1 00:00:02,002 --> 00:00:10,010 ♬~ 2 00:00:10,010 --> 00:00:14,515 (シャーロット)クロフォード様 どうして あなたはクロフォード様なの? 3 00:00:14,515 --> 00:00:17,184 (アレン)今日限りで クロフォードの名は捨てる。 4 00:00:17,184 --> 00:00:21,021 だから 俺とこの街を出て 一緒に暮らそう。 5 00:00:21,021 --> 00:00:23,023 はい。 6 00:00:31,198 --> 00:00:33,200 はっ。 7 00:00:37,871 --> 00:00:40,874 シャーロット。 8 00:00:40,874 --> 00:00:43,076 アレンさん。 9 00:00:48,048 --> 00:00:50,217 (ドロテア)カット~! 10 00:00:50,217 --> 00:00:53,220 (ドロテア)な~に魔法で 楽しちゃってくれてるんすか! 11 00:00:53,220 --> 00:00:55,222 んっ? えっ? 12 00:00:59,726 --> 00:01:01,828 いや そうではないのだが…。 13 00:01:01,828 --> 00:01:03,830 じゃあなんすか? 14 00:01:03,830 --> 00:01:06,667 その… お姫様抱っこは やはり➡ 15 00:01:06,667 --> 00:01:09,002 恥ずかしくてだな…。 16 00:01:09,002 --> 00:01:12,005 おんどれは小学生男子か~! 17 00:02:57,044 --> 00:02:59,546 2人が自発的に イチャつけそうにないから➡ 18 00:02:59,546 --> 00:03:01,815 こっちが 台本を用意したっていうのに! 19 00:03:01,815 --> 00:03:03,817 何なんすか? 20 00:03:03,817 --> 00:03:07,154 《くっ やはり安易に 引き受けるんじゃなかった》 21 00:03:07,154 --> 00:03:10,157 ⦅さぁ お二人とも 稀代の小説家➡ 22 00:03:10,157 --> 00:03:13,660 このドロテア・グリ=ム・ヴァレンシュタインの 新作のために➡ 23 00:03:13,660 --> 00:03:17,998 今ここで イチャついてもらいましょうか!⦆ 24 00:03:17,998 --> 00:03:21,334 何もチューしろとは 書いてないじゃないっすか。 25 00:03:21,334 --> 00:03:24,838 チュ チュー!? ただ台本どおりにイチャつく。 26 00:03:24,838 --> 00:03:27,507 そしたら この屋敷は アレン氏たちのものになる。 27 00:03:27,507 --> 00:03:29,676 ボクも次回作の参考になる! 28 00:03:29,676 --> 00:03:31,678 ウィンウィンじゃないっすか! 29 00:03:31,678 --> 00:03:34,181 《これも屋敷のためだ。 30 00:03:34,181 --> 00:03:37,684 俺に選択肢はない だが…》 31 00:03:37,684 --> 00:03:40,520 いや やはり断らせてもらおう。 32 00:03:40,520 --> 00:03:42,522 シャーロットも嫌だろうしな。 33 00:03:42,522 --> 00:03:44,524 わ 私ですか? 34 00:03:44,524 --> 00:03:48,361 好きでもない男とイチャつくなど 到底 無理な話だ。 35 00:03:48,361 --> 00:03:52,866 えっと… 無理じゃないですよ。 36 00:03:52,866 --> 00:03:57,037 そら シャーロットもこう言って… はっ? 37 00:03:57,037 --> 00:04:00,474 アレンさんなら 全然嫌じゃ…。 38 00:04:00,474 --> 00:04:03,143 ふんっ! って アレンさん!? 39 00:04:03,143 --> 00:04:05,812 だ だだ 大丈夫ですか!? 40 00:04:05,812 --> 00:04:09,316 大丈夫だ。 少し我を失いかけたから➡ 41 00:04:09,316 --> 00:04:11,818 応急処置をしたまでだ。 42 00:04:11,818 --> 00:04:15,322 た 大変です お顔が血だらけじゃないですか。 43 00:04:15,322 --> 00:04:18,325 あ ああ うん! 問題ない! 44 00:04:18,325 --> 00:04:20,660 (ゴウセツ)ナチュラルにイチャついてますな~。 45 00:04:20,660 --> 00:04:24,331 それっすよ! それをもっと やってくれればいいんすよ! 46 00:04:24,331 --> 00:04:26,333 まぁ お二人にお任せだと➡ 47 00:04:26,333 --> 00:04:28,502 さすがのボクも 老衰死しちゃうんで➡ 48 00:04:28,502 --> 00:04:31,505 台本どおりに イチャついてもらうっすけど! 49 00:04:31,505 --> 00:04:33,840 《一度 演じてみてわかった。 50 00:04:33,840 --> 00:04:37,511 コイツの台本を演じるのは いろいろな意味で危険だ。 51 00:04:37,511 --> 00:04:41,515 だが 従わなければ 屋敷を追い出されるやも…》 52 00:04:41,515 --> 00:04:44,017 アレンさん 頑張りましょう! 53 00:04:44,017 --> 00:04:46,019 《シャーロットが乗り気である以上➡ 54 00:04:46,019 --> 00:04:48,855 腹をくくるしかないようだな!》 55 00:04:48,855 --> 00:04:51,191 いいだろう やってやる! 56 00:04:51,191 --> 00:04:54,361 ただし! 公序良俗に反するような行為は➡ 57 00:04:54,361 --> 00:04:56,530 断固として拒否するからな! 58 00:04:56,530 --> 00:04:58,698 望むところっす。 59 00:04:58,698 --> 00:05:02,469 わしも互いを想い合う若者たちの 一助になるよう➡ 60 00:05:02,469 --> 00:05:04,471 力をお貸ししましょう。 61 00:05:04,471 --> 00:05:08,475 (ルゥ)ママはルゥだけのママだもん! 手助けなんてしないもん! 62 00:05:08,475 --> 00:05:10,644 でも 楽しそうだし…。 63 00:05:10,644 --> 00:05:12,979 手伝ってあげてもいいけど。 64 00:05:12,979 --> 00:05:15,315 よ~し! 決まりっすね! 65 00:05:15,315 --> 00:05:17,817 これが新しい台本なんで。 66 00:05:17,817 --> 00:05:20,820 このとおりにやってくれれば いいっすから! 67 00:05:20,820 --> 00:05:23,490 ふん…。 わぁ。 68 00:05:23,490 --> 00:05:25,792 ちょ! 新婚って! 69 00:05:32,332 --> 00:05:34,834 よ~い アクション! 70 00:05:44,177 --> 00:05:47,013 ただいまぁ 帰ったぞぉ。 (ドロテア)カット~! 71 00:05:47,013 --> 00:05:49,516 この大根役者! なまりすぎっすよ! 72 00:05:49,516 --> 00:05:51,518 もう少しナチュラルに~! 73 00:05:51,518 --> 00:05:54,354 す すまん 人に見られていると思うと➡ 74 00:05:54,354 --> 00:05:56,356 緊張してしまって。 75 00:05:56,356 --> 00:05:58,858 だいたい なんだよ この格好。 76 00:05:58,858 --> 00:06:01,461 ボクが考えた設定に 文句つけるなら➡ 77 00:06:01,461 --> 00:06:03,797 屋敷を返してもらうっすよ。 78 00:06:03,797 --> 00:06:07,300 えっ それは困る! 次からはちゃんとする! 79 00:06:07,300 --> 00:06:12,472 じゃあ もう一度 よ~い アクション! 80 00:06:12,472 --> 00:06:15,141 ただいま 帰ったぞ。 81 00:06:15,141 --> 00:06:19,312 あっ ダンナ様。 おかえりなさい。 82 00:06:19,312 --> 00:06:21,314 おっ! (鼓動) 83 00:06:21,314 --> 00:06:23,316 《まただ…》 84 00:06:23,316 --> 00:06:25,318 どうかしました? 85 00:06:25,318 --> 00:06:28,321 あ いや なんでもない…。 86 00:06:28,321 --> 00:06:32,325 ねぇ ごはんにしますか? お風呂にしますか? 87 00:06:32,325 --> 00:06:35,495 それとも…。 んっ? 88 00:06:35,495 --> 00:06:37,831 わ た し。 89 00:06:37,831 --> 00:06:41,501 ブッハァ~! (ドロテア)カットカット~! 90 00:06:41,501 --> 00:06:44,170 ちょっと 何やってくれちゃってるんすか! 91 00:06:44,170 --> 00:06:46,840 そんな演技指導は してないっすよ! 92 00:06:46,840 --> 00:06:49,175 アレンさん 大丈夫ですか? 93 00:06:49,175 --> 00:06:51,845 台本どおりに 読んだつもりだったのですが➡ 94 00:06:51,845 --> 00:06:53,847 何かいけませんでしたか? 95 00:06:53,847 --> 00:06:56,182 いや 何も悪くないぞ。 96 00:06:56,182 --> 00:06:59,352 悪いのは… ドロテア お前だ。 97 00:06:59,352 --> 00:07:02,122 シャーロットに なんてセリフを言わせているんだ。 98 00:07:02,122 --> 00:07:05,125 え~ これくらい普通っすよ。 99 00:07:05,125 --> 00:07:08,628 いいか シャーロットに 変なことを言わせるのは禁止だ! 100 00:07:08,628 --> 00:07:10,630 わかったっすよ~。 101 00:07:10,630 --> 00:07:14,134 《くそ… 屋敷の 所有権問題さえなければ➡ 102 00:07:14,134 --> 00:07:16,136 こんな茶番…》 103 00:07:16,136 --> 00:07:18,305 じゃあ 再開するっす! 104 00:07:18,305 --> 00:07:20,807 よ~い アクション! 105 00:07:20,807 --> 00:07:23,310 今日は シチューを作ってみたんです。 106 00:07:23,310 --> 00:07:27,147 にんじんも ほら うさぎさんにしてみたんですよ。 107 00:07:27,147 --> 00:07:31,151 《さすがシャーロット しぜんな演技ができている。 108 00:07:31,151 --> 00:07:34,321 これなら 世界一の女優も目指せるぞ!》 109 00:07:34,321 --> 00:07:36,656 冷めないうちに食べてください。 110 00:07:36,656 --> 00:07:39,492 ああ いただきます。 111 00:07:39,492 --> 00:07:41,995 はい あ~ん。 112 00:07:41,995 --> 00:07:44,497 あっ!? く…。 113 00:07:44,497 --> 00:07:47,334 あ~ん。 114 00:07:47,334 --> 00:07:51,338 《ふんっ 俺だって やるときはやるんだ!》 115 00:07:51,338 --> 00:07:53,340 おいしい? アーたん。 116 00:07:53,340 --> 00:07:55,842 ブー! あ アーたん!? 117 00:07:55,842 --> 00:07:58,678 (ドロテア)カット カット~! 118 00:07:58,678 --> 00:08:02,615 はぁ… いい感じだったんすけどね~。 119 00:08:02,615 --> 00:08:05,452 アレンさん 大丈夫ですか? 120 00:08:05,452 --> 00:08:08,955 おい ドロテア アーたんってなんだ アーたんって! 121 00:08:08,955 --> 00:08:11,124 そりゃ新婚さん設定なんで➡ 122 00:08:11,124 --> 00:08:14,127 お互い 愛称で呼ぶのが普通っすから。 123 00:08:14,127 --> 00:08:17,464 ちなみに シャーロット氏のことは シーたんっす! 124 00:08:17,464 --> 00:08:19,466 シーたん!? 125 00:08:19,466 --> 00:08:21,468 ん… まあいい。 126 00:08:21,468 --> 00:08:25,305 これが本当に お前の次回作の 参考になるのならば。 127 00:08:25,305 --> 00:08:27,307 もちろんっすよ~。 128 00:08:27,307 --> 00:08:29,809 《俺たちをおちょくって 楽しんでいるだけにしか➡ 129 00:08:29,809 --> 00:08:31,811 見えないのだが》 130 00:08:31,811 --> 00:08:34,314 新婚さんの設定は これくらいにして➡ 131 00:08:34,314 --> 00:08:36,316 次 やるっすよ~。 132 00:08:36,316 --> 00:08:38,318 次は学園モノっす! 133 00:08:38,318 --> 00:08:40,820 はぁ… まだ続くのか。 134 00:08:40,820 --> 00:08:45,658 あ~ 今回はお二人以外にも 登場人物がいるんでした。 135 00:08:45,658 --> 00:08:48,161 誰かできそうな人は…。 136 00:08:48,161 --> 00:08:51,164 せん越ながら わしが務めましょう。 137 00:08:55,168 --> 00:08:58,171 これでどうですかな? 138 00:08:58,171 --> 00:09:01,775 というか ゴウセツ氏 メスだったんすね。 139 00:09:01,775 --> 00:09:03,777 いや そこですか? 140 00:09:03,777 --> 00:09:06,112 まあ 配役にはピッタリっす! 141 00:09:06,112 --> 00:09:08,114 ルゥもやる~。 142 00:09:08,114 --> 00:09:10,617 OK~! じゃあ いくっすよ。 143 00:09:10,617 --> 00:09:13,453 よ~い アクション! 144 00:09:13,453 --> 00:09:17,457 <ドロテア:一匹狼のヤンキー アレン・クロフォード。 145 00:09:17,457 --> 00:09:19,459 ある日 幼なじみのシャーロットが➡ 146 00:09:19,459 --> 00:09:21,795 不良どもに とらわれてしまう。 147 00:09:21,795 --> 00:09:23,797 アレンは彼女を助けるため➡ 148 00:09:23,797 --> 00:09:27,467 単身 敵地へと 乗り込むのであった> 149 00:09:27,467 --> 00:09:30,136 大丈夫か シャーロット。 150 00:09:30,136 --> 00:09:32,138 アレンさん! 151 00:09:32,138 --> 00:09:34,140 フフフ…。 来たな。 152 00:09:34,140 --> 00:09:36,643 シャーロットを返せ。 153 00:09:36,643 --> 00:09:41,147 女を返してほしけりゃ 力ずくで奪い返してみな。 154 00:09:41,147 --> 00:09:43,149 後悔するぞ? 155 00:09:43,149 --> 00:09:46,653 お手並み拝見さね! 156 00:09:46,653 --> 00:09:48,988 はっ! 157 00:09:48,988 --> 00:09:51,324 ぐあっ! 158 00:09:51,324 --> 00:09:53,326 それ! 159 00:09:53,326 --> 00:09:55,528 ぐわ~! 160 00:09:57,497 --> 00:10:01,000 ウワサどおり そこそこ骨があるようね。 161 00:10:01,000 --> 00:10:03,670 あたいらの仲間になりな。 162 00:10:03,670 --> 00:10:05,672 断る! 163 00:10:05,672 --> 00:10:07,674 そんなこと言って➡ 164 00:10:07,674 --> 00:10:11,344 あの子が どうなってもいいのかい? 165 00:10:11,344 --> 00:10:13,346 なんだと? 166 00:10:16,015 --> 00:10:19,018 シャーロットに指一本でも触れてみろ。 167 00:10:19,018 --> 00:10:23,022 肉片ひとつ残らず すりおろすぞ。 168 00:10:23,022 --> 00:10:25,024 でや~! 169 00:10:25,024 --> 00:10:27,327 (ゴウセツ/ルゥ)えっ? 170 00:10:34,367 --> 00:10:37,203 あぁ これほどとは…。 171 00:10:37,203 --> 00:10:39,873 さすが アレン…。 172 00:10:39,873 --> 00:10:42,375 大丈夫か シャーロット。 173 00:10:42,375 --> 00:10:46,212 ごめんなさい 私のせいでこんなことに…。 174 00:10:46,212 --> 00:10:49,883 すまん ケンカするつもりは なかったのだが…。 175 00:10:49,883 --> 00:10:53,720 いえ 私を助けるためだったんですから。 176 00:10:53,720 --> 00:10:55,722 あっ。 177 00:10:55,722 --> 00:10:58,725 ⦅私がアレンさんを 怖がるはずがありませんよ。 178 00:10:58,725 --> 00:11:00,927 俺の…。 179 00:11:03,163 --> 00:11:07,500 俺の大切な女だ⦆ 180 00:11:07,500 --> 00:11:11,170 《懐かしいな。 かつてゴロツキに絡まれたときも➡ 181 00:11:11,170 --> 00:11:13,173 同じようなことが…》 182 00:11:13,173 --> 00:11:15,842 ハンカチを濡らしてきますね。 183 00:11:15,842 --> 00:11:18,344 《いかん。 台本ではここでシャーロットを➡ 184 00:11:18,344 --> 00:11:20,346 追いかけるんだったな》 185 00:11:20,346 --> 00:11:23,016 あっ。 待ってくれ! 186 00:11:23,016 --> 00:11:26,019 どうしたんですか? 187 00:11:26,019 --> 00:11:28,021 《たしかここで➡ 188 00:11:28,021 --> 00:11:31,691 壁ドンと顎クイの肩ズン ってなんだそれは!? 189 00:11:31,691 --> 00:11:34,027 聞いたこともない行動だぞ? 190 00:11:34,027 --> 00:11:37,530 壁にドンだから 壁に手をつけばいいのか?》 191 00:11:37,530 --> 00:11:39,532 くっ。 ひっ!? 192 00:11:39,532 --> 00:11:41,534 あ…。 193 00:11:41,534 --> 00:11:44,537 あ いや これは…。 (鼓動) 194 00:11:44,537 --> 00:11:47,707 《まただ… シャーロットを見ていると➡ 195 00:11:47,707 --> 00:11:50,543 不意に心臓が大きく跳ねる。 196 00:11:50,543 --> 00:11:53,379 彼女のしぐさや 行動の一つ一つが➡ 197 00:11:53,379 --> 00:11:55,715 俺の心をかき乱す。 198 00:11:55,715 --> 00:11:59,986 まさか俺は シャーロットのことを…》 199 00:11:59,986 --> 00:12:04,324 アレン アンタにとって その女はなんなのさ? 200 00:12:04,324 --> 00:12:06,492 敵地に 一人で乗り込んでくるなんて➡ 201 00:12:06,492 --> 00:12:08,494 よっぽどさね。 202 00:12:08,494 --> 00:12:11,164 俺にとってのシャーロットは…。 203 00:12:11,164 --> 00:12:13,100 《これは演技だ。 204 00:12:13,100 --> 00:12:16,169 本当に告白するわけではない。 205 00:12:16,169 --> 00:12:18,838 だから…》 206 00:12:18,838 --> 00:12:21,174 (唾を飲む音) 207 00:12:21,174 --> 00:12:24,344 俺は 俺はシャーロットの➡ 208 00:12:24,344 --> 00:12:27,180 保護者だ! だからいつもそばで➡ 209 00:12:27,180 --> 00:12:29,182 見守っている義務があるんだよ! 210 00:12:29,182 --> 00:12:31,184 カットカット! 211 00:12:31,184 --> 00:12:33,686 ちょっと! なに台本と違うセリフを しゃべってるんすか! 212 00:12:33,686 --> 00:12:36,522 そこは 「俺の大切な女だ」って➡ 213 00:12:36,522 --> 00:12:38,524 告白をするところなのに! 214 00:12:38,524 --> 00:12:41,361 アドリブだ。 こっちのセリフがいいと思ったから➡ 215 00:12:41,361 --> 00:12:43,363 変更したまでだよ。 216 00:12:43,363 --> 00:12:46,532 なんか体よく 逃げられた感じっすね~。 217 00:12:46,532 --> 00:12:48,534 まあ いいっすけど。 218 00:12:48,534 --> 00:12:52,205 フッ。 んっ? 219 00:12:52,205 --> 00:12:54,540 《優しいシャーロットのことだ。 220 00:12:54,540 --> 00:12:57,543 俺が告白をすれば その気がなくても➡ 221 00:12:57,543 --> 00:13:00,480 俺の気持ちに 応えようとするだろう。 222 00:13:00,480 --> 00:13:03,983 それは本当にイケナイことだ》 223 00:13:10,156 --> 00:13:13,493 (ドロテア)次は シンデレラストーリーをやってもらうっす。 224 00:13:13,493 --> 00:13:16,329 まだやるのか? もちろんすよ! 225 00:13:16,329 --> 00:13:18,331 いいかげん疲れた。 226 00:13:18,331 --> 00:13:21,334 シャーロットからも ドロテアに言ってやってくれ。 227 00:13:21,334 --> 00:13:23,336 私は楽しいです。 228 00:13:23,336 --> 00:13:26,839 でもアレンさんが お疲れでしたらこの辺で…。 229 00:13:26,839 --> 00:13:30,343 この程度で疲れるものか! まだまだやれるぞ! 230 00:13:30,343 --> 00:13:32,679 ありがとうございます。 231 00:13:32,679 --> 00:13:36,349 ドロテアさん 私 ちゃんとできていますか? 232 00:13:36,349 --> 00:13:38,351 演技は初めてで…。 233 00:13:38,351 --> 00:13:40,853 シャーロット氏はバッチリっす! 234 00:13:40,853 --> 00:13:42,855 ありがとうございます。 235 00:13:42,855 --> 00:13:45,024 これが次の台本っす。 236 00:13:45,024 --> 00:13:48,528 アレン氏には白馬の王子様役を。 237 00:13:48,528 --> 00:13:53,366 シャーロット氏には不遇でかわいそうな 姫様役をやってもらうっす。 238 00:13:53,366 --> 00:13:56,703 あと いじわるな継母役をゴウセツ氏に。 239 00:13:56,703 --> 00:13:58,871 ルゥは? ルゥは? 240 00:13:58,871 --> 00:14:01,808 ルゥ氏には とっておきの役があるっすよ。 241 00:14:01,808 --> 00:14:04,644 わ~い! 配役も決まったんで➡ 242 00:14:04,644 --> 00:14:07,647 本番いくっすよ! よ~い アクション! 243 00:14:09,649 --> 00:14:11,818 <ドロテア:妾の子であったシャーロットは➡ 244 00:14:11,818 --> 00:14:15,822 継母に毎日ひどい仕打ちを 受けていました> 245 00:14:15,822 --> 00:14:19,158 《なんだか昔を思い出します。 246 00:14:19,158 --> 00:14:21,994 アレンさんのお屋敷で お世話になる前は➡ 247 00:14:21,994 --> 00:14:26,666 公爵家のお掃除が 日課でしたもの…》 248 00:14:26,666 --> 00:14:30,002 ふん… ほこりが残っているわ。 249 00:14:30,002 --> 00:14:32,672 すべてやり直しよ シャーロット。 250 00:14:32,672 --> 00:14:35,174 ごめんなさい お母様。 251 00:14:35,174 --> 00:14:38,344 まあいいわ。 我が家にも王国から➡ 252 00:14:38,344 --> 00:14:41,848 舞踏会の招待状が 届いたのだけれども。 253 00:14:41,848 --> 00:14:44,350 あなたは私が帰ってくるまでに➡ 254 00:14:44,350 --> 00:14:46,686 屋敷をキレイにしておきなさい。 255 00:14:46,686 --> 00:14:48,688 はい お母様。 256 00:14:48,688 --> 00:14:50,690 ふん。 257 00:14:52,692 --> 00:14:55,194 こんな生活 もう嫌…。 258 00:14:57,196 --> 00:15:01,968 どうして私が こんな目に 遭わなきゃいけないの…。 259 00:15:01,968 --> 00:15:04,303 シャララン ラン。 260 00:15:04,303 --> 00:15:06,472 あ あなたは? 261 00:15:06,472 --> 00:15:08,474 私は魔法使い。 262 00:15:08,474 --> 00:15:12,311 かわいそうなあなたを 舞踏会に連れていってあげる。 263 00:15:12,311 --> 00:15:14,313 えい! 264 00:15:17,483 --> 00:15:19,986 わ~ キレイ。 265 00:15:19,986 --> 00:15:22,088 では 参りましょう。 266 00:15:30,329 --> 00:15:37,003 ♬~ 267 00:15:37,003 --> 00:15:39,505 お母様の言いつけも守らず➡ 268 00:15:39,505 --> 00:15:43,009 私なんかが 舞踏会に来てよかったのかしら。 269 00:15:45,344 --> 00:15:48,648 んっ? あの子がどうしてここに!? 270 00:15:53,352 --> 00:15:57,056 まさか! あの人は 王子様!? 271 00:15:59,025 --> 00:16:00,960 とてもステキだな。 272 00:16:00,960 --> 00:16:03,062 あ ありがとうございます。 273 00:16:05,465 --> 00:16:09,302 《王子様姿のアレンさん ステキです》 274 00:16:09,302 --> 00:16:12,471 あ その よければ➡ 275 00:16:12,471 --> 00:16:15,475 俺と踊ってくれないだろうか? 276 00:16:15,475 --> 00:16:19,312 でも私 踊ったことなんてなくて…。 277 00:16:19,312 --> 00:16:21,647 奇遇だな 俺もだ。 278 00:16:21,647 --> 00:16:23,816 さぁ 踊るぞ。 279 00:16:23,816 --> 00:16:26,486 あ…。 280 00:16:26,486 --> 00:16:28,988 は はい。 281 00:16:28,988 --> 00:16:33,326 ♬~ 282 00:16:33,326 --> 00:16:35,328 顔を上げてくれ。 283 00:16:35,328 --> 00:16:37,997 その方が お互いの息を合わせられそうだ。 284 00:16:37,997 --> 00:16:39,999 は はい…。 285 00:16:39,999 --> 00:16:47,006 ♬~ 286 00:16:47,006 --> 00:16:50,676 《なんだか…。 287 00:16:50,676 --> 00:16:53,379 胸がドキドキして…》 288 00:16:56,349 --> 00:16:58,351 はっ! 289 00:16:58,351 --> 00:17:01,053 《アレンさんといると 私…》 290 00:17:03,122 --> 00:17:06,459 (ドロテア)カット~! (時計の鐘の音) 291 00:17:06,459 --> 00:17:08,461 ふぅ…。 292 00:17:08,461 --> 00:17:11,297 シャーロット氏 最高にお姫様でしたっす! 293 00:17:11,297 --> 00:17:13,299 ありがとうございます。 294 00:17:13,299 --> 00:17:15,301 アレン氏はそこそこでした。 295 00:17:15,301 --> 00:17:18,471 なんでだ! 俺だってしっかりやっただろ! 296 00:17:18,471 --> 00:17:21,641 ママ お水だよ。 お疲れさまです。 297 00:17:21,641 --> 00:17:23,643 ありがとうございます。 298 00:17:25,645 --> 00:17:28,814 シャーロット様 さすがの名演技ですな。 299 00:17:28,814 --> 00:17:30,816 そんなことないですよ。 300 00:17:30,816 --> 00:17:33,319 ルゥ 俺にも水をくれ。 301 00:17:33,319 --> 00:17:35,321 んっ? ふん! 302 00:17:35,321 --> 00:17:37,323 お前…。 303 00:17:37,323 --> 00:17:40,126 アレンさん よかったら私のをどうぞ。 304 00:17:42,161 --> 00:17:44,997 うっ! いや 結構だ…。 305 00:17:44,997 --> 00:17:46,999 んっ? 306 00:17:46,999 --> 00:17:49,502 そろそろ最後のシーンいくっすよ。 307 00:17:49,502 --> 00:17:51,837 最後のシーンはこうっす。 308 00:17:51,837 --> 00:17:54,173 いつもの生活に戻ったシャーロット氏。 309 00:17:54,173 --> 00:17:56,175 王子様との一夜は➡ 310 00:17:56,175 --> 00:17:58,344 甘いひと時だったと 忘れようとするが➡ 311 00:17:58,344 --> 00:18:01,113 王子様が捜しにやってくるっす。 312 00:18:01,113 --> 00:18:03,282 んっ どうかしたか? 313 00:18:03,282 --> 00:18:05,618 いえ 何でもないです。 314 00:18:05,618 --> 00:18:08,955 《何を考えているんでしょう 私は。 315 00:18:08,955 --> 00:18:12,458 しぜんと アレンさんを目で追ってしまいます。 316 00:18:12,458 --> 00:18:14,627 しっかり頑張らなくては》 317 00:18:14,627 --> 00:18:19,632 じゃあラストシーン! よ~い アクション! 318 00:18:19,632 --> 00:18:22,969 この髪飾りを 落とした者はいるか? 319 00:18:22,969 --> 00:18:26,973 それでしたら きっと私のですわ。 320 00:18:26,973 --> 00:18:28,975 ふんっ たわけが。 321 00:18:28,975 --> 00:18:32,979 捜しているのは この髪飾りと 同じ色の目をした娘だ。 322 00:18:32,979 --> 00:18:35,982 チッ! 323 00:18:35,982 --> 00:18:38,818 はっ! 324 00:18:38,818 --> 00:18:41,487 まさか…。 325 00:18:41,487 --> 00:18:43,489 あっ。 326 00:18:43,489 --> 00:18:46,492 (アレン)髪飾りと同じ色だ。 327 00:18:46,492 --> 00:18:48,494 あ あなたは…。 328 00:18:48,494 --> 00:18:50,496 俺はこの国の王子。 329 00:18:50,496 --> 00:18:52,498 そなたを迎えに来た。 330 00:18:52,498 --> 00:18:56,669 私なんかに 王子様のそばにいる 資格はありません。 331 00:18:56,669 --> 00:19:00,272 だって私は妾の子で みんなの嫌われ者。 332 00:19:00,272 --> 00:19:02,274 そんなこと関係ない。 333 00:19:02,274 --> 00:19:05,611 いえ 絶対に 迷惑がかかってしまいます。 334 00:19:05,611 --> 00:19:07,780 だから…。 335 00:19:07,780 --> 00:19:09,782 (アレン)大丈夫。 はっ。 336 00:19:09,782 --> 00:19:11,784 俺はお前の手を離さない。 337 00:19:11,784 --> 00:19:14,453 どんなものからも守り抜くと誓う。 338 00:19:14,453 --> 00:19:16,789 だから 行こう。 339 00:19:16,789 --> 00:19:19,625 あ…。 《アレンさんは私のことを➡ 340 00:19:19,625 --> 00:19:21,961 本当にいつも守ってくれた。 341 00:19:21,961 --> 00:19:24,296 でも どうして?》 342 00:19:24,296 --> 00:19:28,300 あの 私のこと どう思っているんですか? 343 00:19:28,300 --> 00:19:31,804 《んっ? アドリブか!? 344 00:19:31,804 --> 00:19:35,307 これは ちゃんと応えなければ! 345 00:19:35,307 --> 00:19:40,312 俺はシャーロットのことを どう思っているんだ?》 346 00:19:40,312 --> 00:19:44,984 シャーロット お 俺はお前のことが…。 347 00:19:44,984 --> 00:19:46,986 は…。 348 00:19:50,322 --> 00:19:52,525 な なんだ!? 349 00:20:02,168 --> 00:20:05,004 (ヨル)気配を察知して参りました。 350 00:20:05,004 --> 00:20:07,006 はっ? 351 00:20:07,006 --> 00:20:09,508 突然の訪問 失礼します。 352 00:20:09,508 --> 00:20:15,181 (寝息) 353 00:20:15,181 --> 00:20:18,684 お久しぶりです ドロテア先生。 354 00:20:18,684 --> 00:20:20,686 出たぁ~! 355 00:20:20,686 --> 00:20:23,689 逃がしません。 うひっ! 356 00:20:23,689 --> 00:20:27,860 まさか原稿をせっついた 次の日に失踪なさるとは➡ 357 00:20:27,860 --> 00:20:31,530 担当編集として一生の不覚でした。 358 00:20:31,530 --> 00:20:34,867 しかし ずっとご自宅に いらっしゃったのですね。 359 00:20:34,867 --> 00:20:39,038 籠城した地下室は 厳重な封印をしましたから➡ 360 00:20:39,038 --> 00:20:43,209 どんな手練れだって ボクの気配を 感じ取れなかったはずっす! 361 00:20:43,209 --> 00:20:45,377 すごいっしょ! その労力を➡ 362 00:20:45,377 --> 00:20:48,714 原稿に費やしていただければ 私としても➡ 363 00:20:48,714 --> 00:20:52,218 30年も無駄な時間を使わず 済んだのですが。 364 00:20:52,218 --> 00:20:56,222 ひぃ~! ごめんなさいっす! 365 00:20:56,222 --> 00:20:58,390 どうもお騒がせしました。 366 00:20:58,390 --> 00:21:00,326 壁の修理費です。 367 00:21:00,326 --> 00:21:03,329 お納めください。 (アレン)はぁ。 368 00:21:03,329 --> 00:21:05,331 うっ。 では。 369 00:21:05,331 --> 00:21:07,333 助けてください アレン氏! 370 00:21:07,333 --> 00:21:09,835 このままじゃ 海に沈められるっす! 371 00:21:09,835 --> 00:21:11,837 うわ~ん! 何をおっしゃいますやら。 372 00:21:11,837 --> 00:21:15,674 大事な担当作家に そんなことを するわけがありませんよ。 373 00:21:15,674 --> 00:21:17,676 えっ ほんとっすか? 374 00:21:17,676 --> 00:21:19,678 海なんて生ぬるい。 375 00:21:19,678 --> 00:21:22,515 手始めに 火山の火口へ参りましょう。 376 00:21:22,515 --> 00:21:25,518 死ぬ! エルフのボクでもマグマは死ぬっす! 377 00:21:25,518 --> 00:21:28,320 作家は何事も経験してこそでは? 378 00:21:30,356 --> 00:21:35,361 わ~! 火口での臨死体験を 恋愛小説にどう生かせとぉ!? 379 00:21:35,361 --> 00:21:37,863 あ…。 (シャーロット)あ あの…。 380 00:21:37,863 --> 00:21:41,700 んっ? アレンさん その…。 381 00:21:41,700 --> 00:21:43,869 ああ! す すまない! 382 00:21:43,869 --> 00:21:45,871 いえ…。 383 00:21:45,871 --> 00:21:47,873 あの アレンさん…。 384 00:21:47,873 --> 00:21:50,709 さっき言おうとしてたことって…。 385 00:21:50,709 --> 00:21:53,379 え…。 386 00:21:53,379 --> 00:21:57,049 いえ なんでもないです。 387 00:21:57,049 --> 00:21:59,051 (エルーカ)おにい 大変だよ! 388 00:21:59,051 --> 00:22:01,320 どうした? それがね➡ 389 00:22:01,320 --> 00:22:04,156 シャーロットの妹ちゃんが大変なの! 390 00:22:04,156 --> 00:22:07,560 は…。 ナタリアが…。