1 00:00:01,068 --> 00:00:05,072 ♬~ 2 00:00:05,072 --> 00:00:25,158 ♬~ 3 00:00:25,158 --> 00:00:37,070 ♬~ 4 00:00:37,070 --> 00:00:57,124 ♬~ 5 00:00:57,124 --> 00:01:17,110 ♬~ 6 00:01:17,110 --> 00:01:29,089 ♬~ 7 00:01:45,572 --> 00:01:49,076 (猫猫)《噂というのは 尾ひれが付くものである》 8 00:01:49,076 --> 00:01:52,079 《広く遠くへ伝わるほど 事実とは異なり➡ 9 00:01:52,079 --> 00:01:56,083 時には 噂が噂に とどまらなくなる》 10 00:01:56,083 --> 00:01:58,151 《伝承や神話の類いも➡ 11 00:01:58,151 --> 00:02:01,621 似たようなものなのかも しれないな…》 12 00:02:04,057 --> 00:02:08,061 いってきます。 (紅娘) いってらっしゃい。 13 00:02:08,061 --> 00:02:11,031 《後宮の北側にある荒れた桃園》 14 00:02:11,031 --> 00:02:14,568 《近くには古い廟のような建物》 15 00:02:14,568 --> 00:02:16,536 《そして池》 16 00:02:16,536 --> 00:02:20,607 《昔 この辺りに 他の民族が住んでいたそうで➡ 17 00:02:20,607 --> 00:02:24,044 残された建物や外壁 地下水路は➡ 18 00:02:24,044 --> 00:02:27,047 今も そのまま利用されているという》 19 00:02:28,048 --> 00:02:30,050 うおっ。 ⚟だ~れだ?⚞ 20 00:02:30,050 --> 00:02:32,052 子翠。 21 00:02:32,052 --> 00:02:35,055 (子翠) 正解! 声でバレちゃった? 22 00:02:35,055 --> 00:02:39,559 《この人懐っこさ さすが 小蘭のだべり友達》 23 00:02:39,559 --> 00:02:42,095 エヘヘっ 猫猫 何してんの~? 24 00:02:42,095 --> 00:02:45,165 子翠こそ 何でこんな所に? 25 00:02:45,165 --> 00:02:48,068 私? 私はちょっと用があって。 26 00:02:48,068 --> 00:02:50,070 フヒヒ…。 27 00:02:50,070 --> 00:02:52,539 つまみ食い? (子翠) 違うけど。 28 00:02:52,539 --> 00:02:54,041 これ これ! 29 00:02:55,575 --> 00:02:57,044 ん? 30 00:02:59,046 --> 00:03:01,048 かわいいでしょ! 31 00:03:01,048 --> 00:03:05,619 普通 これ嫌がらせに取られるから やらない方がいいよ。 32 00:03:05,619 --> 00:03:10,557 え~ 何で? こんなにかわいいのに。 33 00:03:10,557 --> 00:03:13,060 ここって本当にすごいよね。 34 00:03:13,060 --> 00:03:15,529 図鑑でしか見たことない虫が いっぱい。 35 00:03:15,529 --> 00:03:18,031 この虫も ここに来て初めて見たもん。 36 00:03:18,031 --> 00:03:20,567 へぇ そうなんだ。 37 00:03:20,567 --> 00:03:23,070 《古くから 交易をしていた土地だ》 38 00:03:23,070 --> 00:03:27,607 《異国からの交易品に交じって うまく繁殖したのだろう》 39 00:03:27,607 --> 00:03:30,644 これ蝶になるの? ううん 蛾だよ。 40 00:03:30,644 --> 00:03:33,046 夜行性だから 今は飛んでないけど➡ 41 00:03:33,046 --> 00:03:35,048 キレイな蛾なんだ~。 42 00:03:37,050 --> 00:03:41,021 《婆が踊った時にも いたのかな…》 43 00:03:41,021 --> 00:03:43,557 (子翠) 猫猫も夜 見においでよ。 44 00:03:43,557 --> 00:03:45,559 月明かりに ふわふわ輝いて➡ 45 00:03:45,559 --> 00:03:49,062 桃源郷にでも 迷い込んだ気分になるんだから! 46 00:03:49,062 --> 00:03:52,632 そんな大げさな… ん? 47 00:03:52,632 --> 00:03:55,068 月明かりに輝いて…? 48 00:03:55,068 --> 00:03:58,071 この蛾って 羽化したら すぐ交尾する? 49 00:03:58,071 --> 00:03:59,539 するんじゃない? 50 00:03:59,539 --> 00:04:02,042 成虫になったら ご飯 食べられなくて➡ 51 00:04:02,042 --> 00:04:04,044 すぐ死んじゃうらしいから。 52 00:04:04,044 --> 00:04:07,547 ねぇ この蛾の 雌雄の区別ってできる? 53 00:04:07,547 --> 00:04:10,083 大体ならできると思うけど…。 54 00:04:10,083 --> 00:04:11,618 子翠! えっ。 55 00:04:11,618 --> 00:04:13,653 手伝ってもらいたいことがある。 56 00:04:13,653 --> 00:04:16,056 あ… ん? 57 00:04:16,056 --> 00:04:19,559 《これは… いけるかもしれない》 58 00:04:19,559 --> 00:04:21,528 悪いこと? 59 00:04:21,528 --> 00:04:41,581 ♬~ 60 00:04:41,581 --> 00:04:55,061 ♬~ 61 00:04:55,061 --> 00:04:59,599 《数日後 特使を招いての宴が催された》 62 00:04:59,599 --> 00:05:05,038 《50年前 月の精が現れたという 北の庭園で》 63 00:05:05,038 --> 00:05:08,041 《本来 男子禁制の宮だが➡ 64 00:05:08,041 --> 00:05:11,044 特例で 男性官吏も入園が許可され➡ 65 00:05:11,044 --> 00:05:14,548 上級妃たちも 参加することになった》 66 00:05:14,548 --> 00:05:19,052 《出席者は 馬車の中から宴を楽しむ》 67 00:05:19,052 --> 00:05:23,523 《異国の特使を見せ物にしない という配慮でもあるが…》 68 00:05:25,625 --> 00:05:29,062 青い瞳に金の髪 美人だな…。 69 00:05:29,062 --> 00:05:32,532 やはり下手な役者は充てられない。 70 00:05:32,532 --> 00:05:37,037 《それに 御簾を上まで上げ 皇帝に顔見せしているのは➡ 71 00:05:37,037 --> 00:05:40,040 よほど自信があるのだろう》 72 00:05:40,040 --> 00:05:43,043 《何より おとなしそうな 奥の美女はともかく➡ 73 00:05:43,043 --> 00:05:44,578 手前の美女は➡ 74 00:05:44,578 --> 00:05:48,648 自分が誰よりも美しい という自信にあふれている》 75 00:05:48,648 --> 00:05:51,051 《異国から来た 2人の美人特使が➡ 76 00:05:51,051 --> 00:05:56,022 上級妃に張り合える美しさなのは 間違いないな》 77 00:05:56,022 --> 00:05:57,557 (ドラの音) 78 00:05:57,557 --> 00:06:04,564 ♬~ 79 00:06:04,564 --> 00:06:07,567 《いつもより 演奏も演目も派手めだ》 80 00:06:07,567 --> 00:06:10,136 《特使に合わせてるんだろう》 81 00:06:10,136 --> 00:06:13,573 《でも… 本人たちは退屈そうだ》 82 00:06:13,573 --> 00:06:16,543 《期待外れとでも 言いたいのか…》 83 00:06:16,543 --> 00:06:19,079 それにしても よく似ているな…。 84 00:06:19,079 --> 00:06:21,581 《同じ祖父を持つ いとこだと聞いたが➡ 85 00:06:21,581 --> 00:06:23,583 双子みたいだ…》 86 00:06:23,583 --> 00:06:29,122 《あの2人なら 高順さまに聞いた 「鏡の話」も可能だろうな…》 87 00:06:29,122 --> 00:06:30,490 《ん?》 88 00:06:31,625 --> 00:06:33,126 あ…。 89 00:06:41,067 --> 00:06:43,103 (姶良) ごきげんよう。 90 00:06:43,103 --> 00:06:47,073 せっかくの宴ですのに こんなに離れてしまうなんて。 91 00:06:47,073 --> 00:06:51,077 もう少し近くでお話をしたいでス。 92 00:06:51,077 --> 00:06:55,081 今日 皇弟さまはご欠席トカ。 93 00:06:55,081 --> 00:06:58,051 ぜひ お会いしたかったでス。 94 00:07:00,153 --> 00:07:04,090 《うわぁ 怖い これは怖いな…》 95 00:07:04,090 --> 00:07:06,059 《特使の本当の目的は➡ 96 00:07:06,059 --> 00:07:10,096 皇帝と その弟… 2人の寵愛を受け➡ 97 00:07:10,096 --> 00:07:12,565 婚姻関係を結びたいという➡ 98 00:07:12,565 --> 00:07:15,068 政治的思惑があるのだろう》 99 00:07:15,068 --> 00:07:17,604 もし よろしければ…。 100 00:07:17,604 --> 00:07:21,174 (愛凛) 姶良 そろそろ戻りなさい。 101 00:07:21,174 --> 00:07:23,176 せっかくの舞台よ。 102 00:07:23,176 --> 00:07:25,679 ちゃんと楽しむべきでしょう。 103 00:07:27,080 --> 00:07:30,083 (姶良) 失礼しましタ。 104 00:07:33,586 --> 00:07:35,055 フっ。 105 00:07:36,556 --> 00:07:38,058 (玉葉妃) 紅娘。 106 00:07:38,058 --> 00:07:42,095 《何とかなったか ヒヤヒヤした…》 107 00:07:42,095 --> 00:07:44,097 《そもそも あの2人は➡ 108 00:07:44,097 --> 00:07:46,132 祖父が見たという 絶世の美女になど➡ 109 00:07:46,132 --> 00:07:48,535 興味がないのかもしれない》 110 00:07:48,535 --> 00:07:51,037 《この世に 自分たち以上の美人は いない➡ 111 00:07:51,037 --> 00:07:54,040 そう自負しているのだ》 112 00:07:54,040 --> 00:07:57,043 《この分では 四夫人に鏡を贈ったのも➡ 113 00:07:57,043 --> 00:08:00,046 挑発のつもりなのかもな》 114 00:08:00,046 --> 00:08:01,548 《まぁ いい➡ 115 00:08:01,548 --> 00:08:05,552 私の仕事は 2人に月の精を見せることだ》 116 00:08:10,123 --> 00:08:14,060 そろそろ宴が終わりそうですが どうでしょうか? 117 00:08:14,060 --> 00:08:18,031 (高順) できるだけのことは やりました。 118 00:08:19,566 --> 00:08:23,036 《まぁ そういう反応になるわな》 119 00:08:23,036 --> 00:08:25,071 (布をかける音) 120 00:08:25,071 --> 00:08:27,574 では 行きましょうか。 121 00:08:29,075 --> 00:08:31,044 (ドラの音) 122 00:08:34,080 --> 00:08:38,151 音楽は 私たちに合わせて 派手にしていたようだけど➡ 123 00:08:38,151 --> 00:08:42,555 踊りは大したことなかったわね 愛凛。 124 00:08:42,555 --> 00:08:45,558 四夫人とやらも御簾に隠れたまま。 125 00:08:45,558 --> 00:08:49,029 おじいさまが見た月精だって どれほどのものか…。 126 00:08:49,029 --> 00:08:53,066 姶良 ここで話すことではないわ。 127 00:08:53,066 --> 00:08:55,535 終わってから部屋で話しましょう。 128 00:08:58,071 --> 00:09:01,641 すぐに皇帝から 声がかかるかもしれないわよ。 129 00:09:01,641 --> 00:09:03,109 ん? ん? 130 00:09:15,555 --> 00:09:17,057 (2人) はっ。 131 00:09:18,058 --> 00:09:20,026 《ん? この野郎…》 132 00:09:20,026 --> 00:09:21,561 うおっ。 133 00:09:21,561 --> 00:09:41,548 ♬~ 134 00:09:41,548 --> 00:09:43,049 ♬~ 135 00:09:43,049 --> 00:09:48,054 《50年前 特使の祖父が見た景色とは➡ 136 00:09:48,054 --> 00:09:50,056 これでは なかろうか》 137 00:09:50,056 --> 00:10:03,036 ♬~ 138 00:10:04,671 --> 00:10:07,040 (愛凛) あっ…。 (姶良) はっ…。 139 00:10:07,040 --> 00:10:10,543 (トルコ語) 140 00:10:13,079 --> 00:10:15,048 ディアーナ。 141 00:10:15,048 --> 00:10:17,550 あっ…。 142 00:10:17,550 --> 00:10:22,055 《発音には自信がなかったけど 通じたみたいだ》 143 00:10:24,557 --> 00:10:29,629 《西方に伝わる 月の女神の名が》 144 00:10:29,629 --> 00:10:32,031 (扉が開く音) うまくいったようで。 145 00:10:32,031 --> 00:10:36,069 ええ 思った通りの演出になったと 思います。 146 00:10:36,069 --> 00:10:38,538 暗闇の中で黒い布を剥げば➡ 147 00:10:38,538 --> 00:10:41,040 突如 現れたように 見えるでしょう。 148 00:10:41,040 --> 00:10:44,544 何より その蛾が決め手です。 149 00:10:44,544 --> 00:10:48,581 《やり手婆の絵に描かれた 淡い光の正体は➡ 150 00:10:48,581 --> 00:10:50,617 蛾の成虫だった》 151 00:10:50,617 --> 00:10:53,219 《婆は嫌がらせだと言っていた》 152 00:10:53,219 --> 00:10:56,623 (やり手婆)⦅当日 私の衣装に イタズラするヤツらがいたのさ⦆ 153 00:10:56,623 --> 00:11:00,560 ⦅虫の死骸を こすり付けられてね⦆ 154 00:11:00,560 --> 00:11:05,064 《虫の中には異性を呼ぶために においを発するものがいる》 155 00:11:05,064 --> 00:11:09,068 《においに つられて来た雄が 婆の周りに集まって➡ 156 00:11:09,068 --> 00:11:13,139 光をまとって舞う 月の精に見えたわけだ》 157 00:11:13,139 --> 00:11:15,074 《何という偶然…》 158 00:11:15,074 --> 00:11:19,546 《手伝ってくれた子翠と小蘭には お礼をしなくちゃな》 159 00:11:21,047 --> 00:11:26,052 《しかし 特使だけに あの光景を見せるのは苦労した》 160 00:11:26,052 --> 00:11:29,556 《御者には あらかじめ こちらを見ないよう言い含め➡ 161 00:11:29,556 --> 00:11:32,091 何かあっても すぐ飛び出せるよう➡ 162 00:11:32,091 --> 00:11:35,628 高順さまたちが そばで待機していた》 163 00:11:35,628 --> 00:11:39,065 《あれは 皆に見せる代物ではない》 164 00:11:39,065 --> 00:11:44,571 《傾国 まさに 国を傾ける破壊力がある》 165 00:11:44,571 --> 00:11:46,072 (壬氏) おい。 166 00:11:46,072 --> 00:11:48,575 言う通りにした後は放置か。 167 00:11:48,575 --> 00:11:50,076 おっ。 168 00:11:50,076 --> 00:11:52,579 ありがとうございます 壬氏さま。 169 00:11:52,579 --> 00:11:56,115 重い衣装のまま 対岸まで泳いでいただいて。 170 00:11:56,115 --> 00:11:58,651 ハァ… うまくいったのか? 171 00:11:58,651 --> 00:12:01,588 ええ 特使たってのご要望に➡ 172 00:12:01,588 --> 00:12:04,591 これ以上なく 応えられたと思います。 173 00:12:04,591 --> 00:12:07,560 そうか 後は知らんからな。 174 00:12:07,560 --> 00:12:09,562 髪が まだぬれているぞ! 175 00:12:12,098 --> 00:12:14,067 ハァ…。 176 00:12:14,067 --> 00:12:15,535 フン! 177 00:12:17,070 --> 00:12:20,039 《自分でやればいいのに》 178 00:12:27,080 --> 00:12:28,548 フっ。 179 00:12:28,548 --> 00:12:31,918 なら いいわ。 180 00:12:41,027 --> 00:12:43,029 (小蘭) あっ 猫猫! 181 00:12:43,029 --> 00:12:44,998 これから手習い所なんだ! 182 00:12:44,998 --> 00:12:49,002 ああ あれ無事に開設されたんだ。 183 00:12:49,002 --> 00:12:51,537 記念すべき一期生になったんだ! 184 00:12:51,537 --> 00:12:54,073 じゃあ行ってくるね~。 185 00:12:54,073 --> 00:12:56,042 頑張ってね。 186 00:12:59,112 --> 00:13:00,513 フゥ。 187 00:13:04,517 --> 00:13:06,019 フゥ…。 188 00:13:06,019 --> 00:13:08,521 暇だなぁ…。 189 00:13:08,521 --> 00:13:12,525 《翡翠宮に戻っても 大した仕事は ないしな…》 190 00:13:12,525 --> 00:13:14,494 《やぶ医者の所は➡ 191 00:13:14,494 --> 00:13:18,531 香油の件に巻き込まれて 忙しそうだし》 192 00:13:18,531 --> 00:13:20,566 《あの香油の事件➡ 193 00:13:20,566 --> 00:13:23,603 完全に片が付いたわけじゃない》 194 00:13:23,603 --> 00:13:25,538 《一つ一つは微量でも➡ 195 00:13:25,538 --> 00:13:28,007 組み合わせ次第で毒になり得る》 196 00:13:28,007 --> 00:13:33,012 《そんなものを一体 誰が 持ち込むように仕向けたのか?》 197 00:13:33,012 --> 00:13:35,014 ⦅調べているが➡ 198 00:13:35,014 --> 00:13:38,084 どの宮の者も 大量に香油を購入していた⦆ 199 00:13:38,084 --> 00:13:40,620 ⦅翡翠宮の侍女たちもだ⦆ 200 00:13:40,620 --> 00:13:43,089 ⦅毒になるものは 処分させたが…⦆ 201 00:13:43,089 --> 00:13:45,625 ⦅例えば あの特使たちの手配➡ 202 00:13:45,625 --> 00:13:47,560 …ということは 考えられないか?⦆ 203 00:13:47,560 --> 00:13:50,563 ⦅どうでしょう 彼女たちの狙いに➡ 204 00:13:50,563 --> 00:13:54,534 妃の座に潜り込むということも あったと思いますが…⦆ 205 00:13:54,534 --> 00:13:56,536 ⦅矜持はズタボロで➡ 206 00:13:56,536 --> 00:13:58,638 それどころじゃないでしょうね⦆ 207 00:13:58,638 --> 00:14:00,106 ⦅ん?⦆ 208 00:14:04,644 --> 00:14:08,548 (描く音) 《後宮には4人の上級妃がいる》 209 00:14:08,548 --> 00:14:11,017 《親の権力を考えると➡ 210 00:14:11,017 --> 00:14:14,520 最も重要視されるべきは 楼蘭妃だろう》 211 00:14:14,520 --> 00:14:16,522 《父親の子昌は➡ 212 00:14:16,522 --> 00:14:20,059 先の皇帝の代から重用されていた 寵臣だ》 213 00:14:20,059 --> 00:14:23,529 《主上は 定期的に通っているようだが➡ 214 00:14:23,529 --> 00:14:27,100 あまり熱量は高くなさそうだ》 215 00:14:27,100 --> 00:14:30,103 《次に親の位が高いのは 梨花妃だが➡ 216 00:14:30,103 --> 00:14:33,039 皇帝の外戚であることに 起因していて➡ 217 00:14:33,039 --> 00:14:35,508 出世にがっつく性格ではない》 218 00:14:35,508 --> 00:14:38,511 《東宮を亡くして 病にかかっていたが➡ 219 00:14:38,511 --> 00:14:43,015 今は 再び 主上の寵愛を受けている》 220 00:14:43,015 --> 00:14:45,518 《逆に ここ数代で のし上がってきた➡ 221 00:14:45,518 --> 00:14:47,553 里樹妃の実家は➡ 222 00:14:47,553 --> 00:14:51,591 先代皇帝に 幼い娘を 差し出すほどの野心家だ》 223 00:14:51,591 --> 00:14:56,028 《しかし 主上は あいにく 豊満な女性が好みなので➡ 224 00:14:56,028 --> 00:15:01,033 阿多妃が去った後も お手つきになっていないという》 225 00:15:01,033 --> 00:15:05,037 《一方で 帝の寵愛が 最も大きいのは玉葉妃だ》 226 00:15:05,037 --> 00:15:07,039 《娘の鈴麗公主に加え➡ 227 00:15:07,039 --> 00:15:10,042 再び主上の子を身ごもっている》 228 00:15:10,042 --> 00:15:12,578 《故郷である西方の国は➡ 229 00:15:12,578 --> 00:15:15,114 交易で 潤っているように見えるが➡ 230 00:15:15,114 --> 00:15:20,019 土地は痩せていて 決して豊かとは いえないという》 231 00:15:20,019 --> 00:15:22,021 《玉葉妃は過去に二度➡ 232 00:15:22,021 --> 00:15:25,024 毒による暗殺未遂に遭っている》 233 00:15:25,024 --> 00:15:27,994 《昨年 起きた園遊会での事件は➡ 234 00:15:27,994 --> 00:15:30,029 阿多妃の侍女頭が➡ 235 00:15:30,029 --> 00:15:34,033 里樹妃を狙って 独断でやったものである》 236 00:15:34,033 --> 00:15:36,569 《その理由は 権力のためではなく➡ 237 00:15:36,569 --> 00:15:40,106 いかにも 人間らしい動機であった》 238 00:15:40,106 --> 00:15:42,008 《しかし その前➡ 239 00:15:42,008 --> 00:15:46,012 鈴麗公主を妊娠中の玉葉妃に 毒を盛った犯人は➡ 240 00:15:46,012 --> 00:15:48,014 誰だったのか》 241 00:15:48,014 --> 00:15:50,516 《紅娘さまの にらみ通りであれば➡ 242 00:15:50,516 --> 00:15:55,021 犯人は 先日のキノコ事件で 亡くなった中級妃だ》 243 00:15:55,021 --> 00:15:57,023 《しかし中級妃は➡ 244 00:15:57,023 --> 00:16:01,093 どこで 毒の知識を 手に入れたのだろうか》 245 00:16:01,093 --> 00:16:03,129 《翠苓…》 246 00:16:03,129 --> 00:16:06,499 《いまだ 彼女の行方は分かっていない》 247 00:16:06,499 --> 00:16:09,035 《なぜ… 何のために…》 248 00:16:09,035 --> 00:16:13,539 《何が目的で 壬氏さまを狙ったのか…》 249 00:16:13,539 --> 00:16:18,044 ただの毒見役が こんなこと考えて 何になる。 250 00:16:18,044 --> 00:16:20,513 気分転換でもするか。 251 00:16:24,550 --> 00:16:27,620 《サクランボは そろそろ終わるなぁ…》 252 00:16:27,620 --> 00:16:32,024 《ん? あれは水晶宮の侍女たち》 253 00:16:32,024 --> 00:16:33,993 うっ…。 い~っ…。 254 00:16:35,995 --> 00:16:39,532 《ちょっと ひんむいたくらいで 大げさな》 255 00:16:39,532 --> 00:16:42,034 《ん?》 256 00:16:42,034 --> 00:16:46,505 《水晶宮の中で 1人だけ 香油をつけていなかった侍女だ》 257 00:16:50,543 --> 00:16:55,114 《流行りに敏感な水晶宮で 珍しいと思ったけど…》 258 00:16:55,114 --> 00:16:57,083 《1人ぐらいは いるか》 259 00:17:01,520 --> 00:17:03,523 (愛藍) うぅ…。 260 00:17:03,523 --> 00:17:06,025 ちょっと だるいかもしれない。 261 00:17:06,025 --> 00:17:08,027 (桜花) 風邪とかやめてよ。 262 00:17:08,027 --> 00:17:11,030 玉葉さまたちに うつったら どうする気よ。 263 00:17:11,030 --> 00:17:13,499 (愛藍) 気を付けてたんだけどね。 264 00:17:15,034 --> 00:17:17,003 微熱がありますね。 265 00:17:17,003 --> 00:17:19,539 風邪薬を煎じましょうか? 266 00:17:19,539 --> 00:17:22,108 それなら 薬を作った後に➡ 267 00:17:22,108 --> 00:17:25,011 一応 診療所に連れていってくれない? 268 00:17:25,011 --> 00:17:27,513 診療所ですか? 269 00:17:27,513 --> 00:17:29,515 医局とは違うわよ。 270 00:17:29,515 --> 00:17:33,519 とにかく 愛藍が知っているから 連れていってあげて。 271 00:17:33,519 --> 00:17:35,488 分かりました。 272 00:17:39,525 --> 00:17:43,563 《後宮の北側に こんな所があったとは…》 273 00:17:43,563 --> 00:17:45,631 《近くに洗濯場があるのは➡ 274 00:17:45,631 --> 00:17:49,001 服や敷物を頻繁に洗えて 合理的だな…》 275 00:17:49,001 --> 00:17:53,039 すいません 風邪をひいたみたいです。 276 00:17:53,039 --> 00:17:55,508 《中年の女官なんて珍しいな》 277 00:17:57,009 --> 00:18:00,012 (深緑) 微熱だね 舌 出してみ。 278 00:18:00,012 --> 00:18:02,014 う~ん…。 279 00:18:02,014 --> 00:18:04,550 そこまで ひどくは ないようだけど。 280 00:18:04,550 --> 00:18:09,088 2~3日 無理をしなければ 問題ない程度だよ どうする? 281 00:18:09,088 --> 00:18:12,024 妃に うつすわけには いかないので➡ 282 00:18:12,024 --> 00:18:15,528 念のため 泊めていただけますか? 283 00:18:15,528 --> 00:18:17,530 ついておいで。 284 00:18:17,530 --> 00:18:20,032 《やぶ医者より よっぽど手慣れていて➡ 285 00:18:20,032 --> 00:18:22,001 見立ても しっかりしている》 286 00:18:25,004 --> 00:18:28,007 (愛藍) このにおい 苦手なのよね。 287 00:18:28,007 --> 00:18:30,076 アルコールのにおいですね。 288 00:18:30,076 --> 00:18:32,611 清潔にしている証拠ですよ。 289 00:18:32,611 --> 00:18:35,514 窓が多くて 風通しもいいですし➡ 290 00:18:35,514 --> 00:18:38,517 質素な分 掃除も行き届いてます。 291 00:18:38,517 --> 00:18:41,487 療養には最適な場所かと。 292 00:18:42,521 --> 00:18:44,523 ここの部屋を使いな。 293 00:18:44,523 --> 00:18:46,525 (愛藍) ありがとうございます。 294 00:18:46,525 --> 00:18:49,528 猫猫 あしたには戻るって伝えて。 295 00:18:49,528 --> 00:18:51,497 分かりました。 296 00:18:56,135 --> 00:19:00,039 《具合の悪い侍女は こうやって隔離しておくのか…》 297 00:19:00,039 --> 00:19:03,042 うおっ。 (深緑) あんたは仕事に戻んな。 298 00:19:03,042 --> 00:19:06,012 付き添いだからって サボれると思うんじゃないよ。 299 00:19:06,012 --> 00:19:07,513 うっ…。 何だい? 300 00:19:07,513 --> 00:19:11,517 それとも ここの洗濯物 全部 畳んでくれるかい? 301 00:19:11,517 --> 00:19:14,520 あ~… 失礼しました。 302 00:19:16,088 --> 00:19:19,025 《やっぱり 小母ちゃんには勝てないな…》 303 00:19:19,025 --> 00:19:21,027 《それにしても➡ 304 00:19:21,027 --> 00:19:23,996 年かさの女官ばかりな…》 305 00:19:23,996 --> 00:19:28,534 後宮では 年を取ったら 半強制的に入れ替えられるけど➡ 306 00:19:28,534 --> 00:19:31,504 診療所では 経験や知識が必要だから➡ 307 00:19:31,504 --> 00:19:34,540 長く残されているのかな…。 308 00:19:34,540 --> 00:19:36,075 うおっ。 309 00:19:36,075 --> 00:19:38,110 独り言を ブツブツ言いながら歩くな。 310 00:19:38,110 --> 00:19:39,512 こけるぞ。 311 00:19:39,512 --> 00:19:41,547 何か言ってました? 312 00:19:41,547 --> 00:19:43,516 ハァ…。 313 00:19:43,516 --> 00:19:46,018 何かご用でしょうか? 314 00:19:46,018 --> 00:19:49,021 いや 用があるわけじゃないが➡ 315 00:19:49,021 --> 00:19:51,524 偶然会って 話しかけたら 悪いのか? 316 00:19:51,524 --> 00:19:53,526 う…。 317 00:19:53,526 --> 00:19:55,561 うぅ…。 318 00:19:55,561 --> 00:19:58,097 どこへ行っていた? 診療所です。 319 00:19:58,097 --> 00:20:00,533 あんな場所があったんですね。 320 00:20:00,533 --> 00:20:05,004 後宮に入った時 一応 全て案内されるはずだが➡ 321 00:20:05,004 --> 00:20:07,006 漏れていたのか? 322 00:20:07,006 --> 00:20:09,508 売られてきたばかりで ふてくされていたので➡ 323 00:20:09,508 --> 00:20:12,511 聞いてなかったのかもしれません。 324 00:20:13,512 --> 00:20:15,548 《前も そうだったが➡ 325 00:20:15,548 --> 00:20:19,585 この話をすると妙に落ち込む…》 326 00:20:19,585 --> 00:20:23,022 思った以上に よくできた場所 だったので驚きました。 327 00:20:23,022 --> 00:20:26,525 むしろ あそこを医局にした方が 良いのでは? 328 00:20:26,525 --> 00:20:29,028 それができれば苦労しない。 329 00:20:29,028 --> 00:20:31,030 どういうことでしょうか? 330 00:20:31,030 --> 00:20:34,033 医官には 男しか なれないからですよ。 331 00:20:34,033 --> 00:20:36,535 擦り傷ぐらいなら ともかく➡ 332 00:20:36,535 --> 00:20:39,572 大ケガの処置は 医官しかできません。 333 00:20:39,572 --> 00:20:44,043 もちろん 薬を煎じていいのも医官だけです。 334 00:20:44,043 --> 00:20:46,545 《診療所で 薬のにおいがしなかったのは➡ 335 00:20:46,545 --> 00:20:48,547 そういうことか》 336 00:20:48,547 --> 00:20:52,017 おっ? 私はどうなるのですか? 337 00:20:52,017 --> 00:20:55,054 目をつぶっている ということだ。 338 00:20:55,054 --> 00:20:59,058 《何やら 複雑な事情が絡んでいるのだな》 339 00:20:59,058 --> 00:21:01,093 これからのためにも➡ 340 00:21:01,093 --> 00:21:05,030 もっと違う形で 医官を調達できればいいのだが。 341 00:21:05,030 --> 00:21:09,034 宦官でなくても できるように…。 342 00:21:09,034 --> 00:21:11,504 《宦官ねぇ…》 343 00:21:11,504 --> 00:21:13,539 《今の皇帝に代替わりした後➡ 344 00:21:13,539 --> 00:21:16,509 宦官となる手術は禁じられた》 345 00:21:16,509 --> 00:21:21,046 《つまり今後 人材が枯渇するのは 目に見えている》 346 00:21:21,046 --> 00:21:23,582 《壬氏さまの年齢を考えると➡ 347 00:21:23,582 --> 00:21:27,520 ちょうど 禁止される前くらいに 手術をしたのだろう》 348 00:21:27,520 --> 00:21:29,522 かわいそうに。 349 00:21:29,522 --> 00:21:32,525 あと数年 待っていれば…。 350 00:21:32,525 --> 00:21:34,026 何だ? 351 00:21:34,026 --> 00:21:36,495 《しまった 口に出てたか?》 352 00:21:37,530 --> 00:21:40,533 壬氏さま 仕事がつかえますゆえ。 353 00:21:40,533 --> 00:21:42,535 分かった。 354 00:21:44,103 --> 00:21:46,639 それと薬屋➡ 355 00:21:46,639 --> 00:21:50,543 くれぐれも 薬を煎じていることを 他者に知られないように。 356 00:21:50,543 --> 00:21:52,545 承知しました。 357 00:21:57,049 --> 00:22:00,419 《生える薬 作ったら 儲かるかな》 358 00:22:04,523 --> 00:22:07,593 ⚟それは薬だね⚞ あっ。 359 00:22:07,593 --> 00:22:11,063 さっきの下女から 薬のにおいがした。 360 00:22:12,031 --> 00:22:14,033 (深緑) あの下女➡ 361 00:22:14,033 --> 00:22:17,036 隠れて薬を作ってるね? 362 00:22:17,036 --> 00:22:24,043 (調薬する音) 363 00:22:25,511 --> 00:22:45,531 ♬~ 364 00:22:45,531 --> 00:22:57,042 ♬~ 365 00:22:57,042 --> 00:23:17,029 ♬~ 366 00:23:17,029 --> 00:23:19,531 ♬~ 367 00:23:19,531 --> 00:23:39,618 ♬~ 368 00:23:39,618 --> 00:23:41,020 ♬~ 369 00:23:41,020 --> 00:23:46,492 ♬~ 370 00:23:46,492 --> 00:23:51,497 ♬~