1 00:00:02,204 --> 00:00:03,071 (兵士たち)ウワッ… 2 00:00:03,172 --> 00:00:06,809 (ムタ)わざと ほっぺたを かするように狙ったんだべ 3 00:00:06,909 --> 00:00:08,777 それで十分だべ 4 00:00:09,645 --> 00:00:12,781 (ムタ)ムタの毒矢は脅威だべ 5 00:00:12,915 --> 00:00:15,984 (魏興(ぎこう)) それくらいにしておけ ムタ 6 00:00:17,219 --> 00:00:20,722 (魏興) お前の力は 俺が よく知ってる 7 00:00:21,023 --> 00:00:23,091 早く行け! (ムタ)んだ! 8 00:00:23,192 --> 00:00:26,595 小僧っ子 見つけて 毒矢で殺して 9 00:00:26,728 --> 00:00:28,831 この まさかりで… 10 00:00:29,965 --> 00:00:32,601 小首を3つ取ってくるだ 11 00:00:42,144 --> 00:00:43,946 (ナレーター)古代中国 12 00:00:44,046 --> 00:00:48,750 聖者の時代は終わりを告げ 人間の欲望は解放されていた 13 00:00:49,184 --> 00:00:51,887 戦乱の嵐が 500年にわたって吹き荒れ 14 00:00:51,987 --> 00:00:55,157 100を超えた国々は 7つに淘汰(とうた)された 15 00:00:55,257 --> 00:00:58,126 そして今 西の果ての国 秦(しん)から― 16 00:00:58,227 --> 00:01:00,996 大いなる歴史が 生まれようとしている 17 00:01:01,497 --> 00:01:03,599 これは 戦乱の時代を生き抜いた― 18 00:01:03,699 --> 00:01:08,036 名もなき少年と若き王の 激動の物語である 19 00:01:08,136 --> 00:01:09,171 (信(しん))ンンッ! 20 00:02:32,154 --> 00:02:37,859 ~♪ 21 00:02:44,366 --> 00:02:47,235 (政(せい))ハァハァ ハァハァ… 22 00:03:32,014 --> 00:03:32,881 (貂(てん))ウワッ! 23 00:03:33,415 --> 00:03:34,683 ウワーッ! 24 00:04:04,446 --> 00:04:06,048 (政)少し休憩をしよう 25 00:04:11,086 --> 00:04:12,421 (貂)フゥ… 26 00:04:16,458 --> 00:04:20,095 (貂) 信 お前 よく見たら傷だらけだな 27 00:04:20,195 --> 00:04:22,230 えっ? そうか? 28 00:04:22,364 --> 00:04:25,267 “そうか”じゃないだろう 腕を出せ 29 00:04:28,036 --> 00:04:29,871 あっ… 何すんだよ! 30 00:04:29,971 --> 00:04:33,742 じっとしてろ おっきな傷口だけ縛っといてやる 31 00:04:33,842 --> 00:04:35,410 いいよ 要らねえよ 32 00:04:35,711 --> 00:04:39,247 ダメだ! 傷口から腐って 腕が落ちたら どうすんだ! 33 00:04:41,216 --> 00:04:43,351 うるせえ! 俺に かまうな! 34 00:04:43,485 --> 00:04:47,089 何なんだよ お前は! (貂)河了貂(かりょうてん)なり! 35 00:04:47,723 --> 00:04:49,057 (信)だから何だよ… 36 00:04:50,959 --> 00:04:55,063 …たく 第一 お前 なんで まだ ついてくんだよ? 37 00:04:55,731 --> 00:04:57,999 手ぶらで別れられるかよ 38 00:04:58,100 --> 00:05:02,070 合流地なら ちょっとは 金めの物があるかもしれないだろう 39 00:05:04,206 --> 00:05:08,510 大丈夫か? 信 なんか すごく顔色悪いぞ 40 00:05:08,810 --> 00:05:12,080 うるせえ! お前の相手すんのが疲れたんだよ 41 00:05:12,180 --> 00:05:16,351 なに! 人が心配してやってるのに 何だ その態度は! 42 00:05:16,451 --> 00:05:17,486 そろそろ行くぞ 43 00:05:17,986 --> 00:05:22,190 よっしゃ! こっから山の民の脚力を見せてやる 44 00:05:22,290 --> 00:05:24,159 遅れるなよ 信 45 00:05:27,963 --> 00:05:29,498 あっ… 信! 46 00:05:50,051 --> 00:05:52,254 まだ新しいべ 47 00:05:58,160 --> 00:06:02,330 どど… どうしよう? まさか 俺の包帯が悪かったのか? 48 00:06:02,464 --> 00:06:05,834 いや 脈は しっかりしている 49 00:06:05,934 --> 00:06:09,304 恐らく 心身の疲労が限界に達したのだろう 50 00:06:11,540 --> 00:06:12,874 (政)ムリもない 51 00:06:12,974 --> 00:06:18,113 ひと晩のうちに友を失い 敵(かたき)を討ち 休まずに ここまで来たのだ 52 00:06:19,181 --> 00:06:20,348 信… 53 00:06:22,184 --> 00:06:23,351 出発するぞ 54 00:06:23,485 --> 00:06:28,156 えっ? まだムリだよ しばらく こいつ 休ませないと 55 00:06:30,225 --> 00:06:32,160 ダメだ そんな暇はない 56 00:06:32,294 --> 00:06:35,397 なに! 信を 置いていくつもりか? 57 00:06:35,497 --> 00:06:36,965 (政) 〝ただの剣だ〞と― 58 00:06:37,065 --> 00:06:39,301 〝折れたら捨てていく〞 と言ったはずだ 59 00:06:39,401 --> 00:06:42,070 (貂)自分さえよければ それでいいってことか? 60 00:06:42,170 --> 00:06:44,506 ふざけんな! 見損なったぞ 61 00:07:08,330 --> 00:07:09,631 ねえねえ 政 62 00:07:10,632 --> 00:07:13,235 昌文君(しょうぶんくん)だけが頼りなんだよね? 63 00:07:14,236 --> 00:07:15,537 そのとおりだ 64 00:07:16,037 --> 00:07:19,441 でも そいつら 黒卑村(こくひむら)に現れなかったじゃん 65 00:07:20,242 --> 00:07:21,509 もう死んでんじゃないの? 66 00:07:23,311 --> 00:07:26,114 そうじゃないことを祈るしかない 67 00:07:30,218 --> 00:07:31,519 手のかかる“剣”だね 68 00:07:32,554 --> 00:07:33,989 まったくだ 69 00:08:02,317 --> 00:08:05,353 (貂)アホ! (信)いって! 何すんだ てめえ! 70 00:08:05,453 --> 00:08:08,957 王さまに おんぶされるド平民が どこにいる? バカ! 71 00:08:09,090 --> 00:08:11,960 えっ? おんぶ? 誰が? 72 00:08:12,093 --> 00:08:16,598 お前が気を失ってから 王さまが 背負って ここまで走ったんだぞ 73 00:08:16,698 --> 00:08:18,066 一昼夜 ずっとだ 74 00:08:21,036 --> 00:08:23,071 なん …だって? 75 00:08:25,707 --> 00:08:26,574 行くぞ 76 00:08:27,175 --> 00:08:30,378 もうちょっと寝てなよ さっき座ったばっかじゃん 77 00:08:32,080 --> 00:08:33,548 もう十分 休んだ 78 00:08:42,424 --> 00:08:43,291 (信)おい 79 00:08:49,097 --> 00:08:51,499 別に おんぶしてくれと頼んじゃいないが 80 00:08:51,599 --> 00:08:53,601 おかげで完全復活だ 81 00:08:54,235 --> 00:08:58,440 次は 俺の番だ 俺の背中で 道だけ教えろ 82 00:08:58,540 --> 00:09:01,109 あっという間に 目的地に連れていってやる 83 00:09:01,242 --> 00:09:04,512 断る 男が そんな ぶざまなマネできるか 84 00:09:10,752 --> 00:09:15,023 …んだ こら! 笑うんじゃねえ! (貂)ダッサ! 85 00:09:15,156 --> 00:09:16,424 (信)ンンッ… この野郎 86 00:09:16,524 --> 00:09:19,427 早くしろ それとも また背負ったほうがいいか? 87 00:09:19,561 --> 00:09:21,029 うるせえ! 88 00:09:21,129 --> 00:09:25,133 貂! てめえ いつまで笑ってんだ! (貂)ハハハハッ… 89 00:09:25,233 --> 00:09:29,237 ねえ 政… 合流地までは あと どれぐらいあるの? 90 00:09:33,008 --> 00:09:34,042 (政)もう少しだ 91 00:10:31,232 --> 00:10:35,537 ハァハァ… べ… 別に 疲れたとか そんなんじゃねえけどよ 92 00:10:35,637 --> 00:10:40,108 いいかげん まだ着かねえのかよ? “もう少し”とか言わなかったか? 93 00:10:41,142 --> 00:10:43,511 も… もう 3日くらい走ってんだけど 94 00:10:52,387 --> 00:10:55,156 お前 ひょっとして 道に迷ったんじゃねえか? 95 00:10:56,257 --> 00:10:59,260 よく考えたら 王宮育ちの人間が― 96 00:10:59,360 --> 00:11:03,832 何の目印もなしに こんな山の中を 迷わず行けるわけがねえ 97 00:11:04,132 --> 00:11:05,733 た… 確かに 98 00:11:16,478 --> 00:11:20,748 こいつ 無視してやがるぜ この迷子野郎! 待ちやがれ! 99 00:11:28,456 --> 00:11:30,124 (ぶつかる音) (信・貂)ウワッ! 100 00:11:30,325 --> 00:11:33,294 (信)アアッ! て… てめえ! 101 00:11:33,394 --> 00:11:37,432 だ… だって お前が 急に止まるから! 102 00:11:53,748 --> 00:11:56,150 何なんだよ あいつは… 103 00:12:01,623 --> 00:12:03,491 お… おい 政 104 00:12:29,684 --> 00:12:32,453 政 ここか? 105 00:12:33,221 --> 00:12:36,758 ああ 昌文君との合流の地だ 106 00:12:39,494 --> 00:12:41,863 (貂)着いたー! 107 00:12:53,950 --> 00:12:57,820 (貂)わあ… 立派な建物だな 108 00:13:01,224 --> 00:13:05,495 (政)400年前に作られた 当時の国王 穆公(ぼくこう)の避暑地だ 109 00:13:18,274 --> 00:13:22,679 いねえな 誰も (政)俺たちが早く着いただけだ 110 00:13:22,779 --> 00:13:25,548 うん? オッ! すっげえ食料 111 00:13:26,215 --> 00:13:28,518 あれだけあれば何でも作れそうだ 112 00:13:28,618 --> 00:13:30,620 腕が鳴るぜ (骨の鳴る音) 113 00:13:30,987 --> 00:13:33,756 (政)昌文君が あらかじめ用意しておいたんだろう 114 00:13:34,324 --> 00:13:36,859 お前 料理なんかできるのか? 115 00:13:36,960 --> 00:13:40,530 バカにすんな 食ったら ぶったまげるぞ 116 00:13:44,734 --> 00:13:48,771 部屋の用意もしてあるはずだ 今は適当に休め 117 00:13:58,581 --> 00:14:00,416 “剣”か… 118 00:14:03,987 --> 00:14:04,887 漂(ひょう)… 119 00:14:10,426 --> 00:14:12,895 フフ~ン 見てろよ 信 120 00:14:12,996 --> 00:14:17,300 腰抜かすほど うまい物(もん) 作ってやるからな フフッ… 121 00:14:18,701 --> 00:14:25,275 でも 400年前の王さまの 避暑地にしては 妙に きれいだよな 122 00:14:33,049 --> 00:14:36,919 ウワ~ッ! 水 水! み… 水~! 123 00:14:42,525 --> 00:14:44,327 (貂)メシだぞ! 124 00:14:56,572 --> 00:14:58,941 な… 何だ これ! すげえ うめえな 125 00:15:00,543 --> 00:15:04,347 貂! 全部 1人で作ったのか? やるな お前! 126 00:15:04,447 --> 00:15:05,748 ま… まあな 127 00:15:05,882 --> 00:15:09,085 うん? どうした? お前ら 128 00:15:09,652 --> 00:15:12,088 あんまり食わないな 食欲ないのか? 129 00:15:12,388 --> 00:15:15,591 お前 見てると 食欲も うせるわ ボケ! 130 00:15:17,593 --> 00:15:19,495 ところでさ 政 131 00:15:20,963 --> 00:15:24,767 ここは 400年も前の王の 避暑地だって言ってたけど 132 00:15:24,901 --> 00:15:29,772 400年も前の物が こんなに きれいに残ってるはずないよね 133 00:15:30,373 --> 00:15:32,775 誰かが ずっと大切に手入れしないと― 134 00:15:32,875 --> 00:15:34,777 こうは いかないと思うんだけど 135 00:15:37,847 --> 00:15:41,984 400年前の国王 穆公は 稀(まれ)に見る名君だった 136 00:15:43,986 --> 00:15:47,990 穆公は 誰よりも 差別なく 人を愛した王だった 137 00:15:49,359 --> 00:15:54,497 敵国の奴隷にさえ 尊敬の念を表し 師事することもあったという 138 00:15:55,665 --> 00:15:59,502 ある日 そんな穆公の軍馬が 山の民たちに殺され― 139 00:15:59,969 --> 00:16:01,938 食われるという事件が起きた 140 00:16:03,406 --> 00:16:05,975 軍馬を? ひでえな そりゃ 141 00:16:06,075 --> 00:16:09,912 貂 お前の親戚じゃねえのか? (貂)ンンッ… 142 00:16:10,480 --> 00:16:12,915 それで? 山の民は皆殺しか? 143 00:16:13,716 --> 00:16:20,523 いや 穆公は 彼らに酒を振る舞った 馬肉に合う いい酒をな 144 00:16:20,857 --> 00:16:24,727 なっ! ホ… ホントかよ? なんで そうなるんだ? 145 00:16:25,128 --> 00:16:27,130 それが穆公という王だ 146 00:16:27,830 --> 00:16:32,735 人をめでるのに 秦の人間も山の民も区別はないのだ 147 00:16:33,803 --> 00:16:39,742 しかし この出来事は 秦の国に 大きな幸運を呼び込むことになった 148 00:16:43,846 --> 00:16:46,549 山の民の心を深く打ったのだ 149 00:16:46,883 --> 00:16:48,484 山の民… 150 00:16:49,185 --> 00:16:52,789 (政) 秦国は 中華で最も西に位置するが 151 00:16:52,889 --> 00:16:56,793 その更に西には 深き山々の世界が広がっている 152 00:16:58,795 --> 00:17:03,766 そこは 決して平地の民と 交わることのない山の民の世界だ 153 00:17:05,101 --> 00:17:09,772 その山の世界の王と穆公は 手を取り合い 盟を結んだ 154 00:17:10,907 --> 00:17:15,778 中華では 1里の領土を争って 数十万の人間が死んでいるとき 155 00:17:15,878 --> 00:17:20,783 穆公は 西に100里の地を開いたのだ (信)す… すげえ 156 00:17:21,717 --> 00:17:26,989 だが 結局 彼らを差別なく 愛していたのは 穆公1人だった 157 00:17:27,790 --> 00:17:31,160 王の死後 秦国の側から同盟は失われ― 158 00:17:31,461 --> 00:17:34,030 山の民との交流は途絶えてしまった 159 00:17:35,531 --> 00:17:40,002 ここは 穆公が 山の民と 交流するために作った物だが 160 00:17:40,136 --> 00:17:43,005 穆公の死後は 忘れ去られた場所だ 161 00:17:44,707 --> 00:17:46,909 じゃ… じゃ 誰が この建物を? 162 00:17:48,778 --> 00:17:49,946 山の民だ 163 00:17:51,681 --> 00:17:56,118 彼らは 400年たった今も 穆公のことを忘れていない 164 00:17:57,854 --> 00:18:00,857 穆公との思い出の場所を 神聖な地として あがめ― 165 00:18:01,157 --> 00:18:04,694 時々 山から下りてきては ここを守っているんだ 166 00:18:06,662 --> 00:18:08,831 400年間 ずっと 167 00:18:12,134 --> 00:18:14,837 (泣き声) ええ話や… 168 00:18:17,273 --> 00:18:20,610 すげえな! 感動したぜ! 169 00:18:22,778 --> 00:18:24,013 穆公 穆公! 170 00:18:24,113 --> 00:18:28,150 歴史に名を残すってのは 穆公みてえなことだ… 171 00:18:28,985 --> 00:18:32,755 俺も 400年後まで 語られる男になってやるぜ! 172 00:18:32,855 --> 00:18:34,190 やかましいわ! 173 00:18:34,290 --> 00:18:37,260 せっかく 人がジ~ンとしてんの ぶち壊しだろうが! 174 00:18:40,196 --> 00:18:42,865 でも お前 良かったな (貂)えっ? 175 00:18:43,699 --> 00:18:46,669 ここにいりゃ そのうち 仲間に会えるんじゃねえか? 176 00:18:48,304 --> 00:18:49,772 そうだな 177 00:19:30,713 --> 00:19:33,316 仲間 …か 178 00:19:34,216 --> 00:19:37,019 フン… バカ言ってんじゃないよ 179 00:19:37,119 --> 00:19:40,356 こっちは 物心ついたときから 平地で育ったんだ 180 00:19:40,656 --> 00:19:44,226 今更 山の民の仲間入りなんて できっこないだろう 181 00:19:45,094 --> 00:19:49,932 …つうか できたら あんな村にいねえよ バ~カ 182 00:19:52,668 --> 00:19:55,338 いいのだ! 俺は 政から大金せしめて― 183 00:19:55,638 --> 00:20:00,042 1人で 贅沢三昧(ぜいたくざんまい)の生活を送るんだ フハハハッ! 184 00:20:02,778 --> 00:20:06,882 …たく 昌文君ってヤツ 早く来いよ 185 00:20:06,983 --> 00:20:10,620 俺の夢の生活は お前に懸かってんだぞ 186 00:20:10,720 --> 00:20:13,923 お前が来ないと 俺たち ず~っと ここで… 187 00:20:14,924 --> 00:20:18,294 あっ… ここで3人でか… 188 00:20:21,664 --> 00:20:24,166 ねえよ! アホか 俺は 189 00:20:24,266 --> 00:20:27,069 やっぱ金だよ 金! 金が いちばん 190 00:20:40,716 --> 00:20:42,084 (金属音) ウワ~ッ! 191 00:20:45,187 --> 00:20:47,890 何やってんだ? てめえ 192 00:20:58,167 --> 00:21:00,102 (兵士A)お~い! あったぞ! 193 00:21:06,709 --> 00:21:10,713 (兵士B)しかし あのムタという男 何者ですか? 194 00:21:11,180 --> 00:21:14,717 (隊長)楚(そ)の国より 更に 南の国の戦士だそうだ 195 00:21:15,951 --> 00:21:20,756 秦国軍が 楚の国を攻めたとき ムタの軍に協力を仰いだ 196 00:21:22,124 --> 00:21:26,729 そのときのムタの戦いぶりに 目をつけて 秦に連れてきたらしい 197 00:21:27,029 --> 00:21:28,864 そんなに強いのですか? 198 00:21:29,331 --> 00:21:31,467 さあな ただ― 199 00:21:32,401 --> 00:21:36,806 ムタの強さは人間離れしていると いうウワサは 何度も聞いている 200 00:21:43,079 --> 00:21:45,981 し… 信 誰だよ? こいつ 201 00:21:46,082 --> 00:21:47,183 黙ってろ 202 00:21:48,184 --> 00:21:53,189 ふむ… お前だべな? 頭巾の刺客を斬ったのは 203 00:21:54,824 --> 00:21:56,292 だったら どうだってんだよ? 204 00:21:56,425 --> 00:22:01,897 楽には殺さないべ 覚悟するべ 小僧っ子 205 00:22:07,336 --> 00:22:11,307 何だ? こいつ 全く強そうに見えねえぞ 206 00:22:12,174 --> 00:22:14,977 体も小さいし 剣も持ってねえ 207 00:22:15,077 --> 00:22:19,048 そして何より 頭巾野郎のような圧力も感じねえ 208 00:22:19,281 --> 00:22:22,418 一瞬 妙な気配を感じたが 気のせいだ 209 00:22:23,919 --> 00:22:25,221 こいつは弱(よえ)え 210 00:22:26,155 --> 00:22:29,425 友達やられて怒ってんだろうが やめときな 211 00:22:29,525 --> 00:22:31,427 おっさんじゃ俺に勝てねえよ 212 00:22:32,061 --> 00:22:35,397 秦の国のヤツらは 何も分かってないべ 213 00:22:35,498 --> 00:22:38,434 中でも お前は ずぬけて頭が悪いべ 214 00:22:39,068 --> 00:22:40,035 なにぃ! 215 00:22:41,036 --> 00:22:45,040 まず 朱凶(しゅきょう)は友達じゃないべ 216 00:22:45,441 --> 00:22:52,248 それに お前を殺すことなんて ムタには とても簡単なことだべ 217 00:22:54,083 --> 00:22:56,819 例えば こうだべ 218 00:23:03,993 --> 00:23:05,561 な… 何だ? 219 00:23:59,884 --> 00:24:06,124 ~♪ 220 00:24:08,860 --> 00:24:12,197 (信)下がる? ビビってたってのか? 俺が 221 00:24:12,297 --> 00:24:14,733 (ナレーター) 初めて襲いかかる死の恐怖 222 00:24:15,033 --> 00:24:18,670 信 お前が ただの“剣”ならば 砕け散るのみだ 223 00:24:18,970 --> 00:24:20,905 次回 “折れない心”