1 00:00:01,101 --> 00:00:21,121 ♬~ 2 00:00:21,121 --> 00:00:31,565 ♬~ 3 00:00:31,565 --> 00:00:42,042 ♬~ 4 00:00:42,042 --> 00:01:02,062 ♬~ 5 00:01:02,062 --> 00:01:22,082 ♬~ 6 00:01:22,082 --> 00:01:29,056 ♬~ 7 00:01:41,068 --> 00:01:44,071 (笛の音) 8 00:01:44,071 --> 00:01:47,074 (壬氏)《この笛の音 李白か》 9 00:01:47,074 --> 00:01:50,043 《猫猫を砦の外へ 連れ出したんだな》 10 00:01:50,043 --> 00:01:52,079 馬閃。 (馬閃) あっ。 11 00:01:52,079 --> 00:01:54,581 あまり気を張るな。 んっ… では➡ 12 00:01:54,581 --> 00:01:56,550 私を先に行かせてください! 13 00:02:01,688 --> 00:02:03,056 待て 下がれ。 14 00:02:03,056 --> 00:02:04,558 (発砲音) 15 00:02:04,558 --> 00:02:06,593 飛発⁉ 行くぞ! 16 00:02:06,593 --> 00:02:08,061 (寒山) クソっ! 17 00:02:08,061 --> 00:02:10,063 んっ! あぁ! 18 00:02:10,063 --> 00:02:12,065 ぐっ あぁ…。 19 00:02:12,065 --> 00:02:14,101 子昌はどこにいる? 20 00:02:14,101 --> 00:02:18,105 し 知らない! 私たちは だまされていただけだ! 21 00:02:18,105 --> 00:02:20,140 ぬけぬけと! (寒山) ぐっ…。 22 00:02:20,140 --> 00:02:24,077 国の金を横領し この砦に 使い込んだ証拠は挙がっている! 23 00:02:24,077 --> 00:02:26,079 どうなるか分かっているはずだ! 24 00:02:26,079 --> 00:02:28,582 うっ… 国のためだと言われた! 25 00:02:28,582 --> 00:02:31,952 私たちは ただ国のために! 26 00:02:33,053 --> 00:02:36,089 ⚟お優しいことですな⚞ 27 00:02:36,089 --> 00:02:38,058 あっ…。 28 00:02:39,626 --> 00:02:43,063 (子昌) どうせ処刑台に上るなら➡ 29 00:02:43,063 --> 00:02:46,066 ひと思いに 仕留めてやればいいものを。 30 00:02:46,066 --> 00:02:48,568 子昌! 31 00:02:48,568 --> 00:02:53,573 随分と悠長な物言いだな 子昌。 32 00:02:53,573 --> 00:02:55,575 主上の勅命だ。 33 00:02:55,575 --> 00:02:58,578 横領 反逆の罪で拘束する。 34 00:02:58,578 --> 00:03:00,614 禁軍が来ているのです。 35 00:03:00,614 --> 00:03:04,051 勅命が下っているのは 分かっていますよ。 36 00:03:04,051 --> 00:03:06,086 もうろくしたか? 火種もないのに。 37 00:03:06,086 --> 00:03:07,554 フフっ。 38 00:03:07,554 --> 00:03:09,556 はっ! 伏せろ! 39 00:03:11,091 --> 00:03:13,560 (寒山) ぐっ…! ぐあ~~~‼ 40 00:03:13,560 --> 00:03:15,562 情けないな。 41 00:03:15,562 --> 00:03:19,599 お前とて 戯れで 獣を撃っていたではないか。 42 00:03:19,599 --> 00:03:24,671 早く人で試したいと うずうずしていたのに 残念だな。 43 00:03:24,671 --> 00:03:27,074 お 俺は言ってない! 44 00:03:27,074 --> 00:03:30,077 火種もないのに…。 最新型だ。 45 00:03:30,077 --> 00:03:32,079 火種がなくても発砲できる。 46 00:03:32,079 --> 00:03:34,581 あぁ ご存じでしたな。 47 00:03:34,581 --> 00:03:36,550 実際に襲われたからな。 48 00:03:36,550 --> 00:03:39,086 あれは惜しかった。 49 00:03:39,086 --> 00:03:42,089 あの時 仕留めていれば。 50 00:03:42,089 --> 00:03:44,624 惜しいことをした。 51 00:03:44,624 --> 00:03:47,561 ふむ これで終わりか。 52 00:03:47,561 --> 00:03:50,564 もう少し時間があればな。 53 00:03:50,564 --> 00:03:54,034 いや あっても変わらぬか。 54 00:03:54,034 --> 00:03:56,069 《何だ?》 55 00:03:56,069 --> 00:03:59,072 《まるで 用意されたセリフを 読んでいるよう…》 56 00:03:59,072 --> 00:04:01,074 《あっ》 57 00:04:01,074 --> 00:04:03,110 行け! 58 00:04:03,110 --> 00:04:23,063 ♬~ 59 00:04:23,063 --> 00:04:26,566 ♬~ 60 00:04:26,566 --> 00:04:29,069 ぐっ…。 61 00:04:29,069 --> 00:04:30,537 ハハっ! 62 00:04:30,537 --> 00:04:33,073 カハっ! ハハっ! 63 00:04:33,073 --> 00:04:38,111 ハッハッハ…! 64 00:04:38,111 --> 00:04:42,649 《まるで 子昌という男の 舞台を見ているような気分だ》 65 00:04:42,649 --> 00:04:46,086 ハハ。 66 00:04:46,086 --> 00:04:50,557 《先帝の時代からの寵臣であり 反逆者》 67 00:04:50,557 --> 00:04:53,059 《あっけないといえば あっけない》 68 00:04:53,059 --> 00:04:56,563 《そんな最期だった》 69 00:04:56,563 --> 00:04:59,065 私たち 何もしていません! 70 00:04:59,065 --> 00:05:02,135 神美と楼蘭は奥の部屋にいるわ! 71 00:05:02,135 --> 00:05:05,105 ここは頼む。 はっ。 72 00:05:10,076 --> 00:05:12,579 向こうを頼む。 御意。 73 00:05:26,092 --> 00:05:29,129 ⚟バァ~ン⚞ んっ? はっ…。 74 00:05:29,129 --> 00:05:33,066 楼蘭…。 (楼蘭) ごきげんよう 月の君。 75 00:05:33,066 --> 00:05:38,572 いえ 便宜上 壬氏さまと 呼ばせていただきますね。 76 00:05:38,572 --> 00:05:41,041 ついてきては いただけないでしょうか? 77 00:05:41,041 --> 00:05:43,043 断ると言ったら? 78 00:05:43,043 --> 00:05:46,046 だから 脅しているのです。 79 00:05:47,581 --> 00:05:51,151 (楼蘭) 本当におとなしく ついてきてくれるのですね。 80 00:05:51,151 --> 00:05:54,054 ついてこいと言ったのは お前のはずだが。 81 00:05:54,054 --> 00:05:59,559 でも 私からこれを奪うくらい 簡単なことではないでしょうか? 82 00:06:02,562 --> 00:06:05,565 こちらです。 83 00:06:05,565 --> 00:06:10,570 翠苓姉さま もうひどいことは されていませんか? 84 00:06:10,570 --> 00:06:13,106 《これが翠苓…》 85 00:06:13,106 --> 00:06:17,043 《医官をそそのかし 死体になりすまして逃亡》 86 00:06:17,043 --> 00:06:21,047 《そして 宦官を装って戻ってきた》 87 00:06:21,047 --> 00:06:24,050 《大胆な女だと思っていたが…》 88 00:06:24,050 --> 00:06:27,053 (神美) 楼蘭 まさかその男は…。 89 00:06:27,053 --> 00:06:29,556 お母さまの望みを かなえるために➡ 90 00:06:29,556 --> 00:06:31,524 ついてきてもらいました。 91 00:06:31,524 --> 00:06:33,059 (神美) んっ…。 92 00:06:33,059 --> 00:06:35,095 ずっと憎んでいたのでしょう? 93 00:06:35,095 --> 00:06:38,164 この姿によく似たお方を。 94 00:06:38,164 --> 00:06:42,035 自分よりずっと美しいことに 嫉妬していたのでしょうか? 95 00:06:42,035 --> 00:06:43,536 それとも➡ 96 00:06:43,536 --> 00:06:47,540 自分よりずっと幼い侍女を 選んだからですか? 97 00:06:47,540 --> 00:06:51,044 上級妃であったお母さまの閨に 一度も来なかったのに。 98 00:06:51,044 --> 00:06:53,046 楼蘭‼ (翠苓) ひっ。 99 00:06:53,046 --> 00:06:56,082 (楼蘭) 少し冗談が過ぎましたね。 100 00:06:56,082 --> 00:06:59,619 さて お母さまの本望を遂げる前に➡ 101 00:06:59,619 --> 00:07:02,155 ひとつ余興をいたしましょうか。 102 00:07:02,155 --> 00:07:04,057 うぅ…。 103 00:07:04,057 --> 00:07:07,560 30年以上も前の話です。 104 00:07:07,560 --> 00:07:11,564 先帝は母親に逆らえぬ 暗愚な皇帝でした。 105 00:07:11,564 --> 00:07:15,568 そのため母親こそが 実質的な最高権力者で➡ 106 00:07:15,568 --> 00:07:19,072 陰で女帝と呼ばれていました。 107 00:07:19,072 --> 00:07:22,108 女帝は いつまでも 女に興味を見せぬ息子に➡ 108 00:07:22,108 --> 00:07:24,144 しびれを切らし➡ 109 00:07:24,144 --> 00:07:28,081 後宮に どんどん美女を送り込みました。 110 00:07:28,081 --> 00:07:30,150 そしてある時…。 111 00:07:30,150 --> 00:07:32,152 (子昌)((神美!)) 112 00:07:32,152 --> 00:07:35,655 (子昌)((後宮に入るって… 本当なのか?)) 113 00:07:35,655 --> 00:07:39,159 (神美) ((ええ 上級妃としてぜひにと)) 114 00:07:39,159 --> 00:07:41,761 ((君は… いずれ私と)) 115 00:07:41,761 --> 00:07:44,764 ((その話は白紙ね)) ((えっ)) 116 00:07:44,764 --> 00:07:48,134 ((分からない? これは好機なのよ)) 117 00:07:48,134 --> 00:07:52,639 ((後宮で子をなせば 皇后の座も夢ではないわ)) 118 00:07:52,639 --> 00:07:58,144 ((こんな北の地の領主の妻で 終わってたまるものですか)) 119 00:07:58,144 --> 00:08:00,113 ((神美…)) 120 00:08:00,113 --> 00:08:03,149 息子の上級妃として 取り立てたい➡ 121 00:08:03,149 --> 00:08:06,553 でもそれは 表向きの話だったのです。 122 00:08:06,553 --> 00:08:09,556 表向き? 何を言っているの楼蘭! 123 00:08:09,556 --> 00:08:13,059 私は上級妃として請われて…。 ウフフフ。 124 00:08:13,059 --> 00:08:16,062 お母さまは そのつもりだったのですね。 125 00:08:16,062 --> 00:08:19,065 病の床に伏せていた おじいさまが➡ 126 00:08:19,065 --> 00:08:21,601 呪詛のように漏らしていましたよ。 127 00:08:21,601 --> 00:08:25,138 娘を人質に取られては 何もできぬと。 128 00:08:25,138 --> 00:08:27,173 (神美) 人質? 129 00:08:27,173 --> 00:08:30,043 高官の娘を 妃と称して人質に取ることは➡ 130 00:08:30,043 --> 00:08:32,045 よくあることでしょう。 131 00:08:32,045 --> 00:08:34,047 あぁ…。 132 00:08:34,047 --> 00:08:36,049 (楼蘭) お父さまは お母さまのことを➡ 133 00:08:36,049 --> 00:08:38,018 一度は諦めました。 134 00:08:38,018 --> 00:08:41,554 しかし 思いもよらないことが起こります。 135 00:08:41,554 --> 00:08:43,556 先帝の性癖です。 136 00:08:43,556 --> 00:08:45,592 壬氏さま 後宮が➡ 137 00:08:45,592 --> 00:08:48,628 これだけ大きくなった理由を ご存じですか? 138 00:08:48,628 --> 00:08:52,032 子昌が女帝をそそのかしたと 話に聞く。 139 00:08:52,032 --> 00:08:55,034 ええ 新しい公共事業として➡ 140 00:08:55,034 --> 00:08:58,538 後宮の拡大を提言したそうです。 141 00:08:58,538 --> 00:09:01,040 奴隷交易に代わる。 142 00:09:01,040 --> 00:09:04,043 奴隷交易? あぁ…。 143 00:09:04,043 --> 00:09:07,580 お母さまは 本当に何も知らないようですね。 144 00:09:07,580 --> 00:09:11,618 おじいさまが何をやって 女帝に目をつけられたのか。 145 00:09:11,618 --> 00:09:15,054 だが当時 奴隷制度は認められていた。 146 00:09:15,054 --> 00:09:18,558 (楼蘭) 花街の妓女と似た扱いだと 聞きました。 147 00:09:18,558 --> 00:09:24,030 しかし 他国に売られた奴隷は その限りではありません。 148 00:09:24,030 --> 00:09:28,067 だからこそ 女帝は奴隷交易を禁じたのです。 149 00:09:28,067 --> 00:09:31,071 娘を人質に取られた子の一族は➡ 150 00:09:31,071 --> 00:09:35,642 家業であった奴隷交易を 縮小せざるを得ませんでした。 151 00:09:35,642 --> 00:09:39,045 そんな時 困り果てたおじいさまに➡ 152 00:09:39,045 --> 00:09:42,082 お父さまが進言したそうです。 153 00:09:42,082 --> 00:09:44,050 ((残った奴隷たちの 行く先として➡ 154 00:09:44,050 --> 00:09:47,053 後宮を 利用してはいかがですか?)) 155 00:09:47,053 --> 00:09:49,556 ((若い娘は下女や女官に➡ 156 00:09:49,556 --> 00:09:52,559 男は宦官として入れるのです)) 157 00:09:52,559 --> 00:09:57,664 ((後宮拡大は 女に興味を持たぬ 主上のためになると言えば➡ 158 00:09:57,664 --> 00:09:59,532 女帝も耳を貸すでしょう)) 159 00:09:59,532 --> 00:10:03,570 ((確かに 娘を売った家族も 他国に売られるより➡ 160 00:10:03,570 --> 00:10:07,106 後宮に預けられる方が 罪悪感も減るな)) 161 00:10:07,106 --> 00:10:08,641 (子昌)((ええ)) 162 00:10:08,641 --> 00:10:12,078 ((誰にとっても益になる話かと)) 163 00:10:12,078 --> 00:10:15,615 お父さまは 女帝の信頼を得ることにより➡ 164 00:10:15,615 --> 00:10:17,550 子の一族の信用と➡ 165 00:10:17,550 --> 00:10:21,054 人質のお母さまを 取り戻そうとしたのです。 166 00:10:21,054 --> 00:10:23,523 お母さまも難儀ですよね。 167 00:10:23,523 --> 00:10:26,559 うっ…。 (楼蘭) こんなになるくらいなら➡ 168 00:10:26,559 --> 00:10:29,529 あの時 逃げ出していればよかったのに。 169 00:10:29,529 --> 00:10:30,930 はっ…! 170 00:10:34,667 --> 00:10:37,203 (神美) ((子昌⁉ 一体どうやって…)) 171 00:10:37,203 --> 00:10:39,139 (子昌)((抜け道を作った)) 172 00:10:39,139 --> 00:10:42,642 ((神美… 私と逃げないか)) 173 00:10:42,642 --> 00:10:44,110 ((えっ…)) 174 00:10:44,110 --> 00:10:47,113 ((君が望むなら 一緒に逃げよう)) 175 00:10:47,113 --> 00:10:50,149 ((後宮からの逃走は重罪よ)) 176 00:10:50,149 --> 00:10:53,153 (子昌) ((抜け道を作った時点で重罪だ)) 177 00:10:53,153 --> 00:10:56,155 ((私は君を諦められなかった)) 178 00:10:56,155 --> 00:10:59,092 ((君以外を 妻に迎えることもできずに➡ 179 00:10:59,092 --> 00:11:03,229 また会いたいと ここまで…)) 180 00:11:03,229 --> 00:11:06,733 ((いいの? 私で…)) ((もちろんだ)) 181 00:11:08,201 --> 00:11:10,169 ((さぁ)) 182 00:11:13,640 --> 00:11:15,642 ((あぁ…)) 183 00:11:16,643 --> 00:11:18,144 (女)((アハハ…)) 184 00:11:18,144 --> 00:11:22,148 ((あの方が侍女の大宝に 先を越された上級妃?)) 185 00:11:22,148 --> 00:11:25,685 ((安氏さまより先に 入内したのにねぇ)) 186 00:11:25,685 --> 00:11:29,122 ((今でも 一度もお通いがないみたいよ)) 187 00:11:29,122 --> 00:11:31,624 ((あ… ふざけないで!)) 188 00:11:31,624 --> 00:11:34,694 ((この私に恥をかいたまま 逃げろと言うの⁉)) 189 00:11:34,694 --> 00:11:37,197 ((違う!)) ((帰れ!)) 190 00:11:39,032 --> 00:11:42,569 (楼蘭) 自分の地位を捨てて 逃げようと言う男は➡ 191 00:11:42,569 --> 00:11:45,104 信用できませんでしたか? くっ…。 192 00:11:45,104 --> 00:11:48,541 あんな男など 信用できるわけがないだろう! 193 00:11:48,541 --> 00:11:51,077 父さまが倒れてすぐに 家督を継ぎ➡ 194 00:11:51,077 --> 00:11:55,048 この女の母親など めとった男を! (翠苓) はっ…。 195 00:11:55,048 --> 00:11:57,050 (楼蘭) ウフフ…。 196 00:11:58,551 --> 00:12:01,521 姉さま 失礼します。 197 00:12:05,558 --> 00:12:07,594 はっ! それは…➡ 198 00:12:07,594 --> 00:12:09,629 鳳凰のかんざし。 199 00:12:09,629 --> 00:12:13,032 ええ お母さまもご存じでしょう。 200 00:12:13,032 --> 00:12:15,034 これを身に着けられる者は➡ 201 00:12:15,034 --> 00:12:17,036 麒麟の意匠と同じく➡ 202 00:12:17,036 --> 00:12:19,539 皇帝の血を引く者。 203 00:12:19,539 --> 00:12:24,043 ウソよ! 先帝は認めていなかったはず! 204 00:12:24,043 --> 00:12:28,047 先帝は 罪悪感をお持ちだったようです。 205 00:12:28,047 --> 00:12:31,618 後宮から追い出した赤子のことが 心配で➡ 206 00:12:31,618 --> 00:12:35,555 たびたびお父さまの手引きで 顔を出していたそうですよ。 207 00:12:35,555 --> 00:12:37,056 はっ⁉ 208 00:12:37,056 --> 00:12:41,561 一度は否定したけれど 自分の娘だと理解していた。 209 00:12:41,561 --> 00:12:44,631 それで 独り身のお父さまに言ったのです。 210 00:12:44,631 --> 00:12:48,568 (先帝)((私の娘を 妻として迎えてほしい)) 211 00:12:48,568 --> 00:12:53,106 (楼蘭) お父さまは お母さまの侍女と 先帝の間にできた娘を➡ 212 00:12:53,106 --> 00:12:55,642 妻に迎えました。 213 00:12:55,642 --> 00:13:00,146 やがて 2人の間には子が生まれました。 214 00:13:00,146 --> 00:13:02,148 ((子翠と名付けました)) 215 00:13:02,148 --> 00:13:06,653 ((子翠… 子の一族にふさわしい名だ)) 216 00:13:06,653 --> 00:13:10,590 ((主上 私の望みをかなえてくださると)) 217 00:13:10,590 --> 00:13:14,193 ((でしたら 上級妃の神美を➡ 218 00:13:14,193 --> 00:13:16,529 下賜していただけませんか?)) 219 00:13:16,529 --> 00:13:21,067 「子」を冠した孫を見て 先帝は安心されたようです。 220 00:13:21,067 --> 00:13:24,070 もう人質を取る必要はないと。 221 00:13:24,070 --> 00:13:27,540 こうして お母さまは下賜されたのですよ。 222 00:13:27,540 --> 00:13:31,044 あぁ… うぅ…。 223 00:13:31,044 --> 00:13:33,546 《先帝は愚かな男だ》 224 00:13:33,546 --> 00:13:35,581 《手前勝手な頼みが➡ 225 00:13:35,581 --> 00:13:39,152 子昌や自分の娘の人生に どれだけ影響するかも➡ 226 00:13:39,152 --> 00:13:41,054 分かっていなかった》 227 00:13:41,054 --> 00:13:43,056 ウソよウソよ! ウソよ! 228 00:13:43,056 --> 00:13:45,058 でたらめを言わないで! 229 00:13:45,058 --> 00:13:47,026 でたらめですか? 230 00:13:47,026 --> 00:13:50,063 ずっとお父さまは お母さまのためにやってきたのに。 231 00:13:50,063 --> 00:13:54,534 破滅しかない最後だと 分かっていたのに? 232 00:13:54,534 --> 00:13:56,035 フッ…。 233 00:13:57,603 --> 00:14:02,041 ここに壬氏さまがいる理由も 分からないのですか? 234 00:14:02,041 --> 00:14:06,045 お父さまの最期は いかがでしたか? 235 00:14:06,045 --> 00:14:08,548 笑いながら逝ったよ。 236 00:14:08,548 --> 00:14:12,051 あの男は 自分の権力が欲しかっただけ。 237 00:14:12,051 --> 00:14:14,053 私をめとったのも➡ 238 00:14:14,053 --> 00:14:16,556 当主としての座を 誇示したかったからよ! 239 00:14:16,556 --> 00:14:18,591 でも結局 一族内で➡ 240 00:14:18,591 --> 00:14:20,626 お父さまよりも 幅を利かせていたのは➡ 241 00:14:20,626 --> 00:14:22,562 お母さまでしょう? 242 00:14:22,562 --> 00:14:25,031 お母さまに媚びを売る 一族の者たちが➡ 243 00:14:25,031 --> 00:14:27,066 宮中で何をしていたか➡ 244 00:14:27,066 --> 00:14:29,035 ご存じでしたか? 245 00:14:29,035 --> 00:14:33,039 それは国庫の横領の話か? ええ。 246 00:14:33,039 --> 00:14:36,042 彼らは賄賂や横領を繰り返し➡ 247 00:14:36,042 --> 00:14:39,112 苦言を呈するまともな者は 追い出され➡ 248 00:14:39,112 --> 00:14:41,114 残るは膿ばかり…。 249 00:14:41,114 --> 00:14:44,550 お父さまは 自ら国賊を演じることで➡ 250 00:14:44,550 --> 00:14:49,055 子の一族の膿もろとも 破滅するつもりだったのです。 251 00:14:49,055 --> 00:14:50,523 壬氏さま➡ 252 00:14:50,523 --> 00:14:53,059 お父さまは 狸と呼ばれていましたけど➡ 253 00:14:53,059 --> 00:14:56,529 狸って 本当は臆病な生き物なのです。 254 00:14:56,529 --> 00:15:00,566 だからこそ 懸命に 相手を化かそうとするんです。 255 00:15:00,566 --> 00:15:03,102 《話が本当ならば➡ 256 00:15:03,102 --> 00:15:07,540 後宮の拡張と国庫の横領は 分けて考えるべきだった》 257 00:15:07,540 --> 00:15:12,545 《子昌は 国の腐敗を一手に集める 必要悪を演じていた》 258 00:15:12,545 --> 00:15:14,547 《報われないな》 259 00:15:14,547 --> 00:15:20,052 ちゃんとお父さまは 敵役を演じきれましたか? 260 00:15:20,052 --> 00:15:23,055 それが事実だという 証拠はあるのか? 261 00:15:23,055 --> 00:15:25,091 宮廷内にたまった膿は➡ 262 00:15:25,091 --> 00:15:27,627 これでだいぶ処分できたでしょう。 263 00:15:27,627 --> 00:15:30,029 うまくいく確証はあったのか? 264 00:15:30,029 --> 00:15:34,033 うまくいかなければ そのまま 国を取ってしまえばいいのです。 265 00:15:34,033 --> 00:15:37,036 それで傾く国なら いっそない方がいい。 266 00:15:37,036 --> 00:15:41,541 お前はあの男と一緒に ずっと私をだましていたのか! 267 00:15:41,541 --> 00:15:45,044 私はお母さまの言う通りに やってきただけです。 268 00:15:45,044 --> 00:15:47,580 こんな国など 滅びてしまえばいいと➡ 269 00:15:47,580 --> 00:15:50,650 言っていたではないですか。 (神美) うぅ…! 270 00:15:50,650 --> 00:15:53,553 (楼蘭) 甘言を吐く阿呆ばかりを囲って➡ 271 00:15:53,553 --> 00:15:58,057 禁軍に勝てると 本当に思っていたのですか? 272 00:15:58,057 --> 00:15:59,525 (神美) 楼蘭‼ 273 00:15:59,525 --> 00:16:02,061 フンっ! 274 00:16:02,061 --> 00:16:04,063 んっ… そのために➡ 275 00:16:04,063 --> 00:16:06,032 これを作らせたのではないか! 276 00:16:06,032 --> 00:16:09,602 お母さまの手には余ります 返してください。 277 00:16:09,602 --> 00:16:12,638 う うるさい! ウフフ…。 278 00:16:12,638 --> 00:16:14,540 何がおかしい! 279 00:16:14,540 --> 00:16:16,542 だってお母さま➡ 280 00:16:16,542 --> 00:16:18,544 まるで小物なんですもの。 281 00:16:18,544 --> 00:16:20,580 楼蘭~‼ 282 00:16:20,580 --> 00:16:23,049 (発砲音) 283 00:16:25,051 --> 00:16:27,019 銃声⁉ ⚟馬閃さま!⚞ 284 00:16:27,019 --> 00:16:28,521 んっ。 285 00:16:28,521 --> 00:16:32,525 (神美) あ… あぁ… うぅ…。 286 00:16:32,525 --> 00:16:35,528 (楼蘭) 私は悪い娘ですね。 287 00:16:35,528 --> 00:16:38,030 お父さまの意図をくんだら➡ 288 00:16:38,030 --> 00:16:40,566 こんなまね できるわけないのに。 289 00:16:40,566 --> 00:16:43,102 中に詰め物をしていたのか? 290 00:16:43,102 --> 00:16:46,505 新型は構造が複雑なんです。 291 00:16:46,505 --> 00:16:50,543 壬氏さまはあの時 奪おうとは 思わなかったのですか? 292 00:16:50,543 --> 00:16:53,513 隙を見れば いくらでも奪えたでしょうに。 293 00:16:53,513 --> 00:16:56,048 伝えたいことがあったのだろう。 294 00:16:56,048 --> 00:16:57,550 ウフフ…。 295 00:16:57,550 --> 00:17:01,020 顔だけのばかなら 本当によかったのに。 296 00:17:06,092 --> 00:17:09,662 お母さま お父さまが死んだんですよ。 297 00:17:09,662 --> 00:17:12,532 涙の一つくらいこぼしてください。 298 00:17:12,532 --> 00:17:16,535 ずっと お母さまを 待ち続けていたんですよ。 299 00:17:16,535 --> 00:17:18,537 涙をこぼしてくれたら➡ 300 00:17:18,537 --> 00:17:21,040 私だってこんなこと…。 301 00:17:22,508 --> 00:17:26,045 もっと違う方法はなかったのか? 302 00:17:26,045 --> 00:17:28,047 (楼蘭) あったかもしれません。 303 00:17:28,047 --> 00:17:32,151 でも 私たちは それほど賢くないのです。 304 00:17:32,151 --> 00:17:33,519 《神美は➡ 305 00:17:33,519 --> 00:17:37,023 自分をコケにし続けた国を 滅ぼしたかった》 306 00:17:37,023 --> 00:17:40,526 《子昌は 神美のために何でもしたが➡ 307 00:17:40,526 --> 00:17:44,030 同時に 国のことも 見捨てられない忠臣だった》 308 00:17:44,030 --> 00:17:46,032 (楼蘭) 壬氏さま。 309 00:17:46,032 --> 00:17:48,034 贅沢を言うようですが➡ 310 00:17:48,034 --> 00:17:52,104 二つ 願いを聞いていただけますか? 311 00:17:52,104 --> 00:17:53,639 何だ? 312 00:17:53,639 --> 00:17:56,108 ありがとうございます。 313 00:17:58,044 --> 00:18:00,446 では これを。 314 00:18:01,514 --> 00:18:03,516 (紙を開く音) 315 00:18:03,516 --> 00:18:05,017 ん…。 316 00:18:05,017 --> 00:18:09,021 本当は それをネタに命乞いする つもりだったんですけど➡ 317 00:18:09,021 --> 00:18:11,057 うまくいきませんでしたね。 318 00:18:11,057 --> 00:18:13,059 そこに書いてあるのは➡ 319 00:18:13,059 --> 00:18:16,062 今後この国に起こりうることです。 320 00:18:17,630 --> 00:18:19,532 一つ目の願いです。 321 00:18:19,532 --> 00:18:22,034 一族でまともな思考の者は➡ 322 00:18:22,034 --> 00:18:25,004 母に追放され名を捨てております。 323 00:18:25,004 --> 00:18:28,040 姉もまた同じようなものです。 324 00:18:28,040 --> 00:18:31,043 その者たちは 一度死んだ者として➡ 325 00:18:31,043 --> 00:18:33,546 見逃して いただけませんでしょうか? 326 00:18:33,546 --> 00:18:35,548 努力する。 327 00:18:35,548 --> 00:18:39,619 では 一度死んだ者は 見逃してくださるのですね。 328 00:18:39,619 --> 00:18:41,554 ありがとうございます。 329 00:18:41,554 --> 00:18:43,522 あと一つは? 330 00:18:43,522 --> 00:18:53,532 ♬~ 331 00:18:53,532 --> 00:18:56,535 では もう一つの願いを。 332 00:19:03,642 --> 00:19:05,144 ん…。 333 00:19:11,517 --> 00:19:14,053 ありがとうございます。 334 00:19:14,053 --> 00:19:16,055 お母さま➡ 335 00:19:16,055 --> 00:19:19,525 これが 私にできる精いっぱいなんです。 336 00:19:27,066 --> 00:19:29,568 あぁ…。 337 00:19:29,568 --> 00:19:34,073 私も お父さま以上の役者に なれるかしら。 338 00:19:39,545 --> 00:19:59,598 ♬~ 339 00:19:59,598 --> 00:20:19,518 ♬~ 340 00:20:19,518 --> 00:20:25,524 ♬~ 341 00:20:25,524 --> 00:20:27,526 ハハっ! 342 00:20:27,526 --> 00:20:35,101 アハハハハ…! 343 00:20:35,101 --> 00:20:55,020 ♬~ 344 00:20:55,020 --> 00:21:09,068 ♬~ 345 00:21:09,068 --> 00:21:11,604 《止めればよかっただろうか》 346 00:21:11,604 --> 00:21:14,507 《いや できなかった》 347 00:21:14,507 --> 00:21:19,011 《世紀の悪女の 一世一代の舞台》 348 00:21:19,011 --> 00:21:21,514 《壊すことなんてできない》 349 00:21:21,514 --> 00:21:25,017 《目をそらすことも できなかった》 350 00:21:25,017 --> 00:21:32,024 ♬~ 351 00:21:32,024 --> 00:21:36,095 (発砲音) 352 00:21:36,095 --> 00:21:56,048 ♬~ 353 00:21:56,048 --> 00:21:59,518 ♬~ 354 00:22:03,522 --> 00:22:08,027 《それが 楼蘭を見た最期だった》 355 00:22:12,598 --> 00:22:16,001 ♬~ 356 00:22:16,001 --> 00:22:18,037 《体が重い…》 357 00:22:18,037 --> 00:22:22,007 《そういえば ここ数日まともに寝ていない》 358 00:22:22,007 --> 00:22:25,010 あの娘はどうした? (高順) 無事です。 359 00:22:25,010 --> 00:22:27,513 それより少し お休みになられた方が…。 360 00:22:27,513 --> 00:22:30,516 どこにいる? 361 00:22:30,516 --> 00:22:33,052 あまり近づかない方が…。 362 00:22:33,052 --> 00:22:34,620 あっ。 363 00:22:34,620 --> 00:22:38,524 ♬~ 364 00:22:38,524 --> 00:22:41,527 死んだ子の一族の子供たちです。 365 00:22:41,527 --> 00:22:44,530 なぜ こんな所で眠っている。 366 00:22:44,530 --> 00:22:49,034 どうしてもと頼み込まれたら 何も言えないでしょう。 367 00:22:49,034 --> 00:22:52,037 随分ひどい姿だな。 368 00:22:52,037 --> 00:22:54,506 あなたさまもですよ。 369 00:22:56,075 --> 00:22:58,611 《俺の顔に傷が付いたことで➡ 370 00:22:58,611 --> 00:23:01,513 部下が罰を受けるのは 分かっていた》 371 00:23:01,513 --> 00:23:06,018 《それなのに 楼蘭の願いを 受け入れてしまった》 372 00:23:06,018 --> 00:23:08,020 俺のことはいい。 373 00:23:08,020 --> 00:23:12,024 それにしても 軍師殿が ここにいなくて正解だったな。 374 00:23:12,024 --> 00:23:14,526 ええ 全くです。 375 00:23:14,526 --> 00:23:16,528 外で待ってろ。 376 00:23:16,528 --> 00:23:23,535 ♬~ 377 00:23:23,535 --> 00:23:27,539 俺がいなければ こんな目には…。 378 00:23:27,539 --> 00:23:29,041 あっ。 379 00:23:29,041 --> 00:23:36,048 ♬~ 380 00:23:36,048 --> 00:23:39,551 (猫猫) 何をやっているのでしょうか? 381 00:23:39,551 --> 00:23:41,587 壬氏さま。 382 00:23:41,587 --> 00:23:43,088 あ… あぁ…。 383 00:23:48,027 --> 00:23:50,029 はぁ…。 384 00:23:50,029 --> 00:23:52,531 ん? 385 00:23:52,531 --> 00:23:54,500 あれは…。