1 00:00:06,606 --> 00:00:10,710 (政(せい)) やっと着いたか 随分とかかったな 2 00:00:11,478 --> 00:00:15,048 (貂(てん))…てことは あれが? (政)そうだ 3 00:00:15,749 --> 00:00:20,120 (政)あれが 秦国(しんこく)の王都 咸陽(かんよう)だ 4 00:00:25,792 --> 00:00:27,594 (ナレーター)古代中国 5 00:00:27,694 --> 00:00:32,399 聖者の時代は終わりを告げ 人間の欲望は解放されていた 6 00:00:33,033 --> 00:00:35,535 戦乱の嵐が 500年にわたって吹き荒れ 7 00:00:35,635 --> 00:00:38,805 100を超えた国々は 7つに淘汰(とうた)された 8 00:00:39,105 --> 00:00:41,808 そして今 西の果ての国 秦から― 9 00:00:42,108 --> 00:00:44,677 大いなる歴史が 生まれようとしている 10 00:00:45,111 --> 00:00:47,213 これは 戦乱の時代を生き抜いた― 11 00:00:47,313 --> 00:00:51,651 名もなき少年と若き王の 激動の物語である 12 00:00:51,751 --> 00:00:52,786 (信(しん))ンンッ! 13 00:00:53,353 --> 00:00:56,689 ♪~ 14 00:02:15,768 --> 00:02:21,474 ~♪ 15 00:02:28,448 --> 00:02:31,384 (信)えっ… 何だ? ありゃ 16 00:02:31,818 --> 00:02:35,688 でかすぎて 一体 何が何だか さっぱり分かんねえよ 17 00:02:35,788 --> 00:02:37,323 取り乱すな アホ! 18 00:02:37,423 --> 00:02:41,528 あんなもん 誰が どうやって? 何のために? アア~ッ! 19 00:02:41,628 --> 00:02:44,397 (貂)落ち着け! (楊端和(ようたんわ))さすがだな 20 00:02:44,864 --> 00:02:47,934 おい 政… 俺たち 今から あれに攻め込むのか? 21 00:02:48,234 --> 00:02:49,235 そうだ 22 00:02:49,335 --> 00:02:51,671 どうやって あんなでかいもん 攻めるんだよ? 23 00:02:51,771 --> 00:02:53,907 端が見えねえよ 端が! 24 00:02:54,207 --> 00:02:56,643 今更 騒ぐな (信)えっ? 25 00:02:56,743 --> 00:02:59,946 (政)奥に ひときわ大きな建物が 並んでいるのが見えるか? 26 00:03:00,680 --> 00:03:04,317 (信)えっ? ああ 見える (政)あれが王宮だ 27 00:03:04,951 --> 00:03:09,589 (政)今回の反乱のことは あの王宮の外には公にされていない 28 00:03:09,756 --> 00:03:13,293 つまり 外は 弟の陣営に染まっていない 29 00:03:14,327 --> 00:03:17,330 (貂)…てことは 王宮だけ たたけばいいってこと? 30 00:03:17,430 --> 00:03:18,831 (政)そうだ (信)ちょっと待て! 31 00:03:19,432 --> 00:03:20,600 王宮って 咸陽の― 32 00:03:20,700 --> 00:03:23,436 ど真ん中にあるじゃねえか! (政)当たり前だ 33 00:03:24,437 --> 00:03:27,907 (政)咸陽は 王宮を中心に 何重もの城壁や― 34 00:03:28,207 --> 00:03:31,611 貴族 士族 庶民の 住居が配置してある 35 00:03:31,911 --> 00:03:34,914 つまり 咸陽自体が巨大な城なのだ 36 00:03:35,548 --> 00:03:36,849 (信)“当たり前”って… 37 00:03:37,717 --> 00:03:40,853 そんな中を 一体 どうやって王宮まで… 38 00:03:41,621 --> 00:03:44,457 (昌文君(しょうぶんくん))だから 策を講じると言っておろうが 39 00:03:45,225 --> 00:03:48,561 (信)策っつっても あんな高(たけ)え城壁があるうえに― 40 00:03:48,661 --> 00:03:50,863 中にゃ 大軍が控えてるんだろう? 41 00:03:51,731 --> 00:03:53,466 (昌文君)そこが狙い目だ 42 00:03:59,272 --> 00:04:01,274 (竭氏(けつし))8万か 43 00:04:03,576 --> 00:04:05,378 (殴る音) (肆氏(しし))アッ… 44 00:04:05,878 --> 00:04:10,316 全然 足りぬではないか 肆氏よ (肆氏)申し訳ありません 45 00:04:10,416 --> 00:04:14,687 いまだ玉璽(ぎょくじ)が見つからぬ状況では この兵の数が精いっぱい 46 00:04:15,355 --> 00:04:18,791 (竭氏)玉璽などなくとも 兵は集まるだろう 47 00:04:19,025 --> 00:04:21,294 買収でも脅しでも何でもよい 48 00:04:21,394 --> 00:04:24,998 こたびの乱を静観している有力者の 尻をたたき回れ! 49 00:04:25,798 --> 00:04:27,767 (竭氏)これは防衛戦ではない (蹴る音) 50 00:04:27,867 --> 00:04:32,005 我らの目的は ただひとつ 呂軍(りょぐん)20万の殲滅(せんめつ) 51 00:04:32,405 --> 00:04:35,608 そのためには まだまだ兵が必要だ 52 00:04:36,342 --> 00:04:39,012 至急 あと10万の兵を起こせ 53 00:04:40,346 --> 00:04:44,417 わしを失望させるな 肆氏よ (肆氏)はっ! 54 00:04:45,418 --> 00:04:47,020 ンンッ… 55 00:04:50,290 --> 00:04:52,025 (信)8万じゃ少ねえのか? 56 00:04:52,625 --> 00:04:53,993 (昌文君)最初の算段では― 57 00:04:54,294 --> 00:04:57,697 40万ほどの軍を 起こすつもりだったはずだ 58 00:04:57,797 --> 00:05:00,333 しかし 呼びかけに集まったのは8万 59 00:05:00,433 --> 00:05:03,036 内心 竭氏は焦っているに違いない 60 00:05:03,636 --> 00:05:07,840 そこに 思わぬ所から 味方となる大軍が現れる 61 00:05:08,641 --> 00:05:10,376 俺たちか (政)そうだ 62 00:05:10,476 --> 00:05:13,713 味方と思わせ 王宮まで招き入れさせれば… 63 00:05:15,715 --> 00:05:18,451 俺たちは無傷で城壁を越えられる 64 00:05:18,851 --> 00:05:20,453 (信・貂)おお… 65 00:05:21,020 --> 00:05:23,456 さあ 行くぞ! 66 00:05:23,723 --> 00:05:26,592 (あくび) 67 00:05:27,393 --> 00:05:30,930 (見張り) うん? ウワッ! あれは… 68 00:05:39,772 --> 00:05:41,040 (政)いよいよだ 69 00:05:41,908 --> 00:05:45,678 楊端和 共に戦ってくれることを感謝する 70 00:05:46,846 --> 00:05:50,083 感謝の言葉は 勝利のあとに言うものだ 71 00:05:50,883 --> 00:05:55,521 (政)勝利のあとは 言葉ではなく 城を挙げて 山の民を歓待する 72 00:05:55,922 --> 00:05:57,090 (楊端和)期待しておくぞ 73 00:05:57,790 --> 00:05:59,759 (竭氏) 西の門に 山の民の群れが― 74 00:05:59,859 --> 00:06:01,694 現れただと? (江(こう))はっ! 75 00:06:01,928 --> 00:06:04,564 (竭氏)数は? (江)2,000から3,000です 76 00:06:04,664 --> 00:06:08,000 皆 異様な姿で騎馬し 武器を持っております 77 00:06:08,101 --> 00:06:11,104 しかし 攻撃してくる様子はないとのこと 78 00:06:11,871 --> 00:06:15,074 使者のような者は来なかったのか? (江)はい 79 00:06:15,374 --> 00:06:18,978 “山の王が盟を復活させるべく 下山してきた”とだけ告げ 80 00:06:19,078 --> 00:06:20,713 群れに戻ったそうです 81 00:06:21,547 --> 00:06:24,117 (竭氏)山の王が 盟を… 82 00:06:24,684 --> 00:06:28,121 いきなり 8万の大軍が躍り出てきたりしてな 83 00:06:28,788 --> 00:06:32,125 どうして お前は そういうこと言うかな 84 00:06:33,960 --> 00:06:36,729 大丈夫だ ヤツらは必ず乗ってくる 85 00:06:37,563 --> 00:06:39,165 (信)…だといいがな 86 00:06:39,699 --> 00:06:44,737 (役人1) 呂氏との決戦が近づいたこのときに 味方が増えるのは ありがたい 87 00:06:45,071 --> 00:06:48,441 (役人2)3,000ではあるが あの馬酒兵(ましゅへい)の血を引く者たちなら 88 00:06:48,541 --> 00:06:50,810 大きな戦力になる (迫氏(さこし))待て! 89 00:06:50,910 --> 00:06:55,014 長年 絶縁していたヤツらが なぜ突然 盟の復活などと? 90 00:06:55,114 --> 00:06:57,550 何か たくらんでおるに 決まっておろうが 91 00:06:57,650 --> 00:07:00,753 (役人2)だがヤツらは もう 城門まで来ておる 92 00:07:00,887 --> 00:07:01,988 どうするのだ? 93 00:07:02,088 --> 00:07:04,023 (迫氏)山猿などと 手を組めるか! 94 00:07:04,123 --> 00:07:06,859 3万ほど出して 皆殺しにすればよい 95 00:07:06,959 --> 00:07:11,564 (役人3)おお! 呂軍との 対戦の前に いい軍事演習となるぞ 96 00:07:17,570 --> 00:07:18,971 遅(おせ)えな 97 00:07:22,708 --> 00:07:23,576 開くぞ 98 00:07:45,932 --> 00:07:46,799 ハッ… 99 00:07:47,834 --> 00:07:52,839 (役人)どうぞ お入りください 秦国は あなた方を歓迎いたします 100 00:07:53,573 --> 00:07:54,540 (笑い声) 101 00:07:59,879 --> 00:08:02,582 (成蟜(せいきょう)) 猿どもを王宮に招き入れるだと? 102 00:08:02,682 --> 00:08:06,152 この俺に相談もなく 何を勝手に決めておるのだ 貴様! 103 00:08:06,853 --> 00:08:09,188 盟を結ぶためです 104 00:08:09,755 --> 00:08:14,560 政(まつりごと)は全任するとのことでしたので 独断いたしました 105 00:08:14,760 --> 00:08:18,931 お気に召されなかったのでしたら どうか お許しを 106 00:08:19,265 --> 00:08:20,967 しかし まずは― 107 00:08:21,534 --> 00:08:27,573 呂軍と山の民が戦うサマを 眺めるのも 一興ではありませぬか 108 00:08:28,508 --> 00:08:33,746 “たぬきには猿”というわけか (竭氏)さようです 109 00:08:33,846 --> 00:08:35,982 (成蟜) だが 俺は猿とは しゃべらんぞ 110 00:08:36,115 --> 00:08:39,986 秦国の王として 玉座にあられるだけで結構です 111 00:08:40,086 --> 00:08:44,090 全て この丞相(じょうしょう)にお任せを (成蟜)フン… 112 00:08:45,124 --> 00:08:47,994 (信)ハハッ! 楽ちん 楽ちん! 113 00:08:48,561 --> 00:08:51,831 (壁(へき)) 今のところは順調だ しかし… 114 00:08:52,532 --> 00:08:56,636 (壁)もし これだけ多くの城壁を 破らなければならなかったとしたら 115 00:08:56,736 --> 00:08:58,104 寒気がする 116 00:08:58,204 --> 00:09:00,206 壁のあんちゃんでも そう思うか 117 00:09:01,173 --> 00:09:06,212 当たり前だ 城攻めというのは 本来 2倍から3倍の人数を要する 118 00:09:07,079 --> 00:09:09,649 (壁) それを 3,000で落とそうというのだ 119 00:09:09,749 --> 00:09:12,585 正に 奇策中の奇策と言える 120 00:09:12,685 --> 00:09:16,222 (信) そうなのか! なんか燃えてきたぜ 121 00:09:16,322 --> 00:09:18,691 張り切るのは いいが 油断するな 122 00:09:18,791 --> 00:09:21,661 王宮の外とはいえ 敵地には変わりない 123 00:09:21,761 --> 00:09:24,130 分かってるよ (貂)オッ? 124 00:09:24,897 --> 00:09:27,233 (貂)見ろよ 信 町だぜ 125 00:09:34,340 --> 00:09:36,042 うわ~! 126 00:09:37,176 --> 00:09:40,947 (壁)何か変だ (信)何がだ? 壁のあんちゃん 127 00:09:41,747 --> 00:09:46,085 いつもの咸陽と 違う微妙な緊張感が漂っている 128 00:09:46,185 --> 00:09:47,954 まさか 気づかれてんのか? 129 00:09:48,588 --> 00:09:52,358 (昌文君)そうではなかろう 民衆の中をよく見てみよ 130 00:09:53,025 --> 00:09:54,060 うん? 131 00:09:57,196 --> 00:10:00,967 (信)黒ずくめが多いな (壁)あれは“捕吏”だ 132 00:10:01,067 --> 00:10:06,005 (信)“ホリ”って何だよ? (壁)罪人を召し捕る役人のことだ 133 00:10:06,105 --> 00:10:11,811 そうか… 王弟派の連中め 民衆の口を封じているのか 134 00:10:12,278 --> 00:10:16,716 (昌文君)成蟜の王位は あくまで 大王急死による正当なものであり 135 00:10:16,816 --> 00:10:19,185 反乱による略奪であってはならない 136 00:10:20,152 --> 00:10:24,190 王宮より漏れ出るよからぬウワサは 断固として封じなければならぬ 137 00:10:25,057 --> 00:10:28,194 (昌文君)報告では 今 王宮について語った者は― 138 00:10:28,294 --> 00:10:32,798 即座に 捕吏に捕まり 二度と家に戻ってこぬそうだ 139 00:10:33,065 --> 00:10:35,935 ひでえ… (政)まだまだ序の口だ 140 00:10:37,303 --> 00:10:41,040 成蟜も竭氏も 目的のためなら手段を選ばん 141 00:10:41,240 --> 00:10:44,310 これは2人が行う圧政の ごく一部にすぎまい 142 00:10:47,947 --> 00:10:49,682 (捕吏1)猿だ 猿! 143 00:10:49,782 --> 00:10:53,819 (捕吏2)ハハハッ… やめろよ 刺激するなって命令だぞ 144 00:10:53,919 --> 00:10:55,321 (左慈(さじ))おい (捕吏2)ああ? 145 00:10:55,655 --> 00:10:57,023 (殴る音) (左慈)ジャマだ! 146 00:10:58,891 --> 00:11:01,827 こら! 俺たちに こんなマネして ただで… 147 00:11:02,895 --> 00:11:03,896 (左慈)ああ? 148 00:11:04,263 --> 00:11:07,433 (捕吏1)じょ… 上級武官の左慈さまと魏興(ぎこう)さま 149 00:11:07,733 --> 00:11:10,036 そのお2人を 従えているということは… 150 00:11:10,703 --> 00:11:15,441 あ… あのお方は 竭丞相さまの片腕 肆氏! 151 00:11:16,175 --> 00:11:17,043 アア… 152 00:11:17,843 --> 00:11:19,445 (左慈)うせてよし 153 00:11:19,845 --> 00:11:22,448 (捕吏たち) は… はい! 失礼しました! 154 00:11:23,215 --> 00:11:25,451 (魏興)たかが3,000の兵を 手に入れるために― 155 00:11:25,751 --> 00:11:30,189 王宮まで招くとは 丞相は焦り過ぎではありませぬか? 156 00:11:30,689 --> 00:11:35,694 (肆氏)3,000ではない あれは山界の覇者 楊端和だ 157 00:11:35,795 --> 00:11:40,266 ヤツと盟を結べば 十数万の山の民を味方にできる 158 00:11:40,366 --> 00:11:44,737 (魏興)なるほど それを見越しての丞相の判断 159 00:11:44,837 --> 00:11:47,273 (肆氏) それにしても ひとつ気にかかる 160 00:11:48,374 --> 00:11:49,875 なぜ今なのだ? 161 00:11:50,376 --> 00:11:54,980 数百年 絶縁していて なぜ今 急に… 162 00:11:55,815 --> 00:11:58,284 アア… 手が汚れた 163 00:12:05,424 --> 00:12:06,292 うん? 164 00:12:16,168 --> 00:12:19,171 ここか? (政)王宮だ 165 00:12:21,907 --> 00:12:26,345 (信)崖の上で見たより でけえな 当たり前だけどよ 166 00:12:28,347 --> 00:12:33,419 どうした? おじけづいたか? 政 (政)全ては ここから始まった 167 00:12:35,020 --> 00:12:38,991 (政)王宮の中で 漂(ひょう)は お前の話ばかりしていた 168 00:12:39,091 --> 00:12:40,092 (信)えっ? 169 00:12:41,093 --> 00:12:45,264 まるで 自分の宝物を 見せるかのように 目を光らせてな 170 00:12:46,065 --> 00:12:50,870 2人だけの稽古の話 牛を馬代わりにして練習した話 171 00:12:50,970 --> 00:12:54,540 そして 2人で誓った大将軍への夢 172 00:12:56,408 --> 00:12:59,011 (信)将軍… (漂)そうだ! 173 00:12:59,111 --> 00:13:02,515 黄金の甲冑(かっちゅう)をまとって 大地を駆け巡り… 174 00:13:02,815 --> 00:13:06,051 ついには 天下の大将軍となる! 175 00:13:06,452 --> 00:13:07,920 大将軍… 176 00:13:08,854 --> 00:13:11,357 そして 歴史に名を残すのか! 177 00:13:13,292 --> 00:13:15,227 (政)成蟜の反乱がなければ― 178 00:13:15,327 --> 00:13:18,097 漂にも お前にも 会うことはなかったわけだが 179 00:13:19,899 --> 00:13:22,468 やはり 漂が死ぬこともなかった 180 00:13:24,270 --> 00:13:27,039 そして 反乱に火をつけた張本人たちは― 181 00:13:27,139 --> 00:13:28,874 今 この中にいる 182 00:13:30,242 --> 00:13:34,246 決着の時だ 信 (信)おう! 183 00:13:35,981 --> 00:13:39,919 間違っても死ぬなよ (信)俺が死ぬだと? 184 00:13:40,052 --> 00:13:41,887 ハハハハッ… 185 00:13:41,987 --> 00:13:45,824 ヘヘッ… 天下の大将軍への第1歩だ 186 00:13:45,925 --> 00:13:47,927 …んなとこで こけるかよ! 187 00:13:49,495 --> 00:13:53,199 (江)なにも丞相自ら出迎えずとも よいではありませぬか 188 00:13:53,299 --> 00:13:55,234 野人どもを相手に 189 00:13:55,334 --> 00:13:59,438 (竭氏)バカ者が 江 お前は何も分かっておらん 190 00:13:59,572 --> 00:14:03,442 相手は楊端和なのだぞ (江)はぁ? 191 00:14:04,043 --> 00:14:08,948 (竭氏)わしは 僅かだが 山の民の 一部と 私的に交易を行っている 192 00:14:09,048 --> 00:14:11,050 彼らの種族は多い 193 00:14:12,151 --> 00:14:15,487 (竭氏)さすがに こたびの 下山のことは知らなかったが 194 00:14:16,322 --> 00:14:20,192 しかし 山の王 楊端和のことは聞いている 195 00:14:20,292 --> 00:14:22,127 平地に強い興味があり 196 00:14:22,228 --> 00:14:25,064 下山する機会を うかがっていたそうだ 197 00:14:25,998 --> 00:14:31,070 楊端和が王になり 山の民の力は かつてより強まっている 198 00:14:31,503 --> 00:14:34,607 今は その力が必要なときだ 199 00:14:35,507 --> 00:14:39,178 (バジオウ)この先は 王と 使者50人までだそうだ 200 00:14:39,278 --> 00:14:43,649 50人? たったの50人で どうやって8万と戦うんだよ? 201 00:14:43,949 --> 00:14:48,954 (政)騒ぐな 民兵を含む8万の 軍が王宮に入っているはずがない 202 00:14:49,421 --> 00:14:52,491 軍の駐屯所は ここより東に離れている 203 00:14:52,591 --> 00:14:54,493 (信)な~んだ 早く言えよ 204 00:14:55,327 --> 00:14:59,031 だが 王宮の異変に気づけば すぐに押し寄せてくるぞ 205 00:14:59,298 --> 00:15:02,501 そうなる前に 成蟜と竭氏を討たねばならん 206 00:15:03,035 --> 00:15:04,203 (政)昌文君! 207 00:15:04,470 --> 00:15:08,007 王宮内の知識がある者を10人出せ (昌文君)はっ! 208 00:15:08,240 --> 00:15:12,311 (壁)戦が始まったら 外の者に 門を破らせましょうか? 209 00:15:12,945 --> 00:15:15,014 それでは 外の敵軍が集まってくる 210 00:15:15,981 --> 00:15:19,985 (政)この戦 王宮内だけの 決戦にしなければ 勝ち目はない 211 00:15:20,920 --> 00:15:22,321 だから 門の外の者たちは― 212 00:15:22,421 --> 00:15:25,991 全ての出口を張り 外に出る者だけを捕らえろ 213 00:15:26,158 --> 00:15:30,229 あとの40人は山の民で頼む (バジオウ)分かった 214 00:15:31,163 --> 00:15:34,133 あっ 俺も行くぞ (政)もちろんだ 215 00:15:34,667 --> 00:15:36,035 ヘヘッ… 216 00:15:44,109 --> 00:15:45,511 (タジフ)ンッ… (信)うん? 217 00:15:46,078 --> 00:15:47,212 (タジフ)ンッ… (信)うん? 218 00:15:47,346 --> 00:15:49,515 ハッ… (信)ああっ! 219 00:15:51,283 --> 00:15:53,719 お前 なに ついてきてんだよ? (貂)あいた! 220 00:15:54,353 --> 00:15:57,122 とっとと帰れ (貂)今更 ムリだね 221 00:15:57,289 --> 00:16:00,459 (信)お前 今から何が起こるか 分かってんのか? 222 00:16:00,559 --> 00:16:02,061 (貂)分かってるさ 223 00:16:02,161 --> 00:16:05,631 中が失敗したら どのみち 外にいても皆殺しになるんだ 224 00:16:07,566 --> 00:16:10,636 それに 外の連中の中じゃ 居場所がねえもん 225 00:16:11,270 --> 00:16:12,304 えっ? 226 00:16:12,404 --> 00:16:16,241 (貂)あいつら 俺の格好を見ても 何の反応もねえもん 227 00:16:16,342 --> 00:16:19,645 どうやら 俺は あいつらの仲間じゃないみたいだ 228 00:16:20,179 --> 00:16:22,047 だったら お前らと… 229 00:16:23,215 --> 00:16:27,419 お前らについてって 手柄を立てて 大金持ちになってやる! 230 00:16:27,519 --> 00:16:30,489 (信)…たく 死んでも知らねえぞ 231 00:16:30,589 --> 00:16:35,260 (貂)黒卑村(こくひむら)の河了貂(かりょうてん)さまが そう簡単に死ぬかよ ハハハッ… 232 00:16:39,565 --> 00:16:42,134 (江) あの朱亀(しゅき)の門で武器を取り上げ 233 00:16:42,234 --> 00:16:45,270 山の王と従者1人だけを通します 234 00:16:45,771 --> 00:16:47,639 王自ら赴いているので― 235 00:16:47,740 --> 00:16:50,175 たくらみなどは ないとは思いますが 236 00:16:50,275 --> 00:16:52,544 何かあるとしたら あそこでしょう 237 00:16:53,579 --> 00:16:56,482 ですから 万が一の場合にも抜かりないよう 238 00:16:56,582 --> 00:17:00,285 衛兵は多めに配置しております (竭氏)うむ… 239 00:17:02,388 --> 00:17:06,325 なっ… 武器を取り上げるって? (バジオウ)そうだ 240 00:17:06,425 --> 00:17:08,394 それじゃ 戦えねえじゃねえかよ 241 00:17:09,028 --> 00:17:11,397 そのとおりだ (信)えっ… 242 00:17:11,663 --> 00:17:15,401 だから そこが開戦の場所だ 243 00:17:22,808 --> 00:17:26,178 (竭氏) 見ろ! 山の民のお出ましだ 244 00:17:35,054 --> 00:17:38,123 こりゃ 派手な開戦になりそうだな 245 00:17:40,526 --> 00:17:43,228 (貂)ひょ… ひょっとして もう始まるのか? 246 00:17:43,328 --> 00:17:46,131 そうだ (貂)マズイよ… 247 00:17:46,498 --> 00:17:50,135 向こうは こっちの倍は いるよ (信)関係ねえ 248 00:17:50,436 --> 00:17:53,439 ハァハァ ハァハァ… 249 00:17:53,539 --> 00:17:55,407 ちょっと待ってくれ 信 250 00:17:56,375 --> 00:18:01,080 息が… 苦しくて… うまく歩けない 251 00:18:01,547 --> 00:18:05,150 貂 俺から絶対 離れんじゃねえぞ 分かったか? 252 00:18:05,717 --> 00:18:09,154 わ… 分かった 絶対に離れない 253 00:18:09,788 --> 00:18:13,158 (衛兵長) 山の民よ! ここで武器を預かる 254 00:18:13,592 --> 00:18:16,128 全員 武装を解かれよ 255 00:18:18,163 --> 00:18:20,566 (衛兵)おい… 何だ? (衛兵)様子が変だぞ 256 00:18:20,799 --> 00:18:23,168 (戦士)ンンッ… (バジオウ)ダメだ 257 00:18:23,702 --> 00:18:26,405 (バジオウ) この戦の第1刃にふさわしいのは… 258 00:18:26,505 --> 00:18:27,573 (衛兵長)何じゃ? 貴様ら 259 00:18:28,273 --> 00:18:29,408 (バジオウ)ただひとり 260 00:18:29,508 --> 00:18:31,844 (斬る音) (衛兵長)アアッ! 261 00:18:33,545 --> 00:18:34,713 (衛兵たち)ああっ! 262 00:18:44,356 --> 00:18:47,459 じょ… 丞相 これは一体… 263 00:18:47,759 --> 00:18:50,395 丞相? (竭氏)ンンッ… 264 00:18:51,430 --> 00:18:53,398 何のマネじゃ 猿ども! 265 00:18:53,599 --> 00:18:57,603 殺せ! 殺せ! 皆殺しだ! 266 00:18:58,470 --> 00:18:59,705 血祭りだ! 267 00:18:59,838 --> 00:19:02,908 (戦士たち)ウオーッ! 268 00:19:05,744 --> 00:19:06,612 (殴る音) 269 00:19:07,179 --> 00:19:08,614 (斬る音) 270 00:19:09,548 --> 00:19:10,816 (貂)信! 271 00:19:11,150 --> 00:19:12,718 (斬る音) (衛兵)アアッ! 272 00:19:14,720 --> 00:19:15,721 ンッ… 273 00:19:20,192 --> 00:19:23,228 いくぞ 貂! (貂)お… おう! 274 00:19:23,762 --> 00:19:28,167 丞相… ここは ひとまず奥へ避難を (竭氏)慌てるな 275 00:19:28,267 --> 00:19:32,237 楊端和め よくも このわしに一杯食わせおった 276 00:19:32,771 --> 00:19:37,342 じゃが 朱亀の門を甘く見たな? 山猿ども! 277 00:19:38,443 --> 00:19:39,611 (殴りつける音) 278 00:19:40,212 --> 00:19:41,246 (貂・信)ウワッ! 279 00:19:41,446 --> 00:19:42,614 (殴りつける音) 280 00:19:44,283 --> 00:19:46,451 どうなってんだ? 壁のあんちゃん 281 00:19:46,652 --> 00:19:49,821 朱亀の門は 投石機でも使わないと 破壊できないくらい― 282 00:19:49,922 --> 00:19:51,657 頑丈にできているんだ 283 00:19:52,257 --> 00:19:54,459 (壁) だから ヤツらは ここを選んだ 284 00:19:57,196 --> 00:19:58,430 (刺さる音) (戦士)アアッ! 285 00:19:59,431 --> 00:20:00,299 ンンッ! 286 00:20:01,200 --> 00:20:03,235 (斬る音) (兵士)バケモンか こいつら! 287 00:20:03,435 --> 00:20:05,971 むやみに壁を登るな! 狙われるぞ! 288 00:20:06,905 --> 00:20:09,308 だってよ 門が壊せねえなら― 289 00:20:09,408 --> 00:20:12,411 壁を越えて 内側から開けるしかねえだろう! 290 00:20:13,245 --> 00:20:14,346 (壁)そのとおりだ 291 00:20:14,446 --> 00:20:18,584 だが あの壁は ひと駆けでは 絶対に届かない高さになっている 292 00:20:18,951 --> 00:20:21,787 じゃ どうすんだよ? (壁)それは… 293 00:20:22,554 --> 00:20:26,491 壁際に拠点を作れ! 人バシゴを作って 壁を越えよ! 294 00:20:29,494 --> 00:20:32,531 殿! このままでは 犠牲が増えるばかりです 295 00:20:32,631 --> 00:20:33,699 (昌文君)分かっている 296 00:20:34,633 --> 00:20:36,301 だが ほかに手はない 297 00:20:36,568 --> 00:20:40,906 ひるむな! 壁を越えずば 我らに勝利はない! 298 00:20:41,907 --> 00:20:43,275 ンンッ… 299 00:20:43,575 --> 00:20:46,845 (竭氏)江よ 関所に朱亀の門を選んだことと― 300 00:20:46,945 --> 00:20:50,949 兵を増やしたことが功を奏したな (江)はい 301 00:20:51,950 --> 00:20:54,720 ヤツらの背後に 衛兵を集結させろ 302 00:20:55,354 --> 00:20:57,723 (竭氏)門前で皆殺しだ! 303 00:20:57,856 --> 00:20:59,524 (戦士)ウウッ… (貂)ヒイッ… 304 00:21:00,592 --> 00:21:03,929 (貂)ダメだ 失敗だよ 信 門を抜けられないんじゃ― 305 00:21:04,463 --> 00:21:07,466 こんな所で斬り合っても 意味がないよ 306 00:21:07,766 --> 00:21:09,301 (斬る音) (衛兵)アアッ! 307 00:21:14,740 --> 00:21:16,541 やるっきゃねえ… (貂)えっ? 308 00:21:16,842 --> 00:21:18,710 やるっきゃねえんだ! 309 00:21:19,611 --> 00:21:21,613 (衛兵2) また1人 駆け上がるぞ! 310 00:21:23,415 --> 00:21:26,418 (壁)ムチャだ! 戻れ 信! 311 00:21:27,686 --> 00:21:30,455 (壁)山の民でも届かぬ壁だぞ! 312 00:21:33,825 --> 00:21:34,760 (蹴る音) アアッ! 313 00:21:37,496 --> 00:21:38,964 オリャー! 314 00:21:41,366 --> 00:21:42,501 信! (吹き矢の音) 315 00:21:42,634 --> 00:21:43,669 (はじく音) 316 00:21:43,802 --> 00:21:44,670 ハッ… 317 00:21:45,037 --> 00:21:46,438 (切れる音) ウッ… 318 00:21:48,740 --> 00:21:51,810 痛(いて)えな こらぁ! 319 00:21:51,943 --> 00:21:53,312 (昌文君・壁)おお… 320 00:21:53,979 --> 00:21:55,347 (バジオウ・タジフ)うん? 321 00:22:02,087 --> 00:22:02,954 ンッ! 322 00:22:04,790 --> 00:22:05,791 (ぶつかる音) ウッ! 323 00:22:05,957 --> 00:22:07,426 ンンッ… 324 00:22:08,093 --> 00:22:11,830 と… と… 届いた! 325 00:22:11,963 --> 00:22:13,899 (歓声) 326 00:22:13,999 --> 00:22:15,834 (衛兵2)どけ! 俺に任せろ! 327 00:22:16,335 --> 00:22:18,837 いかん! 信を援護だ! 328 00:22:21,473 --> 00:22:22,941 死ね! 329 00:22:23,575 --> 00:22:24,743 ハッ… マズッ! 330 00:22:25,343 --> 00:22:28,046 (吹き矢の刺さる音) アアーッ! 331 00:22:29,514 --> 00:22:30,849 当たった 332 00:22:31,083 --> 00:22:33,085 (江)ハッ… (竭氏)うん? 333 00:22:34,820 --> 00:22:37,456 (信)ンンッ… (竭氏)うん? 334 00:22:42,027 --> 00:22:44,463 なにー! 335 00:22:44,730 --> 00:22:47,866 ヘヘッ… どうだ 見たか! 336 00:22:48,467 --> 00:22:50,869 (信) オッ! でっけえ おっさんがいるぜ 337 00:22:51,570 --> 00:22:53,672 あの子猿を殺せ! 338 00:22:54,673 --> 00:22:58,844 (信)ああ 来た来た 遅えっての 339 00:22:59,611 --> 00:23:05,383 悪いな 漂の弔い合戦兼ねてっから 容赦しねえぞ 340 00:23:06,752 --> 00:23:10,555 ハアーッ! 341 00:23:11,857 --> 00:23:17,395 ♪~ 342 00:24:32,737 --> 00:24:38,977 ~♪ 343 00:24:41,680 --> 00:24:44,683 (壁) 我らで 本殿にいる成蟜を討つ! 344 00:24:45,183 --> 00:24:49,254 (ナレーター)それぞれの命と覚悟が ぶつかり合う 立ち止まるな 信! 345 00:24:49,888 --> 00:24:51,957 次回 “激戦 開始”