1 00:00:01,168 --> 00:00:05,172 ♬~ 2 00:00:05,172 --> 00:00:25,259 ♬~ 3 00:00:25,259 --> 00:00:37,170 ♬~ 4 00:00:37,170 --> 00:00:57,224 ♬~ 5 00:00:57,224 --> 00:01:17,177 ♬~ 6 00:01:17,177 --> 00:01:29,156 ♬~ 7 00:01:45,639 --> 00:01:47,641 (壬氏) 翡翠宮へ行く。 8 00:01:47,641 --> 00:01:49,142 (高順) はい。 9 00:01:51,111 --> 00:01:53,647 (玉葉妃) 亡くなった? 10 00:01:53,647 --> 00:01:56,617 そう 静妃が。 11 00:01:56,617 --> 00:01:58,652 (紅娘) 食中毒だそうです。 12 00:01:58,652 --> 00:02:01,221 たった今 報告が。 13 00:02:01,221 --> 00:02:05,626 (玉葉妃) ここ1年 病に伏せっていたとは 聞いたけど…。 14 00:02:05,626 --> 00:02:08,128 (足音) 15 00:02:08,128 --> 00:02:10,130 (桜花) 壬氏さまがいらっしゃいました。 16 00:02:10,130 --> 00:02:13,100 フフっ 通してちょうだい。 17 00:02:14,134 --> 00:02:17,104 (猫猫) お願いします。 はいよ。 18 00:02:21,608 --> 00:02:23,643 《邪魔しちゃ悪いな》 19 00:02:23,643 --> 00:02:26,179 女官が行方不明ですか? 20 00:02:26,179 --> 00:02:28,749 (虞淵) そうなんだよ 涛って子で➡ 21 00:02:28,749 --> 00:02:31,618 仕事熱心な いい子だったんだけどねぇ。 22 00:02:31,618 --> 00:02:33,620 せっかく年季も明けるし➡ 23 00:02:33,620 --> 00:02:38,125 結婚も間近だったってのに。 結婚ですか。 24 00:02:38,125 --> 00:02:40,627 園遊会で かんざしを贈られたそうだよ。 25 00:02:40,627 --> 00:02:45,132 しかも 結構出世が期待されている 文官から。 26 00:02:45,132 --> 00:02:48,168 宮官長は 引き留めていたらしいけど。 27 00:02:48,168 --> 00:02:49,669 へぇ。 28 00:02:49,669 --> 00:02:51,705 《それほど優秀な女官が➡ 29 00:02:51,705 --> 00:02:55,609 結婚間近で 挨拶もなしにいなくなったと》 30 00:02:55,609 --> 00:02:57,644 (毛毛:鳴き声) 31 00:02:57,644 --> 00:03:00,113 何か心当たりでもあるんですか? 32 00:03:00,113 --> 00:03:02,649 それがないんだよねぇ。 33 00:03:02,649 --> 00:03:06,119 まぁ 全くない話でもないけどさ。 34 00:03:06,119 --> 00:03:09,122 人間関係に思い悩む子も多いし。 35 00:03:09,122 --> 00:03:11,124 そうですね。 36 00:03:12,659 --> 00:03:16,229 《こうしていると たまに忘れそうになるけど➡ 37 00:03:16,229 --> 00:03:18,165 ここは後宮》 38 00:03:18,165 --> 00:03:21,635 《2000の女たちがうごめく 花園だ》 39 00:03:23,136 --> 00:03:25,138 (玉葉妃) ウフフ… まぁ。 40 00:03:25,138 --> 00:03:27,641 《今日は外で茶会か》 41 00:03:27,641 --> 00:03:31,144 《こもりっきりでは 懐妊を疑われるもんな》 42 00:03:31,144 --> 00:03:33,180 《場所や服に気を使っているが➡ 43 00:03:33,180 --> 00:03:36,216 そろそろ 気付いている者もいるだろう》 44 00:03:36,216 --> 00:03:41,121 《問題は その相手が有害か無害かだ》 45 00:03:41,121 --> 00:03:43,623 あら 戻ったのね。 46 00:03:45,625 --> 00:03:47,594 (玉葉妃) 猫猫 こちらへ。 47 00:03:51,598 --> 00:03:54,601 お呼びでしょうか? ええ こちらが。 48 00:03:54,601 --> 00:03:56,136 ん? 49 00:03:56,136 --> 00:03:59,172 では 場所を変えようか。 50 00:03:59,172 --> 00:04:01,608 特に問題ないですよ。 51 00:04:01,608 --> 00:04:03,610 ここでお話をなさっては? 52 00:04:03,610 --> 00:04:08,115 いえ 寵妃の元に 長居するわけにはいきませんから。 53 00:04:08,115 --> 00:04:10,117 それに ほら。 (鈴麗:泣き声) 54 00:04:10,117 --> 00:04:12,119 (鈴麗:泣き声) 55 00:04:12,119 --> 00:04:15,622 あら。 (紅娘) 玉葉さま 諦めてください。 56 00:04:15,622 --> 00:04:17,624 むぅ。 57 00:04:19,159 --> 00:04:22,162 それで どのようなご用でしょうか? 58 00:04:22,162 --> 00:04:24,598 最近 帝が妃たちに➡ 59 00:04:24,598 --> 00:04:27,100 娯楽小説を配っているのは 知っているな。 60 00:04:27,100 --> 00:04:31,104 はい 妃たちが読んだ後 侍女たちが読み➡ 61 00:04:31,104 --> 00:04:35,108 さらに 他の女官たちにも 読み聞かせているようです。 62 00:04:35,108 --> 00:04:39,613 写本も出回り 字を覚えようとする者もおります。 63 00:04:39,613 --> 00:04:41,648 そうか。 64 00:04:41,648 --> 00:04:44,184 あくまで構想段階だが➡ 65 00:04:44,184 --> 00:04:47,254 こういうものを作ってみてはと 思っている。 66 00:04:47,254 --> 00:04:50,624 庶民の間では 手習い所というのだろうか。 67 00:04:50,624 --> 00:04:53,126 《下女のための学校か》 68 00:04:53,126 --> 00:04:55,629 《何か考えているとは 思っていたが➡ 69 00:04:55,629 --> 00:04:57,631 意外と行動が早い》 70 00:04:57,631 --> 00:05:00,133 フっ… いいと思います。 71 00:05:00,133 --> 00:05:01,635 ハァっ! うっ! 72 00:05:01,635 --> 00:05:05,639 いつもの視線はどうした! 体の具合でも悪いのですか? 73 00:05:05,639 --> 00:05:08,141 その反応は何でしょうか? 74 00:05:08,141 --> 00:05:11,678 いや 何か落ち着かなくて…。 75 00:05:11,678 --> 00:05:13,213 《うわ…》 76 00:05:13,213 --> 00:05:14,614 アハハ。 77 00:05:14,614 --> 00:05:16,616 《マゾめ》 78 00:05:16,616 --> 00:05:20,120 (せき払い) それで どう思う? 79 00:05:20,120 --> 00:05:24,624 実際 学びたい者もおりますし よろしいかと。 80 00:05:24,624 --> 00:05:28,128 年季が明けた後の仕事にも つながりますし。 81 00:05:28,128 --> 00:05:29,629 そうか。 82 00:05:29,629 --> 00:05:32,632 ただ…。 言ってみろ。 83 00:05:32,632 --> 00:05:36,703 南側の広場は 搬入など利便性がいい一方で➡ 84 00:05:36,703 --> 00:05:41,107 正門が近く 上級妃や中級妃が 集まる一等地です。 85 00:05:41,107 --> 00:05:43,610 気位の高い方も多いです。 86 00:05:43,610 --> 00:05:45,612 下女たちが教育を受けることを➡ 87 00:05:45,612 --> 00:05:49,115 快く思わない方もいるでしょう。 88 00:05:49,115 --> 00:05:51,618 北側にした方がよさそうだな。 89 00:05:51,618 --> 00:05:55,121 ええ そちらは あまり手入れが行き届かず➡ 90 00:05:55,121 --> 00:05:58,158 使われていない建物もあると 聞きます。 91 00:05:58,158 --> 00:06:01,194 そこを改修すれば十分かと。 92 00:06:01,194 --> 00:06:05,632 それと 表向きは 職業訓練としてはいかがでしょう。 93 00:06:05,632 --> 00:06:09,603 飯の種になると分かれば より人が集まります。 94 00:06:09,603 --> 00:06:11,605 そういうものか? 95 00:06:11,605 --> 00:06:15,108 たまに おやつも与えてみるとか。 たまに? 96 00:06:15,108 --> 00:06:19,646 はい 毎度当たる博打に のめり込む者は いません。 97 00:06:19,646 --> 00:06:21,648 そういうものか。 98 00:06:21,648 --> 00:06:23,650 《発想は悪くないが➡ 99 00:06:23,650 --> 00:06:26,720 育ちがいいぶん 詰めが甘いんだよな》 100 00:06:26,720 --> 00:06:30,123 《自覚があるから 聞いてくるんだろうけど》 101 00:06:30,123 --> 00:06:33,126 あくまで私の主観です。 102 00:06:33,126 --> 00:06:35,128 お話は以上でしょうか? 103 00:06:35,128 --> 00:06:37,631 ああ それともう一つ。 104 00:06:37,631 --> 00:06:40,634 お前 キノコには詳しいか? 105 00:06:40,634 --> 00:06:44,638 まぁ 食用にも調薬にも使いますので➡ 106 00:06:44,638 --> 00:06:46,139 それなりには。 107 00:06:46,139 --> 00:06:48,675 この時期になると 勝手にキノコを採って➡ 108 00:06:48,675 --> 00:06:51,711 食中毒になる女官が現れてな。 109 00:06:51,711 --> 00:06:55,115 食い意地が張った者は どこにでもいますね。 110 00:06:55,115 --> 00:06:56,616 全くだ。 111 00:06:56,616 --> 00:07:00,120 医局で医官と マツタケを食べていたヤツもいた。 112 00:07:00,120 --> 00:07:03,623 果樹園の果実も よく なくなるそうだ。 113 00:07:03,623 --> 00:07:06,092 《あれは毒キノコじゃない》 114 00:07:06,092 --> 00:07:09,095 《それに 果樹園のは ちと間引きしただけだ》 115 00:07:09,095 --> 00:07:13,667 なので 間違えて食べそうなものを あらかじめ処分してほしい。 116 00:07:13,667 --> 00:07:17,604 その際 どんな毒キノコが あるかも教えてくれ。 117 00:07:17,604 --> 00:07:22,108 翡翠宮での仕事は 毒見を除いて 休んでもらうことになる。 118 00:07:22,108 --> 00:07:23,610 はあ。 119 00:07:23,610 --> 00:07:29,115 《そういう話なら 玉葉さまの前で 説明した方がよさそうだけど》 120 00:07:30,617 --> 00:07:34,087 《先ほどといい 何なんだ?》 121 00:07:34,087 --> 00:07:36,122 頼んだぞ。 122 00:07:36,122 --> 00:07:38,191 分かりました。 123 00:07:38,191 --> 00:07:40,694 《何か あるかもしれないが…》 124 00:07:40,694 --> 00:07:42,696 《面白そうだ》 125 00:07:44,097 --> 00:07:47,100 《さて どこから行こうかな~》 126 00:07:47,100 --> 00:07:50,103 《花園に果樹園に松林…》 127 00:07:50,103 --> 00:07:53,106 《キノコの生えそうな場所は たくさんある》 128 00:07:53,106 --> 00:07:56,109 《今は どんどん生えてくる季節だし》 129 00:07:56,109 --> 00:07:58,111 《女官がこっそり採るなら➡ 130 00:07:58,111 --> 00:08:00,647 人の手が頻繁に入る場所や➡ 131 00:08:00,647 --> 00:08:04,184 南側は省いても よさそうだ》 132 00:08:04,184 --> 00:08:08,121 《となると やはり北の方か》 133 00:08:08,121 --> 00:08:09,622 (足音) 134 00:08:09,622 --> 00:08:12,092 お~! 135 00:08:12,092 --> 00:08:15,628 はぁ~! 136 00:08:15,628 --> 00:08:18,098 ふおおお…。 137 00:08:18,098 --> 00:08:19,632 ん? 138 00:08:19,632 --> 00:08:21,601 《ん? 何だ このにおい》 139 00:08:21,601 --> 00:08:25,171 《妙にツンとするような…》 140 00:08:25,171 --> 00:08:30,110 《あっ 前に子翠が言ってた 変なにおいって…》 141 00:08:30,110 --> 00:08:32,112 《漏れた汚水が栄養になって➡ 142 00:08:32,112 --> 00:08:34,581 キノコがよく育ってるのかな》 143 00:08:36,116 --> 00:08:38,618 ただいま戻りました。 144 00:08:38,618 --> 00:08:41,621 (桜花) おかえり~ って あぁ! 145 00:08:41,621 --> 00:08:43,089 (足音) 146 00:08:43,089 --> 00:08:46,159 (桜花) ばっちいまま入らないで! 《ばっちい…》 147 00:08:46,159 --> 00:08:48,194 猫猫 何だか臭くない? 148 00:08:48,194 --> 00:08:50,096 一体 何してたの? 149 00:08:50,096 --> 00:08:54,134 大変充実した1日でした。 150 00:08:54,134 --> 00:08:57,604 《薬として使えるキノコも 収穫できた》 151 00:08:57,604 --> 00:08:59,606 《毒キノコだと言って 置いてきたから➡ 152 00:08:59,606 --> 00:09:01,608 いくら やぶでも食べないだろう》 153 00:09:01,608 --> 00:09:03,610 (毛毛:あくび) 154 00:09:03,610 --> 00:09:05,678 (桜花) すぐに玉葉さまの夕餉だから➡ 155 00:09:05,678 --> 00:09:07,680 早く着替えてね。 156 00:09:07,680 --> 00:09:09,149 はい。 157 00:09:11,117 --> 00:09:14,587 失礼します 遅くなりました。 158 00:09:16,122 --> 00:09:18,625 急がせてごめんなさいね。 159 00:09:18,625 --> 00:09:20,093 いえ。 160 00:09:20,093 --> 00:09:24,097 《お2人の手首に黒いひも…》 161 00:09:24,097 --> 00:09:26,633 夕餉の後に出かけるわ。 162 00:09:26,633 --> 00:09:29,169 あなたも 一緒に来てちょうだい。 163 00:09:29,169 --> 00:09:31,204 分かりました。 164 00:09:31,204 --> 00:09:36,176 《つまり 後宮で誰か 高貴な方が亡くなられたと…》 165 00:09:39,112 --> 00:09:41,648 静妃という妃でね。 166 00:09:41,648 --> 00:09:44,617 中級妃でも上位の方よ。 167 00:09:44,617 --> 00:09:46,653 高官の娘だったの。 168 00:09:46,653 --> 00:09:49,122 ここ1年 体調を崩して➡ 169 00:09:49,122 --> 00:09:51,124 部屋に こもりきりだったのだけど。 170 00:09:51,124 --> 00:09:55,128 食中毒を起こしたらしくて そのまま。 171 00:09:55,128 --> 00:09:58,198 帝が通われることも なかったのだから➡ 172 00:09:58,198 --> 00:10:01,634 実家に帰ればよかったのに。 173 00:10:01,634 --> 00:10:03,636 珍しいですね。 174 00:10:03,636 --> 00:10:06,639 紅娘さまがそこまで言うなんて。 175 00:10:09,642 --> 00:10:11,611 静妃はちょっと…➡ 176 00:10:11,611 --> 00:10:14,614 性格に難がある方だったの。 177 00:10:14,614 --> 00:10:18,184 他の妃や女官への嫉妬が激しくて。 178 00:10:18,184 --> 00:10:22,222 中傷したり 立場の低い者には暴力まで…。 179 00:10:22,222 --> 00:10:23,656 そんな折よ。 180 00:10:23,656 --> 00:10:26,659 公主を身ごもった玉葉さまが➡ 181 00:10:26,659 --> 00:10:28,661 毒を盛られたのは。 182 00:10:30,630 --> 00:10:35,635 さすがに 上級妃に対して 直接 嫌がらせはなかったわよ。 183 00:10:35,635 --> 00:10:39,172 けれど そんな性格だもの。 184 00:10:39,172 --> 00:10:42,709 壬氏さまが 事情をお聞きになったらしいの。 185 00:10:42,709 --> 00:10:44,711 だけど…。 186 00:10:45,712 --> 00:10:49,115 (静妃) ⦅何か証拠でもございまして?⦆ 187 00:10:49,115 --> 00:10:53,620 ハァ… 結局 疑惑止まりだったわ。 188 00:10:53,620 --> 00:10:57,157 内部は相当 荒れて お付きの侍女たちまで➡ 189 00:10:57,157 --> 00:11:00,193 肩身の狭い思いをしたと 聞いたけど。 190 00:11:00,193 --> 00:11:04,130 正直 こうなって ホッとしてしまったの。 191 00:11:04,130 --> 00:11:07,133 また玉葉さまに何かあったら…。 192 00:11:09,636 --> 00:11:14,207 《紅娘さまからすれば それが本音だよな… ん?》 193 00:11:14,207 --> 00:11:17,710 ⦅食中毒を起こしたらしくて そのまま⦆ 194 00:11:17,710 --> 00:11:21,147 ⦅その際 どんな毒キノコが あるかも教えてくれ⦆ 195 00:11:21,147 --> 00:11:26,219 《なぜ壬氏さまは キノコを調べろと言ったのか》 196 00:11:26,219 --> 00:11:31,124 《なぜ 玉葉さまのいる翡翠宮で その話をしなかったのか》 197 00:11:31,124 --> 00:11:36,129 《それは 翡翠宮の人間を 疑っているからだ》 198 00:11:36,129 --> 00:11:40,133 《静妃を毒キノコで殺した 犯人だと》 199 00:11:40,133 --> 00:11:43,136 《玉葉さまに 肩入れが 過ぎるように見えていたが➡ 200 00:11:43,136 --> 00:11:46,639 ちゃんと 平等に対応しているじゃないか》 201 00:11:46,639 --> 00:11:49,175 《なんて 腹の内がバレたら➡ 202 00:11:49,175 --> 00:11:52,712 今後の信頼関係に 影響するだろうが》 203 00:11:52,712 --> 00:11:56,616 《しかし 玉葉さまは犯人ではないだろう》 204 00:11:56,616 --> 00:11:58,618 《毒殺なんて手間がかかるし➡ 205 00:11:58,618 --> 00:12:02,121 中級妃を失脚させる方法は いくらでもある》 206 00:12:02,121 --> 00:12:06,159 《他の侍女たちは その手の暗躍には向かない》 207 00:12:06,159 --> 00:12:09,629 《となると疑われているのは…》 208 00:12:09,629 --> 00:12:11,130 私か。 209 00:12:11,130 --> 00:12:13,700 《毒キノコ探しを頼む体で➡ 210 00:12:13,700 --> 00:12:16,236 こちらの反応を 見ていたのだとしたら➡ 211 00:12:16,236 --> 00:12:19,639 失望どころか 感心さえしてしまう》 212 00:12:19,639 --> 00:12:22,642 (静妃の侍女) どうぞ。 213 00:12:22,642 --> 00:12:24,110 《おや?》 214 00:12:24,110 --> 00:12:26,145 《静妃の侍女だよな?》 215 00:12:26,145 --> 00:12:28,147 《何かに かぶれたのか?》 216 00:12:28,147 --> 00:12:31,017 (静妃の侍女) どうぞ。 《でも 今の傷は…》 217 00:12:36,189 --> 00:12:38,725 《せめて どんな症状があったのか➡ 218 00:12:38,725 --> 00:12:41,194 生前に聞けていればな》 219 00:12:48,134 --> 00:12:50,637 ⚟くっ!⚞ (献花台が落ちる音) 220 00:12:50,637 --> 00:12:53,106 ⚟えっ?⚞ ⚟あぁ…⚞ 221 00:12:53,106 --> 00:12:56,109 (静妃の侍女) 宗妃! おやめください! 222 00:12:57,110 --> 00:13:00,113 ⚟うわ~!⚞ ⚟きゃあああ~!⚞ 223 00:13:00,113 --> 00:13:03,616 ⚟はぁっ… はぁっ…⚞ ⚟ああ… ああ…⚞ 224 00:13:06,185 --> 00:13:08,121 (宗妃) ハハハ…。 225 00:13:08,121 --> 00:13:11,090 アハハハ…! 226 00:13:11,090 --> 00:13:13,593 自業自得だなぁ。 227 00:13:13,593 --> 00:13:15,094 アハハハハ…! 228 00:13:15,094 --> 00:13:17,196 《あの顔のただれ…》 229 00:13:17,196 --> 00:13:19,666 ⦅お前 キノコには詳しいか?⦆ 230 00:13:19,666 --> 00:13:23,136 ⦅お付きの侍女たちまで 肩身の狭い思いを⦆ 231 00:13:23,136 --> 00:13:27,674 (宗妃) アハハハハ…! 《なるほど 見えてきた》 232 00:13:27,674 --> 00:13:31,044 《壬氏さまの 探したかったものが》 233 00:13:35,081 --> 00:13:37,617 《昨日 騒ぎを起こした女は➡ 234 00:13:37,617 --> 00:13:40,086 宗妃という下級妃だと聞いた》 235 00:13:40,086 --> 00:13:43,089 《裕福な商家の娘で 気立てが良く➡ 236 00:13:43,089 --> 00:13:46,125 帝が閨を訪れることも あったそうだ》 237 00:13:46,125 --> 00:13:49,762 《しかし おととしのちょうど今頃…》 238 00:13:49,762 --> 00:13:51,664 (宗妃)⦅ああっ!⦆ 239 00:13:51,664 --> 00:13:55,101 ⦅何で… どうしてこんな…⦆ 240 00:13:55,101 --> 00:13:57,103 《謎の病にかかり➡ 241 00:13:57,103 --> 00:14:00,106 妃から降ろされる という話が出た》 242 00:14:00,106 --> 00:14:02,108 《だが 実家に戻ったところで➡ 243 00:14:02,108 --> 00:14:04,677 嫁に行くこともできない》 244 00:14:04,677 --> 00:14:08,648 《後宮に置き続けたのは 帝なりの気遣いだろう》 245 00:14:10,116 --> 00:14:12,618 《ではなぜ その下級妃が➡ 246 00:14:12,618 --> 00:14:15,121 静妃の葬儀で あんなことをしたのか》 247 00:14:15,121 --> 00:14:17,090 《答えは簡単》 248 00:14:17,090 --> 00:14:21,127 《病の原因が静妃にあると 考えていたからだ》 249 00:14:21,127 --> 00:14:22,628 あっ。 250 00:14:24,597 --> 00:14:26,599 見つけた。 251 00:14:30,203 --> 00:14:32,605 壬氏さま こちらを。 252 00:14:32,605 --> 00:14:37,076 物々しいな。 はい 猛毒ですから。 253 00:14:49,088 --> 00:14:51,657 これは… どこで見つけた? 254 00:14:51,657 --> 00:14:53,659 北の雑木林です。 255 00:14:53,659 --> 00:14:56,229 長年 放置されて荒れた林が➡ 256 00:14:56,229 --> 00:14:59,098 このキノコには 良い環境だったのでしょう。 257 00:14:59,098 --> 00:15:01,601 発生自体 珍しいのですが➡ 258 00:15:01,601 --> 00:15:04,103 大変危険な代物です。 259 00:15:04,103 --> 00:15:07,607 ほんのひとかけら 口にしただけで 致死量に達し➡ 260 00:15:07,607 --> 00:15:09,609 触れるだけでも毒性を発揮…。 261 00:15:09,609 --> 00:15:12,111 それ以上 近づかないでください。 262 00:15:12,111 --> 00:15:15,114 静妃や宗妃のように こうなりますよ。 263 00:15:18,184 --> 00:15:21,120 昔 おやじと 薬草を採取していた時に➡ 264 00:15:21,120 --> 00:15:23,122 同じキノコを見つけまして。 265 00:15:23,122 --> 00:15:25,091 触ったのか? はい。 266 00:15:25,091 --> 00:15:28,594 すぐに洗い流しましたが この通りです。 267 00:15:28,594 --> 00:15:32,098 その包帯の下にも まだ痕が? 268 00:15:32,098 --> 00:15:35,601 いえ 他は私がやった実験の痕です。 269 00:15:35,601 --> 00:15:38,171 えっ 実験って何だ? 趣味です。 270 00:15:38,171 --> 00:15:40,173 何だ 趣味とは! 271 00:15:40,173 --> 00:15:42,608 《そういや初めて見せたっけ》 272 00:15:42,608 --> 00:15:45,111 まぁ そんなことはどうでもよく。 273 00:15:45,111 --> 00:15:47,079 そんなこと…。 フゥ…。 274 00:15:47,079 --> 00:15:49,582 葬儀で見た静妃の遺体は➡ 275 00:15:49,582 --> 00:15:53,085 肌がただれ 髪が抜けていました。 276 00:15:53,085 --> 00:15:57,089 壬氏さまは この毒の出どころを 探しておられたのでは? 277 00:15:57,089 --> 00:16:00,126 ん…。 《相変わらず察しがいい》 278 00:16:00,126 --> 00:16:02,161 ハァ…。 279 00:16:02,161 --> 00:16:06,098 2年前 宗妃が突然 謎の病にかかり➡ 280 00:16:06,098 --> 00:16:08,601 毒物が原因だと疑われた。 281 00:16:08,601 --> 00:16:11,604 その犯人と噂されていたのが…。 282 00:16:11,604 --> 00:16:14,607 静妃。 そうだ。 283 00:16:14,607 --> 00:16:19,111 だが 実際に毒を盛った確証までは 得られなかった。 284 00:16:19,111 --> 00:16:21,113 そして1年前。 285 00:16:21,113 --> 00:16:25,151 静妃にも宗妃と同じ症状が現れた。 286 00:16:25,151 --> 00:16:27,086 同じ毒を誰かに盛ろうとして➡ 287 00:16:27,086 --> 00:16:29,088 誤って触れてしまったんだろう。 288 00:16:29,088 --> 00:16:31,090 それからの静妃は➡ 289 00:16:31,090 --> 00:16:34,093 人が変わったように気落ちしてな。 290 00:16:34,093 --> 00:16:36,596 月に一度は 様子を見に行っていたが➡ 291 00:16:36,596 --> 00:16:40,099 ろくに話もできない状況だった。 292 00:16:40,099 --> 00:16:43,135 元々 気位の高い妃だ。 293 00:16:43,135 --> 00:16:46,172 耐えきれず毒を含んで自殺した➡ 294 00:16:46,172 --> 00:16:50,076 …というのが 仕えていた侍女たちの証言だ。 295 00:16:50,076 --> 00:16:52,578 《一見 辻褄は合う》 296 00:16:52,578 --> 00:16:54,580 《だが…》 297 00:16:54,580 --> 00:16:58,084 静妃は毒キノコを口にして 死んだのですよね? 298 00:16:58,084 --> 00:17:01,087 そうだ。 だとすると おかしいです。 299 00:17:01,087 --> 00:17:03,589 どういうことだ? 300 00:17:03,589 --> 00:17:05,625 このキノコは食べることで➡ 301 00:17:05,625 --> 00:17:09,161 腹痛や嘔吐 しびれを 引き起こします。 302 00:17:09,161 --> 00:17:11,597 口の中には炎症も起こりますが➡ 303 00:17:11,597 --> 00:17:14,600 顔にまで広がるとは 聞いたことがありません。 304 00:17:14,600 --> 00:17:17,103 本当か? はい。 305 00:17:17,103 --> 00:17:21,107 遺体の顔の腫れは まだ新しいものに見えました。 306 00:17:21,107 --> 00:17:24,577 直接 毒キノコをこすり付けたような。 307 00:17:24,577 --> 00:17:27,613 《引き換え 手はキレイなままだった》 308 00:17:27,613 --> 00:17:30,116 《ただれていたのは…》 309 00:17:33,586 --> 00:17:37,590 言いたいことがあるなら 言ってみろ。 310 00:17:37,590 --> 00:17:39,091 《う…》 311 00:17:39,091 --> 00:17:41,093 《スン ススス…》 312 00:17:41,093 --> 00:17:44,597 数日 頂けませんか? できれば➡ 313 00:17:44,597 --> 00:17:48,568 力があって口の堅い宦官を 数名 貸してください。 314 00:17:50,136 --> 00:17:52,171 確信はありませんよ。 315 00:17:52,171 --> 00:17:55,107 それでも やれ。 316 00:17:55,107 --> 00:17:59,612 《まぁ 命令される方が気楽でいいか》 317 00:17:59,612 --> 00:18:01,480 分かりました。 318 00:18:03,582 --> 00:18:07,119 しかし 何を調べるつもりなのでしょう➡ 319 00:18:07,119 --> 00:18:09,589 小猫は。 分からん。 320 00:18:09,589 --> 00:18:13,159 だが… ああいう時の薬屋は➡ 321 00:18:13,159 --> 00:18:16,195 あとは証拠を探すだけだ。 322 00:18:16,195 --> 00:18:29,108 ♬~ 323 00:18:29,108 --> 00:18:32,611 (においを嗅ぐ音) 324 00:18:32,611 --> 00:18:34,113 ん? 325 00:18:34,113 --> 00:18:35,614 (においを嗅ぐ音) 326 00:18:35,614 --> 00:18:37,583 着きました。 327 00:18:39,118 --> 00:18:40,620 キノコ…。 328 00:18:40,620 --> 00:18:43,122 ここを掘っていただけますか? 329 00:18:43,122 --> 00:18:45,124 分かりました。 330 00:18:48,594 --> 00:18:54,100 (掘る音) 331 00:18:54,100 --> 00:18:55,601 うっ…。 332 00:18:55,601 --> 00:18:58,104 うっ… このにおいは…。 333 00:18:58,104 --> 00:19:10,216 ♬~ 334 00:19:10,216 --> 00:19:12,618 これが証拠というわけですか。 335 00:19:12,618 --> 00:19:16,589 一発で当たるとは 思いませんでしたけどね。 336 00:19:18,591 --> 00:19:21,594 あの遺体 静妃で間違いなさそうだ。 337 00:19:21,594 --> 00:19:24,597 装飾品に静妃の紋が入っていた。 338 00:19:24,597 --> 00:19:27,099 殺害か事故かは分かりませんが➡ 339 00:19:27,099 --> 00:19:30,136 1年前に死んでいたのでしょう。 340 00:19:30,136 --> 00:19:33,072 病に伏せったあたりか? はい。 341 00:19:33,072 --> 00:19:35,074 本物は林に埋められ➡ 342 00:19:35,074 --> 00:19:38,110 別人がなりすましていたのだと 思います。 343 00:19:38,110 --> 00:19:41,580 では 葬儀の遺体は。 344 00:19:41,580 --> 00:19:44,583 行方不明の女官をご存じですか? 345 00:19:44,583 --> 00:19:47,086 結婚を前に姿を消した➡ 346 00:19:47,086 --> 00:19:50,122 涛さんという方です。 347 00:19:50,122 --> 00:19:53,192 静妃とよく似ているのでは? 348 00:19:53,192 --> 00:19:57,096 聞き込みをしたところ 背格好もよく似ているとか。 349 00:19:57,096 --> 00:20:00,599 顔を隠せば それが誰か判別できるのは➡ 350 00:20:00,599 --> 00:20:02,568 お付きの侍女くらいでしょう。 351 00:20:02,568 --> 00:20:06,605 月に一度の訪問者を ごまかすことも可能かと。 352 00:20:06,605 --> 00:20:10,109 つまり その涛という女官は➡ 353 00:20:10,109 --> 00:20:12,645 静妃の侍女と共謀していたと? 354 00:20:12,645 --> 00:20:17,216 恐らく 詳しい事情は分かりませんが。 355 00:20:17,216 --> 00:20:19,118 ハァ…。 356 00:20:19,118 --> 00:20:21,587 《勝手な臆測ならある》 357 00:20:21,587 --> 00:20:23,622 《きっかけは嫉妬だろう》 358 00:20:23,622 --> 00:20:27,126 《静妃は 自分に似た女官が 求愛されたことが➡ 359 00:20:27,126 --> 00:20:29,595 気に食わなかったのだ》 360 00:20:29,595 --> 00:20:33,632 《自分は 帝が 来てくださることもないのにと》 361 00:20:33,632 --> 00:20:37,203 《実際 涛は ひどく当たられていたらしい》 362 00:20:37,203 --> 00:20:39,705 《それで いさかいとなったのか➡ 363 00:20:39,705 --> 00:20:43,109 事件か事故か 静妃は死んだ》 364 00:20:43,109 --> 00:20:46,112 《侍女たちは 保身と涛への同情からか➡ 365 00:20:46,112 --> 00:20:49,115 静妃の死をごまかそうと 提案した》 366 00:20:49,115 --> 00:20:52,118 《涛に断れるはずもない》 367 00:20:52,118 --> 00:20:55,621 《だが 結婚話が進むにつれて➡ 368 00:20:55,621 --> 00:20:59,091 身代わりを続けることは 不可能になっていく》 369 00:21:01,694 --> 00:21:03,596 《うん やめよう》 370 00:21:03,596 --> 00:21:07,099 《動機なんて お偉いさんが 勝手につければいい》 371 00:21:07,099 --> 00:21:11,103 しかし なぜ遺体の埋まっている 場所が分かったんだ? 372 00:21:11,103 --> 00:21:13,606 証拠が残っていましたので。 373 00:21:13,606 --> 00:21:15,074 証拠? 374 00:21:16,575 --> 00:21:18,110 キノコです! 375 00:21:18,110 --> 00:21:20,146 あの辺りに生えていたキノコは➡ 376 00:21:20,146 --> 00:21:22,681 動物の死体や糞尿の近くを 好んで生えるんです。 377 00:21:22,681 --> 00:21:25,618 どうりで 独特な腐臭がしていたはずです。 378 00:21:25,618 --> 00:21:29,622 まさか死体の上で キノコ観察を楽しんでいたとは…。 379 00:21:29,622 --> 00:21:31,090 はっ。 380 00:21:32,591 --> 00:21:35,594 そのキノコ どうする気だ? 381 00:21:37,596 --> 00:21:40,132 大変面白いキノコが たくさんあるんです。 382 00:21:40,132 --> 00:21:42,168 死体に生えるキノコがか? 383 00:21:42,168 --> 00:21:46,172 そんな冬虫夏草のようなキノコは 見つかっていません。 384 00:21:47,606 --> 00:21:50,109 そ… それに 人に生えるなら冬人夏草かと。 385 00:21:50,109 --> 00:21:52,611 没収だ! うわっ。 386 00:21:52,611 --> 00:21:54,113 えっ⁉ 387 00:21:54,113 --> 00:21:56,115 あ~~~! 388 00:21:56,115 --> 00:21:58,617 あぁ…。 389 00:21:58,617 --> 00:22:01,120 《純粋な好奇心なのに…》 390 00:22:01,120 --> 00:22:02,621 ん? 391 00:22:09,128 --> 00:22:12,598 《死体から生えるキノコか…》 392 00:22:14,600 --> 00:22:17,102 《あるとすれば…》 393 00:22:17,102 --> 00:22:19,605 《どんな姿で》 394 00:22:19,605 --> 00:22:22,575 《どんな効用があるのだろう》 395 00:22:25,678 --> 00:22:37,122 ♬~ 396 00:22:37,122 --> 00:22:41,093 ♬~ 397 00:22:41,093 --> 00:22:57,176 ♬~ 398 00:22:57,176 --> 00:23:07,119 ♬~ 399 00:23:07,119 --> 00:23:19,598 ♬~ 400 00:23:19,598 --> 00:23:39,585 ♬~ 401 00:23:39,585 --> 00:23:41,086 ♬~ 402 00:23:41,086 --> 00:23:46,058 ♬~ 403 00:23:46,058 --> 00:23:51,563 ♬~