1 00:02:12,199 --> 00:02:15,535 (笛の音) 2 00:02:15,535 --> 00:02:19,539 《壬氏:んっ…。 この笛の音 李白か。 3 00:02:19,539 --> 00:02:22,743 猫猫を 砦の外へ連れ出したんだな》 4 00:02:22,743 --> 00:02:25,412 馬閃。 あまり気を張るな。 5 00:02:25,412 --> 00:02:28,382 (馬閃)では 私を 先に行かせてください! 6 00:02:30,384 --> 00:02:32,386 (武官たち)んっ…。 7 00:02:34,521 --> 00:02:36,690 待て 下がれ! 8 00:02:36,690 --> 00:02:38,692 飛発? 行くぞ! 9 00:02:38,692 --> 00:02:40,661 (寒山)くそっ! うわっ! 10 00:02:42,696 --> 00:02:44,698 うっ! ぐっ…。 11 00:02:44,698 --> 00:02:48,035 子昌は どこにいる? しっ… 知らない! 12 00:02:48,035 --> 00:02:50,037 私たちは だまされていただけだ! 13 00:02:50,037 --> 00:02:52,039 ぬけぬけと! うわっ…。 14 00:02:52,039 --> 00:02:56,043 国の金を横領し この砦に 使い込んだ証拠は挙がっている! 15 00:02:56,043 --> 00:02:58,545 うっ! どうなるか わかってるはずだ! 16 00:02:58,545 --> 00:03:01,048 うぅ… 国のためだと言われた! 17 00:03:01,048 --> 00:03:05,719 私たちは ただ国のために! 18 00:03:05,719 --> 00:03:08,221 (子昌)お優しいことですな。 19 00:03:08,221 --> 00:03:10,190 んっ…。 20 00:03:12,225 --> 00:03:14,895 どうせ 処刑台に上るなら➡ 21 00:03:14,895 --> 00:03:18,231 一思いに しとめてやればいいものを。 22 00:03:18,231 --> 00:03:20,901 うわっ! 子昌! 23 00:03:20,901 --> 00:03:25,572 ずいぶんと悠長な物言いだな 子昌。 24 00:03:25,572 --> 00:03:27,574 主上の勅命だ。 25 00:03:27,574 --> 00:03:30,911 横領 反逆の罪で 拘束する。 26 00:03:30,911 --> 00:03:32,813 禁軍が来ているのです。 27 00:03:32,813 --> 00:03:36,316 勅命が下っているのは わかっていますよ。 28 00:03:36,316 --> 00:03:39,820 もうろくしたか? 火種もないのに。 フフン…。 29 00:03:39,820 --> 00:03:43,323 ハッ! 伏せろ! (武官たち)うわっ! 30 00:03:43,323 --> 00:03:45,826 ぐっ… ぐわ~! ハッ! 31 00:03:45,826 --> 00:03:51,832 情けないな。 お前とて 戯れで 獣を撃っていたではないか。 32 00:03:51,832 --> 00:03:57,003 早く 人で試したいと うずうずしていたのに 残念だな。 33 00:03:57,003 --> 00:03:59,005 おっ… 俺は言ってない! 34 00:03:59,005 --> 00:04:02,342 火種もないのに…。 最新型だ。 35 00:04:02,342 --> 00:04:04,344 火種がなくても発砲できる。 36 00:04:04,344 --> 00:04:06,847 ああ ご存じでしたな。 37 00:04:06,847 --> 00:04:08,849 実際に襲われたからな。 38 00:04:08,849 --> 00:04:11,351 あれは惜しかった。 39 00:04:11,351 --> 00:04:13,687 あのとき しとめていれば…。 40 00:04:13,687 --> 00:04:16,523 惜しいことをした。 41 00:04:16,523 --> 00:04:19,526 ふむ これで終わりか。 42 00:04:19,526 --> 00:04:22,696 もう少し 時間があればな。 43 00:04:22,696 --> 00:04:26,032 いや あっても変わらぬか。 44 00:04:26,032 --> 00:04:28,034 《なんだ? 45 00:04:28,034 --> 00:04:31,037 まるで 用意されたせりふを 読んでいるよう…》 46 00:04:31,037 --> 00:04:33,473 あっ! 47 00:04:33,473 --> 00:04:35,509 行け~! 48 00:04:35,509 --> 00:04:45,519 ♬~ 49 00:04:45,519 --> 00:04:59,032 ♬~ 50 00:04:59,032 --> 00:05:01,368 クッ…。 51 00:05:01,368 --> 00:05:10,177 (笑い声) 52 00:05:10,177 --> 00:05:14,881 《まるで 子昌という男の舞台を 見ているような気分だ》 53 00:05:18,685 --> 00:05:22,856 《先帝の時代からの寵臣であり 反逆者。 54 00:05:22,856 --> 00:05:24,858 あっけないといえば あっけない。 55 00:05:24,858 --> 00:05:27,060 そんな最期だった》 56 00:05:29,062 --> 00:05:31,398 私たち 何もしていません! 57 00:05:31,398 --> 00:05:34,134 神美と楼蘭は 奥の部屋にいるわ! 58 00:05:34,134 --> 00:05:36,837 ここは頼む。 はっ! 59 00:05:42,142 --> 00:05:44,144 向こうを頼む。 御意。 60 00:05:58,325 --> 00:06:00,827 (楼蘭)バーン! んっ! ハッ…。 61 00:06:00,827 --> 00:06:02,829 楼蘭…。 62 00:06:02,829 --> 00:06:05,498 ごきげんよう 月の君。 63 00:06:05,498 --> 00:06:10,003 いえ 便宜上 壬氏様と 呼ばせていただきますね。 64 00:06:10,003 --> 00:06:13,506 ついてきては いただけないでしょうか? 65 00:06:13,506 --> 00:06:15,508 断ると言ったら? 66 00:06:15,508 --> 00:06:18,845 だから 脅しているのです。 67 00:06:18,845 --> 00:06:23,016 本当に おとなしく ついてきてくれるのですね。 68 00:06:23,016 --> 00:06:26,353 ついてこいと言ったのは お前のはずだが。 69 00:06:26,353 --> 00:06:31,157 でも 私から これを奪うくらい 簡単なことではないでしょうか? 70 00:06:35,128 --> 00:06:38,298 こちらです。 (神美)ハッ! 71 00:06:38,298 --> 00:06:42,302 翠苓姉様 もう ひどいことは されていませんか? 72 00:06:42,302 --> 00:06:44,804 《これが 翠苓…。 73 00:06:44,804 --> 00:06:47,140 医官をそそのかし➡ 74 00:06:47,140 --> 00:06:49,643 死体に成り済まして逃亡。 75 00:06:49,643 --> 00:06:53,146 そして 宦官を装って戻ってきた。 76 00:06:53,146 --> 00:06:56,316 大胆な女だと思っていたが…》 77 00:06:56,316 --> 00:06:59,653 楼蘭 まさか その男は…。 78 00:06:59,653 --> 00:07:03,657 お母様の望みをかなえるために ついてきてもらいました。 79 00:07:03,657 --> 00:07:07,327 うっ…。 ずっと憎んでいたのでしょう? 80 00:07:07,327 --> 00:07:10,330 この姿に よく似たお方を。 81 00:07:10,330 --> 00:07:14,000 自分より ずっと美しいことに 嫉妬していたのでしょうか? 82 00:07:14,000 --> 00:07:17,337 それとも 自分より ずっと幼い侍女を➡ 83 00:07:17,337 --> 00:07:19,706 選んだからですか? 84 00:07:19,706 --> 00:07:23,043 上級妃であった お母様の閨に 一度も来なかったのに。 85 00:07:23,043 --> 00:07:25,045 楼蘭! (翠苓)うっ! 86 00:07:25,045 --> 00:07:28,214 少し冗談が過ぎましたね。 87 00:07:28,214 --> 00:07:31,885 さて お母様の本望を遂げる前に➡ 88 00:07:31,885 --> 00:07:34,321 1つ 余興をいたしましょうか。 89 00:07:34,321 --> 00:07:36,323 うぅ…。 90 00:07:36,323 --> 00:07:39,826 30年以上も前の話です。 91 00:07:39,826 --> 00:07:43,830 先帝は 母親に逆らえぬ 暗愚な皇帝でした。 92 00:07:43,830 --> 00:07:48,168 そのため 母親こそが 実質的な最高権力者で➡ 93 00:07:48,168 --> 00:07:50,837 陰で 女帝と呼ばれていました。 94 00:07:50,837 --> 00:07:54,007 女帝は いつまでも 女に興味を見せぬ息子に➡ 95 00:07:54,007 --> 00:07:56,009 しびれを切らし➡ 96 00:07:56,009 --> 00:07:59,512 後宮に どんどん 美女を送り込みました。 97 00:07:59,512 --> 00:08:02,015 そして あるとき…。 98 00:08:02,015 --> 00:08:04,484 ((子昌:神美! 99 00:08:04,484 --> 00:08:07,988 後宮に入るって… 本当なのか? 100 00:08:07,988 --> 00:08:11,157 ええ 上級妃として ぜひにと。 101 00:08:11,157 --> 00:08:14,160 君は いずれ 私と…。 102 00:08:14,160 --> 00:08:16,830 その話は 白紙ね。 えっ…。 103 00:08:16,830 --> 00:08:19,100 わからない? これは 好機なのよ。 104 00:08:19,100 --> 00:08:25,005 後宮で 子を成せば 皇后の座も夢ではないわ。 105 00:08:25,005 --> 00:08:29,676 こんな 北の地の領主の妻で 終わって たまるものですか。 106 00:08:29,676 --> 00:08:32,445 神美…)) 107 00:08:32,445 --> 00:08:35,615 息子の上級妃として取り立てたい。 108 00:08:35,615 --> 00:08:38,618 でも それは 表向きの話だったのです。 109 00:08:38,618 --> 00:08:41,955 表向き? 何を言っているの? 楼蘭! 110 00:08:41,955 --> 00:08:44,290 私は 上級妃として請われて…。 111 00:08:44,290 --> 00:08:48,461 ウフフフ…。 お母様は そのつもりだったのですね。 112 00:08:48,461 --> 00:08:51,131 病の床に伏せていた おじい様が➡ 113 00:08:51,131 --> 00:08:53,967 呪詛のように漏らしていましたよ。 114 00:08:53,967 --> 00:08:57,137 娘を人質に取られては 何もできぬと。 115 00:08:57,137 --> 00:08:59,139 人質? 116 00:08:59,139 --> 00:09:02,308 高官の娘を 妃と称して 人質に取ることは➡ 117 00:09:02,308 --> 00:09:04,310 よくあることでしょう。 118 00:09:04,310 --> 00:09:06,479 あっ…。 119 00:09:06,479 --> 00:09:10,483 (楼蘭)お父様は お母様のことを 一度は諦めました。 120 00:09:10,483 --> 00:09:13,653 しかし 思いも寄らないことが 起こります。 121 00:09:13,653 --> 00:09:15,989 先帝の性癖です。 122 00:09:15,989 --> 00:09:18,992 壬氏様 後宮が これだけ大きくなった理由を➡ 123 00:09:18,992 --> 00:09:20,994 ご存じですか? 124 00:09:20,994 --> 00:09:24,330 子昌が 女帝をそそのかしたと 話に聞く。 125 00:09:24,330 --> 00:09:30,837 ええ。 新しい公共事業として 後宮の拡大を提言したそうです。 126 00:09:30,837 --> 00:09:32,972 奴隷交易に代わる。 127 00:09:32,972 --> 00:09:36,643 奴隷交易? ああ…。 128 00:09:36,643 --> 00:09:40,313 お母様は 本当に 何も知らないようですね。 129 00:09:40,313 --> 00:09:43,983 おじい様が 何をやって 女帝に目を付けられたのか。 130 00:09:43,983 --> 00:09:47,153 だが 当時 奴隷制度は認められていた。 131 00:09:47,153 --> 00:09:51,324 (楼蘭)花街の妓女と 似た扱いだと聞きました。 132 00:09:51,324 --> 00:09:56,329 しかし 他国に売られた奴隷は その限りではありません。 133 00:09:56,329 --> 00:10:00,500 だからこそ 女帝は 奴隷交易を禁じたのです。 134 00:10:00,500 --> 00:10:03,503 娘を人質に取られた 子の一族は➡ 135 00:10:03,503 --> 00:10:08,174 家業であった奴隷交易を 縮小せざるをえませんでした。 136 00:10:08,174 --> 00:10:11,177 そんなとき 困り果てた おじい様に➡ 137 00:10:11,177 --> 00:10:13,847 お父様が進言したそうです。 138 00:10:13,847 --> 00:10:16,683 ((残った奴隷たちの 行く先として➡ 139 00:10:16,683 --> 00:10:18,852 後宮を利用しては いかがですか? 140 00:10:18,852 --> 00:10:22,188 若い娘は 下女や女官に➡ 141 00:10:22,188 --> 00:10:25,024 男は 宦官として入れるのです。 142 00:10:25,024 --> 00:10:29,696 後宮拡大は 女に興味を持たぬ 主上のためになると言えば➡ 143 00:10:29,696 --> 00:10:31,698 女帝も 耳を貸すでしょう。 144 00:10:31,698 --> 00:10:34,367 確かに 娘を売った家族も➡ 145 00:10:34,367 --> 00:10:37,537 他国に売られるより 後宮に預けられるほうが➡ 146 00:10:37,537 --> 00:10:40,373 罪悪感も減るな。 ええ。 147 00:10:40,373 --> 00:10:44,544 誰にとっても 益になる話かと)) 148 00:10:44,544 --> 00:10:48,047 お父様は 女帝の信頼を得ることにより➡ 149 00:10:48,047 --> 00:10:53,553 子の一族の信用と 人質のお母様を 取り戻そうとしたのです。 150 00:10:53,553 --> 00:10:55,889 お母様も難儀ですよね。 151 00:10:55,889 --> 00:10:58,224 うっ! こんなになるくらいなら➡ 152 00:10:58,224 --> 00:11:01,561 あのとき 逃げ出していればよかったのに。 153 00:11:01,561 --> 00:11:03,530 あっ! 154 00:11:07,066 --> 00:11:09,736 ((子昌? 一体 どうやって? 155 00:11:09,736 --> 00:11:11,704 抜け道を作った。 156 00:11:11,704 --> 00:11:15,875 神美… 私と逃げないか? えっ? 157 00:11:15,875 --> 00:11:19,379 君が望むなら 一緒に逃げよう。 158 00:11:19,379 --> 00:11:22,382 後宮からの逃走は 重罪よ。 159 00:11:22,382 --> 00:11:25,218 抜け道を作った時点で 重罪だ。 160 00:11:25,218 --> 00:11:28,555 私は 君を諦められなかった。 161 00:11:28,555 --> 00:11:31,558 君以外を 妻に迎えることもできずに➡ 162 00:11:31,558 --> 00:11:33,660 また会いたいと ここまで…。 163 00:11:35,662 --> 00:11:38,665 いいの? 私で。 もちろんだ。 164 00:11:40,667 --> 00:11:42,669 さあ…。 165 00:11:46,172 --> 00:11:49,842 あっ…。 166 00:11:49,842 --> 00:11:54,514 ((あの方が 侍女の大宝に 先を越された上級妃? 167 00:11:54,514 --> 00:11:57,850 安氏様より先に入内したのにね。 168 00:11:57,850 --> 00:12:01,521 今でも 一度も お通いがないみたいよ)) 169 00:12:01,521 --> 00:12:03,856 あっ… ふざけないで! 170 00:12:03,856 --> 00:12:07,193 この私に 恥をかいたまま逃げろというの? 171 00:12:07,193 --> 00:12:09,195 違う! 帰れ!)) 172 00:12:11,531 --> 00:12:14,701 (楼蘭)自分の地位を捨てて 逃げようという男は➡ 173 00:12:14,701 --> 00:12:17,370 信用できませんでしたか? 174 00:12:17,370 --> 00:12:21,040 あんな男など 信用できるわけがないだろ! 175 00:12:21,040 --> 00:12:23,710 父様が倒れて すぐに家督を継ぎ➡ 176 00:12:23,710 --> 00:12:27,213 この女の母親など めとった男を! うっ…。 177 00:12:27,213 --> 00:12:30,717 ウフフフ…。 178 00:12:30,717 --> 00:12:33,720 姉様 失礼します。 あっ…。 179 00:12:37,824 --> 00:12:41,861 あっ! それは 鳳凰のかんざし? 180 00:12:41,861 --> 00:12:45,031 ええ お母様も ご存じでしょう。 181 00:12:45,031 --> 00:12:47,033 これを身に着けられる者は➡ 182 00:12:47,033 --> 00:12:49,535 麒麟の意匠と同じく➡ 183 00:12:49,535 --> 00:12:51,871 皇帝の血を引く者。 184 00:12:51,871 --> 00:12:56,843 うそよ! 先帝は 認めていなかったはず。 185 00:12:56,843 --> 00:13:00,346 先帝は 罪悪感を お持ちだったようです。 186 00:13:00,346 --> 00:13:04,017 後宮から追い出した 赤子のことが心配で➡ 187 00:13:04,017 --> 00:13:07,854 たびたび お父様の手引きで 顔を出していたそうですよ。 188 00:13:07,854 --> 00:13:11,024 えっ? 一度は否定したけれど➡ 189 00:13:11,024 --> 00:13:13,860 自分の娘だと理解していた。 190 00:13:13,860 --> 00:13:16,529 それで 独り身のお父様に言ったのです。 191 00:13:16,529 --> 00:13:20,533 ((私の娘を 妻として迎えてほしい)) 192 00:13:20,533 --> 00:13:25,204 (楼蘭)お父様は お母様の侍女と 先帝の間にできた娘を➡ 193 00:13:25,204 --> 00:13:27,206 妻に迎えました。 194 00:13:27,206 --> 00:13:31,978 やがて 2人の間には 子が産まれました。 195 00:13:31,978 --> 00:13:34,514 ((子翠と名付けました。 196 00:13:34,514 --> 00:13:38,685 子翠…。 子の一族に ふさわしい名だ。 197 00:13:38,685 --> 00:13:43,022 主上 私の望みを かなえてくださると…。 198 00:13:43,022 --> 00:13:49,028 でしたら 上級妃の神美を 下賜していただけませんか?)) 199 00:13:49,028 --> 00:13:53,366 子を冠した孫を見て 先帝は 安心されたようです。 200 00:13:53,366 --> 00:13:56,202 もう人質を取る必要はないと。 201 00:13:56,202 --> 00:13:59,872 こうして お母様は下賜されたのですよ。 202 00:13:59,872 --> 00:14:03,376 えっ…。 うぅ…。 203 00:14:03,376 --> 00:14:06,045 《先帝は 愚かな男だ。 204 00:14:06,045 --> 00:14:10,049 手前勝手な頼みが 子昌や自分の娘の人生に➡ 205 00:14:10,049 --> 00:14:12,885 どれだけ影響するかも わかっていなかった》 206 00:14:12,885 --> 00:14:17,023 うそよ… うそよ! うそよ! でたらめを言わないで! 207 00:14:17,023 --> 00:14:19,025 でたらめですか? 208 00:14:19,025 --> 00:14:22,695 ずっと お父様は お母様のために やってきたのに。 209 00:14:22,695 --> 00:14:26,866 破滅しかない最期だと わかっていたのに? 210 00:14:26,866 --> 00:14:28,868 フッ…。 211 00:14:28,868 --> 00:14:34,474 ここに 壬氏様がいる理由も わからないのですか? 212 00:14:34,474 --> 00:14:37,977 お父様の最期は いかがでしたか? 213 00:14:37,977 --> 00:14:40,813 笑いながら逝ったよ。 214 00:14:40,813 --> 00:14:44,484 あの男は 自分の権力が欲しかっただけ。 215 00:14:44,484 --> 00:14:46,652 私を めとったのも 当主としての座を➡ 216 00:14:46,652 --> 00:14:48,654 誇示したかったからよ! 217 00:14:48,654 --> 00:14:50,656 でも 結局 一族内で➡ 218 00:14:50,656 --> 00:14:52,825 お父様よりも 幅を利かせていたのは➡ 219 00:14:52,825 --> 00:14:54,827 お母様でしょう。 220 00:14:54,827 --> 00:14:57,163 お母様に こびを売る 一族の者たちが➡ 221 00:14:57,163 --> 00:15:01,334 宮中で 何をしていたか ご存じでしたか? 222 00:15:01,334 --> 00:15:04,337 それは 国庫の横領の話か? 223 00:15:04,337 --> 00:15:08,341 ええ。 彼らは 賄賂や横領を繰り返し➡ 224 00:15:08,341 --> 00:15:11,177 苦言を呈する まともな者は 追い出され➡ 225 00:15:11,177 --> 00:15:13,179 残るは うみばかり。 226 00:15:13,179 --> 00:15:16,682 お父様は 自ら国賊を演じることで➡ 227 00:15:16,682 --> 00:15:21,020 子の一族の うみもろとも 破滅するつもりだったのです。 228 00:15:21,020 --> 00:15:25,525 壬氏様 お父様は 狸と呼ばれていましたけど➡ 229 00:15:25,525 --> 00:15:29,028 狸って 本当は 臆病な生き物なのです。 230 00:15:29,028 --> 00:15:32,832 だからこそ 懸命に 相手を化かそうとするんです。 231 00:15:32,832 --> 00:15:35,001 《話が本当ならば➡ 232 00:15:35,001 --> 00:15:39,839 後宮の拡張と国庫の横領は 分けて考えるべきだった。 233 00:15:39,839 --> 00:15:44,844 子昌は 国の腐敗を 一手に集める 必要悪を演じていた。 234 00:15:44,844 --> 00:15:46,846 報われないな》 235 00:15:46,846 --> 00:15:51,184 ちゃんと お父様は 敵役を演じ切れましたか? 236 00:15:51,184 --> 00:15:55,321 それが事実だという証拠は あるのか? 237 00:15:55,321 --> 00:15:59,826 宮廷内にたまった うみは これで だいぶ処分できたでしょう。 238 00:15:59,826 --> 00:16:02,328 うまくいく確証はあったのか? 239 00:16:02,328 --> 00:16:06,165 うまくいかなければ そのまま 国を取ってしまえばいいのです。 240 00:16:06,165 --> 00:16:09,502 それで傾く国なら いっそ ないほうがいい。 くっ…。 241 00:16:09,502 --> 00:16:13,506 お前は あの男と一緒に ずっと 私をだましていたのか! 242 00:16:13,506 --> 00:16:17,343 私は お母様の言うとおりに やってきただけです。 243 00:16:17,343 --> 00:16:21,180 こんな国など 滅びてしまえばいい と言っていたではないですか。 244 00:16:21,180 --> 00:16:23,182 うっ…。 245 00:16:23,182 --> 00:16:27,687 甘言を吐く あほうばかりを囲って 禁軍に勝てると➡ 246 00:16:27,687 --> 00:16:30,189 本当に思っていたのですか? 247 00:16:30,189 --> 00:16:32,592 楼蘭! フン! 248 00:16:34,460 --> 00:16:38,464 うっ! そのために これを作らせたのではないか! 249 00:16:38,464 --> 00:16:41,968 お母様の手には余ります。 返してください。 250 00:16:41,968 --> 00:16:44,971 うっ… うるさい! フフフフ…。 251 00:16:44,971 --> 00:16:48,641 何が おかしい? だって お母様➡ 252 00:16:48,641 --> 00:16:51,143 まるで 小物なんですもの。 253 00:16:51,143 --> 00:16:53,145 楼蘭! 254 00:16:53,145 --> 00:16:55,982 (銃声) 255 00:16:55,982 --> 00:16:58,317 銃声? 256 00:16:58,317 --> 00:17:00,486 馬閃様! んっ? 257 00:17:00,486 --> 00:17:03,990 あっ… うっ… うぅ…。 258 00:17:03,990 --> 00:17:07,693 (楼蘭)私は悪い娘ですね。 259 00:17:07,693 --> 00:17:12,532 お父様の意図をくんだら こんなまね できるわけないのに。 260 00:17:12,532 --> 00:17:15,501 中に詰め物をしていたのか? 261 00:17:15,501 --> 00:17:18,671 新型は 構造が複雑なんです。 262 00:17:18,671 --> 00:17:22,842 壬氏様は あのとき 奪おうとは 思わなかったのですか? 263 00:17:22,842 --> 00:17:26,012 隙を見れば いくらでも奪えたでしょうに。 264 00:17:26,012 --> 00:17:28,014 伝えたいことがあったのだろう。 265 00:17:28,014 --> 00:17:32,818 フフッ 顔だけの ばかなら 本当によかったのに。 266 00:17:37,623 --> 00:17:42,128 うぅ…。 お母様。 お父様が死んだんですよ。 267 00:17:42,128 --> 00:17:44,797 涙の1つくらい こぼしてください。 268 00:17:44,797 --> 00:17:48,801 ずっと お母様を 待ち続けていたんですよ。 269 00:17:48,801 --> 00:17:53,005 涙をこぼしてくれたら 私だって こんなこと…。 270 00:17:55,141 --> 00:17:58,311 もっと 違う方法はなかったのか? 271 00:17:58,311 --> 00:18:00,313 あったかもしれません。 272 00:18:00,313 --> 00:18:04,483 でも 私たちは それほど賢くないのです。 273 00:18:04,483 --> 00:18:09,355 《神美は 自分を こけにし続けた 国を滅ぼしたかった。 274 00:18:09,355 --> 00:18:12,858 子昌は 神美のために なんでもしたが➡ 275 00:18:12,858 --> 00:18:16,529 同時に 国のことも見捨てられない 忠臣だった》 276 00:18:16,529 --> 00:18:18,531 (楼蘭)壬氏様。 277 00:18:18,531 --> 00:18:20,700 ぜいたくを言うようですが➡ 278 00:18:20,700 --> 00:18:23,669 2つ 願いを聞いていただけますか? 279 00:18:23,669 --> 00:18:25,838 なんだ? 280 00:18:25,838 --> 00:18:28,040 ありがとうございます。 281 00:18:30,676 --> 00:18:32,678 では これを。 282 00:18:36,282 --> 00:18:38,618 んっ! 本当は それをネタに➡ 283 00:18:38,618 --> 00:18:40,953 命乞いする つもりだったんですけど➡ 284 00:18:40,953 --> 00:18:43,622 うまくいきませんでしたね。 285 00:18:43,622 --> 00:18:45,624 そこに書いてあるのは➡ 286 00:18:45,624 --> 00:18:48,628 今後 この国に起こりうることです。 287 00:18:48,628 --> 00:18:52,131 1つ目の願いです。 288 00:18:52,131 --> 00:18:54,467 一族で まともな思考の者は➡ 289 00:18:54,467 --> 00:18:57,136 母に追放され 名を捨てております。 290 00:18:57,136 --> 00:19:00,139 姉もまた同じようなものです。 291 00:19:00,139 --> 00:19:03,476 その者たちは 一度 死んだ者として➡ 292 00:19:03,476 --> 00:19:05,811 見逃して いただけませんでしょうか? 293 00:19:05,811 --> 00:19:09,649 努力する。 では 一度 死んだ者は➡ 294 00:19:09,649 --> 00:19:12,151 見逃してくださるのですね。 295 00:19:12,151 --> 00:19:15,154 ありがとうございます。 あと1つは? 296 00:19:15,154 --> 00:19:25,998 ♬~ 297 00:19:25,998 --> 00:19:28,601 では もう1つの願いを。 298 00:19:35,474 --> 00:19:37,443 んっ…。 299 00:19:44,316 --> 00:19:46,318 ありがとうございます。 300 00:19:46,318 --> 00:19:51,590 お母様 これが 私にできる 精いっぱいなんです。 301 00:19:59,665 --> 00:20:01,667 あっ…。 302 00:20:01,667 --> 00:20:05,838 私も お父様以上の役者に なれるかしら? 303 00:20:05,838 --> 00:20:25,858 ♬~ 304 00:20:25,858 --> 00:20:45,878 ♬~ 305 00:20:45,878 --> 00:20:58,057 ♬~ 306 00:20:58,057 --> 00:21:02,228 ハハッ! アハハハハハハ! ハハハッ! 307 00:21:02,228 --> 00:21:05,064 アハハハ! ハハハッ! 308 00:21:05,064 --> 00:21:07,066 アハハハッ! 309 00:21:07,066 --> 00:21:27,086 ♬~ 310 00:21:27,086 --> 00:21:41,500 ♬~ 311 00:21:41,500 --> 00:21:43,669 《止めればよかっただろうか。 312 00:21:43,669 --> 00:21:47,173 いや できなかった。 313 00:21:47,173 --> 00:21:51,343 世紀の悪女の 一世一代の舞台。 314 00:21:51,343 --> 00:21:53,345 壊すことなんて できない。 315 00:21:53,345 --> 00:21:56,849 目をそらすこともできなかった》 316 00:21:56,849 --> 00:22:05,024 ♬~ 317 00:22:05,024 --> 00:22:07,026 (銃声) 318 00:22:07,026 --> 00:22:27,046 ♬~ 319 00:22:27,046 --> 00:22:31,350 ♬~ 320 00:22:35,854 --> 00:22:39,825 《それが 楼蘭を見た 最後だった》 321 00:22:48,334 --> 00:22:50,336 《体が重い。 322 00:22:50,336 --> 00:22:54,006 そういえば ここ数日 まともに寝ていない》 323 00:22:54,006 --> 00:22:57,009 あの娘は どうした? (高順)無事です。 324 00:22:57,009 --> 00:22:59,678 それより 少し お休みになられたほうが…。 325 00:22:59,678 --> 00:23:01,680 どこにいる? 326 00:23:01,680 --> 00:23:05,718 あまり近づかないほうが…。 327 00:23:05,718 --> 00:23:07,686 あっ…。 328 00:23:10,889 --> 00:23:14,059 死んだ 子の一族の子どもたちです。 329 00:23:14,059 --> 00:23:16,729 なぜ こんな所で眠っている? 330 00:23:16,729 --> 00:23:20,566 どうしてもと頼み込まれたら 何も言えないでしょう。 331 00:23:20,566 --> 00:23:24,570 ずいぶん ひどい姿だな。 332 00:23:24,570 --> 00:23:26,538 あなた様もですよ。 333 00:23:28,741 --> 00:23:31,076 《俺の顔に傷が付いたことで➡ 334 00:23:31,076 --> 00:23:33,512 部下が罰を受けるのは わかっていた。 335 00:23:33,512 --> 00:23:38,017 それなのに 楼蘭の願いを 受け入れてしまった》 336 00:23:38,017 --> 00:23:40,019 俺のことは いい。 337 00:23:40,019 --> 00:23:42,354 それにしても 軍師殿が ここにいなくて➡ 338 00:23:42,354 --> 00:23:46,692 正解だったな。 ええ 全くです。 339 00:23:46,692 --> 00:23:48,661 外で待ってろ。 340 00:23:55,868 --> 00:23:59,872 俺がいなければ こんな目には…。 341 00:23:59,872 --> 00:24:01,840 あっ…。 342 00:24:08,714 --> 00:24:11,550 (猫猫) 何をやっているのでしょうか? 343 00:24:11,550 --> 00:24:13,552 壬氏様。 344 00:24:13,552 --> 00:24:15,521 あっ あっ…。 345 00:24:20,059 --> 00:24:22,561 あっ…。 346 00:24:22,561 --> 00:24:24,563 んっ? 347 00:24:24,563 --> 00:24:26,532 あれは…。