1 00:00:01,501 --> 00:00:06,506 ♪~ 2 00:01:35,970 --> 00:01:40,975 ~♪ 3 00:01:43,144 --> 00:01:45,063 (美雪(みゆき))私は自由になるのよ! 4 00:02:05,834 --> 00:02:08,044 (一(はじめ))やはり正体を現したな 5 00:02:08,211 --> 00:02:10,170 (はじめ)たった今 証明されたよ 6 00:02:10,338 --> 00:02:11,548 万代鈴江(ばんだい すずえ) 7 00:02:11,714 --> 00:02:12,799 虹川幸雄(にじかわ ゆきお) 8 00:02:12,966 --> 00:02:14,050 佐木竜太(さき りゅうた) 9 00:02:14,217 --> 00:02:15,802 そして 文月花蓮(ふみづき かれん) 10 00:02:16,427 --> 00:02:20,515 4人を殺傷した 異人館ホテル殺人事件の真犯人 11 00:02:20,890 --> 00:02:23,768 “赤髭(あかひげ)のサンタクロース”は あんただ 12 00:02:24,686 --> 00:02:26,312 不破鳴美(ふわ なるみ)! 13 00:02:34,571 --> 00:02:38,241 どうしたんだい? 不破さん なぜ慌てて剣を払った? 14 00:02:38,366 --> 00:02:41,953 台本じゃ あんたは メイドに刺されて倒れるはずだろう 15 00:02:42,078 --> 00:02:44,914 まるで この剣に 毒でも塗ってあるみたいだったぜ 16 00:02:45,957 --> 00:02:47,083 (スライドする音) 17 00:02:47,208 --> 00:02:50,295 安心しなよ 毒を塗った本物の剣は― 18 00:02:50,837 --> 00:02:52,130 俺が すり替えておいたよ 19 00:02:53,631 --> 00:02:56,092 (雪村(ゆきむら))剣に毒を? (魔子(まこ))どういうこと? 20 00:02:56,718 --> 00:02:58,678 (はじめ) 不破さんは 小道具の剣を― 21 00:02:58,803 --> 00:03:01,180 本物の剣にすり替えて 毒を塗っておいたんだ 22 00:03:01,306 --> 00:03:02,765 (榎戸(えのきど))どうして そんなことを? 23 00:03:02,891 --> 00:03:04,809 (はじめ)保険だよ (榎戸)保険? 24 00:03:04,934 --> 00:03:06,936 (はじめ) あの舞台のとき 万代が― 25 00:03:07,061 --> 00:03:10,106 万が一 あのワインを飲まずに 生き残ってしまった場合 26 00:03:10,690 --> 00:03:14,611 ラストシーンで 剣によって 確実に万代を殺すためのね 27 00:03:14,736 --> 00:03:19,073 結局 使われなかった本物の剣は 警察の厳重な警備のせいで― 28 00:03:19,198 --> 00:03:21,451 回収できずに ここに残ってたってわけさ 29 00:03:22,035 --> 00:03:25,371 だが不破さんは この剣を すり替えるとき あるミスをした 30 00:03:25,496 --> 00:03:26,789 (美雪)ミス? (はじめ)ああ 31 00:03:27,457 --> 00:03:31,711 本物の剣についていた光る宝石を 気にも留めなかったことさ 32 00:03:32,629 --> 00:03:36,090 (はじめ)照明の光を反射する物は 舞台の上に置かないという― 33 00:03:36,216 --> 00:03:38,635 劇団員の常識を 知らなかった あんたは― 34 00:03:38,760 --> 00:03:41,512 本物の剣を 舞台に置いてしまったんだ 35 00:03:41,930 --> 00:03:44,807 皮肉にも 自分で仕掛けたワナにかかって― 36 00:03:44,933 --> 00:03:47,685 自らが犯人だと 名乗り出てしまったってわけさ 37 00:03:47,810 --> 00:03:49,896 (不破)フッ… 笑わせないで 38 00:03:50,063 --> 00:03:54,734 (不破) さっきのは 警官の習性で とっさに 刃物を払ってしまっただけじゃない 39 00:03:54,859 --> 00:03:56,527 まさか それだけで私を― 40 00:03:56,653 --> 00:03:59,030 赤髭のサンタクロース呼ばわり する気? 41 00:03:59,530 --> 00:04:03,076 そこまで言うなら ちゃんとした 証拠が ほかにあるんでしょうね? 42 00:04:03,243 --> 00:04:06,037 悪いが これからが本番さ 43 00:04:06,162 --> 00:04:08,373 あんたの作り上げた 殺人劇のシナリオを― 44 00:04:09,082 --> 00:04:11,501 これから ひとつひとつ暴き出してやるよ 45 00:04:11,918 --> 00:04:14,504 まずは 万代殺しのトリックからだ 46 00:04:15,296 --> 00:04:17,089 5つあるグラスの中から― 47 00:04:17,214 --> 00:04:20,009 あんたが どうやって 万代に あのグラスを取らせたか 48 00:04:20,176 --> 00:04:22,428 あら そんなことができるの? 49 00:04:22,553 --> 00:04:25,431 私が 魔法の呪文でも 使ったというのかしら? 50 00:04:25,598 --> 00:04:28,935 (はじめ) そう あんたは呪文を使ったんだ 51 00:04:29,060 --> 00:04:31,562 彼女が 自分から あのワインを飲んでしまう― 52 00:04:32,188 --> 00:04:33,606 悪魔の呪文をね 53 00:04:34,232 --> 00:04:38,444 (はじめ)俺は 佐木のビデオを 見ているうちに妙なことに気づいた 54 00:04:38,611 --> 00:04:41,322 稽古のときも本番も 万代だけが― 55 00:04:41,447 --> 00:04:44,534 まるで操られたかのように 中央のグラスを取ってたんだ 56 00:04:44,701 --> 00:04:47,578 そして彼女は そのグラスのワインを飲んで死んだ 57 00:04:48,121 --> 00:04:49,080 つまり あんたは― 58 00:04:49,414 --> 00:04:52,542 万代の台本に こっそり ト書きを書き足したんだ 59 00:04:53,042 --> 00:04:55,044 “中央のグラスを取る”ってね 60 00:04:55,211 --> 00:04:57,213 (雪村・魔子)あっ! (榎戸)なるほど! 61 00:04:57,380 --> 00:05:01,634 (はじめ)万代は そのト書きの 指示を守って 死のグラスを取った 62 00:05:02,302 --> 00:05:05,179 しかし そのトリックに気づいた者がいた 63 00:05:05,972 --> 00:05:07,640 それが佐木だった… 64 00:05:08,266 --> 00:05:12,562 稽古中 佐木は偶然 万代の台本を ビデオに撮ってしまったんだ 65 00:05:13,271 --> 00:05:14,981 そのために 佐木は… 66 00:05:16,149 --> 00:05:18,985 そうよ 佐木殺しは どうなるの? 67 00:05:19,527 --> 00:05:22,822 (不破)佐木が倒れていた 赤い部屋は 完全な密室だったのよ 68 00:05:23,406 --> 00:05:25,366 抜け穴を使った花蓮以外に― 69 00:05:25,700 --> 00:05:27,952 誰が佐木を襲えたっていうの? 70 00:05:28,786 --> 00:05:30,538 残念だけど 不破さん 71 00:05:31,205 --> 00:05:33,333 その密室トリックも解決済みだぜ 72 00:05:34,667 --> 00:05:36,252 (はじめ)あの夜 おっさんは― 73 00:05:36,419 --> 00:05:40,757 赤い部屋 つまり315号室の窓に 犯人の姿を見た 74 00:05:41,716 --> 00:05:42,675 そうだったよな? 75 00:05:42,842 --> 00:05:45,678 (剣持(けんもち))ああ 確かに そうだ (はじめ)でも おっさんは― 76 00:05:45,803 --> 00:05:49,140 なぜ ヤツが立っているのが 315号室だって分かったんだ? 77 00:05:49,307 --> 00:05:52,226 (剣持)そりゃ 部屋の中が真っ赤だったからさ 78 00:05:52,351 --> 00:05:53,561 あんな部屋は ほかに… 79 00:05:54,020 --> 00:05:56,689 その赤い部屋が もうひとつあったとしたら? 80 00:05:56,856 --> 00:05:58,775 赤い部屋が もうひとつ? 81 00:05:58,941 --> 00:06:01,861 そう 犯人は あるトリックを使い― 82 00:06:01,986 --> 00:06:05,198 僅か数秒で もうひとつ 赤い部屋を作り上げたんだ 83 00:06:05,364 --> 00:06:07,784 (榎戸)まさか! (美雪)僅か数秒で? 84 00:06:07,950 --> 00:06:11,287 (雪村)そんなムチャな… (はじめ)今から見せてやるよ 85 00:06:11,996 --> 00:06:14,207 これが赤い部屋のトリックだ! 86 00:06:15,416 --> 00:06:16,542 (美雪)これは… 87 00:06:16,709 --> 00:06:18,461 (明智(あけち))舞台照明ですね? 88 00:06:18,628 --> 00:06:22,965 そう 舞台で 火事や夕焼けのときに使う効果さ 89 00:06:23,132 --> 00:06:26,928 照明に 赤いセロハンをはめて 舞台を赤く染め上げるんだ 90 00:06:27,804 --> 00:06:32,141 不破さん あんたも部屋の電灯に 赤いセロハンを貼ったんだ 91 00:06:32,266 --> 00:06:36,187 ただし 自分の部屋 314号室にね 92 00:06:37,021 --> 00:06:40,983 あの夜 あんたは 俺が美雪の部屋に 行っている間に 佐木を襲い― 93 00:06:41,109 --> 00:06:44,529 証拠のテープを奪ったあと 戻ってきた俺を薬で眠らせた 94 00:06:44,946 --> 00:06:47,490 この時点では まだ12時前だったんだ 95 00:06:47,990 --> 00:06:50,493 俺のカードキーは まだ使える 96 00:06:50,660 --> 00:06:52,787 ドアに 外から鍵をかけた あんたは― 97 00:06:52,912 --> 00:06:56,374 隣のあんたの部屋 314号室に戻って― 98 00:06:56,541 --> 00:06:59,669 電灯に 赤いセロハンを巻きつけたんだ 99 00:07:00,628 --> 00:07:03,339 そして 12時過ぎに おっさんに電話して― 100 00:07:03,506 --> 00:07:06,384 窓際に立った自分を 目撃させたんだよ 101 00:07:06,551 --> 00:07:10,513 夜 外から赤い部屋を見れば 誰だって 315号室だと思い込む 102 00:07:10,680 --> 00:07:14,600 つまり 自分のいた時間と場所を 目撃者に誤認させることで― 103 00:07:14,725 --> 00:07:16,936 心理的な密室を作り上げたのさ 104 00:07:17,103 --> 00:07:19,897 (美雪)心理的密室… (はじめ)いずれにせよ― 105 00:07:20,690 --> 00:07:22,942 この密室殺人の真の目的は― 106 00:07:23,067 --> 00:07:25,862 犯人を花蓮さんに 仕立て上げることにあったんだ 107 00:07:26,487 --> 00:07:28,865 花蓮さんを自殺に見せかけて殺す… 108 00:07:29,323 --> 00:07:32,785 それが あんたの 完全犯罪のシナリオだったんだよ 109 00:07:32,910 --> 00:07:34,245 (不破)フフフフッ… 110 00:07:34,704 --> 00:07:37,623 なかなか面白い推理ね 金田一(きんだいち)君 111 00:07:37,748 --> 00:07:40,251 でも 重要なことをひとつ忘れてない? 112 00:07:40,710 --> 00:07:43,296 佐木竜太の爪から 検出された花蓮の皮膚は― 113 00:07:43,421 --> 00:07:44,922 どう説明するつもり? 114 00:07:45,339 --> 00:07:49,010 あの皮膚は DNA鑑定で 花蓮の物と断定されたのよ 115 00:07:49,552 --> 00:07:51,846 フッ… これまでのような チンケな推理じゃ― 116 00:07:51,971 --> 00:07:54,891 覆すことのできない科学的証拠だわ 117 00:07:59,187 --> 00:08:01,481 あれは 花蓮さんの皮膚じゃない 118 00:08:02,607 --> 00:08:03,691 あんたの皮膚だ 119 00:08:04,901 --> 00:08:05,860 なんですって? 120 00:08:06,027 --> 00:08:07,236 そんなバカな… 121 00:08:07,778 --> 00:08:10,490 (魔子)DNA鑑定に 間違いがあったっていうの? 122 00:08:10,615 --> 00:08:11,741 (明智)いいえ 123 00:08:11,908 --> 00:08:14,702 DNA鑑定に間違いはありません 124 00:08:15,203 --> 00:08:17,663 ひとつだけ例外がありますけどね 125 00:08:18,164 --> 00:08:20,458 (魔子)例外? (はじめ)双子だよ 126 00:08:21,083 --> 00:08:24,504 同一の精子と卵子から 生まれる一卵性双生児は― 127 00:08:24,629 --> 00:08:27,673 血液型もDNAも 全く同一になるんだ 128 00:08:27,798 --> 00:08:29,634 (魔子)じゃ まさか… (はじめ)そう 129 00:08:30,134 --> 00:08:32,929 あんたの本名は 不破鳴美なんかじゃない 130 00:08:33,054 --> 00:08:35,097 殺された文月花蓮の双子の姉… 131 00:08:35,389 --> 00:08:37,058 北見蓮子(きたみ れんこ)だ! 132 00:08:37,225 --> 00:08:40,019 不破さんと花蓮さんが双子の姉妹? 133 00:08:40,186 --> 00:08:41,938 全然 似てないじゃない 134 00:08:42,480 --> 00:08:45,191 恐らく 整形手術で顔を変えたんだ 135 00:08:45,316 --> 00:08:48,945 しかし 細胞の中のDNAまでは 変えられない 136 00:08:49,487 --> 00:08:51,030 このことに気づいた俺は― 137 00:08:51,155 --> 00:08:54,784 食堂で すれ違いざま あんたの髪の毛を1本 失敬して 138 00:08:54,951 --> 00:08:57,161 それをDNA鑑定してもらったんだ 139 00:08:57,328 --> 00:09:01,082 その結果 間違いなく あんたの血液型やDNAは― 140 00:09:01,207 --> 00:09:04,126 花蓮さんと 全く同じだということが分かったよ 141 00:09:08,214 --> 00:09:09,298 (不破:声色を変えて)そう… 142 00:09:09,423 --> 00:09:13,427 DNA鑑定までされてたんじゃ もう言い逃れはできないわね 143 00:09:13,594 --> 00:09:16,305 (美雪)その声は… (榎戸)花蓮さんに そっくり 144 00:09:16,472 --> 00:09:18,015 あんたは その声で― 145 00:09:18,641 --> 00:09:20,685 花蓮さんの声をうまくマネて― 146 00:09:20,810 --> 00:09:22,979 虹川を プールにおびき出したんだろう? 147 00:09:23,145 --> 00:09:27,984 (不破)そうよ あのスケベ男 疑いもせずにノコノコやって来たわ 148 00:09:28,150 --> 00:09:30,403 自分が殺されるとも知らずにね 149 00:09:32,154 --> 00:09:34,907 金田一君 ひとつだけ教えて 150 00:09:35,491 --> 00:09:38,077 どうして 私たちが双子だって分かったの? 151 00:09:38,661 --> 00:09:40,246 スプーンの持ち方だよ 152 00:09:40,413 --> 00:09:41,831 スプーン? 153 00:09:42,248 --> 00:09:45,793 (はじめ)以前 一度だけ 花蓮さんと一緒に食事をしたとき 154 00:09:45,960 --> 00:09:48,713 花蓮さんは スプーンを ナイフのように握っていた 155 00:09:48,838 --> 00:09:52,633 そのときは“ちょっと変わった 癖だな”ぐらいにしか思わなかった 156 00:09:53,134 --> 00:09:57,179 ところが今日の昼間 食堂で あんたも同じ握り方をしていたんだ 157 00:09:57,763 --> 00:10:01,892 こんな少人数の中に 同じ癖を持った人間が2人もいる 158 00:10:02,476 --> 00:10:05,688 “これは単なる 偶然なのだろうか”って考えたのさ 159 00:10:06,314 --> 00:10:08,482 それで 明智警視に調べてもらったんだ 160 00:10:08,608 --> 00:10:10,067 (明智)金田一君の推理どおり― 161 00:10:10,568 --> 00:10:14,530 文月花蓮 本名 北見花江(はなえ)には 双子の姉がいました 162 00:10:14,697 --> 00:10:18,743 殺人事件で指名手配中の 行方不明の姉がね 163 00:10:18,909 --> 00:10:20,995 (魔子)殺人事件で指名手配? 164 00:10:21,329 --> 00:10:25,249 ああ… この事件に まつわる全ての謎を解くには― 165 00:10:25,374 --> 00:10:27,960 10年前に遡らなければならない 166 00:10:33,341 --> 00:10:36,385 (美雪) これは… 高校時代の花蓮さん? 167 00:10:36,510 --> 00:10:38,429 (明智) いいえ 違います これは― 168 00:10:38,554 --> 00:10:42,892 10年前 札幌(さっぽろ)で起きた殺人事件の 容疑者の指名手配写真です 169 00:10:43,059 --> 00:10:46,270 そう この少女の名は北見蓮子 170 00:10:46,896 --> 00:10:49,148 10年前の あんたの写真さ 171 00:10:49,899 --> 00:10:50,816 (美雪たち)ええっ! 172 00:10:51,567 --> 00:10:55,571 北見蓮子と 双子の妹 文月花蓮こと北見花江は 173 00:10:55,696 --> 00:10:56,781 釧路(くしろ)に生まれた 174 00:10:57,448 --> 00:11:00,743 彼女らが7歳のとき 両親が事故で亡くなり― 175 00:11:00,868 --> 00:11:03,245 2人は 別々の家に引き取られていったんだ 176 00:11:03,996 --> 00:11:06,791 花江も 決して 幸福とは言えない生活だったが 177 00:11:06,916 --> 00:11:08,501 殊に 蓮子のほうは― 178 00:11:08,626 --> 00:11:10,961 実の子ではないからと 随分 いじめられていた 179 00:11:11,087 --> 00:11:12,254 (不破)もういいわ 180 00:11:12,797 --> 00:11:14,965 もういいわ… やめてちょうだい 181 00:11:15,383 --> 00:11:19,929 そうよ 札幌での殺人も この異人館ホテルでの殺人も― 182 00:11:20,513 --> 00:11:22,348 みんな 私がやったことよ 183 00:11:23,849 --> 00:11:27,311 10年前 私は養父母から逃げ出した 184 00:11:27,436 --> 00:11:29,647 そして札幌で あの男と出会った 185 00:11:30,314 --> 00:11:32,691 (不破) あいつは 私に白い粉をくれたわ 186 00:11:32,817 --> 00:11:36,112 “イヤなことは みんな忘れられる 気分転換の薬だ”と言ってね 187 00:11:36,946 --> 00:11:38,531 それが麻薬だって気づいたときは 188 00:11:38,656 --> 00:11:41,033 もう どうしようもない状態になってた 189 00:11:41,659 --> 00:11:44,328 鏡の中の私は 変わり果ててたわ 190 00:11:44,870 --> 00:11:46,997 “このままじゃ どんどんダメになってしまう” 191 00:11:47,456 --> 00:11:51,460 思い切って 私は あの男に 別れ話を持ちかけたの 192 00:11:51,627 --> 00:11:53,212 (男性)バカ野郎! (蓮子)アアッ! 193 00:11:53,337 --> 00:11:56,298 (男性)甘(あめ)えんだよ! 俺が お前を手放すと思ってんのか 194 00:11:56,757 --> 00:12:00,469 せっかく これから その顔と体で 稼がせようってときによぅ 195 00:12:01,137 --> 00:12:01,846 ウアーッ! 196 00:12:02,012 --> 00:12:02,972 (殴る音) 197 00:12:03,597 --> 00:12:04,682 (倒れる音) 198 00:12:07,435 --> 00:12:08,561 ハッ… 199 00:12:08,727 --> 00:12:10,229 アア… 200 00:12:10,855 --> 00:12:14,442 それから逃げて逃げて とうとう 釧路の岬まで来たわ 201 00:12:14,608 --> 00:12:17,903 自分の惨めな人生に ピリオドを打つためにね 202 00:12:19,905 --> 00:12:20,990 ウッ… 203 00:12:23,868 --> 00:12:26,203 (蓮子) 私の前に ここから誰かが… 204 00:12:26,579 --> 00:12:31,208 (不破)その遺書によると 私より 1つ年上の その人は身寄りがなく 205 00:12:31,333 --> 00:12:35,087 大学受験に失敗して 死を決意したということだった 206 00:12:35,546 --> 00:12:37,047 (蓮子)“不破鳴美”… 207 00:12:37,423 --> 00:12:40,009 (蓮子) これはチャンスかもしれない 208 00:12:40,176 --> 00:12:41,927 そのとき 決心したのよ 209 00:12:42,052 --> 00:12:45,014 不破鳴美として 第2の人生を歩もうってね 210 00:12:45,848 --> 00:12:50,269 整形して顔を変えた私は 麻薬の禁断症状を克服し― 211 00:12:50,394 --> 00:12:53,981 バイトをしながら死にものぐるいで 勉強して 東大(とうだい)に受かった 212 00:12:54,440 --> 00:12:56,484 (剣持)戸籍乗っ取りというわけか 213 00:12:56,609 --> 00:12:59,361 (明智) 警察の記録では ほぼ同時期に― 214 00:12:59,487 --> 00:13:03,282 釧路沖で 身元不明の若い女性の 水死体が発見されています 215 00:13:03,741 --> 00:13:06,243 恐らく それが本物の不破鳴美でしょう 216 00:13:06,410 --> 00:13:07,745 (美雪)でも だからって― 217 00:13:07,870 --> 00:13:10,915 なぜ 指名手配中の人が よりによって刑事に? 218 00:13:11,040 --> 00:13:13,792 (明智)赤髭のサンタクロースを 捕まえるためですよ 219 00:13:13,918 --> 00:13:14,752 (美雪)えっ? 220 00:13:14,919 --> 00:13:18,422 そう 私が殺したあの男に 麻薬を売っていたのは― 221 00:13:18,547 --> 00:13:20,716 赤髭のサンタクロースだったのよ 222 00:13:21,175 --> 00:13:22,426 許せなかった 223 00:13:22,551 --> 00:13:26,597 私をどん底に突き落とした麻薬を 商売にしている男を… 224 00:13:27,306 --> 00:13:30,059 私は ヤツを徹底的にマークしたわ 225 00:13:30,726 --> 00:13:31,560 ところが― 226 00:13:31,977 --> 00:13:35,022 ヤツは この異人館ホテルで 変死体で発見された 227 00:13:35,731 --> 00:13:39,360 “仲間に殺されたんだ” 私は そう直感したわ 228 00:13:39,485 --> 00:13:41,862 私は 単独調査を始めた 229 00:13:42,196 --> 00:13:46,825 何日も 何日も 自分の足で 調べ回った 230 00:13:47,243 --> 00:13:48,911 そして ついに― 231 00:13:49,078 --> 00:13:52,164 あの万代と虹川の2人に 突き当たったのよ 232 00:13:52,540 --> 00:13:54,792 (不破) 証拠は全てそろってるのよ 233 00:13:54,917 --> 00:13:56,961 あなたたちが 赤髭のサンタクロースを殺した― 234 00:13:57,086 --> 00:13:58,337 動かぬ証拠がね 235 00:13:58,796 --> 00:14:02,466 (虹川)あ~あ… だから俺は やめようって言ったんだよ 236 00:14:02,591 --> 00:14:04,760 (万代) しかたないでしょう あの場合は! 237 00:14:05,302 --> 00:14:06,303 (不破)“勝った” 238 00:14:06,428 --> 00:14:09,640 “今までの不幸を とうとう 自分の力で ねじ伏せたんだ” 239 00:14:09,765 --> 00:14:12,184 そう思ったときだったわ (ドアの開く音) 240 00:14:12,560 --> 00:14:15,646 (花江)お待たせしました (不破)は… 花江? 241 00:14:15,813 --> 00:14:17,106 (不破)しまった… 242 00:14:18,649 --> 00:14:19,567 (花江)姉さん? 243 00:14:20,150 --> 00:14:23,237 (花江)蓮子姉さんなの? (不破)何言ってるの? 人違いよ 244 00:14:23,612 --> 00:14:25,155 姉さん… 245 00:14:25,322 --> 00:14:27,992 まさか こんな所に花江が… 246 00:14:28,117 --> 00:14:29,618 (虹川)“北見蓮子” (不破)ハッ… 247 00:14:29,785 --> 00:14:34,707 確か 花蓮にゃ 殺人で指名手配中の 双子の姉がいたはずだな 248 00:14:34,832 --> 00:14:36,876 いやぁ 偶然って怖いね 249 00:14:37,001 --> 00:14:40,296 (万代)整形して 別人に成り済ましてたってわけ? 250 00:14:40,421 --> 00:14:43,132 殺人犯が刑事だなんて お笑いね 251 00:14:43,674 --> 00:14:46,594 (不破)万代たちは 私に 取り引きを持ちかけた 252 00:14:46,719 --> 00:14:50,055 私の正体を黙ってる代わりに 自分たちを見逃せってね 253 00:14:50,723 --> 00:14:52,975 私が取り引きに応じると 図に乗って― 254 00:14:53,100 --> 00:14:57,021 警察で押収した麻薬を 自分たちに 横流ししろとまで言ってきたわ 255 00:14:57,605 --> 00:14:59,940 この私に麻薬の売人をしろと… 256 00:15:00,107 --> 00:15:02,651 (剣持)被害者とはいえ なんちゅう連中じゃ… 257 00:15:03,152 --> 00:15:05,654 (はじめ) それで 万代と虹川を殺す計画を? 258 00:15:05,779 --> 00:15:09,617 そう ちょうど万代の劇団が このホテルで上演すると聞いて― 259 00:15:09,742 --> 00:15:12,036 絶好のチャンスだと思ったわ 260 00:15:12,161 --> 00:15:14,914 そして 全ては計画どおりにいった 261 00:15:15,039 --> 00:15:16,165 (はじめ)でも なぜなんだ? 262 00:15:16,749 --> 00:15:20,294 なぜ双子の妹の花蓮さんまで 殺す必要があったんだ! 263 00:15:20,461 --> 00:15:23,339 (不破)双子の妹だからこそ 許せなかったのよ! 264 00:15:24,214 --> 00:15:26,050 私は見てしまったのよ 265 00:15:26,884 --> 00:15:29,261 のぞいてはならない禁断の鏡を 266 00:15:29,720 --> 00:15:33,182 (不破)札幌であの男を殺したあと 私は 無我夢中で逃げ回ったわ 267 00:15:33,807 --> 00:15:34,725 そして… 268 00:15:34,850 --> 00:15:37,186 (花江)は~い! どちらさま? 269 00:15:37,603 --> 00:15:39,188 蓮子姉さん! 270 00:15:39,855 --> 00:15:42,191 (不破)私は顔を上げられなかった 271 00:15:42,650 --> 00:15:45,819 花江の哀れむような目が 惨めで たまらなかった 272 00:15:46,195 --> 00:15:51,825 でも 同じ命を分け合った双子 必ず助けてくれるって信じてた 273 00:15:51,951 --> 00:15:52,910 そしたら… 274 00:15:53,035 --> 00:15:55,037 (花江) 姉さん 警察へ行きましょう 275 00:15:55,162 --> 00:15:55,913 (蓮子)えっ? 276 00:15:56,038 --> 00:15:57,873 もうこれ以上 逃げきれないわ 277 00:15:58,415 --> 00:16:00,834 (蓮子)なんですって? (花江)今からだって遅くない 278 00:16:01,001 --> 00:16:03,796 自首すれば 少しは罪が軽くなるはずよ 279 00:16:03,963 --> 00:16:05,089 (ドアをたたく音) (警官)古川(ふるかわ)さん! 280 00:16:05,214 --> 00:16:07,716 古川さん いらっしゃいますか? 開けてください! 281 00:16:08,258 --> 00:16:09,593 (ドアをたたく音) 282 00:16:10,719 --> 00:16:12,054 (蓮子)花江 あんた… 283 00:16:13,097 --> 00:16:14,431 こういうことだったのね… 284 00:16:14,556 --> 00:16:17,476 姉さん 私 知らないわ! 本当よ 285 00:16:17,601 --> 00:16:20,813 あんた… 私をハメたんだね! 286 00:16:20,980 --> 00:16:23,148 (花江)蓮子姉さん 待って! 287 00:16:23,941 --> 00:16:26,694 (幼少の蓮子)蓮子ね 大きくなったら女優になるんだ 288 00:16:26,819 --> 00:16:28,570 (幼少の花江)うわぁ! (蓮子)花江は何になるの? 289 00:16:28,696 --> 00:16:31,490 (花江) うんとね… 私はデザイナー! 290 00:16:31,615 --> 00:16:33,659 (蓮子) そうだ! じゃ いつか― 291 00:16:33,784 --> 00:16:36,453 花江がデザインした服を 私が着て 舞台に立つわ 292 00:16:36,578 --> 00:16:38,205 (花江)わあ ステキ! 293 00:16:38,330 --> 00:16:41,125 (蓮子)約束よ (花江)うん 約束! 294 00:16:41,917 --> 00:16:46,046 結局 私は夢を捨て 自分の名前すら捨てた 295 00:16:46,171 --> 00:16:49,258 ボロボロになって やっと今の地位を築き上げた 296 00:16:49,425 --> 00:16:53,178 でも そんなとき 私の目の前に あの子が現れたのよ 297 00:16:53,846 --> 00:16:57,141 人気女優として まばゆいほど美しくなった花江が 298 00:16:58,308 --> 00:17:00,936 私は 不破鳴美になったあの日から― 299 00:17:01,061 --> 00:17:03,522 一度だって 鏡をのぞいた日はなかった 300 00:17:04,064 --> 00:17:07,233 仕事に打ち込むことで 全てを忘れようとしていた 301 00:17:07,818 --> 00:17:11,946 失った美しい顔のことも 北見蓮子だったころの夢も… 302 00:17:12,656 --> 00:17:16,117 ところが花江は 私の夢を そっくり手に入れたのよ 303 00:17:16,660 --> 00:17:19,121 私を警察に売った あの子が! 304 00:17:19,704 --> 00:17:21,165 私にとって 花江は― 305 00:17:21,290 --> 00:17:25,127 決して のぞいてはならない 禁断の鏡そのものだったのよ… 306 00:17:27,253 --> 00:17:30,007 さあ とっとと幕を下ろしたら どう? 307 00:17:30,758 --> 00:17:32,634 もう茶番劇は終わったのよ 308 00:17:40,059 --> 00:17:41,518 (扉の閉まる音) 309 00:17:42,227 --> 00:17:44,104 はじめちゃん… (鐘の音) 310 00:17:44,229 --> 00:17:44,980 (2人)うん? 311 00:17:45,147 --> 00:17:47,983 (鐘の音) 312 00:17:48,150 --> 00:17:50,861 (魔子) いつの間にか 12時になってたのね 313 00:17:50,986 --> 00:17:52,946 (榎戸)イブの夜は終わったんだ 314 00:17:53,072 --> 00:17:54,865 (雪村) これで あの赤い部屋も― 315 00:17:55,824 --> 00:17:58,285 10年前の約束どおり― 316 00:17:58,410 --> 00:18:02,623 赤髭のサンタクロースのものでは なくなったんですね 317 00:18:03,791 --> 00:18:05,751 (鐘の音) 318 00:18:05,918 --> 00:18:08,796 (二三(フミ)) 神さま 今日はクリスマスですよ 319 00:18:08,921 --> 00:18:11,799 ケチらないで奇跡を起こして お願い… 320 00:18:11,924 --> 00:18:13,675 (佐木)フミちゃん… (フミ)えっ? 321 00:18:14,343 --> 00:18:17,137 (佐木)メリークリスマス… 322 00:18:17,304 --> 00:18:19,139 アッ… アア… 323 00:18:19,598 --> 00:18:20,766 アアッ! (転倒音) 324 00:18:21,225 --> 00:18:23,393 ハハッ… ハハハッ… 325 00:18:23,519 --> 00:18:25,646 電話… 電話だ 326 00:18:26,105 --> 00:18:27,648 はじめ! 327 00:18:31,944 --> 00:18:35,572 (はじめ)こうして 呪われた赤い部屋の惨劇は― 328 00:18:35,697 --> 00:18:37,574 静かに幕を閉じた 329 00:18:39,118 --> 00:18:41,203 それから数か月後の春 330 00:18:41,662 --> 00:18:45,207 俺は 再び 北見蓮子に会いに行くことになった 331 00:18:45,916 --> 00:18:48,627 どういう風の吹き回し? 金田一君 332 00:18:49,128 --> 00:18:50,796 私に会いに来るなんて 333 00:18:50,921 --> 00:18:53,090 あなたは 花江の味方じゃなかったの? 334 00:18:53,382 --> 00:18:57,594 その花江さんが一緒に食事したとき 俺に言ったことがあった 335 00:18:57,761 --> 00:19:01,098 いいえ 私 もう女優は… 336 00:19:01,223 --> 00:19:02,099 (はじめ)えっ? 337 00:19:02,641 --> 00:19:06,520 元から 人前に立つのは苦手だったんです 338 00:19:06,645 --> 00:19:08,730 (はじめ) じゃ どうして この劇団に? 339 00:19:09,898 --> 00:19:12,776 (花蓮) 大切な人のため …だったわ 340 00:19:12,943 --> 00:19:16,738 でも 歳月が その人を変えてしまった 341 00:19:17,364 --> 00:19:21,702 あのとき分からなかった寂しげな 顔の意味が やっと分かったんだ 342 00:19:21,827 --> 00:19:23,453 それを伝えに来たんだよ 343 00:19:24,037 --> 00:19:26,456 (不破) デザイン事務所の社員証じゃない? 344 00:19:26,915 --> 00:19:29,084 こんな物(もん)が どうしたっていうのよ? 345 00:19:29,251 --> 00:19:33,797 花江さんは 劇団以外の私生活を 誰にも話そうとしなかった 346 00:19:33,922 --> 00:19:35,090 これが その理由だよ 347 00:19:35,841 --> 00:19:38,260 彼女は 東京に来てからの7年間 348 00:19:38,385 --> 00:19:40,888 誰にもナイショで 二重生活を送ってたんだ 349 00:19:41,054 --> 00:19:44,016 (はじめ) 女優 文月花蓮としての生活と― 350 00:19:44,141 --> 00:19:48,228 小さなデザイン事務所のデザイナー 北見花江としての生活をね 351 00:19:48,937 --> 00:19:51,398 なぜ あの子が そんなことを? 352 00:19:53,025 --> 00:19:54,526 (はじめ)花江さんの日記帳だよ 353 00:19:55,152 --> 00:19:59,489 あんたが不破鳴美になってたなんて まだ夢にも知らなかったときのね 354 00:20:02,117 --> 00:20:05,329 (花江) 蓮子姉さん 今どこにいるの? 355 00:20:05,454 --> 00:20:08,290 この10年間 姉さんに再び会える日を― 356 00:20:08,457 --> 00:20:10,209 ずっと待ち続けてきた 357 00:20:11,376 --> 00:20:14,171 覚えてるかしら? 2人の約束を 358 00:20:14,338 --> 00:20:17,132 “姉さんは女優に 私はデザイナーに” 359 00:20:17,299 --> 00:20:19,218 “その夢をかなえようね”って 360 00:20:19,343 --> 00:20:23,138 独りぼっちの私には その約束だけが支えだった 361 00:20:23,764 --> 00:20:26,058 姉さんが 今度 私に会いに来てくれたら― 362 00:20:26,516 --> 00:20:31,063 いつでも私と入れ替わって 女優 文月花蓮になってもらおう 363 00:20:31,188 --> 00:20:34,733 そしたら 私は デザイナー 北見花江になって― 364 00:20:34,858 --> 00:20:36,985 姉さんの舞台衣装を作るの 365 00:20:37,778 --> 00:20:40,739 いつか必ず かなう日が来るわよね 366 00:20:40,864 --> 00:20:45,911 今は離れ離れでも いつかきっと あの日のように笑い合える 367 00:20:46,036 --> 00:20:47,537 そう信じて… 368 00:20:48,497 --> 00:20:51,166 蓮子姉さん… この世で たったひとり― 369 00:20:51,333 --> 00:20:53,669 私の信じる人… 370 00:20:53,835 --> 00:20:56,922 (蓮子)約束よ (花江)うん 約束! 371 00:21:00,759 --> 00:21:03,637 分かっただろう? “花蓮”という芸名が― 372 00:21:03,762 --> 00:21:07,391 花江の“花”と 蓮子の“蓮”を 合わせたものだってことが 373 00:21:07,516 --> 00:21:10,352 (不破) ウソよ… そんなのウソよ… 374 00:21:12,521 --> 00:21:13,689 私… 375 00:21:14,940 --> 00:21:17,693 花江のこと 殺し… 376 00:21:18,485 --> 00:21:21,863 殺しちゃった… (泣き声) 377 00:21:22,364 --> 00:21:25,867 (美雪)結局 蓮子さんは 誤解と すれ違いの果てに― 378 00:21:25,993 --> 00:21:29,413 自分をいちばん愛してくれてた人を 自分の手で… 379 00:21:29,538 --> 00:21:30,539 (はじめ)ああ… 380 00:21:31,331 --> 00:21:34,793 彼女が もし花江さんを 信じ続けることができたら― 381 00:21:35,752 --> 00:21:38,088 こんな悲劇は起きなかったろうにな 382 00:21:38,255 --> 00:21:39,715 そうね… 383 00:21:40,173 --> 00:21:42,050 (笑い声) 384 00:21:42,217 --> 00:21:43,176 (女の子)待って! 385 00:21:43,302 --> 00:21:45,429 (笑い声) 386 00:21:51,143 --> 00:21:55,939 (はじめ)この古い写真の中には 幼い蓮子と 花江の顔があった 387 00:21:57,190 --> 00:22:00,485 夢を胸いっぱいに膨らませ― 388 00:22:00,610 --> 00:22:05,615 お互いを鏡の中の自分のように 信じていた笑顔が… 389 00:22:08,368 --> 00:22:12,080 ♪~ 390 00:23:42,963 --> 00:23:47,968 ~♪ 391 00:23:50,303 --> 00:23:52,514 (はじめ) おい 美雪 一体 何だよ? 392 00:23:52,681 --> 00:23:55,016 うん? チャット? ハンドルネーム? 393 00:23:55,183 --> 00:23:57,853 うん? パソコン通信のサークル? 394 00:23:57,978 --> 00:24:00,897 お互いの本名も知らずに こんな山奥のロッジに集まって― 395 00:24:01,022 --> 00:24:03,900 パソコンで会話なんて… 変わってるよな 396 00:24:04,025 --> 00:24:08,238 そんなとき俺に“トロイの木馬”と 名乗る人物から 謎の電話が 397 00:24:08,405 --> 00:24:11,700 このメンバーの中に殺人犯がいる? その犠牲者は… 398 00:24:11,867 --> 00:24:13,118 「金田一少年の事件簿」