1 00:00:01,501 --> 00:00:06,506 ♪~ 2 00:01:35,929 --> 00:01:40,934 ~♪ 3 00:01:44,020 --> 00:01:48,149 (一(はじめ)) 北海道の とある湖に そびえる〝露西亜館(ろしあやかた)〞 4 00:01:48,817 --> 00:01:51,152 推理作家 山之内恒聖(やまのうち こうせい)の遺(のこ)した― 5 00:01:51,319 --> 00:01:53,238 莫大(ばくだい)な遺産を巡り 5人の― 6 00:01:53,363 --> 00:01:55,448 遺産相続候補者たちが 集まった 7 00:02:02,163 --> 00:02:05,750 だが 謎の殺人者 コンダクターの手により 8 00:02:06,084 --> 00:02:08,919 次々と殺されていく 遺産相続候補者たち 9 00:02:12,632 --> 00:02:14,467 (はじめ)全て あんたが仕組んだことさ 10 00:02:14,884 --> 00:02:17,137 違うかい? 桐江想子(きりえ そうこ)さん 11 00:02:17,303 --> 00:02:20,390 いや… 殺人者 コンダクター! 12 00:02:27,564 --> 00:02:29,440 (木をつつく音) 13 00:02:35,530 --> 00:02:38,366 (有頭(ありとう))そ… そんな… 桐江さんがコンダクター? 14 00:02:39,075 --> 00:02:42,078 (想子) ひ… ひどい言いがかりだわ 金田一(きんだいち)さん 15 00:02:42,620 --> 00:02:45,206 私がコンダクターだなんて… 16 00:02:46,958 --> 00:02:48,126 (刃を押す音) (はじめ)うん? 17 00:02:48,668 --> 00:02:51,546 (想子)一体 何を証拠に そんなことを言うんですか? 18 00:02:51,671 --> 00:02:53,131 (はじめ)証拠は たった今― 19 00:02:53,256 --> 00:02:56,134 あんたが 俺らの目の前で暗号を解いたことさ 20 00:02:56,259 --> 00:02:57,093 どういうこと? 21 00:02:57,719 --> 00:02:59,053 (はじめ)大体 あんたが― 22 00:02:59,178 --> 00:03:02,307 なぜ 初日に持ち去られちまった 露西亜人形の大きさを― 23 00:03:02,557 --> 00:03:04,434 そんなに正確に知ってるんだ? 24 00:03:04,559 --> 00:03:06,519 それなら さっき言ったじゃない 25 00:03:06,644 --> 00:03:11,816 ついさっき 皆さんが集まる前に ふと思いついて 測ってみたって 26 00:03:12,400 --> 00:03:13,610 ついさっきですか? 27 00:03:13,943 --> 00:03:14,777 (想子)え… ええ 28 00:03:15,862 --> 00:03:16,738 (はじめ)田代(たしろ)さん 29 00:03:16,863 --> 00:03:18,740 このメジャーで 人形を測ってくれませんか? 30 00:03:18,865 --> 00:03:20,241 (田代)あっ… はい 31 00:03:22,327 --> 00:03:25,663 (田代) え~っと コンスタンチン 50センチ 32 00:03:25,997 --> 00:03:30,126 (美雪(みゆき))これを 実物大に換算すると150センチ 33 00:03:30,335 --> 00:03:32,253 (田代)ターニャ 40センチ 34 00:03:32,378 --> 00:03:36,674 次は オリガ 同じく40センチ 35 00:03:36,799 --> 00:03:39,010 エミール 35センチ 36 00:03:39,135 --> 00:03:41,596 (想子)えっ? (田代)イワン 20センチです 37 00:03:41,721 --> 00:03:43,514 (はじめ)それを背の低い順に― 38 00:03:43,640 --> 00:03:45,600 頭文字を並べると どうなる? 美雪 39 00:03:45,725 --> 00:03:50,521 (美雪)え~っと… これじゃ 暗号は解読できないわ 40 00:03:51,064 --> 00:03:54,817 そう ここにある人形を基に 暗号を解いても― 41 00:03:54,943 --> 00:03:57,320 頭文字は “TOKIE(トキエ)”となるだけで― 42 00:03:57,695 --> 00:04:00,114 “TOKEI(トケイ)”にたどりつくことは できないはずなんだ 43 00:04:00,240 --> 00:04:02,242 (想子)そ… そんなバカな! 44 00:04:03,743 --> 00:04:05,036 こ… これは! 45 00:04:05,453 --> 00:04:07,956 (はじめ) ああ そいつはエミールじゃない 46 00:04:08,539 --> 00:04:11,709 恐らく あんたは その5体の露西亜人形を見て― 47 00:04:11,834 --> 00:04:15,088 すぐに 何らかの方法で 暗号の謎を解き明かし― 48 00:04:15,380 --> 00:04:16,880 10時になるのを待って― 49 00:04:17,005 --> 00:04:20,385 そこの人形の後ろの窓から 下りていった 50 00:04:21,928 --> 00:04:25,807 ところが そのとき ポツポツと雨が降り始めたんだ 51 00:04:26,641 --> 00:04:29,852 雨は やむどころか どんどん強くなってくる 52 00:04:29,978 --> 00:04:31,354 あんたは焦った 53 00:04:31,479 --> 00:04:34,023 びしょぬれになるのを 待っているわけにもいかず― 54 00:04:34,190 --> 00:04:37,694 10時5分前だった時計の針を 5分だけ進め― 55 00:04:37,944 --> 00:04:42,282 時計に仕掛けられた隠し扉を開けて 遺書を取り出したんだ 56 00:04:44,534 --> 00:04:45,910 たった5分だし― 57 00:04:46,035 --> 00:04:49,998 あとで針を戻しておけば 問題ないと思ったんだろうけど― 58 00:04:50,123 --> 00:04:54,752 運が悪いことに そのとき 俺も たまたま 腕時計を見ていたんだよ 59 00:04:55,628 --> 00:04:58,840 遺書を見た あんたは 候補者が全員死ねば― 60 00:04:58,965 --> 00:05:02,135 遺書の発見者に 遺産が転がり込むことを知り― 61 00:05:02,593 --> 00:05:04,971 全員を殺し終えたあとで あたかも― 62 00:05:05,096 --> 00:05:08,057 たった今 思いついたように 暗号を解き― 63 00:05:08,182 --> 00:05:11,394 幸運な偶然を装って 遺産を独り占めにする 64 00:05:11,519 --> 00:05:13,646 それが あんたの計画だった 65 00:05:14,731 --> 00:05:18,234 ところが 遺書を盗むために 時計の下に下りたとき― 66 00:05:18,776 --> 00:05:21,237 あんたは 大きなミスを犯していたんだ 67 00:05:21,863 --> 00:05:25,241 遺書を取り出して戻るころには 雨は どしゃ降りになり― 68 00:05:25,825 --> 00:05:27,493 風も強く吹いていた 69 00:05:27,910 --> 00:05:30,455 そのせいで 窓際に置かれていた人形が― 70 00:05:31,080 --> 00:05:33,333 びしょびしょに ぬれてしまったんだよ 71 00:05:33,666 --> 00:05:37,253 (犬飼(いぬかい))じゃ 犯人が人形を 持ち去った理由っていうのは… 72 00:05:37,712 --> 00:05:41,215 ああ びしょぬれの人形を そのままにしておいたら― 73 00:05:41,340 --> 00:05:45,261 時計に近づいたことが明白になり 暗号のヒントになっちまう 74 00:05:45,803 --> 00:05:49,682 そこで この失敗を 暗号に見立てて殺人を行い― 75 00:05:49,807 --> 00:05:51,726 巧妙にカバーしようと考え― 76 00:05:52,268 --> 00:05:55,313 暗号文の “前から順に首を刈られた” 77 00:05:55,438 --> 00:05:58,649 …という部分を利用して 人形の背の低い順に― 78 00:05:58,775 --> 00:06:01,402 殺人が行われていると 見せかけたんだ 79 00:06:02,070 --> 00:06:03,696 そうか だから― 80 00:06:03,821 --> 00:06:06,657 その日のうちに殺してしまった 神明(じんめい)先生の場合は― 81 00:06:07,116 --> 00:06:09,494 人形がぬれていることが バレないように― 82 00:06:09,869 --> 00:06:12,413 バスタブに 浮かせておいたってわけか 83 00:06:12,830 --> 00:06:14,874 (梅園(うめぞの)) それじゃ 宝田(たからだ)さんのエミールは? 84 00:06:16,709 --> 00:06:20,755 人形は 小さいほうが当然 服も乾きやすい 85 00:06:20,880 --> 00:06:22,507 それだけのことだったんだよ 86 00:06:22,673 --> 00:06:24,383 (拍手) (はじめ)うん? 87 00:06:26,052 --> 00:06:29,680 すごいわ 金田一さん すごい想像力ね 88 00:06:29,806 --> 00:06:31,349 まるで ミステリー作家みたい 89 00:06:32,058 --> 00:06:35,311 でも 私は 遺書を盗み見た覚えはないし― 90 00:06:35,728 --> 00:06:39,315 人形を盗んだり 殺人を犯した覚えもありません 91 00:06:39,690 --> 00:06:42,151 ただ これだけは認めるわ 92 00:06:42,485 --> 00:06:45,530 確かに私は 初めて あの人形を 見たときから― 93 00:06:45,655 --> 00:06:47,657 暗号の答えが分かっていました 94 00:06:48,491 --> 00:06:50,701 トリックノートのような物を 見たんです 95 00:06:50,827 --> 00:06:51,494 えっ? 96 00:06:52,745 --> 00:06:54,288 (想子)よく分かりませんが― 97 00:06:54,789 --> 00:06:58,668 今 梅園さんが使っている部屋の 隠し金庫の中で― 98 00:06:58,793 --> 00:07:00,711 以前に見つけたんです 99 00:07:01,295 --> 00:07:02,130 (有頭)これは… 100 00:07:02,672 --> 00:07:05,174 ほら そこに書かれているのよ 101 00:07:05,299 --> 00:07:09,470 露西亜人形と時計の仕掛けを 利用した暗号のトリックもね 102 00:07:09,804 --> 00:07:12,306 いろいろなトリックが びっしり書き込まれている 103 00:07:12,432 --> 00:07:15,435 あっ ほら! 先生のデビュー作のトリックまで 104 00:07:15,810 --> 00:07:18,688 それじゃ 山之内先生のメモかしら? 105 00:07:19,105 --> 00:07:22,608 いえ 筆跡が 少し違うような気がしますが… 106 00:07:22,984 --> 00:07:24,861 (想子)私は このメモを見て― 107 00:07:24,986 --> 00:07:27,572 なんとなく 遺書の隠し場所は 分かったんですけど― 108 00:07:27,989 --> 00:07:30,241 ずっと黙っていたのが 気まずくて― 109 00:07:30,366 --> 00:07:32,535 ついさっき思いついたフリを しただけ 110 00:07:32,994 --> 00:07:36,038 それだけなのに 犯人扱いされるなんて… 111 00:07:36,164 --> 00:07:38,458 もちろん それだけじゃないさ 112 00:07:38,958 --> 00:07:41,627 (はじめ)佐木(さき) 例のビデオを (佐木)はい 113 00:07:45,256 --> 00:07:49,385 (はじめ)これは 俺たちが 最初に目にした人形の映像だ 114 00:07:49,510 --> 00:07:50,428 今と比べて― 115 00:07:50,553 --> 00:07:53,181 変わっている物があるのに 気がつかないか? 116 00:07:54,056 --> 00:07:56,726 あっ… 変わっている物? 117 00:08:00,438 --> 00:08:03,191 (梅園)何なの? 分からないわ! 118 00:08:03,649 --> 00:08:06,903 (高遠(たかとお))スタンドの笠(かさ)ですね (はじめ)そう 今あるのと違う 119 00:08:07,028 --> 00:08:10,072 (犬飼) あっ… ホントだ 模様が全然 違う 120 00:08:10,490 --> 00:08:12,074 で… でも どうして? 121 00:08:12,783 --> 00:08:14,494 (はじめ)簡単なことですよ 122 00:08:14,827 --> 00:08:19,207 人形と同様に このスタンドの笠も 雨に ぬれてしまい― 123 00:08:19,332 --> 00:08:23,461 乾くまで どこか別の笠と すり替えておく必要があったんだ 124 00:08:23,920 --> 00:08:27,715 では すり替えられた笠は どこへ行ったのか? 125 00:08:28,508 --> 00:08:30,927 (犬飼) あっ 桐江さんの部屋に同じ笠が 126 00:08:31,260 --> 00:08:33,261 (想子)ハッ… (はじめ)そういうことです 127 00:08:33,888 --> 00:08:37,475 (はじめ)さあ これを どう説明するんです? 想子さん 128 00:08:38,058 --> 00:08:39,519 (想子)幽霊よ 129 00:08:39,644 --> 00:08:43,438 山之内先生の幽霊の仕業よ! そうとしか考えられない! 130 00:08:43,813 --> 00:08:46,442 なにワケの分かんないこと 言ってんの? あんた 131 00:08:46,984 --> 00:08:50,696 だって そうじゃない! 3番目の犠牲者の幽月(ゆづき)さんは― 132 00:08:50,947 --> 00:08:55,076 完全な密室で殺されたんですよ! 皆さんも見たでしょう? 133 00:08:55,201 --> 00:08:56,452 それとも 高遠さん 134 00:08:56,953 --> 00:08:58,955 やっぱり あなたが犯人なんじゃない? 135 00:08:59,080 --> 00:09:01,832 あなただったら 抜け穴から こっそり外に出て― 136 00:09:01,958 --> 00:09:03,751 マスターキーを 手に入れることができるわ! 137 00:09:03,876 --> 00:09:05,169 (はじめ)よせ! 138 00:09:05,628 --> 00:09:08,005 想子さん いいかげんに 罪を認めてくれ! 139 00:09:08,631 --> 00:09:10,466 (想子)私は やってないわ! 140 00:09:11,092 --> 00:09:13,761 できっこないじゃない 密室殺人なんか! 141 00:09:13,886 --> 00:09:15,471 (はじめ)できるんだよ! (想子)ハッ… 142 00:09:16,097 --> 00:09:18,975 (はじめ)あんたは この館に さまざまに仕掛けられた― 143 00:09:19,100 --> 00:09:21,060 パズルめいたカラクリを 利用して― 144 00:09:21,185 --> 00:09:24,063 あの部屋を 密室に見せかけただけなんだよ 145 00:09:24,188 --> 00:09:25,398 どういうことですか? 146 00:09:25,982 --> 00:09:29,360 “カラクリを利用して 密室に見せかけた”? 147 00:09:29,860 --> 00:09:32,321 例えば 宝田さんが殺されたとき― 148 00:09:33,114 --> 00:09:36,325 俺と高遠が 部屋の隠し扉を発見したのも― 149 00:09:36,742 --> 00:09:39,996 あんたにしてみれば 計画の一部にすぎなかった 150 00:09:40,121 --> 00:09:43,874 ホントは あのとき既に あんたは 隠し扉なんか使わなくても― 151 00:09:44,000 --> 00:09:45,960 鍵のかかった客室全てに― 152 00:09:46,127 --> 00:09:48,921 自在に出はいりする方法を 手にしていたんだ 153 00:09:49,422 --> 00:09:50,798 冗談じゃないわ! 154 00:09:50,923 --> 00:09:53,926 私が どうやって 密室に出はいりしたのよ? 155 00:09:54,594 --> 00:09:56,846 もちろん マスターキーを使ってさ 156 00:09:57,179 --> 00:09:58,723 (美雪)でも はじめちゃん 157 00:09:58,848 --> 00:10:00,975 マスターキーはキーストッカーに ハマってたし… 158 00:10:01,100 --> 00:10:03,060 (はじめ)そう それこそが― 159 00:10:03,185 --> 00:10:06,272 マスターキーに施された 心理的なワナだったんだ 160 00:10:06,397 --> 00:10:07,857 田代さん キーお願いします 161 00:10:07,982 --> 00:10:08,858 (田代)あっ はい 162 00:10:09,775 --> 00:10:13,487 このマスターキーの キーとリングを結ぶヒモは― 163 00:10:13,613 --> 00:10:16,782 特殊な繊維でできていて 切断することができない 164 00:10:17,575 --> 00:10:20,703 つまり キーストッカーから 外さなければ― 165 00:10:20,828 --> 00:10:24,373 マスターキーを使うことが できないと思い込まされていたんだ 166 00:10:24,915 --> 00:10:28,336 だが その心理的なワナに とらわれなければ― 167 00:10:28,669 --> 00:10:29,879 実際は 簡単に… 168 00:10:30,671 --> 00:10:33,215 ほら キーは外せるのさ 169 00:10:33,507 --> 00:10:35,051 (美雪)あっ… (佐木)えっ! そんな… 170 00:10:36,052 --> 00:10:37,011 どうやって? 171 00:10:37,803 --> 00:10:40,431 俺たちは 本当は 何の意味もない― 172 00:10:40,556 --> 00:10:43,225 厳重そうなキーストッカーに 惑わされ― 173 00:10:43,476 --> 00:10:46,896 この心理のカギを開けることが できなかっただけなのさ 174 00:10:51,859 --> 00:10:54,945 (はじめ)まず 外したい鍵をここに1つ残し― 175 00:10:55,071 --> 00:10:57,365 ほかの鍵は 輪のほうへ送る 176 00:10:57,490 --> 00:11:00,409 このキーホルダーの 奇妙な形が重要なんだよ 177 00:11:01,202 --> 00:11:03,829 美雪 輪っかのほう持っててくれ 178 00:11:04,205 --> 00:11:06,123 (美雪)これでいいの? (はじめ)ああ 179 00:11:06,248 --> 00:11:08,167 (はじめ)確かに このままじゃ 外そうとしても― 180 00:11:08,292 --> 00:11:11,003 ヒモが短くて外れないけど 181 00:11:11,128 --> 00:11:13,047 こんなふうにして通してやると… 182 00:11:13,172 --> 00:11:15,508 ほら ヒモの長さに関係なく… 183 00:11:16,092 --> 00:11:18,928 (美雪)あっ 外れた! (田代)こ… こんなに簡単に 184 00:11:19,595 --> 00:11:21,430 (有頭)驚いたなぁ (梅園)ホント! 185 00:11:21,764 --> 00:11:23,641 そんなトリックがあったのか 186 00:11:24,350 --> 00:11:25,309 こんな具合で― 187 00:11:25,434 --> 00:11:29,438 最初っから キーストッカーに 鍵なんか必要なかったんだ 188 00:11:31,482 --> 00:11:33,234 この程度のトリックなら― 189 00:11:33,359 --> 00:11:36,987 私にとっては 考えるまでもありませんでしたがね 190 00:11:38,114 --> 00:11:41,492 まだ何か言うことがあるかい? 想子さん 191 00:11:43,536 --> 00:11:46,330 (梅園たち)アッ… 192 00:11:47,373 --> 00:11:51,460 分かったわよ 認めりゃいいんでしょう 認めりゃ 193 00:11:51,627 --> 00:11:53,838 そうよ 私がやったのよ! 194 00:11:53,963 --> 00:11:56,298 私が あの3人を殺したコンダクターよ! 195 00:11:56,465 --> 00:11:57,216 アッ… 196 00:11:58,551 --> 00:11:59,593 (田代)桐江君… 197 00:11:59,718 --> 00:12:01,971 (想子)あら 何よ? その顔 198 00:12:02,096 --> 00:12:04,974 (想子の笑い声) 199 00:12:06,058 --> 00:12:07,351 まさか 私が― 200 00:12:07,476 --> 00:12:10,688 本当に 純情な田舎娘だとでも思ってたの? 201 00:12:10,813 --> 00:12:12,523 言っとくけどね 私はね 202 00:12:12,648 --> 00:12:16,861 こう見えても あんたらなんかより ずっと修羅場をくぐってんだよ! 203 00:12:17,361 --> 00:12:19,488 なぜだ? 想子さん 204 00:12:19,613 --> 00:12:21,824 たかが金のために なんで人殺しなんか… 205 00:12:22,241 --> 00:12:26,454 (想子)たかが金? フッ… そんなこと言えるのは― 206 00:12:26,579 --> 00:12:29,290 あんたが苦労知らずの すねかじりだからよ! 207 00:12:29,415 --> 00:12:32,126 世の中 全て 金 金 金よ! 208 00:12:32,251 --> 00:12:36,547 私は 金が欲しかったのよ! 山之内の残した何十億という金が! 209 00:12:36,839 --> 00:12:38,132 それが もともと― 210 00:12:38,257 --> 00:12:41,010 私の物になるはずだったと思えば なおのことね 211 00:12:41,510 --> 00:12:43,596 想子さんの物? 212 00:12:44,638 --> 00:12:48,017 (想子)そうよ このノートが何よりの証拠よ 213 00:12:48,809 --> 00:12:52,313 (犬飼)それは 山之内先生のトリックノートじゃ… 214 00:12:52,438 --> 00:12:56,692 違うわ! このノートは 私の父が書いた物よ 215 00:12:57,067 --> 00:12:59,612 なんだって? それで筆跡が… 216 00:13:00,196 --> 00:13:03,991 (想子)父は 親のあとを継いで 貿易商になったものの― 217 00:13:04,116 --> 00:13:06,368 本当は もともと 文学青年で― 218 00:13:06,494 --> 00:13:10,122 ミステリー作家になるのが 子供のころからの夢だった 219 00:13:10,581 --> 00:13:13,459 このノートは そんな父が 学生時代から― 220 00:13:13,584 --> 00:13:16,587 少しずつ書きためていた トリックノートなのよ 221 00:13:17,004 --> 00:13:20,424 “いつか自分の手で これを小説にして発表したい” 222 00:13:20,549 --> 00:13:25,137 そんな父の夢を 私は膝の上で何度も聞いてきたわ 223 00:13:25,262 --> 00:13:27,056 (想子の父親)想子 実はね 224 00:13:27,181 --> 00:13:29,642 また新しいトリックを 思いついたんだ 225 00:13:30,100 --> 00:13:32,520 (想子の父親) この露西亜館を舞台にしたお話で… 226 00:13:33,062 --> 00:13:36,357 それから 露西亜人形を使った暗号もね 227 00:13:36,774 --> 00:13:39,401 (想子)う~ん… なんか難しそう 228 00:13:39,527 --> 00:13:42,780 (想子)ねえ 答えは? (父親)このノートに書いてあるよ 229 00:13:43,113 --> 00:13:46,325 (父親) でも 答えは自分で考えなくちゃ 230 00:13:47,660 --> 00:13:48,744 (想子)そのころ― 231 00:13:48,869 --> 00:13:52,581 父の大学のミステリー研究会の 友人だったという男が― 232 00:13:52,706 --> 00:13:55,751 時々 お金を借りに この館に やって来たのを― 233 00:13:55,876 --> 00:13:58,170 私 なんとなく覚えている 234 00:13:58,921 --> 00:14:02,758 ギョロギョロした目が印象的な 痩せ気味の男だった 235 00:14:03,551 --> 00:14:04,760 そうだ 恒(こう)ちゃん 236 00:14:04,885 --> 00:14:08,556 作家修業中の君に 是非 見てもらいたい物があるんだ 237 00:14:08,764 --> 00:14:11,100 私の考えたミステリーの トリックなんだけど 238 00:14:12,351 --> 00:14:14,103 (山之内)ほう トリックねえ 239 00:14:15,312 --> 00:14:16,021 どうかな? 240 00:14:16,564 --> 00:14:17,648 (山之内)う~ん… 241 00:14:19,775 --> 00:14:23,445 その最初のやつなんか 結構 自信作なんだが… 242 00:14:23,571 --> 00:14:25,114 (山之内)あっ いやいや… 失敬 243 00:14:25,573 --> 00:14:30,953 なかなか奇想天外だが 小説にはならないよ 残念ながらね 244 00:14:31,579 --> 00:14:34,456 そうか… まあ 君が言うんだから そうなんだろうな 245 00:14:34,748 --> 00:14:38,627 すまん すまん つまらん物を 見せてしまって ハハハッ… 246 00:14:39,587 --> 00:14:41,589 (想子) それから しばらくして― 247 00:14:41,714 --> 00:14:46,093 父は 仕事先のヨーロッパで 事故に遭って急死してしまい― 248 00:14:46,218 --> 00:14:49,638 この館も 二束三文で人手に渡り― 249 00:14:49,889 --> 00:14:54,184 それからは 話したくもないような人生だったわ 250 00:14:55,603 --> 00:14:56,896 ねえ 金田一君 251 00:14:58,606 --> 00:15:02,067 とうの昔に落としてしまった 大金の詰まった財布を― 252 00:15:02,192 --> 00:15:05,362 思いもよらない場所で 偶然 見つけたとしたら― 253 00:15:05,487 --> 00:15:07,323 あなた どうする? 254 00:15:07,740 --> 00:15:09,992 拾うでしょう? 当然 255 00:15:10,117 --> 00:15:12,119 ほかに 手を伸ばそうとしている連中を― 256 00:15:12,244 --> 00:15:13,621 押しのけてでもね! 257 00:15:15,706 --> 00:15:18,792 そう あれは3年前だったわ 258 00:15:19,168 --> 00:15:21,712 皮肉な運命のいたずらよね 259 00:15:22,630 --> 00:15:23,839 (ドアの開く音) 260 00:15:24,506 --> 00:15:27,259 (宝田)すいませんねえ 先生 こんな所しかなくて 261 00:15:27,384 --> 00:15:29,470 (山之内)いや 結構 結構 262 00:15:31,347 --> 00:15:34,642 (想子)あら? このオヤジ どっかで見たような… 263 00:15:39,396 --> 00:15:42,483 お父さんにお金を借りに来てた あの男じゃない! 264 00:15:42,942 --> 00:15:46,236 (女性) まあ! 山之内先生ですよね 265 00:15:46,362 --> 00:15:48,822 あの有名なミステリー作家の 266 00:15:48,948 --> 00:15:51,367 宝田君 私の本を出してくれたまえ 267 00:15:51,659 --> 00:15:53,744 (山之内)彼女たちにプレゼントだ (宝田)はい! 268 00:15:53,869 --> 00:15:59,083 (山之内) 私の記念すべきデビュー作 「露西亜人形殺人事件」だ 269 00:15:59,333 --> 00:16:02,544 (想子) その本に書かれたトリックや 設定は お父さんが― 270 00:16:02,670 --> 00:16:06,090 私に話して聞かせてくれた内容 そのものだった 271 00:16:06,215 --> 00:16:08,467 あの男は 父のノートを見て― 272 00:16:08,592 --> 00:16:11,845 ミステリーのネタを盗んで デビューしたに違いない! 273 00:16:13,722 --> 00:16:17,726 そう確信した私は “作家修業をしたい”と偽って― 274 00:16:18,060 --> 00:16:22,064 山之内の家に メイドとして 入り込むのに成功したわ 275 00:16:23,190 --> 00:16:26,610 そして 私は はっきりと この目で見たわ! 276 00:16:27,111 --> 00:16:31,281 山之内が 父のトリックノートを 読みふけっている姿を! 277 00:16:31,740 --> 00:16:33,117 間違いなかったわ 278 00:16:33,242 --> 00:16:35,828 あいつの作品は ことごとく 父のアイデアを― 279 00:16:35,953 --> 00:16:38,664 そっくりそのまま 盗用した物だったのよ 280 00:16:38,789 --> 00:16:40,290 どう? 分かった? 281 00:16:40,416 --> 00:16:43,335 ここにある物は みんな私の物なのよ! 282 00:16:43,460 --> 00:16:46,630 山之内が“小説にならない”なんて 言わなければ― 283 00:16:46,755 --> 00:16:49,425 父は これを 作品として発表していたはずだわ! 284 00:16:49,842 --> 00:16:53,303 分かるでしょう? 私の物になるはずだったのよ! 285 00:16:53,470 --> 00:16:58,058 この館も 何十億っていう財産も 何もかもね! 286 00:16:58,267 --> 00:16:59,476 (はじめ)アッ! 287 00:17:00,144 --> 00:17:02,479 (はじめ)何をする気だ? (犬飼)ダメだ 桐江さん! 288 00:17:02,604 --> 00:17:04,356 (想子)近寄らないで! 289 00:17:04,481 --> 00:17:06,608 もう終わりにしてやるんだから 290 00:17:06,733 --> 00:17:09,528 私の最悪の人生なんて もう要らない! 291 00:17:09,819 --> 00:17:10,988 よせ! 想子さん! 292 00:17:11,655 --> 00:17:14,491 バイバイ 名探偵君 293 00:17:16,617 --> 00:17:17,286 ンッ! (刺す音) 294 00:17:17,536 --> 00:17:19,163 (はじめたち)アッ… 295 00:17:19,371 --> 00:17:20,622 (悲鳴) 296 00:17:27,212 --> 00:17:30,132 (想子)バ… バラ? 297 00:17:33,010 --> 00:17:36,055 (高遠)これで 約束は果たしましたよ 金田一君 298 00:17:36,972 --> 00:17:38,390 (はじめ)高遠… 299 00:17:38,807 --> 00:17:41,643 “どちらが 先に真相を解き明かすか” 300 00:17:41,769 --> 00:17:43,479 その勝負は 君の勝ちだ 301 00:17:44,271 --> 00:17:45,481 確か 君が勝ったら― 302 00:17:45,606 --> 00:17:48,609 犯人の命を助けるという 約束だったはずです 303 00:17:48,901 --> 00:17:52,905 (はじめ)ま… まさか 今のは あんたが仕組んだマジックなのか? 304 00:17:53,864 --> 00:17:54,990 (高遠)桐江さん 305 00:17:55,741 --> 00:17:57,618 探偵に ちょっと 追い詰められたくらいで― 306 00:17:57,743 --> 00:18:01,955 死を選ぶようでは 冷徹な犯罪者には なりえません 307 00:18:02,456 --> 00:18:05,334 あなたは たった今 一度死んだ 308 00:18:05,459 --> 00:18:06,877 生まれ変わる気があるなら― 309 00:18:07,002 --> 00:18:11,215 もう少し 自分のあるべき姿を 見つめ直してみることですね 310 00:18:12,382 --> 00:18:15,094 おや? 霧も晴れたようですね 311 00:18:15,427 --> 00:18:19,598 美しい湖に浮かぶ 壮麗な ロシア建築でも眺めながら― 312 00:18:19,723 --> 00:18:21,892 空の旅とシャレ込みますか 313 00:18:22,184 --> 00:18:23,685 なっ… くそ! 314 00:18:23,811 --> 00:18:26,647 (高遠) それでは 皆さん グッドラック 315 00:18:27,648 --> 00:18:30,400 (佐木)あっ… 気球で (はじめ)高遠… 316 00:18:31,527 --> 00:18:36,031 (想子の泣き叫ぶ声) 317 00:18:43,664 --> 00:18:47,334 でも どうしてだろう? あの地獄の傀儡師(くぐつし)が― 318 00:18:47,459 --> 00:18:50,295 約束だからって 桐江さんを助けるなんて… 319 00:18:50,420 --> 00:18:52,756 自分と重なったからじゃないのか? 320 00:18:53,632 --> 00:18:57,636 ヤツを連続殺人に走らせた動機は 母親が残した― 321 00:18:57,761 --> 00:19:00,055 “魔術のアイデアノート” だったじゃないか 322 00:19:00,180 --> 00:19:03,809 偶然とはいえ よく似た理由で 犯罪を犯した彼女に― 323 00:19:03,934 --> 00:19:06,520 ちょっとばかり 同情しちまったんじゃないのかな 324 00:19:06,645 --> 00:19:12,359 (美雪) そっか… あの人は 桐江さんに 昔の自分の姿を見たのね 325 00:19:17,906 --> 00:19:19,867 (はじめ)ホントか? いつきさん (いつき)ああ 326 00:19:19,992 --> 00:19:22,244 (いつき)こいつは まだ 上がったばかりのゲラなんだが― 327 00:19:22,369 --> 00:19:24,580 山之内の未発表作品さ 328 00:19:24,705 --> 00:19:26,373 お前らが北海道に行ってる間に― 329 00:19:26,498 --> 00:19:29,751 代理人から編集部に 送られてきたんだが… 330 00:19:31,003 --> 00:19:34,131 (はじめ)いつきさんの言うとおり この小説は― 331 00:19:34,256 --> 00:19:36,800 まるで 今回の事件そのままだった 332 00:19:37,634 --> 00:19:38,635 一体 どうして? 333 00:19:38,760 --> 00:19:42,681 (男性)さあ 名探偵と 地獄の傀儡師の勝負の行方は? 334 00:19:42,806 --> 00:19:43,724 (男の子)どうなんの? 335 00:19:44,099 --> 00:19:45,893 (男性) 残念だけど 今日は ここまで 336 00:19:46,018 --> 00:19:49,813 さあ お帰り 恐ろしい怪人がやって来る前に 337 00:19:49,938 --> 00:19:51,899 (女の子)ウワ~ッ! (男の子)怖いよ~! 338 00:19:53,775 --> 00:19:57,613 どうやら 君も その山之内の遺稿を 読んだようですね 339 00:19:58,614 --> 00:20:01,158 (はじめ)あんたも読んだのか? (高遠)ええ 340 00:20:01,283 --> 00:20:03,368 (高遠) 君も もう気づいているでしょう 341 00:20:03,493 --> 00:20:06,205 あの連続殺人の 本当のコンダクターは― 342 00:20:06,330 --> 00:20:08,457 山之内恒聖本人だってことに 343 00:20:09,041 --> 00:20:11,460 殺人を企てたのは想子さんだ 344 00:20:11,585 --> 00:20:14,296 そんなことまで 山之内が計算してたっていうのか? 345 00:20:15,255 --> 00:20:20,594 (高遠)山之内は 彼女の正体にも とっくに気づいていた可能性が高い 346 00:20:20,719 --> 00:20:23,764 つまり あの暗号ゲーム自体が― 347 00:20:23,889 --> 00:20:27,935 桐江想子を 殺人へ誘う巧妙なワナだったんです 348 00:20:28,435 --> 00:20:30,896 君も 幽月さんから聞いているでしょう? 349 00:20:31,355 --> 00:20:35,984 例の挿絵事件 笑って許したという 山之内でしたが― 350 00:20:36,109 --> 00:20:39,571 その本心は 憎悪で煮えたぎっていたに違いない 351 00:20:40,239 --> 00:20:41,949 担当の宝田編集者は― 352 00:20:42,074 --> 00:20:45,077 原稿の取り立てが しつこかったそうですし― 353 00:20:45,202 --> 00:20:49,915 評論家の神明は 山之内の作品を何度となく批判した 354 00:20:50,207 --> 00:20:54,253 作家の梅園は 山之内の愛人で そのとき盗んだアイデアで― 355 00:20:54,378 --> 00:20:57,089 山之内も取れなかった大きな賞を 手にした 356 00:20:57,256 --> 00:20:59,216 犬飼は? 彼は ただの隣人じゃ… 357 00:20:59,675 --> 00:21:01,260 彼が飼っていた猟犬は― 358 00:21:01,385 --> 00:21:04,179 とてつもなく うるさい鳴き声を 発していたそうです 359 00:21:05,055 --> 00:21:06,932 作家として 集中しなければならなかった― 360 00:21:07,057 --> 00:21:08,183 山之内としては― 361 00:21:08,809 --> 00:21:11,478 いちばん殺してやりたい 相手だったかもしれない 362 00:21:11,603 --> 00:21:13,105 ま… まさか そんなことで… 363 00:21:13,438 --> 00:21:16,817 (高遠)どうしてですか? ピアノがうるさいことが原因で― 364 00:21:16,942 --> 00:21:20,362 隣人を殺してしまうことだって ありえない話でもない 365 00:21:20,487 --> 00:21:22,948 あんた そんな くだらないことを 言いに来たのか? 366 00:21:23,448 --> 00:21:25,158 正義漢気取りの君に― 367 00:21:25,284 --> 00:21:30,956 誰にでも持っている心の闇の部分を 少しは分かってもらいたくてね 368 00:21:31,164 --> 00:21:34,626 ふざけるな! 俺は認めないぞ あんたみたいな人間は! 369 00:21:34,918 --> 00:21:39,172 結構 所詮 私たちは 決して交わらない平行線 370 00:21:39,298 --> 00:21:42,759 だが 平行線は交わりこそしないが いつも隣にある 371 00:21:42,884 --> 00:21:45,387 まるで 双子の兄弟のようにね 372 00:21:45,512 --> 00:21:47,639 (はじめ) 待て 高遠! あんたは 一体… 373 00:21:47,764 --> 00:21:50,642 ハッ… あっ… 374 00:21:51,435 --> 00:21:54,229 (高遠) また会いましょう 金田一君 375 00:21:54,813 --> 00:22:00,068 今度は 殺人事件という 美しい舞台の主役同士でね 376 00:22:01,862 --> 00:22:03,905 なにが双子だ そうやって― 377 00:22:04,031 --> 00:22:07,367 お前が芸術犯罪とやらを 振りかざすなら― 378 00:22:07,701 --> 00:22:10,620 俺は 推理で それをたたき切ってやる! 379 00:22:10,746 --> 00:22:12,914 俺自身の誇りに懸けて! 380 00:22:13,415 --> 00:22:18,086 ♪~ 381 00:23:42,963 --> 00:23:47,968 ~♪ 382 00:23:49,928 --> 00:23:53,974 (はじめ) 名画「朝日のあたる家」を狙って 届けられた1通の予告状 383 00:23:54,141 --> 00:23:56,643 差出人は… “怪盗紳士”? 384 00:23:56,810 --> 00:23:57,894 剣持(けんもち)のおっさんいわく― 385 00:23:58,145 --> 00:24:01,606 “この厳戒態勢をかいくぐって 名画を奪いに来るとは!” 386 00:24:01,982 --> 00:24:03,358 それにしても このメッセージ 387 00:24:03,817 --> 00:24:06,611 “本物の朝日が 三度(みたび)昇るまでに”って… 388 00:24:06,778 --> 00:24:09,531 よっしゃ! 今度こそ俺が捕まえてやる! 389 00:24:09,656 --> 00:24:11,992 ジッチャンの残した あの言葉にかけて! 390 00:24:12,617 --> 00:24:13,869 「金田一少年の事件簿」