1 00:02:12,065 --> 00:02:14,901 (虫の鳴き声) 2 00:02:14,901 --> 00:02:16,903 (鈴の音) 3 00:02:16,903 --> 00:02:20,407 《猫猫:まるで 虫の音みたいだ》 4 00:02:20,407 --> 00:02:23,410 (子翠)猫猫も 狐のお面 着けてね。 5 00:02:23,410 --> 00:02:26,413 さっき 自分で塗ったやつ。 うん。 6 00:02:30,584 --> 00:02:33,687 《まなじりを染めるのは 赤が定番なのに➡ 7 00:02:33,687 --> 00:02:36,690 緑を塗るなんて 変わってるな》 8 00:02:36,690 --> 00:02:38,859 なんか 狸みたい。 9 00:02:38,859 --> 00:02:44,031 え~? 猫猫だって 猫みたいだよ。 10 00:02:44,031 --> 00:02:46,233 んっ んっ…。 髪が邪魔で…。 11 00:02:48,201 --> 00:02:51,304 結び直してあげるよ。 座って。 12 00:02:55,042 --> 00:02:58,712 う~ん… なんか もの足りないな。 13 00:02:58,712 --> 00:03:02,716 髪ひもだけじゃ さみしいよね。 別に いいけど。 14 00:03:02,716 --> 00:03:04,885 私のかんざし 貸してあげる。 15 00:03:04,885 --> 00:03:08,221 くもの巣の形のやつ! かわいいんだよ。 16 00:03:08,221 --> 00:03:11,224 あっ かんざしなら 一応…。 17 00:03:11,224 --> 00:03:13,226 これで お願い。 18 00:03:13,226 --> 00:03:17,397 へぇ~。 猫猫 いいの持ってるね。 19 00:03:17,397 --> 00:03:20,901 もらい物だけどね。 ねえ。 20 00:03:20,901 --> 00:03:24,237 これ ちょうだいって言ったら くれる? 21 00:03:24,237 --> 00:03:27,074 う~ん…。 22 00:03:27,074 --> 00:03:29,076 んっ…。 23 00:03:29,076 --> 00:03:31,678 だめ。 チェッ! 24 00:03:31,678 --> 00:03:34,014 《黙ってればいいんだけど➡ 25 00:03:34,014 --> 00:03:38,351 壬氏様 妙に 表情を読むのが うまいんだよな。 26 00:03:38,351 --> 00:03:41,855 まあ そんな心配する前に➡ 27 00:03:41,855 --> 00:03:45,258 都に帰れるかどうかも わかんないんだけど》 28 00:03:47,861 --> 00:03:50,864 はい 出来た! ありがとう。 29 00:03:50,864 --> 00:03:54,201 祭りは 里の外にある社で やってるんだ。 30 00:03:54,201 --> 00:03:56,203 さあ 行こう。 31 00:04:08,381 --> 00:04:12,385 (子どもたちの はしゃぎ声) 32 00:04:12,385 --> 00:04:14,554 《たいまつの明かりのせいか➡ 33 00:04:14,554 --> 00:04:17,257 本当に 狐の群れに見えてくる》 34 00:04:21,895 --> 00:04:24,898 (子翠)別世界みたいだよね。 うん。 35 00:04:24,898 --> 00:04:28,235 不気味じゃない? まあね。 36 00:04:28,235 --> 00:04:32,038 《隣にいるのは 緑の狸だけど。 37 00:04:32,038 --> 00:04:34,541 たまに 子翠と同じように➡ 38 00:04:34,541 --> 00:04:37,544 目の周りを 緑に塗ってる人がいる。 39 00:04:37,544 --> 00:04:41,014 ほとんど男だけど 何か 意味があるのか?》 40 00:04:43,383 --> 00:04:46,720 んっ…。 今年は バッタが多いみたい。 41 00:04:46,720 --> 00:04:50,223 だから 今年の祭りは 盛大に やらなきゃいけないんだって。 42 00:04:50,223 --> 00:04:52,225 ふ~ん。 43 00:04:52,225 --> 00:04:54,795 《厄を払うためということか》 44 00:04:58,732 --> 00:05:00,734 鬼灯なんて おいしくないよ。 45 00:05:00,734 --> 00:05:02,736 知ってる。 46 00:05:02,736 --> 00:05:05,739 毒があるし 花街では 妓女が…。 47 00:05:05,739 --> 00:05:08,241 知ってる。 48 00:05:08,241 --> 00:05:10,243 プッ! うっ! 汚い。 49 00:05:10,243 --> 00:05:12,212 ごめ~ん。 50 00:05:15,248 --> 00:05:18,251 (子翠) ここを上がっていくと 社だよ。 51 00:05:18,251 --> 00:05:22,088 知ってる? ここに祭られている神様が狐で➡ 52 00:05:22,088 --> 00:05:24,257 豊穣の神といわれる理由。 53 00:05:24,257 --> 00:05:26,259 知らない。 54 00:05:26,259 --> 00:05:30,330 この地方には 昔 ある民俗が住んでいたの。 55 00:05:32,499 --> 00:05:36,169 (子翠)そこへ 西から 別の国の民が やって来たの。 56 00:05:36,169 --> 00:05:40,841 彼らのことを追い出す村が ほとんどだった中➡ 57 00:05:40,841 --> 00:05:44,511 ごく一部の村は 彼らを受け入れた。 58 00:05:44,511 --> 00:05:48,682 西から やって来た彼らには 知識があった。 59 00:05:48,682 --> 00:05:53,520 畑を豊かにする知識 害虫を駆除する知識。 60 00:05:53,520 --> 00:05:57,190 その価値がわかる人たちが 村の中にいたの。 61 00:05:57,190 --> 00:06:03,530 すると 今度は 豊かになった畑を 奪おうとする者たちが現れたの。 62 00:06:03,530 --> 00:06:06,366 それが繰り返されるうちに➡ 63 00:06:06,366 --> 00:06:10,036 彼らは 深い森の奥に 里を作るようになった。 64 00:06:10,036 --> 00:06:13,740 ひっそりと 隠れるように。 65 00:06:16,376 --> 00:06:18,545 行こう 行こう! 離してよ! 66 00:06:18,545 --> 00:06:20,547 売り切れちゃうよ! 67 00:06:20,547 --> 00:06:23,383 神様が狐っていうのは? 68 00:06:23,383 --> 00:06:26,720 (子翠)狐は 知識をもたらした 西の民のことで➡ 69 00:06:26,720 --> 00:06:29,055 この村の先祖でもあるんだよ。 70 00:06:29,055 --> 00:06:32,158 ここの狐は 白い狐なんだって。 71 00:06:32,158 --> 00:06:34,494 お面も 最初は白かったでしょ。 72 00:06:34,494 --> 00:06:36,496 色を付けるのは➡ 73 00:06:36,496 --> 00:06:40,333 定住して そこの色に染まる ってことなんだって。 74 00:06:40,333 --> 00:06:42,836 ふ~ん。 75 00:06:42,836 --> 00:06:48,041 《白い狐とは 白い肌を 表しているのだろうか。 76 00:06:48,041 --> 00:06:51,378 それが 混血により 染まっていく。 77 00:06:51,378 --> 00:06:53,880 あれ? 78 00:06:53,880 --> 00:06:57,050 なんか 聞き覚えがあるような…》 79 00:06:57,050 --> 00:07:01,721 この村の男の人はね 色の見分けが つかない人が多いんだよ。 80 00:07:01,721 --> 00:07:06,059 えっ? 女の人は たまにだけどね。 81 00:07:06,059 --> 00:07:09,896 《だからか。 赤であるはずの まなじりの色を➡ 82 00:07:09,896 --> 00:07:12,732 緑に塗っているのは。 83 00:07:12,732 --> 00:07:14,734 子翠も。 84 00:07:14,734 --> 00:07:17,737 都へやって来た王母たち。 85 00:07:17,737 --> 00:07:23,076 そして 森の奥深くに 隠れ里を作った 白狐の民。 86 00:07:23,076 --> 00:07:28,848 どちらも 祖を同じくする 西から来た民なんだ》 87 00:07:35,822 --> 00:07:39,326 猫猫 面は ここに置いていっていいよ。 88 00:07:39,326 --> 00:07:41,328 この面って どうするの? 89 00:07:41,328 --> 00:07:44,998 1年 奉納したあと 焼くんだよ。 90 00:07:44,998 --> 00:07:47,200 うわっ! さあ こっち こっち! 91 00:07:55,875 --> 00:07:59,713 さあ いらっしゃい いらっしゃい。 おいしいのあるよ たくさん。 92 00:07:59,713 --> 00:08:01,715 屋台も出てるんだ。 93 00:08:01,715 --> 00:08:05,885 うん。 何か食べようか。 子翠のおごりならね。 94 00:08:05,885 --> 00:08:08,555 じゃあ 串焼きとか どう? 95 00:08:08,555 --> 00:08:12,726 《かえるに いなごか…》 96 00:08:12,726 --> 00:08:15,695 猫猫 どれにする? 私 いなご! 97 00:08:15,695 --> 00:08:18,698 この時期の いなごは ぷっくりしてて おいしいよ! 98 00:08:18,698 --> 00:08:23,203 うっ…。 私は 鶏で。 (子翠)かえるは? 99 00:08:23,203 --> 00:08:26,806 しばらく見たくないというか…。 うん? 100 00:08:30,377 --> 00:08:32,979 虫 食べたことない? 101 00:08:32,979 --> 00:08:36,316 花街の屋台では見かけない。 102 00:08:36,316 --> 00:08:38,818 はむっ! んっ…。 103 00:08:38,818 --> 00:08:41,821 ペッ! んっ…。 だから 汚いって。 104 00:08:41,821 --> 00:08:45,492 最悪! バッタが交じってた。 105 00:08:45,492 --> 00:08:48,828 どれも同じに見えるけど。 全然 違うよ! 106 00:08:48,828 --> 00:08:51,998 はむっ! こっちは おいし~い! 107 00:08:51,998 --> 00:08:54,667 うんうん…。 《違いが わからん…》 108 00:08:54,667 --> 00:08:56,669 あっ! んっ? 109 00:08:56,669 --> 00:09:00,340 (子翠)ねえ 見て 社の中! 110 00:09:00,340 --> 00:09:02,342 子ども? 111 00:09:02,342 --> 00:09:04,844 響迂だね。 毎年 子どもが ああやって➡ 112 00:09:04,844 --> 00:09:07,847 神様の代わりをするの。 へぇ~。 113 00:09:07,847 --> 00:09:10,183 《言われてみれば あのがき➡ 114 00:09:10,183 --> 00:09:13,520 結構 きれいな面を描いてたな》 115 00:09:13,520 --> 00:09:17,023 それにしても よく じっと座ってられるな。 116 00:09:17,023 --> 00:09:19,859 一晩で 何人か 交代でやるんだけど➡ 117 00:09:19,859 --> 00:09:22,028 みんな やりたがるよ。 118 00:09:22,028 --> 00:09:24,864 いい思い出になるしね。 119 00:09:24,864 --> 00:09:27,700 そろそろ 交代の時間じゃないかな。 120 00:09:27,700 --> 00:09:29,702 裏で ちょっと待ってようか。 121 00:09:32,138 --> 00:09:36,309 これ 見ろよ。 なんだよ? これ。 122 00:09:36,309 --> 00:09:38,311 どうしたの? 123 00:09:38,311 --> 00:09:40,814 あっ この稲穂 すかすかなんだ。 124 00:09:40,814 --> 00:09:42,816 里長がくれたやつ。 125 00:09:42,816 --> 00:09:46,486 あの人の田んぼ 育ちが悪い所があんだよな~。 126 00:09:46,486 --> 00:09:48,822 けちだから そこから取れたやつしか➡ 127 00:09:48,822 --> 00:09:51,157 くれないんだよね。 チェーッ! 128 00:09:51,157 --> 00:09:53,993 (子翠)まあ 今年は諦めな。 129 00:09:53,993 --> 00:09:56,496 こっちのが いいんじゃない? 130 00:09:56,496 --> 00:09:58,498 えっ いいの? 131 00:09:58,498 --> 00:10:01,501 うわ~! やった! ありがとう。 132 00:10:01,501 --> 00:10:04,003 うわ~! (子どもたちの笑い声) 133 00:10:04,003 --> 00:10:06,005 猫猫 いいやつだね。 134 00:10:06,005 --> 00:10:09,342 別に。 私が持ってても 意味ないし。 135 00:10:09,342 --> 00:10:11,511 (響迂)姉ちゃん! 136 00:10:11,511 --> 00:10:13,513 俺 どうだった? 137 00:10:13,513 --> 00:10:16,516 いい出来だったよ! ヘヘヘッ! 138 00:10:16,516 --> 00:10:21,187 母様 見てくれてたらいいのに。 139 00:10:21,187 --> 00:10:23,189 ヘッ…。 140 00:10:23,189 --> 00:10:26,359 《母親とは 一緒に暮らしてないのか?》 141 00:10:26,359 --> 00:10:30,363 さあ 去年の面が燃やされるとこ 見に行こっか。 142 00:10:43,743 --> 00:10:47,747 なあ 願い事 何 書いたんだ? 願い事? 143 00:10:47,747 --> 00:10:51,084 願い事を書いた面が燃え尽きて 天に昇ったら➡ 144 00:10:51,084 --> 00:10:53,753 願いがかなう っていわれてるんだよ。 145 00:10:53,753 --> 00:10:56,256 書いてねえの? 今 知った。 146 00:10:56,256 --> 00:11:00,260 猫猫は そういう迷信 信じないと思って。 147 00:11:00,260 --> 00:11:03,897 迷信じゃねえよ! あれは 絶対 かなうんだ。 148 00:11:03,897 --> 00:11:08,234 だから 去年も 丁寧に絵を描いて 願い事 書いたんだ。 149 00:11:08,234 --> 00:11:11,738 何 書いたの? 言うわけねえだろ! 150 00:11:11,738 --> 00:11:14,741 あっ そう。 ほら 来るよ。 151 00:11:23,583 --> 00:11:26,419 響迂も あの役 やりたかったんじゃないの? 152 00:11:26,419 --> 00:11:28,922 フン! 俺は 子どもじゃねえから➡ 153 00:11:28,922 --> 00:11:31,591 あんなの 他のやつらに譲ってやるよ! 154 00:11:31,591 --> 00:11:34,694 大人だね。 《強がってんな~》 155 00:11:34,694 --> 00:11:54,714 ♬~ 156 00:11:54,714 --> 00:12:05,225 ♬~ 157 00:12:05,225 --> 00:12:08,728 あっ…。 響迂の面 あった? 158 00:12:08,728 --> 00:12:10,730 わかんねえ。 159 00:12:10,730 --> 00:12:13,566 ちゃんと 燃え尽きるといいな。 160 00:12:13,566 --> 00:12:28,247 ♬~ 161 00:12:28,247 --> 00:12:33,853 (子翠)かなわぬ願いは 底に沈み 恵みの糧になる。 162 00:12:35,888 --> 00:12:40,860 虫は 冬を越せない。 ただ 子を残すのみ。 163 00:12:50,703 --> 00:12:52,705 ただいま~。 164 00:12:52,705 --> 00:12:54,707 んっ…。 165 00:12:57,577 --> 00:12:59,579 (翠苓)戻ったか。 166 00:12:59,579 --> 00:13:02,248 夜食は? 食べる~! 167 00:13:08,421 --> 00:13:10,590 (翠苓)祭りは どうだった? 168 00:13:10,590 --> 00:13:15,094 えっとね 行ったら ちょうど響迂が中にいてね…。 169 00:13:15,094 --> 00:13:17,597 なんだ? 170 00:13:17,597 --> 00:13:20,933 そろそろ 約束を果たしてもらおうかと。 171 00:13:20,933 --> 00:13:24,570 よみがえりの薬のことか。 うん。 172 00:13:24,570 --> 00:13:28,574 自分の立場は わかっているのか? んっ…。 173 00:13:28,574 --> 00:13:31,077 《形としては人質だが➡ 174 00:13:31,077 --> 00:13:34,180 拘束もないし 扱いは だいぶ緩い。 175 00:13:34,180 --> 00:13:38,851 逃げても無駄だと思っているのか 他に理由があるのか…。 176 00:13:38,851 --> 00:13:42,021 この2人の行動には 違和感しかない。 177 00:13:42,021 --> 00:13:44,857 でも それよりも 今 気になるのは…》 178 00:13:44,857 --> 00:13:47,026 わかった。 179 00:13:47,026 --> 00:13:49,862 曼荼羅華と河豚ですか? 割合は? 180 00:13:49,862 --> 00:13:53,366 他に入れる物は? 量は どれぐらいが適量ですか? 181 00:13:53,366 --> 00:13:56,202 あと よみがえったあとの 体の状態を教えてください。 182 00:13:56,202 --> 00:13:59,372 意識は どの程度で戻りました? すぐ動けましたか? 183 00:13:59,372 --> 00:14:03,543 曼荼羅華は いらないと思う。 いらない? 184 00:14:03,543 --> 00:14:06,212 異国のレシピには書いてあったが➡ 185 00:14:06,212 --> 00:14:08,381 こん睡を長引かせるもので➡ 186 00:14:08,381 --> 00:14:10,383 人を奴隷にする際➡ 187 00:14:10,383 --> 00:14:13,386 意識を失わせるために 入れたのだろう。 188 00:14:13,386 --> 00:14:15,722 元は そういう薬だった。 189 00:14:15,722 --> 00:14:18,725 私は この程度で済んだが➡ 190 00:14:18,725 --> 00:14:21,060 失敗すれば 記憶を失う。 191 00:14:21,060 --> 00:14:24,564 人体で試すには まだまだ改良の余地あり…。 192 00:14:24,564 --> 00:14:26,566 私で どうぞ! 193 00:14:26,566 --> 00:14:28,568 お前では試さない。 なんでですか! 194 00:14:28,568 --> 00:14:31,404 遠慮せずに! 人質だろ…。 195 00:14:31,404 --> 00:14:34,841 フフフフッ! 仲よくなって よかった。 196 00:14:34,841 --> 00:14:38,511 お姉ちゃんも猫猫も 友達 少ないもんね。 197 00:14:38,511 --> 00:14:40,513 うるさい。 黙って。 198 00:14:44,684 --> 00:14:46,853 子翠と 仲がいいんですね。 199 00:14:46,853 --> 00:14:49,188 そう見えるか? ええ。 200 00:14:49,188 --> 00:14:52,859 《もっと 子翠に 聞きたいことがあったけど…。 201 00:14:52,859 --> 00:14:55,361 なぜ 私を連れてきたのか。 202 00:14:55,361 --> 00:14:59,031 何が目的で動いているのか。 203 00:14:59,031 --> 00:15:02,335 そして 彼女たちは 何者なのか…》 204 00:15:08,541 --> 00:15:10,543 あ~! 205 00:15:10,543 --> 00:15:13,880 こっ… これ 全部 薬草の? 206 00:15:13,880 --> 00:15:16,382 ああ。 私は出かける。 207 00:15:16,382 --> 00:15:19,786 外に見張りがいるから 逃げようなどと思うなよ。 208 00:15:22,555 --> 00:15:24,891 逃げないと思うけどね。 209 00:15:24,891 --> 00:15:29,061 お前 見張り付けられるとか 何やったの? 210 00:15:29,061 --> 00:15:32,165 フゥ…。 211 00:15:32,165 --> 00:15:35,168 (子翠) 猫猫 朝ごはん 冷めちゃうよ。 212 00:15:35,168 --> 00:15:38,171 あとでいい。 213 00:15:38,171 --> 00:15:41,007 もう そんなこと言って! んっ…。 214 00:15:41,007 --> 00:15:44,510 ほら 着替え。 手伝ってあげるから。 215 00:15:44,510 --> 00:15:50,183 うわっ 不精だな。 すげえ偉そうだ 神美様みたいだ。 216 00:15:50,183 --> 00:15:53,686 神美? 217 00:15:53,686 --> 00:15:55,688 ほい 出来た! 218 00:15:55,688 --> 00:15:59,192 響迂 あなたは 食器 片づけなさい! 219 00:15:59,192 --> 00:16:01,194 え~! 220 00:16:01,194 --> 00:16:03,196 んっ…。 221 00:16:03,196 --> 00:16:05,698 あいつ いいとこの 坊ちゃんなんじゃないの? 222 00:16:05,698 --> 00:16:07,700 盛者必衰。 223 00:16:07,700 --> 00:16:11,204 ずっと 名家の坊ちゃんで いられるかは わからないでしょ。 224 00:16:11,204 --> 00:16:13,706 そういうもんか。 225 00:16:13,706 --> 00:16:16,209 猫猫 昨日のかんざしは? 226 00:16:16,209 --> 00:16:18,211 寝台の脇。 227 00:16:18,211 --> 00:16:21,881 もう… 適当に置いて。 228 00:16:21,881 --> 00:16:26,219 これ いいかんざしだから ぞんざいに扱っちゃだめだよ。 229 00:16:26,219 --> 00:16:29,555 盗まれちゃうよ。 いい値段つくかな。 230 00:16:29,555 --> 00:16:35,361 つくというか… 文様の細かさとか 職人の技って感じ。 231 00:16:35,361 --> 00:16:39,866 見る人が見れば 誰の注文で 作られたか わかると思うよ。 232 00:16:39,866 --> 00:16:42,368 じゃあ 売り飛ばせないか。 233 00:16:42,368 --> 00:16:47,373 《くれたやつが粘着質だから 戻ってきそうだな》 234 00:16:47,373 --> 00:16:50,042 潰して 地金にするしかないね。 235 00:16:50,042 --> 00:16:53,713 それも もったいないな。 236 00:16:53,713 --> 00:16:56,182 ちょっと もの足りないかな。 237 00:16:58,684 --> 00:17:02,021 うん。 これで よしと。 238 00:17:02,021 --> 00:17:04,690 手慣れてるよね。 239 00:17:04,690 --> 00:17:07,526 慣れてるよ。 遅いと ぶたれるもの。 240 00:17:07,526 --> 00:17:09,528 ぶたれる? 241 00:17:09,528 --> 00:17:13,699 マッサージも うまくできないと 熱いお湯 かけられるの。 242 00:17:13,699 --> 00:17:15,701 だから 必死で覚えたんだ。 243 00:17:15,701 --> 00:17:18,871 それは 怖いな。 ろくでもない主人だ。 244 00:17:18,871 --> 00:17:20,873 フフッ 違うよ。 245 00:17:20,873 --> 00:17:23,709 お母様なんだ それ。 246 00:17:23,709 --> 00:17:25,878 んっ…。 247 00:17:25,878 --> 00:17:29,215 猫猫には 怖い目に遭ってほしくないから➡ 248 00:17:29,215 --> 00:17:31,217 おとなしくしててね。 249 00:17:31,217 --> 00:17:34,153 私も 今日は出かけるから。 250 00:17:34,153 --> 00:17:45,865 ♬~ 251 00:17:45,865 --> 00:17:47,833 (扉の閉まる音) 252 00:17:54,707 --> 00:17:58,377 フッ… う~ん! ああ…。 253 00:17:58,377 --> 00:18:00,746 《6時間くらいたったのかな》 254 00:18:03,049 --> 00:18:05,051 《あっ! 255 00:18:05,051 --> 00:18:08,721 すごいな 里の外まで一望できる》 256 00:18:11,724 --> 00:18:15,728 《あそこだけ 稲が収穫されずに残ってる…。 257 00:18:15,728 --> 00:18:18,397 どころか まだ青い? 258 00:18:18,397 --> 00:18:21,067 横にあるのは 稲の貯蔵庫か? 259 00:18:21,067 --> 00:18:23,069 そういえば…》 260 00:18:23,069 --> 00:18:26,906 ((あの人の田んぼ 育ちが悪い所があんだよな~)) 261 00:18:26,906 --> 00:18:31,077 《あそこが その育ちの悪い所ってことか? 262 00:18:31,077 --> 00:18:34,647 しかも きれいに四角形に。 もしかして…》 263 00:18:34,647 --> 00:18:36,816 姉ちゃん! ニャッ! ニャニャニャニャニャッ! 264 00:18:36,816 --> 00:18:41,654 えっ? 何やってんだ? お前。 んっ! 265 00:18:41,654 --> 00:18:45,992 もう少し静かに 扉を開けろ! 痛っ! 痛ててててててて…。 266 00:18:45,992 --> 00:18:48,661 それより 姉ちゃんは? 知らない。 267 00:18:48,661 --> 00:18:52,331 あっ…。 なあ あの建物 何かわかるか? 268 00:18:52,331 --> 00:18:56,335 んっ? ああ 里長の古い倉庫だよ。 269 00:18:56,335 --> 00:19:00,673 ねずみが入るからって 床が高い 新しい倉庫を作ったんで➡ 270 00:19:00,673 --> 00:19:02,675 今は使ってないんじゃね? 271 00:19:02,675 --> 00:19:04,844 ふ~ん。 272 00:19:04,844 --> 00:19:07,179 あそこに行くことはできる? 273 00:19:07,179 --> 00:19:10,016 でも お前 見張られてるんだろ? 274 00:19:10,016 --> 00:19:12,518 まあ 行けなくもないけど…。 275 00:19:12,518 --> 00:19:14,520 本当に? どうやって? 276 00:19:14,520 --> 00:19:18,357 しっかたねえな~。 教えてやるよ。 277 00:19:18,357 --> 00:19:22,528 俺が 勉強から抜け出すために 使ってる 抜け道をな! 278 00:19:22,528 --> 00:19:25,364 《やっぱ くそがきだ》 279 00:19:25,364 --> 00:19:38,344 ♬~ 280 00:19:38,344 --> 00:19:42,515 何するんだ? ちょっと 確かめたいことがある。 281 00:19:42,515 --> 00:19:45,184 ここだけ 栄養が足りないのかな。 282 00:19:45,184 --> 00:19:48,521 たぶん 違う。 なんで わかるんだよ? 283 00:19:48,521 --> 00:19:53,693 この窓の大きさと 残ってる稲の幅 大体 同じくらいだ。 284 00:19:53,693 --> 00:19:57,530 ここだけ 夜も ずっと 光を浴びていたんだ。 285 00:19:57,530 --> 00:19:59,532 窓から漏れる光を。 286 00:19:59,532 --> 00:20:02,535 光が当たってると 育たないのか? 287 00:20:02,535 --> 00:20:06,205 普通は 日当たりがいいほうが よく育つといわれるけど➡ 288 00:20:06,205 --> 00:20:10,376 昼夜 ずっと 明るい光を浴びると 育ちが狂うことがある。 289 00:20:10,376 --> 00:20:12,378 へぇ~。 290 00:20:12,378 --> 00:20:14,380 《周りの環境を変えて➡ 291 00:20:14,380 --> 00:20:19,051 咲くべきでない時期に 花を咲かせたのと同様に》 292 00:20:19,051 --> 00:20:21,720 ここ ねずみが出るって言ってたよな? 293 00:20:21,720 --> 00:20:25,391 うん。 わなを仕掛けても 全然 減らないんだって。 294 00:20:25,391 --> 00:20:27,893 つまり 取り放題と…。 295 00:20:27,893 --> 00:20:29,895 《翠苓は言っていた。 296 00:20:29,895 --> 00:20:34,400 薬を人体で試すには まだまだ改良の余地ありだと。 297 00:20:34,400 --> 00:20:39,772 なるほど。 捕まえやすい小動物で 試してたということか》 298 00:20:41,907 --> 00:20:44,243 ヘヘッ! (解錠音) 299 00:20:44,243 --> 00:20:46,212 《ろくでもないがきだ》 300 00:20:48,214 --> 00:20:50,216 中に 何があるっていうのさ? 301 00:20:50,216 --> 00:20:53,319 う~ん… まあ 予想はしてるけど…。 302 00:21:00,226 --> 00:21:02,228 うっ! あっ…。 (物音) 303 00:21:02,228 --> 00:21:04,730 (響迂)んっ… ねずみか。 304 00:21:04,730 --> 00:21:07,900 《やっぱり ここで実験してたのか。 305 00:21:07,900 --> 00:21:10,903 くぅ~! これ 全部 持っていきたい。 306 00:21:10,903 --> 00:21:12,905 いや 今は それどころじゃ…》 307 00:21:12,905 --> 00:21:14,907 (響迂)なんだ? これ。 んっ? 308 00:21:16,909 --> 00:21:19,745 金属の筒? すげえいっぱいあるぜ。 309 00:21:19,745 --> 00:21:23,415 えっ! 310 00:21:23,415 --> 00:21:25,417 《なんで こんな物が…》 311 00:21:28,087 --> 00:21:30,256 《ここまでは 予想してなかった。 312 00:21:30,256 --> 00:21:34,527 参ったな。 これじゃ まるで…。 313 00:21:34,527 --> 00:21:36,729 飛発の工房じゃないか》 314 00:21:39,198 --> 00:21:42,368 《狩りのとき 壬氏様を襲った暗殺者たちが➡ 315 00:21:42,368 --> 00:21:45,037 持っていたのと同じ…》 うっ…。 316 00:21:45,037 --> 00:21:47,039 (2人)ひっ! (扉の開く音) 317 00:21:51,544 --> 00:21:55,881 (神美)あら? なぜ 鍵が開いていたのかしら。 318 00:21:55,881 --> 00:21:58,551 誰か 締め忘れたの? 319 00:21:58,551 --> 00:22:02,388 いえ そんなはずはありません。 (神美)でも 開いていたわ。 320 00:22:02,388 --> 00:22:04,557 戸締まりをしたのは 誰? 321 00:22:04,557 --> 00:22:07,726 やべえ 神美様だ。 322 00:22:07,726 --> 00:22:10,229 (神美)おかしいわね。 323 00:22:10,229 --> 00:22:13,732 (姶良)問題がありましたか? 324 00:22:13,732 --> 00:22:16,235 《あれは… あのときの特使か》 325 00:22:16,235 --> 00:22:20,072 いえ 姶良様 なんでもありません。 326 00:22:20,072 --> 00:22:23,275 気のせいでしたわ。 ハァ…。 327 00:22:27,913 --> 00:22:30,749 うっ! 328 00:22:30,749 --> 00:22:33,519 んっ…。 うっ…。 329 00:22:33,519 --> 00:22:35,554 ひぃ…。 330 00:22:35,554 --> 00:22:41,727 汚いねずみが 2匹 入り込んでいたようだけど。 331 00:22:41,727 --> 00:22:46,298 シェ… 神美様…。 332 00:22:48,400 --> 00:22:51,237 《この人が…。 333 00:22:51,237 --> 00:22:53,205 神美》