1 00:00:02,002 --> 00:00:05,172 アルダープ様の結婚式だよ。 おめでたいよ。 2 00:00:05,172 --> 00:00:08,342 《カズマ:アルダープのやつは よほど待ちきれないのか➡ 3 00:00:08,342 --> 00:00:13,514 いろんなものを すっ飛ばして 結婚式の日取りを決めやがった》 4 00:00:13,514 --> 00:00:16,517 (めぐみん) カズマ すねてる場合ですか? 5 00:00:18,852 --> 00:00:21,521 あいつが決めたことだって 言っただろ。 6 00:00:21,521 --> 00:00:24,024 あいつが泣いて謝ってくるまでは 何もしないからな。 7 00:00:24,024 --> 00:00:26,193 きっ… フン! あっ! 8 00:00:26,193 --> 00:00:28,362 私は 認めませんよ! 9 00:00:28,362 --> 00:00:32,199 このまま 当日を迎えるなら 私にも 考えがあります。 10 00:00:32,199 --> 00:00:35,702 おい あんまり物騒なこと 考えるなよ? 11 00:00:35,702 --> 00:00:37,871 ほら それ 返せよ。 朝から ようやく➡ 12 00:00:37,871 --> 00:00:39,873 そこまで作ったんだからな。 13 00:00:39,873 --> 00:00:43,544 んっ… これって なんですか? 14 00:00:43,544 --> 00:00:48,048 フゥ… 潰すんだよ プチプチと。 15 00:00:48,048 --> 00:00:51,718 潰して遊んで 心の平穏を保つ物だ。 16 00:00:51,718 --> 00:00:54,721 それだけですか? 17 00:00:54,721 --> 00:00:58,559 それだけ。 18 00:00:58,559 --> 00:01:02,062 フン! フンフンフン フフン フフン! あ~! 19 00:02:42,529 --> 00:02:44,531 (アクア)ん~…。 えっと…。 20 00:02:44,531 --> 00:02:47,534 (ハーゲン)本日は サトウ殿に➡ 21 00:02:47,534 --> 00:02:50,137 折り入って ご相談がありまして。 22 00:02:52,372 --> 00:02:58,045 《ひょっとして ダクネスが折れて 助けを求めに来たの… か?》 23 00:02:58,045 --> 00:03:01,148 「ダスティネス家に告ぐ」。 24 00:03:01,148 --> 00:03:04,317 「とある筋より 近々 魔王軍幹部の1人が➡ 25 00:03:04,317 --> 00:03:09,322 アクセルのエリス教会にて テロを行うとの情報を得た」。 26 00:03:09,322 --> 00:03:11,825 「テロ決行日は 式当日」。 27 00:03:11,825 --> 00:03:14,161 「直ちに 結婚を中止しなければ➡ 28 00:03:14,161 --> 00:03:19,166 式当日には 教会に 爆裂魔法が さく裂することになる」。 29 00:03:19,166 --> 00:03:23,003 「どうか この忠告を 受け入れられますよう」。 30 00:03:23,003 --> 00:03:25,172 「親切な魔法使いより」。 31 00:03:25,172 --> 00:03:29,342 すいませんでした! あのばかは ちゃんと 叱っておきますので! 32 00:03:29,342 --> 00:03:32,679 めぐみん! ちょっと 話があるから 出てこ~い! 33 00:03:32,679 --> 00:03:36,850 《そんなふうに ダクネスの いない日々が過ぎていった。 34 00:03:36,850 --> 00:03:41,354 俺は 放っておくと決めたのだが あいつらはというと…》 35 00:03:41,354 --> 00:03:44,357 さあ この小さな かばんの中から➡ 36 00:03:44,357 --> 00:03:46,860 初心者殺しが飛び出しますよ! (観客たち)お~! 37 00:03:46,860 --> 00:03:50,030 飛び出させるな そんなもん! うわっ! ちょっと 何すんのよ! 38 00:03:50,030 --> 00:03:52,532 離してよ! ん~…。 私の芸を 一目見ようと➡ 39 00:03:52,532 --> 00:03:54,534 これだけの人が集まってるのよ? 40 00:03:54,534 --> 00:03:56,870 だから 俺が呼ばれたんだよ。 41 00:03:56,870 --> 00:03:59,039 家の前で 迷惑だから 止めてくれって! 42 00:03:59,039 --> 00:04:01,475 離して みんな 待ってるじゃない。 おい 早く見せてくれよ! 43 00:04:01,475 --> 00:04:03,643 早く見せてくれ! あっ? 44 00:04:03,643 --> 00:04:06,146 あっ おひねりは やめてください。 45 00:04:06,146 --> 00:04:09,983 私は 芸人ではないので おひねりは やめてください。 46 00:04:09,983 --> 00:04:11,985 カズマ。 なんだ? これはね➡ 47 00:04:11,985 --> 00:04:14,654 ダクネスを 家から おびき出すための作戦なの。 48 00:04:14,654 --> 00:04:16,656 はぁ? そう! 49 00:04:16,656 --> 00:04:20,827 ほら 『天の岩戸』って話を 知らないかしら? あれよ! 50 00:04:20,827 --> 00:04:24,498 ハァ…。 ねえ! ダクネス 聞いてるんでしょ? 51 00:04:24,498 --> 00:04:26,666 早く出てきて~! 52 00:04:26,666 --> 00:04:29,503 ほら 間近で見ないと 後悔するわよ! 53 00:04:29,503 --> 00:04:32,672 今から 取って置きのやつを…。 んっ…。 あっ! ちょ… カズマ! 54 00:04:32,672 --> 00:04:37,177 何すんのよ! 離しなさいよ! ほら とっとと帰るぞ。 55 00:04:37,177 --> 00:04:41,848 嫌よ! ダクネスが出てくるまで ここで 毎日 芸をやるからね! 56 00:04:41,848 --> 00:04:46,853 ねえ ダクネス! ダクネース!! 57 00:04:46,853 --> 00:04:50,190 《更に 数日後》 58 00:04:50,190 --> 00:04:52,192 あう…。 59 00:04:52,192 --> 00:04:54,861 ただいま 帰りました。 60 00:04:54,861 --> 00:04:57,364 3日ぶりですか…。 61 00:04:57,364 --> 00:05:01,134 言っただろ? 脅迫状なんて 送ってたら 捕まるって。 62 00:05:01,134 --> 00:05:03,470 はふ…。 あっ…。 63 00:05:03,470 --> 00:05:05,639 もう おとなしくしておけよ。 64 00:05:05,639 --> 00:05:07,974 今のとこ アクアも お前も➡ 65 00:05:07,974 --> 00:05:10,644 ダスティネス家に 迷惑しか かけてないからな。 66 00:05:10,644 --> 00:05:16,483 (めぐみん)カズマ いいかげん 協力してくれませんか? 67 00:05:16,483 --> 00:05:19,152 ダクネスが 助けを求めてきたらな。 68 00:05:19,152 --> 00:05:21,488 この 人でなし! 69 00:05:21,488 --> 00:05:24,658 街では クズマとかゲスマとか言われる カズマですが➡ 70 00:05:24,658 --> 00:05:28,829 なんだかんだ言いながら 仲間が 困ったときには 放っておかない➡ 71 00:05:28,829 --> 00:05:32,632 やるときは やる人だと 思ってましたよ! くっ…。 72 00:05:35,001 --> 00:05:39,839 くっ…。 私の好きな人は こんなとき➡ 73 00:05:39,839 --> 00:05:43,343 嫌そうに文句を言いながらも➡ 74 00:05:43,343 --> 00:05:45,345 「しょうがねえな」 とか言いながら➡ 75 00:05:45,345 --> 00:05:49,049 どうにかしてくれる そんな人なんです。 76 00:05:52,185 --> 00:05:55,021 適当に 好きだとか言っとけば 協力すると思ったら➡ 77 00:05:55,021 --> 00:05:58,692 大間違いだからな。 俺は そんなに ちょろくないぞ。 78 00:05:58,692 --> 00:06:01,127 チッ! 79 00:06:01,127 --> 00:06:03,129 キシャー! シャシャシャシャシャシャ! うわ~ やめろ! 80 00:06:03,129 --> 00:06:05,332 シャシャシャシャ! シャッ シャシャ! 嫌… 嫌~! 81 00:06:07,634 --> 00:06:09,636 《そして とうとう➡ 82 00:06:09,636 --> 00:06:12,339 ダクネスの結婚式の日が 来てしまった》 83 00:06:14,641 --> 00:06:18,645 カズマ 行きますよ! 式なんて ぶっ潰してやりましょう! 84 00:06:18,645 --> 00:06:22,482 フッフッフッ… うっかり 魔法が飛んで 式場が消滅したり➡ 85 00:06:22,482 --> 00:06:25,318 うっかり 魔法が飛んで 領主邸が消滅したりなどは➡ 86 00:06:25,318 --> 00:06:27,487 よくあることです! 87 00:06:27,487 --> 00:06:30,490 おい やめろ。 マジ やめろ。 88 00:06:30,490 --> 00:06:32,492 また 借金 背負うどころか➡ 89 00:06:32,492 --> 00:06:34,995 今度こそ 本物の犯罪者だぞ。 90 00:06:34,995 --> 00:06:37,664 行かないと 後悔しますよ? 91 00:06:37,664 --> 00:06:40,834 俺は 行かないよ。 はぁ~? 92 00:06:40,834 --> 00:06:42,836 くっ くくっ… んっ…。 93 00:06:42,836 --> 00:06:47,340 カズマは ダクネスが あの領主に 好きにされても いいんですか? 94 00:06:47,340 --> 00:06:50,010 本当に それで いいんですか? 95 00:06:50,010 --> 00:06:52,345 いいわけねえだろうが!! 96 00:06:52,345 --> 00:06:54,681 ハッ… あっ…。 97 00:06:54,681 --> 00:06:58,184 いいわけねえだろ。 98 00:06:58,184 --> 00:07:00,120 あっ…。 99 00:07:00,120 --> 00:07:04,124 お前は 知らないだろうがな あのおっさんは➡ 100 00:07:04,124 --> 00:07:07,627 目に付いた いい女は どんな手を使っても 物にして➡ 101 00:07:07,627 --> 00:07:10,463 しかも 飽きたら 少ない手切れ金 渡して➡ 102 00:07:10,463 --> 00:07:13,466 ポイだとよ。 たちが悪いのは➡ 103 00:07:13,466 --> 00:07:15,468 そんな 好き放題やってるのに➡ 104 00:07:15,468 --> 00:07:18,471 なぜか 決定的な証拠が 出てこないことだ。 105 00:07:18,471 --> 00:07:20,974 評判 最悪なんだよ! 106 00:07:23,476 --> 00:07:25,979 なら なおさら カズマなら➡ 107 00:07:25,979 --> 00:07:29,082 何か ろくでもない手を 考えつくんじゃないですか? 108 00:07:31,318 --> 00:07:34,154 今回ばかりは どうにもできない。 109 00:07:34,154 --> 00:07:37,157 これは 貴族同士の結婚式。 110 00:07:37,157 --> 00:07:39,159 警備も厳重で➡ 111 00:07:39,159 --> 00:07:42,662 もう 今更 どうやったって こっちからは 近づけない。 112 00:07:42,662 --> 00:07:45,498 むしろ それがあるから 今まで➡ 113 00:07:45,498 --> 00:07:49,169 ダクネスから 助けを求めてくるのを 待ってたんだ。 114 00:07:49,169 --> 00:07:51,171 カズマ…。 115 00:07:51,171 --> 00:07:54,841 ダクネスのおやじさんは 重病だし➡ 116 00:07:54,841 --> 00:07:59,012 他に手引きしてくれるような 貴族のコネもないよ。 117 00:07:59,012 --> 00:08:03,116 だって 俺 しがない冒険者なんだしさ。 118 00:08:03,116 --> 00:08:05,118 んっ…。 119 00:08:05,118 --> 00:08:09,956 これが もともとの身分の違い ってやつだ。 120 00:08:09,956 --> 00:08:14,961 そもそも 俺たちとダクネスは 住む世界が違うのに➡ 121 00:08:14,961 --> 00:08:17,964 今まで 一緒に冒険できたこと自体➡ 122 00:08:17,964 --> 00:08:19,966 奇跡みたいなものだ。 123 00:08:22,302 --> 00:08:24,304 ハァ…。 124 00:08:31,144 --> 00:08:35,648 カズマも なんとかしようと していたことは 理解しました。 125 00:08:35,648 --> 00:08:39,819 私にとっては それだけでも 十分です。 126 00:08:39,819 --> 00:08:41,821 あっ…。 127 00:08:41,821 --> 00:08:46,659 私は 自分で考え 後悔しない道を行きます。 128 00:08:46,659 --> 00:08:52,565 カズマも どうか よく考え そして 後悔しない道を行かれるよう。 129 00:08:54,667 --> 00:08:56,669 それじゃあ。 130 00:08:58,838 --> 00:09:02,609 (ドアの閉まる音) 131 00:09:02,609 --> 00:09:04,611 《しょうがないよな》 132 00:09:04,611 --> 00:09:06,613 (バニル)へい 毎度! 133 00:09:06,613 --> 00:09:11,451 頼りにならない仲間を差し置き 見通す悪魔が助けに来たぞ! 134 00:09:11,451 --> 00:09:13,453 バニル! 我が輩の登場に➡ 135 00:09:13,453 --> 00:09:16,122 泣いて喜び 踊り狂うが 吉と出た! 136 00:09:16,122 --> 00:09:20,293 さあ 貴様の持てる 知識の数々を 見せてもらおう! 137 00:09:20,293 --> 00:09:22,629 はぁ? こんだけ やさぐれてるときに➡ 138 00:09:22,629 --> 00:09:25,298 なんで お前と 商談しなきゃなんないんだよ! 139 00:09:25,298 --> 00:09:27,801 美人店主に チェンジだ チェンジ! 140 00:09:27,801 --> 00:09:31,971 あの負債生成装置に まともな商談ができるものか。 141 00:09:31,971 --> 00:09:34,307 昨日も ちょっと 目を離しただけで➡ 142 00:09:34,307 --> 00:09:38,144 「これは カップル冒険者に 売れますよ!」とか言って➡ 143 00:09:38,144 --> 00:09:41,314 このペンダントを仕入れてきたのだ! それ 何? 144 00:09:41,314 --> 00:09:44,484 これを着けている者が ひん死の重傷を負うと➡ 145 00:09:44,484 --> 00:09:48,321 その最後の命を燃やし 爆発する ペンダントである。 146 00:09:48,321 --> 00:09:50,323 コンセプトは…。 147 00:09:50,323 --> 00:09:55,995 ⦅ウィズ:最後のときには 命を懸けて 大切な人を守れるように。 148 00:09:55,995 --> 00:09:58,998 ロマンチックじゃないですか?⦆ 149 00:09:58,998 --> 00:10:01,835 などと キャッキャと喜んでいたが➡ 150 00:10:01,835 --> 00:10:04,838 威力が強すぎて 敵どころか 守るべき愛する人とやらも➡ 151 00:10:04,838 --> 00:10:08,842 みんな まとめて 吹っ飛ぶという もう 店主の商売センスが➡ 152 00:10:08,842 --> 00:10:12,846 どうなっているのか疑いたくなる 一品である。 153 00:10:12,846 --> 00:10:14,848 お1つ どうか? 154 00:10:14,848 --> 00:10:16,850 うん いらない。 155 00:10:16,850 --> 00:10:20,019 それより お前 助けに来たって…。 156 00:10:20,019 --> 00:10:22,021 (バニル)ふむふむ…。 157 00:10:22,021 --> 00:10:26,359 我が輩の助言どおり 商品開発を進めていたようだな。 158 00:10:26,359 --> 00:10:28,561 そこでだ。 159 00:10:30,530 --> 00:10:33,199 おっ… おお…。 こっ… これは➡ 160 00:10:33,199 --> 00:10:38,538 俺に残された知識の集大成だから 安売りする気なんてないからな。 161 00:10:38,538 --> 00:10:40,707 助けに行きたくて 行きたくて➡ 162 00:10:40,707 --> 00:10:45,545 しかし 助けに行って よろい娘に 拒絶されることを 恐れる男よ。 163 00:10:45,545 --> 00:10:48,381 見通す悪魔 バニルが宣言しよう。 164 00:10:48,381 --> 00:10:51,551 貴様は すべての知的財産権と 引き換えに➡ 165 00:10:51,551 --> 00:10:55,889 このかばんの中身を 必ず所望する。 166 00:10:55,889 --> 00:10:57,891 フハハハハハハ! 167 00:10:57,891 --> 00:11:02,162 では 貴様のすべての知識と権利を 確認させてもらおうか。 168 00:11:02,162 --> 00:11:04,831 なあ バニル。 お前 いろんなことが わかるんだろ? 169 00:11:04,831 --> 00:11:07,167 フハハハハハハハ…。 うむ。 170 00:11:07,167 --> 00:11:09,168 大概のことが見通せるな。 171 00:11:09,168 --> 00:11:12,172 例えば 今から 貴様が聞きたがっていることも➡ 172 00:11:12,172 --> 00:11:14,340 もちろん わかる。 あっ! 173 00:11:14,340 --> 00:11:19,012 あの よろい娘が なぜ 領主に ばく大な借金をしたのか。 174 00:11:19,012 --> 00:11:21,014 なぜ あの領主は あれだけのことを➡ 175 00:11:21,014 --> 00:11:26,019 やらかしているにもかかわらず 証拠の1つも出ないのか。 176 00:11:26,019 --> 00:11:29,188 なあ お前…。 (カズマ/バニル)悪魔のくせに…。 177 00:11:29,188 --> 00:11:33,860 (バニル)なぜ 協力的なのか。 何か たくらんでいるんじゃないか。 178 00:11:33,860 --> 00:11:35,862 もちろん たくらんでいるぞ。 179 00:11:35,862 --> 00:11:40,033 何せ 我が輩 悪魔だからな。 だが まあ 今回は➡ 180 00:11:40,033 --> 00:11:43,369 貴様と 利害が一致したので 協力したまで。 181 00:11:43,369 --> 00:11:45,538 例えば もしものときのためにと➡ 182 00:11:45,538 --> 00:11:48,374 貴様が隠している さまざまな権利も➡ 183 00:11:48,374 --> 00:11:51,211 この際 まとめて 安く売ってもらおうとな。 184 00:11:51,211 --> 00:11:55,215 《見通す悪魔さん 本当に やっかいだな…》 185 00:11:55,215 --> 00:11:58,051 それより 俺が聞きたいこと わかってるんなら➡ 186 00:11:58,051 --> 00:12:00,153 もったいぶらずに教えてくれよ。 187 00:12:00,153 --> 00:12:03,656 いいだろう いいだろう。 では 教えてやろう! 188 00:12:03,656 --> 00:12:06,159 セイクリッド・エクソシズム! 189 00:12:06,159 --> 00:12:10,163 ひっ! フハハハハ フハハハハ…。 190 00:12:10,163 --> 00:12:12,332 ちょっ! お前 大悪魔なんだろ? 191 00:12:12,332 --> 00:12:14,667 トイレの女神の攻撃じゃ 終わらないだろ! 192 00:12:14,667 --> 00:12:16,836 はっ? ちょっと 目を離した隙に➡ 193 00:12:16,836 --> 00:12:20,506 なんで 悪魔の味方してるの? それに 私 水の女神よ! 194 00:12:20,506 --> 00:12:24,177 毎度 毎度 余計なことを! 今まで いなかったくせに! 195 00:12:24,177 --> 00:12:26,679 お客様の おもてなしをしてたのよ。 196 00:12:26,679 --> 00:12:28,681 お客って 誰だよ! 197 00:12:28,681 --> 00:12:31,017 執事さん? 198 00:12:31,017 --> 00:12:34,687 何やら お取り込み中のようですね。 199 00:12:34,687 --> 00:12:37,523 私は これで…。 200 00:12:37,523 --> 00:12:40,693 あっ いや… これは…。 201 00:12:40,693 --> 00:12:45,198 フハハハハハハ! 不意打ちとは やってくれるな チンピラ女神! 202 00:12:45,198 --> 00:12:49,035 見ろ 我が輩の かっこいい仮面に ひびが入ったわ! 203 00:12:49,035 --> 00:12:52,705 やだ~ 害虫駆除するときに いちいち➡ 204 00:12:52,705 --> 00:12:56,042 これから 駆除させていただきます なんて 断るの? 205 00:12:56,042 --> 00:13:00,146 ばかなの? プー クスクス! ププー! 206 00:13:00,146 --> 00:13:02,148 おい こら 邪魔すんな! 207 00:13:02,148 --> 00:13:05,151 むぅ~…。 (バニル)さて 女神が 隣にいるにもかかわらず➡ 208 00:13:05,151 --> 00:13:07,987 神頼みすらできない 哀れな男よ。 209 00:13:07,987 --> 00:13:10,657 貴様が知りたいのは あの よろい娘の➡ 210 00:13:10,657 --> 00:13:14,160 借金の経緯だったな? おっ… おう…。 211 00:13:14,160 --> 00:13:17,664 事の発端は 貴様ら冒険者たちが➡ 212 00:13:17,664 --> 00:13:21,167 機動要塞デストロイヤーを倒したことに 起因する。 213 00:13:21,167 --> 00:13:24,504 デストロイヤー? 詳しく! 214 00:13:24,504 --> 00:13:29,676 通常 デストロイヤーが出現した際 領主は 土地を失うものだ。 215 00:13:29,676 --> 00:13:32,512 だが この街は 貴様らの悪あがきで➡ 216 00:13:32,512 --> 00:13:34,514 そうはならなかった。 217 00:13:34,514 --> 00:13:36,683 いいことじゃないか。 218 00:13:36,683 --> 00:13:38,685 (バニル)街自体は 助かった。 219 00:13:38,685 --> 00:13:41,521 あっ…。 (バニル)そう 街自体はな…。 220 00:13:41,521 --> 00:13:43,856 だが 途中にある 穀倉地帯など➡ 221 00:13:43,856 --> 00:13:47,860 実に さまざまなものが 蹂躙されたわけだ。 222 00:13:47,860 --> 00:13:52,365 農業に携わっていた者たちは すべてを失ったも同然だ。 223 00:13:52,365 --> 00:13:54,867 あっ…。 そこで 農民たちは➡ 224 00:13:54,867 --> 00:13:58,204 領主に助けを求めた。 んっ…。 225 00:13:58,204 --> 00:14:01,140 そう 貴様の予想どおりである。 226 00:14:01,140 --> 00:14:03,309 あの領主は こう言った。 227 00:14:03,309 --> 00:14:06,813 ⦅アルダープ:命が助かっただけでも もうけものだろう。 228 00:14:06,813 --> 00:14:10,483 放っておいても 草ぐらい 生えてくるだろう⦆ 229 00:14:10,483 --> 00:14:13,653 と…。 んっ…。 230 00:14:13,653 --> 00:14:18,157 天災みたいなものだから 諦めろと 言われても 無理であろう。 231 00:14:18,157 --> 00:14:20,159 人々は 泣きついた。 232 00:14:20,159 --> 00:14:25,164 そう 貴様と関わりの深い ダスティネス一族にな。 233 00:14:25,164 --> 00:14:27,667 そして 彼らは こう言った。 234 00:14:27,667 --> 00:14:32,839 冒険者たちが 洪水で壊した建物の 弁償金を負担した➡ 235 00:14:32,839 --> 00:14:38,678 慈悲にあふれる ダスティネス様 どうか 我らにも お情けをとな。 236 00:14:38,678 --> 00:14:40,680 今 なんつった? 237 00:14:40,680 --> 00:14:43,015 洪水で壊した建物が なんだって? 238 00:14:43,015 --> 00:14:49,021 フン…。 貴様は 賠償を請求される際 こう言われなかったか? 239 00:14:49,021 --> 00:14:54,193 全額弁償とは言わないから 一部だけでも払ってくれと。 240 00:14:54,193 --> 00:14:56,529 あっ…。 ダスティネス家は➡ 241 00:14:56,529 --> 00:14:58,698 先の洪水の被害を 補填するために➡ 242 00:14:58,698 --> 00:15:02,135 資産の大半を失っていた。 あっ! 243 00:15:02,135 --> 00:15:06,973 そして それでも なお デストロイヤーに 蹂躙された者たちを助けようと➡ 244 00:15:06,973 --> 00:15:11,310 責務を放棄した領主に頭を下げ 金を借りたわけだ。 245 00:15:11,310 --> 00:15:14,814 くっ…。 こういう条件付きでな。 246 00:15:14,814 --> 00:15:19,485 ⦅もし 返済が困難になった場合には➡ 247 00:15:19,485 --> 00:15:22,321 担保として その体で…⦆ 248 00:15:22,321 --> 00:15:25,825 フン! ハァ…。 249 00:15:25,825 --> 00:15:27,827 ねえ カズマ。 250 00:15:27,827 --> 00:15:33,499 怒りに任せて テーブル 殴ったら 痛かったのね? 痛かったのね? 251 00:15:33,499 --> 00:15:36,836 これで すべてが つながった。 252 00:15:36,836 --> 00:15:39,505 ダクネスの借金の額は いくらなんだ? 253 00:15:39,505 --> 00:15:45,178 フフッ… お客様の持つ資産に このかばんの中身を合わせると➡ 254 00:15:45,178 --> 00:15:48,181 ちょうど 借金と同額になります。 255 00:15:50,683 --> 00:15:53,586 では 商談に入ろうか。 256 00:15:58,691 --> 00:16:01,461 とても おきれいですよ お嬢様。 257 00:16:01,461 --> 00:16:06,466 式が終わったら ぜひ お屋敷で 伏せっておられる 旦那様にも➡ 258 00:16:06,466 --> 00:16:09,635 その姿を見せてあげてください。 (ダクネス)んっ…。 259 00:16:09,635 --> 00:16:11,637 (アルダープ)ええい どけ! (メイドたち)あっ…。 260 00:16:11,637 --> 00:16:14,974 どうせ ララティーナは わしのものになるのだぞ! 261 00:16:14,974 --> 00:16:18,978 ここから先には ダスティネス家の者しか お通しできません。 262 00:16:18,978 --> 00:16:20,980 どうか お引き取りを。 263 00:16:20,980 --> 00:16:23,649 ばかが! いいか? 式が終われば➡ 264 00:16:23,649 --> 00:16:26,986 貴様のあるじは このわしになるのだぞ! 265 00:16:26,986 --> 00:16:31,324 通せません。 あなたは まだ 自分のあるじではありません。 266 00:16:31,324 --> 00:16:33,826 なっ! うぅ…。 267 00:16:33,826 --> 00:16:38,831 顔は覚えたぞ! 式が終わったら 覚悟しておけ! 268 00:16:38,831 --> 00:16:43,002 あっ…。 ドアの外の者を呼んでくれないか? 269 00:16:43,002 --> 00:16:45,505 礼を言いたい。 はっ… はい。 270 00:16:47,506 --> 00:16:49,509 どうぞ。 271 00:16:52,678 --> 00:16:57,516 これは これは とても おきれいで。 272 00:16:57,516 --> 00:17:00,453 すまないな。 あれに言って➡ 273 00:17:00,453 --> 00:17:03,289 お前への処罰は 絶対にさせないから。 274 00:17:03,289 --> 00:17:05,291 お気になさらず。 275 00:17:05,291 --> 00:17:09,629 お嬢様が認めた男になら 仕えてもよいのですが。 276 00:17:09,629 --> 00:17:13,633 認めた男か… フッ! 277 00:17:13,633 --> 00:17:15,635 んっ…。 278 00:17:15,635 --> 00:17:21,140 最後に その笑顔を見られて 自分は 幸せ者です。 279 00:17:27,146 --> 00:17:32,151 差し出がましいようですが それだけ お美しいのですから➡ 280 00:17:32,151 --> 00:17:38,157 あまり 激しい1人遊びは なさらぬよう…。 ふぁっ! 281 00:17:38,157 --> 00:17:43,996 うぅ… 全く 余計な声まねをした あの男のせいで…。 282 00:17:43,996 --> 00:17:47,500 フッ…。 283 00:17:47,500 --> 00:17:50,670 《ダクネス:本来 貴族として生まれた者に➡ 284 00:17:50,670 --> 00:17:55,174 自分の意思で 勝手に 生きることなど できないものだ。 285 00:17:55,174 --> 00:18:00,279 にもかかわらず 私は 今まで 気の置けない仲間たちと➡ 286 00:18:00,279 --> 00:18:02,448 共に過ごすことを許されてきた。 287 00:18:02,448 --> 00:18:04,951 もう 十分だ。 288 00:18:04,951 --> 00:18:07,787 これ以上を望むのは ぜいたくすぎる。 289 00:18:07,787 --> 00:18:12,291 今度は 私が 街の皆に 恩返しをする番》 290 00:18:12,291 --> 00:18:16,462 お嬢様? ああ すまない なんでもない。 291 00:18:16,462 --> 00:18:20,299 あっ…。 《皆は 私の借金の理由を知ったら➡ 292 00:18:20,299 --> 00:18:22,635 どう思うだろうか。 293 00:18:22,635 --> 00:18:24,804 めぐみんは 怒るのだろう。 294 00:18:24,804 --> 00:18:28,307 アクアは 訳も わからず 泣きだすかもしれない。 295 00:18:28,307 --> 00:18:33,813 あいつの場合は ばかなこと しやがってなどと説教しながら➡ 296 00:18:33,813 --> 00:18:37,149 私の本当に嫌がることを 的確に見抜き➡ 297 00:18:37,149 --> 00:18:39,151 速やかに実行してくるだろう》 298 00:18:42,655 --> 00:18:45,157 《あいつは 来るだろうか? 299 00:18:45,157 --> 00:18:48,661 いや きっと 来ないな。 300 00:18:48,661 --> 00:18:51,831 あいつのことだ。 ふてくされて➡ 301 00:18:51,831 --> 00:18:53,100 屋敷に1人で 引きこもっているだろう》 302 00:18:53,100 --> 00:18:56,335 フッ…。 303 00:18:56,335 --> 00:18:59,939 (ハーゲン)時間です お嬢様。 (ノック) 304 00:18:59,939 --> 00:19:03,442 (ハーゲン)今日 祝福を授けてくださる プリーストの方は➡ 305 00:19:03,442 --> 00:19:06,112 この街で いちばんの実力者です。 306 00:19:06,112 --> 00:19:09,949 きっと 最高の結婚式に なることでしょう。 307 00:19:09,949 --> 00:19:14,120 《ああ 楽しかったな。 308 00:19:14,120 --> 00:19:22,128 皆と過ごした この1年は 毎日が 楽しく 幸せだった》 309 00:19:26,799 --> 00:19:29,135 (荒くれ者)ハァ…。 310 00:19:29,135 --> 00:19:33,305 (サカマキー)あ~ 押すな 押すな! (モーガン)中 見えねえぞ! 311 00:19:33,305 --> 00:19:35,641 (ざわめき) 312 00:19:35,641 --> 00:19:39,478 お嬢様の幸せを願っております。 313 00:19:39,478 --> 00:19:41,814 うん。 314 00:19:41,814 --> 00:19:46,819 ♬(パイプオルガン) 315 00:19:46,819 --> 00:20:06,839 ♬~ 316 00:20:06,839 --> 00:20:16,015 ♬~ 317 00:20:16,015 --> 00:20:18,350 お~! 318 00:20:18,350 --> 00:20:26,192 ♬~ 319 00:20:26,192 --> 00:20:28,360 ヒッ ヒヒヒヒヒヒッ…。 320 00:20:28,360 --> 00:20:41,540 ♬~ 321 00:20:41,540 --> 00:20:43,542 あ~…。 322 00:20:43,542 --> 00:20:45,878 なんじ ダクネスは➡ 323 00:20:45,878 --> 00:20:48,547 この熊と豚を足したみたいな おじさんと➡ 324 00:20:48,547 --> 00:20:50,549 結婚し…。 豚? 325 00:20:50,549 --> 00:20:54,053 神である 私の定めじゃないものに従って➡ 326 00:20:54,053 --> 00:20:57,389 流されるまま 夫婦になろうとしています。 327 00:20:57,389 --> 00:21:01,994 あなたは 健やかなるときも 病めるときも➡ 328 00:21:01,994 --> 00:21:04,997 喜びのときも 悲しみのときも➡ 329 00:21:04,997 --> 00:21:07,833 富めるときも 貧しきときも➡ 330 00:21:07,833 --> 00:21:11,170 おじさんを愛し おじさんを敬い➡ 331 00:21:11,170 --> 00:21:15,341 おじさんを慰め おじさんを助け➡ 332 00:21:15,341 --> 00:21:19,845 その命のかぎり 固く 節操を守ることを約束しますか? 333 00:21:19,845 --> 00:21:22,348 うぅ… おじさん…。 334 00:21:22,348 --> 00:21:25,684 できないでしょう? 335 00:21:25,684 --> 00:21:28,187 私は このまま ダクネスと帰って➡ 336 00:21:28,187 --> 00:21:33,192 カズマの料理 つつきながら キュッと 1杯やりたいな。 337 00:21:33,192 --> 00:21:35,528 おっ… お前は! (ざわめき) 338 00:21:35,528 --> 00:21:39,698 わしの屋敷に来て さんざん 迷惑かけていった あの女! 339 00:21:39,698 --> 00:21:41,700 あっ! 340 00:21:47,373 --> 00:21:50,709 《お父さん お母さん。 341 00:21:50,709 --> 00:21:53,546 普通の子に まっすぐ育てよと 言っていた➡ 342 00:21:53,546 --> 00:21:56,382 あなた方の かわいい息子は➡ 343 00:21:56,382 --> 00:21:59,385 今や 平凡な人生など どこへやら➡ 344 00:21:59,385 --> 00:22:03,322 この地で いちばん偉い人を相手に けんかを売り➡ 345 00:22:03,322 --> 00:22:05,324 貴族のお嬢様を 拉致ろうとしています》 346 00:22:05,324 --> 00:22:07,326 くっ…。 347 00:22:07,326 --> 00:22:09,328 帰るぞ ダクネス!