1 00:00:34,001 --> 00:00:38,005 모椅子に座ったままで大丈夫です。 脇の筋肉を しっかり伸ばして。 2 00:00:38,005 --> 00:00:41,341 1 2 3 1 2 3…。 3 00:00:41,341 --> 00:00:44,678 (小林)はっ! つぅっ…。 4 00:00:44,678 --> 00:00:48,682 《いかん。 本格的に ダメージが累積している。 5 00:00:48,682 --> 00:00:51,351 ちょっと考えないと ヤバいかも…。 6 00:00:51,351 --> 00:00:54,521 でないと あれを食わされる!》 7 00:00:54,521 --> 00:00:57,524 下げなさい。 (トール)うっ… え~っ! 8 00:02:38,492 --> 00:02:43,163 《へ~っ! リラクゼーションの道具も いろいろ あるんだなぁ。 9 00:02:43,163 --> 00:02:45,332 ん? 何だ? これは。 10 00:02:45,332 --> 00:02:47,334 こう使うのか! 11 00:02:47,334 --> 00:02:49,836 ん? これも よさそうだな。 12 00:02:49,836 --> 00:02:54,174 あれも いいかも。 これも。 あれも それも どれも…》 13 00:02:54,174 --> 00:02:58,845 小林さん どうするんですか? この道具の山! 14 00:02:58,845 --> 00:03:01,848 うっ… 全部使うよ。 15 00:03:01,848 --> 00:03:06,019 本当ですか? これなんか 全然 使ってないんじゃないですか? 16 00:03:06,019 --> 00:03:09,523 そのうち 使うよ。 (イルル)たたいてやろうか? 17 00:03:09,523 --> 00:03:13,193 (イルル)昔 おばあちゃんの肩とか よく たたいてたもんだ。 18 00:03:13,193 --> 00:03:16,363 《おばあちゃん?》 気持ちいいか? 小林。 19 00:03:16,363 --> 00:03:19,533 なかなか。 でも 胸どけろ。 20 00:03:19,533 --> 00:03:22,335 (カンナ)私も。 悪いねぇ。 21 00:03:24,371 --> 00:03:26,373 ((私も~!)) 22 00:03:28,375 --> 00:03:32,813 小林さん 最近 私は考えたのです。 うん? 23 00:03:32,813 --> 00:03:36,817 私は小林さんに ご奉仕することばかり考えて➡ 24 00:03:36,817 --> 00:03:39,820 気持ちを 押しつけていたのではないかと。 25 00:03:39,820 --> 00:03:41,822 やはり 真のご奉仕とは➡ 26 00:03:41,822 --> 00:03:45,325 相手の気持ちに立って してほしいことを➡ 27 00:03:45,325 --> 00:03:48,328 考えるべきなのではと 思うのですよ。 28 00:03:48,328 --> 00:03:50,330 《急に まじめにきたな》 29 00:03:50,330 --> 00:03:52,332 そこで…。 やっぱり それか! 30 00:03:52,332 --> 00:03:55,001 そして 気持ちも共有できてない! 31 00:03:55,001 --> 00:03:59,673 小林さんは優しい性格だから トールを食べられないんですね。 32 00:03:59,673 --> 00:04:03,343 本当に わかってくれていれば いいのだが。 33 00:04:03,343 --> 00:04:05,345 本当ですか…。 34 00:04:05,345 --> 00:04:07,681 というわけで…。 35 00:04:07,681 --> 00:04:11,685 小林さんと同じ職場の貴様らを お呼びしました。 36 00:04:11,685 --> 00:04:14,354 (2人)二人称も丁寧に呼んで。 37 00:04:14,354 --> 00:04:16,690 (滝谷)小林さんの腰か…。 38 00:04:16,690 --> 00:04:20,026 確かに 最近 働きづめだったからな。 39 00:04:20,026 --> 00:04:24,531 (エルマ)営業の人は有能なんだが…。 業界トークはいいんですよ。 40 00:04:24,531 --> 00:04:26,867 ならば 気づいたことがあるぞ。 41 00:04:26,867 --> 00:04:30,036 何です? 小林さんは姿勢が悪い。 42 00:04:30,036 --> 00:04:32,639 腰が痛いことと何の関係が? 43 00:04:32,639 --> 00:04:37,644 うむ 人間は姿勢が悪いだけで 腰が痛むようになってしまうんだ。 44 00:04:37,644 --> 00:04:40,814 なんと! 椅子を変えるのも いいよ。 45 00:04:40,814 --> 00:04:42,816 椅子? 46 00:04:42,816 --> 00:04:45,986 小林さんは会社の事務椅子を 使っているからね。 47 00:04:45,986 --> 00:04:49,156 もう少し いいのにしたらって 言ってるんだけど…。 48 00:04:49,156 --> 00:04:52,159 椅子は高いからなぁ…。 高いんですか? 49 00:04:52,159 --> 00:04:54,661 小林さんは 安く済ませようとして➡ 50 00:04:54,661 --> 00:04:57,664 いろいろ 物を 買ってしまうタイプなんでしょうか。 51 00:04:57,664 --> 00:05:01,168 あぁ… 安酒ちびちび飲むタイプではあるよ。 52 00:05:01,168 --> 00:05:05,172 私のシッポを食べてくれれば 一発で治るっていうのに。 53 00:05:05,172 --> 00:05:07,507 ハァー。 いや 腹壊すだろ。 54 00:05:07,507 --> 00:05:12,012 まぁ 私の世界には小林さんの腰に 効くものがあるので➡ 55 00:05:12,012 --> 00:05:14,014 また とってきます。 56 00:05:14,014 --> 00:05:17,017 (滝谷)それは よくないんじゃないかな? 57 00:05:17,017 --> 00:05:21,021 ヨモツヘグイというものを 知っているかな? 58 00:05:21,021 --> 00:05:25,025 黄泉の国のかまどで煮た肉を 食べてしまえば➡ 59 00:05:25,025 --> 00:05:28,028 その国の住人に なってしまうという…。 60 00:05:28,028 --> 00:05:30,530 私が同じことをしていると? 61 00:05:30,530 --> 00:05:34,467 (エルマ)冥界くだりか…。 小林さんが ペルセポネ? 62 00:05:34,467 --> 00:05:36,803 (滝谷)ペルセポネまで いかずとも➡ 63 00:05:36,803 --> 00:05:39,639 デモポンくらいの扱いには なってないかい? 64 00:05:39,639 --> 00:05:44,144 フゥー よかれと思っても うまくいかないものですね。 65 00:05:44,144 --> 00:05:47,647 ちょっと 帰って 作戦を練り直してみます。 66 00:05:47,647 --> 00:05:50,817 支払いは滝谷さんで。 えっ!? 67 00:05:50,817 --> 00:05:56,489 しかし 価値観の線引き そこまで わきまえていらっしゃったとは。 68 00:05:56,489 --> 00:05:58,992 なぁに… 理屈だけだよ。 69 00:05:58,992 --> 00:06:05,665 気持ちが高まれば 気軽に 踏み越えてしまうから危ういのさ。 70 00:06:05,665 --> 00:06:09,002 滝谷さん 鋭いなぁ…。 71 00:06:09,002 --> 00:06:12,172 《正直 少し グサッときた。 72 00:06:12,172 --> 00:06:16,009 大切な人に 自分の力すべてを使って➡ 73 00:06:16,009 --> 00:06:20,013 幸福になってもらうことの どこが悪いというのか? 74 00:06:20,013 --> 00:06:22,015 そう思ったけど➡ 75 00:06:22,015 --> 00:06:27,020 小林さんが望んでなければ おせっかいでしかない。 76 00:06:27,020 --> 00:06:29,522 私は何も気にしないで➡ 77 00:06:29,522 --> 00:06:34,794 この世界の食べ物を食べているし それで かまわないと思ってる。 78 00:06:34,794 --> 00:06:39,799 でも 小林さんは この世界の人でいてほしい》 79 00:06:39,799 --> 00:06:41,801 ただいまです。 80 00:06:41,801 --> 00:06:44,137 お~っ! おかえり。 81 00:06:44,137 --> 00:06:47,140 あっ… それ 使うんですね。 82 00:06:47,140 --> 00:06:50,477 これ 結構 効くんだよね。 83 00:06:50,477 --> 00:06:52,646 小林さん。 ん? 84 00:06:52,646 --> 00:06:55,148 わっ! 食べないぞ。 85 00:06:55,148 --> 00:06:59,552 いや ここに腰を乗せてください。 86 00:07:02,822 --> 00:07:06,493 おぉっ! おぉ~! 87 00:07:06,493 --> 00:07:10,997 こっちのが高性能だ。 あぁ~! 88 00:07:10,997 --> 00:07:13,500 この程度でいいんですか? 89 00:07:13,500 --> 00:07:16,503 ん~? この程度でいいよ。 90 00:07:16,503 --> 00:07:19,339 そういうもんですか。 91 00:07:19,339 --> 00:07:21,341 そういうもんだよ。 92 00:07:26,012 --> 00:07:29,015 わかりました。 そうします。 93 00:07:29,015 --> 00:07:32,619 う~ん! だいぶ いい感じ。 94 00:07:32,619 --> 00:07:35,622 トールもお返しに もんであげようか? 95 00:07:35,622 --> 00:07:39,292 えっ? え~っと… では 肩を。 96 00:07:39,292 --> 00:07:43,596 あっ! 胸が重いからか? 胸が重いからなのか? 97 00:07:49,469 --> 00:07:51,971 何を書いているの? 98 00:07:51,971 --> 00:07:54,307 認識阻害とかの魔導書です。 99 00:07:54,307 --> 00:07:56,976 あ~っ! あの便利魔法ね。 100 00:07:56,976 --> 00:08:02,315 フフフ! カンナやイルルに 教えておこうと思いまして。 101 00:08:02,315 --> 00:08:04,818 仲間思いだね トールは。 102 00:08:04,818 --> 00:08:08,321 もう~! 褒めたって 私の血肉しか出ないですよ。 103 00:08:08,321 --> 00:08:11,825 出すな。 照れなくていいですよ 小林さん! 104 00:08:11,825 --> 00:08:15,128 ウフフ! ん? 105 00:08:21,501 --> 00:08:23,670 やっぱり…。 106 00:08:23,670 --> 00:08:26,673 どうして 魔法式の羅列と➡ 107 00:08:26,673 --> 00:08:30,510 うちが独自に開発した プログラミング言語の配列が…。 108 00:08:30,510 --> 00:08:32,445 似通っているか? 109 00:08:32,445 --> 00:08:35,949 はい。 ☎簡単なことだ。 110 00:08:35,949 --> 00:08:39,953 それを作ったのは 私たち魔法使いだからだよ。 111 00:08:39,953 --> 00:08:42,455 えっ? そうなんですか? 112 00:08:42,455 --> 00:08:46,960 君は こちら側に 興味があるのかな? 113 00:08:46,960 --> 00:08:50,296 ☎なら そろそろ 知りたい頃合いだろう。 114 00:08:50,296 --> 00:08:52,298 何を…。 115 00:08:52,298 --> 00:08:56,803 トール様が この世界までやってきた きっかけの話だよ。 116 00:08:56,803 --> 00:08:59,305 そういうのは本人の口から…。 117 00:08:59,305 --> 00:09:03,309 では身内の体験ならば どうだい? えっ? 118 00:09:05,311 --> 00:09:07,313 えっ!? 119 00:09:14,320 --> 00:09:17,657 トールのお父さん お久しぶりで…。 120 00:09:17,657 --> 00:09:19,659 なぜ ここに? 121 00:09:19,659 --> 00:09:23,163 この男とは知り合いでな。 122 00:09:23,163 --> 00:09:26,833 トールの様子を こまごま聞いていた。 さよで…。 123 00:09:26,833 --> 00:09:32,772 この部屋に来たということは 聞きに来たということだろう? 124 00:09:32,772 --> 00:09:39,946 まぁ… でも そのあと トールの口からも ちゃんと聞きます。 125 00:09:39,946 --> 00:09:42,282 うむ…。 126 00:09:42,282 --> 00:09:45,285 よかろう。 127 00:09:48,288 --> 00:09:51,291 終わることのない戦い…。 128 00:09:51,291 --> 00:09:59,299 たまに戦力が集まったら ぶつかり 消耗するだけの ただ長い戦い。 129 00:09:59,299 --> 00:10:06,306 戦う理由は神を倒し 世界を調律者なき状態へ戻すこと。 130 00:10:06,306 --> 00:10:10,310 管理されることを 嫌悪するからこそ➡ 131 00:10:10,310 --> 00:10:15,982 牙をむいて 自由を勝ち取ろうとした。 132 00:10:15,982 --> 00:10:19,986 最初は ドラゴンも一丸になっていた。 133 00:10:19,986 --> 00:10:23,990 だが しだいに 寝返り 神にくみする者や➡ 134 00:10:23,990 --> 00:10:29,829 戦いを見限り どこにも属さぬ者も現れ始めた。 135 00:10:29,829 --> 00:10:34,834 今は調和勢や傍観勢と 呼ばれているようだが…。 136 00:10:36,836 --> 00:10:43,510 そして 引っ張られるように 我々もまた混沌勢と呼ばれた。 137 00:10:43,510 --> 00:10:48,848 世界を 混乱に陥れようとする者たち…。 138 00:10:48,848 --> 00:10:54,854 数百年 戦っては 数百年 戦力が整うのを待ち➡ 139 00:10:54,854 --> 00:11:01,861 そんな状態が続く中 子が生まれた。 名は トール。 140 00:11:01,861 --> 00:11:06,366 名の由来は こちらの世界の作家だ。 141 00:11:06,366 --> 00:11:12,038 私たちの世界の人間が トールの名前の由来だったんですか? 142 00:11:12,038 --> 00:11:14,374 いかにも。 143 00:11:14,374 --> 00:11:20,713 そして この男は はるか昔に その書物の内容を未来視し➡ 144 00:11:20,713 --> 00:11:27,053 我々の世界で売りさばいていた いわば 盗作作家だ。 145 00:11:27,053 --> 00:11:31,724 作家の死後 時間がたてば 著作権は消えるだろう? 146 00:11:31,724 --> 00:11:37,664 そもそも 本が書かれる前なら よその世界で出しても問題なしさ。 147 00:11:37,664 --> 00:11:41,668 研究費がないと生きてけないしね。 専務…。 148 00:11:41,668 --> 00:11:48,675 人間… 当時は なんとも思っていない存在だった。 149 00:11:48,675 --> 00:11:52,679 ただ ときどき おもしろいことをしたり➡ 150 00:11:52,679 --> 00:11:57,517 おもしろいものを作ったりする。 認識としては その程度だ。 151 00:11:57,517 --> 00:12:02,855 ヤツらの中にも 神を崇める者もいるが➡ 152 00:12:02,855 --> 00:12:07,860 敵対勢力としては ドラゴンと比ぶべくもない。 153 00:12:07,860 --> 00:12:11,364 だから 捨ておいていたのだが…。 154 00:12:11,364 --> 00:12:17,870 人間どもと調和勢が結託すると 話は別となった。 155 00:12:17,870 --> 00:12:24,711 混沌勢の中では 人間は害悪で 滅ぼすべきと吹聴され始めた。 156 00:12:24,711 --> 00:12:27,046 ((お父さん お父さん! 157 00:12:27,046 --> 00:12:30,383 人間とは どんな存在なのですか? 158 00:12:30,383 --> 00:12:35,321 害悪でしかない。 滅ぼすべき者たちだ)) 159 00:12:35,321 --> 00:12:42,328 (終焉帝)勢力に迎合しなければ トールは迫害されると思った。 160 00:12:42,328 --> 00:12:47,333 トールには生まれたときから ドラゴンの枠組みに加え➡ 161 00:12:47,333 --> 00:12:52,338 私の娘であることも 背負わせている気がした。 162 00:12:52,338 --> 00:12:55,174 ((滅べ!)) 163 00:12:55,174 --> 00:12:59,846 これは よくないことだと そう思う自分も➡ 164 00:12:59,846 --> 00:13:04,183 人間に 感化されているのではないか。 165 00:13:04,183 --> 00:13:09,188 そこで トールは 自由に行動させることにした。 166 00:13:09,188 --> 00:13:13,192 いろんな場所へ行き いろんなものに触れ➡ 167 00:13:13,192 --> 00:13:16,195 自分の考えを持ってほしかった。 168 00:13:16,195 --> 00:13:21,701 トールは興味ある物を 偏見なく学びとっていった。 169 00:13:21,701 --> 00:13:24,704 混沌勢の人間への蔑みにも➡ 170 00:13:24,704 --> 00:13:28,708 そのうち 疑問を持つだろうと思った。 171 00:13:28,708 --> 00:13:31,878 だが トールは暴走した。 172 00:13:31,878 --> 00:13:33,813 暴走? 173 00:13:33,813 --> 00:13:39,819 単独で神の陣営に突っ込んだのだ。 174 00:13:39,819 --> 00:13:45,825 そして 深手を負い この世界へ 落ち延びたというわけだ。 175 00:13:45,825 --> 00:13:48,828 それで 私と出会った…。 176 00:13:48,828 --> 00:13:52,832 そうだ。 だが 私も驚いたぞ。 177 00:13:52,832 --> 00:13:57,337 人間とドラゴンの間に 強い絆が生まれるとは➡ 178 00:13:57,337 --> 00:14:00,173 つゆとも思わなかった。 179 00:14:00,173 --> 00:14:03,509 でも トールは なぜ そんなことを? 180 00:14:03,509 --> 00:14:10,850 トールは誰よりも 戦いを終わらせたかったのだ。 181 00:14:10,850 --> 00:14:15,021 神さえ潰せば 戦いが終わる…。 182 00:14:15,021 --> 00:14:18,524 そう思ったのだろう。 183 00:14:22,028 --> 00:14:26,032 《重い… クソ重い》 184 00:14:26,032 --> 00:14:30,036 概要は こんなところだ。 185 00:14:30,036 --> 00:14:33,973 細かい気持ちは トールから聞くことだ。 186 00:14:33,973 --> 00:14:37,810 1つ教えてください。 何だね? 187 00:14:37,810 --> 00:14:43,149 私と出会ったとき トールは 1人になったと言っていました。 188 00:14:43,149 --> 00:14:45,651 どういう意味だと思いますか? 189 00:14:45,651 --> 00:14:47,987 1人…。 190 00:14:47,987 --> 00:14:50,323 さあな。 191 00:14:50,323 --> 00:14:53,326 私はトールの気持ちを推し量れん。 192 00:14:53,326 --> 00:14:56,996 人の価値観で言ったら だめな親に当たる。 193 00:14:56,996 --> 00:14:59,499 《いいほうだと思うけどなぁ》 194 00:14:59,499 --> 00:15:02,668 トールの戦いは勢力の意思ではなく➡ 195 00:15:02,668 --> 00:15:08,007 1人の… トールの意思での 戦いだったのだろう。 196 00:15:08,007 --> 00:15:13,012 最初は どのドラゴンも そうだったろうに…。 197 00:15:13,012 --> 00:15:16,516 さて… 帰るか。 198 00:15:20,019 --> 00:15:22,855 一応 言っておこう。 199 00:15:22,855 --> 00:15:27,026 絶対に認めないからな。 200 00:15:27,026 --> 00:15:29,862 あっ… はい。 201 00:15:29,862 --> 00:15:35,635 ああ見えて この世界の神様に いろいろ話つけてたりするんだよ。 202 00:15:35,635 --> 00:15:37,637 へ~っ…。 203 00:15:37,637 --> 00:15:43,976 トールのことは 自分の寿命まで しっかり面倒見るんだぞ。 204 00:15:43,976 --> 00:15:46,979 あっ… はい! 見てもらいます。 205 00:15:46,979 --> 00:16:13,005 ♬~ 206 00:16:13,005 --> 00:16:15,007 ただいま。 207 00:16:15,007 --> 00:16:17,343 おかえりなさい 小林さん。 208 00:16:17,343 --> 00:16:22,181 今日 トールのお父さんが 会社に来たよ。 209 00:16:22,181 --> 00:16:26,352 トールの ここに来る前のこと聞いた。 210 00:16:26,352 --> 00:16:30,356 で… もし よかったらで いいんだけど➡ 211 00:16:30,356 --> 00:16:34,794 どうして トールが うちに 来てくれる気になったのか➡ 212 00:16:34,794 --> 00:16:41,300 気が向いたときにでも トールからも聞かせてくれたら…。 213 00:16:44,303 --> 00:16:47,473 いや 無理にじゃなくて…。 214 00:16:47,473 --> 00:16:52,478 言いたくなければ いいんだけどね ホントに。 215 00:16:54,480 --> 00:16:56,983 聞きます? 216 00:16:56,983 --> 00:16:59,485 うん…。 217 00:16:59,485 --> 00:17:02,488 ((人間の姿になる魔法? 218 00:17:05,491 --> 00:17:10,997 一発で成功か。 やっぱ 天才だな オメエは。 219 00:17:10,997 --> 00:17:16,669 いろんなところへ行ってみろ と アンタの親父様は言ってたぜ。 ヘッ! 220 00:17:16,669 --> 00:17:22,074 終焉帝は 娘を 傍観勢にでも したいのかねぇ)) 221 00:17:24,510 --> 00:17:27,813 こうして 私は旅に出ました。 222 00:17:30,516 --> 00:17:33,319 人間は どこにでもいました。 223 00:17:35,288 --> 00:17:39,292 ((《人って愚かだ。 今日も戦っている。 224 00:17:39,292 --> 00:17:43,796 領土とか権力とか そんな理由で いつも戦っている。 225 00:17:43,796 --> 00:17:47,633 いろいろ おもしろいもの 作るんだけどな》)) 226 00:17:47,633 --> 00:17:51,637 ドラゴンからの印象は そんなものでした。 227 00:17:53,973 --> 00:17:57,643 ((トーウ様。 トールだ。 228 00:17:57,643 --> 00:18:00,479 トーウ? もう いい。 229 00:18:00,479 --> 00:18:05,818 しかし カンナとやら 人に化ける魔法を どう使う? 230 00:18:05,818 --> 00:18:11,324 人の手なら細かいこと たくさん できう。 イタズラ。 231 00:18:14,493 --> 00:18:16,996 先代のカンナカムイか? 232 00:18:16,996 --> 00:18:19,498 イタズラって どんな? 233 00:18:19,498 --> 00:18:23,669 虫集めて ビックリ。 幼稚ですね。 234 00:18:23,669 --> 00:18:25,671 ん? 235 00:18:27,673 --> 00:18:29,675 かまってほしいもん…)) 236 00:18:32,945 --> 00:18:36,949 戦いの準備で 余裕がなかったのでしょう。 237 00:18:36,949 --> 00:18:41,454 ぶつかり合いは 数百年に一度 あるか ないかなのに…。 238 00:18:41,454 --> 00:18:44,123 ((戦いは嫌だよね。 239 00:18:44,123 --> 00:18:47,960 ケツァルコアトルは臆病者だ。 240 00:18:47,960 --> 00:18:50,963 強いくせに戦いに参加しない。 241 00:18:50,963 --> 00:18:56,469 戦いは嫌いだよ。 はたから見てて なんて不毛なんだろうって。 242 00:18:56,469 --> 00:19:01,774 トールくんさ 混沌勢なんて やめちゃったら?)) 243 00:19:03,976 --> 00:19:08,981 私は混沌勢の代表格 終焉帝の娘です。 244 00:19:08,981 --> 00:19:12,985 娘が逃げるようでは 父の立場も悪くなる。 245 00:19:12,985 --> 00:19:14,987 ((くだらんな。 246 00:19:14,987 --> 00:19:19,659 自分の生きたいように 生きられぬようでは ドラゴン失格だ。 247 00:19:19,659 --> 00:19:23,329 枠組みに勝手に入られるのも 迷惑だろう? 248 00:19:23,329 --> 00:19:25,331 そういうものか? 249 00:19:25,331 --> 00:19:29,335 お前は ドラゴンのくせに 自分勝手に生きなさすぎる。 250 00:19:29,335 --> 00:19:32,772 やりたいことに立ちはだかる者は すべて 殺す。 251 00:19:32,772 --> 00:19:34,774 たとえ 親でも…。 252 00:19:34,774 --> 00:19:36,776 それが ドラゴンだ。 253 00:19:36,776 --> 00:19:38,778 極端…。 254 00:19:38,778 --> 00:19:44,116 (トール/エルマ)ハァ ハァ ハァ…。 255 00:19:44,116 --> 00:19:46,619 トール…。 256 00:19:46,619 --> 00:19:51,791 お前とは もう やっていけない。 お別れだ。 257 00:19:51,791 --> 00:19:53,793 あぁ…。 258 00:19:53,793 --> 00:19:55,961 枠組みか…。 259 00:19:55,961 --> 00:19:59,965 確かにお前の言うことも 一理あるし➡ 260 00:19:59,965 --> 00:20:02,468 私も利用されていたかもしれない。 261 00:20:02,468 --> 00:20:06,472 だが 私は それを愚かと思わない。 262 00:20:06,472 --> 00:20:09,141 祈りとは尊いものだ。 263 00:20:09,141 --> 00:20:12,645 だからこそ 人を助けると気分がよかった。 264 00:20:12,645 --> 00:20:16,048 腹も膨れたしな。 フッ…。 265 00:20:17,983 --> 00:20:23,656 トール… お前が自らの意思で 私と行動してくれたこと➡ 266 00:20:23,656 --> 00:20:25,858 うれしかったよ。 267 00:20:31,831 --> 00:20:36,335 《私は 何も選べない…。 268 00:20:36,335 --> 00:20:41,507 そうか。 私… 嫌なんだ 不自由が。 269 00:20:41,507 --> 00:20:46,512 混沌勢だの調和勢だので 戦いなんて したくない。 270 00:20:46,512 --> 00:20:48,848 私の意思じゃない。 271 00:20:48,848 --> 00:20:52,685 ケンカする程度の仲が心地よかった。 272 00:20:52,685 --> 00:20:55,354 お父さんは尊敬してるけど➡ 273 00:20:55,354 --> 00:20:59,024 終焉帝の娘なんて しがらみ… 邪魔だ。 274 00:20:59,024 --> 00:21:03,529 自由に生きたい。 1人になりたい。 275 00:21:03,529 --> 00:21:06,031 私は ドラゴンだ。 276 00:21:06,031 --> 00:21:09,368 それは戦って つかみとろう。 277 00:21:09,368 --> 00:21:13,873 勢力なんて 関係ない。 私一人の戦いだ。 278 00:21:13,873 --> 00:21:18,878 コイツらを全滅させて ドラゴンのしがらみも全部 壊して➡ 279 00:21:18,878 --> 00:21:23,082 自由になって それから それから…》)) 280 00:21:28,053 --> 00:21:31,056 何もありませんでした。 281 00:21:31,056 --> 00:21:35,661 1人になった途端 したいことのない自分がいました。 282 00:21:35,661 --> 00:21:42,067 ((《1人って… 自由って 結構 怖かったんだ》)) 283 00:21:52,011 --> 00:21:54,180 そんな感じです。 284 00:21:54,180 --> 00:22:01,687 小林さんは自由を怖がる私の手を そっと引いてくれたんです。 285 00:22:01,687 --> 00:22:03,856 そっか…。 286 00:22:03,856 --> 00:22:07,860 やりたいこともなく 上京した私と似てるな。 287 00:22:07,860 --> 00:22:10,563 今 わかりましたよ。 えっ? 288 00:22:12,531 --> 00:22:16,035 小林さん。 289 00:22:16,035 --> 00:22:19,338 私は メイドになりたかったんです。 290 00:22:21,874 --> 00:22:24,376 フフッ!