1 00:02:14,835 --> 00:02:16,837 (赤羽)信じられません。 2 00:02:16,837 --> 00:02:20,507 玉葉様以外の上級妃の 世話をするなんて。 3 00:02:20,507 --> 00:02:22,509 《猫猫:そう言われても…》 4 00:02:22,509 --> 00:02:24,511 ((里樹:出るの…。 5 00:02:24,511 --> 00:02:28,382 あの宮の湯殿には… その…。 6 00:02:28,382 --> 00:02:30,350 幽霊が…。 7 00:02:32,552 --> 00:02:36,656 一度 壬氏様に相談されてみては いかがでしょう?)) 8 00:02:36,656 --> 00:02:38,825 《あんなことを聞いて➡ 9 00:02:38,825 --> 00:02:41,161 首を突っ込むなというほうが 無理だ》 10 00:02:41,161 --> 00:02:43,163 んっ? (扉の開く音) 11 00:02:43,163 --> 00:02:45,332 (紅娘)猫猫。 12 00:02:45,332 --> 00:02:49,636 《案の定 お鉢が回ってきたか》 13 00:02:49,636 --> 00:02:51,638 お呼びでしょうか? 14 00:02:58,812 --> 00:03:02,482 《しまった。 牛黄をもらって忘れていたが➡ 15 00:03:02,482 --> 00:03:06,153 先日の狩りで とんでもない秘密を 知ってしまったんだ。 16 00:03:06,153 --> 00:03:10,023 後宮にいる男は 皇帝以外は 皆 宦官。 17 00:03:10,023 --> 00:03:13,326 しかし 壬氏様は そうではなかった。 18 00:03:13,326 --> 00:03:16,029 そこそこ立派な かえるを お持ちなのだ》 19 00:03:16,029 --> 00:03:17,998 うっ…。 20 00:03:17,998 --> 00:03:22,002 (玉葉)ウフフッ。 それで 今日は どんな お願いかしら? 21 00:03:22,002 --> 00:03:25,505 (壬氏)とある妃の部屋で 幽霊が出るようで。 22 00:03:25,505 --> 00:03:29,009 あら! まあ おいたわしいわ。 23 00:03:29,009 --> 00:03:31,011 ハァ…。 24 00:03:31,011 --> 00:03:34,614 どの妃かしら? お見舞いに行かなければ。 25 00:03:34,614 --> 00:03:38,785 玉葉様 そのお体で 外へ出るのは いけません。 26 00:03:38,785 --> 00:03:41,121 それなら 使いを出しましょう。 27 00:03:41,121 --> 00:03:43,457 そうね…。 28 00:03:43,457 --> 00:03:48,295 紅娘。 あなたと猫猫 2人で行くのは どうかしら? 29 00:03:48,295 --> 00:03:51,798 玉葉妃 これは 内密のことですので➡ 30 00:03:51,798 --> 00:03:54,134 見舞いは お控えください。 31 00:03:54,134 --> 00:03:59,139 そういうわけなので また 返していただけますか? 32 00:03:59,139 --> 00:04:02,442 貸してなら あげるわよ。 33 00:04:04,478 --> 00:04:06,480 ハァ…。 (高順)フゥ…。 34 00:04:06,480 --> 00:04:09,316 《また このやりとりか…。 んっ?》 35 00:04:09,316 --> 00:04:12,152 いえ 返してですよ。 36 00:04:12,152 --> 00:04:16,490 この 猫猫を。 (高順/玉葉/紅娘)あっ! 37 00:04:16,490 --> 00:04:21,661 戻ったあと この娘に 何を聞いても無駄ですよ。 38 00:04:21,661 --> 00:04:26,166 口止めは しっかりいたしますゆえ。 39 00:04:28,335 --> 00:04:30,437 では そういうことで。 40 00:04:32,506 --> 00:04:35,142 あっ? あっ…。 41 00:04:35,142 --> 00:04:37,110 んっ…。 42 00:04:39,779 --> 00:04:44,117 あっ…。 あなたたち 狩りで何かあったの? 43 00:04:44,117 --> 00:04:47,454 うわっ… かえるのせいです。 44 00:04:47,454 --> 00:04:49,623 (2人)かえる? 45 00:04:49,623 --> 00:04:53,126 《墓まで持っていく 秘密の代償に➡ 46 00:04:53,126 --> 00:04:56,129 牛黄は 安かったかもしれない》 47 00:04:56,129 --> 00:04:58,832 (河南)お待ちしておりました。 48 00:05:02,335 --> 00:05:05,338 んっ…。 ウッフフフ…。 49 00:05:05,338 --> 00:05:07,340 んっ…。 50 00:05:07,340 --> 00:05:11,011 《高順様は どこまで 知っているのだろうか。 51 00:05:11,011 --> 00:05:15,348 それとも 高順様も 実は 宦官ではないのだろうか。 52 00:05:15,348 --> 00:05:19,352 考えても しかたのないことだな》 53 00:05:19,352 --> 00:05:21,354 あっ…。 (扉の開く音) 54 00:05:21,354 --> 00:05:25,192 ごきげんよう 里樹妃。 55 00:05:25,192 --> 00:05:27,194 あっ! 壬氏様。 56 00:05:27,194 --> 00:05:31,998 早速 幽霊が出るという湯殿に 案内していただけますか? 57 00:05:31,998 --> 00:05:34,434 あっ… はい…。 58 00:05:34,434 --> 00:05:37,437 (侍女たち)んっ…。 《わかりやすすぎないか? 59 00:05:37,437 --> 00:05:41,107 上級妃の立場で これだと 心配になる》 60 00:05:41,107 --> 00:05:43,109 こちらです。 61 00:05:45,278 --> 00:05:48,949 手前が脱衣所で 奥が浴室なのですが…。 62 00:05:48,949 --> 00:05:55,956 里樹様は こちらの物置の窓から 奇妙な人影を見たというのです。 63 00:05:55,956 --> 00:05:58,959 どんな人影が見えたのですか? 64 00:05:58,959 --> 00:06:01,127 そっ… それは…。 65 00:06:01,127 --> 00:06:04,965 まだ そんなことを 言ってらっしゃるのですか? 66 00:06:04,965 --> 00:06:07,300 何かの見間違いでしょう? 67 00:06:07,300 --> 00:06:11,805 里樹様は そうやって 皆の気を引きたがるのですわ。 68 00:06:11,805 --> 00:06:14,140 あっ…。 うっ…。 69 00:06:14,140 --> 00:06:18,478 大したことではないのに こんな大ごとにして。 70 00:06:18,478 --> 00:06:24,651 それを いさめるのが 本来 侍女頭の務めだと思いますのに。 71 00:06:24,651 --> 00:06:29,322 元毒味役だと そんなことも わからないのかしら。 72 00:06:29,322 --> 00:06:31,324 申し訳ありません。 73 00:06:31,324 --> 00:06:33,293 《口ぶりからすると➡ 74 00:06:33,293 --> 00:06:36,429 あの偉そうな侍女は 元侍女頭か》 ハァ…。 75 00:06:36,429 --> 00:06:38,798 《毒味役に その座を奪われて➡ 76 00:06:38,798 --> 00:06:42,636 日常的に 嫌みを言いたくなるほど 悔しいのだろう。 77 00:06:42,636 --> 00:06:48,141 んっ? あの かんざしは…》 78 00:06:48,141 --> 00:06:50,310 そうは思われませんか? 79 00:06:50,310 --> 00:06:52,646 そうですね。 80 00:06:52,646 --> 00:06:57,150 しかし 妃の話を聞くのも 私の務めです。 81 00:06:57,150 --> 00:06:59,986 その仕事を 取らないでいただけますか? 82 00:06:59,986 --> 00:07:02,322 はっ… はい。 83 00:07:02,322 --> 00:07:06,960 んっ… 少し 喉が渇くな。 84 00:07:06,960 --> 00:07:09,996 (侍女たち)ハッ! すぐに お茶を! 85 00:07:09,996 --> 00:07:13,800 私が! いえ 私が! 86 00:07:13,800 --> 00:07:18,138 さて 里樹妃 詳しく お聞かせ願えますか? 87 00:07:18,138 --> 00:07:21,675 はっ… はい…。 88 00:07:21,675 --> 00:07:24,477 《ふ~ん… 里樹妃が萎縮しないように➡ 89 00:07:24,477 --> 00:07:26,479 人払いしたのか》 90 00:07:26,479 --> 00:07:31,851 あれは いつもどおりに 湯あみを終えたときでした。 91 00:07:31,851 --> 00:07:34,587 ほんとは ぬるめがいいのに➡ 92 00:07:34,587 --> 00:07:37,757 侍女たちは いつも 熱いお湯を用意するから➡ 93 00:07:37,757 --> 00:07:42,128 冷めた 少し遅い時間に入るのが 日課でした。 94 00:07:42,128 --> 00:07:45,131 うすうす気付いていたけど➡ 95 00:07:45,131 --> 00:07:47,467 侍女たちは 私のことを➡ 96 00:07:47,467 --> 00:07:50,470 あまり好ましく 思っていないようです。 97 00:07:50,470 --> 00:07:54,474 お風呂は 尼寺にいたときから 1人で入っていました。 98 00:07:54,474 --> 00:07:56,476 着替えだけ 河南に…。 99 00:07:56,476 --> 00:08:00,947 あっ えっと… 侍女頭に 手伝ってもらっていました。 100 00:08:00,947 --> 00:08:06,119 体を拭いているとき 暑いと思って 御簾を上げたんです。 101 00:08:06,119 --> 00:08:09,823 そしたら 窓は閉まっているのに➡ 102 00:08:09,823 --> 00:08:12,158 ゆらゆらと カーテンが揺れていて…。 103 00:08:12,158 --> 00:08:18,998 白い顔が 笑いながら踊っていたのです。 104 00:08:18,998 --> 00:08:22,802 私を見つめながら…。 うぅ…。 105 00:08:22,802 --> 00:08:24,971 うっ うっ…。 106 00:08:24,971 --> 00:08:27,640 うん…。 周りに 誰かいたということは➡ 107 00:08:27,640 --> 00:08:29,642 考えられませんか? 108 00:08:29,642 --> 00:08:33,413 近くには 河南しかいませんでした。 109 00:08:33,413 --> 00:08:37,083 河南も 同じ幽霊を見たのです。 うん。 110 00:08:37,083 --> 00:08:40,420 正体を確かめようと 近づいてみたら➡ 111 00:08:40,420 --> 00:08:43,256 幽霊は消えていて➡ 112 00:08:43,256 --> 00:08:48,762 カーテンは 何事もなかったように 動かなくなっていました。 113 00:08:48,762 --> 00:08:53,266 《建物の外につながる窓は 皆 閉まっていて➡ 114 00:08:53,266 --> 00:08:55,435 風が通らない部屋。 115 00:08:55,435 --> 00:08:59,606 しかし カーテンは揺れていた。 116 00:08:59,606 --> 00:09:03,109 確かに 幽霊を見たと おびえても しかたない。 117 00:09:03,109 --> 00:09:05,945 それにしても 変な間取りだ。 118 00:09:05,945 --> 00:09:10,116 水晶宮や翡翠宮では 湯殿は別棟になっていて➡ 119 00:09:10,116 --> 00:09:12,619 湯上がりに くつろげる空間がある。 120 00:09:12,619 --> 00:09:16,823 普通 湯殿の隣に 物置なんて造るだろうか?》 121 00:09:20,126 --> 00:09:23,129 向こうの部屋は もともと 物置だったんですか? 122 00:09:23,129 --> 00:09:26,299 あっ いえ 前は…。 123 00:09:26,299 --> 00:09:28,301 では どうして物置に? 124 00:09:28,301 --> 00:09:30,303 それは…。 125 00:09:30,303 --> 00:09:33,940 (扉の開く音) 126 00:09:33,940 --> 00:09:37,610 こちらを見ていただけると わかると思いますが…。 127 00:09:40,747 --> 00:09:42,749 んっ…。 (猫猫/壬氏)あっ…。 128 00:09:42,749 --> 00:09:45,118 ああ なるほど。 129 00:09:45,118 --> 00:09:47,787 ひどく かびてますね。 130 00:09:47,787 --> 00:09:51,624 《翡翠宮の侍女たちなら 原因を追究して➡ 131 00:09:51,624 --> 00:09:54,461 かびが生えない工夫くらい するだろうが➡ 132 00:09:54,461 --> 00:09:58,131 ここの侍女に それを求めるのは難しいだろう。 133 00:09:58,131 --> 00:10:01,301 結果 物置にして ごまかしたと》 134 00:10:06,639 --> 00:10:10,477 《もしかすると 土台から 腐っているのかもしれない》 135 00:10:10,477 --> 00:10:13,813 この建物は 他より古いんですか? 136 00:10:13,813 --> 00:10:16,316 いえ むしろ 新しいです。 137 00:10:16,316 --> 00:10:19,652 里樹様が入内されたときに 建てられたので…。 138 00:10:19,652 --> 00:10:21,654 《数年で ここまで? 139 00:10:21,654 --> 00:10:27,160 里樹妃は このカーテンが揺れていたと 言っていた》 140 00:10:27,160 --> 00:10:29,929 あっ… 風呂場を見せてください。 141 00:10:32,999 --> 00:10:35,001 あった。 142 00:10:35,001 --> 00:10:40,006 《この穴の先は 後宮の水路に つながっているはずだ》 143 00:10:40,006 --> 00:10:42,008 里樹様。 うっ! 144 00:10:42,008 --> 00:10:44,177 もしかして 幽霊が出た日➡ 145 00:10:44,177 --> 00:10:47,347 間違えて 風呂の栓を抜きませんでしたか? 146 00:10:47,347 --> 00:10:51,518 ええ。 なんで わかるの? やっぱり…。 147 00:10:51,518 --> 00:10:55,688 《閉め切った窓。 揺れるカーテン。 148 00:10:55,688 --> 00:10:59,192 そして 抜かれた風呂の栓。 149 00:10:59,192 --> 00:11:03,463 推理が正しければ 踊る幽霊の正体は…》 150 00:11:11,004 --> 00:11:13,673 高順様 この棚を動かすのを➡ 151 00:11:13,673 --> 00:11:16,176 手伝っていただけますか? はい。 152 00:11:16,176 --> 00:11:18,678 んっ… んっ…。 153 00:11:21,181 --> 00:11:25,351 これは ひどいな。 ええ。 ひどく腐っています。 154 00:11:25,351 --> 00:11:29,689 《床が ゆがんで 隙間が出来ている。 155 00:11:29,689 --> 00:11:31,691 だとすると…》 156 00:11:31,691 --> 00:11:35,295 この下に 水路が通っているか 確認できませんか? 157 00:11:35,295 --> 00:11:38,298 すぐに 金剛宮の設計図を 用意しましょう。 158 00:11:40,466 --> 00:11:42,969 (高順)こちらです。 ありがとうございます。 159 00:11:45,672 --> 00:11:48,808 やはり 床の下に 水路が通っています。 160 00:11:48,808 --> 00:11:54,147 湯が この下を通れば 湯気で 床や壁が 腐敗しやすくなります。 161 00:11:54,147 --> 00:11:58,518 そして 湯気が この隙間から 上がって 風を起こし➡ 162 00:11:58,518 --> 00:12:00,853 カーテンを揺らしたのです。 163 00:12:00,853 --> 00:12:05,425 じゃ… じゃあ あの丸い顔は なんだったのよ? 164 00:12:07,493 --> 00:12:09,495 あっ あれか。 165 00:12:12,832 --> 00:12:15,668 あの それは…。 んっ? 166 00:12:15,668 --> 00:12:21,007 その銅鏡 大事な物だから 大切に扱ってくれる? 167 00:12:21,007 --> 00:12:24,677 わかりました。 これは いつから ここに? 168 00:12:24,677 --> 00:12:26,679 以前は よく使ってたの。 169 00:12:26,679 --> 00:12:30,183 今は 特使が贈ってきた 鏡があるから…。 170 00:12:30,183 --> 00:12:35,455 《特使の鏡は はり製で 銅鏡の何倍も よく映る。 171 00:12:35,455 --> 00:12:39,125 しまい込むのも しかたない。 それにしても…》 172 00:12:39,125 --> 00:12:41,461 毎日 磨かれているのですね。 173 00:12:41,461 --> 00:12:46,132 ええ。 母様が残してくれた 鏡だから。 んっ…。 174 00:12:46,132 --> 00:12:52,138 《なんの変哲もない ただの銅鏡に見えるが…》 175 00:12:52,138 --> 00:12:54,641 里樹様。 せっかくなので➡ 176 00:12:54,641 --> 00:12:57,310 久々に使われてみては いかがでしょう? 177 00:12:57,310 --> 00:12:59,979 えっ? どうぞ。 178 00:12:59,979 --> 00:13:01,981 あっ…。 179 00:13:01,981 --> 00:13:06,019 使うって…。 180 00:13:06,019 --> 00:13:09,489 明るい所で使うと より見やすいと思います。 181 00:13:13,359 --> 00:13:16,362 んっ…。 こちらを向けると➡ 182 00:13:16,362 --> 00:13:19,365 よく映るやもしれません。 183 00:13:19,365 --> 00:13:21,701 あっ…。 184 00:13:21,701 --> 00:13:23,670 (3人)あっ! 185 00:13:26,873 --> 00:13:31,377 《なるほど。 こう映るのか》 どういうことだ? 186 00:13:31,377 --> 00:13:33,446 魔鏡というそうです。 187 00:13:33,446 --> 00:13:37,116 本物を見るのは初めてですが。 魔鏡? 188 00:13:37,116 --> 00:13:39,619 透光鑑と呼ばれることもある➡ 189 00:13:39,619 --> 00:13:44,457 はね返した光が 絵や文字になる 摩訶不思議な鏡です。 190 00:13:44,457 --> 00:13:47,627 作る際に 鏡面に凹凸を施して➡ 191 00:13:47,627 --> 00:13:50,129 絵や文字を映すそうです。 192 00:13:50,129 --> 00:13:54,333 かなりの技術が必要だと 養父から聞いたことがあります。 193 00:13:58,304 --> 00:14:03,476 《磨かれた鏡が 月明かりに照らされ 顔を映す。 194 00:14:03,476 --> 00:14:08,147 隙間から湯気が上がり カーテンが揺れる。 195 00:14:08,147 --> 00:14:12,652 これは いろいろな偶然が 重なって生まれた➡ 196 00:14:12,652 --> 00:14:15,154 幽霊だったわけだ》 197 00:14:15,154 --> 00:14:21,160 この顔… 死んだ母様に似ている気がする。 198 00:14:21,160 --> 00:14:24,831 母様 この鏡を 使わなくなっちゃったから➡ 199 00:14:24,831 --> 00:14:26,999 怒ったのかな? 200 00:14:26,999 --> 00:14:29,168 だから 出てきたのかな? 201 00:14:29,168 --> 00:14:31,838 偶然が重なっただけです。 202 00:14:31,838 --> 00:14:34,640 (里樹)踊るのが好きだったって 聞いたの。 203 00:14:34,640 --> 00:14:38,478 私を産んだあと 体を壊して 踊れなくなって➡ 204 00:14:38,478 --> 00:14:40,813 そのまま死んじゃったから➡ 205 00:14:40,813 --> 00:14:43,983 こうして 幽霊になって 踊ってたのかな? 206 00:14:43,983 --> 00:14:46,819 幽霊なんて…。 (泣き声) 207 00:14:46,819 --> 00:14:55,495 (泣き声) 208 00:14:55,495 --> 00:14:59,832 《本来なら もっと 伸び伸びとしていい年頃だ。 209 00:14:59,832 --> 00:15:02,668 母親の形見を 毎日 磨くことで➡ 210 00:15:02,668 --> 00:15:06,305 後宮での日々を 慰めていたのかもしれない。 211 00:15:06,305 --> 00:15:11,310 母親を思う気持ちは よくわからない。 212 00:15:11,310 --> 00:15:13,813 けれど 里樹妃にとっては➡ 213 00:15:13,813 --> 00:15:16,983 慕情を抱くに値する 存在なのだろう》 214 00:15:16,983 --> 00:15:20,486 (侍女たちの話し声) 215 00:15:20,486 --> 00:15:22,522 喜んでくれるかしら? 216 00:15:22,522 --> 00:15:26,859 失礼します。 外に お茶をご用意しました。 217 00:15:26,859 --> 00:15:29,529 んっ? 218 00:15:29,529 --> 00:15:35,268 あっ…。 まあ 里樹様 何を泣いているのですか? 219 00:15:35,268 --> 00:15:37,937 皆様の前で 恥ずかしいですよ。 220 00:15:37,937 --> 00:15:42,108 《一見 妃を敬う侍女のような たしなめ方だが➡ 221 00:15:42,108 --> 00:15:44,944 本性が 端々に表れている。 222 00:15:44,944 --> 00:15:47,113 今更な猫かぶりだ》 223 00:15:47,113 --> 00:15:49,615 あら その鏡➡ 224 00:15:49,615 --> 00:15:52,952 まだ持っていらしたのですか? うっ… あっ! 225 00:15:52,952 --> 00:15:58,624 特使様に頂いた鏡があるのだから これは もう いらないでしょう。 226 00:15:58,624 --> 00:16:01,627 誰かに下賜しては いかがでしょう? して…。 227 00:16:01,627 --> 00:16:03,629 なんですか? 228 00:16:03,629 --> 00:16:06,132 返して!! 返して~!! 229 00:16:06,132 --> 00:16:08,134 あっ! 230 00:16:08,134 --> 00:16:10,136 あっ! うっ! うっ…。 231 00:16:10,136 --> 00:16:14,307 なんですか? 来客の前で はしたないですよ。 232 00:16:14,307 --> 00:16:18,311 あっ…。 それは 里樹妃にとって 大切な物です。 233 00:16:18,311 --> 00:16:22,481 よく確認もせず 取るのは いかがなものかと思います。 234 00:16:22,481 --> 00:16:24,484 あっ…。 235 00:16:26,819 --> 00:16:29,422 あっ ああ…。 236 00:16:32,491 --> 00:16:34,961 これも 下賜された物でしょうか? 237 00:16:34,961 --> 00:16:36,929 ああ…。 うっ! 238 00:16:36,929 --> 00:16:39,432 たとえ 下賜された物であっても➡ 239 00:16:39,432 --> 00:16:44,270 上級妃の紋が付いた物を 一侍女風情が身に着けるとは…。 240 00:16:44,270 --> 00:16:48,774 分不相応と 思わなかったのですか? 241 00:16:48,774 --> 00:16:50,943 うっ…。 おっ…。 242 00:16:50,943 --> 00:16:53,145 《里樹妃が 侍女たちから➡ 243 00:16:53,145 --> 00:16:55,147 ないがしろにされていたことは➡ 244 00:16:55,147 --> 00:16:57,650 壬氏様も知っていただろう。 245 00:16:57,650 --> 00:16:59,986 公にしなかったのは➡ 246 00:16:59,986 --> 00:17:02,822 里樹妃のメンツを 潰すことになるからだ。 247 00:17:02,822 --> 00:17:07,994 しかし 物的証拠があれば くぎを刺すことができる》 248 00:17:07,994 --> 00:17:11,330 今後は 自分の立場を わきまえない行動は➡ 249 00:17:11,330 --> 00:17:13,833 やめていただきたい。 250 00:17:13,833 --> 00:17:15,835 ああ…。 251 00:17:15,835 --> 00:17:20,172 ハッ… ああ…。 ああ… あっ…。 252 00:17:20,172 --> 00:17:22,141 うっ…。 253 00:17:24,510 --> 00:17:26,479 《ああ 怖っ!》 254 00:17:31,651 --> 00:17:34,086 あの人じゃない? すてき! 255 00:17:34,086 --> 00:17:37,089 また 新入りを のぞきに来たのか。 256 00:17:37,089 --> 00:17:42,428 (虞淵)はいはい わかったよ 毛毛。 (毛毛)ミャー! 257 00:17:42,428 --> 00:17:45,431 嬢ちゃん また麻酔になりそうな薬を➡ 258 00:17:45,431 --> 00:17:47,767 調べてるのかい? はい。 259 00:17:47,767 --> 00:17:51,938 もう 宦官は作られないんだから 調べなくていいのに。 260 00:17:51,938 --> 00:17:56,275 そういえば 宦官って どうやって後宮に入るのですか? 261 00:17:56,275 --> 00:17:58,277 手術を受けてだよ。 262 00:17:58,277 --> 00:18:02,448 そうじゃなくて どうやって 宦官だと証明するのですか? 263 00:18:02,448 --> 00:18:06,285 ああ 昔は 証明書があれば入れたけど➡ 264 00:18:06,285 --> 00:18:08,788 いろいろ不正があってね…。 265 00:18:08,788 --> 00:18:11,290 今は 触診だよ。 266 00:18:11,290 --> 00:18:15,328 つかむんですか? あけすけすぎるよ 嬢ちゃん! 267 00:18:15,328 --> 00:18:20,333 不正がないように 部署の違う 3人の官に触診されて➡ 268 00:18:20,333 --> 00:18:22,335 なければ 入れるんだよ。 269 00:18:22,335 --> 00:18:24,303 それって 初回だけですか? 270 00:18:24,303 --> 00:18:27,306 一応 出入りするたびに やってるよ。 271 00:18:27,306 --> 00:18:30,142 《宦官でなければ 後宮に入れるのは➡ 272 00:18:30,142 --> 00:18:32,745 皇帝と その血族のみ。 273 00:18:32,745 --> 00:18:35,247 とすれば 壬氏様は…。 274 00:18:35,247 --> 00:18:37,750 いや なわけないか》 275 00:18:37,750 --> 00:18:42,421 宦官といえば 新しく入った 宦官の話は 知ってるかい? 276 00:18:42,421 --> 00:18:46,592 《ああ 小蘭と子翠が話してたな》 277 00:18:46,592 --> 00:18:50,596 うわさには聞きましたが 30人ほど入ったとか。 278 00:18:50,596 --> 00:18:54,100 そうそう! 若くて きれいどころが多いから➡ 279 00:18:54,100 --> 00:18:56,102 みんな 浮かれちゃってね。 280 00:18:56,102 --> 00:18:58,771 この間は 風呂たきの準備中に➡ 281 00:18:58,771 --> 00:19:02,274 下級妃に絡まれて 大変そうだったよ。 282 00:19:02,274 --> 00:19:05,111 《わざわざ 確認しに行ったのか》 283 00:19:05,111 --> 00:19:07,780 (高順)一体 いつ話すのですか? 284 00:19:07,780 --> 00:19:09,782 そのうち話す。 285 00:19:09,782 --> 00:19:13,786 態度が あからさますぎて 逆に おかしくなっていますよ。 286 00:19:13,786 --> 00:19:17,790 小猫も 干からびた みみずでも 見るような目をしていました。 287 00:19:17,790 --> 00:19:21,127 うるさい わかってる。 288 00:19:21,127 --> 00:19:25,464 早めに決めてしまわないと 面倒なことになりますよ。 289 00:19:25,464 --> 00:19:28,801 さっさと こちら側に引き入れろと 言うのだろ? 290 00:19:28,801 --> 00:19:31,637 だが 軍師殿が出張ってくるぞ。 291 00:19:31,637 --> 00:19:34,140 毒をもって 毒を制してください。 292 00:19:36,075 --> 00:19:38,244 《大尉 漢羅漢。 293 00:19:38,244 --> 00:19:41,447 数年前に 実父と異母弟から 家督を奪い➡ 294 00:19:41,447 --> 00:19:43,616 羅の家のあるじとなった男は➡ 295 00:19:43,616 --> 00:19:46,919 皇帝ですら 一目置く存在だ。 296 00:19:46,919 --> 00:19:49,588 太尉という立場でありながら➡ 297 00:19:49,588 --> 00:19:53,926 どこの派閥にも入らず のらりくらりと立ち回る。 298 00:19:53,926 --> 00:19:56,429 多くの者が 出るくいとして打とうとしても➡ 299 00:19:56,429 --> 00:20:01,767 その誰もが やけど程度では 済まない 痛手を負わされる。 300 00:20:01,767 --> 00:20:05,938 あの男の頭の中は どうなっているのかわからない。 301 00:20:05,938 --> 00:20:08,941 むやみに関わるなという 暗黙の了解が➡ 302 00:20:08,941 --> 00:20:11,277 宮廷内で出来ている。 303 00:20:11,277 --> 00:20:14,613 しかし 猫猫を引き入れるつもりなら➡ 304 00:20:14,613 --> 00:20:16,949 切り離しては考えられない。 305 00:20:16,949 --> 00:20:19,652 本当の話をしたい。 306 00:20:19,652 --> 00:20:21,654 なぜ 今の立場にいるのか。 307 00:20:21,654 --> 00:20:26,325 なぜ 本当の姿を隠しているのか あいつに知ってほしい。 308 00:20:26,325 --> 00:20:29,995 だが そのあと どんな反応をするのか…》 309 00:20:29,995 --> 00:20:33,165 ハァ…。 310 00:20:33,165 --> 00:20:37,002 次は 後宮の案件か。 多いな。 311 00:20:37,002 --> 00:20:40,172 半分は 楼蘭妃に関わるもので➡ 312 00:20:40,172 --> 00:20:42,174 女官が多すぎる。 313 00:20:42,174 --> 00:20:47,346 衣装が派手すぎて 後宮の景観を 損なうなどといった内容です。 314 00:20:47,346 --> 00:20:49,348 いつもと変わらんな。 315 00:20:49,348 --> 00:20:52,418 こちらは 新しい案件ですが…。 316 00:20:55,020 --> 00:20:59,525 新入りの宦官に 色目を使う女官がいると…。 317 00:20:59,525 --> 00:21:01,527 あらかた予想できたがな。 318 00:21:01,527 --> 00:21:05,197 ええ。 彼らには 力仕事を任せています。 319 00:21:05,197 --> 00:21:09,201 おいおい 適性を見て 他の部署に移す予定ですが➡ 320 00:21:09,201 --> 00:21:12,538 元は 異民族に捕らえられていた 奴隷たちです。 321 00:21:12,538 --> 00:21:14,707 慎重に考えませんと。 322 00:21:14,707 --> 00:21:17,376 うん… 一応 形として➡ 323 00:21:17,376 --> 00:21:20,379 見ておく必要があるだろうな。 はい。 324 00:21:20,379 --> 00:21:23,849 面倒だな。 (高順)諦めてください。 325 00:21:26,018 --> 00:21:28,521 (高順)白い帯を着けている者が そうです。 326 00:21:28,521 --> 00:21:31,857 痩せていて どこか おびえているな。 327 00:21:31,857 --> 00:21:35,294 《元奴隷たちは 自由になったとて➡ 328 00:21:35,294 --> 00:21:38,964 普通の民のように うまく生きていくことは難しい。 329 00:21:38,964 --> 00:21:42,868 後宮への仕官は ある意味 適した方策と言える》 330 00:21:46,972 --> 00:21:49,308 あれが うわさの宦官か。 331 00:21:49,308 --> 00:21:51,477 左腕を どうかしたのか? 332 00:21:51,477 --> 00:21:53,479 ひどい折檻を受けたようで➡ 333 00:21:53,479 --> 00:21:56,815 体の左側が しびれているとのことです。 334 00:21:56,815 --> 00:21:59,652 体中に傷があって 肌を見せたがらないとか。 335 00:21:59,652 --> 00:22:01,654 そうか。 336 00:22:01,654 --> 00:22:05,491 フフッ! フフッ! それにしても 人気者だな。 337 00:22:05,491 --> 00:22:07,826 (高順)ええ。 頭は いいらしく➡ 338 00:22:07,826 --> 00:22:10,129 女官たちへの気配りが うまいのです。 339 00:22:12,164 --> 00:22:15,167 なんだ? あなたが言えることですか。 340 00:22:15,167 --> 00:22:17,169 んっ…。 (妃たち)あっ! 341 00:22:17,169 --> 00:22:19,672 ウッフフ…。 (妃たち)キャー! 342 00:22:19,672 --> 00:22:22,675 フフッ! キャー! 343 00:22:24,677 --> 00:22:28,380 新人たちは どうだ? あっ 壬氏様。 344 00:22:32,184 --> 00:22:35,988 まだ慣れぬだろうが いずれ適した仕事を割り振る。 345 00:22:35,988 --> 00:22:38,157 しばし待たれよ。 はっ! 346 00:22:38,157 --> 00:22:40,159 (高順/壬氏)んっ? (物音) 347 00:22:40,159 --> 00:22:42,494 どうしてくれんだ! 348 00:22:42,494 --> 00:22:46,298 妃の… 上級妃のための氷だぞ! 349 00:22:46,298 --> 00:22:51,470 ああ… あ~ クソッ! もう終わりだ! 350 00:22:51,470 --> 00:22:55,975 (小蘭) あっ…。 ごっ… ごめんなさい。