1 00:00:03,665 --> 00:00:09,338 (趙荘(ちょうそう))第2 第3隊 突撃! 敵歩兵隊の横腹を食い破れ! 2 00:00:39,768 --> 00:00:41,903 (渕(えん))信(しん)どの これは… (信)ああ! 3 00:00:42,170 --> 00:00:44,906 (信) 全部 王騎(おうき)将軍の作戦どおりだ! 4 00:00:56,818 --> 00:01:00,822 (王騎)フフフフッ… 随分と陣形が乱れてますねえ 5 00:01:01,323 --> 00:01:05,127 本陣はいただきますよ 趙荘さん 6 00:01:06,161 --> 00:01:09,164 (ナレーター)時は紀元前 春秋戦国時代 7 00:01:09,264 --> 00:01:13,135 名もなき存在から 百人隊の将にまでなった少年 信は 8 00:01:13,235 --> 00:01:18,173 激戦の真っただ中で活躍を続け 秦国(しんこく)軍を優勢に導いた 9 00:01:18,440 --> 00:01:21,943 だが今 ついに姿を現した敵の総大将は― 10 00:01:22,044 --> 00:01:24,846 想像を絶する存在であった 11 00:01:24,946 --> 00:01:28,984 王騎との因縁を持つという その男の名は“龐煖(ほうけん)” 12 00:01:29,084 --> 00:01:32,954 戦局は いよいよ 大きく動きだす 13 00:02:56,338 --> 00:03:02,043 ~♪ 14 00:03:09,251 --> 00:03:11,520 (趙荘の副官) 趙荘さま 王騎です! 15 00:03:11,820 --> 00:03:15,824 王騎が自ら突撃してきます! (趙荘)なに? 16 00:03:19,094 --> 00:03:21,363 (趙兵)王騎だ! 王騎が来るぞ! 17 00:03:21,863 --> 00:03:26,968 (趙兵)歩兵 前へ! 槍(やり) 構え! (趙兵)殺せ! 18 00:03:31,373 --> 00:03:37,179 (ナレーター)王騎自ら先陣を切るとき その軍は全員 鬼神と化す 19 00:03:41,516 --> 00:03:43,518 (ナレーター) 陣形の乱れた趙(ちょう)軍にとっては― 20 00:03:43,819 --> 00:03:46,988 なおさら それを食い止めるすべはなかった 21 00:03:47,556 --> 00:03:50,525 すげえぞ! 王騎軍の騎馬隊は! 22 00:03:50,826 --> 00:03:53,895 (尾平(びへい)) ウオ~ッ! 王騎将軍 万歳! 23 00:03:54,429 --> 00:03:59,301 (ナレーター)一方 王騎将軍の出現で 救われた形となった蒙武(もうぶ)たちは― 24 00:03:59,434 --> 00:04:02,904 その場にとどまり 戦を静観していた 25 00:04:05,473 --> 00:04:09,110 (隆国(りゅうこく))違う… (軍長)どうしましたか 隆国どの 26 00:04:09,211 --> 00:04:12,314 (隆国) この戦い方は いつもの殿ではない 27 00:04:12,948 --> 00:04:14,549 (隆国)どういうことだ? 28 00:04:15,450 --> 00:04:19,988 なぜ殿は こうも強引に戦を急がれるのだ? 29 00:04:20,889 --> 00:04:25,193 陣形を変える 本陣を後ろへ下げるぞ 30 00:04:25,293 --> 00:04:28,129 (趙荘の副官) はっ! 後退だ! 後退する! 31 00:04:28,630 --> 00:04:33,134 王騎め… 序盤にして 自ら先陣を切るだと? 32 00:04:33,435 --> 00:04:38,240 焦らずとも 背後を断崖で 囲まれている我々は逃げはせぬのだ 33 00:04:38,340 --> 00:04:40,141 何をそんなに急いでいる? 34 00:04:42,210 --> 00:04:44,546 まさか 気づいているのか? 35 00:04:50,418 --> 00:04:52,287 (李牧(りぼく))とにかく山あいに入ったら 36 00:04:52,387 --> 00:04:55,156 ここまで 王騎将軍を呼び込んでください 37 00:04:55,957 --> 00:04:59,561 そうすれば あとは私の用意した伏兵が向かう 38 00:05:00,228 --> 00:05:02,564 …という単純な作戦です 39 00:05:05,200 --> 00:05:08,203 (趙荘)李牧 …大将軍 (李牧)あっ はい 40 00:05:08,303 --> 00:05:11,273 ハハッ… その呼ばれ方は慣れませんね 41 00:05:11,373 --> 00:05:14,576 (趙荘)将軍のおっしゃることは 全て理解はできますが 42 00:05:15,210 --> 00:05:20,382 仮説に仮説を積み重ね過ぎていて 正直 納得は しかねます 43 00:05:20,482 --> 00:05:22,584 そもそも 秦に侵攻する際― 44 00:05:23,151 --> 00:05:26,221 王騎が出てくる可能性は いかばかりか 45 00:05:26,421 --> 00:05:29,190 (公孫龍(こうそんりゅう)) 確かに 仮に王騎が来るとして 46 00:05:29,424 --> 00:05:33,061 将軍がおっしゃる必勝の策が ヤツに通じるとは― 47 00:05:33,161 --> 00:05:35,196 残念ながら 思えませぬ 48 00:05:35,497 --> 00:05:38,033 (公孫龍) あとで参戦するとのことでしたが 49 00:05:38,133 --> 00:05:42,170 いくら何でも 万単位の 軍を起こして 南下させれば― 50 00:05:42,270 --> 00:05:44,572 必ず王騎は気づくはず 51 00:05:44,673 --> 00:05:49,210 (李牧)気づきませんよ 現に あなた方も気づいてないでしょう? 52 00:05:50,478 --> 00:05:54,983 先日 北部で13万の軍が結集し 53 00:05:55,083 --> 00:05:57,619 匈奴(きょうど)軍20万を撃破しました 54 00:05:58,086 --> 00:05:59,954 な… なんですと? 55 00:06:00,055 --> 00:06:04,092 バカな! そんな話は聞いておりませんぞ 56 00:06:04,192 --> 00:06:09,664 (李牧)情報封鎖しているんですよ “情報操作”と言ってもよいですが 57 00:06:09,964 --> 00:06:12,067 ちなみに 王騎将軍には― 58 00:06:12,167 --> 00:06:17,038 龐煖さんが趙の総大将になるという 情報だけを漏らしてあります 59 00:06:17,372 --> 00:06:20,375 (李牧)そうすれば 彼は必ず出てくるでしょう 60 00:06:20,475 --> 00:06:23,445 因縁がありますから (公孫龍)因縁? 61 00:06:24,145 --> 00:06:28,249 大丈夫ですよ お2方 この戦は… 62 00:06:29,417 --> 00:06:31,286 必ず勝てます 63 00:06:33,388 --> 00:06:37,992 突然 現れた 李牧と名乗る新しい三大天 64 00:06:38,493 --> 00:06:43,264 だが 彼の予言したことは 全て現実のものとなった 65 00:06:43,598 --> 00:06:46,434 李牧の指示どおり 北の軍の存在は 66 00:06:46,534 --> 00:06:49,671 俺と公孫龍以外 誰にも知られていない 67 00:06:51,473 --> 00:06:56,678 李白(りはく)や馮忌(ふうき) 自軍の将校たちですら 知らなかった この事実 68 00:06:57,379 --> 00:07:00,148 敵の王騎が知りうるはずがない 69 00:07:01,516 --> 00:07:05,687 (軍長)歩兵隊 全軍 突撃! 70 00:07:12,160 --> 00:07:14,496 オオッ… 左軍が前に出たぞ! 71 00:07:14,763 --> 00:07:19,534 なに? くそ! 囮(おとり)の役目が 終わった俺らは 出番なしかよ! 72 00:07:19,634 --> 00:07:23,104 (軍長)歩兵ども 隊列を整えよ! (尾平)えっ? 73 00:07:23,438 --> 00:07:27,709 (軍長)よいか? これより この軍は敵本陣を目指して… 74 00:07:28,243 --> 00:07:31,813 突撃する! (兵士たち)ウオーッ! 75 00:07:32,280 --> 00:07:34,416 ああ! そう来なくっちゃ! 76 00:07:35,083 --> 00:07:40,422 (趙荘の副官)前方 敵歩兵も前進 秦軍は 全軍 攻撃の構えです 77 00:07:41,389 --> 00:07:45,660 (部下A)バカな! 開戦早々に こんな大博打(おおばくち)に出るとは… 78 00:07:46,161 --> 00:07:48,096 王騎は正気か? 79 00:07:48,763 --> 00:07:50,532 不自然すぎる 80 00:07:50,632 --> 00:07:55,236 やはり ヤツは気づいているのだ 三大天 李牧の作戦を 81 00:07:57,238 --> 00:08:00,442 (ナレーター)ところが 王騎は気づいてはいなかった 82 00:08:00,842 --> 00:08:04,846 それほど 李牧の施した情報封鎖は 完璧(かんぺき)だったのだ 83 00:08:05,647 --> 00:08:07,782 しかし 王騎は この時点で― 84 00:08:08,083 --> 00:08:11,653 どこかに趙軍の伏兵がいることを 予想していた 85 00:08:12,454 --> 00:08:15,623 察したのは この決戦の地に着いたときだ 86 00:08:16,357 --> 00:08:20,662 この釣り鐘状の地は 一見 趙軍を追い詰めた形に見えるが 87 00:08:20,762 --> 00:08:26,267 後ろから別の趙軍が来れば 今度は 秦軍が追い詰められることとなる 88 00:08:26,367 --> 00:08:29,704 しかし そのころ 山間部では秦軍の軍長たちが― 89 00:08:29,804 --> 00:08:32,874 それぞれ ほかの趙軍を押さえていた 90 00:08:34,109 --> 00:08:38,246 (壁(へき))押し戻せ! この地を死守するのだ! 91 00:08:40,448 --> 00:08:42,350 (ナレーター)各軍長の奮戦により― 92 00:08:42,450 --> 00:08:47,322 一見すれば 王騎たちの 背を取る趙軍はあるはずがなかった 93 00:08:48,389 --> 00:08:52,894 しかし “自分の見えていない敵が この山中にいる” 94 00:08:53,328 --> 00:08:55,763 何者かが現れると想定したとき 95 00:08:55,864 --> 00:08:59,767 王騎には 趙の本陣が 山へ 入ったとき以来 抱えていた― 96 00:08:59,868 --> 00:09:02,871 疑念の答えが明確に出た 97 00:09:03,538 --> 00:09:05,406 ンフッ… 98 00:09:05,507 --> 00:09:08,209 そこから王騎の思考は 前に進む 99 00:09:10,745 --> 00:09:13,748 王騎は 本陣の旗の範囲を越えてからは― 100 00:09:13,848 --> 00:09:16,718 進みながら敵の居場所を探っている 101 00:09:17,185 --> 00:09:20,922 趙軍の伏兵は その捜索部隊に引っ掛かっていない 102 00:09:21,656 --> 00:09:25,927 当然だろう ここまで周到に策を巡らす敵である 103 00:09:26,327 --> 00:09:31,332 援軍は必ず 王騎の捜索の範囲外に 分散して伏せてあるはず 104 00:09:31,900 --> 00:09:35,737 ここで逆に 山という場所が 趙軍に 裏目に出る 105 00:09:40,241 --> 00:09:45,914 王騎には 伏兵が到着する前に 決着をつける自信があったのだ 106 00:09:48,883 --> 00:09:51,819 (王騎)フフフッ… どこのどなたか知りませんが 107 00:09:51,953 --> 00:09:54,189 面白い仕掛けです 108 00:09:54,622 --> 00:10:01,229 しかし 少々 詰めが甘かったですね 私が その気になれば… 109 00:10:01,529 --> 00:10:02,830 (趙兵)王騎! 110 00:10:06,401 --> 00:10:09,537 趙荘軍など瞬殺ですよ 111 00:10:12,840 --> 00:10:16,945 (政(せい))楊端和(ようたんわ)の情報にあった 我々の知らぬ趙軍の伏兵 112 00:10:18,413 --> 00:10:19,981 李牧という男のねらいは 113 00:10:20,281 --> 00:10:21,950 恐らく こういうことだろうな 114 00:10:23,218 --> 00:10:25,753 (政)咸陽(かんよう)にいる俺が 予想できることなら― 115 00:10:26,221 --> 00:10:28,256 王騎も既に気づいているはずだ 116 00:10:28,356 --> 00:10:31,559 (昌文君(しょうぶんくん))戦場における あの男の経験と勘は― 117 00:10:32,393 --> 00:10:35,863 李牧などという無名の男に 負けるはずはありません 118 00:10:36,764 --> 00:10:39,300 (政)だが 気になることがある 119 00:10:39,701 --> 00:10:43,371 なぜ趙軍の総大将は 龐煖という男なのだ? 120 00:10:44,239 --> 00:10:45,873 以前 お前が申したとおり― 121 00:10:46,574 --> 00:10:49,744 龐煖が 人を率いるたぐいの 武将でないならば― 122 00:10:49,844 --> 00:10:53,615 “総大将”という肩書は むしろ不釣り合いではないか? 123 00:10:53,715 --> 00:10:54,882 た… 確かに 124 00:10:55,650 --> 00:11:01,489 まさか 李牧は全てを知ったうえで 龐煖を総大将に担いだというのか? 125 00:11:01,956 --> 00:11:04,792 何をしている! 王騎を止めよ! 126 00:11:05,627 --> 00:11:07,795 大天旗を動かせ! 127 00:11:07,895 --> 00:11:11,532 後軍を前に出し 防御陣を作れ! 後退だ! 128 00:11:11,633 --> 00:11:13,801 (部下A)趙荘さま! 趙荘さま! 129 00:11:14,502 --> 00:11:15,503 何だ? 130 00:11:15,603 --> 00:11:18,940 (部下A)ほ… 龐煖さまが… 龐煖さまがいません! 131 00:11:19,040 --> 00:11:22,977 なに? カイシン! 龐煖さまは どこだ? 132 00:11:23,478 --> 00:11:26,681 わ… 分かりませぬ! 先ほどまで目の前に… 133 00:11:27,315 --> 00:11:29,417 アア… まさか… 134 00:11:35,757 --> 00:11:38,526 (趙兵) 現在 本陣付近 隊形を変形中 135 00:11:38,626 --> 00:11:42,530 なんとしても ここで食い止めねば (セイウ)分かっておる! 136 00:11:42,830 --> 00:11:47,535 分かっておる …が どうやったら あれを止められる? 137 00:11:48,403 --> 00:11:50,638 (趙兵) セイウさま 王騎が来ます! 138 00:11:50,738 --> 00:11:52,540 (趙兵)セイウさま 命令を! 139 00:11:53,574 --> 00:11:58,446 憎き秦の六大将軍 王騎 ウワサ以上のバケモノだ! 140 00:12:24,972 --> 00:12:26,441 ンフッ… 141 00:12:38,386 --> 00:12:41,489 ハァハァ… な… 何だ? 142 00:12:41,789 --> 00:12:43,891 (騰(とう))うん? (部下B)騰さま これは… 143 00:12:44,425 --> 00:12:46,494 (趙荘の副官) 何だ? 前線で喚声(かんせい)が! 144 00:12:47,128 --> 00:12:48,896 龐煖さまだ… 145 00:13:12,772 --> 00:13:17,009 (昌文君)まさか 大王… 李牧は 王騎と龐煖の因縁を知っていて 146 00:13:17,109 --> 00:13:19,912 あえて龐煖を総大将にしたと? 147 00:13:20,680 --> 00:13:21,714 (政)恐らく 148 00:13:21,814 --> 00:13:23,883 “総大将”とは名目だけで― 149 00:13:23,983 --> 00:13:27,553 龐煖は 王騎を 戦場に引きずり出すためのエサ 150 00:13:30,857 --> 00:13:33,226 (政)最後の六大将軍 王騎 151 00:13:34,560 --> 00:13:36,929 “秦国の怪鳥”と恐れられながら 152 00:13:37,029 --> 00:13:39,832 いっときは 戦を捨てたとまで思われた男 153 00:13:40,800 --> 00:13:45,571 だが 龐煖なる存在は それを再び戦場に引き戻した 154 00:13:45,805 --> 00:13:50,243 王騎をそこまで駆り立てる理由は 一体 何なのだ? やはり… 155 00:13:51,010 --> 00:13:52,979 昌文君 (昌文君)はっ! 156 00:13:53,212 --> 00:13:57,850 龐煖に倒された六大将軍 摎(きょう)とは 何者なのだ? 157 00:13:59,018 --> 00:14:03,256 王騎にとって 摎は 何か 特別な存在だったのではないのか? 158 00:14:09,695 --> 00:14:12,865 (王騎) ンフフフッ… 9年ぶりですか 159 00:14:13,299 --> 00:14:19,872 ようやく会えましたねえ 龐煖 お元気でしたか? 160 00:14:22,875 --> 00:14:25,044 (王騎)しかし 驚きましたよ 161 00:14:25,144 --> 00:14:28,548 てっきり死んだものとばかり 思っていたあなたが― 162 00:14:28,648 --> 00:14:34,053 突然 10万を超える大軍の 総大将になって現れるんですからね 163 00:14:34,921 --> 00:14:36,889 いつから道化に? 164 00:14:38,057 --> 00:14:40,326 (龐煖)手段など小事 165 00:14:41,227 --> 00:14:44,096 あるのは武神の証明 ただひとつ! 166 00:14:47,266 --> 00:14:53,706 王騎… 貴様をここで殺して 我が武神たるを天に指し示す! 167 00:14:54,607 --> 00:14:57,109 お変わりなくて 安心しましたよ 168 00:14:57,810 --> 00:14:58,978 それでは… 169 00:15:14,293 --> 00:15:15,995 (王騎)私も ここで… 170 00:15:18,030 --> 00:15:24,036 あなたを殺して 過去のしがらみと 決別することを宣言しましょうか 171 00:15:26,639 --> 00:15:28,040 ねえ? (龐煖)ンッ! 172 00:15:28,741 --> 00:15:32,945 いくぞ 王騎! お前を殺す! 173 00:15:35,081 --> 00:15:40,152 ンフフフッ… 私のセリフですよ 龐煖! 174 00:15:41,687 --> 00:15:46,258 つ… ついに始まる 大将同士の一騎打ちが 175 00:15:46,392 --> 00:15:48,260 (趙兵たち)龐煖さま! 176 00:15:48,394 --> 00:15:50,262 (王騎軍兵たち)殿! 177 00:16:07,046 --> 00:16:08,781 こ… これは… 178 00:16:10,049 --> 00:16:13,786 意外と軽いんですねえ 龐煖さん 179 00:16:18,424 --> 00:16:22,728 (信)この盛り上がりは… (田有(でんゆう))王騎将軍と龐煖か 180 00:16:22,828 --> 00:16:26,098 間違いねえ くそ… こうしちゃいられねえ! 181 00:16:26,198 --> 00:16:28,200 (軍長) 歩兵ども! 足を止めるな! 182 00:16:28,868 --> 00:16:32,004 我々の目的は あくまで趙軍の本陣! 183 00:16:32,805 --> 00:16:35,975 全軍を指揮する趙荘を 討つことである! 184 00:16:36,308 --> 00:16:41,180 全軍 前進! 進め! (兵士たち)へ~い 185 00:16:42,081 --> 00:16:44,784 信どの! (尾平)信… 186 00:16:44,884 --> 00:16:46,719 (信)ンッ… 羌瘣(きょうかい) 187 00:16:47,086 --> 00:16:50,122 王騎将軍と龐煖 どっちが強(つえ)えと思う? 188 00:16:54,160 --> 00:16:56,996 (羌瘣)龐煖 (去亥(きょがい))ふざけんな てめえ! 189 00:16:57,096 --> 00:17:00,866 なんてこと言うんだよ! それでも秦軍か? 190 00:17:01,467 --> 00:17:03,235 だったら 聞くな 191 00:17:03,335 --> 00:17:08,240 (沛浪(はいろう)) ヤツのせいで 大勢 仲間を失った 192 00:17:10,276 --> 00:17:16,015 そうだ 俺らにゃ 龐煖の最期を 見届ける資格は十分あるぜ 193 00:17:17,850 --> 00:17:22,855 (松左(しょうさ))確か俺たちは 王騎将軍の直下の特殊部隊だよな 194 00:17:22,955 --> 00:17:26,058 (田永(でんえい)) 将軍から受けた命令は陽動だけだぜ 195 00:17:26,792 --> 00:17:28,127 今は自由かと 196 00:17:38,003 --> 00:17:42,274 よし! 飛信(ひしん)隊 俺に続け! 197 00:18:07,833 --> 00:18:11,003 (兵士) 強い… 王騎将軍は龐煖より強いぞ 198 00:18:11,103 --> 00:18:13,038 (兵士)我らの殿に敵はない! 199 00:18:13,339 --> 00:18:16,142 (兵士)コウロウさま これは… (コウロウ)うん… 200 00:18:16,242 --> 00:18:21,046 まるで9年前の 摎さまと龐煖の 戦いを見ているようじゃ 201 00:18:22,014 --> 00:18:28,020 あのときも そうじゃった 龐煖は 相手の力を存分に引き出してから… 202 00:18:29,088 --> 00:18:31,056 本気を出す 203 00:18:40,866 --> 00:18:43,269 (龐煖)出し惜しみは無用 王騎! 204 00:18:43,936 --> 00:18:46,272 まだまだ こんなものではないはずだ 205 00:18:47,506 --> 00:18:50,876 もちろんですよ ンフッ… 206 00:19:02,988 --> 00:19:07,493 (兵士)す… すごい戦いだ (兵士)2人の矛の動きが見えぬ! 207 00:19:16,302 --> 00:19:19,138 龐煖のほうが やや優勢か (コウロウ)殿! 208 00:19:19,438 --> 00:19:20,472 (趙兵)見ろ! 209 00:19:20,573 --> 00:19:23,342 (趙兵) あの憎き王騎が血を流している! 210 00:19:23,442 --> 00:19:27,279 (趙兵)ああ 龐煖さまは お強い (趙兵)お強いぞ! 211 00:19:32,384 --> 00:19:36,555 (趙荘の副官)このまま本陣を 後ろへ下げる 隊列を乱すな! 212 00:19:37,256 --> 00:19:41,093 あの王騎が このような一騎打ちに応じるとは… 213 00:19:41,193 --> 00:19:43,095 (部下C)趙荘さま! (趙荘)うん? 214 00:19:43,195 --> 00:19:46,432 (部下C)今は 龐煖さまが王騎と一騎打ちの最中 215 00:19:46,532 --> 00:19:49,068 本陣を下げてもよろしいのですか? 216 00:19:49,168 --> 00:19:52,504 (部下D) 2人の勝敗は そのまま戦の勝敗 217 00:19:53,105 --> 00:19:57,409 本陣を下げる意味は? (趙荘)そう単純ではない 218 00:19:57,509 --> 00:20:02,114 我が軍の頂点は 龐煖さまではなく 俺を中心とした― 219 00:20:02,214 --> 00:20:05,150 この本陣であることを忘れるな (部下たち)ハッ… 220 00:20:05,484 --> 00:20:08,354 仮に 龐煖さまが王騎を討ったとしても 221 00:20:08,454 --> 00:20:10,990 そのとき この本陣が討たれていれば― 222 00:20:11,090 --> 00:20:13,158 秦軍の動きに対応できぬ 223 00:20:14,193 --> 00:20:17,496 (趙荘)逆もまたしかり 龐煖さまが もし討たれても― 224 00:20:17,596 --> 00:20:20,566 この本陣が生きていれば 立て直しが図れる 225 00:20:21,000 --> 00:20:26,171 ヤツらが戦で我が軍に勝つのは この本陣を討つことが必要なのだ 226 00:20:26,906 --> 00:20:30,009 そして 王騎も そのことを知っている 227 00:20:30,209 --> 00:20:33,946 だから あの騎馬隊は 王騎のもとに駆けつけず 228 00:20:34,046 --> 00:20:35,581 こちらに向かってくるのだ 229 00:20:36,682 --> 00:20:39,485 (趙荘) 気をつけろ あれは手ごわいぞ 230 00:20:43,455 --> 00:20:45,257 (飛信隊員)あっ どうも 231 00:20:46,091 --> 00:20:51,597 ほかの歩兵のヤツらに悪かったかな 俺らだけ戦わず 観戦なんて… 232 00:20:51,697 --> 00:20:55,267 バカ言え いざとなったら ここが いちばんの― 233 00:20:55,367 --> 00:20:59,004 血みどろの乱戦場になるんだぞ (尾平)そ… そうだな 234 00:20:59,305 --> 00:21:01,273 そんなもんは どうでもいい 235 00:21:01,373 --> 00:21:05,644 今は とにかく 王騎将軍と龐煖の一騎打ちだ! 236 00:21:16,021 --> 00:21:18,223 王騎将軍が押されてんのか? 237 00:21:20,192 --> 00:21:21,427 龐煖! 238 00:21:25,731 --> 00:21:30,035 身に受けた傷の痛みは 時と共に消え去る 239 00:21:30,469 --> 00:21:35,441 だが 魂に受けた傷の痛みは 消え去ることはない 240 00:21:35,541 --> 00:21:37,543 何年たとうとも 241 00:21:38,310 --> 00:21:43,649 (龐煖)王騎! お前も同じはずだ だから お前も ここにいる 242 00:21:44,550 --> 00:21:46,251 怒りは力… 243 00:21:46,618 --> 00:21:50,656 お前も思い出せ 9年前のヤツの死にザマを! 244 00:21:57,196 --> 00:21:59,264 斬った! (セイウ)龐煖さま! 245 00:22:02,401 --> 00:22:06,672 (兵士たち)王騎将軍! (歓声) 246 00:22:07,673 --> 00:22:08,674 ヤツ… 247 00:22:09,541 --> 00:22:13,679 (王騎) ンフフフッ… 安心しなさい 龐煖 248 00:22:14,513 --> 00:22:20,519 あなたと同様 私の傷も癒えてはいませんよ 249 00:22:21,553 --> 00:22:25,290 (昌文君)分かりました 全てをお話しいたしましょう 250 00:22:25,691 --> 00:22:27,693 摎について その素性が― 251 00:22:27,793 --> 00:22:31,296 不自然なほど知られていないのには 訳があります 252 00:22:31,730 --> 00:22:34,700 昭王(しょうおう)が禁じたのです (政)昭王が? 253 00:22:35,367 --> 00:22:39,338 (昌文君)あの者が 抱えていた秘密は 大変 複雑でした 254 00:22:39,438 --> 00:22:42,307 しかし今 重要なことは― 255 00:22:42,408 --> 00:22:46,712 摎が王騎にとって とても 大きな存在だったということです 256 00:22:57,289 --> 00:22:59,091 (昌文君)六将 摎は… 257 00:23:00,592 --> 00:23:02,194 女でした 258 00:23:04,129 --> 00:23:05,597 そして 摎は… 259 00:23:09,301 --> 00:23:14,106 王騎の 妻になるはずの者だったのです 260 00:24:37,422 --> 00:24:43,595 ~♪ 261 00:24:46,398 --> 00:24:49,468 (王騎) 摎… いよいよ最後のひとつですね 262 00:24:50,202 --> 00:24:51,770 (ナレーター)踏みにじられた未来 263 00:24:51,937 --> 00:24:55,474 血の涙は かれ果て やがて修羅となる 264 00:24:55,574 --> 00:24:57,676 次回 “王騎と摎”