:06:10,170 --> 00:06:16,209 (執事)セラフィーナさま 本日 届きました 夜会やお茶会の招待状でございます。 70 00:06:16,209 --> 00:06:20,180 本日は リーコネン侯爵夫人からの招待状も ございます。 71 00:06:22,148 --> 00:06:24,150 (セラフィーナ・パルニラ)レベッカさまの? 72 00:06:24,150 --> 00:06:28,121 (セラフィーナ)《あの方の奥さまも いらっしゃるかもしれませんね》 73 00:06:28,121 --> 00:06:32,125 こちらのお茶会 わたくしも出席いたします。 74 00:06:36,129 --> 00:06:39,132 (レリック)到着いたしました エルサさま。 75 00:06:44,204 --> 00:06:47,207 《こちらが レベッカさまのお屋敷》 76 00:06:48,141 --> 00:06:50,143 《緊張します…》 77 00:06:50,143 --> 00:06:52,112 (レベッカ・リーコネン)エルサさま。 78 00:06:52,112 --> 00:06:54,147 ようこそ おいでくださいました。 79 00:06:54,147 --> 00:06:58,151 改めまして レベッカ・リーコネンです。 80 00:06:58,151 --> 00:07:01,121 あっ… エルサ・ロイアスです。 81 00:07:02,122 --> 00:07:05,158 結婚式の時は ごあいさつしかできませんでしたので→ 82 00:07:05,158 --> 00:07:10,130 こうして ゆっくりお話しする機会が持てて うれしいですわ。 83 00:07:10,130 --> 00:07:13,133 《やっぱり レベッカさま 優しい》 84 00:07:13,133 --> 00:07:17,103 わたくしも お誘いいただけて 大変うれしいです。 85 00:07:20,106 --> 00:07:24,110 エルサさま ユリウスとの新婚生活は いかがですか? 86 00:07:24,110 --> 00:07:28,114 ユリウスさまには とても良くしていただいております。 87 00:07:28,114 --> 00:07:32,118 《ご飯は美味しいし ベッドはふかふかで→ 88 00:07:32,118 --> 00:07:35,121 お庭も頂いて 自由にさせてもらっていますし!》 89 00:07:35,121 --> 00:07:37,090 フフフ…。 90 00:07:38,124 --> 00:07:42,095 ユリウスに エルサさまのような方と ご縁があって良かったですわ。 91 00:07:43,096 --> 00:07:47,133 彼は 仕事以外のことになると 本当にどうしようもないので→ 92 00:07:47,133 --> 00:07:50,136 友人として心配していたのです。 93 00:07:50,136 --> 00:07:52,105 そうなのですか? 94 00:07:52,105 --> 00:07:56,109 《ユリウスさまは いつも 凜としていらっしゃる印象でしたが…》 95 00:07:58,111 --> 00:08:02,115 では お茶の準備をしてまいりますので こちらのお部屋でお待ちください。 96 00:08:04,184 --> 00:08:10,123 ♬~ 97 00:08:10,123 --> 00:08:12,092 こ… こんにちは。 98 00:08:12,092 --> 00:08:15,095 ごきげんよう。 こんにちは。 99 00:08:15,095 --> 00:08:18,131 あら 初めましてですわよね? 100 00:08:18,131 --> 00:08:20,133 はい。 よろしくお願いします。 101 00:08:20,133 --> 00:08:23,103 レベッカさまのお茶は とっても美味しいのですよ。 102 00:08:23,103 --> 00:08:25,105 それは楽しみです。 103 00:08:25,105 --> 00:08:28,074 (セラフィーナ)エルサさま お久しぶりですわ。 104 00:08:30,110 --> 00:08:32,112 《この方は!》 105 00:08:32,112 --> 00:08:36,082 《結婚式の日に ごあいさつした とってもきれいな人…!》 106 00:08:38,118 --> 00:08:40,120 セラフィーナさま お久しぶりです! 107 00:08:40,120 --> 00:08:43,123 覚えていてくださって うれしいですわ。 108 00:08:43,123 --> 00:08:47,127 改めまして パルニラ伯爵家のセラフィーナです。 109 00:08:47,127 --> 00:08:50,130 《今日も まぶしいです…!》 110 00:08:50,130 --> 00:08:53,133 またお会いできて うれしいです。 111 00:08:53,133 --> 00:08:57,137 わたくし お茶会に参加するのが初めてでして→ 112 00:08:57,137 --> 00:09:00,106 お顔を知ってる方がいらっしゃって 安心しました。 113 00:09:00,106 --> 00:09:02,142 それは良かったですわ。 114 00:09:02,142 --> 00:09:06,146 結婚式にお招きいただき ありがとうございました。 115 00:09:06,146 --> 00:09:09,115 いえ こちらこそ…。 お二人の突然のご結婚には→ 116 00:09:09,115 --> 00:09:11,117 本当に驚きましたわ。 117 00:09:12,152 --> 00:09:14,220 わたくし ユリウスさまとは以前から→ 118 00:09:14,220 --> 00:09:17,123 とても親しくさせていただいて おりましたので…。 119 00:09:17,123 --> 00:09:21,194 セラフィーナさまも ユリウスさまと親しくされているのですか? 120 00:09:21,194 --> 00:09:24,197 では お話を聞かせていただけると うれしいです。 121 00:09:26,132 --> 00:09:28,134 ええ。 もちろんですわ。 122 00:09:29,135 --> 00:09:33,106 ユリウスさまとは 3年前の夜会でお会いしてから→ 123 00:09:33,106 --> 00:09:36,109 親しくさせていただいておりますの。 124 00:09:36,109 --> 00:09:41,114 話術に長けてらっしゃる上に さりげない贈り物を下さったりと→ 125 00:09:41,114 --> 00:09:43,116 お気遣いも素晴らしく…。 126 00:09:44,117 --> 00:09:49,122 2人で過ごす時間を いつも楽しませていただいておりましたわ。 127 00:09:49,122 --> 00:09:51,091 そうなのですね。 128 00:09:52,125 --> 00:09:57,096 (セラフィーナ)ユリウスさまは 女性に対して 平等にお優しい すてきな方ですので→ 129 00:09:57,096 --> 00:10:01,134 家格の釣り合いだけで妻に選ばれた エルサさまにも→ 130 00:10:01,134 --> 00:10:04,104 きっと 優しく接してくださるのでしょうね。 131 00:10:04,104 --> 00:10:06,172 セラフィーナさま。 132 00:10:06,172 --> 00:10:09,175 あまり 品のないことを 言いたくありませんが…。 133 00:10:10,110 --> 00:10:13,112 ご実家の爵位が 「伯爵」というのを→ 134 00:10:13,112 --> 00:10:15,181 お忘れですか? 135 00:10:15,181 --> 00:10:20,120 エルサさまは 次期「公爵」であるユリウスの 奥さまですよ。 136 00:10:20,120 --> 00:10:27,126 ♬~ 137 00:10:27,126 --> 00:10:29,095 ご無礼をお許しください。 138 00:10:30,130 --> 00:10:33,199 (セラフィーナ)わたくし 気分が優れませんので→ 139 00:10:33,199 --> 00:10:35,168 本日は失礼いたします。 140 00:10:40,106 --> 00:10:43,109 エルサさま お気になさらないでくださいね。 141 00:10:43,109 --> 00:10:47,180 セラフィーナさまは いつもは ご招待しても いらっしゃらないのに→ 142 00:10:47,180 --> 00:10:51,217 珍しく いらしたので 不思議に思っていたのですが…。 143 00:10:51,217 --> 00:10:56,189 そうですね。 お体も とっても細いですし 心配です。 144 00:10:57,123 --> 00:10:59,125 (レベッカ)《この子 まさか→ 145 00:10:59,125 --> 00:11:02,128 セラフィーナさまのマウントに 気付いてない…?》 146 00:11:02,128 --> 00:11:05,131 《なんて純粋な方ですの!?》 147 00:11:05,131 --> 00:11:09,102 《こんな方が あのユリウスと… 守ってあげなきゃ》 148 00:11:11,070 --> 00:11:18,111 (人々の話し声) 149 00:11:18,111 --> 00:11:21,114 (レベッカ)エルサさま ユリウスのことで→ 150 00:11:21,114 --> 00:11:24,083 折り入って お話ししておきたいことがあります。 151 00:11:26,085 --> 00:11:28,154 ユリウスは 国政のため→ 152 00:11:28,154 --> 00:11:31,090 さまざまな女性をターゲットにして 情報を引き出す→ 153 00:11:31,090 --> 00:11:34,060 諜報活動を行っています。 154 00:11:35,094 --> 00:11:37,096 諜報活動…? 155 00:11:37,096 --> 00:11:40,099 彼は 自分への好意に 冷静に対処できるため→ 156 00:11:40,099 --> 00:11:43,102 ある意味 適任かもしれないのですが…。 157 00:11:43,102 --> 00:11:47,073 あの人 両親の不仲が原因で 恋愛不信気味で…。 158 00:11:47,073 --> 00:11:50,076 《両親の不仲…》 159 00:11:50,076 --> 00:11:53,112 (レベッカの声)女性が 本気の好意を持ったとしても→ 160 00:11:53,112 --> 00:11:58,117 仕事が終われば 相手の気持ちに配慮しない 離れ方ばかりしているようで…。 161 00:11:58,117 --> 00:12:02,088 ただの幼なじみである わたくしのところにでさえ→ 162 00:12:02,088 --> 00:12:07,060 見知らぬ女性から 皮肉めいた言葉を頂いたこともありまして…。 163 00:12:08,094 --> 00:12:11,097 …と まあ いろいろと訳ありなのですが→ 164 00:12:11,097 --> 00:12:15,101 根は優しい人なので どうか見捨てないであげてほしいのです。 165 00:12:15,101 --> 00:12:18,071 見捨てるだなんて そんな…! 166 00:12:18,071 --> 00:12:22,075 確かに 少々驚きましたが… 初めてだったのです。 167 00:12:24,077 --> 00:12:28,114 (エルサの声)ユリウスさまは 他の求婚者の方のように→ 168 00:12:28,114 --> 00:12:33,086 わたくしの実家を軽んじたり 不利な条件を出したりなさらず…。 169 00:12:33,086 --> 00:12:37,090 その上 荒れていた領地の復興や→ 170 00:12:37,090 --> 00:12:40,093 弟の勉学の支援までしてくださっています。 171 00:12:40,093 --> 00:12:44,063 そんな方が 悪い方なわけがありません。 172 00:12:46,099 --> 00:12:49,068 わたくしは ユリウスさまのご恩に報いたいです。 173 00:12:49,068 --> 00:12:51,070 (レベッカ)なんて心強い…! 174 00:12:51,070 --> 00:12:56,109 困ったことがあったら わたくしに なんでも言ってくださいね。 175 00:12:56,109 --> 00:13:00,113 力になります! ありがとうございます。 176 00:13:00,113 --> 00:13:04,117 レベッカさま では お伺いしたいことがありまして。 177 00:13:04,117 --> 00:13:06,119 なんでも どうぞ。 178 00:13:06,119 --> 00:13:09,088 ユリウスさまの好きな食べ物って なんでしょう? 179 00:13:09,088 --> 00:13:11,090 えっ? いつも 食事の際→ 180 00:13:11,090 --> 00:13:14,127 何かしら お皿に残していらっしゃるのです。 181 00:13:14,127 --> 00:13:17,096 すごく気になるのです! 《エルサさま かわいい》 182 00:13:17,096 --> 00:13:22,101 特に お野菜がお嫌いなご様子ですが 逆に好きなものは なんなのでしょうか? 183 00:13:22,101 --> 00:13:24,103 グラタンですわ。 184 00:13:24,103 --> 00:13:29,108 グラタン! それなら 細かく刻んだお野菜も 紛れ込ませやすいです! 185 00:13:29,108 --> 00:13:32,178 フフフッ。 いいアイデアですわね。 186 00:13:32,178 --> 00:13:34,180 特に ミートグラタンが好きで…。 187 00:13:35,114 --> 00:13:39,152 (レベッカの声)子供の頃 パーティー用に用意された大皿を→ 188 00:13:39,152 --> 00:13:41,120 一人で全部食べてしまって→ 189 00:13:41,120 --> 00:13:44,090 メイド長に叱られておりました。 190 00:13:45,091 --> 00:13:48,094 (レベッカ)今の彼からは 想像もつかないですわよね。 191 00:13:48,094 --> 00:13:51,097 ええ。 (レベッカ)それにしても ユリウスは→ 192 00:13:51,097 --> 00:13:55,068 まだ そんな子供みたいな好き嫌いを しているのですね…。 193 00:13:55,068 --> 00:13:59,105 来月の桔梗の月で 24歳だといいますのに。 194 00:13:59,105 --> 00:14:01,074 あっ…! 195 00:14:01,074 --> 00:14:04,110 ユリウスさま 来月が お誕生日なのですか!? 196 00:14:04,110 --> 00:14:07,113 (レベッカ)あっ はい。 桔梗の月の七日です。 197 00:14:07,113 --> 00:14:11,084 わたくし お世話になっていますのに 全く存じ上げず… ううっ…。 198 00:14:11,084 --> 00:14:15,088 ユリウスは 誕生日パーティーなどしないですからね。 199 00:14:15,088 --> 00:14:19,058 わたくしが お祝いしても 嫌がられないでしょうか…。 200 00:14:20,093 --> 00:14:22,095 《まぶしい…!》 201 00:14:23,096 --> 00:14:25,098 きっと喜びますわ! 202 00:14:30,103 --> 00:14:32,105 ♬~(オルゴール) 203 00:14:32,105 --> 00:14:35,074 《もうすぐ ユリウスさまのお誕生日》 204 00:14:35,074 --> 00:14:37,110 《どんなお祝いをしましょう?》 205 00:14:37,110 --> 00:14:40,113 《ディナーは ミートグラタンがメインだとして…》 206 00:14:40,113 --> 00:14:43,082 《何か プレゼントもしたいです》 207 00:14:43,082 --> 00:14:59,098 ♬~ 208 00:14:59,098 --> 00:15:03,102 エルサさま 何を作っていらっしゃるんですか? 209 00:15:03,102 --> 00:15:05,071 内緒です。 (アン)ええっ!? 210 00:15:05,071 --> 00:15:08,174 気になります。 フフッ。 211 00:15:08,174 --> 00:15:10,076 あの… それは? 212 00:15:10,076 --> 00:15:13,079 ああ これは 自分のコサージュなんです。 213 00:15:13,079 --> 00:15:16,115 今日の分のお仕事は終わったので。 214 00:15:16,115 --> 00:15:18,084 自分の? 215 00:15:18,084 --> 00:15:21,087 (キャサリン)向日祭のお出かけ用よね。 216 00:15:21,087 --> 00:15:23,089 (はしゃぎ声) 217 00:15:23,089 --> 00:15:25,091 向日祭…。 218 00:15:25,091 --> 00:15:30,096 来月ある このラルト王国の建国をお祝いする お祭りです。 219 00:15:30,096 --> 00:15:33,099 初代国王の建国のスピーチの時に→ 220 00:15:33,099 --> 00:15:38,070 国民たちが ヒマワリの花を掲げて お祝いしたことから始まったっていう…。 221 00:15:38,070 --> 00:15:41,073 それ 知ってます。 (3人)えっ? 222 00:15:41,073 --> 00:15:45,077 わたくしの故郷でも 向日祭のお祝いはしていましたから。 223 00:15:50,116 --> 00:15:52,084 ああ そうですよね! 224 00:15:52,084 --> 00:15:56,088 王都の向日祭は それは華やかなものだと聞いていて→ 225 00:15:56,088 --> 00:15:58,090 いつか見たいと憧れていたんですよ。 226 00:15:58,090 --> 00:16:00,092 (アン)では 期待してくださいね。 227 00:16:00,092 --> 00:16:03,095 (ベアトリス)王都で一番のお祭りですから。 228 00:16:03,095 --> 00:16:06,098 楽しみです! 私も ドレス縫わなきゃ。 229 00:16:06,098 --> 00:16:09,101 (ベアトリス)ねえ 誰と出かけるの? 教えてよ~。 230 00:16:09,101 --> 00:16:14,073 《でも ユリウスさまのお誕生日のほうが もっと楽しみです》 231 00:16:21,113 --> 00:16:23,082 とうとう 明日ですね。 232 00:16:24,116 --> 00:16:26,085 (アレクシス・ヨーセフ・ラルト)ユリウス→ 233 00:16:26,085 --> 00:16:30,122 向日祭の記念式典の招待状準備は 進んでいるか? 234 00:16:30,122 --> 00:16:32,091 はい。 あとは発送するだけです。 235 00:16:32,091 --> 00:16:36,095 で イエレ 警備の段取りのほうは? 236 00:16:36,095 --> 00:16:39,098 (イエレ・エクルース)国内のほぼ全ての貴族が 参加しますからね。 237 00:16:39,098 --> 00:16:42,101 例年どおり 厳重な態勢で…。 238 00:16:42,101 --> 00:16:46,105 (アレクシス) 例年どおり… では不足かもしれないな。 239 00:16:46,105 --> 00:16:48,107 パルニラ伯爵が→ 240 00:16:48,107 --> 00:16:52,111 何か仕掛けてくるかもしれない… からですか? 241 00:16:52,111 --> 00:16:57,083 ああ。 パルニラ伯爵家は 近年 あまりに急速に力をつけ→ 242 00:16:57,083 --> 00:16:59,085 金の動きも怪しい…。 243 00:16:59,085 --> 00:17:02,088 息子のヤルモにも 怪しい動きが見えるようですね。 244 00:17:02,088 --> 00:17:06,092 (アレクシスの声)以前 ユリウスが 娘に近づいて探りを入れたけれど→ 245 00:17:06,092 --> 00:17:09,061 決定的な証拠はつかめなかった。 246 00:17:11,097 --> 00:17:15,101 いずれにしても 私は 伯爵の邪魔を いろいろしてきたから→ 247 00:17:15,101 --> 00:17:17,069 相当 恨まれているだろうな。 248 00:17:17,069 --> 00:17:20,072 本当に殿下は 敵をつくりますね。 249 00:17:20,072 --> 00:17:24,076 フッ。 だとしても おまえたちが守ってくれるのだろう? 250 00:17:26,078 --> 00:17:30,082 ところで ユリウス。 最近の奥方は どうだ? 251 00:17:30,082 --> 00:17:32,084 特に問題はありません。 252 00:17:32,084 --> 00:17:37,089 最近は お茶会に出向いたり 社交場にも顔を出していると聞きました。 253 00:17:37,089 --> 00:17:39,091 (アレクシス)それは良かった。 254 00:17:39,091 --> 00:17:43,095 強いて言うなら 園芸が趣味と聞いていたもので→ 255 00:17:43,095 --> 00:17:47,099 バラでも育てるのかと思い 庭の一角を自由にさせたら→ 256 00:17:47,099 --> 00:17:50,069 なぜか 野菜を育てているようで。 257 00:17:50,069 --> 00:17:52,071 野菜を…。 はい。 258 00:17:52,071 --> 00:17:56,108 ニンジンや豆… 今朝は ラディッシュがとれたと報告されました。 259 00:17:56,108 --> 00:18:00,079 ユリウス おまえ 野菜が嫌いではなかったか? 260 00:18:01,080 --> 00:18:03,182 愉快な娘ではないか。 261 00:18:03,182 --> 00:18:05,084 (2人の笑い声) 262 00:18:05,084 --> 00:18:07,086 どこがですか? 263 00:18:07,086 --> 00:18:12,091 おまえは 女性関係で問題を起こしがちなので 少々不安があったのだが…。 264 00:18:12,091 --> 00:18:15,094 あなたの命令で 情報を集めているんですが? 265 00:18:15,094 --> 00:18:18,064 とても良い夫婦になれそうではないか。 266 00:18:21,100 --> 00:18:23,069 良い夫婦か…。 267 00:18:24,103 --> 00:18:33,079 ♬~ 268 00:18:33,079 --> 00:18:35,081 (ユリウスの声)《結婚して2カ月》 269 00:18:35,081 --> 00:18:38,117 《ただ あの娘と毎朝 食事を共にし→ 270 00:18:38,117 --> 00:18:40,086 送り出され…》 271 00:18:40,086 --> 00:18:43,089 《帰宅すれば 迎えられることを→ 272 00:18:43,089 --> 00:18:45,091 受け入れているだけだ》 273 00:18:47,059 --> 00:18:49,095 《きっと 俺には→ 274 00:18:49,095 --> 00:18:52,064 家庭というものが 理解できていないのだろう》 275 00:18:54,100 --> 00:18:57,069 (スティム)旦那さま お帰りなさいませ。 276 00:18:59,105 --> 00:19:01,107 《今日は 出迎えはないのか》 277 00:19:01,107 --> 00:19:04,076 (スティム)奥さまは 食堂でお待ちです。 278 00:19:05,111 --> 00:19:07,079 分かった。 279 00:19:09,081 --> 00:19:13,085 《なんだか 屋敷全体の照明が暗いな》 280 00:19:18,124 --> 00:19:20,092 あっ…。 281 00:19:24,130 --> 00:19:36,108 ♬~ 282 00:19:36,108 --> 00:19:40,112 旦那さま お誕生日おめでとうございます! 283 00:19:42,114 --> 00:19:44,116 お… お誕生日→ 284 00:19:44,116 --> 00:19:47,086 今日でしたよね…? そうだな。 285 00:19:47,086 --> 00:19:49,088 良かった! 286 00:19:50,189 --> 00:19:52,158 開けてみてください。 287 00:19:55,094 --> 00:19:57,096 あっ…。 288 00:19:57,096 --> 00:20:03,169 ♬~ 289 00:20:03,169 --> 00:20:05,071 君が縫ったのか? 290 00:20:05,071 --> 00:20:08,074 はい。 縫いました。 291 00:20:10,076 --> 00:20:14,080 実家にいた時 毎年 家族に 祝ってもらっておりましたので。 292 00:20:14,080 --> 00:20:19,085 わたくしにとって誕生日は いつも ワクワクする日で…。 293 00:20:19,085 --> 00:20:23,055 旦那さまとも 家族になりましたし…。 294 00:20:25,157 --> 00:20:29,161 同じようにお祝いさせていただきたいなって 思いまして。 295 00:20:30,096 --> 00:20:32,098 参加者は わたくしたち2人だけの→ 296 00:20:32,098 --> 00:20:35,101 サプライズパーティーのつもり だったのですが…。 297 00:20:36,102 --> 00:20:40,172 あっ もしかして 干渉しすぎましたでしょうか? 298 00:20:40,172 --> 00:20:43,075 これは 契約違反でしたか? 299 00:20:43,075 --> 00:20:50,082 ♬~ 300 00:20:50,082 --> 00:20:52,084 いや。 構わない。 301 00:20:54,186 --> 00:20:57,089 少し驚いただけだ。 302 00:20:57,089 --> 00:20:59,091 サプライズ成功ですね! 303 00:20:59,091 --> 00:21:01,093 あっ…。 304 00:21:01,093 --> 00:21:07,099 旦那さま 24歳のお誕生日 おめでとうございます。 305 00:21:07,099 --> 00:21:16,075 ♬~ 306 00:21:16,075 --> 00:21:18,077 ありがとう。 307 00:21:24,083 --> 00:21:29,088 ♬~