1 00:02:19,373 --> 00:02:21,375 (響迂)うぅ… あっ… うっ…。 2 00:02:21,375 --> 00:02:23,744 (神美)翠苓。 (翠苓)はい。 3 00:02:27,214 --> 00:02:30,050 ねずみくらい ちゃんと管理しなさい。 4 00:02:30,050 --> 00:02:32,486 申し訳ありません。 5 00:02:32,486 --> 00:02:34,454 あら…。 6 00:02:34,454 --> 00:02:38,458 この子どもは見たことあるわね。 ひっ! ひっ…。 7 00:02:38,458 --> 00:02:41,962 シェ… 神美様…。 ごっ… ごめんなさい。 8 00:02:41,962 --> 00:02:45,465 子螂様のご子息です。 ふ~ん。 9 00:02:45,465 --> 00:02:47,467 (楼蘭)子どもの いたずらですよ。 10 00:02:52,973 --> 00:02:56,143 早く行きましょう お母様。 11 00:02:56,143 --> 00:02:59,146 (神美)楼蘭。 (猫猫)あっ…。 12 00:02:59,146 --> 00:03:03,483 《やっぱり そうだったのか…》 13 00:03:03,483 --> 00:03:07,988 そうね じゃあ その娘を むち打ちにしましょう。 14 00:03:07,988 --> 00:03:10,991 100回もたたけば 十分かしら? 15 00:03:10,991 --> 00:03:13,994 くくりつける柱を準備なさい。 16 00:03:13,994 --> 00:03:15,996 神美様…。 17 00:03:18,832 --> 00:03:21,668 あっ…。 《これは いかん。 18 00:03:21,668 --> 00:03:26,707 この女は危ない。 勝手に忍び込み 飛発を見てしまった。 19 00:03:26,707 --> 00:03:29,543 折檻と称して 始末されるのがオチだ》 20 00:03:29,543 --> 00:03:32,612 早くしなさい。 (楼蘭)お母様。 21 00:03:32,612 --> 00:03:34,948 以前 おっしゃっていたでしょう? 22 00:03:34,948 --> 00:03:37,451 新しい薬師が欲しいと。 23 00:03:37,451 --> 00:03:40,253 この娘が そうです。 んっ…。 24 00:03:42,289 --> 00:03:44,624 薬師には見えないけど。 25 00:03:44,624 --> 00:03:50,130 ええ。 でも こう見えて 齢30を過ぎているのです。 26 00:03:50,130 --> 00:03:55,635 日々 おのが薬を試すうちに 齢を取らぬ体になったと。 27 00:03:55,635 --> 00:03:57,637 へぇ…。 28 00:03:57,637 --> 00:04:00,307 どの薬が効くのか わかりませんが➡ 29 00:04:00,307 --> 00:04:04,478 不老の妙薬につながる物を 作れるのは確かです。 30 00:04:04,478 --> 00:04:07,981 失敗したら 前の男のように死ぬだけです。 31 00:04:07,981 --> 00:04:10,817 《不老の妙薬? 前の男?》 32 00:04:10,817 --> 00:04:13,987 そう。 なら しかたないわね。 33 00:04:13,987 --> 00:04:17,657 姶良様 お話の続きは また後ほど。 34 00:04:17,657 --> 00:04:20,660 (姶良)ええ。 35 00:04:20,660 --> 00:04:22,662 ハァ…。 36 00:04:22,662 --> 00:04:24,664 (神美)そうだわ。 ハッ! 37 00:04:24,664 --> 00:04:27,667 ここでは まともな仕事も できないでしょう? 38 00:04:27,667 --> 00:04:31,004 その薬師も一緒に 連れていきましょう。 39 00:04:31,004 --> 00:04:33,707 私たちの砦に。 40 00:04:38,445 --> 00:04:43,150 《子翠の正体は 楼蘭妃だった。 41 00:04:43,150 --> 00:04:48,321 とんだ役者…。 いや まるで狸のようだ。 42 00:04:48,321 --> 00:04:51,324 4夫人に 特別授業をしたとき➡ 43 00:04:51,324 --> 00:04:55,495 派手な装いで 無表情なまま 授業を聞いていた。 44 00:04:55,495 --> 00:04:58,298 皇太后様から隠れたり➡ 45 00:04:58,298 --> 00:05:01,301 大浴場で 里樹妃に近づかなかったのも➡ 46 00:05:01,301 --> 00:05:05,172 自分が 楼蘭妃だと ばれないようにするためだろう。 47 00:05:05,172 --> 00:05:07,974 私から隠れなかったのは➡ 48 00:05:07,974 --> 00:05:12,646 毛毛を捕まえたときに 楼蘭妃と気付かなかったから。 49 00:05:12,646 --> 00:05:16,349 うすうす 感じてはいたが…。 50 00:05:16,349 --> 00:05:19,486 虫好きで ちょっと変わっていて➡ 51 00:05:19,486 --> 00:05:22,489 うわさ話に花を咲かせる普通の子。 52 00:05:22,489 --> 00:05:27,694 見事 子翠に 化かされていたというわけか》 53 00:05:35,769 --> 00:05:38,271 前の薬師が使っていた部屋だ。 54 00:05:43,443 --> 00:05:47,113 ここまで お前を 連れてくるつもりはなかった。 55 00:05:47,113 --> 00:05:52,452 子翠とは 異母姉妹ですか? 56 00:05:52,452 --> 00:05:57,123 私を姉として扱うのは あいつだけだよ。 57 00:05:57,123 --> 00:05:59,125 《やはり そうか。 58 00:05:59,125 --> 00:06:03,129 楼蘭は 子昌の1人娘と聞いていたが➡ 59 00:06:03,129 --> 00:06:06,466 腹違いの娘が もう1人いたとなれば…。 60 00:06:06,466 --> 00:06:09,970 あれほど恐ろしい 奥方の神美からは➡ 61 00:06:09,970 --> 00:06:12,138 存在すら許されないだろう》 62 00:06:12,138 --> 00:06:17,143 神美様は 私が憎くてしかたないんだ。 63 00:06:17,143 --> 00:06:23,149 父 子昌は もともと 子の一族の 傍流にすぎなかったが➡ 64 00:06:23,149 --> 00:06:29,155 才覚を見込まれて 本家… 神美様の家に 養子に入った。 65 00:06:29,155 --> 00:06:34,127 そして 子昌という名をもらい 2人は 婚約した。 66 00:06:34,127 --> 00:06:39,132 しかし 先帝の代 神美様は 後宮に召し上げられた。 67 00:06:39,132 --> 00:06:42,469 時を経て 下賜という形で 戻ってきたときには➡ 68 00:06:42,469 --> 00:06:46,273 父のそばに 私の母と私がいた。 69 00:06:46,273 --> 00:06:50,443 神美様は 母と私を 屋敷から追い出し➡ 70 00:06:50,443 --> 00:06:53,113 使用人として こき使った。 71 00:06:53,113 --> 00:06:55,448 そして 私の名前に➡ 72 00:06:55,448 --> 00:06:59,319 一族を表す文字が 入っていることすら 嫌がった。 73 00:06:59,319 --> 00:07:02,489 もしかして 子翠というのは…。 74 00:07:02,489 --> 00:07:06,493 ああ 元は 私の名前だ。 75 00:07:06,493 --> 00:07:09,663 楼蘭は その名前を 気に入っているようですね。 76 00:07:09,663 --> 00:07:12,332 下女として 偽名を使うなら➡ 77 00:07:12,332 --> 00:07:15,201 もっと違う名を 選べばよかったのに。 78 00:07:17,671 --> 00:07:19,673 そういう子なんだ。 79 00:07:19,673 --> 00:07:23,510 《同じ男の娘として 生まれたのに➡ 80 00:07:23,510 --> 00:07:25,645 母が違うだけで➡ 81 00:07:25,645 --> 00:07:28,348 一方は ちょうよ花よと育てられ➡ 82 00:07:28,348 --> 00:07:32,018 帝の花として献上される。 83 00:07:32,018 --> 00:07:39,292 そして もう一方は 官女として 後宮に送り込まれ 暗躍する。 84 00:07:39,292 --> 00:07:44,964 中祀での 壬氏様暗殺未遂事件に 翠苓は関わっていた。 85 00:07:44,964 --> 00:07:49,803 倉庫の爆発の混乱に乗じて 祭具を盗み➡ 86 00:07:49,803 --> 00:07:52,439 発覚したら 死人を装って逃走した。 87 00:07:52,439 --> 00:07:56,810 そして 先日の飛発を使った襲撃事件も➡ 88 00:07:56,810 --> 00:08:00,146 子昌が黒幕だったのだろう。 89 00:08:00,146 --> 00:08:05,485 後宮管理者の壬氏様は 後宮の 在り方を変えようとしていた。 90 00:08:05,485 --> 00:08:07,988 子昌のやり方に反するように。 91 00:08:07,988 --> 00:08:10,757 しかし それだけか?》 92 00:08:12,826 --> 00:08:17,497 《子翠…。 いや 楼蘭が 価値があると言った かんざし。 93 00:08:17,497 --> 00:08:19,466 ただの官ではない。 94 00:08:19,466 --> 00:08:22,635 いや 宦官ですらなかった》 95 00:08:22,635 --> 00:08:25,138 どうした? 96 00:08:25,138 --> 00:08:29,976 宦官を装って後宮に入ったとき どうやって調べられましたか? 97 00:08:29,976 --> 00:08:32,912 何を いきなり。 98 00:08:32,912 --> 00:08:36,082 触診だ。 99 00:08:36,082 --> 00:08:38,752 去勢していない男が入るには? 100 00:08:38,752 --> 00:08:41,421 3人の官に触診される。 101 00:08:41,421 --> 00:08:44,924 ごまかすのは難しいだろうな。 102 00:08:44,924 --> 00:08:48,094 《ならば 壬氏様は どうやって入ったのか。 103 00:08:48,094 --> 00:08:54,100 後宮に出入り自由な男子は 帝か その縁者のみ。 104 00:08:54,100 --> 00:08:57,771 帝に近しい男子は 皇弟しかいない。 105 00:08:57,771 --> 00:09:02,108 いや その可能性も考えたが 年齢が違う。 106 00:09:02,108 --> 00:09:05,779 けれど 時折 見せる 幼い振る舞いが➡ 107 00:09:05,779 --> 00:09:08,615 本来の壬氏様の姿だとしたら…。 108 00:09:08,615 --> 00:09:11,618 そういえば➡ 109 00:09:11,618 --> 00:09:16,623 狩りのときに 何か大事な話を しようとしていた気が…》 110 00:09:16,623 --> 00:09:19,292 ((牛黄~!)) 《牛黄は 人を狂わせる。 111 00:09:19,292 --> 00:09:21,294 なんと恐ろしい》 112 00:09:21,294 --> 00:09:24,297 どうした? いえ 別に。 113 00:09:24,297 --> 00:09:28,968 《う~ん…。 よし この件は ひとまず置いておこう。 114 00:09:28,968 --> 00:09:31,271 現状を把握するのが先だ》 115 00:09:33,273 --> 00:09:36,743 あっ… 雪。 116 00:09:36,743 --> 00:09:40,914 ああ これから 本格的に降り始める。 117 00:09:40,914 --> 00:09:43,082 《北の高地か。 118 00:09:43,082 --> 00:09:46,086 神美は 砦と言っていた。 119 00:09:46,086 --> 00:09:50,090 堅ろうな城壁に囲まれ 背後には 崖。 120 00:09:50,090 --> 00:09:53,092 なぜ神美は こんな所に…。 121 00:09:53,092 --> 00:09:57,263 高順様は 特使が宿舎から抜け出して➡ 122 00:09:57,263 --> 00:10:00,300 何者かと取り引きしていると 疑っていた。 123 00:10:00,300 --> 00:10:05,472 あの工房で作られていた 西方の最新の武器 飛発…》 124 00:10:05,472 --> 00:10:09,642 あっ! あなたたちは 戦を起こす気ですか? 125 00:10:15,281 --> 00:10:17,784 それは 私が決めることではない。 126 00:10:20,787 --> 00:10:25,291 楼蘭様が ああ言った手前 調薬のまね事はしておいてくれ。 127 00:10:25,291 --> 00:10:27,293 言われなくても します。 128 00:10:27,293 --> 00:10:29,295 食事は持ってくる。 129 00:10:29,295 --> 00:10:33,199 くれぐれも 神美様のご機嫌を 損ねないように。 130 00:10:36,970 --> 00:10:40,473 戦か…。 大きく出たな。 131 00:10:40,473 --> 00:10:43,643 さて どうするか? 132 00:10:43,643 --> 00:10:46,646 《ここは3階。 外は雪で➡ 133 00:10:46,646 --> 00:10:49,482 逃げ出しても 里に着く前に倒れそうだ。 134 00:10:49,482 --> 00:10:52,485 んっ? 前にいた薬師も➡ 135 00:10:52,485 --> 00:10:55,488 こうやって 幽閉されていたのか? 136 00:10:55,488 --> 00:10:59,159 薬を試していて 死んだようだけど…》 137 00:10:59,159 --> 00:11:01,160 おっ? 138 00:11:01,160 --> 00:11:05,365 お~! 前の薬師が残した 宝の山~! 139 00:11:05,365 --> 00:11:10,036 アハハッ! フヒッ! フヒッ! フヒヒヒヒッ! はぁ~! 140 00:11:14,541 --> 00:11:18,044 そろそろ 農閑期に入るころか。 141 00:11:18,044 --> 00:11:20,046 いつだったか 戦は➡ 142 00:11:20,046 --> 00:11:23,049 農民が暇な時期に起きると 聞いた気がする。 143 00:11:23,049 --> 00:11:26,219 ここは 北部の子北州だとして…。 144 00:11:26,219 --> 00:11:28,721 後宮から 船で10日。 145 00:11:28,721 --> 00:11:31,391 それから 歩いて 温泉郷に向かい➡ 146 00:11:31,391 --> 00:11:33,459 更に 馬車に乗る。 147 00:11:33,459 --> 00:11:36,129 その範囲で 山がある場所は…。 148 00:11:36,129 --> 00:11:40,633 こんなことなら ちゃんと勉強しておくんだった。 149 00:11:40,633 --> 00:11:44,137 坊ちゃま! そっちで遊んでは いけません! んっ? 150 00:11:44,137 --> 00:11:47,473 (響迂)え~! こっちは まだ探索してねえんだから! 151 00:11:47,473 --> 00:11:49,475 (子どもたちの はしゃぎ声) 152 00:11:49,475 --> 00:11:52,478 《響迂の他にも 子どもがいるのか》 153 00:11:52,478 --> 00:11:54,480 ハァ…。 154 00:11:54,480 --> 00:11:57,150 《里から ここに連れてこられるとき➡ 155 00:11:57,150 --> 00:11:59,152 一緒に行くと言った響迂に➡ 156 00:11:59,152 --> 00:12:01,988 翠苓は 渋い顔をした。 157 00:12:01,988 --> 00:12:05,158 本当は 里にとどめて おきたかったのかもしれない。 158 00:12:05,158 --> 00:12:09,329 もし 子の一族が 謀反を起こしたとなれば➡ 159 00:12:09,329 --> 00:12:13,333 一族郎党 その罪を負わされるだろう。 160 00:12:13,333 --> 00:12:17,537 それは 女 子どもでも 赤子でも》 161 00:12:19,672 --> 00:12:22,175 《子どもたちは 知っているのだろうか。 162 00:12:22,175 --> 00:12:25,178 大人たちは 教えたのだろうか》 163 00:12:28,014 --> 00:12:31,517 人ごとだと 割り切ってしまえばいいのに…。 164 00:12:33,820 --> 00:12:36,122 (神美の笑い声) 165 00:12:36,122 --> 00:12:38,124 (楼蘭)母が笑っている。 166 00:12:40,793 --> 00:12:44,130 ((オホホホホホホホ…)) 167 00:12:44,130 --> 00:12:46,100 《楼蘭:ここは笑うところ。 168 00:12:46,100 --> 00:12:49,636 母が 父に憤っている。 169 00:12:49,636 --> 00:12:52,839 ここは 一緒に怒るところ。 170 00:12:52,839 --> 00:12:55,141 母が 折檻している。 171 00:12:55,141 --> 00:12:59,178 ここは 傍観するところ。 そう理解した。 172 00:12:59,178 --> 00:13:02,181 お母様が笑えば 笑い➡ 173 00:13:02,181 --> 00:13:04,350 嘆くときは 嘆く。 174 00:13:04,350 --> 00:13:08,321 私が人形でいれば お母様は怒らない。 175 00:13:08,321 --> 00:13:10,356 これ以上 醜くならない。 176 00:13:10,356 --> 00:13:14,861 がんじがらめで 窮屈だけど それでもいいと思っていた。 177 00:13:14,861 --> 00:13:16,863 けれど…》 178 00:13:16,863 --> 00:13:19,365 ((うっ! 汚らわしい! 179 00:13:19,365 --> 00:13:22,001 お前も あの女も➡ 180 00:13:22,001 --> 00:13:25,171 生まれるべきではなかったのよ! (翠苓)うっ うっ…)) 181 00:13:25,171 --> 00:13:27,173 《楼蘭:私は間違えていた。 182 00:13:27,173 --> 00:13:29,876 お母様は どんどん醜くなる。 183 00:13:29,876 --> 00:13:34,747 人形のままでいても お母様を止めることはできない》 184 00:13:40,286 --> 00:13:42,789 《楼蘭:ああ 無駄だな。 185 00:13:42,789 --> 00:13:48,795 そう気付いたときには もう 何もかも遅かった》 186 00:13:48,795 --> 00:13:50,797 ハァー…。 187 00:13:53,800 --> 00:13:57,136 おい。 んっ? (扉の開く音) 188 00:13:57,136 --> 00:13:59,138 神美様が お呼びだ。 189 00:14:01,307 --> 00:14:04,811 薬師を連れてきました。 失礼します。 190 00:14:06,813 --> 00:14:08,815 《麝香の香り…》 191 00:14:12,151 --> 00:14:15,321 アハッ…。 192 00:14:15,321 --> 00:14:18,658 《何か 混ぜ物をしているな》 193 00:14:18,658 --> 00:14:20,660 (神美)それで? んっ…。 194 00:14:24,831 --> 00:14:27,667 不老の薬は まだかしら? 195 00:14:27,667 --> 00:14:30,169 もう少しかかりそうです。 196 00:14:30,169 --> 00:14:32,472 あら そう。 んっ…。 197 00:14:32,472 --> 00:14:35,975 《ここだと まるで 主従だな。 198 00:14:35,975 --> 00:14:38,644 いつもは 仲のいい姉妹なのに》 199 00:14:38,644 --> 00:14:41,280 あしたは 何か 成果を出しなさい。 200 00:14:41,280 --> 00:14:43,282 はい。 201 00:14:45,284 --> 00:14:48,788 んっ…。 戻るぞ。 202 00:14:48,788 --> 00:14:51,657 《部屋から出られるのは 日に一度。 203 00:14:51,657 --> 00:14:53,659 報告のときだけだ。 204 00:14:53,659 --> 00:14:57,997 置かれた立場は不愉快だけど やること自体は嫌いじゃない。 205 00:14:57,997 --> 00:15:00,666 古い薬が多いものの➡ 206 00:15:00,666 --> 00:15:03,169 医局と比べても 遜色ない品ぞろえだ。 207 00:15:03,169 --> 00:15:06,172 資料も 大量にある。 208 00:15:06,172 --> 00:15:10,510 前にいたという薬師 どんだけ腕がよかったんだ》 209 00:15:10,510 --> 00:15:12,478 (響迂)おい 薬屋! んっ? 210 00:15:15,515 --> 00:15:17,850 なんでしょうか? 響迂様。 211 00:15:17,850 --> 00:15:19,852 うわっ 気持ち悪っ! 212 00:15:19,852 --> 00:15:22,188 《うん 殴りたい》 ((痛ててて… 痛い 痛い!)) 213 00:15:22,188 --> 00:15:25,691 誰? 新しい薬師だよ。 214 00:15:25,691 --> 00:15:30,696 なあ 神美様の部屋 他に 女の人いなかった? 215 00:15:30,696 --> 00:15:33,266 いましたね。 ほんとか!? 216 00:15:33,266 --> 00:15:36,936 俺の母様がいるはずなんだけど 元気そうだった? 217 00:15:36,936 --> 00:15:40,640 《響迂の母親が あの中に…》 218 00:15:43,609 --> 00:15:46,779 どの方か わからないので なんとも。 219 00:15:46,779 --> 00:15:48,948 そっか…。 220 00:15:48,948 --> 00:15:53,286 しかたないよな。 母様 仕事で忙しいらしいんだ。 221 00:15:53,286 --> 00:15:56,289 やっぱ 里で待ってればよかったかな。 222 00:15:56,289 --> 00:16:01,294 《温泉郷に預けられていたのは 母親に会わせないためか。 223 00:16:01,294 --> 00:16:05,131 もしくは 母親自身が…》 224 00:16:05,131 --> 00:16:07,433 では 私は これで。 225 00:16:10,136 --> 00:16:12,138 あっ おい。 226 00:16:12,138 --> 00:16:14,140 んっ? 227 00:16:16,142 --> 00:16:18,144 んっ…。 228 00:16:18,144 --> 00:16:20,146 なんでもない! (子どもたち)あっ…。 229 00:16:30,656 --> 00:16:33,092 (壬氏)そういうことか 羅半。 230 00:16:33,092 --> 00:16:37,930 (羅半)はい。 あくまで 数字から 導き出される 推測ですが…。 231 00:16:37,930 --> 00:16:42,768 子昌が治める 北方の砦が 拡張されている。 232 00:16:42,768 --> 00:16:46,772 ええ。 元は 放棄された砦でした。 233 00:16:46,772 --> 00:16:50,443 拡張工事についての届けは 出されていません。 234 00:16:50,443 --> 00:16:54,614 つまり… 謀反だな。 235 00:16:54,614 --> 00:16:58,451 (高順)たとえ 子の一族が 王母の時代から仕えていて➡ 236 00:16:58,451 --> 00:17:01,120 子昌が 女帝の寵臣であったとしても➡ 237 00:17:01,120 --> 00:17:03,623 許されることではありません。 238 00:17:03,623 --> 00:17:05,791 どの程度 進んでいる? 239 00:17:05,791 --> 00:17:09,128 鉄の値が上がり始めた時期から 考えると➡ 240 00:17:09,128 --> 00:17:12,465 それなりに準備を整えているかと。 241 00:17:12,465 --> 00:17:14,967 早々に対処を…。 えっ! 242 00:17:14,967 --> 00:17:17,136 (羅漢)何をやっているのだね? うっ! 243 00:17:17,136 --> 00:17:19,138 羅半。 244 00:17:19,138 --> 00:17:21,474 ちっ… 父上…。 245 00:17:21,474 --> 00:17:23,476 軍師殿…。 246 00:17:23,476 --> 00:17:27,980 (羅漢)そうそう 貴き方の元へ通うものではない。 247 00:17:27,980 --> 00:17:31,684 変な誤解が生まれるよ。 ああ… あっ…。 248 00:17:31,684 --> 00:17:38,624 ただでさえ 男とも女とも わからないお方なのだから。 249 00:17:38,624 --> 00:17:41,427 (馬閃)何を! 馬閃! しかし 父上! 250 00:17:41,427 --> 00:17:45,598 高順様。 んっ? 251 00:17:45,598 --> 00:17:50,136 軍師殿の言いたいことは わかります。 252 00:17:50,136 --> 00:17:52,972 私の ふがいなさが 問題なのでしょう。 253 00:17:52,972 --> 00:17:55,141 そのとおりだ。 254 00:17:55,141 --> 00:18:00,980 《軍師殿の 娘かわいさを思えば 来るのが遅かったくらいだ。 255 00:18:00,980 --> 00:18:02,982 抜け穴のこと。 256 00:18:02,982 --> 00:18:05,318 消えた宦官のこと。 257 00:18:05,318 --> 00:18:09,155 子翠という 存在しない下女のこと…。 258 00:18:09,155 --> 00:18:14,961 すべて後手に回り 結果的に猫猫が さらわれた。 259 00:18:14,961 --> 00:18:17,496 俺の責任だ》 260 00:18:17,496 --> 00:18:20,666 (羅漢) 後宮の外にも内にも入れる➡ 261 00:18:20,666 --> 00:18:22,835 どなたかがいたにもかかわらず➡ 262 00:18:22,835 --> 00:18:25,471 我が娘が さらわれた! 263 00:18:25,471 --> 00:18:31,510 そして そのお方は 悠長に 書類に囲まれているときている。 264 00:18:31,510 --> 00:18:36,916 女1人どうなろうと 関係ない ということでしょうかね? 265 00:18:36,916 --> 00:18:39,585 嫌みなら聞きましょう。 266 00:18:39,585 --> 00:18:42,922 しかし 敵は 私ではなく 子昌です。 267 00:18:42,922 --> 00:18:44,924 ハァー…。 268 00:18:44,924 --> 00:18:47,593 そこまで わかっていて➡ 269 00:18:47,593 --> 00:18:51,263 何をしているのかと 言っているんです。 270 00:18:51,263 --> 00:18:53,299 くっ…。 271 00:18:53,299 --> 00:18:56,936 《軍師殿は お見通しなのだ。 272 00:18:56,936 --> 00:19:00,773 本来の自分の立場に 自信を持つことができず➡ 273 00:19:00,773 --> 00:19:04,944 そこから逃げ出して この地位に あぐらをかいていると》 274 00:19:04,944 --> 00:19:10,449 半端な姿で 半端な仕事をして➡ 275 00:19:10,449 --> 00:19:13,619 それで 何事も うまくいくとでも? 276 00:19:13,619 --> 00:19:15,621 フゥ…。 277 00:19:18,457 --> 00:19:22,294 半端な 宦官野郎のままで…。 278 00:19:22,294 --> 00:19:24,997 何ができるというんです! 279 00:19:33,239 --> 00:19:35,241 私は…。 280 00:19:35,241 --> 00:19:37,943 (羅門)悪かったねえ…。 あっ…。 281 00:19:39,912 --> 00:19:41,914 おっ おっ… 叔父貴! 282 00:19:46,919 --> 00:19:48,954 あっ… んっ…。 283 00:19:48,954 --> 00:19:53,592 お前が そんなふうに 思っているとは思わなかったよ。 284 00:19:53,592 --> 00:19:57,930 私だって 好きで宦官に なったわけじゃないんだけどね。 285 00:19:57,930 --> 00:19:59,932 いや 違う! 違うんだ! 286 00:19:59,932 --> 00:20:01,934 叔父貴のことを 言ったわけじゃないんだ。 287 00:20:01,934 --> 00:20:07,273 私は 半端な宦官だし しかも まともに歩けないし➡ 288 00:20:07,273 --> 00:20:11,610 今だって ぜいたくにも かごに乗せてもらってきたよ。 289 00:20:11,610 --> 00:20:16,449 今回の件は 猫猫を ちゃんと見ていなかった私にも➡ 290 00:20:16,449 --> 00:20:19,285 責任があるからね。 291 00:20:19,285 --> 00:20:22,955 ん~… そっ… そんな。 叔父貴のことは責めてないよ。 292 00:20:22,955 --> 00:20:25,458 ハァハァ ハァハァハァ…。 293 00:20:25,458 --> 00:20:27,626 ハァー 間に合った。 294 00:20:27,626 --> 00:20:31,964 お前は 頭にくると すぐ攻撃的になる。 295 00:20:31,964 --> 00:20:36,635 相手の事情を考えて 行動することも大切だよ。 296 00:20:36,635 --> 00:20:38,971 わかってるよ 叔父貴。 297 00:20:38,971 --> 00:20:41,640 さっきのは 売り言葉に買い言葉で➡ 298 00:20:41,640 --> 00:20:45,311 あんなことを言うつもりは これっぽっちもなかったんだ。 299 00:20:45,311 --> 00:20:49,148 《いや なんの言葉も 売っていないが…》 300 00:20:49,148 --> 00:20:51,650 (羅門)けんかになる前に➡ 301 00:20:51,650 --> 00:20:54,153 ちゃんと 礼を持って伝えるべきことが➡ 302 00:20:54,153 --> 00:20:56,188 あるんじゃないかね? 303 00:20:56,188 --> 00:21:16,208 ♬~ 304 00:21:16,208 --> 00:21:21,180 ♬~ 305 00:21:21,180 --> 00:21:23,215 なっ! 306 00:21:23,215 --> 00:21:25,184 あっ…。 307 00:21:28,220 --> 00:21:30,723 お願いに参りました。 308 00:21:30,723 --> 00:21:35,794 逆賊 子昌を討つべく 軍を動かしていただきたいと。 309 00:21:44,970 --> 00:21:47,139 子の一族は 数年前より➡ 310 00:21:47,139 --> 00:21:50,309 新型の飛発を 製造しているようです。 311 00:21:50,309 --> 00:21:53,145 飛発を用いた暗殺未遂➡ 312 00:21:53,145 --> 00:21:56,315 楼蘭の逃亡の件もございます。 313 00:21:56,315 --> 00:21:59,318 謀反の証拠は そろっています。 314 00:21:59,318 --> 00:22:01,720 うみは 早めに出し切るべきです。 315 00:22:03,656 --> 00:22:08,828 《これは 宦官 壬氏に対する礼ではない。 316 00:22:08,828 --> 00:22:13,832 国に対する反逆の罪で 子昌を討つならば➡ 317 00:22:13,832 --> 00:22:19,839 禁軍… すなわち 帝直轄の軍を動かすことになる。 318 00:22:19,839 --> 00:22:22,841 そして それを指揮するのは➡ 319 00:22:22,841 --> 00:22:25,844 大尉 羅漢ではなく…》 320 00:22:25,844 --> 00:22:29,181 いつまで かりそめの姿で➡ 321 00:22:29,181 --> 00:22:32,318 欺き続けるつもりですか? 322 00:22:32,318 --> 00:22:34,320 壬氏様。 323 00:22:34,320 --> 00:22:37,289 いえ 月の君。 324 00:22:40,659 --> 00:22:42,661 《いつか くると思っていた。 325 00:22:42,661 --> 00:22:45,231 それが 今 きたにすぎない》 326 00:22:53,172 --> 00:22:55,441 《覚悟を決めるときが きたようだ》