1 00:00:33,967 --> 00:00:35,969 (カズマ)王女様か…。 2 00:00:35,969 --> 00:00:38,639 《俺より年下らしいけど➡ 3 00:00:38,639 --> 00:00:40,641 仲よくなったら ぜひ お兄ちゃんとか➡ 4 00:00:40,641 --> 00:00:42,643 呼んでもらいたいものだ》 5 00:00:42,643 --> 00:00:44,645 (ダクネス)なあ カズマ。 んっ? 6 00:00:44,645 --> 00:00:48,649 今からでも遅くはない。 この話は 断ろう! 7 00:00:48,649 --> 00:00:51,985 なっ? 相手は この国のトップなのだぞ? 8 00:00:51,985 --> 00:00:55,656 くど~い! KIMONOとHAKAMAで もてなそうという➡ 9 00:00:55,656 --> 00:00:58,825 俺のアイデアを否定しやがって! そんな 聞いたこともない格好で➡ 10 00:00:58,825 --> 00:01:00,827 謁見させられるか! 11 00:01:00,827 --> 00:01:04,498 いいか? アイリス様が来るまで この格好でいてやる。 12 00:01:04,498 --> 00:01:07,668 だから お前も きちんとした格好をするんだぞ! 13 00:01:07,668 --> 00:01:09,836 うるさい。 そこは 「かしこまりました」。 14 00:01:09,836 --> 00:01:13,507 「ご主人様」だろ! んっ…。 くっ…。 15 00:01:13,507 --> 00:01:17,010 かっ… かしこまりました ご主人様。 16 00:01:17,010 --> 00:01:19,513 私は 卑しい雌豚です。 17 00:01:19,513 --> 00:01:22,115 かっ… あっ…。 そこまで言えとは言ってない。 18 00:03:06,153 --> 00:03:10,490 フゥ… やはり ふだんの格好が 落ち着くというものだ。 19 00:03:10,490 --> 00:03:13,660 お前が泣きつくから 許可しただけだからな。 20 00:03:13,660 --> 00:03:16,830 仮にも 私は 貴族だぞ! あんな格好で…。 21 00:03:16,830 --> 00:03:20,333 隠れて ニヤニヤしてたくせに。 ひっ… してにゃい! 22 00:03:20,333 --> 00:03:23,503 (めぐみん) 2人とも 早く 行きますよ。 23 00:03:23,503 --> 00:03:25,505 そう 焦んなって。 ん~…。 24 00:03:25,505 --> 00:03:28,675 王女様に会う前に 大事な一仕事だ。 25 00:03:28,675 --> 00:03:31,511 (ウィズ) ちょうど 届いたところですよ。 26 00:03:31,511 --> 00:03:34,114 カズマさん考案の商品が。 27 00:03:34,114 --> 00:03:37,951 私の協力がなければ 完成しませんでしたね。 28 00:03:37,951 --> 00:03:41,755 はいはい。 俺の国の便利アイテムだけどな。 29 00:03:44,958 --> 00:03:48,462 (ダクネス/めぐみん/ウィズ)お~! これは すごく便利ですね。 30 00:03:48,462 --> 00:03:50,630 カズマさん これは 売れますよ! 31 00:03:50,630 --> 00:03:53,467 こちらのデストロイヤー型も自信作です。 フフッ…。 32 00:03:53,467 --> 00:03:55,969 もう 火打ち石は 不要というわけか。 33 00:03:55,969 --> 00:03:57,971 これは 私も 1つ 欲しいな。 34 00:03:57,971 --> 00:03:59,973 (ウィズ)どうぞ どうぞ! 35 00:03:59,973 --> 00:04:01,975 (めぐみん) 私も! 私も もらいます! 36 00:04:01,975 --> 00:04:03,977 (アクア)プー! クスクス! 37 00:04:03,977 --> 00:04:06,980 ライター1つで 何を喜んじゃってるのかしら。 38 00:04:06,980 --> 00:04:08,982 私も 1つ…。 39 00:04:12,486 --> 00:04:15,155 何すんのよ? 私にも選ばせてよ。 40 00:04:15,155 --> 00:04:18,658 いや お前は 金 払えよ。 はぁ? なんでよ? なんで➡ 41 00:04:18,658 --> 00:04:21,495 ダクネスと めぐみんは よくって 私だけ だめなのよ! 42 00:04:21,495 --> 00:04:23,997 お前 何もしてないだろ。 うぅ~…。 43 00:04:23,997 --> 00:04:26,833 めぐみんには これを作るの 手伝ってもらったし➡ 44 00:04:26,833 --> 00:04:30,337 ダクネスには 大手卸売業者のコネを 紹介してもらったんだぞ。 45 00:04:30,337 --> 00:04:33,106 お前は 屋敷で 食っちゃ寝 してただけじゃねえか。 46 00:04:33,106 --> 00:04:35,776 分け前 欲しいなら 外で 客引きの1つでもしてこい! 47 00:04:35,776 --> 00:04:38,445 ハァハァ ハァハァハァ… うぅ~…。 48 00:04:38,445 --> 00:04:42,949 うわ~! カズマの かい性なし! 49 00:04:42,949 --> 00:04:46,953 カズマが 私たちの脱ぎ散らかした 洗濯物 クンクンしてること➡ 50 00:04:46,953 --> 00:04:50,123 黙っててあげようと 思ったのに~! 51 00:04:50,123 --> 00:04:52,459 この恩知らず~! 52 00:04:52,459 --> 00:04:54,628 おい! めったなこと 言うなよ! 53 00:04:54,628 --> 00:04:56,963 やめろ! そんな目で見るなって! 54 00:04:56,963 --> 00:04:59,132 (ざわめき) 55 00:04:59,132 --> 00:05:01,301 さあ 続いては➡ 56 00:05:01,301 --> 00:05:05,138 取りいだしたる このなんの変哲もないハンカチから➡ 57 00:05:05,138 --> 00:05:09,976 なんと びっくり はとが出ますよ~。 58 00:05:09,976 --> 00:05:12,312 (観客たち)お~! 59 00:05:12,312 --> 00:05:15,815 何やってんだよ? あいつは。 目的 見失ってんだろ! 60 00:05:15,815 --> 00:05:18,318 もっと! もっと 芸を見せてくれ! 61 00:05:18,318 --> 00:05:20,487 頼む! もっと刺激的なやつを! 62 00:05:20,487 --> 00:05:22,822 あっ おひねりは やめてください。 63 00:05:22,822 --> 00:05:26,993 私は 芸人ではないので おひねりは やめてください。 64 00:05:26,993 --> 00:05:30,330 そんなこと 言わずに! その すばらしい芸に おひねりを! 65 00:05:30,330 --> 00:05:32,265 (バニル)貴様! ひっ! 66 00:05:32,265 --> 00:05:34,935 日夜 店のドアノブに 聖水を 振りかけていくだけでは➡ 67 00:05:34,935 --> 00:05:39,272 飽き足らず とうとう 真正面から 営業妨害を始めたのか! 68 00:05:39,272 --> 00:05:41,942 ちょっと 邪魔しないでよ! この へんてこ仮面! 69 00:05:41,942 --> 00:05:44,110 ここは 天下の公道よ。 70 00:05:44,110 --> 00:05:46,947 私が芸をして なんの文句があるっていうのよ! 71 00:05:46,947 --> 00:05:49,783 (バニル)やかましいわ! 今日は この店の未来を懸けた➡ 72 00:05:49,783 --> 00:05:53,620 新商品 売り出しの日! 営業妨害は やめてもらおうか! 73 00:05:53,620 --> 00:05:55,622 (ウィズ)皆さ~ん! んっ? 74 00:05:55,622 --> 00:05:58,959 本日は 便利な新商品が入荷しました! 75 00:05:58,959 --> 00:06:01,628 ぜひ ご覧になっていってください! 76 00:06:01,628 --> 00:06:04,464 ウィズの 店主らしいところ 初めて見た! 77 00:06:04,464 --> 00:06:08,301 ダクネス 離して! 芸の続きをやらせてちょうだい! 78 00:06:08,301 --> 00:06:11,471 ありがとうございます。 ありがとうございます! 79 00:06:11,471 --> 00:06:14,307 あっ ライター お2つに バニル仮面ですね! 80 00:06:14,307 --> 00:06:16,309 ありがとうございます! 81 00:06:16,309 --> 00:06:20,146 フハハハハハハハハ! 改めて 礼を言うぞ。 82 00:06:20,146 --> 00:06:22,816 旅先で 仲間と ちょっと いい雰囲気になったのに➡ 83 00:06:22,816 --> 00:06:25,652 その後 ちっとも進展がなく そわそわしている小僧! 84 00:06:25,652 --> 00:06:27,654 お~ おっ… お前 ふざけんなよ。 85 00:06:27,654 --> 00:06:29,656 べべ… 別に そわそわしてねえし! 86 00:06:29,656 --> 00:06:31,658 めぐみんも ちらちら 見んなよ! 87 00:06:31,658 --> 00:06:34,594 みっ… 見てませんよ! 動揺しないでください! 88 00:06:34,594 --> 00:06:38,098 悪魔の言うことなんかに 翻弄されて どうするのですか! 89 00:06:38,098 --> 00:06:40,934 (バニル)まあ そんなことよりもだ。 90 00:06:40,934 --> 00:06:45,772 この調子なら 貴様の取り分である 3億エリスは 用意できるだろう。 91 00:06:45,772 --> 00:06:48,775 しばし待たせる代わりに これをやろう。 92 00:06:48,775 --> 00:06:52,612 何これ? (バニル)量産型 バニル仮面だ。 93 00:06:52,612 --> 00:06:54,781 月夜に着ければ 謎の悪魔パワーで➡ 94 00:06:54,781 --> 00:07:00,453 魔力上昇 血行促進 肌も艶々 絶好調になれる代物だ。 95 00:07:00,453 --> 00:07:04,124 それは 中でもレア物な ブラック仮面であるからして➡ 96 00:07:04,124 --> 00:07:06,960 子どもたちに自慢するがよいぞ。 フハハハハハハ! 97 00:07:06,960 --> 00:07:10,797 その日から ウィズの店が繁盛するという➡ 98 00:07:10,797 --> 00:07:14,301 珍しい現象が続き…。 99 00:07:14,301 --> 00:07:16,469 そして ついに…。 100 00:07:16,469 --> 00:07:20,974 んっ! さて お前ら わかってるな? 101 00:07:20,974 --> 00:07:24,811 もちろんよ! 取って置きの 宴会芸で 盛り上げてあげる! 102 00:07:24,811 --> 00:07:26,980 ダクネスが 恥をかかないようにね! 103 00:07:26,980 --> 00:07:31,151 私も派手な登場で お姫様を驚かせてみせましょう! 104 00:07:31,151 --> 00:07:35,588 カズマ 派手に煙をたく物と花火は どこで買えばいいのでしょうか? 105 00:07:35,588 --> 00:07:37,757 《ほんとに 大丈夫だろうな?》 106 00:07:37,757 --> 00:07:39,759 あっ…。 (ドアの開く音) 107 00:07:39,759 --> 00:07:45,598 皆様方 本日は 私 ダスティネス・フォード・ララティーナが➡ 108 00:07:45,598 --> 00:07:48,101 案内を務めさせていただきます。 109 00:07:48,101 --> 00:07:50,103 フッ…。 110 00:07:50,103 --> 00:07:52,605 おっ… おう…。 お~…。 111 00:07:52,605 --> 00:07:55,275 スゥー…。 112 00:07:55,275 --> 00:07:57,777 んっ… ん~…。 113 00:07:57,777 --> 00:08:00,113 ⚟ねえ ぶかぶかなんですけど。 んっ? 114 00:08:00,113 --> 00:08:02,115 ⚟もっと細いのがいいんですけど。 115 00:08:02,115 --> 00:08:04,784 しっ… しかたないだろ。 116 00:08:04,784 --> 00:08:07,287 クルセイダーは 筋肉がないと…。 117 00:08:07,287 --> 00:08:09,589 んっ? めぐみん どうした? んっ? 118 00:08:14,294 --> 00:08:16,296 んっ…。 119 00:08:16,296 --> 00:08:21,801 うん… なんというか すとんと落ちます。 120 00:08:21,801 --> 00:08:23,803 もう少し小さいのは…。 121 00:08:23,803 --> 00:08:26,473 なっ… ないことはないのだが…。 122 00:08:26,473 --> 00:08:29,142 一応 そのドレスは 私が子どものころの…。 123 00:08:29,142 --> 00:08:31,311 キシャー! ワシャワシャ ワシャワシャ…。 ⚟(ダクネス)痛たたた! 124 00:08:31,311 --> 00:08:33,580 ⚟三つ編みを 引っ張らないでくれ! 125 00:08:33,580 --> 00:08:36,082 ⚟めぐみん なんだ? これは! モンスターよけの煙玉と➡ 126 00:08:36,082 --> 00:08:38,084 爆発するポーションではないか! ハァ…。 127 00:08:38,084 --> 00:08:40,420 (ダクネス)没収だ 没収! (めぐみん)あ~! 128 00:08:40,420 --> 00:08:44,257 ねえ 見て 見て! どう? 129 00:08:44,257 --> 00:08:47,093 ほう… んっ? 130 00:08:47,093 --> 00:08:49,095 ほう…。 131 00:08:49,095 --> 00:08:52,599 んっ? あっ… あまり じろじろ 見ないでください。 132 00:08:52,599 --> 00:08:54,768 ほほう…。 133 00:08:54,768 --> 00:08:58,938 よし いいか? 本当に 無礼を働くなよ。 134 00:08:58,938 --> 00:09:02,442 言葉遣い1つで 首が飛びかねんからな。 135 00:09:02,442 --> 00:09:04,444 んっ? どうした? カズマ。 136 00:09:04,444 --> 00:09:08,448 うん お前らに言っておく。 137 00:09:08,448 --> 00:09:11,951 もし お姫様が 俺を おそばに という話が出たら➡ 138 00:09:11,951 --> 00:09:15,121 俺は 引っ越しをも 考えてしまうかもしれない。 139 00:09:15,121 --> 00:09:17,457 その辺は 覚悟しておいてくれ。 140 00:09:17,457 --> 00:09:21,795 お前の頭の中では どこまで 話が進んでいるのだ? 141 00:09:21,795 --> 00:09:26,132 いいか? アイリス様の相手は 私がするから➡ 142 00:09:26,132 --> 00:09:30,303 お前たちは 食事でもしながら うなずいていればいい。 143 00:09:30,303 --> 00:09:32,505 では いくぞ。 144 00:09:39,913 --> 00:09:42,582 (ダクネス) お待たせいたしました アイリス様。 145 00:09:42,582 --> 00:09:46,586 こちらが 我が友人であり 冒険仲間でもあります➡ 146 00:09:46,586 --> 00:09:50,590 サトウカズマと その一行です。 147 00:09:50,590 --> 00:09:52,926 《なんてこった。 148 00:09:52,926 --> 00:09:59,432 この世界で 期待が 裏切られなかった けうな例だ》 149 00:09:59,432 --> 00:10:06,272 (ダクネス)こちらが この国の第一王女 ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリス様です。 150 00:10:06,272 --> 00:10:09,275 3人とも 失礼のない ご挨拶を。 151 00:10:14,781 --> 00:10:18,952 アークプリーストを務めております アクアと申します。 152 00:10:18,952 --> 00:10:22,455 どうか お見知り置きを。 お~。 153 00:10:22,455 --> 00:10:26,793 では 挨拶代わりの一芸披露を。 154 00:10:26,793 --> 00:10:29,796 しっ… 失礼。 仲間に話がありますので。 155 00:10:29,796 --> 00:10:33,133 ちょ… 離して! 今から 取って置きの芸を…。 156 00:10:33,133 --> 00:10:36,970 フン! 初めまして 王女様! 我が名は めっ…。 157 00:10:36,970 --> 00:10:39,139 うわ~! 158 00:10:39,139 --> 00:10:41,808 (ダクネス)ねえ! ちゃんとやるって言ったよね? 159 00:10:41,808 --> 00:10:44,477 ねえ? おん! おん! 160 00:10:44,477 --> 00:10:49,816 《にしても ほんとに かわいいな 王女様。 161 00:10:49,816 --> 00:10:52,819 恥ずかしがり屋さん なのだろうか?》 162 00:10:52,819 --> 00:10:55,655 (クレア)「下賤の者 王族を そのような目で➡ 163 00:10:55,655 --> 00:10:58,158 ぶしつけに 見るものではありません」。 164 00:10:58,158 --> 00:11:01,160 「頭を低く下げ 目線を合わさずに」。 165 00:11:01,160 --> 00:11:04,831 「それよりも早く 挨拶と冒険譚を」 こう仰せだ。 166 00:11:04,831 --> 00:11:06,833 《なるほど》 167 00:11:06,833 --> 00:11:10,336 フゥ… チェンジ。 168 00:11:10,336 --> 00:11:12,338 (ダクネス) アイリス様 仲間が 緊張のあまり➡ 169 00:11:12,338 --> 00:11:15,174 興奮しております! ちょっと お時間を! 170 00:11:15,174 --> 00:11:17,677 貴様というやつは! 貴様というやつは! 171 00:11:17,677 --> 00:11:21,347 チェンジとは どういうことだ! これでは 話が違うではないか! 172 00:11:21,347 --> 00:11:23,683 話が違うのは こっちのせりふだ! 173 00:11:23,683 --> 00:11:26,853 お姫様とか期待させやがって なんだ? ありゃ! 174 00:11:26,853 --> 00:11:30,857 もっと こう 私 外の世界に憧れておりますの。 175 00:11:30,857 --> 00:11:34,127 勇敢な冒険者様 ぜひとも あなた様の冒険譚を➡ 176 00:11:34,127 --> 00:11:37,964 聞かせてくださいまし! みたいなのを期待してたのに! 177 00:11:37,964 --> 00:11:41,134 あれで 何が 会食だ? ばかにしてんのか? おお? 178 00:11:41,134 --> 00:11:43,469 完成! (3人)んっ? 179 00:11:43,469 --> 00:11:45,972 フゥー! 180 00:11:45,972 --> 00:11:49,976 お近づきのしるしとして まずは これを。 181 00:11:49,976 --> 00:11:54,814 ヘアメークで抑えきれなかった寝癖まで きっちり再現された一品で…。 182 00:11:54,814 --> 00:11:57,150 (アイリス)くっ… んっ…。 183 00:11:57,150 --> 00:11:59,819 あっ…。 あっ! 184 00:11:59,819 --> 00:12:02,989 アイリス様 今 この無礼者どもを たたき出しますので! 185 00:12:02,989 --> 00:12:06,159 お~ん! お~ん! うわ~! 186 00:12:06,159 --> 00:12:09,329 (ダクネス)お~ん! お~ん! 187 00:12:09,329 --> 00:12:13,333 「この短時間で これほど見事な砂絵を…」。 188 00:12:13,333 --> 00:12:15,835 「それに 寡黙で冷静な ララティーナの➡ 189 00:12:15,835 --> 00:12:20,506 慌てる珍しい姿を見られたので よしとします」と仰せだ。 190 00:12:20,506 --> 00:12:23,509 では 食事を始めようか。 191 00:12:31,184 --> 00:12:33,119 んっ? ん~? 192 00:12:33,119 --> 00:12:36,456 「あなたが 魔剣の勇者ミツルギが 話していた人ね」。 193 00:12:36,456 --> 00:12:40,627 「さあ 聞かせて あなたの話を」 と仰せだ。 194 00:12:40,627 --> 00:12:42,795 私も聞きたいものです。 195 00:12:42,795 --> 00:12:46,299 ミツルギ殿が一目置くという あなたの話を。 196 00:12:46,299 --> 00:12:48,801 んっ… んっ…。 197 00:12:48,801 --> 00:12:50,803 いいでしょう。 198 00:12:50,803 --> 00:12:55,475 そこで 俺は 機転を利かせて わなを張ったわけです。 199 00:12:55,475 --> 00:13:00,980 あえて 自分を おとりとして シルビアに弱点を作るためにね! 200 00:13:00,980 --> 00:13:02,982 はぁ~! 201 00:13:05,318 --> 00:13:07,320 (クレア)「あなたのような 戦い方をする人を➡ 202 00:13:07,320 --> 00:13:11,324 初めて知りました! 今までは 絶対に負けない勇者が➡ 203 00:13:11,324 --> 00:13:16,996 一方的に モンスターを退治する お話ばかりでしたので」と仰せだ。 204 00:13:16,996 --> 00:13:21,167 スゥ… それはですね 王女様。 205 00:13:21,167 --> 00:13:24,837 この俺のように 常に 格上の相手と戦い➡ 206 00:13:24,837 --> 00:13:30,510 日々 上を目指そうとする人間との 違いってやつですね。 フッ…。 207 00:13:30,510 --> 00:13:33,446 家から出たくないって人が 何か言ってるわよ。 208 00:13:33,446 --> 00:13:35,782 「すばらしいです」。 209 00:13:35,782 --> 00:13:39,786 「冒険者になる前は どんな仕事を?」と仰せだ。 210 00:13:39,786 --> 00:13:42,955 私も気になりますね。 ぜひ お聞かせを。 211 00:13:42,955 --> 00:13:46,459 ん~… うん…。 212 00:13:46,459 --> 00:13:49,295 この国に来る前は 家族の帰る場所を➡ 213 00:13:49,295 --> 00:13:51,297 守る仕事をしてました。 214 00:13:51,297 --> 00:13:53,800 日々 黙々と腕を磨き➡ 215 00:13:53,800 --> 00:13:57,970 襲い来る災厄から 大切な その場所を守り➡ 216 00:13:57,970 --> 00:14:01,641 それでいて 誰にも理解も評価もされない➡ 217 00:14:01,641 --> 00:14:04,310 悲しい仕事をしてましたね。 218 00:14:04,310 --> 00:14:07,980 ふむ 城兵のような仕事でしょうか? 219 00:14:07,980 --> 00:14:09,982 あなたも 人知れず➡ 220 00:14:09,982 --> 00:14:13,152 故郷を いろいろな災厄から 守ってきたのですね。 221 00:14:13,152 --> 00:14:17,990 3か月でいいから契約をと 迫る相手を やり過ごしたり…。 222 00:14:17,990 --> 00:14:20,827 まあ いろいろありましたね。 223 00:14:20,827 --> 00:14:24,664 (レイン)契約! 悪魔を1人で退けていたのか。 224 00:14:24,664 --> 00:14:27,333 自宅警備…。 うそは言ってないから! 225 00:14:27,333 --> 00:14:30,002 (クレア)ミツルギ殿に勝ったとは…。 226 00:14:30,002 --> 00:14:34,107 後学のため カズマ殿の冒険者カードを➡ 227 00:14:34,107 --> 00:14:36,109 拝見させては もらえないでしょうか? 228 00:14:36,109 --> 00:14:40,780 ブーッ! うっ… フフッ フフッ…。 229 00:14:40,780 --> 00:14:44,617 《俺の 癖のある冒険者カードなんか 見せられるか! 230 00:14:44,617 --> 00:14:49,122 どこで リッチースキルなんて覚えた? なんて聞かれたら 一発でアウトだ》 231 00:14:49,122 --> 00:14:52,291 冒険者にとって 手の内を明かすというのは…。 232 00:14:52,291 --> 00:14:56,629 あ~! それよりも アクア そろそろ 取って置きの芸を。 233 00:14:56,629 --> 00:14:59,799 今日は いい感じの 砂絵が描けたから もういいわ。 234 00:14:59,799 --> 00:15:02,468 ねえ このシュワシュワ もっと 持ってきて~! 235 00:15:02,468 --> 00:15:04,804 持ってきて~! 他言は致しません。 236 00:15:04,804 --> 00:15:08,641 それとも 何か 見せられない理由でも? 237 00:15:08,641 --> 00:15:11,811 《見せられない理由が あるんです》 238 00:15:11,811 --> 00:15:14,981 この男は 最弱職なのです。 239 00:15:14,981 --> 00:15:17,817 そのことを知られるのが 恥ずかしかったのでしょう。 240 00:15:17,817 --> 00:15:20,820 そっ… そうなんですよ。 241 00:15:20,820 --> 00:15:22,989 先ほどまでの話といい➡ 242 00:15:22,989 --> 00:15:25,324 本当に ミツルギ殿に勝ったのですか? 243 00:15:25,324 --> 00:15:27,493 《ふっ… 不意打ちのうえに➡ 244 00:15:27,493 --> 00:15:31,798 スティールで 魔剣 奪って 勝ちました とか言えるわけない》 245 00:15:34,267 --> 00:15:36,936 んっ? 246 00:15:36,936 --> 00:15:38,938 あっ…。 (カズマ/ダクネス/めぐみん)んっ? 247 00:15:38,938 --> 00:15:42,942 そっ… その…。 248 00:15:42,942 --> 00:15:48,114 「ソードマスターのミツルギ殿が 最弱職の者に 負けるだなんて信じられない」。 249 00:15:48,114 --> 00:15:51,117 「私に うそをついているのでは ないのですか?」。 250 00:15:51,117 --> 00:15:55,288 「それに 彼は イケメンですし…」 と仰せだ。 251 00:15:55,288 --> 00:15:58,624 私も そう思います。 彼は イケメンですし。 うんうん。 252 00:15:58,624 --> 00:16:01,961 おい お前ら さすがの俺でも ひっぱたくぞ! 253 00:16:01,961 --> 00:16:04,130 ひっ! 無礼者! 王族に向かって➡ 254 00:16:04,130 --> 00:16:06,132 「お前ら」とは 何事だ! 255 00:16:06,132 --> 00:16:08,301 《ツッコんでくださいと 言わんばかりの➡ 256 00:16:08,301 --> 00:16:11,604 言い方しておいて ツッコんだら怒られるとか…》 257 00:16:13,639 --> 00:16:18,344 申し訳ない。 何分 礼儀作法も知らない男なので。 258 00:16:21,481 --> 00:16:24,650 ここは 私に免じ どうか ご容赦を。 259 00:16:24,650 --> 00:16:26,652 んっ…。 260 00:16:29,655 --> 00:16:32,091 (レイン)「この国に対し 多大な功績のある➡ 261 00:16:32,091 --> 00:16:35,261 ダスティネスの名に免じて 不問とする」。 262 00:16:35,261 --> 00:16:37,930 「ですが 気分を害しました」。 263 00:16:37,930 --> 00:16:40,766 「冒険譚の褒美は ちゃんと取らせます」。 264 00:16:40,766 --> 00:16:43,269 「そこの最弱職の うそつき男は➡ 265 00:16:43,269 --> 00:16:46,272 それを持って 立ち去るがいい」 と仰せです。 266 00:16:46,272 --> 00:16:48,774 《おっと きつい物言いですね。 267 00:16:48,774 --> 00:16:51,777 しかし ダクネスのおかげで助かった。 268 00:16:51,777 --> 00:16:53,779 とっとと帰るとしよう》 269 00:16:56,949 --> 00:17:00,119 痛たたた! こら めぐみん 何を…。 270 00:17:00,119 --> 00:17:02,455 やっ… やめろ~! おい! 271 00:17:02,455 --> 00:17:04,457 んっ…。 272 00:17:04,457 --> 00:17:08,294 《まずい。 いちばん 仲間を大事にする めぐみんだ。 273 00:17:08,294 --> 00:17:11,130 売られた けんかは 必ず 買ってしまう!》 274 00:17:11,130 --> 00:17:14,133 んっ…。 ん~…。 275 00:17:14,133 --> 00:17:16,135 フン! 276 00:17:16,135 --> 00:17:18,137 《あれ?》 277 00:17:18,137 --> 00:17:21,974 てっきり 暴れだすものかと心配したぞ。 278 00:17:21,974 --> 00:17:25,811 私1人だったなら もちろん 我慢なんてしませんが➡ 279 00:17:25,811 --> 00:17:29,482 ここで 私が暴れたら ダクネスが困るじゃないですか。 280 00:17:29,482 --> 00:17:32,785 あっ… フッ。 281 00:17:34,754 --> 00:17:39,592 アイリス様 先ほどの 「うそつき男」という言葉を➡ 282 00:17:39,592 --> 00:17:42,762 取り消しては いただけませんか? (レイン/アイリス/クレア)あっ! 283 00:17:42,762 --> 00:17:47,600 この男は 大げさに言ったものの うそは申しておりません。 284 00:17:47,600 --> 00:17:50,436 それに 最弱職ではありますが➡ 285 00:17:50,436 --> 00:17:54,106 いざというときには 誰よりも頼りになる男です。 286 00:17:54,106 --> 00:17:56,309 お願いします アイリス様。 287 00:17:58,277 --> 00:18:01,280 どうか 先ほどの言葉を訂正し➡ 288 00:18:01,280 --> 00:18:03,282 彼に謝罪をしては いただけませんか? 289 00:18:03,282 --> 00:18:05,284 ダスティネス卿! 290 00:18:05,284 --> 00:18:08,287 あっ… んっ…。 291 00:18:08,287 --> 00:18:11,791 謝りません! うそではないというのなら➡ 292 00:18:11,791 --> 00:18:15,461 そこの男に どうやって ミツルギ様に 勝ったのかを説明させなさい! 293 00:18:15,461 --> 00:18:17,964 それができないというなら その男は➡ 294 00:18:17,964 --> 00:18:19,966 弱くて 口だけの うそ…。 (たたく音) 295 00:18:19,966 --> 00:18:21,968 (めぐみん/カズマ)あっ! 296 00:18:21,968 --> 00:18:24,303 あっ…。 297 00:18:24,303 --> 00:18:28,808 何をするか ダスティネス卿! あっ! だっ… だめ! 298 00:18:28,808 --> 00:18:31,911 (めぐみん/カズマ)あっ! 299 00:18:31,911 --> 00:18:33,913 あっ! 300 00:18:35,915 --> 00:18:39,085 アイリス様。 あっ…。 301 00:18:39,085 --> 00:18:41,253 フッ…。 302 00:18:41,253 --> 00:18:43,422 失礼しました。 303 00:18:43,422 --> 00:18:46,092 ですが 精いっぱい 戦い➡ 304 00:18:46,092 --> 00:18:48,761 あれだけの功績を 残した者に対しての➡ 305 00:18:48,761 --> 00:18:50,930 物言いではありません。 306 00:18:50,930 --> 00:18:53,933 彼には どうやって 魔剣使いに勝ったかを➡ 307 00:18:53,933 --> 00:18:56,268 説明する責任もありません。 308 00:18:56,268 --> 00:18:59,605 そして それができなかったとしても➡ 309 00:18:59,605 --> 00:19:03,609 彼が 罵倒されるいわれもありません。 310 00:19:03,609 --> 00:19:05,611 んっ…。 311 00:19:05,611 --> 00:19:08,114 ハァ…。 フゥ…。 312 00:19:08,114 --> 00:19:10,282 よ~し わかった。 313 00:19:10,282 --> 00:19:14,787 ここまで 仲間が かばってくれて 教えないわけにもいかないだろ。 314 00:19:14,787 --> 00:19:17,623 あんまり かっこよくもないんだけどな。 315 00:19:17,623 --> 00:19:21,627 見せてやるよ どうやって ミツルギに勝ったのかを! 316 00:19:21,627 --> 00:19:23,629 んっ! あっ! 317 00:19:23,629 --> 00:19:26,966 もういい! クレア 私は もういいから! 318 00:19:26,966 --> 00:19:29,802 《どうしたのだろう? この豹変ぶりは。 319 00:19:29,802 --> 00:19:33,406 根は 悪い子ではないのだろうか?》 320 00:19:33,406 --> 00:19:37,576 お前がいいのなら 何も言うまい。 やってやれ カズマ。 321 00:19:37,576 --> 00:19:40,246 まさか 後れを取ったりはしないだろう? 322 00:19:40,246 --> 00:19:42,248 当たり前だろ。 323 00:19:42,248 --> 00:19:44,917 俺が渡り合ってきた相手を 考えろ! 324 00:19:44,917 --> 00:19:49,922 魔剣使いに 魔王軍の幹部 果ては 大物賞金首まで! 325 00:19:49,922 --> 00:19:53,592 日頃 そんな連中と やり合ってんだ! 326 00:19:53,592 --> 00:19:56,095 まずは その物騒な剣からだ! 327 00:19:56,095 --> 00:19:58,431 これでも食らえ! 328 00:19:58,431 --> 00:20:00,766 スティール! 329 00:20:00,766 --> 00:20:04,437 くっ…。 《よし! このまま 一気に…》 330 00:20:04,437 --> 00:20:06,605 んっ? (ダクネス/めぐみん)んっ…。 331 00:20:06,605 --> 00:20:11,444 んっ? ごめん これ 返します。 332 00:20:11,444 --> 00:20:13,612 えっ? あっ…。 333 00:20:13,612 --> 00:20:16,115 キャー! 334 00:20:16,115 --> 00:20:18,784 (ダクネス)お前というやつは! お前というやつは! 335 00:20:18,784 --> 00:20:21,120 どうして かっこよく決めることが できないのだ!? 336 00:20:21,120 --> 00:20:23,456 すみませ~ん! 337 00:20:23,456 --> 00:20:27,626 その… 申し訳ありません。 お気になさらず。 338 00:20:27,626 --> 00:20:31,130 傷も癒えたことだし 水に流すのが いちばんです。 339 00:20:31,130 --> 00:20:35,634 しかし あの傷を 痕も残さず治してしまうとは。 340 00:20:35,634 --> 00:20:38,471 それに ダスティネス卿の あの硬さ。 341 00:20:38,471 --> 00:20:41,307 しかも そちらの方は 名高い紅魔族。 342 00:20:41,307 --> 00:20:46,312 あなた方なら 魔王の幹部を 撃退したのも うなずけます。 343 00:20:46,312 --> 00:20:49,815 んっ? (クレア)まあ カズマ殿に関しては…。 344 00:20:49,815 --> 00:20:53,319 《なぜ 俺にだけ 不審な目を向けてくるのか》 345 00:20:53,319 --> 00:20:55,321 んっ? 346 00:20:59,825 --> 00:21:03,829 フッ… それは ご自分で おっしゃったほうがいいですよ。 347 00:21:03,829 --> 00:21:05,831 あっ…。 大丈夫です。 348 00:21:05,831 --> 00:21:10,336 カズマ殿は アイリス様のような方には 甘そうな方ですよ。 349 00:21:10,336 --> 00:21:14,006 《おっと なんだか 失礼なことを 言われてる気がしますよ?》 350 00:21:14,006 --> 00:21:16,008 あっ…。 351 00:21:21,013 --> 00:21:23,015 んっ? 352 00:21:25,518 --> 00:21:29,855 んっ…。 うそつきだなんて言って ごめんなさい。 353 00:21:29,855 --> 00:21:33,626 また…。 354 00:21:33,626 --> 00:21:37,129 冒険話を聞かせてくれますか? 355 00:21:39,298 --> 00:21:42,802 フフッ 喜んで! 356 00:21:46,639 --> 00:21:49,141 (クレア)では 我々は 城に。 357 00:21:49,141 --> 00:21:53,979 アイリス様 王都に参じたときに また お話ししましょう。 358 00:21:53,979 --> 00:21:56,081 フッ…。 フッ では。 359 00:21:58,150 --> 00:22:01,320 それじゃあ 王女様。 また いつの日か。 360 00:22:01,320 --> 00:22:03,322 (レイン)テレポート! フフッ! うわっ! 361 00:22:03,322 --> 00:22:05,491 何を言ってるの? 362 00:22:05,491 --> 00:22:07,493 はっ? 363 00:22:11,330 --> 00:22:14,533 うっ… はっ!? 364 00:22:19,171 --> 00:22:23,075 (レイン/クレア)アッ… アイリス様? えっと これは…。 365 00:22:27,179 --> 00:22:31,183 また 私に 冒険話をしてくれる って言ったじゃない! 366 00:22:33,118 --> 00:22:36,121 《さすが 貴族の元締めだ。 367 00:22:36,121 --> 00:22:39,792 傍若無人っぷりが 半端ないです!》 368 00:22:39,792 --> 00:22:41,794 んっ?