1 00:00:02,460 --> 00:00:05,714 (宵月(しょうげつ))俺はお前の苦しみを 終わらせに来た 2 00:00:06,381 --> 00:00:09,509 烏妃(うひ) そして我が妹よ 3 00:00:11,011 --> 00:00:13,930 お前も本当は 楽になりたいのだろう? 4 00:00:24,274 --> 00:00:27,736 (星星(しんしん))グワア~! クワア! (寿雪(じゅせつ))星星! 5 00:00:44,836 --> 00:00:46,504 (口形のみ) 6 00:00:55,972 --> 00:00:56,931 (高峻(こうしゅん))寿雪 7 00:00:58,391 --> 00:01:02,228 (寿雪)大丈夫だ 梟(ふくろう)は… もういない 8 00:01:03,021 --> 00:01:05,023 (高峻)宵月は 最後になんと? 9 00:01:05,106 --> 00:01:06,232 分からぬ 10 00:01:06,733 --> 00:01:11,404 恐らく… 妹の 本当の名を呼んだのであろう 11 00:01:11,946 --> 00:01:13,740 あっ 高峻 ケガを… 12 00:01:14,699 --> 00:01:15,825 かすっただけだ 13 00:01:15,909 --> 00:01:17,744 衛青(えいせい)! 高峻が… 14 00:01:19,329 --> 00:01:21,498 (衛青)傷は深くはないようです 15 00:01:22,248 --> 00:01:23,249 そうか 16 00:01:26,336 --> 00:01:29,798 (温螢(おんけい))娘娘(ニャンニャン)! (高峻)寿雪… 寿雪! 17 00:01:31,216 --> 00:01:33,218 {\an8}♪~ 18 00:02:56,342 --> 00:03:01,472 (ナレーション)後宮の奥深く 烏妃と呼ばれる妃(きさき)が住んでいる 19 00:03:02,182 --> 00:03:07,270 その妃は 妃でありながら 夜伽(よとぎ)をすることのない⸺ 20 00:03:07,353 --> 00:03:09,105 特別な妃だった 21 00:03:10,398 --> 00:03:12,150 後宮で生きながら 22 00:03:12,233 --> 00:03:16,196 決して帝(みかど)の前で ひざまずくことのない妃 23 00:03:16,696 --> 00:03:18,656 それが烏妃だった 24 00:03:25,914 --> 00:03:27,916 {\an8}~♪ 25 00:03:30,752 --> 00:03:33,922 お前は既に半ば烏(からす)なのだ 26 00:03:34,923 --> 00:03:39,844 香薔(こうしょう)は烏に花を食わせた 食わせ続けた 27 00:03:40,428 --> 00:03:43,598 あれは毒だ 我らを酩酊(めいてい)させる 28 00:03:43,681 --> 00:03:45,391 梟! 29 00:03:48,937 --> 00:03:53,149 私は… 私は何者なのだ? 30 00:03:53,233 --> 00:03:54,275 (衣斯哈(いしは))娘娘 31 00:03:55,235 --> 00:03:55,985 衣斯哈 32 00:03:56,611 --> 00:03:58,446 (衣斯哈)化け物 (寿雪)あっ… 33 00:03:59,072 --> 00:04:02,116 (魚泳(ぎょえい)) 烏妃は何も望んではならない 34 00:04:02,951 --> 00:04:05,536 望みは苦しみを生みます 35 00:04:05,620 --> 00:04:07,705 それに飲み込まれたとき 36 00:04:07,789 --> 00:04:11,125 あなた様の中から 化け物が生まれるでしょう 37 00:04:11,209 --> 00:04:13,795 黙れ… 黙れ! ううっ… 38 00:04:13,878 --> 00:04:16,005 (高峻)寿雪… 寿雪! 39 00:04:18,508 --> 00:04:19,384 寿雪 40 00:04:21,386 --> 00:04:22,220 高峻… 41 00:04:22,720 --> 00:04:24,973 (高峻)もう大丈夫だ 42 00:04:28,226 --> 00:04:30,770 あっ… ケガは? 43 00:04:31,396 --> 00:04:33,773 かすり傷だ すぐに治る 44 00:04:34,816 --> 00:04:36,985 (九九(じうじう))娘娘? (寿雪)九九 45 00:04:37,068 --> 00:04:39,445 (衣斯哈)あっ 娘娘 気がついたんですね! 46 00:04:39,529 --> 00:04:41,281 (九九)娘娘! (衣斯哈)うわっと… 47 00:04:42,615 --> 00:04:44,951 (九九)よかった ご無事で 48 00:04:45,034 --> 00:04:46,619 よかった! 49 00:04:47,120 --> 00:04:52,292 (泣き声) 50 00:04:53,042 --> 00:04:56,462 (淡海(たんかい))ああ 娘娘 ようやくお目覚めですか? 51 00:04:56,546 --> 00:05:00,258 もう 昼過ぎですよ 俺 腹が鳴っちゃって… 52 00:05:00,341 --> 00:05:03,886 (温螢)下がれ 娘娘 お加減はいかがですか? 53 00:05:08,725 --> 00:05:10,435 (寿雪)私は大丈夫だ 54 00:05:15,148 --> 00:05:17,567 (高峻)しばらく ゆっくり休め 55 00:05:17,650 --> 00:05:19,068 それから… 56 00:05:21,654 --> 00:05:23,573 なんだ 菓子か? 57 00:05:23,656 --> 00:05:25,825 いや また今度にする 58 00:05:25,908 --> 00:05:29,412 なんだ 見せぬか 気になるであろう 59 00:05:33,249 --> 00:05:35,835 木彫りなら なくしても困らぬだろうと 60 00:05:36,502 --> 00:05:38,713 そなたは あれをさげないのだな 61 00:05:40,757 --> 00:05:42,508 なくしたら困る 62 00:05:43,301 --> 00:05:45,887 まさか… あれから もう作ったのか? 63 00:05:45,970 --> 00:05:47,889 これくらいなら すぐ出来る 64 00:05:48,389 --> 00:05:50,683 しかし うかつだったな 65 00:05:50,767 --> 00:05:54,145 昨晩 倒れ込んだ拍子に 欠けたようだ 66 00:05:54,228 --> 00:05:56,230 また新しく作ってこよう 67 00:05:56,731 --> 00:05:58,649 新しいものなどいらぬ 68 00:06:01,778 --> 00:06:03,363 元気に跳ねている 69 00:06:04,489 --> 00:06:06,407 少し欠けているくらいでよい 70 00:06:06,908 --> 00:06:09,911 そうでないと きっと逃げ出してしまうぞ 71 00:06:10,828 --> 00:06:14,040 そうか 気に入ったのならよかった 72 00:06:18,294 --> 00:06:19,545 (星星)グワア~! (寿雪)うわっ 73 00:06:19,629 --> 00:06:23,800 星星 戻っておったか おぬしには助けられた 74 00:06:24,550 --> 00:06:26,552 (星星が騒ぐ声) (寿雪)うわわわっ うっ! 75 00:06:26,636 --> 00:06:28,554 おぬしは~! 76 00:06:28,638 --> 00:06:30,765 (衣斯哈)あっ 星星 おかえり! 77 00:06:30,848 --> 00:06:34,268 まったく 本当に言うことを聞かぬな 78 00:06:34,352 --> 00:06:36,896 どこ行ってたんだい? 星星 79 00:06:36,979 --> 00:06:38,439 {\an8}星星… 80 00:06:39,357 --> 00:06:40,024 {\an8}(宵月)哈拉拉(はらら) 81 00:06:40,900 --> 00:06:41,984 {\an8}哈拉拉… 82 00:06:49,700 --> 00:06:50,827 (花娘(かじょう))陛下 83 00:06:55,873 --> 00:06:58,835 (花娘)鵲妃(じゃくひ)様に (高峻)ああ 84 00:06:59,794 --> 00:07:01,838 花娘 世話をかけるが 85 00:07:02,338 --> 00:07:04,841 ほかの妃たちを 気遣ってやってくれ 86 00:07:04,924 --> 00:07:08,845 二度と後宮で このようなことは起こさせぬ 87 00:07:09,595 --> 00:07:12,390 (花娘) 妃たちのことは お任せください 88 00:07:13,433 --> 00:07:15,393 わたくしが案じているのは… 89 00:07:16,352 --> 00:07:19,397 (高峻) 鵲妃の父は私を恨むだろう 90 00:07:19,897 --> 00:07:24,944 息子ばかりでなく 娘まで失った苦しみ 怒りは 91 00:07:25,027 --> 00:07:25,903 いかばかりか 92 00:07:27,071 --> 00:07:29,907 感情の炎は いずれ大火につながる 93 00:07:30,491 --> 00:07:31,659 鵲妃の死を 94 00:07:32,160 --> 00:07:35,413 心からただ悼んでやれない己に 嫌気がさす 95 00:07:38,207 --> 00:07:43,296 一人で全て背負おうとするのは 誰かさんとそっくりね 96 00:07:48,926 --> 00:07:50,761 (衛青)大家(ターチャ) お待たせしました 97 00:07:51,262 --> 00:07:52,680 (高峻)調べはついたか? 98 00:07:52,763 --> 00:07:53,639 (衛青)ええ 99 00:07:53,723 --> 00:07:57,185 おっしゃられたとおり 宵月には協力者がいました 100 00:07:57,810 --> 00:08:02,523 宵月の師の封一行(ほういちぎょう)と ひそかに文を交わしている者が 101 00:08:03,024 --> 00:08:05,026 その人物の計らいで 102 00:08:05,109 --> 00:08:08,613 宵月は宦官(かんがん)として 後宮に入り込んだのです 103 00:08:09,530 --> 00:08:10,323 あっ… 104 00:08:19,707 --> 00:08:22,627 (淡海)いたか? (温螢)いや 寝所にもいない 105 00:08:29,300 --> 00:08:30,426 (扉をたたく音) 106 00:08:30,510 --> 00:08:35,556 (魚泳)烏妃様に お頼みしたき儀がございます 107 00:08:38,768 --> 00:08:41,437 おぬし ここは後宮ぞ! 108 00:08:41,521 --> 00:08:44,774 帝と宦官しか入れぬ 何故… 109 00:08:45,483 --> 00:08:47,944 約束したではありませんか 110 00:08:48,569 --> 00:08:51,072 わたくしが隠居する前に 111 00:08:51,155 --> 00:08:55,117 麗娘(れいじょう)様の思い出話を させていただくと 112 00:08:57,078 --> 00:08:58,329 (寿雪)入るがよい 113 00:09:04,043 --> 00:09:06,212 (魚泳)ここが夜明宮(やめいきゅう) 114 00:09:06,796 --> 00:09:09,465 麗娘様は ここで… 115 00:09:10,049 --> 00:09:14,303 ここで たったお一人で… 116 00:09:16,055 --> 00:09:19,475 話そう 碁でも打ちながら 117 00:09:23,062 --> 00:09:26,482 おぬしが贈った 最後の香だ 118 00:09:41,831 --> 00:09:43,708 香りというものは 119 00:09:43,791 --> 00:09:48,087 ほかの何よりも 記憶を呼び起こすものですな 120 00:09:49,839 --> 00:09:51,132 (麗娘)うわっ 121 00:09:52,300 --> 00:09:55,928 (魚泳)麗娘様 潔く負けをお認めになっては? 122 00:09:56,012 --> 00:09:59,432 黙れ 魚泳 今 考えておるのだ 123 00:09:59,515 --> 00:10:02,268 本当 負けず嫌いなんだから 124 00:10:03,811 --> 00:10:04,937 (猫の鳴き声) 125 00:10:05,563 --> 00:10:08,274 (麗娘)うっ! ううう… 126 00:10:08,357 --> 00:10:11,736 この勝負 私の… 127 00:10:11,819 --> 00:10:13,279 (猫の鳴き声) (麗娘)あっ 128 00:10:13,362 --> 00:10:14,780 (魚泳)ああ~っ! 129 00:10:14,864 --> 00:10:18,534 (麗娘)アハハハッ これでは最初からやり直しだな 130 00:10:18,618 --> 00:10:22,038 (魚泳)そんな! (麗娘)次も手加減なしで 131 00:10:23,122 --> 00:10:26,042 フフッ 手加減なしで 132 00:10:27,335 --> 00:10:30,004 (魚泳) どこにでもいる少女でした 133 00:10:30,087 --> 00:10:35,301 屈託なく 明るく 利発で 負けず嫌いで 134 00:10:35,384 --> 00:10:38,846 家族に愛され 友に囲まれ 135 00:10:39,388 --> 00:10:42,975 孤独とは無縁の少女でした 136 00:10:43,851 --> 00:10:48,814 あの日 烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)に選ばれるまでは 137 00:10:50,941 --> 00:10:55,655 それが わたくしが 麗娘様のお姿を見た⸺ 138 00:10:55,738 --> 00:10:58,532 最後にございます 139 00:11:01,118 --> 00:11:04,830 (寿雪)やはり私では おぬしの相手にならぬな 140 00:11:04,914 --> 00:11:10,836 ホッホ… 置き石なしでと おっしゃったのは烏妃様ですよ 141 00:11:11,837 --> 00:11:13,339 麗娘もそうだ 142 00:11:13,422 --> 00:11:19,345 手加減なしでと私が挑むと いつもうれしそうに笑っていた 143 00:11:30,481 --> 00:11:33,359 懐の刀は まだ出さぬのか? 144 00:11:34,652 --> 00:11:38,989 おぬしは 私を 殺しに来たのではないのか? 145 00:11:48,082 --> 00:11:49,041 (物音) 146 00:11:49,959 --> 00:11:51,752 (魚泳)ううっ… 147 00:11:54,672 --> 00:11:56,006 (衛青)大家! 148 00:11:57,800 --> 00:12:01,137 宵月を後宮に送り込んだのは そなただな 149 00:12:01,637 --> 00:12:03,472 さようにございます 150 00:12:03,556 --> 00:12:06,058 宵月の目的を知ってのことか? 151 00:12:06,559 --> 00:12:09,812 宵月は聞けば答えました 152 00:12:10,312 --> 00:12:13,232 烏妃を殺さねばならぬのだと 153 00:12:14,567 --> 00:12:15,526 なぜだ? 154 00:12:15,609 --> 00:12:17,027 それでは そなたは 155 00:12:17,111 --> 00:12:20,614 烏妃への暗殺者を送り込んだのと 変わらないではないか 156 00:12:20,698 --> 00:12:22,867 そのとおりでございます 157 00:12:23,451 --> 00:12:24,744 どうなろうとも 158 00:12:24,827 --> 00:12:28,080 わたくしの決めるところでは ございません 159 00:12:28,622 --> 00:12:30,624 定めでございます 160 00:12:30,708 --> 00:12:33,627 たとえ それで 寿雪様が死のうとも 161 00:12:33,711 --> 00:12:35,963 かまわなかったと言うのか? 162 00:12:36,714 --> 00:12:38,966 寿雪は そなたに懐いて… 163 00:12:39,049 --> 00:12:40,968 (寿雪)高峻 よい 164 00:12:43,387 --> 00:12:48,642 そのように陛下はいつも 寿雪様にお心をお寄せになる 165 00:12:49,393 --> 00:12:51,729 何度も おいさめしたはずです 166 00:12:51,812 --> 00:12:54,482 烏妃とは親しくなさらぬよう 167 00:12:55,107 --> 00:12:58,152 陛下は お聞き入れくださいませんでした 168 00:12:58,235 --> 00:12:59,487 それは… 169 00:12:59,987 --> 00:13:03,115 なぜと いつもお尋ねなさいますが 170 00:13:03,199 --> 00:13:04,909 逆にお聞きしたい 171 00:13:05,409 --> 00:13:08,120 なぜ わたくしが寿雪様を 172 00:13:08,204 --> 00:13:11,916 好意を持って迎えていたと お考えになっているのか 173 00:13:13,751 --> 00:13:17,129 なぜ 寿雪様なのです? 174 00:13:17,213 --> 00:13:21,509 寿雪様には側仕(そばづか)えの宦官も 侍女もおります 175 00:13:22,009 --> 00:13:24,011 あなた様もいらっしゃる 176 00:13:24,512 --> 00:13:28,432 寿雪様は恵まれている 177 00:13:29,058 --> 00:13:31,227 歴代の帝いずれも 178 00:13:31,310 --> 00:13:35,940 麗娘様を顧みることなど 一度もございませんでした 179 00:13:36,732 --> 00:13:38,484 麗娘様のときに 180 00:13:38,567 --> 00:13:42,404 お心を砕いてくださる帝が いらっしゃれば… 181 00:13:44,031 --> 00:13:47,159 麗娘様は お一人でした 182 00:13:47,660 --> 00:13:52,373 ずっと ただ一人… 一人きりでした 183 00:13:57,920 --> 00:13:59,213 (高峻)寿雪がいた 184 00:14:00,714 --> 00:14:03,759 麗娘には寿雪がいただろう 185 00:14:05,010 --> 00:14:10,933 寿雪に字を教え 理(ことわり)を説き 慈しんだのは麗娘だ 186 00:14:12,226 --> 00:14:16,772 どれほどの自愛を注いだのか 寿雪を見ていれば分かる 187 00:14:17,565 --> 00:14:21,110 寿雪という存在が どれだけ大きかったか 188 00:14:21,610 --> 00:14:24,989 それは 麗娘にとって 救いではなかったか 189 00:14:26,031 --> 00:14:31,287 その掛けがえのない娘の命を そなたは危機にさらしたのだ 190 00:14:32,788 --> 00:14:33,956 (魚泳)ううっ… 191 00:14:35,875 --> 00:14:37,793 (高峻) 隠居したいと申していたな 192 00:14:38,586 --> 00:14:39,503 許す 193 00:14:40,170 --> 00:14:41,714 黙ってここを去れ 194 00:14:50,931 --> 00:14:52,391 ほどけているぞ 195 00:14:54,351 --> 00:14:58,272 魚泳は麗娘のために 冬官(とうかん)になったのだろう 196 00:14:59,106 --> 00:15:00,858 烏妃のことを調べて 197 00:15:00,941 --> 00:15:03,569 麗娘を自由にして やりたかったんだと思う 198 00:15:04,069 --> 00:15:04,945 そうだな 199 00:15:05,446 --> 00:15:09,533 私への憎しみも 麗娘を思うゆえのことだ 200 00:15:09,617 --> 00:15:10,910 {\an8}そなたは 201 00:15:10,993 --> 00:15:14,538 {\an8}魚泳に殺されてもよいと 思っていたのか? 202 00:15:15,414 --> 00:15:18,667 昔の私なら そう思ったかもしれぬ 203 00:15:19,627 --> 00:15:22,755 だが 死を覚悟して 目を閉じたとき 204 00:15:24,465 --> 00:15:26,050 おぬしの顔が浮かんだ 205 00:15:27,718 --> 00:15:31,430 “寿雪”と 名を呼ぶおぬしの声が… 206 00:15:32,806 --> 00:15:35,309 いつか言ってくれたな 友になろうと 207 00:15:36,435 --> 00:15:39,355 私の苦しみに寄り添いたいと 208 00:15:40,648 --> 00:15:42,232 おぬしの その言葉は 209 00:15:42,733 --> 00:15:46,362 私にとっては ただ一つの救いだ 210 00:15:48,489 --> 00:15:49,490 出来たぞ 211 00:15:49,990 --> 00:15:51,825 ああ 助かっ… 212 00:15:56,163 --> 00:15:57,831 そなたは不器用だな 213 00:15:57,915 --> 00:15:58,832 むっ… 214 00:15:59,416 --> 00:16:01,627 文句を言うなら 二度とやってやらぬ! 215 00:16:03,671 --> 00:16:04,964 (高峻)待て 216 00:16:06,340 --> 00:16:09,176 今日は ここで眠ってもよいか? 217 00:16:09,969 --> 00:16:13,347 前に一度 ここで眠ったことがあったろう 218 00:16:14,181 --> 00:16:15,849 あのときは迷惑した 219 00:16:15,933 --> 00:16:18,560 あのときが一番 よく眠れた 220 00:16:19,061 --> 00:16:20,980 いい夢も見ていた気がする 221 00:16:21,063 --> 00:16:24,775 ここは私の寝床であって おぬしのではない 222 00:16:25,275 --> 00:16:27,736 そなたがいてくれれば いいのかもしれない 223 00:16:28,821 --> 00:16:30,447 また 眠れぬのか? 224 00:16:30,948 --> 00:16:32,032 (高峻)少しな 225 00:16:39,123 --> 00:16:41,917 鵲妃に 絲羽(しう)を焚(た)いてやれ 226 00:16:42,418 --> 00:16:47,965 おぬし自身が鵲妃を弔う時を ほんの少しの間でも取ってやれ 227 00:16:48,465 --> 00:16:50,259 分かった そうする 228 00:16:50,968 --> 00:16:55,848 (寿雪)私も絲羽を焚こう 鵲妃が迷わず海を渡れるように 229 00:16:57,933 --> 00:16:59,351 眠れぬときには 230 00:16:59,435 --> 00:17:02,021 こうして誰かに 手をもんでもらうとよい 231 00:17:02,646 --> 00:17:04,023 麗娘に教わった 232 00:17:06,358 --> 00:17:07,526 そうか 233 00:17:08,694 --> 00:17:11,864 そなたの手は 温かいな 234 00:17:36,513 --> 00:17:38,682 あら 陛下に恋文ですか? 235 00:17:39,600 --> 00:17:41,060 恋文などではない 236 00:17:41,143 --> 00:17:44,021 陛下 きっとお喜びになりますね 237 00:17:44,104 --> 00:17:46,774 おぬしは人の話を聞かぬな 238 00:17:49,526 --> 00:17:50,444 まあ! 239 00:17:50,527 --> 00:17:54,406 特に用はないが 茶でもどうかと… 240 00:17:56,658 --> 00:18:01,705 う~ん おいしいわ こちらも召し上がってね 241 00:18:04,917 --> 00:18:05,793 うぐっ… 242 00:18:05,876 --> 00:18:08,420 (花娘) あらあら 大変 お茶を! 243 00:18:09,671 --> 00:18:11,173 (寿雪)フウ~ 244 00:18:12,216 --> 00:18:13,550 すまぬ 245 00:18:14,968 --> 00:18:17,596 もし 姉というものがいるとしたら 246 00:18:18,472 --> 00:18:21,683 おぬしのような人を いうのかもしれぬな 247 00:18:25,395 --> 00:18:28,649 陛下は いかがお過ごしでしょうね 248 00:18:30,651 --> 00:18:35,614 花娘 私は あやつの救いになれるだろうか 249 00:18:39,535 --> 00:18:40,035 あっ 250 00:18:40,119 --> 00:18:41,203 どうした? 251 00:18:41,703 --> 00:18:45,290 (衛青) 傷は塞がっておりますが あざが… 252 00:18:46,041 --> 00:18:48,168 別段 異常はない 253 00:18:48,252 --> 00:18:50,295 (衛青) 何が起こるか分かりません 254 00:18:50,379 --> 00:18:52,297 おそばに控えさせてください 255 00:18:53,298 --> 00:18:54,925 (高峻)その必要はない 256 00:18:56,009 --> 00:18:59,054 何か変事があれば すぐに知らせる 257 00:19:14,069 --> 00:19:16,822 (孝敬)琴孝敬(きんこうけい)にございます 258 00:19:16,905 --> 00:19:21,827 娘が… 恵瑤(けいよう)が こたびのようなマネをしでかし 259 00:19:22,327 --> 00:19:27,583 陛下には 誠に… おわびのしようもございません 260 00:19:30,252 --> 00:19:34,089 (高峻)そなたは子供らを弔い 妻を気遣えばよい 261 00:19:34,673 --> 00:19:37,593 わびなければならないのは 私のほうだ 262 00:19:38,552 --> 00:19:41,096 あまりにお優しい言葉… 263 00:19:41,889 --> 00:19:43,140 優しくなど… 264 00:19:43,682 --> 00:19:46,101 (孝敬)陛下は恵瑤のために 265 00:19:46,185 --> 00:19:48,937 絲羽を 焚いてくださったのでしょう? 266 00:19:49,438 --> 00:19:50,355 なぜ それを? 267 00:19:50,439 --> 00:19:54,109 文を頂きました 烏妃様からです 268 00:19:54,818 --> 00:19:55,611 烏妃から? 269 00:19:56,570 --> 00:20:01,533 (孝敬)恵瑤の魂が迷わぬよう 弔ってくださると 270 00:20:02,242 --> 00:20:06,663 陛下も恵瑤のために 絲羽を焚いてくださっていると 271 00:20:07,456 --> 00:20:09,416 烏妃様の文には 272 00:20:09,499 --> 00:20:13,754 娘への哀悼が 深くにじんでおりました 273 00:20:14,463 --> 00:20:18,842 烏妃様は お優しい方なのでございますね 274 00:20:18,926 --> 00:20:21,553 そして 陛下も… 275 00:20:28,477 --> 00:20:29,895 陛下… 276 00:20:30,479 --> 00:20:35,442 泣いてくださるのですか? 恵瑤のために… 277 00:20:41,240 --> 00:20:44,243 (寝息) 278 00:20:45,202 --> 00:20:49,623 (星星)クワ… (衣斯哈)星星 眠れないの? 279 00:20:49,706 --> 00:20:51,083 (星星)クワア~ 280 00:20:51,166 --> 00:20:52,167 そっか 281 00:20:52,751 --> 00:20:56,255 じゃあ 僕のふるさとの話を してあげる 282 00:20:56,755 --> 00:21:00,300 星星 海を見たことはあるかい? 283 00:21:12,020 --> 00:21:13,772 (寿雪)魂は美しい 284 00:21:14,273 --> 00:21:18,318 ほの白く闇に瞬き 星と見まがう 285 00:21:25,200 --> 00:21:28,328 烏は 夜に生きている 286 00:21:30,789 --> 00:21:31,873 (烏の声)烏 287 00:21:37,087 --> 00:21:38,171 烏 288 00:21:39,589 --> 00:21:40,590 (寿雪)あっ… 289 00:21:44,594 --> 00:21:45,846 高峻! 290 00:21:55,605 --> 00:21:58,066 (烏の声)深い深い 海の底 291 00:21:58,608 --> 00:22:04,489 夜のしじまに横たわり 私はずっと 待っている 292 00:22:06,116 --> 00:22:10,746 私が私に… 還(かえ)る日を 293 00:22:11,413 --> 00:22:13,415 {\an8}♪~ 294 00:23:37,249 --> 00:23:39,251 {\an8}~♪