1 00:00:02,669 --> 00:00:07,040 ♪~ 2 00:01:26,252 --> 00:01:30,557 ~♪ 3 00:01:43,236 --> 00:01:45,538 (王賁(おうほん))飛信(ひしん)隊隊長 覚えておけ 4 00:01:46,506 --> 00:01:48,141 (王賁)我が名は王賁 5 00:01:48,274 --> 00:01:49,476 (信)王賁? 6 00:01:50,376 --> 00:01:51,344 “王”… 7 00:01:52,278 --> 00:01:53,480 “王”! 8 00:01:54,481 --> 00:01:58,818 ああ お前の大好きな あの王騎(おうき)の一族 9 00:01:59,319 --> 00:02:01,154 分家の王騎とは違い 10 00:02:01,287 --> 00:02:05,158 王一族の総本家を継ぐ王賁だ 11 00:02:05,525 --> 00:02:06,759 ンンッ… 12 00:02:11,197 --> 00:02:13,700 (王騎) 皆と共に修羅場をくぐりなさい 13 00:02:14,234 --> 00:02:17,370 素質はありますよ 信 14 00:02:27,313 --> 00:02:28,448 ンッ… 15 00:02:29,582 --> 00:02:30,617 (握り締める音) 16 00:02:48,434 --> 00:02:51,304 (田永(でんえい)) なんだ あの王賁とかいう若造は! 17 00:02:51,437 --> 00:02:53,406 俺たちは蟻(あり)だと? 18 00:02:53,540 --> 00:02:56,409 黙って命令に従ってりゃいいだと? 19 00:02:56,543 --> 00:02:57,911 ふざけやがって! 20 00:03:02,248 --> 00:03:06,553 {\an8}(竜有(りゅうゆう)) それなのに 俺たち 反論するどころか… 21 00:03:07,186 --> 00:03:09,222 {\an8}(去亥(きょがい))でっけえ じいさんのひと声で― 22 00:03:09,322 --> 00:03:11,424 {\an8}気をつけまで しちまうなんて 23 00:03:11,558 --> 00:03:16,629 (松左(しょうさ))まいったな… 久々に 思い知らされちまった 24 00:03:17,530 --> 00:03:20,533 俺たちとヤツら士族との間には― 25 00:03:20,633 --> 00:03:23,870 超えられねえ でっけえ壁が あったってことを 26 00:03:26,573 --> 00:03:27,440 (昂(こう))でも… 27 00:03:28,341 --> 00:03:31,678 (昂) カッコよかったな 玉鳳(ぎょくほう)隊って 28 00:03:31,778 --> 00:03:32,645 アッ… 29 00:03:33,279 --> 00:03:35,848 (尾平(びへい)) 昂… 今 何つった? てめえ 30 00:03:35,949 --> 00:03:38,952 あっ… ご… ごめんなさい 31 00:03:39,285 --> 00:03:43,890 お前 この場の空気が読めねえのか (信)やめとけよ 尾平 32 00:03:44,691 --> 00:03:48,761 別にいいじゃねえか 思ってることを正直に言ったって 33 00:03:49,696 --> 00:03:53,866 確かに 玉鳳隊のヤツらは キラキラしてて カッコよかったぜ 34 00:03:53,967 --> 00:03:57,270 なあ? 昂 (昂)う… うん 35 00:03:58,404 --> 00:04:01,274 あいつらみてえになりてえか? (昂)えっ? 36 00:04:01,407 --> 00:04:05,845 でっけえ武功を上げまくりゃ なれるぞ お前も士族に 37 00:04:06,412 --> 00:04:08,881 お… おいらが士族に? 38 00:04:09,449 --> 00:04:13,486 松左! 今更 壁なんて くだらねえこと言ってんなよ 39 00:04:14,287 --> 00:04:17,991 そんなの ただの言い訳だろう (松左)言い訳? 40 00:04:18,324 --> 00:04:20,760 ああ とどのつまり― 41 00:04:20,860 --> 00:04:24,998 俺たちは ヤツらに圧倒されて 下向いちまっただけだ 42 00:04:25,598 --> 00:04:30,570 いきなり ガツンと1発やられて 戦意喪失しちまったんだよ 43 00:04:31,537 --> 00:04:33,006 冗談じゃねえぞ! 44 00:04:33,339 --> 00:04:36,276 王騎将軍の 親戚だか何だか知らねえが 45 00:04:36,376 --> 00:04:40,380 このまま黙ってられっかよ! 今度は こっちの番だ 46 00:04:40,847 --> 00:04:43,916 やられた分 きっちり やり返すぞ てめえら! 47 00:04:44,050 --> 00:04:46,619 (兵士たち)オーッ! 48 00:04:54,627 --> 00:04:59,732 やり返すって… でも 味方同士で戦っちゃ 罪に… 49 00:04:59,832 --> 00:05:01,834 (尾平)分かんねえか? 昂 50 00:05:01,968 --> 00:05:03,569 “やり返す”ってのは― 51 00:05:03,670 --> 00:05:08,608 この次は 玉鳳隊のヤツらより先に 俺たちが手柄を上げるって意味だ 52 00:05:08,708 --> 00:05:12,545 (崇原(すうげん))しかし 問題は どうやって手柄を上げるかだ 53 00:05:13,546 --> 00:05:16,949 (崇原)全員が 馬に乗ってる玉鳳隊を出し抜くには 54 00:05:17,050 --> 00:05:19,652 何か特別な作戦が必要だぞ 55 00:05:21,487 --> 00:05:23,823 それをこれから考えるんだよ 56 00:05:30,763 --> 00:05:34,567 (魯延(ろえん))ひとつ作戦があるぞい (信)魯延じい 57 00:05:35,435 --> 00:05:39,338 (魯延)わしらにしか できぬ 過酷な作戦じゃがのぅ 58 00:05:39,706 --> 00:05:42,108 過酷な作戦? 59 00:05:48,548 --> 00:05:50,950 (番陽(ばんよう)) 聞かれましたか? 王賁さま 60 00:05:51,050 --> 00:05:54,087 先日 出会った飛信隊 なんでも― 61 00:05:54,387 --> 00:05:59,659 あの夜から行方が分からなくなり ほかの部隊が捜し回っているとか 62 00:05:59,792 --> 00:06:01,594 (番陽) 我らに手柄を取られたうえに― 63 00:06:01,694 --> 00:06:05,965 力の差を見せつけられて よほど こたえたのでしょう 64 00:06:06,766 --> 00:06:11,771 今ごろ 田舎に戻って 田畑を 耕しているのではありませんか? 65 00:06:11,904 --> 00:06:15,775 (笑い声) 66 00:06:22,915 --> 00:06:24,484 (犬のほえる声) 67 00:06:46,439 --> 00:06:48,107 (尾平)いてー! 68 00:06:48,941 --> 00:06:50,610 何やってんだ… 69 00:06:50,743 --> 00:06:54,814 いててて… 野良犬め いきなり かみつきやがって 70 00:06:54,947 --> 00:06:57,416 ンンッ… 尾平のヤツ 71 00:06:57,550 --> 00:06:59,619 (うなり声) 72 00:07:00,453 --> 00:07:01,487 ハッ… 73 00:07:05,057 --> 00:07:07,827 うせろ 犬公! 74 00:07:08,761 --> 00:07:12,632 (地響き) 75 00:07:16,769 --> 00:07:19,739 来るぞ 魏(ぎ)のヤツらが 76 00:07:27,113 --> 00:07:32,585 (信)よし 魯延じい 聞かせてくれ その過酷な作戦ってのをよ 77 00:07:33,052 --> 00:07:34,787 魏国の軍は― 78 00:07:34,887 --> 00:07:39,759 いったん散らばっていた兵を集めて 陣地を整えようとしておる 79 00:07:40,460 --> 00:07:42,495 大勢の敵が集まるのは― 80 00:07:42,595 --> 00:07:46,732 大きな手柄を上げたいと 思っておるわしらには好都合じゃが 81 00:07:46,833 --> 00:07:52,572 その分 本陣に たどりつくまでに 戦わねばならん敵の数も多くなり 82 00:07:52,672 --> 00:07:56,542 少ない人数で 攻め込む わしらには不利でもある 83 00:07:57,543 --> 00:08:00,613 幸い この辺りは 霧が深いうえに 84 00:08:00,713 --> 00:08:05,985 打ち続く戦で命を落とした者たちの 屍(しかばね)が放置されたままじゃ 85 00:08:10,723 --> 00:08:14,093 わしらは この霧と屍に紛れながら 86 00:08:14,193 --> 00:08:19,098 敵と刃(やいば)を交えることなく 敵の本陣に 忍び寄ることができる 87 00:08:21,100 --> 00:08:24,637 ただし 腐乱した屍に紛れるのは 88 00:08:24,737 --> 00:08:28,741 敵と一戦交えるより 苦しいものと覚悟しておけ 89 00:08:31,844 --> 00:08:33,779 ハッ… ウウッ… 90 00:08:37,750 --> 00:08:38,951 ンンッ… 91 00:08:51,964 --> 00:08:53,733 ウッ… (尾平)どうした? 昂 92 00:08:53,833 --> 00:08:56,802 大丈夫か? 顔色が真っ青だぞ 93 00:08:56,903 --> 00:08:58,838 だ… 大丈夫 94 00:08:58,971 --> 00:09:01,641 (地響き) また来たぞ 隠れろ 95 00:09:02,208 --> 00:09:05,044 し… 士族になるためだ 96 00:09:05,177 --> 00:09:08,147 おいら 士族になって― 97 00:09:08,247 --> 00:09:13,019 おいらを女手ひとつで育ててくれた 母ちゃんを幸せにするんだ 98 00:09:14,186 --> 00:09:15,254 昂… 99 00:09:16,589 --> 00:09:17,557 ヘヘッ… 100 00:09:17,690 --> 00:09:23,629 どうだ? 王賁 お前ら玉鳳隊に ここまでやる根性あるか? 101 00:09:25,598 --> 00:09:30,202 あいつらをやり過ごしたら 一気に 敵の本陣に突撃だ 102 00:09:34,206 --> 00:09:35,174 (騎兵A)うん? 103 00:09:37,777 --> 00:09:38,711 (騎兵B)どうした? 104 00:09:38,811 --> 00:09:41,981 (騎兵A) あの辺で 何か動いたように見えた 105 00:09:42,114 --> 00:09:43,182 いっ… 106 00:09:43,950 --> 00:09:45,718 (騎兵A)おい お前たち 107 00:09:45,818 --> 00:09:48,888 (騎兵B)生き残っている者が いないか 確かめてこい 108 00:09:49,021 --> 00:09:50,156 (歩兵たち)はっ! 109 00:09:58,297 --> 00:09:59,599 (刺す音) 110 00:10:00,199 --> 00:10:03,302 ンンッ… マジかよ 111 00:10:07,974 --> 00:10:12,111 どうする? いっそ ここで一戦交えるか? 112 00:10:12,244 --> 00:10:15,314 (渕(えん)) いや このまま やり過ごすんだ 113 00:10:15,615 --> 00:10:21,621 ここで見つかっては 全て水の泡 本陣を奇襲することができなくなる 114 00:10:21,754 --> 00:10:24,824 (沛浪(はいろう)) それに これだけの数の屍だ 115 00:10:25,324 --> 00:10:28,995 魏のヤツらが突き刺して歩くのは ほんの一部 116 00:10:29,962 --> 00:10:33,265 そうそう俺たちが刺されるわけが… 117 00:10:33,366 --> 00:10:34,233 あっ… 118 00:10:38,004 --> 00:10:39,972 こ… 昂が… 119 00:10:45,778 --> 00:10:47,246 逃げろ 昂! 120 00:10:47,380 --> 00:10:52,652 ダメだ… ここで おいらが動いたら 作戦がバレちまう 121 00:10:52,785 --> 00:10:54,654 ンッ… ンンッ… 122 00:11:00,660 --> 00:11:01,961 昂! 123 00:11:03,829 --> 00:11:05,164 母ちゃん! 124 00:11:06,966 --> 00:11:08,200 ンンッ! (刺す音) 125 00:11:22,915 --> 00:11:24,683 アッ… アア… 126 00:11:30,990 --> 00:11:32,024 (騎兵B)どうだ? 127 00:11:32,324 --> 00:11:35,795 (歩兵)はっ! 生き残っている者はいないようです 128 00:11:36,328 --> 00:11:38,197 (騎兵A)そうか 気のせいか 129 00:11:39,031 --> 00:11:40,199 行くぞ! 130 00:11:47,206 --> 00:11:51,210 ハァハァ ハァハァ… 131 00:11:52,278 --> 00:11:53,345 (尾平)昂… 132 00:11:56,782 --> 00:11:57,450 んっ… 133 00:12:00,119 --> 00:12:01,287 んっ… 134 00:12:01,954 --> 00:12:04,824 (鬨(とき)の声) 135 00:12:07,927 --> 00:12:10,229 (守備隊長)玉鳳隊が来るぞ! 136 00:12:10,362 --> 00:12:14,500 本陣に行かせるわけには いかん ここで食い止めろ! 137 00:12:14,967 --> 00:12:16,035 (王賁)ンンッ… 138 00:12:17,970 --> 00:12:18,904 (刺す音) (魏兵)ウッ! 139 00:12:19,839 --> 00:12:21,307 (魏兵)と… 止めろ! 140 00:12:24,043 --> 00:12:29,815 (番陽)ヌハハハッ! 今度の敵も軽かったですな 賁さま 141 00:12:29,949 --> 00:12:34,320 まだだ 敵の大将の首を取るまでは 気を緩めるな! 142 00:12:34,453 --> 00:12:37,857 しかし あとは もう本陣を落とすだけ 143 00:12:37,957 --> 00:12:38,824 うん? 144 00:12:38,958 --> 00:12:40,025 ハッ… 145 00:12:40,159 --> 00:12:42,428 (馬のいななき) 146 00:12:51,137 --> 00:12:54,273 ひと足遅かったな 玉鳳隊 147 00:12:54,840 --> 00:12:57,076 ピッカピカの馬に乗ってるくせに 148 00:12:57,176 --> 00:12:59,912 アリンコの俺たちに 先を越されるなんて 149 00:13:00,012 --> 00:13:03,516 軍事の英才教育も たかが知れてんなぁ! 150 00:13:03,849 --> 00:13:06,519 王賁のお坊ちゃん フッ… 151 00:13:06,852 --> 00:13:11,323 ハハハハッ! アハハハハッ! 152 00:13:11,457 --> 00:13:13,893 (笑い声) 153 00:13:14,226 --> 00:13:17,897 (鬨の声) 154 00:13:19,198 --> 00:13:20,299 (秦兵A)まただ! 155 00:13:20,432 --> 00:13:23,302 また 玉鳳隊が敵将の首を取ったぞ 156 00:13:23,435 --> 00:13:25,905 (秦兵B) 今度は 飛信隊が敵陣を落とした! 157 00:13:27,173 --> 00:13:28,307 ヤッ! (斬る音) 158 00:13:29,041 --> 00:13:32,811 (秦兵C) すごいぞ あの2つの三百人隊は! 159 00:13:32,912 --> 00:13:35,915 競うように武功を上げまくっている 160 00:13:36,015 --> 00:13:39,451 (秦兵A) しかし やはり玉鳳隊のほうが上だ 161 00:13:39,552 --> 00:13:44,223 あの完全武装の騎馬隊は そこらの千人隊より強力だぞ 162 00:13:44,323 --> 00:13:47,526 (秦兵B) いや 飛信隊だって負けては いない 163 00:13:47,826 --> 00:13:51,297 あいつらは ほかの部隊には 決してできない危険な作戦を― 164 00:13:51,397 --> 00:13:53,132 平気で やってのける 165 00:13:54,266 --> 00:13:59,138 (蒙恬(もうてん))へ~え… ここは また 随分と盛り上がってるみたいだな 166 00:13:59,972 --> 00:14:05,844 (じい)飛信隊という新参の部隊と 玉鳳隊が武功を争っておるようです 167 00:14:05,978 --> 00:14:10,950 (陸仙(りくせん)) あの王賁が 武功を独占せずに 手を焼いているとは面白い 168 00:14:11,050 --> 00:14:12,451 いかがでしょう? 169 00:14:12,585 --> 00:14:16,956 {\an8}我ら楽華(がくか)隊も この戦に 参戦するというのは 170 00:14:17,089 --> 00:14:18,524 (じい・陸仙)蒙恬さま 171 00:14:24,096 --> 00:14:26,332 (蒙恬)ヤ~ダよ (じい・陸仙)ええっ! 172 00:14:26,432 --> 00:14:31,203 俺 王賁 苦手だし 第一 暑っ苦しいじゃん 173 00:14:31,570 --> 00:14:34,974 こんな狭いとこで あいつらと競り合うの 174 00:14:35,107 --> 00:14:37,376 おお さすがです! 175 00:14:37,476 --> 00:14:41,413 若は もっと大きな目で 戦を捉えておられるのですな? 176 00:14:41,513 --> 00:14:43,883 じいは うれしゅうございます… 177 00:14:44,216 --> 00:14:46,385 (蒙恬)泣かなくていいから… 178 00:14:46,485 --> 00:14:50,055 そのようなお考えであれば 我ら楽華隊は― 179 00:14:50,155 --> 00:14:54,660 蒙恬さまに ふさわしい もっと大きな戦場を探しましょう 180 00:14:54,960 --> 00:14:56,195 ていうか― 181 00:14:56,328 --> 00:15:00,032 この三百人隊が やる気をなくさせるんですけど 182 00:15:00,132 --> 00:15:01,600 (じい・陸仙)ええっ! 183 00:15:01,934 --> 00:15:05,537 俺って この間の韓(かん)との戦で 手柄を立てて 184 00:15:05,638 --> 00:15:09,975 千人将に昇格したはずなんだよね (陸仙)確かに… 185 00:15:10,075 --> 00:15:16,248 しかし 白老さまが“あと1年は 三百人将で経験を積め”と 186 00:15:16,548 --> 00:15:19,652 白老さまの命令に逆らうわけには… 187 00:15:20,152 --> 00:15:24,957 身内には異常に厳しいよな うちのじいさまは 188 00:15:25,391 --> 00:15:27,026 かわいそうな俺 189 00:15:27,159 --> 00:15:30,462 おいたわしや 若… (蒙恬)だから泣かなくていいって 190 00:15:31,597 --> 00:15:33,933 行こっか (じい・陸仙)はっ! 191 00:15:36,268 --> 00:15:38,070 (陸仙)ここから南に向かうと― 192 00:15:38,170 --> 00:15:42,074 更に大きな戦が繰り広げられている 最前線がありますので― 193 00:15:42,174 --> 00:15:43,943 そこへ まいりましょう 194 00:15:44,243 --> 00:15:48,380 (蒙恬)いや その前に どっか にぎやかな町に行く 195 00:15:48,480 --> 00:15:52,251 買い物に (じい・陸仙)え~っ! 196 00:15:53,385 --> 00:15:56,388 (ナレーター) かつて 秦国が誇った六大将軍 197 00:15:56,488 --> 00:15:59,358 最後の1人 王騎が死して2年 198 00:16:00,092 --> 00:16:02,127 玉鳳隊の王賁 199 00:16:02,494 --> 00:16:04,430 楽華隊の蒙恬 200 00:16:05,297 --> 00:16:08,267 そして 飛信隊の信 201 00:16:09,668 --> 00:16:13,272 秦国の新たな時代の 大将軍を目指す若者たちが― 202 00:16:13,405 --> 00:16:18,277 今 着実に芽を出し 更なる成長を遂げるべく― 203 00:16:18,410 --> 00:16:21,180 戦場で躍動していた 204 00:16:22,314 --> 00:16:28,988 そのころ 秦国の都 咸陽(かんよう)でも 巨大な勢力が動きだそうとしていた 205 00:16:29,455 --> 00:16:32,091 (廷臣A) 呂不韋(りょふい)のもとに集まった食客は― 206 00:16:32,191 --> 00:16:35,694 ついに 1,000人に達したという報告がある 207 00:16:35,995 --> 00:16:41,200 (廷臣B)治めている農地に暮らす 農民たちの数も10万戸を超えたとか 208 00:16:41,333 --> 00:16:44,069 もはや ひとりの臣下という規模ではない 209 00:16:44,169 --> 00:16:47,506 (廷臣C)加えて 趙(ちょう)との間に同盟を結んだことが― 210 00:16:47,606 --> 00:16:50,209 一段と ヤツの評価を上げている 211 00:16:51,010 --> 00:16:53,512 (廷臣A) まだまだ呂不韋は大きくなるぞ 212 00:16:55,647 --> 00:16:59,485 (廷臣B)呂不韋の陣営にとって 我々 大王派をつぶすとは― 213 00:16:59,585 --> 00:17:02,321 武力で皆殺しにすることではない 214 00:17:02,654 --> 00:17:06,592 一方的な勢力図を作って こちらを弱らせ 215 00:17:06,692 --> 00:17:12,631 最後に残った数人の側近を抹殺して 大王を無力にするということだ 216 00:17:13,532 --> 00:17:18,137 (廷臣C)そして 我々が やらねばならぬのは正に その逆 217 00:17:18,404 --> 00:17:21,340 結局は 王宮内の勢力図を― 218 00:17:21,440 --> 00:17:24,676 我々 大王派の色に 塗り替えていくしかない 219 00:17:25,344 --> 00:17:28,147 (壁(へき))そのようなことは とうに分かっている 220 00:17:28,247 --> 00:17:33,552 だからこそ殿は治水工事に尽力して 実績を積み重ねているのだ 221 00:17:33,685 --> 00:17:36,288 (廷臣A) だが それだけでは不十分だ 222 00:17:36,688 --> 00:17:40,059 中立の立場を守っている者たちを 引き込むには― 223 00:17:40,159 --> 00:17:43,162 もっと大きな戦略が必要なのだ 224 00:17:43,295 --> 00:17:46,065 (壁) では 現実に どのような戦略が… 225 00:17:47,199 --> 00:17:48,467 (廷臣たち)うん? 226 00:17:49,268 --> 00:17:52,504 (政(せい))どうした? 肆氏(しし) なぜ黙っている? 227 00:17:53,205 --> 00:17:56,542 今日の会議を呼びかけたのは お前のはずだが 228 00:18:00,312 --> 00:18:03,782 (肆氏) では 恐れながら申し上げます 229 00:18:04,450 --> 00:18:06,585 今も議論されたとおり― 230 00:18:06,685 --> 00:18:11,590 呂不韋の陣営を抑え 我々 大王派が実権を握るには― 231 00:18:11,690 --> 00:18:15,360 王宮内の勢力図を 塗り替えねばなりませぬ 232 00:18:16,095 --> 00:18:20,799 そのために 最も手っとり早いのは 大勢力を味方につけること 233 00:18:21,133 --> 00:18:22,868 しかし そなたをはじめ― 234 00:18:23,168 --> 00:18:26,405 竭氏(けつし)の残党を あらかた こちらに加えた今 235 00:18:26,505 --> 00:18:29,708 一気に 勢力を逆転させるほどの勢力など 236 00:18:29,808 --> 00:18:33,846 この咸陽には存在しないであろう (肆氏)いや 存在する 237 00:18:34,146 --> 00:18:34,813 (どよめき) 238 00:18:36,548 --> 00:18:37,583 (昌文君(しょうぶんくん))ハッ… 239 00:18:38,150 --> 00:18:39,785 (肆氏)ここにいる人間の中にも 240 00:18:39,885 --> 00:18:42,421 知っていて あえて 口に出さない者や― 241 00:18:42,754 --> 00:18:45,390 全く気づいていない者がいるが 242 00:18:45,757 --> 00:18:50,762 この咸陽には 呂不韋の陣営とも 我々 大王派のとも別の― 243 00:18:50,863 --> 00:18:54,233 “第3勢力”が確かに存在している 244 00:18:54,733 --> 00:18:59,538 あの呂不韋でさえ 手を出しあぐねている強大な勢力が 245 00:18:59,671 --> 00:19:01,273 やめよ 肆氏 246 00:19:01,406 --> 00:19:03,442 大王さまの御前であるぞ 247 00:19:03,876 --> 00:19:08,213 そもそも あそこには 我々とて 立ち入ることができぬ 248 00:19:08,313 --> 00:19:10,349 (肆氏)確かに そのとおりだが… 249 00:19:11,383 --> 00:19:14,353 向こうから 接触してきたとしたら どうだ? 250 00:19:14,486 --> 00:19:15,354 なっ… 251 00:19:16,221 --> 00:19:19,158 (政)何があったのだ? 肆氏 252 00:19:19,858 --> 00:19:22,661 実は昨夜… 253 00:19:23,495 --> 00:19:27,366 私の屋敷に現れたのです 254 00:19:27,666 --> 00:19:30,202 かの城より使者が 255 00:19:31,403 --> 00:19:33,238 (肆氏)な… なぜ― 256 00:19:33,405 --> 00:19:36,241 そなたたちが ここに? 257 00:19:36,808 --> 00:19:37,676 ハッ… 258 00:19:37,809 --> 00:19:42,181 (趙高(ちょうこう)) 肆氏よ そなたに この書簡を 259 00:19:43,882 --> 00:19:45,184 (肆氏)ハッ… 260 00:19:45,317 --> 00:19:47,619 ぎょ… 玉璽(ぎょくじ) 261 00:19:48,520 --> 00:19:51,957 (廷臣B)玉璽だと? 何をバカな 262 00:19:52,491 --> 00:19:56,562 王の印である玉璽は 当然 大王のもとにある 263 00:19:57,663 --> 00:20:00,299 大王のあずかり知れぬ所で― 264 00:20:00,399 --> 00:20:04,336 玉璽を押された書簡が 発せられるなど ありえぬわ! 265 00:20:04,469 --> 00:20:06,672 (廷臣C)一体 どういうことだ! 266 00:20:07,539 --> 00:20:12,744 (肆氏)先に 大王の弟君 成蟜(せいきょう)さまが反乱を起こされた折 267 00:20:13,579 --> 00:20:19,585 大王は 咸陽を脱出されるに際して 玉璽をある場所に隠され 268 00:20:19,685 --> 00:20:24,656 当時 成蟜派だった私は ついに それを発見できなかった 269 00:20:25,357 --> 00:20:29,828 それは 今言っている第3の勢力の 中に隠されたからだ 270 00:20:30,562 --> 00:20:32,831 (どよめき) 271 00:20:34,299 --> 00:20:40,339 反乱を平定した俺に玉璽を返す前に 複製を作られたということか? 272 00:20:40,839 --> 00:20:42,241 ンンッ… 273 00:20:43,308 --> 00:20:47,246 冒涜(ぼうとく)だ! 玉璽の複製など 国家に対する反逆罪 274 00:20:47,346 --> 00:20:49,715 万死に値する悪行です! 275 00:20:49,982 --> 00:20:53,252 先ほどから 何の話をしているのですか? 276 00:20:53,552 --> 00:20:55,587 第3の勢力とは… 277 00:20:55,687 --> 00:20:58,824 そんなものが この咸陽に存在するなどとは― 278 00:20:58,924 --> 00:21:02,427 聞いたことがありません! (昌文君)いや 壁 279 00:21:03,395 --> 00:21:06,965 お前は その勢力を知っている 280 00:21:07,299 --> 00:21:08,367 えっ? 281 00:21:08,500 --> 00:21:12,971 ただ その存在の異質さに気を取られ 282 00:21:13,272 --> 00:21:17,876 我らの勢力争いに関わる存在だと 気づいていないだけだ 283 00:21:18,510 --> 00:21:21,947 そこは 咸陽にありながら いかなる要人も― 284 00:21:22,047 --> 00:21:26,652 足を踏み入れることすら 許されぬ閉ざされた城 285 00:21:31,957 --> 00:21:34,393 (宦官(かんがん))低頭! 286 00:22:07,959 --> 00:22:10,896 (陽(よう))絶対に 頭を上げちゃダメだよ 向(こう)ちゃん… 287 00:22:10,996 --> 00:22:14,499 (向)わ… 分かってるよ 陽ちゃん 288 00:22:26,578 --> 00:22:31,016 (昌文君)1,000人を超える宮女と 無数の宦官からなる城 289 00:22:31,116 --> 00:22:34,886 宮女たちのほとんどが 国内外の名門の出であり― 290 00:22:34,986 --> 00:22:39,791 その背後に 有力者の勢力と 野望が うごめいている 291 00:22:40,659 --> 00:22:42,594 それらを束ねたならば… 292 00:22:44,496 --> 00:22:49,034 絶大な力を擁する女の城 後宮 293 00:22:49,735 --> 00:22:54,840 そして その女の城の主(あるじ)は 現在の秦国太后(たいこう)さま 294 00:22:56,007 --> 00:22:57,008 つまり― 295 00:22:57,576 --> 00:23:03,081 第3の勢力とは 大王さまのお母上の勢力だ 296 00:23:11,389 --> 00:23:14,126 ♪~ 297 00:24:35,173 --> 00:24:38,777 ~♪ 298 00:24:41,246 --> 00:24:45,050 ♪~ 299 00:24:51,690 --> 00:24:53,792 ~♪