1 00:00:04,070 --> 00:00:09,743 (趙荘(ちょうそう))第2 第3隊 突撃! 敵歩兵隊の横腹を食い破れ! 2 00:00:10,076 --> 00:00:11,344 (鬨(とき)の声) 3 00:00:15,582 --> 00:00:16,750 (刺す音) (兵士)アアッ! 4 00:00:17,684 --> 00:00:19,052 (刺す音) 5 00:00:27,694 --> 00:00:29,562 (斬る音) (兵士たち)アアッ! 6 00:00:37,237 --> 00:00:38,405 (斬る音) 7 00:00:40,173 --> 00:00:42,308 (渕(えん))信(しん)どの これは… (信)ああ! 8 00:00:42,575 --> 00:00:45,311 (信) 全部 王騎(おうき)将軍の作戦どおりだ! 9 00:00:47,447 --> 00:00:49,315 (地響き) (趙兵たち)ハッ… 10 00:00:57,223 --> 00:01:01,227 (王騎)フフフフッ… 随分と陣形が乱れてますねえ 11 00:01:01,728 --> 00:01:05,532 本陣はいただきますよ 趙荘さん 12 00:01:06,566 --> 00:01:09,569 (ナレーター)時は紀元前 春秋戦国時代 13 00:01:09,669 --> 00:01:13,540 名もなき存在から 百人隊の将にまでなった少年 信は 14 00:01:13,640 --> 00:01:18,578 激戦の真っただ中で活躍を続け 秦国(しんこく)軍を優勢に導いた 15 00:01:18,845 --> 00:01:22,348 だが今 ついに姿を現した敵の総大将は― 16 00:01:22,449 --> 00:01:25,251 想像を絶する存在であった 17 00:01:25,351 --> 00:01:29,389 王騎との因縁を持つという その男の名は“龐煖(ほうけん)” 18 00:01:29,489 --> 00:01:33,359 戦局は いよいよ 大きく動きだす 19 00:01:34,327 --> 00:01:37,664 ♪~ 20 00:02:56,743 --> 00:03:02,448 ~♪ 21 00:03:09,656 --> 00:03:11,925 (趙荘の副官) 趙荘さま 王騎です! 22 00:03:12,225 --> 00:03:16,229 王騎が自ら突撃してきます! (趙荘)なに? 23 00:03:19,499 --> 00:03:21,768 (趙兵)王騎だ! 王騎が来るぞ! 24 00:03:22,268 --> 00:03:27,373 (趙兵)歩兵 前へ! 槍(やり) 構え! (趙兵)殺せ! 25 00:03:27,507 --> 00:03:30,577 (斬る音) (趙兵たち)アアーッ! 26 00:03:31,778 --> 00:03:37,584 (ナレーター)王騎自ら先陣を切るとき その軍は全員 鬼神と化す 27 00:03:39,219 --> 00:03:40,887 (趙兵たち)アアーッ! 28 00:03:41,921 --> 00:03:43,923 (ナレーター) 陣形の乱れた趙(ちょう)軍にとっては― 29 00:03:44,224 --> 00:03:47,393 なおさら それを食い止めるすべはなかった 30 00:03:47,961 --> 00:03:50,930 すげえぞ! 王騎軍の騎馬隊は! 31 00:03:51,231 --> 00:03:54,300 (尾平(びへい)) ウオ~ッ! 王騎将軍 万歳! 32 00:03:54,834 --> 00:03:59,706 (ナレーター)一方 王騎将軍の出現で 救われた形となった蒙武(もうぶ)たちは― 33 00:03:59,839 --> 00:04:03,309 その場にとどまり 戦を静観していた 34 00:04:05,878 --> 00:04:09,515 (隆国(りゅうこく))違う… (軍長)どうしましたか 隆国どの 35 00:04:09,616 --> 00:04:12,719 (隆国) この戦い方は いつもの殿ではない 36 00:04:13,353 --> 00:04:14,954 (隆国)どういうことだ? 37 00:04:15,855 --> 00:04:20,393 なぜ殿は こうも強引に戦を急がれるのだ? 38 00:04:21,294 --> 00:04:25,598 陣形を変える 本陣を後ろへ下げるぞ 39 00:04:25,698 --> 00:04:28,534 (趙荘の副官) はっ! 後退だ! 後退する! 40 00:04:29,035 --> 00:04:33,539 王騎め… 序盤にして 自ら先陣を切るだと? 41 00:04:33,840 --> 00:04:38,645 焦らずとも 背後を断崖で 囲まれている我々は逃げはせぬのだ 42 00:04:38,745 --> 00:04:40,546 何をそんなに急いでいる? 43 00:04:40,880 --> 00:04:41,748 ハッ… 44 00:04:42,615 --> 00:04:44,951 まさか 気づいているのか? 45 00:04:50,823 --> 00:04:52,692 (李牧(りぼく))とにかく山あいに入ったら 46 00:04:52,792 --> 00:04:55,561 ここまで 王騎将軍を呼び込んでください 47 00:04:56,362 --> 00:04:59,966 そうすれば あとは私の用意した伏兵が向かう 48 00:05:00,633 --> 00:05:02,969 …という単純な作戦です 49 00:05:05,605 --> 00:05:08,608 (趙荘)李牧 …大将軍 (李牧)あっ はい 50 00:05:08,708 --> 00:05:11,678 ハハッ… その呼ばれ方は慣れませんね 51 00:05:11,778 --> 00:05:14,981 (趙荘)将軍のおっしゃることは 全て理解はできますが 52 00:05:15,615 --> 00:05:20,787 仮説に仮説を積み重ね過ぎていて 正直 納得は しかねます 53 00:05:20,887 --> 00:05:22,989 そもそも 秦に侵攻する際― 54 00:05:23,556 --> 00:05:26,626 王騎が出てくる可能性は いかばかりか 55 00:05:26,826 --> 00:05:29,595 (公孫龍(こうそんりゅう)) 確かに 仮に王騎が来るとして 56 00:05:29,829 --> 00:05:33,466 将軍がおっしゃる必勝の策が ヤツに通じるとは― 57 00:05:33,566 --> 00:05:35,601 残念ながら 思えませぬ 58 00:05:35,902 --> 00:05:38,438 (公孫龍) あとで参戦するとのことでしたが 59 00:05:38,538 --> 00:05:42,575 いくら何でも 万単位の 軍を起こして 南下させれば― 60 00:05:42,675 --> 00:05:44,977 必ず王騎は気づくはず 61 00:05:45,078 --> 00:05:49,615 (李牧)気づきませんよ 現に あなた方も気づいてないでしょう? 62 00:05:49,749 --> 00:05:50,616 (2人)えっ? 63 00:05:50,883 --> 00:05:55,388 先日 北部で13万の軍が結集し 64 00:05:55,488 --> 00:05:58,024 匈奴(きょうど)軍20万を撃破しました 65 00:05:58,491 --> 00:06:00,359 な… なんですと? 66 00:06:00,460 --> 00:06:04,497 バカな! そんな話は聞いておりませんぞ 67 00:06:04,597 --> 00:06:10,069 (李牧)情報封鎖しているんですよ “情報操作”と言ってもよいですが 68 00:06:10,369 --> 00:06:12,472 ちなみに 王騎将軍には― 69 00:06:12,572 --> 00:06:17,443 龐煖さんが趙の総大将になるという 情報だけを漏らしてあります 70 00:06:17,777 --> 00:06:20,780 (李牧)そうすれば 彼は必ず出てくるでしょう 71 00:06:20,880 --> 00:06:23,850 因縁がありますから (公孫龍)因縁? 72 00:06:24,550 --> 00:06:28,654 大丈夫ですよ お2方 この戦は… 73 00:06:29,822 --> 00:06:31,691 必ず勝てます 74 00:06:33,793 --> 00:06:38,397 突然 現れた 李牧と名乗る新しい三大天 75 00:06:38,898 --> 00:06:43,669 だが 彼の予言したことは 全て現実のものとなった 76 00:06:44,003 --> 00:06:46,839 李牧の指示どおり 北の軍の存在は 77 00:06:46,939 --> 00:06:50,076 俺と公孫龍以外 誰にも知られていない 78 00:06:51,878 --> 00:06:57,083 李白(りはく)や馮忌(ふうき) 自軍の将校たちですら 知らなかった この事実 79 00:06:57,784 --> 00:07:00,553 敵の王騎が知りうるはずがない 80 00:07:01,921 --> 00:07:06,092 (軍長)歩兵隊 全軍 突撃! 81 00:07:06,192 --> 00:07:11,097 (鬨の声) 82 00:07:12,565 --> 00:07:14,901 オオッ… 左軍が前に出たぞ! 83 00:07:15,168 --> 00:07:19,939 なに? くそ! 囮(おとり)の役目が 終わった俺らは 出番なしかよ! 84 00:07:20,039 --> 00:07:23,509 (軍長)歩兵ども 隊列を整えよ! (尾平)えっ? 85 00:07:23,843 --> 00:07:28,114 (軍長)よいか? これより この軍は敵本陣を目指して… 86 00:07:28,648 --> 00:07:32,218 突撃する! (兵士たち)ウオーッ! 87 00:07:32,685 --> 00:07:34,821 ああ! そう来なくっちゃ! 88 00:07:35,488 --> 00:07:40,827 (趙荘の副官)前方 敵歩兵も前進 秦軍は 全軍 攻撃の構えです 89 00:07:41,794 --> 00:07:46,065 (部下A)バカな! 開戦早々に こんな大博打(おおばくち)に出るとは… 90 00:07:46,566 --> 00:07:48,501 王騎は正気か? 91 00:07:49,168 --> 00:07:50,937 不自然すぎる 92 00:07:51,037 --> 00:07:55,641 やはり ヤツは気づいているのだ 三大天 李牧の作戦を 93 00:07:57,643 --> 00:08:00,847 (ナレーター)ところが 王騎は気づいてはいなかった 94 00:08:01,247 --> 00:08:05,251 それほど 李牧の施した情報封鎖は 完璧(かんぺき)だったのだ 95 00:08:06,052 --> 00:08:08,187 しかし 王騎は この時点で― 96 00:08:08,488 --> 00:08:12,058 どこかに趙軍の伏兵がいることを 予想していた 97 00:08:12,859 --> 00:08:16,028 察したのは この決戦の地に着いたときだ 98 00:08:16,762 --> 00:08:21,067 この釣り鐘状の地は 一見 趙軍を追い詰めた形に見えるが 99 00:08:21,167 --> 00:08:26,672 後ろから別の趙軍が来れば 今度は 秦軍が追い詰められることとなる 100 00:08:26,772 --> 00:08:30,109 しかし そのころ 山間部では秦軍の軍長たちが― 101 00:08:30,209 --> 00:08:33,279 それぞれ ほかの趙軍を押さえていた 102 00:08:34,514 --> 00:08:38,651 (壁(へき))押し戻せ! この地を死守するのだ! 103 00:08:40,853 --> 00:08:42,755 (ナレーター)各軍長の奮戦により― 104 00:08:42,855 --> 00:08:47,727 一見すれば 王騎たちの 背を取る趙軍はあるはずがなかった 105 00:08:48,794 --> 00:08:53,299 しかし “自分の見えていない敵が この山中にいる” 106 00:08:53,733 --> 00:08:56,168 何者かが現れると想定したとき 107 00:08:56,269 --> 00:09:00,172 王騎には 趙の本陣が 山へ 入ったとき以来 抱えていた― 108 00:09:00,273 --> 00:09:03,276 疑念の答えが明確に出た 109 00:09:03,943 --> 00:09:05,811 ンフッ… 110 00:09:05,912 --> 00:09:08,614 そこから王騎の思考は 前に進む 111 00:09:11,150 --> 00:09:14,153 王騎は 本陣の旗の範囲を越えてからは― 112 00:09:14,253 --> 00:09:17,123 進みながら敵の居場所を探っている 113 00:09:17,590 --> 00:09:21,327 趙軍の伏兵は その捜索部隊に引っ掛かっていない 114 00:09:22,061 --> 00:09:26,332 当然だろう ここまで周到に策を巡らす敵である 115 00:09:26,732 --> 00:09:31,737 援軍は必ず 王騎の捜索の範囲外に 分散して伏せてあるはず 116 00:09:32,305 --> 00:09:36,142 ここで逆に 山という場所が 趙軍に 裏目に出る 117 00:09:38,611 --> 00:09:40,346 (斬る音) (趙兵たち)アアッ! 118 00:09:40,646 --> 00:09:46,319 王騎には 伏兵が到着する前に 決着をつける自信があったのだ 119 00:09:49,288 --> 00:09:52,224 (王騎)フフフッ… どこのどなたか知りませんが 120 00:09:52,358 --> 00:09:54,594 面白い仕掛けです 121 00:09:55,027 --> 00:10:01,634 しかし 少々 詰めが甘かったですね 私が その気になれば… 122 00:10:01,934 --> 00:10:03,235 (趙兵)王騎! 123 00:10:04,770 --> 00:10:06,038 (斬る音) (趙兵たち)アアッ! 124 00:10:06,806 --> 00:10:09,942 趙荘軍など瞬殺ですよ 125 00:10:13,245 --> 00:10:17,350 (政(せい))楊端和(ようたんわ)の情報にあった 我々の知らぬ趙軍の伏兵 126 00:10:18,818 --> 00:10:20,386 李牧という男のねらいは 127 00:10:20,686 --> 00:10:22,355 恐らく こういうことだろうな 128 00:10:23,623 --> 00:10:26,158 (政)咸陽(かんよう)にいる俺が 予想できることなら― 129 00:10:26,626 --> 00:10:28,661 王騎も既に気づいているはずだ 130 00:10:28,761 --> 00:10:31,964 (昌文君(しょうぶんくん))戦場における あの男の経験と勘は― 131 00:10:32,798 --> 00:10:36,268 李牧などという無名の男に 負けるはずはありません 132 00:10:37,169 --> 00:10:39,705 (政)だが 気になることがある 133 00:10:40,106 --> 00:10:43,776 なぜ趙軍の総大将は 龐煖という男なのだ? 134 00:10:44,644 --> 00:10:46,278 以前 お前が申したとおり― 135 00:10:46,979 --> 00:10:50,149 龐煖が 人を率いるたぐいの 武将でないならば― 136 00:10:50,249 --> 00:10:54,020 “総大将”という肩書は むしろ不釣り合いではないか? 137 00:10:54,120 --> 00:10:55,287 た… 確かに 138 00:10:56,055 --> 00:11:01,894 まさか 李牧は全てを知ったうえで 龐煖を総大将に担いだというのか? 139 00:11:02,361 --> 00:11:05,197 何をしている! 王騎を止めよ! 140 00:11:06,032 --> 00:11:08,200 大天旗を動かせ! 141 00:11:08,300 --> 00:11:11,937 後軍を前に出し 防御陣を作れ! 後退だ! 142 00:11:12,038 --> 00:11:14,206 (部下A)趙荘さま! 趙荘さま! 143 00:11:14,907 --> 00:11:15,908 何だ? 144 00:11:16,008 --> 00:11:19,345 (部下A)ほ… 龐煖さまが… 龐煖さまがいません! 145 00:11:19,445 --> 00:11:23,382 なに? カイシン! 龐煖さまは どこだ? 146 00:11:23,883 --> 00:11:27,086 わ… 分かりませぬ! 先ほどまで目の前に… 147 00:11:27,720 --> 00:11:29,822 アア… まさか… 148 00:11:36,162 --> 00:11:38,931 (趙兵) 現在 本陣付近 隊形を変形中 149 00:11:39,031 --> 00:11:42,935 なんとしても ここで食い止めねば (セイウ)分かっておる! 150 00:11:43,235 --> 00:11:47,940 分かっておる …が どうやったら あれを止められる? 151 00:11:48,808 --> 00:11:51,043 (趙兵) セイウさま 王騎が来ます! 152 00:11:51,143 --> 00:11:52,945 (趙兵)セイウさま 命令を! 153 00:11:53,979 --> 00:11:58,851 憎き秦の六大将軍 王騎 ウワサ以上のバケモノだ! 154 00:12:04,990 --> 00:12:05,991 えっ? 155 00:12:14,100 --> 00:12:16,802 (槍の飛来音) 156 00:12:16,902 --> 00:12:17,770 うん? 157 00:12:17,903 --> 00:12:18,771 (刺さる音) (趙兵)アッ! 158 00:12:21,407 --> 00:12:24,877 (ざわめき) 159 00:12:25,377 --> 00:12:26,846 ンフッ… 160 00:12:37,123 --> 00:12:38,290 (趙兵たちの叫び声) 161 00:12:38,791 --> 00:12:41,894 ハァハァ… な… 何だ? 162 00:12:42,194 --> 00:12:44,296 (騰(とう))うん? (部下B)騰さま これは… 163 00:12:44,830 --> 00:12:46,899 (趙荘の副官) 何だ? 前線で喚声(かんせい)が! 164 00:12:47,533 --> 00:12:49,301 龐煖さまだ… 165 00:13:08,087 --> 00:13:12,324 (昌文君)まさか 大王… 李牧は 王騎と龐煖の因縁を知っていて 166 00:13:12,424 --> 00:13:15,227 あえて龐煖を総大将にしたと? 167 00:13:15,995 --> 00:13:17,029 (政)恐らく 168 00:13:17,129 --> 00:13:19,198 “総大将”とは名目だけで― 169 00:13:19,298 --> 00:13:22,868 龐煖は 王騎を 戦場に引きずり出すためのエサ 170 00:13:26,172 --> 00:13:28,541 (政)最後の六大将軍 王騎 171 00:13:29,875 --> 00:13:32,244 “秦国の怪鳥”と恐れられながら 172 00:13:32,344 --> 00:13:35,147 いっときは 戦を捨てたとまで思われた男 173 00:13:36,115 --> 00:13:40,886 だが 龐煖なる存在は それを再び戦場に引き戻した 174 00:13:41,120 --> 00:13:45,558 王騎をそこまで駆り立てる理由は 一体 何なのだ? やはり… 175 00:13:46,325 --> 00:13:48,294 昌文君 (昌文君)はっ! 176 00:13:48,527 --> 00:13:53,165 龐煖に倒された六大将軍 摎(きょう)とは 何者なのだ? 177 00:13:54,333 --> 00:13:58,571 王騎にとって 摎は 何か 特別な存在だったのではないのか? 178 00:14:05,010 --> 00:14:08,180 (王騎) ンフフフッ… 9年ぶりですか 179 00:14:08,614 --> 00:14:15,187 ようやく会えましたねえ 龐煖 お元気でしたか? 180 00:14:18,190 --> 00:14:20,359 (王騎)しかし 驚きましたよ 181 00:14:20,459 --> 00:14:23,863 てっきり死んだものとばかり 思っていたあなたが― 182 00:14:23,963 --> 00:14:29,368 突然 10万を超える大軍の 総大将になって現れるんですからね 183 00:14:30,236 --> 00:14:32,204 いつから道化に? 184 00:14:33,372 --> 00:14:35,641 (龐煖)手段など小事 185 00:14:36,542 --> 00:14:39,411 あるのは武神の証明 ただひとつ! 186 00:14:42,581 --> 00:14:49,021 王騎… 貴様をここで殺して 我が武神たるを天に指し示す! 187 00:14:49,922 --> 00:14:52,424 お変わりなくて 安心しましたよ 188 00:14:53,125 --> 00:14:54,293 それでは… 189 00:15:09,608 --> 00:15:11,310 (王騎)私も ここで… 190 00:15:13,345 --> 00:15:19,351 あなたを殺して 過去のしがらみと 決別することを宣言しましょうか 191 00:15:21,954 --> 00:15:23,355 ねえ? (龐煖)ンッ! 192 00:15:24,056 --> 00:15:28,260 いくぞ 王騎! お前を殺す! 193 00:15:28,394 --> 00:15:29,261 (ざわめき) 194 00:15:30,396 --> 00:15:35,467 ンフフフッ… 私のセリフですよ 龐煖! 195 00:15:35,601 --> 00:15:36,568 (ざわめき) 196 00:15:37,002 --> 00:15:41,573 つ… ついに始まる 大将同士の一騎打ちが 197 00:15:41,707 --> 00:15:43,575 (趙兵たち)龐煖さま! 198 00:15:43,709 --> 00:15:45,577 (王騎軍兵たち)殿! 199 00:15:47,613 --> 00:15:48,614 (龐煖)ンンッ! 200 00:15:49,515 --> 00:15:51,050 (はじき飛ばす音) 201 00:15:54,253 --> 00:15:55,254 ンンッ… 202 00:15:58,223 --> 00:15:59,291 ンンッ… 203 00:15:59,425 --> 00:16:02,094 (ざわめき) 204 00:16:02,361 --> 00:16:04,096 こ… これは… 205 00:16:05,364 --> 00:16:09,101 意外と軽いんですねえ 龐煖さん 206 00:16:09,234 --> 00:16:11,103 (兵士)ウ… ウオーッ! 207 00:16:11,236 --> 00:16:13,105 (歓声) 208 00:16:13,739 --> 00:16:18,043 (信)この盛り上がりは… (田有(でんゆう))王騎将軍と龐煖か 209 00:16:18,143 --> 00:16:21,413 間違いねえ くそ… こうしちゃいられねえ! 210 00:16:21,513 --> 00:16:23,515 (軍長) 歩兵ども! 足を止めるな! 211 00:16:24,183 --> 00:16:27,319 我々の目的は あくまで趙軍の本陣! 212 00:16:28,120 --> 00:16:31,290 全軍を指揮する趙荘を 討つことである! 213 00:16:31,623 --> 00:16:36,495 全軍 前進! 進め! (兵士たち)へ~い 214 00:16:37,396 --> 00:16:40,099 信どの! (尾平)信… 215 00:16:40,199 --> 00:16:42,034 (信)ンッ… 羌瘣(きょうかい) 216 00:16:42,401 --> 00:16:45,437 王騎将軍と龐煖 どっちが強(つえ)えと思う? 217 00:16:49,475 --> 00:16:52,311 (羌瘣)龐煖 (去亥(きょがい))ふざけんな てめえ! 218 00:16:52,411 --> 00:16:56,181 なんてこと言うんだよ! それでも秦軍か? 219 00:16:56,782 --> 00:16:58,550 だったら 聞くな 220 00:16:58,650 --> 00:17:03,555 (沛浪(はいろう)) ヤツのせいで 大勢 仲間を失った 221 00:17:05,591 --> 00:17:11,330 そうだ 俺らにゃ 龐煖の最期を 見届ける資格は十分あるぜ 222 00:17:11,430 --> 00:17:12,564 ああ 223 00:17:13,165 --> 00:17:18,170 (松左(しょうさ))確か俺たちは 王騎将軍の直下の特殊部隊だよな 224 00:17:18,270 --> 00:17:21,373 (田永(でんえい)) 将軍から受けた命令は陽動だけだぜ 225 00:17:22,107 --> 00:17:23,442 今は自由かと 226 00:17:23,542 --> 00:17:29,581 (歓声) 227 00:17:33,318 --> 00:17:37,589 よし! 飛信(ひしん)隊 俺に続け! 228 00:17:39,525 --> 00:17:41,360 ンンッ! (はじく音) 229 00:17:43,796 --> 00:17:47,166 (打ち合う音) 230 00:18:03,148 --> 00:18:06,318 (兵士) 強い… 王騎将軍は龐煖より強いぞ 231 00:18:06,418 --> 00:18:08,353 (兵士)我らの殿に敵はない! 232 00:18:08,654 --> 00:18:11,457 (兵士)コウロウさま これは… (コウロウ)うん… 233 00:18:11,557 --> 00:18:16,361 まるで9年前の 摎さまと龐煖の 戦いを見ているようじゃ 234 00:18:17,329 --> 00:18:23,335 あのときも そうじゃった 龐煖は 相手の力を存分に引き出してから… 235 00:18:24,403 --> 00:18:26,371 本気を出す 236 00:18:27,506 --> 00:18:28,574 (斬りつける音) 237 00:18:30,576 --> 00:18:32,578 (突き刺す音) 238 00:18:36,181 --> 00:18:38,584 (龐煖)出し惜しみは無用 王騎! 239 00:18:39,251 --> 00:18:41,587 まだまだ こんなものではないはずだ 240 00:18:42,821 --> 00:18:46,191 もちろんですよ ンフッ… 241 00:18:54,600 --> 00:18:55,868 (切れる音) 242 00:18:58,303 --> 00:19:02,808 (兵士)す… すごい戦いだ (兵士)2人の矛の動きが見えぬ! 243 00:19:04,476 --> 00:19:05,811 (はじき飛ばす音) 244 00:19:11,617 --> 00:19:14,453 龐煖のほうが やや優勢か (コウロウ)殿! 245 00:19:14,753 --> 00:19:15,787 (趙兵)見ろ! 246 00:19:15,888 --> 00:19:18,657 (趙兵) あの憎き王騎が血を流している! 247 00:19:18,757 --> 00:19:22,594 (趙兵)ああ 龐煖さまは お強い (趙兵)お強いぞ! 248 00:19:22,694 --> 00:19:27,266 (歓声) 249 00:19:27,699 --> 00:19:31,870 (趙荘の副官)このまま本陣を 後ろへ下げる 隊列を乱すな! 250 00:19:32,571 --> 00:19:36,408 あの王騎が このような一騎打ちに応じるとは… 251 00:19:36,508 --> 00:19:38,410 (部下C)趙荘さま! (趙荘)うん? 252 00:19:38,510 --> 00:19:41,747 (部下C)今は 龐煖さまが王騎と一騎打ちの最中 253 00:19:41,847 --> 00:19:44,383 本陣を下げてもよろしいのですか? 254 00:19:44,483 --> 00:19:47,819 (部下D) 2人の勝敗は そのまま戦の勝敗 255 00:19:48,420 --> 00:19:52,724 本陣を下げる意味は? (趙荘)そう単純ではない 256 00:19:52,824 --> 00:19:57,429 我が軍の頂点は 龐煖さまではなく 俺を中心とした― 257 00:19:57,529 --> 00:20:00,465 この本陣であることを忘れるな (部下たち)ハッ… 258 00:20:00,799 --> 00:20:03,669 仮に 龐煖さまが王騎を討ったとしても 259 00:20:03,769 --> 00:20:06,305 そのとき この本陣が討たれていれば― 260 00:20:06,405 --> 00:20:08,473 秦軍の動きに対応できぬ 261 00:20:09,508 --> 00:20:12,811 (趙荘)逆もまたしかり 龐煖さまが もし討たれても― 262 00:20:12,911 --> 00:20:15,881 この本陣が生きていれば 立て直しが図れる 263 00:20:16,315 --> 00:20:21,486 ヤツらが戦で我が軍に勝つのは この本陣を討つことが必要なのだ 264 00:20:22,221 --> 00:20:25,324 そして 王騎も そのことを知っている 265 00:20:25,524 --> 00:20:29,261 だから あの騎馬隊は 王騎のもとに駆けつけず 266 00:20:29,361 --> 00:20:30,896 こちらに向かってくるのだ 267 00:20:31,997 --> 00:20:34,800 (趙荘) 気をつけろ あれは手ごわいぞ 268 00:20:35,000 --> 00:20:36,001 (兵士)うん? 269 00:20:38,770 --> 00:20:40,572 (飛信隊員)あっ どうも 270 00:20:41,406 --> 00:20:46,912 ほかの歩兵のヤツらに悪かったかな 俺らだけ戦わず 観戦なんて… 271 00:20:47,012 --> 00:20:50,582 バカ言え いざとなったら ここが いちばんの― 272 00:20:50,682 --> 00:20:54,319 血みどろの乱戦場になるんだぞ (尾平)そ… そうだな 273 00:20:54,620 --> 00:20:56,588 そんなもんは どうでもいい 274 00:20:56,688 --> 00:21:00,959 今は とにかく 王騎将軍と龐煖の一騎打ちだ! 275 00:21:02,928 --> 00:21:03,929 ハッ… 276 00:21:11,336 --> 00:21:13,538 王騎将軍が押されてんのか? 277 00:21:15,507 --> 00:21:16,742 龐煖! 278 00:21:21,046 --> 00:21:25,350 身に受けた傷の痛みは 時と共に消え去る 279 00:21:25,784 --> 00:21:30,756 だが 魂に受けた傷の痛みは 消え去ることはない 280 00:21:30,856 --> 00:21:32,858 何年たとうとも 281 00:21:33,625 --> 00:21:38,964 (龐煖)王騎! お前も同じはずだ だから お前も ここにいる 282 00:21:39,865 --> 00:21:41,566 怒りは力… 283 00:21:41,933 --> 00:21:45,971 お前も思い出せ 9年前のヤツの死にザマを! 284 00:21:46,305 --> 00:21:47,639 (王騎)ンンッ! (斬る音) 285 00:21:52,511 --> 00:21:54,579 斬った! (セイウ)龐煖さま! 286 00:21:57,716 --> 00:22:01,987 (兵士たち)王騎将軍! (歓声) 287 00:22:02,988 --> 00:22:03,989 ヤツ… 288 00:22:04,856 --> 00:22:08,994 (王騎) ンフフフッ… 安心しなさい 龐煖 289 00:22:09,828 --> 00:22:15,834 あなたと同様 私の傷も癒えてはいませんよ 290 00:22:16,868 --> 00:22:20,605 (昌文君)分かりました 全てをお話しいたしましょう 291 00:22:21,006 --> 00:22:23,008 摎について その素性が― 292 00:22:23,108 --> 00:22:26,611 不自然なほど知られていないのには 訳があります 293 00:22:27,045 --> 00:22:30,015 昭王(しょうおう)が禁じたのです (政)昭王が? 294 00:22:30,682 --> 00:22:34,653 (昌文君)あの者が 抱えていた秘密は 大変 複雑でした 295 00:22:34,753 --> 00:22:37,622 しかし今 重要なことは― 296 00:22:37,723 --> 00:22:42,027 摎が王騎にとって とても 大きな存在だったということです 297 00:22:52,604 --> 00:22:54,406 (昌文君)六将 摎は… 298 00:22:55,907 --> 00:22:57,509 女でした 299 00:22:59,444 --> 00:23:00,912 そして 摎は… 300 00:23:04,616 --> 00:23:09,421 王騎の 妻になるはずの者だったのです 301 00:23:11,590 --> 00:23:17,929 ♪~ 302 00:24:32,737 --> 00:24:38,910 ~♪ 303 00:24:41,713 --> 00:24:44,783 (王騎) 摎… いよいよ最後のひとつですね 304 00:24:45,517 --> 00:24:47,085 (ナレーター)踏みにじられた未来 305 00:24:47,252 --> 00:24:50,789 血の涙は かれ果て やがて修羅となる 306 00:24:50,889 --> 00:24:52,991 次回 “王騎と摎”