1 00:00:03,726 --> 00:00:05,428 (昌文君(しょうぶんくん))行け 信(しん) 2 00:00:06,729 --> 00:00:09,766 王を追ってくれ 頼む… 3 00:00:10,700 --> 00:00:15,205 (壁(へき))殿が 王以外の人間に 頭を下げておられる… 4 00:00:17,340 --> 00:00:20,843 しかも 名もない下僕の少年に… 5 00:00:23,980 --> 00:00:25,782 (ナレーター)古代中国 6 00:00:25,882 --> 00:00:30,753 聖者の時代は終わりを告げ 人間の欲望は解放されていた 7 00:00:31,221 --> 00:00:33,756 戦乱の嵐が 500年にわたって吹き荒れ 8 00:00:33,856 --> 00:00:36,960 100を超えた国々は 7つに淘汰(とうた)された 9 00:00:37,260 --> 00:00:39,963 そして今 西の果ての国 秦(しん)から― 10 00:00:40,263 --> 00:00:42,832 大いなる歴史が 生まれようとしている 11 00:00:43,566 --> 00:00:45,702 これは 戦乱の時代を生き抜いた― 12 00:00:45,802 --> 00:00:50,006 名もなき少年と若き王の 激動の物語である 13 00:02:13,956 --> 00:02:19,696 ~♪ 14 00:02:26,502 --> 00:02:29,672 (信)ンンッ… ハァ… 15 00:02:33,009 --> 00:02:34,877 (貂(てん))ハッ… (壁)ンッ… 16 00:02:40,717 --> 00:02:41,718 ハァ… 17 00:02:42,018 --> 00:02:46,489 (信)しっかし 壁の坊っちゃん どうして ついてきたんだよ? 18 00:02:46,756 --> 00:02:49,859 お前たち2人では心配だからな 19 00:02:49,959 --> 00:02:51,894 あと“坊っちゃん”と言うな! 20 00:02:52,462 --> 00:02:53,996 (信)フン… どうでもいいけど 21 00:02:54,097 --> 00:02:57,633 早く来ないと置いてくぞ! (壁)ハッ… 22 00:03:00,837 --> 00:03:03,372 (壁)くそ… くそ… 23 00:03:05,408 --> 00:03:09,746 士族をナメるんじゃないぞ! (信)ヘヘッ… 24 00:03:18,087 --> 00:03:22,759 (貂)ねえねえ 山の王の国って どんな所なのかな? 25 00:03:22,859 --> 00:03:25,394 やっぱ でっかい城とかあるのかな? 26 00:03:25,495 --> 00:03:28,831 いや はっきり言って 大したことはないと思う 27 00:03:29,999 --> 00:03:34,904 (壁)彼らの格好などを見るかぎり 生活水準は決して高くない 28 00:03:35,004 --> 00:03:39,409 国とはいっても せいぜい 大きめの田舎村程度だろう 29 00:03:39,509 --> 00:03:42,845 潜り込めさえすれば 救出は難しくないはずだ 30 00:03:43,980 --> 00:03:46,983 なるほどな それなら楽勝だぜ 31 00:04:07,703 --> 00:04:10,640 どうした? うん? オッ… 32 00:04:25,188 --> 00:04:28,157 こ… こ… これのどこが田舎村なんだよ? 33 00:04:28,958 --> 00:04:30,159 (信) こんな所から どうやって― 34 00:04:30,460 --> 00:04:34,030 政(せい)を助け出すってんだ? 壁のあんちゃんよ 35 00:04:36,566 --> 00:04:39,068 こ… こんなバカな… 36 00:05:13,870 --> 00:05:17,607 (政)第31代 秦国王 嬴政(えいせい)だ 37 00:05:25,748 --> 00:05:29,619 (楊端和(ようたんわ))我が山の王 楊端和である 38 00:05:34,790 --> 00:05:36,626 か… 硬え! 39 00:05:39,595 --> 00:05:41,998 よし! こういうときこそ 俺の出番! 40 00:05:57,780 --> 00:05:59,248 (殴る音) (2人)ウワッ! 41 00:06:08,991 --> 00:06:12,662 あっ! こいつ 信が いきなり殴り飛ばしたヤツ 42 00:06:19,235 --> 00:06:21,604 てめえ! 仕返しに来たのか? 43 00:06:32,682 --> 00:06:35,618 な… なんだ てめえら! (貂)ウソ… ウソだろう… 44 00:06:36,118 --> 00:06:39,221 え~ん! 信 信! (信)泣くな 貂! 45 00:06:39,322 --> 00:06:42,224 こんなヤツら なんてことねえ 見てろ 46 00:06:43,025 --> 00:06:44,593 (信)刺してきやがったら― 47 00:06:44,694 --> 00:06:48,230 どれか1本 足と縄で絡め取って 暴れてやるぜ! 48 00:06:48,764 --> 00:06:50,666 そんなことできるのかよ? 49 00:06:50,766 --> 00:06:53,769 ああ 任せとけ こういうのも ちゃんと― 50 00:06:53,869 --> 00:06:56,238 漂(ひょう)と特訓済みだ (貂)マジか! 51 00:06:58,674 --> 00:07:02,645 (貂) ウワ~ッ! これも特訓済みかよ? 52 00:07:02,745 --> 00:07:04,046 ンッ… くそ… 53 00:07:10,686 --> 00:07:11,821 お… お前… 54 00:07:22,264 --> 00:07:27,103 (信)お前… 助けてくれたのか? (タジフ)ンンッ… 55 00:07:27,670 --> 00:07:30,339 (バジオウ) タジフは 王の命令で守っただけだ 56 00:07:30,973 --> 00:07:33,342 (貂)あっ 隊長みたいなヤツ! 57 00:07:33,809 --> 00:07:39,348 (バジオウ)山の世界 平地の世界 境界は あって ないようなものだが 58 00:07:39,649 --> 00:07:42,752 その付近では いろいろなことが起こる 59 00:07:42,985 --> 00:07:47,757 あの連中は 家族を平地の民に殺された者たちだ 60 00:07:49,225 --> 00:07:54,063 戦士 タジフは 角を折ったお前に 敬意を払っているのだ 61 00:07:54,930 --> 00:07:56,666 “戦士 タジフ”? 62 00:07:57,266 --> 00:08:00,102 (バジオウ) タジフは残念に思っている 63 00:08:00,202 --> 00:08:05,675 まもなく お前たちは 我々の王に 裁かれ 殺されてしまうからな 64 00:08:05,841 --> 00:08:08,110 (貂)えっ? (壁)な… なんだと? 65 00:08:08,210 --> 00:08:09,879 政は どうなるんだ? 66 00:08:11,313 --> 00:08:12,882 秦王もだ 67 00:08:18,320 --> 00:08:20,189 (楊端和)秦王 嬴政… 68 00:08:24,026 --> 00:08:26,362 権力なき少年王… 69 00:08:27,129 --> 00:08:32,001 (楊端和)弟に玉座を追われ 頼れる臣下も少なく 70 00:08:32,368 --> 00:08:35,004 身ひとつで逃げ回っている 71 00:08:35,705 --> 00:08:40,710 そして 我に会いに この山の国へ足を踏み入れた― 72 00:08:41,177 --> 00:08:43,813 理由を聞かせてもらおうか 73 00:08:45,748 --> 00:08:47,216 力を借りに来た 74 00:08:56,959 --> 00:08:59,829 アテが外れたな 秦王よ 75 00:09:00,062 --> 00:09:03,833 我らは そなたを裁くために連行してきた 76 00:09:04,100 --> 00:09:08,104 何の裁きだ? (楊端和)知らぬとは言わせん 77 00:09:09,071 --> 00:09:14,243 お前たち 秦の国の民が 我らに何をしてきたか 78 00:09:17,179 --> 00:09:19,348 (楊端和)今から400年前 79 00:09:20,082 --> 00:09:25,755 かの秦王 穆公(ぼくこう)と 山の国が同盟を結んだとき 80 00:09:26,155 --> 00:09:33,162 我々の祖先は 友好のうちに 新しい国の広がりに至る兆しを見た 81 00:09:34,497 --> 00:09:35,865 だが… 82 00:09:39,802 --> 00:09:41,170 (秦の子A)猿は山へ帰れ! 83 00:09:41,437 --> 00:09:44,173 (秦の子たち)帰れ! 帰れ! 84 00:09:52,148 --> 00:09:56,018 我らは それが幻だったと気づかされた 85 00:09:58,287 --> 00:10:03,425 平地に交わり 住んでいた者たちは 山への帰路に就いたが 86 00:10:04,360 --> 00:10:07,429 それでも なお 執拗(しつよう)な責め苦に遭い 87 00:10:09,265 --> 00:10:13,435 受けた惨劇は 耳を疑うものばかり 88 00:10:14,970 --> 00:10:20,075 分かったか? 祖先の怨念を鎮めるために― 89 00:10:20,176 --> 00:10:23,979 現秦王のそなたの首を はねねばならん 90 00:10:25,414 --> 00:10:27,383 何か言うことがあるか? 91 00:10:29,385 --> 00:10:31,120 非は こちらにある 92 00:10:31,220 --> 00:10:35,925 過去の愚行 秦国の代表として 心から謝罪する 93 00:10:36,425 --> 00:10:40,296 だが それは俺の首をはねるまでの 理由にはならない 94 00:10:42,998 --> 00:10:46,135 ほう… それは なぜだ? 95 00:10:46,368 --> 00:10:50,306 返答を誤れば 今すぐ首が飛ぶぞ 96 00:10:51,273 --> 00:10:53,175 (政)穆公からの400年 97 00:10:53,275 --> 00:10:57,313 更に 穆公に至るまでの 1,000年を超える歴史において 98 00:10:57,613 --> 00:11:02,885 国 民族 文化 信仰… 異なるものが交わるのに― 99 00:11:03,152 --> 00:11:05,921 一滴の血も流れなかったことが あろうか 100 00:11:06,856 --> 00:11:09,892 長年の 積み重ね合ってきた差別と侮蔑 101 00:11:09,992 --> 00:11:12,428 恨みの心が消えたことがあろうか 102 00:11:14,463 --> 00:11:17,233 (政)それらをなくすことが いかに至難の業かは― 103 00:11:17,333 --> 00:11:19,935 人の歴史を見れば すぐに分かる 104 00:11:21,503 --> 00:11:27,409 穆公1人の出現で 数百年の軋轢(あつれき)が 消えたと思うほうが安易だ 105 00:11:27,876 --> 00:11:30,012 貴様… 和を夢みて― 106 00:11:30,112 --> 00:11:33,415 裏切られた我らの祖先を 愚かと申すか! 107 00:11:34,016 --> 00:11:37,086 そうではない この問題は根深い 108 00:11:37,953 --> 00:11:40,489 俺1人の首をはねて 解決すると思っているのは― 109 00:11:40,589 --> 00:11:42,524 間違いだと言っている 110 00:11:44,460 --> 00:11:49,164 フフフッ… 解決にならぬから 自分を殺すなと? 111 00:11:49,598 --> 00:11:53,636 では 一族が殺されたことを 水に流せというのか? 112 00:11:54,970 --> 00:11:59,041 復讐(ふくしゅう)よりも前に やるべきことは山ほどある 113 00:11:59,475 --> 00:12:03,379 フフフッ… いっぱしの賢王気取りだな 114 00:12:03,479 --> 00:12:06,248 こざかしい… 若い王 115 00:12:06,348 --> 00:12:10,019 およそ 人の痛みが分かっておらぬと見える 116 00:12:45,673 --> 00:12:48,109 何をしているのだ まったく… 117 00:12:48,209 --> 00:12:50,812 うるせえ! ちょっとドジっちまっただけだ 118 00:12:51,413 --> 00:12:53,615 “ちょっと”か? 119 00:12:56,751 --> 00:12:57,619 やれ 120 00:12:59,454 --> 00:13:03,525 ウワーッ! 俺から? イヤだー! 121 00:13:04,325 --> 00:13:06,227 (政)そんなことをする必要はない 122 00:13:07,095 --> 00:13:09,831 俺は もう その痛みを十分に知っている 123 00:13:11,800 --> 00:13:17,439 山の王よ 恨みや憎しみに駆られて 王が剣を取るのなら 124 00:13:18,173 --> 00:13:21,209 憎悪の渦にのまれ 国は滅ぶぞ 125 00:13:21,543 --> 00:13:25,847 王ならば 人を生かす道を 開くために 剣を取るべきだ 126 00:13:26,681 --> 00:13:28,650 どういう意味かな? 127 00:13:29,184 --> 00:13:31,619 秦国の民と 山の民 128 00:13:31,719 --> 00:13:34,422 分けてしまうから そこで摩擦が起こる 129 00:13:34,522 --> 00:13:39,661 だが 昔から そうなっているから あたかも それが当然となっている 130 00:13:40,595 --> 00:13:42,230 (政)中華でも そうだ 131 00:13:42,430 --> 00:13:45,667 そなたたちから見れば 同じ平地の民なのに― 132 00:13:45,767 --> 00:13:49,237 永々と奪い合い 殺し合いを続けている 133 00:13:50,338 --> 00:13:54,309 騒乱の激化は 国境に長い防壁を築かせ 134 00:13:54,409 --> 00:13:58,513 内と外 敵と味方を 更に強く明確にした 135 00:14:00,348 --> 00:14:05,286 確かに 稀(まれ)に穆公のような 列国の盟主となる王が現れたが 136 00:14:05,520 --> 00:14:10,291 それでも 結局 在期一時(ざいきいっとき)の 安定をもたらしたにすぎない 137 00:14:10,391 --> 00:14:12,760 だが それだけではダメなのだ 138 00:14:13,127 --> 00:14:17,765 何がダメなんだよ? お前に穆公の何が分かるってんだ? 139 00:14:17,866 --> 00:14:20,768 いっときでも平和になったなら すっげえじゃねえか! 140 00:14:21,402 --> 00:14:23,872 それ以上 何ができたってんだよ? 141 00:14:27,642 --> 00:14:29,611 全国境の廃止! 142 00:14:32,747 --> 00:14:35,183 こ… 国境をなくす? 143 00:14:36,684 --> 00:14:40,688 秦王よ 周りをよく見てみよ 144 00:14:41,456 --> 00:14:45,593 そんな話を受け入れる国が 1つでもあると思うのか? 145 00:14:46,427 --> 00:14:51,299 できないなら 力ずくでやるまでだ 戦国の世らしくな 146 00:14:52,901 --> 00:14:56,504 人を生かす道とは 正反対に聞こえるな 147 00:14:56,638 --> 00:14:57,906 (床を殴る音) (政)否! 148 00:14:58,706 --> 00:15:04,312 今まで 500年の騒乱が続いた ならば あと500年 続くやもしれん 149 00:15:04,512 --> 00:15:09,517 俺が剣を取るのは これから500年の 騒乱の犠牲をなくすためだ! 150 00:15:14,756 --> 00:15:18,326 ちょっと待て! お前ら 一体 何の話をしてんだ? 151 00:15:18,793 --> 00:15:20,595 俺の目指す所だ 152 00:15:20,695 --> 00:15:24,732 (信)お前が目指してんのは 弟に奪われた玉座だろう 153 00:15:24,832 --> 00:15:27,735 玉座奪還の援軍を 頼みに来たんじゃねえのか? 154 00:15:28,670 --> 00:15:31,439 玉座は 俺の道の第1歩にすぎぬ 155 00:15:31,706 --> 00:15:36,744 えっ… お前の道? お前の道って 一体 何だ? 156 00:15:39,247 --> 00:15:42,750 俺は 中華を統一する最初の王になる! 157 00:15:42,917 --> 00:15:45,853 中華を… (壁)統一する… 158 00:15:45,954 --> 00:15:48,790 そ… それって ほかの国を滅ぼして 159 00:15:48,890 --> 00:15:51,893 秦1国にするってことか? (政)そうだ 160 00:15:51,993 --> 00:15:54,662 そ… そんなことができるわけが… 161 00:15:54,762 --> 00:15:58,333 この500年… いや それ以前に遡っても― 162 00:15:58,433 --> 00:16:00,969 そんなことが成立したことは ありませぬ 163 00:16:01,603 --> 00:16:02,937 それをやるのだ 164 00:16:03,504 --> 00:16:06,808 統一すれば 国家間の争いはなくなり 165 00:16:07,275 --> 00:16:09,978 全土の民は かつてない国の広がりを見る 166 00:16:13,314 --> 00:16:16,384 国の広がり… 167 00:16:22,757 --> 00:16:26,394 (楊端和) じい なぜ秦国を取らんのだ? 168 00:16:26,494 --> 00:16:29,030 (長老A) アハッ… さすがは楊端和さま 169 00:16:29,330 --> 00:16:31,399 (長老B)その志は立派です 170 00:16:31,666 --> 00:16:35,003 (長老A)しかし 今しばらくは ご辛抱くだされ 171 00:16:35,303 --> 00:16:40,308 (長老B) 秦国を取るには 山の国の力を 更に強めねばなりませぬ 172 00:16:41,376 --> 00:16:43,311 ならば 和を求めよ 173 00:16:43,544 --> 00:16:47,882 何を申されます? 憎き秦国と和などと… 174 00:16:47,982 --> 00:16:50,518 めったなことを 口にしてはなりません 175 00:16:50,952 --> 00:16:52,420 (長老A)“数百年ぶりに―” 176 00:16:52,520 --> 00:16:57,692 “山の世界を束ねる王が 誕生した”と皆が喜んでおります 177 00:16:57,792 --> 00:17:00,728 (長老B)祖先の無念 我らの怨念を晴らすのは― 178 00:17:00,828 --> 00:17:03,965 端和さまであると 期待しておるのです 179 00:17:06,334 --> 00:17:10,004 (楊端和) じいよ 我が年を重ねるごとに― 180 00:17:10,305 --> 00:17:14,309 山の国の防壁も 幾重にも屈強になっていく 181 00:17:14,409 --> 00:17:16,944 すると 国の狭さを感じる 182 00:17:18,646 --> 00:17:20,882 戦でも和でも何でもいい 183 00:17:22,617 --> 00:17:27,388 我は ただ 世界を広げたいのだ 184 00:17:34,395 --> 00:17:37,665 (長老A)何を モタついておられるのです? 王よ 185 00:17:38,333 --> 00:17:41,869 今こそ 一族の積年の恨みを晴らすとき 186 00:17:42,437 --> 00:17:45,807 (長老B) 余計な問答など 必要ありませぬぞ 187 00:17:45,907 --> 00:17:49,610 (長老A)とはいえ 秦の人間への一族の恨みは― 188 00:17:49,711 --> 00:17:52,680 年長のじいたちが深く知るところ 189 00:17:53,047 --> 00:17:56,017 この裁きは 我らにお任せを 190 00:17:57,785 --> 00:18:02,090 秦王は 生きたまま皮を剥ぎ 日干しにしましょう 191 00:18:02,590 --> 00:18:04,592 (長老A) この3人は こま切れにして― 192 00:18:04,692 --> 00:18:06,894 豚の餌に (信たち)えっ? 193 00:18:07,095 --> 00:18:10,398 てめえ なにが豚の餌だ! ぶっ飛ばすぞ じじい! 194 00:18:10,798 --> 00:18:11,933 (長老A)フン! 195 00:18:13,668 --> 00:18:16,437 ウワーッ! また俺から? 196 00:18:24,078 --> 00:18:27,148 コーッ! (貂)信! お前 いつの間に… 197 00:18:27,448 --> 00:18:29,851 こんなこともあろうかと 縄抜けの術も― 198 00:18:29,951 --> 00:18:33,020 ばっちり漂と特訓済みだぜ (貂)マジかよ! 199 00:18:33,621 --> 00:18:35,623 どうだ? 政 ビビったろう 200 00:18:36,491 --> 00:18:38,493 別に (信)あれ? 201 00:18:38,793 --> 00:18:41,529 ええい! 何をしておる? 早く捕らえよ! 202 00:18:48,970 --> 00:18:50,438 信… 203 00:18:52,407 --> 00:18:56,711 バジオウの報告にあったとおり 面白い少年だな 204 00:18:56,811 --> 00:18:58,846 さて 次は どうする? 205 00:18:59,480 --> 00:19:02,483 別に どうもしねえよ (楊端和)なに? 206 00:19:02,683 --> 00:19:05,453 お前たちが力を貸してくれないなら 207 00:19:05,553 --> 00:19:07,855 とっとと下山して ほかを当たるだけだ 208 00:19:08,556 --> 00:19:10,091 アテなんてねえけど… 209 00:19:10,191 --> 00:19:11,959 (長老A)愚かな! (信)えっ? 210 00:19:12,193 --> 00:19:15,863 ここから無事に下山できるとでも 思っておるのか! 211 00:19:17,932 --> 00:19:20,668 別に 剣を奪って暴れてもいいけどよ 212 00:19:21,068 --> 00:19:24,672 なんか あんま 戦いたくねえヤツらもいるしなぁ 213 00:19:24,806 --> 00:19:28,709 しかたねえ じいさん人質にして下山すっかな 214 00:19:30,044 --> 00:19:32,480 やい! 大将仮面のおっさんよ! 215 00:19:33,014 --> 00:19:36,217 なんか さっきから 難しい話ばっかしてっけどさ 216 00:19:36,517 --> 00:19:39,086 簡単に言うと こいつ 今 困ってんだよ 217 00:19:39,887 --> 00:19:42,990 人助けと思って 力貸してやれよ うん? 218 00:19:43,558 --> 00:19:47,195 なんと程度の低い説得… (貂)ダメだ こりゃ 219 00:19:47,628 --> 00:19:50,598 それに 今 こいつに恩を売っとくと 220 00:19:50,698 --> 00:19:53,100 あとで でっかく返ってくるかもだぜ 221 00:19:53,201 --> 00:19:55,803 財宝とか うめえ食い物とかな 222 00:19:55,937 --> 00:19:58,739 平地の猿が調子に乗るな! 223 00:19:58,840 --> 00:20:02,243 貴様らは ここで 祖先の 無念のいけにえとして八つ裂き… 224 00:20:04,178 --> 00:20:08,583 “無念 無念”って うっせえんだよ 大体 いちばんの無念は― 225 00:20:08,683 --> 00:20:11,819 夢みたものが 幻に終わったってことだろうが 226 00:20:15,823 --> 00:20:20,261 もし お前らが 本気で 死んだヤツらのことを思うなら 227 00:20:20,561 --> 00:20:23,764 ヤツらの見た夢を 現実のものに変えてやれよ! 228 00:20:32,139 --> 00:20:35,009 あれ? 何だ? この空気は 229 00:20:35,576 --> 00:20:37,178 (政)うろたえるな (信)えっ? 230 00:20:37,912 --> 00:20:39,780 お前にしては上出来だ 231 00:20:57,899 --> 00:20:59,901 (政)山の王 楊端和よ 232 00:21:00,935 --> 00:21:05,106 俺は見てのとおり 今は何の力もない弱き王だ 233 00:21:05,640 --> 00:21:09,076 だが “中華統一”は 空虚な世迷言(よまいごと)ではない 234 00:21:09,644 --> 00:21:11,279 確かな俺の道だ 235 00:21:12,013 --> 00:21:16,017 俺と共に行かば 祖先の霊が求めた以上に― 236 00:21:16,651 --> 00:21:18,719 広大な国の広がりを見るぞ 237 00:21:19,554 --> 00:21:23,224 400年前の秦国と山の国の盟を 復活させ 238 00:21:24,191 --> 00:21:25,927 俺に力を貸してくれ 239 00:21:34,569 --> 00:21:38,039 (楊端和) 秦王よ ひとつ質問がある 240 00:21:38,573 --> 00:21:40,207 我らは手荒い 241 00:21:40,308 --> 00:21:46,047 玉座奪還の際 王宮は血の海に なるやもしれぬが かまわぬか? 242 00:21:50,618 --> 00:21:51,652 てことは… 243 00:21:55,122 --> 00:21:59,060 そうやって奪われた 何の躊躇(ちゅうちょ)があろうか 244 00:21:59,193 --> 00:22:01,762 ならん! ならんぞ 王よ! 245 00:22:01,862 --> 00:22:03,864 我らの祖先は… (楊端和)黙れ! 246 00:22:04,599 --> 00:22:07,868 古き怨念しか吐かぬ口を 二度と開くな! 247 00:22:25,286 --> 00:22:27,088 (楊端和)皆の者 よく聞け! 248 00:22:27,722 --> 00:22:33,694 山界の王 楊端和は 秦王 嬴政と かつてない強固な盟を結ぶ 249 00:22:33,961 --> 00:22:36,397 お… 女だ (楊端和)その盟のために― 250 00:22:36,697 --> 00:22:41,102 これより 不当に追われた秦王の 玉座を奪還しに行く 251 00:22:41,235 --> 00:22:44,305 周囲の山々からも兵を集めよ! 252 00:22:44,638 --> 00:22:47,975 全軍 死闘の覚悟で 出陣準備! 253 00:22:48,175 --> 00:22:51,645 目指すは秦国! 王都 咸陽(かんよう)なり! 254 00:23:08,396 --> 00:23:09,997 これからだ 255 00:24:36,917 --> 00:24:43,157 ~♪ 256 00:24:46,227 --> 00:24:50,464 (信)3,000対8万だぞ 全然 足んねえじゃねえか! 257 00:24:50,798 --> 00:24:55,136 (ナレーター)圧倒的不利の中 胸に宿すは 揺るがぬ覚悟のみ 258 00:24:55,503 --> 00:24:57,371 次回 “いざ 咸陽へ”