1 00:00:35,402 --> 00:00:43,076 (蝗の羽音) 2 00:00:43,076 --> 00:00:51,752 (泣き声) 3 00:00:51,752 --> 00:00:56,757 うっ… ハァ… うっ! うっ…。 4 00:00:56,757 --> 00:00:59,860 あっ… うっ… うぅ… うっ…。 5 00:01:03,931 --> 00:01:06,600 (いななき) 6 00:01:06,600 --> 00:01:09,903 (鼻を鳴らす音) 7 00:01:11,939 --> 00:01:13,941 ああ…。 8 00:01:13,941 --> 00:01:16,443 あっ…。 9 00:01:16,443 --> 00:01:19,279 ああ…。 あっ…。 10 00:01:19,279 --> 00:01:24,785 心癒やし 俗世の痛みを 消すことができる薬です。 11 00:01:24,785 --> 00:01:28,121 (蝗の羽音) 12 00:01:28,121 --> 00:01:30,624 あっ…。 (蝗の羽音) 13 00:03:15,929 --> 00:03:17,931 (高順)蝗害… ですか。 14 00:03:17,931 --> 00:03:20,767 (壬氏) ああ。 楼蘭から渡された紙に➡ 15 00:03:20,767 --> 00:03:22,769 書かれていたことだ。 16 00:03:22,769 --> 00:03:25,105 今 蝗害が起きると…。 17 00:03:25,105 --> 00:03:29,609 間違いなく 民の矛先は 茘の国を統治している➡ 18 00:03:29,609 --> 00:03:31,611 帝に向けられるだろう。 19 00:03:33,880 --> 00:03:36,216 《子の一族が滅んだ。 20 00:03:36,216 --> 00:03:43,223 結果 今後の宮中の勢力争いが 大きくなる可能性が高い。 21 00:03:43,223 --> 00:03:45,726 名持ちの一族。 22 00:03:45,726 --> 00:03:50,831 帝より その一族の者の名にしか 使えぬ字を与えられた者たち…》 23 00:03:53,233 --> 00:03:56,069 <建国時の3人の家臣の名に➡ 24 00:03:56,069 --> 00:03:58,738 十二支の字が 付いていたことから➡ 25 00:03:58,738 --> 00:04:01,241 帝に認められた一族には➡ 26 00:04:01,241 --> 00:04:04,244 その字が当てられるようになった。 27 00:04:04,244 --> 00:04:07,581 後に 違う字も 使われるようになったため➡ 28 00:04:07,581 --> 00:04:11,751 古参と 新参の一族とで 分けられることが多い。 29 00:04:11,751 --> 00:04:13,754 新参の一族の中では➡ 30 00:04:13,754 --> 00:04:16,256 羅が代表的である> 31 00:04:16,256 --> 00:04:20,760 《この度 上級妃だった玉葉妃は 皇后となる。 32 00:04:20,760 --> 00:04:24,264 彼女の生家は 羅の一族と同じ➡ 33 00:04:24,264 --> 00:04:28,268 名持ちの一族へと 昇格するだろう》 34 00:04:28,268 --> 00:04:32,105 ((もし 戦が始まれば 西は要となる。 35 00:04:32,105 --> 00:04:37,377 そのために 玉袁の娘 玉葉妃を 后の座に? 36 00:04:37,377 --> 00:04:40,380 婚姻も 政の手段だ)) 37 00:04:40,380 --> 00:04:45,719 《西方を束ねていた 戌の一族が 十数年前に絶えて➡ 38 00:04:45,719 --> 00:04:50,891 今 代わりを務めているのが 玉葉妃の父 楊玉袁だ。 39 00:04:50,891 --> 00:04:54,227 一方で 皇太后 安氏の生家は➡ 40 00:04:54,227 --> 00:04:58,064 女帝の意向により 名を与えられていない》 41 00:04:58,064 --> 00:05:00,567 ハァ…。 42 00:05:00,567 --> 00:05:05,272 今後 これが 争いの種に ならぬことを 願うしかない。 43 00:05:09,075 --> 00:05:25,425 ♬~ 44 00:05:25,425 --> 00:05:27,594 まさか あの壬氏殿が…。 45 00:05:27,594 --> 00:05:29,596 皇弟だったとは…。 46 00:05:29,596 --> 00:05:32,866 玉袁殿! この度は おめでとうございます。 47 00:05:32,866 --> 00:05:34,868 (玉袁) ああ… ありがとうございます。 48 00:05:34,868 --> 00:05:37,704 さあさあ どうぞ どうぞ。 かたじけない。 49 00:05:37,704 --> 00:05:39,706 いや 本当に めでたい。 50 00:05:39,706 --> 00:05:43,510 すばらしい お披露目だ。 (卯柳)フン! (笑い声) 51 00:05:48,381 --> 00:05:50,550 (羅半)父上が まだ来ない。 52 00:05:50,550 --> 00:05:52,886 (陸孫)ええ 困りましたね。 53 00:05:52,886 --> 00:05:55,388 音操殿が迎えに行ったんですが…。 54 00:05:55,388 --> 00:05:57,390 あ~ もう始まる。 55 00:05:57,390 --> 00:06:01,728 諦めよう。 陸孫殿 父上の席に 代わりに座ってくれないか? 56 00:06:01,728 --> 00:06:03,730 もちろん お断りします。 57 00:06:03,730 --> 00:06:05,732 あっ…。 フッ…。 58 00:06:05,732 --> 00:06:09,402 音操殿に任せましょう。 そうしよう。 59 00:06:09,402 --> 00:06:11,571 (音操)羅漢様! 60 00:06:11,571 --> 00:06:14,741 ハァハァハァ…。 あっ 羅…。 おっ…。 61 00:06:14,741 --> 00:06:16,910 お静かに 音操様。 62 00:06:16,910 --> 00:06:20,247 静かにって…。 今日は 皇后のお披露目を兼ねた➡ 63 00:06:20,247 --> 00:06:22,749 園遊会が…。 あっ…。 (碁を打つ音) 64 00:06:22,749 --> 00:06:25,051 (羅漢)フッ… フフフフフ…。 65 00:06:28,922 --> 00:06:32,859 お~! そうきたか! どれ…。 66 00:06:32,859 --> 00:06:37,030 半月ぶりに 鳳仙様の体調がよろしいのです。 67 00:06:37,030 --> 00:06:39,866 さあ こいつは どう受ける? フフフ…。 68 00:06:39,866 --> 00:06:42,535 うぅ~…。 69 00:06:42,535 --> 00:06:46,373 フフ… ハハハハハハハハハ! くくくくくっ…。 うっ…。 70 00:06:46,373 --> 00:06:48,375 ハァー…。 71 00:06:48,375 --> 00:06:52,379 あ~ 怒られるな…。 (羅漢)ハハハハハハ! 72 00:06:58,218 --> 00:07:00,220 (里樹)んっ…。 73 00:07:02,555 --> 00:07:05,558 フゥ…。 あっ お父様。 74 00:07:05,558 --> 00:07:10,063 フン…。 さあ 卯柳殿。 うむ。 75 00:07:10,063 --> 00:07:13,400 あっ…。 んっ…。 76 00:07:13,400 --> 00:07:15,402 《河南:里樹様…》 77 00:07:15,402 --> 00:07:20,240 ああ… 梨花妃の皇子が もう少し早く生まれていれば…。 78 00:07:20,240 --> 00:07:23,243 最初の皇子が ご存命だったら…。 79 00:07:23,243 --> 00:07:26,246 見ろ あの 玉袁の得意げな顔。 80 00:07:26,246 --> 00:07:29,549 よりによって 異民族の血を引く后など…。 81 00:07:35,355 --> 00:07:37,524 (猫猫)ふぁ~…。 82 00:07:37,524 --> 00:07:40,527 あ~…。 83 00:07:40,527 --> 00:07:43,229 んっ… ん~…。 84 00:07:52,706 --> 00:07:56,543 寒っ…。 《そういえば 婆に呼ばれてたな》 85 00:07:56,543 --> 00:07:58,545 (趙迂の寝息) 86 00:07:58,545 --> 00:08:01,548 《趙迂は まだ寝かせておくか。 87 00:08:01,548 --> 00:08:04,851 ついでに 緑青館で もらい湯をさせてもらおう》 88 00:08:09,889 --> 00:08:11,891 <後宮から出て ひとつき➡ 89 00:08:11,891 --> 00:08:14,561 新年の浮かれようも 落ち着いてきた> 90 00:08:14,561 --> 00:08:16,730 おはよう。 91 00:08:16,730 --> 00:08:21,735 おはよう 梅梅姉ちゃん。 (梅梅)今日は 早いのね。 92 00:08:21,735 --> 00:08:24,738 婆 知らない? あっちで 楼主と話してるよ。 93 00:08:24,738 --> 00:08:26,740 (やり手婆)こん ばかが! ひっ! んっ? 94 00:08:26,740 --> 00:08:30,410 (やり手婆)何やってんだい! フゥ…。 んっ…。 95 00:08:30,410 --> 00:08:33,346 <緑青館を仕切っているのは 婆だが➡ 96 00:08:33,346 --> 00:08:36,850 経営しているのは 楼主である お館さんで➡ 97 00:08:36,850 --> 00:08:39,185 他にも 商売を抱えている。 98 00:08:39,185 --> 00:08:41,187 やり手婆がいなければ➡ 99 00:08:41,187 --> 00:08:45,191 緑青館の経営も心配になるような お人よしだ> 100 00:08:45,191 --> 00:08:47,861 《ありゃ 婆のげんこつ 食らったな》 101 00:08:47,861 --> 00:08:52,699 おや 猫猫 来てたのかい? 婆が呼んだんだろ。 102 00:08:52,699 --> 00:08:54,701 そうだったかね? ついに ぼけたか。 103 00:08:54,701 --> 00:08:56,703 痛っ! 聞こえたよ! 104 00:08:56,703 --> 00:09:00,206 あっ…。 うっ…。 《なんか やぶ医者っぽい》 105 00:09:00,206 --> 00:09:03,209 その様子だと 湯あみでもしたいんだろ? 106 00:09:03,209 --> 00:09:05,545 ついでに 朝餉でも 食べていくかい? うっ! 107 00:09:05,545 --> 00:09:07,547 あの坊主も連れてきな。 108 00:09:07,547 --> 00:09:11,217 いいの? 私だって そういうときもあるさ。 109 00:09:11,217 --> 00:09:13,720 じゃあ これで。 110 00:09:13,720 --> 00:09:16,222 フン! 《あれ? いつもなら➡ 111 00:09:16,222 --> 00:09:18,391 朝餉を食べていくのに…》 112 00:09:18,391 --> 00:09:21,561 さあ どんどん お食べ! 113 00:09:21,561 --> 00:09:23,897 (梅梅たち)あっ…。 114 00:09:23,897 --> 00:09:26,733 (白鈴)最悪…。 蝗でしょ? これ。 115 00:09:26,733 --> 00:09:29,235 お館さんからの土産だよ。 116 00:09:29,235 --> 00:09:32,672 今年は 不作で 泣きつかれたらしい。 117 00:09:32,672 --> 00:09:36,509 < お館さんは 商売で 穀物を取り扱っている。 118 00:09:36,509 --> 00:09:41,514 この国では 農民から 税として 作物を現物徴収し➡ 119 00:09:41,514 --> 00:09:45,018 更に 一定量は 国が買い上げている。 120 00:09:45,018 --> 00:09:49,022 その余りを流通させるのが お館さんの商売だ> 121 00:09:49,022 --> 00:09:51,024 相手の言い値で買って➡ 122 00:09:51,024 --> 00:09:54,861 保存するために 高級品の砂糖で煮詰めて…。 123 00:09:54,861 --> 00:09:57,697 そこまでするなら 捨てちまえばいいのに! 124 00:09:57,697 --> 00:10:00,366 (趙迂)あむっ。 (梅梅/白鈴)うっ! (女華)趙迂は平気なのか? 125 00:10:00,366 --> 00:10:02,368 あんまりおいしくない これ。 126 00:10:02,368 --> 00:10:04,370 よく食べられるわね。 ん~…。 127 00:10:04,370 --> 00:10:07,373 すかすかしてるけど 食べられないことはないよ。 128 00:10:07,373 --> 00:10:10,210 すかすかしてる? 黙って お食べ! 129 00:10:10,210 --> 00:10:13,046 ねえねえ 代わりに 俺が食べてやろうか? 130 00:10:13,046 --> 00:10:15,048 月餅1つで手を打つよ。 131 00:10:15,048 --> 00:10:18,751 痛っ! 痛て…。 痛えよ そばかす! あらあら。 132 00:10:21,221 --> 00:10:24,057 《蝗は 調理する前に わたを抜く。 133 00:10:24,057 --> 00:10:27,060 すかすかしているのは 当然だが…》 134 00:10:27,060 --> 00:10:29,562 (やり手婆)ああ 猫猫。 何? 135 00:10:29,562 --> 00:10:32,732 思い出した。 市に行って いくつか 香を買ってきておくれ。 136 00:10:32,732 --> 00:10:34,734 あいよ。 駄賃は? 137 00:10:34,734 --> 00:10:39,572 フン! 朝の湯あみ代と 朝餉代の2人分さ。 十分だろ? 138 00:10:39,572 --> 00:10:42,742 けち。 あ~ん? 何か言ったかい? 139 00:10:42,742 --> 00:10:45,411 (趙迂)お~い そばかす! 140 00:10:45,411 --> 00:10:47,413 あれ 買って! 却下! 141 00:10:49,415 --> 00:10:52,752 《こうして見ると あの場所で働いていたのが➡ 142 00:10:52,752 --> 00:10:56,089 夢か何かみたいだ》 143 00:10:56,089 --> 00:10:59,259 (趙迂)まっず~! あいつ…。 144 00:10:59,259 --> 00:11:02,428 なんだと? このがき! すかすかで まずいよ これ。 145 00:11:02,428 --> 00:11:04,597 こんの…。 趙迂! 146 00:11:04,597 --> 00:11:07,267 こら! 何やってんだ? ごめん おっちゃん。 147 00:11:07,267 --> 00:11:09,602 なんでだよ? 本当のことだろ! んっ!? 148 00:11:09,602 --> 00:11:11,771 いいから 黙ってろ! あっ…。 149 00:11:11,771 --> 00:11:14,941 絶対 まずいよ あれ。 150 00:11:14,941 --> 00:11:18,945 あ~あ… 今年は 作物 もうだめだな。 151 00:11:18,945 --> 00:11:20,947 えっ? 今 なんて言った? 152 00:11:20,947 --> 00:11:24,117 えっ? まずいって。 いや そのあとだ。 153 00:11:24,117 --> 00:11:27,787 んっ? 作物は もうだめってやつ? 154 00:11:27,787 --> 00:11:31,291 それ。 なんで わかる? 覚えてないよ。 155 00:11:31,291 --> 00:11:34,727 なんか 虫が すかすかだと 不作だって聞いた気が…。 156 00:11:34,727 --> 00:11:38,731 《趙迂は 一度 死に そして 生き返った。 157 00:11:38,731 --> 00:11:43,403 その影響で 体に まひが残り 記憶の多くを失っている》 158 00:11:43,403 --> 00:11:45,405 んっ? 159 00:11:45,405 --> 00:11:48,908 思い出せ~。 痛たたたたたた… やめろよ! 160 00:11:48,908 --> 00:11:52,245 あっ! おっ? もしかしたら 思い出せるかも。 161 00:11:52,245 --> 00:11:56,082 本当か? 何か 買ってくれたら! 162 00:11:56,082 --> 00:11:58,251 痛っ! 痛えって! 163 00:11:58,251 --> 00:12:01,754 何が 思い出せるかもしれないだ。 164 00:12:01,754 --> 00:12:04,757 ヘヘッ! ヘヘヘヘッ! 165 00:12:04,757 --> 00:12:08,761 《だけど 紙と筆を欲しがったのは 意外だったな》 166 00:12:08,761 --> 00:12:11,598 趙迂 婆に 香を届けてくるから➡ 167 00:12:11,598 --> 00:12:14,801 悪さするんじゃないぞ。 あいよ! 168 00:12:19,772 --> 00:12:22,108 うわ~ すごい! (趙迂)ヘヘッ! 169 00:12:22,108 --> 00:12:25,612 《んっ? なんだ?》 170 00:12:25,612 --> 00:12:28,114 (趙迂)待って 待って! 順番! 171 00:12:28,114 --> 00:12:30,116 は~い 出来上がり。 172 00:12:30,116 --> 00:12:32,118 お~! うわ~! はい。 173 00:12:32,118 --> 00:12:36,055 あら~ ほんとに上手ね 坊や。 はい お駄賃。 174 00:12:36,055 --> 00:12:38,057 フフッ! 毎度あり~! 175 00:12:38,057 --> 00:12:40,059 おい! 痛てててて! 176 00:12:40,059 --> 00:12:42,228 なんだよ? そばかす! 何やってる? 177 00:12:42,228 --> 00:12:44,397 何って 絵 描いてるんだよ。 178 00:12:44,397 --> 00:12:46,399 しっかり 金まで取りやがって。 179 00:12:46,399 --> 00:12:50,737 こら! 店の前で 何やってんだ! 商売の邪魔だよ! 180 00:12:50,737 --> 00:12:52,905 ハハハ…。 ウフフフフッ! 181 00:12:52,905 --> 00:12:54,907 コソコソ コソコソ コソコソ コソコソ…。 182 00:12:54,907 --> 00:12:57,076 (やり手婆)待ちな! ニャハッ! 場所代は➡ 183 00:12:57,076 --> 00:13:01,080 1割で勘弁してやるって がきに言い聞かせときな。 184 00:13:01,080 --> 00:13:03,082 強欲婆…。 185 00:13:08,755 --> 00:13:11,924 ヘヘヘヘヘッ! あそこで続けるなら➡ 186 00:13:11,924 --> 00:13:14,260 ちゃんと 婆に 場所代 払えよ。 187 00:13:14,260 --> 00:13:16,262 え~ けち! 188 00:13:16,262 --> 00:13:18,865 いいよ 今度は 別の場所でやるから。 189 00:13:21,601 --> 00:13:23,603 うっ! 場所代 払ってでも➡ 190 00:13:23,603 --> 00:13:25,605 緑青館の周りだけにしときな! 191 00:13:25,605 --> 00:13:28,441 男衆の目の届かない所に 行くんじゃない。 192 00:13:28,441 --> 00:13:30,777 紙を買いに行くのも 1人では だめだ。 193 00:13:30,777 --> 00:13:32,879 んなもん 俺の勝手だろ! 194 00:13:35,548 --> 00:13:37,550 なんだよ? 195 00:13:37,550 --> 00:13:40,053 肉塊になりたければ 好きにしろ。 196 00:13:40,053 --> 00:13:42,555 ニクカイ? 197 00:13:42,555 --> 00:13:45,258 あんなのに絡まれるぞ。 あっ…。 198 00:13:50,730 --> 00:13:53,900 えっ! あれは 病にかかった妓女だ。 199 00:13:53,900 --> 00:13:55,902 もう 長くもたないが➡ 200 00:13:55,902 --> 00:13:58,404 それでも 客を取らないと生きていけない。 201 00:13:58,404 --> 00:14:01,574 花街は きれいなだけじゃない。 202 00:14:01,574 --> 00:14:04,577 その分 闇も濃い街なんだ。 203 00:14:04,577 --> 00:14:06,746 ひっ! うっ! 緑青館にいると➡ 204 00:14:06,746 --> 00:14:09,749 見えないだろうが 金を持った がきがいたら➡ 205 00:14:09,749 --> 00:14:12,585 殺してでも奪おうなんてやつは ごろごろいる。 206 00:14:12,585 --> 00:14:16,089 わっ… わかったよ。 207 00:14:16,089 --> 00:14:18,891 んっ…。 フゥ…。 208 00:14:22,428 --> 00:14:26,099 《でも 意外だな。 こんな特技があるなんて。 209 00:14:26,099 --> 00:14:28,935 まるで…》 210 00:14:28,935 --> 00:14:31,437 んっ…。 (趙迂)そうだ これ。 211 00:14:31,437 --> 00:14:33,873 んっ? ちょっと 思い出したんだ。 212 00:14:33,873 --> 00:14:36,209 これは… 蝗か? 213 00:14:36,209 --> 00:14:40,046 上が 普通のときの蝗でさ 確か もう1つが➡ 214 00:14:40,046 --> 00:14:42,715 不作になるときの 蝗だった気がする。 215 00:14:42,715 --> 00:14:45,051 蝗害…。 216 00:14:45,051 --> 00:14:49,355 《それは 国を滅ぼす天災の1つ》 217 00:14:56,562 --> 00:15:00,399 《蝗の大群は あらゆる物を食らい尽くす。 218 00:15:00,399 --> 00:15:04,904 作物は もちろん 荒縄や わらじに至るまで。 219 00:15:04,904 --> 00:15:07,907 幸いなことに 今の帝の統治になってから➡ 220 00:15:07,907 --> 00:15:10,076 蝗害は起きていない。 221 00:15:10,076 --> 00:15:14,080 子の一族の反乱によって 多くの者が処刑された》 222 00:15:17,583 --> 00:15:19,585 《今 蝗害が起きたら➡ 223 00:15:19,585 --> 00:15:21,754 子の一族を滅ぼした天罰だと➡ 224 00:15:21,754 --> 00:15:23,923 捉える者も出てくる。 225 00:15:23,923 --> 00:15:27,927 そうなれば 矛先は 国を統治する帝に…》 226 00:15:30,096 --> 00:15:33,199 《関係ない。 関係ない》 227 00:15:33,199 --> 00:15:36,002 関係ないけど…。 228 00:15:38,538 --> 00:15:41,874 《趙迂の絵を見て 思い出した。 229 00:15:41,874 --> 00:15:45,378 前にも ああいう絵を見たことがある。 230 00:15:45,378 --> 00:15:47,880 あるわけないよな…》 231 00:15:47,880 --> 00:15:49,882 んっ? 232 00:15:52,051 --> 00:15:54,554 おじさん! んっ? 233 00:15:54,554 --> 00:15:56,889 この本 どうしたの? 234 00:15:56,889 --> 00:16:00,393 ああ… この前 売りに来たな。 235 00:16:00,393 --> 00:16:02,562 他に 売りに来た物ってない? 236 00:16:02,562 --> 00:16:06,766 それ1冊だけだ。 また来るって言ってたけど。 237 00:16:09,902 --> 00:16:13,072 《不老不死の薬を作るための 資料として➡ 238 00:16:13,072 --> 00:16:15,374 残されていた図説の1つ》 239 00:16:20,746 --> 00:16:23,749 《この本 間違いない》 240 00:16:23,749 --> 00:16:26,853 毎度あり! 《なぜ それが ここに…》 241 00:16:29,088 --> 00:16:32,091 《砦は 禁軍により 封鎖されたはず。 242 00:16:32,091 --> 00:16:36,028 砦の中にあった本が なぜ 市中に出回っているのか。 243 00:16:36,028 --> 00:16:40,032 押収した品を 誰かが横流ししている? 244 00:16:40,032 --> 00:16:42,034 だとしたら…》 245 00:16:42,034 --> 00:16:44,036 禁軍…。 246 00:16:44,036 --> 00:16:46,339 あの人に頼んでみるか。 247 00:16:48,875 --> 00:16:52,211 (李白)嬢ちゃん。 俺も暇じゃないんだぞ。 248 00:16:52,211 --> 00:16:54,714 こそ泥捜しなんてよ…。 249 00:16:54,714 --> 00:16:57,049 ありがとうございます 李白様。 250 00:16:57,049 --> 00:17:00,553 朝から見張って こいつを 店に 売ろうとしてたのを捕まえたんだ。 251 00:17:00,553 --> 00:17:02,555 感謝しろよ。 252 00:17:02,555 --> 00:17:04,724 部下に頼まなかったんですね。 253 00:17:04,724 --> 00:17:07,560 まあ 嬢ちゃんの頼みだしな。 254 00:17:07,560 --> 00:17:11,063 フフッ…。 だからさ ひとつ 白鈴に…。 255 00:17:11,063 --> 00:17:15,067 あ~ はいはい。 その前に 下手人は? 256 00:17:15,067 --> 00:17:19,372 表で 緑青館の男衆が見張ってる。 そうですか。 257 00:17:21,908 --> 00:17:24,243 アハハハハ…。 あっ! 258 00:17:24,243 --> 00:17:26,913 嬢ちゃん! 259 00:17:26,913 --> 00:17:29,916 (右叫)危ないぞ。 ニャッ! 近づくんじゃない。 260 00:17:29,916 --> 00:17:32,351 あっ…。 261 00:17:32,351 --> 00:17:36,355 あ~! 蛇娘! 262 00:17:36,355 --> 00:17:39,191 《なるほど。 あのときの見張りか》 263 00:17:39,191 --> 00:17:43,029 どうした? 嬢ちゃん。 李白様。 申し訳ありません。 264 00:17:43,029 --> 00:17:46,032 こいつ 知り合いです。 265 00:17:46,032 --> 00:17:48,367 ひっ…。 あっ? どういうことだ? 266 00:17:48,367 --> 00:17:52,204 あ~ そろそろ 白鈴姉ちゃんの 時間が空くころかと…。 267 00:17:52,204 --> 00:17:54,540 おっ! あっ そっか! あとは大丈夫だよな! 268 00:17:54,540 --> 00:17:56,542 じゃあ! 269 00:17:56,542 --> 00:17:59,211 右叫も 別に 見てなくていいよ。 270 00:17:59,211 --> 00:18:01,213 そういうわけにもいかんさ。 271 00:18:01,213 --> 00:18:05,885 猫猫に なんかあったら 狐殿にも 覆面殿にも怒られる。 272 00:18:05,885 --> 00:18:09,055 なに 俺は 黙って ここにいるだけで➡ 273 00:18:09,055 --> 00:18:11,891 な~んにも聞いちゃいない。 あっ…。 274 00:18:11,891 --> 00:18:15,394 《右叫は 私が生まれる前から ここにいる。 275 00:18:15,394 --> 00:18:20,566 何事も そつなくこなす男で やり手婆の信頼も厚い。 276 00:18:20,566 --> 00:18:23,402 婆には チクるんだろうけど…。 277 00:18:23,402 --> 00:18:25,738 まあ ばれても困ることないか》 278 00:18:25,738 --> 00:18:28,741 うっ…。 これに見覚えがあるだろう? 279 00:18:28,741 --> 00:18:30,743 これ以外の本は どうした? 280 00:18:30,743 --> 00:18:32,845 ヘヘッ…。 んっ…。 281 00:18:32,845 --> 00:18:36,515 さっきの武官は 砦の制圧に関わった男だ。 282 00:18:36,515 --> 00:18:40,186 お前が あの場にいたことを 話してもいいのか? 283 00:18:40,186 --> 00:18:43,022 うっ…。 わかったよ。 284 00:18:43,022 --> 00:18:46,692 2冊は 別の街で売って まだ手元に 3冊ある。 285 00:18:46,692 --> 00:18:48,694 残りは置いてきた。 286 00:18:48,694 --> 00:18:52,865 《砦に残された物は まだ 手に入るかもしれない。 287 00:18:52,865 --> 00:18:55,034 売った2冊が問題だ。 288 00:18:55,034 --> 00:18:59,705 今 手元にあるのは 鳥と魚の図説。 289 00:18:59,705 --> 00:19:01,874 虫の図説は 売ったのか? 290 00:19:01,874 --> 00:19:05,711 1冊は手元にある。 1冊…。 291 00:19:05,711 --> 00:19:08,714 《「壱」ということは 「弐」があるのか》 292 00:19:08,714 --> 00:19:11,550 その図説 すぐ持ってこられるか? うっ…。 293 00:19:11,550 --> 00:19:14,887 俺を突き出さないっていう約束は できんのかよ? 294 00:19:14,887 --> 00:19:17,556 お前の態度しだいだ。 うぅ…。 うっ…。 295 00:19:17,556 --> 00:19:21,060 おい 猫猫。 それじゃ 脅しだ。 んっ…。 296 00:19:21,060 --> 00:19:25,564 お前さん 腹 減ってないか? なんか 訳ありのようだし。 297 00:19:25,564 --> 00:19:28,734 ちょっと待ってな。 あっ… ああ…。 298 00:19:28,734 --> 00:19:30,736 う~ん…。 299 00:19:30,736 --> 00:19:32,838 お~! 300 00:19:32,838 --> 00:19:34,840 くっ… 食っていいのか? 301 00:19:34,840 --> 00:19:38,244 ああ 残り物だけど。 くぅ~! 302 00:19:40,179 --> 00:19:42,181 うめえ! 303 00:19:42,181 --> 00:19:46,185 この様子だと 都に来るまで いろいろあったんだろう。 304 00:19:46,185 --> 00:19:48,521 本は 丁寧に扱っているようだし➡ 305 00:19:48,521 --> 00:19:51,190 売ったのも しかたなくじゃないか? 306 00:19:51,190 --> 00:19:54,694 悪い人間じゃないと思うがね。 だろうけど。 307 00:19:54,694 --> 00:19:57,697 あめとむちは使いようだ 猫猫。 308 00:19:57,697 --> 00:19:59,698 ふ~ん。 309 00:19:59,698 --> 00:20:01,867 あむっ! うっ…。 310 00:20:01,867 --> 00:20:04,203 どうした? まずい。 311 00:20:04,203 --> 00:20:06,205 蝗は 嫌いか? 312 00:20:06,205 --> 00:20:08,207 ベッ…。 これは 蝗じゃねえよ。 313 00:20:08,207 --> 00:20:11,210 飛蝗だ。 あっ? 314 00:20:11,210 --> 00:20:13,212 (より分ける音) 315 00:20:13,212 --> 00:20:16,382 こっちが 蝗で こっちは 飛蝗だ。 316 00:20:16,382 --> 00:20:18,384 農民は 分けて呼ぶ。 317 00:20:18,384 --> 00:20:21,720 蝗は食えるが 飛蝗は すかすかして まずい。 318 00:20:21,720 --> 00:20:26,058 ((子翠:んっ…。 最悪! 飛蝗が交じってた)) 319 00:20:26,058 --> 00:20:28,394 《子翠も 同じことを言っていた》 320 00:20:28,394 --> 00:20:30,896 しかし これは…。 んっ? 321 00:20:30,896 --> 00:20:34,567 なんだ? 今年は 飢饉になるかもしれない。 322 00:20:34,567 --> 00:20:36,569 やっぱり そうか。 323 00:20:36,569 --> 00:20:38,904 かっ… 確証はねえよ。 ただ➡ 324 00:20:38,904 --> 00:20:41,574 蝗より 飛蝗が たくさん増えた年の翌年は➡ 325 00:20:41,574 --> 00:20:44,243 虫の害が ひでえんだよ。 326 00:20:44,243 --> 00:20:47,746 趙迂の言っていたのと同じだ。 327 00:20:47,746 --> 00:20:50,082 お前 ただの見張りだったわりに➡ 328 00:20:50,082 --> 00:20:53,419 虫について 詳しいな。 まっ… まあ…。 329 00:20:53,419 --> 00:20:56,755 大体 なんで 砦から 本を持ち出した? 330 00:20:56,755 --> 00:20:59,758 金めの物なら もっと 他にもあっただろ。 331 00:20:59,758 --> 00:21:03,095 本当は 売りたくなかったんだよ。 332 00:21:03,095 --> 00:21:05,764 余裕があれば 買い戻すつもりだった。 333 00:21:05,764 --> 00:21:08,767 図説なんて 好んで買うやつはいないだろ。 334 00:21:08,767 --> 00:21:11,370 ここにいるけどな。 うっ… うぅ…。 335 00:21:13,439 --> 00:21:16,609 俺な あんたの前に住んでた じいさんに➡ 336 00:21:16,609 --> 00:21:18,944 飯を運んでたんだ。 337 00:21:18,944 --> 00:21:21,781 うっ! 不老不死の研究をしていた薬師か。 338 00:21:21,781 --> 00:21:25,117 ああ。 でも 他にも いろいろやってた。 339 00:21:25,117 --> 00:21:27,786 その1つが この研究だ。 340 00:21:27,786 --> 00:21:30,456 どうやったら 蝗害を起こさずに済むか。 341 00:21:30,456 --> 00:21:32,391 それって…。 342 00:21:32,391 --> 00:21:34,393 ((イヒヒヒッ!)) 343 00:21:34,393 --> 00:21:37,062 そばかす! んっ? お前のだんご 食べていいか? 344 00:21:37,062 --> 00:21:39,398 あれ? 坊ちゃ…。 ニャッ! 345 00:21:39,398 --> 00:21:41,400 フン! ふがっ! 《こいつ➡ 346 00:21:41,400 --> 00:21:43,402 趙迂のこと 知ってるんだった! 347 00:21:43,402 --> 00:21:46,071 子の一族は 根絶やしに されたことになっている。 348 00:21:46,071 --> 00:21:48,073 気付かれると まずい! 349 00:21:48,073 --> 00:21:51,076 だんごは やるから あっち行きな。 なんだよ? 350 00:21:51,076 --> 00:21:53,913 趙迂 おいちゃんが 肩車してやろう。 351 00:21:53,913 --> 00:21:56,415 えっ いいの? やった~! 352 00:21:56,415 --> 00:21:59,752 ハァ…。 プハッ! (せき) 353 00:21:59,752 --> 00:22:01,754 《確証はないけど➡ 354 00:22:01,754 --> 00:22:06,091 一応 壬氏様に 伝えておいたほうがいいか…》 355 00:22:06,091 --> 00:22:16,101 ♬~ 356 00:22:16,101 --> 00:22:26,445 ♬~ 357 00:22:26,445 --> 00:22:29,615 約束を果たすときが来たようだ。 358 00:22:29,615 --> 00:22:31,784 (阿多)というと? 359 00:22:31,784 --> 00:22:36,722 月にも そろそろ 花を選ばせようと思う。 360 00:22:36,722 --> 00:22:39,892 あっ…。 フッ…。 361 00:22:39,892 --> 00:22:42,895 (馬閃)壬氏様 そろそろ。 362 00:22:42,895 --> 00:22:44,897 ああ。