1 00:01:43,036 --> 00:01:46,373 ぐはっ! 2 00:01:46,373 --> 00:01:48,375 ぐっ。 がはっ! 3 00:01:48,375 --> 00:01:51,712 ぐふっ…。 がはっ! 4 00:01:51,712 --> 00:01:53,714 (リディヤ)ふん。 この程度で➨ 5 00:01:53,714 --> 00:01:57,217 あいつを蔑むなんて 一万年早いわね。 6 00:01:57,217 --> 00:01:59,219 (ジェラルド)くっ… キサマ! 7 00:01:59,219 --> 00:02:01,822 何をしているのか わかっているのか!? 8 00:02:01,822 --> 00:02:03,824 (リチャード)リディヤ もうそのへんで…。 9 00:02:03,824 --> 00:02:05,826 ジェラルド。 10 00:02:05,826 --> 00:02:07,828 次は アンタの番よ。 11 00:02:07,828 --> 00:02:10,163 何してる! 私を守れ! 12 00:02:10,163 --> 00:02:12,165 (アレン)そこまで。 13 00:02:12,165 --> 00:02:14,835 アレン! 待っていたよ。 14 00:02:14,835 --> 00:02:17,337 な… なんで あんたが…。 15 00:02:17,337 --> 00:02:19,673 (アレン)知らせを受けて 飛んできた。 16 00:02:19,673 --> 00:02:23,877 何があったのさ こんな晴れの日に。 17 00:02:27,014 --> 00:02:29,616 (国王)何事だ。 18 00:02:31,685 --> 00:02:33,687 (国王)この騒ぎはなんだ。 19 00:02:33,687 --> 00:02:38,358 今日は 王宮魔法士の就任式。 祝いの場ぞ。 20 00:02:38,358 --> 00:02:43,196 リディヤ・リンスター 諍いの理由を述べよ。 21 00:02:43,196 --> 00:02:45,198 恐れながら この場では…。 22 00:02:45,198 --> 00:02:48,368 なぜだ? 23 00:02:48,368 --> 00:02:50,370 陛下なら お分かりかと。 24 00:02:52,372 --> 00:02:56,710 父上! そもそも私の心優しい友人達が➨ 25 00:02:56,710 --> 00:02:59,546 あの娘に忠告してやったのです。 26 00:02:59,546 --> 00:03:01,481 いつまでも愚か者ではいけない。 27 00:03:01,481 --> 00:03:04,818 付き合う人間は選ぶようにと。 28 00:03:04,818 --> 00:03:07,487 なのに あの娘は 感謝するどころか➨ 29 00:03:07,487 --> 00:03:09,489 怒り狂い 暴力をふるった! 30 00:03:09,489 --> 00:03:11,491 全く言語道断! 31 00:03:11,491 --> 00:03:13,493 (リチャード)ジェラルド。 32 00:03:13,493 --> 00:03:18,498 君の行動が 近衛騎士の名誉を 汚しているとは考えないのかな。 33 00:03:18,498 --> 00:03:20,834 これはこれは上官殿。 34 00:03:20,834 --> 00:03:24,671 忠告は 私にではなく 妹君へどうぞ。 35 00:03:24,671 --> 00:03:29,509 何といっても 私の求婚を 断るような 愚か者ですからね。 36 00:03:29,509 --> 00:03:33,513 父上 あの娘に懲罰をお与えください! 37 00:03:35,515 --> 00:03:37,517 陛下。 38 00:03:37,517 --> 00:03:40,020 一言 申し上げても よろしいでしょうか。 39 00:03:40,020 --> 00:03:42,189 な… 身の程を知れ! 40 00:03:42,189 --> 00:03:45,025 貴様ごとき 下賤な者が 物を申すなど…。 41 00:03:45,025 --> 00:03:47,027 良い。 42 00:03:47,027 --> 00:03:49,029 (国王)許す。 43 00:03:49,029 --> 00:03:51,031 ありがとうございます。 44 00:03:51,031 --> 00:03:54,534 リディヤ様は 剣姫の名で称えられる御方。 45 00:03:54,534 --> 00:03:57,704 正当な理由もなく 剣は抜かれません。 46 00:03:57,704 --> 00:04:03,977 その事は 四年以上お傍にいる僕が 一番よく知っております。 47 00:04:03,977 --> 00:04:05,979 リディヤ様は この場では➨ 48 00:04:05,979 --> 00:04:10,150 理由を述べることはできない とおっしゃいました。 49 00:04:10,150 --> 00:04:13,820 どうか その胸中を お汲み取りください。 50 00:04:13,820 --> 00:04:16,823 生意気な! そもそもは 貴様のような者が➨ 51 00:04:16,823 --> 00:04:19,826 リンスター家に 出入りしていることが問題なのだ。 52 00:04:19,826 --> 00:04:23,830 王宮魔法士に落ちた 負け犬のくせに! 53 00:04:23,830 --> 00:04:25,832 ジェラルド…。 54 00:04:25,832 --> 00:04:27,834 ん? そうか。 55 00:04:27,834 --> 00:04:30,670 たしか貴様の家族は狼族だったな。 56 00:04:30,670 --> 00:04:35,008 さてはそのせいで リディヤに 獣臭さが移ったか。 57 00:04:35,008 --> 00:04:40,847 いきなり暴力に訴えるなど 全く獣じみているからなぁ。 58 00:04:40,847 --> 00:04:42,849 ジェラルド王子。 あ? 59 00:04:42,849 --> 00:04:46,186 僕個人への揶揄ならば 甘んじて受けましょう。 60 00:04:46,186 --> 00:04:51,024 ですが 公女殿下と僕の家族への 中傷は 見過ごせません。 61 00:04:51,024 --> 00:04:55,195 王子は まさに 今 言葉の剣をふるわれた。 62 00:04:55,195 --> 00:04:58,698 人の心を殺しかねない たいへん鋭い剣です。 63 00:04:58,698 --> 00:05:00,634 もしや…。 64 00:05:00,634 --> 00:05:03,303 これは憶測にすぎませんが➨ 65 00:05:03,303 --> 00:05:05,639 リディヤ様が剣を抜いた理由は➨ 66 00:05:05,639 --> 00:05:11,144 王子の言葉の剣に対してという 可能性はありますでしょうか? 67 00:05:11,144 --> 00:05:13,146 チッ。 68 00:05:13,146 --> 00:05:15,148 そこまでだ。 69 00:05:15,148 --> 00:05:18,318 ジェラルドと リディヤには 1か月の謹慎を命ずる。 70 00:05:18,318 --> 00:05:22,989 また ジェラルドは この両名への 今後一切の接触を禁ずる。 71 00:05:22,989 --> 00:05:25,158 なっ… 父上! 72 00:05:25,158 --> 00:05:28,662 (ジェラルド)私は悪くありません! こいつらが無礼者で…。 73 00:05:28,662 --> 00:05:30,664 (国王)連れていけ。 はっ。 74 00:05:30,664 --> 00:05:33,166 (ジェラルド)父上! 父上! 75 00:05:36,503 --> 00:05:40,006 (アレン)ごめん。 君の経歴に傷をつけちゃったね。 76 00:05:40,006 --> 00:05:42,342 あんたの方が…。 77 00:05:42,342 --> 00:05:46,680 特別な許可がおりない限り 王宮の出入りを禁ずる。 78 00:05:46,680 --> 00:05:48,682 まあ 妥当なところだね。 79 00:05:48,682 --> 00:05:51,351 王子の メンツもあるし。 80 00:05:51,351 --> 00:05:53,353 (リディヤ)でも…。 81 00:05:53,353 --> 00:05:57,858 リディヤ。 君は僕のことで 怒ってくれたんだよね。 82 00:05:57,858 --> 00:06:01,127 ありがとう。 83 00:06:01,127 --> 00:06:04,297 (ギル)アレン先輩! カッコよかったっす~!! 84 00:06:04,297 --> 00:06:07,467 教授 ギル。 いたんですか。 85 00:06:07,467 --> 00:06:09,970 (教授)実に見応えのある 寸劇だったね。 86 00:06:09,970 --> 00:06:13,306 教え子たちの危機を 高見の見物ですか。 87 00:06:13,306 --> 00:06:15,308 たまには 役に立ちなさいよ。 88 00:06:15,308 --> 00:06:18,311 いやいや 国王陛下に 登場いただくってのは➨ 89 00:06:18,311 --> 00:06:20,313 教授の策っすよ。 90 00:06:20,313 --> 00:06:23,650 陛下が近くにいらしたので 進言したまでさ。 91 00:06:23,650 --> 00:06:27,320 まあ 結果良ければ すべて良しということでは。 92 00:06:27,320 --> 00:06:30,323 (アンナ)はあ~。 リンスターを継がれるお方が➨ 93 00:06:30,323 --> 00:06:34,327 妹様に恐れをなして 何も出来なかったとは。 94 00:06:34,327 --> 00:06:37,664 久しぶりに 石畳の刑でございますね! 95 00:06:37,664 --> 00:06:40,500 ははっ 僕は任務に戻らないと。 96 00:06:40,500 --> 00:06:43,003 (リチャード)じゃあ アレン また! 97 00:06:46,172 --> 00:06:48,174 (ティナ)シェリー! 98 00:06:48,174 --> 00:06:50,844 (シェリー)お疲れさまでございました。 99 00:06:50,844 --> 00:06:54,514 (ティナ)あれ? アレン先生は…。 100 00:06:54,514 --> 00:06:56,516 実は…。 101 00:06:56,516 --> 00:06:58,518 (ティナ/エリー)え~!! 102 00:06:58,518 --> 00:07:01,121 ということでございまして➨ 103 00:07:01,121 --> 00:07:04,791 アレン様は 今 リンスター家にいらっしゃるようです。 104 00:07:04,791 --> 00:07:07,460 入学式の途中から お姿が見えなかったから➨ 105 00:07:07,460 --> 00:07:09,462 気になってたのよ。 106 00:07:09,462 --> 00:07:12,465 (エリー)では急いで リンスター家まで参りましょうか。 107 00:07:12,465 --> 00:07:14,467 (ティナ)あっ。 108 00:07:14,467 --> 00:07:17,971 (リィネ)え? 109 00:07:17,971 --> 00:07:21,641 えっ? え~!? 110 00:07:21,641 --> 00:07:24,311 せっかくですし ご一緒できれば。 111 00:07:24,311 --> 00:07:26,313 馬車を出してください。 112 00:07:26,313 --> 00:07:28,315 (いななき) 113 00:07:30,483 --> 00:07:33,486 (リィネ)何なの もお~! 114 00:07:36,990 --> 00:07:39,826 それじゃ リサさんにもよろしく。 115 00:07:39,826 --> 00:07:41,828 待ちなさい。 116 00:07:41,828 --> 00:07:43,830 泊まっていきなさいよ。 117 00:07:43,830 --> 00:07:46,333 いや 急に悪いよ。 118 00:07:46,333 --> 00:07:48,501 いいじゃない 今日くらい。 119 00:07:48,501 --> 00:07:50,837 家庭教師の準備もあるし…。 120 00:07:50,837 --> 00:07:52,839 また来るよ。 121 00:07:57,510 --> 00:07:59,512 待って! えっ? 122 00:07:59,512 --> 00:08:03,450 あっ… リディヤ? 123 00:08:03,450 --> 00:08:05,618 こっちを向いちゃダメ。 124 00:08:05,618 --> 00:08:08,288 そのまま聞きなさい。 125 00:08:08,288 --> 00:08:11,458 いい? あんたは私から離れちゃダメ。 126 00:08:11,458 --> 00:08:16,796 私が公女殿下で あんたが平民とか 理由にもならない。 127 00:08:16,796 --> 00:08:20,300 もし誰かが 私とあんたを 引き離そうとするなら➨ 128 00:08:20,300 --> 00:08:22,302 私は 家を捨てる。 129 00:08:22,302 --> 00:08:27,474 そして あんたと外国へ行く。 130 00:08:27,474 --> 00:08:30,977 リディ…。 振り向いたらダメって言ったわよね。 131 00:08:30,977 --> 00:08:32,979 ごめん。 132 00:08:32,979 --> 00:08:37,150 (リディヤ)罰として…。 罰として? 133 00:08:37,150 --> 00:08:40,320 毎日 会いに来て。 134 00:08:40,320 --> 00:08:42,322 うん? 135 00:08:42,322 --> 00:08:44,491 イタタ。 ごめん 聞こえたよ。 136 00:08:44,491 --> 00:08:46,993 なるべく 会いに来る。 137 00:08:46,993 --> 00:08:48,995 バカ。 大バカ。 138 00:08:48,995 --> 00:08:51,331 (エリー)あ~! 139 00:08:51,331 --> 00:08:53,333 先生! 140 00:08:53,333 --> 00:08:56,669 えっ? 141 00:08:56,669 --> 00:08:59,172 みんな! なぜここに…。 142 00:08:59,172 --> 00:09:01,107 先生のことが心配で…。 143 00:09:01,107 --> 00:09:04,444 こ… ここで 一体 何をされていたのですか!? 144 00:09:04,444 --> 00:09:06,446 話をしていただけですよ。 145 00:09:06,446 --> 00:09:09,115 は… 話って な なんですか!? 146 00:09:09,115 --> 00:09:11,117 姉様 ずるいです! 147 00:09:11,117 --> 00:09:15,955 いや…。 あら 王宮の舞踏会以来かしら。 148 00:09:15,955 --> 00:09:18,124 ご無沙汰しております。 149 00:09:18,124 --> 00:09:20,126 一応 言っておくわ。 150 00:09:20,126 --> 00:09:22,295 首席入学おめでとう。 151 00:09:22,295 --> 00:09:24,297 (ティナ)ありがとうございます。 152 00:09:24,297 --> 00:09:27,634 あの… すべて アレン先生のおかげです。 153 00:09:27,634 --> 00:09:31,805 先生が いてくださったから 私は ここまで来られたんです。 154 00:09:31,805 --> 00:09:36,476 次の試験では 私が勝ちますけどね。 155 00:09:36,476 --> 00:09:39,813 負けません! 絶対 私が勝ちます。 156 00:09:39,813 --> 00:09:41,815 私です! いいえ 私です! 157 00:09:41,815 --> 00:09:43,817 私が勝つに決まってます! 158 00:09:43,817 --> 00:09:46,653 リィネも こいつに 教えてもらったら どう? 159 00:09:46,653 --> 00:09:49,989 (ティナ/エリー)えっ? 兄様に!? いいんですか? 160 00:09:49,989 --> 00:09:52,492 お母様には 私から言っておくわ。 161 00:09:52,492 --> 00:09:56,329 三人まとめて うちで教えなさい。 拒否権はないわよ。 162 00:09:56,329 --> 00:09:58,331 ええっと…。 163 00:09:58,331 --> 00:10:00,834 ちょっと待ってください。 一緒になんて 嫌です! 164 00:10:00,834 --> 00:10:05,038 あら。 私に追い抜かれるのが 怖いんですか? 165 00:10:07,006 --> 00:10:09,008 ははは…。 166 00:10:19,519 --> 00:10:21,521 (カレン)兄さん。 167 00:10:21,521 --> 00:10:23,523 お待ちしておりました。 168 00:10:23,523 --> 00:10:27,360 カレン? ごめん 今日は ちょっと用事があって…。 169 00:10:27,360 --> 00:10:29,863 いいから こっちへ! えっ? 170 00:10:32,866 --> 00:10:34,868 カレン? 171 00:10:34,868 --> 00:10:39,539 家庭教師継続と リディヤさんの件は 先日 お聞きしました。 172 00:10:39,539 --> 00:10:41,875 心配かけたみたいだね。 173 00:10:41,875 --> 00:10:44,377 別に 心配なんかしていません。 174 00:10:44,377 --> 00:10:48,214 ただ 今後は ちゃんと妹の私の身になって➨ 175 00:10:48,214 --> 00:10:50,216 行動していただきたい と思っただけです。 176 00:10:50,216 --> 00:10:53,219 分かったよ。 ありがとう カレン。 177 00:10:53,219 --> 00:10:56,055 改めて言うのも何だけど➨ 178 00:10:56,055 --> 00:10:59,225 入学式の司会を 立派に務めていたね。 179 00:10:59,225 --> 00:11:02,662 そ… そうですか? 180 00:11:02,662 --> 00:11:04,664 えへへ…。 181 00:11:04,664 --> 00:11:08,001 (ステラ)カレン ごめんなさい。 遅くなって…。 182 00:11:08,001 --> 00:11:10,003 ええ…。 183 00:11:13,339 --> 00:11:15,508 兄の アレンよ。 184 00:11:15,508 --> 00:11:17,844 アレン様? 185 00:11:17,844 --> 00:11:20,847 ステラ? 186 00:11:20,847 --> 00:11:23,683 ステラ 戻ってきて。 187 00:11:23,683 --> 00:11:26,352 はぅ! 友達の ステラです。 188 00:11:26,352 --> 00:11:28,688 兄さんと リディヤさんに 憧れていて…。 189 00:11:28,688 --> 00:11:31,024 ステラ・ハワードです。 190 00:11:31,024 --> 00:11:34,027 ご高名は常日頃 伺っています。 191 00:11:34,027 --> 00:11:36,696 妹が たいへん お世話になっております! 192 00:11:36,696 --> 00:11:40,700 (アレン)僕の方こそ ティナ様には 教えられてばかりです。 193 00:11:40,700 --> 00:11:45,705 (ステラ)あ…。 落としましたよ。 194 00:11:45,705 --> 00:11:47,707 あっ…。 195 00:11:47,707 --> 00:11:49,709 ありがとうございます。 196 00:11:51,711 --> 00:11:55,048 んん。 本題に入りますね。 197 00:11:55,048 --> 00:11:58,217 学校長から これを預かってます。 198 00:11:58,217 --> 00:12:01,654 学校長は 急用で 出かけねばならないそうで➨ 199 00:12:01,654 --> 00:12:05,491 兄さんを呼び出しておきながら すまないとおっしゃってました。 200 00:12:05,491 --> 00:12:09,662 なるほど。 それで僕を待ち構えていたのか。 201 00:12:09,662 --> 00:12:11,664 《アレン:あの学校長…。 202 00:12:11,664 --> 00:12:15,168 カレンを使うなんて 何を企んでいるんだ》 203 00:12:15,168 --> 00:12:18,338 (ロッド)アレン 君に頼みたいことがある。 204 00:12:18,338 --> 00:12:22,508 (ロッド)学校の警備は強化させたが 私も多忙の身だ。 205 00:12:22,508 --> 00:12:25,511 (ロッド)実は ジェラルド王子に 関することなのだが…。 206 00:12:25,511 --> 00:12:28,514 《アレン:リディヤを諦めたと思ったら➨ 207 00:12:28,514 --> 00:12:31,851 今度は リィネに 興味を持っているらしいだって? 208 00:12:31,851 --> 00:12:35,521 謹慎中だというのに 何をやらかすつもりなんだ?》 209 00:12:35,521 --> 00:12:37,523 どうかしましたか? 210 00:12:37,523 --> 00:12:41,027 あぁ… うん。 心配ないよ。 211 00:12:41,027 --> 00:12:44,197 僕に 臨時講師を してほしいんだってさ。 212 00:12:44,197 --> 00:12:47,900 (2人)えっ? 臨時講師!? 213 00:12:50,870 --> 00:12:53,539 こちらが 今日の クラス名簿です。 214 00:12:53,539 --> 00:12:55,541 ありがとうございます。 215 00:12:55,541 --> 00:12:58,711 私は ご案内と 見学をさせていただきます。 216 00:12:58,711 --> 00:13:00,647 忙しいのに すみません。 217 00:13:00,647 --> 00:13:03,316 カレンは この時間 必須科目と被っているらしくて。 218 00:13:03,316 --> 00:13:05,318 とんでもないです。 219 00:13:05,318 --> 00:13:07,320 本日は カレンのかわりに➨ 220 00:13:07,320 --> 00:13:10,156 しっかり案内役を 務めさせていただきます! 221 00:13:10,156 --> 00:13:14,160 その リボン ティナ様と色違いですね。 222 00:13:14,160 --> 00:13:16,663 ええ。 母の形見なんです。 223 00:13:16,663 --> 00:13:21,000 これを身に着けると 背筋がしゃんと伸びる思いがして。 224 00:13:21,000 --> 00:13:23,503 ハワード家を継ぐ者として➨ 225 00:13:23,503 --> 00:13:26,673 その名に ふさわしい生き方を しなければなりません。 226 00:13:26,673 --> 00:13:28,675 《アレン:やはり姉妹だな。 227 00:13:28,675 --> 00:13:31,511 思い込んだら一直線って感じだ》 228 00:13:31,511 --> 00:13:34,347 姉妹で 切磋琢磨できるといいですね。 229 00:13:34,347 --> 00:13:38,851 はい。 妹とは同じことを 手紙で言いあっていました。 230 00:13:38,851 --> 00:13:41,187 あっ… ずっと 文通をしていたんです。 231 00:13:41,187 --> 00:13:44,691 アレン様のことも いろいろ教えてくれましたよ。 232 00:13:44,691 --> 00:13:47,360 仲が良いんですね。 233 00:13:47,360 --> 00:13:50,363 内容は あえて聞かないでおきます。 234 00:13:50,363 --> 00:13:53,700 「先生は とってもいじわるなんです」と➨ 235 00:13:53,700 --> 00:13:55,702 よく書いてありました。 236 00:13:55,702 --> 00:13:57,704 そんなつもりはないんですけど…。 237 00:13:57,704 --> 00:14:00,473 私は かわいい妹の言うことを 信じさせてもらいます。 238 00:14:00,473 --> 00:14:02,975 フフ…。 239 00:14:02,975 --> 00:14:05,144 (ドアが開く音) 240 00:14:05,144 --> 00:14:07,146 えっ… ええっ!? わわわっ!? 241 00:14:07,146 --> 00:14:09,148 《誰? 《さあ…。 242 00:14:09,148 --> 00:14:11,150 皆さん 講義が始まりますよ。 243 00:14:11,150 --> 00:14:13,152 着席してください。 244 00:14:17,824 --> 00:14:19,826 はじめまして。 245 00:14:19,826 --> 00:14:23,162 今日から皆さんの 臨時講師を務めます アレンです。 246 00:14:23,162 --> 00:14:25,998 一応 皆さんの先輩です。 247 00:14:25,998 --> 00:14:28,000 よろしくお願いしますね。 248 00:14:28,000 --> 00:14:30,002 (パトリシア)教師陣の名簿に➨ 249 00:14:30,002 --> 00:14:32,505 あんな若い方は いなかったはずですわ。 250 00:14:32,505 --> 00:14:35,675 (フレッド)このクラスは 入学試験の上位入学者ばかりだ。 251 00:14:35,675 --> 00:14:37,844 臨時講師に務まるのか? 252 00:14:37,844 --> 00:14:39,846 あなたたち 失礼よ。 253 00:14:41,848 --> 00:14:43,850 ティナ。 254 00:14:43,850 --> 00:14:46,185 では 授業を始めます。 255 00:14:46,185 --> 00:14:50,022 僕は 教科書を使わず 実技重視です。 256 00:14:50,022 --> 00:14:52,692 まず魔法の 級について…。 257 00:14:52,692 --> 00:14:55,528 誰か説明できる人はいますか? 258 00:14:55,528 --> 00:14:58,197 (リィネ)はい! (アレン)お願いします。 259 00:14:58,197 --> 00:15:01,467 魔法は 威力と効果によって➨ 260 00:15:01,467 --> 00:15:03,803 初級 中級 上級に分類され➨ 261 00:15:03,803 --> 00:15:06,806 例外として 我が リンスター家のような➨ 262 00:15:06,806 --> 00:15:09,976 4大公爵家に伝わる 極致魔法が存在しますが➨ 263 00:15:09,976 --> 00:15:12,145 使い手は少数です。 264 00:15:12,145 --> 00:15:14,647 はい 正解です。 265 00:15:14,647 --> 00:15:17,984 この中で 上級魔法を使える方はいますか? 266 00:15:17,984 --> 00:15:19,986 (ティナ/リィネ)はい。 267 00:15:23,489 --> 00:15:26,159 マジかよ。 さすがね。 268 00:15:26,159 --> 00:15:28,161 では リィネ やってみてください。 269 00:15:28,161 --> 00:15:32,832 はい。 あ… 今 ここでやるのでしょうか? 270 00:15:32,832 --> 00:15:36,002 大丈夫。 僕が結界を張ります。 271 00:15:36,002 --> 00:15:38,004 分かりました。 272 00:15:46,512 --> 00:15:48,514 (一同)わぁ…。 273 00:15:50,516 --> 00:15:52,518 これが上級魔法の一例になります。 274 00:15:52,518 --> 00:15:54,520 威力がありすぎて➨ 275 00:15:54,520 --> 00:15:56,522 周囲を傷つける 可能性がありますから➨ 276 00:15:56,522 --> 00:15:58,524 注意してください。 277 00:15:58,524 --> 00:16:02,128 (アレン)リィネ よく出来ました。 278 00:16:02,128 --> 00:16:04,130 フッ。 なっ…。 279 00:16:04,130 --> 00:16:06,132 先生 次は私が! 280 00:16:06,132 --> 00:16:08,301 では ティナ どうぞ。 281 00:16:08,301 --> 00:16:10,303 ふふっ。 首席様は➨ 282 00:16:10,303 --> 00:16:13,472 どんな上級魔法を 披露してくださるのかしら~。 283 00:16:13,472 --> 00:16:17,076 次席の私より はるかに素晴らしい 魔法なんでしょうね。 284 00:16:28,821 --> 00:16:32,625 これは 氷!? な… なんですの!? 285 00:16:35,995 --> 00:16:39,499 《アレン:いきなり 氷雪狼を展開するつもりか…》 286 00:16:43,002 --> 00:16:45,171 ティナ やめましょう。 287 00:16:45,171 --> 00:16:47,340 だ… だって…。 288 00:16:47,340 --> 00:16:50,142 (咆哮) 289 00:16:52,178 --> 00:16:54,180 まったく。 290 00:16:54,180 --> 00:16:56,182 首席様は やって良いことと悪いことの➨ 291 00:16:56,182 --> 00:16:58,184 区別も つかないんですね。 292 00:16:58,184 --> 00:17:00,286 なっ! あなたが けしかけてきたんでしょう! 293 00:17:00,286 --> 00:17:02,288 まあ 怖い。 うぅ~! 294 00:17:02,288 --> 00:17:04,290 (アレン)はい そこまで。 295 00:17:04,290 --> 00:17:06,792 首席と次席である あなた達 二人は➨ 296 00:17:06,792 --> 00:17:09,295 同世代の中で 傑出した存在です。 297 00:17:09,295 --> 00:17:12,131 ですが 力には責任が伴う。 298 00:17:12,131 --> 00:17:14,800 そのことを忘れてはなりません。 299 00:17:14,800 --> 00:17:17,303 (ティナ/リィネ)はい…。 300 00:17:17,303 --> 00:17:21,140 次は魔法の複合発動についてです。 301 00:17:21,140 --> 00:17:23,476 実際に やってみましょう。 302 00:17:23,476 --> 00:17:26,646 慣れてくれば こういうことも可能となります。 303 00:17:26,646 --> 00:17:28,648 (一同)うわ~! 304 00:17:28,648 --> 00:17:31,484 水と炎ぐらいで大げさな。 305 00:17:31,484 --> 00:17:33,986 どこまで お出来になるのかしらね。 306 00:17:33,986 --> 00:17:37,657 アレン講師。 はい パトリシアさん どうぞ。 307 00:17:37,657 --> 00:17:41,327 光と闇を合わせることが お出来になりますか? 308 00:17:41,327 --> 00:17:43,329 さすがに難しくて 無理でしょうか。 309 00:17:43,329 --> 00:17:45,331 やってみましょう。 310 00:17:55,341 --> 00:17:58,678 (一同)うわ~! 311 00:17:58,678 --> 00:18:00,613 すてき。 312 00:18:00,613 --> 00:18:02,615 綺麗。 313 00:18:02,615 --> 00:18:07,820 《アレン:リディヤに ねだられて作った 余興用の魔法が役に立った》 314 00:18:12,792 --> 00:18:14,794 いかがでしたか? 315 00:18:14,794 --> 00:18:16,796 皆さんも真面目に勉強すれば➨ 316 00:18:16,796 --> 00:18:18,798 これぐらい 出来るようになるでしょう。 317 00:18:18,798 --> 00:18:21,467 アレン講師。 書物によれば➨ 318 00:18:21,467 --> 00:18:23,469 熟練の魔法士は 魔法で➨ 319 00:18:23,469 --> 00:18:25,638 生物を生み出すこともあると 書かれていました。 320 00:18:25,638 --> 00:18:27,640 講師もお出来に? 321 00:18:27,640 --> 00:18:30,543 ええ 実際にやってみましょう。 322 00:18:36,482 --> 00:18:39,318 (アレン)これが 八属性の魔法生物たちです。 323 00:18:39,318 --> 00:18:42,621 触っても大丈夫です。 攻撃性はありません。 324 00:18:46,659 --> 00:18:48,995 わぁ…。 ク~ン。 325 00:18:48,995 --> 00:18:51,497 かわいいです~。 326 00:18:51,497 --> 00:18:54,500 私も… あっ。 327 00:18:54,500 --> 00:18:56,502 わぁ かわいい! 328 00:18:56,502 --> 00:18:59,505 かわいい! 本物みたいだ! 329 00:18:59,505 --> 00:19:02,274 えっと あの アレン先生。 ん? 330 00:19:02,274 --> 00:19:05,611 私も この子たちを 生み出してみたいです。 331 00:19:05,611 --> 00:19:10,282 ん~ 少し難しいですが やってみましょうか。 332 00:19:10,282 --> 00:19:12,284 手を。 は はひっ。 333 00:19:12,284 --> 00:19:14,286 (エリー)お願いします。 334 00:19:14,286 --> 00:19:17,790 (アレン)闇魔法で試しましょう。 展開してみてください。 335 00:19:17,790 --> 00:19:19,792 (エリー)いきます。 336 00:19:19,792 --> 00:19:21,794 (アレン)では 僕のに合わせて。 337 00:19:21,794 --> 00:19:24,964 (アレン)気楽に 気楽に。 アンコさんを想像しましょう 338 00:19:24,964 --> 00:19:27,299 アンコさん…。 339 00:19:27,299 --> 00:19:29,301 (アンコさん)にゃ~。 340 00:19:33,639 --> 00:19:36,809 にゃ~。 341 00:19:36,809 --> 00:19:40,312 (一同)うわ~。 わぁ~! 342 00:19:40,312 --> 00:19:42,815 次は 自分だけで やってみましょう。 343 00:19:42,815 --> 00:19:44,817 はい! ありがとうございます。 344 00:19:44,817 --> 00:19:47,486 すごい! 私には絶対無理。 345 00:19:47,486 --> 00:19:51,490 (アレン)出来るはずがない という考えを捨ててください。 346 00:19:51,490 --> 00:19:56,495 かつて 初級以下の魔法しか 使えなかった知人がいました。 347 00:19:56,495 --> 00:19:58,998 しかし 彼女は諦めなかった。 348 00:19:58,998 --> 00:20:00,100 剣術の道で 誰よりも努力し➨ 349 00:20:00,100 --> 00:20:05,504 結果 剣で魔法を斬ることが 出来る達人にまでなった。 350 00:20:05,504 --> 00:20:09,508 諦めずに行動することが大事です。 351 00:20:09,508 --> 00:20:13,679 剣術の達人って… まさか 剣姫様!? 352 00:20:13,679 --> 00:20:16,682 リディヤ・リンスター公女殿下の お知り合い!? 353 00:20:16,682 --> 00:20:18,684 (2人)剣姫の頭脳!? 354 00:20:18,684 --> 00:20:20,853 (アレン)では皆さん 席について。 355 00:20:20,853 --> 00:20:23,355 さて 最後に質問はありますか? 356 00:20:23,355 --> 00:20:25,357 はい。 357 00:20:25,357 --> 00:20:29,195 アレン様 部外者が 質問することをお許しください。 358 00:20:29,195 --> 00:20:31,197 アレン様は その…。 359 00:20:31,197 --> 00:20:36,869 もしや 極致魔法も お使いになられるのでしょうか? 360 00:20:36,869 --> 00:20:40,039 いいえ。 魔力量だけで比べれば➨ 361 00:20:40,039 --> 00:20:42,708 僕は この中で最下位でしょう。 362 00:20:42,708 --> 00:20:44,710 使える魔法も中級まで。 363 00:20:44,710 --> 00:20:48,047 上位魔法の式は構築できても 発動しません。 364 00:20:48,047 --> 00:20:51,050 えっ? しかし こんな僕でも➨ 365 00:20:51,050 --> 00:20:53,886 王立学校と大学校を 卒業できました。 366 00:20:53,886 --> 00:20:57,890 両校で求められているのは 単純な魔力量ではありません。 367 00:20:57,890 --> 00:21:00,159 では 何なのでしょうか。 368 00:21:00,159 --> 00:21:03,662 たゆまず おごらず 他人を気にせず➨ 369 00:21:03,662 --> 00:21:07,500 ただただ研鑽を積む 持続力だと思います。 370 00:21:07,500 --> 00:21:10,002 出来るはずがないという 考えは捨てて➨ 371 00:21:10,002 --> 00:21:12,004 どんどん挑戦していきましょう。 372 00:21:12,004 --> 00:21:14,840 それでは授業を終わります。 (チャイム) 373 00:21:14,840 --> 00:21:16,842 (フレッド/パトリシア)先生! 374 00:21:16,842 --> 00:21:20,846 先生は あの有名な剣姫様の 相方でいらっしゃいますよね!? 375 00:21:20,846 --> 00:21:23,149 もっと話を聞かせてください! 376 00:21:33,359 --> 00:21:36,195 《アレン:ここで 三人まとめて 教えるという➨ 377 00:21:36,195 --> 00:21:39,031 リディヤの思い付きは なかなか良いな。 378 00:21:39,031 --> 00:21:42,034 リィネの護衛にも便利だし》 379 00:21:42,034 --> 00:21:44,036 (2人)フンッ! 380 00:21:44,036 --> 00:21:46,038 皆さん お茶をお持ちしまし…。 381 00:21:46,038 --> 00:21:48,374 ああっ! おっと! 382 00:21:48,374 --> 00:21:51,377 はわわわ…。 (2人)あっ! 383 00:21:51,377 --> 00:21:53,379 大丈夫ですか? 384 00:21:53,379 --> 00:21:55,381 は… はひ。 385 00:21:55,381 --> 00:21:57,383 よかった。 386 00:21:57,383 --> 00:22:00,986 この気配… まずい! (ティナ/リィネ)じ~。 387 00:22:00,986 --> 00:22:03,656 (リディヤ)何をしているのかしら。 388 00:22:03,656 --> 00:22:05,658 いや これは…。 389 00:22:05,658 --> 00:22:08,994 下僕の性根を 叩き直す必要がありそうね。 390 00:22:08,994 --> 00:22:11,497 待った! これは不慮の事故だ! 391 00:22:11,497 --> 00:22:15,000 (リディヤ)問答無用よ。 (アレン)は 話を…。 392 00:22:15,000 --> 00:22:17,002 (アレン)うわ~!! 393 00:22:17,002 --> 00:22:19,004 《アレン:前言撤回!》