1 00:00:01,960 --> 00:00:07,132 {\an8}(兵たちの歓声) 2 00:00:08,258 --> 00:00:10,176 (信(しん))秦国(しんこく)2人目の… 3 00:00:12,679 --> 00:00:13,680 大将軍 4 00:00:15,432 --> 00:00:18,476 (文官) 引き続き 昇格する者2人! 5 00:00:19,185 --> 00:00:22,522 玉鳳隊(ぎょくほうたい) 四千人将(よんせんにんしょう) 王賁(おうほん) 6 00:00:23,023 --> 00:00:25,942 飛信隊(ひしんたい) 四千人将 信 7 00:00:26,443 --> 00:00:27,444 前へ! 8 00:00:27,527 --> 00:00:30,280 (兵たちの歓声) (玉鳳隊兵たち)よ~し! 賁様! 9 00:00:30,780 --> 00:00:32,574 (田永(でんえい))しゃあ! 10 00:00:32,657 --> 00:00:34,451 (尾平(びへい))信 やったな 11 00:00:34,951 --> 00:00:35,702 ああ 12 00:00:36,202 --> 00:00:40,415 (去亥(きょがい))でも 著雍(ちょよう)戦じゃ 王賁の手柄がデカい 13 00:00:40,498 --> 00:00:43,835 ひょっとして 王賁のヤツは 一気に… 14 00:00:49,049 --> 00:00:50,925 (番陽(ばんよう))来い… 来い! 15 00:00:52,510 --> 00:00:57,766 先の戦にて 魏火龍(ぎかりゅう) 紫伯(しはく)と霊凰(れいおう)の首級(しゅきゅう) 16 00:00:57,849 --> 00:01:00,435 並びに著雍守備戦の功により 17 00:01:01,936 --> 00:01:05,982 両名を五千人将に任命する! 18 00:01:10,153 --> 00:01:11,529 (飛信隊兵たちの歓声) (沛浪(はいろう))よっしゃあ! 19 00:01:11,613 --> 00:01:13,823 ついに五千人将だ! 20 00:01:13,907 --> 00:01:17,452 (田有(でんゆう)) あと1つ… あと1つだぞ 信! 21 00:01:18,536 --> 00:01:21,706 おまけに 王賁も五千人将止まりだった! 22 00:01:21,790 --> 00:01:24,834 ついに信が五千人将… 23 00:01:25,418 --> 00:01:26,377 (渕(えん))貂(てん)殿! 24 00:01:26,461 --> 00:01:27,337 (河了貂(かりょうてん))うん! 25 00:01:27,420 --> 00:01:28,755 ぬう… 26 00:01:29,422 --> 00:01:33,134 (関常(かんじょう))さすがに 1つ飛ばしの将軍はなかったか 27 00:01:33,635 --> 00:01:35,804 (松琢(しょうたく))ギリギリってとこですかね 28 00:01:39,307 --> 00:01:41,643 (録嗚未(ろくおみ))信のアホはともかく 29 00:01:41,726 --> 00:01:44,395 王賁も五千人将止まりだったな 30 00:01:45,021 --> 00:01:45,730 (隆国(りゅうこく))フッ… 31 00:01:51,694 --> 00:01:55,990 納得いかねえって面(つら)だが そこは上の判断だ 32 00:01:56,074 --> 00:01:58,159 俺は素直に喜んどくぞ 33 00:01:58,952 --> 00:02:03,748 (王賁)鳳明(ほうめい)との人違いで 偶然上げたという霊凰の首級の功 34 00:02:04,791 --> 00:02:09,212 本来なら総大将の首を討ち損じたと 恥ずべきところだが 35 00:02:09,712 --> 00:02:12,423 貴様は のんきに喜んでいればいい 36 00:02:12,507 --> 00:02:13,591 (信)フン… 37 00:02:18,012 --> 00:02:19,347 んだと こら! 38 00:02:19,931 --> 00:02:21,140 あっ 信! 39 00:02:21,224 --> 00:02:24,185 (玉鳳隊兵) 貴様! 賁様に向かって… 40 00:02:24,686 --> 00:02:26,563 (玉鳳隊兵) 飛信隊 信を ぶち殺せ~! 41 00:02:26,646 --> 00:02:28,439 (信)るおおお! (玉鳳隊兵たち)ぐあっ! 42 00:02:28,523 --> 00:02:31,943 (文官) こっ こら! 正式な式典で何を… 43 00:02:32,527 --> 00:02:34,529 {\an8}♪~ 44 00:03:59,489 --> 00:04:01,491 {\an8}~♪ 45 00:04:03,117 --> 00:04:04,661 {\an8}(ナレーション) 式典のあと 46 00:04:04,744 --> 00:04:07,038 {\an8}録嗚未軍と玉鳳隊は 47 00:04:07,121 --> 00:04:09,666 {\an8}南の前線へと向かって 出撃した 48 00:04:10,333 --> 00:04:14,128 蒙武(もうぶ)軍と楚(そ)軍の戦いの援軍である 49 00:04:16,339 --> 00:04:19,884 早くも録嗚未の下で王賁を… 50 00:04:20,385 --> 00:04:22,387 ん? 早くも? 51 00:04:22,887 --> 00:04:27,600 (騰(とう))五千人将は 三千 四千とは まるで違う 52 00:04:28,101 --> 00:04:32,814 将軍のすぐ1つ下の 五千人将の目を通してこそ 53 00:04:33,314 --> 00:04:37,777 将軍の存在がいかなるものか より見えてくる 54 00:04:37,860 --> 00:04:43,366 だから王賁が そこを飛ばすことを 騰大将軍は よしとせず 55 00:04:43,449 --> 00:04:46,494 将軍昇格を否としたのだ 56 00:04:46,577 --> 00:04:48,913 (信)え… ええっ! 57 00:04:48,997 --> 00:04:52,917 じゃあ あんたが反対しなけりゃ 王賁は しょう… 58 00:04:53,418 --> 00:04:55,253 いって… ああっ… 59 00:04:55,336 --> 00:04:58,965 ほかにも総司令が反対だったそうだ 60 00:04:59,048 --> 00:04:59,799 え? 61 00:05:00,300 --> 00:05:02,969 さすがに よく分かっておられる 62 00:05:03,636 --> 00:05:06,305 五千は ただの踏み段にあらず 63 00:05:06,806 --> 00:05:11,227 ここで しっかり甘えを落とし 成果を上げよ 64 00:05:11,894 --> 00:05:14,731 そうすれば 本当に お前たちは 65 00:05:15,314 --> 00:05:16,691 将軍だ 66 00:05:19,110 --> 00:05:22,780 録嗚未と王賁が抜けた 著雍を守る責任は 67 00:05:22,864 --> 00:05:25,033 より重くなったぞ 68 00:05:25,533 --> 00:05:27,493 五千人将 信 69 00:05:28,870 --> 00:05:34,250 お前は隆国の下について 共に防衛戦の舵(かじ)を取れ 70 00:05:43,259 --> 00:05:45,053 (信)五千人将の経験… 71 00:05:45,553 --> 00:05:49,140 だが いよいよ あと1つまで迫ったぞ 72 00:05:49,891 --> 00:05:54,145 大将軍は 更にその上だが まずは将軍 73 00:05:56,981 --> 00:05:58,858 (嬴政(えいせい))5年で将軍になれるか? 74 00:05:59,984 --> 00:06:05,281 なれれば 5年後 俺の最初の号令で出陣する将軍は 75 00:06:05,365 --> 00:06:07,450 お前だ 信 76 00:06:08,993 --> 00:06:13,414 (信)無論 俺は やるつもりだが お前はどうだ? 77 00:06:14,165 --> 00:06:18,503 確か 来年の加冠(かかん)の儀が 節目って言ってたような… 78 00:06:20,630 --> 00:06:21,339 隆国 79 00:06:22,090 --> 00:06:22,882 (隆国)あ? 80 00:06:24,133 --> 00:06:25,593 (信)咸陽(かんよう)は どっちだ? 81 00:06:26,094 --> 00:06:27,261 あっちだ 82 00:06:28,638 --> 00:06:31,516 (信)毐国(あいこく)だなんだと 揺れてるみてえだが… 83 00:06:33,893 --> 00:06:36,646 お前も しっかりやれよ 政(せい) 84 00:06:38,731 --> 00:06:41,317 (臣)毐国の膨張が止まりません! 85 00:06:41,401 --> 00:06:44,946 (臣)白尾(はくび) 明陽(めいよう)までも 傘下に加わったもよう! 86 00:06:45,029 --> 00:06:47,281 (臣)裏で人と資金が 大量に流れています! 87 00:06:47,365 --> 00:06:49,367 (臣)他国の使者の往来もあり 88 00:06:49,450 --> 00:06:53,371 独自に外交まがいのことを 行っている様子です! 89 00:06:56,124 --> 00:06:59,377 (ナレーション)許可なく 太原(たいげん)を改め 国とした毐国は 90 00:06:59,460 --> 00:07:01,295 日増しに勢力を増し 91 00:07:01,796 --> 00:07:06,551 そして 嫪毐(ろうあい)の顔つきも 少々 変わってきていた 92 00:07:08,302 --> 00:07:11,305 (嫪毐) 苦しゅうない 苦しゅうないぞ 93 00:07:14,809 --> 00:07:17,728 太后(たいこう)様! 嫪毐様! 94 00:07:17,812 --> 00:07:21,732 メイリン家より 五千金の献上が着きました 95 00:07:21,816 --> 00:07:25,444 メイリンとは 趙国(ちょうこく)の公家のメイリンか! 96 00:07:26,028 --> 00:07:29,991 (太后)列国が この毐国を 太らせようとしてやがる 97 00:07:30,533 --> 00:07:32,702 計画どおりではあったが 98 00:07:32,785 --> 00:07:35,621 少々 規模のタガが 外れてきているな 99 00:07:35,705 --> 00:07:37,748 (嫪毐)あ~ もったいない 100 00:07:37,832 --> 00:07:38,708 (太后)ん? 101 00:07:38,791 --> 00:07:43,296 この半分近くも 咸陽に送らねばならないとは 102 00:07:43,880 --> 00:07:47,091 (太后)バカ それで ここの権益 守ってんだよ 103 00:07:48,092 --> 00:07:50,845 でも もったいない… 104 00:07:52,346 --> 00:07:57,351 いっそ これを軍資金に回して 咸陽を落とすか 105 00:08:01,230 --> 00:08:03,524 (太后) めったなこと言うもんじゃないよ 106 00:08:03,608 --> 00:08:07,695 咸陽と戦(や)るには この10倍は 人とカネがいるんだ 107 00:08:09,488 --> 00:08:11,365 じょ… 冗談です 108 00:08:11,449 --> 00:08:12,700 (太后)どけ! 109 00:08:14,702 --> 00:08:15,828 (ドアが閉まる音) 110 00:08:16,329 --> 00:08:21,209 ハア… ここ最近 ずっと機嫌が良くないな 太后様は 111 00:08:21,709 --> 00:08:24,504 (虎歴(これき))無理もございません 112 00:08:24,587 --> 00:08:26,589 虎歴大臣… 113 00:08:27,089 --> 00:08:30,051 太后様といえど女性 114 00:08:30,134 --> 00:08:33,554 戦ごとが絡んだ話は 疲れるものです 115 00:08:34,680 --> 00:08:38,059 ここは 太后様のお体のためにも 116 00:08:38,142 --> 00:08:42,980 男どもだけで絵図を 描き進めておくべきかと思います 117 00:08:43,773 --> 00:08:44,690 絵図? 118 00:08:44,774 --> 00:08:45,733 (虎歴)それは… 119 00:08:46,442 --> 00:08:49,820 もちろん 咸陽攻略の絵図ですよ 120 00:08:52,114 --> 00:08:54,492 (嫪毐)そっ それは… 121 00:08:59,580 --> 00:09:00,581 (息を吐く音) 122 00:09:03,543 --> 00:09:04,418 (嬴政)ん? 123 00:09:04,919 --> 00:09:06,379 (昌文君(しょうぶんくん))中にお入りを 124 00:09:06,879 --> 00:09:09,548 だいぶ空気が冷たくなってきました 125 00:09:11,050 --> 00:09:12,885 この季節になると… 126 00:09:12,969 --> 00:09:13,928 ん? 127 00:09:14,971 --> 00:09:17,348 母の悪態を思い出す 128 00:09:18,683 --> 00:09:20,309 趙国のあばら家で 129 00:09:20,810 --> 00:09:23,354 2人 ボロボロの服を着て 130 00:09:23,854 --> 00:09:26,065 “また この季節が来やがった”と 131 00:09:26,566 --> 00:09:27,942 舌打ちしていた 132 00:09:31,529 --> 00:09:32,989 大王様… 133 00:09:33,781 --> 00:09:38,327 毐国は このまま膨張し続ければ いずれ破綻する 134 00:09:39,078 --> 00:09:40,246 そのときは… 135 00:09:44,083 --> 00:09:45,126 俺は ずっと 136 00:09:45,835 --> 00:09:48,337 打倒 呂不韋(りょふい)のことばかり 考えていたが 137 00:09:49,547 --> 00:09:54,218 母の苦しみを止めてやるのも 俺の役目なのかもしれぬ 138 00:09:55,595 --> 00:09:59,599 血を分けた実の子としての役目だ 139 00:10:07,481 --> 00:10:11,319 (鐘の音) 140 00:10:22,663 --> 00:10:26,834 (ナレーション)始皇(しこう)九年 正月の式典が執り行われた 141 00:10:27,335 --> 00:10:30,087 (人々) おめでとうございます 大王様! 142 00:10:30,171 --> 00:10:31,922 秦国 ばんざ~い! 143 00:10:32,006 --> 00:10:36,552 (ナレーション)いよいよ 政の 加冠の儀が執り行われる年である 144 00:10:38,262 --> 00:10:39,472 フウ… 145 00:10:40,514 --> 00:10:43,684 あ~ やだやだ お~ やだやだ… 146 00:10:43,768 --> 00:10:45,144 (羌瘣(きょうかい))お疲れだな (信)うわっ! 147 00:10:45,227 --> 00:10:47,021 いつから そこに! 148 00:10:47,104 --> 00:10:47,938 (羌瘣)今 149 00:10:48,814 --> 00:10:52,985 なんだ それ 五千人将の大変さってやつか? 150 00:10:53,069 --> 00:10:55,446 (信)ああ… っていうか 151 00:10:55,529 --> 00:10:57,823 隆国の大変さだ 152 00:10:57,907 --> 00:10:58,949 ったく… 153 00:10:59,992 --> 00:11:04,080 あいつが あんなに嫌なヤツとは 思わなかったぜ! 154 00:11:04,163 --> 00:11:09,043 毎回 ネチネチと しつけえし うるせえし 細けえし! 155 00:11:09,126 --> 00:11:10,378 (羌瘣)はい おめでとう 156 00:11:10,461 --> 00:11:11,337 ああ? 157 00:11:11,420 --> 00:11:14,173 いや 新年のご挨拶 158 00:11:14,673 --> 00:11:15,591 えっ… 159 00:11:16,258 --> 00:11:17,093 ヘッ 160 00:11:17,677 --> 00:11:18,928 ああ 161 00:11:21,180 --> 00:11:22,515 フウ… 162 00:11:23,015 --> 00:11:26,435 そういや 隆国が お前のことも言ってたぞ 163 00:11:26,519 --> 00:11:27,186 (羌瘣)え? 164 00:11:28,229 --> 00:11:32,233 お前も今度の論功行賞(ろんこうこうしょう)で 三千人将になって 165 00:11:32,316 --> 00:11:34,443 独自に兵を持っちまってる 166 00:11:35,486 --> 00:11:38,364 俺の五千と合わせりゃ 八千だ 167 00:11:39,115 --> 00:11:42,868 (隆国)いまだに羌瘣が 飛信隊の副長だとするならば 168 00:11:42,952 --> 00:11:45,246 飛信隊は八千人隊 169 00:11:45,329 --> 00:11:50,042 つまり お前の五千人将という位を 超えた規模になるゆえ 170 00:11:50,126 --> 00:11:54,088 羌瘣隊は飛信隊の枠組みに 入れるのは おかしい 171 00:11:54,588 --> 00:11:56,006 細か 172 00:11:56,090 --> 00:11:59,760 だろ? 細けえんだよ あいつ! 173 00:12:00,970 --> 00:12:03,848 (羌瘣) まあ 確かに 隆国の理屈は正しい 174 00:12:04,348 --> 00:12:07,017 が… 独立はない 175 00:12:07,726 --> 00:12:10,104 私は最後まで飛信隊だ 176 00:12:12,982 --> 00:12:13,524 ああ 177 00:12:14,108 --> 00:12:17,111 んな問題は 言い回しで どうにでもなるぜ 178 00:12:17,194 --> 00:12:18,529 ハハハハハ! 179 00:12:19,864 --> 00:12:21,699 (羌瘣)でも まあ なんだかんだで 180 00:12:21,782 --> 00:12:25,202 築城は しっかり 進んでるんじゃないのか これは 181 00:12:25,286 --> 00:12:27,121 (信)ああ まあな 182 00:12:28,581 --> 00:12:30,040 見ろよ 羌瘣 183 00:12:31,000 --> 00:12:34,211 今 手をつけてる あの外壁が完成したら 184 00:12:34,295 --> 00:12:37,798 最低限の守りの砦(とりで)が 出来上がるそうだ 185 00:12:38,382 --> 00:12:40,217 そしたら やっと… 186 00:12:40,301 --> 00:12:41,802 打って出るのか? 187 00:12:41,886 --> 00:12:42,636 ああ 188 00:12:44,180 --> 00:12:49,059 いよいよ著雍を足がかりにした 魏国(ぎこく)攻略戦の始まりだ 189 00:12:49,143 --> 00:12:53,814 だが その割には 内側が だいぶガタついてるな 190 00:12:55,649 --> 00:12:58,277 (信)今年で片がつくさ 191 00:13:00,154 --> 00:13:01,405 布地は こちらに 192 00:13:01,906 --> 00:13:03,282 (仕立て屋A)はっ 193 00:13:03,365 --> 00:13:05,576 (嬴政)装飾は この龍(りゅう)に 194 00:13:05,659 --> 00:13:06,577 (仕立て屋B)はっ 195 00:13:07,578 --> 00:13:10,080 (昌文君)ようやく加冠の儀 196 00:13:10,831 --> 00:13:14,376 式典さえ無事に済めば 大王様は晴れて 197 00:13:14,460 --> 00:13:19,006 秦国の君主として 自他ともに認められる 198 00:13:19,507 --> 00:13:23,928 すなわち それで 我々 大王派の勝利 199 00:13:24,762 --> 00:13:29,934 故に それまで あの呂不韋が おとなしくしているはずがない 200 00:13:30,935 --> 00:13:31,477 (壁(へき))殿 201 00:13:31,977 --> 00:13:32,770 ん? 202 00:13:33,270 --> 00:13:36,106 兵1千が新たに到着しました 203 00:13:36,607 --> 00:13:37,483 (昌文君)ご苦労 204 00:13:38,526 --> 00:13:43,489 瑠衣(るい)公主や肆氏(しし)ら要人の 護衛に割りふり 守りを厚くしろ 205 00:13:43,989 --> 00:13:48,035 式典まで 一人も失ってはならぬぞ 壁 206 00:13:48,536 --> 00:13:49,411 (壁)はっ 207 00:13:50,079 --> 00:13:55,584 (昌文君)呂不韋の 一挙手一投足 このわしが決して見逃さぬぞ 208 00:14:00,631 --> 00:14:01,882 (李斯(りし))呂不韋様 209 00:14:02,383 --> 00:14:03,592 (呂不韋)む~? 210 00:14:04,385 --> 00:14:05,594 (李斯)大王派の… 211 00:14:05,678 --> 00:14:10,224 昌文君の監視の目が 思った以上に やっかいなことに 212 00:14:13,978 --> 00:14:15,646 事を起こすには 213 00:14:15,729 --> 00:14:19,066 相当 慎重に 推し進める必要があります 214 00:14:19,567 --> 00:14:22,444 (呂不韋)そんなことは必要ない 215 00:14:28,325 --> 00:14:31,453 動くのは わしらではない 216 00:14:32,079 --> 00:14:36,208 (臣) こちらは趙王からの使者 上恵(じょうけい)様 217 00:14:37,334 --> 00:14:40,963 こちらは楚王の使者 北涼(ほくりょう)様です 218 00:14:42,339 --> 00:14:45,342 苦しゅうない 苦しゅうないぞ 219 00:14:46,552 --> 00:14:50,222 (北涼)楚王も まことに 毐国の繁栄を喜ぶとともに 220 00:14:50,889 --> 00:14:54,476 嫪毐様のことを 頼もしく思っておられます 221 00:14:55,311 --> 00:14:59,064 そっ 楚王が私を… 222 00:14:59,565 --> 00:15:02,985 楚王は こうもおっしゃっていました 223 00:15:03,861 --> 00:15:04,570 ん? 224 00:15:05,070 --> 00:15:09,992 ここが毐国であるのならば その君主である嫪毐様は 225 00:15:10,075 --> 00:15:12,703 王を名乗るべきではないのかと! 226 00:15:13,203 --> 00:15:14,330 なっ… 227 00:15:15,414 --> 00:15:16,582 おお! 228 00:15:16,665 --> 00:15:18,125 それはいい! 229 00:15:18,208 --> 00:15:22,504 (上恵)趙王も同じく 王宣言をおっしゃっておりました 230 00:15:22,588 --> 00:15:23,964 なんと! 231 00:15:24,048 --> 00:15:27,051 (嫪毐)私が… 王に? 232 00:15:27,551 --> 00:15:29,845 (臣たち)毐王(あいおう) ばんざ~い! 233 00:15:29,928 --> 00:15:32,848 毐王 ばんざ~い! 234 00:15:34,475 --> 00:15:38,270 (太后)うまく作りすぎたな 趙高(ちょうこう) 235 00:15:38,354 --> 00:15:40,689 (趙高)はっ… 申し訳ありません 236 00:15:41,273 --> 00:15:44,902 太后様の法改変の権限を 行使させていただき 237 00:15:44,985 --> 00:15:47,655 少々いじらせていただきます 238 00:15:47,738 --> 00:15:49,657 (太后)全て任す 239 00:15:50,240 --> 00:15:53,994 列国の手先になっている大臣たちも 少なくない 240 00:15:54,078 --> 00:15:55,663 今から洗っておけ 241 00:15:55,746 --> 00:15:56,580 (趙高)はっ 242 00:15:57,331 --> 00:15:57,915 (太后)フフ… 243 00:15:58,624 --> 00:16:03,629 簡単に手出しできぬまで 毐国を太らすのが第一ではあったが 244 00:16:04,129 --> 00:16:10,177 結果 御せずに転覆では 笑い話にもならぬぞ 趙高 245 00:16:12,971 --> 00:16:14,223 (趙高)お任せを… 246 00:16:18,560 --> 00:16:20,729 今は雌伏のとき 247 00:16:20,813 --> 00:16:23,649 目立つ行動は慎んでいただくよう 248 00:16:23,732 --> 00:16:25,734 注意したはずだが 249 00:16:27,152 --> 00:16:28,988 {\an8}樊於期(はんおき)将軍 250 00:16:29,488 --> 00:16:31,907 {\an8}(樊於期) 別に何もしちゃいない 251 00:16:31,990 --> 00:16:35,494 朝の練兵で模擬戦をやっただけだ 252 00:16:35,995 --> 00:16:36,995 (樊琉期(はんるき))父上 253 00:16:37,996 --> 00:16:40,916 {\an8}名も知らぬ部族の 集落でしたが 254 00:16:41,000 --> 00:16:43,585 {\an8}良い練兵となりましたな 255 00:16:46,755 --> 00:16:50,217 (虎歴)将軍 もう一度 言いますが 256 00:16:50,300 --> 00:16:54,680 今は我々の牙は 咸陽の目から隠しておくときです 257 00:16:54,763 --> 00:16:56,765 本番のために… 258 00:16:57,766 --> 00:17:00,269 分かっておるわ 虎歴大臣 259 00:17:01,270 --> 00:17:04,606 だが 我々は 既に仕上がっているのだ 260 00:17:05,107 --> 00:17:08,861 そういう軍は たまに こうして力を解放せねば 261 00:17:08,944 --> 00:17:11,196 内部崩壊へとつながる 262 00:17:11,780 --> 00:17:15,701 将軍として 胸の苦しいところですね 父上 263 00:17:15,784 --> 00:17:19,538 (樊於期) 問題は 本番の時期を明言せぬ— 264 00:17:19,621 --> 00:17:22,416 そちらにこそあるぞ 虎歴大臣 265 00:17:22,916 --> 00:17:25,794 このまま 時をムダに費やすのなら 266 00:17:26,879 --> 00:17:30,799 一帯から 集落は全て姿を消すぞ 267 00:17:32,926 --> 00:17:34,803 心配ご無用 268 00:17:35,304 --> 00:17:37,389 もう少しだ 269 00:17:40,017 --> 00:17:40,642 (臣たち)あっ… 270 00:17:41,435 --> 00:17:44,605 毐王様 おはようございます! 271 00:17:44,688 --> 00:17:46,190 (臣)おはようございます (臣)毐王様! 272 00:17:46,273 --> 00:17:47,191 (嫪毐)あ… 273 00:17:48,067 --> 00:17:50,319 “王”は やめよと申したのに 274 00:17:50,402 --> 00:17:52,321 太后様が また… 275 00:17:53,405 --> 00:17:55,783 まあ よいではありませぬか 276 00:17:55,866 --> 00:17:58,368 外に向けては申しませぬので 277 00:17:58,869 --> 00:18:00,954 (臣たち)毐王様! 毐王様… 278 00:18:01,038 --> 00:18:03,749 (嫪毐) よく考えれば 恐ろしいことだ 279 00:18:04,500 --> 00:18:09,505 この私が いつの間にか 王などと呼ばれている 280 00:18:10,798 --> 00:18:13,926 なんの取り柄もなかった この私が… 281 00:18:14,968 --> 00:18:17,304 下級文官の家に生まれ 282 00:18:17,387 --> 00:18:20,098 幼いころは 体が大きいだけで 283 00:18:20,182 --> 00:18:23,811 体力もなく 頭も悪く いじめられていた 284 00:18:24,978 --> 00:18:29,191 成人しても勇気がなくて 戦場にも行かなかった 285 00:18:30,108 --> 00:18:32,569 当然 女性にも相手にされず 286 00:18:33,153 --> 00:18:36,824 なんとか父の人脈で 下級文官となれたけど 287 00:18:37,407 --> 00:18:39,827 やはり そこでも才覚なく 288 00:18:39,910 --> 00:18:44,706 やることといえば 夜な夜な 上級 中級文官たちの接待で 289 00:18:44,790 --> 00:18:47,543 下品な芸を披露するだけだった 290 00:18:48,043 --> 00:18:50,963 でも それが きっかけになって… 291 00:18:51,964 --> 00:18:55,592 偽りの宦官(かんがん)となり 後宮に潜り込み 292 00:18:55,676 --> 00:18:59,346 なんと あの太后様の お相手をすることに… 293 00:19:02,558 --> 00:19:04,476 (太后)お前が嫪毐かい? 294 00:19:04,977 --> 00:19:06,979 はっ はひ… 295 00:19:13,277 --> 00:19:16,905 (嫪毐)初めのころは 恐ろしくてたまらなかった 296 00:19:16,989 --> 00:19:21,368 毎夜 鬼のように乱れ狂う太后様が 297 00:19:24,538 --> 00:19:28,917 しかし ある夜 私は見てしまった 298 00:19:30,127 --> 00:19:33,672 快楽に顔をゆがめながら 太后様が 299 00:19:33,755 --> 00:19:36,425 涙を流しておられたのを 300 00:19:36,508 --> 00:19:37,843 (太后)ううっ… 301 00:19:39,678 --> 00:19:43,682 (嫪毐) その瞳を見て 愚鈍な私も分かった 302 00:19:44,391 --> 00:19:45,684 このお方は 303 00:19:45,767 --> 00:19:49,188 ひどく傷ついておられる お方なのだと 304 00:19:49,688 --> 00:19:55,027 私などが想像もできないほど きっと誰より深く傷つき 305 00:19:55,527 --> 00:20:00,532 その傷口が ずっと塞がらずに 苦しんでおられるのだと 306 00:20:02,784 --> 00:20:06,496 私は ただ 苦しみの はけ口に呼ばれた 307 00:20:08,040 --> 00:20:10,542 だが それでかまわない 308 00:20:12,002 --> 00:20:15,881 たとえ ただの男娼(だんしょう)としてでも 喜んでいただける 309 00:20:17,215 --> 00:20:20,802 私は初めて 必要とされている 310 00:20:21,303 --> 00:20:22,679 そして… 311 00:20:25,098 --> 00:20:28,644 恐れ多くも 私は太后様のことが… 312 00:20:32,981 --> 00:20:34,232 子が? 313 00:20:34,316 --> 00:20:38,820 も… 申し訳ありません! 申し訳ありません! 314 00:20:39,905 --> 00:20:41,323 (太后)嫪毐 315 00:20:45,077 --> 00:20:47,496 私は産むぞ 316 00:20:52,793 --> 00:20:55,337 (嫪毐)な… なりません 太后様 317 00:20:55,420 --> 00:20:57,172 それだけは お許しを! 318 00:20:57,923 --> 00:21:01,176 ほう… 嫪毐の分際で迷惑かい? 319 00:21:01,259 --> 00:21:03,845 め… めっそうもありません! 320 00:21:03,929 --> 00:21:08,058 わ… 私などとの間の子を 産んでくださるなど 321 00:21:08,141 --> 00:21:12,938 本当に うれしくて… 天にも昇りそうです 322 00:21:13,021 --> 00:21:14,773 しかし なりません! 323 00:21:14,856 --> 00:21:16,942 それは破滅の道です! 324 00:21:17,567 --> 00:21:21,697 破滅の道かい 言ってくれるじゃないか 嫪毐 325 00:21:21,780 --> 00:21:25,075 お許しを! お許しを! 326 00:21:30,831 --> 00:21:34,835 (太后)我が人生は とっくの昔に その道にある 327 00:21:34,918 --> 00:21:37,421 今更 破滅が なんだってんだい 328 00:21:37,921 --> 00:21:39,756 た… 太后様 329 00:21:41,341 --> 00:21:44,553 (太后) でも 勘違いするんじゃないよ 嫪毐 330 00:21:44,636 --> 00:21:48,056 これは破滅を急ごうって話じゃない 331 00:21:48,932 --> 00:21:50,892 このガキを宿して 332 00:21:50,976 --> 00:21:54,688 なぜか私の中に 真逆の願望が生まれた 333 00:21:55,814 --> 00:21:58,525 真逆の… 願望? 334 00:21:59,735 --> 00:22:03,947 (太后) ああ 心を休めるって願望さ 335 00:22:06,199 --> 00:22:10,704 (嫪毐)あの出産で もう太后様が後戻りできなくなり 336 00:22:10,787 --> 00:22:13,206 この毐国に たどりついた 337 00:22:13,915 --> 00:22:15,876 そう思っていた 338 00:22:16,585 --> 00:22:18,712 だが そうではない 339 00:22:19,629 --> 00:22:21,673 ここが太后様の求めた— 340 00:22:21,757 --> 00:22:24,676 心休まる場所だから たどりついたのだ 341 00:22:26,053 --> 00:22:27,471 なんということだ 342 00:22:28,472 --> 00:22:30,724 私が しっかりせねば 343 00:22:31,850 --> 00:22:35,604 決して もう 太后様が涙されぬために 344 00:22:36,104 --> 00:22:38,315 (虎歴)嫪毐様 失礼を 345 00:22:39,399 --> 00:22:42,652 虎歴大臣 今から“王”は禁ずる 346 00:22:42,736 --> 00:22:44,571 皆に しっかりと守らせよ! 347 00:22:45,072 --> 00:22:46,365 はっ 348 00:22:46,448 --> 00:22:49,117 それよりも極秘の報告が 349 00:22:49,201 --> 00:22:49,993 (嫪毐)ん? 350 00:22:50,077 --> 00:22:53,330 (虎歴)嫪毐様と太后様の不義の件 351 00:22:53,413 --> 00:22:58,418 お二人の隠し子のことも含めて 咸陽にバレてしまったもようです 352 00:22:58,502 --> 00:22:59,503 なっ! 353 00:22:59,586 --> 00:23:03,173 (虎歴) 咸陽は ここ毐国を討つべく 354 00:23:03,256 --> 00:23:06,259 軍を興す準備に入ったとのこと 355 00:23:06,927 --> 00:23:09,012 こちらから先手を打たねば 356 00:23:09,096 --> 00:23:12,849 全てが灰と化しまする 357 00:23:16,937 --> 00:23:18,939 {\an8}♪~ 358 00:24:43,148 --> 00:24:45,150 {\an8}~♪ 359 00:24:48,195 --> 00:24:50,155 (ナレーション) 次回「キングダム」 360 00:24:50,739 --> 00:24:52,115 「加冠の儀」