1 00:00:01,235 --> 00:00:04,905 夏久 念のため若の前を固めろ。 ハ! 2 00:00:06,607 --> 00:00:08,542 どうした 宮康。 3 00:00:08,542 --> 00:00:13,814 いや 何かね 嫌な感じがね さっきからね。 4 00:00:13,814 --> 00:00:15,816 むぅ!! 5 00:00:15,816 --> 00:00:17,818 あ。 (馬南慈)フン!! 6 00:00:17,818 --> 00:00:20,287 どぉっ! ぐっ!! 7 00:00:20,287 --> 00:00:22,523 フフ… <何っ> ラアァ!! 8 00:00:22,523 --> 00:00:24,491 ぐあっ!! うぅっ…。 9 00:00:24,491 --> 00:00:27,160 賁様を守れっ! (兵たち)オオッ!! 10 00:00:30,731 --> 00:00:32,666 っ…。 11 00:00:32,666 --> 00:00:34,635 うぅ…。 12 00:00:38,605 --> 00:00:43,210 趙左翼三将が一人 馬南慈である。 13 00:00:43,210 --> 00:00:48,048 貴様らが噂の玉鳳隊だな。 ジャマをしよって。 14 00:00:48,048 --> 00:00:53,654 <三将の一人… わざわざ こっちを討ちに向かって来たのか…> 15 00:00:53,654 --> 00:00:56,189 (王賁)知らぬ名だな。 16 00:00:56,189 --> 00:00:58,559 それに覚えるまでもない。 17 00:00:58,559 --> 00:01:01,295 この玉鳳隊 王賁が➡ 18 00:01:01,295 --> 00:01:05,098 一撃で貴様の眉間に風穴をあけてやる。 19 00:01:05,098 --> 00:01:10,404 フッ 名を知らぬか。 まァそうであろうな。 20 00:01:10,404 --> 00:01:16,243 それに本物の修羅場では 飾られた名など何の意味も持たぬ。 21 00:01:16,243 --> 00:01:21,014 趙国内での話だが 名を馳せた武将が 次々と➡ 22 00:01:21,014 --> 00:01:25,385 北の極地“雁門”に派遣されてきては➡ 23 00:01:25,385 --> 00:01:29,823 皆一月ともたず死んでいったわ。 24 00:01:29,823 --> 00:01:35,929 <“雁門”…!! 対匈奴最前線の北の要塞 雁門か…!> 25 00:01:35,929 --> 00:01:42,269 儂はこれまで 北部全域の地を 踏みにじらんとする匈奴以上に➡ 26 00:01:42,269 --> 00:01:46,073 憎らしい奴らはおらぬと 思っておったが➡ 27 00:01:46,073 --> 00:01:52,412 昨年 李牧様と共に貴様らの王に会うて 考えが変わったわ。 28 00:01:52,412 --> 00:01:56,917 六か国全てを踏みにじらんとする 軍を興す秦王こそ➡ 29 00:01:56,917 --> 00:02:02,122 人の皮をかぶった獣中の獣よ! 30 00:02:02,122 --> 00:02:06,360 その獣の刃たらん貴様らもまた獣! 31 00:02:06,360 --> 00:02:11,331 匈奴にも劣る愚か者どもに この馬南慈の鉄槌を…。 32 00:02:11,331 --> 00:02:13,834 ヌン!! あっ! 33 00:02:15,602 --> 00:02:21,475 他人の王を嘲る前に 少しは歴史を学べ 趙将よ。 34 00:02:21,475 --> 00:02:27,881 この五百年で 百あった諸国が七つに糾合・淘汰された。 35 00:02:27,881 --> 00:02:33,687 “大国”へという流れは この中華史が 求める“答え”という見方もできる。 36 00:02:33,687 --> 00:02:38,525 ふざけるな! 無論 貴様らの言い分も百も承知だ。 37 00:02:38,525 --> 00:02:45,098 互いの思いの折り合いがつかぬから “力”で是非を決する この戦場がある。 38 00:02:45,098 --> 00:02:47,034 来い 馬南慈。 39 00:02:47,034 --> 00:02:51,338 秦王の刃として 貴様をここに沈めてやる。 40 00:02:51,338 --> 00:02:54,241 やってみるがいい。 41 00:02:54,241 --> 00:02:56,743 玉鳳隊 王賁! 42 00:02:58,645 --> 00:03:01,548 ♬「疾れ 疾れ 振り向かずに」 43 00:03:01,548 --> 00:03:04,751 ♬「踊れ 踊れ 夢の果てで」 44 00:03:04,751 --> 00:03:07,721 ♬「いつか君も叫んでくれ」 45 00:03:07,721 --> 00:03:10,891 ♬「生きて 燦々」 46 00:03:10,891 --> 00:03:15,595 ♬~ 47 00:03:15,595 --> 00:03:20,100 ♬「燦々」 48 00:03:20,100 --> 00:03:23,470 ♬~ 49 00:03:23,470 --> 00:03:27,774 ♬「美しく生きれなくていい」 50 00:03:29,910 --> 00:03:33,413 ♬「すべての夢は“わがまま”だ」 51 00:03:35,148 --> 00:03:40,954 ♬「いのちをつかえ 燃えて 消えて 風になれ」 52 00:03:40,954 --> 00:03:43,990 ♬「そのとき 残るのが」 53 00:03:43,990 --> 00:03:48,228 ♬「愛だと 言うために」 54 00:03:48,228 --> 00:03:51,198 ♬「疾れ 疾れ とまらないで」 55 00:03:51,198 --> 00:03:54,101 ♬「踊れ 踊れ 夢の果てで」 56 00:03:54,101 --> 00:03:57,504 ♬「そこで君も叫んでくれ」 57 00:03:57,504 --> 00:04:00,240 ♬「生きて 燦々」 58 00:04:00,240 --> 00:04:03,143 ♬「きらり きらり 涙さえも」 59 00:04:03,143 --> 00:04:06,046 ♬「つなげ つなげ 想いを手に」 60 00:04:06,046 --> 00:04:09,449 ♬「君もまぶしい夢そのもの」 61 00:04:09,449 --> 00:04:12,352 ♬「生きて」 62 00:04:12,352 --> 00:04:20,026 ♬「生きろ 燦々」 63 00:04:20,026 --> 00:04:23,430 ♬「燦々」 64 00:04:27,267 --> 00:04:29,269 …くっ! 65 00:04:32,506 --> 00:04:34,474 フン! フン! 66 00:04:34,474 --> 00:04:36,476 フッ! ヌゥ! 67 00:04:38,278 --> 00:04:41,181 す すごい…。 ああ…。 68 00:04:41,181 --> 00:04:44,618 久々に賁様の本気を見たが…➡ 69 00:04:44,618 --> 00:04:48,488 これまでの速さと正確さに加えてーー➡ 70 00:04:48,488 --> 00:04:50,557 破壊力まで! 71 00:04:50,557 --> 00:04:53,927 賁様の槍は いよいよ もう…。 72 00:04:53,927 --> 00:04:55,862 う うむ…。 73 00:04:55,862 --> 00:05:00,567 <間違いなく中華の五指に入る…> 74 00:05:00,567 --> 00:05:02,536 っ! ぬ…。 75 00:05:02,536 --> 00:05:05,939 馬南慈様っ! ⚟将軍っ!⚟馬南慈様! 76 00:05:05,939 --> 00:05:10,744 うろたえるな! まともには まだ一発もくらっておらぬわ。 77 00:05:10,744 --> 00:05:16,249 (歯がみする音)<…とは言え これほどの槍使いは初めてだ。➡ 78 00:05:16,249 --> 00:05:21,555 報告にはあったが 玉鳳 王賁の武が これほどとは…。➡ 79 00:05:21,555 --> 00:05:27,360 矛を振るおうにも 間合いに入る前に すさまじい連打が飛んできよる!➡ 80 00:05:27,360 --> 00:05:32,165 あと数手 手合わせをすれば 慣れてもこようが…> 81 00:05:32,165 --> 00:05:37,037 馬南慈様! 思ったより 刻がありませぬぞ!分かっておる! 82 00:05:37,037 --> 00:05:39,906 <手合わせのヒマもない> 83 00:05:39,906 --> 00:05:42,809 いったん離脱しましょう! このままでは! 84 00:05:42,809 --> 00:05:45,178 …フッ。 バカな。 85 00:05:45,178 --> 00:05:48,715 っ! こ奴には まだこの馬南慈の。 86 00:05:48,715 --> 00:05:53,486 っ⁉ 賁様 お気をつけを! その男 何かっ…。 87 00:05:53,486 --> 00:05:56,790 鉄槌をくらわしておらぬわ! 88 00:05:56,790 --> 00:05:58,792 (番陽)あっ! (王賁)っ! 89 00:06:01,528 --> 00:06:04,164 っは…! フッ…。 90 00:06:04,164 --> 00:06:06,733 うぅっ! 91 00:06:06,733 --> 00:06:09,236 くっ…! んん…。 92 00:06:09,236 --> 00:06:11,671 ぐっ…! 93 00:06:11,671 --> 00:06:14,207 …かわしよるか。 94 00:06:14,207 --> 00:06:20,614 匈奴の人間離れした腕利きの頭を これで何人も殴りつぶしたのだがなァ。 95 00:06:22,582 --> 00:06:25,118 馬南慈様! ああ➡ 96 00:06:25,118 --> 00:06:27,053 分かっておる! 97 00:06:27,053 --> 00:06:29,155 っ! 亜光将軍⁉ 98 00:06:33,660 --> 00:06:35,595 (いななき) 99 00:06:35,595 --> 00:06:40,133 どうやら 貴様の方が相性が良さそうだのォ! 100 00:06:40,133 --> 00:06:43,103 秦将ォ! 101 00:06:43,103 --> 00:06:46,373 馬南慈様! お早く! …フン。 102 00:06:46,373 --> 00:06:48,308 っ…。賁様。 103 00:06:48,308 --> 00:06:55,482 猛者二人同時に鉄槌を下すには 連れてきた兵力が少々不足していたか。 104 00:06:55,482 --> 00:06:57,717 逃げられると思うか。 105 00:06:57,717 --> 00:07:02,889 逆に こんな初日で この馬南慈の首が取れるとでも? 106 00:07:02,889 --> 00:07:04,858 …ん? 107 00:07:04,858 --> 00:07:08,028 (玉鳳兵)何だっ⁉ 後ろから敵軍⁉ 108 00:07:08,028 --> 00:07:11,765 オオオオオオ!! 109 00:07:11,765 --> 00:07:14,668 趙峩龍様 あれは…。 110 00:07:14,668 --> 00:07:19,272 (趙峩龍)最初に別れて 盾となっていた馬南慈軍だ。 111 00:07:19,272 --> 00:07:21,241 がっ! (亜光)チィ!ぐぼっ! 112 00:07:21,241 --> 00:07:27,580 偏りすぎだ 秦軍。 この場の趙将は儂一人ではないぞ。 113 00:07:27,580 --> 00:07:31,551 こちらの第一陣が復活する? ああ。 114 00:07:31,551 --> 00:07:34,888 馬南慈が 秦軍左に突っ込み➡ 115 00:07:34,888 --> 00:07:37,824 どうやら秦将も そこに集まった。 116 00:07:37,824 --> 00:07:42,929 結果生じた この秦軍横陣の“力の歪み”。 117 00:07:42,929 --> 00:07:48,868 押し込まれていた岳嬰軍が 息を吹き返すには 十分のスキだ。 118 00:07:48,868 --> 00:07:53,173 巻き返すぞ 者どもォ!! (兵たち)オオオオオ!! 119 00:07:55,642 --> 00:08:00,714 <やはり 相当 戦が分かっておるな 馬南慈…> 120 00:08:00,714 --> 00:08:06,920 そのころ 秦軍中央本陣では 信が王翦に呼び出されていた。 121 00:08:09,089 --> 00:08:11,024 …っ。 122 00:08:11,024 --> 00:08:13,626 やっと飛信隊の出番か 王翦将軍! 123 00:08:13,626 --> 00:08:16,529 随分もったいつけてくれたじゃね…。 八百騎選べ。 124 00:08:16,529 --> 00:08:23,303 えっ⁉ 隊内で足の速い八百騎を 選りすぐって 今すぐ出陣せよ。 125 00:08:23,303 --> 00:08:26,206 八百で… 出陣…。 126 00:08:26,206 --> 00:08:29,109 ど どこへ… どっちの戦場へ⁉ 127 00:08:29,109 --> 00:08:31,544 …左だ。 っ!! 128 00:08:31,544 --> 00:08:33,480 左…。 129 00:08:33,480 --> 00:08:36,082 <楽華隊のいる方か…!> 130 00:08:36,082 --> 00:08:38,685 左の戦場に割って入り…➡ 131 00:08:38,685 --> 00:08:41,621 お前が趙将 紀彗の首を取って来い! 132 00:08:41,621 --> 00:08:44,524 えっ⁉ あっ…。 133 00:08:44,524 --> 00:08:49,662 一方 朱海平原より南西におよそ三百里。 134 00:08:49,662 --> 00:08:55,468 そこでも もう一つの重要な戦いが 同時進行していた。 135 00:08:55,468 --> 00:09:00,073 山界の王 楊端和軍 対 橑陽軍の戦いである。 136 00:09:00,073 --> 00:09:02,976 ヴアアアアア!! どわぁっ! 137 00:09:05,145 --> 00:09:09,015 つ…強い…! あらゆる局面で➡ 138 00:09:09,015 --> 00:09:12,552 山の民が個の力で押し込んでいる! 139 00:09:12,552 --> 00:09:16,723 わ…我々の一万の援軍が加わらずとも➡ 140 00:09:16,723 --> 00:09:20,994 山の民の五万で 九万の敵を圧倒している…。 141 00:09:20,994 --> 00:09:23,897 ムダ足だったな 平地の将。 142 00:09:23,897 --> 00:09:26,800 からかうな トッヂ。 っ…! 143 00:09:26,800 --> 00:09:32,605 敵の戦い方が ずっと単調だ。 何か狙っているのかもしれぬ。 144 00:09:32,605 --> 00:09:36,176 流れ次第では すぐに出陣してもらう故➡ 145 00:09:36,176 --> 00:09:40,280 準備を頼むぞ 壁将軍。 …ハ! 146 00:09:42,348 --> 00:09:44,350 ん? 147 00:09:47,487 --> 00:09:50,056 ん? 騎兵隊が…。 148 00:09:50,056 --> 00:09:52,459 少数の… 伝令? 149 00:09:52,459 --> 00:09:54,461 っ! えっ⁉ 150 00:09:57,263 --> 00:09:59,699 (うめき声) 151 00:09:59,699 --> 00:10:01,801 なっ…⁉ ッ…! 152 00:10:03,636 --> 00:10:06,106 (指を鳴らす音) 153 00:10:06,106 --> 00:10:08,808 ヴッ! あぁ…! 154 00:10:08,808 --> 00:10:11,311 グッ!ゴァッ!ヴゥッ! (槍で突き刺す音) 155 00:10:17,584 --> 00:10:19,586 ーーッ!! 156 00:10:19,586 --> 00:10:21,721 (山の民の怒声) 157 00:10:21,721 --> 00:10:23,723 行くぞ。 (兵たち)ハハッ! 158 00:10:27,393 --> 00:10:29,496 ッ! ッ! 159 00:10:32,232 --> 00:10:36,069 フッ 顔に似合わず派手な登場だ。 160 00:10:36,069 --> 00:10:38,805 ようやく総大将が到着されたぞ! 161 00:10:38,805 --> 00:10:41,808 まずは迎えの隊を送れっ! ハ! 162 00:10:44,944 --> 00:10:48,181 な 何だったんだ 今のは…。 163 00:10:48,181 --> 00:10:50,483 端和様。 ああ。 164 00:10:52,552 --> 00:10:56,956 バカが。 しっかり顔を覚えたぞ。 165 00:10:56,956 --> 00:10:59,859 (公孫龍の側近たち) ぜっ 全軍⁉退却ですと⁉ 166 00:10:59,859 --> 00:11:02,295 そうだ。 お待ち下さい! 167 00:11:02,295 --> 00:11:07,267 今の戦局の停滞は 大将 舜水樹様をお待ちしていた故の…。 168 00:11:07,267 --> 00:11:10,870 もちろん 分かっている。 ならば何故⁉ 169 00:11:10,870 --> 00:11:15,708 この戦いで勝つにしても 奴らを深く引き込んで➡ 170 00:11:15,708 --> 00:11:19,379 一人残らず 息の根を止めたいと思っている。 171 00:11:19,379 --> 00:11:21,314 あっ!! 172 00:11:21,314 --> 00:11:25,118 懸念するのは ここで討ち漏らした残りの兵が➡ 173 00:11:25,118 --> 00:11:29,289 李牧様たちの戦われている 朱海平原に流れることだ。 174 00:11:29,289 --> 00:11:32,058 では どこまで後退を? 175 00:11:32,058 --> 00:11:35,261 城だ。 城…? 176 00:11:35,261 --> 00:11:37,030 まさか 橑陽の…⁉ 177 00:11:37,030 --> 00:11:40,800 ああ。 しっしかし あそこには厄介な…。 178 00:11:40,800 --> 00:11:43,002 …まさか。 179 00:11:43,002 --> 00:11:45,572 そのまさかだ…。 180 00:11:45,572 --> 00:11:50,276 “橑陽の牙”で あの秦軍の肉を引き裂く。 181 00:11:55,748 --> 00:11:59,218 な…何っ⁉ 趙軍が退がっていく…。 182 00:11:59,218 --> 00:12:02,021 全軍… 退却だと⁉ 183 00:12:06,926 --> 00:12:10,897 不自然な退却です。 素直に追って大丈夫ですか? 184 00:12:10,897 --> 00:12:14,567 追わずに視界から消えられる方が厄介だ。 185 00:12:14,567 --> 00:12:17,470 軍を分けて 鄴に行かれる恐れが出てくる。 186 00:12:17,470 --> 00:12:22,008 敵の意図はともかく 我々にとっては好都合です。 187 00:12:22,008 --> 00:12:26,546 この軍の目的は 兵糧攻めをしている鄴に 敵を近づけぬこと。 188 00:12:26,546 --> 00:12:30,416 後ろへ追い込むということは その鄴から遠ざけることだ。 189 00:12:30,416 --> 00:12:34,787 ソレ故 不気味ダト言ッテオルノダ。 (壁)っ! 190 00:12:34,787 --> 00:12:38,491 敵が退がる理由として考えられるのは 二つだ。 191 00:12:38,491 --> 00:12:40,460 っ⁉ 一つは➡ 192 00:12:40,460 --> 00:12:44,364 この先に趙軍に有利な戦場があるのか。 193 00:12:44,364 --> 00:12:49,135 もう一つは 強力な援軍が待っているかだ。 194 00:12:49,135 --> 00:12:51,237 強力な援軍…。 195 00:12:54,307 --> 00:12:56,309 (鳴き声) 196 00:12:58,011 --> 00:13:00,246 少シ風景ガ変ワッテキタ。 197 00:13:00,246 --> 00:13:02,782 (遠吠え) っ! 198 00:13:02,782 --> 00:13:05,184 (壁)狼…? 犬? 199 00:13:09,288 --> 00:13:15,228 総大将… 本気でこの戦いに 橑陽城を巻き込む気ですか? 200 00:13:15,228 --> 00:13:18,398 舜水樹様 ところでさっきの➡ 201 00:13:18,398 --> 00:13:21,467 “橑陽の牙”とは何のことですか? (遠吠え) 202 00:13:21,467 --> 00:13:24,270 ん…。 203 00:13:24,270 --> 00:13:27,573 今ここにいる軍は橑陽軍だが➡ 204 00:13:27,573 --> 00:13:31,544 兵は橑陽一帯の いくつもの城から集められたもので➡ 205 00:13:31,544 --> 00:13:34,514 真の橑陽城の兵ではない。 206 00:13:34,514 --> 00:13:36,482 …と言いますと? 207 00:13:36,482 --> 00:13:38,484 っ! ん⁉ 208 00:13:40,319 --> 00:13:42,255 全軍停止! 209 00:13:42,255 --> 00:13:45,258 (騒ぐ声) 210 00:13:45,258 --> 00:13:47,260 何…⁉ 211 00:13:49,028 --> 00:13:51,631 この城には…➡ 212 00:13:51,631 --> 00:13:56,936 橑陽城には趙人とは異なる人種の人間が 巣くっているのだ。 213 00:14:00,139 --> 00:14:04,444 っ! 全軍 敵の突撃に備えよ! 214 00:14:04,444 --> 00:14:08,114 何ですか 異なる人種って…? 215 00:14:08,114 --> 00:14:10,116 “犬戎”だ。 216 00:14:10,116 --> 00:14:14,454 (遠吠え) (舜水樹)かつての中華の周王朝を その手で滅ぼした➡ 217 00:14:14,454 --> 00:14:18,791 大犬戎族の末裔が城を占拠している。 218 00:14:18,791 --> 00:14:21,828 な… 何だ この城は…。 219 00:14:21,828 --> 00:14:25,365 山と一体化して… 砦になっている…! 220 00:14:25,365 --> 00:14:28,234 端和様 城よりも…➡ 221 00:14:28,234 --> 00:14:30,670 崖上の黒き奴らの方が。 222 00:14:30,670 --> 00:14:32,672 ああ 分かっている。 223 00:14:32,672 --> 00:14:38,177 我らと同じくーー (遠吠え)連中からも 獣の気配がする。 224 00:14:40,713 --> 00:14:44,884 犬戎… 伝説の大騎馬民族か! 225 00:14:44,884 --> 00:14:50,389 し しかし… 何故その末裔が 趙王都圏の橑陽城に…⁉ 226 00:14:50,389 --> 00:14:56,028 周をつぶした後 犬戎は中華への定住に失敗し➡ 227 00:14:56,028 --> 00:14:59,932 族のほとんどは北の大地に流れた。 228 00:14:59,932 --> 00:15:02,602 それが中華の北の脅威➡ 229 00:15:02,602 --> 00:15:06,239 “匈奴”に変貌したとも言われている。 230 00:15:06,239 --> 00:15:11,978 (公孫龍) だが 一部が太行山脈を縄張りとして 中華に残った。 231 00:15:11,978 --> 00:15:18,050 その後 趙国がこの地に生まれ 連中と争わぬために橑陽を与え➡ 232 00:15:18,050 --> 00:15:21,254 趙の中に取り込んだそうだ。 233 00:15:21,254 --> 00:15:26,893 しかし 当の本人たちは 取り込まれたなどとは思っていない。 234 00:15:26,893 --> 00:15:30,196 実際 橑陽には犬戎の自治権があり➡ 235 00:15:30,196 --> 00:15:35,168 趙からすると ほとんど治外法権の領域だ。 236 00:15:35,168 --> 00:15:40,306 とにかく この城には 趙の要人ですら誰も近づかぬ。 237 00:15:40,306 --> 00:15:43,609 フッ… 噂では連中は➡ 238 00:15:43,609 --> 00:15:48,447 無断で縄張りに入って来た相手には 容赦せぬらしいからな。 239 00:15:48,447 --> 00:15:50,383 ヴオァーーーッ!! 240 00:15:50,383 --> 00:15:53,085 なっ⁉えっ⁉ 来るぞォォ!! 241 00:16:00,092 --> 00:16:03,996 (喚声) バウッ バウッ バウッ! 242 00:16:03,996 --> 00:16:05,998 なっ あの断崖をっ⁉ 243 00:16:05,998 --> 00:16:08,134 道を開けろっ 趙兵! 244 00:16:08,134 --> 00:16:10,069 うおっ! 何だっ! 245 00:16:10,069 --> 00:16:13,940 (喚声) 246 00:16:13,940 --> 00:16:17,543 何だ あの姿⁉ 趙兵ではないのか⁉ 247 00:16:17,543 --> 00:16:19,479 (喚声) 248 00:16:19,479 --> 00:16:22,915 気をつけろ シュンメン! 平地の相手ではないぞ! 249 00:16:22,915 --> 00:16:25,017 分かってますよっ! 250 00:16:26,686 --> 00:16:28,788 セェッ!! グァッ!ウゥッ! 251 00:16:31,390 --> 00:16:33,326 ああ…! (シュンメン)チッ! 252 00:16:33,326 --> 00:16:35,661 ヴァァ! ッ⁉ 253 00:16:35,661 --> 00:16:38,164 ガッ! シュンメン!! 254 00:16:38,164 --> 00:16:43,603 すげェ… 俺たちがあれだけ苦戦した 奴らを圧倒しているっ…! 255 00:16:43,603 --> 00:16:45,805 んん… っ⁉ 256 00:16:49,475 --> 00:16:52,311 犬戎の王 ロゾだ。 257 00:16:52,311 --> 00:16:55,715 犬戎の王っ…⁉ でッ でかい! 258 00:16:55,715 --> 00:16:59,051 貴様か この軍の大将は? 259 00:16:59,051 --> 00:17:02,521 (舜水樹)どこに目をつけている。 ん…。 260 00:17:02,521 --> 00:17:04,924 大将は この舜水樹だ。 261 00:17:04,924 --> 00:17:07,360 おお そっちか。 262 00:17:07,360 --> 00:17:10,162 (犬戎の言葉) 263 00:17:10,162 --> 00:17:12,098 ヴォ。 264 00:17:12,098 --> 00:17:14,100 なっ!舜水樹様⁉ 265 00:17:15,968 --> 00:17:17,970 ッ! 266 00:17:52,104 --> 00:17:57,476 …フッ 面白い奴だ。 しかも李牧の代理と言ったか。 267 00:17:57,476 --> 00:18:02,548 貴様らの王はクソだが 李牧は嫌いではない。 268 00:18:02,548 --> 00:18:07,219 奴だけは毎年一度 自ら橑陽に赴いて➡ 269 00:18:07,219 --> 00:18:11,524 雁門のうまい羊を ふるまってくれるからなァ。 270 00:18:11,524 --> 00:18:15,394 よかろう。 聞くだけ聞いてやる。 271 00:18:15,394 --> 00:18:20,566 だが面白い話でなくば 首を吹っ飛ばすぞ。 っ! 272 00:18:20,566 --> 00:18:25,738 単純な話だ。 こんな所まで侵攻してきた秦軍を➡ 273 00:18:25,738 --> 00:18:28,641 共に戦って跡形もなく叩きつぶす。 274 00:18:28,641 --> 00:18:30,743 見返りは? 275 00:18:32,545 --> 00:18:35,548 っ…。 276 00:18:35,548 --> 00:18:41,220 この戦いで趙が敗れるようなことがあれば 鄴は奪われ➡ 277 00:18:41,220 --> 00:18:46,459 この地にも今の数倍の秦軍が押し寄せ 攻め取られるだろう。 278 00:18:46,459 --> 00:18:48,761 何じゃ 脅しか…? 279 00:18:52,798 --> 00:18:55,601 いや。 見返りは➡ 280 00:18:55,601 --> 00:19:01,007 来年以降も李牧様自らがふるまわれる うまい羊の肉だ。 281 00:19:01,007 --> 00:19:04,043 っ! 282 00:19:04,043 --> 00:19:06,445 そ そんな見返りでは…。あ…。 283 00:19:08,848 --> 00:19:11,650 悪くないな 代理よ。 284 00:19:11,650 --> 00:19:13,853 えっ⁉ (公孫龍)っ⁉ 285 00:19:16,355 --> 00:19:18,357 ボルフ。 ヴォ。 286 00:19:22,128 --> 00:19:24,363 ヴォ。 287 00:19:24,363 --> 00:19:27,900 だが 相手を侮るなよ犬戎王。 288 00:19:27,900 --> 00:19:30,936 敵には 西の山の民を一手にまとめ上げた…。 289 00:19:30,936 --> 00:19:34,473 存じておる。 っ…! 290 00:19:34,473 --> 00:19:37,076 我らこそ西戎の祖だ。 291 00:19:37,076 --> 00:19:41,247 “山の王”などと のぼせあがった 小娘の生皮を➡ 292 00:19:41,247 --> 00:19:45,484 この手で全て はぎとってくれるわ! 293 00:19:45,484 --> 00:19:47,987 左の崖から敵がっ! 294 00:19:47,987 --> 00:19:50,890 (秦兵) 右からも! 完全に挟撃されるっ…! 295 00:19:50,890 --> 00:19:54,760 後退だ 端和殿! ここは一度退がらねば危うい! 296 00:19:54,760 --> 00:19:56,762 端和様! 297 00:19:58,497 --> 00:20:00,599 退がるぞ! 298 00:20:03,069 --> 00:20:07,239 不用意に我らが縄張りに入ってきた 報いだ。 299 00:20:07,239 --> 00:20:11,110 見ておれ 舜水樹。 大いに背を討つ。 300 00:20:11,110 --> 00:20:14,313 ここで奴らの半数を葬るぞ。 301 00:20:20,786 --> 00:20:22,722 …っ! 302 00:20:22,722 --> 00:20:26,058 メラ族 タラ族 コン族 ついて来い! 303 00:20:26,058 --> 00:20:28,127 あの山を奪うぞ! 304 00:20:28,127 --> 00:20:31,030 他は壁軍と そのまま後退を続けろ! 305 00:20:33,599 --> 00:20:35,601 ん⁉ 306 00:20:37,269 --> 00:20:40,172 無茶だ! あの敵に下から向かうなんて⁉ 307 00:20:40,172 --> 00:20:42,575 バウッ バウッ バウッ! 308 00:20:44,744 --> 00:20:46,979 (犬戎兵の叫び声) 309 00:20:46,979 --> 00:20:48,981 ウゥッ!! 310 00:20:50,749 --> 00:20:52,785 力で突破したァっ! 311 00:20:52,785 --> 00:20:55,321 さすがメラ族だ。 312 00:20:55,321 --> 00:20:59,058 古い騎馬民族に いいようにされてたまるか。 313 00:20:59,058 --> 00:21:02,795 そのとおりだ! タラ族 早く来い! 314 00:21:02,795 --> 00:21:06,599 何だ…⁉ 山に駆け上がった奴らがいるぞ! 315 00:21:06,599 --> 00:21:13,472 バカが。 あんな小さな山に登れば 逆に逃げ場を失い 全滅するだけだ! 316 00:21:13,472 --> 00:21:15,708 いや。 (兵たち)っ⁉ 317 00:21:15,708 --> 00:21:20,412 奴らが山を取ると 侮れぬ動きをするぞ。 318 00:21:20,412 --> 00:21:24,283 一斉五射!! ヤァァァッ!! 319 00:21:24,283 --> 00:21:27,586 ってェ!! 320 00:21:27,586 --> 00:21:30,890 ヴァ⁉ ゴアッ!ガッ!ドォ! 321 00:21:30,890 --> 00:21:33,893 クソがっ ひるむなっ! 山を取り返せ! 322 00:21:33,893 --> 00:21:36,028 蹴散らせェ!! 323 00:21:36,028 --> 00:21:38,297 なっ⁉ グアァ!! 324 00:21:38,297 --> 00:21:40,366 今度は上から攻撃をっ…! 325 00:21:40,366 --> 00:21:44,970 ッフフフ。 やはりたまらんな 死王。 326 00:21:44,970 --> 00:21:50,409 あ奴をこの腕に抱けるのなら 百回死んでもよいわ…。 327 00:21:50,409 --> 00:21:53,212 平地の凡将に伝えよ パム。 328 00:21:53,212 --> 00:21:58,851 端和が拠点を作った。 我らも百歩退がり 前線を張り直せと。 329 00:21:58,851 --> 00:22:03,689 百歩後ロニ前線ヲ立テ直セ 秦の将軍ヨ。 330 00:22:03,689 --> 00:22:06,592 理由ハ…。 言われなくても分かっている! 331 00:22:06,592 --> 00:22:11,297 あの拠点のおかげで 敵はこちらの背を全力で追えなくなる。 332 00:22:11,297 --> 00:22:17,069 その間に立て直して あの拠点と我らで敵を挟撃する! 333 00:22:17,069 --> 00:22:20,606 端和殿の勇を決して無駄にはせぬ!! 334 00:22:20,606 --> 00:22:23,576 …やりおるわ あの女。 335 00:22:23,576 --> 00:22:26,979 生皮をはぐには少々おしいな。 336 00:22:26,979 --> 00:22:29,915 お前がやらんのなら俺がやる。 337 00:22:29,915 --> 00:22:34,286 調子に乗るな。 あれはもう俺の獲物だ。 338 00:22:34,286 --> 00:22:36,255 どっちでもいい。 339 00:22:36,255 --> 00:22:41,894 我らがここで勝ち 向こうの戦場でも李牧様が勝つ。 340 00:22:41,894 --> 00:22:44,496 それで秦は終わりだ。 341 00:22:44,496 --> 00:22:49,802 同じ頃 もう一つの戦場 “朱海平原 左翼”ではーー。 342 00:22:54,206 --> 00:22:59,912 左の戦場へ割って入り お前が趙将 紀彗の首を取って来い! 343 00:22:59,912 --> 00:23:02,014 …っ! 344 00:23:04,450 --> 00:23:07,653 森を抜けたっ! ん… あっ! 345 00:23:07,653 --> 00:23:09,955 テン あれが…! 346 00:23:09,955 --> 00:23:13,859 うん! 趙将 紀彗のいる左の戦場だ! 347 00:23:15,694 --> 00:23:27,306 ♬~ 348 00:23:27,306 --> 00:23:33,112 ♬「本能がいなないた 空に魏く」 349 00:23:33,112 --> 00:23:38,417 ♬「一斉に飛び立った 燕の様に」 350 00:23:38,417 --> 00:23:44,890 ♬「限りなく燃え滾る 韓紅の業火」 351 00:23:44,890 --> 00:23:50,696 ♬「延々と趙えてった 楚の中」 352 00:23:50,696 --> 00:23:53,599 ♬「Whoa oh oh」 353 00:23:53,599 --> 00:23:56,602 ♬「其の傷を矛れ」 354 00:23:56,602 --> 00:23:59,405 ♬「Whoa oh oh」 355 00:23:59,405 --> 00:24:02,441 ♬「熱く奮い盾て」 356 00:24:02,441 --> 00:24:05,210 ♬「Don’t stop your energy now」 357 00:24:05,210 --> 00:24:08,447 ♬「共に叫べ」 358 00:24:08,447 --> 00:24:13,686 ♬「運命と魂が 翦びるまで」 359 00:24:13,686 --> 00:24:16,555 ♬「右に逝く? 左に逝く?」 360 00:24:16,555 --> 00:24:20,225 ♬「それとも砕け散る?」 361 00:24:20,225 --> 00:24:26,031 ♬「信念とやらは さあ何を選ぶ」 362 00:24:26,031 --> 00:24:31,937 ♬「Don’t stop your energy now 共に叫べ」 363 00:24:31,937 --> 00:24:43,349 ♬~ 364 00:24:45,184 --> 00:24:49,188 ♬~ 365 00:24:49,188 --> 00:24:51,890 次回「キングダム」