1 00:00:32,918 --> 00:00:34,853 …させっかよ!! 2 00:00:34,853 --> 00:00:37,756 よりによって政のガキを狙うなんざ!! 3 00:00:37,756 --> 00:00:43,161 そんなふざけたマネは 地が裂けようと この俺がやらせねェ!! 4 00:00:43,161 --> 00:00:46,498 あん時みたいに力を貸せェ!! 5 00:00:46,498 --> 00:00:49,167 飛信隊!! [外:092B4F3122A17ACDC9C6F7DB84C378DE]兵!! 6 00:00:49,167 --> 00:00:51,103 死力を尽くして➡ 7 00:00:51,103 --> 00:00:55,874 秦国大王の御子を助けに行くぞォォォ!! 8 00:00:55,874 --> 00:00:58,777 (一同)オオオオオッ!! 9 00:00:58,777 --> 00:01:04,716 ♬「希望に溢れた お前の目に浮かぶのは」 10 00:01:04,716 --> 00:01:06,852 ♬「誰の幻想?」 11 00:01:06,852 --> 00:01:10,088 ♬「何もかも失いそうになって」 12 00:01:10,088 --> 00:01:15,427 ♬「巡り会うんだ 再会の誓いを」 13 00:01:15,427 --> 00:01:28,073 ♬~ 14 00:01:28,073 --> 00:01:31,243 ♬「段々と熱くなる」 15 00:01:31,243 --> 00:01:35,213 ♬「心 燃やす 咆哮に変えてけ」 16 00:01:35,213 --> 00:01:38,050 ♬「飄々と歩くのさ」 17 00:01:38,050 --> 00:01:43,188 ♬「先の見えぬ夢を掴むまで」 18 00:01:43,188 --> 00:01:48,693 ♬「時には涙を流す夜もある」 19 00:01:48,693 --> 00:01:53,065 ♬「誓ったあの日を共に笑った事」 20 00:01:53,065 --> 00:01:55,801 ♬「胸に刻み込んで」 21 00:01:55,801 --> 00:02:00,072 ♬「嗚呼 息もできないこの世界で」 22 00:02:00,072 --> 00:02:02,874 ♬「あなたにあった夜」 23 00:02:02,874 --> 00:02:09,981 ♬「消えかけた心の灯火輝いた」 24 00:02:09,981 --> 00:02:14,319 ♬「どんな未来だって 受け容れる」 25 00:02:14,319 --> 00:02:17,756 ♬「生きる理由なんだ」 26 00:02:17,756 --> 00:02:22,494 ♬「燃やせ今この声が響く限り」 27 00:02:22,494 --> 00:02:28,967 ♬「果てなき明日へ」 28 00:02:28,967 --> 00:02:33,338 (戦いの声) 29 00:02:33,338 --> 00:02:37,242 ぐあっ! ヌォオッ!我らの手でお守りするのだっ! 30 00:02:37,242 --> 00:02:39,244 ([外:092B4F3122A17ACDC9C6F7DB84C378DE]兵)大王様の御子をっ! 31 00:02:39,244 --> 00:02:41,379 ([外:092B4F3122A17ACDC9C6F7DB84C378DE]兵)お守りするのだァ!! 32 00:02:41,379 --> 00:02:43,748 (兵たち)ウォオオオオオッ!! 33 00:02:43,748 --> 00:02:45,748 っ…! 34 00:02:48,386 --> 00:02:51,590 ところでよ 政。 ん? 35 00:02:51,590 --> 00:02:54,493 子供がいるって どんな感じだ? 36 00:02:54,493 --> 00:02:56,928 いや 何つーか➡ 37 00:02:56,928 --> 00:03:01,228 俺は親の顔も知んねーから そういうのが分かんなくてよ。 38 00:03:03,802 --> 00:03:06,605 …フッ。 39 00:03:06,605 --> 00:03:09,608 そういう意味では 俺も経験上➡ 40 00:03:09,608 --> 00:03:12,544 普通の親子関係というものには疎い。 41 00:03:12,544 --> 00:03:15,914 …だが そうだな。 42 00:03:15,914 --> 00:03:18,114 今 子供に関して思うことは…。 43 00:03:20,752 --> 00:03:23,655 時に不安と苛立ちと➡ 44 00:03:23,655 --> 00:03:26,958 多分に笑いを誘う困った存在だ。 45 00:03:26,958 --> 00:03:29,761 へーー。 46 00:03:29,761 --> 00:03:35,367 特に 麗は そんなに体が強くないようで 気をもむこともある。 47 00:03:35,367 --> 00:03:38,837 そっか… っへへ。 48 00:03:38,837 --> 00:03:41,740 だったら最初は しっかりとーー。 49 00:03:41,740 --> 00:03:44,042 ルオオオオ!! (兵たち)ぼはァ! 50 00:03:44,042 --> 00:03:46,142 守ってやらねェとな! 51 00:03:50,815 --> 00:03:52,751 すっ すごい! 52 00:03:52,751 --> 00:03:56,154 あんな中を隊長たち 門までたどり着くぞっ! 53 00:03:56,154 --> 00:03:58,657 …よしっ!➡ 54 00:03:58,657 --> 00:04:01,560 尚鹿軍も動きだした! 55 00:04:01,560 --> 00:04:04,860 オレたちも入城を目指そう! (兵たち)オオ!! 56 00:04:12,804 --> 00:04:15,674 さすがに姿は見えないけど…➡ 57 00:04:15,674 --> 00:04:18,577 入って来てるよね これ。 58 00:04:18,577 --> 00:04:21,780 う… うん 多分。 59 00:04:21,780 --> 00:04:23,715 (微久)いや 間違いない。 60 00:04:23,715 --> 00:04:27,219 微久殿! おっ 落ちついて下さい! 61 00:04:27,219 --> 00:04:30,889 そう簡単に敵は ここへは来られません! 62 00:04:30,889 --> 00:04:34,125 咸陽は… 王都とは➡ 63 00:04:34,125 --> 00:04:40,265 王宮を守るべく 幾重にも壁や街で囲い作られたものです。 64 00:04:40,265 --> 00:04:46,705 そして後宮は さらに王宮の後ろに隠され 閉ざされた城です。 65 00:04:46,705 --> 00:04:49,474 ましてや その内部となると➡ 66 00:04:49,474 --> 00:04:53,912 大王様ですら 全て知るところではございませぬ!➡ 67 00:04:53,912 --> 00:04:58,283 敵が そう易々と ここまで来ることは かないませぬ! 68 00:04:58,283 --> 00:05:02,487 ーーだとしても でしょ 微久殿。 69 00:05:02,487 --> 00:05:04,487 …! 70 00:05:07,292 --> 00:05:09,828 …もちろんです。 71 00:05:09,828 --> 00:05:15,567 万全を期すため 今から誰も知らぬ 隠し通路へ お連れします。 72 00:05:15,567 --> 00:05:18,770 ですから 落ちついて ついて来て下さい。 73 00:05:18,770 --> 00:05:22,674 取り乱して 他の宮女に知られると面倒です。 74 00:05:22,674 --> 00:05:25,977 え…? 私たちだけ…。 75 00:05:25,977 --> 00:05:29,314 当然だよ 向ちゃん。 っ…! 76 00:05:29,314 --> 00:05:31,950 王都に敵が侵入するなんて➡ 77 00:05:31,950 --> 00:05:35,420 秦国始まって以来の緊急事態だよ。➡ 78 00:05:35,420 --> 00:05:38,256 さらに今は守備軍が少ない。➡ 79 00:05:38,256 --> 00:05:41,893 ひょっとしたら ひょっとするかもしれない…。 80 00:05:41,893 --> 00:05:43,828 そんな中で➡ 81 00:05:43,828 --> 00:05:48,028 何によりも 第一に守られるべき命が ここにある。 82 00:05:50,602 --> 00:05:54,339 国家の非常時では 王家の血脈以上に➡ 83 00:05:54,339 --> 00:05:56,439 尊いものは ございません。 84 00:05:58,810 --> 00:06:02,047 十分 理解してます。 85 00:06:02,047 --> 00:06:06,484 母として 王の后の一人として…➡ 86 00:06:06,484 --> 00:06:11,056 命にかえても この子の命は守り抜きます。 87 00:06:11,056 --> 00:06:13,358 では行きましょう。 88 00:06:13,358 --> 00:06:18,096 大丈夫です。 通路に入ってしまえば もう安全です。 89 00:06:18,096 --> 00:06:28,740 (人々の悲鳴) 90 00:06:28,740 --> 00:06:31,340 あぁーッ! ぐわぁっ! 91 00:06:33,345 --> 00:06:38,183 フフ… っと こんなことをしてる場合ではなかった。 92 00:06:38,183 --> 00:06:42,587 しかし 戎[外:F6EE7968F12A89C040BCFCCA8E0E31AA]兵が派手にやってるうちに➡ 93 00:06:42,587 --> 00:06:47,425 我々は王宮・後宮へ 向かわねばならんのだが…➡ 94 00:06:47,425 --> 00:06:51,525 よもや ここまで咸陽が大きいとは思わなかった。 95 00:06:53,231 --> 00:06:56,034 (樊琉期)さすがは王都といったところか。 96 00:06:56,034 --> 00:06:59,738 先に入手していた図面など ほとんど役に立たぬ。 97 00:06:59,738 --> 00:07:02,640 琉期 こっちだ。 98 00:07:02,640 --> 00:07:04,876 さすがは父上。 99 00:07:04,876 --> 00:07:08,380 咸陽の図が 完璧に頭に入っておられますか。 100 00:07:08,380 --> 00:07:11,149 フッ 馬鹿を言え。 101 00:07:11,149 --> 00:07:17,655 入っているのは 王宮・後宮への最短の道と その内部の作りだ。 102 00:07:17,655 --> 00:07:21,355 ハッハ また呂不韋ですか。 103 00:07:23,461 --> 00:07:26,164 っ… あぁ…! 104 00:07:26,164 --> 00:07:28,464 っ…! 105 00:07:33,905 --> 00:07:36,775 (田永)王都に火の手が上がっている…。 106 00:07:36,775 --> 00:07:38,777 (田有)何てこった…! 107 00:07:38,777 --> 00:07:42,580 ぁ…! ここが 咸陽…。 108 00:07:42,580 --> 00:07:45,550 ボサッとすんな! 行くぞ てめェら! 109 00:07:45,550 --> 00:07:47,952 行くって どこへっ…!? 110 00:07:47,952 --> 00:07:51,423 この規模 当然だが屯留の比じゃねェぞ! 111 00:07:51,423 --> 00:07:53,425 これでは また…! 112 00:07:53,425 --> 00:07:55,660 ふざけたこと言ってんじゃねぇ! 113 00:07:55,660 --> 00:07:58,563 っ…! 屯留とは違う! 114 00:07:58,563 --> 00:08:00,632 俺は咸陽にっ…➡ 115 00:08:00,632 --> 00:08:03,768 王宮には何度も足を運んでるんだ! 116 00:08:03,768 --> 00:08:06,137 …確かに! 117 00:08:06,137 --> 00:08:09,741 俺についてこい! 騎馬は全力で行く! 118 00:08:09,741 --> 00:08:14,879 歩兵は もしはぐれた時は 市街地の戦いに入って民を守れ! 119 00:08:14,879 --> 00:08:17,182 (一同)オッ オオ!! 120 00:08:17,182 --> 00:08:20,718 <ッ…! しくじって たまるかよっ!> 121 00:08:20,718 --> 00:08:23,718 行くぞォ!! (一同)オオォ!! 122 00:08:28,993 --> 00:08:32,430 (呂不韋)ここはかつて 時の秦王 恵公が➡ 123 00:08:32,430 --> 00:08:39,003 独り国造りの思案を深くめぐらすために 建てた宮殿とのこと。 124 00:08:39,003 --> 00:08:43,007 雍城で一番高き所に建てたのは➡ 125 00:08:43,007 --> 00:08:47,712 天の啓示を受けたいがためとか…。 126 00:08:47,712 --> 00:08:49,681 ハッハ。 127 00:08:49,681 --> 00:08:54,953 そういう場所を対話の場に選ばれる 大王様のご趣味は➡ 128 00:08:54,953 --> 00:08:57,422 嫌いではありませぬ。 129 00:08:57,422 --> 00:09:00,422 よもや席も対等とは。 130 00:09:03,795 --> 00:09:06,130 あえてそうした。 131 00:09:06,130 --> 00:09:11,936 咸陽の戦いによって 明日どちらが玉座に座るかが決まる。 132 00:09:11,936 --> 00:09:15,607 ならば これが最後の対話。 133 00:09:15,607 --> 00:09:18,843 対等に座して語ろうではないか。 134 00:09:18,843 --> 00:09:21,843 俺もお前に話したいことは多くある。 135 00:09:24,048 --> 00:09:28,648 では 私の方から さっそく宜しいか 大王。 136 00:09:30,488 --> 00:09:34,225 ずっと妙な噂を聞く。 137 00:09:34,225 --> 00:09:38,029 “中華統一"という馬鹿な噂だ。 138 00:09:38,029 --> 00:09:39,964 っ…。 139 00:09:39,964 --> 00:09:42,901 天にでも立つおつもりか。 140 00:09:42,901 --> 00:09:47,572 夢物語ならば よしとするが➡ 141 00:09:47,572 --> 00:09:53,912 本気なら およそ血の通った人間の 歩む道ではござらぬぞ。 142 00:09:53,912 --> 00:09:56,012 (扉が開く音) ん…? 143 00:09:58,683 --> 00:10:04,255 (足音) 144 00:10:04,255 --> 00:10:06,190 やれやれ。 145 00:10:06,190 --> 00:10:08,192 ヒョッヒョッヒョッ。 146 00:10:08,192 --> 00:10:12,664 (呂不韋)せっかく水入らずの 二人だけでと思いましたのに➡ 147 00:10:12,664 --> 00:10:16,664 これは一体どういうことですかな 大王様? 148 00:10:19,871 --> 00:10:21,871 っ…! 149 00:10:24,375 --> 00:10:26,675 <太后まで…> 150 00:10:30,181 --> 00:10:34,052 ハッハ この呂不韋と二人きりになることが➡ 151 00:10:34,052 --> 00:10:38,489 恐ろしゅうなりましたか 大王様。 152 00:10:38,489 --> 00:10:40,425 呂不韋。 153 00:10:40,425 --> 00:10:44,329 お前が[外:110D5BE5D42A4C0133E141203F267EF8][外:9367C93A300A75DDE546BF4B5D194DEC]を後宮に忍び込ませた 張本人であることは➡ 154 00:10:44,329 --> 00:10:46,331 調べがついている。 155 00:10:46,331 --> 00:10:48,531 なっ…! ん…? 156 00:10:51,569 --> 00:10:56,007 つまり 此度の反乱の首謀者 [外:110D5BE5D42A4C0133E141203F267EF8][外:9367C93A300A75DDE546BF4B5D194DEC]。 157 00:10:56,007 --> 00:11:00,845 これを作った元凶は お前ということになる。 158 00:11:00,845 --> 00:11:03,381 …フッ。 159 00:11:03,381 --> 00:11:07,385 俺は ずっと裁けなかった。 160 00:11:07,385 --> 00:11:12,724 七年前の竭氏・成[外:E0C51DDDADA6A67C6D00E0BD79BE793A]反乱を黙殺した時も。 161 00:11:12,724 --> 00:11:17,428 その後の刺客団による暗殺未遂の時も。 162 00:11:17,428 --> 00:11:22,800 近くは 成[外:E0C51DDDADA6A67C6D00E0BD79BE793A]が死んだ屯留反乱の時も。 163 00:11:22,800 --> 00:11:27,300 俺は一度も 背後にいたお前を裁けなかった。 164 00:11:30,341 --> 00:11:33,244 だが 今度は違う。 165 00:11:33,244 --> 00:11:36,147 今 行われている咸陽の戦いで➡ 166 00:11:36,147 --> 00:11:39,150 こちらが勝った暁には➡ 167 00:11:39,150 --> 00:11:41,753 いかなる言い逃れも許さず➡ 168 00:11:41,753 --> 00:11:44,656 必ずお前まで罪を波及させ➡ 169 00:11:44,656 --> 00:11:47,959 大罪人として処罰する。 170 00:11:47,959 --> 00:11:52,163 そうして お前を権力の座から引きずり降ろし➡ 171 00:11:52,163 --> 00:11:54,863 二人の戦いに終止符をうつ! 172 00:11:58,936 --> 00:12:01,572 …それはまァ➡ 173 00:12:01,572 --> 00:12:06,972 咸陽での勝利ーーという 条件付きの話ですがな。 174 00:12:10,014 --> 00:12:13,785 どちらに転ぼうと 秦国の中枢は➡ 175 00:12:13,785 --> 00:12:17,622 明日より新しき体制に生まれ変わる。 176 00:12:17,622 --> 00:12:20,191 ならば➡ 177 00:12:20,191 --> 00:12:23,161 これまで いびつながら現体制の中で➡ 178 00:12:23,161 --> 00:12:26,761 国政に関わり 国を支えた者たちにーー。 179 00:12:29,300 --> 00:12:34,038 そして 新しき朝廷でも 大役を担う者たちに➡ 180 00:12:34,038 --> 00:12:38,943 節目となる我々の言葉を 聞かせておくべきとは思わぬか 呂不韋。 181 00:12:38,943 --> 00:12:41,043 …!? 182 00:12:49,153 --> 00:12:51,556 <ーーほう。➡ 183 00:12:51,556 --> 00:12:56,056 勝った後は李斯らさえも 登用すると言うか…> 184 00:13:00,264 --> 00:13:04,702 フッ… 私は一向に構いませぬが➡ 185 00:13:04,702 --> 00:13:07,004 むしろ話を聞かれてまずいのは➡ 186 00:13:07,004 --> 00:13:10,308 大王様の方ではありませぬか? 187 00:13:10,308 --> 00:13:12,308 …? 188 00:13:17,081 --> 00:13:20,585 では皆にも聞かせてやって下さい。 189 00:13:20,585 --> 00:13:26,290 中華統一という 狂気の願望を抱く胸の内を。 190 00:13:26,290 --> 00:13:28,290 っ!? 191 00:13:29,961 --> 00:13:33,361 <中華… 統一…> 192 00:13:49,647 --> 00:13:52,550 城内にまた城壁が! でかいぞ! 193 00:13:52,550 --> 00:13:54,519 王宮の城壁だ! 194 00:13:54,519 --> 00:13:56,821 (田永)また門が開いてやがる! 195 00:13:56,821 --> 00:13:58,823 あれが敵の最後尾か!? 196 00:13:58,823 --> 00:14:03,194 ん!? 敵だー! 迎え撃てぇーっ! 197 00:14:03,194 --> 00:14:06,564 ウオオーッ!! (田有)こっちに来るぞ! 198 00:14:06,564 --> 00:14:10,001 後宮はさらにあの奥だっ!ぶち抜くぞっ!! 199 00:14:10,001 --> 00:14:12,001 (兵たち)ヌオオオオオ!! 200 00:14:15,573 --> 00:14:20,411 人の道を断ずる前に 自分を語れ 呂不韋。 201 00:14:20,411 --> 00:14:24,582 これまで いつも大口を叩いて 人を翻弄してきたが➡ 202 00:14:24,582 --> 00:14:28,486 その実 腹の底を見せる言葉は口から出ぬ。 203 00:14:28,486 --> 00:14:30,488 っ…。 204 00:14:30,488 --> 00:14:34,258 “天下"を語ろうと俺を誘ったな。 205 00:14:34,258 --> 00:14:38,129 ならばお前も腹をすえて口を開け。 206 00:14:38,129 --> 00:14:42,834 何をもって中華統一を狂気と断ずるのか。 207 00:14:42,834 --> 00:14:46,537 まずは その理由を お前の言葉で明らかにしろ。 208 00:14:46,537 --> 00:14:50,137 上辺の中傷では 俺の夢には通じぬぞ。 209 00:15:04,755 --> 00:15:07,255 元より そのつもり。 210 00:15:08,759 --> 00:15:11,495 宜しい。 211 00:15:11,495 --> 00:15:14,465 ではまず断ずる根拠として➡ 212 00:15:14,465 --> 00:15:18,069 この呂不韋の目から見た “天下"像について➡ 213 00:15:18,069 --> 00:15:20,469 お話しいたそう。 214 00:15:22,773 --> 00:15:27,912 まず最初に この呂不韋が“天下"を語る上で➡ 215 00:15:27,912 --> 00:15:31,649 “国"や“民"や“王" それらの前に➡ 216 00:15:31,649 --> 00:15:35,349 大切なことを明らかにせねばなりません。 217 00:15:40,758 --> 00:15:42,727 “天下"の起源です。 218 00:15:42,727 --> 00:15:44,729 っ!? 219 00:15:44,729 --> 00:15:47,529 (瑠衣) <天下の…> (李斯)<起源!?> 220 00:15:50,935 --> 00:15:53,170 大王様はーー➡ 221 00:15:53,170 --> 00:15:58,976 今 我々の言い示す“天下"というものは いつ始まったのかーー➡ 222 00:15:58,976 --> 00:16:04,849 何によって生み出されたのか ご存じであられるかな? 223 00:16:04,849 --> 00:16:06,849 む…!? 224 00:16:12,556 --> 00:16:15,826 分かりませぬか。 225 00:16:15,826 --> 00:16:17,762 答えは➡ 226 00:16:17,762 --> 00:16:19,862 これです。 227 00:16:23,100 --> 00:16:25,036 なっ…!? 228 00:16:25,036 --> 00:16:29,774 <金が… 天下を… 作っただと!?> 229 00:16:29,774 --> 00:16:31,774 フッフ…。 230 00:16:37,815 --> 00:16:39,750 “貨幣制度"か。 231 00:16:39,750 --> 00:16:42,687 ほう… さすがです…。 232 00:16:42,687 --> 00:16:48,926 これこそ人の歴史における 最大の“発明"にして“発見"。 233 00:16:48,926 --> 00:16:50,995 全ては➡ 234 00:16:50,995 --> 00:16:53,295 これから始まったのです。 235 00:16:55,366 --> 00:16:57,668 たまらぬな 不韋よ。 236 00:16:57,668 --> 00:17:03,040 我々が届けた武器で 正に今 殺し合いが行われておる。 237 00:17:03,040 --> 00:17:07,478 戦こそ正に 人の愚行の極みよ。 238 00:17:07,478 --> 00:17:11,349 それもまた 人の営みの一部です。 239 00:17:11,349 --> 00:17:16,620 それよりも 武器商とは やはり儲かるようですね 師よ。 240 00:17:16,620 --> 00:17:20,191 …ならん。 ならんぞ 不韋よ。 241 00:17:20,191 --> 00:17:24,795 今回は たまたま 火急な大金が必要だったのと➡ 242 00:17:24,795 --> 00:17:28,299 連中が五倍の値に乗ったので流したが➡ 243 00:17:28,299 --> 00:17:31,268 我々は節度のある商人だ。 244 00:17:31,268 --> 00:17:34,205 武器にだけは 手を出してはならぬ。 245 00:17:34,205 --> 00:17:36,340 ぐぅっ…! 246 00:17:36,340 --> 00:17:39,310 (師)見ろ バタバタと人が死んでいく。➡ 247 00:17:39,310 --> 00:17:44,015 だがな あの戦で利を手にするのは 彼らではなく➡ 248 00:17:44,015 --> 00:17:47,852 彼らの国の中枢の人間たちだ。 249 00:17:47,852 --> 00:17:50,821 戦とは虚しいな 不韋よ。 250 00:17:50,821 --> 00:17:55,693 虚しくはありませんが 愚かだと思います。 うむ。 251 00:17:55,693 --> 00:18:02,366 その軍資金があるなら 私は 戦で勝つよりも もっと楽な方法で➡ 252 00:18:02,366 --> 00:18:05,269 より多くのものを手にできまする。 253 00:18:05,269 --> 00:18:07,238 っ…。 254 00:18:07,238 --> 00:18:10,775 金の使い方が まるで分かっていない。 255 00:18:10,775 --> 00:18:14,645 国々の為政者は気付くべきです。 ん…。 256 00:18:14,645 --> 00:18:17,915 人が手に入れた最強の武器は➡ 257 00:18:17,915 --> 00:18:20,818 日々進化する剣や槍ではなく➡ 258 00:18:20,818 --> 00:18:22,820 “金"であることを。 259 00:18:22,820 --> 00:18:25,723 …気付いてはいるさ。 260 00:18:25,723 --> 00:18:31,495 ただ悲しいかな連中は 金の御し方に詳しくないのだ。 261 00:18:31,495 --> 00:18:35,733 御すのは金ではなく 人の“欲望"です。 262 00:18:35,733 --> 00:18:40,433 金を使って“欲望"を操り 国を大きくするのです。 263 00:18:43,207 --> 00:18:45,943 ならん。 ならんぞ不韋。 264 00:18:45,943 --> 00:18:50,347 それは 一介の商人が口にする言葉ではない。 265 00:18:50,347 --> 00:18:53,250 一介の商人ではありません。 266 00:18:53,250 --> 00:18:57,621 私は必ず 並み居る商人の頂点に登りつめ➡ 267 00:18:57,621 --> 00:19:00,357 全てを手に入れます。 268 00:19:00,357 --> 00:19:02,760 不韋…。➡ 269 00:19:02,760 --> 00:19:05,229 それでも だ。 270 00:19:05,229 --> 00:19:09,467 “貨幣制度"が“天下"を作った。 271 00:19:09,467 --> 00:19:14,238 “金"が人の“欲"を増幅させたからです。 272 00:19:14,238 --> 00:19:16,307 <人の欲…> 273 00:19:16,307 --> 00:19:20,711 (呂不韋)千年以上前 貨幣制度の誕生で➡ 274 00:19:20,711 --> 00:19:25,511 物々交換であった それまでの世界は一変した。 275 00:19:27,284 --> 00:19:32,423 運搬しやすく 腐らぬ貨幣は 物流に“距離"を与え➡ 276 00:19:32,423 --> 00:19:37,828 散在していた社会を次々と つなげ 広げていった。 277 00:19:37,828 --> 00:19:41,699 しかし 金のもたらした最大の発見は➡ 278 00:19:41,699 --> 00:19:45,336 別の所にありました。 279 00:19:45,336 --> 00:19:47,738 裕福の尺度。 280 00:19:47,738 --> 00:19:49,738 <…尺度?> 281 00:19:51,408 --> 00:19:54,945 (呂不韋) あいつは“金"を いくら持っているのか。➡ 282 00:19:54,945 --> 00:20:01,318 人は他人との裕福の度合いを比較する 物差しを手にしてしまったのです。 283 00:20:01,318 --> 00:20:03,318 …! 284 00:20:06,157 --> 00:20:08,592 当然 生まれたのは➡ 285 00:20:08,592 --> 00:20:12,530 “他より多くを得たい"という 強烈な➡ 286 00:20:12,530 --> 00:20:15,266 我欲。 287 00:20:15,266 --> 00:20:17,801 それから千年➡ 288 00:20:17,801 --> 00:20:23,140 物々交換の範囲で生きていた人々の世は➡ 289 00:20:23,140 --> 00:20:28,345 中華という 広大で複雑な世界へとまで進化した。➡ 290 00:20:28,345 --> 00:20:31,782 とどまることを知らず 成長し続ける➡ 291 00:20:31,782 --> 00:20:35,753 我欲の応酬が成した業です。 292 00:20:35,753 --> 00:20:41,458 そして人は “天下"という言葉を口にしだした。➡ 293 00:20:41,458 --> 00:20:46,830 かつての世は 天下の“天"の恩恵にあずかる世界。➡ 294 00:20:46,830 --> 00:20:51,669 天の“下"は あまねく天に支配されるものであった。➡ 295 00:20:51,669 --> 00:20:56,173 ーーが 天の下が中華となり➡ 296 00:20:56,173 --> 00:20:59,510 それは人間が その手で支配できるのではと➡ 297 00:20:59,510 --> 00:21:03,380 思わせるものへと変わった。➡ 298 00:21:03,380 --> 00:21:06,817 ハッハッハ 天も驚きでしょう。 299 00:21:06,817 --> 00:21:09,086 人が“金"を手にしただけで➡ 300 00:21:09,086 --> 00:21:13,424 ここまで増長・進化をとげるとは。 301 00:21:13,424 --> 00:21:17,524 しかし私に言わせれば まだまだです。 302 00:21:22,132 --> 00:21:26,003 まるで 金が全てのようなもの言いだ。 303 00:21:26,003 --> 00:21:29,340 そこはあえて断定いたしましょうか。 304 00:21:29,340 --> 00:21:31,675 そうであると。 305 00:21:31,675 --> 00:21:34,878 ならば お前が王となれば➡ 306 00:21:34,878 --> 00:21:39,878 人の我欲を至上とする 醜悪な世になるのではないのか 呂不韋。 307 00:21:43,587 --> 00:21:49,193 戦争を第一手段とする世の中より はるかにマシでしょう。 308 00:21:49,193 --> 00:21:51,193 …! 309 00:21:52,896 --> 00:21:57,768 為政者は 国民に血を流させてはなりませぬ。 310 00:21:57,768 --> 00:22:04,308 為政者は国に より多くの幸福を もたらす者であらねばなりませぬ。 311 00:22:04,308 --> 00:22:07,611 そして私は 誰より深く➡ 312 00:22:07,611 --> 00:22:10,514 その方法を 知る者です。 313 00:22:10,514 --> 00:22:12,516 …うっ 自惚れるな! 314 00:22:12,516 --> 00:22:14,518 お前に何が分かるっ…! 315 00:22:14,518 --> 00:22:17,354 (蔡沢) 自惚れではなかろう。 …! 316 00:22:17,354 --> 00:22:21,525 その貨幣制度と共に 生まれた“商人"は➡ 317 00:22:21,525 --> 00:22:25,996 金の流れの中に 身をおくことを 生業とし➡ 318 00:22:25,996 --> 00:22:32,770 誰よりも金を通して 人の世を洞察してきた者たちである。➡ 319 00:22:32,770 --> 00:22:39,176 そして 相国 呂不韋は 一代で中華指折りの大商人となり➡ 320 00:22:39,176 --> 00:22:44,615 今の席まで かけ上がったことは周知の事実。 321 00:22:44,615 --> 00:22:47,384 その稀有な知識と経験は➡ 322 00:22:47,384 --> 00:22:50,921 他の何者も及ぶところではない。 323 00:22:50,921 --> 00:22:53,390 っ…! 324 00:22:53,390 --> 00:22:57,795 (呂不韋)…ある意味 対照的ですな。 325 00:22:57,795 --> 00:23:00,497 大王は何やら理想をかかげて➡ 326 00:23:00,497 --> 00:23:04,468 国を治めようとしておられるようですが➡ 327 00:23:04,468 --> 00:23:09,740 この呂不韋は “金"を操って国を治めまする。 328 00:23:09,740 --> 00:23:15,079 果たして どちらが国民の喜ぶ治世となりましょう。 329 00:23:15,079 --> 00:23:17,648 興味深い。 330 00:23:17,648 --> 00:23:20,984 では “金"でどう国を治め➡ 331 00:23:20,984 --> 00:23:24,984 どう今の中華と向き合う 呂相国。 332 00:23:26,623 --> 00:23:31,395 全実権を この呂不韋に ゆだねられるなら➡ 333 00:23:31,395 --> 00:23:34,832 私は十年で 秦を中華史上➡ 334 00:23:34,832 --> 00:23:39,532 最も富に満ちた国に 成長させることができる。 335 00:23:47,511 --> 00:24:00,691 ♬~ 336 00:24:00,691 --> 00:24:07,531 ♬「真っ暗闇の中、光の希望が」 337 00:24:07,531 --> 00:24:14,171 ♬「消え去ることない ただひとつの誓い」 338 00:24:14,171 --> 00:24:20,477 ♬「傷だらけでも傷んだ分だけ」 339 00:24:20,477 --> 00:24:27,718 ♬「繋いだ心そばにあるさ」 340 00:24:27,718 --> 00:24:34,358 ♬「大切なもの守り抜けと その血、汗、涙が導く」 341 00:24:34,358 --> 00:24:41,231 ♬「己の心に従え、振り向くな、 さぁ立ち上がれ」 342 00:24:41,231 --> 00:24:46,937 ♬「俺が俺である限り 己信じ、明日を思い描け」 343 00:24:46,937 --> 00:24:50,340 ♬「恐れるな、さぁ高く翔べ」 344 00:24:50,340 --> 00:24:56,246 ♬「俺たちが輝く日まで」 345 00:24:56,246 --> 00:25:13,546 ♬~ 346 00:25:18,869 --> 00:25:21,969 次回 「キングダム」 347 00:25:39,806 --> 00:25:42,943 福田さん オーストラリアにようこそ。 348 00:25:42,943 --> 00:25:44,878 ありがとうございます。 349 00:25:44,878 --> 00:25:48,815 私は有名観光地を専門にご案内する 定番ガイドブック。 350 00:25:48,815 --> 00:25:51,952 定番助かります。 まずは定番。 351 00:25:51,952 --> 00:25:56,840 今回の舞台は 東海岸中部の都市… 352 00:25:56,840 --> 00:25:59,109 ほう。 うわ~ 行きたい。