1 00:00:01,752 --> 00:00:04,547 (ティナ) 先生がエリーを褒めるたびに 2 00:00:04,630 --> 00:00:08,134 日に日に成長していくあの子を 見るたびに 3 00:00:08,217 --> 00:00:11,470 汚い感情が浮かんでくるんです! 4 00:00:11,554 --> 00:00:12,680 だから! 5 00:00:16,600 --> 00:00:18,102 (アレン)ティナ! 6 00:00:21,272 --> 00:00:22,815 (エリー)アレン先生? 7 00:00:23,441 --> 00:00:24,650 (アレン)来るな エリー! 8 00:00:25,693 --> 00:00:26,527 ティナー! 9 00:00:29,029 --> 00:00:31,490 魔力が暴走している 10 00:00:31,574 --> 00:00:34,869 今まで全く発動しなかったのに 急に なぜ? 11 00:00:35,619 --> 00:00:38,164 このままでは殿下が危ない 12 00:00:39,874 --> 00:00:43,961 ♪~ 13 00:02:04,500 --> 00:02:08,921 ~♪ 14 00:02:10,214 --> 00:02:11,590 (エリー)ティナお嬢様! 15 00:02:11,674 --> 00:02:14,218 (アレン)エリー グラハムさんを 呼んできてください! 16 00:02:14,301 --> 00:02:15,344 (エリー)は… はい! 17 00:02:15,427 --> 00:02:18,764 (アレン)まずは この吹雪を何とかしないと 18 00:02:20,724 --> 00:02:21,976 くっ… 19 00:02:22,059 --> 00:02:24,436 僕の魔法では 突破するのは無理だ 20 00:02:25,020 --> 00:02:28,065 それに この 心臓を握りしめられているような— 21 00:02:28,148 --> 00:02:29,608 イヤな感覚 22 00:02:30,192 --> 00:02:32,778 得体の知れない何かがいる 23 00:02:32,862 --> 00:02:36,031 覚悟を決めるしか ないかもしれないな 24 00:02:36,115 --> 00:02:37,950 二度とやりたくなかったけど… 25 00:02:38,033 --> 00:02:41,829 ティナ 聞こえているなら 返事をしてください! 26 00:02:41,912 --> 00:02:42,997 (アレン)ティナ! (ティナ)ハッ! 27 00:02:43,080 --> 00:02:44,081 (アレン)ティナ! 28 00:02:44,164 --> 00:02:45,833 (ティナ)先生… 29 00:02:45,916 --> 00:02:49,795 アレン先生… あの… 一体 何が? 30 00:02:49,879 --> 00:02:53,132 (アレン)よかった 落ち着いて聞いてください 31 00:02:53,799 --> 00:02:56,927 あなたは今 魔力を暴走させています 32 00:02:57,011 --> 00:03:01,056 このままだと魔力が枯渇し 最悪 命を失う 33 00:03:01,140 --> 00:03:03,601 あ… あの… どうすれば? 34 00:03:04,476 --> 00:03:06,854 今から僕の魔力をつなげます 35 00:03:06,937 --> 00:03:10,316 そうすれば 僕が あなたの魔力を制御できる 36 00:03:10,399 --> 00:03:13,736 (ティナ)そ… そんなことが 可能なのですか? 37 00:03:13,819 --> 00:03:15,988 (アレン)前に 成功したことがあります 38 00:03:16,071 --> 00:03:19,033 不快だと思いますが 魔力をつなげさせてください 39 00:03:19,992 --> 00:03:22,411 (ティナ)分かりました 大丈夫です 40 00:03:22,494 --> 00:03:23,954 先生を信じています! 41 00:03:24,538 --> 00:03:26,874 (アレン)ありがとう では いきます! 42 00:03:28,500 --> 00:03:30,961 他人に自分の魔力を委ねる… 43 00:03:31,045 --> 00:03:34,757 それは 自分の命を 相手に委ねるのと同じだ 44 00:03:34,840 --> 00:03:37,259 殿下は 僕に命を懸けた 45 00:03:37,343 --> 00:03:41,055 ならば 僕も命を懸けて 殿下を助ける 46 00:03:41,138 --> 00:03:42,431 どこだ… 47 00:03:46,518 --> 00:03:47,478 捉えた! 48 00:03:49,980 --> 00:03:51,065 うう… 49 00:03:51,815 --> 00:03:54,234 とんでもない魔力量だ 50 00:03:54,318 --> 00:03:56,612 潜在能力はリディヤ並み 51 00:03:56,695 --> 00:03:59,198 いや それ以上かもしれない 52 00:03:59,281 --> 00:04:01,533 (ティナ)…して 53 00:04:01,617 --> 00:04:04,286 どう… して… 54 00:04:04,370 --> 00:04:05,579 (アレン)あっ! 55 00:04:06,372 --> 00:04:09,708 (ティナ)どうして 私は魔法が使えないの? 56 00:04:09,792 --> 00:04:11,919 ハワードの無能な忌み子 57 00:04:12,002 --> 00:04:15,130 私なんて 生まれてこなければ よかった 58 00:04:15,923 --> 00:04:18,258 (アレン)殿下の意識が流れてくる 59 00:04:18,759 --> 00:04:20,636 (ティナ)ごめんなさい お父様 60 00:04:20,719 --> 00:04:22,554 ごめんなさい お母様 61 00:04:23,389 --> 00:04:26,475 どうしよう… どうすればいいの? 62 00:04:26,558 --> 00:04:28,978 助けて 誰か! 63 00:04:29,061 --> 00:04:30,562 (アレン)ティナ… 64 00:04:30,646 --> 00:04:31,563 ティナ! 65 00:04:32,147 --> 00:04:34,525 (ティナ)せん… せい? 66 00:04:35,275 --> 00:04:36,485 (アレン)ハッ! 67 00:04:39,488 --> 00:04:40,572 あれは… 68 00:04:43,659 --> 00:04:45,619 吹雪が弱まった? 69 00:04:45,703 --> 00:04:49,289 もしかして 僕に 手を貸そうとしてくれているのか? 70 00:04:49,373 --> 00:04:53,335 それなら 本物には遠く及ばないが… 71 00:04:54,044 --> 00:04:55,295 火焔鳥(かえんちょう)! 72 00:05:00,676 --> 00:05:02,511 (ティナ)あっ あ… 73 00:05:02,594 --> 00:05:03,971 ティナ! 74 00:05:04,638 --> 00:05:06,306 先生… 75 00:05:09,309 --> 00:05:13,230 (アレン)ああ… 無事で本当によかった 76 00:05:13,814 --> 00:05:14,898 ん? 77 00:05:16,400 --> 00:05:17,568 あれは… 78 00:05:19,028 --> 00:05:22,573 (謎の声)ワレ ツイニ鍵トアエリ 79 00:05:24,074 --> 00:05:25,534 ティナ 80 00:05:25,617 --> 00:05:29,955 吹雪の中で 何か見たり 聞いたりしませんでしたか? 81 00:05:30,039 --> 00:05:33,167 (ティナ)いえ 先生の声以外は何も 82 00:05:33,250 --> 00:05:35,002 そうですか 83 00:05:35,085 --> 00:05:37,004 (ティナ)先生 あの… 84 00:05:37,087 --> 00:05:37,921 (アレン)ん? 85 00:05:38,589 --> 00:05:42,843 先生とつながってるの… 不思議な感じです 86 00:05:42,926 --> 00:05:45,471 いけない つなぎっぱなしでしたね 87 00:05:47,389 --> 00:05:48,223 (せきばらい) 88 00:05:49,099 --> 00:05:50,768 (アレン)無事でよかったです 89 00:05:50,851 --> 00:05:53,270 (ティナ)あ… ありがとうございます 90 00:05:53,353 --> 00:05:55,856 (アレン)さあ エリーを呼んできましょう 91 00:05:55,939 --> 00:05:57,608 きっと心配して… 92 00:05:57,691 --> 00:05:58,984 あ… 93 00:05:59,068 --> 00:06:00,277 (ティナ)だめです 94 00:06:00,944 --> 00:06:03,822 このまま抱きしめてください 95 00:06:03,906 --> 00:06:07,201 今は… 今だけは… 96 00:06:07,284 --> 00:06:10,329 私だけの先生です 97 00:06:15,751 --> 00:06:17,336 分かりました 98 00:06:19,463 --> 00:06:21,340 (エリー)お嬢様! 先生! 99 00:06:23,425 --> 00:06:24,468 よかったあ! 100 00:06:25,135 --> 00:06:26,804 無事ですかー? 101 00:06:28,472 --> 00:06:30,140 (リディヤ)“あれは禁じ手” 102 00:06:30,849 --> 00:06:33,769 “私以外に使うのは やめておきなさい” 103 00:06:34,269 --> 00:06:39,024 (アレン)言い訳 考えておかないと… な… 104 00:06:39,108 --> 00:06:40,651 (グラハム)な… アレン様! 105 00:06:40,734 --> 00:06:42,569 (エリー・ティナ)先生! 106 00:06:43,904 --> 00:06:47,866 (アレン)大げさな 少し疲れが出ただけですから 107 00:06:47,950 --> 00:06:51,245 (ティナ)動いちゃだめです 寝ていてください 108 00:06:51,328 --> 00:06:54,498 (エリー)私は滋養にいいお茶を 持ってまいります 109 00:06:55,249 --> 00:06:56,917 すみません… 110 00:06:57,000 --> 00:07:01,004 先生 もしかして 魔力をつないだせいで… 111 00:07:01,088 --> 00:07:03,590 (アレン)大丈夫 心配はいりません 112 00:07:03,674 --> 00:07:06,677 それより さっきは驚いたでしょう 113 00:07:06,760 --> 00:07:09,346 魔力をつないでいる相手とは 114 00:07:09,429 --> 00:07:12,850 感情やお互いの思考が 分かってしまいますからね 115 00:07:12,933 --> 00:07:14,810 そういえば 先ほど 116 00:07:14,893 --> 00:07:18,105 心の中で “殿下”って呼んでましたよね? 117 00:07:18,188 --> 00:07:19,022 えっ? 118 00:07:19,106 --> 00:07:20,816 “殿下”って何ですか! 119 00:07:20,899 --> 00:07:22,776 禁止です 全面禁止! 120 00:07:22,860 --> 00:07:25,612 ハハハ… 分かりましたよ 121 00:07:25,696 --> 00:07:30,159 ところで この能力について 僕なりに分かったことがあります 122 00:07:30,242 --> 00:07:33,245 つながった相手の魔力を 制御可能なこと 123 00:07:33,328 --> 00:07:35,122 使用できる魔力の量は 124 00:07:35,205 --> 00:07:37,958 相手の意思によって ある程度 決まること 125 00:07:38,041 --> 00:07:39,376 あ… 126 00:07:39,459 --> 00:07:42,379 そして 一度 つないだことのある相手と 127 00:07:42,462 --> 00:07:46,133 もう一度つながるのは とても簡単だということです 128 00:07:46,216 --> 00:07:47,926 (ティナ)そうなのですね 129 00:07:48,010 --> 00:07:50,554 では 今までも同じようなことが? 130 00:07:50,637 --> 00:07:53,515 はい 今まで つないだことがあるのは 131 00:07:53,599 --> 00:07:55,434 妹のカレンと… 132 00:07:56,185 --> 00:07:59,104 もしかして リディヤ様ですか? 133 00:07:59,188 --> 00:08:02,774 ええ あの時も そうせざるを得なかった 134 00:08:02,858 --> 00:08:06,528 魔力をつなげるということは 命を委ねること 135 00:08:07,362 --> 00:08:10,490 この力は 僕がつないだ相手の魔力を 136 00:08:10,574 --> 00:08:13,744 自由に使えるという危険性を はらんでいます 137 00:08:15,621 --> 00:08:19,249 決して 安易に 使ってはならないのです 138 00:08:19,333 --> 00:08:23,378 ですから どうか これは 2人だけの秘密にしてください 139 00:08:23,462 --> 00:08:27,507 (ティナ)秘密… 先生と私だけの秘密 140 00:08:27,591 --> 00:08:28,675 (アレン)そうです 141 00:08:28,759 --> 00:08:31,386 エリーにだって 話してはいけませんよ 142 00:08:31,470 --> 00:08:33,805 (ティナ)分かりました 143 00:08:33,889 --> 00:08:35,974 (アンコさんのあくび) 144 00:08:38,477 --> 00:08:42,064 (アレン)ティナの中にいた “あれ”は 一体 何だ? 145 00:08:42,147 --> 00:08:45,067 ティナと どう関わりがあるのか 146 00:08:45,150 --> 00:08:47,945 じっくり調べる必要があるな 147 00:08:49,029 --> 00:08:53,450 (グラハム)今日からは ここを 魔法の練習場としてお使いください 148 00:08:53,533 --> 00:08:55,327 広いですね 149 00:08:55,410 --> 00:08:57,287 理想的な環境です 150 00:08:57,871 --> 00:08:58,997 さあ ティナ 151 00:08:59,081 --> 00:09:02,793 早速 魔法を発動できるかどうか 試してみてください 152 00:09:02,876 --> 00:09:04,169 はい! 153 00:09:10,926 --> 00:09:12,052 (アンコさん)にゃあ! (エリー)わあ! 154 00:09:12,135 --> 00:09:13,220 (ティナ)ん! 155 00:09:19,559 --> 00:09:21,186 (エリー)わあ~ 156 00:09:21,270 --> 00:09:22,104 (ティナ)あ… 157 00:09:22,187 --> 00:09:23,981 (グラハム)ああ… 158 00:09:24,064 --> 00:09:25,274 ハハ… 159 00:09:25,357 --> 00:09:28,110 しかし なんて威力だ 160 00:09:28,193 --> 00:09:31,071 ティナの中にいる“あれ”が 影響しているのか? 161 00:09:31,655 --> 00:09:36,535 “あれ”は ティナの魔法発動を 阻害するのをやめてくれたようだし 162 00:09:36,618 --> 00:09:39,538 それに魔力をつなげた影響で 163 00:09:39,621 --> 00:09:42,791 ティナの中に 僕の制御回路が残った 164 00:09:43,667 --> 00:09:46,044 ティナ よくできました 165 00:09:46,128 --> 00:09:49,506 今日から 魔力を調整する勉強を しましょうね 166 00:09:50,549 --> 00:09:53,135 (ティナの泣き声) 167 00:09:53,969 --> 00:09:58,515 魔法… 使えました 168 00:09:59,224 --> 00:10:02,436 よく頑張りましたね 偉いです 169 00:10:02,519 --> 00:10:05,856 ティナは本当に すごい子ですね 170 00:10:06,815 --> 00:10:08,608 お嬢様 171 00:10:09,735 --> 00:10:12,738 よかった ほんとによかったです 172 00:10:12,821 --> 00:10:15,782 もう泣き虫なんだから 173 00:10:15,866 --> 00:10:18,410 でも ありがとう エリー 174 00:10:18,493 --> 00:10:20,412 もう少し練習すれば 175 00:10:20,495 --> 00:10:23,332 魔法を自由に 操れるようになるでしょう 176 00:10:23,415 --> 00:10:27,836 そうすれば 2人そろって 王立学校に通うことが かなう 177 00:10:27,919 --> 00:10:30,339 早速 ワルター様に報告しないと 178 00:10:30,422 --> 00:10:35,093 旦那様は ご公務のために しばらく留守にされるとのことです 179 00:10:35,177 --> 00:10:38,972 そうですか 早くお伝えしたいものです 180 00:10:39,056 --> 00:10:41,266 きっと お喜びになることでしょう 181 00:10:41,350 --> 00:10:44,936 (グラハム)ん… さようでございますね 182 00:10:47,105 --> 00:10:48,106 (アレン)“拝啓” 183 00:10:48,982 --> 00:10:50,400 “実は 学内—” 184 00:10:50,484 --> 00:10:55,697 “ギャンブルに負けていそうな先生 第6位な恩師様へ” 185 00:10:55,781 --> 00:10:57,407 “お久しぶりです” 186 00:10:57,491 --> 00:11:02,204 “どなたかの策略により 雪国に送り込まれたアレンです” 187 00:11:02,829 --> 00:11:03,997 (ノック) 188 00:11:04,081 --> 00:11:05,082 (教授)どうぞ 189 00:11:05,165 --> 00:11:07,501 (ギル)どもっす! どっすか? 190 00:11:07,584 --> 00:11:10,212 その後 アレン先輩から 何か連絡は? 191 00:11:10,837 --> 00:11:14,716 (教授)まさに今 彼から グリフォン便が届いたところだよ 192 00:11:14,800 --> 00:11:17,427 (ギル)おっ! 先輩は元気なんすか? 193 00:11:17,511 --> 00:11:22,057 私は“ギャンブルに負けていそうな 先生 第6位”だそうだよ 194 00:11:22,140 --> 00:11:24,976 ハハッ アレン先輩らしいっすね! 195 00:11:25,060 --> 00:11:28,105 私の学内ランキングは5位だ 196 00:11:28,188 --> 00:11:30,816 訂正を求めるつもりだよ 197 00:11:30,899 --> 00:11:33,110 俺にも見せてくださいよ 198 00:11:33,193 --> 00:11:35,737 (アレン)“言いたいことは 多々ありますが” 199 00:11:35,821 --> 00:11:37,614 “まずはティナ公女殿下が” 200 00:11:37,697 --> 00:11:41,118 “魔法の発動に成功したことを ご報告しておきます” 201 00:11:41,201 --> 00:11:42,577 (教授・ギル)おお~ 202 00:11:42,661 --> 00:11:45,205 (アレン)“つきましては できるだけ早く” 203 00:11:45,288 --> 00:11:48,917 “軍用耐氷結界の巻物を 送ってください” 204 00:11:49,543 --> 00:11:52,963 “このままでは あなたのかわいい教え子は” 205 00:11:53,046 --> 00:11:56,383 “そちらに戻る前に 氷像になってしまうでしょう” 206 00:11:57,008 --> 00:11:59,010 なんか楽しそっすねー 207 00:11:59,094 --> 00:12:03,056 さすがに軍の物を横流しするのは 大変なのだがね 208 00:12:03,140 --> 00:12:04,474 それにしても 209 00:12:04,558 --> 00:12:08,520 あの公女殿下が 魔法の才能を開花させるとは 210 00:12:08,603 --> 00:12:10,522 さすが我が教え子だよ 211 00:12:10,605 --> 00:12:12,816 さすが先輩っすね! 212 00:12:14,818 --> 00:12:16,403 (ページをめくる音) 213 00:12:16,486 --> 00:12:18,488 (アレン)う~ん… 214 00:12:20,073 --> 00:12:21,116 ハァ… 215 00:12:21,199 --> 00:12:24,995 これだけ探しても まだ何の手がかりもない 216 00:12:25,078 --> 00:12:27,372 “あれ”は一体 何なんだ 217 00:12:31,042 --> 00:12:33,462 また この蔵書印か 218 00:12:33,545 --> 00:12:37,883 まるで僕の調べたいことを 先回りしているような… 219 00:12:44,222 --> 00:12:47,184 (アレン)さあ エリー 闇魔法を試してみましょう 220 00:12:47,267 --> 00:12:49,352 (エリー)はい いきます! 221 00:12:53,148 --> 00:12:54,566 あ~ 222 00:12:54,649 --> 00:12:57,360 もっと具体的に イメージしてみましょう 223 00:12:57,444 --> 00:13:00,322 例えば アンコさんに 触れた時の感覚 224 00:13:00,405 --> 00:13:02,574 魔力の流れや その気配のことです 225 00:13:02,657 --> 00:13:04,367 闇の気配… 226 00:13:08,121 --> 00:13:08,997 ん! 227 00:13:11,833 --> 00:13:13,084 わあ… 228 00:13:13,168 --> 00:13:14,628 よくできました 229 00:13:14,711 --> 00:13:17,047 ほら そんなに怖くないでしょう? 230 00:13:17,130 --> 00:13:18,215 はい! 231 00:13:18,298 --> 00:13:19,716 では次 ティナ 232 00:13:19,799 --> 00:13:21,384 はい! 233 00:13:24,429 --> 00:13:26,681 頑張ってください お嬢様! 234 00:13:34,272 --> 00:13:35,315 (エリー・アレン)あ… 235 00:13:39,569 --> 00:13:42,364 ティナ まだ魔力が強すぎます 236 00:13:42,447 --> 00:13:44,366 もっと意識して抑えてください 237 00:13:44,449 --> 00:13:45,617 はい… 238 00:13:45,700 --> 00:13:49,996 エリーは 順調のようですから 次は実戦形式で練習してみましょう 239 00:13:50,080 --> 00:13:50,914 はい! 240 00:13:50,997 --> 00:13:54,251 先生はエリーにだけ甘い気がします 241 00:13:54,334 --> 00:13:55,961 そうでしょうか? 242 00:13:56,044 --> 00:13:59,673 (エリー)あの その… アレン先生は お優しいんです! 243 00:13:59,756 --> 00:14:02,300 (ティナ)なら 私にも 優しくしてください! 244 00:14:02,384 --> 00:14:06,137 だめです 魔法の練習に甘えは許されませんよ 245 00:14:06,221 --> 00:14:07,055 (ティナ)なっ… 246 00:14:07,138 --> 00:14:10,016 不公平です 意地悪です ひいきです! 247 00:14:10,100 --> 00:14:11,685 断固 抗議します! 248 00:14:11,768 --> 00:14:12,936 ティナ 249 00:14:13,019 --> 00:14:16,565 魔法1発の発動ごとに 天井を壊すような子に 250 00:14:16,648 --> 00:14:18,066 優しさが必要ですか? 251 00:14:18,149 --> 00:14:19,359 必要です! 252 00:14:19,442 --> 00:14:21,194 むしろ全然 足りてません! 253 00:14:21,278 --> 00:14:24,155 これは先生の怠慢だと思います! 254 00:14:24,239 --> 00:14:29,035 (アレン)う~ん この子 少しずつ 誰かさんに似てきているような… 255 00:14:29,119 --> 00:14:32,330 そういえば あれ以来 手紙が来ないな 256 00:14:32,414 --> 00:14:33,415 どうしてるのか… 257 00:14:35,792 --> 00:14:39,296 先生 今 別のことを 考えておられましたね? 258 00:14:39,379 --> 00:14:41,047 (アレン)えっ? そんなことは… 259 00:14:41,131 --> 00:14:43,008 何をお考えだったのですか? 260 00:14:43,091 --> 00:14:44,926 先生 教えてください! 261 00:14:45,010 --> 00:14:46,386 (アレン)ん~ 262 00:14:46,469 --> 00:14:48,805 (グラハム)天性の年下殺し… 263 00:14:48,888 --> 00:14:50,265 ハッ! 264 00:14:50,765 --> 00:14:52,767 違いますので! 265 00:14:54,853 --> 00:14:56,021 やあ! 266 00:14:57,647 --> 00:15:00,859 やっ はっ はあっ! 267 00:15:00,942 --> 00:15:01,401 無駄のない動きだ 268 00:15:01,401 --> 00:15:02,235 無駄のない動きだ 269 00:15:01,401 --> 00:15:02,235 (グラハム) そんなのでは 270 00:15:02,235 --> 00:15:02,319 無駄のない動きだ 271 00:15:02,319 --> 00:15:03,153 無駄のない動きだ 272 00:15:02,319 --> 00:15:03,153 当たりませんよ 273 00:15:03,236 --> 00:15:06,323 ウォーカー家の者は 私たちハワード家のために 274 00:15:03,236 --> 00:15:06,323 (エリー)うう… はっ はっ! 275 00:15:06,406 --> 00:15:08,283 日々 訓練を重ねているんです 276 00:15:08,366 --> 00:15:09,868 では こちらも! 277 00:15:13,580 --> 00:15:14,664 (エリー)ん… 278 00:15:15,582 --> 00:15:16,458 えーい! 279 00:15:17,542 --> 00:15:19,878 (アレン)エリー その調子です いいですよ 280 00:15:20,587 --> 00:15:22,005 (エリー)ありがとうございます! 281 00:15:22,088 --> 00:15:24,716 さあ 次はティナの番ですよ 282 00:15:24,799 --> 00:15:25,884 はい! 283 00:15:35,393 --> 00:15:37,103 もう少し抑えて 284 00:15:37,187 --> 00:15:40,190 う~ 難しいです… 285 00:15:40,732 --> 00:15:44,319 (グラハム)まさに 目を見張るほどの成長ぶり 286 00:15:44,402 --> 00:15:47,489 エリーもですが 特にお嬢様 287 00:15:47,572 --> 00:15:50,408 アレン様には 感謝しても感謝しきれません 288 00:15:50,492 --> 00:15:53,703 (アレン)すべて 2人の努力の賜物(たまもの)ですよ 289 00:15:53,787 --> 00:15:59,000 ところで ワルター様ですが 近頃 全くお会いできておりません 290 00:15:59,084 --> 00:16:02,212 (グラハム)お仕事が 立て込んでいらっしゃるようで 291 00:16:02,295 --> 00:16:06,758 まるで僕を避けるかのように 連絡を絶っていらっしゃる 292 00:16:06,841 --> 00:16:09,386 ティナ様が 魔法を使えるようになったことを 293 00:16:09,469 --> 00:16:12,472 一体 どう思って いらっしゃるのでしょう? 294 00:16:12,555 --> 00:16:14,724 申し訳ございません 295 00:16:15,225 --> 00:16:18,812 私からお伝えできることは 何もございません 296 00:16:18,895 --> 00:16:20,689 (アレン)では1点だけ 297 00:16:20,772 --> 00:16:23,650 ご存じでしたら 教えていただけますか? 298 00:16:23,733 --> 00:16:25,193 (グラハム)何でございましょう 299 00:16:25,276 --> 00:16:27,320 書庫の文献ですが 300 00:16:27,404 --> 00:16:30,865 時折 最後のページに 同じ蔵書印があります 301 00:16:30,949 --> 00:16:33,159 あれは どなたのものでしょう? 302 00:16:33,868 --> 00:16:35,870 存じ上げません 303 00:16:38,498 --> 00:16:40,625 (アレン)さて やるか 304 00:16:41,418 --> 00:16:42,544 とりあえず 305 00:16:42,627 --> 00:16:45,714 蔵書印のあるものを中心に 持ってきた 306 00:16:45,797 --> 00:16:49,300 ティナの魔法をひもとく鍵が ここにあるかも 307 00:16:49,384 --> 00:16:50,260 そういえば… 308 00:16:51,177 --> 00:16:54,889 (謎の声)ワレ ツイニ鍵トアエリ 309 00:16:54,973 --> 00:16:58,059 (アレン)“鍵”とは 何を指しているんだろう 310 00:16:58,143 --> 00:16:59,352 ティナのことか? 311 00:16:59,436 --> 00:17:02,814 僕のような 一般平民のことではないだろうし… 312 00:17:02,897 --> 00:17:04,733 (ノック) 313 00:17:04,816 --> 00:17:06,526 あ… どうぞ 314 00:17:08,528 --> 00:17:11,531 おや どうしましたか? 315 00:17:11,614 --> 00:17:14,409 えっと… エリーが眠れないんですって 316 00:17:14,492 --> 00:17:17,620 ティ… ティナお嬢様 ず… ずるいです! 317 00:17:17,704 --> 00:17:20,165 読んだ本が怖くて 私の部屋に来たのは… 318 00:17:20,248 --> 00:17:22,250 べ… 別に怖くなんか… 319 00:17:22,333 --> 00:17:25,211 もう遅いし 寝ないとだめですよ 320 00:17:25,295 --> 00:17:27,630 明日の練習に響きますし 321 00:17:28,214 --> 00:17:30,049 (エリー・ティナ)先生… 322 00:17:30,759 --> 00:17:32,469 ハァ… 323 00:17:33,094 --> 00:17:34,888 (アレン)はい どうぞ 324 00:17:34,971 --> 00:17:36,806 (エリー・ティナ)いただきます 325 00:17:38,349 --> 00:17:39,684 おいしい 326 00:17:39,768 --> 00:17:41,227 ちょっと甘いです 327 00:17:41,311 --> 00:17:42,979 (エリー・ティナ)フフフッ 328 00:17:43,062 --> 00:17:45,607 飲み終えたら帰ってくださいね 329 00:17:45,690 --> 00:17:48,568 僕は調べものがありますから お静かに 330 00:17:48,651 --> 00:17:49,861 (ティナ・エリー)はい 331 00:17:53,907 --> 00:17:57,577 (アレン)蔵書印がある文献には 共通点がある 332 00:17:58,286 --> 00:17:59,287 もしかして これは… 333 00:17:59,287 --> 00:18:00,079 もしかして これは… 334 00:17:59,287 --> 00:18:00,079 (寝息) 335 00:18:00,079 --> 00:18:00,163 (寝息) 336 00:18:00,163 --> 00:18:00,997 (寝息) 337 00:18:00,163 --> 00:18:00,997 あっ 338 00:18:00,997 --> 00:18:03,291 (寝息) 339 00:18:05,919 --> 00:18:07,545 寝てる 340 00:18:08,630 --> 00:18:11,716 一緒に王立学校へ 通わせてあげたいよね 341 00:18:11,800 --> 00:18:13,802 ね? アンコさん 342 00:18:13,885 --> 00:18:15,887 (アンコさん)ふにゃあ~ 343 00:18:17,263 --> 00:18:18,097 (グラハム)アレン様 344 00:18:18,765 --> 00:18:20,767 旦那様がお呼びです 345 00:18:20,850 --> 00:18:22,477 分かりました 346 00:18:22,560 --> 00:18:25,730 ティナ エリー 少し休憩してください 347 00:18:25,814 --> 00:18:27,565 (ティナ・エリー)はーい 348 00:18:28,608 --> 00:18:32,445 (ワルター)アレン君 いろいろ考えたのだが… 349 00:18:32,529 --> 00:18:36,157 ティナの王立学校受験は 取りやめることとする 350 00:18:38,159 --> 00:18:39,869 どうしてでしょうか? 351 00:18:39,953 --> 00:18:43,998 ティナ様は間違いなく 王立学校に 上位合格できる水準にあります 352 00:18:45,291 --> 00:18:47,418 (ワルター)君が 成し遂げたことについては 353 00:18:47,502 --> 00:18:49,712 いくら礼を言っても足りん 354 00:18:49,796 --> 00:18:53,675 まさか あのティナが 魔法を操れるようになるとは 355 00:18:53,758 --> 00:18:54,926 私も驚いたよ 356 00:18:55,009 --> 00:18:56,678 (アレン)でしたら… (ワルター)だめだ 357 00:18:56,761 --> 00:18:57,846 あ… 358 00:18:58,721 --> 00:19:02,475 (ワルター)確かに あの子は 魔法を使えるようになったのだろう 359 00:19:02,559 --> 00:19:04,811 しかし まだ日が浅い 360 00:19:04,894 --> 00:19:06,813 万が一 入学できたとしても 361 00:19:06,896 --> 00:19:10,066 周囲の人間に 迷惑をかけるばかりだろう 362 00:19:10,149 --> 00:19:13,319 (アレン)報告書にも書きましたが ティナ様は すでに 363 00:19:13,403 --> 00:19:16,281 ここ数日で 魔力の制御は可能となりました 364 00:19:16,364 --> 00:19:19,617 (ワルター)ん… 問題はそれだけではない 365 00:19:19,701 --> 00:19:23,454 あ… いや よそう 君には関係ないことだ 366 00:19:25,039 --> 00:19:27,959 君には 大変すまないと 思っているよ 367 00:19:28,543 --> 00:19:30,336 もちろん 給金は弾もう 368 00:19:30,420 --> 00:19:32,005 ふざけないでください! 369 00:19:32,088 --> 00:19:33,172 (ワルター)ん… 370 00:19:33,256 --> 00:19:37,010 失礼ですが ワルター様は 何も見えておられません 371 00:19:38,219 --> 00:19:39,679 (ワルター)何だと? 372 00:19:39,762 --> 00:19:43,182 これはワルター様だけの 問題ではありません 373 00:19:43,266 --> 00:19:45,393 ティナ様のお母様… 374 00:19:45,476 --> 00:19:48,479 ローザ・ハワード様が 望まれていることです 375 00:19:48,563 --> 00:19:53,276 なぜ 妻が望んでいると 無関係の君に分かるのだ! 376 00:19:53,359 --> 00:19:57,030 分かります あの書庫に置いてある文献を見れば 377 00:19:57,113 --> 00:19:58,156 (ワルター)ん? 378 00:19:58,239 --> 00:20:03,036 氷魔法に関する書物には 共通の蔵書印がありました 379 00:20:03,119 --> 00:20:04,621 ローザ様のものです 380 00:20:05,455 --> 00:20:08,958 ティナ様が魔法の力を 開花させる手助けをしたいと 381 00:20:09,042 --> 00:20:11,044 考えていらしたのでしょう 382 00:20:11,127 --> 00:20:13,588 もし ご自分ができなくなった時は 383 00:20:13,671 --> 00:20:17,800 誰かが代わりに その役目を 担ってくれると信じておられた 384 00:20:18,426 --> 00:20:20,720 その証しのサインです 385 00:20:23,473 --> 00:20:24,807 あっ! 386 00:20:27,477 --> 00:20:28,686 (アレン)ティナ様が どれほど 387 00:20:28,770 --> 00:20:31,606 血のにじむような努力を してきたのか 388 00:20:31,689 --> 00:20:34,609 ワルター様は よく分かっておられるはずです 389 00:20:36,027 --> 00:20:37,820 どうかお願いします 390 00:20:40,490 --> 00:20:43,326 どんな理由があるのかは 存じませんが 391 00:20:43,409 --> 00:20:46,079 もう一度 よくお考えください 392 00:20:46,162 --> 00:20:50,541 僕の非礼については 覚悟はできています 393 00:20:54,796 --> 00:20:56,547 (ワルター)顔を上げよ 394 00:20:56,631 --> 00:21:00,009 君は 優しすぎる男だな 395 00:21:00,093 --> 00:21:03,763 (アレン)僕はティナに 夢を諦めさせたくないんです 396 00:21:04,555 --> 00:21:07,433 私は王立学校へ 行きたいです 397 00:21:09,644 --> 00:21:11,354 (ワルター)分かった 398 00:21:11,437 --> 00:21:13,690 ただし 条件がある 399 00:21:13,773 --> 00:21:15,316 ええ~! 400 00:21:15,400 --> 00:21:16,567 最終試験? 401 00:21:16,651 --> 00:21:21,447 はい それに合格すれば 王立学校を受験することができます 402 00:21:21,531 --> 00:21:25,201 そ… それで最終試験って 何をするんですか? 403 00:21:25,284 --> 00:21:29,539 本来ならば ワルター様が 直接 確認されるのですが 404 00:21:29,622 --> 00:21:30,707 ご多忙のため 405 00:21:31,457 --> 00:21:34,877 代理で すご腕の魔法士と 戦っていただきます 406 00:21:34,961 --> 00:21:37,296 すご腕の魔法士? 407 00:21:37,380 --> 00:21:40,550 実戦形式で戦えということですか? 408 00:21:40,633 --> 00:21:42,135 (エリー・ティナ)ええ~! 409 00:21:42,218 --> 00:21:43,761 大丈夫です 410 00:21:43,845 --> 00:21:47,181 僕は ティナもエリーも 合格できると信じています 411 00:21:47,265 --> 00:21:50,268 2人とも 僕の自慢の生徒なんですから 412 00:21:50,351 --> 00:21:51,811 (ティナ・エリー)あ… 413 00:21:51,894 --> 00:21:53,396 先生って いつも 414 00:21:53,479 --> 00:21:55,023 ちょっとだけ 意地悪なのに 415 00:21:55,106 --> 00:21:57,567 こういう時だけ 本気で言うんだもの 416 00:21:57,650 --> 00:21:59,485 あの… えっと その… 417 00:21:59,569 --> 00:22:02,905 ア… アレン先生 だいしゅきです 418 00:22:02,989 --> 00:22:04,073 (アレン)ん? 419 00:22:04,157 --> 00:22:07,285 さあ 早速 練習開始ですよ 420 00:22:07,368 --> 00:22:08,870 (ティナ・エリー)はい! 421 00:22:10,663 --> 00:22:15,668 ♪~ 422 00:23:34,539 --> 00:23:39,544 ~♪