1 00:00:19,630 --> 00:00:22,380 (天の声) インストールが完了しました 2 00:00:22,920 --> 00:00:25,380 (蜘蛛子(くもこ))んっ んん… 3 00:00:25,470 --> 00:00:27,890 んしょっと… 4 00:00:30,220 --> 00:00:33,100 ハァー ないわ 5 00:00:33,850 --> 00:00:37,730 ♪~ 6 00:01:58,600 --> 00:02:03,860 ~♪ 7 00:02:05,860 --> 00:02:09,650 (シュンの力み声) 8 00:02:09,740 --> 00:02:10,610 (シュン)んっ! 9 00:02:11,280 --> 00:02:12,110 はっ! 10 00:02:14,950 --> 00:02:15,870 くっ… 11 00:02:15,950 --> 00:02:16,950 たあっ! 12 00:02:17,540 --> 00:02:18,370 くっ! 13 00:02:18,450 --> 00:02:21,290 ふっ んっ! んっ! 14 00:02:21,870 --> 00:02:23,540 やあああっ! 15 00:02:24,750 --> 00:02:26,210 (フェイ)うわああ! (バケツが落ちる音) 16 00:02:26,300 --> 00:02:28,380 なっ… フェイ 17 00:02:28,460 --> 00:02:32,260 (フェイ)んっ… もう (シュン)ごめん ごめん 18 00:02:34,930 --> 00:02:37,890 (フェイ)学園を辞めて 1か月もたっちゃったね 19 00:02:37,970 --> 00:02:39,980 (シュン)ああ そうだな… 20 00:02:40,060 --> 00:02:44,100 お兄さんのこと まだ世間には伏せているみたいね 21 00:02:45,560 --> 00:02:49,860 お兄さんたちが魔族軍に かなりの被害を与えたから― 22 00:02:49,940 --> 00:02:52,110 しばらくは動きないんじゃない? 23 00:02:53,450 --> 00:02:56,620 もうすぐハイリンスさんも 帰国するんでしょ? 24 00:02:57,280 --> 00:03:00,200 勇者パーティで 唯一 生き残った人だから― 25 00:03:00,290 --> 00:03:02,580 お兄さんに何が起こったのかも― 26 00:03:02,660 --> 00:03:06,380 敵が どんなヤツらだったのかも きっと教えてくれるはずよ 27 00:03:07,380 --> 00:03:11,340 勇者として そいつらと 戦うことになるんだもんね 28 00:03:12,010 --> 00:03:13,630 勇者… か 29 00:03:13,720 --> 00:03:15,590 (フェイ)あ… どうしたの? 30 00:03:16,430 --> 00:03:20,020 ユリウス兄様の後を継ぐの 不安でさ 31 00:03:20,100 --> 00:03:22,270 (フェイ)あっ… (シュン)今までと違って 32 00:03:22,350 --> 00:03:25,600 スーやカティアは 戦いに一緒に行けない 33 00:03:25,690 --> 00:03:30,730 ああ ユーリは聖女に任命されて 一緒に行くかもしれないけど 34 00:03:33,240 --> 00:03:34,740 (フェイ)ねえ (シュン)ん? 35 00:03:35,240 --> 00:03:36,740 あたしと契約してよ 36 00:03:36,820 --> 00:03:38,030 え? 37 00:03:38,120 --> 00:03:39,950 〝え? 〞じゃないわよ 38 00:03:40,040 --> 00:03:42,620 いつでも召喚できて 便利でしょ? 39 00:03:42,700 --> 00:03:43,710 (シュン)ん… 40 00:03:47,250 --> 00:03:50,710 けど 俺はフェイと対等でいたい 41 00:03:50,800 --> 00:03:52,170 それに 契約したら― 42 00:03:52,260 --> 00:03:55,130 強制的に 命令できるようになるんだぞ 43 00:03:55,220 --> 00:03:56,930 それでもいいのか? 44 00:03:57,010 --> 00:04:00,140 (フェイ)よほどのことがないと しないでしょ? 45 00:04:00,220 --> 00:04:02,810 そう… だけど 46 00:04:02,890 --> 00:04:06,940 (フェイ) シュンがピンチになったら あたしを すぐに呼べばいい 47 00:04:07,020 --> 00:04:10,940 ほら それだけでも不安 少しは消えるんじゃない? 48 00:04:12,780 --> 00:04:13,610 ありがとう 49 00:04:14,320 --> 00:04:17,030 …って どうやったら契約できんの? 50 00:04:17,110 --> 00:04:18,240 フッ… 51 00:04:19,620 --> 00:04:21,950 フェイ 手を出して 52 00:04:22,870 --> 00:04:23,790 (フェイ)こう? 53 00:04:37,800 --> 00:04:40,100 はい これで契約は終わり 54 00:04:40,180 --> 00:04:42,720 え? もう終わり? 55 00:04:43,430 --> 00:04:46,100 こんなに簡単にできちゃうんだ 56 00:04:46,180 --> 00:04:47,890 (シュン)契約は簡単だけど― 57 00:04:47,980 --> 00:04:50,730 契約破棄は こんなに簡単じゃないよ 58 00:04:50,810 --> 00:04:52,820 へえ そうな… あっ… 59 00:04:52,900 --> 00:04:53,730 フェイ? 60 00:04:54,360 --> 00:04:56,240 (フェイ)な… 何これ 61 00:04:56,860 --> 00:04:57,860 (シュン)くっ… 62 00:05:01,240 --> 00:05:04,830 え? フェ… フェイ? 63 00:05:08,670 --> 00:05:10,000 進化? 64 00:05:11,880 --> 00:05:13,710 (蜘蛛子)胸くそ悪い 65 00:05:13,800 --> 00:05:16,420 このムカムカの正体は… 66 00:05:18,300 --> 00:05:20,180 禁忌… 67 00:05:20,260 --> 00:05:21,180 確かに これは― 68 00:05:21,260 --> 00:05:24,680 この世界に住んでいる人たちには 禁忌でしょうね 69 00:05:25,430 --> 00:05:26,850 これ知ったら… 70 00:05:28,140 --> 00:05:30,650 禁忌が レベル10になったと同時に― 71 00:05:30,730 --> 00:05:33,980 頭の中に ものすごい情報が流れてきた 72 00:05:34,070 --> 00:05:37,860 この世界の成り立ち 過去の出来事 73 00:05:37,940 --> 00:05:39,990 スキルやステータスの秘密 74 00:05:40,660 --> 00:05:45,910 ぶっちゃけ 私の脳では 情報全体の理解が全然できない 75 00:05:45,990 --> 00:05:48,500 情報担当が少しずつ整理して― 76 00:05:48,580 --> 00:05:51,080 解読を進めている 77 00:05:51,170 --> 00:05:55,250 ただ1つ ハッキリしていることがある 78 00:05:56,050 --> 00:05:57,090 それは… 79 00:05:57,170 --> 00:05:59,380 この世界は このままいけば確実に― 80 00:05:59,380 --> 00:06:00,510 この世界は このままいけば確実に― 81 00:05:59,380 --> 00:06:00,510 (人々の悲鳴) 82 00:06:00,510 --> 00:06:00,590 (人々の悲鳴) 83 00:06:00,590 --> 00:06:01,220 (人々の悲鳴) 84 00:06:00,590 --> 00:06:01,220 崩壊するってこと 85 00:06:01,220 --> 00:06:02,090 崩壊するってこと 86 00:06:06,680 --> 00:06:08,980 これを知ったからには 87 00:06:09,060 --> 00:06:11,100 今までどおりじゃ いられない 88 00:06:11,190 --> 00:06:12,560 なんとかしないと! 89 00:06:12,650 --> 00:06:13,980 (体担当) そうだ そうだ! 90 00:06:14,060 --> 00:06:17,110 (魔法担当1号)崩壊する世界と 心中なんてごめんだ! 91 00:06:17,190 --> 00:06:19,610 (魔法担当2号)おいしいもの 食べられなくなるなんてイヤだ! 92 00:06:19,690 --> 00:06:20,780 ふむ 93 00:06:20,860 --> 00:06:22,740 さしあたっては スキルを伸ばして 94 00:06:22,820 --> 00:06:25,080 強くなるしかないな 95 00:06:25,160 --> 00:06:26,910 強くなるって言ったって 96 00:06:26,990 --> 00:06:30,120 それで世界の崩壊を 止められるのかな? 97 00:06:30,210 --> 00:06:32,960 管理者でも無理なのにさ 98 00:06:33,040 --> 00:06:34,290 (蜘蛛子)分からない 99 00:06:34,380 --> 00:06:38,130 けど 今 私たちにできることは 強くなること 100 00:06:38,210 --> 00:06:39,510 ただ それだけ! 101 00:06:39,590 --> 00:06:42,800 何か起きても力がなきゃ 何もできないし! 102 00:06:42,880 --> 00:06:43,930 確かに 103 00:06:44,010 --> 00:06:47,310 (蜘蛛子)この世界では 敵を倒せば必ず強くなる 104 00:06:47,390 --> 00:06:50,890 だから 次に倒さなきゃならないのは… 105 00:06:50,980 --> 00:06:52,140 (体担当たちの固唾をのむ音) 106 00:06:52,230 --> 00:06:53,020 (蜘蛛子)地龍アラバ! 107 00:06:53,020 --> 00:06:54,190 (蜘蛛子)地龍アラバ! 108 00:06:53,020 --> 00:06:54,190 (地龍アラバの咆哮(ほうこう)) 109 00:06:54,190 --> 00:06:55,310 (地龍アラバの咆哮(ほうこう)) 110 00:06:55,310 --> 00:06:57,400 (地龍アラバの咆哮(ほうこう)) (体担当たち) ひえええー! 111 00:06:57,480 --> 00:06:59,900 ええい! おびえるんじゃない! 112 00:06:59,990 --> 00:07:02,900 あ… あんな化け物に挑むなんて 正気か? 113 00:07:02,990 --> 00:07:04,240 (魔法担当2号・1号) そうだ そうだ! 114 00:07:04,320 --> 00:07:05,990 バカ野郎ー! 115 00:07:06,070 --> 00:07:08,660 (魔法担当2号)かはっ! (体担当)何するんだ! 116 00:07:08,740 --> 00:07:10,750 (蜘蛛子)ハァ ハァ… 117 00:07:10,830 --> 00:07:14,750 私が殴りたくって 殴っていると思うのか! 118 00:07:14,830 --> 00:07:16,750 ど… どういうことだ? 119 00:07:16,840 --> 00:07:19,300 (蜘蛛子) いつまで見ないフリするつもりだ! 120 00:07:19,380 --> 00:07:22,800 トラウマを克服したいとは 思わないのかー! 121 00:07:22,880 --> 00:07:25,430 そりゃ できるならしたいけどさ! 122 00:07:25,510 --> 00:07:28,350 簡単にできないから トラウマなんじゃないか! 123 00:07:28,430 --> 00:07:30,020 (魔法担当1号)ねえ? (魔法担当2号)ねっ 124 00:07:30,100 --> 00:07:31,310 フッ 125 00:07:31,890 --> 00:07:34,640 いいか よく聞け 私たち 126 00:07:34,730 --> 00:07:38,020 自分のトラウマごとき 乗り越えられないで― 127 00:07:38,110 --> 00:07:39,440 世界の危機なんか 128 00:07:39,520 --> 00:07:43,030 どうにかできるわけ ないじゃないかあああー! 129 00:07:43,110 --> 00:07:44,820 (体担当たち)ハァッ! 130 00:07:47,740 --> 00:07:49,830 ようやく分かったか 131 00:07:49,910 --> 00:07:52,120 ならば やることは決まったな 132 00:07:52,200 --> 00:07:53,040 (体担当たち)うん 133 00:07:53,120 --> 00:07:55,500 (蜘蛛子)アラバを倒すぞー! 134 00:07:55,580 --> 00:07:56,790 (体担当たち)うおおおおー! 135 00:07:56,880 --> 00:07:59,880 そうと決まれば敵情視察だ! 136 00:07:59,960 --> 00:08:01,300 (体担当たち)うおおおおー… 137 00:08:01,380 --> 00:08:03,470 (蜘蛛子) ええいっ ビビるんじゃなーい! 138 00:08:03,550 --> 00:08:04,550 行くぞー! 139 00:08:04,630 --> 00:08:07,090 やってまいりました 下層! 140 00:08:10,890 --> 00:08:14,310 (地響き) (蜘蛛子)なんだ? 141 00:08:14,390 --> 00:08:15,810 アラバじゃない? 142 00:08:17,400 --> 00:08:20,360 デケえええ~! 143 00:08:20,440 --> 00:08:22,440 しかもデカいだけじゃなくて― 144 00:08:22,530 --> 00:08:25,110 ステータスも えげつなーい! 145 00:08:25,200 --> 00:08:28,490 こんなのとやり合ったら 死んでしまいます 146 00:08:28,570 --> 00:08:29,620 許してください… 147 00:08:38,120 --> 00:08:39,580 ハァー 148 00:08:40,090 --> 00:08:43,550 下層には 私の知らない 想像を絶する化け物が 149 00:08:43,630 --> 00:08:44,920 まだいるんだな… 150 00:08:45,970 --> 00:08:49,300 アラバの偵察は仕切り直すかあ… 151 00:08:49,930 --> 00:08:51,430 (物音) (蜘蛛子)ひぎゃ! 152 00:08:52,180 --> 00:08:54,600 なになに? 今のは 153 00:08:54,680 --> 00:08:57,020 蛇の去った方から? 154 00:09:00,770 --> 00:09:02,440 うわあ… 155 00:09:16,290 --> 00:09:18,210 (エルローバラギッシュの鳴き声) 156 00:09:18,870 --> 00:09:20,290 重力の魔法 157 00:09:38,690 --> 00:09:42,230 (蜘蛛子)そこからは もう 戦いじゃなかった 158 00:09:42,810 --> 00:09:46,030 圧倒的な力を持つはずの大蛇が― 159 00:09:46,110 --> 00:09:50,200 さらに圧倒的な暴力によって 蹂躙(じゅうりん)されていた 160 00:09:52,160 --> 00:09:55,240 圧倒的な暴力を前に― 161 00:09:55,330 --> 00:09:59,580 私は その光景をキレイだと思った 162 00:10:01,170 --> 00:10:06,420 私は今 あの龍の強さに憧れている 163 00:10:09,420 --> 00:10:10,630 ハッ… 164 00:10:14,930 --> 00:10:16,100 ひいいいー! 165 00:10:16,890 --> 00:10:17,890 たあっ 166 00:10:24,190 --> 00:10:25,860 あれが私の― 167 00:10:26,520 --> 00:10:28,860 超えるべき存在… 168 00:10:28,940 --> 00:10:31,740 地龍アラバ 169 00:10:39,660 --> 00:10:41,120 (ドアが開く音) 170 00:10:45,710 --> 00:10:48,510 (ハイリンス) どうやら待たせたようだな 171 00:10:49,010 --> 00:10:52,260 (シュン)いえ お久しぶりです ハイリンスさん 172 00:10:53,970 --> 00:10:56,550 (ハイリンス) シュン すまなかった! 173 00:10:56,640 --> 00:10:57,510 あっ… 174 00:11:01,980 --> 00:11:06,520 本当なら生き残るのは俺じゃなくて ユリウスのはずだったんだ 175 00:11:07,150 --> 00:11:09,570 (シュン) どういう… ことですか? 176 00:11:13,910 --> 00:11:15,870 あっ それは… 177 00:11:16,370 --> 00:11:19,410 (ハイリンス)これは不死鳥の羽根 178 00:11:19,910 --> 00:11:23,370 持ち主が1度だけ 死を逃れられるアイテムだ 179 00:11:23,960 --> 00:11:25,170 本来なら 180 00:11:25,250 --> 00:11:28,880 それは勇者であるユリウスが 持っているべきものだったんだ 181 00:11:28,960 --> 00:11:33,760 けど あいつは自分よりも 盾役の俺が持っていた方がいいって 182 00:11:33,840 --> 00:11:35,640 俺に それを渡していた 183 00:11:35,720 --> 00:11:37,260 それじゃあ… 184 00:11:38,140 --> 00:11:42,230 俺が生き残ったのは そのアイテムのおかげだ 185 00:11:42,890 --> 00:11:46,440 生き残っているべきなのは あいつだったのに 186 00:11:48,820 --> 00:11:51,360 (シュン)ハイリンスさんが 謝ることじゃありません 187 00:11:52,240 --> 00:11:55,360 ユリウス兄様が 強引に持たせたんでしょ? 188 00:11:57,910 --> 00:12:02,160 “僕は死なないから大丈夫” とか言って 189 00:12:04,370 --> 00:12:06,330 さすが兄弟だな 190 00:12:06,420 --> 00:12:09,960 聞かせてください 兄様の最期を 191 00:12:14,420 --> 00:12:17,510 (ハイリンス) 敵の大将をユリウスが討ち取り― 192 00:12:17,590 --> 00:12:20,350 降伏勧告をした瞬間― 193 00:12:20,430 --> 00:12:22,350 アレが現れた 194 00:12:20,430 --> 00:12:22,350 (足音) 195 00:12:25,940 --> 00:12:30,320 白い… ただただ白い少女だった 196 00:12:34,030 --> 00:12:34,860 んっ! 197 00:12:40,330 --> 00:12:42,990 (ハイリンス) 俺が覚えているのは そこまでだ 198 00:12:44,250 --> 00:12:48,120 気がついたら その場に 倒れ伏していた 199 00:12:49,080 --> 00:12:51,040 状況から考えて そう長いこと― 200 00:12:51,130 --> 00:12:54,010 気を失っていたわけでは なさそうだが― 201 00:12:55,720 --> 00:12:59,760 そのときには すでに全てが終わっていた 202 00:13:07,730 --> 00:13:09,650 これは 兄様の… 203 00:13:10,690 --> 00:13:14,150 (ハイリンス)あの現象に 1つだけ心当たりがある 204 00:13:14,900 --> 00:13:16,950 腐蝕攻撃だ 205 00:13:17,030 --> 00:13:18,660 腐蝕攻撃… 206 00:13:18,740 --> 00:13:20,160 (ハイリンス)ああ 207 00:13:20,240 --> 00:13:24,740 死をつかさどるとも言われる 破滅の属性 208 00:13:24,830 --> 00:13:30,080 その攻撃を受けた者は 体をちりにされて 死に絶える 209 00:13:30,170 --> 00:13:31,670 そんな… 210 00:13:33,290 --> 00:13:37,050 (ハイリンス)すまない それしか持って帰れなかった 211 00:13:37,130 --> 00:13:38,130 いえ 212 00:13:38,680 --> 00:13:41,760 ありがとう… ございます 213 00:13:44,720 --> 00:13:46,020 (ユリウス)はじめまして 214 00:13:46,520 --> 00:13:50,270 僕は 君たちのお兄さんの ユリウスだよ 215 00:13:50,810 --> 00:13:52,860 こう見えても勇者なんだ 216 00:13:54,070 --> 00:13:58,070 シュレイン 公爵家の彼女ができたんだって? 217 00:13:58,150 --> 00:14:01,070 お互いに あだ名で呼び合ってるとか 218 00:14:01,160 --> 00:14:04,200 僕も これからは シュンって呼んでいいかい? 219 00:14:04,950 --> 00:14:07,540 勇者は人族の希望 220 00:14:07,620 --> 00:14:10,120 だから 僕が負けることはない 221 00:14:10,670 --> 00:14:12,000 絶対にね 222 00:14:12,540 --> 00:14:15,170 大事なのは目指すことだ 223 00:14:15,250 --> 00:14:18,880 平和で みんなが笑って暮らせる世界 224 00:14:18,970 --> 00:14:21,010 僕は その理想を追いかける 225 00:14:22,840 --> 00:14:23,970 死ぬまでね 226 00:14:25,220 --> 00:14:29,520 俺は ユリウス兄様のような 立派な勇者にはなれない 227 00:14:31,560 --> 00:14:34,020 けど 兄様の理想を 228 00:14:35,110 --> 00:14:36,610 引き継いでいきたい! 229 00:14:36,690 --> 00:14:37,530 ハァッ… 230 00:14:37,610 --> 00:14:41,400 (ハイリンス)シュン いや 勇者シュレイン 231 00:14:42,110 --> 00:14:46,530 ユリウスを守れなかった分 お前を守らせてくれ 232 00:14:47,160 --> 00:14:48,160 あっ… 233 00:14:49,120 --> 00:14:53,040 こちらこそ よろしくお願いいたします 234 00:14:54,330 --> 00:14:59,300 俺はきっと ユリウス兄様の模倣で 不純な勇者 235 00:14:59,380 --> 00:15:02,050 けど それでもいい 236 00:15:02,130 --> 00:15:05,510 それが俺の 勇者としての覚悟だ! 237 00:15:07,390 --> 00:15:10,060 レベル上げじゃ おらああー! 238 00:15:14,900 --> 00:15:17,730 今のままじゃ アラバには勝てない 239 00:15:17,820 --> 00:15:20,320 レベル上げて 作戦 練らねば! 240 00:15:20,400 --> 00:15:21,820 (エルローフロッグの鳴き声) 241 00:15:22,450 --> 00:15:24,490 (蜘蛛子)死滅の邪眼! 242 00:15:28,410 --> 00:15:30,330 うぎゃあー! 243 00:15:30,410 --> 00:15:33,500 ぬぐぐ… 予想してたけど― 244 00:15:33,580 --> 00:15:36,580 この死滅の邪眼 自爆攻撃だ 245 00:15:37,380 --> 00:15:42,340 進化したときにゲットした 腐蝕攻撃に連なる死滅の邪眼 246 00:15:42,420 --> 00:15:44,590 気軽には使えないなあ 247 00:15:46,430 --> 00:15:49,850 いざというときの 切り札にはなるけど 248 00:15:50,350 --> 00:15:51,350 フゥー 249 00:15:51,930 --> 00:15:54,850 治療魔法っと 250 00:15:56,020 --> 00:15:56,850 ほいっ 251 00:15:56,940 --> 00:16:00,610 さて レベル上げの続きを… 252 00:16:06,450 --> 00:16:10,290 うげえ! 地龍! しかも2匹? 253 00:16:10,370 --> 00:16:12,620 やってられるか 撤退! 254 00:16:12,700 --> 00:16:15,620 地龍 怖ーい… 255 00:16:15,710 --> 00:16:18,130 でも マーキングはできた 256 00:16:18,210 --> 00:16:19,540 マーキングしてれば― 257 00:16:19,630 --> 00:16:21,500 そいつの動きが 分かるし― 258 00:16:21,590 --> 00:16:23,130 鑑定もできる 259 00:16:23,210 --> 00:16:25,630 この間の人間につけたマーキング 260 00:16:26,760 --> 00:16:30,510 こいつらは 迷宮の外を目指してるだろうし 261 00:16:30,600 --> 00:16:34,140 追っかけていけば そのうち出口が分かる 262 00:16:34,640 --> 00:16:39,020 とはいえ 迷宮から出るのは アラバとの決着をつけたあとだ 263 00:16:39,690 --> 00:16:43,320 マーキングをしていれば 隙をつくことだってできる! 264 00:16:43,860 --> 00:16:45,820 覚悟ー! 265 00:16:47,160 --> 00:16:51,030 さすがに寝起きドッキリで 倒せるとは思わないけど~ 266 00:16:51,120 --> 00:16:53,660 まともにやって勝てないなら 267 00:16:53,750 --> 00:16:57,250 まともに戦わず勝つ方法を 考えればいいんだ 268 00:16:57,330 --> 00:16:58,790 ウヘヘヘヘ… 269 00:16:58,880 --> 00:17:02,090 さて ここに来たのは他でもない 270 00:17:02,170 --> 00:17:06,800 上空を我が物顔で飛んでいる蜂を 一斉ジェノサイドするためです 271 00:17:06,880 --> 00:17:08,300 なぜなら… 272 00:17:08,930 --> 00:17:12,930 この場でアラバと戦うには こいつらが邪魔だからです! 273 00:17:13,560 --> 00:17:15,640 アラバと戦うにあたって 274 00:17:15,730 --> 00:17:19,690 地に足をつけて戦うのは リスクが大きすぎる! 275 00:17:19,770 --> 00:17:21,560 狭い洞窟内では― 276 00:17:21,650 --> 00:17:26,530 土魔法が 攻防に大活躍しすぎるからねえ 277 00:17:27,150 --> 00:17:32,620 地面に足をつけているかぎり リスクを負い続けることになる 278 00:17:32,700 --> 00:17:34,870 ならば どうするか 279 00:17:35,500 --> 00:17:39,330 アイ キャン フラーイ! 280 00:17:41,000 --> 00:17:44,090 そう! 空中にいればいいのだ! 281 00:17:44,170 --> 00:17:48,670 あの土槍も地面から離れていれば 届かないはず! 282 00:17:48,760 --> 00:17:53,220 届いたとしても時間差があるから 回避するのは楽になるし― 283 00:17:53,300 --> 00:17:57,680 ブレスも直前のモーションに 注意していれば かわせる! 284 00:17:58,940 --> 00:18:04,400 ただーし あの蜂どもが 邪魔しなければの話だけどねえ 285 00:18:04,480 --> 00:18:07,110 さーて サクサク駆除っちゃいます… 286 00:18:07,940 --> 00:18:09,110 アイターッ! 287 00:18:09,200 --> 00:18:12,620 くうっ… タラテクト流一本背負! 288 00:18:13,490 --> 00:18:17,330 だあっ ハァ ハァ… なんてヤツだ 289 00:18:17,410 --> 00:18:21,620 探知の能力を持つ この私に 不意打ちをかますとは… 290 00:18:22,500 --> 00:18:25,920 昔の私じゃ 瀕死(ひんし)になってたのかもだけど― 291 00:18:26,000 --> 00:18:27,710 今は こんなの屁でも… 292 00:18:27,800 --> 00:18:28,630 (刺す音) 293 00:18:28,710 --> 00:18:30,130 アイターッ! 294 00:18:30,970 --> 00:18:34,140 タラテクト流地獄車! 295 00:18:35,680 --> 00:18:37,060 ああ もしかして― 296 00:18:37,140 --> 00:18:39,770 こいつらを危険だって 認識してないから― 297 00:18:39,850 --> 00:18:42,190 探知に引っかからないのかなあ 298 00:18:42,730 --> 00:18:46,150 まあねー 餌としてしか見てないし 299 00:18:46,230 --> 00:18:49,150 とはいうものの うっとうしいから勘弁してほ… 300 00:18:49,240 --> 00:18:50,400 (刺す音) アイタッ! 301 00:18:50,490 --> 00:18:51,740 むうっ! 302 00:18:51,820 --> 00:18:55,120 いいかげんにしろやー! 303 00:18:56,240 --> 00:18:57,950 ああっ もう! 304 00:18:58,040 --> 00:19:00,160 そっちが その気なら… 305 00:19:00,250 --> 00:19:03,170 殲滅(せんめつ)開始だ! 306 00:19:03,790 --> 00:19:06,630 空間機動発動~! 307 00:19:12,010 --> 00:19:13,680 よっ! ていっ! 308 00:19:13,760 --> 00:19:14,590 たあっ! 309 00:19:15,930 --> 00:19:17,350 はあっ! 310 00:19:19,180 --> 00:19:20,600 もういっちょ! 311 00:19:20,680 --> 00:19:23,310 (天の声) 熟練度が一定に達しました 312 00:19:23,390 --> 00:19:28,440 スキル 風魔法レベル3 大地魔法レベル2になりました 313 00:19:28,520 --> 00:19:31,360 おっ 魔法2種レベルアップ! 314 00:19:31,990 --> 00:19:35,360 キリがないな こうなれば… 315 00:19:36,490 --> 00:19:37,870 暗黒弾! 316 00:19:42,710 --> 00:19:46,130 フハハハハハ…! 317 00:19:46,210 --> 00:19:48,460 (チャイム) 318 00:19:48,540 --> 00:19:50,420 魔法のおさらいじゃーい! 319 00:19:50,510 --> 00:19:51,920 (体担当たち)はーい! 320 00:19:52,010 --> 00:19:56,430 (蜘蛛子)私が持ってる魔法で 一番強いのは深淵(しんえん)魔法 321 00:19:56,510 --> 00:19:59,810 でも こいつは 発動が ものっそい遅いし 322 00:19:59,890 --> 00:20:01,520 構築が大変! 323 00:20:01,600 --> 00:20:04,940 素早いアラバとの戦いじゃ 使ってる暇がない! 324 00:20:05,020 --> 00:20:06,690 (体担当たち)ふむふむ 325 00:20:06,770 --> 00:20:09,190 (蜘蛛子)次! この前 コピーしてゲットした― 326 00:20:09,270 --> 00:20:11,690 風魔法と水魔法 327 00:20:14,820 --> 00:20:17,870 叡智(えいち)と魔導の極みを持つ 私にかかれば 328 00:20:17,950 --> 00:20:21,160 敵の技をコピーすることなど たやすい! 329 00:20:21,240 --> 00:20:22,450 (体担当たち)パネエ! 330 00:20:22,540 --> 00:20:25,210 (蜘蛛子)アラバのを見て 大地魔法もゲット! 331 00:20:25,290 --> 00:20:26,670 (体担当たち)ヒュー! 332 00:20:27,250 --> 00:20:31,300 (蜘蛛子) でも スキルレベル低いから アラバには効かないけどね 333 00:20:31,380 --> 00:20:32,670 (体担当たち)あー… (魔法担当2号)えー… 334 00:20:32,760 --> 00:20:36,180 (蜘蛛子)そこで! この前 覚えた暗黒魔法! 335 00:20:38,640 --> 00:20:41,390 即席で覚えた他の魔法と違って― 336 00:20:41,470 --> 00:20:43,720 こっちは魔導の極み 手に入れてから― 337 00:20:43,810 --> 00:20:46,560 コツコツ スキルレベル上げてきたやつ 338 00:20:46,640 --> 00:20:50,360 最初は影 動かすだけの よく分からん魔法だったけど 339 00:20:50,440 --> 00:20:53,230 進化して ここまで強くなりました! 340 00:20:53,320 --> 00:20:54,690 アラバ戦では― 341 00:20:54,780 --> 00:20:57,150 この暗黒魔法が 主力になる 342 00:20:57,240 --> 00:21:00,240 あとは空間魔法と 外道魔法ってとこか 343 00:21:00,320 --> 00:21:01,370 (チャイム) 344 00:21:01,450 --> 00:21:03,950 (蜘蛛子)本日の授業は ここまで! 345 00:21:04,040 --> 00:21:06,250 (蜘蛛子たち) ありがとうございました 346 00:21:07,830 --> 00:21:09,750 フハハッ 見ろ! 347 00:21:09,830 --> 00:21:13,050 まるで蜂がゴミのようだ! 348 00:21:13,130 --> 00:21:14,260 あ? 349 00:21:14,840 --> 00:21:18,260 ほー なんか新しい蜂が出てきた 350 00:21:19,090 --> 00:21:22,760 隊長蜂のさらに上位種ってところか 351 00:21:23,430 --> 00:21:24,270 んっ 352 00:21:27,350 --> 00:21:28,480 かはっ… 353 00:21:31,190 --> 00:21:32,520 残像だ 354 00:21:33,400 --> 00:21:34,280 なんてね! 355 00:21:35,610 --> 00:21:38,320 群れ? てことは… 356 00:21:39,950 --> 00:21:43,120 あれが巣か! デカいなあ 357 00:21:47,580 --> 00:21:50,790 守ってるとこ悪いけど 面倒だから 358 00:21:50,880 --> 00:21:53,170 一気に吹き飛ばすよー! 359 00:21:55,130 --> 00:21:56,550 食らえ! 360 00:21:56,630 --> 00:21:59,550 暗黒槍ー! 361 00:22:01,140 --> 00:22:04,510 おりゃりゃりゃりゃ…! 362 00:22:11,400 --> 00:22:14,520 (天の声)経験値が 一定に達しました 363 00:22:15,150 --> 00:22:17,570 (蜘蛛子)すちゃっとなっと 364 00:22:19,400 --> 00:22:22,160 ハァー あむ 365 00:22:22,240 --> 00:22:24,490 やっと終わった~ 366 00:22:24,580 --> 00:22:27,750 蜂蜜あるかと思ったけど ないのねえ 367 00:22:27,830 --> 00:22:28,700 (飲み込む音) 368 00:22:28,790 --> 00:22:30,750 使えないわー 369 00:22:31,460 --> 00:22:36,090 さて アラバ戦に向けて バトルフィールドつ~くろ~っと 370 00:22:37,920 --> 00:22:40,670 よし 準備は整った 371 00:22:41,220 --> 00:22:44,850 残ったスキルポイントで 新スキルもゲットした 372 00:22:45,510 --> 00:22:47,930 これが どこまで通じるか… 373 00:22:48,470 --> 00:22:50,890 やれることは 全てやった! 374 00:22:53,400 --> 00:22:54,520 (蜘蛛子)ん! 375 00:22:53,400 --> 00:22:54,520 (アラバの足音) 376 00:22:54,520 --> 00:22:58,400 (アラバの足音) 377 00:22:59,190 --> 00:23:00,190 来たか! 378 00:23:00,950 --> 00:23:01,950 んっ… 379 00:23:02,910 --> 00:23:03,910 よかった 380 00:23:04,450 --> 00:23:05,370 あのとき感じた― 381 00:23:05,450 --> 00:23:06,660 恐怖は正しかった 382 00:23:07,950 --> 00:23:10,410 あんたは強い 383 00:23:10,500 --> 00:23:12,080 私は怖い 384 00:23:12,580 --> 00:23:14,250 なのに うれしい 385 00:23:14,880 --> 00:23:17,000 あんたの感知の高さなら― 386 00:23:17,090 --> 00:23:20,630 あのとき 私が生きてるのに 気がついてたでしょ? 387 00:23:21,260 --> 00:23:22,300 気付いて― 388 00:23:22,380 --> 00:23:24,640 取るに足らない小物だと 思って― 389 00:23:24,720 --> 00:23:26,470 逃がしたんでしょ? 390 00:23:27,970 --> 00:23:29,770 そのおごり… 391 00:23:29,850 --> 00:23:31,890 後悔させてやる! 392 00:23:32,690 --> 00:23:35,400 あああああー!