1 00:02:13,533 --> 00:02:16,870 (子翠)猫猫を お母様に 会わせるつもりはなかったの。 2 00:02:16,870 --> 00:02:20,874 新しい薬師と言って ごまかすしかなかった。 3 00:02:20,874 --> 00:02:23,043 お父様は➡ 4 00:02:23,043 --> 00:02:26,380 お母様は 昔は あんな人じゃ なかったって言うけど➡ 5 00:02:26,380 --> 00:02:28,882 どうなのかしら…。 6 00:02:28,882 --> 00:02:32,819 私には 生まれたときから あんな女だった。 7 00:02:32,819 --> 00:02:36,823 姉様を いじめて 若い侍女も いじめて➡ 8 00:02:36,823 --> 00:02:39,359 親類の女たちも堕落させて。 9 00:02:39,359 --> 00:02:42,195 お父様は 何も言わないの。 10 00:02:42,195 --> 00:02:45,032 言えないの。 逆らえないの。 11 00:02:45,032 --> 00:02:49,669 ただ 母様が許してくれるのを ずっと待っている。 12 00:02:49,669 --> 00:02:53,006 子どもが生まれたら 夫を食い物にする。 13 00:02:53,006 --> 00:02:55,008 まるで 虫だわ。 14 00:02:55,008 --> 00:02:57,844 ううん 虫のほうが ずっといい。 15 00:02:57,844 --> 00:03:02,516 子に命をつなぐために やっていることだもの。 16 00:03:02,516 --> 00:03:06,019 私は お母様みたいになりたくない。 17 00:03:06,019 --> 00:03:09,389 《猫猫:子翠は 自ら 堕胎剤を飲むほど➡ 18 00:03:09,389 --> 00:03:12,059 母になることを拒んでいた。 19 00:03:12,059 --> 00:03:15,062 子翠にとって 母親は ただ1人。 20 00:03:15,062 --> 00:03:18,231 でも 神美のようには なりたくない。 21 00:03:18,231 --> 00:03:20,233 それが いちばんの理由か…》 22 00:03:20,233 --> 00:03:24,404 猫猫のこと 少し調べさせてもらったの。 23 00:03:24,404 --> 00:03:28,408 父が 高官で 元医官に育てられて…。 24 00:03:28,408 --> 00:03:30,577 似てるんだ 姉様に。 25 00:03:30,577 --> 00:03:34,648 私は 父も母もいない。 いるのは おやじだけだ。 26 00:03:34,648 --> 00:03:38,151 フフッ。 姉様も 同じようなこと 言ってた。 27 00:03:38,151 --> 00:03:41,321 そだね。 そうだよね。 28 00:03:41,321 --> 00:03:44,825 きっと 姉様も 私の姉様じゃないんだわ。 29 00:03:44,825 --> 00:03:48,161 んっ? お父様は 狸だから➡ 30 00:03:48,161 --> 00:03:51,498 皇帝の血を引く姉様を 手元に置くことで➡ 31 00:03:51,498 --> 00:03:53,700 何か たくらんでいたんじゃ ないかしら。 32 00:03:53,700 --> 00:03:55,669 だから…。 33 00:03:55,669 --> 00:03:59,673 姉様は 子の一族とは関係ない。 34 00:03:59,673 --> 00:04:02,008 《うそつけ。 35 00:04:02,008 --> 00:04:05,011 こんな顔をされると よく似てる。 36 00:04:05,011 --> 00:04:09,015 子翠は 姉である翠苓を慕っている。 37 00:04:09,015 --> 00:04:13,687 だから こんな状況になっても 無関係だと かばっている。 38 00:04:13,687 --> 00:04:16,523 でも そんな理屈は通じない。 39 00:04:16,523 --> 00:04:20,427 翠苓は これまでの事件に 関わり過ぎている》 40 00:04:26,199 --> 00:04:29,035 ねえ 猫猫。 41 00:04:29,035 --> 00:04:34,307 この子たちが虫であれば 冬を越せたのにね。 42 00:04:34,307 --> 00:04:36,309 《「虫であれば」?》 43 00:04:36,309 --> 00:04:41,481 ((虫は 冬を越せない。 ただ 子を残すのみ)) 44 00:04:41,481 --> 00:04:44,484 《えっ! そういうことか。 45 00:04:44,484 --> 00:04:46,820 そのために 私を連れてきたのか。 46 00:04:46,820 --> 00:04:49,489 子翠は…。 47 00:04:49,489 --> 00:04:53,693 子翠は もう 戻ってこない》 48 00:04:56,196 --> 00:04:58,165 子翠…。 49 00:05:01,168 --> 00:05:03,336 《逃げてしまえばいいのに。 50 00:05:03,336 --> 00:05:05,505 すべて放り投げて➡ 51 00:05:05,505 --> 00:05:08,842 翠苓と2人で逃げてしまえばいい。 52 00:05:08,842 --> 00:05:13,013 政治のことも 両親も 一族も➡ 53 00:05:13,013 --> 00:05:15,849 何もかも捨てて。 54 00:05:15,849 --> 00:05:18,552 私だって 他人のことは どうでもいい。 55 00:05:18,552 --> 00:05:21,221 自分が いちばん大切だ。 56 00:05:21,221 --> 00:05:25,892 ここに連れてこられて どんな目に遭ったと思っている。 57 00:05:25,892 --> 00:05:27,861 なのに…》 58 00:05:34,634 --> 00:05:38,939 《どうして 手を伸ばさずに いられないのだろう》 59 00:05:40,974 --> 00:05:42,976 あっ…。 止めないで! 60 00:05:42,976 --> 00:05:44,978 あっ…。 61 00:05:44,978 --> 00:05:48,982 私には 私の役目があるの。 62 00:05:48,982 --> 00:05:53,486 意味はあるの? 意地だよ 私の。 63 00:05:53,486 --> 00:05:56,189 そんなもの 捨ててしまえばいい。 64 00:06:00,493 --> 00:06:02,495 ねえ 猫猫…。 65 00:06:02,495 --> 00:06:06,166 猫猫は 目の前に 未知の毒があって➡ 66 00:06:06,166 --> 00:06:10,003 飲む機会が 一度しかないと 言われたら どうする? 67 00:06:10,003 --> 00:06:12,005 飲み干す。 あっ…。 68 00:06:12,005 --> 00:06:14,007 でしょ? 69 00:06:16,343 --> 00:06:18,345 《行ってしまう。 70 00:06:18,345 --> 00:06:23,450 でも 何を伝えたらいいのか わからない》 71 00:06:25,518 --> 00:06:27,520 んっ! 72 00:06:27,520 --> 00:06:29,522 子翠! 73 00:06:29,522 --> 00:06:32,525 せめて 願かけくらいさせて。 74 00:06:34,628 --> 00:06:39,466 願かけ? 猫猫らしくないな。 75 00:06:39,466 --> 00:06:41,968 たまには いいでしょ。 たまには。 76 00:06:43,970 --> 00:06:46,973 いつか返して。 もらい物だから。 77 00:06:46,973 --> 00:06:50,143 無理 言わないで。 売り払っちゃうよ。 78 00:06:50,143 --> 00:06:52,145 なら それでもいい。 79 00:06:57,150 --> 00:06:59,486 髪じゃなくて 襟なの? 80 00:06:59,486 --> 00:07:02,689 これ以上 髪に着けたら 華美すぎるよ。 81 00:07:04,991 --> 00:07:08,328 顔も髪も すすが付いてる。 82 00:07:08,328 --> 00:07:13,166 フフッ! 本当だ。 狸みたいだ。 83 00:07:13,166 --> 00:07:15,669 ありがとう 猫猫。 84 00:07:24,711 --> 00:07:26,680 あとは頼んだから。 85 00:07:34,954 --> 00:07:37,657 「あとは頼んだ」か…。 86 00:07:45,832 --> 00:07:48,802 <時は 少し前に遡る> 87 00:07:51,338 --> 00:07:53,340 (羅漢)一刻を争うというのに➡ 88 00:07:53,340 --> 00:07:56,676 あと少し 出立が遅ければ➡ 89 00:07:56,676 --> 00:07:59,179 無理やり 引きずってこようかと…。 90 00:07:59,179 --> 00:08:03,183 (羅半)父上 例えば 皇族に手を上げた場合➡ 91 00:08:03,183 --> 00:08:06,353 罪に問われるのは 当人だけでしょうか? 92 00:08:06,353 --> 00:08:08,355 うっ! ぐっ… ぐぅ…。 93 00:08:08,355 --> 00:08:11,024 (壬氏)羅半。 なんでしょうか? 94 00:08:11,024 --> 00:08:16,529 気付いていたか? 壬氏と私が 同一人物であると。 95 00:08:16,529 --> 00:08:21,368 ええ。 背丈 体重 胸回り 胴回り…。 96 00:08:21,368 --> 00:08:25,205 すべて同じ数字の人間など そうそう おりません。 97 00:08:25,205 --> 00:08:29,876 大変 麗しく 女性でないのが残念です。 98 00:08:29,876 --> 00:08:34,114 んっ…。 では 砦の攻略策について 説明を。 99 00:08:34,114 --> 00:08:37,617 (羅半) この地方は 森林資源が豊富で➡ 100 00:08:37,617 --> 00:08:41,121 代々 子の一族が守ってきました。 101 00:08:41,121 --> 00:08:47,127 調査によると 鉄の類いが 子昌の元に流れているようです。 102 00:08:47,127 --> 00:08:50,630 その上 この辺りには 温泉が湧き出ていて➡ 103 00:08:50,630 --> 00:08:52,632 硫黄が手に入りやすい。 104 00:08:52,632 --> 00:08:56,803 洞窟もあるようで 硝石も取り出せます。 105 00:08:56,803 --> 00:09:01,808 硫黄と硝石…。 この2つがあれば 火薬が出来る。 106 00:09:01,808 --> 00:09:06,479 恐らく子昌は 戦に備えて 火器を用意しているはず。 107 00:09:06,479 --> 00:09:10,483 飛発か? あれは 籠城戦には向かない。 108 00:09:10,483 --> 00:09:14,320 城壁の上から 敵をまとめて始末するなら…。 109 00:09:14,320 --> 00:09:16,322 砲か…。 110 00:09:18,324 --> 00:09:23,496 うん。 砦に近づくまでに 相当数の被害が出るでしょうな。 111 00:09:23,496 --> 00:09:25,498 やっかいだな。 112 00:09:25,498 --> 00:09:30,170 ですが 砲を使わせず 制圧することは 理論上可能です。 113 00:09:30,170 --> 00:09:32,806 フフッ そろばん頭も こう言っている。 114 00:09:32,806 --> 00:09:34,808 どうするんだ? 115 00:09:34,808 --> 00:09:39,479 (羅漢)砲を使えないように まず 火薬の保管庫を落とす。 116 00:09:39,479 --> 00:09:43,149 少々 とっぴな やり方ですが…。 117 00:09:43,149 --> 00:09:45,819 なるほど。 118 00:09:45,819 --> 00:09:48,488 これなら 大変 経済的です。 119 00:09:48,488 --> 00:09:51,324 (高順)ですが 問題があります。 (羅半/羅漢)んっ? 120 00:09:51,324 --> 00:09:53,326 何が問題なのだ? 121 00:09:53,326 --> 00:09:57,664 禁軍が奇襲… ですか? 122 00:09:57,664 --> 00:10:01,334 《禁軍…。 帝直属の軍隊。 123 00:10:01,334 --> 00:10:05,605 それにふさわしく 堂々たる態度で 制圧せねばならない》 124 00:10:09,476 --> 00:10:11,478 大尉の意見に賛同する。 125 00:10:11,478 --> 00:10:15,815 できるだけ 被害を抑えたい。 わかりました。 126 00:10:15,815 --> 00:10:18,151 では 羅半。 はい。 127 00:10:18,151 --> 00:10:20,153 (足音) 128 00:10:20,153 --> 00:10:25,492 今後は あの娘との接し方を 変えねばなりませんよ。 129 00:10:25,492 --> 00:10:27,494 わかっている。 130 00:10:29,496 --> 00:10:32,665 (陸孫)羅漢様 斥候隊からの報告です。 131 00:10:32,665 --> 00:10:37,337 夜には 雪がやむので 作戦決行可能とのことです。 132 00:10:37,337 --> 00:10:40,640 火槍部隊を急がせろ。 はっ! 133 00:10:42,675 --> 00:10:47,480 待ってろ 猫猫。 パパが 必ず 助けてやるからな。 134 00:10:52,185 --> 00:10:54,354 《子昌:眠れない…。 135 00:10:54,354 --> 00:10:58,358 禁軍が攻めてくるまで まだ時間があるだろうに》 136 00:10:58,358 --> 00:11:00,393 (子昌)うん? (笑い声) 137 00:11:00,393 --> 00:11:04,731 《わざわざ 私に聞こえる場所で 享楽にふけっている。 138 00:11:04,731 --> 00:11:10,069 一族の中から 貞淑な妻や 子を育てた母ばかり集め➡ 139 00:11:10,069 --> 00:11:14,040 男娼相手に堕落していくのを見て 楽しんでいるのだ》 140 00:11:16,743 --> 00:11:19,245 《そんな女ではなかった…》 141 00:11:19,245 --> 00:11:21,714 んっ!? ああ…。 (爆発音) 142 00:11:24,050 --> 00:11:27,253 んっ…。 143 00:11:27,253 --> 00:11:30,256 《あっ まだ 禁軍は動いていない。 144 00:11:30,256 --> 00:11:32,158 では 今の衝撃は…》 145 00:11:32,158 --> 00:11:34,160 (においを嗅ぐ音) 146 00:11:34,160 --> 00:11:39,332 《子昌:あっ! 地下の火薬工房が! 147 00:11:39,332 --> 00:11:41,434 早く どうにかしなくては…》 148 00:11:44,003 --> 00:11:47,006 《そう思っていても動けない。 149 00:11:47,006 --> 00:11:49,008 情けない話だ。 150 00:11:49,008 --> 00:11:53,846 ここ20年 まともに眠れていない。 151 00:11:53,846 --> 00:11:57,517 あれから 私の苦痛が始まった》 152 00:11:57,517 --> 00:12:00,186 ((お前に頼みがあるのだ。 153 00:12:00,186 --> 00:12:05,358 私の娘を 妻として迎えてほしい。 なっ! 154 00:12:05,358 --> 00:12:09,862 大宝と 不義を働いた医官の娘として➡ 155 00:12:09,862 --> 00:12:12,198 宮中から追放し➡ 156 00:12:12,198 --> 00:12:15,702 あの子には 長く 苦労を強いてきた。 157 00:12:15,702 --> 00:12:17,870 本来なら 公主として➡ 158 00:12:17,870 --> 00:12:22,542 宮中で 何不自由なく 暮らしていたはずだったのに…)) 159 00:12:22,542 --> 00:12:25,211 《子昌:妻を持つ気はなかったが➡ 160 00:12:25,211 --> 00:12:30,717 気が弱り始めていた先帝の頼みを 断ることはできなかった》 161 00:12:30,717 --> 00:12:34,988 ((子昌 お前は 私の忠臣だ。 162 00:12:34,988 --> 00:12:41,327 引き受けてくれれば お前の望みは なんでもかなえてやろう)) 163 00:12:41,327 --> 00:12:46,332 《子昌:私には 後宮に入内した婚約者がいた》 164 00:12:46,332 --> 00:12:50,670 ((んっ…。 本当に かなえてくださるなら…)) 165 00:12:50,670 --> 00:12:54,007 《子昌:私は 先帝の娘を 妻として迎え➡ 166 00:12:54,007 --> 00:12:56,342 翠苓が生まれた。 167 00:12:56,342 --> 00:13:01,347 そして 後宮から 婚約者の神美が戻ってきたが➡ 168 00:13:01,347 --> 00:13:03,349 その結果が これだ》 169 00:13:09,555 --> 00:13:12,525 (神美)んっ? (どよめき) 170 00:13:12,525 --> 00:13:16,696 なんなの? さっきの音。 これから 確かめるところだ。 171 00:13:16,696 --> 00:13:18,698 (2人)んっ? (ドアの開く音) 172 00:13:20,733 --> 00:13:22,735 んっ…。 なんですか!? 楼蘭。 173 00:13:22,735 --> 00:13:24,904 その はしたない格好! 174 00:13:24,904 --> 00:13:27,573 お母様方に言われたくありません。 175 00:13:27,573 --> 00:13:32,679 子どもたちを放置し 快楽に 身を投じる あなた方にだけは。 176 00:13:32,679 --> 00:13:35,314 んっ! 177 00:13:35,314 --> 00:13:37,984 んっ…。 んっ! あっ! 178 00:13:37,984 --> 00:13:39,986 んっ! 楼蘭!? 179 00:13:39,986 --> 00:13:42,822 《これは 私の娘だろうか? 180 00:13:42,822 --> 00:13:45,158 いつも 神美に従順で➡ 181 00:13:45,158 --> 00:13:49,328 命令されるままに着飾る 人形のような子だと思っていた》 182 00:13:49,328 --> 00:13:51,331 (翠苓)あっ…。 183 00:13:51,331 --> 00:13:53,433 姉様 ごめん。 遅くなった。 184 00:13:56,002 --> 00:13:59,505 《いつものことのように 手慣れている。 185 00:13:59,505 --> 00:14:02,508 神美が 翠苓を疎んでいたのは 知っていた。 186 00:14:02,508 --> 00:14:07,513 しかし こんな折檻を日常的に? 187 00:14:07,513 --> 00:14:11,851 私が 宮中に出仕している間に…。 188 00:14:11,851 --> 00:14:15,021 なんと至らない父親か》 189 00:14:15,021 --> 00:14:19,025 お父様…。 んっ…。 190 00:14:19,025 --> 00:14:22,695 最後くらい 責任を取ってください。 191 00:14:22,695 --> 00:14:25,031 ハッ! 楼蘭…。 192 00:14:25,031 --> 00:14:29,869 お父様は 狐の里の 狸おやじです。 193 00:14:29,869 --> 00:14:33,139 最後まで 化かしていきましょう。 194 00:14:33,139 --> 00:14:47,653 ♬~ 195 00:14:47,653 --> 00:14:49,655 何? これは。 (一同)あっ! 196 00:14:49,655 --> 00:14:51,657 あっ…。 197 00:14:56,329 --> 00:14:58,331 あっ! 198 00:15:00,333 --> 00:15:02,335 (神美)雪崩? 199 00:15:02,335 --> 00:15:06,005 武器庫が…。 あれが埋もれては 戦が…。 200 00:15:06,005 --> 00:15:09,008 火薬もありません。 燃やしましたから。 201 00:15:09,008 --> 00:15:13,179 楼蘭 お前…。 勝てぬ相手と わかっていたはずです。 202 00:15:13,179 --> 00:15:17,016 お父様 お母様は 私が見届けますから。 203 00:15:17,016 --> 00:15:19,018 んっ…。 204 00:15:19,018 --> 00:15:22,021 「責任を取れ」か…。 205 00:15:24,023 --> 00:15:28,528 そうだな。 私の責任だな。 206 00:15:28,528 --> 00:15:32,498 武器庫が 雪で埋もれているぞ! もっと 人を集めろ! 207 00:15:32,498 --> 00:15:35,334 禁軍が攻めてくるまで 時間がないぞ! 208 00:15:35,334 --> 00:15:37,837 うっ! あっ? ハッ! 209 00:15:37,837 --> 00:15:41,908 てっ… 敵襲だ~! 210 00:15:46,646 --> 00:15:48,648 禁軍? いつの間に? 211 00:15:48,648 --> 00:15:50,817 迎え撃て~! おわっ! 212 00:15:50,817 --> 00:15:53,319 ぐわっ! (李白)フン! 213 00:15:53,319 --> 00:15:58,991 (喚声) 214 00:15:58,991 --> 00:16:02,328 敵は混乱している! 一気に たたけ! 215 00:16:02,328 --> 00:16:05,832 うわっ! あっ! うっ…。 216 00:16:05,832 --> 00:16:08,000 うっ! 217 00:16:08,000 --> 00:16:12,004 戦う意思のない者は殺すな。 捕縛せよ! 218 00:16:12,004 --> 00:16:14,841 兵が 思ったより少ないな。 219 00:16:14,841 --> 00:16:17,009 (馬閃) 前方に詰めていた兵の多くは➡ 220 00:16:17,009 --> 00:16:20,680 火炎に対処するため 建物のほうへ行っているようです。 221 00:16:20,680 --> 00:16:22,682 先へ進む。 はっ! 222 00:16:22,682 --> 00:16:27,186 こんな とんでもねえ策が うまくいくとは…。 223 00:16:27,186 --> 00:16:30,523 しかし 宮廷でも 狸おやじといわれた 子昌が➡ 224 00:16:30,523 --> 00:16:35,328 こんな場所に立てこもるなんて ばかなまねをするものかね…。 225 00:16:35,328 --> 00:16:37,330 《だが それ以上に➡ 226 00:16:37,330 --> 00:16:41,000 嬢ちゃんの上官の 天女と呼ばれた宦官が➡ 227 00:16:41,000 --> 00:16:44,837 まさか 禁軍の大将として出てくるとは➡ 228 00:16:44,837 --> 00:16:47,840 みんな 驚いたよな》 229 00:16:47,840 --> 00:16:51,177 ((皇族が率いる禁軍が取る策に➡ 230 00:16:51,177 --> 00:16:54,180 ふさわしくないと思う者も いるだろう。 231 00:16:54,180 --> 00:17:00,186 だが 自軍の被害を抑えるには この策が 最もよい。 232 00:17:00,186 --> 00:17:02,355 そう 私が判断した。 233 00:17:02,355 --> 00:17:06,025 虚を突く策との そしりは 私が受ける)) 234 00:17:06,025 --> 00:17:09,528 《李白:全く どんな頭してんだか。 235 00:17:09,528 --> 00:17:13,699 こんな策を考えたやつも 策を取るお方も》 236 00:17:16,535 --> 00:17:19,705 (馬閃) おい お前! 中は どんな様だ? 237 00:17:19,705 --> 00:17:22,875 とっ… とにかく 早く 火を消さないと 奥様に…。 238 00:17:22,875 --> 00:17:24,877 うわっ! (爆発音) 239 00:17:24,877 --> 00:17:26,879 んっ…。 240 00:17:26,879 --> 00:17:28,881 (李白)お待ちください! んっ? 241 00:17:28,881 --> 00:17:31,684 進言か。 はっ! 242 00:17:31,684 --> 00:17:35,121 許す。 では お言葉に甘えて。 243 00:17:35,121 --> 00:17:39,125 この煙では 長居は無用だと思います。 244 00:17:39,125 --> 00:17:42,795 中にいる人間も すぐさま外に出てきましょう。 245 00:17:42,795 --> 00:17:45,298 わかっている。 だが➡ 246 00:17:45,298 --> 00:17:47,633 逃げられない者が いるかもしれない。 247 00:17:47,633 --> 00:17:50,303 (李白) それなら 我々で捜しますので。 248 00:17:50,303 --> 00:17:52,305 そういうわけにはいかない。 249 00:17:52,305 --> 00:17:56,976 《貴き方には 安全な所に いてほしいんだが…》 250 00:17:56,976 --> 00:18:01,480 ここに 漢大尉の娘が捕らえられている。 251 00:18:01,480 --> 00:18:03,983 ここにですか? ああ。 252 00:18:03,983 --> 00:18:08,487 見捨てれば 新たな政敵が生まれますね。 253 00:18:08,487 --> 00:18:11,824 ああ そうだ。 254 00:18:11,824 --> 00:18:16,996 んっ…。 なら俺は 俺の仕事を全うするだけだ。 255 00:18:16,996 --> 00:18:18,998 あっ? (喚声) 256 00:18:18,998 --> 00:18:22,535 (喚声) 257 00:18:22,535 --> 00:18:25,204 《あれは…。 258 00:18:25,204 --> 00:18:29,475 まさかな。 こんな所にいるわけない》 259 00:18:33,112 --> 00:18:35,614 《すぐに 禁軍が入ってくる。 260 00:18:35,614 --> 00:18:39,619 ここにいる私も 子の一族の 人間だと思われかねない。 261 00:18:39,619 --> 00:18:41,620 だけど…》 262 00:18:41,620 --> 00:18:43,956 ((あとは頼んだから)) 263 00:18:43,956 --> 00:18:46,459 《逃げりゃいいのに…。 264 00:18:46,459 --> 00:18:49,795 ばかだよな。 子翠のこと 言えたもんじゃない》 265 00:18:49,795 --> 00:18:51,797 んっ? (扉の開く音) 266 00:18:51,797 --> 00:18:53,799 (足音) 267 00:18:53,799 --> 00:18:59,138 《せめて 話の通じるやつで あってくれ!》 268 00:18:59,138 --> 00:19:02,475 うっ! あっ? 269 00:19:02,475 --> 00:19:05,978 あっ…。 270 00:19:05,978 --> 00:19:07,980 あっ…。 271 00:19:15,321 --> 00:19:18,157 すみません 保護していただけますか? 272 00:19:18,157 --> 00:19:20,993 壬氏様。 けがしているのか? 273 00:19:20,993 --> 00:19:24,163 血が…。 問題ありません。 返り血です。 274 00:19:24,163 --> 00:19:28,501 問題あるだろ! 蛇の血ですので。 蛇? 275 00:19:28,501 --> 00:19:32,104 《なんだか この感じ 懐かしいな》 276 00:19:32,104 --> 00:19:35,775 おい それは…。 んっ? 277 00:19:35,775 --> 00:19:40,279 ハァ… 東宮! 今は 東宮ではない。 278 00:19:40,279 --> 00:19:43,115 玉葉妃が皇子を ご出産された。 279 00:19:43,115 --> 00:19:45,284 東宮…。 280 00:19:45,284 --> 00:19:48,654 《それが 壬氏様の正体か。 281 00:19:48,654 --> 00:19:50,823 皇弟は 19歳。 282 00:19:50,823 --> 00:19:55,795 25歳の壬氏様と 年が合わないと思っていたが…》 283 00:19:55,795 --> 00:19:58,464 壬氏様 老けてるんですね。 284 00:19:58,464 --> 00:20:01,133 うっ…。 285 00:20:01,133 --> 00:20:03,969 李白は いるか? はっ! 286 00:20:03,969 --> 00:20:05,971 あとは任せた。 287 00:20:10,976 --> 00:20:12,978 つかぬことを聞く。 288 00:20:12,978 --> 00:20:18,150 宮中で働く 猫猫という娘に 似ている気がするんだが…。 289 00:20:18,150 --> 00:20:20,986 本人です。 なぜ ここにいる? 290 00:20:20,986 --> 00:20:23,022 さらわれました。 291 00:20:23,022 --> 00:20:25,191 お前の父ちゃんって…。 292 00:20:25,191 --> 00:20:27,193 あれの名前を出さないでください。 293 00:20:27,193 --> 00:20:29,195 「あのおっさん」とかで。 294 00:20:29,195 --> 00:20:33,199 んっ! わかった。 いや~ 悪い 悪い。 295 00:20:33,199 --> 00:20:36,202 お前が言うなら そうなんだろう。 296 00:20:36,202 --> 00:20:40,206 それにしても 汚え格好だな。 血だらけだぞ。 297 00:20:40,206 --> 00:20:44,376 蛇の返り血です。 けがとか やめてくれよ。 298 00:20:44,376 --> 00:20:46,879 あのおっさん まともに運動もできないのに➡ 299 00:20:46,879 --> 00:20:50,382 むちゃして 腰やって 動けなくなってるぜ。 300 00:20:50,382 --> 00:20:55,888 雪崩も それに乗じた奇襲も あのおっさんの策ですか? 301 00:20:55,888 --> 00:20:58,057 ああ。 んっ? 302 00:20:58,057 --> 00:21:01,727 誰か寝ているのか? 303 00:21:01,727 --> 00:21:05,231 子どもです。 でも 息はしていません。 304 00:21:05,231 --> 00:21:07,399 毒をあおったようです。 305 00:21:07,399 --> 00:21:12,538 そうか。 生き残っても 一族は まとめて 刑に処される。 306 00:21:12,538 --> 00:21:15,040 女 子どもも 関係ない。 307 00:21:15,040 --> 00:21:17,209 やりきれねえな。 308 00:21:17,209 --> 00:21:21,714 処刑された者たちは 打ち捨てられるのでしょうか? 309 00:21:21,714 --> 00:21:25,217 いや 火葬したうえで埋葬される。 310 00:21:25,217 --> 00:21:29,555 せめて 母親と一緒に 弔うことはできないでしょうか? 311 00:21:29,555 --> 00:21:32,458 そういうことは 俺の仕事じゃない。 312 00:21:36,829 --> 00:21:39,498 まるで 眠ってるみたいだな。 313 00:21:39,498 --> 00:21:42,168 お~い 手を貸してくれ! (武官たち)はっ! 314 00:21:42,168 --> 00:21:44,503 李白様? 315 00:21:44,503 --> 00:21:47,506 (李白)ここに放置するわけにも いかねえだろ。 316 00:21:47,506 --> 00:21:50,176 一緒に弔うことはできねえけど➡ 317 00:21:50,176 --> 00:21:53,345 こそっと 墓地の近くに 埋めるくらいならできる。 318 00:21:53,345 --> 00:21:55,347 罪に問われませんか? 319 00:21:55,347 --> 00:21:59,185 わからん。 そんときは お前が なんとかしてくれ。 320 00:21:59,185 --> 00:22:02,188 なんとかと言われましても…。 321 00:22:02,188 --> 00:22:05,024 おっ 1つ いい手があるぞ! 322 00:22:05,024 --> 00:22:08,360 お前が あのおっさんを パパとでも呼んだら➡ 323 00:22:08,360 --> 00:22:10,863 なんでも言うこと…。 うっ! 324 00:22:10,863 --> 00:22:12,865 すまん。 今のは なしだ。 325 00:22:12,865 --> 00:22:16,368 (せきばらい) 326 00:22:16,368 --> 00:22:18,370 (笛の音) 327 00:22:18,370 --> 00:22:20,372 その笛は? 328 00:22:20,372 --> 00:22:22,875 無事 命令を完遂した合図だ。 329 00:22:28,214 --> 00:22:32,651 さあ 行こうぜ。 嬢ちゃんを無事に連れ出すのが➡ 330 00:22:32,651 --> 00:22:35,154 俺の仕事だ。 331 00:22:49,335 --> 00:22:54,173 《私は 子翠から託されたことを 全うする。 332 00:22:54,173 --> 00:22:56,175 それだけだ》