1 00:00:36,970 --> 00:00:38,972 (扉の開く音) 2 00:00:38,972 --> 00:00:40,941 (ユリウス・ロイアス)失礼します。 3 00:00:43,944 --> 00:00:47,948 ごあいさつが こんな時になってしまい 申し訳ありません。 4 00:00:47,948 --> 00:00:52,953 ♬~ 5 00:00:52,953 --> 00:00:54,955 ユリウス・ロイアスと申します。 6 00:00:56,957 --> 00:00:58,959 (風の音) 7 00:00:58,959 --> 00:01:00,961 (エルサ・ユカライネン)〈突然ではありますが→ 8 00:01:00,961 --> 00:01:03,964 わたくし エルサ・ユカライネンは→ 9 00:01:03,964 --> 00:01:10,938 ただ今 初めてお会いしましたユリウスさまと 本日 結婚いたします〉 10 00:01:11,972 --> 00:01:16,977 ♬~ 11 00:04:33,874 --> 00:04:35,876 うっ… うっ…! 12 00:04:35,876 --> 00:04:37,844 わあっ…! 13 00:04:37,844 --> 00:04:39,846 とってもきれいなニンジンです! 14 00:04:39,846 --> 00:04:49,856 ♬~ 15 00:04:49,856 --> 00:04:51,858 (女の子)うわあ~! (男の子)エルサさまだ! 16 00:04:51,858 --> 00:04:53,827 みんな こんにちは! 17 00:04:54,861 --> 00:04:57,864 お野菜 ここに置きますね。 18 00:04:57,864 --> 00:05:00,834 (院長) エルサさま いつも ありがとうございます。 19 00:05:00,834 --> 00:05:03,837 お気になさらないでください 院長先生。 20 00:05:04,838 --> 00:05:07,874 今日は たくさん ニンジンが収穫できましたので。 21 00:05:07,874 --> 00:05:11,845 ええ~っ! またニンジンかよ。 あっ…。 22 00:05:11,845 --> 00:05:13,847 コラッ! なんてこと言うの。 23 00:05:14,848 --> 00:05:18,852 苦手なお野菜は 刻んでスープにすると 分からないですよ。 24 00:05:18,852 --> 00:05:21,822 俺は ごまかされねえ! あっ…。 25 00:05:22,856 --> 00:05:25,859 (アラン)こんにちは。 アランおじさま! 26 00:05:25,859 --> 00:05:27,861 まあ いらっしゃい。 27 00:05:27,861 --> 00:05:32,832 エルサさま 先日 頂いた作業着 とても好評でした。 28 00:05:32,832 --> 00:05:35,869 まあ! 良かったです! 29 00:05:35,869 --> 00:05:39,873 (院長)それ エルサさまが 古着から こさえられた作業着ですか? 30 00:05:41,841 --> 00:05:43,844 はい! 31 00:05:43,844 --> 00:05:45,879 ぜひ 追加でお願いしたいんですが…。 32 00:05:45,879 --> 00:05:48,815 もちろんです! 遠慮なく おっしゃってくださいね。 33 00:05:48,815 --> 00:05:50,817 (アラン)ありがとうございます。 34 00:05:50,817 --> 00:05:53,820 うちで 朝 焼いたパンです。 よかったら どうぞ。 35 00:05:53,820 --> 00:05:56,856 うわあ~! ありがとうございます! 36 00:05:56,856 --> 00:05:58,825 ええ~っ いいな~! 37 00:05:58,825 --> 00:06:00,827 アランおじさんのパン! 38 00:06:00,827 --> 00:06:03,797 ハハハ… みんなの分も持ってきてるよ。 (子供たち)わあ~っ! 39 00:06:05,832 --> 00:06:09,836 また お野菜 収穫したら 伺いますね! 40 00:06:09,836 --> 00:06:12,839 またね~! すぐ来てね~! 41 00:06:12,839 --> 00:06:16,843 本当に裏表がなくて 優しい 素晴らしい方だなあ。 42 00:06:16,843 --> 00:06:22,849 ええ。 世が世であれば 由緒ある王国の姫君だというのに→ 43 00:06:22,849 --> 00:06:24,818 とても気さくでいらして…。 44 00:06:26,853 --> 00:06:31,825 ♬~ 45 00:06:31,825 --> 00:06:33,827 (ハンネス・ユカライネン)ねえ お母さま。 46 00:06:33,827 --> 00:06:37,831 スープをポタージュ風にするの やめませんか? 47 00:06:37,831 --> 00:06:39,833 すくった時 がっかりするから…。 48 00:06:39,833 --> 00:06:43,870 (ソフィア・ユカライネン)もう… ハンネスったら はっきり言わないの。 49 00:06:43,870 --> 00:06:45,839 (ルーカス・ユカライネン)そうだよ。 50 00:06:45,839 --> 00:06:48,808 このスープは わがユカライネン家の自慢料理だ。 51 00:06:48,808 --> 00:06:51,811 (ソフィア)野菜の切れ端を 思い切り みじん切りにして→ 52 00:06:51,811 --> 00:06:53,847 丁寧に煮込むのよ。 53 00:06:53,847 --> 00:06:55,849 知ってる。 54 00:06:55,849 --> 00:06:58,818 (ルーカス)これは アランのところのパンか? (ソフィア)ええ。 55 00:06:58,818 --> 00:07:02,822 今日 配達へ行ってくれた時 エルサが頂いたの。 56 00:07:05,825 --> 00:07:08,828 相変わらず 美味しいなあ。 57 00:07:08,828 --> 00:07:11,831 はあ…。 どうした? エルサ。 58 00:07:11,831 --> 00:07:13,833 いえ…→ 59 00:07:13,833 --> 00:07:18,838 せっかくなら お肉も一緒に並べられたら 良かったのにと思って。 60 00:07:18,838 --> 00:07:20,840 でも…→ 61 00:07:20,840 --> 00:07:22,876 罠が全然駄目でした。 62 00:07:22,876 --> 00:07:26,846 そういう日もあるわよ。 ねえ あなた。 63 00:07:26,846 --> 00:07:28,848 (ハンネス)もう5日連続だけどね。 64 00:07:28,848 --> 00:07:33,853 アハハ… わが領地にすんでいるウサギは なかなか 知恵をつけているね。 65 00:07:33,853 --> 00:07:37,857 (一同の笑い声) 66 00:07:39,859 --> 00:07:41,828 雪だ。 67 00:07:41,828 --> 00:07:43,897 今夜は冷えるなあ…。 68 00:07:43,897 --> 00:07:45,832 ⚞(風の音) 69 00:07:45,832 --> 00:07:50,837 隙間風…。 部屋の中が 外の気温と あまり変わらないんですよね。 70 00:07:52,839 --> 00:07:55,875 《屋敷の補修工事は できそうにありませんし→ 71 00:07:55,875 --> 00:07:59,846 この冬を越すだけのまきを買うお金も 心配です》 72 00:08:00,847 --> 00:08:03,817 《ハンネスには もっと勉強させてあげたいし…》 73 00:08:12,826 --> 00:08:14,828 《頂いていた縁談→ 74 00:08:14,828 --> 00:08:18,832 お父さまと同じくらいの年の方 ということでしたけれど…》 75 00:08:18,832 --> 00:08:20,834 (ため息) 76 00:08:20,834 --> 00:08:25,839 ♬~ 77 00:08:25,839 --> 00:08:27,841 《私も もう19歳》 78 00:08:27,841 --> 00:08:29,843 《そろそろ 腹をくくって→ 79 00:08:29,843 --> 00:08:32,812 縁談をお受けする時が 来たのかもしれないですね》 80 00:08:35,849 --> 00:08:39,886 《うちの家族も 支えてくださるとのことでしたし…》 81 00:08:39,886 --> 00:08:41,855 (おなかが鳴る音) あっ…。 82 00:08:41,855 --> 00:08:45,825 取りあえず ご飯が食べられるところであれば…。 83 00:08:46,826 --> 00:08:48,828 ただ今 帰りました! 84 00:08:52,832 --> 00:08:57,837 お父さま お母さま 保留にしていただいている縁談の…。 85 00:08:57,837 --> 00:09:01,841 エルサ おまえに大切な話があるんだ。 86 00:09:01,841 --> 00:09:03,810 えっ? 87 00:09:03,810 --> 00:09:07,847 ロイアス公爵家のご長男 ユリウス・ロイアスさまから→ 88 00:09:07,847 --> 00:09:10,850 婚姻の申し込みが来たの。 89 00:09:10,850 --> 00:09:12,852 ロイアス公爵家から!? 90 00:09:12,852 --> 00:09:15,822 姉さん いつ そんな人と知り合いになったの? 91 00:09:16,823 --> 00:09:19,826 えっ? 全く面識ないのですが…。 92 00:09:19,826 --> 00:09:23,830 というか 正直に言うと お名前も初めて聞きました。 93 00:09:23,830 --> 00:09:25,799 (ハンネス)姉さん!? 94 00:09:27,834 --> 00:09:29,836 ユリウス・ロイアス。 95 00:09:29,836 --> 00:09:32,839 このラルト国の王太子 アレクシス殿下の 側近で→ 96 00:09:32,839 --> 00:09:35,809 宰相補佐官を務めている人だよ。 97 00:09:37,811 --> 00:09:40,814 アレクシス殿下? 補佐官? 98 00:09:40,814 --> 00:09:42,816 えーっと…。 99 00:09:42,816 --> 00:09:45,819 エルサが知らないのも無理はない。 100 00:09:45,819 --> 00:09:48,822 うちは 社交界へ出る余裕なんて ないですしね。 101 00:09:50,824 --> 00:09:52,826 それで? ん? 102 00:09:52,826 --> 00:09:55,829 婚姻の条件は? う~ん…。 103 00:09:55,829 --> 00:09:57,797 特にないみたいだよ。 104 00:09:58,832 --> 00:10:00,800 あり得ない…。 105 00:10:01,835 --> 00:10:03,837 ここは ラルト国の中でも ど田舎。 106 00:10:03,837 --> 00:10:08,842 観光する場所なんて皆無だし 土地が貧しくて 食事は穀類だらけな上に→ 107 00:10:08,842 --> 00:10:10,844 自然災害も多い! 108 00:10:11,811 --> 00:10:13,847 そんなふうに思ってたのか…。 109 00:10:13,847 --> 00:10:16,883 ハンネス 正直すぎますよ。 110 00:10:16,883 --> 00:10:20,820 こんな負債だらけの没落貴族に 求婚しようなんて→ 111 00:10:20,820 --> 00:10:22,822 何か たくらんでるに決まってるよ! 112 00:10:22,822 --> 00:10:24,858 あっ…。 フフッ…。 113 00:10:24,858 --> 00:10:26,826 たくらみどころか→ 114 00:10:26,826 --> 00:10:30,864 領土の保安強化と建築物の補修も 申し出てくれてる。 115 00:10:30,864 --> 00:10:32,832 はあ!? 116 00:10:33,867 --> 00:10:38,838 (ソフィアの声)部下の方が視察に来られた時に 驚かれたらしいのよ。 117 00:10:38,838 --> 00:10:40,840 いや 好待遇すぎる…。 118 00:10:40,840 --> 00:10:42,842 絶対 何かあるって! 119 00:10:42,842 --> 00:10:46,846 お父さま お母さま ハンネス。 (3人)ん? 120 00:10:46,846 --> 00:10:49,849 わたくし 結婚します! 121 00:10:49,849 --> 00:10:53,853 待て エルサ。 おまえの気持ちは大丈夫なのか? 122 00:10:53,853 --> 00:10:58,858 私たちは あなたに 愛する人と幸せになってほしいと思ってるわ。 123 00:10:58,858 --> 00:11:04,864 こんな 一度も会ったことのない人と いきなり結婚だなんて…。 怪しいし! 124 00:11:04,864 --> 00:11:09,836 お父さまとお母さまも お見合いだったって 言ってたじゃないですか。 125 00:11:09,836 --> 00:11:14,841 そんなに良くしてくださるのだもの きっと優しい方に違いないです。 126 00:11:14,841 --> 00:11:16,843 エルサ…。 127 00:11:18,845 --> 00:11:24,851 《それに お父さま お母さま ハンネスが 幸せに暮らしてくれれば→ 128 00:11:24,851 --> 00:11:28,821 どんな方が来たって わたくしは きっと耐えられます》 129 00:11:30,857 --> 00:11:35,828 わたくし ユリウスさまとの縁談 正式にお受けします。 130 00:11:39,866 --> 00:11:42,835 《なんて即答しちゃいましたが…》 131 00:11:42,835 --> 00:11:46,839 《結婚式当日まで ごあいさつもできないなんて→ 132 00:11:46,839 --> 00:11:50,910 宰相補佐って 大変なお仕事なのですね…》 133 00:11:50,910 --> 00:11:52,912 (ノック) ⚟(スティム)エルサさま。 134 00:11:52,912 --> 00:11:55,882 ⚟ユリウスさまのご到着です。 はい! 135 00:11:56,816 --> 00:11:58,818 失礼します。 136 00:11:59,819 --> 00:12:01,821 えっ? (扉の閉まる音) 137 00:12:01,821 --> 00:12:03,856 仕事で都合がつかず→ 138 00:12:03,856 --> 00:12:07,827 ごあいさつが こんな時になってしまい 申し訳ありません。 139 00:12:09,829 --> 00:12:11,798 《まさか…》 140 00:12:12,832 --> 00:12:15,802 ユリウス・ロイアスと申します。 141 00:12:16,836 --> 00:12:18,805 あっ…。 142 00:12:21,841 --> 00:12:25,812 このたびは 求婚をお受けいただき ありがとうございます。 143 00:12:25,812 --> 00:12:28,815 《このキラキラした方が…!?》 144 00:12:30,850 --> 00:12:33,820 と… とんでもございません! 145 00:12:33,820 --> 00:12:35,822 《都会の人 まぶしい…!》 146 00:12:36,823 --> 00:12:40,827 初めまして ユリウスさま。 エルサ・ユカライネンと申します。 147 00:12:40,827 --> 00:12:42,895 (ノック) 148 00:12:42,895 --> 00:12:45,865 ⚟(スティム)挙式の準備が整いました。 あっ…。 149 00:12:46,899 --> 00:12:49,836 ⚟(スティム)お二人とも ご移動お願いいたします。 150 00:12:49,836 --> 00:12:51,904 は… はい! 151 00:12:51,904 --> 00:12:53,906 エルサ。 あっ…。 152 00:12:57,844 --> 00:12:59,812 参りましょうか。 153 00:13:01,814 --> 00:13:03,816 はい。 154 00:13:09,822 --> 00:13:17,830 ♬~ 155 00:13:17,830 --> 00:13:20,800 (鐘) 156 00:13:23,836 --> 00:13:28,841 (人々のざわめき) 157 00:13:28,841 --> 00:13:33,846 ♬~ 158 00:13:33,846 --> 00:13:37,850 《お相手のユリウスさまは とてもすてきな方で→ 159 00:13:37,850 --> 00:13:40,853 その上 こんな豪勢な食事のパーティー…》 160 00:13:41,854 --> 00:13:44,857 《わたくしは 本当に だまされているかもしれません》 161 00:13:44,857 --> 00:13:47,827 エルサ。 162 00:13:47,827 --> 00:13:50,830 お疲れですか? あっ いえ…。 163 00:13:50,830 --> 00:13:53,833 園芸がご趣味と伺ったので→ 164 00:13:53,833 --> 00:13:56,869 披露宴は ガーデンパーティーにしたのですが→ 165 00:13:56,869 --> 00:13:58,838 気疲れさせてしまいましたか? 166 00:13:58,838 --> 00:14:00,840 《園芸が趣味…》 167 00:14:02,842 --> 00:14:06,846 《あっ…! もしや うちの菜園のことでしょうか?》 168 00:14:06,846 --> 00:14:09,849 いえ 驚いているだけで 元気です! 169 00:14:09,849 --> 00:14:12,852 お気遣い ありがとうございます。 170 00:14:12,852 --> 00:14:18,858 ♬~ 171 00:14:18,858 --> 00:14:24,831 《これから 旦那さまのパートナーとして 社交界にも出なくてはいけませんし→ 172 00:14:24,831 --> 00:14:26,866 早く慣れないと…》 173 00:14:26,866 --> 00:14:28,835 (レベッカ・リーコネン)おめでとう ユリウス。 174 00:14:33,840 --> 00:14:35,842 レベッカ…。 175 00:14:35,842 --> 00:14:40,847 こちら 私の幼なじみの レベッカ・リーコネン侯爵夫人だ。 176 00:14:41,848 --> 00:14:43,850 (レベッカ)初めまして エルサさま。 177 00:14:43,850 --> 00:14:47,854 あっ… 初めまして レベッカさま。 178 00:14:47,854 --> 00:14:49,856 ウフフ…。 179 00:14:49,856 --> 00:14:52,925 ユリウスが結婚と聞いて 驚いていたのだけれど→ 180 00:14:52,925 --> 00:14:54,894 少し安心したわ。 181 00:14:55,828 --> 00:14:58,865 《都会のご令嬢 まぶしいです…!》 182 00:14:58,865 --> 00:15:02,835 エルサさま 今度 ゆっくり お話をさせていただきたいですわ。 183 00:15:02,835 --> 00:15:05,838 はい よろしくお願いいたします。 184 00:15:05,838 --> 00:15:07,840 はい。 では また。 185 00:15:10,843 --> 00:15:13,846 (セラフィーナ・パルニラ) ユリウスさま ご無沙汰しております。 186 00:15:13,846 --> 00:15:16,816 (セラフィーナ)本日は ご招待 ありがとうございます。 187 00:15:17,850 --> 00:15:19,819 《わあ… 美人!》 188 00:15:19,819 --> 00:15:22,855 《都会のご令嬢 みんな まぶしい…!》 189 00:15:22,855 --> 00:15:25,825 こちらこそ お越しいただき ありがとうございます。 190 00:15:25,825 --> 00:15:27,827 (セラフィーナ)すてきなお式でしたわ。 191 00:15:27,827 --> 00:15:30,830 初めまして 奥さま。 192 00:15:30,830 --> 00:15:32,799 セラフィーナ・パルニラと申します。 193 00:15:33,833 --> 00:15:37,837 エルサと申します。 よろしくお願い…。 (セラフィーナ)ウフフ…。 194 00:15:37,837 --> 00:15:41,841 想像しておりました以上に 素朴な容姿の方ですのね。 195 00:15:41,841 --> 00:15:43,810 えっ? セラフィーナ…。 196 00:15:43,810 --> 00:15:45,812 ううっ…。 197 00:15:45,812 --> 00:15:49,816 (ルーカスの嗚咽) 198 00:15:49,816 --> 00:15:52,819 きれいだよ エルサ~! 199 00:15:52,819 --> 00:15:56,823 エルサ ユリウスさま おめでとうございます。 200 00:15:56,823 --> 00:16:00,827 お父さま お母さま…。 ありがとう存じます。 201 00:16:00,827 --> 00:16:03,830 とってもすてきなお庭ですわね。 202 00:16:03,830 --> 00:16:07,834 こんなきれいな場所で 皆さまが結婚をお祝いしてくださるなんて→ 203 00:16:07,834 --> 00:16:10,837 ホントに うれしいですわ。 204 00:16:10,837 --> 00:16:12,839 そう言っていただけると幸いです。 205 00:16:12,839 --> 00:16:15,842 ユリウスさま エルサ→ 206 00:16:15,842 --> 00:16:17,810 結婚おめでとう。 207 00:16:19,879 --> 00:16:23,850 (使用人たち) 旦那さま 奥さま おかえりなさいませ。 208 00:16:24,851 --> 00:16:26,819 《ひええ~っ…》 209 00:16:30,857 --> 00:16:33,860 (ターニャ)お疲れさまでございました。 210 00:16:33,860 --> 00:16:35,828 お召し物をお預かりいたします。 211 00:16:35,828 --> 00:16:37,830 ありがとうございます。 212 00:16:38,865 --> 00:16:41,834 《慣れることができるでしょうか…》 213 00:16:42,869 --> 00:16:46,839 《きらびやかな教会での結婚式→ 214 00:16:46,839 --> 00:16:48,841 美味しいお料理》 215 00:16:49,876 --> 00:16:54,847 《何より 本当に たくさんの方々が 祝福してくださって→ 216 00:16:54,847 --> 00:16:58,885 今日は ずっと 夢みたいなことばかりでした…》 217 00:16:58,885 --> 00:17:02,855 《あっ… そういえば 今夜は結婚初夜…》 218 00:17:04,857 --> 00:17:07,827 エルサ。 は… はい。 219 00:17:09,862 --> 00:17:11,831 《えっ…》 220 00:17:11,831 --> 00:17:13,833 一つ言っておく。 221 00:17:14,834 --> 00:17:18,838 《なんだろう… 別人みたいに冷たい声…》 222 00:17:21,841 --> 00:17:24,844 俺は 君と結婚したが→ 223 00:17:24,844 --> 00:17:28,848 君を愛するつもりは 一切ない。 224 00:19:36,842 --> 00:19:41,814 君が この家で結婚生活を始めるに当たって 3つ条件がある。 225 00:19:43,849 --> 00:19:48,854 一つ 次期公爵の妻らしい立ち振る舞いをすること。 226 00:19:48,854 --> 00:19:52,825 二つ 俺に干渉しないこと。 227 00:19:52,825 --> 00:19:56,829 三つ 人前では仲むつまじいふりをすること。 228 00:19:56,829 --> 00:20:00,800 それさえ守れば あとは好きにしていい。 229 00:20:01,834 --> 00:20:03,836 あっ… あの…。 230 00:20:03,836 --> 00:20:06,839 俺が君に求婚したのは→ 231 00:20:06,839 --> 00:20:12,845 ユカライネン家の長女とロイアス家の婚姻が 国益になると判断したからだ。 232 00:20:12,845 --> 00:20:16,816 君だって 自分の家の利益のために ここに来たんだろう? 233 00:20:18,818 --> 00:20:21,854 ただ お互いの利害が一致したというだけだ。 234 00:20:21,854 --> 00:20:24,824 契約結婚だと思ってくれていい。 235 00:20:26,859 --> 00:20:28,828 な…→ 236 00:20:28,828 --> 00:20:30,830 なるほど。 237 00:20:31,831 --> 00:20:33,833 おっしゃるとおり→ 238 00:20:33,833 --> 00:20:38,838 わたくしは 家の口減らしになればと思って 結婚のお話をお受けしました。 239 00:20:39,839 --> 00:20:43,843 この婚姻に お互い 利益があるのであれば→ 240 00:20:43,843 --> 00:20:47,847 わたくしだけが 一方的に ご負担をおかけするわけじゃないと分かって→ 241 00:20:47,847 --> 00:20:49,815 安心です。 242 00:20:50,850 --> 00:20:54,820 ユリウスさま 改めて よろしくお願いいたします。 243 00:20:59,859 --> 00:21:02,828 理解してくれたのなら助かる。 244 00:21:02,828 --> 00:21:06,832 俺は先に休む。 あとは好きに過ごしてくれ。 245 00:21:07,833 --> 00:21:10,836 《お… 驚いた~…》 246 00:21:12,838 --> 00:21:16,809 《いきなり愛し合うっていうのは 難しいことですが…》 247 00:21:18,844 --> 00:21:21,847 《親しくできたらと思ってたのにな…》 248 00:21:21,847 --> 00:21:23,849 《でも…→ 249 00:21:23,849 --> 00:21:27,853 おっしゃっていた条件も 当たり前のことばかりですし…》 250 00:21:28,854 --> 00:21:33,859 《変に隠されるより 求婚された理由が分かって良かったです》 251 00:21:33,859 --> 00:21:35,828 こちらがお部屋になります。 252 00:21:37,830 --> 00:21:39,865 わあ…! 253 00:21:39,865 --> 00:21:43,869 お部屋にあるものは 全て 奥さま用にそろえられたものですので→ 254 00:21:43,869 --> 00:21:45,838 ご自由にお使いください。 255 00:21:46,839 --> 00:21:49,842 《なんて広々として 豪華な…!》 256 00:21:51,844 --> 00:21:53,846 《すごい!》 257 00:21:53,846 --> 00:21:56,815 《しかも お部屋にまで お菓子が!?》 258 00:21:56,815 --> 00:21:58,818 (唾をのみ込む音) 259 00:21:58,818 --> 00:22:01,821 駄目です! 今日は もう これ以上…。 260 00:22:09,829 --> 00:22:15,801 ♬~(オルゴール) 261 00:22:16,835 --> 00:22:19,839 ♬~(オルゴール) 262 00:22:19,839 --> 00:22:24,810 そのオルゴールはね お父さまとお母さまの宝物なんだよ。 263 00:22:24,810 --> 00:22:26,845 ん? 264 00:22:26,845 --> 00:22:29,815 (ソフィア)エルサ いつか あなたも…。 265 00:22:30,816 --> 00:22:32,818 (ソフィアの声)愛する人と一緒に…。 266 00:22:32,818 --> 00:22:35,821 お父さま お母さま→ 267 00:22:35,821 --> 00:22:39,825 結婚祝いに下さった このオルゴール 大切にします。 268 00:22:44,830 --> 00:22:46,832 ふう…。 269 00:22:55,841 --> 00:22:57,843 (アレクシス・ヨーセフ・ラルトの声)ユリウス。 270 00:22:57,843 --> 00:23:01,814 (アレクシス)おまえ エルサ・ユカライネンと結婚してくれる? 271 00:23:01,814 --> 00:23:03,816 はあ? 272 00:23:03,816 --> 00:23:05,818 (アレクシス)おまえも知ってるだろ? 273 00:23:05,818 --> 00:23:09,822 100年ほど前 悪政を敷いていたユカライネン王国は→ 274 00:23:09,822 --> 00:23:13,826 わがラルト王国に攻め入り 返り討ちに遭った。 275 00:23:13,826 --> 00:23:19,832 和睦のため ユカライネン家は 王女を側室としてラルト国王に差し出し→ 276 00:23:19,832 --> 00:23:23,836 その子孫が 今のユカライネン公爵家だ。 277 00:23:23,836 --> 00:23:25,838 もちろん 存じていますが…。 278 00:23:25,838 --> 00:23:28,841 つまり かの公爵家は→ 279 00:23:28,841 --> 00:23:33,846 元のユカライネン王国と わがラルト王国の血を 両方 引いている→ 280 00:23:33,846 --> 00:23:36,815 かなり血筋の良い家柄でな。 281 00:23:38,851 --> 00:23:42,855 最近 その長女が 婚姻を結べる年齢となったため→ 282 00:23:42,855 --> 00:23:46,859 国内の反逆分子が目をつける可能性がある。 283 00:23:46,859 --> 00:23:51,864 彼らに利用される前に こちらに取り込んでおきたいのだ。 284 00:23:51,864 --> 00:23:53,832 取り込む…。 285 00:23:54,833 --> 00:24:00,839 本来ならば 私の第2妃にすればよいのだが 私は妻以外 愛せないのでな…。 286 00:24:00,839 --> 00:24:03,876 だからって 人に押し付けないでください! 287 00:24:03,876 --> 00:24:06,845 おまえは 女性と接するのに慣れているだろう? 288 00:24:06,845 --> 00:24:09,848 私が接しているのは 「情報」です。 289 00:24:09,848 --> 00:24:15,821 偶然 秘密を持て余している方々が 貴族階級の女性だった… というだけです。 290 00:24:15,821 --> 00:24:17,823 アハハッ 言うねえ。 291 00:24:17,823 --> 00:24:19,825 頼めるか? 292 00:24:22,828 --> 00:24:24,830 …承知いたしました。 293 00:24:24,830 --> 00:24:26,832 「ご命令」 お引き受けいたします。 294 00:24:26,832 --> 00:24:28,834 (アレクシス)うむ…。 295 00:24:28,834 --> 00:24:33,839 ただ ユカライネン公爵家は 社交界に顔を出さないため→ 296 00:24:33,839 --> 00:24:37,810 彼女が どんな娘なのか 情報がないんだがな。 297 00:24:44,817 --> 00:24:46,819 《どんな娘なのか…》 298 00:24:47,820 --> 00:24:50,823 《想像とは違ったな…》 299 00:24:51,824 --> 00:24:54,827 《だが 本当のところは まだ分からない》 300 00:24:55,828 --> 00:25:00,833 (ヤルモ・パルニラ)今日の結婚式 仕事で出席できなかったが→ 301 00:25:00,833 --> 00:25:02,835 どんな花嫁だった? 302 00:25:02,835 --> 00:25:04,837 驚くほど 素朴。 303 00:25:04,837 --> 00:25:06,839 っていうより 地味。 304 00:25:06,839 --> 00:25:09,842 っていうより ホントにパッとしない娘でしたわ→ 305 00:25:09,842 --> 00:25:11,844 ヤルモお兄さま。 (ヤルモ)へえ~。 306 00:25:11,844 --> 00:25:14,813 ああ~ もう! 信じられない! 307 00:25:14,813 --> 00:25:17,850 ユリウスさまが あんな子と結婚したなんて…! 308 00:25:17,850 --> 00:25:21,820 セラフィーナにかなう子なんて この世に存在しないさ。 309 00:25:21,820 --> 00:25:23,856 お兄さま…! 310 00:25:23,856 --> 00:25:25,824 俺も近いうちに会う。 311 00:25:25,824 --> 00:25:27,826 楽しみだ。 312 00:25:33,832 --> 00:25:35,834 《寒くない…》 313 00:25:36,835 --> 00:25:40,839 〈こうして 少々 普通とは違いますが→ 314 00:25:40,839 --> 00:25:43,809 わたくしたちの結婚生活が始まったのです〉 315 00:25:44,810 --> 00:25:49,815 ♬~