1 00:00:03,118 --> 00:00:08,023 (昌文君(しょうぶんくん))ふ… 不可能です 大王 我らが力は微弱 2 00:00:09,491 --> 00:00:11,126 しかも今 秦国(しんこく)で― 3 00:00:11,426 --> 00:00:15,831 呂氏(りょし) 竭氏(けつし)に くみせず 我らを助ける軍勢などありませぬ 4 00:00:17,633 --> 00:00:19,134 (政(せい))そうだろうか? 5 00:00:19,701 --> 00:00:22,504 (信(しん))何か手があるのか? 政 6 00:00:25,107 --> 00:00:28,677 あっ! その吹き矢 あのおっさんのじゃねえかよ! 7 00:00:28,977 --> 00:00:30,946 (貂(てん)) いいじゃねえか もらったんだよ! 8 00:00:31,046 --> 00:00:32,080 (信)ちょっと見せろよ 9 00:00:32,181 --> 00:00:35,083 (昌文君)アア… あった… 10 00:00:37,085 --> 00:00:39,755 (壁(へき)) 殿 何か おっしゃいましたか? 11 00:00:40,055 --> 00:00:46,695 あ… あったぞ ひとつだけ 呂氏 竭氏に くみせぬ大軍勢が 12 00:00:48,096 --> 00:00:51,700 ここに来たときから 俺も それを考えていた 13 00:00:52,968 --> 00:00:56,171 可能性は低いが 会いに行くしかない 14 00:00:57,773 --> 00:01:02,978 山の民と 彼らを治める山の王に… 15 00:01:07,182 --> 00:01:08,984 (ナレーター)古代中国 16 00:01:09,084 --> 00:01:13,822 聖者の時代は終わりを告げ 人間の欲望は解放されていた 17 00:01:14,223 --> 00:01:16,925 戦乱の嵐が 500年にわたって吹き荒れ 18 00:01:17,025 --> 00:01:20,128 100を超えた国々は 7つに淘汰(とうた)された 19 00:01:20,229 --> 00:01:23,165 そして今 西の果ての国 秦から― 20 00:01:23,265 --> 00:01:26,001 大いなる歴史が 生まれようとしている 21 00:01:26,501 --> 00:01:28,670 これは 戦乱の時代を生き抜いた― 22 00:01:28,770 --> 00:01:33,008 名もなき少年と若き王の 激動の物語である 23 00:02:57,159 --> 00:03:02,864 ~♪ 24 00:03:20,615 --> 00:03:23,085 (貂)ハァハァ… ねえねえ 政! 25 00:03:23,952 --> 00:03:27,823 (貂)ンッ… 山の王なんて 俺 聞いたことなかったけど 26 00:03:27,923 --> 00:03:31,159 それって 山の中にも 秦国みたいな国があって 27 00:03:31,259 --> 00:03:32,995 王さまが いるってことなのか? 28 00:03:33,328 --> 00:03:36,198 いや それとは少し意味が違う 29 00:03:36,732 --> 00:03:38,166 お前も知っているように― 30 00:03:38,266 --> 00:03:41,670 山の民は 部族ごとに分かれて暮らしているが 31 00:03:42,170 --> 00:03:46,041 全体の利益のために 同盟を結ぶこともあるという 32 00:03:46,808 --> 00:03:51,413 その同盟を代表し 指導する者が 俺たちの言う“山の王”だ 33 00:03:52,347 --> 00:03:54,916 (信)おい 政! (貂)うん? 34 00:03:58,353 --> 00:04:00,222 遅れ始めたヤツがいるぜ 35 00:04:00,355 --> 00:04:02,824 ハァ… ハァ… 36 00:04:03,825 --> 00:04:07,829 お前ら グズグズすんな! 散歩に来たんじゃねえんだぞ! 37 00:04:09,765 --> 00:04:12,367 (壁) な… なんてことを言うんだ 信! 38 00:04:12,868 --> 00:04:16,271 我らが どれだけ疲れているか 知りもしないで 39 00:04:16,371 --> 00:04:18,840 知るか! 遅(おせ)えもんは遅え! 40 00:04:19,107 --> 00:04:20,208 グズグズしてたら― 41 00:04:20,308 --> 00:04:23,145 成蟜(せいきょう)とかいう野郎が 王さまになっちまうぜ! 42 00:04:23,745 --> 00:04:26,148 クッ… 小僧め… 43 00:04:27,816 --> 00:04:29,818 だが 今は急がねば 44 00:04:33,789 --> 00:04:38,160 一刻も早く 我が王を 山の王に引き合わせるのだ 45 00:04:42,964 --> 00:04:43,965 それに… 46 00:04:45,000 --> 00:04:47,436 追っ手が残っているやもしれぬ 47 00:04:50,005 --> 00:04:51,339 (小隊長)気を抜くな! 48 00:04:51,440 --> 00:04:54,276 竭丞相(じょうしょう)のご期待は ただならぬものがある 49 00:04:55,310 --> 00:04:57,713 少年を なんとしても発見せねば― 50 00:04:57,813 --> 00:05:00,282 どんな処分があるか分からんぞ (兵士たち)はっ! 51 00:05:09,825 --> 00:05:10,792 (小隊長)ハァ… 52 00:05:16,965 --> 00:05:18,100 (斬る音) ウワッ! 53 00:05:18,200 --> 00:05:20,102 (兵士たち)アアッ! (小隊長)なに? 54 00:05:23,371 --> 00:05:24,806 ウワッ! 55 00:05:33,849 --> 00:05:35,817 ま… 馬酒兵(ましゅへい)? 56 00:05:52,767 --> 00:05:54,302 わあ! 57 00:06:01,943 --> 00:06:05,013 (貂)うわぁ… す~ごい眺めだ! 58 00:06:08,350 --> 00:06:10,152 それにしても 政… 59 00:06:10,318 --> 00:06:14,356 こんな山の中で どうして 山の王の城へ行く道が分かるの? 60 00:06:15,423 --> 00:06:16,992 穆公(ぼくこう)の避暑地は― 61 00:06:17,092 --> 00:06:21,530 秦国の都 咸陽(かんよう)と 山の王の城との 中間に作られたものだ 62 00:06:22,297 --> 00:06:24,366 だから おおよその方角が分かるし 63 00:06:25,133 --> 00:06:30,138 時々 現れる目印を頼りに行けば 山の王の城に たどりつくはずだ 64 00:06:30,405 --> 00:06:33,408 (貂)ふ~ん… (信)なるほど 65 00:06:37,812 --> 00:06:40,015 (兵士B)ハァ… アアッ… 66 00:06:40,115 --> 00:06:42,083 (兵士A)おい しっかりしろ! 67 00:06:42,350 --> 00:06:44,085 うん? 何だ何だ? 68 00:06:48,456 --> 00:06:49,991 だ… 大丈夫だ 69 00:06:50,258 --> 00:06:52,394 誰か肩を貸してやれ 70 00:06:52,494 --> 00:06:54,095 (昌文君)ならぬ (壁)うん? 71 00:06:54,496 --> 00:06:59,100 ついてこられぬ者は下山して 穆公の避暑地で待機せよ 72 00:06:59,201 --> 00:07:00,101 (壁)殿… 73 00:07:00,468 --> 00:07:04,272 よいか? 皆の者 進軍を遅らせる者は― 74 00:07:04,372 --> 00:07:08,076 直ちに離脱させる旨 肝に銘じておけ! 75 00:07:10,445 --> 00:07:13,148 お… お待ちを! そんなことをしては― 76 00:07:13,248 --> 00:07:16,184 この先 ほとんどの者が離脱してしまいます 77 00:07:16,284 --> 00:07:17,385 しかたがない 78 00:07:17,485 --> 00:07:21,189 信が言うように 成蟜が王位に就いてしまえば― 79 00:07:21,289 --> 00:07:23,124 全てがムダになってしまう 80 00:07:25,060 --> 00:07:26,962 急がねばならんのだ 81 00:07:27,295 --> 00:07:31,399 しかし それでは 王を守る者が いなくなります 82 00:07:31,933 --> 00:07:34,302 あの恐ろしい山の民を 相手にするには― 83 00:07:34,402 --> 00:07:37,239 1人でも多くの兵で 王をお守りせねば 84 00:07:37,339 --> 00:07:38,440 恐ろしい? 85 00:07:38,940 --> 00:07:42,344 山の民が 本気で我らを攻撃してきたら… 86 00:07:43,345 --> 00:07:47,349 ここにいる皆が いようが いまいが ひとたまりもないわ 87 00:07:47,949 --> 00:07:51,453 (信)ちょっと待てよ! “恐ろしい山の民”って 何だよ? 88 00:07:51,987 --> 00:07:56,424 山の民って あの穆公ん家(ち)を 400年も守ってきた― 89 00:07:56,524 --> 00:07:58,460 なんか いいヤツらじゃねえのかよ? 90 00:07:59,194 --> 00:08:00,428 そうか… 91 00:08:00,896 --> 00:08:04,566 君たちは知らないのか “馬酒兵”の話を… 92 00:08:05,133 --> 00:08:06,401 馬酒兵? 93 00:08:10,505 --> 00:08:13,174 (壁)今から400年ほど前… 94 00:08:15,410 --> 00:08:17,345 我が秦国の王は― 95 00:08:17,445 --> 00:08:20,682 王が所有する馬を 食べてしまった山の民に― 96 00:08:20,982 --> 00:08:24,486 酒を振る舞うほど心の広い王だった 97 00:08:25,120 --> 00:08:27,122 (信)知ってるぜ 穆公だろう 98 00:08:27,222 --> 00:08:31,359 (壁)そうだ その穆公が王になって13年目だ 99 00:08:31,693 --> 00:08:35,330 かつて 我が国とは別の晋国(しんこく)があった 100 00:08:35,430 --> 00:08:37,699 (信)別の晋国? (壁)ああ 101 00:08:38,099 --> 00:08:43,939 当時 我が秦国の東に広がっていた その晋国が大飢饉(だいききん)に見舞われた 102 00:08:45,206 --> 00:08:48,710 敵対していた国だったが 飢えに苦しむ人々を救うため― 103 00:08:49,077 --> 00:08:51,079 穆公は食糧を送った 104 00:08:51,179 --> 00:08:53,715 (信)オオッ! さすが穆公だぜ 105 00:08:54,416 --> 00:09:00,155 (壁)ところが その次の年 今度は 我が秦国が大飢饉に見舞われた 106 00:09:00,689 --> 00:09:02,724 そこで 穆公が援助を求めると… 107 00:09:03,591 --> 00:09:07,729 晋は 我が国を侵略すべく 攻め込んできたのだ 108 00:09:08,163 --> 00:09:10,732 ええっ? そんなの ありかよ? 109 00:09:11,433 --> 00:09:14,169 (壁) これには さすがの穆公も激怒し 110 00:09:14,269 --> 00:09:16,671 自ら 先陣に立って戦った 111 00:09:17,372 --> 00:09:19,107 しかし 飢饉のため― 112 00:09:19,207 --> 00:09:24,679 ロクに食糧もなかった我が秦国の 兵士たちは しだいに 力を失い 113 00:09:25,113 --> 00:09:29,284 穆公は 晋の大軍に包囲されてしまったのだ 114 00:09:29,384 --> 00:09:33,021 (信)アア… やっべえ! やべえじゃねえか 穆公! 115 00:09:34,255 --> 00:09:36,992 (壁)正に絶体絶命だった 116 00:09:38,159 --> 00:09:40,562 しかし そのとき 現れたんだ 117 00:09:43,999 --> 00:09:47,736 (壁)我らが“馬酒兵”と呼び 語り伝えてきた者たち… 118 00:09:48,303 --> 00:09:52,240 異様な殺気に包まれた300人の 山の民が… 119 00:09:52,340 --> 00:09:54,376 (信)山の民が? (貂)どうして? 120 00:09:54,709 --> 00:09:59,781 穆公に受けた恩を返しに来たのだ 馬と酒の恩を返しに 121 00:10:00,115 --> 00:10:03,184 そうなのか それが馬酒兵か! 122 00:10:03,318 --> 00:10:06,388 なんだよ やっぱ すげえいいヤツらじゃねえかよ 123 00:10:06,688 --> 00:10:10,392 義理に厚いのは確かだ しかし… 124 00:10:12,460 --> 00:10:16,398 (壁)馬酒兵の戦いぶりは 味方された我が秦国の兵士たちも 125 00:10:16,531 --> 00:10:19,200 恐怖を感じるほど 凶暴なものだったという 126 00:10:22,704 --> 00:10:25,373 (壁) しかも 彼らは たった300人で― 127 00:10:25,473 --> 00:10:27,475 数千の敵兵を蹴散らし 128 00:10:27,575 --> 00:10:32,113 穆公を救ったあと 敵の王を捕らえてしまった 129 00:10:36,751 --> 00:10:40,288 山の民は恐ろしい戦闘民族なのだ 130 00:10:41,756 --> 00:10:44,359 穆公の避暑地を 守っているからといって― 131 00:10:44,459 --> 00:10:50,131 山の民が 我々 秦国の人間に好意を 持っていると考えるのは安直だ 132 00:10:50,365 --> 00:10:54,536 むしろ 穆公の死後 一方的に交流をやめた我々を― 133 00:10:54,636 --> 00:10:58,173 憎んでいると考えたほうが 自然かもしれない 134 00:10:58,573 --> 00:11:03,611 そんな彼らの世界に 我々は 無断で足を踏み入れているのだ 135 00:11:04,079 --> 00:11:06,548 もし 敵と見なされたら 一体 どうなるか… 136 00:11:07,515 --> 00:11:11,252 (信)分かったぜ 山の民が どんなに恐ろしいヤツらか― 137 00:11:11,352 --> 00:11:15,590 よ~く分かった (壁)分かったか だからこそ… 138 00:11:15,690 --> 00:11:18,359 だからこそ 味方にする値打ちがある! 139 00:11:21,463 --> 00:11:23,364 そういうことだろう? 政 140 00:11:24,199 --> 00:11:25,433 そういうことだ 141 00:11:26,367 --> 00:11:29,370 (貂)あっ! 政が1人で もう あんなとこに! 142 00:11:30,405 --> 00:11:32,841 (信)おい! 待てよ 政! 143 00:12:09,225 --> 00:12:11,061 (昌文君) 文官になったとはいえ― 144 00:12:11,161 --> 00:12:14,130 まだまだ 現役の武人のつもりであったが… 145 00:12:14,631 --> 00:12:17,534 年老いるとは怖いものだな 146 00:12:18,968 --> 00:12:22,372 だが 弱音を吐いている場合ではない! 147 00:12:27,377 --> 00:12:31,214 あのお方の剣となれるのは わしひとり! 148 00:12:34,551 --> 00:12:38,655 あやつにはムリだ 気性が まっすぐすぎる 149 00:12:39,456 --> 00:12:44,260 単純な武芸だけで この戦国の世を 切り開くことはできぬ 150 00:12:46,062 --> 00:12:48,064 やはり わししか… 151 00:12:50,433 --> 00:12:52,268 ハッ… なに? 152 00:13:11,354 --> 00:13:12,389 (政)山の民か? 153 00:13:13,156 --> 00:13:14,190 (貂)出た! 154 00:13:15,258 --> 00:13:20,063 王をお守りしろ! 王を中心に円陣を組むのだ! 155 00:13:27,604 --> 00:13:28,738 騒ぐな! 156 00:13:40,717 --> 00:13:43,620 彼らが その気なら とっくに襲われているはずだ 157 00:13:43,787 --> 00:13:46,489 じゃ お出迎えに来たってのか? 158 00:13:47,223 --> 00:13:49,726 それにしちゃ 物騒な物(もん)持ってるぜ 159 00:13:58,768 --> 00:14:01,137 (バジオウ)ここは我々の世界だ 160 00:14:01,838 --> 00:14:04,340 俺たちの言葉を… (貂)しゃべった! 161 00:14:04,841 --> 00:14:08,378 (バジオウ) 平地の民が勝手に入ってきた場合 162 00:14:08,478 --> 00:14:10,847 両目をえぐって 滝に落とす 163 00:14:13,416 --> 00:14:17,554 だが お前たちは 我らの王に会いに来た 164 00:14:17,654 --> 00:14:20,857 会いに来た理由によって どうするか決める 165 00:14:21,357 --> 00:14:24,661 なぜ我々が 山の王に会いに来たことを… 166 00:14:27,530 --> 00:14:30,266 我らの王は 何でも知っている 167 00:14:31,234 --> 00:14:35,271 秦国の若き王よ 我らの王がお待ちだ 168 00:14:36,239 --> 00:14:39,275 お前を王の城まで連れていく 169 00:14:41,678 --> 00:14:44,681 なんだよ それなら 話が早(はえ)えじゃねえか 170 00:14:45,248 --> 00:14:48,485 さあ とっとと行こうぜ! ヘヘッ… 171 00:14:48,852 --> 00:14:51,154 ウッ… ウワッ… (バジオウ)ンンッ! 172 00:14:51,287 --> 00:14:53,456 ウワーッ! 173 00:14:55,325 --> 00:14:57,894 ウウッ… いってえ… (貂・壁)信! 174 00:14:59,195 --> 00:15:00,497 何しやがる てめえ! 175 00:15:00,830 --> 00:15:02,465 勘違いするな 176 00:15:02,565 --> 00:15:06,903 連れていくのは 王ひとりだけだ ほかは今すぐ下山しろ 177 00:15:07,403 --> 00:15:09,606 (どよめき) (昌文君)な… なんだと? 178 00:15:10,340 --> 00:15:13,209 ンンッ… “イヤだ”っつったら? 179 00:15:13,743 --> 00:15:16,546 全員 殺す 180 00:15:19,382 --> 00:15:20,817 (バジオウ)早くしろ 181 00:15:20,917 --> 00:15:24,487 今日は 血の気の多いヤツらが 集まっている 182 00:15:26,356 --> 00:15:27,824 (戦士B)ハアーッ! 183 00:16:13,670 --> 00:16:17,574 お前らの言い分は分かったぜ 次は こっちの言い分だ! 184 00:16:19,776 --> 00:16:23,279 お前らこそ 皆殺しに されたくなかったら― 185 00:16:23,379 --> 00:16:26,382 俺たちを王の所まで とっとと連れていきやがれ! 186 00:16:29,586 --> 00:16:30,887 うりゃー! 187 00:16:38,561 --> 00:16:39,562 待て! 188 00:16:48,871 --> 00:16:50,940 双方 武器を収めろ 189 00:16:52,942 --> 00:16:56,913 山の民の要求どおり 俺ひとりで山の王に会いに行く 190 00:16:57,947 --> 00:17:01,851 お待ちください 王おひとりを残して下山するなど… 191 00:17:01,951 --> 00:17:04,721 全員 下山して 俺が戻るのを待て 192 00:17:05,455 --> 00:17:07,724 これは王の命令だ! 193 00:17:15,932 --> 00:17:17,333 (信)おい 政! 194 00:17:22,639 --> 00:17:24,340 俺も下山させるのか? 195 00:17:26,843 --> 00:17:30,046 俺は お前の剣じゃなかったのかよ? 196 00:17:32,548 --> 00:17:34,717 話し合いに 剣は必要ない 197 00:17:51,000 --> 00:17:52,402 勝手にしろ 198 00:18:05,014 --> 00:18:05,982 (伝令)王騎(おうき)将軍! 199 00:18:07,550 --> 00:18:08,618 (伝令)竭丞相より― 200 00:18:08,718 --> 00:18:12,655 将軍を函谷関(かんこくかん)の守備隊長に 任命するという指令が届きました 201 00:18:12,755 --> 00:18:16,793 (王騎)“受け身は 趣味じゃないの”ってお断りなさい 202 00:18:18,995 --> 00:18:20,997 函谷関ですか… 203 00:18:22,498 --> 00:18:27,403 (ナレーター)函谷関は 秦国の東の 守りの要となる重要な関所である 204 00:18:28,404 --> 00:18:30,606 魏(ぎ)の国に 遠征している呂氏たちの軍が― 205 00:18:30,707 --> 00:18:32,742 秦国に戻るのを防ぐためには― 206 00:18:32,842 --> 00:18:36,779 竭氏たちは この函谷関を 押さえておかなければならない 207 00:18:38,381 --> 00:18:43,419 竭氏は 呂氏と全面的に戦う準備を 始めたようですねえ 208 00:18:43,553 --> 00:18:47,423 王のいない所で 事が動きだしましたか… 209 00:18:48,458 --> 00:18:52,562 (王騎)こうなると 表舞台に戻るのは至難の業ですよ 210 00:18:52,995 --> 00:18:54,430 ねえ? 騰(とう) 211 00:18:59,602 --> 00:19:01,437 (騰)はっ… 至難の業です 212 00:19:05,441 --> 00:19:09,846 嬴政(えいせい)… いわくつきの生まれの 不運の王… 213 00:19:10,646 --> 00:19:13,149 政さまは 昭王(しょうおう)を超えるぞ! 214 00:19:13,716 --> 00:19:15,985 (王騎)ふ~ん… フフッ… 215 00:19:17,754 --> 00:19:22,959 戦神(いくさがみ)とまで いわれた あの昭王を どう超えるというのか… 216 00:19:23,826 --> 00:19:26,929 見せていただきたいものですねえ 217 00:19:37,673 --> 00:19:41,611 (壁)王は 我らのことを気遣って おひとりで行かれたのだ 218 00:19:43,913 --> 00:19:47,717 でも 政は一応 招待されたんだし… 219 00:19:48,050 --> 00:19:49,419 大丈夫だよね? 220 00:19:49,519 --> 00:19:52,588 あれは“招待”とはいわない “拉致”だ 221 00:19:56,692 --> 00:19:58,995 あいつ 殺されるな 222 00:19:59,495 --> 00:20:02,732 (貂)お前な そういうこと 簡単に言うなよ! 223 00:20:03,800 --> 00:20:06,569 (信)絶対 殺される (貂)もう! 224 00:20:07,170 --> 00:20:08,704 …たく 誰だよ! 225 00:20:08,905 --> 00:20:11,707 “山の民を味方に つけよう”なんて言ったのは 226 00:20:17,914 --> 00:20:19,816 (貂)ヒャッ! アア… 227 00:20:19,949 --> 00:20:21,818 ヤーッ! (信)ウワッ… 228 00:20:27,223 --> 00:20:29,091 何しやがる てめえ! 229 00:20:31,961 --> 00:20:34,030 クッ… こ… この! 230 00:20:34,964 --> 00:20:36,833 血迷ったか おっさん! 231 00:20:44,674 --> 00:20:47,977 (信)フン! おっさんが 脚を痛めてんのは知ってたぜ 232 00:20:48,511 --> 00:20:51,147 殿! 一体 どうされたのです? 233 00:20:54,584 --> 00:20:56,052 行け 信 234 00:20:58,054 --> 00:20:59,622 悔しいが… 235 00:21:00,022 --> 00:21:03,159 今のわしより お前のほうが役に立つ 236 00:21:04,660 --> 00:21:07,597 王を追ってくれ 頼む 237 00:21:08,531 --> 00:21:12,935 (壁)殿が 王以外の人間に 頭を下げておられる… 238 00:21:15,137 --> 00:21:18,741 しかも 名もない下僕の少年に… 239 00:21:30,086 --> 00:21:32,989 (信) 頭下げるだけムダだぜ おっさん 240 00:21:34,790 --> 00:21:38,294 政は“話し合いに 剣は要らない”って言ったんだ 241 00:21:39,929 --> 00:21:42,932 …ていうことは 話し合いが うまくいかなかったら― 242 00:21:43,032 --> 00:21:44,300 剣が要るってことだろう? 243 00:21:46,769 --> 00:21:49,138 フッ… だから もともと― 244 00:21:49,238 --> 00:21:52,708 俺は 時間を置いて 政のあとを追うつもりだったんだ 245 00:21:53,910 --> 00:21:57,813 そうか… では 早く行け バカ者 246 00:21:57,914 --> 00:22:00,149 (信)う… うるせえな! 今行くよ 247 00:22:05,588 --> 00:22:08,324 穆公ん家で 脚を治しながら待ってろよ! 248 00:22:08,824 --> 00:22:09,725 じゃあな! 249 00:22:10,126 --> 00:22:12,128 待てよ 俺も行く! 250 00:22:13,262 --> 00:22:16,632 (昌文君)信! (信)何だよ? しつけえな 251 00:22:19,268 --> 00:22:21,637 (昌文君) 漂(ひょう)のことは すまなかった 252 00:22:24,340 --> 00:22:26,709 こんなはずではなかった 253 00:22:27,643 --> 00:22:28,644 許せ 254 00:22:37,787 --> 00:22:40,990 (昌文君)王を頼む! (信)ああ… 255 00:23:57,586 --> 00:24:03,726 ~♪ 256 00:24:06,729 --> 00:24:09,465 (信)お前の道って 一体 何だ? 257 00:24:09,765 --> 00:24:11,800 (ナレーター) 血塗られた怨念の歴史を背負い 258 00:24:12,101 --> 00:24:15,003 今 2人の王が対峙(たいじ)する 259 00:24:15,637 --> 00:24:18,073 次回 “それぞれの夢”