1 00:02:21,642 --> 00:02:24,144 ((この際 血を薄めるのであれば➡ 2 00:02:24,144 --> 00:02:27,147 いっそ このような者を 取り込んでみては…)) 3 00:02:27,147 --> 00:02:29,483 ((安氏:お気に入りは 隠しておかないと➡ 4 00:02:29,483 --> 00:02:31,818 誰かに隠されてしまうわよ)) 5 00:02:31,818 --> 00:02:34,921 (足音) 6 00:02:34,921 --> 00:02:38,392 (高順) 壬氏様 おはようございます。 7 00:02:38,392 --> 00:02:40,560 (壬氏) 明日からの準備は整ったか? 8 00:02:40,560 --> 00:02:42,562 ええ 抜かりなく。 9 00:02:42,562 --> 00:02:45,565 では 残すは あの娘だけか。 10 00:02:45,565 --> 00:02:48,068 遠征に同行させるのであれば➡ 11 00:02:48,068 --> 00:02:50,737 隠し通すのは難しいかと…。 12 00:02:50,737 --> 00:02:52,739 わかっている。 13 00:02:52,739 --> 00:02:57,077 薬屋には 今回の遠征中に 自分の口から話すつもりだ。 14 00:02:57,077 --> 00:02:59,079 本当の身分をな。 15 00:03:03,450 --> 00:03:06,586 (桜花)猫猫 お呼びだよ。 (猫猫)んっ? 16 00:03:06,586 --> 00:03:08,755 失礼します。 17 00:03:08,755 --> 00:03:12,626 玉葉様 何か ご用でしょうか? 18 00:03:12,626 --> 00:03:15,295 (玉葉) 用があるのは 私ではなくて…。 19 00:03:15,295 --> 00:03:18,298 私のほうだ。 んっ…。 20 00:03:18,298 --> 00:03:20,300 どのような ご用件でしょう? 21 00:03:20,300 --> 00:03:25,472 この者を 数日 返していただきたいと思いまして。 22 00:03:25,472 --> 00:03:27,474 「返して」? 23 00:03:27,474 --> 00:03:31,812 《あっ… そういえば 翡翠宮に戻ってきたのは➡ 24 00:03:31,812 --> 00:03:35,882 玉葉様の出産が終わるまでの 特別処置だったっけ》 25 00:03:35,882 --> 00:03:40,053 まあ 困るわ。 その間 毒味は どうするの? 26 00:03:40,053 --> 00:03:42,222 うちの侍女を貸しましょう。 27 00:03:42,222 --> 00:03:45,392 信頼できる方かしら? もちろん。 28 00:03:45,392 --> 00:03:49,396 数日というと どこかへ出かけるのかしら? 29 00:03:49,396 --> 00:03:52,399 断れぬ筋から 狩りに誘われまして…。 30 00:03:52,399 --> 00:03:54,401 断れぬ筋? 31 00:03:54,401 --> 00:03:56,737 子昌様のお誘いです。 32 00:03:56,737 --> 00:03:59,406 大変ね おつきあいも。 33 00:03:59,406 --> 00:04:03,410 それで うちの猫猫を 借りたいというのね。 34 00:04:03,410 --> 00:04:06,580 ええ 返していただければと…。 35 00:04:06,580 --> 00:04:08,915 猫猫じゃなくても いいんじゃない? 36 00:04:08,915 --> 00:04:11,585 うちには 他にも いい子がいるわよ。 37 00:04:11,585 --> 00:04:16,256 いえ その娘を返していただけたら それでいいので。 38 00:04:16,256 --> 00:04:19,259 え~っと どの子のことかしら? 39 00:04:19,259 --> 00:04:21,261 ですから その娘を…。 40 00:04:21,261 --> 00:04:25,432 フフッ。 さっきから 「その娘」としか 言わないのね。 あっ…。 41 00:04:25,432 --> 00:04:28,435 それが 何か? 42 00:04:28,435 --> 00:04:30,437 フッ…。 43 00:04:30,437 --> 00:04:32,939 高順。 はい。 44 00:04:32,939 --> 00:04:36,243 (玉葉)あなたは 猫猫のことを なんて呼んでるの? 45 00:04:36,243 --> 00:04:38,378 私は 小猫と。 46 00:04:38,378 --> 00:04:42,883 じゃあ あなたは 猫猫のことを なんて呼んでるの? 47 00:04:42,883 --> 00:04:45,385 うっ…。 あっ んっ…。 48 00:04:45,385 --> 00:04:50,390 《んっ? ああ そういや 一度も 名前を呼ばれたことないな。 49 00:04:50,390 --> 00:04:52,392 別に いいけど。 50 00:04:52,392 --> 00:04:55,896 なんで壬氏様は そわそわしてるんだ?》 51 00:04:55,896 --> 00:04:57,898 んっ? 52 00:04:57,898 --> 00:05:01,268 ウフフフッ! 《玉葉様の許可が下りたのは➡ 53 00:05:01,268 --> 00:05:03,737 30分後のことだった》 54 00:05:15,949 --> 00:05:18,118 (馬閃)茘という国名は➡ 55 00:05:18,118 --> 00:05:21,788 その1文字で 建国の物語を表している。 56 00:05:21,788 --> 00:05:24,291 草の下に 3つの刀。 57 00:05:24,291 --> 00:05:28,795 草は 華。 帝の先祖である 王母を指し➡ 58 00:05:28,795 --> 00:05:34,034 その下の3つの刀は 王母を助けた 3人の武人を示す。 59 00:05:34,034 --> 00:05:38,371 3つの刀のうち 下2つに比べて大きい刀は➡ 60 00:05:38,371 --> 00:05:41,374 北の大地 子北州を指す。 61 00:05:41,374 --> 00:05:45,212 子北州一帯は 高粱や麦を栽培していて➡ 62 00:05:45,212 --> 00:05:48,381 更に北に行くと 山岳地帯が広がり…。 63 00:05:48,381 --> 00:05:50,383 って 聞いてるのか!? 64 00:05:50,383 --> 00:05:54,721 ハッ! すいません 馬閃様。 65 00:05:54,721 --> 00:05:58,225 これから行く場所の 説明をしてやってるんだぞ。 66 00:05:58,225 --> 00:06:01,228 確か 北の…。 子北州だ! 67 00:06:01,228 --> 00:06:03,230 壬氏様を 狩りに誘った➡ 68 00:06:03,230 --> 00:06:06,566 子昌殿の一族が治めている土地だ。 69 00:06:06,566 --> 00:06:11,738 《自分のお膝元に 狩りと称して 呼びつけたわけか。 70 00:06:11,738 --> 00:06:16,743 さすがに 皇帝は来なかったが そうそうたる顔ぶれらしい》 71 00:06:16,743 --> 00:06:19,746 なんで こんな娘を 父上は…。 72 00:06:19,746 --> 00:06:22,082 《父上ね…。 73 00:06:22,082 --> 00:06:25,085 馬閃様は 高順様の息子らしい。 74 00:06:25,085 --> 00:06:31,091 今回 壬氏様とは別の賓客として 招かれている高順様の代わりに➡ 75 00:06:31,091 --> 00:06:33,093 付き人をするという。 76 00:06:33,093 --> 00:06:36,897 宦官といっても 生まれつき ないわけじゃないし➡ 77 00:06:36,897 --> 00:06:40,400 年齢からして 子がいても おかしくないか》 78 00:06:40,400 --> 00:06:42,369 うわっ! 79 00:06:42,369 --> 00:06:44,537 そろそろ 着くぞ。 んっ…。 80 00:06:44,537 --> 00:06:48,575 お~。 81 00:06:48,575 --> 00:06:52,078 《標高が高く 涼しい この場所を➡ 82 00:06:52,078 --> 00:06:56,416 先帝は 避暑地として 毎年 訪れていたという。 83 00:06:56,416 --> 00:07:00,086 今の帝になってから 皇族は訪れていないが➡ 84 00:07:00,086 --> 00:07:03,056 子昌様の一族が 管理しているらしい》 85 00:07:10,597 --> 00:07:12,766 《ここに泊まるのか》 86 00:07:20,440 --> 00:07:24,778 《この部屋 やたら暑いな。 それにしても➡ 87 00:07:24,778 --> 00:07:27,947 なんなんだ? あの くつろぎようは。 88 00:07:27,947 --> 00:07:30,450 いつもより 疲れているのだろうが➡ 89 00:07:30,450 --> 00:07:32,952 限度がある》 んっ…。 90 00:07:32,952 --> 00:07:34,888 《あれは 頭巾? 91 00:07:34,888 --> 00:07:40,894 美しすぎるから 遠出をする際に 覆面が必要なのか…》 92 00:07:40,894 --> 00:07:43,363 ここでは なんと お呼びすれば? 93 00:07:43,363 --> 00:07:46,032 室内では いつもどおりでいい。 94 00:07:46,032 --> 00:07:48,034 外では 香泉と。 95 00:07:48,034 --> 00:07:50,203 かしこまりました 香泉様。 96 00:07:50,203 --> 00:07:52,238 《はて?》 97 00:07:52,238 --> 00:07:54,407 何か 変わった趣向でも? 98 00:07:54,407 --> 00:07:58,078 それについては…。 あっ… んっ…。 99 00:07:58,078 --> 00:08:00,747 《んっ?》 100 00:08:00,747 --> 00:08:06,586 んっ? 今回 高順様も 賓客として 招かれているのですよね? 101 00:08:06,586 --> 00:08:08,588 そうですが…。 102 00:08:08,588 --> 00:08:12,425 《それなら なぜ同じ棟に 配置されたのだろう。 103 00:08:12,425 --> 00:08:16,096 本来は もう少し 差がつきそうな間柄だが…》 104 00:08:16,096 --> 00:08:20,266 馬の一族は 代々 香泉様の一族にお仕えする。 105 00:08:20,266 --> 00:08:24,404 棟が同じなのは 当然だ! そうですか。 106 00:08:24,404 --> 00:08:27,774 《やっぱり 壬氏様は いいとこの出なのか。 107 00:08:27,774 --> 00:08:29,743 うんうん》 108 00:08:29,743 --> 00:08:32,746 父上 どういうことでしょうか? 109 00:08:32,746 --> 00:08:36,049 まさか この娘…。 んっ…。 110 00:08:41,354 --> 00:08:44,024 小猫は 例のことは 何一つ知らない。 111 00:08:44,024 --> 00:08:47,193 えっ! あっ…。 112 00:08:47,193 --> 00:08:50,363 いずれ 壬氏様が 直接 お伝えする。 113 00:08:50,363 --> 00:08:52,365 それまでは この件には触れるな。 114 00:08:52,365 --> 00:08:54,367 いや しかし いくらなんでも…。 115 00:08:54,367 --> 00:08:56,703 うっ! くっ! くぅ~…。 116 00:08:56,703 --> 00:08:58,705 《何をやっているのだ? 117 00:08:58,705 --> 00:09:02,709 とりあえず 荷物の片づけでもするか。 118 00:09:02,709 --> 00:09:06,012 仕事しないと あとで水蓮様に怒られる》 119 00:09:13,386 --> 00:09:16,389 あ~…。 120 00:09:16,389 --> 00:09:19,225 《外は うたげで にぎやかだというのに➡ 121 00:09:19,225 --> 00:09:24,063 なんで 閉めきった部屋に 閉じこもっているんだ?》 122 00:09:24,063 --> 00:09:27,233 あの 窓くらい 開けたら いかがでしょう? 123 00:09:27,233 --> 00:09:29,235 いや いい。 124 00:09:29,235 --> 00:09:32,238 とりあえず 夕げの毒味をしてみろ。 んっ? 125 00:09:32,238 --> 00:09:34,174 してみれば わかる。 126 00:09:34,174 --> 00:09:36,509 これは…。 127 00:09:36,509 --> 00:09:39,212 すっぽんですか? そのようだな。 128 00:09:42,682 --> 00:09:46,686 《フッ! 食前酒も 果汁の甘さで ごまかそうとしているけど➡ 129 00:09:46,686 --> 00:09:48,721 結構 強い。 130 00:09:48,721 --> 00:09:52,225 副菜からデザートに至るまで…》 131 00:09:52,225 --> 00:09:56,396 なんというか 精の付きそうな物ばかりですね。 132 00:09:56,396 --> 00:09:58,364 わかっただろ。 133 00:10:00,400 --> 00:10:02,368 《携帯食?》 134 00:10:02,368 --> 00:10:05,371 食べないのですか? 毒ではありませんが。 135 00:10:05,371 --> 00:10:08,541 毒でなくても 食う物ではない。 136 00:10:08,541 --> 00:10:11,044 では 残しても怪しまれるので➡ 137 00:10:11,044 --> 00:10:13,379 私が食べても よろしいでしょうか? 138 00:10:13,379 --> 00:10:15,381 勝手にしろ。 139 00:10:21,387 --> 00:10:23,389 フフッ! 140 00:10:23,389 --> 00:10:26,893 うまいか? それは。 おいしいですよ。 141 00:10:26,893 --> 00:10:29,562 すっぽん以外も おいしいと思いますけど➡ 142 00:10:29,562 --> 00:10:32,398 本当に 食べなくてよろしいのですか? 143 00:10:32,398 --> 00:10:34,400 食べていいのか? 144 00:10:34,400 --> 00:10:37,570 はぁ… もともと壬氏様のお食事です。 145 00:10:37,570 --> 00:10:41,741 本当に いいのか? 《なんなんだ?》 146 00:10:41,741 --> 00:10:45,245 ハァ…。 俺は いい。 147 00:10:45,245 --> 00:10:48,581 馬閃 食っていいぞ。 よろしいのですか? 148 00:10:48,581 --> 00:10:51,584 ああ。 むしろ食え。 では…。 149 00:10:59,759 --> 00:11:02,095 美味です。 それは よかった。 150 00:11:02,095 --> 00:11:04,097 ただ…。 ただ? 151 00:11:04,097 --> 00:11:06,466 かっ! ぐっ…。 152 00:11:06,466 --> 00:11:08,935 なぜ この娘は 平気なのです? 153 00:11:08,935 --> 00:11:12,438 なぜと言われましても そういう体質ですから。 154 00:11:12,438 --> 00:11:16,476 しっ… 失礼いたします。 私は 部屋に…。 155 00:11:16,476 --> 00:11:18,478 《お若いとは 大変である》 156 00:11:18,478 --> 00:11:20,480 ああ…。 157 00:11:20,480 --> 00:11:22,649 ああ… ああ…。 どうしましょう? 158 00:11:22,649 --> 00:11:26,319 ここで寝かせてやれ。 俺は こいつの部屋で寝る。 159 00:11:26,319 --> 00:11:28,321 (高順)ちゃんと 部屋まで運びますので。 160 00:11:28,321 --> 00:11:30,823 疲れているだろう。 161 00:11:30,823 --> 00:11:33,159 (高順)そうおっしゃるなら…。 162 00:11:33,159 --> 00:11:36,729 護衛たちは 私の部屋を使うので➡ 163 00:11:36,729 --> 00:11:40,433 小猫は こちらの部屋を 使ってください。 はい。 164 00:11:43,903 --> 00:11:48,007 《湯あみまで できるとは… ぜいたくだな》 165 00:11:51,077 --> 00:11:53,413 《あしたは 狩りか。 166 00:11:53,413 --> 00:11:56,516 つつがなく終わるといいけど》 167 00:12:02,589 --> 00:12:05,258 これが例の? ずいぶん小型だな。 168 00:12:05,258 --> 00:12:07,260 最新式だ。 169 00:12:07,260 --> 00:12:09,929 飛距離と命中精度も上がっている。 170 00:12:09,929 --> 00:12:12,932 これなら 森の中でも狙える。 171 00:12:12,932 --> 00:12:16,936 ここで あの方には死んでもらう。 172 00:12:23,142 --> 00:12:26,479 《狩りは 宿から30分 馬に揺られ➡ 173 00:12:26,479 --> 00:12:29,816 徒歩で1時間 山を登った 高台で行われる。 174 00:12:29,816 --> 00:12:31,985 お偉方が捕まえた獲物を➡ 175 00:12:31,985 --> 00:12:34,754 その場で調理する という趣向のようだ》 176 00:12:34,754 --> 00:12:44,764 ♬~ 177 00:12:44,764 --> 00:12:46,933 《やることがない。 178 00:12:46,933 --> 00:12:48,901 散策でもするか》 179 00:12:52,939 --> 00:12:54,941 《なかなか いい森だな。 180 00:12:54,941 --> 00:12:57,777 いい感じに 薬草や きのこが 生えていそうな…》 181 00:12:57,777 --> 00:12:59,779 んっ? 182 00:12:59,779 --> 00:13:02,615 (滝の音) 183 00:13:02,615 --> 00:13:05,785 《大きな滝でもあるのか?》 184 00:13:05,785 --> 00:13:07,787 (李白)お~ 偉い 偉い! 185 00:13:07,787 --> 00:13:10,456 うん よしよしよし…。 んっ? あれは…。 186 00:13:10,456 --> 00:13:12,792 あ~ ハハハハハハ…。 187 00:13:12,792 --> 00:13:16,629 こんにちは。 こんにちは? 188 00:13:16,629 --> 00:13:20,133 あ~ 嬢ちゃんか! どうしたんだ? こんなとこで。 189 00:13:20,133 --> 00:13:24,303 ちょっと ご指名があったもので。 そうか。 190 00:13:24,303 --> 00:13:27,807 実は 俺もよ ご指名で 護衛に入ったんだけど➡ 191 00:13:27,807 --> 00:13:30,777 犬の面倒でも見てろってさ。 192 00:13:30,777 --> 00:13:33,713 《李白様も 指名を受けたのはいいが➡ 193 00:13:33,713 --> 00:13:35,882 地方出身の身。 194 00:13:35,882 --> 00:13:40,219 他の気位の高い護衛たちに 追い出された口だろう。 195 00:13:40,219 --> 00:13:43,389 最近 どんどん 出世しているようだが➡ 196 00:13:43,389 --> 00:13:46,225 その分 風当たりは強くなる》 フゥー… ヒュー…。 197 00:13:46,225 --> 00:13:49,395 口笛 下手ですね。 黙らっしゃい。 198 00:13:49,395 --> 00:13:53,066 いいんだ これがあるからな。 199 00:13:53,066 --> 00:13:57,570 (犬笛) 200 00:13:57,570 --> 00:13:59,572 賢いですね。 201 00:13:59,572 --> 00:14:02,575 だろ? 場合によっちゃ 何里 離れても➡ 202 00:14:02,575 --> 00:14:04,577 やって来るらしいぞ。 203 00:14:04,577 --> 00:14:07,246 へぇ~。 (李白)フフッ! 204 00:14:07,246 --> 00:14:11,451 う~ん! フフフフフフッ…。 《犬が 犬をなでてる》 205 00:14:18,424 --> 00:14:22,595 《避暑地とはいえ 今日は 天気もよく 暑苦しい。 206 00:14:22,595 --> 00:14:25,798 快適に過ごすのも 一苦労だな》 207 00:14:28,768 --> 00:14:32,271 《こんな暑苦しいのに ずっと覆面を着けて➡ 208 00:14:32,271 --> 00:14:34,774 料理にも 手を付けないつもりか?》 209 00:14:36,743 --> 00:14:39,245 《どんなに怪しい覆面姿でも➡ 210 00:14:39,245 --> 00:14:41,414 上座に座っていれば➡ 211 00:14:41,414 --> 00:14:45,418 この中で いちばんの上客 ということなのだろう。 212 00:14:45,418 --> 00:14:49,589 あれが 楼蘭妃の父 子昌様。 213 00:14:49,589 --> 00:14:53,259 子北州のおさで この狩りの主催者だ。 214 00:14:53,259 --> 00:14:56,763 んっ? 何か言われたのか? 215 00:14:56,763 --> 00:15:01,267 いや あの やたら外面のいい宦官が➡ 216 00:15:01,267 --> 00:15:04,437 あんな あからさまな態度を 取るだろうか? 217 00:15:04,437 --> 00:15:08,007 もしかすると この暑さのせいで…》 218 00:15:10,076 --> 00:15:12,278 《今は 何もするなと?》 219 00:15:22,422 --> 00:15:24,724 小猫。 はい。 220 00:15:26,759 --> 00:15:28,795 これを頂いても よろしいでしょうか? 221 00:15:28,795 --> 00:15:30,797 ああ いいよ。 222 00:15:30,797 --> 00:15:40,873 ♬~ 223 00:15:40,873 --> 00:15:43,476 壬…。 香泉様! 224 00:15:46,045 --> 00:15:49,048 お前か。 これを外してください。 225 00:15:49,048 --> 00:15:51,384 だめだ。 226 00:15:51,384 --> 00:15:53,386 周りには 誰もいません。 227 00:15:53,386 --> 00:15:55,388 誰か来るかもしれない。 228 00:15:55,388 --> 00:15:57,890 《ああ めんどくせえ!》 229 00:15:57,890 --> 00:16:00,226 そんなに 人目が気になるなら➡ 230 00:16:00,226 --> 00:16:02,428 見えない所へ行けばいいでしょう。 231 00:16:10,570 --> 00:16:14,574 失礼します。 顔を拭きますね。 232 00:16:14,574 --> 00:16:17,243 《熱い… やはり のぼせている。 233 00:16:17,243 --> 00:16:19,245 早く 持ってきた水を…》 234 00:16:19,245 --> 00:16:22,748 薬屋… お前に話したいことがある。 235 00:16:22,748 --> 00:16:25,251 今ですか? 236 00:16:25,251 --> 00:16:27,753 いつかは言わねばと思っていた。 237 00:16:27,753 --> 00:16:32,091 俺は… 本当は…。 238 00:16:32,091 --> 00:16:34,594 あっ! 《なんだ?》 239 00:16:38,064 --> 00:16:41,033 《硫黄の臭い》 飛発か? 240 00:16:43,069 --> 00:16:45,404 悪い! えっ? 少し驚かせる! 241 00:16:45,404 --> 00:16:47,373 ひぃっ! 242 00:16:50,076 --> 00:16:54,247 《少しどころじゃねえだろ!》 243 00:16:56,749 --> 00:17:01,420 滝つぼを捜すか? この高さなら どうせ助からん。 244 00:17:01,420 --> 00:17:03,990 それより 飛発を隠しておけ。 245 00:17:14,767 --> 00:17:16,769 ハッ…。 ハァ…。 246 00:17:16,769 --> 00:17:20,907 んっ! ハァ…。 んっ… うっ… ハァ…。 247 00:17:20,907 --> 00:17:25,578 うっ! (せき) 248 00:17:25,578 --> 00:17:28,581 泳げなかったなら すまなかった。 249 00:17:28,581 --> 00:17:32,785 あれで 泳げるわけ… ありません。 250 00:17:32,785 --> 00:17:36,389 《50m近くある崖を 飛び降りるとは➡ 251 00:17:36,389 --> 00:17:38,724 むちゃなことを…》 252 00:17:38,724 --> 00:17:41,227 錯乱したのかと思いました。 253 00:17:41,227 --> 00:17:45,398 ここの滝つぼは深いから うまく飛び降りれば➡ 254 00:17:45,398 --> 00:17:47,566 溺れないかぎり そうそう死なない。 255 00:17:47,566 --> 00:17:50,236 ええ 溺れないかぎり。 256 00:17:50,236 --> 00:17:52,905 うっ… うぅ…。 んっ…。 257 00:17:52,905 --> 00:17:55,241 ハァ…。 258 00:17:55,241 --> 00:17:57,243 あっ…。 259 00:17:57,243 --> 00:18:01,213 うっ… なんだ? 見苦しい姿で すみませんが➡ 260 00:18:01,213 --> 00:18:03,215 このままだと 風邪をひきますので。 261 00:18:03,215 --> 00:18:05,217 んっ…。 262 00:18:07,253 --> 00:18:10,089 《前掛けと腰布は やめとくか。 263 00:18:10,089 --> 00:18:15,394 貧相な あばら骨でも 隠せるものは隠したい》 264 00:18:15,394 --> 00:18:19,732 壬氏様のも 絞りますので 脱いでいただけますか? 265 00:18:19,732 --> 00:18:21,734 フゥ…。 266 00:18:26,238 --> 00:18:28,941 あっ…。 自分でやる。 267 00:18:28,941 --> 00:18:31,944 お前のも貸せ。 俺のほうが 力があるだろう。 268 00:18:31,944 --> 00:18:33,846 はぁ…。 269 00:18:33,846 --> 00:18:39,685 《よかった。 さっきよりは 体調はよさそうだ。 270 00:18:39,685 --> 00:18:43,022 機嫌は悪そうだけど…。 271 00:18:43,022 --> 00:18:45,691 薬草は もう使えないな。 272 00:18:45,691 --> 00:18:47,693 何か 他に…》 273 00:18:50,029 --> 00:18:52,031 あっ…。 274 00:18:52,031 --> 00:18:55,534 壬氏様。 あっ なんだ? 275 00:18:55,534 --> 00:19:00,206 粗末な物で申し訳ありませんが 食していただけますか? 276 00:19:00,206 --> 00:19:02,208 何かの薬か? 277 00:19:02,208 --> 00:19:04,543 朝げに出された ふきです。 278 00:19:04,543 --> 00:19:07,213 おやつにしようと 持ってきた物ですが➡ 279 00:19:07,213 --> 00:19:11,884 今の壬氏様には 塩が足りないようなので。 塩? 280 00:19:11,884 --> 00:19:13,886 追いかけてくるときに➡ 281 00:19:13,886 --> 00:19:17,223 醤や砂糖を混ぜた水を 持ってきたのですが➡ 282 00:19:17,223 --> 00:19:20,059 滝の上に 置いてきてしまったので…。 283 00:19:20,059 --> 00:19:23,229 とにかく 覆面を着けたまま 狩りに出て➡ 284 00:19:23,229 --> 00:19:27,066 食事も水も とらなければ 体が おかしくなります。 285 00:19:27,066 --> 00:19:30,970 暑さと水分不足で 頭が 痛かったのではありませんか? 286 00:19:34,373 --> 00:19:36,342 んっ…。 287 00:19:41,047 --> 00:19:43,215 のぼせは 引いているみたいですが➡ 288 00:19:43,215 --> 00:19:45,885 念のために 塩をとってください。 289 00:19:45,885 --> 00:19:48,154 そういうことなら…。 290 00:19:50,890 --> 00:19:52,892 思ったより悪くないな。 291 00:19:52,892 --> 00:19:55,561 んっ! (おなかの鳴る音) 292 00:19:55,561 --> 00:19:59,231 フフッ… お前も食え。 293 00:19:59,231 --> 00:20:01,233 うっ…。 294 00:20:01,233 --> 00:20:03,736 フン! いただきます。 295 00:20:03,736 --> 00:20:05,705 フッ フフッ…。 296 00:20:08,240 --> 00:20:11,410 あれは 一体 なんだったのでしょうか? 297 00:20:11,410 --> 00:20:13,913 飛発だな。 飛発? 298 00:20:13,913 --> 00:20:17,750 戦で使う 火薬を使った武器だ。 299 00:20:17,750 --> 00:20:20,419 1回 撃つごとに 準備が必要になる。 300 00:20:20,419 --> 00:20:24,590 それが 間を置かずに 2発 撃たれた。 301 00:20:24,590 --> 00:20:28,094 犯人は 複数いたということですか? 302 00:20:28,094 --> 00:20:30,930 ああ 少なくとも2人。 303 00:20:30,930 --> 00:20:32,932 他にも いたかもしれない。 304 00:20:32,932 --> 00:20:37,403 《んっ…。 一体 誰に 何を恨まれているんだ?》 305 00:20:45,611 --> 00:20:49,915 壬氏様 ここから出る方法は ご存じですか? 306 00:20:49,915 --> 00:20:52,284 泳ぐ以外でですが。 307 00:20:52,284 --> 00:20:54,286 奥の天井に 穴がある。 308 00:20:54,286 --> 00:20:57,456 それは 高順様は知っているのですか? 309 00:20:57,456 --> 00:20:59,625 知らないかもな。 310 00:20:59,625 --> 00:21:03,295 馬閃なら知っているが すぐに気付くかどうか…。 311 00:21:11,971 --> 00:21:15,808 穴に向かって 大声で 助けを呼ぶのは どうでしょう? 312 00:21:15,808 --> 00:21:18,310 よほど近くに寄らないと 聞こえない。 313 00:21:18,310 --> 00:21:22,982 一日中 叫び続ければ 誰かが気付くかもしれないが…。 314 00:21:22,982 --> 00:21:24,984 (指笛) 315 00:21:24,984 --> 00:21:27,486 なんだ? いえ 何も…。 316 00:21:27,486 --> 00:21:31,991 高いが 片方が足場になれば届くかもな。 317 00:21:31,991 --> 00:21:36,562 《壬氏様を踏み台にしたことが 水蓮様に ばれたら…》 318 00:21:36,562 --> 00:21:38,898 ((水蓮:ウフフフフッ!)) 319 00:21:38,898 --> 00:21:42,735 お前が下になったら 潰れるぞ。 しかし…。 320 00:21:42,735 --> 00:21:46,071 やれ。 うっ…。 ぐっ…。 321 00:21:46,071 --> 00:21:48,240 んっ…。 322 00:21:48,240 --> 00:21:50,576 お前 もっと太ったら どうだ? 323 00:21:50,576 --> 00:21:53,412 今 言うことじゃないです。 324 00:21:53,412 --> 00:21:55,414 んっ… あっ! 325 00:21:55,414 --> 00:21:59,084 《ぬるぬるして 湿っているが 指を引っ掛ければ…》 326 00:21:59,084 --> 00:22:01,086 立ちます。 よし! 327 00:22:01,086 --> 00:22:04,089 んっ… んっ…。 328 00:22:04,089 --> 00:22:07,259 ほっ…。 うっ うっ…。 329 00:22:07,259 --> 00:22:09,762 いっ…。 うぅ…。 330 00:22:09,762 --> 00:22:12,431 ハァ…。 331 00:22:12,431 --> 00:22:16,101 んっ…。 なんだ かえるか。 332 00:22:16,101 --> 00:22:18,938 んっ? えっ! うっ! うわっ! うっ…。 おっ… おい! 333 00:22:18,938 --> 00:22:21,941 うわ~! あっ! だっ! うっ! 334 00:22:24,443 --> 00:22:26,612 《あっ…。 335 00:22:26,612 --> 00:22:29,515 痛っ… くない?》 336 00:22:41,427 --> 00:22:44,597 あっ 失礼しました 壬氏様…。 337 00:22:44,597 --> 00:22:57,977 ♬~