1 00:00:03,103 --> 00:00:05,606 (激しい風の音) (虫の羽音) 2 00:00:05,606 --> 00:00:10,577 (激しい風の音) (虫の羽音) 3 00:00:10,577 --> 00:00:19,152 (赤ん坊の泣き声) 4 00:00:19,152 --> 00:00:39,139 ♬~ 5 00:00:39,139 --> 00:00:45,612 ♬~ 6 00:00:45,612 --> 00:00:47,147 あっ…。 7 00:00:47,147 --> 00:00:52,619 (仙女) 心癒やし 俗世の痛みを 消すことができる薬です。 8 00:00:52,619 --> 00:00:58,125 (虫の羽音) 9 00:01:00,127 --> 00:01:03,130 (激しい風の音) 10 00:01:03,130 --> 00:01:23,216 ♬~ 11 00:01:23,216 --> 00:01:43,103 ♬~ 12 00:01:43,103 --> 00:02:03,090 ♬~ 13 00:02:03,090 --> 00:02:23,143 ♬~ 14 00:02:23,143 --> 00:02:32,119 ♬~ 15 00:02:43,130 --> 00:02:45,632 (高順) 蝗害ですか。 16 00:02:45,632 --> 00:02:47,134 (壬氏) ああ。 17 00:02:47,134 --> 00:02:50,137 楼蘭から渡された紙に 書かれていたことだ。 18 00:02:50,137 --> 00:02:52,639 今 蝗害が起きると…。 19 00:02:52,639 --> 00:02:55,675 間違いなく 民の矛先は➡ 20 00:02:55,675 --> 00:02:59,146 茘の国を統治している 帝に向けられるだろう。 21 00:03:01,148 --> 00:03:04,117 《子の一族が滅んだ》 22 00:03:04,117 --> 00:03:11,124 《結果 今後の宮中の勢力争いが 大きくなる可能性が高い》 23 00:03:11,124 --> 00:03:13,126 《名持ちの一族》 24 00:03:13,126 --> 00:03:19,132 《帝より その一族の者の名にしか 使えぬ字を与えられた者たち》 25 00:03:20,701 --> 00:03:23,637 <建国時の3人の家臣の名に➡ 26 00:03:23,637 --> 00:03:26,139 十二支の字が 付いていたことから➡ 27 00:03:26,139 --> 00:03:28,642 帝に認められた一族には➡ 28 00:03:28,642 --> 00:03:31,645 その字が 当てられるようになった> 29 00:03:31,645 --> 00:03:35,148 <後に 違う字も 使われるようになったため➡ 30 00:03:35,148 --> 00:03:39,152 古参と新参の一族とで 分けられることが多い> 31 00:03:39,152 --> 00:03:41,688 <新参の一族の中では➡ 32 00:03:41,688 --> 00:03:44,224 「羅」が代表的である> 33 00:03:44,224 --> 00:03:48,628 《このたび 上級妃だった玉葉妃は 皇后となる》 34 00:03:48,628 --> 00:03:52,165 《彼女の生家は 羅の一族と同じ➡ 35 00:03:52,165 --> 00:03:55,135 名持ちの一族へと 昇格するだろう》 36 00:03:56,136 --> 00:04:00,607 (皇帝) もし戦が始まれば 西は要となる。 37 00:04:00,607 --> 00:04:05,145 そのために 玉袁の娘・玉葉妃を后の座に? 38 00:04:05,145 --> 00:04:08,181 (皇帝) 婚姻も政の手段だ。 39 00:04:08,181 --> 00:04:13,153 《西方を束ねていた戌の一族が 十数年前に絶えて➡ 40 00:04:13,153 --> 00:04:15,155 今 代わりを務めているのが➡ 41 00:04:15,155 --> 00:04:18,625 玉葉妃の父・楊 玉袁だ》 42 00:04:18,625 --> 00:04:21,661 《一方で 皇太后・安氏の生家は➡ 43 00:04:21,661 --> 00:04:25,132 女帝の意向により 名を与えられていない》 44 00:04:25,132 --> 00:04:27,134 はぁ…。 45 00:04:28,635 --> 00:04:33,039 今後 これが争いの種に ならぬことを願うしかない。 46 00:04:37,144 --> 00:04:53,126 ♬~ 47 00:04:53,126 --> 00:04:55,695 (宦官) まさか あの壬氏殿が…。 48 00:04:55,695 --> 00:04:57,697 皇弟だったとは…。 49 00:04:57,697 --> 00:05:00,634 玉袁殿! このたびは おめでとうございます! 50 00:05:00,634 --> 00:05:02,636 (玉袁) ありがとうございます。 51 00:05:02,636 --> 00:05:04,638 (高官) さぁさぁ どうぞ どうぞ。 (注ぐ音) 52 00:05:04,638 --> 00:05:07,641 かたじけない。 いや 本当にめでたい。 53 00:05:07,641 --> 00:05:10,110 素晴らしいお披露目だ。 (卯柳) フン! 54 00:05:16,149 --> 00:05:18,185 (羅半) 養父上が まだ来ない。 55 00:05:18,185 --> 00:05:20,720 (陸孫) ええ 困りましたね。 56 00:05:20,720 --> 00:05:23,123 音操殿が迎えに行ったんですが…。 57 00:05:23,123 --> 00:05:25,125 (羅半) あ~ もう始まる…。 58 00:05:25,125 --> 00:05:29,629 諦めよう! 陸孫殿 養父上の席に 代わりに座ってくれないか? 59 00:05:29,629 --> 00:05:31,631 もちろん お断りします。 60 00:05:31,631 --> 00:05:33,633 (羅半) あ…。 (陸孫) フッ。 61 00:05:33,633 --> 00:05:37,137 音操殿に任せましょう。 そうしよう。 62 00:05:37,137 --> 00:05:39,139 (音操) 羅漢様~! 63 00:05:39,139 --> 00:05:42,209 ハァ ハァ ハァ… あっ 羅…! 64 00:05:42,209 --> 00:05:44,711 お静かに 音操様。 65 00:05:44,711 --> 00:05:48,148 (音操) 静かにって… 今日は 皇后のお披露目を兼ねた➡ 66 00:05:48,148 --> 00:05:50,617 園遊会が…。 (碁石を置く音) 67 00:05:50,617 --> 00:05:53,119 (羅漢) フッフフフ…。 68 00:05:56,656 --> 00:05:59,125 (羅漢) おぉ! そうきたか! 69 00:05:59,125 --> 00:06:00,627 どれ…。 70 00:06:00,627 --> 00:06:04,164 半月ぶりに 鳳仙様の体調がよろしいのです。 71 00:06:04,164 --> 00:06:07,200 (碁石を置く音) さぁ こいつは どう受ける? 72 00:06:07,200 --> 00:06:10,136 (音操) ん~…! 73 00:06:10,136 --> 00:06:14,140 ハハハ…! 74 00:06:14,140 --> 00:06:16,142 (音操) はぁ~。 75 00:06:16,142 --> 00:06:19,646 あ~ 怒られるな~。 76 00:06:21,114 --> 00:06:29,723 ♬~ 77 00:06:29,723 --> 00:06:31,625 (里樹妃) ふぅ…。 78 00:06:31,625 --> 00:06:33,627 あっ お父様! 79 00:06:33,627 --> 00:06:36,129 (卯柳) フン。 さっ 卯柳殿。 80 00:06:36,129 --> 00:06:37,631 (卯柳) うむ。 81 00:06:41,101 --> 00:06:43,136 (河南)《里樹様…》 82 00:06:43,136 --> 00:06:47,674 (文官) ああ… 梨花妃の皇子が もう少し早く生まれていれば…。 83 00:06:47,674 --> 00:06:51,211 (文官) 最初の皇子が ご存命だったら…。 84 00:06:51,211 --> 00:06:53,613 (武官) 見ろ あの玉袁の得意げな顔。 85 00:06:53,613 --> 00:06:57,617 (武官) よりによって 異民族の血を引く后など…。 86 00:07:03,123 --> 00:07:07,160 (猫猫のあくび) 87 00:07:07,160 --> 00:07:14,634 (趙迂の寝息) 88 00:07:20,140 --> 00:07:21,608 寒っ。 89 00:07:21,608 --> 00:07:24,644 《そういえば 婆に呼ばれてたな》 90 00:07:24,644 --> 00:07:26,646 (寝息) 91 00:07:26,646 --> 00:07:29,149 《趙迂は まだ寝かせておくか》 92 00:07:29,149 --> 00:07:33,019 《ついでに 緑青館で もらい湯をさせてもらおう》 93 00:07:37,190 --> 00:07:39,759 《後宮から出て ひと月➡ 94 00:07:39,759 --> 00:07:42,128 新年の浮かれようも 落ち着いてきた》 95 00:07:42,128 --> 00:07:43,630 おはよう。 96 00:07:45,632 --> 00:07:47,634 おはよう 梅梅小姐。 97 00:07:47,634 --> 00:07:50,637 (梅梅) 今日は早いのね。 婆 知らない? 98 00:07:50,637 --> 00:07:52,639 (梅梅) あっちで楼主と話してるよ。 99 00:07:52,639 --> 00:07:56,109 (やり手婆) ⚟こんバカが! 何やってんだい!⚞ 100 00:07:58,178 --> 00:08:01,214 《緑青館を仕切っているのは 婆だが➡ 101 00:08:01,214 --> 00:08:04,117 経営しているのは 楼主である お館さんで➡ 102 00:08:04,117 --> 00:08:07,120 他にも商売を抱えている》 (扉の開閉音) 103 00:08:07,120 --> 00:08:09,122 《やり手婆がいなければ➡ 104 00:08:09,122 --> 00:08:13,126 緑青館の経営も心配になるような お人よしだ》 105 00:08:13,126 --> 00:08:15,628 《ありゃ 婆のげんこつ食らったな》 106 00:08:15,628 --> 00:08:18,164 (やり手婆) おや 猫猫 来てたのかい? 107 00:08:18,164 --> 00:08:20,166 婆が呼んだんだろ? 108 00:08:20,166 --> 00:08:22,669 そうだったかね? ついに ぼけたか。 109 00:08:22,669 --> 00:08:24,671 いてっ! 聞こえたよ! 110 00:08:26,239 --> 00:08:28,141 《何か やぶ医者っぽい》 111 00:08:28,141 --> 00:08:30,610 その様子だと 湯あみでもしたいんだろ? 112 00:08:30,610 --> 00:08:33,146 ついでに 朝餉でも食べていくかい? 113 00:08:33,146 --> 00:08:36,116 あの坊主も連れてきな。 いいの? 114 00:08:36,116 --> 00:08:38,618 あたしだって そういう時もあるさ。 115 00:08:38,618 --> 00:08:41,121 じゃあ これで。 116 00:08:41,121 --> 00:08:42,655 フン! 117 00:08:42,655 --> 00:08:46,192 《あれ? いつもなら 朝餉を食べていくのに》 118 00:08:46,192 --> 00:08:49,662 (やり手婆) さっ どんどんお食べ! 119 00:08:51,131 --> 00:08:54,134 (白鈴) 最悪… イナゴでしょ? これ。 120 00:08:54,134 --> 00:08:57,137 お館さんからの土産だよ。 121 00:08:57,137 --> 00:09:00,140 今年は不作で泣き付かれたらしい。 122 00:09:00,140 --> 00:09:04,144 《お館さんは 商売で穀物を取り扱っている》 123 00:09:04,144 --> 00:09:09,215 《この国では 農民から税として 作物を現物徴収し➡ 124 00:09:09,215 --> 00:09:12,619 さらに一定量は 国が買い上げている》 125 00:09:12,619 --> 00:09:16,656 《その余りを流通させるのが お館さんの商売だ》 126 00:09:16,656 --> 00:09:18,625 相手の言い値で買って➡ 127 00:09:18,625 --> 00:09:22,128 保存するために 高級品の砂糖で煮詰めて…。 128 00:09:22,128 --> 00:09:25,231 そこまでするなら 捨てちまえばいいのに! 129 00:09:25,231 --> 00:09:28,134 (趙迂) あむっ。 (女華) 趙迂は平気なのか? 130 00:09:28,134 --> 00:09:30,170 あんまり おいしくない これ。 131 00:09:30,170 --> 00:09:32,205 (梅梅) よく食べられるわね…。 132 00:09:32,205 --> 00:09:35,141 スカスカしてるけど 食べられないことはないよ。 133 00:09:35,141 --> 00:09:38,144 スカスカしてる? 黙ってお食べ! 134 00:09:38,144 --> 00:09:40,647 ねぇねぇ 代わりに 俺が食べてやろうか? 135 00:09:40,647 --> 00:09:43,116 月餅1つで手を打つよ。 136 00:09:43,116 --> 00:09:46,619 いって… いってぇよ そばかす! (梅梅) あらあら。 137 00:09:48,621 --> 00:09:51,658 《イナゴは 調理する前にわたを抜く》 138 00:09:51,658 --> 00:09:54,727 《スカスカしているのは 当然だが…》 139 00:09:54,727 --> 00:09:57,096 (やり手婆) あぁ 猫猫。 何? 140 00:09:57,096 --> 00:10:00,600 思い出した 市に行って 幾つか香を買ってきておくれ。 141 00:10:00,600 --> 00:10:02,602 あいよ 駄賃は? 142 00:10:02,602 --> 00:10:07,106 フン! 朝の湯あみ代と朝餉代の 2人分さ 十分だろう? 143 00:10:07,106 --> 00:10:10,643 ケチ。 あん? 何か言ったかい? 144 00:10:10,643 --> 00:10:12,612 (趙迂) お~い! そばかす! 145 00:10:12,612 --> 00:10:15,115 あれ買って! 却下! 146 00:10:17,183 --> 00:10:20,253 《こうして見ると あの場所で働いていたのが➡ 147 00:10:20,253 --> 00:10:22,755 夢か何かみたいだ》 148 00:10:24,157 --> 00:10:26,659 (趙迂) まっず~! あいつ…! 149 00:10:26,659 --> 00:10:30,163 何だと このガキ! スカスカで まずいよ これ。 150 00:10:30,163 --> 00:10:32,632 こんの…! 趙迂! 151 00:10:32,632 --> 00:10:35,201 こら! 何やってんだ! ごめん おっちゃん。 152 00:10:35,201 --> 00:10:39,172 何でだよ ホントのことだろ? いいから黙ってろ! 153 00:10:40,640 --> 00:10:42,642 絶対まずいよ あれ。 154 00:10:42,642 --> 00:10:46,646 あ~あ 今年は作物 もうダメだな。 155 00:10:46,646 --> 00:10:50,116 ん? 今 何て言った? え? 「まずい」って。 156 00:10:50,116 --> 00:10:52,652 いや その後だ。 ん? 157 00:10:52,652 --> 00:10:55,121 「作物は もうダメ」ってやつ? 158 00:10:55,121 --> 00:10:57,157 それ 何で分かる? 159 00:10:57,157 --> 00:10:59,192 (趙迂) 覚えてないよ。 160 00:10:59,192 --> 00:11:02,629 何か虫がスカスカだと 不作だって聞いた気が…。 161 00:11:02,629 --> 00:11:06,132 《趙迂は一度死に そして生き返った》 162 00:11:06,132 --> 00:11:11,638 《その影響で体にまひが残り 記憶の多くを失っている》 163 00:11:11,638 --> 00:11:13,139 ん? 164 00:11:13,139 --> 00:11:16,176 思い出せ~~~。 (趙迂) いたた…! やめろよ! 165 00:11:16,176 --> 00:11:17,710 あっ! おっ? 166 00:11:17,710 --> 00:11:20,613 もしかしたら思い出せるかも。 本当か? 167 00:11:20,613 --> 00:11:23,616 何か買ってくれたら。 168 00:11:23,616 --> 00:11:26,119 いてっ! 痛いって…! 169 00:11:26,119 --> 00:11:29,122 何が「思い出せるかもしれない」だ。 170 00:11:29,122 --> 00:11:32,125 ヒヒっ ヘヘヘ…! 171 00:11:32,125 --> 00:11:36,129 《だけど 紙と筆を欲しがったのは 意外だったな》 172 00:11:36,129 --> 00:11:41,234 趙迂 婆に香を届けてくるから 悪さするんじゃないぞ。 173 00:11:41,234 --> 00:11:42,702 あいよ! 174 00:11:47,140 --> 00:11:49,609 ⚟わ~ すご~い⚞ 175 00:11:49,609 --> 00:11:53,146 《ん? 何だ?》 (趙迂) ⚟ちょっと待って⚞ 176 00:11:53,146 --> 00:11:55,615 (趙迂) 待って待って 順番! 177 00:11:55,615 --> 00:11:57,617 は~い 出来上がり。 178 00:11:57,617 --> 00:11:59,652 (一同) おぉ~! はい。 179 00:11:59,652 --> 00:12:03,189 あら~ ホントに上手ね 坊や。 180 00:12:03,189 --> 00:12:05,725 はい お駄賃。 (趙迂) まいどあり~。 181 00:12:05,725 --> 00:12:07,627 おい! (趙迂) いてて…! 182 00:12:07,627 --> 00:12:09,662 何だよ そばかす! 何やってる。 183 00:12:09,662 --> 00:12:12,131 何って 絵 描いてるんだよ! 184 00:12:12,131 --> 00:12:14,133 しっかり 金まで取りやがって。 185 00:12:14,133 --> 00:12:18,137 こら! 店の前で何やってんだ! 商売の邪魔だよ! 186 00:12:18,137 --> 00:12:21,140 ハハハ…。 フフフ…。 187 00:12:21,140 --> 00:12:22,675 コソコソコソ…。 188 00:12:22,675 --> 00:12:24,210 (やり手婆) 待ちな。 にゃはっ。 189 00:12:24,210 --> 00:12:28,748 場所代は 1割で勘弁してやるって ガキに言い聞かせときな。 190 00:12:28,748 --> 00:12:30,650 強欲婆…。 191 00:12:33,152 --> 00:12:36,623 (描く音) 192 00:12:36,623 --> 00:12:38,124 ヘヘヘ…。 193 00:12:38,124 --> 00:12:41,628 あそこで続けるなら ちゃんと婆に場所代 払えよ。 194 00:12:41,628 --> 00:12:44,130 え~! ケチ~! 195 00:12:44,130 --> 00:12:47,133 いいよ 今度は別の場所でやるから。 196 00:12:47,133 --> 00:12:48,635 (お玉を置く音) 197 00:12:50,169 --> 00:12:53,206 場所代 払ってでも 緑青館の周りだけにしときな。 198 00:12:53,206 --> 00:12:56,142 男衆の目の届かない所に 行くんじゃない。 199 00:12:56,142 --> 00:12:58,645 紙を買いに行くのも 1人ではダメだ。 200 00:12:58,645 --> 00:13:00,613 んなもん 俺の勝手だろ! 201 00:13:03,616 --> 00:13:05,118 何だよ…。 202 00:13:05,118 --> 00:13:07,620 肉塊になりたければ好きにしろ。 203 00:13:07,620 --> 00:13:10,123 にくかい? (窓を開ける音) 204 00:13:10,123 --> 00:13:12,091 あんなのに絡まれるぞ。 205 00:13:18,698 --> 00:13:21,634 えっ⁉ あれは病にかかった妓女だ。 206 00:13:21,634 --> 00:13:23,603 もう長く持たないが➡ 207 00:13:23,603 --> 00:13:26,606 それでも客を取らないと 生きていけない。 208 00:13:26,606 --> 00:13:29,108 花街はキレイなだけじゃない。 209 00:13:29,108 --> 00:13:32,111 その分 闇も濃い街なんだ。 210 00:13:32,111 --> 00:13:33,613 ひぃっ! 211 00:13:33,613 --> 00:13:37,684 緑青館にいると見えないだろうが 金を持ったガキがいたら➡ 212 00:13:37,684 --> 00:13:40,720 殺してでも奪おうなんてヤツは ゴロゴロいる。 213 00:13:40,720 --> 00:13:42,722 分かったよ…。 214 00:13:45,124 --> 00:13:47,126 ふぅ…。 215 00:13:50,129 --> 00:13:53,633 《でも 意外だな こんな特技があるなんて》 216 00:13:53,633 --> 00:13:55,601 《まるで…》 217 00:13:57,637 --> 00:13:59,639 (趙迂) そうだ これ。 ん? 218 00:13:59,639 --> 00:14:01,674 ちょっと思い出したんだ。 219 00:14:01,674 --> 00:14:03,710 これは… イナゴか? 220 00:14:03,710 --> 00:14:06,112 上が普通の時のイナゴでさ➡ 221 00:14:06,112 --> 00:14:10,616 確か もう1つが不作になる時の イナゴだった気がする。 222 00:14:10,616 --> 00:14:13,619 蝗害…。 223 00:14:13,619 --> 00:14:17,123 《それは 国を滅ぼす天災の1つ》 224 00:14:24,130 --> 00:14:28,201 《イナゴの大群は あらゆるものを食らい尽くす》 225 00:14:28,201 --> 00:14:32,605 《作物は もちろん 荒縄や わらじに至るまで》 226 00:14:32,605 --> 00:14:35,608 《幸いなことに 今の帝の統治になってから➡ 227 00:14:35,608 --> 00:14:37,610 蝗害は起きていない》 228 00:14:37,610 --> 00:14:42,115 《子の一族の反乱によって 多くの者が処刑された》 229 00:14:45,118 --> 00:14:47,120 《今 蝗害が起きたら➡ 230 00:14:47,120 --> 00:14:51,724 子の一族を滅ぼした天罰だと 捉える者も出てくる》 231 00:14:51,724 --> 00:14:56,195 《そうなれば 矛先は国を統治する帝に…》 232 00:14:58,097 --> 00:15:01,134 《関係ない 関係ない》 233 00:15:01,134 --> 00:15:04,103 《関係ないけど…》 234 00:15:06,139 --> 00:15:09,142 《趙迂の絵を見て思い出した》 235 00:15:09,142 --> 00:15:12,612 《前にも ああいう絵を見たことがある》 236 00:15:12,612 --> 00:15:16,616 《あるわけないよな… ん?》 237 00:15:19,685 --> 00:15:22,622 おじさん! (店主) ん? 238 00:15:22,622 --> 00:15:24,624 この本 どうしたの? 239 00:15:24,624 --> 00:15:28,127 あぁ この前 売りに来たなぁ…。 240 00:15:28,127 --> 00:15:30,096 他に売りに来たものってない? 241 00:15:30,096 --> 00:15:34,500 それ1冊だけだ また来るって言ってたけど。 242 00:15:37,637 --> 00:15:40,673 《不老不死の薬を作るための 資料として➡ 243 00:15:40,673 --> 00:15:43,676 残されていた図説の1つ》 244 00:15:48,147 --> 00:15:51,651 《この本 間違いない》 245 00:15:51,651 --> 00:15:55,121 (店主) まいどあり。 《なぜ それがここに…》 246 00:15:56,656 --> 00:15:59,625 《砦は 禁軍により 封鎖されたはず》 247 00:15:59,625 --> 00:16:04,163 《砦の中にあった本が なぜ市中に出回っているのか》 248 00:16:04,163 --> 00:16:07,700 《押収した品を 誰かが横流ししている?》 249 00:16:07,700 --> 00:16:09,635 《だとしたら…》 250 00:16:09,635 --> 00:16:11,637 禁軍…。 251 00:16:11,637 --> 00:16:14,140 あの人に頼んでみるか。 252 00:16:16,509 --> 00:16:20,012 (李白) 嬢ちゃん… 俺も暇じゃないんだぞ。 253 00:16:20,012 --> 00:16:22,014 コソ泥捜しなんてよう。 254 00:16:22,014 --> 00:16:24,517 ありがとうございます 李白様。 255 00:16:24,517 --> 00:16:28,487 朝から見張って こいつを店に 売ろうとしてたのを捕まえたんだ。 256 00:16:28,487 --> 00:16:29,989 感謝しろよ。 257 00:16:29,989 --> 00:16:32,024 部下に頼まなかったんですね。 258 00:16:32,024 --> 00:16:35,061 まっ 嬢ちゃんの頼みだしな。 259 00:16:35,061 --> 00:16:38,497 フフン だからさ ひとつ白鈴に…。 260 00:16:38,497 --> 00:16:40,500 あ~ はいはい…。 261 00:16:40,500 --> 00:16:42,535 その前に下手人は? 262 00:16:42,535 --> 00:16:45,505 表で緑青館の男衆が見張ってる。 263 00:16:45,505 --> 00:16:47,473 そうですか。 264 00:16:49,509 --> 00:16:51,544 ハハハ…。 265 00:16:51,544 --> 00:16:53,513 あ…! (李白) 嬢ちゃん! 266 00:16:54,547 --> 00:16:57,550 (右叫) 危ないぞ 近づくんじゃない。 267 00:17:00,119 --> 00:17:02,588 あ~‼ 蛇娘‼ 268 00:17:03,990 --> 00:17:06,525 《なるほど あの時の見張りか》 269 00:17:06,525 --> 00:17:07,994 どうした? 嬢ちゃん。 270 00:17:07,994 --> 00:17:10,997 李白様 申し訳ありません。 271 00:17:10,997 --> 00:17:13,499 こいつ 知り合いです。 272 00:17:13,499 --> 00:17:16,035 (見張り役) ひぃっ! はぁ? どういうことだ? 273 00:17:16,035 --> 00:17:20,006 あ~ そろそろ 白鈴小姐の時間が空く頃かと…。 274 00:17:20,006 --> 00:17:24,076 そっか! あとは大丈夫だよな! じゃあ! 275 00:17:24,076 --> 00:17:26,512 右叫も別に見てなくていいよ。 276 00:17:26,512 --> 00:17:28,514 そういうわけにも いかんさ。 277 00:17:28,514 --> 00:17:30,516 猫猫に何かあったら➡ 278 00:17:30,516 --> 00:17:33,553 狐殿にも覆面殿にも怒られる。 279 00:17:33,553 --> 00:17:36,522 なに 俺は黙って ここにいるだけで➡ 280 00:17:36,522 --> 00:17:39,525 な~んにも聞いちゃいない。 281 00:17:39,525 --> 00:17:43,062 《右叫は 私が生まれる前から ここにいる》 282 00:17:43,062 --> 00:17:48,000 《何事も そつなくこなす男で やり手婆の信頼も厚い》 283 00:17:48,000 --> 00:17:50,536 《婆には チクるんだろうけど…》 284 00:17:50,536 --> 00:17:53,506 《まぁ バレても 困ることないか》 285 00:17:53,506 --> 00:17:56,542 んっ? これに見覚えがあるだろう? 286 00:17:56,542 --> 00:17:58,544 これ以外の本は どうした? 287 00:18:00,513 --> 00:18:04,517 さっきの武官は 砦の制圧に関わった男だ。 288 00:18:04,517 --> 00:18:07,586 お前が あの場にいたことを 話してもいいのか? 289 00:18:07,586 --> 00:18:09,088 うっ…。 290 00:18:09,088 --> 00:18:10,523 分かったよ。 291 00:18:10,523 --> 00:18:14,527 2冊は別の街で売って まだ手元に3冊ある。 292 00:18:14,527 --> 00:18:16,495 残りは置いてきた。 293 00:18:16,495 --> 00:18:20,533 《砦に残されたものは まだ手に入るかもしれない》 294 00:18:20,533 --> 00:18:22,501 《売った2冊が問題だ》 295 00:18:22,501 --> 00:18:27,073 《今 手元にあるのは 鳥と魚の図説…》 296 00:18:27,073 --> 00:18:29,108 虫の図説は売ったのか? 297 00:18:29,108 --> 00:18:31,010 1冊は手元にある。 298 00:18:31,010 --> 00:18:33,012 1冊…。 299 00:18:33,012 --> 00:18:36,015 《壱ということは 弐があるのか》 300 00:18:36,015 --> 00:18:39,018 その図説 すぐ持ってこられるか? 301 00:18:39,018 --> 00:18:42,021 (見張り役) 俺を突き出さない っていう約束は できんのかよ。 302 00:18:42,021 --> 00:18:45,024 お前の態度次第だ。 303 00:18:45,024 --> 00:18:48,561 (右叫) おい 猫猫 それじゃ脅しだ。 304 00:18:48,561 --> 00:18:53,032 お前さん 腹へってないか? 何か訳ありのようだし。 305 00:18:53,032 --> 00:18:58,004 ちょっと待ってな。 (見張り役) あ… あぁ…。 306 00:18:58,004 --> 00:19:00,506 おぉ~‼ 307 00:19:00,506 --> 00:19:02,508 く… 食っていいのか? 308 00:19:02,508 --> 00:19:04,510 ああ 残りもんだけど。 309 00:19:04,510 --> 00:19:06,512 (見張り役) くぅ~! 310 00:19:08,080 --> 00:19:10,116 うめぇ~! 311 00:19:10,116 --> 00:19:13,519 この様子だと 都に来るまで いろいろあったんだろう。 312 00:19:13,519 --> 00:19:18,491 本は丁寧に扱っているようだし 売ったのも仕方なくじゃないか? 313 00:19:18,491 --> 00:19:22,528 悪い人間じゃないと思うがね。 だろうけど。 314 00:19:22,528 --> 00:19:25,531 アメとムチは使いようだ 猫猫。 315 00:19:25,531 --> 00:19:27,500 ふ~ん。 316 00:19:27,500 --> 00:19:30,569 (見張り役) あむっ ん…? どうした? 317 00:19:30,569 --> 00:19:33,606 まずい…。 イナゴは嫌いか? 318 00:19:33,606 --> 00:19:37,009 これはイナゴじゃねえよ バッタだ。 319 00:19:37,009 --> 00:19:39,011 ん? 320 00:19:40,513 --> 00:19:44,016 (見張り役) こっちがイナゴで こっちはバッタだ。 321 00:19:44,016 --> 00:19:46,018 農民は分けて呼ぶ。 322 00:19:46,018 --> 00:19:49,588 イナゴは食えるが バッタはスカスカして まずい。 323 00:19:49,588 --> 00:19:53,559 (子翠)⸨んっ 最悪~ バッタが交じってた~⸩ 324 00:19:53,559 --> 00:19:56,128 《子翠も同じことを言っていた》 325 00:19:56,128 --> 00:19:57,997 (見張り役) しかし これは…。 326 00:19:57,997 --> 00:19:59,999 ん? 何だ? 327 00:19:59,999 --> 00:20:02,001 (見張り役) 今年は飢饉になるかもしれない。 328 00:20:02,001 --> 00:20:04,003 やっぱり そうか。 329 00:20:04,003 --> 00:20:06,005 か… 確証はねえよ。 330 00:20:06,005 --> 00:20:09,475 ただ イナゴよりバッタが たくさん増えた年の翌年は➡ 331 00:20:09,475 --> 00:20:11,977 虫の害がひでぇんだよ。 332 00:20:11,977 --> 00:20:15,548 趙迂の言っていたのと同じだ。 333 00:20:15,548 --> 00:20:19,485 お前 ただの見張りだった割に 虫について詳しいな。 334 00:20:19,485 --> 00:20:24,490 ま… まぁ…。 大体 何で砦から本を持ち出した? 335 00:20:24,490 --> 00:20:27,493 金目のものなら もっと他にもあっただろ。 336 00:20:27,493 --> 00:20:30,463 本当は売りたくなかったんだよ。 337 00:20:30,463 --> 00:20:33,499 余裕があれば 買い戻すつもりだった。 338 00:20:33,499 --> 00:20:36,035 図説なんて 好んで買うヤツはいないだろ? 339 00:20:36,035 --> 00:20:38,537 (右叫) ここにいるけどな。 340 00:20:41,006 --> 00:20:45,978 俺な あんたの前に住んでた じいさんに 飯を運んでたんだ。 341 00:20:47,012 --> 00:20:49,482 不老不死の研究をしていた 薬師か? 342 00:20:49,482 --> 00:20:52,518 ああ でも 他にも いろいろやってた。 343 00:20:52,518 --> 00:20:55,521 その1つが この研究だ。 344 00:20:55,521 --> 00:20:58,057 どうやったら 蝗害を起こさずに済むか…。 345 00:20:58,057 --> 00:21:00,659 それって…。 346 00:21:00,659 --> 00:21:02,128 ⸨イヒヒ…⸩ 347 00:21:02,128 --> 00:21:04,497 そばかす! お前の団子 食べていいか? 348 00:21:04,497 --> 00:21:06,999 あれ? 坊ちゃん。 にゃっ! 349 00:21:06,999 --> 00:21:08,534 フン! 350 00:21:08,534 --> 00:21:11,003 《こいつ 趙迂のこと 知ってるんだった!》 351 00:21:11,003 --> 00:21:13,506 《子の一族は 根絶やしに されたことになっている》 352 00:21:13,506 --> 00:21:15,508 《気付かれると まずい!》 353 00:21:15,508 --> 00:21:18,544 団子は やるから あっち行きな。 何だよ。 354 00:21:18,544 --> 00:21:21,580 趙迂 おいちゃんが 肩車してやろう。 355 00:21:21,580 --> 00:21:24,083 えっ いいの? やった! 356 00:21:25,117 --> 00:21:27,520 ぶはっ! (せき込み) 357 00:21:27,520 --> 00:21:29,522 《確証は ないけど➡ 358 00:21:29,522 --> 00:21:33,993 一応 壬氏様に 伝えておいた方がいいか》 359 00:21:33,993 --> 00:21:54,013 ♬~ 360 00:21:54,013 --> 00:21:57,016 (皇帝) 約束を果たす時が来たようだ。 361 00:21:57,016 --> 00:21:59,018 (阿多) というと? 362 00:21:59,018 --> 00:22:02,922 月にも そろそろ 華を選ばせようと思う。 363 00:22:04,023 --> 00:22:06,992 あ… フッ。 364 00:22:08,527 --> 00:22:10,563 (馬閃) 壬氏様 そろそろ…。 365 00:22:10,563 --> 00:22:12,531 ああ。 366 00:22:20,005 --> 00:22:40,025 ♬~ 367 00:22:40,025 --> 00:22:53,505 ♬~ 368 00:22:53,505 --> 00:23:13,525 ♬~ 369 00:23:13,525 --> 00:23:18,964 ♬~ 370 00:23:18,964 --> 00:23:29,475 ♬~ 371 00:23:29,475 --> 00:23:38,517 ♬~ 372 00:23:38,517 --> 00:23:42,955 ♬~ 373 00:23:42,955 --> 00:23:46,959 ♬~